渋谷凛「Pさんが腐ってた」back

渋谷凛「Pさんが腐ってた」


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1:
事務所:事務室
凛「だから……今からPさんのBL趣味を、矯正する」
モバP「……どうして知ってる?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408612564
2:
凛「メモに有った掛け算の落書き、見せてもらったよ」
モバP「そうか。ところで、どうして俺のメモを見たんだ?」
凛「落としてたよ、手帳の端くれ。私物の管理はちゃんとしてね」スッ
3:
モバP「ありがとう。もっと質の良い紙にする」
凛(……ごめん)
モバP「で、どうして矯正したいんだ?仕事も終わったんだし、早く帰りたいんだが」
4:
凛「Pさんがホモ・セクシュアルだと知って、仕事に影響も出る娘もいるでしょ。どうして黙ってたの?」
凛(……違う。他の娘じゃなくて、私なんだ。私が困るって……言えたら、いいのに)
モバP「聞かなきゃ答える訳も無い。それに、必死に隠してきたんだ」
5:
モバP「……ところで、俺は衆道ではないぞ?」
凛「えっ?」
7:
モバP「言葉通りだ。フィクションはフィクション、リアルはリアルで別腹だ」
モバP「帰るからな?俺は、人を待たせてるんだ」
凛「待って」
モバP「待たない」
凛「……お願い」
モバP「……少しだけなら」
8:
凛「BL好きなのに、ホモじゃないって言うのは……どう言うこと?」
モバP「美しい絵が、嫌いな人がいるか?」
凛「あのさぁ……そうじゃなくって、どうして異性愛者のPさんがBL好きなの?」
モバP「……そうだな」
9:
モバP「障害のある恋の方が燃える、というフレーズは知ってるか」
凛「うん、わかる」
モバP「例えば年齢、世間体、能力に物理的距離。もっとフィクションに寄せるなら、種族の違いや家柄のとかもだな」
凛(それに、プロデューサーとアイドル、とか……ね)
10:
凛(……待って。その条件って、パートナー両方にも一致する?よね?)
凛(……これは、いけるかもしれない。いや、それは早とちりかもしれない。落ち着こう。干支を数えよう。今は昭和の何年だっけ)
11:
モバP「同性というのは、その『障害』に過ぎないと思う。俺は恋愛小説の一分野として、BLは大好きだ。まぁ、雑食だけどな」
凛「今更だけど、成人男性の恋愛ドラマ好きって」
モバP「……自分でも、褒められたものではないと思ってる。分野も分野だしな」
12:
モバP「だから、日頃から隠れキリシタンごっこに勤しんできた訳だ。布教も我慢してな」
モバP「でも、なかなか面白いんだぞ?あと一歩踏み出せば解決出来ただけの話が、臆病さや間の悪さのせいでバッドになったり……その逆もあったりな」
凛「……そうなんだ」
13:
モバP「好きなものを嫌いになれる訳など無いんだ。口外はしないでくれよ……帰っていいか?」
凛「まだ待って。どうして好きになったのかは、聞いて無いよ」
モバP「言わなきゃダメか?」
凛「言って」
15:
モバP「ン……恥ずかしいな。昔の同僚が初めてコミケに参加するとき、あまりにも遅れてて可哀想だったから、かな。手伝ってるうちに、ズブズブだ」
凛「昔の同僚?」
モバP「この業界、人の出入りが激しいからな。引退引き抜き結婚転職転勤……」
16:
凛「そっか」
凛(私も、出来るのかな。Pさんと……)
モバP「で、気付いたら私生活の中でもネタを探す始末だ」
17:
凛「待って。Pさんって、アイドルの娘とちひろさん以外には、殆ど会えてないでしょ」
凛「……まさか、男に置換して?」ゾワッ
モバP「ナマモノは苦手だ。それに、モデルにする程度だ」
18:
凛「どんな娘とか、特に?私がモデルのキャラとかもいる?」
モバP「ニューウェーブの三人かな。お前は……そういえば、考えたことなかった」
凛「……そう」
19:
凛(私は、見られてなかったんだ)
凛(……でも、キャラクターとしてじゃない私を、見てもらえるかもしれない。まだ、始まってもないんだ)
20:
凛「でも、あの三人がそれっぽいとは、あんまり思えないかな」
モバP「随分食いつくな?……腐ィルタをかければ、まあ」
凛「腐ィルタ?」
モバP「それを通して見れば、世の中のほぼ全てがそういう行いに見える」
21:
凛「ふーん……普通に見ると?」
モバP「仲良きことは美しきかな」
凛「腐ィルタをかけると?」
モバP「……互いの足の指の太さまで知り合った関係?」
22:
凛「……それは」
モバP「だろうな。いくらなんでも、飛躍しすぎた」
モバP「だからこそ、これを簡単に付け外し出来るようにと訓練したし、少なくとも仕事に支障は出ないようにした……出てるか?」
23:
モバP「だからこそ、これを簡単に付け外し出来るようにと訓練したし、少なくとも仕事に支障は出ないようにした……出てるか?」
凛「ううん、出てないよ」
凛(そのPさんのおかげで、私はシンデレラガールともなれた……)
凛(……ガラスの沓がシンデレラのものなら。私の想いを守って……!)
24:
凛「じゃあ、Pさんはホモじゃないんだ。ちゃんと女性に、興味を持ってるんだ」
モバP「ああ、最初からそうだ……現に、家庭を持つ身でもある」
凛「……えっ?」
26:
Psケータイ「キーターヘーカーエールノー♪」プルルルッ
モバP「失礼。もしもし?……おまえか。待たせてすまない」
モバP「良いものって、一人の身体じゃないんだから、いたわって……黒高?だから、俺はまだナマモノは……コンチェルトさん?そっか、チェックしてくれてたのか。ラミネも頼む。愛してる」ピッ
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