俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて つづきback

俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて つづき


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6:
オレ「そ、そうだよね!デートとか、彼氏彼女のリア充爆発しろって感じだよね!」
S子「そうですよ!彼氏彼女みたいな関係になって言うような話ですよ!」
オレ「は、ははははは……(´∀`:)」
S子「例え、オレさんが童貞だとしても、勝手に一人で思っちゃだめですよ(>Д<#)」
オレ「す、すみません……(´∀`:)」
S子「……私は良かったですけどね」
……ん?
オレ「え^q^?」
S子「だ、だから……」
S子「 私 は 言 わ れ て も 良 か っ た で す け ど…… って……」プルプル
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
( ゚д゚ )
pickup
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327:
( ゚д゚ )
328:
( ゚д゚ )聞いた?
329:
今ここで、スレタイ訂正する。
しょうもない思いでとか言ってごめん。
全然しょうもなくない。しょうもないどころか、大切すぎて、幸せすぎる。
ごめん。
…………( ゚д゚ )ね?
330:
オレ「えっ、それは……あのその……」
S子「……私はデートって言われてもいいってことですよ(´∀`*)」
オレ「・・・・・・・・( ゚д゚ )」
S子「どうしたんですか?w」
オレ「オレオッサンだよ、四捨五入したら30代になるよ?」
S子「へーwそうなんだw」
オレ「それにオレ、デブだよ、きもいよ、オタクだよ?」
S子「よ、よくわからないけど、それが?」
オレ「童貞だよ?ビビリだよ、思ってる以上に変態だよ?」
S子「……足ばっかみてますもんね(・∀・)ニヤニヤ」
く、ばれてたか。
S子「……それでも私はオレさんのこと、『 ” 好 き ” 』ですから」
オレ「( ゚д゚ )…………ふへぇ!?」
うん、マジで変な驚いた声出たんです。
もう気分も空気も台無しだし、イスから落ちるし、起き上がろうとして本棚つかまったら、
本棚崩れるし、もうなにやってるんだ俺、マジ何してるんだよ、オレ。
もう、なんとも酷いありさまでした。もう、マジm9(^Д^)プギャー
331:
幸せで死にそうなので、お風呂入ってくる。
ちょっと落ち着きます。なんか全然、この後のことかけない。
文字うてない。やばい。
ちなみにS子は凄くかわいかった。
俺に気持ちを伝えてきた瞬間、凄くかわいかった。
いやいや、なんていうか。
いつもより数倍可愛くなってたし、
なんか勇気出してたんだなーってすごく大人な、やりきった笑顔してたの(´∀`*)
凄く萌え……いや、可愛かったです。凄かったです。
やっぱS子強いよ。凄い子だよ。最高の女性だった。
334:
すまん、友人が話があるらしいからやっぱ行ってくるよ。
帰ってきたら続き書く。
336:
S子=しっこ
337:
何かパンツ飛んできたんだけど
338:
パンツ通りすぎてった
339:
一周回ってパンツが股間に張り付いた
>>335-339
お前ら……お前ら……。
340:
何故か、友人から書き方のアドバイスを話された……だんだん良くはなっているらしいな。
……ま!いかせられる気がしないけどッ!
341:
>>331の続き。
S子「……それでオレさんはどう思ってるんですか?」
オレ「え、え。そりゃ……えっと……」
S子「なんなんですか(#・∀・)」
オレ「……そ、そりゃ、好きです。初めての経験なので分からないけど、好きです」
S子「初めてなの!?Σ(´∀`)」
オレ「……はい、この歳まで初恋もありませんでした」
……お前ら、俺の童貞パワーを見誤るなよ。
てかS子にツッコミ入れられると思わなかったよ……ww
343:
>>340
今の文体もいいけど、俺としては新宿鮫みたいなハードボイルドな文体がいいかも。
344:
>>343
素人は、プロには顔向けできない。
俺が読んでいるのも精々ラノベだけだし。新聞もあまり読まないしなぁ。
別に煽る訳じゃないけど、見本って書ける?
書けるなら、どういう風になるのか見てみたい
346:
S子も流石に「え……そうなの……」と申し訳なさそうになっていた。
いやいや構わねーよ、チクショウ。・゚・(ノД`)・゚・。
ともあれ、童貞をこじらせているのもあれだ……。
何かいい言い回りはないものか……。
オレ「はは、でもなんだろうねー」
オレ「S子に、好きって言われると凄い嬉しいよ」
だめだ、ストレートに言うしかできない。
S子「……。」
駄目だったか(/ω\)
S子「あははははははww私はオレさんのそう言うところ、大好きだよ!!」
オレ「う、うん……!ありがとう!俺も……S子の事が好きだよ!!」
なんかこうして文章に起こすと、凄く変だなww
でもオレはこれで十分幸せだったし、やけにテンション高かった。
S子はベットに座りながら、ニコニコとオレの方を見ていた。
俺も無言でニコニコ……いや、俺の場合はニヤニヤか。そんな半分変態モードになっていた。
S子「……オレさん、ありがとね」
オレ「は、はははは……ww」
何も言えず、有頂天にくるって、何故かイスでグルグル回ってた。
S子に「また落ちるよーw」って言われたけど、回っていた。
345:
>>344
ありのままの1が好きやで
347:
>>344
転んでもいいさ
君は君が素敵さ
>>345 >>347
お前ら……センスあるな……(絶望
348:
ちなみに友人曰く「た。」で止まるのが悪いらしい。
けど、小説の書き方だし、こういう風にかくのも間違ってないそうだ。
349:
二階で騒ぎ過ぎて、下の階にいる祖父や祖母から「うるさいぞー!」って怒られた。
その時S子が「すみませーん」って声出して謝ったんだ。
祖父「え!?」祖母「女!?」
従兄・親父「「き、聞こえた……!!」」
どうやら、S子の綺麗な声が聞えたらしい。すごく騒がしかった。
オレは喉が渇き、下に降りた時だ。
祖父か親父のどっちかが「本当にかわいらしい声だなー」と言っていたのが印象的だ。
流石に親父や祖父もニヤニヤなのか、モニモニなのか、絶妙な表情でオレを見ていた。
それ以上に、俺はニヤニヤ、ニコニコしていた(´∀`*)
351:
その後は、特に大した会話はしなかった。
いや、凄く幸せで、今まで以上にS子も良く笑っていたりして、天国だったけど。
オレ「そう言えば、居ない間、どこでなにしてたの?」
S子「ずーっと、人気が無いビルとか公園で色々抑えられるのか頑張ってた」
そう言えば昨日言ってたな。
S子「あと、オレさんを見かけたら逃げてた……」
オレ「ぇぇ……」
そこで思い出した、なんで姿が消えて行ったのか。
それで尋ねたのだが。
S子「え、そんなの知らないよ?」
半分面白そうに笑いながらS子は言った。
笑っていたから、実は何か隠しているのかも――――なんて考えたけど、本当に知らなさそうだった。
S子「ただ、もうオレさんに会いたくない、見つかりたくないって思ったかな」
S子の言う推測では。
オレに会いたくないと強く願ったから、姿が見えなくなったんじゃないかと言うこと。
オレ「そっか……不思議だね。でもすごく不安になるから、何か言ってほしかったなぁ……」
とか、オレは言っていた。
、今だからオレの推測を混ぜると。
S子の場合は主に他に影響を及ぼす感じのチカラが強い子だった。
つまりオレの視界に怪奇現象を起こしたんじゃないか、と思っている。
それぐらい、俺に会いたくなかった……と言うより、会わせる顔が無かったんだろうね。
352:
となると不思議なことがあった。
オレの頭の中に、何故S子が商店街を歩いているビジョンが浮かんだのか。
S子「私は知らないですよ?」
そうS子は言いながらも、何か心当たり有る様な顔をし、少し考えていた。
S子「そう言えば……、やけにオレさんの声が聞えたかもしれません」
オレ「どういうこと?」
S子「なんか、歩いているとき、”S子どこかなー”って、ほら今の名前で考えていませんでした?」
オレ「あ……っ」
心当たり有り過ぎてやばかった。
S子「オレさんは……w」
鼻で微かに笑いながら、S子はニコッとした。
353:
イッチとS子には精神的というか、物理法則を超えた繋がりがあるということだろうか
354:
>>353
うーん……ネタバレになっちゃうけど、そう言う所かな。
この後、北海道に行ったら色々判明するし、この時のオレの状態も判明するから。
そこで納得してもらうしかない。
ちなみに、俺は愛のチカラだと思ってる!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……嘘です(゚∀゚*)いや、半分そうだと思ってるよww
355:
従兄「ちょっと良いかな、オレ君?」
ドアを開け従兄が俺を呼ぶ。
従兄はS子の方を見ていたが、敵対心と言うより、観察するように見ていた。
オレ「ちょっと言ってくるね……」
S子「はーい」
そう言うとベットの上に座るS子が手を振った。
内心ちょっと押し倒したい衝動に駆られた。エロ同人の見すぎだ。
従兄「……オレ君は、覚悟できたのかな?」
それはS子のお祓い……と言うより、成仏についての話だった。
従兄の方から、親父の実家に話をつけてくれたそうだ。
霊視できる伯父は、オレの家が、とてつもない大きなオーラ(霧?)に包まれてるとか、騒いでいるらしい。
なお、この小父、銀行マンである。
信用が商売のような人である。
そんな人が大真面目にそう言っているのを想像して少し笑いかけた。
356:
従兄「ただ、お爺ちゃんとお婆ちゃんもかなり感じているみたいだね……S子ちゃんのこと」
おーっと、まさかの従兄が「ちゃん付け」したぞ……などと、思ったが言わずに真剣な顔で聞いた。
従兄「正直、家でも困ってるそうだ。
 今回の相手はデカすぎるって。地縛霊の時の比じゃないらしい。
 おばあちゃん曰くね」
オレ「……S子はやっぱり、そう言う子なのですかね」
あの異常現象……本当にS子は何者なんだろう。
従兄「オレは専門じゃないか分からないけど、凄い方だと本当に思うよ」
オレ「ふむ……じゃあ、成仏は?」
従兄「本人に”成仏したい”って少しでもあるなら大丈夫だって!」
オレ「そ、そうなの……?」
従兄「未練があれば、残ることもあるけど、それもゆっくり一つづつ上げるんだよ」
俺にはよくわからないが、そうらしい。
357:
その後、北海道までの予定について話をされた。
北海道に到着したら、電車に乗り、それで実家に行くらしい。
……ただ、それで行き成りお祓いじゃあんまりだから、到着してから3日後に始めるそうだ。
それまでの間、色々な所を観光しようとなった。
――実は、従兄と親父の気遣いだと、俺は気が付かず。
358:
最後に思い出を作ろうということか
消えゆくという運命を知りながら
全く関係ない感じなんだけどなんとなくポケダンの時空の塔思い出した
359:
部屋へ戻り、S子へその事を話した。
S子は寂しいとも、元気とも、どちらともとれない真剣な顔で「うんうん」と頷いてくれた。
S子「そっか……明後日なんだね、北海道いくの」
オレ「そうだね……」
S子「短いね……」
オレ「……そう言うこと言わないでよ」
顔は笑っていたが、多分半泣きしてたと思う。
S子は俺の方を見て、ニコニコしていた。
オレは強い子だなーなんて、呑気に思っていたけど。
S子「……大体一週間かー、遠いのか、短いのかーわかんないよ」
S子は怖かったと思う。
初めての経験だし、どうなるか分かった物じゃないからね。
それにやっぱり悲しさが伝わってきた。
初めに動機かな……って感じの脈がしたんだよね。
そしたら、なんか、S子の方を見ていると凄く悲しくなってきたんだ。
S子「このお話は、その時になったらまたしよっ?」
オレ「そ、そうだね(´∀`;)」
そうS子に言われなければ、泣いていたかもしれない。
てか、思い出すと本当にオレ駄目だめだな……ww
360:
その後、S子にパソコンのことを聞かれた。
オレは、話しをしているなかで、パソコンを起動させた。
S子「……デスクトップ以外に普通なんだね?」
オレは少し傷ついたぞーーーーーー( ;∀;)
S子「いや、オタクって言ってたから、可愛い女の子の絵とかなーって……」
オレ「一時期そうしていたんだけど、親にね……」
S子「あっ……ごめん」
なお実話である。
出張から帰ってきた母親が、何故かオレの部屋を掃除し、何故か本棚の裏の同人誌を見つけ、
何故かオレのデスクトップを起動し、何故かオレの隠しフォルダの属性を解除し、
何故か、メモ帳で「……いつまでも子供じゃなくてよかったです」と書かれていた。
この恐怖、もしかすればS子以上かもしれない。
362:
その時、行き成りスカイプが鳴った。
オレはS子に「ごめん、友人からだ!」と言いヘッドホンマイクを取る。
S子は何故か「おおー、かっこいい……」と言いながら目を輝かせていた。
電話相手は、社長・ニト・専門……そして、髑髏さんだった。
363:
骨顔さんだった、すまん。
社長「どうしたんだい、最近急にログインしなくなったけど?('A`;)」
ニト「そうだぞ、スカイプだって無視しやがって……ったく(# ゚Д゚)」
専門「オレさんおひさー(´∀`v)」
オレ「ははは……、色々ありまして」
と言うが、全員がいっぺんに色々ゴチャゴチャ、なんか凄く心配していたようで、
意外にニトがデレてたり、社長が「無事でよかった」とか、専門が「で、どうなったのー」とか。
とにかく、カオスな通話だった。
しかし、そんなカオス通話も10秒ぐらいしてから。
骨顔「オレさん!!!!!今どこに居るんですか!!!!?」
――と、骨顔さんの大きな声が響いてきた。
364:
骨顔「話は、社長さんたちから聞きました!!!今すぐ逃げたほうがいいですよ!!!」
オレ「えっと……」
骨顔「実はですね、ずーっとオレさんが夢に出て来て、そのオレさんに黒いモヤがまとわりついているのを見ているんです!!!!」
オレ「音割れェ……」
骨顔「それに、そう言う夢をみるようになってから、オレさんログインしなくなるし!!!」
オレ「その……」
骨顔「オレが変なことを言っちゃったから、気にしているのかなとか、思ったりもしたんですけど!!!」
骨顔「とりあえず、今オレさんは危ないと思うんです!!神社とかに逃げてください!!!」
オレ「うん、分ってる大丈夫だよー(´∀`;)」
骨顔「行き成り変なことを言っているのは承知な……の、です……え?」
ここまで喋る骨顔さんは初めてだった。
チャットだと物静かで、同時にオフ会でも周りの空気を保とうと努める人で。
もっぱら自分から話をしに来る人ではなかったからである。
自称霊能力者()とか、内心馬鹿にしていたが、俺は骨顔さんを信じれた。
365:
その間、S子は部屋の中を見て回ってた。
正直、カーテンが勝手に開いた気がしたけど、それは気にしなかった。
社長「そ、それで……どうなったんだ?('A`;)」
ニト「うん、言え、はやく( ゚д゚ #)
専門「気になります!(ここ二日でハマッたらしい)」
骨顔「……話して、くれ……ますよね」
やけに骨顔さん神妙な言い方だった。
オレ「すこしまって。」
そう言うと、スカイプのボイスをオフにし、S子へ説明する。
S子「えw信じてる人がいたのですか?」
オレ「遊び半分だけど、ネットはそう言う所だよ」
S子「うーん……、オレさんが話したいなら話していいと思いますよ?」
オレ「そっか、ありがとー(´∀`*)」
S子「た、ただ、さっきの好きは内緒で(>Д<;)」
オレ「もちろん( ゚д゚ )←真顔」
そんな話をしたら、専門やニトの弄りが計り知れないじゃないか……。
もちろん、バレて、今となっては専門とニトに弄られてるけど……それは、かなり先のお話になる。
366:
骨顔さんの喋り方が気になる
え?が引っ掛かるんだ
367:
>>366
純粋に俺が危険な状況になってると、理解しているのを知ってて驚いたみたい。
ちなみに少し脚色した。
本来は。
骨顔「とりあえず、今オレさんは危ないと思うんです!!神社とかに逃げてください!!!」
オレ「う、うん……」
骨顔「行き成り変なことを言っているのは承知の上なのですが!!!」
オレ「ちょっと聞いて……」
骨顔「ほんとうに危ないんですよ!!!」
オレ「うん、分ってるから大丈夫だよ(かなり大きな声)」
骨顔「・・・え?」
ちょい、離席します。すぐに戻ってくると思います。
369:
オレは、スカイプに戻り、ここ三日間S子を探していたと話した。
本当ならS子を見つけた、で終わりにしたかったけど、
骨顔「……それだけじゃ、ないですよね……?( ○w○)」
と、骨顔さんが妙に鋭かった。かなりの自身があるような。
にしても、なんだろう……だんだん刑事ドラマの取り調べ中な感じになってきたぞ。
いや、本人はかなり真面目らしいですがね。
専門「私、気になります><」
ニト「チッうせーな、死ね(# ゚Д゚)」
こんな感じで外野は騒いでた。
オレ「そんなことは……」
社長「ふむ……もしかしてだけど……、近くにS子がいるんじゃないのかな?」
社長、社長モード突入。
骨顔「たぶん、居ますよね……。憑りつかれました?」
オレ「……いやぁ」
社長「私たちに話してくれるよね。場合によるなら、休日だし駆けつけようか?」
しゃちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。
行動力ありすぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
流石マスタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
数百万人居ると言うプレイヤーの中から、極限られた者しかなれないと言う、その称号。
『”カリスマスター”』の称号を持つだけあって、凄まじいぞ……。
まあ、見方変えると「大きなお世話」なんだけど、社長は真面目だったんだと思う。
ちなみに、社長とは別ゲーからの付き合いもあり、チーム内ではダントツで一番付き合いが長い人です。
371:
いっち
頑張れ!
372:
オレは観念し、話をした。
オレ「今、S子が俺の傍に居ます……」
コナンの自供するときのBGMが、頭の中で流れ出す。
骨顔「え?じゃあ憑りつかれたの?堯福???─法?
オレ「そうじゃなくて……オレとS子で和解しました」
社長「ふむ……私みたいな感じかな……('A`?)」
専門「おおおおwwwwwwwktkrwwwwww」
ニト「専門。黙れ、落ち着け、くたばれ」
専門「は、はーい……^^;」
ニト「そのままマイクオフにしろ、分かったな?」
社長「うん、専門君は少し静かにしてもらうと助かる」
専門「は、はーい……」専門マイクoff
オレ「ま、まあ、とにかく、なので大丈夫です……!」
骨顔「いや、絶対よくないですよ……直にお祓いを(○w○;)」
オレ「うん、S子は自分から『成仏したい』って決めました」
専門「マジですか!?!!?!wwwwwwww」専門マイクon
オレ「お 前 、 さ っ き か ら ウ ル セ ー よ 。」専門マイクoff
374:
俺は女幽霊とは喧嘩しちゃったからな
いっちは凄いな
>>374
幽霊と肩ぶつかって「うんだゴラァ!!」ってなることはある。
てか、この時まで自覚していなかったけど、結構あったなーって思う。
375:
俺は生き霊飛ばされたことがあるでゲス
イッチが羨ましいwww
>>375
姉の専門分野だ。
あの人、よく生霊飛ばされてくるらしい。
376:
社長「あとで話教えるからー^^#」
専 門 会 議 チ ャ ッ ト 追 放 。
オレ「……何を言えばいいでしたっけ?」
そんな感じの空気が流れる会議チャット。
骨顔「……うーん、なにか害とかはでていないんですか?(○w○;)」
オレ「え……無くはないけど……」
骨顔「近くに居るの危険じゃないの……?(○w○#)」なんか熱くなってきた。
オレ「それはないよ!(断言)」
骨顔「 本 当 で す か !? 絶 対 に 大 丈 夫 な の で す か !?」
社長「まあまあ、骨顔さん。落ち着いてください」
骨顔「は、はい……すみません……」
社長「代弁させて頂くけど、骨顔さんは凄くオレ君を心配していてね……
 オレ君も、骨顔さんのこと悪くは思っていないだろ?」
オレ「そ、そりゃもちろん……」
社長「そうだよね。
 いやーwでも昨日は面白かったぞーw
 骨顔さん『オレさん死んでないよね?』とか真顔ならぬ、真声でいうんだからさwwww
 ワッハッハッハwww」
ニト「お、おお、俺が変なこと言ったから……(泣き声)」
骨顔「わーーーーー、わーーーーー、わあああああああああああ(○w○!)」
377:
どうやら、かなり骨顔さんは、オレのことを心配してくれていたらしい。
それは変な意味ではなく、昔からもっている霊感ゆえだそうだ。
骨顔さんが、オフ会でした怖い話もそうだった。
友人たちが心霊スポットに行くのを止めていたけど、嫌々ついて行き、
そこで怒る怪奇現象から救う、とか言うありきたりな話だった。
ただ、それも本当だったのだろう。
ちなみに骨顔さんも、かなりの守護霊をもっているらしい……が、心霊事じゃないと働かないらしい。
ちなみに骨顔さんの凄さは、この会議チャットでも判明する。
378:
骨顔「そういえば、さっきから……女性?の声がしますけど……(○w○?)」
オレ「え?」
オレは、不意にS子を見る。
S子は崩れてとりあえず、重ねまとめた本を見ている。
なにか、鼻歌を歌っていた。
オレ「ちなみにどんな感じの声?」
骨顔「うーん……言葉は聞き取れないけど、歌かな?」
こ い つ 、 ガ チ だ 。
379:
霊感って身に付けられるものではないのかな?
>>379
あとから身に着ける方法はあるんじゃないかなー。
ただオレは先天性の物みたい。
でも、思う。オレS子に出会ってから、そう言うのよく見える様になった。鮮明に。
380:
社長とニトは、もちろん聞くことはできなかった。
社長の提案でブーストかけたが、特に聞えなかった。
骨顔さんは、大分聞こえる様になって「カワイイ声の子でしょ?」と言っていた。
骨顔「まあ……、問題ないみたいでよかったです」
社長「骨顔さんは心配し過ぎだよww」
どっちも、どっち、レベルで心配し過ぎだとオレは思ったが、言わなかった。
ニト「はー、でもなんか、よかったよ」
オレ「え?」
ニト「やっぱり、ゲームや漫画やテレビでも言われているけどさ。
 成仏できないで、唯何もできないまま過ごすのって嫌じゃん。
 そりゃマンガ本読めたり、ネトゲできるなら、俺はいいかなーって思うけどよ、
 そう考えれば、S子が『成仏したい』って選んだのは正しいと思うし、応援しなきゃだなー」
オレ・社長・骨顔「「「(・∀・)・('A`)・(○w○)」」」
ニト「え、なんだよ……」
オレ「ニトって、そう考えることできるんだーって……(・∀・)相談乗ってくれてたけど」
社長「いやー、今の言葉、少し見直したよ('A`)」
骨顔「日頃暴言多いから、自己中心的な人だと思いましたけど、優しい人なんですね(○w○;)」
ニト「なんでオレ、フルボッコにされてるんだwww死ねよwwwww」
381:
ニトかわええなwwwww
>>381
だねww今では大分丸くなってるよwwww
前々から、社長と骨顔さんに頭上がらなかったらしく、せめてプレイスキルで……って頑張ってるよ。
社長の方が圧倒的に強いんだけどね(笑)
そう言う訳もあって、カリスマスターなのです……。
382:
この後、そう言う流から結構楽しい雑談会になっていた。
専門のコンタクトが、ピコピコしていたが、俺は見なかった。
ただ、俺はあんまりS子をほっとけず、その会議から申し訳なかったが抜けた。
話しが変わるけど、後日、社長・ニト・骨顔の三人が専門を懲らしめた。
その時の様子を見た、チムメン曰く『骨顔さんが怖かった』との事。
ちなみに、釣りじゃないけど、AAで表すとしたらこんな感じになると思う。
オレはその為に、骨顔さんに(○w○)な顔文字を付けた。
 /|
 L| ノノノノノ
  |(○○ ) ←骨顔さん。
  V||||\>  『骨顔さんは、かなり怖かったそうだ(笑)』
  /\
T  <ニm< ̄>
○<二≡3 ←専門
384:
今日中におわりそう??
385:
休憩もうすこし……寝るかも……(ぁ
>>384
たぶん、と言うより確実に終わらない。
明日中に終わるかな……、たぶんこの先特に書くことがないから、飛び飛びになるけど、
明日中に終わればいい方かもしれない。
なるべく自分の中で話したい事をまとめているんだけど、書いている途中に思い出すと暴走する。
S子かわいい……可愛すぎるよ……(´∀`*)
386:
>>382の続き
S子「……面白いひとたちだったね」
オレ「え、聞こえてたの(・∀・)?」
S子「少し音漏れてたよ(´∀`)」
通話を得てS子との最初の会話だった。
……いや、違和感に気が付いた。なんか、笑顔なんだけど、すごーーーーーーく。すごーーーーーく。
ほら、教室で黒板消しをドアに挟んで、先生を待つ学生のような顔って言うのかな?
なんか、すごーーーーく、そんなニヤニヤした顔してるの。
オレ「……ど、どどうしたの?」
オレは苦笑いしながら聞いた。
S子「エッチな本が……ねぇー……」
す ご い 、 リ ア ル ジ ト 目 な S 子 。
いや、なんかその表情と苦笑いな感じ、凄くかわいいのだけど。
その目線の先には、先ほど崩した本棚があった。
そして、その崩れた本には、もちろん
オレの戦利品が混ざり、事もあろうに、大体表向きだった。
387:
オレは硬直した。
なぜ、よりによって、ああいう本を一番上に置いていたのか。
なぜ、S子はその本を見ながら「へへ〜」と(・∀・)ニヤニヤしているのか。
…………。
何より、何故S子は『胸が露わになった少女の表紙の本』を指さしているのか。
ああ、そうだとも。
うん、その少女……
学生服(破れてる)に、肩まで伸びた髪の毛に、穴空き黒ストッキング。
オレ「……顔は違うよ(´∀`:)」
S子「エッチ……」
オレ「……大丈夫区別ついてるよ(´∀`:)」
S子「でも似てるよね……」
オレ「……はい。」
S子「……こういうの好きなの?」
なんて答えればよかったのか、俺は未だに、その真理にたどり着けていない。
388:
オレは、ネットでよく見かける”結婚するから捨てる”や、”嫁に見つかったから捨てる”を甘く見ていた。
昔:オレ「なんで捨てるんだよwwwくれよwwwww」
今:オレ「そうだな、捨てなきゃ駄目……だよな……(哀愁」
S子「……まあ、オレさんも男の子ってことですね」
オレ「は、はい……」
S子「この本はいいけど、他の本は……つ、ツル?」
ごめんなさい、そうです、私は変態でーーーーーーーすっ!!!!
え?知ってた!?いやー、こまったなー……(´∀`;)
389:
S子「なんていうか……もっと普通の本はなかったの?」
オレ「ご、ごめんなさい……」
S子「もぉ……私は許すよ、けど、他の子は引いちゃうよ?」
優しくオレをさとすS子。
ただ、その言葉、既に2度目だ。(by姉貴
S子「……にしても、本当に足が好きなの?」
オレはハッとした。
たしかに、足が綺麗な感じ系が多いかもしれない。
いや、滅茶苦茶な顔の奴は流石に無理だが、足が綺麗ならいける。
オレ「……そ、そう言うわけじゃ」
S子「さっきも聞いたけど、結構足ばっかみていたよねーw( ^ω^ )ニコニコ」
オレ「は、はい……」
S子「足みたいですか?」
見たいです、とは言えず、なんか俯いた。
390:
S子「……ははは、でも正直気になってたんですよ。
 このスカートの中、どうなってるのかなーって。」
オレ「え?」
S子「自分で上げることもできるんだけど、なんか……嫌じゃないですか……」
オレ「ああ……」
なるほど、自分のパンツ見て萎えちゃうのと同じか。
S子「……見たいですか?」
二度目の質問……。オレの理性は臨界点突破のフル稼働だった。
391:
オレは時刻を確認する。
もう十分に夜だ……時間が経つのは本当にはやいなぁ……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オレ「うん、やっぱやめよう、話替えよう」
S子「え、あ……そうだよね……なんか変なこと言ってごめんね」
童貞、本能に勝てずorz
392:
すまん、思い出してたら、なんか凄く恥ずかしくなってきた。
くっそ、書いちゃった以上、しかたがないのだけど。
……期待していた方々、ご安心ください。大丈夫です。
393:
その後は、S子が見守るなか、本棚整理をしていた。
S子「えー、それじゃ読もうとするとメンドウじゃないですか?」
言う発言がかなり印象的だった。
オレ「大丈夫、これは男の見栄なんだ……策略なんだ……(大汗」
ちなみに今日来た友人にラノベを貸したつもりが、官能小説だったことが多々ある。
見栄も糞も、策略も、あったもんじゃない。
そんな謎な公開処刑されながら、オレはS子の見守るもと、せっせと本棚を片付けた。
ちなみにS子は同人誌を見るたびに、こうツッコミを入れて来た。
S子「えーっと、この本なんて言うだっけ……」
わーお、それは社長が好きそうな本じゃないですか、てか社長オススメの本じゃないですか^q^
思い出さないで良いよ、かたずけるよー^w^
S子「……こういうの見てて楽しい?」
わーお、それは獣な同人誌じゃないですかー、ぶっちゃけそれは友人に頼まれて秋葉でかって、俺がハマった物です。
友人に会わなければこうはならなかったです^w^
S子「やっぱり学生もの多いですねw」
好きと言えば、好きですから……。てか、やめて、そんなに見ないで。
この服カワイイーとか言わないで、しかもその本触手者だから。召喚獣に系だから。
S子「スクール水着にニーソってなにがいいのですか?」
オレ「えっ?」
S子「男で言うなら」
S子「 ふ ん ど し に 学 ラ ン っ て 感 じ じ ゃ な い で す か ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
S子はやっぱり凄い子だ。
どうしてそう、変なこと覚えてるの。てか、発想できたの。
なに、男の惹かれるポイントふんどしなの?
そのふんどしに、さらにそそられちゃうポイント加えるなら学ランなの?
そんな感じで、昨日より疲れながら、オレは本棚を片付け切った。
394:
今日はここまでで、終わりにします。眠気が……ww
ちなみにS子は「変なこと言ってごめん」と言ってたから……
普通の子だよ。良い子だよ、カワイイ子だよ。
多分オレに毒されたんだと思うよ。そうだと思うよ。
ちょっと変な本見て暴走しちゃった幼稚園児的な感じだったんだろうと、思う。
396:
>>1乙
楽しみにしてるよ
399:
おはようございます。
ちょっと12時から家族と出かけますので、帰りが何時になるか……。
あと、友人の陰謀により 親 父 に こ の ス レ ば れ ま し た 。
小話なのですが。
寝ていると。
親父「お前、本当にS子ちゃんのこと好きだったんだな(´・ω・`)」
親父「ただ、あの感情は犯罪の匂いが強いから、外ではするなよ(´・ω・`;)」
オレ「さ、サーセンww(´∀`;)勿論です」
あと、本棚をチェックされた感じです。
ふっふっふ……そこにあるのは学園ものだけだよ!!!!←
寂しそうな顔をしていた親父の顔が心に刺さりました、なにこれ痛い。
401:
親父曰く、恋はハリケーンだそうです、ワンピースみてるな。
もちろん、表向きにはそう言う感情は、いくら童貞拗らせていてもするつもりはありません。
皆様もお気を付け。
なんだかんだで、S子の前でも殆ど隠せていました。
バレていたとは思うけど……。
>>393続き。
本棚を片付け終えたオレは、S子に色々弄られながらも、幸せだった。
何て言うか、S子がそばに居てくれて、それで笑ってる。
それだけで心が満たされていた。
S子「にしても、オレさんそう言うのがね……(・∀・)ニヤニヤ」
オレ「は、ははは……」
S子はまたベットに座り、オレはパソコン前のイスに座り。
なんか、さっきの言葉もあってかオレは変にS子を意識していた、と思う。
はぁ……こんなに美形なS子。
どうしていつもそう言う座り方になるのか疑問だけど、
足を閉じて太ももの所に手を置いて、背筋を伸ばして、ニコッとしている。
ベットに座って入るが、埋もれてないので、体のラインが丸見えだ。
ふくらはぎから背中へかけて、……擬音描写だけど、ふっくら、ふわすらっ、ふわ、すらっ……。
足先から首にかけて、……すらーっ、ふわっ、微ふわ、ふよん、すらっ……。
黒ストッキングが尚更オレの足を強調してきてる。
てか学生服着ていたから、童貞補正かかってるにしても、この子全体的に美形すぎるだろ(´∀`*)
402:
まあ、その時、チラッチラッ、やっぱり足を見ていた。
S子も気が付いていた。
いや、だってさ……さっきああ言う事言われたんだよ?
無理じゃん、お前らも無理だろ!?意識しないでいるってのは!?
それとも、これも童貞だからかな!?
S子「……もー、足ばかり見すぎですよ(´・ω・`*)」
オレ「わ、わあああ、すみません!(´∀`;;)」
S子「そうだなー、もしもオレ君がデートする事があったら、カラオケとかは駄目だね〜」
オレ「え、なんで?」
S子「足ばっか見えちゃいますから。向かい合ってテーブルで足が隠れ様な感じですると良いと思うよ」
S子曰く、やっぱり足を見るのはNGらしい。
好きだから良いでも、好きになる前はNGだそうだ。
俺も分っていたけど、そう言う対策があったのか……
S子「良い人見つかると良いですね!」
……あれ、なんでだろう、少しズキッとしたぞ。
ただオレは動揺していたのもあり、笑い流すしかできなかった。
403:
オレがあくびをしたのがきっかけだった。
S子との話がつまらなくなった訳じゃないけど、純粋に眠気だったのだと思う。
S子「寝ますか……?」
なんかそう心配してくれるS子が可愛かった。
オレ「そうだねー、もうこんな時間か……」
ネトゲで没頭したとき並みに早かった一日だった。
そして、そう。
S 子 と の 初 め て の 夜 が 近 づ い て き た 。
なんか凄く嫌らしい言い方だけど、間違いないよね!!
404:
オレは風呂へ入りシャワーだけを浴びた。
オレ「……やらかした、服を持ってくるのを忘れたぞ。」
部屋にはS子が居る、タオルを巻いているとは言え、この醜態。
S子に見られるのは恥ずかしい……、悩んだ末、祖母へお願いした。
祖母「……はぁ、痩せなさい('A`)」
その時の祖母の顔は、小さい頃オレへ飴玉をくれた時の表情だった。
405:
老人に階段を……と思うけど、祖母は割と元気だ。
未だに祖父と二人で、自家栽培をしているのだが、普通に5キロありそうなものを持ってしまう。
祖母「ほらっ……」
結局湯冷めして、風呂につかっていたオレへ、祖母が渡す。
おいまて、ここは風呂場で入浴中だ。服濡れるだろ。
オレ「あ、置いておいて……」
祖母「はいはい……ところで、可愛い子だったね」
オレ「え!見えたの!?」
祖母「見えなくても分かるよ。私が入ったら、挨拶していたと思うよ」
オレ「へ、へー……」
祖母「声も音もしない、いつもの●●(オレ)の部屋だったけど、そう感じたよ」
祖母「最後前で見送ってあげなさいね」
オレは何となく、泣きそうになり、湯船に沈んだ。
湯船の中は静かだった。
泣いていたのかな。
湯船が熱くて、涙の温かさは感じなかった。
406:
風呂を上がり、部屋へ戻ると、S子が宙をフワフワしていた。
全然容姿は似ていないのだが、スカイリムの召還魔法『炎の精霊』が暇している時にするような様子だ。
S子「あ、おかえりなさい」
はうぅ(´∀`*)ただいまー
ニコッとこっちを向くS子。
S子「さっきお婆ちゃん来てましたよー」
オレ「う、うん……」
S子「私が挨拶したら、お婆ちゃんも挨拶してビックリしたよΣ(´∀`;)
オレ「あ、祖母もそれ言ってたよww」
まあ、祖母には姿が見えなかったらしいけど、S子には凄く嬉しかったらしい。
407:
それからすぐにオレは布団へ入った。
この時期だから薄い布団一枚だったが、なんかカッコづけてビシッとオレの首までかけて寝た。
直に熱くなったけ。
S子が「おやすみー」とか言いながら、ニコニコしている。
オレも「おやすみ(´∀`*)」と笑いながら、枕へ頭を沈める。
オレは部屋の電気を消した。
オレ「(-∀-)」
……。
S子「(´・ω・`)」
……。
オレ「(-∀-)……。」
……。
S子「(´・ω・`)……。」
……………。
オレ「無理だ、寝れん(´∀`*)」
S子の視線を変に意識していたオレ。
S子は申し訳なさそうに「そうだよね(´・ω・`;)」としていた。
違うんです。
S子さん、違うんです。
オレ、童貞なんです。
きっとそれが悪いんです。
408:
S子「やっぱり外に居た方がいいですか?(´・ω・`)」
オレ「い、いやいやいや!いいよ!いいよ!(´∀`;)」
S子「でも、オレさん眠れないし……」
オレ「だ、大丈夫……女の子と寝るの初めてだから……(´∀`;)」
S子「その言い方、エッチですよーwもぉー(´^ω^`*)」
オレ「はうっ!(´∀`*)」
なんか萌えていたオレ。
409:
S子「うーん……でも眠らないのはよくないです」
オレ「……そ、そうだ。オレ、コッチ向くから……!それで頑張って寝る!」
視界にS子を入れなければ良い、壁を見ていればいい、悟りを開けばいい、
瞑想、黙想、我心鎮静(オリジナル言葉)、冷静沈着、黙って、眼を閉じ、ネロ!!!!!!!
羊が一匹、二匹、三匹......
S子「そ、それで平気ですか?」
オレ「大丈夫、寝ちゃうと起きないタイプだから……」
S子「ふ、ふーん……」
オレ(寝ろ寝ろ寝ろ寝ろ寝ろ(/ω\)ネローー)
オレはそう思いながら、力をこめ、眠りにつこうとしていた。
410:
パンツ脱いだ
411:
すまん……!!時間だ……!!!
俺が無事に安眠できたかどうか、帰ってきたら話します。
焦らすつもりはなかったのですが、焦らします。許して(´・ω・`)
412:
しょうもない思い出とか言ったけど、全然しょうもなくなかった。
オレの一番楽しくて面白くて……な思い出でした。
本当にしょうもない思い出って言うのは、
ドッチボールで負けて、それに腹たてたオレともう一人で体育倉庫のボール全てコンパスで空気抜いた事とか言うんだろうな。
小学生だったけど、今では良い戦友だ……親父にチクったけど。
416:
>>409続き
眠りにつこうと必死だった。
変に意識していたのは、童貞とさっきのやり取りのせいだろうか、とか考えたせいで
余計意識するようになり、寝れなくなり。
見事に負のスパイラルに陥っていた。
S子は今座っているのかな?S子はどこかに行ったのかな?
姿を見なくなってからそう言う事も考えるようになった。
――そんな時だ。
壁を向いていて、最初は気が付かなかったが。
背 中 に 違 和 感 を 覚 え た 。
417:
オレ「……?」
最初は寝ようと頑張って居て、振り向きもしなかったが。
オレ「……?」
流石にモヤモヤとしたなんか気配を感じ、振り返ってみた。
S子「……ふふっ♪」
オ レ の 顔 の す ぐ そ ば に 、 S 子 が い た 。
S子はオレに添い寝してくれていたのだ!!!!!!!!!!!!
オレ「……( ゚д゚ )」
S子「どーしたのですか?(・∀・*)」
オレ「どど、どうして……( ゚д゚ )」
S子「へへ……w背中が空いていたので(・∀・*)」
オレ「 う ん 、 そ の あ り が と う ご ざ い ま す 。 (´∀`*)ヒャッホー!!!!!」
418:
S 子 は オ レ に 添 い 寝 し て い た 。
大切なことなので二度言った。
S子は、少しだけ布団の中に透け落ちていたけど、そんなの気にならなかった。
胸の部分が、俺の肩甲骨あたりにある。
俺に平行して伸びているS子の身体……。
S子「もー、何見ているんですかーw」
オレ「あ、いや、その……!」
S子「も、もしかして……嫌だ?(´・ω・`)」
オレ「いえ、そんなことは……!!」
S子「そ、そうですか?よかったーw」
S子はニコッとオレを見て笑う。
419:
オレ(S子さんが、俺の傍に……、S子さんがオレと添い寝……
 S子さんの身体が凄い近くに……、S子さんが笑って俺を見てる……
 ふ……ふふ……
 ふびゃぁああああああああああああああああああああああああ(´∀`*) )
オレの心の中は、まさにこんな感じだった。
ルイズコピペ並みだった。
いや、それ以上だった。間違いなく、興奮してた。
正直、理性が保ててなかった。
……下半身はもちろんアレだったしよ。
……つくづく童貞だなε- (´ー`*)フッ
オレ(´ー`*)......。
オレ( ゚д゚ )無理だ。
…………童貞とか言って萎えようと思ったけど、全然萎えない!!!!!!!!!!!
不思議だね!!!!!
本当に不思議だね!!!!!!!!!!!
これは本能が悪い、全て悪い。本能が悪いんだ
理性!!お前だって悪いんだ!!もっとがんばれよ!!!1
とにかく、オレの心の中は乱れきっていた。野獣だった。
420:
S子「そ……その……(´・ω・`*)」
そんな内心野獣と化していたオレへ、美女が話しかける。
やめろ……、オレの理性の限界は近い……逃げろ……
S子「こっち向いて……くれませんか?(´・ω・`*)」
オレ( ゚д゚ )
S子「背中ばかりじゃ……その……寂しいと言うか……」
チラリとみると、S子は上目使いになっていた。
いや、もしかしたら俺が少し高い位置で寝ていたのが悪いのかも知れない。
ただ……どちらにせよ……。
S子すっごく可愛かった。
なんか……大切なアイスクリームを落とした子供みたいな目してるの。
日頃の明るいような顔じゃないの、本当に寂しい目してるの。
そんな状態で甘え(?)てたから、本当に心が『きゅぅーーーーーーー』って音立ててた。
421:
その時オレは、なんかふり向けないでいた。
ほら、なんだろう……無駄なプライドだったのか、それとも、なんか照れていたのか。
たぶん、こういう思いしてチャンスを逃すような。
学習しても、直せない、そう言う感覚だった。
オレ「そ、それは……」
何かを誤魔化そうと思い、適当なことを言った。
何言ったか覚えてないけど「よ、夜だねー」とかなんか、マジ意味不明なことを言ったと思う。
S子は「……。」って黙ってた。
チラッと見る。S子は「ぅう……」と子供の様な目で睨んでた。
可愛かった。
……とか、思う暇は無かった。
S子「……もう!!こっち向いてよ!!!!(>Д<*)オレさん!!!!!」
ギギギッと鳴く家。
S子の声が脳内でエコーが掛かるオレ。
ジーっと見てくるS子。
422:
オレ「( ゚д゚ )……」
オレ「(^ω^)はい」
よ う や く 振 り 返 る オ レ 。
ニ コ ー と 笑 顔 に な る S 子。
オレはS子の顔を見て、照れ臭く笑った。
S子は何故か顔をベット埋めてた。
(*´∀`)(>Д<*)←こんな感じになった。
幸せでした。オレは幸せでした。
もう一度しつこいぐらい言ってやるよ!
ちょおおおおおおお、すげえええええええええええええ、幸せでした!!!!!!(´∀`)*
423:
ただ、オレってやっぱり童貞だ、童貞たるゆえんだ。
変なことを聞いた。
オレ「ど、どうすればいいですか……」
おいオレ、何が「どうすれば」だ、オレ。
おいおい……、お前本当童貞だな。いや、オレだけどよ。
思い出すだけで、童貞だなーって実感する。再確認できる。
日頃エロ同人とか、恋愛自慢とか、鈍感野郎スレ見てて
「おいおいwwwwwそれOKだろwwwwwwwww」
「勘違いしちまうだろwwwwwww」とか馬鹿にしていたけどよ!!!!!
……だね、無理だね。童貞だね。
424:
S子「……そ、その……オレさん」
む、なんだ……なんかS子の様子が変だぞ……(´∀`?)
S子「……言わなきゃ駄目ですか?(>ω<*)」
モニュッとした、ニヤニヤっとした、
そんな照れくささと恥ずかしさが奇跡のコンビネーションを見せた顔をしていた。
超絶萌えた。
オレ「え、は、はい……教えてください……」
思い出すだけで、この男殴りたいな。
さては童貞だな。いや、オレか、そうだ童貞だな……
S子「き、ききき……(>ω<*)」
オレ「き?」
S子「本当に言わなきゃだめ?(´・ω・`*)」
オレ「お、教えてください(´∀`;)」
S子「も、もう!!!オレさん!!!!」
オレ「ご、ごめんなさいΣ(゚д゚)」
S子「謝らないの!(>Д<*)」
オレ「は、はい( ゚д゚ ;)」
S子「……キス、……しちゃいませんか?」
オレは落ちました。
いや、すでに恋に落ちていました。
好きだと自覚してました。
それが。
寧ろ昇天しました、恋で昇天しました(´∀`*)
恋に落ちるじゃない、 昇天 です!
好きだと自覚していたんじゃないです。
大好きになりました。ずっと一緒に居ようと思いました。
大 好 き になりましたーーーーーーーー(´∀`*)
425:
オレ「……ふぁい」
S子「ww」
そうなんです、オレってそう言う奴なんですorz
噛むです。咬んじゃったんです。
426:
ファイってなんだよ!!戦うの!?
ファイト?なに格げー!?なんなの、オレうぁあああああああああああああああああ。
ただ、噛んで、それをS子が笑ったら少し落ち着いた。
そしてオレはS子をジッと見た。
427:
オレ「……いいの?」
S子「何が?」
オレ「こんなオッサンで」
S子「いいです^^」
オレ「もしかして、昨日の守護霊と間違えてる?」
S子「いいえ♪」
オレ「マジでマジで、本気で、オレですか!?」
S子「他に誰が居るんですかー(>ω<*)もー!」
オレ、死にそう。
いや、あの時たぶん、死にかけてた。
死んでたと思う。
いやーーーーなんか、思い出すとアレだね。
胸いってぇwwwwwwwwwwうわあああああああああああああああああwwwwwwwwwwwwww
429:
そして、オレは目で合図を取り、ゆっくりと顔を近づける。
S子は目を閉じた。
……なんでだろう、凄く鼓動の音が聞こえた。
S子に聞こえるんじゃないかってほど、聞こえた。
テレビや、同人、エロ画像でしか、見た事がないキス。
経験なんかない。……いや一度ホッペにキスされた事はあったかも。
S子の目を閉じている姿を写真に収めたかった。
凄く清楚で、見る者の心を幸せにするほど…………とっても、可愛い顔だった(´∀`*)
432:
とある戦友の言葉を思い出した。
「キスするときは短く、気持ちを伝えられるだけでいい(`・ω・´)」
「あんまり、しつこくやるのはNGだ……」
「キス顔は相手に見られないように、ソッとだ……」
「じ ゃ な い と 俺 み た い に 振 ら れ る ぜ (号泣」
434:
あんまり描写できないので、サラッと書く。
オレは、目を瞑るS子に顔を近づけ。
途中で眼は閉じた。
ヒンヤリとした、そんな感触がした。
恐らくS子の身体に触れたと察した。
……本当に数秒だったと思う。五秒もしなかったと思う。
そんな数秒も、計り知れないほど、とにかく、永遠と長いほどの時間に感じた。
428:
家のパンツ全部捨てた
>>428
やめろ。そんな話でもないだろ
435:
一度落ち着く。
友人の話を出したのは、仕返しだ。
437:
再開。
オレは顔を離し眼を開けた。
S子はまだ目を瞑って固まってた。
なんかその様子を見たら、微笑ましくなって「ぷっ……」とオレは笑った。
S子がゆっくりと目を開け、チラッとオレの顔を見る。
S子「お、終った……?」
何処となく落ち着いていないS子。
オレ「こ、怖かった?」
S子「そ、そんなことはないよっ!た、ただ……」
オレ「ん?」
S子「すっごく……気持ちが幸せになったと言うのかな、そんな感じでした……」
照れくさそうに、そう言ったS子はススーッと、布団をすり抜け消えて行く。
オレは、そこで「幽霊」だと再確認した。
……にしても、萌えた、凄く萌えた(´∀`*)
438:
オレは、そんな気持ちでフワフワしていて、いつの間にか寝てしまったらしい。
翌朝目覚めた時にS子に聞くと、S子「笑って寝てましたよーw」との事。
なんか恥ずかしかった。
S子「そう言えば、少し顔を近づけすぎですよw」
オレ「え?」
S子「ちょっとだけ、私の唇すり抜けてましたよw」
オレ「な、なんだってー!」
まあ、顔は見なかったそうだ。いや、気にして言わなかったのかな。
分からないけど、そんな感じで、その日は始まった。
……北海道に行くまで、残り2日。
奇妙なS子との短い共同生活は、そんな幸せなスタートだった。
439:
一階に降りると、親父と祖母が居た。
祖父はゲートボールへ出かけていた。
オレ「おはよー」
親父「おはよう。」
そう言いながら新聞を読んでいる。なんだこの、ザ・親父、な人は。
祖母「おはよう。……あら」
祖母は気が付いたようで、ニヤッと笑った。
S子「お、おお、おはよう……ございます……」
そう、この日からS子は俺の近くを憑いて回り、俺と行動を共にするようになった。
その提案は、俺の方からした。
せめて家に居る時ぐらい、普通に過ごそうと。
もちろん家の中限定だけど、普通に会話することもした。
家族ぐらいなら理解してくれるだろう。
また、こんな家だ、精神病院に連れて行かれる事もない。
S子は最初は戸惑っていたが、オレの押しに負け「どうなってもしらないですからね?」と言い笑ってくれた。
祖母「おはよう……って、挨拶しているよねオレ?」
祖母が笑顔で尋ねてくる。
オレ「う、うん……」
親父「い、いるのか!?そこに居るのか!」
親父は廊下を指さすが、残念。
そこではない。
親父と祖母に軽く説明をした。
親父は親心で、俺の気持ちを分ってくれたのか、納得した様子ではなかったけど
親父「絶対に外でやるなよ!」と厳しく言い許可してくれた。
祖母はと言うと、何故か仏壇のお菓子をいっぱい持ってきた。
S子は「食べれないですよw」と笑っていた。
それを伝えると、祖母は「あら……それじゃどうするかね」と苦笑いしてた。
オレは、そんな感じで朝食を取った。
440:
朝食を終え、親父から今日中に北海道に行く支度を終える様に言われた。
はいはいと、言いながら結局準備をすることなく、S子と散歩へ出かけた。
……今回は、少し強気に出ていた。
普通に人が大勢いる所へ向かっていたのである。
――そう、友人とでも、数回しか訪れたことがないところ。
女性の方と来るなんで永遠に敵わない、(S子カウントしないなら、叶っていないけど)と、思っていた所……
映 画 館 で あ る 。
いや……ぶっちゃけ俺が朝テレビで、あるアニメ映画のCMを見てオレが見たいなーって言ったら、
S子が「見に行ったらどうですか?」って言ったんだよね。
そしたら、オレが「じゃあ、S子一緒に見に行く?」とか誘ってしまったのですよ。
もちろんS子は嫌がるのですが、オレは悪戯心で「行こうよ(´∀`)」とか言ってたんです。
S子「……オレくんが言うなら(-ω-*)」
オレ「あはは……ですよ…………。え!?( ゚д゚ )」
S子「え、嫌なのですか?(´・ω・`*)」
オレ「い、いや、全然いいよ!!(´∀`*)」
ちなみにオレが驚いた所は、そこではない。
いや、少し驚いたけど、
なんと。
S子が「オレくん」と呼んでくれたのだ!!!!!
童貞のオレには、女性から「くん」呼びされるなど、小学校の3年生以来だ!!!
ちなみに背はチビだが横に広く、色の暗い服ばかり来ていたせいで、
小学4年生からは「●●さん」と、無駄に「さん」呼びされた苦い思い出もある。
女子に「くん」って言われた……、この歳で言われた……(´∀`*)
オレの心の中は、なんか暴走してた。
441:
映画館につき、お目当ての映画を探す。
……あった、この時期もあって人が多いと思っていたが、真ん中の良い席以外はガラガラだった。
まあ、公開してから次期がずれていたのと、隣にジブリとかあったからだと思う。
ちなみにジブリの方は、午後4時からしか空いてなかった。なお、朝10時の時点で。
S子は、人の多さにビクビクとしていた、終始オレの方を掴んでた。
周りに自慢したかった。うん、みろよ、こんなかわいい子がオレの手を掴んでるだぜ……。
いや、肩か。
なんか、そう思うとホラー映画っぽくなるから、今やよそう……。
442:
オレは真ん中の一番上の席の、微妙な所を選んだ。
分かる人には分かると思うけど、妙に見辛いだよね。
それと下の人が気になる、ヤケに。
主人公が女の人(だったかな?)を背負って梯子を上るみたいな緊迫したシーンで、
下の真ん中に居たオッサンが、両手で頭を掻いたのだ。
それがまるで、おさるさんのようで、友人とオレは死んだ。声が出てしまった。
周囲のオバさんから睨まれた、そんな苦い思い出がある場所だ。
S子にも聞かれたのだが。
選んだ理由は。
通路側がオレは好きなのだが見辛そうな場所しかなく。
スマホでS子と会話したかったし、光は迷惑だなーっと、
近くに人が居るのを避けた。
結果、上がもの凄くガラガラで、「お、独占できるじゃーん」と思い選んだ。
S子「私なんか気にしないで良いのに……w」
オレ「いやいや……w」
上映まで少し時間があったが、案の定埋まったのは前の方の席だった。
443:
ごめん、休憩します。
ちなみに何の映画見たか分かる人居る?
444:
全くわからん
446:
良スレだけに、ラストが近いと思うと
ちょっと寂しいな
>>446
そう言ってくれると、やっぱり少し恥ずかしいですね……w
勝手にS子萌えな話をしているだけだしw
ラストは近い様な、遠い様な……このスレ中に終わればいいなーって感じです。
447:
すみません、調子こいてお酒飲みすぎました。
従兄にも発見されて少し注意されました(´∀`;)ネラー多くね?
あと、従兄情報で、まとめサイト見てきました。
こんな長いサイトを章ごと(?)に分けて掲載しているサイト方々に感謝します。
449:
とんでもなく二日酔いです……(ヽ'ω`)
>>442の続き
映画が始まった。
客層はやはりアニメ映画と夏休みなだけあり、子連れと女子が多かった。
映画が始まり、静かになる映画館。
意外とスマホを弄っている人が多く、下の方で明るい画面がぼんやりと輝いていた。
「怖い……」
S子は映画泥棒のCMを見てそう言っていた。
オレには怖いと言うより、面白いのだけど……女子から見たらそう言うものだろうか?
ただ、この映画……分かる人には分かるが、映画泥棒がまだ出てくる。
しかも、割と真面目に面白い。
S子は「酷いw」と笑いながらそのシーンを見ていた。
あとで聞いたけど、怖いイメージが払しょくされたそうだ。
てか、オレ。
あんまりS子と映画見ながら話して居なかった。いや、話さないのが普通だけど。
映画に集中していたと言うのもあるのだけど、S子も真剣(?)に見ていた。
なんで、映画のチョイスアニメだったかな。
今はそう思うけど、結構、楽しかった。
450:
映画・・・ポケモンかな?
451:
映画が終わり、昼飯を食べにフードコーナーへ向かう。
S子は終始キョロキョロしていた。
人が多い所はどうも苦手で怖かったらしい。
ときより、こっちを見て「( ゚д゚ )」な顔や「(・∀・)」としていた人がいたが、
ああいう人たちには、S子か、もしくは従兄の様にモヤが見えていたのかな?
結局、一時だと言うのに人が大勢いて座れる席はなかった。
てか、この時S子とお話しようと思ってテーブル席で探していたのが悪かったんだよね。
そもそも、人が大勢いたからS子と堂々と会話出来る訳ないじゃんorz
※前スレ←「俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて」
452:
結局、俺は歩きマックで昼を済ませた。
ちなみに歩きマックデビューしたのは中学生の頃。
その頃は気取っていたが、高校になると食べる場所を選ばず食べれるのが楽で、
この歳になるとササッと移動しながら食べれるかなり便利な業だ。
S子「汚いですよー(´・ω・`)」
オレ「……平気だよ」
たしかこんな会話を交わしたと思う。
オレ「これからどうしようか?」
映画を見た後のオレには目的がなくなってしまっていた。
ただ、もう少しS子と一緒に何かしたい!そう言う思いだけが先走っていた。
453:
S子「……あ、あの」
S子はそう言うと、静かに切り出した……。
S子「私のこと、調べることできますか――」
今でも覚えてる。
S子はとても寂しそうに、それで居ながら、強い顔をしていた。
うん、それにはそうとしか思えなかった。
454:
すまん、本当に対して話せる内容ないから、早く進んでしままう(´∀`;)
>>453
最初は何を言っているか分からなかった。
S子は「映画見た後でごめんなさい」と謝る。
――映画の内容で、姿を消した主人公を思う仲間たちが居る。
それを見ていたら、何となく、自分の周りについて知りたくなったそうだ。
オレには、S子の気持ちは分からない。
ただ、多分オレも一人ぼっちで自分が誰だか分からないなら、自分が気になるような気がした。
オレ「うーん……図書館にでもいくかなー」
映画やアニメでありがちな展開。
図書館で古い新聞記事を見つけて「こ、コレは!」となる展開。
図書館に行くと、あの警備員さん(安岡)が「おう、坊主(# ゚Д゚)」と向かい入れてくれた。
相変わらずイカツイく元気なようで……。
455:
あの日の係員のお姉さんにもあった。
係員「新聞ですか?えーっと……」
丁寧に案内してくれる。
ただ、オレはドラマやアニメと、現実は異なることを見せつけられた。
――新聞記事は、長くて一年しか保存していない。
S子は、聞いた限り、一年やそこらの年月をその姿になって過ごした訳じゃないだろう。
それに都合よく事故・事件の切り抜きなんかされているわけが無い。
係員「そんなのドラマや、警察ぐらいですよーw」
オレ「orz」
その後、なんでそんなのを探すのか聞かれたが、
『いや気になることがあって……」と意味深な顔をしてしまった。
ま、間違ってないよね!(´∀`:)
ただ、やけに乾いた「へ?」って言うお姉さんの顔が忘れられない……
456:
S子「残念でしたねー……」
オレ「い、いや、まだ方法はある……!」
オレは妙に力みながら言う。
(正確には、図書館内だったのでスマホでフリック入力)
オレ「俺 ら の ネ ッ ト が あ る (# ゚Д゚)」
S子「……。」
盛大に滑っていた。
正直受けると思ったんだが。
スマホで「ごめん」って小さく入力して、S子に見せた。
S子「ふふっ……ありがとうございます」
なんか、もう、悲しくてどうでもよかった。
457:
家へ帰り、早調べ始める。
まずはS子の見た目から、学校を特定しようとした。
黒いセーラー服と青いライン(背中の首の所のあれ)、校章を探したが変になかった。
普通ボタンとか校章あるじゃん?
だけど、本当に模様らしい模様がないの。あっても、変にくぼんでるだけ。
そんなんで、学校の特定は不可能だった。
次にS子に頑張って思い出してもらった。
S子「お母さんと、お父さんが居て……弟かな……?」
お、いいぞいいぞ……。
S子「場所はー………ごめんなさい、思い出せない」
オレ「うーん……音とか、声とか分からない?」
S子「うーん……」
S子は深く考え込む。
S子「分からない(´・ω・`)」
オレ「ですよねー(´∀`;)」
あんなに意気込んで探したのに、直に断念した。
マジで書く事ないな……。
その後、S子と今日見た映画の話をしながら、明日出発する準備をしていた。
458:
うーん……普通にS子との会話を書いて終わりにします(・∀・)
S子「面白かったねー」
オレ「うん、あのマンガ好きで……ww」
S子「本棚にあるこれですか?」
S子は漫画を指さす。
友人が俺が王子に似ているとか言って、売りつけて来た古本だ。
だが、オレは見事にはまった。
S子「それにしても……女の子凄かったね……w」
オレ「ああ、たしかに(# ゚Д゚)なんでキャーとか、●●さーんって、言うんだろうね」
S子「それだけ好きなんですよ」
オレ「う、うむ……(-ω-;)」
みんなマナー守ろうぜ!(ステマ)
スマホ使おうとしていたオレが言えたことじゃないけど、割と真面目に大声は酷かった(#・∀・)
459:
ちなみに、映画でスマホを利用していると、最悪係員に補導されるので、やめよう……
S子の後、見に行った映画館で俺は20分ほど注意されました…………orz
盗撮の疑いもあり、最悪警察沙汰にもなるそうです。ワロスorz
もう二度としないよ……。
460:
その日の夜は、すこしだけネトゲをした。
S子に自分のキャラクターを見られ「可愛いね……w」と言われた。
同じチムメンがかなり際どい水着やコスチューム来ていたりして。
気まずい空気が流れたりしていた……(´∀`;)
S子「小さい子が多いんですね(´・ω・`)」
うん、社長の趣味なんです。
カリスマスターのカリスマ性のチカラなんです。
因みにオレも無難にロリキャラだ。
ロリキャラ巨大武器がお気に入りで射撃職をしている。
社長とは長い付き合いだな……ヽ( ´ー)ノ フッ
オレ「そうだね、中身は殆どオッサンだけど( ゚д゚ )」
S子「??( ゚д゚ ;)え、そうなの?」
オレ「そうだよー、皆男だよ……」
S子「な、なんで……w」
オレ「……それは答えられないな」
うん、本当に……あの現象なんなんだろうね。
ただ、男キャラだとスゲーゲームつまらなく感じるんだろうね。
462:
うー。頭痛いので休憩。
いよいよ、北海道へ向かいます。
そして、S子との最後の思い出話になります。
463:
最後のか・・・切ないな
464:
>>463
最後だよ……、なんか思い出すと夢のような時間だった、幸せだった時間も沢山あるけど。
やっぱ思い出話はなすなら、語らなきゃいけない一番大切な所だよね。
それと映画ポケモンじゃないですよー(´∀`)そうだね、ポケモンもやってたかな?
466:
まだかな
467:
映画は銀魂かな?
>>467-468
銀魂でした!
……うん、ハタ王子に似てるとか言われたんだよね。
だから、高校から比べたら少しやせたよ。
470:
さて……>>392で『ご安心ください』と言ったのは覚えていますでしょうか。
ちょっと従兄やクソ友人と書くべきかどうか相談したのですが。
従兄・友人「「書かなきゃ男じゃないよ、オレ」くん」とのこと。
>>460続き。
その日の夜中もS子は俺に添い寝してきた。
今度はちゃんと、隣にS子が寝ることを想定してベットを開けておいた。
S子「そう言えばオレさん……」
オレ「なに?」
S子「その明日行く場所って怖い所ですか?」
オレ「怖い所ではないと思う。ただ、虫がデカイと言うのが怖いと言うなら怖いかな……」
S子「虫が大きいの!?」
親父の実家は、特定を避けるけど、とにかくイメージ通りの北海道らしい田舎です。
巨大な畑があって、トロロのメイたちが住んでいたような小さな山が幾つかあって、その山に神社が一つある。
あと、遠くにある牧場から匂ってきて、それを子供の頃「くさいくさい」と何回も言ってた。
民家の間隔が広いし、マジで「100キロ先●●オープン!」とかある。
しかも近日オープンって看板だけど、その看板3年前の物、変えろよ。
お爺さんが原付で60キロぐらい出しても、大抵人とすれ違わないとか、そんなぐらいのどか(?)な村です。
日頃、祖父祖母と、親父の姉妹兄弟の3人が妻や夫と暮らせる程度に広い家で、
神社の依頼で霊媒師まがいのことをする以外は、農家として生計を立てているとか。
S子「……少し楽しみだね」
オレ「――だね」
ただ、それは同時にもう直ぐお別れが違いと言う事だと、オレは悟った。
心なしかS子もそれを感じている様で、寂しそうな顔をしていたよ。
今でも、もしも。
一緒に過ごす選択肢があったのなら、S子にそのつもりがあったのなら。
迷わずオレは、そっちを選択していたと思う。
そんな感じで寂しい夜が始まった。
471:
中々寝つけなかった。
だから、俺は沢山S子と話をした。
てか、オレの方が多くの話を振っていた。
漫画だったり、今日見た映画の話だったり、ネトゲだったり、チムメンの話だったり。
日頃のオレの行いとか、アルバイトでの珍騒動とか。
S子の方も、結構話をしてくれた。
前にも来たけど、この身体になってからの話や、自分に似たような人の話。
寂しかった事や、面白かった事、驚いた事、
面白いとS子が思っている話が多くて、それがちょっとオレには予想外だった。
ポジティブに捉えられる前向きな子だったのかもしれない。
さすがに、今の掴まって移動する方法を覚えた時の話は笑ってしまったが。
そんな事を一晩中繰り返していた。
472:
S子は、前は詳しく話してくれなかったけど、
いつの時期かに、サラリーマン風の男性を見つけたそうだ。
自分のような存在(恐らく幽霊)だったらしい。
そのサラリーマンは、S子に気が付くとニカッと右手をあげたそうだ。
その時、サラリーマンの男性の手が偶々後ろから来た自転車の人の方に触れたらしい。
途端、驚いた顔をしてサラリーマンの人が引っ張られていったそうだ。
オレは思わず「なんだそれw」と笑ったけど、S子は「本当なんですーっ!」と言い返してきた。
それを見て、人や物に捕まって移動できる方法を身に着けたのだと言う。
聞いた話だと車でもできるらしい。電車は流石に試したことは多分ないそうだ(記憶が無いのかもしれない)。
つまり、よくある怖い話の真相。
夜勤ドライバーの運ちゃんが経験するミラーに永遠と纏わり着く女の幽霊や、
トランクやボンネットに乗っかっている幽霊の中には、タクシー代わりに利用している奴もいるって事になる。
そう考えると、また笑えてしまった。
473:
そんな感じで色々話をしている時、昨日の同人誌やエ●本の話に、
なんの拍子か始まってしまった。
S子「初めて読んだのは何時頃ですか?」とか「内容は?」とか。
どうしてこういうの好きなのーっとか言われて、色々答えるのに躊躇い困惑し、公 開 処 刑 された。
――そうしていたら、またS子が変に可愛くなってきたんだ。
オレもなんだか、童貞を拗らせていないのに、なんか変になってきたんだ。
474:
S子「足って、どんなのが好きですか?」
オレ「え!?」
S子「……よく見ているけど、そんなに私の足、好きですか?」
オレ「そそそ、そう言う訳じゃ……」
S子「――私のことは、足以外好きじゃないのですか?」
ど、どどど……どうしたんだよ。
ど う し た S 子 、な ん か 変 だ ぞ 。
な ん で 、 そ ん な 顔 を 近 づ け て く る のぉおおおおおおおおお!!
ただ、童貞をオレは拗らせなかった。
475:
オレ「そんな……ことは……ないです」
S子「本当に?」
オレ「は、はい……」
S子「――そっか、よかった」
ニコッと、S子は俺に笑顔を向ける。
カワイイよS子、その笑顔萌えるよ、やばいよー(*´Д`)ハァハァ
S子「昨日も聞きましたけど、足、見ませんか?」
とか思っていたオレの顔を( ゚д゚ )にする発言。
本当にどうしたんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
思い返すと童貞を拗らせていないと、これほどまでにオレはウブなのか。
いやいや、ヘタレなのか!?そうだ、ヘタレすぎるだろ!?
……ただ、なんかオレその時、変に頭の中が冷静になったんだよね。
いやいや、なんていうか、ズッと重く覚悟が決まった感じ?
腹を決めて、初めてコンビニでエ●本買ったような、
なんか勿体無くて開けれなかったフィギュアを開封した感じ?
なんだろう、そんな感じ。
とにかく、重いも重い物体を肩へ担ぎ歩き出したような感覚。
476:
オレは部屋の電気を消したまま、ベットに横になったまま見ていた。
都合よく月明かりが差し込み、その先にS子が立っている。
なんかちょっと幻想的だったなー、
オレの目線の先にはS子が居て「どうなってるんだろー」とか言いながら、
ただ、凄く恥ずかしそうしながら、スカートを掴んでいた。
何度も「オレさん見すぎ!w」と笑い太ももの上まで来たスカートを落とすS子。
なんと言う焦らし……!
オレは「ごごご、ごめんw」とか言いながらも、そんな焦らしを受け(´∀`*)になってたりとかして。
だから、とうとうオレは目をつぶったんだ。
そうすればS子もはずかしくないでしょ!的なことを言っていた。
S子も「そ、そうですねーw」と言いながら、スカートを強く握っていた。
――S子が「見えますか?」って言った時、眼を開けた。
うん、キモイと思うが聞いてくれぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!
S子「やっぱ足あったんですね……///」
そう照れながらS子は俺の方を見て言っていた。
そこには想像通りの健康的でふっくらとし、確りとくびれへと延びる美しいラインをもつ足があった。
黒ストッキングは上の方になるほど薄くなり、健康的な肌色(かどうかあいまいだけど!)が伺えた。
S子「うん、あれ?」
たしかそんな感じでオレへ疑問の顔を向けていたと思う。
オレは妙に冷静になり、なんだか幸福感に満ちて、別に何もしていないけど賢者になってた。
もちろん、出ても居ないし、あの感じもしてない。なのに冷静だった。
それ以上に、S子が凄く愛しくて、可愛くて、抱きしめたくて……とにかく愛情が暴走して冷静になっていた。
だからだったのだろうか、ちょっとした奇跡が起きた。
いや、理由があったんだけど、本当に奇跡だったんだよ。
気がついたらS子を抱きしめていた。
抱き着いた俺は、なんか表情がボーってなってたと思う。
S子は可愛く「えっ、えっ、へ?」とアタフタしていた。
……。
…………ただ抱きしめただけだと思うなよ?
確 り と S 子 の 感 触 を オ レ は 身 体 で 感 じ て い た 。
477:
俺もS子も始め何が起こったのか、本当に分からなかったよ。
でもオレは感じていた。
S子の髪ざわり。
肩とか、背中の、上半身の柔らかい方さ。
S子の立派で柔らかい胸。
腰に回した腕は確りと背中の凹みを感じていた。
嘘じゃないし、夢じゃない。
本当にS子を抱きしめていた。
正 真 正 銘 、 抱 き し め て い た 。 抱 き し め て い た ッ !
478:
最初は一方的に抱き着いてたよ、オッサンがJKへ抱き着いてたよ。
警察飛んでくるよ、お巡りさんオレだよ、裁判官僕がやりましたよ。
S子「オレさん……」
凄く小さくて、凄く寂しそうで。
だけど、凄く嬉しそうな声だった。S子は俺の名前を呼んだ。
もう、そうしたらよ、とにかくとにかく。
もう幸せすぎて、嬉しすぎて、なんか笑い出しちゃって。
S子も笑いながら泣き出していて。
尚更強くS子を抱きしめてた。
S子もオレに抱き着いてきてくれた。
オレは色々なことを感じた。
てか、男ってやっぱ変態だよ。
なんか、勝手に家庭築く妄想初めて。
子供が二人いて、S子は普通に主婦らしい恰好してて、オレは手をあげて仕事へ向かう。
そんな出来過ぎて反吐がでるほど、ドラマのワンシーンとか、色々バァァァァァァァアアアアアアアアアアって駆け巡ってるのよ。
ああ……こんなに幸せな奴が他に居るのか、って思った。
多分、メンヘラDQN思考になるけど、マジでオレがあの日世界で一番幸せだった、間違いなく。
479:
S子の体は、まるで鉄でも抱いているかのように冷たかった。
すごく凄く冷たかった。鼓動もしなかった。
生きも感じなかった。
ただ、変な存在感と冷たさと、人を抱いていると言う柔らかさだけが、ただただ、俺へ伝わってきた。
S子の腕は思っていた以上に柔らかかった。
オレのデブな身体を抱き着いてくれて、その部分がとても冷たく感じてモヤモヤしていたけど、
ふざけるな、嫌な訳ないだろ。
嫌な訳があるわけがあるか、寧ろもっともっと、もっぉおおおおおおおおおおおおおおおおっと。
抱き着いて居たかった。
480:
そこで気が付いた。
好きになった切っ掛けが、足であれ、なんであれ。
今は純粋に全部S子が好きなんだなーって。
そう思ったら、もう直ぐ別れが近い事が気が付いて、泣き出しちゃった。
抱いていたのもするする落ちて言って、S子の足を抱いていた。
わんわん、泣いていた。
そしたら母親の様にS子がオレの頭を抱いてくれた。
小さく「ごめんなさい」って呟いたのが悲しかった。
ただ、同じぐらいの声で「すごくありがとう」って言ってくれたら、なんか泣き止んでた。
そこからは覚えていないけど、S子に「寝ましょう?」と誘導されながらベットに入った。
そして、何度もS子に手を強く握られ「泣かないでください」って言っていた。
そうすると、段々落ち着いて行って、俺はいつの間にか寝ていた。
481:
触れている間、体に異変はないの?
>>481
多分あったんじゃないかな。
あんまり詳しくは分からないし、気になりませんでした。
正直、右腕が異常なほど痺れていたかなーっとは思う。少し鳥肌だったかも。
ちなみに、本当にS子は冷たかった。
482:
はぁ……、ちなみに二日酔いになった理由です。
そう、ヤケ酒です、皆さんヤケ酒には注意してください。
昨日従兄と友人が一緒に家に来やがったんです。
ちなみに二人は面識がありません。
なんで同時に現れたのか分かりませんが、二人の目的は『S子の話』でした。
その過程で、此処での話を話そうか相談したんです。
友人も従兄も「男なら〜」とか言っていましたけど、なんか泣いてくれました。
この話は、北海道の祖母ともう一人だけに話した内容でした。
もちろん、こんな変態な話し方じゃなかったですけど。そう言う事がありました、と。
てか、どちらも向こうが鋭く(?)て聞いてきたんだけどね。
なんか、ここで主っきり書いてよかったかもしれない。
なんだか少し心が軽くなりました。書くように進めてkる得た従兄、クソ友人に感謝します。
483:
>>480続き
翌日、祖母に起こされ慌てて支度をし、東京駅へ向かいました。
朝から、変にS子を意識して、S子も意識していて、会話は少なかったと思います。
地元の電車に乗り、東京駅へ行き、昨日親父から貰った切符を使い……。
かなり眠くて新幹線に乗るなり直に眠りにつきました。
そんな訳であっと言う間でした。外の景色なんか見ている暇ありませんでした。
ただ、S子は「綺麗だったよー」とか、見えた景色について語ってました。
駅に降りると、東京とは違う空気を全体で感じました。
あれってなんなんでしょうかね?とにかうテンションが急激に上がって来ていました。
それはS子もそうだったかな?やけに張り切っていた。
484:
親父の話だと、この駅に人が待っているはずなので、探しました。
そうすると、何故かオレより先にS子が、その人たちを見つけましたw
叔母「あれぇーーーオレ君、大きくなったねぇ!」
伯父「ハッハッハ!こんな遠くまでご苦労様」
それは青森に住む叔母夫婦でした。
ちなみに伯父さんの方は、銀行員の人と別の人です。
仕事は漁師で、背中の入れ墨が凄く最初は怖い人かと思っていたけど、
どうやら漁師の中ではお守りで居れるから、割かし普通なそうな……?
叔母「……●●(親父)から聞いていたけど、本当に凄いの連れているね」
伯父「うーん……、たしかに海に連れていける感じではないな」
こ の 夫 婦 も か な り 中 二 病 設 定 も っ て ま し た ^q^
どうやら二人ともS子の気配を感じているそうで、それが「とても強い」とだけ分かったらしい。
ただ、あまりにも強く大きすぎて『善悪が分からない』と言う、未知を味わったそうです。
伯父さん曰く「海で遭難しかけた時、不思議と港の方角が分かった、そんな時感じた大きな気配」らしいです。
本当にS子は何者なんですか。
485:
本来なら一人(とS子)で北海道に行く予定だったのですが、
偶々、叔母夫婦の帰省と重なり、道案内してくれることになっていました。
正直、一人で迷わず船乗って電車乗って行ける自信はなかったので、助かりました。
S子「すっごい……本当にコッチ見えてるのかな?」
オレ「そうだね……、ちょっと驚いた」
――と言うのも、二人ともオレがS子の話をしていると、チラッチラッS子の方を見るのだ。
S子が俺の背中へ隠れた時も、バッチリ目線でおえていた。
ちなみに二人には『姿が見えてるけどイメージ出来ない』感じで見えているそうです。
なお、船に乗ってからは、俺がメチャクチャ吐き、それをS子が心配するだけでした。
二人は大爆笑していました(´∀`#)
486:
船の話ができないので、補足説明。
姿が見えないけどイメージ出来ない感覚と言うので、一番分かりやすく言うと。
夢を見て「スゲー楽しかったなー(´∀`*)」と思っているけど
「あれ、どんな夢だっけ( ゚д゚ )」言葉も場面も音も、何も思い出せない感じです。
因みに複雑にも話すと。
二人は「人っぽいもの凄いオーラを持った者がオレ君の傍に居る」と分りながらも、
「その姿を見えてるのだけど、意識できず、姿が見えないと変わりない情況になっている」と言う状態らしいです。
……あれ、この説明で思ったけど、なんか……無意識を操る程度の能力(?)なのかな。
なお、S子の名前は「KIS」のSではないと、あらかじめ言っておく。
487:
北海道についてからもかなり地獄だった。
少なくとも電車に座り過ぎてケツが痛くなったし、
慣れない土地で頭クラクラするし、
S子「大丈夫?」って何度言われた事やら。
そんな状態でつきました。
オレ「S子との最後の三日間か……」
そう思うと、心がとてつもなく苦しくなって痛かった。
鼓動が早くなって、悲しくもなった。
それに対して、S子は強かった。
S子「最後、宜しくお願いしますね!オレさん!」
も の 凄 く 笑 顔 で オ レ の 手 を 取 り 言 っ た 。
S子は、覚悟で来てしまっていたのだろう。
――なんて、思って強い子だなーって俺は思っていた。
488:
いったん休憩。
今日は一日の半分を寝ていたし、くたばってたから、遅くまで話す予定。
正直、このスレ内で終るかなーっとか、思っていたけど、これなら終わりそうだ。
今も見ている人が居たら、なんて言うか、こんな童貞の文章読んでくれてありがとう。
頑張ります。
489:
みてるよ!
自分のペースで良いから
がんばってくれ!
490:
休憩終了。
この歳になってから見る北海道の親父の実家は、本当に日本らしい木造住宅だった。
何畳分だよ!と叫びたくなるような大きなリビングがあり、
俺の家のリビング程の個室が各夫婦に用意され、
子供(全員中高生)部屋も共同で利用しているとはいえ、リビング+オレの部屋分ほどの広さがある。
そこに台所や今や客室や、寝室があるし、
離れとしても使えるけど、収穫した物をしまっておく倉(ほぼオレの家規模)もある。
――改めて思う、親父って金持ちだったんだな。
ただ、お年玉は五千円以上貰ったことが無い。
491:
ちなみにリビングって言い方は変かも知れない、居間かな?
昔から家を改修&リフォームしているらしい。
伯A「オレくん、挨拶してきなさい!」
書くの忘れたのですが、実家から一番近い駅まで伯父さん(伯A)が迎えに来てくれました。
この伯父こそ、何を隠そう霊視したりしていた、銀行マンです。
オレの為に有給とってくれたそうだ。
先ほどの叔母夫婦は(叔A・伯B)と言います。
てか、北 海 道 に と ん で も な く 人 が 沢 山 集 結 し て い た ん で す っ!!!!!
それが全ての現況なので、俺も混乱するかもしれない。
492:
駅に迎えに来てくれた伯Aは、叔A夫婦と小さくあいさつした後コッチを向いた。
伯A「……オレくん、そこの子が例の子だね?」
凄く神妙な顔をしていて、変に真顔になる伯A。
S子「は、初めまして!」
S子は姿が見えているか分からないのに、きちんと挨拶する良い子だった。
伯A「……凄いな」
やはり伯父にもS子の声や姿が見えていなかった。
いや、姿に関しては漠然とした色で見えていたらしい。(ヒトガタだったかな?
ただ、叔A夫婦の様に『色の名前を言うと分からなくなる』と言う未知モードだそうだ。
なにより、このS子が”とてつもない何か”だと、伯Aは察したそうだ。
そうだから、分からないけど伯Aは小さくS子に手を合わせ頭を下げていた。
493:
実家に視点戻します。
実家に戻ると、玄関よりも、居間の方の庭から叔A夫婦と伯Aは上がって行った。
その北海道クォリティに驚きながらも、俺は庭から家へ上がる。
オレ「――――てか、脱ぎ捨てられた靴の数大杉はしないか?」
……北海道の祖母(北祖母)は、この日の為に多くの親戚に連絡をしていたそうだ。
しかも、かなり厄介だと伝えた。
そうすると、どうだろうか。
親戚から息子たち、その子供たちまで……全員がこの日に集まってきたのだ。
北祖母を誰かに例えろと言われたら、オレは間違いなく即答でこういう。
『サ マ ー ウ ォ ー ズ の お ば あ ち ゃ ん。』
その齢で80後半奈のにも拘らず、見た目はどう見ても50程度。
てか、その50歳から見た目が停止しているらしい。
しかも、ヘタな俺なんかより体力が凄い。
台所に立つ奥様方よりも率先して色々な物を仕切るし、作る、マジで刀振り回せる
我流で剣術学んだ癖に、親父を二段まで取らせるほど強い。
……オレの中で、中二病設定がどんどん濃くなって言った。
494:
北母「おお、オレちゃん、良くいらっしゃったねぇ〜」
北母は、大宴会会場になっている今の主役席に座りながらニコニコしながら言った。
その時の威圧感、纏う畏怖、マジで鳥肌だった。
白髪髪で、着物を着て、それでいて健康的で、滑舌も良い。
これからS子を成仏させるのを任せるのに一目瞭然で安心できるほどオーラあった。
勝手にビビっているだけだったけど。
北祖父は寝たきりだと言いながら、普通に起きていてビールを飲んでいた。
老人アルアル現象だ、寝たきりと言いながら意外にケロッとしている。
最近、夜中に散歩に出ていればを無くしたらしく何を言っているかオレにはさっぱりだった。
その後、二十何人居るだろう伯父叔母、その娘さん息子さんへ挨拶をした。
幼い子供たちは別の部屋で大はしゃぎで遊んでいるらしく、声が下まで響いていた。
もうなんなの、この状態('A`)
そして、とにかく気になって仕方がなかったのが、全員のS子への反応だ。
いや、全員ではなかったけど、ほぼ全ての親戚が見えていた。
一同「凄い……」
この一言だ。
これは驚いただの、こんなの初めてだの、これは何なんだだの、何を連れて来たんだなど。
簡単にまとめると、オレの地縛霊の時の比じゃなく、恐怖も覚えている人も居た。
数人の親戚は具合が悪くなり、退出していた。
ただ何より驚いたのは。
北祖母「はるばる、この土地へよくぞお越しくださいました」
いつの間にか北祖母はゲタを穿き、ゆっくりとS子へ近づいて行き。
そして深々と頭を下げていた。
北 祖 母 と 北 祖 父 は 無 論。
あと数人の親戚はS子の姿を見えていた。
495:
北母「ここまでの長旅疲れましたでしょう……」
とても綺麗な標準語……それで居ながら、聞いていると背筋が伸びる畏怖を纏っていた声だ。
S子「え、そ、そんな……」
北母「あら、可愛いらしいことですね〜」
S子「そ、そんな……」
北母「家に上がれないのですか?」
S子「そ、そうなんですよ……オレさん気が付かなくて」
北祖母に言われて、気が付いた。
S子は、祖母曰く『張られた結界』を越えれずに居たそうだ。
祖母はS子の手を取り、グッと引き寄せる。
あれぇ〜……なんで普通にS子引っ張れてるの。
ちなみにS子はとても驚いた顔をしながら、北祖母を見ていた。
北母「いらっしゃいませ。ささ、おあがりください」
一瞬呆然としていたS子だが。
S子「は、はい!」
そう言うと、北祖母に手を引かれるまま、祖母の隣の席へと連れて行かれる。
北父「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」(可愛い子だのー的なこと?
北祖父が何を言っているかサッパリ分からなかったが、自分のザブトンをS子へ差し出していた。
な、 な ん な ん だ こ の 状 況 、 こ の 家 は (´∀`:)
オレの素直な本音だった。
ちなみにこの間に、S子の気に当てられた人たちが退出して行った。
496:
オレの内心は大パニックだった。
なんで普通に見えてるし、普通に触れているの!?
俺なんかそれで来ただけで超感動していたのに!?
この家ではデフォなの、普通なの、寺生まれのTさんでも居るの!?
S子は一体どうしたの!?
一同「「「「「…………。」」」」」
やけに静まり返る居間。
オレ「…………。」
ホカ「「「「「……………。」」」」」
姿が見えない人や感じない人も、空気に負けて静かになっている。
北祖母は、S子の手を握り「大丈夫よ」と微笑むと、その手を離した。
そして、怖い目状態で睨みつけている親戚たちへと、視線を向ける。
北母「貴方たち、その目はなんですかッ!”大切な可愛いお客様”に―――ッッッ!」
まるで拍手デモしたかのように、鋭い声だった。
祖母の声が頭へガツーンッとぶつかる。
他の人たちも、段々神妙な顔つきになってきながら、祖母へ言った。
特に人の発言にこだわりないので「叔母or祖父+他」で「叔他・伯他」で言いますね。
伯他「直に除霊しましょう!」と。
叔他「お母さん、見えているんでしょ!?」
伯他「そうです!直にあげた方がいい!」
叔他「ここに置いておくには大きすぎる!」
叔他「神社へ直に連れて行きましょう!」
伯他「その方がいい!」
オレ「な、何を言っているんですか!約束は三日後だと!」
オレは立ち上がり叫んだ。
見ればS子は今にも泣きそうな顔で怯えている。
オレは伯父や叔母、あとその子供から「分からないの!?」とか「これだから都会は」とか、とにかく罵声を浴びた。
いや、罵声より、心配して言ってくれている言葉が多かったかもしれない。
497:
その後は凄かった。
オレはムキになって怒鳴り散らしながら、S子の傍へ行った。
それを見て「憑りつかれてる」とか「操られてるんだ!」とか。
それを聞くたびにS子が悲しい顔をしていき、俺がそれを大声で否定して、励まし。
情況が呑み込めてない人や娘息子さんの中には泣いている人が居た。
そりゃそうだろう。
大の大人たちが、訳の分からない事で大声で怒鳴り合っているのだ。
祖母は正座し、その様子を静かに聞いていた。
498:
かなり長い間、揉めていたと思う。
テーブルの上に会った物は、いつの間にか台所へ避難されていた。
恐らく北祖母が指示を出したのだろう。
そうなってからは、かなりの乱闘状態だった。
テーブルを叩く人から、テーブルに足をかけ、俺へ怒鳴る人。
オレと同じで立ち上がり、怒鳴ってくる人。
オレはS子の前に立ち、S子を守るつもりで、庇うつもりで、
かなり怖くて足震えていたけど、ひたすら立ち向かった。
その間、やはり北祖母は動かない。
何を言っているかサッパリ分からないが北祖父はS子を庇っている。
従B「いい加減にしろよガキ!!!!!!!」
見事に日焼けしたムキムキのDQN土方の様な従兄が声をあげた。
この従兄、既に子供と奥さんが居る。
歳は俺より下だ。
従B「お前が連れてきたそれは、どう見たって普通じゃない!」
従B「危険に晒す気かッ! ボケ!!」
そう言いながら鳥肌を見せる。
他の人達も「俺も俺も」と見せてくる。
従B「何もできないから、ここに来た奴が何偉そうにしてるんだ!!」
オレ「アンタらこそ、何も知らないクセに偉そうな口叩くな!!」
その言葉に頭に来たのだろう、従兄Bはオレへドスドスと迫る。
北祖父が立ち上がり、何故か従兄Bへ突撃していく。
かなり切れてた。
それに触発されたかのように、伯父連中は立ち上がりテーブルを退かし、コッチへ攻め寄ってくる。
北母「貴方たち、いい加減にしなさい―――ッッッッ!」
ようやく、この家の主が声をあげた。
499:
北母「……なんなんですか、この状況は。その態度は。」
やけに耳へ突き刺さる声だった。
北母「女の子に寄ってたかって、恥はないのですか?」
正座して微動だにせず、ただその位置から、オレや全員の目を睨んでいた。
正直、かなり怖かった。
S子「……ごめんなさい」
ようやくS子は声を出したが、それは謝罪の言葉だった。
オレは酷く胸が苦しくなった。
S子「ごめんなさい……ごめんなさい……」
オレは今までの経験から察した。
絶 対 不 味 い 事 に な る と 。
それは不幸にも的中した。
500:
オレ「大丈夫だよ、落ち着いて」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい。オレさんごめんなさい」
オレは慌てた様子でS子を励ます。
なお姿が見えない人には、かなり奇妙だったらしい。
北母「そうです。ウチの家の者が失礼しました」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
微かに、家が軋んだ音がした。
従B「――! 退けッ!」
北祖父を伯父さんへ投げつけ、そしてオレへ迫った。
――そしてアッと言う間にオレは従兄Bに殴られていた。
S子「オレさんッ!」
S子の心配する声が聞こえた。
『ギシィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!』
とんでもなく、恐ろしいほどの軋む音が家じゅうから響いた。
我が家で聞いていたラップ音や軋みと比べものにならないほど大きな音だった。
501:
そこからは、凄く早かった。
北母がS子の手を握り、何かお経の様な言葉を呟いていた。
かなり長い間、家は軋んでいて、全員が分かるほど揺れていた。
従Bも、何かお経の様な言葉を呟いていたが。
北母「お前は何も言うな!言う資格はない!」と一喝。
従兄Bは舌打ちをすると、子供を連れ庭の方へ飛び出して行った。
502:
何人かの叔母や伯父、北祖父がお経を唱えていた。
お経なのかな、今までテレビでも葬式でも、聞いた事が無い分類の言葉だった。
それがこの家独自のお経だと気が付くまで時間が掛かった。(特定されるかな?
S子は、泣いていた。
ただ、いつもと一つ違っていた。
いつもは泣いていても涙など見えない。
ただ、この時はボロボロと涙をこぼしていた。
北母「オレもコッチへ並びなさい」
言われるがまま、俺はS子の横に正座した。
そしてS子の手を握る。やはり冷たい。
いつもなにか北母は数珠を持ちながらお経を唱えていた。
他にも何人かの伯父や叔母がしていたが、
北祖母は一人ずつ目で合図を送り、一人ずつ家から出して行った。
そして、最期には北祖父と北祖母だけの状況になり、
庭では不安そうに伯父や叔母、その子供たちがコッチを見ていた。
503:
最後、語尾をとても伸ばしたかと思うと、二人ともお経を唱えるのを止めた。
北祖父は、本当に何を言っているか分からないが怒鳴りながら庭の方へ向かって行った。
北母「まったく……困ったことをしましたね」
S子「……ごめんなさい」
北母「いいえ、貴方はオレを守ろうとしたのでしょ?とてもいい事よ」
S子「は、はい……。」
そして北祖母は何度もS子を褒め、頭を撫で、そして微笑んでいた。
S子は下を向いたまま、泣いていた。そしてオレの手を強く握ってきた。
北母「それより、オレ……」
オレ「は、はい……」
北母「貴方、どこで”封印”を取ったのですか?」
オレ「ふ、封印?」
北祖母が言う言葉が俺にはさっぱり分からなかった。
北母「それと貴方様が居ながら、何で止めないでいたのですか?」
さらに北祖母は、俺のS子と別の方向を見ながら尋ねていた。
オレにはカオスの他、なんでもない情況だったが。
とても大切なことと、色々な謎が全て解けて行く事になった。
504:
ちょっと、すまない。ここら辺で一端やめます。
また明日来ます。唐突なのですがごめんなさい><;
…………ラップ音が家の中でヤバイなう(´∀`;)
S子ではないのだけど、すげーヤバい。パンパン、パキパキ、ギギィってやばい。
出来過ぎた展開だけど、多分心当たりあるので、今日は一端ストップします。
505:
やべぇぇぇぇぇ
続き楽しみにしてる!!
507:
俺の予想。
S娘は何処かの神。
オレ氏は自身の未知のパワーが暴走。
従兄弟Bは、北海道一族でも面汚しな存在。このあと死す。
マジレスするけど、
俺はお前の話を聞く限り、話してはならない話をしていると思う。
お前自身が壊れ始めない様に注意しろよ。南無阿弥陀仏
>>507
クソワロタwww
話してはならない話か……そうなのかもしれないけど、俺は話しても良いと思ってる。
恐らく従兄(医学生)から北海道に連絡行っていると思うんだ。
ただ、怒られていないし、親父も分っている。もちろん隠すべきところは隠してる。
隠し切れてないのは、俺の変態部分だけだと思ってる……
509:
あんまり気にしないでもいいけど
その制服ってゲームとかアニメとかに出てくる学校の制服
もしくは制服のデザインが変わったからわからないとか
>>1の住んでいない地域の制服なんじゃないの?
510:
人や車をタクシー代わりにできるのなら>>1の住んでいない地域の制服でもあり得る
あとそういうたぐいのものって縁故や因縁とか関係するんじゃないの?
>>509-510
コスプレって線は疑ったけど、本人は覚えてない状況だったしなー
あと書かなかったけど、S子は結構色々な場所を移動していた、と話しから推測できた。
海とか山とか、流される様にトラックに掴まって場所を移動していたとか、
怖い人(除霊とか幽霊に過剰反応する系の奴)が居ると遠くまで逃げる為に移動していたとか。
そう言うのを聞くとなんか、探し出す自信なくなったww
512:
親族みんな怒男みたいなの連れてそう
513:
親族にぬ〜べ〜とかいそう
514:
実家は、紫紺の玉を管理してそう
515:
外暑すぎワロタ。
休憩してから……頭クラクラする……
>>512-514
な ん だ ろ う 、 否 定 で き な い 気 が す る 。
怒男クラスの守護霊は本当に特殊みたい。
516:
>>503続き
北祖母が見つめる先は誰も居ない。
ただオレは不思議と頭の中でそこに居る人が誰だか分り、姿が見えた。
……怒男だ。
あの目付きの悪い着物を着た大男が腕を組みながら仁王立ちして、北祖母を睨んでいる。
目付きが悪いから睨んでいる様に見えただけかもしれない。
この時の俺の怒男の見え方は特殊で、
人を思い出す時の様に、頭の中で情景を思い浮かべる様に、そんな感じで見えていた。
北母「貴方様は、どうしてオレを止めないでしたのでしょうか?」
怒男「……」
北母「まさか……止めれなかったのですね?」
祖母は驚きながら言い、俺の頭の中の怒男は申し訳なさそうに頷いていた。
517:
オレ「お婆ちゃん、どういう事なのか分かる様に話してください……」
オレは意を決して北祖母へ頼んだ。
この時、北祖母がやたらと怖く思えていただけに、絞り出したかの様な声だった。
ただ、それを見て北祖母は「ぷっ」と口を押えて笑った。
北母「そう構えなくて良いですよ」
オレ「へ、え?」
北母「オレは分からないままでしたからね」
話しはかなり遡る。
オレが群馬で地縛霊を引っ張ってきた時だ。
この時の地縛霊は怨霊の中でも害悪な女性だったらしい。
ただ、”地縛霊”と言う名前の通り、その怨霊は土地に縛られている筈だった。
その土地で悪さを働き、誰かを呪い、誰かを苦しめる、そう言う存在だったらしい。
北母「そんな存在をも貴方は引き剥がし、強引に引き寄せる、それほどまでに強い力を持っている」
簡単に言うと、俺が幽霊に憑りつけるような感じだろうか。
地縛から解放された怨霊は、引き寄せるオレを利用し、周囲へ悪影響を与える様になっていたらしい。
半場、俺が”霊を自縛する土地”の様な状態だったそうだ。
親父と母親が、除霊事を出来ると知る北祖母らへ、助けを求めたらしい。
それを察した当時の北祖母とその母親、北祖父、親戚たちは、今の様に集まり、
これからS子を天国へ連れて行く神社(元々は寺)へ、怒男が祀られている社で、お祓いをしたそうだ。
同時に、俺の無差別に強すぎるチカラも封じ込める蓋を付けたらしい。
【画像】ムチムチJKの夏服に興奮するなって無理じゃね????
518:
ただ、今はどうだろうか。
オレの蓋は無く、抑え込む事も任されていた怒男も抑えられず。
結果、俺のチカラが暴走していたらしい。
どんな中二病だよ。俺腕から龍でも出てくるのかよ。
また、そのような状態になれば、周囲の霊を無差別に引き寄せていただろう、と北祖母は言った。
だが、そうならない”存在が二人”が居た。
一つは、怒男だ。
怒男が、S子以外の霊を追い払っていたのである。
守護霊としての仕事をちゃんとこなしていたのだ。
もう一人は、何を隠そう『S子』であった。
S子の霊力は、それは怒男と同規模で、時代が時代なら祀られている様な存在らしい。
きっと生前もかなりの霊力の持ち主だったと伺えますね、と北祖母は言っていた。
そのS子の霊力は凄まじく、また存在が一般的な霊と異なる。
故に、引き寄せられてきた霊が一方的にS子に追い飛ばされる状態だったらしい。
言うなら、強引に合コンに呼ばれたのに、途中で帰っていいよと言われてるような状態。
それが周囲の霊たちだ。
なんか可哀相だと失礼ながら思った。
519:
凄い展開になって来たな
続きが気になる
520:
もちろん、俺もS子もそのような自覚は無い。
北祖母は『迷惑な二人』とごもっともすぎる様子で笑っていた。
北母「それにオレが、その子へ、周囲のチカラや自分のチカラを渡しているですよ?」
オレ「は、はい……?」
それは愛のパワー……なのかどうか分からないけど、
S子と俺は霊的部分で深く繋がっているそうだ。
言わばパイプのようなもので、それを絆と言うなら絆だし、互いの生命を共有しているとか、なんかよくわからない状態らしい。
フェイトの様な感じだろうか?
S子は一体なんの英霊だろうか。
ともかく、俺のそのパイプがもの凄く厄介で、とにかく周囲を巻き込むらしい。
今回、S子が起こしたラップ現象がすさまじかった理由。
それは俺が周囲の人達(霊力強い人たち)から、霊力を吸い上げて、全てS子へ供給していたからだそうだ。
S子自身もかなりのチカラを持っているが、それを過剰に上乗せするかのように俺がチカラを渡していたらしい。
521:
結果、かなりの惨事を招く寸前だった。
北祖母がそれに気が付いたのは、S子を慰め清めているのにも拘らず、力があまり衰えなかったからしい。
本来なら、S子が泣き落ち着いてきた時点で、怪奇現象は収まるはずなのだ。
なのに収まらない、……と言った所でオレが原因だと気が付いたらしい。
なので祖母が一人づつ、家の外へ出して行き、オレを北祖父と結界の中へ閉じ込め
ようやく完全に落ち着いた……と言う所だそうだ。
ちなみに>>504はオレが原因である^q^
S子との思いでを強く考えすぎたせいで、なんかやらかしそうだった。
北祖母からは、とにかく落ち着きなさいと言われた。
523:
家の被害は、結界(お守り?)が破損した事と、土地自体に傷を負わせてしまったらしい。
オレとS子は、北母に「もう大丈夫だから」と言われながらも、
S子には頭を撫でながら何かを唱え、オレには北祖母がしていた数珠を渡された。
なんか、本当に申し訳ないことをしたのは分かったのだけど、
今一現実的じゃなさ過ぎて、なんかもう、ヘラヘラしてた。お互い。
ちなみにS子は「神霊的存在」と言われてメッチャ照れてた、可愛かった。
うん、親戚には悪いけど、可愛かった。
524:
外でその様子を疑い深く見ている親戚も居たが、もう何人かは逆に吹っ切れ騒いでいた。
それ所か、北祖父が頑張ったのか、なんか「オレ君凄いの連れて来たなーw」と笑う人の方が多かった。
その一方で叔母さんや娘さん、伯父さんや息子さんの何人かは、神社へ向かい、
北祖母は家の結界を張り直すのと、土地の傷を治すのに務めていた。
S子や俺には、裏庭の小さな石を重ねただけの祠に手を合わせ、謝りをするぐらいしかできなかった。
その時、蝋燭の炎がかなり激しく燃えていたのを北祖母は見た。
北母「今の状態でオレが死んだら、ろくな死に方しないね」
となんか笑顔で言われたんだけど、怖い。
525:
従兄Bは謝りに来た。殴ってすまなかったと。
オレも感情的になってすみませんでした、と謝りながら相手をしないつもりで居た。
ただ、少ししてから、祖母が「さあ、家で今日は盛り上がりましょう」と言い始まった宴会。
その席で、伯父さんらの計らいでオレと従兄Bは隣の席になった。
なお主のすぐ横であるため、かなり背筋をお互い伸ばしていた。
従B「……さっきは本当に悪かったなァ」
ビールを飲みながら深い声で言う従兄B。
オレ「い、いえいえ……」
オレはスクリュードライバーを飲みながら抵抗。
従B「あそこに居るのが俺の娘なんだよ、かわいいだろ?」
そうして、従兄Bが激怒していた理由が判明した。
従兄Bは、見た目通りのかなりの不良で、娘さんを授かったのは12の頃。
まじかよ!?俺なんか未だに童貞だぞ!?まじかよ!?
12とかエロ同人誌みただけで、パソコンウィルス感染したとか思って泣きながら親父に白状していた年齢だぞ!?
従B「いやー、大変だったよ……」
もちろん北祖母はかなり激怒して、従兄Bを半殺しにしたそうだが、従兄Bは只管謝罪し許しを得たそうだ。
Bの彼女さんは、不良とはかけ離れた優秀な女の子だったらしい。
Bが自慢する娘さんは確かに頭が良さそうで、学校でもモテるんだろうなーっていう美女だった。
なお、俺は従兄Bに「美女だろー美女だろー」となんかスゲー言われる度にイライラしたけど、認めるよ(´∀`#)
ともかく、Bはその子を遊んでやろうと詰め寄り、
そう言う子ほど危険な遊びに心揺さぶられ行為に及んだ……
かなりあり過ぎて困る不良武勇伝だ、
ただ、違ったのは、そのまま彼女のことが好きになってしまったことだろう。
従B「向こうの親御さんにも殺されかけたよw」
ただ、妊娠を隠していた時期が長く堕ろすのは無理な状態になっていた。
さらに何より北祖母と向こうの親も「水子」にするのは嫌っていたらしい。
かなりの難産だったそうだが、その年齢にしてはかなり元気な娘さんが生まれたそうだ。
従B「だから一生懸命、アイツを支える為に働いていた。もちろん中卒」
そう言いながらどんどんビールを飲んでいく従兄B。
この先閲覧注意。
526:
従B「……ただ、アイツはオレのことを憎んでいるかもな」
かなり重い話だった。
イカツイ従兄Bはボロボロ泣いていた。
出産したが、周囲の好奇な目と、嫌がらせ、暴言、恥ずかしい言葉。
オレは経験してないから分からないけど、町の人が全員知っているような状況だったらしい。
それでも負けずに二人は頑張って生きて子供を育てていた。
ただ、三年前、従兄が18の頃、悲劇が起きた。
彼女さんは娘さんが幼稚園に行くようになったのをきっかけに稼げるように大学に入ったらしい。
ちなみにその大学の先生と、北祖母が知り合いで、恐らく裏口じゃないけど、何等かの取引したんだろうね。
最初こそうまく言っていたが、なんと彼女さんの元同級生が居たそうだ。
そこから彼女の噂は一瞬にして広まり………。
なんと彼女を襲った馬鹿が居たらしい。
それもギリギリ未遂だったが、幼い娘の目の前でやろうとしたそうだ。
そこに従兄Bが早帰りし、発見し、半殺しにし……の状態に。
オレは何も飲めないし、近くで聞いたS子なんかメッチャ泣いてた。
そりゃ泣くわ。
527:
襲った男は刑務所に。従兄Bも数か月刑務所に。
ただ、それが耐え切れず、大学でのイジメも酷く……。
何より襲われかけた事実に心身疲労。
彼女の家族とは絶縁状態。
何度も足を運んでいた北祖母ともあまり合わなくなり。
従B「……もう娘しかいない」
その言葉で、もう全てを悟れた。
その日、北祖母の家に娘さんが一人で現れたらしい。
聞けば彼女さんと来たが、彼女さんはいない。
――察する通り、自●していた。
その日の夜、「なんで一緒に居てくれないの?」や「貴方に会いたくなかった!」と夢の中で従兄Bは責められたらしい。
そして、数日後にその一報を聞いた時は、あと追おうと考えたとか。
528:
てか、もしかしたら、この話知っている人居るかも。
従兄は、子供の支援団体のボランティアしていて、結構こういう出来事を持っている人だし、学校で話して回っているらしい。
ちなみに、書き込みする前に本人に一応許可得た。
意外と笑ってて、ちゃんと広めろよ!とか言われた。
なにをどう広めればいいのか……(困惑
>>527
ただ、娘さんを一人にする訳に行かず、真面目に刑期を務め短縮し、出所。
と言うか、刑務所内でも内容が内容だっただけに、刑務官や受刑者たちとの関係は良好だったそうだ。
その後は、北祖母に頭を下げ同居させてもらい
真面目に働きながら娘さんを育てているらしい。
さて、激怒した理由について語ると。
従B「さっき、妻の声が聞こえた。”●●(娘)を守って”ってな。
 振り向けば、娘は顔色悪くして座り込んでるし、その原因がその子だって直に分かったよ
 俺も鳥肌凄かったし、その子は本当にマズい存在だって意識しなくても分かる。」
従兄Bはそう言いながらも、頭を下げ、再び謝罪された。
流石に俺もS子も何とも言えなくて、寧ろコッチが頭を何度も下げていた。
そんなこんながあり、従兄Bも「良い奴だな」と言われ、関係はこの親戚一同の中で一番仲良くなった。
533:
創作だとしても本当だとしてもおもしろいから読んでいる
と言うか>>1がネットの友人に心当たりある・・・。
というか私もオカルトとかのお話が学術的に好きなのです
534:
その夜は、本来やる予定だったオレの歓迎会と、明日からの予定について教えて貰った。
明後日、儀式をするそうだけど、その前の日ぐらいは気楽に遊びましょう、ってことだった。
北祖母「……実は、従兄Aと親父からのお願いなんだよ」
そうとだけ言われた。
察するに、従兄Aと親父はオレがS子に好意を抱いているのは分り切っていた事で。
だからこそ、天国に送る前に思い出をつくらせようと言うことなのは見え見えだった。
北祖母は、もう一度俺らに何かを念じたあと「大丈夫」と言い去って行った。
客室には、律儀に布団が二つ並べられていた。
一つはオレので、もう一つはS子の……と言う事らしい。
ただ、寝つくまで大変だった。
S子は只管謝って来るし、オレもなんか謝っていたし。
ただ、長い旅で疲れていたし、色々あって疲れていたし、……で気がついたら寝てしまっていた。
536:
まあ……何を言われようとも話します。
気がすむまで話します。にしても、かなりの長文なのは気になっていた。
ぶっちゃけ読んでいる人少ないし、滅茶苦茶レス独占して投稿しちゃおっかなーってぐらい、
憂さ晴らしに利用していたけど
見ている人が意外に多いのかな……、もうすこし完結に話せるように努めます。
537:
「群馬」
「悪い影響」
「厨二病な設定みたいなオカルティックな話」
がピンときたんよーw
538:
>>537
誰にも話していないのだけど、なんなんだろう……
クソ友人かな?もしも違ったらすまん(´∀`;)一応、スルーするわ、ごめん
539:
>>538
どうぞ、続けて。
540:
ちなみに、今何人かにチャット送ったんだけど、それが来てたら>>537とはフレンドだわ。
あと、多分、話していてなんか辛いのは、説明部分が多すぎたからかな。
ちょっと、話をまとめるついでに、休憩してくるよ。
やっぱり今日は暑すぎる……クーラーきかねェ。
544:
したっけ続きはー?
547:
>>534続き
まだ薄らと暗い早朝にオレは目が覚めた。
慣れない畳の上で寝ていた事もあり、背中が凄く痛かったのをぼ得ている。
ただ、そんなのを考えているのもつかの間。
隣居るはずのS子が居なかった。
それで「また消えた!?(・∀・;)」とか思って、とりあえず大慌てで居間へ向かうオレ。
やはり昨日の一件で……とか思いながら、また大騒動になると思っていた。
居間につくと、親戚さん達が布団を並べて寝ていた。
オレとS子に気を使ったのか、S子が居るからか分からないけど、皆大きな今で寝ていた。
テレビで見る山小屋のような感じ。
もちろんS子の姿はない……と思ったら台所から声がした。
北母「まだ寝ている人もいるから、静かにしなさい」
S子「オレさん、おはようございます!」
台所のテーブルに座る北祖母とS子の姿。
オレ「……は?(´∀`)」
一瞬思考が停止した。
ちなみにその時のS子は元気そうで笑顔で手を振っていた。
548:
北母「とりあえず顔を洗い、歯を磨いてきなさい」
寝起きで顔洗いと歯磨きとか漫画でしかみたことなかったけど、言われるがまま洗面台へ。
どう考えても、この家で北祖母に逆らうのは無理だ。
S子「厳しいですよ……w」
北母「いいえ、ウチで預かる以上は……」
そんな北祖母の厳しい会話が聞こえたり聞こえなかったり。
やはりS子と北祖母は楽しそうに会話している。
オレ「……どういうことなの(´∀`)」
もうここにきて、何が何だか、。
今も話すのもメチャクチャになってるけど、本当に何何だか分からない事が多い。
S子「朝起きたら、北祖母さんが起きていてお話を……w」
(*´・ω・)(・ω・`*)ネーと、北祖母とS子。
北母「聞いたわよ、”S子”って言う名前を付けたらしいじゃない」
それから、北祖母とS子で今までの話をした。
最初に出会った時とか、オレがS子に話しかけていた時とか、警察とか、植物園行ったことやら。
おどろいた事に、オレが話すよりS子の方が積極的に話していた。
祖母はニコニコしながら「あらあら」とか、適当に相槌しながら話を聞いていた。
北母「オレはよくやった。」
北祖母は微笑みながら、俺の方へ親指を立てたグットポーズをした。
ちょっと老婆がやるには想像できず笑った。
S子「本当に……オレさんありがとう」
何度目だろうか、S子は俺にそう言いながら笑っていた(´∀`*)
549:
朝5時半になると、叔母さんや高校生以上の娘さん達が続々と起きて来た。
北祖母は台所へ立ち朝飯の用意を始める。
それを見て「手伝います」と言って手伝って行く叔母さんや娘さん……。
何人か伯父さんたちも起きて、外へ煙草吸いに行ったり、散歩に行ったり。
従兄Bも起きていた。
従B「オレ、散歩行くか!」
ニカカッ!朝からスゲー元気な笑顔と大声!
一瞬面倒だと思ったが、結構すがすがしい関東では味わえない空気を吸いながら散歩もいいなーと感じた。
オレ「は、はい……w」
ただS子も……。
S子「あ、じゃあついて行きます……!」
オレが尋ねる前に、S子の方から名乗り出ていた。
オレ「あ、S子もついて行くのですがいいですか?」
従B「お、おお……いいぞ……ww」
従兄Bは少し困惑しながらも、S子が同伴するを承諾した。
散歩しながら分かったが、S子の姿を従兄Bも見えているらしい。
声に関しては、ブツブツとしていて聞き取れないそうだ。
従兄Bは結構S子に質問をしていた。
何処から来たのや、どうしてそうなったのか分かるのか?とか。
それを通訳し伝える。もちろん殆どS子は覚えていない。
従B「大変だったなぁ……俺も確り送れる様にがんばるよ」
従B「昨日はすまなかった……!」
S子の方を見ながら頭を下げる従兄B。
S子は最初はジッと見ていたが、直に「いいですよっ」と笑顔を向けていた。
言葉は分からないかったそうだが、S子が許してくれたのは分かったようで、
従兄Bは何度も「優しいな!」と言っていた。
550:
今更だけど、気が付いたのて訂正。
従兄Bの話で「三年前」とか言っていたが、もっと前だった。曖昧に書いてしまった。
去年は娘さんは12歳だし、年齢が合わなくなる。すまない。
551:
家に戻ると、かなりの量の朝食と学校でしか見た事が無いような鍋が置かれていた。
ちょっとした旅館状態になっていた。
それと大量のオニギリが用意されていて、炊飯器が5台フル稼働していた。
今日は山の方へ行くので、そこで食べる昼飯を用意しているらしい。
その光景を奇怪に思いながら、朝食を取った。
味噌汁とご飯と漬物、子供が喜びそうな油物と、昨日の残りが並んでいた。
S子は「おいしそー」と。
オレには、なんか今まで以上に人間的に見えていた。
と言うか、俺の横に本当に生きているS子がいる、そんな感覚が当たり前と言うか、当然と言うか
なんかよくわからないけど、とにかく感じてた。
親戚の殆どがS子の存在に吹っ切れていたとは言え、
やっぱり疑り深く距離をいて食べてる人も居た。
ちなみにS子は、祖母のチカラをもってしても食事を取ることはできなかった。
それを祖母が「すみませんね……」と言っていた。
552:
ちなみにあの家だけかと思うけど、皆メッチャ食う。
とにかく食べる。子供も食う。すげーくう。
俺も巻き込まれてお変わりを3杯した。
S子は「す、すごい……」と終始気押しされていた。
朝食から30分ぐらい経ったら、もうあっと言う間に出発した。
北祖父と四人は明日の準備や、体調の問題で来なかったがそれでも……。
何て言うか、ワゴン車や軽自動車が沢山あった……
大家族と言うより、もはや旅行ツワー。
俺らは、北祖母が乗るワゴンに乗り、目的地である山を目指す。
……朝食べ過ぎたのと、運転の粗さで、道中2回も悲劇に見舞われたのは言うまでもない。
S子は子供の様に外の景色を見てはしゃいでいた。
北祖母はそれを聞いて「アレは●●」とか、「あの山の神はー」とか、とにかく色々教えていた。
森の様な山道を進み、駐車スペースのあるキャンプ場の様な場所へ到着した。
いや、キャンプとしても利用できるようで、川の方にはテントが幾つかあったと思う。
北母「では、いきましょーっ!」
アンタ本当に何才だよ……。
553:
天候はバッチリの晴れだったし、本当に自然!って言う感じの山道をずーっと登った。
空気もおいしいし、緑豊かだし、涼しいし……。
S子はと言うと、ゆっくりと歩きながら登っていた。
ただ、時々すぅー……と宙を滑り登っているのも見えた。
心なしか「ズルイ(´∀`)」と思いながら、登るのがメチャクチャ早い北海道一族を追いかけた。
S子「オレさん、がんばれ!」
時折S子がオレへそう声をかけてくれた。
もう、なんかメッチャ可愛かった。
その笑顔が励みになるよ(´∀`*)ただごめん、デブには辛い……
554:
待ってくた人板には居たが、
従兄Bで、親戚の幼い男の子を肩車しながら登っていた。
危ないだろ……と思うが、そんなの知らずダッシュしながら登って言ったりとかしていて……。
S子「オレさん、おいて行かれますよ?」
オレ「もういいもん。」
S子「皆さん早いですね……」
オレ「本当に……運動不足過ぎるのかな……」
結局、おいて行かれました。
と言っても、途中途中で伯父さんや従兄が待っていましたが。
決められた道を歩けば言い分、迷子になるような事はなかった。
S子は自然をかなり満喫していたようで、周囲をよく見ていた。
あの鳥なんだろうとか、何故か鹿を見たと言っていた。シカ居たっけ?
S子「ただ、キツネとかは居ないんですね……」
オレ「ほら、場所によるらしいし」
そう寂しく言うS子。
まあ、その時、S子にキツネミミを装着して妄想する事で萌えていた(´∀`*)
555:
目的地へ到着すると、道中ですれ違った人の数では思っても居なかったほど人が居た。
北祖母らは、一か所に集まり露店で買ってきたアイスやおつまみ、持ってきたオニギリを食べている。
北母「遅いです!」
すみません、としか言えなかった。
S子「その分、山を一杯見れましたーw」
北母「あら、それは良かったぁ……」
対応が違いすぎないか、北祖母よ。
いや、S子は俺を待ってくれていたんだとは思うけど……
そんな風に思いながら、早めの昼飯を取った。
556:
S子「オレさんはやっぱり凄いですね……」
オレ「へ、何が?」
S子「親戚さん方が凄い人ばかりだし、オレさんも凄い人だし」
オレ「う、うん……」
親戚が凄いのは認めるが、オレはたいしてすごくない。
S子「はぁー……うらやましいな」
S子はそう言いながら、親戚たちを見ていた。
何人かの親戚はチラチラとこちらを気にしていた。
S子「なんていうか、大勢に囲まれていると言うか……
 そう言う立場で居る人って、凄くうらやましいです」
オレ「そ、そうなのかな?」
S子「そうですよ、大切にした方がいいですよw
 どうしてこう思うか分からないですけど、本当に羨ましいです!」
やはり元気に笑っている。けど、嘘の笑顔だ。
ただ、オレはそれを指摘しては駄目だと、思った。
S子「はぁー……オレさんと綺麗な景色が見れて良かった」
オレ「こんなオッサンなんかと?」
S子「はい、それに……あんまり自分のことを軽蔑する発言は止めた方がいいですよ!」
ムッと怒った顔でS子は言う。
なんか可愛い(´∀`*) 
S子「少なくとも私はオレさんの事が大好きなんです……から。
 大好きな人が自分を馬鹿にしている言葉を聞くのは凄く寂しい……
 それに、こういう場所なんだし、もっと楽しみましょう、明るく考えましょう!」
S子「ねっ、オレさん!」
そんなような言葉だったかな、って言う自信がなくなるけど。
またしてもオレは夢の世界状態で、S子の言葉を聞いてしまっていた。
なんか言葉の一つ一つが、すごく夢のように聞こえた。
いやある意味幽霊だから、夢でも間違いないのかも知れない。
ただ、そうだとしても、この目の前に居る素敵な笑顔の女の子は、まぎれもない本物だろう。
誰が何と言おうと、姿が見えないであろうと、あの子は本当に居た。
ちなみに北祖母には聞こえていたらしい。
だって、すげー(・∀・)ニヤニヤしてたもん、それに今でも時々言うw
557:
ちなみにオレは泣かなかった。
結構今まで泣いていたけど、泣かなかった。
S子「朝、北祖母さんとお話をしていたんです」
S子は山の上から景色を見ながら言った。
S子「オレさんとの時間も短い」
オレは胸が苦しくなった。
S子「だから二人でいる時間を大切にしなさいって」
オレは”お別れが近い”と心のどこかで思う。
S子「ただ、やっぱり急には無理ですよね!
 本当に残り短いけど一緒の時間を楽しみましょう!」
そしてS子はオレの名前を呼んで、最高の笑顔を向けてくれた。
オレは、テレビやドラマや感動シーンとかで泣き顔の笑顔をみたことあるけど、
そんなのゴミに思えるような最高の笑顔を見ていた。
なお、童貞拗らせていないぞ。
558:
さっきまでの寂しい気持ちは、一気に消し飛んだ。
何て言うか、一気に「おっしゃやるぞ!!」って言う変な活力が湧いてきた。
そしたら、なんかS子がスゲー、すげー、すげーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
もうなんか言えないわw本当に書けないww
とにかく可愛く見えて仕方がなかった!
オレ「……」
そしたら、S子は一瞬驚いた顔をしていた。
見えている人がお茶を数人吹き出し、むせている人もいる。
北祖母なんか「あらあら(・∀・*)」となんか目線逸らす。
そんなのが見えているのみも関わらず、俺はS子に キス をしていた。
その後、ギュッと冷たい身体のS子を抱きしめてしまっていた。
気がついたら本当にしちゃってた、やらかしてた、やってしまってた。
言い逃れできない、
衝動的だったけど、そうなるのは当たり前で、なんか必然だと思う!!
それになんか凄く凄く恥ずかしくなかった!
つーか、親戚以外の他の人たちの数人が「なにあれーw」って感じで見てた気がするけど、
美味い具合に親戚さんたちが隠してくれた気もする!!!
とにかく、幸せをかみしめていた。
559:
流石にS子もキスされた時は呆然としていた。
ただ、抱き着いてからはS子もオレの背中を抱き着いてくれた。
こないだみたいな励ます感じの抱き着きと言うより、
本当になんかなんかw幸せって感じで互いに意識し合って抱き着いてた。
うん、あとでちょっと「一言言ってよ〜」と言われたけど、デレてたからOKだろう!
従兄Bにはスゲーおちょくられた。
「あれじゃ彼女できねーぞーw(゚∀゚)」ってさ。
分ってるわボケェ!今ではこの有様じゃ!
伯父さんや叔母さんには「若いねー」ってありがちな事言われた。
でも、なんかメッチャ(・∀・)ニヤニヤしてた。
うん、更になにがあったか伝えまくってる伯父が居た。
勘弁しておくれ。さすがにそこまでされると恥ずいわ。
なお見えない親戚からは「なーにやってるんだ、あれ……」と戦慄物だったらしい。
ただ見ているうちに、俺がS子と抱き合っているのが見えて来たーとか、何人かの中学生以下のお子さんたちに言われた。
560:
少し話すには、これから(抱き合ってから)時間経ってしまうので混乱しちゃうかもしれませんが
北祖母には、この後、家に帰ってから呼び出され尋ねられ、>>482で語った通り話しました。
S子同伴で。
公開処刑なんかより、恥ずかしかった。
ちなみにこんな感じ↓
北母「先ほどの行為は……まあ、気持ちは分ります」
オレ「す、すみません……」
S子「は、はい……(照れ気味)」
北母「正直に申しなさい」
ジロッと俺を見る。
北母「やっちゃった?(・∀・)ニヤニヤ」
オレ「え!?」S子「ええ!?」
北母「時々いるからねー、幽霊とやっちゃう人。幽霊が襲っちゃう事も」
オレ「いやいやいやいやいや、前に抱き合った程度で!」
北母「怒男を見ればわかりますよ?」
怒男、まさかの裏切り。
いや言った訳じゃないけど、なんか「┐(´∀`)┌ヤレヤレ」って顔していたそうです。
つーか、お前見てたのかよ。
S子「……ちょ、ちょっとやりかけました、すすs、スカートをめくって足を見せて……」
S子さん何アタフタしながら言ってるんですかーーーー!
S子「(・∀・)ニヤニヤ」
工エエェェ(´д`;)ェェエエ工
裏切り、と言うよりもS子はこの人には全て話してオレさんを任せようとしたそうです。
余計なことを……いや、のちに言わなきゃならない人が出て俺も言いましたけどねぇ……
北母「……ふむ、ただし程々にしておきなさい。あと、今晩が最後ですからね」
ば、ババ様……!何言ってるの、ババ様……!
561:
その後は、かなりイチャイチャしていました。
親戚一同と記念写真を取る間もずっと手を握り、
親戚の一団から少し離れたベンチに座り景色を眺めたり。
S子に、初めて図書館で会った解き冷たくされたーと、何度も言われ弄られたり
オレは、警察官( ´_ゝ`)(´<_`  )←の話でアレは面白かったと言ったり。
とにかく、幸せな一時を、過ごしました……
どうでもいいけど、撮影が大変でした。
叔他「私のこの携帯つかって!」ピロリーン
伯他「カメラカメラ……」パシャパシャ
子供「お母さんも入って―><」はい、チーズ
娘 「スマホで取っておきましょうw」カシャン
その他大勢「「「オレも俺も」」」「「「この携帯でカメラで」」」
圧倒的カオス
……すごいね、大家族じゃないけど、こうなると凄いね。
一人が現像して回すって言う訳にはいかないのね。
ちなみに数人がとった写真にオーブが移り込んでいたり、主にオレの手が欠損していたりしました。
オーブは山の霊で、欠損したオレの手はS子。
他の人の怪奇状態にS子は、北祖母公認で関わりないそうです!変にS子を疑わないで!
S子は笑って許していたけどね……ww
562:
ここまで来れば、S子と親戚との関係もかなり良好でした。
それが個人的には安心できて、何よりでした。
帰りは、北祖母が事前予約していた高級そうなお店へ向かい、北海道の名産品のフルコース。
S子を上座と言うのかな?凄く良い所に座らせ、その目の前にオレが要る感じだったのですが。
ビールもどんどん持ってこられ、オレはビールを普段飲めないのですが、少し頑張って飲みました。
S子の方にも、誰も手を付けないのだけど、どんどん物が運ばれて行って、
ちょっと、千と千尋のカオナシに豪華な料理をたくさん持って行く様を思い出したりしました。
で、気が付くと、オレとS子が隣り合わせに座っていた。
ずーーーーーーーっと、酔いもあってか、ヘラヘラしながら寄りかかっていた。
S子は困った顔をしながらも、何度も「もうぉ……」と言っていて、
それに萌えてました(´∀`*)
563:
S子はニコニコしていた。
オレもニコニコしていた。
ちなみに酔いもあったけど、意識が失うほどじゃないです、気分が高揚する程度の酔いです。
其処まで酷い事にはなりませんでした。
ただ……S子の足を……ゲフンゲフン。
その後、クルマの中で眠りにつき、家に帰り、>>560の様な事態になりました。
566:
その日の晩、オレはとにかく寝れなかった。
いや、筋肉痛の前兆を感じていたし、疲れて布団に沈み込む様に横になっていた。
隣にはS子が居て、S子はボーッと天上の模様を見ていた。
帰って来てから、あんなことを北祖母に言われ妙に意識していたけど、
そう言う気にはならなかった。少し残念だったけど、仕方がない。
寝る前に北祖母から、明日の除霊について説明された。
ここからそう離れていない小さな山の神社を借りて、S子を天国へ送ると。
北母「いいかい、オレ。
 S子ちゃんと一緒に過ごせるのは今日で最後になります。
 決して悔いの残らない様、
 同時に貴方もS子ちゃんも、強い未練が残らない様に務めなさい。」
そう北祖母は、オレだけを呼んで話した。
頭の中では十分に分かっているつもりだった。
ただ、いざ目の前に来ると、何とも言えないほど、何も出来なかった。
いや、何をすればいいか分からないと言う感じだろうか。
先ほどまでの幸福感は嘘の様に、悲しさと寂しさと不安がこみあげていたのを、よく覚えてる。
567:
最後の夜、って下手に意識して、何か気を使おうと思う。
ただ、何を話しかければいいか分からない。
とりあえず喋ればと思ったが、その言葉が出る寸前で止まっちゃうんだ。
いつもなら、S子の方から何か話題を振ってくる……こういう時なら。
毎回S子へリードされていることが多いし、気にはしていたけど、今回は期待していた。
S子「……。」
ただ、S子は上を見たまま、何かを言う気配がない。
オレ「……。」
対抗するつもりは無いけど、俺も無言になる。
569:
時計の針の音と、外で鳴く生き物の声しか聞こえない寝室。
電気が消えてから異常なほど長く感じた夜。
この空気は気まずいと言うより、そう言う空気なんだ。
お通夜と同じだ。
声を出しちゃいけない、笑っても、出来ることなら泣いてもいけない。
泣いちゃうなら仕方がないね、悲しいのも仕方がないね。
ただ、色々な人が、色々なことを想っている時間。
あの時間が流れていた。
いや、お通夜の雰囲気は人それぞれだと思うけど、オレはそうお通夜ではそう感じてる。
だから、ここで声を出さないのは正解だと思うと、不思議と安心してきた。
そもそも、悲しいとか寂しいとか不安だとか、そう言う考えになるのは間違えだ。
オレ(強気で行こう。S子に心配かけない為にも)
そう思うことで、気持ちを誤魔化しながら落ち着かせた。
570:
そんなんで寝たもんだから、翌日はかなり早く起きた。
外はまだ暗かった。
S子の方を見ると、S子は可愛い寝顔でいた。
両手を胸の下で組、落ち着いた表情で眠いっている。
はぁ……制服だから寝苦しそうだけど、はぁ……可愛すぎる……っ!
そんな変態思考で目覚め、とりあえず台所の方へ向かった。
571:
北母「あら、本当に早いのね」
オレ「お、おはようございます……」
北祖母はすでに起きていた。
小さなライトスタンドを使い本を読んでいる。
おいおい、幾らなんでも早すぎるだろ。
外じゃ、まだ虫が鳴いているし、陽太様だって登ってねーぞ。
と内心思いながら、それを見透かされ「年を取ると早起きするのよ」と言われ。
本当に敵わない人。
心の底からそう思った。
洗面台へ向かい、顔を洗い、歯を磨き、台所へ戻ると祖母はお茶を出してくれる。
北母「昨日の夜中はどうでしたか?」
北祖母は本を閉じながら優しく尋ねてくる。
オレ「特になにも……」
北母「あら、そうなの……寂しいわね……」
オレ「本当に……寂しいです……」
北母「ふふっ、そうね、オレには寂しい事かもね」
オレ「……これで良いのですかね」
北母「それは私が判断することではないです」
オレは何も言い返せない。
オレ「……北祖母さんなら、良かったと思いますか?」
北祖母は目を潰し考えて。
北母「今のままじゃ、お別れするのは嫌かな〜」
そう笑った。
北母「私だったら、そもそも除霊されたくないもの」
オレ「えっ?」
それは、予想外過ぎる質問だった。
ハトがまめ鉄砲を喰らうような顔とはあの時のオレの顔かもしれない。
572:
北母「私は、S子ちゃんほど貴方を愛していたら離れたくないわ。
 何をおどろいているのですか?
 それは凄く当然で当たり前のことじゃないのかしら。
 
 好きな人と過ごし、好きな人とお話して、好きな人と生きる。
 それほど素晴らしい事が、この世に他にあるかしら?」
一か月前の俺なら即「ネトゲ」とか答えたかもしれない。
ただ、今の俺には「 ”その通りです” 」と言う以外、言葉は無かった。
北母「私はこう見えて我侭ですからね。
 もっと生きていたいし、もっと子供たちの顔が見たい。
 今はヨボヨボだけど北祖父さんとも、ずーっと一緒に暮らしたい。
 不老不死の薬があるなら、私は間違いなく飲みます。
 それぐらい私は生に対して、鬼で、我がままで、狡い人間です」
オレはただ茫然と聞くしかなかった。
573:
北母「でも、それは人には叶わないです。
 死んじゃいます。お別れは絶対に来ます。お別れして天国へ行きます。
 ただ普通の人が、普通に天国にたどり着くには難しい。
 だから、生きている人たちで集まって、天国へ行けるようにお呪いをし、天国へ逝かせる。
 それが普通なんです。
 ……だけど、私は『天国に行くのが正しい』とは少しも思ってません。
 そう持って除霊しなかったことも沢山あるのですよ?
 もしも、今からS子ちゃんの除霊を止めたいと言うなら、私は賛成します。」
予想外の言葉の数々に、俺は言葉が出なかった。
574:
専門も言っていた。
『もっともお祓いが、彼女の幸せな気もしないけど』
それに社長は霊と共同生活している。
けれど、受け入れ、問題もあっても幸せそうだ。
ただ、ニトは成仏が正しいと言っていた。
そうだ、S子は基本的何もできない……それは嫌だろう。
――結局オレは、オレでの答えを見つけようとして居なかった。
そ れ を 北 祖 母 は 見 抜 い た 。
北母「……貴方はどうしたいの?
 流されて、周りに言われて、そんなんでS子を振り回して何がしたいの?」
その言葉にオレの頭の中は一気に真っ白になった。
親父の言葉や、従兄の言葉も、なんも聞こえなくなる。
575:
オレは人生で味わったことが無いほど、考えた。
本当にオレがしたいのはなんだ?
周りの声なんか聴くな、オレは何がしたい。
S子と幸せになりたい。
その幸せってなによ?
じゃあ、その幸せってなんだ?
S子を見て萌えてること?違うだろ。
S子の足を見て萌えてること?違うだろ。
ああ、そうだ。
S子と家庭を設けることだ。運じゃ叶うのか?
バーカ、叶う訳がねーんだよ、あほ。
S子と結婚する、叶うかもしれない。
今でも幽霊と結婚ってニュースになる、日本じゃ聞いた事が無いけど。
でもそれは、違う。そう言う幸せじゃない。
いや幸せだけど、そう言う幸せは、オレは望まない。
バーカみたいに、アホみたいに、童貞拗らせないで。
仕事よりも、ネトゲよりも、今までの受験勉強よりも、とにかくとにかく考えた。
ただ、答えは本当に何の前触れもなく、頭に過った。
576:
S子が幸せだと思うことが幸せなんじゃないか?
最初は疑問だった。
ただ、S子が笑っている時、オレは幸せだった。
S子と楽しい事を話している時は幸せだった。
S子が暴走した後の和解した時は幸せだった。
S子がスカートたくし上げた時、いやその後だ、幸せだった。
昨日もそうだよ。
S子は幸せそうにしていた。その時俺だって幸せだった。
ちがう、俺が幸せかどうかじゃない。嬉しいのは其処じゃない。
”S子が幸せだと思っていただろう事”を思い出すと、嬉しい。
結局オレの独りよがりな視点でしか言えない。けど、そうだ。
もーーーーーーーー何て言うか。
とにかくウザイ、臭い、キモイ、死ね、くたばれってレベルだけど。
このさい恥なんか知るか。
オレ「S子が幸せだと……思う事をオレはしたいです……」
ぷっはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あはははははwwwwwww恥ずかしいけどwwwwwwww
はぁ。草刈る。
とにかく、俺はそう言いました。言っていました。
北母「…………良いじゃない?私は良し悪し決めれないけど、素敵よ」
なんかとても優しい顔で言われた。
照れながらオレは笑った。
北母は語った。
きっと、これが本当の『本音を言う』状態で、
こう言う辿り着いた答えが『真理』って言われるんだと思う。
幾つも答えがある。
その中で、一つの答えを掴む。
他に答えはあるけど、それでも。
オレは”これが答え”だと思い掴み、持って歩く。
そう言う状態が真理なんだと。
577:
テンション落とす為に暗い事言うけど、
ぶっちゃけS子への真理には辿り着いたけど、オレへの真理は辿り着いてません。
童貞です、ちょっと痩せたけどデブのままです。仕事も大したことしてません。
ふぅ……。あっかん、顔熱い。
なんでネットで変なこと熱く語ってるんだろう。.
うわあああああああああああああああああ
本当に聞いてくれてる、見てくれてる人が居たら、感謝します。
578:
イイハナシダナー
579:
そんな話をしていたら、外は少し明るなり始めてた。
S子「おはようございます」
オレ「うわっ!」
本当にビビりました。突然オレの後ろに立っているんですよ。
オレ(今の恥ずかしい言葉効かれたかな〜……)
とか思いながら、恐る恐るS子を見るけど、S子は「?」な表情で俺を見る。
心の中で小さく「うっし」とガッツポーズ。
北母「あら……、そうだオレ、S子ちゃん。
 少し外をグルッと散歩してらっしゃい」
その時、俺は北祖母の気遣いに気が付けずあらぬことを言いました。
オレ「き、筋肉痛で……」
北母「はぁー……なら自転車でも使いなさい。
 とにかく外は気持ちが良いから。いってらっしゃい。」
何か、妙に北祖母は俺らを追い出したいのかな?って感じた。
今日はお祓いごとがあるし……と、見事的外れな思考をして、自転車の鍵を取る。
そして、ボロボロで空気の甘い黒い自転車を借り、明け方の外へとS子と出て行った。
それが、最後のS子との散歩だった。
580:
ちょっと、ご飯食べてきます。
……うし、食べたらラストになります。
581:
>>580
ゆっくり食ってこいよ
…もうラストか…
582:
ちゃんと見てるぞ
ラストに近づくにつれてさみしくなってくるな
583:
>>579続き。
オレ「さ、寒くね……?」
S子「寒いの?」
夏だと言うのに外は意外と涼しかった、それ所か半袖の俺には寒い気がした。
S子「どこまでいくの?」
オレ「うーん……適当に行こう」
なんと気の利かない言葉だと、今だから思う。
どこまで散歩に行けばいいか分からないけど、
少なくとも迷子にはならないように、と心がけながら自転車をこいだ。
ただ、準備があるんだろうなーって勝手に思って気を使っていたので、
時間も掛けるつもりではいた。だから結構遠い所まで行っていた。
ただ静かにと道を走って行く。
自然豊かな場所だなーと思いながら、それをS子と話しながら、静かな道を走った。
S子はいつもの様にオレの肩に掴まり、オレに憑いてくる。
なんだか、これも最後かと思うと寂しいと思ったが、S子にはそんな顔見せずにいた。
S子「……今日で最後ですね」
オレ「そうですね」
俺もS子も何も言えなかった。
今一実感がわかない、このまま、また明日「オレさん」って呼ばれそうな気もした。
584:
オレ「……変なこと聞くんだけどさ」
S子「はい?」
オレ「S子は成仏するのが幸せ?」
S子「……。」
何を聞いているんだorz
そう聞くとS子は何とも言えぬ表情で、少なくとも笑ってはいない顔になる。
何を考えたんだろう。
何を思ったんだろう。
分からないけど。
S子「……”幸せになれる”って、オレさんだけでも、信じてくれませんか?」
あの日、従兄に促されて、納得した気になっていたけど、
オレは納得できてなかったし、従兄の話を一ミリも呑み込んでいなかったと、思い知らされた。
だけど、今は。
オレ「分かったよ」
とにかく、S子がそれが幸せだと言うなら。
それを信じるべきなんだ、そう言うとてつもなく強い使命感を抱いた。
585:
それを聞いたらS子は安心したように息をついた。
オレはそれを見て同じように安心した表情になった。
S子「オレさん、あの時私を見つけてくれてありがとう」
オレ「……。」
S子「オレさん、夜中怖い思いさせてごめんなさい」
オレ「……。」
S子「あの後、私を探しに来てくれて、お話までしてくれて、ありがとう」
オレ「……。」
S子「植物園に連れてってくれて、ありがとう。
 私を助けてくれて、ありがとう。
 私を許してくれて、ありがとう。」
何度も何度も、色々なことを、ありがとう。
俺も気が付いて居なかったことも、ありがとう。
S子しかそう思わない事も、ありがとう。
S子「最後に、私のことを信じてくれて、ほっとーーに……ありがとうございます」
そう言い切る頃には、S子の口はモニャモニャになって、顔はグチャグチャになってて、
いつの間にか、俺の肩に顔を埋めて泣いていた。
左肩はとにかく重い。……そして冷たい。
涙を流せるようになったS子の涙はヒンヤリとしてる。
自転車を止めて、前にS子がしてくれたように。
今度はオレが、S子の頭を抱え、何度も撫でてあげた。
変態や、やましい心はなく、ただ、撫でて励ましてあげました。
泣いているS子は本当に子どものようだった。
586:
すまん、ちょっと待ってくれ。
ゲシュタルト崩壊したみたいだ。ありがとうが。見えない。
ガンバる。頑張るから、待ってく。
うっせーけど、こうやって書くと落ち着くんだ、まってくれ
587:
がんばれいっち
自分のペースでいいからな
588:
頑張れ。
俺はお前が語りきる事に真理を感じた。
お前を信じてる。
590:
>>585
今でも思い出す。
S子が泣きながらも経ちだした頃、オレはS子の手を握りながら見た。
段々日が昇って行くのよ、それがとても綺麗でね。
もう段々と空に色がついて行くし、周囲は明るくなっていくし、何となく自然や緑が光ってるような情景になってね。
あの美しさは見なきゃわからないけど、それでオレもS子も、凄い明るい顔になった。
もう北祖母様、ババ様、分ってたんだね。
この町の夜明けは、観光名所に出来るぐらい綺麗だって(言い過ぎ?)。
S子も俺も「わぁ」とか、心の底から出している様な声漏らしてて、
グルッと周囲見渡していた。
誰だっけ、清少納言だっけ。
「やうやうしろくなりゆく山ぎ」って言葉を残した意味が凄い分かったよ。
もうアレは、見た者は書き記してしまう。
それぐらい素晴らしい朝だった。人生最高の朝だった。
591:
オレとS子は元気になった所で、家に戻る事にした。
大分、時間も経ってた。
S子「……行こっか。」
オレ「うん……」
オレとS子は手を繋ぎながら来た道を戻った。
その間、言葉は一つも交わさない。
静かに歩いていた。
S子「……そうだ、オレさん!」
大分歩いた所で、S子が俺の顔を見ながら言った。
オレ「なに?」
S子「……自転車で二人乗りしませんか、そう言えば私そう言うの憧れていたんです!」
未だになんで、ああいう提案してきたのか分からない。
聞き直しても思い出したと言うけど、本当にそれがS子の憧れだったか、謎のままです。
でも俺は、S子を自転車の後ろに乗せ、来た道をこぎ戻りはじめました。
592:
オレの青春時代の憧れですよ。
後ろに可愛い女の子を乗せて、川とかで、二人乗りして下校する。
もちろん、そんな青春は、妄想の夢は、訪れませんでした。
オレはドキドキしながら、自転車にまたがりました。
その後ろでS子が、どう乗ろうか必死に考えてるんです。
ちょっとして、オレが、非現実的だけど「横に座ったら?」と言いました。
S子「それ凄くいいね!そうしよっ!」
オレの後ろへ、ポンっと、乗るS子。
心なしか自転車が少し揺れた気がした。
見ると少しS子は自転車にすり抜け埋まりながら、座って居ました。
そして、オレの腰にしっかりと抱き着きました。
S子「いこー!」
オレ「おおー!」
馬鹿みたいにはしゃいだ声出して、自転車をこぎ戻りました。
それこそ、ガキのようにw
お腹に感じる冷たさは気にならず、ただ、なんか、やけにハイテンションに。
S子も「キャッ」とか言いながら、楽しそうに乗ってくれました。
途中、なぜか宙に浮きあがったりしたけど……それはそれで良い思い出です……w
そんなせいで、家まであっと言う間でした。
本当にあっと言う間で、「もう一度……w」とS子と話しして、もう一周しに行っちゃいました。
その様子を見ていた北祖母は多分かなり呆れていたと思います。
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