古本屋女店主「いらっしゃい」back

古本屋女店主「いらっしゃい」


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1:
ギィ…
男「へぇ、こんなとこにこんな店が…」
女店主「いらっしゃい」
男「あ、ども」
女店主「…」
男(若いなー、バイトかな?)
女店主「…」ペラ…
男「あ、探してる本があるんだった」
pickup
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2:
ふむ
5:
男「…んー…ないのかな…」
男「…見つからん。聞いてみるか」
男「あのー」
女店主「…」ペラ…
男「すいません」
女店主「…? ん」パタン
男「探してる本があるんですけど…」
女店主「タイトルは」
男「わかんなくて…」
女店主「作者は」
男「わかりません」
女店主「…」
女店主「…」ムニャムニャ
男「?」
女店主「…。私にエスパーの才能はないみたい」
6:
男「あ、はぁ… あの、見た目はわかるんです」
女店主「ん」
男「ハードカバーで装飾が…」

男「ってな感じの見た目で」
女店主「…」
男(つってもめちゃくちゃ本あるしな…バイトさんだったらわかんないよな)
女店主「あぁ」トコトコ
男「あ、ちょっと」
女店主「…」ガサゴソ
女店主「これ」
男「あ…これです!ありがとうございます」
女店主「2500円」
男「え」
女店主「2500円」
7:
たけぇ
8:
男「…高くないですか?」
女店主「明日の食費がない」
男「え?バイトじゃないんですか?」
女店主「2500円」
男「…はい」スッ
女店主「よし」トテテッ
男「?」
女店主「今日は閉めるから出てけ」
ポイ
男「…変な店だな…」
10:
………
男「はーでも見つかってよかった」
男「さっそくかえって読もう」
………
男「…」グスッ
男「…」…ペラ
男「あ、あれ?」
男「なんだよこれ!」
………
13:
………
ギィ…
男「ちょっと!」
女店主「いらっしゃい」
男「いらっしゃいじゃなくて!これ最後の10ページないじゃないですか!」
女店主「はい」
男「へ」
女店主「その10ページ」
男「…」パシッ
男「じゃ。ちゃんと商品は管理して下さい」
女店主「ちなみに君が何も買わないと私は飢えて死ぬ」
男「は?」
女店主「…」ペラ…
14:
男(なんだよ飢えて死ぬって…)
女店主「…」ペラ…
男(そんなんしったこっちゃねーよ)
女店主「…ふぁ…」
男(なのになんでオレは本を持ってんだよ!)
女店主「300円」
男「やっす!」
女店主「今日は牛丼の気分だよ」
男「はぁ…そうですか。はい」チャリン
女店主「ごちそうさま」
男「…」
15:
俺は好き
16:
………
男「もう絶対いかねーぞ!なんだあの店!」
男「蔵書多いからいい店見つけたと思ったのに!あーあ!」
男「…」
男「…牛丼食って帰ろ」
………
……

男「…へぇ、適当に選んだけどなかなか面白いな」
男「この作者の本探してみるか」
19:

男「…なんでないんだよ!」
男「TSU◯AYAもジュン◯も紀◯國屋もない!」
男「諦めるか…でも読みてーなー」
男「…」
男「…いや、あそこに行くのは負けた気が」
………
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
20:
明日、神保町の古本屋巡りしてくる
21:
男「…この作者の本他にありますか」
女店主「…ん…」
男「…?」
女店主「つまらないから教えない」
男「はぁ?」
女店主「今日は750円」
男「…何食うんですか」
女店主「ラーメン」
男「…あっそ。じゃあオススメの本5冊お願いします」
女店主「…」ドサドサッ
男(早っ!)
女店主「750円」
男「え?5冊で?」
女店主「ん」
男「…はい」チャリン
女店主「ごちそうさま」
23:

男「変な人もいるもんだなぁ…」
男「でも一冊150円!安い!」
男「当分読む物に困らないなぁ」
男「…でも面白いのかな。なんか変わってるからオレの趣味に合わないものだったりして」
………
……

男「4日で読んでしまった…」
25:
男「めっちゃくちゃおもしれー…なんだこれ」
男「しかも全部違うジャンル」
男「一瞬で5冊選んだのに…」
男「…」
男「実はすごい人なのかな…」
男「とりあえず店に行ってみよう」
………
男「4日ぶりだ…」
ギィ…
28:
女店主「…いらっしゃい…」
男「うわ!」
女店主「…」ペラ…
男(なんかやつれてる…まさかホントにメシに困ってるのか?)
男「あの」
女店主「…」ペラ
男「あのっ!」
女店主「…ん。 ?」
男「この間選んでもらった5冊、すげー面白かったです」
女店主「100円」
男「え?」
女店主「100円」
男「安くないですか?」
女店主「マック行くの」
男「…」
29:
なにこれ面白い
30:
本棚から本取る時の、人差し指で背表紙チョイッてやってから本をつかむ仕草
女の子がやってるの見るとすごくいいよね・・・ウフフ・・・
35:
男「なにかオススメを一冊」
女店主「…」スッ
男「はい」
女店主「? 1000円は多い」
男「これでマック食べて来て下さい」
女店主「シャカシャカしても900円多い」
男「10個買えばいいじゃないですか」
女店主「…」
男「とにかく、飢え死にしないで下さいね」
女店主「10個は飽きる」
男「…」
44:
あくまで100円マックにこだわる女店主かわいい
43:

男(マジでオレが行かないと餓え死にしそうだな…)
男「ま、なんにしろ楽しみだ。早く帰って読もう」
………
男「…ツマンネ…」
男「なんだこれ…最悪だ…」
男「なんだ?あの5冊は奇跡だったのか?」
男「…」
男「まさか空腹で…とか」
男「うーん…もっかい行ってダメだったらもう行かないようにするか」
49:
………
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男「昨日はちゃんと食べました?」
女店主「ん」
男「そりゃよかった」
女店主「…」ペラッ
男(よし、今は体調良さそうだ)
男「あ、ちなみに今日はいくらで?」
女店主「8930円」
男「」
女店主「8930円」
50:
たけえwwwwwwwwwww
51:
www
53:
どんな飯食う気だよwwwww
57:
男「えーっと…何をお食べになるのでしょう?」
女店主「電気」
男「は!? …あ、電気代ってことね」
女店主「…」ペラ…
男(さすがにそんな金は…)
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男性「すいません、このリストの10冊はありますかな?」
女店主「ん」トテトテ
………
女店主「8930円」
男性「ん…ずいぶんと安いですな。よろしいのですか?」
女店主「8930円」
男性「わかりました」スッ
女店主「ごちそうさま」
男性「はは、面白い方だ。また来ますよ」
ギィ…
65:
男「…」
女店主「…」ペラッ
男「今日は一律8930円?」
女店主「今からタダ」
男「え」
女店主「タダ」
男「…じゃ、オススメお願いします」
女店主「ん」スッ
男「はい」チャリン
女店主「タダ」
男「タダってのはちょっと…。これでシャカシャカ5個できますから」
女店主「…」
70:
男「毎回オススメ教えてもらってますからお礼みたいなもんです」
女店主「…」
女店主「じゃあ教えない」
男「わかりましたこれはえーと…プレゼントです!本がたくさん売れたお祝いってことで!ね?」
女店主「…お祝い…」
女店主「ケーキ?」
男「…ケーキでも買って食って下さい」
………
男「はぁ…値段設定がむちゃくちゃすぎる…」
男「まぁいっか!これで面白いといいな」
男(…あれ?そういや最初は売れたらすぐ放り出されたけど今日はなかったな)
………
72:
気になって眠れん
75:
………
男「…」パタン
男「…面白い…」
男「あーこの満足感と喪失感たまんねー…」
男「やっぱあの人腹減ってたらダメなのか」
男「…あれ?てことは面白い本読みたかったら毎日あの人にメシ食わせないといけないってことじゃ…」
男「…」
男「金がもたん…バイトしてた頃の貯金だけだもんな…」
………
男「さて求人情報誌を買ってきた、が」
男「働きたくねー…」
79:
男「とりあえず適当にコンビニでも電話しまくっとけ」
………
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男「昨日はケーキ食ったんですか?」
女店主「ん。ロウソクも刺した」
男「…」
女店主「900円」
男「今日は?」
女店主「マフラー買う」
男「寒くなってきましたもんね」
女店主「…」
男「え、メシは?」
女店主「カレーがいい」
男「いやオレに言われても」
男(900円でカレーとマフラー…し◯むらか…)
85:
女店主「…」
男(いっつもオススメ聞いて買って帰るだけだしな…今日はちょっと立ち読みするかな)

男「…」キョロキョロ
男(お、なんか面白そう)
男「…」スッ
男「…」ペラッ…
男「…」
男「…」ペラ
女店主「立ち読みは禁止」
男「うわっ!?…びっくりした…あ、禁止なんですか。…古本屋なのに?」
女店主「禁止。罰金100円」
男(やっす…)
87:
男「立ち読み禁止かぁ…面白い本探したいんだけど…」
女店主「…」クイクイ
男「? あ、自分に聞けって?」
女店主「ん」
男「そうだな…じゃあSFで」
女店主「…」スタスタ

女店主「まだある」ドサドサドサドササッ
男「わかったもっと絞り込みますから」
88:
女店主と結婚したい
96:
男「なんかないですかね」
女店主 っ13歳のハロワ
男「13歳からやり直したいですよ」
女店主 っNHKにいらっしゃい
男「まだヒキってないです」
女店主 っパーフェクト自殺マニュアル
男「おい」
116:
真面目に本屋でバイトしたいけどどーするかね
128:
こんなイメージで書いてたり
絵師様(笑)
さて続き書く
129:
男「…で、主人公が女性のもので」
女店主「ん」ヒョイヒョイ
男「この二冊ですか」
女店主「こっちは面白いけどこっちは好みがわかれるかも」
男「わかりました、両方下さい」チャリン
女店主「ごちそうさま」
男「…また、来ます」
女店主「ん、知ってる」
男「はは」
130:
………
男「よーし面接受かったぞー」
男「コンビニかー、廃棄弁当もらえないかな…」
男「さて、帰って本の続き読むか」
………
……

男「あー…両方面白かった」
男「明日からバイトだし早く寝よ」
………
男「よろしくお願いします」
店長「うん、しっかり頼むよ」
131:
店長「で、レジ打ちはこうね」
男「は、はい」

店長「品出し教えるから」
男「はいっ」

女店主「…」ペラ…
女店主「…」
女店主「…ふぁ…」
女店主「…」…ペラ

男「疲れた…」
138:
男「さて、本屋によるかな」

ギィ…
女店主「…」スピー…
男(あれ、寝てる)
女店主「…」クー…
男(万引きされ放題だろ…)
ギィ…
男性「やぁ、また来ましたよ」
男「あ、このあいだの…」
男性「おや、店長さんは休憩中かね。では君、この三冊をもらえるかい?」
男「え、オレ?」
男性「うむ。ここは珍しい本があって助かるよ」
男(…バイトと思われてる…)
男(…まぁいいか、確かこの本は見たことあるぞ)
男「少々お待ち下さい」
140:

男「えーっとこれですね」ドササッ
男性「おおこれだね。おいくらかな?」
男(うーん…一冊500円くらいでいいか)
男「1500円です」
男性「相変わらず良心的なお値段だね」スッ
女店主「…ん…?」ムク
男性「あぁ店主さん、お気になさらず。バイトの方に応対していただきましたので。では」ギィ…
女店主「…」チラ
男「あー…なんというか流れで…」
女店主「いくら?」
男「三冊で1500円にしましたけど」
女店主「…今日はモスの気分だったのに」
男「買えますよ?」
女店主「多い」
男「…」
143:
男「とりあえず出しゃばってすいません」
女店主「ん」
男「えーっとオレも本買いに来たんだけど…」
女店主「タダ」
男「やっぱり…」
女店主「?」
男「とりあえずオススメお願いします」
女店主「…」サッ
男「はい、プレゼントです」チャリン
女店主「また?」
男「はい。何買っても投げ捨てても栞に使ってもいいですから」
女店主「わかった」
男「じゃあまた」
145:

男「いやーはずれないなぁ」
男「これでまた明日頑張る気になるってもんよ」

ウィーン
男「いらっしゃいませー」
男(…今日はわりと暇だな)
ウィーン
男「いらっしゃいませー… !」
女店主「お?」
男(うわぁめっちゃこっち見てる)
女店主「…」トコトコ
男「?」
女店主「ファミチキおくれ」
男「あ…はい」
146:
騙されてるオチか
147:
男「168円です」
女店主「ん」スッ
男「1000円からですね。832円のおかえs」
女店主「プレゼント」
男「…いや、あのここは個人店とかじゃないから受け取る訳にはいかないんです」ヒソヒソ
女店主「?」キョトン
男「とにかくお釣りもらって下さい、ね?」
女店主「捨ててもいいから」
男「…わかりました後でもらいますから!だから今は持ってて下さい!」
女店主「む…」シブシブ
男「ありがとうございました」
151:
バイト「何今の知り合い?可愛いなー」
男「知り合いというか…」
バイト「紹介してくれよ」
男「いや、アドレスとか知らないんで」
男(つーか携帯持ってんのかな…)
バイト「なんだよケチィな」
男「…いらっしゃいませー」

男「あー疲れた…」
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男「ども。昼はびっくりしましたよ」
女店主「なんで?」
男「いやまさかバイト先に来るとは…」
女店主「君はいっつもうちに来るのに」
男「まぁ…そうですね」
152:
本当に、こんな店あったら
しょっちゅう通うわ
154:
男「とりあえずあそこにはあんまり行かない方がいいです」
女店主「?」
男「なんか狙われてるみたいですから…」
女店主「ファミチキ食べたい時は?」
男「ほかのとこで買って下さい」
女店主「…」ショボン
男「…」
女店主「あ」
女店主「ん」チャリリン
男「あ、昼の…」
女店主「プレゼント」
155:
男(なんて断ろう…普通に断っても絶対ゴリ押ししてくるよな…)
男「えーっと。実はオレプレゼントもらうと倒れる病気なんですよ」
女店主「!?」
男「原因はよくわかんないんですけどなんか赤血球と白血球がうんたらかんたらで」
女店主「ぷ、プレゼントは無し」
男(バカか?バカなのか?)
男「じゃ、本見てきます」
女店主「ん」
156:
ファミチキを店主に買ってくればいいじゃまいか
157:
男「…」
男「お、なんかよさげ」ヒョイ
男「っと…立ち読みは禁止だっけ」
男「…」ジー…
男(読みたい)
男(くそっこのカバーしか見れないもどかしさ!なんだ新手の焦らしプレイか!)
男「…」ジー…
女店主「読みたい?」
男「うわっ!…驚かせないで下さいよ…。読みたかったら買えって事でしょ?」
女店主「立ち読みは禁止」
男「知ってます」
女店主「座り読みは禁止じゃない」
男「…え?」
女店主「…」ガシッ ズルズル…
男「うわっちょっと」
159:
女店主「…」グイ ドサッ
男「おわっ。なんですかカウンターの中に連れて来て…」
女店主「どうぞ」
男「あ…ここで読めと?」
女店主「ん」
男「…じゃ遠慮なく」ペラ…
女店主「…」ペラッ

男「…」チラ
女店主「…」パタン
男(あ…ホントに500円玉栞にしてる)
162:
女店主「閉めるから出てけ」
男「え?うわ、もうこんな時間かよ!」
女店主「…ふわ…」
男「すいません長居して。また来ますっ」
女店主「んー…」

男「あ、本買うの忘れた…」
………
……

男「いらっしゃいませー」
バイト「よー」
男「あ、どうも」
164:
素直クールかシュールか……
167:
バイト「あの子また来たぜ、お前がシフト入ってない時に」
男「…そうですか」
バイト「アドレス教えてって言ったら住所教えてくれてさー。そっちじゃねーっつの」ケラケラ
男「…」
バイト「でもこれ家に遊びに行っていいって事だよな?いただいちまうしかないだろ?」ニヤニヤ
男「やめろよ」
バイト「あ?」
男「ただ勘違いして教えただけだろ」
バイト「はいはい悔しいんだな。ま、お前も頑張れよ」
男「…」
169:
………
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男「ども。あの、変な男来ませんでした?」
女店主「来た」
男「え…」
女店主「今目の前に」
男「…。 コンビニで働いてるやつですよ」
女店主「…やっぱり目の前に」
男「オ レ じ ゃ な く て」
女店主「…来てない」
男「よかった…」
女店主「なんで?」
男「あー…まぁちょっと。知らない人にホイホイついてったらダメですよ」
女店主「ん」
171:
怪しいのはオマエカァ
173:
男「また座り読みさせてもらっても?」
女店主「!」トテテッ
男「…?」
コロコロコロ
女店主「…ん」
男「な、なんです?この椅子」
女店主「買った」
男「え、お金は…」
女店主「おばあちゃんがいっぱい買ってった」
男「へぇ…」
女店主「ん」
男「いや、店主さんが使って下さいよ」
女店主「女」
男「?」
女店主「女」
男「あ、はい。女さんが使って下さいよ」
女店主「やだ」
男「言わせてそれかい」
176:
ほのぼのがいいよね
179:
男「はぁ…わかりました、じゃあありがたく使わせてもらいます」
女店主「ん」
フカッ…
男(うおっ、座り心地いいー)
女店主「…」ジー…
男「な、なんです?」
女店主「どう?」
男「快適です」
女店主「そ」
男(? なんか機嫌よさげだな)
………
男「あ、時間がやばい」
女店主「ん」
男「じゃあこれ買います。いくらですか?」
女店主「777円」
男「はは」スッ
女店主「いいことあるように」
男「ありがとうございます。また」
181:
………
男「ありがとうございましたー」
男(今日はあいつ休みなのか…)
男(…)
男「あ、こちらのレジどうぞー」
………
男(くっそやたら長く感じる)
男「早く終わってくんないかな…」
………
……

183:
さりげなく出費してる男氏
184:
バイト「ねー、いいじゃん店閉めてどっか行こうよ」
女「1500円」
バイト「あ、それより家でまったり系?住所教えてくれたのそういうこと?」
女「1500円」
バイト「…おいなんだよさっきから1500円1500円うるせーな。あ、お小遣い稼ぎ?確かに店儲かってなさそうだしねー」
女店主「…」
バイト「1500円でいいの?じゃあ払うからさ、ホテル行こうよ。あ、もちオレ出すからさ」
女店主「…」
バイト「ほら…」グイッ
187:
ギィ…
男「はぁ、はぁ」
バイト「あ?てめーやっぱ知り合いかよ」
女店主「ねぇ、こいつ鬱陶しい」
バイト「なんだとてめぇ」
男「はぁ…やめろよ」
女店主「そーだやめろ」
男「OKちょっと黙ってようか」
バイト「何お前ナイト気取り?きめーんだよこの…」ブンッ
男「…」ガシッ
バイト「!」
男「オレ格闘技やってたから力づくはやめた方がいいと思うけど?」
バイト「っ…クソが!死ね!」
ギィ…
女店主「…」ジー
男「…はぁ。よかった…」
【画像】ムチムチJKの夏服に興奮するなって無理じゃね????
191:
女店主「…」ジー
男「…? あぁ、格闘技はホントにやってましたよ。小説に影響されてね。ほかにもバイオリンとか、やたら回文作ってみたりとか、安楽椅子自分で作ったりとか…」
女店主「…」
男「…な、なんですか。はいはい厨二病ですよ」
女店主「………りがと」
男「え?」
女店主「…」トテテッ
コロコロコロ
男「あ、じゃあ遠慮なく」
………
……

192:
男が強くてよかった
うつ展開がないことをいのる
193:
男「…は、そろそろ帰らないと」
女「…ん…」
男「とりあえず数日は用心してくださいね」
女「…」コックリ
男「じゃあまた」
………
……

男「え?」
店長「すまんが今日付けでやめてもらうことになった」
男「そ…んな、なんでですか!」
店長「…どうやらお前が商品を食べたり持ち帰っているという噂があってな…」
男(…! あいつ…)
店長「俺はお前がそんな事するとは思えんのだが…バイト全員が言うものでな…」
男「…わかりました。今までお世話になりました。今日までしっかり働きます」
店長「すまんな」
………
男「…」
男「僕ニートォォオオオオ」
197:
男「はー…まわりの連中金で釣ったりしたのかな…」
男「…そこまでするか」
男(でも店長がいい人でよかった)
男「さーてと」

ギィ…
女店主「!」コソコソ
男「…あり?いないのかな…」
女店主「…」
男「?」キョロキョロ
女店主「…」ジーコジーコ
女店主「け、けーさつですか」
男「なにしてんですか」
女店主「!!」ガチャン!
男「用心し過ぎですよ…ていうかオレってすぐわかるでしょ」
女店主「変装してるかもしれない」
男「…」
198:
本の読みすぎだなw
205:
こんな店長いたらいいな…
でも実際はオッサンか爺さんばっかりで、たまにいてもパートのおばはんなんだよね。
そして出会いがないまま後継ぎを作れず死んでいくんだ…
230:
女店主「…」ギュム
男「いひゃいいひゃい」
女店主「よし」
男「はぁ…とりあえず変装まで疑わなくていいですから」
女店主「ん」
男(つーか黒でんわって…)
女店主「今日は焼き鳥食べる」
男「いくらで?」
女店主「190円」
男「…栄養足りてます?」
女店主「本は心の栄養です」
男「そうじゃなくて」
231:
男「じゃあ今日はオススメ買って帰ります」
女店主「え」
男「ん?」
女店主「…わかった」
男「お願いします」
女店主「んー」

男「で、そこで主人公が」
女店主「…」ゴクリ
男「…って違う、オススメ教えて下さいよ」
女店主「んー」
男(…どうしたんだろ?いつもすぐ教えてくれるのに)

男「はい」チャリン
女店主「ごちそうさま」
男「また来ます。バイト首になって暇だし」
女店主「!」
ギィ…
女店主「…」
234:
男「結局こんな時間になっちゃったよ」
男「まぁいっか。もう早起きしなくていいし」
………
女店主「…」カキカキ
女店主「…」
女店主「むぅ」クシャクシャ ポイ
女店主「…」
女店主「!」
女店主「…」カキカキ…
………
男「朝っぱらから本屋に入り浸りって初めてかもな」
ギィ…
女店主「いらっしゃい」
男「ども。 …?」
238:
[超至急バイト募集!]
誰でも簡単に出来るお仕事です
秘密は守ります
待遇良 事前研修有 超高給
男「…」
女店主「…」チラチラ
男「これ」
女店主「!」
男「なんかアブないお仕事の募集に見えるんですけど…」
女店主「…?」
男「いやなんでもないです」
男(しかしここでバイトか…考えてもみなかったな)
男(あれ?それってめっちゃ効率よくね?どうせ毎日ここ来てたんだし、一回だけだけど接客したし…)
女店主「…」クイクイ
男「はい?」
女店主「ニートはよくないと思う」
男(…働かせたいのか…)
240:
男「えーっとここで働きたいんですけど」
女店主「採用」
男「おい」
女店主「?」
男「いや普通履歴書とか面接とかあるでしょ」
女店主「ふむふむ」
………
女店主「書け」
男「あ、はい」
・お名前
・年齢
・住所
男(お、女さんが作ったわりにまとも…)
・好きな食べ物
・好きな本のジャンル
・好きなタイプ
・彼女有無
男「…。 まだあるし」
242:
かわいいな店主
245:
・一日の読書量
・夜更かし耐性
・寝てる間にイタズラされて気付く?
・わさびは平気?
・寒がり?暑がり?
男「おいもうただの質問じゃねーか」
………面接
女店主「お名前は」
男「男です」
女店主「採用」
男「…せめて理由とかも聞きましょうよ」
女店主「なんでここで働きたいのですか」
男「本が好きだから、本にいつも触れあえる仕事をしたかったからです」
女店主「ふんふん」
246:
アルバイトしたくなった
249:
女店主「…」
女店主「! 彼女は無しと書いてますが嘘ですか?」
男「いや嘘書いてどうする」
女店主「む」
女店主「寝てる間にイタズラ〜?に多分気付かないって書いてますね」
男「はい」
女店主「泊まり込みで働いてください」
男「おい何する気だ」
253:
女店主「えーっと最後に」
男「はい」
女店主「本当に、本は、好きですか」
男「大好きです」
女店主「…」
男「え、なんで顔赤くしてるんですか」
女店主「採用」
男「よろしくお願いします!」
女店主「…」ペラ…
男「ちょっと待て待て」
女店主「?」
男「研修は?」
女店主「おぉ」
257:
女店主「あっちがすごく面白いの」
女店主「ここが面白いの」
女店主「こっちが普通」
女店主「こっちがあんまり楽しくないの」
男(分け方が斬新すぎる)
男「あ、値段は?」
女店主「…」クイクイ
男「その都度聞けと」
女店主「ん」
男「よし、頑張ります!」

男「…」

男「………」

男「……………客来ねぇ…」
258:
あの無口な女店主が4行も喋るなんて…支援
263:
女店主「…ふぁ…」
女店主「…」スピー…
男(毎日こんな自由すぎる生活してんのか…猫みてーだ)
ギィ…
男「! いらっしゃいませ」
おばあさん「おや、バイトさん?」
男「はい、今日から働かせてもらってます」
おばあさん「あら、店長さんは寝てるのね。この2冊をもらえるかしら」
男「はい、少々お待ち下さい」
264:
………
男「よし、これだな」
男「お待たせしました」
女店主「…」ボー…
男「あ、起きましたか」
おばあさん「おいくら?」
女店主「1500円」
おばあさん「はい、またね」スッ
ギィ…
男「接客どうでしょう?」
女店主「今日はラーメン」
男「あ、はい」
女店主「…」トコトコ
男「どうしたんですか?」
女店主「店じまい」
男(あ、相変わらず一回売れたら閉めるのか)
268:
女店主「ラーメン」
男「? あ、オレもですか?」
女店主「ん」
………
男(…なんか店の外二人で歩くって変な感じするな)
女店主「なかなかよかった」
男「接客ですか?はい、頑張ります」
お婆ちゃん「あら、店長さん。こんばんは」
女店主「…」ペコ
お爺ちゃん「おぉ店長さん。ちゃんと食っとるかね」
女店主「…」コク
男「顔広いんですね」
女店主「?」プニプニ
男「いや物理的にじゃなくて…」
269:
…ラーメン屋
大将「おぅ!また来たのか!」
女店主「ん」
大将「ん?…ほーう、ついにコレが出来たか!はっはっは!」
女店主「ち、ちが」
大将「よーし祝いにチャーハンもつけてやろう!おい!」
男「は、はいっ?」
大将「そいつ変わってるからな!頑張れよ!」
男「はいっ」

女店主「…」ハムハム
男(一言も喋ってくれない…まぁ元々あんま喋らないけど)
271:
焦る店長かわいい
274:
女店主「…」ケフッ
男「…あのー…」
女店主「」ビクッ
男(うわぁ顔赤っ)
男「えーっと、うまかったです。いい店ですね」
女店主「…ん」
男「…出ますか」
………
女店主「…」トコトコ
男(気まずい)
女店主「…明日も、同じ時間」
男「あ、はい」
女店主「…」トテテッ
男「…よし、明日も頑張るか」
276:
これバイト代でるのか?
277:
正直これならバイト代なくても我慢できるよね
279:
………
ギィ…
男「おはようございます!」
女「!」サッ
男「?」
女「…」トテテッ
コロコロコロ
男「働く気ないだろ」
………
男「ありがとうございました」
男「…意外にちょくちょくお客さん来るんだな」
281:
女店主「…」トントントン
男「あ、上で何してたんですか?」
女店主「教えない」
男「はぁ」
女店主「今日は」
男「今日は?」
女店主「蕎麦」
男「麺尽くしですね」
………
……

…数日後
282:
男「今日も女さんは二階にあがっちゃったな」
男「…」
男「お客さん来るまでなんか読んでよう」

男「…」キョロキョロ
男「ん…?」
男「あ、これどこの本屋まわっても見つからなかった作者の本だ!」
男「あん時何故か女さんに教えてもらえなかったんだよな…」
男「…読も」
284:
この生活してたら給料出なくても食事は一緒とれるし住み込みで働けたら家賃光熱費気にしなくてよくなるし
最高じゃね
289:
男「…」
男「…ふふっ…」
男「…」ペラ…
男「…」
女店主「…」トントントン
男「あ、女さん」
女店主「!」
バッ
男「あ!」
女店主「これダメ」
男「すいません…」
女店主「…」トントントン…
男「…あの作者嫌いなのかな…すげー面白いのに」
………
291:
………
女店主「お給料いる?」
男「そりゃいりますよ」
女店主「ん」
男「…うお」
女店主「?」
男「いや、意外に多かったから…」
女店主「貯金から」
男「え!?」
女店主「…辞められたら困る…」
男「いや、そこまでしてもらわなくても辞めませんから。…というか今まで一人でやってきたんだから、オレがいなくてもいでっ」
295:
………
……

女店主「これはあっち」
男「はい」
女店主「この山は向こう」
男「で、その山は奥ですね」
女店主「ん」

男「さすがに二ヶ月ともなれば慣れてきたな」
女店主「…」ペラ…
男「最近は二階行きませんね」
女店主「ん」
男(なんかそわそわしてるようにも見えるけど…気のせいか)
296:
二階で何してるのかな
299:
>>296
仕事と見た
308:
女店主「閉める」
男「よっし今日も無事終了ー」
女店主「…」
男「今日は何食べます?」
女店主「…」
男「女さん?」
女店主「! …食べない」
男「え?」
女店主「カエレ」
ポイ
男「…どうかしたのかな」
315:
………
……

男「ありがとうございましたー」
男(今日は一回も顔見てないや)
男「…」ペラ…
………
……

男「…ん、もうこんな時間か」
女店主「…」トントントン…
男「あ、女さん」
女店主「お給料」スッ
男「? 封筒と…その本は?」
女店主「お給料」
男「あ、これオススメなんですね?わかりました、ありがたく読みます」
316:
女店主「あと」
男「?」
女店主「明日は休み」
男「わかりました。じゃあ、お疲れ様です」
………
男「さて、もらった本読むかな」
男「あれ、作者名が塗りつぶされてる…」
男「まぁいいや」ペラ…
………
……

男「はっ、徹夜で読んでしまった」
320:
男「めっちゃ面白い」
男「今まで読んだ中でベスト3に入るレベルだ」
男「…もっかい読も」
………
男「…はー…結局3回も読んでしまった」
男「そういやどっかで見た文体だな」
男「…バイト行くか」
………
女店主「…」
ギィ…
男「おはようございます」
女店主「読んだ?」
男「夢中で読みました」
女店主「…」
女店主「261ページ7行目」
322:
男「え?…確か…『誓います。残りの命を、あなたに捧げる』」
女店主「…」スッ
男「あ、同じ本」
男(作者の名前がわかるぞ)
男「…!」
女店主「…」
男「取り上げられた本の作者と同じ…」
女店主「このあいだ、この小説を送って」
女店主「賞取った」
男「え?………え?さ、作者?」
女店主「…ん」
323:
女さんすげぇ
325:
店長も回りくどい手ですなあ
326:
女作家か
327:
まさか出版してないのに書いてたのか
332:
男「…でも、今までこの名前見たことない…」
女店主「自分で本にして、置いといた」
男「そりゃここにしかないわけだ…」
女店主「261ページ7行目」
男「さっき言いましたよ」
女店主「…返事は…?」
男「……………え?」
女店主「誓います。残りの命を、あなたに捧げる」
男「…」
男「こちらこそ、喜んで」
女店主「!」
337:
全米が泣きそう
339:
女店主「…」プルプル
男(あ、やばい泣きそう)
女店主「っ…。 今度から給料無し」
男「えぇ!?」
女店主「住み込みで働いてもらうから」
男「…同棲ですか?」
女店主「っ」カアァ
男「じゃあ今のアパート引き払わないと」
女店主「今すぐ」
ポイ
男「…はは」
342:
………
……

男「最初はなんだこの店と思いましたよ。ページ抜けてたし」
女店主「わざと」
男「は!?」
女店主「また来るように」
男「…」
女店主「………ごめんなさい」
男「ま、気にしてないですよ。いい本たくさん教えてもらいましたから」
女店主「…もっと教えるから」
男「ぜひ、お願いします」
344:
こんな男にぼくはなりたい

346:
女店主「今日は」
男「んー…ハンバーグ」
女店主「…」
男「肉まん?」
女店主「…」
男「ミスドとか」
女店主「ん」
男「ポンデ?」
女店主「らいおん」
男「じゃ片付けますよ」
女店主「…」トテテッ
カラン
CLOSE
おしまい
351:
乙 好きでしたこのSS
352:
>>1乙
読後の満足と喪失感が心地よい
353:
乙 おもしろかた
356:
最高に面白かった
357:
久しぶりに良SS読めて良かった
365:
とてもいい雰囲気のSSだた

400:
この上なく乙
今年見たスレで一番好き
409:
乙!
最高に楽しめた、ますます本屋が好きになった
43

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