作家志望の俺が女優志望のボクっ娘に恋をした話・・・back

作家志望の俺が女優志望のボクっ娘に恋をした話・・・


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1:
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2:
うわ、立った。
まあいいや書かせてくれ。
とりあえずスペック
オレ男
性別:男
髪型:パーマ
身長:高め
ボク娘
性別:女
髪型:ショート
身長:低め
3:
オレはタイトルの通り作家志望で、運痴のデクの棒。
ボク娘とは中学時代の部活仲間。
ボク娘はボーイッシュな性格で女なのに一人称は「ボク」。
男女ともに友人は多かったが
基本的にはオレ含めおとなしめの人と仲が良かった。
前々からオレの作った作品を見たいと言ってくれてた。
まあ知り合いがなんか自分がやってないことをしてたら
見てみたいと思うのは普通だと思う。
でもなかなか2人の時間が合わず、
結局その話は流れたように思えた。
4:
事の発端は去年の夏。
ボク娘からメールが来た。
「オレ男!作品!作品!!見せて!!金曜日時間ある??」
この時木曜日。
「金曜って明日?」
「そそ」
正直部活があったので無理だと思ったが、
終わってからでいいよと言ってくれたので承諾した。
そういや会うの3年振りかーとか思いながらその日は寝た。
次の日。
インドア派のオレは女子と2人きりで会うというのは
あまりないので少しドキドキした。
部活終わってすぐ来たので汗臭くないかとか気にした。
待ち合わせたコンビニに入って周りを見渡すが、姿が見えない。
と、思ったら机に向かってPSPやってる制服を着た女が居た。
「ボク娘?」
「おぅっ!? おー!オレ男!!」
中学時代は髪が長かったので、
雑なショートヘアになったボク娘はパッと見分からなかった。
後から聞いたが美容院に行くのがめんどくさくて自分で切ったそうだ。
5:
「久しぶりぃ!全然変わらないねw」
「そーか?まぁ変えようと思ってないしな」
見た目は変わったが中身は全然変わってなかったようだった。
「オレ男モンハン持ってないの?」
「持ってるけどGじゃないただの2ndだしクシャルダオラで挫折した」
「だっせぇなーww今度2人でやろうぜ2人で!」
2ndとGは通信できないだろーがと思ったがどうでもいいのでやめといた。
本来の目的を果たすため作品を渡す。
「おぉ!すげっ!じゃあお預かりします」
「はいはい」
そっから3年の間お互い学校で何があったのかとか話した。
その辺はホント他愛のない話なんで割愛。
大体話も落ち着いたところでボク娘が
「金持ってんだろぅ!アイス奢ってくれアイス!」
「いやお前バイトしてんじゃん」
「んーじゃあボクもお前の欲しいもん買ったる!」
それ意味あんのか?と思いつつ300円近くするアイスを買わされる。
まあ別にこのぐらいの金額ケチるほどじゃないので、
オレはブラックサンダー2つを買ってもらった。
ボク娘がレジのおばちゃんに
「新商品のチキンいかがですか?」と言われ
「あっ じゃあ それもください」と言ってたのが面白かった。
アイスも食べ終わり、2人とも帰ることにした。チキンは食べ残した。
ここで事件が起きる。
6:
なぜかボク娘が一向に自転車に乗ろうとしない。
「んー?あれ?やべぇ」
「どしたん?」
「自転車の鍵がない・・・」
「はぁ?コンビニで落としたんじゃねーの?」
「多分・・・ ちょっと探してくるから持ってて!」
なぜか携帯を渡される。
女子の割にストラップはあまりついてない。
とかつまらんことを考えてたらボク娘が出てきた。
「無かった・・・店員さんにも聞いたけどないって・・・
 見つかったら連絡しますって言ってくれたけど断っといた・・・」
「え?じゃあどうすんの?」
「どうしよう」
オレに合わせて集合場所を選んでくれたので、
ボク娘はコンビニから家まで割と距離があった。
ボク娘は自転車で帰れない。
オレには自転車がある。
あれ?これってまさか?
7:
んでんで
8:
>>7
見てる人いた。ありがとう。
「あ、あn」
「親に頼んで迎えに来てもらう 携帯返してっ」
折れた!!フラグが折れた!!
だが勇気を振り絞ってオレは言った。
「じゃあオレが送ってくよ」
言った!言ったよ!!
普段家にこもってゲームしてマンガ読んでるやつが!!
「マジで!?じゃあそうしてくれたまえっ!」
神は俺に味方した
9:
しかしひとつの問題が生じる。
ボク娘の自転車をどうするのか?
やばい・・・ボク娘にはオレが送っていくメリットないんじゃ?
「帰ったらまた車で取りに来るよっ」
問題はあっさり解決した。
オレは 人生で初めて 女子と2人乗りをすることになった。
やばい。ふ、2人乗りってあれだよね?
後ろの人が前の人の肩つかみながら体密着させて・・・!!
オレの想像とは裏腹に、
ボク娘は後ろ向きに荷台に座った。
そりゃそうかと思いながらオレは自転車を漕ぎ出した。
10:
これがその小説ですっていう入間的なオチだろう?
13:
>>10
ねーよwww
しかしボク娘は背中をぴったりとつけて
オレにもたれかかってきているので、
ボク娘の体温を感じて気が気じゃなかった。
これ、オレ今最高にリア充じゃね?
ボク娘は後ろを向きながらも話しかけてくるので、
なんとかオレも話を返した。
顔が見えないのが幸いしてあまり動揺せずに喋れた。
「オレ男さぁ 修学旅行どこ行くの?」
「北海道だけど」
「マジで!?ボクもそうだよ!」
でも残念ながらオレの学校の修学旅行は既に終了してた。
「校外学習で遊園地なら行くけど」
「おー そっか じゃーお土産買ってこいよ!
 ボクも買ってきてやる!」
「いやオレ北海道行ったってば」
二人でお土産をあげ合う約束。
これはカップルと言っても過言じゃないよね。
14:
「オレ男はすげーよなー 作家なるんでしょ?」
「まぁ それ意外になろうとは思ってないけど」
「うぉーw言うねーw」
「ボク娘は将来の夢とかないん?」
「んーボクはねー自衛隊になる!!」
はい?
「自衛隊wwwマジで言ってんのwww」
「たりめーだろ!見ろこの腕!」
と腕を出してきたので触った。細ぇ・・・。
「筋肉全然ねぇじゃんwww」
「今学校で鍛えてんだぞー!」
そんな丸めたポスターみたいな腕で自衛隊は無理だろと思った。
大体思春期の女の子が抱える夢が自衛隊って・・・。
そう思ってオレは訊いた。
「ホントに自衛隊になりたいのかよ」
「えっ?」
15:
一瞬戸惑ったように見えたけど
ボク娘はすぐに当たり前じゃんと言い返した。
オレは少し違和感を覚えた。
2人乗りに慣れてないオレは、
曲がり角で何回かよろけそうになった。
その度にボク娘が
「ボクが代わってやろうか?おぅ?」
と言ってくるのでオレも男の意地で断った。
「もうすぐボクんちだ!頑張れー!」
急な角度の橋を上りきったところで、ボク娘が自転車から降りた。
「ありがと!助かったぜ!」
「え?まだ橋の上だけど」
「こっから先は立ち入り禁止!!じゃあ作品ありがとー!」
ああ・・・ そっか
こんな時間に男に送ってもらったってなったら色々面倒なんだろう。
そう納得して俺は帰宅した。時間は21時になろうとしてた。
16:
書き溜め分終わったからこっから遅くなりますごめんなさい。
帰宅してからオレはメールをした。
「久しぶりに話せて楽しかったよ またな」
少しキザだけど送ってしまった。
『楽しかった?何言ってんのキモッ』とか
帰ってくるかもと思ったが、
「おぅ!またなー!」
案外あっさりした返事だった。
特にそれ以上送ることもないのでそこでメールを切った。
すると夜中にボク娘からメールが来た。
「ボクこの話すっげー好き!!」
何だ?と思ったが渡した作品のことだった。
正直友人達に見せてあまりいい評価が得られなかったので嬉しかった。
18:
そういえばボク娘は良くゲーセンに行くといってたので、
それとなく誘ってみることにした。
「サンキュー ところで来週の土曜暇?」
どこがそれとなくかわからんが送った。
恋愛経験0のオレにはこれが限界でした。
ボク娘から返信がくる。
お・・・お願いします!!
「読み終わったら返すねー^^」
スルーされた。
流石に引き下がれないので問い詰める。
「質問スルーとかさすがですボク娘姐さん」
キモいヤツって何で女子と話すとき敬語になるんだろうね?
20:
モヤモヤしながら返信を待つ。
ボク娘は返信が異様に遅い。
早くて10〜15分、遅いと3、4時間後に返って来る。
「んー・・・土曜は無理カモ 何で?」
断られた。凹むオレ。
「いや・・・暇だったらゲーセンでも行こうかと思って・・・忙しいならいいや」
露骨に文章に気持ちが出ちゃってた。
調子に乗ってすいませんでしたとか後悔してたら返信が来る。
「おぅ?じゃあ行こーぜ(`・ω・´)」
え?
「土曜無理なんじゃねーの?」
「土曜は無理だけど日曜なら空いてる!」
あぁ そういうことですか。
21:
沈んでたオレは一気にテンション上がった。
時間はどーするとかどこのゲーセン行くかとか話し合って決めた。
場所は地元の高校生が結構な確率で来るゲーセンになった。
誰かに見られたらどうしようと思ったが、
見つかったらそれはそれでいいかと考えた。
いやむしろ誰か来てくださいフヒヒw
我ながら気持ち悪い。
ゲーセンに行くより前の日に、ボク娘が作品を返してくれた。
「友達にも見せたけど凄いって言ってた!!」
「え?wマジで?ww」
勝手に見せられたのはともかくありがとうボク娘の友人。
その日も夜遅かったので、自転車はあるが家まで送ってくことにした。
22:
その作品うp
23:
>>22
分かった。最後まで語ったら何かしらうpする。
なぜか自然に
「家まで送ってくわ」と言えた。
ホントあのときのオレの行動力すげぇ。
ボク娘も
「おぅ!しゃーねーから送られてやるよ!」
とまんざらでもない感じだった。
「日曜日ゲーセンだからな!」と言って別れた。
相変わらず家が見えない位置で解散させられた。
「変な人についていくなよ!」と言われた。
ボク娘の渾身のギャグのつもりらしい。
オレは何て言ったらいいか分からず
「お前の方が変な人じゃ!」と言った。訳分からん。
24:
>>23
1良いやつ過ぎ泣いた( ;∀;)
25:
そして日曜日。
コンビニで作品を渡した時とは違って、
2人で遊ぶことを前提にしてるのでまた気分が違った。
これ、デートだよ!!夢にまで見た!!
女子ってプリクラとか好きだから2ショット撮るんじゃね?w
とか妄想してボク娘の家の近くの橋で待ち合わせた。
が、時間になってもボク娘がこない。
まさか・・・ドタキャン?
常に最悪の事態を想定するのが陰キャラである。
20分くらい待ったところでボク娘が来た。
「わりぃ; ちょっと色々あって;」
「いや 全然大丈夫」
来てくれたことが嬉しかったのでおれはどうでも良かった。
26:
やっべぇ書くの遅くてゴメン
早ゲーセンに向かうことにした。
ボク娘の家はゲーセンのすぐ近くだったので4、5分で着いた。
明るい時間に女子と並んで歩くのは至福だった。
『わーオレ男 うまーい』
みたいなキャッキャウフフな展開を妄想するオレだが、
ギターフリークスの前に止まったボク娘が豹変した。
やってみたいんかな?とおもったオレは
「あー ギタフリ? オレあんまやったことn」
「2人でやろうぜ 難易度最大にする?」
なんですと?
27:
オレの返答を待たずにボク娘はお金を入れ、
一人で勝手に始めてしまった。
猛スピードで流れるバー。
それを苦ともせずにこなすボク娘。
え・・・?メッチャ上手い・・・
っていうか・・・こいつ廃人じゃねーの!?
忘れてた。ボク娘はゲーセンによく行くのだ。
ギタフリなんぞ飽きるほどやってる。
逆にオレは難易度イージーをクリアして喜んでるド素人。
口をぽかんと開けて眺めるしかなかった。
「う・・・うまいな ボク娘」
「あ? いやー 久しぶりだから調子悪いわー
 昔はもっとできたのになー 調子悪いわー」
地獄のミサワか。
28:
「突っ立ってないで一緒にやろーぜ!」
「お・・・おう」
いやいやいや 俺なんかがやったら失敗になるって!!
案の定ボク娘のスピードに付いていけず。
画面に流れるFAILEDの文字。
哀れみの目で見るボク娘。
やばい、これはなんとかしないと。
その後もボク娘はドラマニやらユビートやらを
かなりの高レベルでクリアしていく。ただただ唖然とする俺。
ボク娘も気を遣ったのか、
「オレ男がやりたいやつないの?」
「え・・・?いや・・・」
「レースゲームとか!どう!?」
「あ・・・じゃあレースゲームやろっか」
完全にエスコートされてます。本当にありがとうございました。
29:
ボク娘に連れられて湾岸ミッドナイトをやることになった。
どーせレースも上手いんだろ・・・と落ち込んでたら
ボク娘は意外とレースゲーは普通だった。
そしてオレはボク娘に勝つことが出来た!!
もしかしたら花を持たせてくれたのかもしれんが。
1人でクリアしてしまったオレは、
なんだか良く分からないシステムのせいで
オレだけがレースを続ける感じになってしまった。
「おぃ〜 早くミスれよ〜 終われよ〜」
と後ろからボク娘にプレッシャーをかけられた。
このままやってても仕方ないのでわざとミスって終わりにした。
その後またボク娘がドラマニやらなんやらをやって、
ボク娘が出よっかと言い出したので、
え?と思ってあのことを訊いてみた
「プリクラとか・・・撮らんの?」
「プリクラあんま好きくない」
一人称が「ボク」なんだから、当然普通の女子ではなかった。
31:
構わん、続けろ
30:
マック行こうぜ!マック!と言われ
完全に尻に敷かれてる状態でマックに入った。
「なんだよー 氷抜きって言ったのに氷入ってんじゃん!」
とボク娘がグチをこぼす。
ああ、オレは今日情けなかったけど、
生まれて初めてデートというものをしたんだなとか感傷に浸ってた。
くだらないことを話しながら食べていると、
ボク娘が携帯を床に落とした。
するとその直後
「ガンッ!!」「いったー!!」
どうやら顔を上げようとしてテーブルに頭をぶつけたらしい。
正直若干気まずい空気だったのが一気に和んだ。
しかもその流れに乗じてボク娘の頭を撫でた。
女子の頭触るなんて何年ぶりだろう??
ボク娘の小さい頭を撫でながら昔に思いを馳せた。
32:
その日はそれで終わった。
一生に一度あるかないかと思っていたデートができたので、
もうオレは満足していた。
ボク娘は男友達が多いので、
きっと色んな男と2人で出かけてるんだろう。
オレもその中の一人だったに過ぎない。
だけどいい体験ができたと、ボク娘に感謝して眠りについた。
その後数日間特に何も無く、
オレは出したいと思ってた作品の賞の締め切りも迫ってたので、
こちらからも特に連絡はしなかった。
するとボク娘からメールが来た。
「暇じゃき(´・ω・`) 遊ぼーぜ」
ボク娘の方から誘ってきた。
これは脈アリってこと?
33:
ボクっ娘てリアルに存在したんだな・・・
35:
>>33
ちなみに一人称が「オラ」の後輩もいますw
作品の締め切りはあるが、
せっかく誘ってくれてるんだからOKした。
「何するん?」
「うーん・・・ 映画トカ?」
映画!!
映画に男女に2人きりで行くって事は
もうそういうことなんじゃないの!!
興奮してメールを返す。
「いいよ」
「オレ男観たいのある?」
映画は好きなのでとりあえず観たいものを2、3個上げた。
でもボク娘がアリエッティを観たいと言ってたのを思い出して、
「アリエッティももうすぐ公開だけどどうする?」
「んじゃアリエッティ観たい!!」
そんなわけで2度目のデートを取り付けた。
何もかもが順調に思えた。
34:
たしかに>>1は高校生にしては、
文章安定してるよな。
36:
>>34
ありがとうございます。
そして約束の日。
○駅で待ち合わせした。
ボク娘は△駅から○駅にくるが、
オレは○駅に直接自転車で行った。節約は大事だ。
休日なのか、人が多い。学生もたくさんいた。
一人で携帯をイジりながら待っているが、
いつもなら「あいつ一人?www」という痛い視線(主に勘違い)が、
今日は「オレ女と待ち合わせてっから」という気持ちでかきけされた。
そしてボク娘が来た。
今までは近場だったので制服とか緩い服を着てたが、
今日はちょっとオシャレな感じになっていた。
しかしボク娘はスカートをはかないのであった。
んじゃ早いくかと思ってホームに向かうと、
ボク娘がパックの麦茶を渡してきた。
あれ?まだ中身残ってるよ?
「ボクもう飲まないからあげる」
こ こ これは 間接チッス!!!?
40:
え?え?とか戸惑いながら麦茶を受け取ったが、
ボク娘はスタスタと歩いていく。
ああ、こういうのってあんま気にしないんだなと納得して
普通に飲み干した。甘酸っぱい味とかはしなかった。
1ヶ月ほどで初デート・初間接チッスなどを
クリアーしてしまったオレの精神は最早神の領域だった。
いつもは煩わしい映画館に向かう間の電車も、
隣にボク娘がいるだけで楽しかった。
お?どーよそこの男子www
オレ今から女子と映画観にいくんだぜ?www
だがボク娘とはイチャイチャというよりは、
ワイワイという感じだった。男友達と同じ感覚だ。
基本的にボク娘は大雑把な性格なので、
電車が来るまで長かったら看板を叩いたりして、
こっちが驚かされてしまった。
何度も言うが、一人称が「ボク」なので普通の女子ではないのだ。
41:
2人とも歳はいくつなんだ?
43:
>>41
文章中から推測してもらえれば分かると思うけど
このとき二人とも17歳です。
映画館についたが、始まるまで時間があったので
先にお昼ご飯を食べることにした。
後で払うからと言われてここはオレが全額払った。
といってもラーメン2杯だけど。
オシャレな食べ物とか気を遣わなくて良いのは
ボク娘の良いところと思う。
女子と並んで昼食。
どれだけ憧れただろう。
それが今、叶ってる!
ラーメンだけど。
まだ時間があったので映画館の隣のゲーセンで時間を潰すことにした。
またギタフリやらやられては敵わないので、
エアホッケーをすることにした。
「買ったほうが100円な!!」
といきなり賭けを持ち込まれる。
しかも負けた。散々だ。
44:
良い時間になってきたので映画館に向かう。
ボク娘がポップコーン買いたいと言うので、
一番デカいサイズのポップコーンを頼んだ。
さっき昼飯食ったばかりなのに大丈夫なのか?
さっきオレがラーメン代を払ったので
ボク娘がポップコーン代を払ってくれた。
別に良いのにと思ったが
借りを作りたくないのかも知れないので素直に買って貰った。
出てきたポップコーンは想像以上にデカい。
しかもキャラメル味。これは飽きる。
大体ポップコーンは沢山食べるものじゃないよね。
2人で同じポップコーンをつつきながら、
アリエッティを観た。
時折小さい声で「ババァうぜぇww」とか
「ババァざまぁwww」とか言って2人でクスクス笑った。
ババァはアリエッティの登場人物ね。
46:
誰も言わないから俺が言う。
リア充爆発しろ()
47:
>>46
サーセンwww
アリエッティはなんか中途半端な感じだった。
漫画の1話目の終わりで映画終わっちゃったみたいな。
正直トイストーリー3にしとけばよかったと悔やんだ。
でもボク娘と観れたのでいっかと開き直った。
そして帰りの電車の切符を買おうとしたとき、事件が起きた。
「あっ!!」
ボク娘がなにかに気付いた。
「どしたん?」
「お金ない・・・」
なんですと?
映画を観るのにギリギリのお金しか持ってなかったボク娘は、
ポップコーン代を払ったことで
帰りの電車賃が買えなくなってしまったのだ。アホス。
48:
もちろんオレが立て替えたが、
オレも持ってなかったらどうするつもりだったんだ・・・。
電車を待ってると、急にオレの電話が鳴った。
高校の友達だった。
「もしもし?」
「おー オレ男 今○○んちにみんな集まってるからさー
 お前どーせ暇だろ?w 来いよw」
めったに誘わないのになんでこういう時に限って電話してくるんだ。
「いや・・・今家にいねーし」
「は? 何してんの?」
「映画観に行ってた」
「ははぁ・・・ 女 と ?」
な ぜ 分 か っ た し
50:
「違ーってw 中学ん時の友達だってw」
後々問い詰められてもめんどくさいので誤魔化すことにした。
ボク娘に聞こえてねーだろーなと思いつつ様子を見た。
特に気にしてる風ではなかった。セーフ。
それに嘘はついてない。
「中学の?誰だよ名前言ってみろよw」
何その異様なしつこさ。
「お前に言ってもわかんねーってw」
「あー じゃあ △△に代わるわ」
△△!? やばい・・・こいつは幼稚園の時から高校まで一緒だ。
「よぅw 誰だよ?w ××(男の名前)か?」
「えっ? そ、そーだよ 良く分かったなw」
「なーんだ つまんねーw」
電話の向こうで「××だってよー」
「なんだよー」みたいな声が聞こえてくる。
なんとか乗り切った・・・のか?
51:
乗りきってないな
53:
>>51
ゴクリ・・・
「んー 映画は観終わったんだろ?wじゃあ帰ってきたら来いよw」
「あ? ああ 分かった・・・」
何なの?この漫画みたいなイベント?
どういう確率で巻き起こってくれてんだよクソが。
電話中ボク娘が黙ってくれてたのが幸いだった。
もしボク娘の声が聞こえたなんてなれば、
それこそ漫画みたいな展開になりかねない。
女の影なんて無いに等しいオレが
2人きりで映画に行った事がバレたら、
茶化されるどころの騒ぎではない。
この時は何とかやり過ごすことが出来た。この時は。
54:
ボク娘は空気読める奴。
57:
さて、ここからまた嬉しいイベントが起こる。
地獄に仏とはまさにこのことだ。
電車賃はオレが立て替えたわけだが、
ボク娘が
「あっ!でもオレ男は○駅に自転車あるんでしょ?
 じゃあ△駅まで乗せてってくれれば電車賃ちょっと浮くじゃんw」
二度目の二人乗りが訪れた。
人通りの多い場所で女子と二人乗り。ボルテージは鰻登りだ。
いつものオレなら
「道路交通法守れよクソカップル」とか思ってただろうが、
自分の身に起こった時の掌の返しようは物凄い。
意気揚々とニ人乗りで△駅に向かった。
60:
映画館の帰りに買ったパンをむさぼりながら帰った。
(記憶が曖昧で書き損ねましたが
 友人からの電話はパンを買ってた時にも掛かってきました。)
ボク娘が「それ美味い?」と訊いて来たので、
食べかけのホットドッグを渡した。
今度は逆間接チッスである。しかも食べ物。しかもパン。
「ありがとー」と言ってボク娘も1回かじって返してきた。
何だこれ?オレはこんなにリア充な生活ができたのか!!
○駅から△駅までは45分ぐらいだったが、
凄く短く感じられた。こ、これが相対性理論・・・!!
△駅に着くと、
そこには・・・
特に何も無く無事に2人とも帰宅した。
62:
正直今から野郎共と遊ぶ気力は起きなかったので、
そのまま倒れるように寝た。
起きたら友人から10回以上着信があったが無視した。
賞に出す作品も書かなきゃなー・・・と思いながら
ボク娘にメールした。
「映画楽しかったな またどっか行こう!!」
・・・
相変わらず返信は遅い。
「おぅっ 次どこ行く?」
返事は鈍いがボク娘はノリノリである。
オレもノリノリで次のデートの計画を立てることにした。
65:
と行っても流石にあまり遠くに行く暇はないので、
どこか身近でいいイベントは無いものかと思った。
するとあることを思い出した。
今日駅から駅へ行く間に、
「七夕祭り 7月○日〜」という張り紙を見たのだ。
そういえばこの地域では、
7月のある時期に毎年 七夕祭りが開催されていた。
たくさんの屋台に人だかり。
楽しくて優越感も味わえる。これしかないと思った。
「七夕祭りとかどう?」
「おぅ!いいね!!行こーぜ!(`・ω・´)」
こうして3回目のデートが決定した。
67:
学校で友人達と会ったが、特に何も訊かれなかった。
「お前来いっつったろー」
と言われたぐらいだった。
「わりー 帰ったらもう良い時間だったから」
と適当に濁した。
七夕祭り当日。
下校時に一緒に帰ってる友人達が、
「七夕祭りとかさー つまんねーよな みんな良く行くよなw」
とか抜かしてたがそれはお前に相手がいないからだよと見下しながら
変に言い返してもあれなので「まーな」と返しておいた。
学校から帰り、家族には
「七夕祭り行って来る」とだけ言い残して家を出た。
決して「女の友達と」とは言わない。
後々面倒くさいからだ。
68:
追いついた。
3回目のデート……ついに本番か
69:
祭りは○駅の近くで行われるので、
直接行くと人ごみで通れない可能性があるので
△駅から行くことにした。
すると△駅でボク娘を発見。
ドキッ これは運命・・・?
とアホなことを考えつつも自転車のベルを鳴らす。
おっ 振り向いた ってあれ?
ボク娘はオレを見たはずなのに
気にしてない様子で改札に向かった。
なんで無視するん?
オレなんか不味いことしたかなと不安になった。
結局ボク娘はオレに話しかけることも無く電車に乗った。
70:
なんで声かけてこないんだ?
でも電車に乗ってるってことは七夕祭りには行くつもりで・・・?
○駅に着いたところでボク娘からメールがきた。
「今どこぞ?」
んん?
「いや改札前にいるけど・・・」
ボク娘がオレに近寄ってくる
「おぅ!じゃぁ行きますか!」
「いや・・・てかなんでさっき無視したん?」
「え?何が?」
んんん??
71:
「いや、△駅で・・・」
「あっ!もしかしてベル鳴らしたのオレ男!?」
「え?うん」
「メガネ失くしたって言ったじゃん?
 それで目ぇ細めたんだけど全然見えんくてw」
そういえばボク娘は修学旅行の時にメガネを失くしたと言ってた。
無視してたのではなく誰か分からなかっただけだった。
なーんだと胸を撫で下ろして、いざ七夕祭りへ。
(すいませんおみやげ交換の話書き忘れました。必要ですか?)
73:
ボク娘の修学旅行日当日。
オレは「行ってらっしゃい お土産ヨロシク」とメール打った。
「おぅ! 行ってくるぜぃ」と返事。
少なくとも4日後までは会えないなと思ってちょっとガッカリした。
するとその日の夜中、ボク娘からメール。
「オレ男ー オレ男ー! 何か面白いこと言って!」
何だその無茶振り。
無い頭ひねって考えた一発ネタを送った。
「あはははは! もう1回(`・ω・´)」
お気に召しませんでしたか・・・。
もう恥はかけないので
2chの「一行で笑わせたら寝る」みたいなスレをパクって
ボク娘に送った。
「オレ男サイコー^^」
パクりだったが悪い気はしなかった。
75:
伏線を張るとは…期待せざるをえないな
(ククク、ハードルアゲテヤル!
79:
>>75
伏線ってかあったこと書いてるだけだw
で、結局今何してるのかと訊いたら
「友達とトランプやってるよ」
と返ってきた。ま、まさか見せたんじゃないだろうな!
まあそんなに心配することでもないので気にしないことにした。
次の日、
「オレ男お土産何がいいー?」
オレが修学旅行に行った時はあまり自分に買えなかったので、
「チーズケーキ!!」と返しておいた。かなり無茶な注文だ。
「えー 贅沢な! 考えとく!」
ちなみにオレは校外学習先の遊園地で、
ご当地限定まりもっこりを買った。北海道じゃないのに。
80:
もちろん買うときは「姉ちゃんになんか買っていこうかな」
と保険をかけてあるので友人達には怪しまれない。
うちの姉弟の仲の良さは折り紙つきだ。
で、その後おみやげ渡したいと言って例のコンビニで集合した。
まりもっこりを惜しげもなく渡すと、
「うわぁwなんじゃこれw」と反応は上々だった。
ボク娘は
「ほら!ちゃんと買ってきてやったぞ!!」と
大きな箱を取り出した。
えっ!?マジでチーズケーキ!?
・・・と、思ったらクッキーだった。
まあチーズケーキは無理だと思ってたので別に大丈夫だった。
後日聞いたが、ホントはチーズケーキ買ったのに
間違えてクッキー渡しちゃったそうだ。かわいいやつめ。
これでお土産交換は終わりです。
後から絡んでくるとか無いんで安心してくださいw
81:
これか。
 / ̄ ̄\
 γrニ・><・ニ、ヽ
 |O O|
 ヽ `ー―′ノ
 >――<
  /[マリモッコリ]ヽ
 (こL___に)
 /_ハ(⌒)ハ_>
 L_∩_亅
  (__)(__)
83:
>>81
それそれ
七夕祭り。
ボク娘が浴衣着てくるんじゃねと一瞬考えたが、
一人称が「ボク」だから浴衣なんぞ着る訳ないのだ。
オーバーオールを着たボク娘と一緒に
祭りの中に飛び込んでいった。
地元の学生が蟻のように群がる祭りなので、
友人バレの危険も考えていたが、
別にオレは気にしなかった。
なぜなら、そう。
今日告白しようと決めていたからだ。
85:
問題は、いつ、どこで告白するか。
流石にこの人だかりの中 愛の告白なんぞ出来ない。
祭りが終わって家に帰るとき。これしかない。
ボク娘が屋台に目移りしてる中、
オレは頭で物凄いシミュレーションを重ねた。
「何食べるー?やっぱかき氷?」
ボク娘の言葉で我に返る。
「食いたいもん食えばいーよw」
「じゃあまだかき氷は早いな!どうしよー」
オレは好きなたこ焼き屋が出してる屋台を見つけたので、
「たこ焼き食わん?」と言って、列に並ぶことにした。
列に並んでいる時、
視界に見覚えのある顔が入ってきた。
88:
高校の部活の後輩だった。
だが、そいつは俺たちに何の相談もなしに
辞めた奴だったのでオレは知らん振りをした。
向こうも気まずいのか目をそらした。
どや!先輩には一緒に祭り行く女友達おんねんぞ!!
どんなもんじゃい!!
ボク娘が熱々のたこ焼きを食べながらむせてたので
オレが笑ったら、「ねこひたはの!!」と
ポカポカ殴ってきて最高にかわいかった。
その後お目当てのかき氷を食べたり、
屋台のは高いのでコンビニでジュースを
買ったりして、リア充ライフを満喫した。
女と祭り。まさか高校生の間に
こんなラッキーが巡ってくるとは思わなかった。
89:
>>88
俺の殺意が今有頂天に達したっ!
90:
>>89
ごめん!
そして祭りも楽しんだので帰路につくことにした。
高鳴る胸。どうする・・・いつ言う?
帰りの電車に揺られながら、頭はぐるぐる回ってた。
するとボク娘が
「ホントはさー タルト作ってくるつもりだったんだよ」
え?
「オレ男今日誕生日だろ?だからなんか作ったろと思って・・・」
忘れてた。そうか。今日オレの18歳の誕生日だった。
「でもさー 起きたら時間無くて 作れんかった!」
誕生日に手作りのタルト。
実物こそないがそんなことを
しようとしてくれたのが嬉しくてたまらなかった。
オレの誕生日なぞ男友達が
「作品頑張れよ!」と机に
リポビタンDをドンと置いてくぐらいだった。
もう・・・言うしか・・・
ちなみにリポビタンDは父親に飲まれた。
91:
言え!!言え!!!言え!!!!!!!!!
気がついたら俺は家に帰ってた。
言えなかった・・・。
そりゃそうだ、告白なんぞしたこともされたこともない。
何て言っていいのか。
もし言ったとして、今の関係が崩れたらどうしよう。
色々な思いが交差してわけが分からなくなった。
女のおの字も知らないような奴が、
突然ギャルゲのような世界に飛ばされたら
こうなるのは当然だった。
結局オレは弱虫だった。
ボク娘から「楽しかったね」とメールがくるも
いつものような返事しか出来なかった。
18年間生きてきて、
女の子とまともに喋れるようになったのが中1の時。
そんな奴が告白なんぞ、できるわけがない。
98:
だけどボク娘へのメールに返さないのも嫌だったので、
いつものように他愛の無い話をしていた。
メールなら今の気持ちも悟られない。
「ホルモンめっちゃいい!(`・ω・´) オレ男も聞きな!」
「オレBUMPの方が好きやもん」
「何っ! BUMPも良いけどやっぱホルモン!!
 ライヴいこーぜライヴ!!」
ライブか・・・でもホルモンの曲は全く知らないので
あまり乗り気にはなれなかった。
「そんなん行ってオレがホルモン好きになったらどーするw」
「それはそれで最高じゃろ!」
「オレは困るわw」
いつも通りだ。いつも通りのメール。
わざわざ自分から壊すことは無い。
99:
「やっぱ亮君かっけーなぁ!」
「亮君好きなん?」
「うん!!めっちゃ好み!! ガタイよくて黒い人がいいな!」
「へぇ・・・うちの姉ちゃんもそんな感じだわw
 でもオレの姉ちゃんの彼氏 理想と真逆の人なんだよな」
「なかなか思い通りに行かんよね(´;ω;`)」
思い通りに行かない・・・
今のオレも・・・そうなん・・・かな・・・
そして、ボク娘が、禁断の、扉を、開く。
「オ レ 男 は 好 き な 子 お ら ん の ? ?」
100:
メールを見て血の気が引いた。
何て答えれば良いんだ?
「オレはお前が好きだよ」? んな文送れるか!!
「オレは友達みたいに話せる子が好きだな」
考えた結果がこれだった。
選んだ道は逃げだった。これしかなかった。
こうすれば、ボク娘と仲良くしていられる。
だが、
次に来たボク娘からのメールで、
全てが壊れた。
「そっか オレ男優しいしきっといい彼女できるよ!」
何かが、
崩れ落ちる音がした。
101:
いい彼女?オレに?
それはお前じゃなくて?
なに? わかんない。
オレハ オマエノ ナンナノ?
蘇る記憶。
見えないものが離れていくこの感覚。
そうだ、あれは中学校の時だった。
中学1年の4月。
オレは周りが小学校の時とほとんど同じ面子の教室を見回した。
オレはいわゆる人見知りで、
小学校の時クラスのかわいい子に
「おはよう」と言われたのに何もいえなくて
「返してくれないの〜?w」
と笑われ、「あ、お、おは、よう・・・。」
とモゴモゴとしか喋れなかった。
「あははwww返してくれたwwww」
笑われた。恥ずかしい。
女の子と話すのは、怖い。
102:
中学でも小学校の時のような思いをするんだろうなと不安になった。
入学式が始まるので移動してくださいと言う先生の指示の後、
クラスのみんながゾロゾロと動き出した。
そんな時、一人の女の子が話しかけてきた。
「入学式ってどんぐらいかかるのかな?」
え? 今、オレに言った・・・んだよな?
でも1回も喋ったこと無いのに・・・
そう思いながら
「さ、さぁ そんなにかかんないんじゃないかな。」
女の子の反応をうかがう。
「だよねw」
よかった。何か良い雰囲気だ。
この子となら仲良くなれそう、と直感で思った。
103:
中学に入って数週間が過ぎ、初めての席替えが行われた。
隣があの子だったらいいなと願いながらクジを引いた。
「あw 隣だねw よろしくw」
そこに居たのはあの子だった。
神様ってのはやっぱりいるんだと思った。
この子の名前を仮にナコとする。
ナコとは馬が合い、
2人が好きなマイナーゲームの話とかで盛り上がった。
ナコと話すようになってからは、
極力女子と話せるようになった。
ちょっとした冗談も飛ばしたり、
オレは女子に対する恐怖心が大分和らいだ。
104:
ボク娘も同じクラスだったが、
このときは「おとなしい女の子だな」
ぐらいの印象しかなかった。
ナコも趣味で作品を書くというので、
お互いにノートに書いて見せ合ったりした。
オレは完全にナコに惚れていた。
今まで女子に優しくされたことなど無いのだから当然だった。
ナコは毎朝1番乗りで学校に来るので、
慣れない早起きをして昇降口が開く前から学校に行ったりした。
少しだけの2人きりの時間がオレにとって一番の楽しみだった。
今思えば完全にストーカーだが、
それほどナコに惚れこんでた。
105:
怖い先輩に絡まれた翌日も、ナコがいるから学校に行けた。
あの時オレの世界は完全にナコで廻ってた。
人生で初めて女子にアドレスを訊いた。
人生で初めて女子に年賀状を送った。
だが、オレはテンパってアドレスも住所も間違って書いてた。
それに後から気付いて「じゅ、住所間違ってたかも」と
言うのにも最大限の勇気を振り絞った。
中2になると、ナコとはクラスが変わってしまった。
オレは早起きをやめた。
たまに他の友人に会いに教室まで来た。
オレの身長が高いのを気にしたのか、
手のひらで自分とどれくらい差があるか測ってた。
オレはもっと頑張れよと言わんばかりにナコの頭を撫でた。
女子の頭を撫でるなんて初めてだった。
106:
そんなことがありながらも中1の頃よりは
格段に話す機会が減った。
それでもメールはするので、それだけで楽しかった。
ある日ナコに「好きな人いる?」って訊かれたので、
「さぁどうでしょうね」と返した。
「いるってことでいいの?w」
「えっ? じゃあいない!」
思えばアレはフラグだったのかも知れない。
ナコが昔付き合ってた男子との話も聞いたが、
今は別れてるということなので安心した。
何よりそんなことを話してくれるのは
ナコにとってオレが特別だからに違いないと思っていた。
中3の時、ナコが家に来ることになった。
「ポケモンちょうだい」という子供っぽい理由だが、
女子が家に来ることに違いは無かった。
入念に掃除をして、ナコが来るのを待った。
家には誰も居なかったので、家族に何か言われる心配はなかった。
107:
ナコが来た。オレの家に。
一体何をして良いのか分からず、
オレはテレビでゲームをして、
ナコはポケモンを一人でせっせと通信していた。
き、気まずい・・・。
ムードもへったくれもあったもんじゃない。
するとナコがトイレに行きたいと言い出した。
好きな子が自分ちのトイレに入ってると思うと、
なんだかドキドキした。
するとナコがトイレットペーパーの芯を持って出てきた。
「切れた・・・」
「あっ ごめん 紙どうしたん?」
「後ろの棚にあったから勝手に出した」
好きな子が下を脱いだ状態で
トイレットペーパーを取り出してるところを想像して、
さっき以上にドキドキした。
108:
その日は結局何も無かったが、
女子を家に招きいれたという事実だけが
オレの心に深く残った。
そして卒業式の日。
「オレ男とは高校別だけど 卒業しても仲良くしようねw」
「おう!」
結局想いは伝えられなかったが、
別にナコに会えなくなったわけじゃないので
特に悲しくは無かった。
高1の時、近所の本屋でナコと偶然会った。
「うわっ!ナコ!」
「オレ男!びっくりしたw」
久しぶりの再開に心が躍ったが、
他の友人と来てたのであいさつもそこそこに退散した。
109:
その後メールを送った。
「ナコ何しとったん?」
「んー 兄貴と家出した」
はい?
「ちょっと色々あってねw」
それ以降、ナコのメールアドレスは使えなくなっていた。
連絡が取れなくなった。
家出したのだから年賀状の住所に送っても無意味だろう。
ナコは今、何してるんだろう?
なんで家出なんかしたんだろう?
確認する方法も無い今、どうすることもできなかった。
110:
数ヵ月後、ある噂を耳にした。
「ナコさぁ 高校辞めてバイトしてるんだってw 近所のパン屋で」
高校を辞めた?何があったんだナコ。
近所のパン屋でバイトしてると言うが、
どんな顔をして会いに行けば良いのか分からない。
最後にナコと顔をあわせたのはもう1年近く前だった。
煮え切らないまま自転車を漕いでいると、
道路の向こう側にナコの姿が見えた。
髪を茶髪に染めて、楽しそうに知らない男と2人乗りしているナコを。
オレの知っているナコは、もういなかった。
見えないものが、離れていった。
111:
気がついたらオレは泣いていた。
そうだ、この感覚。
ナコの時と同じなんだ。
思い出したくない苦い思い出が、
ボク娘のメールでフラッシュバックした。
涙が止まらない。
ただ、昔を思い出しただけなのに。
辛くて、切なくて、たまらなかった。
また繰り返すのか?
あの時みたいに。
自分が思ってることも、打ち明けられないまま?
オレは、気持ちの整理もつかない状態でボク娘にメールを送った。
「じゃあお前オレと付き合えんのかよ!?」
言えなかったはずの言葉が、
言いたくなかった形で、
ボク娘に、伝わってしまった。
112:
言った。言ってしまった。
もう、これで、何もかも・・・・。
「おぅ(`・ω・´)」
えっ
何、その「おぅ」は?
YESの「おぅ」なの?
ダメだ、考えようとしても頭が追いつかない。
涙をぬぐいながら、メールを打った。
「変な事言ってごめん。
 でも、映画とか七夕祭りとか一緒に行って
 すげぇ楽しかったし
 オレボク娘のこと好きになってたと思う
 昔の事思い出したら、
 なんかすっげぇ泣けてきて、
 今も涙が止まらん。
 ほんとごめん。おやすみ。」
送信した後また涙が溢れてきた。
113:
いつもは10分以上かかる
ボク娘の返信が、1分もかからず返ってきた。
携帯を開くのが凄く重く感じた。
「寝るな! オレ男落ち着け!
 ボク今どんなこと言って良いのかわかんないけど・・・
 だから明日会って話そう!?」
明日は学校の補習があるんだってば・・・
オレの返信を待たずにボク娘はメールを送ってくる
「何があっても絶対!!起きたらメールして!」
会ったら、何を言われる?
不安で胸がはちきれそうだった。
オレは学校の補習をサボり、
ボク娘と会うことになった。
114:
書き溜め分終わりです。起きたらまた書きます。おやすみ。
116:
いいところで終わろなぁw
118:
なあ、これ釣りじゃないよな?お前が書いた小説じゃないよな?頼むからそうだと言ってくれ‼
>>118
多少いじってはいますけど
釣りじゃないですよ
120:
おはようございます。
ゆっくりですが書いていこうと思います。
122:
朝方まで付き合ってくださってありがとうございました。
今日中には書き終われると思います。
朝。
目が覚めたのでボク娘にメールする。
「よっし!会おう!!」
心配してくれたのか、返信が早かった。
眠ったら頭が冷えたのか、
冷静に物事を考えれるようになっていた。
あんないいかげんなメールじゃ伝わってない。
会ったら直接言おう。「好き」だって。
ボク娘の近くのコンビニで待ち合わせをした。
「おぅ 悪いね 父さんに見つかると厄介だからさ
 じゃあ 行こうぜ」
「え?行くってどこに?」
「漫喫だよ!漫喫! しっかり漕いでくれぃ!」
123:
この辺のメール間違えて消しちゃったので
時系列とかグチャグチャですが許してください。
気がついたら、ボク娘は自分の自転車に乗らず
俺の荷台に腰をかけていた。
漫喫・・・そっか そういや漫喫も好きだって言ってたっけ。
いつものように話しかけてくるボク娘。
まるで昨日何も無かったかのように。
態度を変えない事に逆にオレは救われた。
だがボク娘が普段通りでいればいるほど、
「好き」という言葉は口から出なかった。
久しぶりにする二人乗りは、
嬉しいような、切ないような、複雑な気持ちだった。
漫喫に行く前に本屋に寄った。
2年前、ナコと会った本屋。
124:
ナコはボク娘とも仲が良かった。
だがボク娘もナコが今何をしているのか
細かいことは分かっていないようだった。
もちろん本屋にナコはいない。
J−POPの楽譜をひとしきり見た後、
ボク娘が「んだよ目当ての奴置いて無いじゃん!!」と平積みの本を叩く。
店員の目が気になったが、
昨日までと同じ破天荒なボク娘を見て、
オレはどんどん言えなくなっていった。
本屋を出て、俺の家の近くの漫喫に入った。
ここの漫喫はファミレスみたいな席に座って漫画を読むスタイルで、
オレもボク娘もなんとなく自分の読みたいものを手に取った。
126:
特に実のある会話を交わすことも無く、
時間はあっという間に過ぎて言った。
ぼったくりのような料金を払って、オレらは漫喫を出た。
コンビニでボク娘の自転車を回収して、
いつものようにボク娘を家まで送り届ける。
そう、いつものように・・・。
ボク娘の家の近くまで来た。そろそろお別れだ。
何故かそのときのオレは、悟ったように心が穏やかだった。
「送ってくれてありがとぅっ」
「あ、あのさ!!」
「んっ?」
「昨日は変なメール送ってゴメン」
127:
今まで忘れてたけど
ボクっ娘は女優志望だったな。。。
と言う展開が待っているのだろうか…?
128:
「あー・・・うん 大丈夫ちゃんと考えるから!」
考える?
今はそんなことは気にしてられなかった。
言うしかない。
「でもオレホントにお前の事好きだから!!!!」
言った。
一度は文字越しで伝えた言葉を。
ほんの数秒の沈黙が、オレの心をキリキリと締め付ける。
「お前 そんな恥ずかしいことよく言えるなw
 ・・・ちゃんと考えて ちゃんと答えだすよ」
ボク娘が今、どんな気持ちなのかはわからない。
だけど胸のつかえがとれたように、悔いは無かった。
129:
お〜
130:
「オレ男・・・ まだ時間ある?」
「え・・・ うん」
「じゃ、ちょっとお喋りしよっか。」
オレ達は橋の手すりに手を掛けて、
2人きりで語ることにした。
高校の友人の話。ゲームの話。
オレが告白をしたことに、ボク娘は触れようとしない。
そしてひとしきり話を終えたところで、
話題は将来の夢になった。
「オレ男はさ、作家になれんかったらどうすんの?」
「うーん・・・
 なれんかったときのことはあんまり考えてない。」
「そっか・・・」
「ボク娘は自衛隊だったっけ」
「うん」
131:
そうだ・・・ボク娘と3年ぶりに会ったあの日。
ボク娘の言葉に覚えた違和感。
・・・あれの正体は何だったんだろう。
「ホントのホントに、自衛隊なんか?」
「・・・そりゃそうだよ。そのために今色々やってるんだし。」
ボク娘は煮え切らない顔で答えた。
こいつ、本当は・・・
「オレの家はさ」
「えっ?」
「母さんが昔漫画家志望だったんだけど、
 結局特に売れることもなく終わっちゃったんだ。」
「そうなんだ・・・」
132:
「父さんも自分のやりたいことができる大学に
 行きたがってたんだけど、反対されてね。」
「・・・」
「姉ちゃんは、保育士になるために短大に入ったんだけど、
 夢叶わず大学も中退して今フリーター。」
「夢ってさ・・・叶わないから夢って言うけど
 だからって諦めるなんて腑に落ちないだろ。
 自分と重ねてんのかな・・・父さんも母さんも、
 自分の子供に夢を追って欲しいって
 オレが作家を目指すの、応援してくれてんだよ。」
「・・・なんかいいね、オレ男んち。」
「だろ。」
オレの家は決して裕福じゃなかった。
作家なんて博打打ちな仕事を夢見てこられたのも、
家族の支えがあったからだった。
だからこそ、オレは夢を諦めないでいられた。
133:
「・・・ボク娘がさ、本当に自衛隊に
 なりたいってんならオレは止めないよ。
 だけど、ボク娘を見てると
 夢を追ってるっていうより、
 ただなんとなく自衛隊を目指してるって風に見える。」
ボク娘が黙り込む。
「・・・うまく言えないけどさ
 同じ人生なら、やらずに後悔するより
 やって後悔した方が良いだろ?」
「・・・かっこいいこと言っちゃってw
 オレ男のくせに・・・w」
「うるせw」
「・・・ボクさ」
ボク娘が、奥底に眠らせていた気持ちを口にする。
「女優になりたい!!」
今まで見た中で、ボク娘の目が一番、輝いていた。
134:
ぐっときた
135:
中2と紙一重だが、なんかかっこいいな
137:
>>135
実際はもっとボキャブラリー少なかったと思うw
「おおwいいじゃんw」
「んで、里見さんと競演するんだ!!」
「里見さんって水戸黄門の?」
「そう!ボクの夢は、
 女優になって里見さんと競演!」
ウキウキと語るボク娘の言葉に、嘘はないようだった。
女優。誰だってなるのは相当難しいだろう。
ボク娘も心のどこかで、なれないと考えていたに違いない。
だから高校でなんとなく自衛隊を目指し始めて、
ズルズルと今まで続けていたのだ。
だけど、ボク娘も諦めきれなかったんだろう。
オレの言葉が、ボク娘の夢を引きずり出した。
「その前に里見さん死ななきゃいいけどなw」
「なにを!? 絶対なるもんね!!」
自衛隊を目指していた時の違和感は、
どこかに消し飛んでいっていた。
138:
「・・・じゃあオレは作家。
 ・・・お前は女優・・・な。
 お互い厳しい夢だけど、なれる日を夢見て頑張ろう。」
「うんっ」
2人の夢を語って、その日は別れた。
ボク娘から告白の返事はもらえなかったが、
それ以上にいい収穫が出来たような気がした。
その夜ボク娘からメールが来た。
何だ?と思ったら橋に居たときに撮った満月の写真だった。
オレの携帯は夜景が綺麗に取れないので
後で送っといてと頼んであった。
オレは
「やだ・・・綺麗・・・///」
とだけ返信した。
すると
「君の方が綺麗だよ・・・」
と返ってきた。あれ?男女逆じゃね?
140:
「橋暗くてメッチャ暗かった(´;ω;`)」
一人称が「ボク」でも女の子らしいところはあるようだった。
「オレが守ってやんよ」
何か吹っ切れたオレはこんなことも送れる様になってた。
「いっ(●・ω・); お前恥ずかしいなぁ;
 多少キュンとしただろうが;」
やばい。かわいい。
「なんか知らんけど言ってしまったw」
「今なら何でもできるな(`・ω・´)
 でもまぁ以外に元気でよかったよ
 でも少し元気なかったな(・ω・`)←矛盾?」
空元気は見破られてたみたいだ。まぁそりゃそうか。
141:
どうでもいいけどオレオ食いたくなってきた、
買ってくる(ガタッ
142:
>>141
なぜオレオw
だが菩薩になったオレは
「ボク娘に会ったら元気でたw」と返信した。
「みゃー;/// こっちが恥ずかしくなってくるだろうが;」
「やべぇ 言った後ですげぇ恥ずかしくなってきた」
「アヒャヒャヒャヒャw 当分オレ男観察しとろw」
ボク娘に変わった様子は見られなかった。
いや、むしろ、何か清清しい気分に見えた。
「オレ男はそのままのがいいんだよ(`・A・´)
 素のままがええんだよ うまいこといったな 素のまま」
何が上手いのか全く分からんが、
ボク娘が慰めてくれようとしてるのは分かった。
143:
すのまま

そのまま
とか?
144:
>>143
多分そういうことだと思う・・・
「なんかオレすっげー遊びたいわ」
「わっちも遊びまくりたい(´・ω・`) あうあうあー(・∀・)」
だがオレは肝心なことを忘れていた。
しまった。作品の賞の締め切りもうすぐだ。
「やっべぇ作品書かなきゃ・・・」
「オレちゃんが〜んばれ ハマーン応援すっぞ!」
ごめん。ハマーンわかんない。
「ありがと。お礼になんか奢るわ。」
「さっすがパパ(`∀´) 何かおごってくれんの??
 ボクお菓子がいいー(`・ω・´)」
女子に甘えられて悪い気分はしなかった。
146:
「おう!何でも買ったる!!」
「ウググ(´;ω;`) そう言われると抵抗あるよ;」
「お菓子がいいって言ったのお前じゃんw」
「嫌がってるのにおごってくれる快感がたまらんち(´ω`)
 わかる!?これ!?(`・ω・´)」
乙女心、いやボクっ娘心は複雑なようだ。
ぬらりひょんの孫のアニメを見ながら
あのキャラが好きだとかなんとか話してた。
「30分て早いんだね(´・ω・`) 漫喫も早かったね(´・ω・`)
 今度は違う漫喫いこ!!」
「また漫喫?」
「あんれやだ???」
「ボク娘が行きたいならどこでもいいよ」
きめぇwww
147:
「ぐぉっ(´;ω;`) オレ男とメールすると
 ワルイモンガ出て行くな(`・ω・´)」
「好きなんだから仕方ないw」
するとここで、ボク娘からのメールが神妙になった。
「質問しよう(´・ω・`) オレ男は束縛する人間???」
ん?なんだその質問わ?
「見ての通りしないタイプだろ
 今まで結構ボク娘に引っ張られてたわけだし」
「ヤキモチは結構妬くほう?
 もちはもちでも食べられないもちってなぁ〜んだ(´・ω・`)」
・・・多分こいつも色々混乱してるんだろう。
148:
「妬かないけど・・・
 ボク娘が2人きりで男子といたらちょっと嫌かも
 A.やきもち」
「はい問題はずれ〜(´・ω・`)
 正解は訳ありなもちでした(´・ω・`)」
おい、そっち拾うのかよ。
「そっちじゃないだろwww」
「だめか(´・ω・`)
 なんだかな(´・ω・`)
 心臓が痛くてならんのだ(´・ω・`)
 この心臓の痛みは
 なぁ〜んだ(´・ω・`)」
オブラートに包んではいるが、
ボク娘が何を言おうとしているのかは分かった。
149:
だけどオレは小さな希望が捨てられなくて、
お茶らけた返事しか出来なかった。
「なんだそれw
 A.心筋梗塞」
「正解は訳ありの心臓」
顔文字も何もないボク娘の言葉が、心にグサリと刺さった。
体温が下がっていくのが分かった。
子供の頃呪怨を見た時より冷や汗が出た。
150:
「訳ありってどゆこと?」
「ああたなやたあ(´・ω・`)
 なんか心臓がいたくてならんのだ(´・ω・`)
 なやたなやはやなかやち(´・ω・`)
 がー(´・ω・`)
 もぅがー(´・ω・`)
 がー
 がーがーがーぴー(´・ω・`)
 ピッコロさんんは訳あり(´・ω・`)」
ボク娘のキャパシティの少ない心臓に、
詰め込め切れない気持ちが渦巻いて爆発した。
「落ち着け どした?」
「にににに(`;ω;´)
 自分でも自分のこと分からんのだ(`;ω;´)
 あかなはかなかには(`;ω;´)
 ピッコロさんんは訳あり」
151:
ボク娘のキャパシティの少ない心臓に、
詰め込め切れない気持ちが渦巻いて爆発した。
「落ち着け どした?」
「にににに(`;ω;´)
 自分でも自分のこと分からんのだ(`;ω;´)
 あかなはかなかには(`;ω;´)
 ピッコロさんんは訳あり」
ボク娘のメールが怖かった。
一体この後ボク娘から何を告げられるのか。
それでもボク娘をなだめた。
「ごめん。ごめんな。
 オレが変なこと言ったのが悪いんだ。
 ボク娘が自衛隊になるって言った時は
 本当かな?と思ったけど、
 女優になりたいって夢話してくれて、
 おれすっごい嬉しかったよ。
 おれはもうそれで充分だよ。
 だからオレに気を遣ってるんだったら
 気にせずにスパッと言ってくれ」
152:
ふむ、
これを小説表現するのはかなりの人生経験が必要そうだな。
(ボリボリ
若いっていいね!
153:
「オレ男 お前優しすぎるよ(`;ω;´)
 やめろよー(`;ω;´)
 今はSになれー(`;ω;´)
 まじで」
ボク娘が心に溜めたものを吐き出す時が来た。
「あのね
 あのね(´・ω・`)
 あうあうあー(`;ω;´)
 わっちもオレ男のことが
 メッタクソ好きなんだって
 あうあうあー(`;ω;´)
 でもな
 でもな
 あうあうあー(`;ω;´)
 それが恋愛なのかが
 ホントに分かんないのじゃ(`;ω;´)
 ピッコロさんんは訳あり
 だから
 自分がわからないのじゃ(`;ω;´)」
ボク娘は、
出口の見えない迷宮に迷い込んでしまった。
154:
そうそう、オレオの件だけど(ボリボリ
コテハン見てたらつい…///
155:
ボク娘は普通の女の子じゃない。
一人称が「ボク」なのだから、普通の女の子じゃないのだ。
友達だと思っていた男に告白されて、
自分の中の「女」が処理し切れなかったのだろう。
ボク娘のメールを見て、また涙が出た。
「話してくれてありがとう。
 オレもボク娘のことがめちゃくちゃ好きだ。
 答えはゆっくり出してくれれば、いいよ。」
「だから今はSになれってんだよ(`;ω;´)
 ボクは今からMだ!!!!
 きつい言葉をかけろ!!!(`;ω;´)」
優しくされたら自分が保てなかったのかもしれない。
オレもボク娘の弱みにつけこみたくはなかった。
156:
「ウジウジすんな!!
 おれがお前のこと好きだって
 勝手にいってんだから、
 お前が気にすることじゃねぇだろ!!
 だから泣き止め!!!」
自分でも言いたいことが言えた気がした。
オレのせいでボク娘が苦しむのは耐えられない。
「ピッコロさんんは訳あり(`;ω;´)
 でもホントのこたえだせれんくってすまん(´・ω・`)
 だいぶ先になるか分からんが
 ちゃんとしたこたえ出すから」
「うん。ありがとう。
 ホント気に病まんでくれよ;」
ボク娘のメールが身に染みた。
とにかく断られたわけではないようなので、
少しホッとした。
157:
「ほんとにすまない
 
 あと答えが出るまで
 ピンクい言葉をかけるのは
 遠慮しといてくれたまえ
 焦って余計わからなくでおじゃる
 おやすみ」
ボク娘の気持ちが定まるまで、
余計なことはしない方が良いと決心した。
「分かった。
 しばらくメールは控えることにする。
 答えが出たらメールしてくれ。
 おやすみ。」
こうしてオレの高校生活最後の恋愛は、
少しの間休息に入った。
ここまでで質問あったら答えます。
158:
なんかもう・・・
オレオ爆発しろ!
>>158
クッキーがはじけ飛ぶwww
159:
はいは〜い!
オレオは進学するのか〜?
>>159
4月から大学生です。
160:
このやりとりはいつの話?
一応これで現在に至るってことでおk?
161:
>>160
157の文章の時点で7月の末です。
まだ途中に話があります。
162:
>>161
オメ。
この女泣かせめ。
大学で荒波に揉まれるが良い(フフフ
163:
>>162
ありがとう。
がんばるよ。色々と。
質問もうないみたいなんで進めますね。
しばらくメールはしないと宣言したので、
ヤキモキしながらも学校へ向かった。
夏休みではあるものの、
高校3年生ということもあり、
休み返上で補習を受けていた。
オレが行きたい大学は勉強重視じゃないので、
流すように授業をこなした。
するとメールが来た。
「やいオレ男(`・A・´)
 しばらくメール控えるのはなしにしろ(`・A・´)
 ボクはマジの気分屋だから
 逆にメールがないってのは寂しいものだ」
休息は半日もしないうちに終了した。
164:
「なんだよwww
 結構オレ色々決心したんだぞw子供かw」
「ボク家ではどえりゃぁ大人しいよ(`・ω・´)HAっHA〜
 わがままと大人しいどっちがよいでごわす?」
「甘えられたいでごわす」
「ようはMにいちゃん(´・ω・`)」
土佐弁ではあるがまるでやり取りは恋人同士だ。
「Mじゃねーよwお礼言われるのがすきなのw」
「うん(´・ω・`)
 こんなかんじ??
 「叩いて」→「ありがとう///」」
ねーよwwww
「どーせMですよーだ」
「あららら(´・ω・`)
 言っちゃったよこの人(´・ω・`)
 レオにぃは良いMだよね(`・ω・´)」
レオは下の名前って意味でお願いします。
166:
「良いMってなんだよ
 レオにぃて・・・ じゃあオレもクコって呼ぶわ」
女子を下の名前で呼ぶなんて
幼馴染以外にしたことないのに
このときのオレは無敵だった。
「いっ(`・A・´);
 クコはやめてくりよ(`;ω;´)
 せめてボクさんかクコさんだよ(`;ω;´)
 にいちゃんには厳しく(`・A・´)
 レオにぃにはもっと厳しく(」
ボク娘で苗字名前を分けるのは分かりづらいけど
なんとなく理解してください。
「じゃークコちゃんでいいや」
「まじでか(・∀・)
 できればチャン・ボク娘がよい(・∀・)
 んじゃボクはオレトゥスかオレキラオとか
 レオにぃかおれらるおか何かと呼ぶよ(・∀・)」
呼び名多すぎだろwwww
167:
「チャン・ボク娘ってなんだよ わらわねーぞ」
「オレ男かわいい」
!?
「は?wwwえ?www何?www」
「はい笑った(´・ω・`)」
孔明ェ・・・!!
「金曜日あそぼ(´・ω・`)
 オレ男んち(´・ω・`)
 金かかんねーし(´・ω・`)
 漫画見放題あそび放題寝放題」
寝・・・!?
169:
でも流石に家族がいるので呼べなかった。
中途半端な関係な今、
家族に変に誤解を与えるわけには行かない。
「彼女だって紹介しても良いならえーよ」
「うむ・・・(´・ω・`)
 今ね
 ホントに迷ってんねん(´・ω・`)
 あばば(´・ω・`)」
「いや・・・ごめんそういう意味じゃなくて」
「やめよう!
 このはなしはまた後日だ!!!
 
 なんかお互い謝りそうだから(´・ω・`)
 あ; 謝るってのはあれだからね
 ボクが答えをなかなかださないからって意味ね(´・ω・`)」
168:
1がレオなら、ボク娘はカニだな。
171:
>>168
カニってどゆこと?無知でスマソ
172:
ゴメンオレもカニわかんねぇww
星座?w
そんな感じで夜中までメールをした。
触れないように、触れないように。
なんだか申し訳ない気持ちになった。
いい加減耐えられなくなったのか、
ボク娘の方から話を切り出してきた。
「言ってほしいか
 言ってほしくないか(´・ω・`)
 
 えらんで(´・ω・`)」
何を?とは訊けなかった。
「言いたいことあるなら言えw」
オレも、はっきりさせたかった。
ダメならダメで、それでいい。
どっちなんだ。
176:
エロゲ「つよきす!」の主人公がレオ ヒロインの一人が蟹沢きぬ「かに」
>>176
把握
知識浅くてね・・・
173:
「ヤなことだぜ!?」
「大丈夫だから」
「聞かなければ良かったと思うよ?(´・ω・`)マジデ」
この時点で十中八九答えは出てた。
そうか・・・。
答えは・・・。
NOか・・・・。
「気になるから 言って」
「よし(´・ω・`)
 本音を言おう(´・ω・`)
 ボクね(´・ω・`) こわい(´・ω・`)」
・・・?
どういうことだ?意味が分からない。
174:
「怖いって俺が?」
「Yes(´・ω・`)
 あ;あれだからな;
 生理的には好きだけども;
 あれなんだよ(´・ω・`)
 うん(´・ω・`)
 ね(´・ω・`)
 でさ(´・ω・`)
 あれなんだよ(´・ω・`)」
どれなんだよ・・・はっきり言ってくれ。
いや・・・言わなくても、分かった。
「あれって?」
「察してくださいな(´・ω・`)」
終わった。
ひと夏の恋が。
178:
「そっ・・・か・・・。
 分かった。うん。ありがとう。」
ショックを隠しきれなかった。
正直、俺は恋人のような気持ちで居た。
現に口下手なボク娘が「好き」って言ってくれた。
だけど、それは恋愛対象ではなかった。
ボク娘にとって・・・オレは・・・
「あのね
 あのね(´・ω・`)
 ほらボクちゃんさ
 試しに付き合っていたって言ったやんか(´・ω・`);」
そう。ボク娘には昔告白されてなんとなく付き合ってみた男が居た。
それは聞かされていたのでオレも知っていた。
正直上手くいってなかったとも聞いていた。
179:
「で
 よう考えたらね
 嫌っていってないのだよ(´・ω・`)」
それは・・・
つまり・・・
その男と・・・まだ・・・?
「でもね でもね
 オレ男は好きなんだぜ(´・ω・`)
 だけどねだけどね
 あうあうあー しにてぇ」
やめてくれ・・・そんなこと言われたら俺は諦められないじゃないか
言ってくれ・・・。
ボクは・・・オレ男とは・・・
180:
「ボク説明不足だから
 うまくいえんが
 相方はまだボクの事好きだと思うから
 そう思うと相方には裏切れないから
 今までどうりにいてください」
・・・ありがとう。
もう、思い残すことはないよ。
ありがとう。ありがとう。
「オレ男・・・今日話したいから、会おう?」
これで、全てが終わる。
オレは補習をまたサボることにした。
181:
書いてて辛くなって来たwww
ちょっと休憩します・・・。
182:
盗りに行けよ
183:
ここで諦めたらコ◯シますよ。
184:
落ち着いたので書きます。
翌日。ボク娘からメールがきた。
「あそぼ!」
遊ぶ?話し合いは?
「遊ぶん?」
「なんか そのまま言うと
 なんかな なんかな
 わかんないけど泣きそうなんだよ(´・ω・`);
 だからあそぼ!」
「・・・わかった」
ボク娘と再会したあのコンビニで待ち合わせした。
「・・・よぅ」
「おぅ・・・」
こんな時、どんな顔して良いのかわかんないよっ!!
オレはシンジよろしく笑顔を振り向けた。
固い笑顔を振りまくのには慣れていた。
185:
とにかく、笑え。
話が面白くなくても、笑え。
何を言ってるのかわからなくても、笑え。
友達を作るためにオレが小・中で身につけたものだ。
「んじゃ行こうぜ!」
4度目の2人乗りで、オレはボク娘の言う漫喫に向かった。
大通りに面してる漫喫の駐輪場に
オレとボク娘の傘が2本ささった自転車を停めた。
前に行った漫喫とは違い、
ここは完全に個室だった。
値段も言うほど高くはなく、ドリンクも自由だった。
5畳にも満たない空間に二人きり。
あんなことがあった後でも、
オレはドキドキしていた。
187:
ボク娘は何を話してくるのでもなく、
漫画を読み始めた。
すると漫喫特有の証明の暗さと、
眠気を誘うソファの座り心地のせいで
ボク娘は横になって眠り始めてしまった。
いくら友達の前だからって、無防備すぎるだろ・・・。
こんな状況で漫画が頭に入るわけもなく、
ボク娘の方をじっと見ていた。
ボク娘の体は華奢で、白かった。
オレはボク娘が顔にかぶせてた帽子をそっと取った。
「ん・・・返せ・・・」
そう言いながらもボク娘は眠いらしく
目を開けることはなかった。
188:
そう言いながらもボク娘は眠いらしく
目を開けることはなかった。
ボク娘は顔立ちがかなり良い。
ほとんどすっぴんなのにかなりかわいかった。
オレなんかが2人きりで出かけるのは
手に余るほどの女の子だった。
オレは、ボク娘の唇に目が行った。
ちょっと体を乗り出して、
静かにボク娘の唇に・・・
「ひゃぅっ!?」
ボク娘が起きた。
オレが、
ボク娘の唇を、
人差し指で触ったからだ。
190:
「んぁ・・・どした・・・?」
「いや・・・起きないなぁと思って」
「なんか眠い・・・」
「そか・・・ 別にいいよ寝てて」
「うん」
キス?
そんなことできるわけないだろ?
オレは指に残ったやわらかい感触を、
一人で噛みしめた。
漫喫の利用時間も過ぎ、オレらは外に出た。
空はすっかり暗くなっていて、
ボク娘はまだ目をこすっている。
自転車の後ろにボク娘を乗せ、オレは漕ぎ出した。
191:
そんなオレオにこの曲を捧げよう・・・
「遅すぎた季節」 ビリー・バンバン
ようつべで出てくるぞ☆
193:
1から見てるがんばれ
194:
ボク娘はスースーと寝息をかいて、
おれにもたれかかっていた。
後ろ向きではなく、こっちを向いて。
ボク娘の胸は、小さいというより無いに等しかった。
ガタッ ガタガタ!!
「!?」
「ぬぁ・・・どしたん?」
「自転車パンクした・・・」
「えっ!?」
ろくに空気も入れずに二人乗りをしたため、
タイヤがダメになってしまったようだった。
196:
どうしようもないので自転車を引きながら
ボク娘の自転車があるコンビニへ向かった。
「ボク娘・・・」
「ん・・・?」
「話・・・あるんだろ」
「・・・言いたくない」
「いや・・・お前が会おうって言ったんだから
 話してくれないとさ・・・」
「そうだけど・・・」
「言えこのwww」
「うひゃww何すんだこら!w」
オレはボク娘の手を取ってくすぐった。
「あっwやめってwww」
笑いながら声をあげるボク娘にちょっと興奮した。
そうこうしているうちにコンビニについた。
195:
追い付いた
星羅の『ラブレターのかわりにこの詩を。』
鳥肌だ。
197:
>>195
みんな教えてくれてありがとだけど
また落ち込みそうだから聴きづらいwww
もう家に帰るしか選択肢はないので、
オレはボク娘に話を促した。
「着いたぞ そろそろ話してくれよ・・・」
「・・・・やだ・・・」
「やだってお前」
「うっ・・・うっ・・・」
「!?」
ボク娘が泣きはじめた。
オレは訳が分からずあたふたした。
「え?どした?いや・・・
 そんな言いたくないならいいって!な?」
「ち・・・ちが・・・う・・・!ひくっ!」
「違う?なに?」
「ちがう・・・ちがう・・・のぉ!うっ・・・!」
「分かった、分かったから」
「もう・・・自分が・・・嫌で・・・!!ひく・・・」
「ボク娘・・・」
199:
「ちゃん・・・と・・・言うぅ!
 けど・・・今は・・・無・・・理ぃ!
 だ・・・からぁ!帰っ・・・たら・・・
 メー・・・ル・・・する・・・から・・・!ぐす・・・」
「うん うん 分かった。
 メールな。 待ってるから。
 メールで言ってくれるんだな?」
「うん・・・言う・・・・・」
泣きながら去っていったボク娘を目で送って、
オレはパンクした自転車を引いて帰った。
夜遅く帰ってタイヤもダメにしたので、
親に少し怒られたが、
そんなことはどうでもいい。
オレはベットに倒れこんでボク娘からのメールを待った。
30分ぐらい経ったが、ボク娘からメールはこなかった。
ボク娘も踏ん切りがつかないのかと思って、
こっちからメールを送ることにした。
198:
俺のオヌヌメした曲はフォークでガチな失恋歌だ。
涙でディスプレイが見えなくなること請け合いだ。
やーい、やーい、泣かせたーヽ(´ー`)ノ
200:
>>198
もうすでに涙ぐんでるんですけど、
どうすりゃいいですか?
「帰った?
 ・・・話してくれるんだよな?」
地獄のような待ち時間が過ぎていく。
息ができないと錯覚するぐらい苦しい思いをしていると、
ボク娘から返信が来た。
「あのね あばば(´;ω;`)
 あんか
 オレ男の事好きって言っておいて
 期待にも応えられなくて
 持て余した感じになっていたと
 思われていたらどうしようと
 思ったから 怖かったんだって」
そんなことない・・・
関係が崩れた原因はオレなんだから。
201:
「だけどね
 誤解しないで欲しいのは
 ボクもオレ男が
 ホントに好きなんだよ(´・ω・`)
 あーもう
 すいません死にますわ(´;ω;`)」
オレも好きだよ・・・
だけどお前のそれは友達としてで、
俺の気持ちとは違うんだよ。
「もうあかんわ(´;ω;`)
 文章打っていてもがきなきだわ(´;ω;`)
 死んでしまえ自分(´;ω;`)」
自分を責めるなよ・・・
悪いのは全部オレだろ?
俺のせいでお前はこんなに思いつめてるんだろ?
死んでしまいたいのは、俺のほうだ。
202:
ちくしょう青春ってやつだな。
今更ながら高校の時折ったフラグが思い出されて仕方がねぇぜ!
203:
>>202
ご愁傷様です・・・。
「あばば(´;ω;`)
 あとね(´;ω;`)
 前さ
 恋愛なのかわからないといったが
 多分恋愛的にオレ男のことが好きだば(´・ω・`)
 だから
 浮気はあかんけど
 浮気したいほど好きやったもん(´・ω・`)
 わぁい
 しにたい\^p^/」
あ・・・れ・・・?
これ・・・って・・・?
「さすがに今日
 言いたかったことを
 口で言いたかったけど
 すまないよ・・・
 そう長くはないが
 今の付き合いが終わるまで、
 待っていてくれ(`・ω・´)」
天は俺を見放してはいなかった。
205:
「オレ待ってる!!
 ずっと待ってるから!!」
バクマンの読みすぎ。
そこからオレとボク娘は、憑き物が取れたように明るくなった。
「あそびたぁぁぁぁい(´・ω・`)
 にいちゃん
 あそびたぁぁぁぁい(´・ω・`)」
そうかそうか。
じゃあ遊・・・
オレはとんでもないことに気付いてしまった。
作品の賞の〆切が、1週間後に迫っていた。
「ごめん!作品書かなきゃまじやべぇ」
「ちぇ(´・ω・`)
 なんでにいちゃんは家にいないのー(´・ω・`)」
「ホントごめん;
 終わったらどっか遠出しようぜ」
「んじゃ函館」
「北海道はもういいわwww
 てかそれだと泊まらなダメじゃん」
「まぁ泊まりたくても泊まれないんだよね〜(´・ω・`)」
206:
アカン!キュン死にしそうだがや。。。
207:
このとき7月末。世間は夏休みだ。
「じゃあ○○プール行こうぜ」
夏の醍醐味だ。
なにより2人きりでプールなんて
カップルもいいところでしょう?
「プール魚いないからやっ(´・ω・`)
 あと およげん(´・ω・`)
 遊園地がよい(´・ω・`)」
水着とか色んな楽しみは闇へ葬られた。
泳げないって何歳なんだよ。
「んじゃ遊園地でもいいけど」
「おう(´ω`) ってどこの????」
「○○ランドかな?(隣の県)」
「でも○○プールもいいけどね〜(´・ω・`)」
どっちなんだよ。
209:
「泳げないんだろw」
「オレ男およげんの〜???(´・ω・`)」
「ナメんなww
 スライダーめっちゃのりてぇ」
「たしかにのりたいね(´・ω・`)
 やばい(´・ω・`) いきてぇ」
「行かせてやらんこともない」
「保護者としてついていってあげようかね(´ω`)」
「ああ・・・オレが保護者ね」
「レベルてきにボクでしょうよ(´ω`)」
「ないないwww てか泳げないのに大丈夫か?」
「がびん(´・ω・`)
 ん・・・うみで泳げる練習しようかな・・・(´・ω・`)」
「海の方がレベル高いんじゃ?
 つか何で泳げない?」
「なんか泳ごうとすると後ろに進んじゃう
 ってか沈んじゃう(´・ω・`)Doyukoto
 溺れたら助けてね(´ω`)」
人工呼吸フラグktkr
「つかやっぱ遊園地がよい(´・ω・`)」
フラグバッキボキ。
208:
水着気にするのって、
逆に可愛いと思うんだけどな〜
210:
>>208
胸っていうかホントに泳げなったっぽい
「なんだよwオレの気分はプールだったんだぞw」
「今思ったけど なんか遊園地より
 プールのほうがこんでそうだから(´ω`)」
「まあ確かに。」
「うむ(´ω`) よし遊園地(`・ω・´)」
「おk」
遊園地・・・それはカップルの聖地・・・。
オレはボク娘の本命にランクアップした。
こうして両思いになってから初めてのデートの約束を取り付けた。
だが、このときはあんなことになるなんて、
思いもしなかった。
翌日、いつものように学校へ向かった。
教室に入ると、友人の△△が話しかけてきた。
「お前また補習サボってんじゃねーよw
 いくら勉強しなくていいからって調子のんなよw」
「わりーわりーw」
211:
するともう一人の友人□□がこっちをニヤニヤしながら見ている?
なんだ?口に米粒でも付いてるか?
だがオレは朝飯を食べてないので付くはずも無い。
「お前サボった日さぁ・・・w
 何してた?」
「は?何って別に・・・」
「満 喫 行 っ た だ ろ ?」
大佐、今すぐスネークを殺してくれ。
「えっ? な・・・ なんで?」
しまった。こいつ漫喫の近くに住んでたんだった。
でも俺たちが漫喫に入ったのは補習が終わる前だ。
なんで気付いた?
「なんかさー 傘が2本刺さってる自転車があったからさ
 何だこれ?って思って見て見たらオレ男の自転車だった」
傘が2本・・・!?
なんてこった。
そりゃ自転車一つに傘が2本もあったら変に思う。
こういう時に限って洞察力を働かせやがって!!
212:
「□□!!しー!!しー!!」
「漫喫でなにしてたんだよww」
「いや・・・それは・・・」
やめろぉおおおおお
バラすなあああああああ
△△が口を開く
「誰と行ったんだよ?ww」
「誰だっていいだろ!!」
□□が不思議そうな顔で
「え?一人で居たんじゃねーの?」
ドちくしょおおおおおおおおおお!!!!
気付いてなかったんかいぃいいいいいいいい!!!
墓穴掘った!完全に墓穴掘ったよ!!!
214:
勢いでここまで読んでしまった
同い年とは思えん経験っぷり、自分が情けなくなってくる^p^
勉強してきます
215:
>>214
勉強がんがれ
「あ・・・ちが・・・」
「え!?オレ男まさかお前・・・彼女!?」
\(^o^)/
「えええええええ!?誰誰々!?」
「いや・・・マジで・・・そんなんじゃないから・・・」
非常にまずい。
確かに両想いではあるが、
ボク娘には彼氏がいる。
どう説明したらいいんだ・・・。
「オレの知ってる奴!?」
ダメだ、もう何を言っても無駄だ。
「うん・・・まぁ・・・」
「そっかー!!オレ男に初彼女か!!www」
ちなみに△△は彼女持ちだ。
高2の頃から付き合っている。
216:
いやな予感がする
217:
>>216
△△の彼女がボク娘ってオチじゃないよw
「後で誰か教えてくれよww」
「おれもw」
黙れ□□。
何なの?スパイなの?死ぬの?
□□は何とか誤魔化して、
彼女持ちの△△には正直に言うことにした。
「へー ボク娘がねー どっちから告ったん?」
「まぁ・・・おれだけど」
「ひゅーwww で、ボク娘も好きだって?」
「そんな感じ・・・」
嘘はついてないよ?
「手とかにぎったん?」
「え・・・まぁ」
「ひゅーwww」
くすぐるためにだけど。
「キスは?」
「はっ!?いや・・・してねーよ」
「あっそうwww」
キス・・・キスか・・・。
まあ無理だろうな・・・。
一人称が「ボク」なのだから、普通の女の子ではないのだ。
218:
バレたことを、急いでボク娘に知らせた。
「やばい。漫喫に行ってたのバレた。」
「あらま(´・ω・`) きゃっ(´・ω・`)
 □□ぼくら認識していた??
 今おばちゃんに
 死んどれへんかって心配された(´・ω・`)
 なんやねん」
相変わらず関係の無い分が混じってるが、
ボク娘はそんな気にしてない感じだった。
「どうしよ・・・」
「もぅ彼女と言っちゃえ☆」
マジで?
「ボクの場合だったら
 誤解をとくのがめんどうだから
 そういうよ(´・ω・`)
 はいはい彼氏彼氏って(´・ω・`)」
あ・・・そうですか・・・。
220:
「その・・・プリクラとかないからさ
 できたらクコちゃんの写真欲しいんだけど・・・」
「こんなんしかないが;」
ホントに写真が嫌いなのか、
修学旅行で撮ったらしき写真を
そのまま携帯で撮ったような画像が送られてきた。
ともかく写真をゲットした。
こうしてオレは、友人達の脅威から逃れ、
お盆休みをただじっと待った。
それまでも
「オレのこと好きじゃないのかよ!!」
「む! いわせるつもりかね///(´・ω・`);」
「おう」
「好きやよなやまちはなま」
「あんだって?」
「あかん;
 恥ずかしいわぁ〜;
 らはなまたら
 好きだべさ
 らたなはたらなや(´;ω;`)
 はずいわぁ」
「wwwwwwww」
とかリア充っぷりを満喫した。
221:
しかしいい加減賞の〆切がやばく、
オレは作品に取り掛かった。
その間何回かボク娘から遊びの誘いが着たが、
作品のために断ってしまった。
しかし遊園地のこともあり
テンションMAXのオレは、
ノリノリで作品を仕上げることが出来た。
話も、申し分なく面白くなったと自負している。
自信満々で投稿した。
作品も終わったし、ボク娘と連絡を取ろうと思った。
そんな時、ボク娘に環境の変化があった。
「オレ男オレ男(´・ω・`)
 ボク劇団に入ることになった!!
 ××っていうとこだけど頑張る」
222:
調べてみたら地元の小さな劇団だった。
少し前まで自衛隊と言ってたボク娘が劇団。
そう思うとなんだかオレも嬉しくなった。
「頑張れよ!!」
「おぅ(´・ω・`)」
劇団やバイトで忙しいだろうから、
お盆が近くなるまで遊びに誘うのはやめた。
もうすぐお盆という頃、ボク娘からメールが来た。
「いまからあえるか???
 コントローラーかすていただきたい(´・ω・`)」
コントローラー?
ああ、前にゲームキューブのコントローラー必要だって行ってたな。
「今は無理だけど明日ならいいよ」
「明日の何時ごろ???」
「昼とか」
「んー(´・ω・`) 難しい・・・8時30分ゴロは??;」
「寝坊しなきゃ大丈夫。明日必要なん?」
「うん(´・ω・`);」
「分かったじゃあ明日持ってく」
【画像】ムチムチJKの夏服に興奮するなって無理じゃね????
223:
そうしていつものコンビニで待ち合わせた。
この日はバケツをひっくり返したような雨だった。
「すまん おとんに送ってもらうから先についとって」
「えっ まだ家だけど わかったすぐ出る」
「いそげっ」
「まだかぁぁ(´;ω;`)
 ホンマもうしわkないがはやくしてぇえ(´;ω;`)」
恐らく「コンビニ寄って」と父親に言って待ってるんだろう。
男からコントローラーを借りることは伏せて。
びしょぬれになりながらオレはコンビニに向かった。
「オレ男!早く早く!」
「悪い; てかふざけんなこの雨www ほらよ」
「ありがと!! 悪いけどボクと時間ずらして出てね」
一体ボク娘の父はどれだけ怖い人間なんだろう・・・
遊園地の計画も立てられないまま、
ボク娘はそそくさと出て行った。
まさか、これがこの年ボク娘と会う
最後の日になるとは夢にも思わなかった。
一旦ここで区切ります。
何か質問ありますか?
224:
とくにないyo
225:
はやくはやくっ
228:
わかりました。じゃあ書きますね。
お盆が近づいているのに、
ボク娘から連絡が来ることはなかった。
さすがにオレは心配になって
ボク娘にメールを送った。
「もうすぐお盆だけど遊園地どうする?」
ボク娘から衝撃のメールが返ってきた。
「時間がないかも・・・;」
え・・・?
ああ、劇団で忙しいんだきっと。
「そっか;時間できたらメールしてな。」
ボク娘から返信は来なかった。
そのままお盆は過ぎてしまった。
どういうつもりなんだ?ボク娘・・・。
無理なら無理で教えてくれればいいのに。
229:
メールを送ってから1週間が経ち、
待ちきれなくなった俺は自分から連絡した。
「今週いつ暇?」
いつも以上に返信が遅い。
ようやく返ってきたメールは、
「今週も来週もよていぎっしりぃぃぃ;」
来週も・・・?
遊園地はどうするんだよ。
「いつになったら時間できる?」
ボク娘から返信は来なかった。
そうこうしているうちに新学期が始まってしまった。
オレも学園祭の準備とかで忙しくなった。
相変わらずボク娘からの連絡は無かった。
230:
相変わらずボク娘からの連絡は無かった。
「最近ボク娘とはどうなん?w」
彼女もちの△△が話しかけてきた。
「なんか・・・連絡とれん。」
何回か予定を確認するメールを送ったが、
ボク娘から返信は来なかった。
「あー それやばいんじゃね?倦怠期?」
「かも・・・」
オレが何をしたという記憶はない。
コントローラを借りに来た時のボク娘は普通だった。
「じゃあ今電話してみ?w」
「いいけど・・・出ないと思う」
かける。出ない。
231:
「出ん・・・。」
「あー・・・ オレの知り合いにも
 数ヶ月連絡取れんかった奴いたけど、
 結局別れちゃったらしいぜー?
 オレ男も危ないかもよ?」
破局・・・。
何か理由があったならまだしも、
こんな形じゃ納得できない。
9月も1週間が過ぎようとしたころ、
オレはまたボク娘にメールを送った。
「今日暇なら遊ぼーぜ」
すると、久しぶりに返信が来た。
「携帯の金払ってなかった(´∀`)
 今日はあそべん
 いまから☆☆に行くんだ(´・ω・`)ノシ」
金払ってなかった?何だそれ?
心配かけやがって。
232:
「バーカ(´;ω;`)
 バーカ(´;ω;`)」
とオレは気持ちをぶつけた。
ボク娘から返信はこなかった。
さらに一週間後、オレはまたボク娘を誘った。
「今日は時間ない?」
「ムリー
 遊びにいくのー」
いつもの顔文字は無い。
「いつだったら大丈夫なん?」
「当分ムリかも
 最近イライラしとるから」
何週間ぶりかに2通以上メールが続いた。
イライラ?どういうことだ?
233:
なんか胸がいてえ
234:
「それってオレのせい?」
不安になりながらも訊いた。
「ちゃうちゃう」
やっぱり顔文字は無い。
「ほんまか? 一体どうしたん?」
ボク娘から返信はこなかった。
九月の下旬。
賞に出した作品の結果が出た。
なんと、凄く小さい賞だったが名前が載った。
すぐにボク娘に連絡しよう。
「ちょっと言いたいことあるんだけど!」
返信は来なかった。
家族も、友人も祝福してくれた。
もちろん嬉しかったが、
本当に祝って欲しい人間には祝ってもらえなかった。
ボク娘・・・。
237:
さらに不幸が起きた。
父方の婆ちゃんが死んだ。
葬式だなんだで家族も親戚も大変だった。
オレもショックだった。
婆ちゃんにオレの作品を見せることができなかったからだ。
婆ちゃんが最後に見たのは、
雑誌の隅っこに載った孫の名前だけだった。
棺おけに入った婆ちゃんは、
不気味なぐらいにしわが減っていて、冷たかった。
胸にポッカリ穴が開いたような気分だった。
こんなとき、
ボク娘がいたらなんて言っただろう?
ボク娘から連絡がくることも無く、
10月の中旬になった。
238:
この辺書いててすっげぇ辛い・・・
マジで・・・
9月の下旬から10月の今まで、
何度もメールを送ったが返信はなかった。
今日も返ってこないだろうと
思いながら
「マジで心配なんでメール見てたら返信ください。
 それと土日暇だったらどっか行こう?」
と送った。
久しぶりにボク娘から返信が来た。
「最近全然
 携帯つかってなかったわ;;
 何だった???
 あと土日はバイトー;」
携帯使ってなかった?
今時の高校生がそんなことあるのか?
いくら一人称が「ボク」だからって、それはないだろ?
「そっか・・・
 いや、大した用事じゃないからいいや・・・」
ボク娘から返信はこなかった。
ボク娘、オレ、賞取ったんだよ?
だけど、婆ちゃん、死んじゃったんだ。
なあ、なんで返してくれないんだ?
ボク娘・・・。
239:
ちゃんと読んでるからがんばってくれ>>1
240:
>>239
ありがとう。苦しいけど頑張る。
「今週もむり?」
「うん; すまぬ;」
「大変なんだな」
返信はこなかった。
「ポケモン買った?」
「かってないよ(`・ω・´)」
「なんだよw買えよw」
返信はこなかった。
「卒業した後中学の部活仲間で
 集まろうってなってんだけど来る?」
「んー(´・ω・`)
 多分わからん(´・ω・`)」
「◎◎とか★★とかもくるぞ?」
返信はこなかった。
もう ボク娘がわからなくなった。
242:
それからボク娘にメールを送らなくなった。
秋の間ボク娘と顔をあわせることも無く、
11月になった。
それまでにオレは出版社の人と会ったり、
次の作品を書いたりしていた。
ボク娘がいないせいか、頭が回らず、
「何が言いたいのかわかんない」
と言われ、次の作品は没になった。
11月の中旬、ボク娘からメールが来た。
あいつの方から送ってくるなんて何ヶ月ぶりだ!?
「いま、○○中心に活動してる
 劇団『××』にボクが所属して入るんだけど
 来年の劇に出演することが決まりました
 日程は━━・・・」
一斉送信のメールだった。
243:
オレがどんな気持ちで居たかも知らずに。
でも、劇の出演は素直に祝ってやりたかった。
「おめでとう!
 ところで何の役?」
「さぁ まだ入ったばっかりだから」
はぃ?公演まで2ヶ月無いのに、
役が決まってない?うそつけ。
「ふーん・・・ まあいいや、
 ■■とか誘って行くわ
 前売り券はボク娘から買うん?」
数ヶ月名前など呼んでなかった。
自然と「クコちゃん」ではなくなっていた。
「なんかノルマ20枚らしい;」
「へぇ そういうのってあるんだ」
返信は来なかった。
245:
fmfm
人の心程捉え難いものはないな。
俺の胃がキリキリしだしたぜ…
246:
数日後、
「前売り券いつまでなら買える?」
「1月の○日までぐらかな??? よくわからないや;」
どうせ返信しても返ってこないので、俺から切った。
さらに数日後、ボク娘からメールが来る。
「前売り券の締め切り当日の前日だって!!」
「長wwwそれ前売り券の意味あんのか?w」
返信はこなかった。
伝言を伝えたら、もうオレとメールする必要はないのだろう。
世間はクリスマスで浮き足立っていた。
「冬休み暇なら遊ぼうぜ」
「多分ムリかも; 本番近いから;」
「冬休みずっと?」
「まだ先の事はわかんない;」
「そか・・・時間できたらメールして」
「おK」
結局、ボク娘に時間が出来ることは無かった。
248:
新年。
友人達からあけおめメールが続々送られてくる。
受験生だということもあり、年賀状は少なかった。
ボク娘からはメールも年賀状も来たが、
特別なことは何もかかれてなかった。
本来オレは喪中だったが、
父親が「書きたいなら書け」と言うので
言葉に甘えて年賀状を書いた。
ボク娘への年賀状は
「たまにはメールくれよ」と書いた。
正直、これが最後の賭けだった。
これを見てボク娘が気付いてくれれば・・・。
「年賀状きたよー(´・ω・`)ノ
 ありがとねー(人´3`)」
・・・業務的なメールしか来なかった。
249:
完全に、面倒くさがられてるなwww
250:
>>249
やっぱそう思う?
しかしその日、
久しぶりにボク娘とメールのやり取りが続いた。
「▼▼のメアドって知っている?(´・ω・`)ノ」
▼▼?なんであいつの?
と思ったが
「知ってるけど メアド変更のメール来なかったん?」
「ちゃうちゃう(´・ω・`)ノシ
 別に知りたくないけど
 あの子って彼女いるの??(´・ω・`)
 
 めっちゃさりげながら聞いてみて(´・ω・`)」
え・・・?何それ・・・?
一瞬戸惑ったが、
そういえば▼▼の元カノが
寄りを戻したいみたいなことを聞いていた。
きっとそれの助力なんだろう。
252:
元々恋愛に頓着する女性ではないしな>ボク娘
まぁ、それで芝居の表現ができるかどうかは、
甚だ疑問だが…
253:
初めはリア充うぜー、な胸の痛みだったが、
今はただただ胸が痛いわ。
254:
「ああ、♪♪さん関係?」
「べべべ別に♪ちゃん関係じゃないからね(´・ω・`);
 ♪ちゃんかんけいじゃないやい!!(`・A・´)
 違うんだ!!!!違ヴ〜(´дヽ)。
 がんばれ!!オレオレスならできる!!
 なんか「あけおめ」って言ってさりげなく!!!(`・A・´)」
んな無茶な。
だがボク娘の文章が半年前に戻っていたので、
オレは嬉しくなって協力することにした。
しかし▼▼とはもう1年以上連絡を取ってないので、
どうやって好きな人の有無を聞き出せばいいのやら・・・。
「あけおめ
 いきなりで悪いけど
 好きな人いる?」
オレのボキャブラリーのバカ。
255:
物書きにあるまじきボキャだな…
>>255
サーセンwww
256:
ラザルス・ロング:
「ものを書くことはかならずしも恥ずかしいことではない。−だがやるときはこっそりと、あとで手を洗うこと」
257:
>>256
ちょっとミューズで洗ってくる
▼▼からの返信を待ってる間、
ボク娘とメールをやりとりをした。
今日はメールを切ろうとしない。
「多分メッチャ怪しまれたぞ・・・」
「安心してくれ(`・A・´)
 たぶん▼▼は
 オレ男のことあっち系だとおもうから」
「やめろ!!どうしてくれる!!!
 てか返信こない」
「あっHAっHAっHAっHA(´∀`)
 警戒してるのかな(´・ω・`)ちっ」
友人が一人減ってしまった可能性が出てきたが、
ボク娘とメールができたんだから気にしない。
すると▼▼から返信が来た
「お久しぶりでーす\(^o^)/
 えっ
 今いないけどなんで?」
ごもっとも。
「いやちょっと頼まれてね
 ほんとにいないん?」
「いないよ(´∀`)
 だれにたのまれたの?」
またまたごもっとも。
258:
さりげなさのかけらも無いところがステキ
260:
>>258
^^
その間にもボク娘と
「ああぁぁぁぁぁ(´・ω・`)
 今日♪ちゃんとカラオケいったから
 のどから血の味が・・・(´・ω・`)
 どゆことー(´дヽ)。」
「血ってwwwねーよwww
 返信キタ いないってさ」
「おっす ありがとねー
 えー(´・ω・`)
 わからん??
 めっちゃのどかれると
 痛くて鉄の味しない??(´・ω・`)
 ♪ちゃんわかるっていってたんだけどなぁ(´・ω・`)」
あれ?用事が済んだのにメールを切ろうとしない。
とか思っている間に▼▼にメール。
「それは極秘でお願いします」
「だよね、えっ その人はおれが女の子といるとこみたの?」
あんたの元カノですよ。
261:
「それはわからん;」
「そっか〜
 すげーきになるー(´д`)
 まぁいっか\(^o^)/」
▼▼、お前はいい奴だな。
そう思いながらボク娘にメール。
「やっべぇ 依頼主を探り出したぞ おれ知らんからな」
「げっ・・・(´・ω・`);
 ホモですってYOU言っちゃいナよ(´дヽ)。
 つか ぴゃあああ;
 やヴぁどしょ どしょ どしょ」
どうしようもねぇ。
「あとは♪♪さんになんとかしてもらえ」
「どしよ; はふほふ・・・(´дヽ)。
 でも♪ちゃんじゃないからな(´;ω;`)」
そんなことどうでいい。
半年振りに、ボク娘とメールができてる。
今ならちゃんと誘える。
262:
やな予感がするのは気のせい?
264:
>>262
大丈夫だ
俺もする
265:
>>262、>>264
奇遇だね、オレもだよ。
「それよりコントローラー返して欲しいんだけど」
遊びに誘ったわけじゃない。
これなら一瞬だけでも会う気があるかどうかがわかる。
どう出る、ボク娘。
「ごめぬ;
 今週空いてる時間があったらメールするね;」
ボク娘がこう返したときは、
100%メールはこなかった。
オレは、このメールで悟った。
ボク娘は、オレと会う気がない。
数日後、ボク娘からまたメールが来た。
「♪ちゃんが▼▼に聞きたいコトぁるから
 メアドぉしぇてもらってもょぃ??
 ぉKつ?(´・ω・`)」
やたら小文字を使うのが気になったが、
従っておけばボク娘とメールができると考えまた承諾した。
266:
なんか辛くなってきた(´・_・`)
268:
女とはどうしてこう残酷に成れるのかのう?
269:
>>266、>>268
まだまだ地獄は遠いよ?^^
「▼▼に許可取った方がいい?」
「うん 絶対許可いる!!」
「♪♪さんの名前出していいの?」
返信は来なかった。何だよ。
翌日。
気になったのでボク娘にメールを送る。
「結局どうするん?」
「言ってぉKつ?って言ったきり
 ♪ちゃんから全く返事が来ない・・・三゜д゜
 
 よし(´・ω・`)
 言ってイイよヽ(*´ー`*)ノ」
だからってメール切る必要あったのか?
書いていて気付いたが、
半年前は使っていなかった顔文字が増えた気がする。
272:
「一応♪♪さんの名前出さずに許可取ったよ
 はい▼▼@oreo.ne.jp」
「どうもです(´・ω・`)
 あと♪ちゃんじゃないから(´・ω・`)」
それはもういいわ。
「じゃあ♪って何だよ」
「あれ・・・
 四分音符・・・(´・ω・`)」
「さすがボク娘先輩
 音符と友達とかマジパねーっす」
「あ(´・ω・`)
 そ・か
 そうなるよね(´・ω・`)
 えっと・・・
 ↑↑♪♪さんとメールしてた」
「誰だよwww」
「小学校の時いたのだよ(`∀´)
 と言えばさからえまい(´・ω・`)
 ふっふっふっ どうだ(´・ω・`)」
楽しげにメールしているが、
ボク娘はオレに会う気は無い。
273:
女に目覚めたのか、
大人になったのか、
それとも…
274:
充実した小生活を送っておられるのでは?
275:
「バイト先の店長めちゃめちゃうざい(・公・)
 まっあと3回いったらやめるけど(´-ω-`)」
「三回っていつ?
 時間あったら行くわ」
「今日と、週明け2日(´・ω・`)だけ」
「あー・・・バイト頑張れ^^」
「どちくしょ(´・ω・`)!!
 ホント店つぶれろ!!
 そんで安らぎがほしい」
「安らぎって?
 おれもバイト探さないとなぁ」
「バイト中に安らぎ(´・ω・`)だから鯉
 オレ男バイトやるん??」
「鯉?恋?
 やるよ 大学入ってからだけど」
「うん濃い(´・ω・`)
 どこでやる???」
「まだ決めてない 一緒にやっか?」
「一緒にやろーZE(´・ω・`)
 でも先にわっちが決まりそう(´・ω・`)
 今の辞めたらすぐバイトやる予定だから(´・ω・`)」
あれ?何だこの感じ?
もしかしたら、会う気が無いなんて、勘違いだったのか?
そう思いながらもその日はボク娘とのメールを楽しんだ。
277:
そして数日後、
イケると思ってメールを送る。
「今日は時間ある?」
「すまぬ; 今日代表宅行かなければ(´дヽ)。
 明日なら大丈夫!」
おおおおおお!?
「マジ?学校いつ終わる?」
「わからんww(`∀´) オワタらメールする」
何ヶ月ぶりだ、ボク娘に会える。
ニヤニヤしながら寝床についた。
翌日。早く学校終われと思いながら授業をこなしていると、
オレが漫喫にいたのを発見しやがった□□が寄ってきた。
何だ、今度は何を見たってんだ?
278:
気分わるなってきた
279:
たしかに・・・。
何かI'sを思い出す展開・・・。
281:
オレも書いてて吐きそうwww
「お前さぁ GANTZ見たがってたよな?」
「え?うん」
「オレ試写会当たったんだけど
 次の日センターあるから行けないんだよ・・・
 お前センター受けないし、だから券やるよ」
「マジで!!?これいつ!?」
「今日。2人まで観れるよ。」
□□、あなたが神か。
たしかこういう系統の映画はボク娘も好きなはずだ。
今日会うときに誘ってそのまま観にいこう。
「しかも松山ケンイチくるらしーぜ」
「マジでででで!?絶対行くわ!!サンキュー!!」
運が回ってきた。
これでボク娘とも関係が戻せるかもしれない!!
スキップしたい気持ちを抑えて家に帰った。
282:
試写会の上映は18:30から。
ボク娘が学校終わってからでも充分間に合う。
それに地元の大きな駅の近くが会場で、
ボク娘は高校から帰る際にこの駅を通る。
2人で映画!!半年振りにだ!!
「GANTZの試写会の券もらったから一緒に行こうぜ!!
 ×駅で待ってるから 学校終わったらメールして!!」
ワクワクしながら待つが、
ボク娘から返信は来ない。
試写会の上映時間が迫ってくる。
おい?GANTZだぞ?松ケンくるんだぞ?
どうすんだよ、そろそろ入らないと席が・・・
オレは、一人でGANTZを観た。
283:
え?
284:
これは……鬱展開…なのか?
285:
>>284
^^^^^
映画が終わった21時過ぎ。
携帯の電源を入れるとボク娘からメールが来ていた。
「いまどこぞ(´・ω・`)
 われはガンツ育ちだに(`・ω・´)」
メールは、上映開始の5分後に来ていた。
おせーよ・・・バカ・・・。
オレはその日、ボク娘に会う予定を自ら消し去った。
□□は、やっぱり疫病神だった。
286:
おい、待てよ!
287:
認めたくないものだな…
若さ故の過ちというものを…
290:
>>287
シャアさん・・・!!
その後、何度かメールをしたがボク娘から返信は来なかった。
1週間後、どうせ返信はないだろうと思いながらメールをした。
すると、
「なっかなかメール返せんくってわりぃ;」
なかなか返せない?
違う、返す気が無いんだ。
オレは試写会のせいで会えなくなったことを詫びつつも、
ボク娘の予定を聞くが、
「今週はまったくいそがしい!」
と、やんわりの会うのを拒否された。
しかし、まだボク娘に会うチャンスは残っていた。
そう、ボク娘が出る舞台だ。
その日その場に行けば、ボク娘に会える。
291:
シャアとか。なんか>>1の気持ちを考えるとおちゃらけるのは気が引ける。
遊びでやってんじゃないんだよぉお
292:
>>291
てめぇもな
293:
>>291
ありがとうw
「前売り券どうしたらいい?」
「あ(´・ω・`) 何枚必要?」
「とりあえず2枚」
他のボク娘を知る男友達と行く約束をしていたので2枚だ。
「わかた(´・ω・`)
 ゼニはすぐよういできる???」
「だいじょぶだいじょぶ」
「うん(´・ω・`)
 今日さぼろうかな・・・
 待つの面倒(´・ω・`)」
「待つって電車遅れてんのか?」
返信はここで途絶えた。
その日はめずらしく大雪だった。
ボク娘の舞台が明日にまで迫った。
まてまてまて。まだ前売り券買ってねーぞ?
いいとこでわるいけどちょっとPCから離れます!!
30分以内には戻ってきます><
294:
おいおい、仲間割れはやめてくれ。
俺が悪かったが、
>>1の性格上こういうカキコのほうがいいかな、と。
295:
さすがシャアさんやでぇ・・・
まあネタにそこまでマジになる必要はないと思うけど
297:
ただいま
むしろネタ言ってくれたほうが
気持ちもやわらぐけどねw
ガンダム見たこと無いから
ネタをネタとわからんかもしれんけど・・・。
それぞれ自由にレスしてくれれば嬉しいです。
じゃあ続き書きます。
29

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