八幡「こんなの雪ノ下じゃない」雪乃「・・・・・・」back

八幡「こんなの雪ノ下じゃない」雪乃「・・・・・・」


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 奉仕部
八幡「……うす」ガラガラ
結衣「あーっ、ヒッキーのバカ!」
八幡「お、おう……(まさかこいつに馬鹿と呼ばれる日が来るとは……)」
結衣「一緒に奉仕部行こうって約束したじゃん!」
八幡「そ、そうだったか?」
結衣「昼休みに“今日奉仕部に行こうね”って言ったじゃん!」
八幡「そ、そうだったな……(分かる訳ねぇだろ……)」
雪乃「比企谷君……」スッ
八幡「えっ……?」ドキッ
結衣「ゆきのん?」
雪乃「………」スタスタ
八幡「ちょ、え、ゆきのんさん?」
八幡(何で無言で近づいてくるのこの人!? 怖さ倍増じゃないかしらん!?)
結衣「ちょ……ちょっと…」アセアセ
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2: 以下、
雪乃「襟が曲がってるのだけれど」スッスッ
八幡「」
結衣「」
雪乃「ネクタイも……」クイッ
八幡「お、おう……」
結衣(ど、どういう事……)ボウゼン
雪乃「………」スタスタスタ
八幡「戻っていった……」
結衣「ゆきのん……」
雪乃「ブレザーは襟を正している方がカッコ良く見えるのよ」ファサッ
八幡「」
結衣「」
4: 以下、
廊下
結衣「た、耐えられなくなって廊下に出て来ちゃった」ハァハァ
八幡「……おい、逃げんなよ」ガラガラ
結衣「だ、だってひっきぃ……」グスッ
八幡「いやまぁ、俺も驚いたんだが……」
結衣「でしょ!? だって――」ムグッ
八幡「中に聞こえる。ジュース買いに行ってくると言ったから、離れるぞ」
結衣「……(ヒッキーの手が口に……)」コクコク///
5: 以下、
中庭
結衣「絶対おかしいよ!! ヒッキー!」ゴクゴクプハーッ
八幡(お前の酒飲むような飲み方も変わってるが……袖で口を拭うな。親父か)ハァ…
結衣「だってゆきのんだよ!? ヒッキーの事を触るどころか視界に入れるのも嫌がるようなゆきのんだよ!?」
八幡「お、おう……、そこまでは思ってなかったけど、まぁいいけど」
結衣「しかも後の言葉って、あれヒッキーに言ってるのかな!?」
八幡「カッコ良く見えるってとこか? あれ一般論だろ、たぶん……」
結衣「絶対違うよ! だってあたし少女マンガで見たことあるもん!」
八幡「ソースは少女マンガかよ」
結衣「きっと熱が――「あなた達」
二人「「………」」ギギギ
雪乃「何故早く戻ってきてくれないのかしら。1人は寂しいのだけれど」
結衣「」
八幡「」
7: 以下、
保健室
雪乃「熱なんてないわ」つ【35.7】
結衣「ほんとだ……」
八幡「いや、漫画じゃねぇんだから、熱で人格が変わる訳ねぇだろ」
雪乃「それじゃあ、奉仕部に戻りましょう。ここは落ちつかないわ」スッ
結衣「え、なんで? 保健室って居心地良くない?」
八幡「そうだな。リア充共の雑音が耳に入る事もないしな」ヘッ
結衣「ヒッキー発想が卑屈すぎ……」
雪乃「保健室の問題じゃないわ」ファサッ
結衣「え?」
雪乃「奉仕部で三人一緒にいる事が心地よすぎて問題なのよ」ニコッ
結衣「ゆきのん……///」キュン…
八幡「………///」
8: 以下、
階段
雪乃「………」ピタッ
八幡「……?」
結衣「どうしたのゆきのん?」
雪乃「……比企谷君先に行ってもらって良いかしら」ジッ///
八幡「お、おう?」
結衣「何かあったのゆきのん!?」ガシッ
雪乃「い、痛いわ由比ヶ浜さん」
結衣「だって心配だよ! ゆきのん!」ユサユサ
八幡(心配してるなら揺さぶるなよ……)
雪乃「だって……」
二人「「……?」」
9: 以下、
雪乃「男の人に階段を登る姿を後ろから見られるのは……少し恥ずかしいもの…///」モジモジ
結衣「ゆきのん可愛い……」キュン///
八幡(何があったんだこいつ……キャトルミューティレーションやられた奴ぐらい変だぞ!?)
雪乃「ダメかしら?」ジッ
八幡「い、いや、いくらでも昇るけどよ」タッタッタッ
雪乃「二段飛ばしで昇るなんて男らしい所あるのね」ニコッ
八幡「」
結衣「違う……絶対おかしいよ……」アワワ…
10: 以下、
翌日 食堂
戸部「やべぇ、それナニタニ君だよー」アハハ
雪乃「戸部君」
戸部「ふぁっ!?」
戸部(ゆ、雪ノ下さんが俺に話しかけてきた!?)
戸部「い、今のは悪口じゃなくて」アワワワッ
戸部(修学旅行の件を話に言った時、ヒキタニ君をないがしろにしたらめっさ怒ってったっしょ!)
雪乃「そんな硬いカチューシャしてたら頭皮に傷がつくわ。今日は下ろして、もう少し柔らかいの買ったらどう?」スッ
戸部「」
葉山「ゆ、雪ノ下…さん?」
雪乃「あら隼人君、昔みたいに雪乃ちゃんと呼んでくれないかしら?」ジッ///
葉山「」
八幡(戸部と葉山が骨抜きにされてる……)
11: 以下、
エントランス
戸部「ヒキタニ君おかしーっしょ!?」
葉山「一体君は何をしたんだ!!」ガンッ
八幡(こんな理不尽な壁ドンは嫌だ……)ドンッ
葉山「雪乃ちゃ……雪ノ下さんが俺にあんな事を言うなんて絶対に何かあったんだ!」
八幡「しらねぇよ、お前とあいつの過去なんて」
戸部「……でもまぁ、考えようによっちゃ、以前より可愛いし良いっしょ」
二人「「!!」」
戸部「俺なんか惚れそうだったし」ハハハ
葉山「……隼人君か…」ワルクナイ…
八幡(おいおい、人がそんな簡単に変わって良いと思ってんのかこいつら……)
12: 以下、
放課後 エントランス
平塚「雪ノ下が変わった?」
八幡「はい、何か知ってるかと思って」
平塚「後頭部が伸びたか?」
八幡「戦闘力53万じゃねぇよ。それはどちらかと言ったらあんっ!?」ゴフッ
平塚「ナメック星ごと消し飛ばすぞ?」メリメリ
八幡「お、俺のドラゴンボールが消し飛びそう……」
平塚「まぁ変わるというのは、本当にそれくらいを持って変わるというんだ。若いうちは性格の一つや二つすぐに曲がるものさ」
八幡「曲がる……」
平塚「かくいう私だって本当の姿は可愛い猫ちゃんだしなっ」ハハハっ
八幡「ハハ「笑えよ」グイッ
八幡(この教師絶対にいつか訴える……)
13: 以下、
廊下
八幡(人の性格が一つや二つすぐに曲がる?)テクテク
八幡(可愛いから良い?)テクテク
八幡(ふざけんな。あいつはそんな奴じゃねぇだろ……)テクテク
八幡(あいつはいつだって芯があって、誰よりも強くて、俺の……)
八幡「……あ…」ピタッ
八幡「そう……か…」
八幡(俺は……あいつが変わってしまったのを認めたくないんだ)
八幡(本当は分かっている。言動は変わったとしても――)
雪乃『襟が――』
雪乃『カチューシャが――』
八幡「あいつは今だって、正しい事の為に自身の力を使おうとしてるじゃねぇか……」
八幡(変わったのは俺だ……)
八幡(いつの間にか、“あの”雪ノ下以外は雪ノ下だと認めなくなってたんだ……)プルプル
雪乃「比企谷君?」
八幡「! ゆ、ゆきの……」
八幡(やべ、泣きそうな顔を見られ――)
14: 以下、
雪乃「雪乃? あなたもそう呼んでくれるのかしら?」ニコッ
八幡「……っ!」カァ///
雪乃「どうしたの? 顔が赤いのだけれど」アセアセ
八幡「い、いや、何でもねーっての」アセアセ
雪乃「……もしかして照れたのかしら?」ツンツンッ
八幡(なんっ……だとっ…)///
雪乃「私も八幡と呼ぶなら、恥ずかしくないかしら?」クスクス
八幡(こ、この感じは……姉のんっ!!)ゾクッ
雪乃「さ、奉仕部に行きましょ」テクテク
八幡「おう……」テクテク
15: 以下、
奉仕部
結衣「やっはろー」ガラッ
雪乃「はい、クッキーよ。口を開けなさい比企谷君」グイグイ
八幡「やめろって///」
結衣「」
雪乃「早くしないと零れちゃうわ」グイグイ
八幡「良いって」
結衣(ゆきのんがヒッキーの隣に座ってヒッキーにクッキーを突っ込もうとしてる)アゼン
雪乃「由比ヶ浜さん、遅かったのね」ニコッ
結衣「う、うん、ちょっと優美子と話してて……」
雪乃「そう、良かったらクッキー食べるかしら?」ニコッ
結衣「あ、ありがと……」パク
結衣(おいひぃ……)モグモグ
雪乃「比企谷君、この通り食べても大丈夫だから」グイグイ
八幡「そういう問題じゃ……ねぇ…」
結衣(もうなんか……どうでもいいや…)アハハ
16: 以下、
翌日
八幡「……校門の前に人だかりが?」
雪乃(ポニーテール)「………」
<カワイー
<アイドルミタイ
<シャシントッテイイデスカ
八幡(ポニテの雪ノ下がアイドルみたいな扱い受けてる!?)
雪乃「あ、八幡君」
八幡「っ!?」
<ダレダ!?
<モシカシテカレシ!?
<ウソッアイツヒキタニジャンッ
雪乃「おはよう」ニコッ
八幡「お、おう……てか今、八幡って……」
雪乃「昨日は勇気出なかったけど、今日は言えたわ」フフッ
八幡(やばい鼻血でそう)///
雪乃「さ、途中まで一緒に行きましょう?」テクテク
八幡「途中って、すぐそこまでじゃねぇか……」
八幡「……はぁ」テクテク
17: 以下、
教室
戸部「今日雪乃ちゃんにカチューシャ誉められっちったー♪」ヘヘッ
大岡「俺なんて野球頑張ってねって言われたぜ」
大和「俺は筋肉誉められた」
八幡「………」
葉山「……ヒキタニ君、ちょっと良いかな」
八幡「……ああ」
エントランス
葉山「雪乃ちゃんが皆の雪乃ちゃんになっていくのが辛いんだが」
八幡「」
18: 以下、
葉山「昔みたいに、誰も受け付けず、孤高で、至高で、唯一無二の存在に戻って欲しいんだ」
八幡「お前の中でよほどだったみたいだな」
葉山「君はそう思わないのか!?」
八幡「……雪ノ下が選択したんだ。間違いじゃねぇだろ」
葉山「……君はそうやって…」プルプル
八幡「なんだよ……」
葉山「後悔しても……知らないからな」テクテク
八幡「……誰が…」
 葉山隼人の背中を見送りながら、窓ガラス越しに中庭を覗く。
 そこでは知らない笑顔を振りまく雪ノ下の姿があった。
 外の世界が冬なのか春なのか、ここからは分からなかった。
19: 以下、
 奉仕部から逃げるように帰宅すると、リビングには小町がいた。
大志「あ、お兄さん」
 ……知らない奴もいた。
八幡「誰だお前」
大志「相変わらずひでーっすね。別に良いっすけど」
八幡「二人は何だ、その……あれか?」
小町「何そのお父さんみたいな反応、キモいんですけど」
八幡「……付き合ってるのか?」
大志「お兄さんって、ほんと……」ハァ…
小町「バカ兄を許してあげて」ジトーッ
八幡「ど、どういうことだ?」
小町「仮に付き合ってたとしたら無粋な質問だし、付き合ってなかったとしても無粋だよ」
八幡(そんなブスブス言うなって、お前は天使だよ……とか言えねぇ)
20: 以下、
小町「あーもう、せっかく気分乗ってたのにやる気なくなっちゃったよぉ」
大志「まぁ仕方ないって」
八幡(あ、あれ……俺って家の中でもお邪魔虫? 俺のベストプレイスは?)アセアセ
小町「お兄ちゃん、一つだけ言っておくけど」ゴゴゴ
八幡(あ、これ不機嫌な小町さんだ……)
小町「小町がお嫁に行ったら、お兄ちゃん完全にボッチだからね?」
八幡「」
大志(目が死んでる……。あ、いつもの事だった……)
21: 以下、
八幡の自室
八幡「……はは、この頃の小町も可愛いな…」ペラッ
八幡「………は、はは……」ペラッ
八幡「………」ペラッ
八幡(いや何で俺、自分の部屋で泣きながら小町とのアルバム見てるの!? 悲劇の主人公!?)
『小町がお嫁に行ったら、お兄ちゃん完全にボッチだからね?』
八幡「い、いや違う……俺には…」
八幡(俺には……何が…)
 prrrrrr!
八幡「ひぃ!?」ビクッ
22: 以下、
【着信:由比ヶ浜結衣】
八幡「はい、比企谷ですけど」
<ザッしもしザザッタニクンザザッ
八幡(何だこれ? ゲームセンターか? 雑音すごいぞ)
戸部『あー、ヒキタニ君!? ごめんごめん、カラオケ来ててさぁ!』
八幡「えっと……誰?」
戸部『酷くない!? 戸部だよぉ!』
八幡「あ、ああ……そう」
戸部『今、結衣と雪乃ちゃんとカラオケ来てんだけどさぁ、ヒキタニ君もどうよ!?』
八幡「!!」
八幡(雪ノ下が……カラオケに…?)ドクンドクン
戸部『あ、雪乃ちゃん! ヒキタニ君! ちょっと雪乃ちゃんに代わ――』ブツッ
八幡「……はぁ、はぁ、はぁ……」
prrrrrr!
八幡「ひぃっ!?」ビクッ
23: 以下、
翌日 校門前
八幡「………」
雪乃(ツインテール)「八幡君、おはよう」ニコッ
八幡「………」テクテクテク
雪乃「今日の髪形はどうかしら?」テクテク
八幡「………」テクテクテク
雪乃「はち…「おっはよー雪乃ちゃん!」
八幡「……っ」チラッ
雪乃「あら、翔君、おはよう。もう部活は終わったの?」
戸部「もちのろんっしょ! 今日も汗かきまくり!」ウェーイ
雪乃「そうかしら、一生懸命頑張った証拠しか残ってないけれど?」スンスン
戸部「っ///」カァ///
八幡「!!」テクテクテク
雪乃「あ……」
戸部「ヒキタニ君?」
24: 以下、
男子トイレ 個室
八幡「はぁっ、はぁっ、はぁっ」ドクンドクンドクン
八幡(なんっ、だよ……あれっ)
『汗かきまくりうぇーい♪』
『そうかしら?』スンスン
八幡(雪ノ下が……戸部の服の臭いをかぐ? ありえねぇだろ!)クソッ
八幡(違う……雪ノ下だって、誰かと仲良くなる。それがたまたま戸部だっただけだ……)
<デサー
<ウソマジデ
八幡(誰かきた?)
男子「最近雪ノ下さん超可愛くね?」
男子「それなw めっちゃ優しいし、明るいし、ちょっとエッチだし、天使すぎるだろ」
八幡(ちょっとエッチ!?)グッ
男子「お前っ、雪乃ちゃんをそんな風に!?」グイッ
男子「お、お前だって雪乃ちゃんとか言っちゃってんじゃん!」
八幡「………」バタンッ!!
男子「!?」
八幡「………」テクテクテク
男子「……?」
25: 以下、
エントランス
八幡「くそ……」ガンッ
八幡(なんなんだよ……これ…)ハァハァ
八幡「俺は……」
葉山「苦しいのかい?」
八幡「葉山……」
葉山「分かるよ。君の気持ち」
八幡「……分かってたまるか」
葉山「いいや、分かる」
八幡「……どうでもいいよ、クソが」
葉山「で、どうするんだい?」
八幡「どうする?」
葉山「“そのまま鬼のような形相で我慢するのか”どうかってことさ」
八幡「……俺は…」
葉山「まぁ俺としては君のそんな顔が見れて嬉しいよ」テクテク
八幡「……………くそっ」ガンッ
八幡(俺は一体……どうしたってんだ…)
26: 以下、
放課後 教室
八幡「………」スクッ
結衣「あ、ヒッキー!」タタタッ
八幡「……何だよ」
結衣「……行くよね。奉仕部」
八幡「………」
結衣「行こう?」ジッ
八幡「………………分かった」コクリ
結衣「良かった!」ニコッ
八幡(そうだ。奉仕部へ行けば、いつものあの空気が――)
結衣「ゆきのんは別の組の男子達と遊びに行ったから今日来ないんだー」
八幡「っ!!?」キュゥッ
 心臓が締め付けられる音と言うのは、存外はっきりと聞こえるモノで。
 由比ヶ浜の声が耳に届く前に、俺はその場に倒れこんだ。
27: 以下、
八幡「……ここは?」スッ
結衣「あ、ダメだよ。すぐに起きたら立ちくらみするから」グイッ
八幡(ひ、膝枕!?)カァ///
結衣「えへへ、ヒッキー倒れちゃったからびっくりしちゃった!」ナデナデ
八幡「俺が……倒れた?」
結衣「うん、本当なら救急車呼ばなきゃいけないんだろうけど、たまたま平塚先生が来てくれて、様子が変わらなければ寝てるだけで良いって」
八幡「そうか……悪かったな」
結衣「ううん、大丈夫だよ」エヘヘ
八幡「………」
結衣「……ゆきのんの事?」
八幡「……ああ」
結衣「ゆきのん変わったよね。何でだろ?」
八幡「違う。あいつは変わってない」
結衣「えっ?」
八幡「あいつは方法を変えただけだ。本質は変わらない」
結衣「よくわから……」
雪乃「八幡君!!」ガラッ
結衣「ゆきのん!!」
八幡(ああ、そうだ。やっぱりな)
28: 以下、
雪乃「大丈夫!?」ギュッ
八幡「ちょっ///」
結衣「ちょっとゆきのん!?」カァ///
雪乃「心配……したんだからっ」ギューッ
八幡「……わりぃ」
雪乃「良いのよ。あなたが無事なら……」ニコッ
結衣「……ゆき………カ…」
二人「「え?」」
結衣「ゆきのんのバカ!」
八幡「由比ヶ浜……?」
雪乃「………」
29: 以下、
結衣「何でこうなっちゃったか分かんないの!?」
雪乃「……それは…」
八幡「由比ヶ浜、俺は「ヒッキーは黙ってて!」
結衣「前に言ったじゃん! 奉仕部で三人いることが心地いいって!」
雪乃「ええ、言ったわ」
結衣「私達だって同じだよ! それなのにゆきのんだけ変わっちゃって、あたし嫌だよ!」
八幡「……由比ヶ浜…」
雪乃「………」
結衣「ゆきのんの方が頭良いし、色んな事経験してるのかもしんないけどさぁ!」
結衣「ちょっとは人の気持ち考えてよ!!」ポロポロ
八幡「……っ」
雪乃「………」
結衣「………」ハァハァ
30: 以下、
雪乃「……ごめんなさい…」ギュッ
結衣「ゆきのん?」
八幡「?」
雪乃「……ごめん…なさ…いっ」ポロポロ
 雪ノ下は何も言えず、何も言わず、ただ泣き続けた。
 教室にいても仕方ないので、俺達は奉仕部へと移動する。
 窓を開け放った廊下では、少しだけ温かい風が、俺達の頬を乾かした。
奉仕部
雪乃「………」
結衣「………」
八幡「………」
31: 以下、
結衣「うらや……」
八幡(……ましかった?)
雪乃「………」コクリ///
結衣「誰が?」
雪乃「あなたも、姉さんも……一色さんも」カァ///
八幡(え、どどど、どういうことだ!?)
結衣「ゆきのんは明るく振る舞いたかったって事?」
雪乃「………」フルフル///
結衣「友達が欲しかった?」
雪乃「………」フルフル///
結衣「……その三人…………あ」
八幡「?」
結衣「ヒッキーと……仲良く…?」
雪乃「……っ」カァ//////
32: 以下、

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金髪キャラ早い者勝ち

【悲報】川で足を滑らせた女児を男が助ける事案が発生

人生って親で9割は決まるよな

【速報】 トルコ軍、国会に爆弾投下 国営放送局にミサイル発射

【画像】漫画「咲-Saki-」で怜が覚醒 能力がさらに進化した模様

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子供が生まれたけど親戚のお下がりが沢山。自分たちで子どもの為に揃える楽しみが全然ない

【閲覧注意】整形した女たち、物凄い晒され方をする・・・(画像)

小学4年女子に北斗の拳の説明をしてみた。

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