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彡(゚)(゚)「・・・・・・天動説?」


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1:
『トレミーの48星座』と呼ばれる(トレミーとはプトレマイオスのこと)
これに新しく40個を加えた88星座が現在の天文学で使われる主な星座となっている
23 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:26:38 ID:f1H 裏の戦犯、アリストテレス
24 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:29:11 ID:o3W (´‐ω‐)「間違ってる説なのに文句の付けようが無い理論? どういうこと?」
彡(‐)(‐)「ちょいと難しい話になるから順を追って説明するで」
彡(゚)(゚)「まず、プトレマイオスが登場するまで学者たちの頭を悩ませとったのは”惑星にだけ見られるの特殊な動き”や。
  『逆行』と呼ばれるもので、これは太陽系の天体特有の見かけの動きやな」
(´・ω・`)「どんな動きなの?」
彡(゚)(゚)「日々地球から惑星を見ていると星空の中を動いてゆくように見えるんやけど、時々Uターンして逆向きに進むんや。
  逆行の一例を挙げるとこんな感じやな」
彡(゚)(゚)「逆行は”太陽系の天体の軌道と度がそれぞれ異なる事によって起こる”現象や。
  古代の学者たちは太陽系の本当の姿を知らんから、逆行は理解に苦しむ怪奇現象だったんやな」
(´・ω・`)「でもそんなに昔の人たちでも逆行が起きてる事自体は知ってたんだね」
彡(゚)(゚)「惑星は有史以前から特別視されとったからな。
  特別な存在である惑星の動きに常に注目しとる人がおったから、逆行にもすぐ気づいたんや」
(´・ω・)「星なんてたくさんあるのに、なんで惑星だけ特別扱いだったの?」
彡(‐)(‐)「恒星は地球から遠すぎるから人間が見てわかる程の動きは無いに等しいやろ?
  せやけど惑星は地球から比較的近いから見かけの動きも大きくて、恒星の中を動き回るように見えるわけや」
彡(゚)(゚)「さらに惑星は明るさが変わるし動きも複雑やから、嫌でも特別視せざるを得なかったんや。
  それ故に宗教や占星術においても重要な存在とされる事が多かったんやで」
(´・ω・)「そっか、だから惑星の動きを気にする人が多くて逆行にも気づいたんだね」
彡(゚)(゚)「まぁそんなとこやろな。ちなみに、動きがく明るさが変わったり時に逆行したり。
  そんな動きを見て”星が惑っているように感じられた”のが『惑星』という名前の由来だとされとるで」
25 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:31:09 ID:pL2 GifわかりやすE
27 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:34:16 ID:61d >>25
ワイ、理解できず
26 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:32:26 ID:l0o 冥王星「あの…僕の席は…?」
29 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:35:16 ID:o3W (´・ω・`)「それで、どうして惑星の逆行が問題だったの?」
彡(゚)(゚)「惑星が地球の周りを廻っているだけという単純なモデルでは説明がつかない動きだからや。
  もし惑星の軌道が地球を中心とする円なら、常に同じ方向に動くように見えるはずやろ?」
(´・ω・)「惑星は気まぐれだから、たまに軌道上を逆向きに進むって事でよかったんじゃない?(適当)」
彡(‐)(‐)「まぁ一番簡単に思いつくのはそれやろな」
彡(゚)(゚)「せやけど、それは当時の人たちからしても納得のいかない考え方だったんや。
  ”天体の動きは等円運動である”(※2)ってのが一つの前提とされとったからな」
(´‐ω‐)「等円運動ってことは、さが変わったり戻ったりはできないってことだよね。
  それじゃあ逆行を説明するなんて無理なんじゃないの?」
彡(^)(^)「ところがどっこい、プトレマイオスの天動説は等円運動で逆行の原因を説明しとるんや」
(;´・ω・)「え、どういうこと?」
彡(゚)(゚)「複数の等円運動を組み合わせる事で逆行を再現できると考えたんやな。
  ”導円と周転円”という概念で、この概念自体はアポロニウス(紀元前3〜2世紀頃の数学者)が考案したものや」
彡(゚)(゚)「プトレマイオスはこの概念を取り入れる事で惑星の動きを精度良く再現して見せたんや」
※2:
紀元前6〜5世紀頃にピタゴラス学派によって示されたとされる理論の一つ
物体の動きを幾何学的に紐解こうとした事から生まれた当時の考え方の中でも代表的なものであり、
17世紀に入ってヨハネス・ケプラーが登場するまで2000年以上に渡って天文学の基本とされていた
36 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:41:13 ID:o3W (´・ω・`)「導円と周転円ってどんなものなの?」
彡(゚)(゚)「天動説における導円と周転円を文字で説明すればこんなんやな」
◆導円…地球を中心(または中心付近)とした円
◆周転円…導円の円周上の一点を中心とした円であり、周転円の中心点は一定度で移動する
彡(゚)(゚)「ほんでもって、惑星はこの周転円の円周上を等円運動するって事にしたんやな。
  これで見かけ上の逆行を説明したわけや」
(´・ω・`)「…………」
彡(‐)(‐)「分からんか…単純な図にすればこんな感じや。これを『周転円モデル』と呼ぶで」
(;´・ω・)「どう考えてもありえなさそうな軌道だよね」
彡(‐)(‐)「現在のワイらにとってはそうやな。せやけど当時の人たちからすればさほど受け入れ難いものでもなかったんや」
彡(゚)(゚)「円運動の組み合わせで逆行を再現し、地球からの距離が変わることで明るさが変化する理由も説明して見せたんや。
  しかも二つの円の大きさと移動度を調整すれば当時の惑星(※3)の見かけの動きはほとんど再現可能だったんやな」
(´・ω・)「一見めちゃくちゃだけど、実は万能な理論だったんだね」
彡(゚)(゚)「しかも当時は引力や運動量といった概念が無かったから、物理法則なんかを気にする人もおらんかった」
彡(゚)(゚)「さらに宗教や数学の影響で”真円を絶対視する傾向”があったんや。
  そんな人たちにとっては、全てを円運動で再現した周転円モデルはこの上なく美しい理論だったってわけやな」
※3:
プトレマイオスが生きた時代に惑星とされていたのは月、太陽、水星、金星、火星、木星、土星の7つであり、いわゆる七曜
現在惑星に分類される天王星と海王星は未発見であり、
月と太陽は特別視されてはいたものの区分は惑星とされる事が多かった
38 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:42:35 ID:61d 図すごい(小並感)
41 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:43:15 ID:uz6 やばい図でしか理解できん
44 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:43:56 ID:neT 勉強になるなぁ(こなみ)
45 :■忍法帖【Lv=22,しょうにん,Kxw】 :2016/07/30(土)22:44:49 ID:Qu0 地動説唱えた人は袋叩きですね分かります
48 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:45:53 ID:l0o >>45
火炙りやで
50 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:46:34 ID:o3W (´‐ω‐)「なるほどね、天動説は当時としては理にかなった考え方だったんだね」
彡(゚)(゚)「おっと、まだ終わりじゃないで。プトレマイオスは周転円モデルにさらに改良を加えとるんや。
  このままじゃアポロニウスの考えをパクッただけやしな」
(´・ω・`)「まだ手を加える必要があったの?」
彡(‐)(‐)「あったんやなぁ。確かに周転円モデルを使えば惑星の見かけの動きに説明を付ける事は可能やった」
彡(゚)(゚)「せやけどプトレマイオスは占星学者でもあったんや。
  それゆえに惑星の動きを再現するだけではなく”将来の動きを予測できなければならない”と考えたんやな。
  真面目なもんやで」
(´^ω^`)「やきうのおにいちゃんだったら、そんなん別にええやろって言って妥協するところだよね」
(#´・ω×`)「プトレマイオスはやきうのおにいちゃんみたいに責任感の強い人だったんだね」
彡(^)(^)「せやからより予測精度を高めるために改良を加えたんやな」
58 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:52:02 ID:o3W (´・ω・`)「どんな改良を加えたの?」
彡(‐)(‐)「順を追って説明するで」
彡(゚)(゚)「まずはさっきの『周転円モデル』を思い出して欲しいんやけど、
  あれはあくまで地球が中心やから、地球から惑星の動きを見ていれば長い目では度は変わらん事になるやろ?」
(´‐ω‐)「たまに逆行するようには見えるけど、周転円が導円に沿って動く度は一定だもんね」
彡(゚)(゚)「せやな。しかしプトレマイオスは、惑星には周転円モデルだけでは説明できない移動度の変化があると気づいたんや」
(´・ω・`)「移動度の変化? 惑星の動く度が変わってるの?」
彡(゚)(゚)「せやで、実際に惑星の移動度は変化しとる。理屈はこうやな」
彡(‐)(‐)「この図では分かりやすくするために極端に描いたんやけど”惑星が描く軌道は真円ではなく楕円”(※4)や。
  そして2つある焦点の片方に位置する太陽に近づくほどく、遠ざかるほど遅く移動するってのが実際の姿やな」
彡(゚)(゚)「プトレマイオスはこの実際の姿を知ることは無かったんやけど、移動度が変化する事には気づいていたんやな。
  ほんで、将来の惑星の動きを予測するにはこの度変化も説明しなきゃならなかったんや」
(´・ω・)「どうやって説明したの?」
彡(^)(^)「その説明のために『エカント』と呼ばれる新しい概念を導入したんや」
※4:
基本的に天体の公転軌道が真円になる事はない
計算上は真円を描く可能性もゼロでは無いと思われるが、他の天体の引力やガスや塵の影響を受けて楕円軌道で安定する
太陽系の天体の公転軌道も真円のように見える場合もあるが実際は楕円である
60 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:53:28 ID:pL2 >>58
図で草
63 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:54:38 ID:zRI >>58
図に悪意を感じた
67 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:56:43 ID:f1H >>58
1998年は天文学的大事件の年だった…?
59 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:53:21 ID:R7F (一生優勝でき)ないじゃん・・・
61 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:54:01 ID:61d ポジハメ君・・・
70 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)22:58:47 ID:o3W (´・ω・`)「『エカント』ってなに?」
彡(゚)(゚)「まず惑星を連れた周転円の軌道である円の中心から地球をずらして、
  円の中心を基準に地球と点対称になる位置に架空の点を設定する。この点が『エカント』や」
彡(゚)(゚)「さらにエカントから惑星を見ると見かけの移動度が一定になるという条件も加えたんや。
  これによって周転円モデルだけでは説明できない移動度の変化にも理由を付けたんやな」
(;´・ω・)「………?」
彡(゚)(゚)「まぁこの説明だけで理解できたら相当なもんや。図にすればこんなんやな」
(´‐ω‐)「分かったような分からないような…」
(´・ω・)「というか”天体の動きは等円運動である”のが前提とされていたってさっき言ってたよね?
  この図の通りだと惑星の動きは等じゃなくなるんじゃないの?」
彡(゚)(゚)「実はその通りで、エカントはその前提を覆してしまう概念だったんやな。
  もちろんこれは大きな波紋を呼んで、この後の時代に登場する天文学者もエカントには批判的な人が多かったんやで」
彡(‐)(‐)「せやけどエカントの導入によって惑星の見かけの動きの予測精度がより高まったのは確かや。
  美しくないからと言って嫌う人はおったけど、理論で覆すのは難しかったんやな」
(´・ω・)「嫌いだけど反論できないなんて悔しいだろうね…」
彡(゚)(゚)「せやろなぁ…。せやけど、等円運動がどうこう以前に”地球が中心である”事を大前提としとったからな。
  現実と異なる条件の中で現実に説明を付けるのは不可能と言ってもええやろ」
彡(‐)(‐)「プトレマイオスはそんな条件の中で、これ以上正解に近づく事ができない域に達してたのかも知れんな」
71 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:00:27 ID:R7F >>70
これおもろい考え方やな
75 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:03:53 ID:xPZ 昔の人達頭ええなぁ
77 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:05:20 ID:o3W 彡(゚)(゚)「周転円モデルとエカントの組み合わせ。
  細かい部分を除けば、プトレマイオスの天動説はこれで完成形と言ってええやろな」
(´・ω・`)「でもその二つを組み合わせたら惑星の動きはかなり複雑になりそうだね」
彡(゚)(゚)「せやな、プトレマイオスの説に基づくと惑星の動きはこんな感じになるで」
(;´・ω・)「やっぱり複雑だね…」
彡(゚)(゚)「実はこの複雑さが天動説が長らく覆されなかった理由の一つでもあり、最終的に覆された理由でもあるんや」
(´・ω・`)「どういう事?」
彡(゚)(゚)「”プトレマイオスの天動説はあまりに複雑で理解できる人が少なかった”んや」
彡(‐)(‐)「当時読み書きのできる人は今ほど多くなかった上、その中でも天文学に精通する人間はごく一部だけや。
  裕福な家庭に生まれて高等教育を受け、さらに才能を認められて聖職者の道を目指し(※5)、
  様々な知識を必要とされる中で天文学を選んで探求した人やな」
彡(゚)(゚)「もちろん例外もあるんやけど、プトレマイオスの天動説に触れることができたのはそんな人たちだったんや。
  しかも触れたところで複雑で難解なもんやから、ちゃんと理解した上で疑問を抱ける人なんてほとんど居なかったんやな」
(´‐ω‐)「そっか、理解しようとした人が少なかったから覆してやろうなんて考える人も出てこなかったんだね」
彡(゚)(゚)「結局プトレマイオスが天動説をまとめて以降、ヨーロッパの天文学の発展は1000年以上に渡って停滞してしまうんや。
  どっかの球団が可愛く思えてくる程の超暗黒時代に突入してしまったわけやな」
※5:
天動説が支持されていた時代のヨーロッパでは、天文学は聖職者になるために学んでおくと良いとされる学問だった
しかし天文学を修めても星の見かけの位置を計算によって予測できる程度の利用価値しか無く、
あくまで占星術の中の一分野という認識が強かった
90 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:09:45 ID:o3W (´・ω・`)「停滞の時代がそんなに長かったのは天動説が複雑だったからだけなの?」
彡(゚)(゚)「もちろん天動説が覆されなかった要因は他にもあるで。例えば…」
◆観測技術が未熟であったため
望遠鏡が発明されたのが16世紀の終わり頃であり、それまでの天体観測は基本的に目視なので観測誤差も大きかった
そのためプトレマイオスの理論から導かれる天体の位置と実際の位置との差を発見するのは容易ではなかった
◆物理学が未発達であったため
引力の概念や力学が確立されたのは17世紀後半以降であり、それまでは
「もし地球が動いているのならば、何故我々はその動きを感じず、吹っ飛ばされる事もなく地球上に立っていられるのか」
といった疑問に答えを出す事ができずにいたため、これらを地球が動いていない証拠として天動説が支持されていた
◆天動説に疑いを持つ必要が無かったため
プトレマイオスの天動説は当時としては不便の無いレベルの精度であり、天体の見かけの動きを予測するのにも有用であった
予測と実際の天体の見かけの位置に僅かな差はあったものの、ほとんどの場合は計算をさらに複雑にする形で修正され、
絶対的な存在である聖書の記述とも矛盾しない天動説に疑いを持つ理由は少なかった
◆そもそも天動説は宇宙の真の姿を暴こうとしたものではなかったため
プトレマイオスは天文学者であると同時に占星学者でもあったため、
宇宙の真の姿を暴くよりも天体の見かけの動きを予測する方が重要であると考えていた
天動説を記した彼の著書であるアルマゲストも実質的には計算の手順書であり、
「宇宙の真の姿がどうなっているのか」という謎は別の話として長らく宗教や哲学に委ねられていた
(´‐ω‐)「いろんな要因が重なってたんだね。どれか一つでも変われば突破口が開けそうな感じもするけど…」
彡(‐)(‐)「暗黒時代なんてそんなもんや。こういうところはスポーツも学問もあまり変わらんのやな」
111 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:12:49 ID:o3W (´・ω・`)「そうだ。さっき”天動説が複雑だった事が最終的に覆された理由でもある”って言ってたよね?
  あれはどういう事だったの?」
彡(゚)(゚)「プトレマイオスの天動説が随分と複雑なもんやから、”その複雑さ自体に疑問を持つ人”が徐々に現れはじめるんや。
  ワイらの居る宇宙はこんなに複雑なんか? と考えるようになってきたんやな」
彡(^)(^)「その中の一人が、地動説の基礎を築いたとされる『ニコラウス・コペルニクス』や」
(´・ω・)「どんな風に地動説の基礎を築いたの?」
彡(‐)(‐)「コペルニクスは聖職者になるために天文学を修めていて、その過程でプトレマイオスの天動説に出会ったんや。
  ほんで何か強く惹かれるものがあったんやろな、資料を漁るだけじゃなく自ら天体観測も行うようになったんや」
(´・ω・)「どんな観測をしてたの?」
彡(゚)(゚)「観測そのものは目視で惑星の位置を測るパターンがほとんどや。
  せやけどコペルニクスが生きた15〜16世紀頃には観測を補助する道具が多く発明されとったから、
  それまでと比べると精度の高い観測が可能だったんや」
彡(゚)(゚)「ほんでもって、そうやって少しずつ観測を行っていくうちに、
  天動説で予測される天体の位置や大きさと実際の観測結果が異なると気づいたんや」
(´・ω・`)「でも微妙に違うって気づいた人はそれまでにも居たんでしょ?
  ほとんどの場合は計算を複雑にする形で解決されてたって話だったけど」
彡(^)(^)「確かに小さな差に気づく段階までたどり着いた人は他にもおったんや。
  せやけどコペルニクスは他の人たちとは逆方向に考えを進めたんやな」
(´・ω・)「逆方向?」
彡(゚)(゚)「多くの学者がより複雑な計算を行って違和感を解消していたのに対し、
  コペルニクスは”より単純化する事で解決できるのではないか”と考えたんや」
126 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:14:45 ID:o3W (´・ω・`)「単純化して解決って言うと?」
彡(^)(^)「察しの通りやろうけど”地球ではなく太陽を回転の中心とした”んや」
彡(゚)(゚)「これで逆行の説明に周転円モデルは必要なくなるし、水星や金星が太陽から離れない(※6)理由も説明できたんや。
  まぁ今だから言えるんやけど、それが本当の宇宙の姿なんやから当たり前の話やな」
(´・ω・)「つまり地動説を発見したんだね」
彡(゚)(゚)「厳密に言えば”再”発見やけどな。太陽を宇宙の中心とする考え方は紀元前の時点でも存在しとったんや。
  とは言え精密な計算をもって太陽が中心だと主張したのはコペルニクスが初やろうけどな」
彡(゚)(゚)「コペルニクスが想像した宇宙モデルはこんな形や。だいぶ簡略化されとるけどな」
彡(゚)(゚)「この図では太陽(Sol)が中心で、惑星は内側から順に水星、金星、地球、火星、木星、土星の順で並んどる。
  一番外側にある円は『恒星天』と言って、惑星以外の恒星がここを廻ってるって意味の表記やな」
(´・ω・)「地球を廻る月も書かれてるし、もうほとんど実際の太陽系と同じだね」
(´‐ω‐)「ここまで完璧な説を出されたら天動説も終わりだね…」
彡(゚)(゚)「と思うやろ? 残念な事にまだ終わらないんやなぁこれが」
(;´・ω・)「あれ? せっかく地動説が出てきたのに、まだ天動説は覆されないの?」
彡(゚)(゚)「せや、実は当時”コペルニクスの地動説はほとんど支持を得られなかった”んや」
※6:
水星と金星は地球より内側を公転する惑星なので、地球から観測すると常に太陽の近くに見える
地動説では当然の事として説明が可能だが、プトレマイオスの天動説ではこの理由を上手く説明できず、
水星と金星だけ計算に大きな補正をかけるなどやや力ずくで解決していた
154 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:19:16 ID:f1H >>126
これもうわかんねえな
138 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:16:23 ID:pL2 コペルニクスまで来ればワイでも分かりそうやわ
152 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:19:08 ID:o3W (´・ω・`)「どうして支持を得られなかったの?」
彡(‐)(‐)「まぁ一言で表せば”説得力に欠けていたから”やな」
彡(゚)(゚)「コペルニクスの地動説は地球ではなく太陽が中心という核心を突いてはいたんやけど、
 実はそれ以外の部分はそれまで天動説で使われていた理論を流用していたんや」
(´・ω・)「例えばどんな部分?」
彡(゚)(゚)「まず、コペルニクスは”惑星の公転軌道が楕円である”事には気づけなかったんや。
  しかも例によって真円を絶対視する考えを持っとったから、真円だけで全てに説明を付けようとしてしまったんやな」
(;´・ω・)「それってプトレマイオスと同じだよね…」
彡(゚)(゚)「せやな。しかも真円を使う事で発生するズレの穴埋めに周転円を使うという本末転倒な解決法を採ってしまっとる」
(´・ω・)「あれ? さっき”周転円モデルは必要なくなった”って言ってなかった?」
彡(‐)(‐)「それはあくまで”惑星の見かけの逆行を説明するのには必要ない”ってだけや」
彡(゚)(゚)「コペルニクスは周転円モデル自体は必要な要素だと考えていたんやろな。
  さっきの図は簡略化されとるから描かれとらんけど、数値のズレを説明する為に周転円を使いまくっとるんや」
(´・ω・)「それじゃあ天体の配置が変わっただけで、中身はだいぶ複雑なままだったんじゃないの?」
彡(゚)(゚)「それまでの天動説と比べると幾分シンプルにはなってたみたいやけどな。
  せやけど結局複雑である事は確かやし、正直数字の精度もそれほど高いわけではなかったんや」
彡(‐)(‐)「どっちにしろ複雑やし精度も大して変わらんとなれば、
  慣れ親しんだ今までの説と突拍子も無い新説のどちらを支持する声が多いかは言うまでもないやろ」
176 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:23:07 ID:o3W (´・ω・`)「発想は画期的だっただけに惜しかったね」
彡(゚)(゚)「まぁもし精度が高かったとしても、当時の状況を考えれば結局は支持を得られなかった可能性も高いやろうけどな」
(´・ω・)「どういうこと?」
彡(゚)(゚)「当時は、もし地動説が真実であるならば…という数々の反論に対して返す言葉も無い状態だったんや。
  なぜ地球が太陽に向かって落ちていかないのか、なぜ空を飛ぶ鳥は動いている地球に置いていかれないのか、
  なぜ真上に撃った矢がその場に落ちてくるのか、なぜ地球にだけ月があるのか、地球を動かす力はどこから来ているのか…」
彡(゚)(゚)「こういった反論を退けられるようになるのはもう少し後の時代や。
  実際それができないうちは地動説はなかなか認めて貰えなかったわけやしな」
(´‐ω‐)「地動説が理解されるにはまだ環境が整ってなかったんだね」
彡(‐)(‐)「せやな。古い環境の中で新しい物が理解を得るってのはなかなか難しいもんや」
(´・ω・`)「理解を得ようとしてる分、有無を言わさず侵略する誰かさんよりよっぽどマシだと思うけどね」
178 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:23:19 ID:2o2 地球の外の世界は存在するのに地球自体は途中で終わってしまうって話が共存してるのは不思議ンゴねえ
182 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:24:12 ID:sjg ニュートンの功績がどれほど偉大かって話やねぇ
188 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:24:46 ID:IOQ とりあえず蹴るブラックホールくんすき
204 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:27:46 ID:o3W 彡(゚)(゚)「まぁ当初は支持を得られなかったとは言え、『天球の回転について』という著書の中で地動説について言及しとるんや。
  こうやって書物として地動説を遺した事が後々大きな波を作り出していくんやで」
(#´・ω◎`)「結局は本を1冊書いただけで終わっちゃったんだね」
彡(‐)(‐)「小さな事のように感じるやろうけど、その1冊を世に送り出すだけでも勇気ある決断だったんやで」
彡(゚)(゚)「コペルニクスは天文学者であると同時に聖職者やった。
  天文学者としては地動説を主張したいんやけど、聖職者としては聖書に裏付けられた天動説を信じたかったんやな」
(´・ω・)「複雑な立場だったんだね」
彡(゚)(゚)「この立場で聖書に反する地動説を唱える事は教会への裏切りともとれる行為やからな。
  ”我々は今まで嘘を教えていた”と認めるようなもんやし、下手すりゃ異端扱いされて派閥争いに巻き込まれるかもしれん」
(;´・ω・)「大変な事になりそうなのは簡単に想像できるね」
彡(゚)(゚)「それでもコペルニクスは天文学者としての芯を通して地動説を発表したんや。英断やな」
(´・ω・`)「大丈夫だったの? 袋叩きにされそうな気がするけど…」
彡(゚)(゚)「それが案外平和なままだったんやな。と言うのも、『天球の回転について』を校閲したアンドレアス・オジアンダーが勝手に
  ”太陽を中心としたのは計算上の便宜の為であり、これはあくまで仮説に過ぎない”って但し書きを追加したんや」
彡(゚)(゚)「これによって数ある仮説の一つ扱いになったから、コペルニクスの地動説は大きな批判を浴びずに生き残ったと言われとる。
  一方でオジアンダーがあんなチキンじゃなけりゃ地動説はもっと早く普及してたやろって意見もあるんやけどな」
(´・ω・)「結果論ってやつだね」
236 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:31:29 ID:o3W (´・ω・`)「地動説が生き残ったって事は、このあとじわじわ浸透していくのかな?」
彡(゚)(゚)「残念やったな。ここでまた天動説が優勢になるんや」
(;´・ω・)「あれ、折角コペルニクスが地動説の種を蒔いたのに…」
彡(゚)(゚)「その種が芽を出すのはもうちょい後の話や。
  コペルニクスの死後『ティコ・ブラーエ』という天文学者が出てくるんやが、この人物が天動説の勢いを取り戻させるんやな」
(´・ω・)「どんな人なの?」
彡(゚)(゚)「ティコ・ブラーエは貴族の生まれなんやけど、当時のよく居る貴族とは違って勉強熱心で天文学にも興味を持っとった。
  しかもカリスマ性もあったんやろな、貴族のつてを頼りに人材を集めて、国王の協力まで得て”天文台を建造した”んや」
(´・ω・)「天文台って当時は少なかったの?」
彡(゚)(゚)「少ないどころかほぼ無かったと言ってもええ。観測所と呼べる程度のものは当時からあったんやけど、
  職員の宿泊施設や食堂、さらに実験室や印刷所まで備えた近代的な天文台はおそらく世界初だったやろな」
(;´・ω・)「そこまでやるなんて凄い人だね。でも天文台を造って何をしてたの?」
彡(゚)(゚)「そらもちろん天体観測や。ただしその精度はそれまでとは段違いに高かったんやで。
  それまでの天文学では誤差の大きい古いデータを使っていて、どうしても必要なら自分で観測するってのが基本やった」
彡(‐)(‐)「ティコは”そんな信用ならん古いデータなんて使えるか!”と思ったんやな。
  大量の星を自分で観測してデータを更新する為に天文台を建造したんや」
(´・ω・)「新しくて正確なデータがあれば天文学者は大助かりだもんね」
彡(゚)(゚)「ところがその正確なデータこそが、ティコに天動説が正しいと確信させてしまった要因なんや」
272 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:36:00 ID:o3W (´・ω・`)「より正確なデータを得たのに間違った方向に進んだの? どういうこと?」
彡(゚)(゚)「ティコは高精度の観測を行ったにも関わらず『年周視差』を確認できなかったんや」
(´・ω・)「『年周視差』ってなに?」
彡(゚)(゚)「”地球が太陽の周りを公転する事によって生じる天体の見かけの位置の変化”のことや。
  図で表せばこんな感じやな」
彡(‐)(‐)「年周視差は地球が公転運動をしているからこそ生まれる変化やから、”地動説が正解である証拠”になるわけや」
彡(゚)(゚)「せやからティコは”もし地動説が正しいのなら天文台で年周視差を確認できるはずだ”と考えたんや。
  当時最高クラスの精度で観測するわけやから、存在しているなら見つからないわけが無いと思うのもしゃーないわな」
(´・ω・)「でも観測できなかったんだね」
彡(゚)(゚)「せや。結局は年周視差を確認できず、”やはり地球は動いていない”って結論に達したんや。
  これがティコが天動説を強く支持するに至った経緯やな」
彡(‐)(‐)「しかも当時最高精度の観測データに裏付けられる形になった事で、さらに天動説の説得力が強くなってしまったんや」
(´‐ω‐)「疑ったところでティコよりさらに細かい観測ができないと反論できないだろうしね…」
(´・ω・`)「でもそれだけの高精度で観測してたのにどうして年周視差を見つけられなかったの?」
彡(゚)(゚)「まぁ単純な話や。ティコによる観測は当時の最高精度ではあったものの、
  ”それでも年周視差を確認するには全く性能が足りなかった”んやな」
287 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:37:50 ID:2o2 >>272
夏の太陽が高くて 冬のそれが低く見えるってやつか
294 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:38:35 ID:xPZ >>272
なんでや横浜関係無いやろ!
296 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:39:00 ID:R7F >>272
想像以上に天体間の距離があったからやっけ?
319 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:41:17 ID:o3W (´・ω・`)「当時の最新鋭だったのに、それでも性能が足りなかったの?」
彡(‐)(‐)「最新鋭と言っても16世紀後半の話やからな。所詮は目視やから性能には限界があるわけや」
彡(゚)(゚)「それに太陽以外の恒星は惑星と比べると桁違いに遠く離れとるんやけど、
  当時の天文学者たちは恒星がそこまで遠いものだとは予測しとらんかったんやな」
(´・ω・)「そっか、恒星との距離が大きくなるほど年周視差は小さくなっちゃうもんね。
  予想よりも年周視差が小さかったから、ただ観測できてないだけなのに存在しないと思い込んじゃったんだね」
彡(゚)(゚)「そういうことやな」
(´・ω・`)「でも予想より小さいだけであるにはあるんだよね。もっと頑張れば観測できたんじゃないの?」
彡(‐)(‐)「……まぁそう思うのもしゃーないやろな。ほんならちょっと例を挙げてみるで」
彡(゚)(゚)「例えば『アルファ・ケンタウリ』(※7)の場合、年周視差は約0.75秒角やな」
(´・ω・)「秒角…?」
彡(゚)(゚)「天体の見かけの大きさは『○○度××分△△秒』という風に、空の中でその天体が占める角度で表すんや。
  ほんで年周視差は”地球の公転による恒星の見かけの動きの中心から最大でどれだけ離れるか”の数値や。
  年周視差0.75秒ってことは、その倍の1.5秒角の範囲を1年かけて動き回るって意味やな」
(;´‐ω‐)「なんか小難しい話だね」
※7:
ケンタウルス座α星の通称
肉眼で見える恒星の中では約4.4光年と最も地球に近いため、年周視差は肉眼で見える恒星の中で最も大きくなる
日本では九州の一部や離島からしか見えないのであまり馴染みが無い
348 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:45:37 ID:o3W (´・ω・`)「じゃあその1.5秒角はどれくらい頑張れば観測できるの?」
彡(゚)(゚)「結論から言うと”頑張ってなんとかなるレベルではない”んやで。こんな感じや」
彡(゚)(゚)「10km先に置かれた野球ボールの見かけの大きさが約1.5秒角や。
  もしこれを判別できる視力を持っているなら、ホームベースから10km離れて立っても球審を務められるかもしれんな」
(;´・ω・)「えぇ…そんなの肉眼じゃ無理に決まってるじゃない」
彡(‐)(‐)「せやろ? 捕手のすぐ後ろに立ってても間違えたりするんやからな」
(´・ω・)「それはまた別の話だと思うけど…」
彡(゚)(゚)「それに、仮にそんな超人的視力を持つ人間が居たとしても年周視差の検出は難しかったやろな。
  大気のゆらぎの影響で星の光はブレて見えるし、季節による気温変化で計器が歪むという根本的な問題もあったんや」
(´・ω・)「どうあがいても当時じゃ観測は無理だったんだね。
  でも観測できなかったらできなかったで、なんで”恒星は予想よりも遠い場所にあるだけだ”って考えが出てこなかったの?」
彡(゚)(゚)「ティコの天文台でも年周視差が観測できないとなると、
  当時最も遠い惑星とされた土星までの距離と恒星までの距離は700倍以上離れてるって計算になるんや」
彡(゚)(゚)「せやけど恒星がそんなに離れていたら、惑星と恒星の間はだだっ広い空き地になるわけや。
  天文学者たちはそんな不自然な場所なんてあるわけないと思っていたんやな」
(´・ω・`)「実際はあるのにね。しかももっと広いでしょ」
彡(‐)(‐)「宗教やら何やらの影響で全てのものに意味を求めていた時代なんや。
  ずーーーっと何も無いなんて不自然だと思うのもしゃーない」
361 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:47:08 ID:zRI >>348
図に草
光ってる物体の場所のわずかな違いの観測とか確かに無理やな
363 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:47:46 ID:VaA >>348
なるなる
367 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:49:19 ID:G4P >>348
実際ワイも真空について考えだしたら頭お菓子なるで
371 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:50:07 ID:2o2 >>348
そこらの電器屋でもこれ判別できる望遠鏡とかなかなかないやろ
ましてや肉眼なんて無理ゲーにもほどがある
374 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:51:03 ID:o3W 彡(゚)(゚)「という感じで天動説がさらに強くなったわけやが、実は天動説の天下はここまでや」
(´・ω・`)「あれ? だいぶ優勢に見えたけど、何かあったの?」
彡(‐)(‐)「17世紀初頭、ティコ・ブラーエが死去した事で役職の引継ぎとデータ整理が行われるんやけど」
彡(^)(^)「そのどさくさでティコの観測データを手にしたのが、彼の助手を務めていた『ヨハネス・ケプラー』や」
(´・ω・)「聞き覚えのある名前だね」
彡(゚)(゚)「この名を聞くとすれば大半は『ケプラーの法則』やろな。今回重要なのもこれや」
彡(゚)(゚)「ケプラーはティコが遺した観測データを元に恒星ではなく惑星、中でも火星に着目したんや。
  データが豊富な割に動きが複雑で説明が難しかったから、これさえ説明できれば惑星の謎が解けると考えたんやな」
(´・ω・)「天動説では惑星の動きは円の組み合わせで説明されてたんだっけ」
彡(‐)(‐)「せや、それまでは”天体の動きは幾何学的に美しい形をとる”という前提で考えられとったからな。
  ケプラーも最初はそれに従っていたんやけど、火星の動きを研究するうちにある疑念を抱くようになるんや」
彡(゚)(゚)「ひょっとして幾何学による縛りは必要無いんとちゃうか…? と勘付いたんやな」
(´‐ω‐)「全部幾何学で説明しようとして結局複雑になるっていうのがここまで皆が嵌ってきた罠だもんね」
彡(゚)(゚)「そこでケプラーは、大学で学んでいたコペルニクスの地動説を元に幾何学による縛りを取り払って考えはじめたんや。
  これなら真円に拘る必要もなくなるから”惑星の軌道を楕円にするという選択肢”が出てくるわけやな」
(´・ω・)「だいぶ正解に近づけそうだね」
彡(゚)(゚)「コペルニクスによって蒔かれた種がケプラーから水を貰ってようやく芽を出すわけやな。
  楕円を使うことで『ケプラーの法則』を発見したんや」
397 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:56:25 ID:o3W (´・ω・`)「『ケプラーの法則』って?」
彡(゚)(゚)「ケプラーが発見した惑星の運動に関する3つの法則や」
彡(゚)(゚)「見てわかる通りやけど、3つの法則は全て”惑星の軌道が楕円であると仮定したもの”や」
(´・ω・)「ずっと真円しか使ってなかったし、他の学者に文句言われそうだね」
彡(‐)(‐)「まぁ当然批判もあったやろな」
彡(゚)(゚)「せやけど惑星の軌道を楕円にすれば、それまでの天動説より遥かに高い精度で惑星の位置を計算できたんや。
  しかも真円をいくつも組み合わせて計算するより圧倒的に単純というオマケ付きやで」
(´‐ω‐)「単純なのに精度が高いんじゃ文句も付けづらいね」
彡(゚)(゚)「こうなればもうケプラーの考えを正しいとするのが妥当になるわけや。
  しかも第1法則と第2法則は”地球を含めて惑星は全て太陽の周りを廻っている”事を暗示しとる」
(´・ω・`)「これって地動説だよね」
彡(゚)(゚)「せや。ケプラーは太陽が中心になれば自説にとっても都合が良い事もあって、
  太陽が宇宙の中心であり惑星が動くための力を生み出している犯人だと睨んでいたんや。
  その力が何かはまだ解明されとらんかったけどな」
(´・ω・)「一気に現実に近付いたように見えるね」
彡(゚)(゚)「それまでの伝統である幾何学的な世界観を廃して力学的な世界観を提案したんやな。
  この流れを生み出した事もケプラーの大きな功績の一つや」
407 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:59:04 ID:zRI >>397
第三法則が美しすぎて発見した当時のケプラーくっそテンション上がったらしいな
蓋を開けてみれば古典物理学で余裕で解説できる話だったんやけど
413 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:59:56 ID:R7F >>407
逆に言えば古典物理が成立してない時にこれを考えたケプラーは傑物やで
400 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:57:08 ID:7dO 惑星、プラネットの語源はプラタナス(惑う者)やで
401 :名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)23:57:10 ID:2hC ワイ文系、ギブアップ
434 :名無しさん@おーぷん :2016/07/31(日)00:03:03 ID:4IY 彡(゚)(゚)「そういやケプラーとほぼ同時期に天動説と地動説の狭間で翻弄された有名な人がおるんや。これは誰だかわかるやろ?」
(´‐ω‐)「なんだっけ、すごく痩せてそうな名前の人…」
彡(‐)(‐)「『ガリレオ・ガリレイ』や。天動説と地動説の話をすると必ず出てくる人物やな」
(´・ω・`)「そうそう、宗教裁判にかけられた人だっけ」
彡(゚)(゚)「まぁその件は有名やけど、ガリレオの大きな功績は”天体観測に望遠鏡を導入した事”やな」
(´・ω・)「やっと望遠鏡が出てくるんだね」
彡(゚)(゚)「せや。望遠鏡の発明者はよく分からんが、それを初めて夜空に向けたのはガリレオや。
  これによって観測精度は飛躍的に向上して、天文学は新しい時代に入るんやな」
彡(゚)(゚)「ガリレオ自身も望遠鏡を使って様々な発見をしとるし、地動説の普及に寄与したものも大きいんやで。
  例えばその名の通り『ガリレオ衛星』(※8)と呼ばれる木星の4つの衛星の発見や」
(´・ω・)「衛星を見つけた事が地動説に関係あるの?」
彡(゚)(゚)「地動説には”地球も惑星の一つであるのならば、なぜ地球だけが月を持っているのか”という疑問が残っとったんや。
  ガリレオは木星にも月(衛星)が存在する事を証明して、この疑問を打ち消したんやな」
(´‐ω‐)「地動説に対する反論が徐々に封じられていくんだね」


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