【遊戯王SS】ヨハネ「デュエルよマリー!」鞠莉「シャイニー☆」back

【遊戯王SS】ヨハネ「デュエルよマリー!」鞠莉「シャイニー☆」


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ヨハネ「前から思ってたんだけど」
鞠莉「あら、何かしら?」
ヨハネ「シャイニーってどういう意味なの?」
鞠莉「なんかこう・・・オッケー☆みたいな?」
ヨハネ「うん」
鞠莉「アゲアゲー↑☆みたいな?」
ヨハネ「よく分かんないわ」
鞠莉「むしろ善子ちゃんの方がトークはエキセントリックじゃない?」
ヨハネ「ヨハネのはこっちの世界の公用語だからいいの」
ヨハネ「あと善子じゃなくてヨハネね」
2:
ヨハネ「というわけでデュエルよ!」
鞠莉「シャイニシャイニー☆」
ヨハネ「ヨハネのエンタメデュエルで地獄の底まで逝かせてあげるんだからっ!」
鞠莉「ところで」
ヨハネ「ん?あ、マッチかフリーかなら・・・」
鞠莉「デュエルって何?」
ヨハネ「えぇ・・・」
3:
鞠莉「ふーん、このカードなら見たことあるわ」パラパラ
ヨハネ「今時遊戯王知らない女子高生がいるなんてヨハネショックよぉ」
鞠莉「ほら、私転勤族だから」
ヨハネ「え・・・それ関係あります・・・?」
鞠莉「たしかに流行ってるわよね、これ」パラパラ
ヨハネ「面白いものが流行るのは当然よぉ」
鞠莉「そりゃそうだ」
鞠莉「でも、ダイヤまでプレイしてるのは流石に驚くでしょう?」
ヨハネ「え?ダイヤさんが?」
鞠莉「教室でルビィちゃんとやってるとこ見たわよ」
ヨハネ「生徒会長さん学校で何してんですか・・・」
4:
鞠莉「ま、流行りに乗るのもマリー的にはウェルカムよね」
ヨハネ「スクールアイドルとか?」
鞠莉「・・・あら」
ヨハネ「ヨハネ入ってくれると嬉しいなぁ」
鞠莉「千歌ちゃんの入れ知恵かしら?」
ヨハネ「Aqoursの総意よぉ」
鞠莉「何度も言うけど入る気はないわ」
ヨハネ「そう。で、ヨハネのデッキ貸してもいいけど?」
鞠莉「いいえ。まずは戦場の空気を感じたいの」
鞠莉「エモーショナルにね☆」
ヨハネ「はぁ」
7:
ヨハネ「というわけで、スペシャルゲストよぉ!」
果南「こんにちは。鞠莉」
鞠莉「イブニーング☆」
果南「ん、いぶにーんぐ」
鞠莉「果南もデュエルとやら、やってたのね」
果南「昔はそれなりにやりこんでたよ。今は付き合いの側面が強いかな」
鞠莉「付き合い?」
ヨハネ「千歌たちでしょう?」
果南「うん、なんだか再燃してるみたいで」
果南「私も昔のデッキで、ね」
鞠莉「ふぅん・・・」
8:
ヨハネ「果南さんにはヨハネとデュエルしてもらうわぁ!」
果南「うん、それはいいけど」
鞠莉「よろしくぅ」
ヨハネ「一度流れを把握したいみたいなの」
果南「あ、そういうこと」
果南「・・・」
果南「・・・ねぇ、鞠莉」
鞠莉「ん?」
果南「鞠莉もゲームに参加してみない?」
鞠莉「へっ?」
ヨハネ「おおっと!変則タッグデュエル!?ヨハネ的にはそういうのも全然大歓迎よぉ!」
果南「ん、ちょっと違うかな」
9:
果南「鞠莉はこのデュエル、どっちが勝つか予想してみて」
ヨハネ「え、それだけ?」
鞠莉「・・・まあいいけど」
果南「特別口に出さなくていいよ。ただ、思っていればいいの」
ヨハネ「でもそれじゃあ勝負の後でいくらでも結果を変えることが・・・」
果南「そうかもね。でも、それでいいの」
鞠莉「・・・」
果南「でね、それが間違ってたら」
果南「千歌の願い・・・叶えてくれないかなぁって」
10:
鞠莉「Aqoursに入れってことよね」
果南「そうかもね」
鞠莉「私は試されるのかしら?」
果南「そうじゃないよ」
果南「でも、あなたにはこういうのが必要なのかもって・・・お節介」
鞠莉「・・・」
ヨハネ「・・・どゆこと?」
果南「まあまあ、細かいことはいいじゃないの」
果南「手番はダイスで?」
ヨハネ「あ、はい。振りましょう」
11:
果南「2だね」
ヨハネ「ヨハネは5よぉ!よって私の後攻からゲームはスタート!」
果南「後攻なんだ」
ヨハネ「座して構える。これぞ闇の美学なの」
ヨハネ「めくるめく深淵の世界へとみんなを導いて」
果南「よろしくお願いします」ペコッ
ヨハネ「あ、お願いします」ペコペコ
鞠莉「あなたそんなブレブレでこの先大丈夫なの?」
13:
果南「じゃあターンもらおうかな。メインまで」
ヨハネ「いいわよぉ」
果南「・・・ん。モンスターセット、1枚伏せて終わり」
ヨハネ「あら平和」
果南「こういうの、個人的には好きなスタートなんだ」
果南「欲を言えばもう1枚伏せたいけど、嫌なカードを知っちゃったしね」
ヨハネ(ああ、羽根箒解禁・・・違うか。多分ツイツイね)
16:
ヨハネ「じゃあヨハネのターンで。ドロー」
ヨハネ(・・・相変わらずの酷い初手ね)
ヨハネ「メインまでいくわぁ」
果南「ん、いいよ」
ヨハネ「手札抹殺」
果南「・・・えっ!?いきなり!?」
ヨハネ「こうしないとどうしようもないのよ・・・」
鞠莉「相変わらずのアンラッキー具合ね」
17:
ヨハネ「でも、墓地に落ちたモンスター効果よぉ!」
果南(マッドネス?・・・善子ちゃんのキャラとも合わせて考えれば)
ヨハネ「暗黒界の狩人ブラウ!」
果南「やっぱり暗黒界・・・!」
鞠莉「暗黒界?」
果南「・・・簡単に言うと、邪道かな」
鞠莉「あら、ワクワクさせるじゃない?」
ヨハネ「そうでしょう?今日はヨハネのリトルデーモンたちの妙技、とくと味わって!」
19:
ヨハネ「手札からブラウが捨てられたからデッキから1枚引けるわ!」
果南「・・・墓地見ていいかな?」
ヨハネ「当然の権利ね。ヨハネも確認させてもらうわ」
果南(このカードは知らないな・・・スターダスト・ドラゴンってのは聞いたことあるけど、白くないから別のカード・・・?)
果南(しかし初手闇デッキ2枚とは・・・本当に事故ってたみたいだね)
ヨハネ(・・・思ったよりガッツリとカードが古いわね。ヨハネも人のことは言えないけど)
ヨハネ(ただ、このカードがあるなら警戒することはある)
ヨハネ(・・・あれの全落ちは痛いわぁ)
20:
果南「ごめんね。続けていいよ」
ヨハネ「成金ゴブリン。1枚引くわ」
果南「あ、成金まで入ってるんだ」【果南8000→9000】
ヨハネ「とにかく掘らないと話にならないのよぉ・・・」
ヨハネ「・・・もう一回成金」
果南「う、うん・・・」【果南9000→10000】
ヨハネ「暗黒界の取引よ」
果南(そりゃあ引くか。デッキの1/4以上を掘ってるんだもん)
果南「たしかドローからのルーター能力だったよね?」
ヨハネ「そう。ドロー後にヨハネは2枚目のブラウを捨てるわ」
果南「ダブってるね」
ヨハネ「今日は対子場みたい・・・」
果南「私は月の書を捨てようかな」
鞠莉(捨てて引いて引いて捨てて・・・これ変なゲームね)
21:
ヨハネ「ブラウが落ちたから1ドロー」
果南(手札損失自体はないんだよねぇ・・・運がいいんだか悪いんだか)
ヨハネ「・・・」
ヨハネ「・・・ベージ出すわ」
果南(召喚してきた・・・?)
ヨハネ「2枚セット」
果南「???」
ヨハネ「墓穴の道連れ」
果南「・・・なるほど」
22:
果南「ん」ピラッ
ヨハネ「通しってことね」ピラッ
鞠莉「あら、それポーカーのハンドみたいなものなんじゃないの?見せちゃっていいの?」
果南「普通はダメだよ。でも、そういう効果なの」
ヨハネ「マリーに分かりやすく言うとさっきの反対ね」
鞠莉「捨ててから引く?」
鞠莉「・・・いや、それだけじゃないな・・・持ち札をオープンしたってことは」
鞠莉「お互いがお互いの捨てるカードをチョイスできるのね」
果南「センスあるよ鞠莉。まさにその通り」
ヨハネ「相手の度量を図れるいいカードよねぇ」
23:
果南(墓穴の道連れというカードの真骨頂はただのルーター能力じゃない。情報アドバンテージという言葉もある)
ヨハネ(相手の手札を見れるってことは、言葉以上に威力のある行為なのよ)
果南(で、善子ちゃんは事前にカードを伏せてる)
果南(これは隠されたと察していい)
ヨハネ(撃った方に優先権があるのは当然
のことよぉ)
果南「ほんと・・・やっかいなカード」
ヨハネ「良い褒め言葉ね。ヨハネのリトルデーモンたちもご満悦でしょう?」
24:
果南(善子ちゃんの手札は・・・スノウとグラファ?両方とも暗黒界。でも、知らないカード)
果南「テキスト見ていいかな?」
ヨハネ「当たり前よぉ。むしろじゃんじゃん見て、このイラストアド!」
果南(・・・万能除去とサーチ!?私が知ってる暗黒界とはパワーが一回り違う)
果南(・・・どっちを落としても困るな。ベージを召喚させたのはこの不自由な二択を強制させる為ってことか)
ヨハネ「・・・通告入ってるのね」
果南「あ、うん。デッキコンセプトは変えてないけど汎用自体は合わせてる」
果南「そうしないとそもそも公平に勝負できないし」
ヨハネ「まあ、禁止・制限との兼ね合いもあるものねぇ」
25:
ヨハネ(通告、テラフォ、バグロス・・・)
ヨハネ(通告を伏せなかった理由は何?・・・って、普通に考えたら今引きね)
ヨハネ「バグロス・・・たしか、海があるとアンブロッカブルだったかしら?」
果南「お、よく知ってるね。その通りだよ」
ヨハネ「渋いというか、なんというか・・・」
果南「素直に言ってもいいんだよ?」
ヨハネ「・・・さっきの手札の落ちを見ても思ったけど、デッキ古臭いわねぇ」
果南「1ターン目からアンブロッカブルが降ってきて、最鈍でも6回殴って勝ちならフィニッシャーとしては上出来じゃないかな?」
ヨハネ「それ他のTCGの理屈じゃない・・・」
26:
ヨハネ「そんなんじゃヨハネ程度のさにもついてこられないわよぉ」
果南「そうだろうね。千歌たちとやった時も数回しか勝てなかったし」
ヨハネ(勝ってるんだ・・・)
果南「暗黒界も随分とカードが増えたみたいだね」
ヨハネ「相当前の話よ。今は見事に蚊帳の外」
果南「そうなんだ。だったら、少しは勝機があるかもね」
ヨハネ「いやいや、流石にバグロス入ってるデッキには負けないわぁ」
ヨハネ「・・・多分。多分ね」
鞠莉「そこはプライドキープしなさいよ」
27:
鞠莉「話を聞くに、戦力では善子ちゃんが有利なのね?」
ヨハネ「プリーズヨハネプリーズヨハネ。大事なことだから2回言っておくわぁ」
果南「まあ、そうだね」
鞠莉「ふぅん・・・」
鞠莉「どっちを選ぶか決めたわ」
果南「お」
ヨハネ「ヨハネでしょ?」
鞠莉「それを今言ったらスポイルスポートよぉ」
果南「ふふっ・・・鞠莉の考えもまとまったみたいだし、続けよっか」
ヨハネ「そうねぇ。えっと・・・墓穴の処理だったかしら」
果南「そうだね」
29:
ヨハネ「ヨハネの方は選択の余地がないわね。通告を捨てて」
果南「私はグラファで」
ヨハネ「へぇ・・・そっちにするの」
果南(ヒントは貰った。あのデッキはぐるぐる回して無理矢理安定性を繋げるデッキ)
果南(なら、サーチだけは許しちゃダメ。何を持ってこられるか分かったものじゃない)
果南(見えてる分だけ考えれば一人回しはこれで終わる)
果南(善子ちゃんの今日の具合から2枚目の取引がセットされてたり引く可能性がありそうだけど、そうなったらもうどうしようもない)
果南(アンラッキーガールのラッキーデーには素直に華を譲りましょう)
ヨハネ「引くわ。あなたもどうぞ」
果南「ん」
31:
ヨハネ「グラファの効果。対象は・・・」
ヨハネ「・・・バックね」
果南「奈落の落とし穴」
ヨハネ「あら、気の毒」
果南「裏目は仕方ないよ」
ヨハネ「グラファの効果はしっかり読んだかしら?」
果南「うん。何もかもが噛み合ってて強いね」
ヨハネ「なら、ベージを戻してグラファをSSさせてもらうわぁ!」
32:
ヨハネ「深淵へ堕とされた龍の神は戦場の志同じくする者、その魂を依代としここに顕現する!」
ヨハネ「黙示録の闇より現れよ!暗黒界の龍神グラファよ!!」
鞠莉「ワォ、なんだか急に空気がベリーコールドになったわよ!?」
ヨハネ「グラファでセットパンチ」
果南「迷わずくるんだ」
ヨハネ「んー・・・時代的に異次元女とか嫌な予感はしたけど、ここは積極的にいくわぁ」
果南「セットモンスターはグリズリーマザーだよ」
ヨハネ「・・・懐かしすぎでしょ!?」
33:
ヨハネ「リクルーター・・・バグロスもそうだけど、通告まで入れてる柔軟さでなんでモンスターはそんなのなのよぉ・・・」
果南「愛着が違うよ、モンスターの方は。2枚目のバグロスをリクルート」
ヨハネ「・・・エンドよぉ」
鞠莉「なんか善子ちゃんのターン長かったわね」
果南「これでも平均よりは短いほうじゃないかな?」
ヨハネ「ヨハネ?」
果南「私のターンだね。ドロー」
果南「・・・からスタンバイ、メインまで」
ヨハネ「何もないわぁ」
34:
果南「テラフォからアトランティスサーチ。そのまま発動しても?」
ヨハネ「通るわぁ」
果南「アトランティスは海として扱うからバグロスはアンブロッカブルだよ」
ヨハネ「海って遊戯王一持ってきやすいカードよね」
果南「サーチも多いし海として扱うカードは何種類もあるしね。意味は薄いけど、デッキの半分以上を海で埋めるのも可能じゃないかな」
果南「んー・・・」
果南(墓穴の効果から逃す為に伏せたカードが気になるよねぇ)
35:
果南(あの伏せの中に罠がある可能性もある・・・)
果南(けど、あれだけ手札が忙しく動くデッキならそこまで罠を積めないんじゃないかな?墓地で発動できる罠があるならまだしも)
果南(けっこうデッキ掘られてるしテンポ上げてかないとヤバそうって事情も・・・ここは)
果南「手札のバグロスも出す。通れば2体のバグロスで攻撃」
果南「アトランティスで打点上がってるから3400だね」
ヨハネ「受けるわぁ」【ヨハネLP8000→4600】
ヨハネ(・・・アンブロッカブルで殴り続ければ、ねぇ)
ヨハネ(たしかにバカにならない)
果南「1枚伏せて終わり」
36:
ヨハネ「ヨハネのターン。ドロー」
ヨハネ(なーんか、既にガードの薄さがバレてる感じね・・・)
ヨハネ「とりあえずセットしてあった闇誘」
果南「いいよ」
ヨハネ「2枚引いて・・・ベージ除外よぉ」
ヨハネ「・・・もう一回闇誘」
果南「ぐ、ぐるぐるぅ・・・」
鞠莉「このゲームポンジャラか何かなの?」
ヨハネ「うげっ・・・」
ヨハネ「す、スノウ除外・・・」
果南「おおぅ・・・」
39:
ヨハネ「バトルいきたいです・・・」
果南「あれだけ引いて!?」
ヨハネ「1700って高いわぁ・・・グラファでバグロスパンチ」
果南「あ、待って。メイン終了時にグラヴィティ・バインド」
ヨハネ「ぅあえっ!?」
果南「レベル4以上のモンスターは攻撃できないよ」
ヨハネ「あー・・・えっと、果南さん」
ヨハネ「エクシーズって知ってます?」
果南「うん。知ってる」
ヨハネ「・・・」
ヨハネ(そう言われると逆に怖いわね・・・)
41:
ヨハネ「ならメイン2にブラホ」
果南「む・・・対応しようがないね。破壊で」
ヨハネ「こっちのグラファも。つかの間の墓地巡り、楽しんできて」
果南(なるほど・・・グラファは簡単に蘇生できるから破壊はそこまで痛くない。いいカードだなぁ)
ヨハネ(ブラフとしてカードを伏せるのは果南さんに意味が薄そうね)
ヨハネ「ゼピュロスを召喚してエンドよぉ」
果南「暗黒界以外のモンスター?」
ヨハネ「シナジーがあるってことよねぇ」
果南「墓地発動で場のカードをハンドに戻してSS・・・なるほど、たしかに」
42:
果南「私のターン。ドローからスタンバイ、メインまで」
果南「強謙」
ヨハネ(それが入ってるのね・・・)
果南「3枚めくるね」
ヨハネ「葵、コダロス、サブマリンロイド・・・」
果南「うーん・・・葵を手札かなぁ」
ヨハネ「暗黒界相手にその見えで葵なの!?」
果南「今のヨハネちゃんにドローロックは効果的そうだよね」
ヨハネ「あ゙っ・・・」
果南「で、サルベージ使うよ。墓地のバグロス2体を回収」
ヨハネ(キッツいわぁ・・・)
43:
果南「バグロス召喚。レベル4だけどアトランティスでレベルが1つ下がってるからギリギリ重力下でも攻撃できる」
鞠莉「なるほど・・・複数のカード同士のコンビネーションってわけね。エクセレーン☆」
果南「なければそのまま・・・」
果南「・・・ゼピュロスに攻撃かなぁ」
ヨハネ「ないわぁ。ゼピュロス墓地」【ヨハネLP4600→4500】
鞠莉「あら、これって善子ちゃんけっこうピンチ?」
ヨハネ「正直かなりヤバい・・・」
ヨハネ「次にルーター引いても弾かれちゃうしぃ・・・」
鞠莉(持ちネタ忘れるほど追い詰められてるわね・・・)
果南「じゃあ1枚伏せて終わり」
44:
鞠莉「・・・」
鞠莉(土台の強さでは善子ちゃんが上なのよね?でも、今状況をコントロールしてるのは果南)
鞠莉(うまく相手のやりたいことを押さえてる・・・)
鞠莉(けど、それもギリギリに見えるわ。善子ちゃんの運の悪さとでトントンみたいね)
鞠莉(コンセプトの異なった者同士のバトル・・・そこにドラマが生まれる)
鞠莉(・・・私なら、どうするのかしら?)
果南「楽しいよねぇ」
鞠莉「え?」
45:
果南「みんなでこうして遊んで、相手のことを分かって、最後にみんなで笑うんだ」
果南「本当に楽しい」
鞠莉「・・・」
ヨハネ「私は楽しくないわよぉ・・・」
47:
ヨハネ「ドロー・・・」
果南「ドローフェイズでやっちゃおっか。バグロスリリースで葵。知ってると思うけどピーピングハンデスだよ」
ヨハネ「どうぞ・・・」
果南(スノウ、トレイン、蘇生、墓穴か・・・)
果南「ドローは墓穴だったみたいだね」
ヨハネ「せっかく引いたのにぃ・・・」
果南「墓穴落としてください」
ヨハネ「はぁい・・・」
果南(・・・とはいえ、あの手札なら無理矢理動けそう)
果南(エクシーズ・・・この状況で活きるカードを使われたことがあるな。善子ちゃんのデッキにそれが入ってるなら・・・)
48:
ヨハネ「カツカツだけどやるしかないわねぇ・・・蘇生。対象はブラウを守備」
ヨハネ「一応確認した方がいいかしら?」
果南「もう私の方に何もないのは分かっちゃてるからなぁ。素直にF6押すよ」
ヨハネ「なら400ライフとブラウハンドに戻して墓地のゼピュロス召喚」【ヨハネLP4500→4100】
ヨハネ「スノウを出してカステルエクシーズよぉ」
果南「やっぱりそれかぁ・・・曜に散々使われたっけ」
ヨハネ「説明はいらないみたいね。なら素材全部切ってアトランティスデッキへ」
果南「分かった」
49:
ヨハネ「エクシーズモンスターにレベルはない。だからグラヴィティバインドの攻撃制限は受けないわ」
果南「再開してこれが一番やるせなかったなぁ」
ヨハネ「果南さんのデッキには辛かったでしょうねぇ・・・でも、これも時代よぉ」
果南「・・・ま、そうだね」
ヨハネ「カステルでパンチしてエンド」
果南「オッケー」【果南LP10000→8000】
50:
果南「私のターン、ドロー・・・おっと」
ヨハネ「?」
果南「メインまでいって強欲で貪欲な壺」
ヨハネ「なっ・・・ご、ゴードン!!?」
果南「言ったでしょ?最低限合わせてるって。10枚除外で2枚引くよ」
果南「・・・2枚伏せて終わり」
ヨハネ「こ、ここにきて2伏せ・・・!?」
ヨハネ(手札2枚のこの状況で2枚の伏せを捌くことすら難しいのに、そこから返すなんて・・・)
ヨハネ「うぅ・・・」
鞠莉「・・・」
51:
鞠莉「ねえねえ善子ちゃん」
ヨハネ「・・・なんですかぁ?」
鞠莉「これ、そこまでフェシニズムに浸るシチュエーションじゃないわよ?」
ヨハネ「へ?」
果南「・・・」
鞠莉「そのカステルがいる限り、バグロスの攻撃は通らない」
ヨハネ「まあ、だから果南さんはこのターンバグロスを出さなかったわけですけど、そんなの次に海を引かれたら」
鞠莉「それで1ターン」
52:
ヨハネ「・・・」
鞠莉「そこで攻撃が通れば残りが2800。次のターンにまたバグロスがドローできればそこでゲームエンド。2ターンね」
鞠莉「けど、そのドローをミスすればフィナーレは1ターン伸びるわ」
果南「・・・」
鞠莉「その間、あなただってその分のカードをドローできるの」
ヨハネ「・・・」
53:
鞠莉「イフなの。たしかに、ベストなモーションを果南にされたら最短あと2回の手順でゲームは終わる」
ヨハネ「・・・」
鞠莉「果南が勝つには時間がいるのよ。で」
鞠莉「あなたはこれだけアンラッキーなドローをしてきたわね?だったらその分、恵まれなきゃアンフェア」
ヨハネ「・・・マリー。遊戯王はそんなに簡単なカードゲームじゃないわぁ」
ヨハネ「別の動きを決められれば次のターンに負けることだってあるし、そもそもカードを止められることもある」
鞠莉「・・・そうでしょうけど」
ヨハネ「ヨハネに賭けたの?」
鞠莉「・・・バカね」
鞠莉「あなたたちを見てたら嫌でも」
鞠莉「こうしたくなるの」
54:
ヨハネ「・・・残りのデッキは17枚」
果南「・・・」
ヨハネ「その中で、ルーターに繋げられるカードは10枚」
ヨハネ「ここで引いて腐らないカードが4枚」
果南「分かるんだ?」
ヨハネ「自分の愛してるデッキだもの」
鞠莉「そうよ・・・山札のカードの数は限られてる。ミスドローを繰り返した分、山札のカードはディープになってる」
55:
ヨハネ「ありがとう。マリー」
鞠莉「・・・」
ヨハネ「たしかに、悲観する状況じゃない。確実にターンは回ってきたんだから」
ヨハネ「カードが引ける限り、まだまだ勝敗は分からないわぁ!」
ヨハネ「答えなさい!ヨハネのリトルデーモンたち!!」
56:
ヨハネ「ドロー!!」
果南「・・・」
ヨハネ「取引よ!」
果南「・・・」
ヨハネ「止まるの!?止まらないの!?」
果南「・・・ん」
果南「通し、かな」
ヨハネ「・・・や」
ヨハネ「やったぁ!!」
鞠莉「ブリリア?ント!善子ちゃん!!」
57:
果南「流石に全部は止めきれないね。ドローしてダイダロスを捨てるよ」
ヨハネ「ヨハネはブラウを捨てるわぁ!効果でさらに1ドロー!」
ヨハネ「成金!」
果南「ん・・・」【果南LP8000→9000】
ヨハネ「セットしてあったトレード・インを発動!グラファを捨てて2枚ドロー!」
ヨハネ「もう一度よ!引いてきたグラファをドローして2枚ドロー!」
鞠莉「わぉ!ドローしまくりカーニバルね!」
果南「こりゃすごい・・・」
58:
ヨハネ「羽根箒!!」
果南「・・・だから簡単にグラファを投げてたのかぁ」
果南「バックは全部破壊されるよ。警告とサイクだね」
ヨハネ(やっぱり・・・バックの中にサイクがあったわね)
59:
ヨハネ「で、ここにきてやっと引けたってわけ」
ヨハネ「テラフォよぉ」
果南「・・・テラフォ?」
ヨハネ「闇が天空を支配する暗黒の世界・・・そこに繋がる門がある・・・」
ヨハネ「フィールド魔法、暗黒界の門!」
鞠莉「オゥ!ゲート・オブ・ダークサ?イド!」
果南「ここにきて新規カード・・・!?」
ヨハネ「もちろん即座に発動するわ!」
60:
ヨハネ「戦場に彼らの門を配置!今この時よりこの戦場は、漆黒が支配するヨハネたちの世界と繋がった!」
ヨハネ「気をつけなさい?暗黒に満ちた世界ではその入り口ですら捕食者なの・・・暗黒界の門の力を開放!」
ヨハネ「再生を待つはずだったスノウを喰らうことにより、我が軍勢は新たなる可能性を得る!」
ヨハネ「あらあら・・・この子はまだまだ満足してないみたい。更なる生け贄を欲しているわ・・・」
ヨハネ「ならばその欲望を叶えてあげるのもまた一興!陣営に控えていた尖兵を彼の者に捧げる!」
61:
ヨハネ「ごめんなさいね、リトルデーモン・・・でも、ヨハネの役に立てて幸せでしょう?」
ヨハネ「残酷に見えるかしら?けれど、これがこの世界でのルール!誰もが捕食者であり、誰もが被食者・・・」
ヨハネ「混沌が織り成す調和という名のデスゲーム!!」
鞠莉「なんだコイツ」
果南「鞠莉が真顔に!?」
62:
鞠莉「何を言ってるのか全くアイドンノゥ・・・」
果南「要は墓地のカードを除外してルーター能力かな?」
ヨハネ「そうとも言うわぁ!」
果南「毎ターン手札交換ができるフィールド魔法・・・こんなとっておきがあったなんて・・・」
果南「ていうか、こんな便利なカード絶対ガン積み・・・サーチも簡単なフィールド魔法」
果南「なのに、デッキのカードが一桁になるまで引いてこなかったの・・・?」
ヨハネ「辛く苦しい道のりだったわぁ・・・ほんとに」
ヨハネ「落としたベージを出すわ。そのままハンドに戻してグラファ」
果南(・・・これは、噴かれるなぁ)
63:
ヨハネ「門を二度貼り!もう一度効果を、ブラウ除外ベージ捨てで!」
ヨハネ「ふぅ、こっちもやっと来たわね・・・まずはベージを再び特殊召喚」
ヨハネ「で、バスガイドを召喚よぉ!」
鞠莉「あらチャーミング」
果南「・・・入ってたんだ」
ヨハネ「引かないカードがあればデッキ圧縮に繋がるもの。当然よ」
果南「・・・?」
64:
鞠莉「なーる。それ強いカードなのね?で、そんなカード善子ちゃんはドローしない」
果南「まさか・・・その分暗黒界関連のカードを引きやすくなって、擬似的な圧縮になってるって理屈・・・?」
ヨハネ「そうよぉ!カードインフレ様々なのよぉ!」
果南「そ、そのインフレとやらにあやかってない気がするんだけど・・・」
鞠莉「ベリーベリーネガティブなメリットねぇ・・・」
65:
ヨハネ「・・・あれ?ガイドは知ってるの?」
果南「その辺のカードは使われたことあるからね・・・」
ヨハネ「・・・そう」
果南「ちょっと立ち直るのに時間がかかったよ」
ヨハネ「気の毒ねぇ・・・けど、勝負は勝負!ヨハネが呼んでくるのは彼岸の悪鬼ファーファレル!」
果南「・・・」
ヨハネ「ガイドとファーファレルでリヴァイエールをエクシーズ!」
ヨハネ「ガイド切って効果!除外されてるスノウを出すわよぉ!」
66:
ヨハネ「ベージとスノウをハンドに戻してグラファ2体を特殊召喚!」
果南「合計攻撃力は・・・12800かぁ」
鞠莉「ワォ・・・アメイジング・・・」
ヨハネ「どう?果南、マリー」
ヨハネ「これがヨハネのリトルデーモンたちの本当の力よぉ!」
果南(・・・うーん)
果南(千歌といいルビィちゃんといい、なかなか私のやりたいゲームをさせてくれないなぁ)
果南(ま、でも・・・それでいい)
果南「時代と共に楽しみ方が変わるのは、カードゲームの醍醐味だ」
ヨハネ「全員でダイレクトアタック!」
67:
?????
果南「私の負けだね」
ヨハネ「ごめんなさい」
果南「へ?」
ヨハネ「古臭いだなんて言って」
ヨハネ「そのデッキ、とてもいいデッキです」
果南「・・・ん、古臭いのは事実だしね」
果南「そう言ってもらえるのは嬉しいかな」
68:
果南「にしても、こんなに優良カードの増えた暗黒界が蚊帳の外とは」
ヨハネ「どんどんインフレしてるのよねぇ」
果南「でも、暗黒界を使うんだね」
ヨハネ「ヨハネの場合は選んだんじゃなくて、これしか使えないというか」
果南「え?」
ヨハネ「暗黒界くらいゴリゴリ掘ってくデッキじゃないとまともに回らないのよぉ・・・」
果南「悪魔繋がりとかじゃなかったんだ・・・」
ヨハネ「それも勿論あるけど・・・今は暗黒界の方からヨハネに合わせてくれたと思ってるわぁ」
果南「ふぅん・・・でも、そういうのって素敵かも」
69:
鞠莉「・・・」
鞠莉(・・・さて)コソコソ
果南「どこ行くの?鞠莉」
鞠莉「オゥ!」
果南「賭けには勝った?」
鞠莉「・・・勝った」
果南「そっか。残念」
ヨハネ「やっぱりヨハネの勝ちに賭けてたのねぇ!」
果南「・・・」
鞠莉「楽しそうだったわ」
鞠莉「あなたたちは、本当に」
71:
鞠莉「たとえば、みんなが楽しくパーティをしているとして」
鞠莉「私はそれを見てたいかな」
果南「疲れるんだ?」
鞠莉「ん・・・それはちょっとピンとこない」
鞠莉「多分・・・眩しいのかなぁ」
果南「・・・」
鞠莉「シャイニー、ってね」
72:
ヨハネ「べつに入らないならそれでもいいのよぉ」
鞠莉「え・・・」
ヨハネ「今日ヨハネたちは3人で遊んだわ」
ヨハネ「マリー、楽しそうだった」
鞠莉「・・・」
果南「・・・そうだね」
果南「結局、そういうことだ」
鞠莉「・・・どゆこと?」
ヨハネ「楽しめればいいのよぉ」
74:
ヨハネ「デュエル見てて楽しかったでしょ?」
鞠莉「ええ。とてもエキサイティングだったわ!」
果南「見てるだけでこれだものね」
鞠莉「そうね!実際にプレイしてみたらもっとエキサイトできるはず」
鞠莉「・・・あ」
果南「ん?」
鞠莉「・・・果南って性格わるーい」
果南「ふふっ、そうかもね」
75:
鞠莉「やっぱりデッキ貸して。やってみるわ」
ヨハネ「いいわよぉ!どれにする?」
果南「けっこうあるね・・・」
ヨハネ「ヨハネのストレージには組んではみたけど自分じゃ全く回らないデッキが山ほどあるの・・・」
ヨハネ「マリー!このデッキたちの秘められた力、あなたに託すわ!」
鞠莉「オッケーヨハネ!マリーにおまかせっ☆」
ヨハネ「だから善子じゃなくて!」
ヨハネ「・・・あれ?」
鞠莉「ふふっ、シャイニー☆」
76:
?????
ルビィ「ビィイイイイ!!また負けたルビィ!!」
ルビィ「誰ルビィ!?お姉ちゃんに命削り教えた畜生は!!」
花丸「そ、そりゃ教えられたら答えないわけにはいかないずら・・・」
ダイヤ「というか、それ以前にあなたはその大味なプレイングをなんとかなさい」
77:
ダイヤ「氾濫を勝ち筋にするならコンバット計算の精査は必須よ」
ルビィ「面倒くさいの嫌いルビィ・・・どうせぶっぱしたら終わるルビィ」
ダイヤ「違いますわ。ぶっぱするからこそ緻密な計算が必要になるんです!」
ルビィ「やっぱり宝玉獣は弱いルビィ・・・」
ダイヤ「カードのせいにしない!!」
花丸「・・・」
花丸「今日も平和だなぁ」
78:

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