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いろは「先輩、昨日は数学勉強してました?」


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1:
八幡「・・・そうだが」
いろは「わぁ! 私超能力あるのかも!」
八幡「何だよ唐突に」
いろは「いえいえ、何でもないですよ。苦手な数学を勉強しているなんてどうしたんですか?」
八幡「なんとなくな」
いろは「へぇ?」
雪ノ下「・・・それで、一色さん。生徒会の方は大丈夫なのかしら?」
いろは「今日はたまたま暇だったんですよ?、だからこうやって先輩に会いに来たんです!」
八幡「(嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか)」ニヘラ
雪ノ下「<●> <●>」
由比ヶ浜「むー・・・」ムス
八幡「!?」ビク
いろは「(・・・・・・)」
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3:
いろは「ところで先輩。今日は何をする予定なんですか?」
八幡「は? 何でそんなこと聞くんだ?」
いろは「別に良いじゃないですか?、教えてくれたって」
八幡「・・・今日も数学を勉強するつもりだ」
いろは「今度の期末試験、焦っているんですか?」
八幡「当たり前だ、2年になってから苦労するぞ?」
八幡「この世から買い物計算以外なくなれば良いのに・・・」
いろは「数学という学問がなければ世の中成り立ちませんよ?」
八幡「へいへい・・・」
由比ヶ浜「ヒッキー勉強しているんだ・・・ねぇ、今度の休み、一緒に勉強しない?」
八幡「え・・・いや、まぁ別に良いが・・・」
由比ヶ浜「じゃ、じゃあさ! 私も数学でわからないところg」
いろは「先輩は1人で勉強しないと集中できないんですよね?」
八幡「え・・・」
4:
由比ヶ浜「で、でもさ、人数が多いほど情報交換とかもできる訳だし・・・」タジ
いろは「人数が増えるほどグダグダになるのがオチです」
由比ヶ浜「え、えと・・・」シュン
八幡「お、おい、どうしたんだよ?」
いろは「<●> <●>」
八幡「ひぇ!?」ビク
いろは「・・・とにかく、先輩は1人で勉強してください。良いですね?」ニヤァ
八幡「ひゃ、ひゃい・・・」ビクビク
雪ノ下「・・・・・・」ニタァ
7:
八幡「(一色の奴、何だったんだ? 生理か?)」カキカキ
八幡「(やはりあいつの考えていることはよくわからん・・・)」カキカキ
八幡「またこの手の問題か・・・」
八幡「(本当嫌なんだよな、どうやって公式に当てはめろってんだよ・・・)」
八幡「あー・・・わからん」ギィ
八幡「(・・・何か飲んでくるか)」スッ
― キッチン ―
八幡「ん? 何だこれ?」スッ
八幡「(チョコレートケーキか・・・ん? メモもあるぞ)」
『いつも夜遅くまで頑張っているね! そういう陰ながら苦手を克服しているところも大好きだよ! これはほんの気持ちだよ☆』
八幡「・・・小町ぃ」グス
八幡「(俺はなんて良い妹を持ったんだ・・・! お兄ちゃん感激だよ!)」ムシャムシャ
10:
― 自室 ―
八幡「小町可愛いよ小町」ギィ
八幡「・・・ん?」
八幡「(さっきの問題が解いてある・・・)」
八幡「(あれ? 俺この問題やってたっけ?)」
八幡「(・・・ページ数を見間違えたか?)」ペラ
八幡「(ま、集中力が散漫になってきた証拠か、そろそろ寝よう)」
― 翌朝 ―
八幡「小町、おはよう」
小町「おはよう、お兄ちゃん」
八幡「小町、昨日はその、あ、ありがとうな?」
小町「え? 何のこと?」
八幡「だ、だからチョ、チョコレートケーキだよ。俺のために冷蔵庫の中に入れておいてくれたんだろ?///」テレ
小町「え? 何それ。私知らないよ?」
八幡「え・・・?」
八幡「(どういうことだ・・・? 小町が照れ隠ししているようには思えない・・・)」
八幡「・・・あ、そうだ! 書置きが!」ドタドタ
― 自室 ―
八幡「無い・・・」
八幡「(あれ? 昨日の夜机の上に置いておいたはずだよな・・・? 何でないんだ?)」ゾワ
八幡「(それよりも・・・)」
八幡「(あのチョコレートケーキは誰が作ったんだ・・・?)」ビクビク
12:
八幡「・・・てなことがあったんだよ」
由比ヶ浜「ヒッキー、それ本当? なんか嘘っぽいんだけど」ジトー
八幡「嘘なんかじゃねぇよ!!」クワッ
由比ヶ浜「ひっ!?」ビク
八幡「あ、その・・・すまん」
由比ヶ浜「え、えと・・・私も疑ってゴメンね・・・?」
雪ノ下「比企谷君・・・貴方、いくらモテないからと言って、遂に自分の都合の良い幻覚まで見るようになったのね・・・」
八幡「おい、人を精神疾患があるように見るんじゃねぇ。それに全然都合なんて良くねぇよ、恐怖しか感じねぇよ」
雪ノ下「そう・・・恐怖、ね・・・・・・残念だわ」ボソ
八幡「・・・?」
13:
いろは「どうも?、失礼します!」ガラ
雪ノ下「あら、一色さんじゃない。今日はどうしたのかしら?」
由比ヶ浜「いろはちゃん、やっはろー!」
いろは「いや?、実はですね。風の噂で先輩が怪奇現象に遭遇したと聞いたもので」
八幡「は? 俺は今こいつらに言ったばかりだぞ」
八幡「・・・まさか聞き耳立てていたのか?」
いろは「てへっ☆」
八幡「趣味悪いぞ・・・(いろはすカワユス)」
雪ノ下「・・・・・・」チラ
いろは「・・・・・・」
14:
いろは「ところで先輩、昨日の夜は捗りましたか?」
八幡「ああー・・・途中で集中力が切れたけどな・・・」
いろは「でも、結構問題数解けたんじゃないですか?」
八幡「まぁな・・・(こいつマジでエスパーかよ・・・)」
いろは「えへへ・・・そっかぁ・・・」ニヘラ
八幡「(こいつマジで可愛いな)」ニヘラ
由比ヶ浜「むー・・・」ムス
八幡「(由比ヶ浜はどうしたんだ? ん・・・?)」チラ
雪ノ下「<●> <●>」
八幡「うぇ!?」ビク
八幡「(何なんだよあの雪ノ下の目は!?)」ビクビク
いろは「それと先輩」
八幡「あ?」
いろは「そのチョコレートケーキ、どうしたんですか?」
八幡「不覚にも食っちまったよ・・・」
15:
いろは「へぇ?・・・で、美味しかったんですか?」
八幡「あまり思い出させないでくれ、マジで怖かったんだかr」
いろは「先輩、私の質問に答えて下さい」
いろは「美味しかったんですか? <●> <●>」
八幡「お、おい・・・どうしたんだよ? いや、まぁ超美味かったけどな」アセ
いろは「・・・そうですか」
八幡「でも気持ち悪いよやっぱり。得体の知れない物を食っちまったんだぜ? しかも未だに俺の腹ん中にあるとか・・・身の毛もよだts」
いろは「ちょっと。今、何て言ったんですか?」
八幡「え?」
16:
いろは「誰か作ったかはわからないにしても、わざわざ手作りで置いておくなんてそうそうしないことですよ? 本当は嬉しかったんじゃないんですか?」
八幡「お、お前何を言って・・・」
いろは「それに、今はそれが先輩の肉となり、血となり、先輩は美味しい思いを、ケーキを作った誰かさんは嬉しさを手にしたはずです」
いろは「何がいけないんですか? <●> <●>」
八幡「常識的に考えて誰が作ったかもわからない得体の知れない物を食べたなんて、気味が悪いだろ生理的に!」
由比ヶ浜「ちょ、ちょっと2人とも、落ち着こうよ・・・?」タジ
雪ノ下「・・・・・・」
いろは「・・・あっはははは! 冗談ですよ、冗談!」
いろは「先輩の反応があまりにもおかしかったんで、ちょっとからかってみただけですよ!」
八幡「・・・はぁ」
由比ヶ浜「はぁ・・・なんか疲れた」
雪ノ下「・・・・・・」
いろは「・・・・・・」
17:
いろは「でもちょっとやり過ぎました。すいませんでした、先輩」
八幡「気にすんな、こういうことには慣れてる」
雪ノ下「また自虐ネタかしら?」
八幡「事実だ。俺は女子から優しくされたことは1度もない」
由比ヶ浜「え、えと、私はヒッキーに酷いことしないからね?」
八幡「由比ヶ浜、これから毎日俺に味噌汁を作ってくれ」
由比ヶ浜「え!?///」
雪ノ下「<●> <●>」
いろは「でもまぁ・・・先輩の過去に関しては興味深いですね」
いろは「・・・特に折本さんに関しては」ボソ
八幡「あ? 何か言ったか?」
いろは「いえいえ、何でもないですよ。じゃあ先輩、また明日!」
八幡「おぅ」
八幡「(しかし・・・何故あのチョコレートケーキが手作りだってわかったんだ・・・?)」
18:
八幡「(今日は生物でもやるか・・・)」
八幡「(メカノレセプターか・・・歩行時に重要っと)」カキカキ
八幡「(ホメオスタシス・・・覚えておこう)」カキカキ
八幡「・・・さすがに今日は冷蔵庫の中に何も入っていないよな?」ボソ
八幡「(妙な胸騒ぎがする・・・飲み物を飲むついでにちょっと確認するか)」ガタ
八幡「(怖いけど)」
― キッチン ―
八幡「・・・さすがに今日はなかったか」ホッ
八幡「(さて、今日はもう少しやってから寝るか)」ゴクゴク
19:
― 階段 ―
ジャー カチャン ギシ・・・ ギシ・・・ バタン
八幡「(ん? 小町かな? トイレに起きたんだろう)」ギッ ギッ
20:
― 自室 ―
八幡「(さてと、続きをするか)」ギィ
八幡「・・・・・・」カキカキ
八幡「・・・・・・」カキカキ
八幡「・・・・・・」カキカキ
八幡「・・・・・・」カキカキ
八幡「・・・・・・あ」ポロ
八幡「(消しゴムが机の下に・・・)」スッ
いろは「
八幡「」
八幡「」ドタン
八幡「」
八幡「」
いろは「えへへ・・・見つかっちゃった・・・」ゴソゴソ
2

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