【良スレ】絵を描き続けたら人生救われた話wwwwwwwwback

【良スレ】絵を描き続けたら人生救われた話wwwwwwww


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1:
まず、俺の簡単なスペックを。
現在21歳男
絵を描くことが大好きヲタメン。今は日常が熱い。
見た目はフツメン…なのかな?博多華丸(芸人)に似てるって言われるな。いわゆう濃い顔。
学生しつつ単発でイラストの仕事とかちょいちょいもらってる、駆け出しの絵描き。
通ってるのはフツーの一般私大。
初スレ立てでちゃんとできてるか凄い不安だけど
絵だけじゃなくて、今夢中になれてることがあるって人には是非聞いて欲しいな
とりあえず書きためてある分を書かせてもらいます
pickup
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2:
まず、話は高校時代までさかのぼる。
高校の時の自分は本当に平凡な学生で、よくも悪くも楽しく過ごしてた。
田舎の高校で田舎の高校生がフツーに学校に通ってる感じ。
部活のバレーボールが大好きで、ひたすらそれに打ち込んでた。
この時はまだ絵を描いていなかったよ
絵を描き始めるまでのエピソードがちょっと長いけど、すまん
4:
おらは読んでるズラ
5:
高2の冬だったか、近所の高校で仲の良い女友達ができた。
誰に似てるかって言われると難しいけど、モデルの田中美保…
に雰囲気似てたかもしれない。あくまでも雰囲気だけねw
そこまで可愛くはないよ
当時通ってる塾が一緒だったから、自分が部活休みだったり早く終わった日には
一緒に帰って塾の自習室に行ってたんだ
そのときの俺は童貞だしウブだったけど、彼女はサッパリした性格で一緒にいてすごく落ち着いた
でも好意はなかったと思う。
7:
あくまで俺は友達って感覚でいた。男女関係って意識が薄かったんだと思う。
ある日いつものように一緒に塾に向かってる時に言われた
美保「ねえねえ、今日ウチ来なよ」
俺「え、いいよ。家行くって…おかしくね?」
俺は怪しいと思った。あくまでそういう関係と思っていなかったし、当然断った。
美保「今日親いないんだよ〜近くだし、別に深い意味はないしさw勉強教えて欲しいし」
絶対行っちゃいけない気がした
6:
さて、1にちょっとだけ付き合ってみるか‥
10:
>>6
ありがとう。
別に本当に何もないと思う。でもここで行ったら関係が変わる気がした。
ちなみに俺は高校まで電車通いだったから、この時俺の家に行くって選択肢は自然と出てこないんだよね。
12:
真面目な童貞はフラグを自ら捨てちまう
13:
「いや、行かないよ…」
美保「別にいいじゃんwあ、変なこと考えてる?いやいやないないw部屋の模様替えしたし見て欲しいだけw」
俺「まあちょっとだけ寄ってすぐ塾行くよ…」
俺は本当にちょろっと寄ってすぐ塾に行くつもりでいた。
でもこの判断が本当に間違いだった。この時のこの選択で、大袈裟かもしれないけど人生の道が少し変わってしまった
15:
なんか質問とかあったら言ってね。
家には本当に誰もいなかった。平日18時すぎ…もうちょい遅かったかな。
家は真っ暗でガランとしていた。
なんか嫌な予感はしていた。
彼女は急に無口になって俺を部屋に誘導した。
女の子の家に上がるのは初めてのことではなかったけど、いやに緊張したのを今でも覚えてる。
16:
文才あるな。
この後どーなるんだwktk
18:
>>16
ありがとう。長くなりそうだけど付き合ってくれたら嬉しい
部屋に入ると彼女の目付きが変わっていた。
彼女はずっと黙っていた。
すると急に押し倒された、どエライ勢いで。
「な、何…?」
急に怖くなった。
美保「なんで…そんなんなのよ…」
「え…?」
17:
美保とは塾で知り合ったのけ?
20:
>>17
そう、塾で知り合った。だから近所なんだけど高校は違うんだよね。
塾の講義でたまたま近くに座って休憩時間に話して打ち解けて…
とかそんな感じだったと思う。
21:
美保「いつも一緒にいるのに、どうして私をみないの?」
的なことを言ってた気がする。よく覚えていないんだが。
そのあと、彼女はすごい形相で俺の服をひき剥がした。
信じられない力に形相、抗うんだけどもう滅茶苦茶だった。
22:
急激な展開www
美保たん、どーしたの?
23:
そして目の前で俺のケータイを真っ二つに折った。
美保「こんなものがあるからぁ…私以外を見ちゃう」
正直もう何も分からなくなってた。
彼女は泣きながら自分も服を脱いで発狂したようにひたすら俺を押してきた。
ちょっとこれ以上は書くのが辛い…すまん
要はされてしまったってことです
24:
メン…ヘラ?
26:
>>24
メンヘラ…だったのだろうか。少し違うかもしれない…
27:
これだけ書くと羨ましいとか言う人もいそうだけど
当時の俺はこれが初体験…になってしまうわけでw
当時の俺はウブもウブ、男女関係にもっと綺麗な理想を描いてた。
この体験が、自分でも信じられないくらいトラウマになってしまった。
なにより信じていた異性の、あまりに猟奇的な本性を見てしまい、異性不信という状態に陥ってしまった。
30:
見てくれてる人いるかな?長くてごめん。
無論、美保とはその後一切連絡をとることはなかった。
ストーカーとかになったら怖いという感覚もあったが、それからは一切向かうからも連絡がなくなった。
通ってた塾も俺は辞めた。
31:
満てます
32:
俺はこの日から3,4日メシが食えなくなって、点滴を打つために学校を休んだ
今思えば、どれだけショックだったんだろうなw
とにかく相談するにもこんなこと言うのも恥ずかしくて仕方がなかった。
体調が戻って久々に学校に行くことにした。
幸い、理数系の進学クラスみたいな所にいたので、クラスに4人くらいしか女子がいなかった。
34:
その女子たちは勉強熱心で仏みたいな人たち(見た目も)でほとんど喋らないので、学校生活には思ったほど支障がなかった。
これが本当に救いだった
ただ後になってクラスメイトに聞いた話によると、久々に来た俺は本当に無口で人が変わったよう、だったらしいw
35:
女子4人しかいねぇってw
工業系?
37:
>>35
いやいや、理数系の特進クラスみたいなとこだったから、クラスには女子が4人だった。
学校自体には普通に女子いたよ。
38:
放課後部活に行くと、同級のキャプテンがすごく心配してくれた。
今まで皆勤で、部活も休んだこと無いおれが4日も学校を休んだのですごく心配だったらしい。
ちなみにこのキャプテンは板尾創路に似ているので、板尾と呼ぶことにする。
クラスは別のクラスだ。
部活終わり、皆帰ったあとの部室。
板尾「お前何かあったのか…声もあんまり出てなかったし」
「い、いや…」
39:
板尾「絶対何か落ち込むことあったろ?わかりやすいぞw
この板尾先生に言ってみなさいww」
板尾はこんな感じのノリの男だった。本当にいいやつなのだ。
それでいてけっこう女遊びもやんちゃなヤツで、そういうこともよく知っていたw
だから相談するなら絶対板尾だろう、と俺は思っていた。
40:
板尾、良い奴じゃねーか。頼れる落ち着いた先輩って感じだな
41:
俺は板尾に全てを話した。
板尾は何も言わなかった。ただ、泣いていた
俺も泣きながら話していたからだろうか。
この話で男二人して泣いてるって今思えばすごくおかしいんだけどw
高2のガキにとってはそれほどショッキングなことだった。
42:
音楽関係目指してる俺に何か一言くだしあ
43:
>>42
なら、とりあえず最後まで見て欲しい。本当に。
音楽、絵、創作関連で夢を追ってる方には特に…
好きなことは思いっきりやってほしい
45:
それからは、ただひたすらに部活に打ち込んだ。
すごく部活が楽しくて、色々忘れられた。
ただ、異性不信が思った以上に深刻で自分でも驚いた。
女子と顔合わせられなくて、話そうとすると動悸がして、吐き気が出るようになってた。
ただ、女子が好きという気持ちはもちろん強く生きていた。
だから恋もしたかったし、女の子とも当然話したかった。当たり前だよね。
46:
女の子への想いは強まるのに、関わることができない。
その状況をどうにかしたかった。
板尾に相談した。
実はこの板尾という男、ナイスオタクで絵描きであるという一面もあった。
板尾の絵はすごい上手くて、デッサンからイラストなんでもできた。
47:
普通に考えたらゲーム展開なんだが、
現実はこんなもんだよな
48:
板尾は俺にとんでもないことを言い放った。
でもこれが今の俺の、支えになってる。この一言が。
板尾「絵描こうぜ?一緒に。楽しいからさ」
「絵?いやお前が絵が好きなのは知ってるけど…」
板尾「お前の理想の女の子をさ、紙の中に落とし込めばいい」
板尾「青春の形なんて人それぞれだ。現実が今は無理なら、とりあえず絵の中に女の子を描いてみるってのはどうだ?」
非常にめちゃくちゃな事を言われた気がしたw
49:
板尾「女の子を描いていくうちに、色々気付くこともあるかもしれない。
絵はひたすら自分の描いてるものと向き合うことだから。それで徐々に慣れていけばいいよ。そしたらいつか実際の女の子とも向き合えるようになるさ」
きっとこれは、板尾なりの優しさだったんだと思う。
きっと描いてる本人が一番絵の楽しさを知ってるから、俺も楽しめると思ったんだろう。
50:
板尾先生いい先生で本当によかったな
男なんだしありえないとか、男男っていって聞かないどころか
お前が襲ったんだろうと言い出す奴も少なくはないからな
だが…辛いな
52:
……そんなことが
53:
正直最初は面食らった。
絵を描くなんて思ってもいなかったからだ。
俺はまったく絵に関心がないというワケではなかった。
幼い頃はカービィとか描きまくってたし、
中学の時は授業中にヒカルの碁とかドラゴンドライブとかを模写して遊んだりもしてた。
でもやっぱり人間を描くのは難しくて、高校に行ってからは
まったく絵を描く習慣はなくなっていた。
54:
もしかして>>1って今はけっこう有名な画家とかだったりして?
55:
>>54
いやいや、そんなことはないよw
あんまり言っちゃうとストーリーのネタバレになりそうで現在のことは
あんまり言えないけど、どこにでもいる萌え絵描きだよ
56:
板尾に、たくさん教本をもらった。
特に良かったのは「スーパーマンガデッサン」
これを元にひたすら絵を描き続ける日々が始まった。
描き始めは楽しくて仕方なかった。
上手くいかないことも多いけど、女の子を描くことはただ、ただ楽しかった。
蜜を舐めるかのように、どんどん絵を描くことにハマっていった。
58:
高3の夏になって、板尾も俺もバレー部を引退した。
板尾は美大を目指す、と言ってその勉強を始めた。
俺は特進クラスにいたので、美大を志望にすることはできなかった。
とは言え絵のレベルもまったくそのレベルに達していなかった。
とにかく部活がなくなってある種空っぽになってしまったので
ひたすら絵を描くことを楽しんだ。
学校終わって某進衛星予備校行って受験勉強して、そのあと家で夜9時〜午前3時まで絵を描く
そんな生活をしていた
59:
異性不信はと言えば相変わらずの状態だった。
学校ではできるだけ他のクラスの女子に会わないようにしていた。
絵を描き始めて気持ちは晴れたが、板尾いわく
前より人に距離を置くようになったと言われた。
そんなこんなで板尾は美大受験、俺は絵を描きつつ受験勉強。
そんな感じで高校時代は過ぎていった。
60:
俺は東京のフツーの一般私大に進学し、
板尾は東京の私立美大に進学した。
俺は大学に行ったら新しい環境で異性不信も減るだろう
と思っていたが、それが甘かった。
新生活でみんな浮かれているが、その波に乗り切れない。
異性と話すのは相変わらずダメで、部活やサークルもどうするかすごく悩んだ。
61:
その時、大学でたまたま美術部のビラを見つけた。
「美術部か…」
もともと板尾だって俺が実際の女の子にまた向き合えるように絵を描くこと
を薦めてくれた。
同じ絵を描くことが好きな人達とだったら上手くやれるかもしれない。
そう思って俺はとりあえず美術部の部室を目指した。
62:
大学デビューも失敗か。
64:
「俺はいつからこんな人が苦手になったんだ?」
と色々なことを悩みながら。
部室棟の階段を登って美術部を目指した。
…結果から言って、想像しているのと違った。
新入生の女の子も一杯いたが、ウマが合わなかった。
ショックだったが、展示会を頻繁にやっているそうなので、籍だけ入れた。
しかし、この展示会のために籍を入れたのが、本当に、本当に、良かったんだ。
66:
人生の分岐点ってあとから分かるもんだよな
67:
大学の美術部における展示会っていうのは
部内で有志を募って作品を集めて
いい感じのギャラリーを借りて展示会をする感じ。
俺は当然同人活動もするつもりでいたんだけど、展示会にもすごく興味があった。
なので籍をいれておいて、展示会には作品をだそうと思った。
結果的に、人付き合いは避けたってことになるんだけどね。
69:
そして最初の展示会は6月だというので、それに向けて
さっそく作品を描くことにした。
最初の展示会だし、気合入れてみんなをビビらせようとも思った。
これと並行して、板尾のいる美大にも何度も潜りこんだ。
不思議と美大の連中とは楽しくやれる気がした。
板尾に人体デッサンとかパースみてもらって、ボコボコに言われたりしたw
71:
上手くてボッコボコに言ってくれる人の存在ってすごい大事よね。
72:
大学デビューの4月5月にこんな感じだった。
みんな浮かれて、楽しんではっちゃける所だろう。
俺はといえばろくに自分の大学のヤツとは親しくならず
家に篭ってひたすら絵を描くことを繰り返し
美大に潜ってそこの連中と仲良くなったりしていた。
今思うとヒドイと思う。
自ら青春を放棄した感じもするが、この時はそんなこと忘れるくらい楽しくもあった。
またそれ以上に板尾がとても良い奴で、板尾と絵を語るのが楽しかった。
73:
今でも覚えてる板尾宅での会話。
板尾「お前も随分上手くなったよなぁ」
「ったりめーじゃん!w6月に展示会だし、一発かまさないとな!w」
板尾「調子のんなよ人体の筋肉もまだろくに知らんクセにw」
「まあ大学でも女子と上手く話せないけどさ…」
板尾「…まあ大丈夫さ。きっといいことあるよ!」
「そうかな…」
板尾「勇気出して部活入ったじゃねえかwなんとかなるよ」
これがフラグだった。
74:
おっ?おっ?展開に期待
75:
板尾は茶化しつつも色々アドバイスしてくれた。
俺も、なぜだか分からないけど6月の展示会にものすごく賭けてた。
今でもなんであんなに必死になっていたかはよく分からない。
そして6月の展示会の当日。
俺は慣れない風景画をデジタルで描いた。
搬入は朝、出品するその人自身で作品を会場に搬入する。
77:
展示会の絵をめちゃくちゃ頑張れば、何か変わるような淡い期待をしていた。
でも、現実は厳しい。
展示会当日の朝はど緊張。
まず自分の絵を人前に初めて晒す。
そして、部員と協力して会場を設営しないとならない。
まさに二重苦。怖くて仕方ない。
入部して二ヶ月なのに大体の人が初対面w
ただ、部長が優しくて助かった。部長は女性だった。
部長「華丸君初めて見たなーwイイ絵描くね!」
「ええ、まあ…」
この時点で凄い動悸なのである。耐えられない。
78:
今日は明け方まで書こうと思います。それで終わらなければまた明日の夜に。
部長は優しい。分かってはいることである。
でもダメなのである。俺は会場のギャラリーのトイレに駆け込んだ。
どうして。
落ち込みつつ会場に戻ると
部長「華丸君今日体調悪そうだねー」
部長「シフト、午後からだから。それまで一旦大学戻って仮眠しなよ」
「はい…」
ありがたかった。俺は一旦大学に行って寝ることにした。
まったく面倒なヤツである。
午後から展示会の受付のシフトがある。二人一組。一体誰と一緒なのか…女子だったら…
79:
午後、会場に戻るとそこにいたのは、おちゃらけたタメの一年だった。
ココリコ遠藤に似ていた。
遠藤「お!はじめましてかな?」
「(男か…よかったわ)そうだね、初めましてだね」
遠藤「おうおう!今日シフト一緒みたいだしよろしくな!」
「よろしく!」
遠藤「なんか華丸の絵けっこう人気みたいだぜーwアンケートにもけっこう書かれてるし」
「えっマジか」
81:
絵描きの俺には興味深い話だ…
付き合ってやろう。
82:
これは素直に嬉しかった。
板尾以外に自分の絵を見てくれる人がいるのも嬉しかったが、
自分の絵を気に入ってくれる人がいることが嬉しかった。
そして、そこに思いもよらぬ展開があった。
受付と言っても割と暇なので、俺はせまいギャラリー内をフラフラしていた。
俺の絵の前で立ち止まってる女の子がいた。
「うわ、俺の絵の前でずっと立ち止まってる…」
そしてその子はぼそっと「これいいな」と言って
俺の絵を写真に収めた。(撮影おkなので)
84:
(うわ…どうしよう言いたいわ。それ俺が描きましたって言いたい…)
すごく悶々とした。こんなことは初めてだった。
目の前で自分の絵を気に入ってくれた人がいる。
でも女の子だったし俺はすごく話しかけるのに戸惑った。
制服を着ていたし明らかにJKであることは分かった。
88:
すると向こうから来た。
その子は胸が大きい子だった。なのでそに子と呼ぶ。
そに子「あの…この絵描いた人って今ここにいますか?」
「(…!!)あ、それは…自分が…」
そに子「え、あなたが…すごいですね…!何使ったんですか?」
「え、えとデジタルで…ペインターとSAIで…」
もう、頭がクラクラしてどうにかなりそうだった。
今この状況が信じられない。
91:
くそ。何回漫画で出てきそうな展開やる気だ。
一回でいいから俺にも分けて。
95:
みんなありがとう。
ちなみに救われたってのはこの子はあんまり関係してないかもw
多分みんなの予想してる展開とは違うよ。
92:
よく覚えていないが、信じられないくらい質問攻めにあった気がする。
向こうも自分も顔真っ赤だったんじゃないだろうか。
そに子「また、明日も来ますね…!!」
そう言ってそに子は去った。展示会は二日間だったのだ。
ちなみに俺は二日目もシフトがあるようだった。
遠藤「ちょっとなんすか今のJK〜?」
ここで遠藤である。
「いや、初対面で…なんか俺の絵が良かったらしくて…」
不思議と、俺はこの時は動悸はあったが吐き気を催さなかった。
遠藤「で、連絡先聞いたんスか〜?」
お前はその喋り方をどうにかしろ。
「いやいや、そこまでしないだろ普通…」
遠藤「ふーん…」
しかしこの遠藤がやってくれるのである。
ちなみに二日目のシフトもコイツと一緒だった。
96:
展示会二日目。
二日目も割と盛況のようだった。
シフトはまた午後。
俺は一日目ほどの緊張はなく、なんだかゆったりとやれた。
でも部員の女の子と話すのは避けていた。
遠藤「おっす!昨日の子来るといいねww」
「お前はまだそんなことを…」
遠藤「なんか楽しいんだもんwってかずるいww」
97:
その時ギャラリーは静かだった。
受付の俺ら二人と、見てる方一人だけ。
遠藤「お、あの子来たぞ…」
入り口付近で遠藤が囁く。
(うるさいやつだなぁ…)
そに子「こんにちは…」
遠藤「昨日も来てくれましたよね、ありがとう」
そに子「はい、素敵な展示なので…」
遠藤の対応は予想以上に紳士的だった。
98:
「こ、こんにちは…」
笑ったつもりだったけど声すら出てなかった気もする、今となっては。
そに子「こんにちは、実は今日何回か来てたんですwやっと会えたw」
遠藤「そこまでして華丸に会いたいのかよーw」
そに子「い、いえ…」
正直、この時既に動悸起きすぎて氏ぬかと思ってた。
99:
耐えられなかったので、とりあえず展示の中に誘導した。
「お前何いってんだよ…」
遠藤「いいじゃない、もうファンだよ、ファンw」
でもファンって響きは良かった。
そに子「それじゃ…良い展示でした。ありがとうございました…」
「あ、はい…」
遠藤「あ〜ちょっと待ってよ!君高校生?」
そに子「はい…受験生です…」
そに子「でもこの〇〇大学さんの展示すごくよかったです。
ちょっと大変ですが頑張って絶対〇〇大学に来ます!」
遠藤「あ、おう、それはありがたい…」
遠藤が、ちょっとひいた。
そに子は顔を真っ赤にしている。なぜそんなことを言ったのか…
100:
同じ大学生として自分が情けねぇ笑
101:
>>100
大学時代は、何事も挑戦できる貴重な時間。
まずは行動しなw
102:
そに子「華丸さんの絵すっごく気に入りました。私もああいう絵描きたいです」
「あ…いや…ありがとうございます…」
遠藤「わざわざ二日間来てくれる人なんて、きっといないよねー」
遠藤「せっかく来たんだし、連絡先くらい交換したらどうなのよ?」
遠藤のぶっぱが炸裂した。
そに子「いや…でも悪いですよいきなり」
「だよね…」
遠藤が俺の足を踏む。
103:
(いって…なんだ?)
まあその足踏みが何を言ってるのかは分かった。
「じゃあ…アドレス交換…しとく?これも何かの縁だし」
そに子「いいんですか…ありがとうございます…!!」
まさかこんな事になるとは思わなかった。
高2のあの日以来、初めて新たにできた女友達だった。
そに子「また連絡します!絵のこと教えて下さい!」
そに子は笑って帰った。
遠藤「……」
104:
遠藤「く、俺とも連絡先交換してくれると思ったのに…」
「いやそれはねーだろ」
遠藤「だってJKだよ?いいなあ、おかしいよ…」
確かにオカシイ。今自分の身に何が起きてるかよくわかってなかった。
俺は興奮してたのか、その日の作品搬出の作業で貧血で倒れそうになったので
ほとんど力になれなかったw
結果ずっと遠藤と話していた。と言うか搬出に男が遠藤しかいなかった。
105:
でもこの出会いは、すごく嬉しかった。
異性不信だった俺が凄く頑張れた、って本当に前向きになれた。
その後喜んで板尾に報告した。
板尾「やったじゃねえかwwきっとお前にとってその子は
どんな形であれ重要な存在になるよ。ゆっくり向きあっていきなよ」
「え、でもどうしようwwJKだよwww」
板尾「焦る必要はないよwwそれに来年同じ大学になるかもしれないんだろ?w
ゆっくりメールでもしてろよ」
106:
高校部活やってて貧血とは・・・えらく作品製作に根詰めたな
107:
>>106
そうなんだよ、とにかく大学に来てからの俺は貧弱の極みなんだよね。
108:
それからそに子と俺はちょくちょくメールをやりとりする仲になった。
割と定期的にって感じかな?でも会うことはなかった。
久しく女の子とメールなんてしてなかったけど、メールだと本当楽しく話せた。
どうやら彼女は本気で俺のいる大学を目指すことにしたらしい。
俺はといえば、板尾と一緒にコミケに申し込んで、
本格的に同人を始めることにした。
それが、大学1年の夏だった。
109:
さすがに人減ってきたかな?
俺はそれから板尾と一緒にコミケに向けて頑張ることにした。
各自一冊ずつ本を刷ろうってことにした。
板尾は上手いから個人でイラスト本刷っても多分全然イケる。
でも俺はまだまだ…って感じだった。
板尾は親友だけどそれ以上に憧れや妬みもあった。
板尾くらい上手く描きたい…そう思った。
112:
いきなり一冊はきついだろ?
ページ数決めて、イラストの質上げるほうが良いと思うけど
114:
>>112
まあそうなんだよね。過去の俺に言ってやりたいw
113:
この頃割と板尾に対してただの親友って感情以外も、
絵に関わると妬みとかの感情も抱いてた。
馬鹿だなぁって今になって思う。俺は馬鹿だった。
でもちょっと上手くなってきて初心者の頃と違うから、
色々分かっちゃうんだよね。それが辛かった。
大学1年の夏〜秋は毎日泣いて絵を描くこともあった。
板尾に追いつきたいって、すごい必死だったとおもう。
絵を描くのが辛かったな、この時は。
もう当初の目的とかも忘れてたよ。
115:
今言われてもねw
この頃は1日何時間くらい描いてたんですか?
117:
>>115
大学サボることもけっこうあったし、一日10時間は描くようにしてたと思う。
でもその割に全然上手くならないから焦ってたんだと思う。
116:
俺にとっては、絵に関して言えば板尾が全てだった。
板尾がいなきゃ絵に出会えなかったし、立ち直ることすらなかったかもしれない。
だからこそ壁に感じてしまった。
板尾「そんなに焦らないで、自分なりの絵を探せばイイよ」
そう言ってアドバイスしてくれた。
でもそれすらも焦れったく感じた。
よく、優等生な兄弟に劣等感抱く人とかいるだろ?
多分そんな感じだったんだと思う。
必死こいて、板尾がびっくりするような本を描こうと頑張った。
118:
この時、俺は辛くなった時、板尾じゃなくて
割とそに子にメールとかするようになってたと思う。
元々絵がきっかけで知った子だったし、絵のことを相談しやすかった。
そして、コミケには落ちていた。板尾は落選した。
サークル参加はできなくなった。
なので、板尾の大学の友人のスペースに委託で本を置かせてもらうことにした。
サークルチケットも3枚あるので、俺と板尾と板尾の友人の3人で
売り子はできそうだった。
120:
初めての同人誌制作はなかなかキツかった。
板尾に色々教わりながら、印刷所のことや原稿の形式とかを覚えた。
ジャンルは創作だった。これは絵を描き始めた時から決めてた。
オリジナルの女の子を描く。
俺は20ページ、オンデマンドでフルカラーのイラスト本を刷った。
50部。果たしてはけるのか。
板尾はオフセットでフルカラーのイラスト本を100部。
お互いはけるかどうか凄い不安だったと思う。
121:
三桁はよほどいい絵が描けないと無謀
122:
今思うと、なんでこの時二人で合同本を出さなかったのか
それが今でも分からない。
自然にそうなってしまって…この時は二人で個人本を出すことになっていた
そに子は、なんとコミケに来てくれると言った。
実はあれから一度も会っていない。
こっちは絵を描くのに必死だし、こっちから会おうなんて言わないし…
向こうは向こうで受験勉強ですごく忙しそうだったからだ。
125:
コミケの直前、12月の終わりくらいに嫌なことが起こった。
俺はコミケムード、そに子のこと、完全に浮かれていた。
アイツから連絡があったからだ。
1年半も音信不通だったのに。
126:
美保「久しぶり、元気?」
メールだった。
ちなみに俺は中3の頃からアドレスを変えていない。
なぜこのタイミングで…?
俺はとにかく嫌な予感がした。
返信を返すべきか、2日くらい迷ったと思う。
128:
それと同時に、コミケ前だというのに凄く体調を崩した。
メシが食えなくなった。あの時と同じである。
トラウマって、やっぱすげーんだね。
さらに、知ってる人は知ってると思うんだけど
この年のクリスマスイブにフジファブリックってバンドのボーカルが亡くなったんだよ。
すっごく好きなバンドだったから俺はそれも凄いショックで、
クリスマスは家で一人で寝込んでたんだよ。
本当この年のクリスマスは色々と最悪だった。
130:
しかし、怖ええ女だな
131:
とりあえず俺は、
「元気にしてるよ」
とだけ返しておいた。返信しないならしないで角が立ちそうだったからだ。
でもこの選択でのちのち色々面倒なことが起こるのだが…
俺はこの時初めてそに子に電話してみた。
勇気を出して電話したと思う。それほど何かにすがりたかった。
書くほどでない内容のことを話しただけだと思う。
勉強頑張ってる?とかコミケなんて来て平気?とか。
そに子はひたすら、「なんとかなるんだよ」
としか言わなかった。
この時のこの一言にすごく元気づけられたのは今でも覚えてる。
132:
稀に見る良スレだな
俺も1とタメだが女にストーカーされたのはトラウマだな
135:
「異性不信」だった俺を、そに子が現れたことによって
ただの「美保不信」に変えてくれたのかもしれない。
とにかく俺の中でそに子の存在はどんどん大きくなっていった。
そう、もうこの時点でだいぶ異性不信はイイ方向に向かっていた。
あの時、美術部に思い切って籍を入れて良かった。
展示会に出て良かった。
136:
1の文章が上手い故にトラウマ女に吐き気をもよおして来たが最後まで見るぞー
137:
俺はそに子のお陰でなんとか点滴を打つまでにならずに済んだ。
病は気からとはまさにその通りだ。
今は板尾もいるしそに子もいる。なにせ絵だってある。
俺は意気揚々とコミケ当日を迎えた。
自分の本が早く見たい。苦労して描いた。
どれくらいの人が俺の本を見てくれるかな。
憧れの作家さんに会える。
そに子は本当に来るのかな。
もう、なんていうか楽しみなことしかなかった。
138:
ビッグサイト到着。
みんな大好き国際展示場である。
俺、板尾、板尾の友人の三人は、サークル参加。
サークル入場だからスムーズに入れるのである。
やぐら橋の前にはものすごい数の人の群れがある。
板尾「うはwwwこれ全部一般参加かwwwすごいなwww」
友人「あっちにはホストっぽい集団もいるよ…あれオタク?」
「色んな人がいるんだね…w」
見た目完全なオタクからホストっぽいイケメン集団まで、なんていうか本当に
色んな人がいた。なにより人の多さに圧倒された。
140:
スペース…!!俺達のスペース…!!
俺たちは創作ジャンルだったから西だった。
とりあえず机の上にあるビラをどけて、椅子を下ろして…
スペース作り。俺も板尾も興奮気味。
板尾「ちょwwwダンボール来てるww俺の本www」
「落ち着けよwwあ、俺のもあるよ!ww」
友人「…w」
板尾の友人は経験者なので、至って冷静だった。
142:
コミケ行ったことない人は分かりにくいかもしれないけど
コミケはサークル参加者ってのがいわゆる本を売る側。
スペースって言って自分たちの場所が与えられてそこで本を売る。
一般参加者の人たちはそれを購入しに来る人達のこと。
ちなみに俺と板尾はこのコミケの前の夏コミに二人で一般参加した。
板尾はひたすら創作を、俺は創作ととらドラとかの同人を漁った。
143:
初めて自分の本を見た時の感動はすごかった。言葉に出来ない。
これが…これが俺の初めての本…呆然とした。
その後俺は、コミケが開場する前の準備時間にひたすら憧れてる
作家さんのところに挨拶へ行った。
絵を描く上で影響になった人は数多い。
そして、スペースに戻って
「おい、板尾」
板尾「お、どした…今ポスタースタンド立てるのに手こずって…ハァハァ」
「いつもあなたの絵見てます、憧れです。これ、僕が描いた本です、良かったら…」
板尾「なにそれwwww」
「」
板尾「はいはい、ありがとう。これ、俺の本。俺だって華丸の絵は好きだよw」
俺たちは何やってんだw
144:
師とライバルと友人全て兼ね備えてる板尾いいなぁ
154:
とにかく、俺と板尾にとっては初コミケってこともあって本当に緊張だった。
スペースの準備が終わると、いよいよコミケ開始である。
「…只今より、コミックマーケットを開催致します」
パチパチパチパチ…!!
場内アナウンスと共にコミケが始まった。
板尾「うおお…始まるんだな…」
「こええ…」
155:
「…ォオオオオ……!!」
遠くから地鳴りのようなものが聞こえる。
板尾「これが…俗に言う…!開幕ダッシュ…!!」
友人「なんだよそのテンションw」
こういったものを味わえるのもサークル参加の面白いところであった。
果たして、俺たちの本を買ってくれるお客さん第一号はどんな人なのか。
ドキドキ…女性がいるわけでもないのにやたら動悸がした。
正直けっこうしんどかったけど、板尾たちには黙っていたのはいい思い出だ。
157:
開幕して5分、10分…くらいだったか。板尾は割と自身のサイトでも宣伝していたことがあり
早々に一発目が売れた。
俺・板尾・友人「ありがとございます!」
人のよさそうなお兄さんが買っていった。
板尾「おお、お…売れたぞ…この手で…直接…売った…」
板尾は感極まっているようだった。
158:
俺もただ感動していた。
本当に、自分の絵を気に入ってくれた人に
直接向い合って、直接自分の作品を渡す…
板尾はやっぱり繁盛で、すぐに二人目が来る。
「板尾さん…ですか?いつもサイト拝見してます…」
俺たちと同年代くらいの、若い男の子だった。
板尾「マジですか…ありがとうございます…!」
その時の板尾の笑顔がとても嬉しそうで、今でも時々フラッシュバックする。
159:
美大にいて時間もたっぷりあって、漫画家目指してるのにこの一年頑張れたって自信持って言えない。
4月にこのスレに出逢いたかった…
>>1が泣きながら絵描いてたと読んで本当に自分が情けないorz
がんがる!
ありがとう!!
161:
>>159
いえいえこちらこそありがとう。
159みたいな人にこそ是非見て欲しい話なんだ。
時間が許すなら本当、最後まで付き合って欲しい。一緒に頑張ろう。
163:
俺は予想以上に落ち着いた。
このまま仮に一部もはけなくてもいいな、なんて思い出したのを
今でもよく記憶してる。
でも、そんなことはなかった。
俺はこの時サイトやPIXIVで雀の涙ばかりの宣伝をしていた。
それが功を奏したのか。
俺より一回りの歳の離れた男性だった。
客「あなたが華丸さん…ですか。新刊一部お願いします」
「え、おお…は、ハイありがとうございます…!」
165:
客「楽しみにしてました(ニコッ」
そう言ってその方は去っていった。
記念すべき、初めてのお客さん。
この記憶はもう一生忘れられないだろう。
「ちょちょ…み、見た!?俺の本!!売れた!売れたよ!!」
板尾「良かったなあ。ほんと、俺たち頑張ってよかったなあ」
自分の描いた絵を、誰かが確かに見ていてくれた。
その事実が本当に嬉しくて、感極まった。
この時の体験が、のちの俺を支える本当に貴重な体験だった。
168:
なんやかんやで、板尾の本はペースを保ち続けて売れていった。
流石である。
俺はといえば鳴かず飛ばずかと思えば、案外ぼちぼち売れていった。
昼過ぎ…くらいだったか。
そに子が来た。本当にきてくれるなんて…
実に半年ぶりの再会であったが、すぐに気付いた。
ドキッとした。でも普段の動悸とは違うものだってすぐ分かった。
170:
そに子!!!!!!!
171:
彼女自身、けっこうなオタでコミケには来ようか迷っていたらしい。
そして俺もいるし、結局来る決心をしたんだとか。
そに子「新刊一部、ください」
彼女は笑いながら言った。
俺も吹き出して、
「いやいや、お金はいりません」
なんて言ってそに子に本を渡した。
そに子「うわ、すいません…ありがとうございます…」
急に真面目になるそに子。
172:
板尾「これはこれは、可愛らしいお客さんだね。知り合いなの?」
「いや、ほら、いつも言ってる…」
板尾はすぐに察してニヤッとした。
そに子は赤いマフラーを巻いていたが、そのせいか顔も赤くなっているように見えた。
板尾「あなたがそに子さんか…!話は聞いてるよ。
これ良かったら俺の本、あげるよ」
そに子「あ、とっても上手い…!!」
俺は少し嫉妬したw
173:
とっても上手いwww
こりゃ一本取られたなwww
175:
板尾「そに子さんは、この後ヒマなの?」
そに子「ええ、まあ…w適当に見て回って、帰ろうかなって。
今まで勉強詰めだったので、今日くらいは少しだけ遊んじゃいますw」
そういうと板尾がコッチをぎろっと見た。
言いたいことは分かっていた。
176:
この日、俺たちはコミケが終わったら
俺と、板尾と、友人の三人でメシを食おうってことになってた。
それで俺と板尾は地元が一緒。
時分は年末も年末。
なのでそのまま二人で帰郷しよう、という流れになっていた。
そして、板尾はそのコミケ終わりの三人のメシに
そに子も呼べ、と言いたかったのだろう。
178:
そに子は元々私大志望だったし、センター試験があまり関係ない。
なのでまだそれなりに余裕があったんだろう。
「あ、あのさ…そに子ちゃん」
そに子「…はい?」
顔が見れない。色々と辛かった。
「コミケ終わったらさ、俺たちメシ食いに行くんだけど…
良かったらさ、そに子ちゃんも来ない?…ほ、ほら勉強とかも教えられるじゃん」
最後の一言は余計だった。でもこうやって言い訳したのを覚えてる。
179:
そに子「いいんですか…是非ご一緒したいです!」
嘘みたいに笑ってくれた。
ビックリして心臓止まるかと思った。
そに子「それに…一応勉強道具とかもあるんですよね
なんか必要ないけど普段から持ち歩いちゃう…この気持ちわかりません?w」
(マジか…そこは冗談だったんだけど…さすが受験生…)
板尾「決まりじゃん。じゃあ閉会までまだ時間あるし見たいとこまわっておいでよ」
「そうだね…寒いし、風邪引かないように暖かくしてね」
そに子「閉会時間頃にまたここに来ますね!」
180:
そういえば板尾の友人は何をしていたかと言うと
彼は新刊を落としてペーパー頒布だったので、終始俺らの売り子を手伝ってくれていた。
板尾「すっげえいい子じゃん、顔赤くしちゃって」
「そうだね…」
板尾「お前にはもったいないな。で、トイレ行かないの?」
「いや、全然快調。吐き気とかしないよ」
板尾「成長したな」
181:
続きキテた!
美穂の再登場が怖いけど楽しんで読んでます!
183:
午後も2時くらいになった頃だったろうか。
板尾の本が完売した。
あいさつ回りにも行ったから、実質80部くらいだったと思う。
板尾は泣いていた。ぐしゃぐしゃになってた。
俺も泣きそうになったが耐えた。
俺の本も実質40部弱、そろそろ完売しそうだったからだ。
184:
板尾は昔から熱い奴だった。
高校で出会って、バレー部で3年間共にして。
自分の感情には素直な奴だった。
間違いだと思ったら、例え相手が先輩でも食い下がるし。
試合に負けたりしたら大泣きして、勝ったらお祭り騒ぎをする。
そんなヤツだった。
完売したら板尾は泣くだろうなあと予想していたけど
やはり俺もつられて泣きそうになる。
でも頑張って耐えた。
189:
その直後だったかな…けっこう時間経ったのかな…
よく覚えていないけど
俺の本もその時を迎えた。
俺の最後の一冊を買ってくれたのは
俺より一回り小さいくらいの女の子だった。
名刺を渡してくれたのを覚えてる。
「あ、ありがとうございます…!最後の一冊です…!」
女の子「本当に?やった、ラッキー。これからも頑張ってくださいね」
か、完売した…!?
191:
「か、完売しました…」
パチパチパチ…!
周りのスペースの人たちが拍手をしてくれた。
隣の方「若いのによくやったねえ。おめでとう」
「あ、ありがとうございます…うえ…」
「い、板尾ぉ…」
板尾「おう、よくやったな…俺たち…うええ…」
二人で大泣きした。
よく覚えてないけど、けっこうな時間泣いてた気がする。
でも一瞬だった気もする。
もうよく覚えてないなあ…
その間板尾の友人が笑いながらスペース片付けたり、
「スケブする?」とか聞いてきた気がする。
192:
俺はこの時、
コミケ前に絵が上手くいかなくて板尾に少しイライラしていたのを悔いた。
やっぱり板尾はすごいし、憧れ。
でも俺は俺なりの絵を描けばいいんだと、思えた。
そうなるともう嬉しくて仕方なかった。
それ以上に、こんなにも一緒に感動を共有できる板尾のことを
一瞬でも「アイツはずるい」とか「邪魔だ」と感じてしまった
自分が情けなくて仕方なかった。
もう自分でもなんで泣いてんだかよく分からなかった。
193:
こういうスレが見たかった
最後まで見てます
194:
そのあとは、スペースを片付けて
俺達も少しフラフラした。
スペースでは板尾の友人がスケブを描いていた。
友人「俺はここにいるから、二人は色々見てきなよ」
いいやつすぎる。
コミケも佳境に差し掛かっていたが、作家も、買い手も目を輝かせていた。
この時見た景色は今でも忘れらない。
ビッグサイトの、あのバカ広い会場の中で板尾と二人で歩いた。
196:
この日に見たもの、感じたものは、本当に大きかったんだなって
今でも思う。
「以上をもちまして、コミックマーケットを閉会します…」
パチパチパチ…!!
板尾「終わったなあ…」
「いやー気持ちいい」
友人「お疲れさん、二人とも」
197:
スペースでマッタリしていると、そに子がやってきた。
そに子「ごめんなさい…みんな撤収しちゃってて、迷っちゃいました…」
相変わらず顔を真っ赤にしていた。
「いや…全然大丈夫だよ」
板尾「面白い子だなwそれじゃみんな揃ったし、ここにいるのもアレだから
とりあえずビッグサイトから出るか?」
「腹減ったーメシいこうメシいこう。」
そに子を交えて晩飯タイム。俺は意気揚々としつつ、
いつも通りでいられるか不安だった。
198:
俺は、この晩飯のレストランに着くまでの間に一つの事を確信してしまう。
ビッグサイトを出る。
りんかい線に乗る。駅に着く。
俺はその間ずっとそに子を見ていたし、そに子を気にかけていた。
コミケの帰りって、ビッグサイトから国際展示場駅まで、怒涛の人の流れなんだ。
俺はその中で絶対はぐれないようにそに子だけを誘導していた。
自分でも確信してしまった。
199:
「ああ、俺この子のこと好きなんだな…」
間違いなかった。動悸がすると言っても今までの異性不信からくるものではない。
異性不信だった俺が、恋である。
俺はそう確信して、ビッグサイトからメシの場所に到着するまでの間、
すごく嬉しくなってしまった。
下手したらもう2度と無理かもしれないと思ってた恋に、
今自分は落ちたんだなあと思うと、ワクワクして、急に嬉しくなった。
それくらい、今までの異性不信にずっと悩んでいた。
そに子にまた直接会って、色々とはじけた気がした。
200:
着いた先はサイゼリヤ…w
まあ大して時間もなかったし、板尾も疲れてたから
安く、たくさん食べたかったんだろう。
板尾「そに子さんも、絵を描くの?」
そに子「ええ、少し…でもまだまだ下手っぴですよw」
俺「頑張って練習してるもんね。絶対すぐ上手くなる」
板尾「ふーん…なるほど…」
最初のうちはわりと板尾も穏やかな感じで会話を始めた。
201:
なんか雲行きが怪しくなってきたな・・・。
202:
板尾「ならさ、そに子ちゃんも大学受験終わったら華丸と一緒に一度
ウチの美大おいでよ。色々楽しいよ」
そに子「ありがとうございます…!華丸さん、行こうね…!」
多分この時俺は顔真っ赤だったんじゃなかろうか。
だって、突然好きな子が隣にいて、自分の方見て話しかけてる
って状況になってるんだ。
メシ食べるのもなんか無理やり行儀よく食べようとしたりしてた。
203:
板尾「そに子ちゃーん、華丸のどこがいいのさー?」
は、始まった。板尾の悪ふざけタイムである。
昔からこういうお調子者気質な所が彼にはあるのだ。
テンパッてる俺を見て面白くなったんだろうなw
そに子「い、いえ…別にそんなわたし…」
板尾「そに子ちゃん実際学校とかでモテるんじゃないの?」
そに子「いえわたし女子高だし男子いないんで…w」
板尾は俺に気を使って場を盛り上げようとしているようにも見えた。
俺も頑張ってそに子に色々話しかけた。
そに子は終始笑ってくれていた。
とても楽しい時間だった。
でも俺たちの一日はまだまだ終わりではなかった。
204:
てか板尾は現役合格だったんだっけ
東京ってことは芸大多摩武蔵造形のどこかだろ?
科にもよるがすげぇな
206:
>>204
彼は現役だよ。どこかってのは言えないけど凄いと思う。
205:
俺は、このサイゼリヤで話したことは、今でもハッキリ覚えてる。
板尾とそに子と美大に遊びにいく約束をしたことも。
ただ、なんてことないものだと思っていた。
当然いつか実行できる約束だと思っていたし、何より浮かれていた。
この時交わしたこの何気ない約束が、のちのち俺の人生をまた微妙に変えてしまう。
207:
そに子と、板尾の友人と別れて、
俺と板尾は故郷に向かう電車にのりこんだ。
少しだけ、長旅が始まる。
窓の外は真っ暗。一日の終わりだ。
板尾はなんだか静かだった。
板尾「ふう…今日一日マジで疲れたな!!本、完売してよかったわあ」
俺「だよね。本当、なんつーか最高の一日だったよ。
多分一生忘れない。」
208:
追い付いた! >>1の絵見てみてぇ!
見届けてやるぜぇ
209:
俺も>>1の絵見てみたいw
211:
>>208
>>209
期待しないほうがいい、絶対にw
話が完結したら簡単な絵をうpしてもいいかとは思うんだけど
うpろだとか、ここに絵をあげる方法がよく分からないのよね…w
210:
板尾「思えばさ」
俺「ん…?」
板尾「ここまで来るまで長かった」
板尾は泣いていた。
どうしてそうなったのかよく分からなかった。
板尾「お前が初めてトラウマの事話してくれた時、俺どうしようかって思った」
板尾「女性に関われないって悩むお前見て、本当にどうにかしてやりたかった」
板尾「俺は絵を薦めた。言葉とか励ましよりも、
とにかく何か夢中になれること見つけて欲しかった。」
俺「そうだったね。本当、絵描き始めて良かった」
212:
板尾「お前に絵を薦めたことも、本当は良かったのかどうか
ずっと悩んでたんだ…昔言ったろ?
絵を描き始めてから華丸は人と距離を置くようになったって」
俺「確かに高校の時よく言ってたね」
板尾「絵を薦めたものの、それが本当に華丸にとって良く働くのか。
俺は無責任なことをしたんじゃないかってずっと悩んでた。」
俺「……」
板尾「でも、それが…」
213:
板尾「お前は絵を大好きになってくれて、今じゃ
こんなにコミケ一緒に出るくらいまで上達した。まぁまだまだ下手だけど…」
俺「泣きながらそれ言うかねw」
板尾「それでそに子ちゃんだよ。あの子が現れてくれて…
異性不信だったお前がまた女の子と普通に楽しく接せられるようになって。」
板尾「本当によかったよ…本当に。
お前あの子大切にしろよ…」
板尾はずっと顔を隠して泣いていた。
俺もだんだんつられて、涙目になった。
ずっと板尾に
「ありがとう、ありがとう」
って言ってた気がする。
216:
このへんでとりあえずコミケ編は一段落。
俺は実家に帰った。
実家といえば天国、大晦日は紅白見ながらコタツにいれば
自動的に料理が出てくるw
俺はしばし実家を堪能することにした。
でも俺は肝心なことを、忘れていたんだ…
そう、あのメールを…
217:
意外なことに、美保はあの
「久しぶり」
というメール以来メールをしてこなかった。
でもその音沙汰の無さっぷりが、逆に不気味に感じられた。
一体何が目的だったのか…大晦日の実家のコタツで、
俺は自分のケータイを見ながら悶々としていた。
218:
そして年越しの瞬間。
おれはそに子や板尾たちにあけおめメールを送ろうと必死だった。
5,4,3,2…
俺「よっしゃ年越し!ジャンプ!!」
兄「うるせえな」
俺は毎年年越しの瞬間にジャンプをする。
219:
私もジャンプしますw今から絵の練習がんがる!続き楽しみにしてるよ〜
220:
「あけましておめでとうございます!!」
ウチは毎年年越しの瞬間はジャニーズのライブのテレビと決まっていた。
新年を迎えた。去年は色々進歩の年だった。
今年はいい年になるだろうか…
これから良い事なんて何一つ無いとは知らずに、
当時の俺はのんびりそんなことを思っていた。
年を越した瞬間、携帯にたくさんメールがきた。
222:
何かいやな予感が。
223:
たくさんの新年メール。
メールはそに子に、板尾に、高校のクラスメイトに…
美保もいた。
なんとなく予想はしていたが…
もっと体調が悪くなると思ったが、実際そうでもなかった。
なんでだろう、今でも分からない。
年明けテンションなのか、なんなのか。
俺はそのメールに返信してしまった。
ただ、スルーしておけばよかったのだ。
225:
俺はそに子のおかげで異性不信もすっかり良くなっていた。
だから思わず気を許しちゃったんだろう。
送ってくるメールの内容もひたすら普通だったし、当時のことも
本当に悪いと思っているようだったから。
ただ、相手は自分を異性不信におとしめた根源だってことを、忘れてた。
正月ってヒマでしょ?割とみんな、社会人も。
だからメールとかすごいしちゃうんだ、無駄に。
美保とのメールで、
けっこうな事を話したと思う。今行ってる大学、美術部にいること…
227:
俺だってこの時は美保のこと基本普通な子だと思ってた。
だからきっとあの時は何かの間違いで、彼女もおかしかったんだ…
そう思ってた。というか、そうであって欲しかったんだと思う。
このメールしてた時は、
美保は普通な子だったんだ、だからあのトラウマももういいんだ、
っていう証明みたいなものが欲しかったんだと思う。
う〜ん、わかりづらくてゴメン。
この時の心境は、自分でもよく分からないんだ。
228:
それから、またすっかり美保からの連絡は止んだ。
俺はほっとしていた。色んな意味で。
その頃だったか。
3月にまた美術部で割と小規模だけどまた展示会があることを聞いた。
さらに、板尾と二人で次の夏のコミケにサークル参加の申し込みもした。
よし、またお絵描き頑張ろう。
色々動き始めている気がした。なんていうか希望や展望に満ちてた。
229:
なんか、>>1の人柄が文章に出てて
好感が持てるな。続けてくれ。
236:
年が明けて、俺は生まれ変わったようだった。
色々やりたいことが見えてきて、ワクワクしてた。
まず、心配だったのはそに子の受験だった。私立なので2月に受験だと言う。
なので連絡もあまりとれなかったが、定期的に、本格的に勉強のことを
質問してくる電話がかかってきた。
一生懸命だし、頼ってくれるのはとても嬉しいことだった。
237:
そに子も頑張ってるし、俺も展示会に向けてまた絵を頑張ろう。
それからはそに子の心配をしつつ自分もひたすら絵を描く日々だった。
そに子が大学に受かっていれば、そに子も展示会を見にこれる。
前回は板尾に頼ってばかりだったけど、今回は自分一人で
描ききって、板尾をビックリさせてやる。
238:
2月某日。
俺の大学の入試の日だった。
俺は力になってやろうと思って、
キットカットを買ってスケッチブックを持って大学へ走った。
走ったと言っても電車に乗って行ったのだが。
239:
先回りしようと俺は急いだ。
生活リズムのおかしかった俺は、久々の早起きで
息上がりまくり、貧血気味でフラフラだった。
そに子に電話した。
俺「はあはあ…今…どこにいる感じ?」
そに子「さっき駅出て…もうすぐ大学に着くよ」
俺「そっか…頑張ってね…」
(よし、このまま正門で待ち伏せだ…)
240:
俺は前日までにたくさん絵を描いた。スケッチブック一冊くらい。
しかし、合格祈願とか、そういったイラストではなかった。
最初はむしろ渡すつもりも毛頭なくて、好きに落書きしていた。
でも、この絵をそに子に渡したらどうかな…と脳裏によぎった。
合格祈願とかそんなんじゃなくて、
試験前とか休憩中に、俺の絵見たら少しはリラックスできるんじゃないかな
と思ったのである。
なので俺はスケッチブック一冊好きに落書きしたものを、当日そに子に渡そうと決心したのである。
241:
俺「あ、そに子…」
そに子「うわ!華丸さん…どうしたの?」
俺「これ…あげるよ…頑張ってね」
そう言ってキットカットとスケッチブックを差出す。
そに子は怪訝そうな顔をしてスケブをまじまじと眺めた。
でもすぐに笑顔になって、
そに子「何これ、バカみたいw」と言って笑った。
俺「いいから、頑張れよ」
俺は少し恥ずかしかった。
そに子「ありがとう、頑張るね…」
そに子はそういって校門をくぐっていった。緊張が解けたようで嬉しかった。
242:
俺も板尾みたいなボロクソに批評してくれる絵描き友達がほしいな…
続きwktk
244:
少々気付いてる人もいるかもしれないが、
俺は恋に落ちると好きになった相手しか見えなくなるフシがある。
そして少々やりすぎてしまうことがある。
この件もそうだった。
でもそに子は俺にひくどころか喜んでくれた。
本当に良かったと思う。
245:
この日はなんだか本当に楽しかった。
受験っていう緊張感もあったからか、なんだか非日常の世界にいる気がした。
たくさん絵を描いたのも、駅から大学まで走ったのも、そに子を待ちぶせたのも
全てが楽しかった。バカなことしてるなあと思った。
でも、そんな自分がなんだかかっこよく思えて、
そに子と自分だけの世界があるような気がした。
本当に恋してたんだと思う。
247:
そんなこんなで、とりあえずそに子の受験は一段落した。
あとは神に祈るだけだった。
俺はといえば、3月に迫った展示会の絵に向かい合った。
途中経過を板尾に見てもらった。
板尾「まだ細かいとこはあれだけど、なんつーかすげえ気持ち篭ってるな」
俺「今回の展示会は賭けてるからね」
板尾「なんかいつもそう言ってないか…」
248:
板尾「次のコミケさは」
俺「うんうん」
板尾「二人で合同本にしよーぜ。なんか一つテーマを決めて。」
俺「あーいいねそれ。すげえ楽しそうじゃん」
板尾「金髪ツインテとかどうかなw」
俺「なんだそれwなら俺はショートヘアの女の子を推すw」
前回個人本だった俺たちは、次のコミケは合同本を出すことにした。
249:
展示会も迫る中、そに子の受験の合否が出た。
そに子は見事俺と同じ大学に合格した。
そに子から電話があって
そに子「わたしやりました、やりました…うう…」
俺「あれだけ頑張ってたもんねえ」
もちろんどれだけ頑張っていたかは知っていた。だから自分のことのように
嬉しかった。本当に嬉しかった。
250:
これでそに子も展示会に遊びに来れる。
それどころか晴れて同じ大学に通えるんだ。
もうるんるんだった。
展示会の絵も筆が乗って、いい感じに進んだ。
展示会が楽しみで仕方なかった。
252:
そして展示会当日。
俺は去年の6月の展示会のようなヘマをすることは最早なかった。
力仕事もするし、部員たちとも男女問わずわりと打ち解けていた。
新部長「華丸よく働くねーw」
新部長は一個上の先輩でこれまた女性だった。
俺「まあ当然ですよねww」
俺にとって展示会はそに子会えた貴重な場だった。
だから展示会はすごくいい気分になれた。
しかし俺はこの展示会についてある一つのヘマをしたことを忘れていた。
253:
俺は正月のメールで、
美保に自分の現在の大学と、部活を教えていた。
そして美保も今東京の大学にいるらしかった。
そして、ウチの部は割と前からこの日の展示をサイトで告知していた。
当然、この時の俺がそんなことまで頭が回っているはずがない。
254:
うあああ
256:
展示会一日目がスタートした。
俺はシフトと関係なくフラフラ街へ出たり、ギャラリーに戻ったりしていた。
俺のシフトは午後だった。
そに子は午前中のうちに来るというので、俺もそれに合わせることにした。
そに子が来て、俺とそに子はギャラリーの近所の喫茶店でぼーっとしていた。
二人でお絵かきしたりして、
なんというか、嵐の前の静けさだったんだろう。
本当にあるんだね、静けさ。
257:
なんでもないようなことが幸せだったと思うんだよね
258:
もう少しで正午、ってとこだったかな。
突然、俺の電話が鳴った。
俺「なんだ、遠藤じゃないか…アイツまた女子に怒られたのか?w」
遠藤「あー、華丸?なんかさっきからお前はいないかって聞いてくる
女の子がいるんだけどさー お前またなんか捕まえたのー?w」
俺「あ…マジか…ちょっとわかんないって言っといて…」
(いや…まさか…そんなはずは…)
259:
こええええええ
260:
そに子「どうしたの…?」
俺「いや、わかんない…でもそろそろシフトだしとりあえず戻らないと、だね」
いや、だってまだ誰か分からない。
嫌な予感はしたけど、女性の知り合いが皆無というわけじゃない。
でも心当たりは一切なかった。
大丈夫…俺はそう思ってそに子とギャラリーに戻ることにした。
261:
うええええ
怖すぎだろ
262:
見逃せないこの時間…
263:
予感的中。
俺は頭が真っ白になった。
そこにいたのは紛れも無く美保だった。
少し大人びてはいたが。
さらにタイミングが本当に最悪だった。俺はそに子と二人でギャラリーに行った。
誰がどう見ても「一緒に来た」状態なのである。
まあその通りなんだが。
264:
ざわ。。。
265:
俺は明らかにおかしくなった。
膝が震えて、動悸が止まらないんだ。
いや、美保自体には最早恐れとかのたぐいは無かったんだが
「ここまで来ている」という状況が本当に怖かった。
なぜここにいるんだ?にわかには信じがたかった。
今だから冷静に分析して正月のメールとか、サイトの告知が…
とか原因は分かるが、
その瞬間はもう、何も分からなかった。
266:
俺「こ、こんにちは…」
美保「久しぶりだね、華丸…、
そっちの子は誰?」
そに子「あ、そに子って言いますハジメマシテ…」
まさに修羅。と思った。。
一体どうなってしまうのか…
でもそうでもなかった。
美保「そっか、可愛い子だね…華丸と仲良くね」
そに子「あ、はい…」
普通である。
267:
な、なんだ普通じゃないか。
俺はほっとひと安心した。
そう思うと急に馬鹿らしくなって、なんか楽になった。
俺がシフトで受付をしてるあいだ、そに子と美保はずっと一緒に展示を見たり、
近所の店にフラつきに行っているようだった。
269:
嫌な予感しかしない
270:
俺のシフトが終わる頃、
美保「じゃあね華丸、頑張ってね。」
とだけ言ってあっさり去って行った。一体何だったのか。
俺もシフトが終わったので帰ろうと思って、そに子に電話した。
俺「そろそろ帰るんだけど、一緒にマックでも寄ってこうよ」
そに子「うん…」
やけに暗い声だった。
272:
ひぃぃ
273:
うわわわわわ
わわわわわわわわわわわわわわわっ!!!!!!!!
274:
いやな予感。。。
275:
俺「いやー腹減った。俺何たべよー。そに子は?」
そに子「………」
いやに静かだった。一体どうしたんだろう。
席につくと、そに子はカバンも下ろさなかった。
俺「へ…どしたの…?」
そに子「美保さんは…華丸さんの高校時代からの彼女さんなんですか?」
俺「は?」
276:
え???
277:
みほ恐ろしす…
278:
メンヘラってあることないこと言いふらすからほんとめんどくせぇな
282:
なんか知らんがボロボロ泣き始めてる。
そに子「今までわたし華丸さんとすごい仲良しだと思ってて…
私には華丸さんしかいないし、華丸さんもきっとそうだって勝手に」
いやいや、冷静に考えれば俺と美保が付き合ってないなんてすぐ分かるだろ。
どうしちまったんだこの子は。
俺「そんなの嘘に決まってるだろ…!?」
でもよく考えなくても俺はそに子に「好きだ」って一度も言ったことがなかった。
それどころか一緒にいるくせに付き合ってるって形でもなかった。
ただなんとなくいつも一緒にいただけなのだ。
気持ちをハッキリ伝えていなかったから、そに子がこの時こんな風に
なってしまうのは仕方のないことだった。
283:
そに子「わたし今日は先に帰るね…」
そに子は泣きながら笑顔を作って店を出て行ってしまった。
俺「いや、ちょっと待てよ…!?」
ああ、一体どんなこんなことを言われたんだろう。
辛いのに我慢して俺と一緒にマックまで歩いてきたのだろうか。
俺はこの時そに子に気持ちを伝えていないことを本当に後悔した。
284:
そに子…
285:
こっちまで動悸してきたぁぁあああああああ
288:
そに子はこの日電話に出ることは無かった。
ある種また異性不信になりかけた。
詰んだ。と思った。
と、同時に美保に対して恐れではなく怒りが湧いた。
展示会は明日もある。
もしかしたら明日も来るかもしれない。そこで、ガツンと言ってやる。
そう決心したが、内心はすごい怖かった。
292:
あーあメンヘラって怖えぇわ
295:
二日目。
俺はシフトもないのにギャラリーの隅っこで体育座りしたりフラフラしたり
アイス食ったりして時間を潰していた。
やるせない気持ちでいっぱいだった。
きっといつかアイツが来る…。
すると、ギャラリーの奥でぼんやりしていた俺を呼ぶ声があった。
299:
部活の女子「ちょっと〜華丸の彼女とか言う人きてるよ〜」
は?
そこには美保が立っていた。
俺は流石に怒った。普段からビビリだけど。
俺「お前がいつ俺の彼女になったんだ!?」
俺「そに子に何を言った!?正直に言え!!」
もう全力だった。でも声は震えてたと思う。
美保「いや…別に華丸はわたしの彼氏だから、近寄るなってカンジに…」
美保「まあ、そりゃぁ嘘ついたけどね」
301:
最低な女だ…
306:
俺「もう…分かった…。もう二度と俺の前に現れないでくれ…
お前も俺も、関わったら良い事ないんだよ。分かるだろ?」
美保「でも、わたしはそれでも…」
俺「その気持ちだけでいいから…俺たちはダメなんだ、ごめん」
どれくらいの時間、何を話しただろう。
美保も案外悟ったのか、俺が予想を逸して怒っていたからか、
静かになって帰っていった。
とてつもないエネルギーを使った気がした。
307:
なにも抵抗できないって抵抗したって書いてあるじゃないか
それでかなわないってどんな運動部だよ
信じられないんだが
310:
>>307
あんまり深くは書くとあれかもしれないんだけど、
押し倒された時に壁に背中を打ち付けて凄いむせたんだ。んでその間に
彼女はコンパス持ってきてすげえ振り回し始めた。
あと、正直凄い怖かった。叫びまくってたからね、この世のものじゃない感じ。
311:
>>310
1‥‥‥(´;ω;`)
314:
全身全霊で美保を追い返した俺は、なぜだか泣きそうになった。
どうしたらいい?
そに子はもう2度と戻ってこないんじゃないかとも思った。
そに子に戻ってきてもらうためには、過去のことも、全部話さなければならないと思った。
話したところで信じてもらえるだろうか…?
離れたそに子の心を戻すためには、
やっぱり板尾の協力は絶対必要だった。
【画像】ムチムチJKの夏服に興奮するなって無理じゃね????
幸い、板尾とそに子は面識もあったし、普段からそに子に板尾の話をよくしていた。
315:
板尾が素晴らしいな
こんな友達欲しいと思うマジで
318:
板尾に奪われる予感しかしない・・・
319:
それからしばらくしてから、俺はそに子に電話をした。
もうすぐ入学式とかも近い頃だったろうか。なんとか入学式は
笑顔で一緒に過ごしたかった。
俺はそに子をファミレスに呼び出した。会って話すのが一番だと思った。
そこには板尾と、もうひとり、高校時代のクラスメイトである市原を呼び出した。
(彼は市原隼人に似ているので)
市原は板尾以外にトラウマのことや俺が絵を描いている経緯など唯一知っている友人だった。
321:
この市原、なぜ今になって登場するのかと言うと、
特にストーリーに深い絡みはなかったからだ。
彼は絵を描かないし、そに子や板尾との絡みもない。
この話のあいだにも俺は彼の家に泊まったり鍋を食べたり彼の自転車をパンクさせたりと
色々やらかしている。
でもそんな彼は東大で研究者を目指しているというナイスガイなのである。
322:
市原かっけぇwwww
ってか寝れねええええ
323:
さらに、男だけで集まってみて、
板尾「いや、女の子一人に対して男3人もいたらビビるだろ…」
俺「あー…」
かくして市原は近所のゲーセンに格ゲーをやりに行ったのであった。
真面目な話、当日集まるまで気付かなかった。
市原本当にすまない。
327:
そして俺は、板尾と一緒に誠心誠意そに子に伝えた。
全て話した。
正直、この話自体するのもキツイのだが、女の子に伝えるというのも辛かった。
なんというか、板尾がいるおかげで話に説得力が出たと思う。
板尾「俺も相談を受けて…」
板尾がそう言う度にそに子は目に涙を浮かべた。
328:
そに子「ごめん…わたしそういう事全然知らなくて…
ひどいことした…ごめんね…」
そに子は案の定泣いてしまったのだけど、
何より誤解が解けて、本当に安心した。
全てを話すことが出来て、新しく心強い味方ができたな、とも思えた。
俺にとってそに子はますますかけがえの無い存在になった。
329:
店を出る。市原を呼び出す。
市原「もう終わったの?キスした?キスした?」
東大生だけどまったく空気は読まない市原。
すると、
板尾「まあなんだ…お前もしっかり決めとけよw」
板尾がニヤニヤして言った。
市原もニヤニヤしだす。
331:
市原可愛いなwwwww
そに子の誤解が解けて本当に良かった
333:
俺「あのそに子さん…」
するとそに子はハッとしたようにこちらを見る。
両者ともに顔面真っ赤だったろう。
そに子「はい…」
俺「好きです、付き合ってください…」
そに子「はい、よろしくお願いします。」
335:
きたあああ!
336:
俺も絵描こうかなあああああああ
346:
キタ!キタ!キタよこれ!
俺は心の中で連呼した。
俺はその場でそに子を抱きしめた。
そに子は小さい声で「ふふ」
って言った気がした。
この時、板尾たちはどんな顔をしてたのだろう。
ただ、市原の「マジかぁ〜…」
って声は聞こえた気がした。
一体どんな感情なんだ、その言葉はw
348:
初めてまともに好きな人を抱きしめたと思う。
思えばあの時は有頂天だった。
板尾も市原も大笑いして「おめでとう!」って言ってくれた。
(市原は舌打ち混じりだったが)
本当に、嬉しかった、本当に。
でも、この喜びは、すぐにどっかいってしまう。
353:
ざわ‥ざわ‥
354:
そに子の入学式も、俺はまるで親父のように見に行った。
それからは幸せな毎日だったと思う。
そに子は新入生で色々忙しくなるけど、俺が色々サポートして。
楽にとれる単位は?なんてよく聞かれた。
本当に板尾のおかげだったと思う。
俺は思っていた。
「ああそう言えば、去年のコミケで約束した、そに子と一緒に
板尾の美大に遊び行くって計画、いつやろうかな…」
356:
俺は近いうちに行こうと思っていた。
俺「いつがいいかなあ。」
板尾「4月のうちは忙しいでしょう。まあそに子ちゃんも落ち着いたら
ゆっくり来なよw美大の中を巡るツアーをしてやんよw」
俺「まあ言うて俺は何度も行ったことあるがww」
板尾「まあねっw」
357:
この後また俺にとっては辛すぎる事が起きる。
書くのも正直辛いんだが、頑張るよ。
これを書くために立てたようなスレだったしね。
あれは5月のはじめだったろうか。GWだもんな。
358:
なんか涙でそう(´;ω;`)
360:
板尾が、GWに地元の山道でバイクで自損事故を起こした。
帰らぬ人になってしまった。
俺は信じられなかった。高校の連中からメールやら電話が来る中で、
俺は段々と事態を飲み込んでいった。
一体、何が起きているというのか?
まったく分からなくなった。
361:
おいまじかよ・・・
362:
俺も軽くないてる
363:
故郷の板尾の家に行って、式に出て、なんとなく何が起きているか分かった。
嘘だと思った。嘘なら良かったな、本当に。
俺が信じられないくらい泣きわめくので、多分周りにいる人ドン引きだっただろう。
どうしていいか分からなくなった。
俺はそれから一週間近く家を出なかった。
何も食えなくなって、ひげだらけになっていた。
364:
やっと追いついた
まさかの急展開だなおい・・・
365:
思えば、色々な事が脳裏をよぎった。
一緒に合同誌を出すって約束していたこと。
そに子と一緒に板尾の美大を巡る予定だったこと。
そして、板尾にいつか追いつきたかった……
すまんダメだ今俺もボロボロ泣いてる。
少し遅くなるかも、すおまん
366:
無理すんな。待ってっから
367:
ゆっくりで良いぞ
368:
板尾ーーー!!
俺も悲しい・・・
370:
思えば、俺は板尾がいなければ本当にダメだった
彼には感謝してもしきれない。
いや、もう感謝とかそんなんじゃなかったんだと思う。
アイツがいなかったら俺は、どうなっていたんだろう。
俺は板尾を見返すと同時に色々恩返しもしたかった。
いつか、いつか…と。
そんな存在が急に目の前から消えてしまった。
ポッと。突然、なんの前触れもなく。
371:
おいおいおいおい・・・
372:
それからしばらくは夢を見ているかのようだった。
この歳にして親友を失うとは、思ってもみなかった。
スカイプを開いて、つい板尾にチャットを送りそうになってしまう。
そうすると、途方もなく虚しくなる。
これは、今でもたまにやってしまうんだが…
373:
辛すぎる
391:
俺はこの時、本当に人生で一番落ち込んだ時だったかもしれない。
そに子いわく、俺はほとんど笑わなくなったらしい。
辛くて辛くて、もちろんそに子に弱音も吐いた。
そに子は全部受け止めてくれた。
この時も、そに子の存在は大きかった。
でも、それ以上に俺を助けてくれた奴がいる。
それが、市原だった。
393:
恋人であるそに子が俺をケアしてくれたのは大きい。
それは俺にとって本当に生きる支えだった。
でもこういう時は得てして、男友達の支えというのも非常に重要だった。
メシとかを食べる気力を無くしていた俺を、市原は率先して自分の家に呼んだ。
そして市原鍋を振舞った。(白菜と豚肉をごった煮しただけ)
市原は高校時代3年間クラスを共にした男だった。
一緒にいると本当に落ち着いたし、楽だった。
市原の家に行くのは、自分の実家に帰るような感覚だった。
394:
市原の家に行くと、市原はよくオレに夢を語った。
市原「俺は獣医学を専攻して、動物の研究をするのさ…」
俺「へー…それって面白いのか…?」
市原「面白いとか面白くないとかではないんだよ。それが夢なんだから。」
夢。よくよく考えたら俺の夢ってなんなんだろうか。
395:
板尾と夢の話をしたことは一度しかなかった。
まだまだ19の少年だったから、目先の事に頭が一杯で、将来の話をする機会はあまりなかった。
その時板尾はポロッと言った。
板尾「俺は美術教師になる、絵の楽しさをダイレクトに伝えられるから」
俺は夢なんてまったくなかったし、「すげえなあ」
くらいで流してしまった気がする。
夢。美術教師。
この頃からそんなワードが俺の頭をかすめるようになる。
396:
6月になると、冬に板尾と一緒に申し込んでいたコミケの当落発表があった。
結果は落選。
なんということか。
俺はそに子と一緒に何か本を出すつもりでいた。
目的を失った気がした。
そこに、去年の冬のコミケで一緒にサークル参加した板尾の友人から連絡があった。
397:
うおお追いついた…!
俺も漫画家目指して漫画アシしてる。読んでてすごく元気になったし楽しみにしてるよ!
398:
友人「コミケ、どうだった?」
俺「いや、落ちちゃったよ…ダメだった。」
友人「そっか…それなら前回と同じように僕のとこで本を出しなよ」
なんと、またしても板尾の友人が俺を助けてくれた。
これには俺とそに子は二人して大喜びした。
本が出せる。コミケで。
402:
板尾の友人いいひとだね
いいひとたちに囲まれてる
404:
>>402
そうなんだよね。振り返ってみて改めて思うけど
俺は本当いい人達に囲まれて生きてきたなって思うよ。
403:
こんな感じで、6,7月はぼちぼち大学に通いながら
コミケに向けた絵を描いていく日々だった。
そに子は一緒に合同でイラスト本を出すと言っていたが、まだ
デジタルで彩色が上手くできないという事で駄々をこねられた。
なので、結局はそに子はコピーの折り本を、俺は個人誌を出すことにした。
彩色以外は、綺麗な線を描くし、正直俺と対して変わらなかったんじゃないだろうか…
あと、書き忘れてたけどそに子は俺と同じ美術部に入部しています。
でも、特に部活で書くようなイベントがなかったので割愛してしまいましたw
407:
俺は、今まで漫然とただ絵を描いていた。
ずっと描き続けて、いつかイラストレーターみたいになれたら…
そんな甘美な夢を見ていた。
でもこの頃から明らかに意識は変わっていたと思う。
よく分からないけど、コミケのイラスト集の絵はただひたすら
集中して描いていた。
それでもたまにそに子から絵の相談を受けたりするので、そんな時は
楽しく絵チャとかやったりして、マッタリ絵を描くこともあった。
408:
板尾の死は、よくも悪くも俺を変えた。
もう自信作を描いても、「いいじゃんそれ!」
と言って笑う板尾はいないんだから。
コミケの原稿も一段落した8月の初旬、俺は美術部の合宿に行った。もちろんそに子も一緒に。
夏合宿。まあ、楽しいレクリエーションだ。
みんな夜通し語り明かしたりもする。
俺はこの合宿で相談したい相手が居た。
409:
お前の絵が早く見たい。
お前の優しさとか人格がこの文章からよく伝わってくる。きっといい絵を描くんだろうなって思った
410:
>>409
ありがとう。この話を最後までみんなにできたら、うpもいいかもしれない。
ただ、本当に期待しないほうがいいよw俺まったく上手くはないから。
411:
一個上の部長。
部長は、芸大受験の経験もある、かなりアーティストな人だった。
そう、俺はこの時決心していた。
東京学芸大の中等美術科に行って、美術教師になってやる…
そのためには大学を辞めることや仮面浪人もいとわなかった。
夢が、見えた気がした。
芸大や美大受験とはさすがに勝手が違うが、それでも部長の意見を聞いてみたかった。
417:
そうか……板尾が亡くなったか…
本当に大事なものってなくなった後からじゃないと気付かないんだよな。
それでもうダメだ、生きれないよと感じるけどやっぱり前を向いてその人がいない日々を一生懸命生きていかなくちゃいけないんだよな。
420:
今俺に一番響くスレだわ
本当にがんばろうって思える。
最後まで付き合うぜ!
448:
夏合宿。
みんな浮かれ気味である。
俺たち美術部一行は、とある片田舎の避暑地に行った。
バスでは、俺とそに子は隣に座らなかったが、
それをひたすらにブーイングされた。
なんだかんだで遠藤と仲よかった俺は、何故か遠藤の隣だった。
遠藤「今年の一年女子をこの合宿で見極める…」
俺「がんばれよ」
でも遠藤は途中からバス酔いしたので静かで楽だった。
451:
夏合宿では海に行くか高原に行くか半々くらいだった。
女子が多い部活。
俺は正直海に行きたくて仕方なかった。
でも行き先は高原だった。
俺「着いた〜バスって楽しいねえ修学旅行みたい」
遠藤「水…水…」
コテージ?ログハウス?なんて言うんだろうそんなとこに皆で泊まる。
でも管理人の老夫婦がいたし民宿にも近いのかな。
452:
遠藤www
45

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