彡(゚)(゚)で学ぶ都市伝説『都市伝説とは何かを解説するスレ』back

彡(゚)(゚)で学ぶ都市伝説『都市伝説とは何かを解説するスレ』


続き・詳細・画像をみる


期待
3:
(´・ω・`)「ふんふんふん♪」ヌリヌリ
彡(゚)(゚)「何を作っとるんや原ちゃん」
(´・ω・`)「化粧品だよ。きうりのパックには美白効果があるって聞いたからね」
(´・ω・`)「野菜嫌いな人にもきうりの良さを知ってもらおうと思ってさ」
彡(゚)(゚)「……それは嘘やで。きうりでパックを作っても美白効果なんてあらへん」
(´・ω・`)「えっそうなの? だけどきうりに含まれてるビタミンCがお肌にいいとかなんとか……」
彡(゚)(゚)「きうりに含まれてるビタミンCの量なんて極わずかやし、そもそも人間の肌に栄養を与えてもそれが吸収されることは無いんや」
(´?ω?`)「そうなんだ、がっかり」ツクルノヤメー
5:
彡(゚)(゚)「そんな都市伝説、ちょっと調べりゃすぐに分かることやで。だから化粧品ってのは女にしか売れんのや」
(´・ω・`)「……都市伝説では無いでしょ? 確かに嘘かもしれないけど、きうりのパックなんて怖くもなんともないよ」
彡(゚)(゚)「お前はなんも分かってないんやな……ええわ、ワイが都市伝説について一から教えてやるから感謝せえ」
(´・ω・`)「え、別にいいよ……というかお兄ちゃん、最初から都市伝説のことを教える為に来たんじゃないよね?」
彡(゚)(゚)「いいから大人しく聞くんや! ほな始めるで」
(´?ω?`)(……なんで化粧品作ってただけなのにこんなことに……)
?彡(゚)(゚)と(´・ω・`)で学ぶ都市伝説?
6:
彡(゚)(゚)「まず原ちゃんは、『都市伝説』と聞いて何を思い浮かべる?」
(´・ω・`)「……信じるか信じないかは、貴方次第です?」
彡(゚)(゚)「まぁそうやろな。島田秀平、ロザン宇治原に並ぶ三大芸をしない糞芸人の一角ハローバイバイ関の影響が強いやろ」
(´・ω・`)「肩書きから悪意しか感じられないね」
彡(゚)(゚)「けれども、アイツの語ってる話の多くは、狭義では都市伝説に入らない物なんやで」
(´・ω・`)「えっ、そうなの?」
彡(゚)(゚)「せや。9・11テロ陰謀説や地震兵器の開発、世界一有名な秘密結社フリーメイソン。これらは噂話の一つではあるものの、厳密には都市伝説とは言えんのや」
(´・ω・`)「へぇー知らなかった。噂なら全部都市伝説に入るのかと思ってた」
彡(゚)(゚)「まぁ細かい点が気にされることはほぼないからな。都市伝説の定義自体もそこまでキッチリ決まってるわけじゃないんやで」
7:
(´・ω・`)「都市伝説の定義ってなに?」
彡(゚)(゚)「口承で伝聞される噂話の内、『現代発祥であり、根拠が不明』かつ『普遍性・多義性が高く、枝葉が容易に変容しうる』ものや」
(´・ω・`)「……? よく分かんないや」
彡(゚)(゚)「ほな簡単に説明していくで」
彡(゚)(゚)「都市伝説が成り立つ為の条件は、大きく分けると以下の二つや」
・検証が難しい
・専門性が低い
彡(゚)(゚)「これが満たされていれば、さっき述べた枝葉の変容が起きるっちゅーわけや。一つずつ解説するで」
・検証が難しい
彡(゚)(゚)「不幸の手紙が都市伝説に入らんのはこれが理由や」
(´・ω・`)「どうして? それも噂の一つではあるでしょ?」
彡(゚)(゚)「話の内容が問題なんや。例えば原ちゃんが『十日以内に五人に回さないと、呪いがかかって死ぬ』という内容の手紙を受け取った場合、その真偽を確かめるのに一番手っ取り早い方法はなんや?」
(´・ω・`)「そりゃ、誰にも手紙を回さずに十日待てばいいんじゃない。僕はそんなの嫌だけど」
彡(゚)(゚)「せやろ。自分から行動を起こす必要はなく、ただ待っていればいいだけや。特別な知識や道具もいらへん」
9:
彡(゚)(゚)「もしも十日目に本当に死んでしまったとしたら、それは本物の呪いと判明する訳や。逆に何も起こらずピンピンしてたらガセだと分かる。どっちにせよただの噂話ではなくなり、真偽が確定してしまうということやな」
彡(゚)(゚)「実際にはその手紙が本物の呪いである可能性は限りなく小さい。せやけど手紙を五人に回してしまった人は、呪いで死ぬことを恐れた、つまり手紙の内容が本物であると心の中で決めてしまった訳や。噂は真実へと昇華され、同時に噂の体を失う」
(´・ω・`)「真偽があやふやな状態は決して続かないってこと?」
彡(゚)(゚)「その通り。気取った言い方をすれば、不幸の手紙には必ず噂話としての『寿命』が定められているという事や。まぁいつ回しても構へんよ?なんて設定じゃ恐怖もクソもあらへんからな」
彡(-)(-)「そもそも不幸の手紙は成り立ちからして都市伝説とは趣を異にするものなんやけどな……これ以上は脱線するから止めておくで」
11:
彡(゚)(゚)「噂というものはあくまで曖昧模糊な物でなければアカンのや。根拠となる事実は本当でも嘘でもなく『不明』。そうでなければ都市伝説の特徴である変異が起きん」
(´・ω・`)「変異って……さっきの定義でいうと、『枝葉が容易に変容しうる』ってとこ? それってなんなの?」
彡(゚)(゚)「後で説明するで。今は定義についてもうちょい語らせてくれや」
彡(-)(-)「真偽を検証するのが難しい程、噂話の『寿命』は長くなる。どの程度難しければ都市伝説としてふさわしいのか……っていうのがまた難しいところやな。これはワイも決めることはできん」
彡(゚)(゚)「今はインターネットで簡単に情報を手に入れられるから、より巧妙に真偽が隠されたものでなければすぐ廃れてまうで。きうりの美白パックみたいにな」
(´・ω・`)「そうだね……こんなに悲しい気分になるなら、いっそのこと知らないままでいたかったよ」
彡;(゚)(゚)(どんだけ悲しんどるんやこいつは)
10:
思ったのと違うな
12:
都市伝説を1レスごとに書いていくスレかと思ったら違うんか
13:
>>12
ほんこれ
14:
>>10
>>12
すまんな、例を挙げていく訳じゃないで
・専門性が低い
彡(゚)(゚)「二つ目の条件はこれや。噛み砕いて言うなら、大抵の人が興味・関心を持てる内容でなければ噂は広がらんのや」
彡(゚)(゚)「例を一つ上げてみるか。ドコモの携帯『SH902iS』を使って「みられまくっちゃ」と入力すると、なぜかフリーズしてしまい強制再起動を余儀なくされるそうや。すぐにドコモがソフトウェアの更新をしたそうやけどな」
(´・ω・`)「へえ、それは大変だね。SH902iSって、どんな携帯なの?」
彡(゚)(゚)「これやで」
http://www.sharp.co.jp/products/sh902is/
(´・ω・`)「…………」
彡(゚)(゚)「2006年の5月に発売された携帯で、当時最長の22時間連続音楽再生が売りだったそうや。今でも使ってる人おるんやろか?」
(´・ω・`)「……まぁ、あんまりいないと思うよ」
彡(゚)(゚)「せやろな。ところで原ちゃんはこの都市伝説、誰かに話そうと思ったか?」
(´・ω・`)「いや……最初聞いた時は興味深かったけど、10年も前の携帯の話してもしょうがないし……」
彡(゚)(゚)「せやろ。原ちゃんがこの話に興味を持てないのは、異常が起きると言われている携帯が古過ぎるからや」
17:
不思議netがまとめてから読むンゴ
18:
彡(゚)(゚)「もし携帯がこんなに古いもんやなくてiPhone6やら5やったりしたら、ワイが話すまでもなくSNSで流れてくるやろ。それはiPhoneが大抵の日本人に通じる知名度だからや」
彡(゚)(゚)「この都市伝説を聞いて興味を持つのは、今でも同じ携帯を使い続けている人だけやろうな。前に持ってた人だって、10年の間に何回も携帯を買い換えてるやろうから、そんなに気にすることもないはずや」
彡(゚)(゚)「いくら魅力的な内容であろうとも、話に出てくる機種が聞いたこともない、誰も持ってないような物だったら噂が広まることはない。前提として、噂の中に登場するアイテムが聞き手の知る存在でなければアカンのや」
彡(゚)(゚)「これは環境や登場人物にも言える事や。ハローバイバイの関が話す都市伝説は、大体この条件を満たしていないことが多い。アポロ11号の月面着陸捏造説なんかその良い例や」
彡(゚)(゚)「「冷戦下において、アメリカがソ連に技術力を誇示する為に、月面着陸を演出した」……こんな話を今時の小学生にしたって首をひねられるだけや。興味なんかこれっぽっちも抱かへんし、まず冷戦のことから説明せなアカン」
彡(゚)(゚)「そんなんより妖怪ウォッチの裏話の方がよっぽど食いつきいいやろ。ジバニャンの腹にある茶色いアレ、実は腹巻じゃなくてタイヤ痕らしいで。生前トラックに轢かれた時の傷跡が、地縛霊になった今でも残っているんや」
(´・ω・`)「え、ジバニャンって幽霊なの? 妖怪ウォッチっていうくらいだから、ジバニャンも妖怪だと思ってた」
彡(゚)(゚)「そうや。この話も妖怪ウォッチを知っている人じゃなければ、ふーんで終わってまうな。陰謀論と同じで、ほとんどの人間が興味を持つかと言われれば違う」
彡(゚)(゚)「あくまでも大多数の人間が理解できる話でなければ、都市伝説としては成立せぇへんのや。固有名詞が出てくる時点で、それを知らない人に受け入れられることは無い」
彡(゚)(゚)「裏を返せば、同じ知識を持っている人達の間では成立するってことやな。こういう限られた環境においてのみ流行する噂話を、〇〇ロアって呼ぶんや。子供達の間で広がる噂をチャイルドロア、ネットの間で流行しているものをネットロア、っていう感じでな」
(´・ω・`)「きうりを題材とした噂話なら、きうりロアって呼ばれるのかな」
彡(゚)(゚)「そんなもんに興味を持てるのはお前と河童だけや」
20:
彡(゚)(゚)「とりあえずこれで都市伝説の定義は分かったやろ」
(´・ω・`)「うん。誰にでも伝わる内容だけど、真偽を確かめるのが難しい曖昧な話、ってことかな」
彡(゚)(゚)「その通りや。その条件を満たした噂こそが、真の意味での都市伝説になりうる。二つだけならそこまで厳しくないんやないかと思うかも知れへんが、厳格に当てはめたら残るものは少ないんやで」
彡(゚)(゚)「まず陰謀論はほぼアウトや。例でも上げたように、題材にしている事件・事故を知らなければ語りようがないからな」
(´・ω・`)「この前の熊本地震とか東日本大震災レベルになれば、日本中の人が知ってるから都市伝説になりそうな噂も出てくるんじゃないの?」
彡(゚)(゚)「それがそうでもないんやな。陰謀論は二番目だけでなく一番目の条件も満たせないことがほとんどなんや」
21:
彡(゚)(゚)「例えば、9・11テロは当時のアメリカ政府による自作自演だったとする陰謀論。日本では大分関心も薄れてきとるが、米国では今も熱心に議論されとる。せやけど都市伝説として国民の間に広まることは無い」
彡(゚)(゚)「理由は単純、ググれば検証が簡単に出来るからや。陰謀論者側の言い分も、それに対する専門家や政府からの反論も山ほど見付かる。9・11テロそのものを詳しく解説しているサイトもいくつも存在する」
彡(゚)(゚)「アマゾンでちょちょっと検索すれば、陰謀論に関する本だって何冊も買えるな。9・11テロがアメリカ中に広く知れ渡っている大事件だからこそ、曖昧さが入り込む余地が無いほど情報が見付かるということなんやで」
(´・ω・`)「陰謀が本当かどうかはともかく、個人で調べられるほど隅々まで情報が開示されてるから、都市伝説にはならないってこと?」
彡(゚)(゚)「その通りや。さっきも言った通り、都市伝説というものは真偽が確定してはいけないんや」
彡(゚)(゚)「自分なりに調べた結果、陰謀論が本当か嘘かを判断するのは自由や。せやけど判断した時点で、その人にとって陰謀論の真相は不明ではなくなる、すなわち噂の『寿命』が尽きるっちゅうことやな」
22:
思ってたのと違うけどこれはこれで面白そうやんけ
例あげて解説系は内容かぶり多いからなぁ
23:
彡(゚)(゚)「業界の裏話や芸能人のゴシップネタなんかにも、同じことが言えるで。検証の結果、噂が真実、または嘘であるとの証言が見付かればそれで終わる」
彡(゚)(゚)「いくら捜し求めても有力な情報が得られず真偽が確定しなければ、第一の条件は突破し、噂は噂として生き延びられる。ところが都市伝説として認められる為には、今度は第二の条件が立ちはだかる」
(´・ω・`)「嘘か本当か判断できるような情報も見付からない噂だったら、そもそもそんなに広く知られてないってことだね」
彡(゚)(゚)「せや。あちらを立てればこちらが立たず、といった感じやな。極端なことを言えば、固有名詞が話に出てくる噂話だったら、ほとんどの場合は都市伝説に当てはまらんのや。題材の知名度が高かろうが低かろうが、な」
(´・ω・`)「なるほどね。なんとなく都市伝説がどういうものか分かったよ」
彡(^)(^)「何言っとるんや、まだ都市伝説の変異について教えてないやろ。面白いのはここからやで」
(´?ω?`)(……いつまで続くんだろう……)
24:
彡(゚)(゚)「さて、都市伝説の唯一にして最大の特徴、それが枝葉の変異や。これこそが都市伝説の一番の魅力なんやで」
(´・ω・`)「なんで? 怖いかどうかが一番大事じゃないの?」
彡(゚)(゚)「それじゃただの怪談と変わらん。誰にでも通じる曖昧な話だからこそ、都市伝説は自由に姿形を変えて、より魅力的なものになっていくんや」
彡(゚)(゚)「ところで原ちゃん、5W1Hって知っとるか? ニュース記事を書く際の慣行なんやけどな」
(´・ω・`)「確か……いつ(when)・どこで(where)・誰が(who)・何を(what)・なぜ(why)・どのように(how)したのかを明確に表すんだよね」
彡(゚)(゚)「せや。本来は報道界で使われる用語やけど、話の構造を分かりやすくする為に、都市伝説にもあてはめてみるやで」
彡(゚)(゚)「まず前提として、whenはどの都市伝説でも同じ『現代』や。理由はさっき述べた通り、過去の時代を舞台にした噂は専門性が高くなってしまうからやな」
25:
彡(゚)(゚)「ほんじゃ例を一つ上げるか。有名な都市伝説の一つ、『腎臓泥棒』や」
これは京都の観光会社で働くバスガイドに起こった悲劇である。ある日彼女が引率する旅行客の中に、眉目麗しい白人男性がいた。
流暢な日本語を話し、紳士的に振る舞う彼の姿に見とれてしまったバスガイドは、旅行中の自由時間に交流を深め親密になっていき、ついには宿泊先のホテルで夜を共にする。
翌日、バスガイドが目覚めたのはホテルの浴室。腹部に激痛を感じ、見てみるとわき腹の辺りに手術跡のようなものが。恐怖に駆られた彼女は救急車を呼び、病院で精密検査を受ける。
この間に自分の会社に連絡し、旅行客の安否を確認してもらったが、あの白人男性だけが忽然と姿を消しており、連絡もつかない。
検査の結果、恐ろしい事実が判明する。彼女の体内にある臓器の中で、腎臓の片方が無くなっていたのだ。命に別状は無いものの、彼女は長期の入院を余儀なくされた。
実は白人男性の正体は闇医者。持ち前の美貌でバスガイドを誘惑し、彼女を麻酔で眠らせてから、切開して腎臓を『盗んだ』のだ。
もちろん旅行会社に登録した個人情報は架空のものであり、既に彼女の腎臓は臓器売買の闇市場に流れてしまったという。
彡(゚)(゚)「一回くらいは聞いたことあるやろ」
(´・ω・`)「うん。臓器が盗まれちゃうなんて怖いね。僕も寝てる間にきうりを盗まれたらどうしたらいいか分かんないや」
彡;(゚)(゚)(……きうり>臓器なのかこいつは)
26:
ええやん
読むで
27:
(´・ω・`)「でも、これってお兄ちゃんがあげた条件を二つとも満たしてないんじゃない? ニュースサイトとか見れば事件があったかどうか調べられるし、日本に行ったことのない外国人にはこの話も伝わらないでしょ?」
彡(゚)(゚)「良いところに目を付けたな原ちゃん。確かにこの話のままだったらそんなに広まることも無いし簡単に検証できる。せやけどそれだけで終わらないのが都市伝説なんや」
彡(゚)(゚)「原ちゃん、この話はどこが発祥の地だと思う?」
(´・ω・`)「え、京都でしょ? 『これは京都の観光会社で働く?』って言ってるじゃん」
彡(゚)(゚)「違うで。一説にはアメリカのオクラホマ州が発祥と言われているんや」
(´・ω・`)「嘘でしょ、京都どころか日本ですら無いじゃん。白人の国もイギリスって書いてあるし、アメリカなんて全然関係無いよ」
彡(゚)(゚)「これが枝葉の変異や。語り手やその時の環境によって、話の詳細がいくらでも変化するんやで」
29:
彡(゚)(゚)「この都市伝説は1990年代にアメリカで広まった噂が初出と言われとる。それがこれや」
オクラホマ州に住む会社員4人組が、業界の会合でニューヨークに行った。会合が終わって、とあるバーで飲んでいたとき、グループの一人がナンパに成功。
仲間が座っているテーブルに戻ってきた彼はこう言った。
「あそこに座っている可愛い子と知り合いになった。部屋まで送ってくるよ。悪いが、ここからは別行動で頼む。後で電話入れるから」
ホテルに電話がかかってきたのは、翌日の昼。しかし声が異常に弱く、まるで重病人のような響きだった。
「〇〇ホテルの〇〇号室にいるんだが、どうしても体が動かせない。頼む、迎えに来てくれ……」
3人は急いでタクシーを走らせ、知らされたホテルに行って部屋に入ると、血まみれになったシーツの上で仲間が寝ていた。目の焦点も定まらず、辛うじて呼吸している。
3人で起き上がらせると、背中に大きな傷跡がある。不思議なのは、その傷が綺麗に縫い合わせてあったことだ。急いで病院に連れて行き、傷を見てもらうと、驚きの事実が分かった。
傷は手術痕であり、背中から腎臓が取り出された後、綺麗に縫合されていたのだ。
バーで会った女の子は罠だった。ホテルで薬を飲まされて昏睡した彼に手術を施し、腎臓を取り出されてしまった。腎臓は、臓器専門のブラックマーケットで売買された可能性がある。
(´・ω・`)「……なんかずいぶん違うね。性別も逆だし、旅行会社はちっとも出てこないし……」
彡(゚)(゚)「そもそもの話、視点が被害者の友人という第三者のものになっとるな。腎臓を取り出した場所も、わき腹から背中に変わっとる」
彡(゚)(゚)「せやけど、『意識が無い間に腎臓を盗まれ、闇市場に売られる』という点は一緒やろ? それがこの都市伝説の一番大事な所、すなわち核なんや」
30:
彡(゚)(゚)「もし摘出されたのが心臓や脳だったら間違い無く死ぬな。麻酔を使わず無理矢理やったら、後で真相が発覚する恐ろしさもない。それに医療が発達して、難病も臓器移植無しでできるようになったら、この話は怖くもなんともなくなる」
彡(゚)(゚)「『意識を失っている』『片方あれば生きていける腎臓を摘出する』『闇市場で金になる』この三点が残りさえすれば、『臓器を盗まれる』というこの都市伝説が成立するんや」
彡(゚)(゚)「5W1Hで表すなら、この都市伝説の核はwhat・why・howの三種類や。順番が違うが、『闇市場に流す為(why)』『意識が無い間に(how)』『腎臓を取る(what)』という三点があれば成り立つ」
彡(゚)(゚)「すなわちそれ以外の部分、京都(where)や白人男性(who)なんていうのは、話に信憑性を持たせる為の飾り、つまり枝葉や。そしてこれは語られる折々で変化していく」
(´・ω・`)「話してる途中で勝手に変わっちゃうの? そんなわけないよね」
彡(゚)(゚)「当たり前や。都市伝説に変異をもたらすのは、怪物や幽霊なんかやなくて、れっきとした人間や」
31:
興味あるから続けたまへ
32:
彡(゚)(゚)「元の話を聞いたアメリカ人が、友人にそれを広めていく。友人はまた別の友人へ、そいつもまた他の奴へ……という感じで、都市伝説が広がっていくな」
彡(゚)(゚)「その途中で、誰かが日本人の友達に都市伝説を話す際こう考えた。「オクラホマ州で起きた事件なんかを話しても、日本人のこいつは対して怖がらないかも知れない……」」
彡(゚)(゚)「そしてそいつは舞台を改変してしまったんや。「オクラホマではなく京都で起きたことにしよう」ってな」
(´・ω・`)「ずいぶんと悪質な人だね。勝手に話の内容を変えちゃうなんて」
彡(゚)(゚)「せやけどそれを調査するのは不可能や。口伝えの噂で、証拠はどこにもあらへんからな」
彡(゚)(゚)「舞台が京都に改変された都市伝説が広まる内に、また別の誰かが話を改変したんや。腎臓を取られたという事実がより分かりやすく伝わるよう、傷の場所は背中からわき腹に」
彡(゚)(゚)「お酒を飲まない人にも怖がってもらうよう、バーから旅行会社の出来事に……そうして話が作り替えられていくうちに、とうとう被害者の友人という存在は抹消され、性別すら入れ替わってしまった。こうして現在の形が出来上がったんや」
33:
彡(゚)(゚)「一体誰が話を作り替えたのか? 今はもう誰にも分からん。そもそも本当にオクラホマ州で起きた事件なのか? これだって別の国で起きたのを、誰かがアメリカに舞台を変えたのかも知れへんからな」
彡(゚)(゚)「なぜそいつは話を作り替えたのか? それは簡単に推察できる。より身近な恐怖を感じられるようにや。ぶっちゃけ元ネタの話を聞いたって、正直自分には関係あらへんって思いそうやろ?」
(´・ω・`)「まぁそうだね。アメリカと京都じゃ場所も全然違うし、バーに行かない人は自分には関係ないって思いそうだよね」
彡(゚)(゚)「せやけど、京都で起きた事件だって言われると、本当にあったんじゃないかとか、警察が隠してるだけなんじゃないかって思えてくる。本当か嘘かは抜きにして、旅行に行った時は気をつけようって気になるわな」
彡(゚)(゚)「要は臓器を盗まれたっていう怖さが伝わるのが大事なんやから、それを阻害する部分は誰かが切り捨てて、より恐怖が増大するよう設定が付け加えたんや。これが都市伝説の変異ということやで」
(´・ω・`)「なんだか凄いね。元はアメリカの噂話だったのに、いつのまにか日本向けに変わっちゃったんだね」
彡(゚)(゚)「もちろん都市伝説そのものが変わってしまった訳ではないで。今もアメリカでは元ネタに近いバージョンのものが語り継がれているし、日本国内でも数多くのバリエーションが見られる。『腎臓泥棒』でググれば色々出てくるで」
彡(゚)(゚)「現在のバージョンだけに話を限るなら、確かに原ちゃんの言う通り真偽の検証が出来る。個人で事件の記録を調べるのはちと難しいが、警察や記者なら可能やろな」
彡(゚)(゚)「しかし京都での事件記録は無くとも、本当は大阪で起きた事件かも知れない。いや違う名古屋だ、いやいや東京だ……こんな風にして、誰かが真偽を明らかにしても、また検証が及んでいない場所まで、この都市伝説は逃げていく。あたかも指の間をすり抜ける蝶のようにな」
35:
彡(゚)(゚)「変異は陰謀論やゴシップネタにはできん芸当や。話の核にどうしても固有名詞が絡んでくるから、勝手に改変する訳にはいかん。新田恵海のAV疑惑が、広まっていく内に内田彩やら徳井青空やらに変わってしまったら大問題やろ?」
(´・ω・`)「それを例に出すのかはどうかと思うけど、まぁそうだね」
彡(゚)(゚)「出演していたのがどっかのドラマのエキストラなんかに変わることもない。これは噂の核となる要素が「新田恵海がAVに出演していた」というものやからや。5W1Hで表すなら、who(新田恵海)とwhat(AV出演)が決まってしまっているんや」
彡(゚)(゚)「この内問題になるのはwho、すなわち新田恵海という人物や。お世辞にも彼女は大御所声優とは言えんな。知っているのは声豚くらいやから、噂が日本中、ましてや世界中に広まることなんかあり得へん」
彡(゚)(゚)「それにいくら大人気の声優であろうとも、人間である以上はいつか死んでしまい、知名度も下がっていってしまう。大山のぶ代だって今の子供は本人と一緒で何を演じていた声優だったのか知らへんやろ」
(´・ω・`)「本人が知らないのは病気のせいじゃ……というか可哀想だからもう声優を例にするのは止めてあげようよ」
彡(゚)(゚)「分かった分かった。話を腎臓泥棒に戻すと、これは核となる部分が曖昧なものだからこそ、国境や年代を超えて広がり続け、また改変も簡単に行えるんや」
36:
彡(゚)(゚)「5W1Hにおける、whoとwhereが曖昧なものであることが都市伝説として流布されるのに必要な条件やな。特にwho、話中の登場人物が不特定の誰かでなければ、まず話の変異は起こらない都市伝説がよく『友達の友達』を主人公にしているのはこれが理由や」
彡(゚)(゚)「実際に自分の身の回りで起きたことではない、せやけど自分と似たような立場や環境におる人間が体験し、自分も同様の出来事が起きる可能性がある。都市伝説っていうのは、そういう不確かな真実味を帯びているものなんや」
彡(゚)(゚)「枝葉の部分を徹底的に切り落とせば、世界中の人間に伝えられる内容にできる。これが都市伝説の定義とも言えるな。腎臓泥棒で言うとこんな感じや↓」
怪しい人に薬で眠らされ、腎臓を取り出されて闇市場に売られた
(´・ω・`)「たった一文で終わっちゃうんだね」
彡(゚)(゚)「せやけどこの話をどんな人間にしても、一応は興味を持って聞いてくれるやろ。どこで起きた話なのか、被害者と犯人は誰なのか聞いてくるやろうけど」
(´・ω・`)「そうか、そこで語り手が設定されてないwhoとwhereの部分を好きに決めてしまえば、また新たな都市伝説が生まれるという訳なんだ」
彡(^)(^)「その通りや。核だけを残し、後は自由自在に変貌する柔軟性こそが、都市伝説の魅力なんやな」
彡(゚)(゚)「腎臓泥棒ならそうやな、将来麻酔の件が脱法ハーブに変わるんやないか? 「犯罪じゃないから」と言われて使ってみたら、そのまま意識を失ってしまい……」
(´・ω・`)「おっ大丈夫か大丈夫か?」
彡#(`)(´)「大丈夫です……って何言わせとるんや」
(´・ω・`)「せっかく振ってあげたのに……」
37:
彡(゚)(゚)「もう一つ例を紹介しておこか。1970年代に広まった都市伝説、『見るな!』という話や」
ある朝、女子高生の集団が踏み切りで電車が通過するのを待っていると、すぐ前に立っていた女性が突然線路に飛び込んだ。止める間もなく電車は通過してしまい、凄まじい音と共に女性の体はバラバラに粉砕される。
目の前で起きた凄惨な出来事に声も出せず立ち尽くす女子高生達。その内の一人の足元に、切断された首が転がってきた。そして、一回転して止まった生首と目が合った瞬間、瞳を大きく見開いた生首がこう叫んだのだ。
「見るな!」
彡(゚)(゚)「短いながらインパクトのある話やろ」
(´・ω・`)「自分から電車に飛び込んでおいて、居合わせた人に見るなって怒るなんて、随分と身勝手な自殺志願者だね」
彡(゚)(゚)「……お前の感性はどこかズレとるな。まぁええわ。この話の核は言わんでも分かるやろうが、『死んだ人間が喋る』という点や」
彡(゚)(゚)「せやけど、この点だけで都市伝説扱いするには少し非現実的過ぎる。首だけになった人間がはっきりと意味のある言葉を口にするなんて信じられへんな」
(´・ω・`)「でもこの話の検証は絶対無理だよね。首を切ったら殺人になっちゃうし、ナチスでもなくちゃ調べられないよ」
彡(゚)(゚)「せやな。具体的な人物名や地名も出てこうへんし、一応都市伝説の条件は満たしとる。とはいえ1970年代だったら多少はこの話を信じる奴がいたかも知れへんが、今は話した所で一笑に付されるだけやろ」
39:
彡(゚)(゚)「しかしこの都市伝説は生き延びた。真実味を持たせる為に、どこかの誰かが枝葉を付け足していったんや。そうして出来たのが次のバージョンや」
北海道札幌市内の踏み切りで、ある寒い夜に悲惨な事故が起きた。夜遅く電車が踏み切りに差し掛かった時、当時9歳だった女の子が踏み切り内に入ってしまったのだ。塾帰りで、急いで家に帰ろうとしていたらしい。
向こう側に一気に走り抜けようとしたが、レールに足を滑らせて転び、そのまま轢かれてしまった。周囲には他にも人がいたが、助ける間も無かったという。
車輪で真っ二つになってしまった少女の上半身は、踏み切りの向こう側まで飛んでいった。暫くして救急隊員が現場に到着したが、応急処置でどうなるというレベルの話ではない。
仕方なく目の前にある上半身だけ担架に乗せようとした時、少女がいきなり目を開けてこう叫んだ。
「いたい! 助けて!」
外気は氷点下にまで達していたので、少女の体が切断された際に断面が瞬時に凍りつき、更に血管そのものが冷気により収縮したので出血が止められた。
そして救急隊員に抱き上げられた時、体内の血が流れ始め、一時的に意識が戻ったらしい。現地の消防関係者でこの話を知らない者はいない。
彡(゚)(゚)「どうや」
(´・ω・`)「さっきの話より信憑性が高まったね。北海道なら傷口が簡単に凍り付くこともあるかも」
彡(゚)(゚)「更に切断された場所が首から胴体に変わっとる。生首だけなら到底生き残れそうには思えへんけど、これなら僅かな時間意識を保つことが出来るかも分からんな」
彡(゚)(゚)「もちろん実際には傷口が一瞬で凍り付くなんてことはあらへん。そもそも抱き上げられた程度の衝撃で血流が復活するなら、地面に打ち付けられた時に流れ出てしまうやろうな」
彡(゚)(゚)「せやけどこれを実際に確かめる方法も存在しない訳や。いくら頭ではあり得ないと理解していても、ひょっとしたら本当に生きていられるのかも知れない……そう憶測した時点で、この都市伝説は延命に成功している」
彡(゚)(゚)「どうせ検証は元から不可能なんやから、足される真実味も僅かな物でええっちゅうことや。オカルトを信じていない人でも、何かの機会に別の誰かにこの話をしてくれれば、潰えずに生き残ることができる」
(´・ω・`)「なんだか悪魔の証明に近い物があるね。突拍子もない話だからこそ、検証するのは逆に難しくなってしまうと」
彡(゚)(゚)「ちょっと違うがまぁそうやな」
41:
彡(゚)(゚)「これも5W1Hで表してみるやで。元々の話に設定されていた核はwho(切断された死体)とwhat(喋る)の二つだけや。誰の死体かは決められてへんから、これでも都市伝説としては成立する」
彡(゚)(゚)「せやけど、これが真実(のような話)として流布されるには弱い。なぜならwhy、死んでいるはずの人間が喋る理由が存在していないからや」
彡(-)(-)「whyの有無が噂に与える影響はかなり大きいんやで。この点についても語りたいんやけど、長くなるから止めとくわ」
(´・ω・`)「だったら最初からそんなこと言わないでよ」
彡(゚)(゚)「北海道verは元の話の弱点である信憑性の薄さを克服した。それは同時に、この都市伝説を語るのに欠かせない設定、すなわち枝葉ではなく核が付け足されたということや」
彡(゚)(゚)「枝葉の変容が都市伝説の特徴と言ったが、この話の場合核の部分まで大きく踏み込んだ上で、内容が改変されている。せやから、北海道verは元の話の派生というよりは、元の話から進化した都市伝説だと言った方が適切やな」
彡(゚)(゚)「寒さで血流が止まるという理由を考えた奴は偉大やで。時代の進歩に合わせられず消えかけていた元の都市伝説を見事生き返らせてくれたわけやからな。ワイが個人的に賞を送ってやりたい位や」
(´・ω・`)「そこまで言うほどのもんじゃないと思うけどね」
彡(゚)(゚)「せやけどその代償として、whereの部分に『血流が瞬時に凍りつくほどの寒い場所』という縛りも生み出されてしまった」
彡(゚)(゚)「ワイはまだ現在の都市伝説が他国に広まったものを確認できてへんが、変わるにしてもロシアやらアラスカやらの寒い地方にしか変異先が見付からん」
彡(゚)(゚)「まぁ環境が違いすぎるせいで、ハワイやオーストラリアなんかでこの都市伝説が広まるのは少し難しいやろうな。残念なことや」
(´・ω・`)「さっきから僕の言うこと無視してない?」
42:
彡(゚)(゚)「さて、今解説したのは生き残った例やけど、今度は途絶えてしまった例について紹介しよか」
彡(゚)(゚)「話の核が時代・環境に沿ったものであれば、都市伝説はいくらでも姿を変えて生き続けることが出来る。せやけどもちろん、それ以外の理由で根絶えてしまった話もあるで」
彡(゚)(゚)「例えばこれ。2006年にアメリカで爆発的に広まった都市伝説、『リバース暗証番号』や」
先進国の中で、ATMで強盗に会う確率が一番高いのがアメリカであることを知っているだろうか。実は、こうした被害を防ぐ為の裏技がある。
銃やナイフを突きつけられて、ATMから現金を下ろさなければならない時は、暗証番号の4桁の数字を逆の順番、つまり1919だったら9191と打ち込めばいい。
これはアメリカ全土の銀行やコンビニの全てのATMに搭載されているシステムで、キャッシュカードに設定されている4桁の数字が逆に打ち込まれると、最寄りの警察署から一番近くにいるパトカーに無線が入って、強盗に知られずに危険を知らせることが出来るようになっている。
導入前の実験では、警官が現場に到着するまでの平均時間は約一分であった。アメリカ国内ならどんなATMにもこの機能が搭載されているが、この事実を知っているアメリカ国民は少ない。
彡(゚)(゚)「これは口伝えと同時にチェーンメールでもこの噂が広まっていったものの、今では誰も話す人はいないんや。理由は簡単、当時の米政府が公式にこの都市伝説を否定したからや」
43:
彡(゚)(゚)「この都市伝説はそもそも、1994年にアメリカの弁護士ジョゼフ・バーカーが、実際にこの緊急用暗証番号の特許を出願したことに端を発する。『セイフティPINシステム』という名前で、内容もこの都市伝説と大体同じやで」
彡(゚)(゚)「せやけどこの利用法には大きな欠陥があった。なんだか分かるか?」
(´・ω・`)「……ひっくり返しても同じ数字の場合は使えないってこと?」
彡(゚)(゚)「せや。他にも緊急事態の時に、落ち着いて逆側から入力できるのかとか、導入時のコストが莫大だとかで、特許は取れたものの実際にアメリカの銀行で採用されることは無かった。その後10年以上の時を経て、この都市伝説がアメリカで大流行したんや」
(´・ω・`)「なんで10年も経ってから流行りだしたのかな?」
彡(゚)(゚)「10年の間にジョゼフが各銀行にシステムの導入を提案したもののどこも取り合ってくれず、ヤケになって流したという説があるで。もちろん本人は否定しとるがな」
彡(゚)(゚)「事態を重く見たクレジットカード協会が、アメリカの連邦取引委員会に真相の調査を依頼。そして翌年の2010年に、同委員会が「アメリカ国内でリバース暗証番号システムを搭載したATMは発見出来なかった」と発表し、事態は終焉を迎えたんやで」
(´・ω・`)「政府が動くなんて随分と大変な騒ぎだったんだね」
彡(゚)(゚)「都市伝説が社会にもたらす影響としてはかなり大きい方やろうな。せやけど政府の対応のせいで、リバース暗証番号という魅力的な話が潰えてしまったのは残念や」
(´・ω・`)「悲しむのも変な話だと思うけどね」
44:
信じてしまいそうな都市伝説やな
45:
彡(゚)(゚)「この都市伝説が廃れた最大の原因は、内容が明確過ぎたからや。専門性が高かったから廃れた、とも言えるな」
彡(゚)(゚)「この話の核は『暗証番号を逆から打ち込むと、外部に連絡できる』という点。5W1Hにおいて、whatとhowしか決まっていない」
彡(゚)(゚)「せやけど、この二点を満たせる状況は相当限られるやろ。ただの金庫じゃ外部には繋がらへんし、もっと他に良い連絡手段がいくらでもあるはずや」
(´・ω・`)「まぁ確かに、ATMくらいにしか使い道はなさそうだよね」
彡(゚)(゚)「つまり、この都市伝説と同じ事態が起き得る場所がATM位しかあらへん。変異を阻害する要因であるwhereが定まってしまっていたんやな」
彡(゚)(゚)「そしてアメリカ政府がリバース暗証番号システムの虚偽を公表したことで、真偽が確定してしまった。そうしてこの都市伝説は廃れてしまったんや」
46:
彡(゚)(゚)「リバース暗証番号システムは都市伝説としては魅力的な内容であったものの、変異を起こすには内容が特殊過ぎた。ATMという限られた環境にしか依存できなかったせいで、否定された時に拠り所を失ってしまい、息絶えてしまったというわけやな」
彡(゚)(゚)「ただし、これはアメリカでの話や。他の国ではリバース暗証番号も都市伝説の一つとして広がっているし、日本でもたまに目にするで。アメリカみたいに公式に否定されなければ続いてくやろ」
彡(゚)(゚)「当たり前の話やけど、疑いをかけられている対象が否定しない限り、噂っちゅーのは無くなることが無いんやな」
(´・ω・`)「新田恵海はAV疑惑を否定したのに噂が止まないけどね」
彡(゚)(゚)「可哀想だから止めてってお前言わなかったか?」
47:
彡(゚)(゚)「さて、最後にワイが個人的に面白いと思う都市伝説を紹介して終わりにしたろか」
彡(゚)(゚)「この話が広まったのは1980年代。題名は『だるま女』や。タイトルから想像できるやろうけど、結構キツイ内容の話やから、苦手な人は注意してな」
(´・ω・`)「今更そんなこと言うのもどうかと思うよ」
友達の友達である男子学生から聞いた本当の話。この人はかなりのアジア好きで、年に何回も旅行に行く。外国語も堪能で、あちこちに現地の友達もいるから、普通の観光客では近付けないようなところにも出入りできるらしい。
彼がある時中国の香港に旅行に行った際、秘密裏に行われるショーを見に行ったそうだ。
時刻は深夜、場所は路地裏に設置された薄暗いテントの中。中央に取り付けられたテーブルの上には、両手両足を切断された女性が転がっていた。恐ろしいことに女性はまだ生きており、テント内にいる男達は酒を飲みながら、気ままにその女をレイプしていた。
テーブルまで近付いた時、女性の口がうわごとのように「助けて……助けて……」と呟いているのを耳にした。だるまに変えられてしまったその女性は日本人だったのだ。
しかし彼はその言葉を無視し、足早にテントから立ち去っていった。女性を助け出そうとしたら、自分の身も危険に晒されることが明白だったからだ。
後に現地の友達から聞いた話だが、一人で旅行している外国人の女性をさらっては、彼女のように両手足を切り落とし、「だるま女」として見世物にする中国の闇組織が存在するらしい。
中には運よく救出された者もいるが、麻薬で薬漬けにされており自身の名前も覚えておらず、身元の特定は不可能だそうだ。
(;´・ω・`)「え、何これは」(ドン引き)
彡(^)(^)「だるま女という、単純明快ながらもどういう状態にあるのかを脳裏にありありと思い描かされるそのネーミングセンス。そしてその妄想を裏切らない凄惨なストーリー。都市伝説の中でもピカイチの完成度と恐ろしさを感じさせる傑作やな」
(;´・ω・`)「よくそんなに絶賛できるね」
彡(゚)(゚)「これも都市伝説としてはかなり有名やろうな。ほな解説していくで」
(´・ω・`)「お願いだから無視しないで」
48:
彡(゚)(゚)「この都市伝説の魅力は、なんと言っても実例が存在することやな」
(´・ω・`)「えっ、さらわれて両手足を切られちゃった人って、本当にいるの?」
彡(゚)(゚)「済まんな、両手足を切られたという事件があった訳ではないんや。両手足が無い状態でも人間は生きられるというのは紛れも無い事実であり、実例も残っているっちゅーことや」
彡(゚)(゚)「明治?昭和時代の人間に、中村久子という女性作家がおる。彼女は幼少期に凍傷の影響で両手足を失い、青年期には見世物小屋で『だるま娘』という芸人として働いておったんや。ウィキペディアのURL貼っとくで。詳しい説明はこれを見てクレメンス」
https://ja.wikipedia.org/wiki/中村久子
彡(゚)(゚)「あとはZ武もだるま女の信憑性を表す実例やろな。まぁこっちは先天性の障害やから同列に扱うのはちょいと違うか」
彡(゚)(゚)「どうでもいいけど「おっとったっけっくん」ってな感じで間に促音を入れて名前を呼ぶと障害者っぽさが増すで」
(´・ω・`)「本当にどうでもいい情報だね」
彡(゚)(゚)「実例が存在するという点において、この都市伝説は他の物とは一線を画す話やな。他にもアメリカのレスリング選手ダスティン・カーター、キリマンジャロを登頂したカイル・メイナードなど、海外にも四肢の欠損した人間は実在しておる」
彡(゚)(゚)「流石に四本とも無いのはそうそうおらへんが、1?2本程度の欠損ならパラリンピックを見ればゴロゴロ見付かるな。こんな風に、人間ってのは四肢が無くなっても立派に生きていけるもんなんや」
(´・ω・`)「カボチャじゃないんだからそんな言い方は止めようよ」
49:
彡(゚)(゚)「人間はだるまの状態になっても生きられる。だからこそ逆に、『だるまの状態になっても生きている』というこの都市伝説の怖さが際立つ」
彡(゚)(゚)「両手両足を切断され、麻薬で廃人にさせられ、見知らぬ男達にレイプされる。まさに地獄やな。こんな目に遭うくらいなら死んだ方がマシやと誰もが思うやろう」
(´・ω・`)「まぁそうだね。手が無ければきうりも食べられないし」
彡(゚)(゚)「人間が陥る状況としては最低最悪、疑う余地も無いバッドエンドや。それゆえに、この話は他の都市伝説で失踪した人間の終着点として用意されていることもある。ワイがこの都市伝説を傑作と評したのはこれが理由や」
(´・ω・`)「? どういうこと?」
彡(゚)(゚)「例を見せた方が早いな。1990年代には、この話の派生系と見られる都市伝説が広まった。それがこれや」
ある日本人新婚カップルが、ハネムーンでヨーロッパに行った。
パリに着くと、奥さんは次から次へとブティックを巡り、その内の一店でディスプレイされていたドレスを試着したいと言った。夫はドレスを持って試着室に入る妻を見届けた後、そこから少し離れた場所にあるソファで妻が着替え終わるのを待っていた。
ところが、いつまで経っても妻は帰ってこない。不審に思った夫が店のオーナーを呼んで試着室を確認させたが、妻の姿はどこにも見えないという。試着を終えた後に一人で帰ってしまったのかと思いホテルにも連絡したが、そこにも彼女はいなかった。
失踪したことに気付いた夫は警察に通報し、旅行期間中に大規模な捜索を行ったが、とうとう妻が見付かることは無かった。一人で帰国した夫は失意の日々を送るようになる。
それから五年後、インドネシアから旅行に帰ってきた友人が、いなくなった妻を発見したというのだ。しかし、「どこで見つけたんだ」と聞いても、なぜかそれ以上のことを喋ろうとしない。強い口調で問い詰めると、ようやく友人は浮かない口調で語り始めた。
インドネシアにはジャワ島やバリ島のような有名な島だけではなく、ほとんど観光客が訪れないような小さな島も数多く存在する。中には警察や政府の権力が及ばない島も残っていて、そこでは独特な裏社会の文化が強く根付いているそうだ。
好奇心からそんな島々の一つを訪れた友人は、路地裏の見せ物小屋で恐ろしい物を見つけた。
テーブルの上で両手両足を切断され、変わり果てた姿となっている友人の妻。麻薬でも打たれているのか意識は混濁し、知り合いである自分の顔を見てもなんの反応も無い。ただうわごとのように「助けて……助けて……」と呟きながら、客の男達にかわるがわるレイプされていた。
そして……見せ物小屋を取り仕切る男性は、まるで高級なブティックで働いているかのように、立派な身なりだったという。
彡(゚)(゚)「中々の恐ろしさやろ」
(´・ω・`)「うん。友人から話を聞いた夫の反応が書かれていないのもまた怖いね」
彡(゚)(゚)「せやな。一応最後の文を解説しておくと、ブティックのオーナーが妻をさらい、見せ物にしてたっちゅー事やで」
50:
彡(゚)(゚)「さてこの話、後編は最初に出した例と核は同じやな」
(´・ω・`)「うん。5W1Hで表すと、見世物にする為(why)に女性(who)をさらって薬漬けにして(how)、両手足を切り落とす(what)点が同じだね」
(´・ω・`)「だけど都市伝説を最低限成り立たせる為には、whyとwhatの二点だけでいいんじゃないかな。人間は人身売買で手に入れた子供とかでもいいわけだし」
彡(゚)(゚)「そういう説明はワイがやるところやで。まぁいいか。原ちゃんの言う通りや。ほいで、今回取り上げたい部分はそこじゃないことも分かるやろ」
(´・ω・`)「まぁここまで来たらね。前半の内容は全くの別物だけど、後半の部分はどうやって生み出されたの? ってことでしょ」
彡(゚)(゚)「せや。実はこのバージョン、元は別物だった二つの都市伝説が合体して生まれたものなんや」
(´・ω・`)「やっぱりね」
彡(゚)(゚)「もうちょい驚けや」
51:
彡(゚)(゚)「前半の部分、新婚旅行でブティックを訪れた妻が姿を消してしまったというくだり。これは元々単独の都市伝説として広まっていた。『消えるブティック』という題名や」
彡(゚)(゚)「これも現在は色んな派生形が存在するんやけど、ここでは元になった原型のバージョンを紹介するで」
パリの南100キロ余りに、オルレアンという街がある。1969年のこと、この街全体が奇妙な噂に包まれた。この街にあるブティックで、若い女性が行方不明になったという噂が次から次へと語られたのだ。
実は試着室の姿見がマジックミラーで出来たドアになっており、試着室に入った女性を監視し、機を見計らって女性に麻酔を嗅がせてさらう……という物だ。誘拐された女性は売春組織に売り飛ばしてしまうらしい。
(´・ω・`)「オルレアンなんて街、聞いた事ないや。これは元々ヨーロッパで広まっていた都市伝説なの?」
彡(゚)(゚)「せや。実際にオルレアンの街には有名なブティックが何店もあったんやが、経営者が全員ユダヤ系だったそうや。繁盛していることに嫉妬した人間が、意図的に流した噂だと言われているんやで。一種のヘイトスピーチやな」
(´・ω・`)「真面目に商売してたのに、こんな噂流されるなんてはた迷惑だね」
彡(゚)(゚)「せやな。それに対して『だるま女』は、実は日本が発祥の地だと言われてるんやな」
(´・ω・`)「えっ、なんで? 香港から広まったんじゃないの? それとも『腎臓泥棒』みたいに、日本が舞台になったバージョンがあるの?」
彡(゚)(゚)「違うで。日本発祥ながら舞台が香港なのには別の理由がある。『だるま女』は『消えるブティック』と同様、差別的感情から生まれた都市伝説なんや」
52:
彡(゚)(゚)「ジャン・ハロルド・ブルンヴァンという人物を知ってるか? 1933年生まれの民俗学者で、都市伝説研究の第一人者や。ちなまだご存命やで」
(´・ω・`)「そういう紹介って普通話の最初にするもんじゃないかな」
彡(゚)(゚)「うるさいわ。とにかくこのブルンヴァンっちゅう研究者が、個別の噂として語られていた話に共通点を見出し、都市伝説として体系立てたんや。そんでブルンヴァンが発表した、都市伝説をまとめた本の中に、『くそ、なんてこった!』という物がある」
(´・ω・`)「ひっでぇタイトルだね」
彡(゚)(゚)「まぁ原作のタイトルを和訳しただけだからね、しょうがないね。1989年出版のその本において『だるま女』も収録されてるんやけど、その経緯が特殊でな。ブルンヴァンの知り合いである大学教授が受け持つクラスにいる、日本人の留学生が書いたレポートを元にしているらしい」
(´・ω・`)「……茶々ばっかり入れて申し訳ないけど、知り合いが受け持つクラスの生徒が書いたレポートって、正に友達の友達並みの怪しさだね」
彡(゚)(゚)「ワイも正直、信憑性に欠ける話ではあるなと思う。せやけど一応、日本が発祥であると思われる証拠はないことも無いんや」
彡(゚)(゚)「『だるま女』はかなり有名な都市伝説やから、派生系も数多く見付かっとる。原作のバージョンは最初に紹介したものやが、他にも一人旅の女子大生やOL、修学旅行で外国を訪れた女子高生がさらわれたというバージョンもある。
彡(゚)(゚)「『消えるブティック』との複合版でさらわれるのは新婚旅行の妻やし、色んな女性が被害にあっとるな」
彡(゚)(゚)「もちろん話の舞台も様々や。原作の香港、複合版のインドネシアに加え、マレーシア・シンガポール・フィリピン・タイ……実に様々や。一応は」
(´・ω・`)「……ん?」
彡(゚)(゚)「お、気付いたか」
(´・ω・`)「そりゃ気付くよ。お兄ちゃんが今あげた都市伝説の舞台って、香港以外全部東南アジアの国じゃん。どうしてなの?」
彡(゚)(゚)「せや。都市伝説の特徴である変異が、なぜか東南アジアという狭い範囲でしか起きていないんやな。少なくともワイが見た限りでは、原作verを除いて東南アジア以外の国が舞台となった話は無かった」
53:
彡(゚)(゚)「もちろんこの都市伝説がどこにでも舞台に出来るというわけじゃあらへん。ある程度治安が悪い国でなければこんな惨劇が起きることはないやろ」
彡(゚)(゚)「せやかて、ブラジルとかアフリカとか、『だるま女』の舞台になりそうな国はいくらでも見付かるやろ。ぶっちゃけ個人的には、イスラム国が真っ先にやりそうな事なのに、中東が舞台になった話は一個も見当たらない。ほとんど東南アジアや」
彡(゚)(゚)「この辺りにワイは、日本人が抱く中国や東南アジアへの偏見やら差別感情いうのが含まれているんじゃないかと思ってしまうんやな」
彡(゚)(゚)「そもそも東南アジアは、日本人が思っているほど治安が悪いわけじゃあらへんで。窃盗や強盗被害は日本に比べれば確かに多いけど、人口当たりの発生率で見れば欧米諸国の方が遥かに高いんや」
彡(゚)(゚)つ「これを見てみい。人口10万人当たりの殺人事件数のランキングやけど、東南アジアの国なんかひとつも入ってへんやろ」
http://ailovei.com/?p=33493
(´・ω・`)「本当だ。割と日本からは近いけど、行ったことないから知らなかったよ」
彡(゚)(゚)「せや、その「割と日本から近いけど、行ったことはない」という点も重要なポイントの一つや」
彡(゚)(゚)「人間は自分の知らない分野の物事については、あれこれと勝手な憶測で固定観念を抱いてしまうことが多い。ほんで、往々にしてその憶測っちゅうんは、良い方よりも悪い方に流れやすい」
彡(゚)(゚)「せやけど、本当に治安が悪いアフリカや南アメリカなんかは地理的にかなり遠い。その分心理的にも大きく隔たりがあるせいで、そもそも興味・関心が向くことが少ない訳やな」
彡(゚)(゚)「それに日本に比べれば治安が悪いのは確かや。というか日本が異常な位治安が良過ぎるんやけどな。よくカフェなんかで荷物を置いて席取りする奴がおるけど、あんなん海外でやったら一発で置き引きされるで」
(´・ω・`)「確かにそれは気をつけた方がいいね」
54:
彡(゚)(゚)「都市伝説を語る際に必要なのが、ある程度の身近さや。内容がどんなにおどろおどろしくても、どこか遠い国のお話だったら恐怖も薄れる」
彡(゚)(゚)「かといって日本で起きる事件とするには、『だるま女』は余りにも凄惨過ぎる内容や。これじゃリアリティもクソもあらへん」
彡(゚)(゚)「相反する二つの要因がせめぎ合い、生み出された落とし所が東南アジアという地域だった訳や。そこそこ身近で、かつそこそこリアリティのある場所に適役だったという訳やな」
彡(゚)(゚)「だるま女の存在は実例から証明されている。失踪自体は神隠しやら誘拐やらでどこででも起こり得る事件である。原ちゃんが言った通り、必ずしもさらう必要もないしな」
彡(゚)(゚)「となれば必要なのは、さらった女性だるま女へと変えてしまう『闇社会の組織』と、だるま女を鑑賞できる『見せ物小屋』の存在や。生憎この二つは現代日本には到底存在できる物やない」
彡(゚)(゚)「せやから日本人はこの都市伝説を語る際、二つの無秩序な存在の居場所を東南アジアに仮託してしまったんや。
彡(゚)(゚)「言い換えれば、日本人が抱くバーチャルな『裏社会』を、「日本じゃそんな怪しいものはあり得ないから」っていう勝手な理由で、東南アジアに押し付けてしまったということやな」
(´・ω・`)「うーん、どこぞの大国みたいな身勝手さだね」
55:
(´・ω・`)「そういえばどこぞの大国で思い出したけど、なんで『だるま女』の舞台には香港も使われてるの? あそこは東南アジアじゃないでしょ?」
彡(゚)(゚)「そう言ってる時点でどこを思い出したのか丸分かりやで。東南アジアに混じって香港も都市伝説の舞台に使われとるのは、まぁまずトライアドの影響やろな」
(´・ω・`)「トライアドって?」
彡(゚)(゚)「一言で言えば香港のヤクザや。今でもトライアドは仲間同士の報復行為なんかで手足を切り落とすらしいで」
彡(゚)(゚)「後は人豚(じんてい)やら凌遅(りょうち)刑やらも香港を舞台にするのに一役買ってるんやろな。ここら辺のとこまで詳しく語るといつまで経っても終わらへんから止めとくで」
(´・ω・`)「解説が面倒臭くなってきたんじゃないよね?」
彡(-)(-)「違うで。ホントは内容がグロ過ぎて語れる程詳しく調べたくないんや。知りたいならググれば出るけど自己責任でな」
(´・ω・`)「今更にも程があるけどね」
56:
彡(゚)(゚)「さて、盛大に横道に逸れてしまったが、『だるま女』が日本発祥である可能性が高いということは理解したか?」
(´・ω・`)「うん。てことはその前に上げた『消えるブティック』を合体させたのも日本人なのかな?」
彡(゚)(゚)「可能性は無きにしもあらず……というか多分日本人やろうな。真相は闇の中やけど」
彡(゚)(゚)「ただ、意図的に両者を繋げたというよりは、むしろ偶然合致してこの都市伝説が生まれたんじゃないかとワイは睨んどる」
(´・ω・`)「偶然なのかなぁ?」
彡(゚)(゚)「これも確証は無いけどな。『消えるブティック』は試着室に入った女性がどのようにしてさらわれてしまうのかを詳しく説明しとるが、さらった女性のその後については簡潔に終わらせとる」
彡(゚)(゚)「一方『だるま女』は、だるまになった女性の壮絶な苦しみを余すところ無く解説してるが、どこからさらってきたのかについてはやはり簡潔や。両者とも、簡潔な部分は話の核ではなく枝葉やな」
(´・ω・`)「なるほど。曖昧だからこそ、その部分がふとした拍子に繋がってしまったと」
彡(゚)(゚)「そうや。『消えるブティック』の話を知る誰かが、『だるま女』の都市伝説を聞いた時――あるいは逆かも知れへんな――こう思ったんやないか。「『消えるブティック』でさらわれてしまった女性の行き着く先が、『だるま女』なのではないか?」と」
57:
彡(゚)(゚)「もちろん冷静に考えれば、ヨーロッパでさらってきた女性を香港や東南アジアまで運ぶなんてとんでもない労力やな。わざわざ移動させるメリットがこれっぽちも無い。せやけど何度も言っている通り、都市伝説というのは曖昧な物なんや」
彡(゚)(゚)「恐らく二つの話を聞いた奴は、どちらも細部を曖昧にしか覚えていなかった。もしくはそいつが聞いた時点で、たまたま齟齬が起きない形に枝葉が変容していたのかも知れへん」
彡(゚)(゚)「そして二つの都市伝説が合体した。ブティックでさらわれても、売春組織に売られるだけで済んだはずの女性は、哀れ両手足を落とされ麻薬漬けにされて、更に深い地獄に落ちてしまったんや。『だるま女』という名の地獄にな」
彡(゚)(゚)「それと同時に、単独でも高い完成度を誇っていた二つの都市伝説は、合体してより一層強い輝きを放つようになったんや。何しろ夫との楽しいハネムーンから一転、四肢切断&麻薬漬け&慰み者やからな。都市伝説どころか創作物全体から見ても随一の落差や」
(´・ω・`)「確かに、これ以上にむごい転落はちょっと考えられないよね」
58:
彡(゚)(゚)「こうして出来た新たな都市伝説は、現在では『消えた花嫁』と呼ばれとる。『だるま女』にも『消えるブティック』にも無かった特徴として、被害者にはほとんどの場合パートナーがいて、そいつの視点から語られる話になっとる」
彡(゚)(゚)「ほいでもう一つ、後半の内容は主人公が体験したものではなく、東南アジアへの旅行から帰ってきた友人の話、という体が多い」
彡(゚)(゚)「前者は物語の悲劇性を増加させる為の演出、後者はただ単に「妻を失った夫がそんな怪しい場所に行くのか?」っちゅうツッコミを避ける為やろ」
彡(゚)(゚)「前半の舞台はヨーロッパのどこか、後半の舞台は東南アジアのどこかとして、今や世界中で広くこの都市伝説が語り継がれている。いずれは大幅に枝葉を変えたバージョンも出てくることやろうな」
彡(^)(^)「日本発の都市伝説とヨーロッパ発の都市伝説が奇跡の融合を果たしたこの傑作。今後の成長が実に楽しみやで。次はどこでどんな惨劇が起きるんかなぁ」
(´・ω・`)「笑いながらそんな怖いこと言わないでよ」
59:
彡(゚)(゚)「この後特にオチとかは考えてないから、ダイマして終わりにするで」
(´・ω・`)「えぇ……」
彡(゚)(゚)「紹介するのはこれ、日本一ソフトウェアから七月七日に発売予定のソフト、『真流行り神2』や。対応機種はプレステ3とプレステ4、VITAの三つや」
公式サイト
http://hayarigami.com/shin_hayarigami2/
彡(゚)(゚)「元々流行り神シリーズは、日本一ソフトウェアの社長である新川宗平がシナリオを担当し、都市伝説とそれを元にした怪事件が生み出す恐怖を前面に押し出したホラーノベルの名作やったんや」
彡(゚)(゚)「ゲーム中の選択肢によって、主人公が科学とオカルトどちらか一方の立場に立って事件の解決に取り組むという斬新なシステムも見物だったな。一つの事件が毛色の全く異なる二つの展開を見せるんやで」
彡(゚)(゚)「ところが何をトチ狂ったか、四作目に当たる前作『真流行り神』では登場人物や舞台設定を一新した上に、魅力的だった科学とオカルトの分岐システムは廃止。
彡(゚)(゚)「その他のシステムもことごとく改悪または廃止。シナリオ担当もどこぞの馬の骨に変わってしまい、グロと電波が飛び交う基地外ストーリーに変貌してしまったんや」
(´・ω・`)「そ、そんなにひどいの?」
彡(゚)(゚)「そんなに酷いんや。おかげで該当スレでは発売直後から不満と酷評と絶望が噴出する阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、「産業廃棄物」「公式の原作レイプ」「買わない方がより良い人生を送れる」とまで罵られたんやで」
(´・ω・`)「なんか大変だったんだね」
彡(゚)(゚)「しかしこの度発表された『真流行り神2』では、廃止されたシステムの復活、そしてシナリオライターも新川宗平に戻り、かつての名シリーズを思わせる体裁が取られているんや」
彡(゚)(゚)「せやけどイラストレーターや舞台設定は前作のままや。幸い登場人物は前作で大体死んでくれたから今のところ続投が決まっているのは主人公だけやな。まぁその主人公が今までに比べてどうしようもない基地外なんやけどな」
彡(゚)(゚)「何より一番の不安材料は、レーティングが前作と同じZ(18禁)のままなんや。お子様お断りなのをいいことに、また前作のように無駄なグロ表現が盛り込まれるんじゃないかと危惧しとるで」
(´・ω・`)「ファンとしては期待を込めて見守るしかないね」
彡(;)(;)「これが売れなきゃ流行り神シリーズは間違いなく打ち切りや、ぶっちゃけこのスレもダイマする為に建てたんやで。せやからここまで読んでくれたおんJの皆、カラス除けでもフリスビーにしてもいいから買ってクレメンス。ワイは信じとるで」
(´・ω・`)「……可哀そうだから僕も買ってあげるよ」
  / ̄ ̄ ̄ ̄~\
 |   彡(;)(;) 頼むでホンマ
 /   /    と
(へ___ ヽ/  ノ ̄ ̄
/ /| | <_
60:
おわりやで
最後のaaは彡(゚)(゚)が土下座してるところや
61:

イッチが都市伝説にハマったきっかけはなんなん?
64:
ID変わったけど1や
>>61
もちろん流行り神やで
旧シリーズは神ゲーやから遊んでみてや
62:
おつ
63:
スレンダーマンはどうして産まれたんやっけ
67:
>>63
サムシング・オーフル・フォーラムっていう
海外の2ちゃんみたいなサイトが元や
Photoshopで怖い画像作ろうぜってスレで創作されたキャラみたいやな
検証が簡単に行えるから、このスレであげた都市伝説の定義には当てはまらんで
65:
日本一ソフトウェアな時点で地雷臭プンプンやねんけど
66:
>>65
まぁ前作の出来がゴミカスゴミカスアンドゴミカスやから買うにしても様子見の方がいいで
ワイは予約したけど
69:
面白かったで
都市伝説には興味あるんで流行り神買います・・・(小声)
-->
- Tweet
-
-
-
-
この記事が気に入ったら
イイね!しよう
不思議.netの最新記事をお届けします
おススメ記事ピックアップ(外部)
「雑学」カテゴリの最新記事
「雑学」の記事一覧
過去の人気記事ランダムPICK UP
おススメサイトの最新記事
コメント
1 不思議な
流行り神スレ
2 不思議な
シリーズ続投の為自然に宣伝するファンの鑑
愚痴ることしかしない奴ばかりなのに
流行り神シリーズがんばれ尚年齢が足りない模様
3 不思議な
関「でも煙の無いところに火はたちませんよね?」
会場「おぉぉ…」
4 不思議な
ファンの鑑だな
5 不思議な

続き・詳細・画像をみる


元彼が私のLINE無視する

ウォークマンの父がソニーの現状に警鐘「管理屋の跋扈でヒットが消えた」「技術が分からないトップが就任するとこうなる」

【画像】グラビアアイドルの身体エロすぎwwwwwwwwwwwwwwww

こ、これは!ハリネズミを見てひらめいた猫の行動とは、この後すぐ!

【閲覧注意】彼氏と別れた21歳の女性、これはその2日後の画像です

簡単なテストで昏睡状態の患者が目を覚ますかどうか予測可能に

back 削除依頼&連絡先