【モバマス】茄子「世界で一番幸運な私」back

【モバマス】茄子「世界で一番幸運な私」


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朋「ねぇ、プロデューサー」
モバP「なんだ?」
朋「面白い占い出たんだけど、聞いてみる?」
モバP「面白い占い?」
朋「ええ」
朋「何か面白いことないかなーって、暇だから占ってみたのよ」
モバP「ほうほう」
朋「そしたらね、暗い洞窟の中座ってる女の人の姿が見えたのよね」
モバP「……面白いか、それ?」
朋「面白いわよ」
朋「その子、世界で一番幸運なんだって」
モバP「……なるほど」
モバP「確かにそれは面白いな」
朋「……いく?」
モバP「場所もわからないのにか?」
朋「あんたならわかるでしょ?」
モバP「お前は俺をなんだと思ってるんだ」
朋「何って――あんたいつも自分で自己紹介してるじゃない」
朋「『俺は――』」
モバP「モノ探しなら、得意な芳乃についてきてもらうさ」
朋「ちょっと、最後まで聞きなさいよ!」
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2: 以下、
モバP「……というわけなんだが、ついてきてくれるか?」
芳乃「ほー、わたくしの力が必要でしてー」
モバP「ああ、朋の占いだけじゃわからんからな」
朋「なによ、文句ある?」
モバP「文句なんてあるか、お前のおかげで面白いものが見つかったんだから」
朋「……」
芳乃「お顔が真っ赤なのでして」
朋「そんなことないわよ」
芳乃「真っ赤なのでしてー、ほっぺつんつんでしてー」
朋「ちょっ、や、やめてっ!」
モバP「ははは」
モバP「……それで、ついてきてくれるか?」
芳乃「わたくしの力でよければー」
モバP「ん、ありがとう」
芳乃「それで、今回は何を探すのでしてー?」
モバP「洞窟の中にいる世界で一番幸運な女性だ」
芳乃「ほー」
芳乃「むー……むーむー……むむむー……」
朋「……あんな雑な説明でわかるのかしら」
芳乃「わかりましてー」
朋「うわっ、すごっ!」
芳乃「どやぁー、でしてー」
3: 以下、
芳乃「じゃ、行くのでしてー」
モバP「ん、そうだな」
モバP「……ここからどのくらいだ?」
芳乃「車で行けばそう遠くはないはずでしてー」
モバP「なるほど」
モバP「それじゃあ……」
朋「ちょっとまって、あたしも行く!」
モバP「えっ……」
芳乃「えー」
朋「何で二人からブーイングが来るのよ!」
朋「あたしが最初に見つけたんだからあたしが行ったっていいでしょ!」
芳乃「せっかくのこの方との逢引がー……」
朋「え、あー……」
朋「……」
朋「……ご、ごめん、それじゃあやっぱりあたしいいわ」
朋「その……うん」
朋「ご、ごゆっくり……?」
モバP「まともにうけるな」ペシッ
朋「いたっ!」
モバP「芳乃も、変な冗談言わないでくれよ」ペチ
芳乃「あうー」
モバP「……ま、じゃあ、三人で行くか」
朋「あれ、あんたもあたしが来るのに反対してなかったっけ?」
モバP「反対はしてないぞ、ただああいう反応見せたら面白いかなって思ったんだ」
朋「ちょっと!」
4: 以下、
??????????????????????
芳乃「あの中でしてー」
モバP「おお、本当に洞窟……というか洞穴だな」
朋「似たようなもんでしょ?」
モバP「……まあ」
モバP「しかし、結構山奥まで来たなぁ」
朋「車もずいぶん前に置いてきちゃったしね」
モバP「山登りの準備なんてしてなかったからなぁ」
モバP「おかげで服も泥まみれだ」
芳乃「そなたは頻繁に転んでいましてー」
芳乃「とても面白いものでございましてー」
モバP「……」
朋「芳乃ちゃんがいなきゃ間違いなく遭難してたわね」
芳乃「えへん」
朋「でも、帰り道は大丈夫かしら」
芳乃「安心するのでしてー」
芳乃「帰り道を探すのであれば、失せ物探しが得意なわたくしに任せていただければー」
朋「……なんか頓知みたいね」
芳乃「むー……」
モバP「まあ、帰りのことは帰りに考えればいいさ」
モバP「いこう」
芳乃「おー」
朋「おー!」
5: 以下、
芳乃「といっても、別に道が入り組んでるわけではないのでー」
芳乃「おそらく入ればすぐに見つかるかとー」
朋「洞穴だしね」
モバP「いいだろ別に、気分だよ気分」
モバP「……っと、じゃあ入るか」
モバP「おじゃましまーす……っと」
朋「人の家じゃないんだから」
モバP「ここが家かもしれないだろ」
芳乃「ふむむー……まっくらでよくわからないのでしてー」
モバP「暗いところにいるっていうのはわかっていたからな」
モバP「ランタン持ってきた」
芳乃「おおー、さすがそなたー」
芳乃「さすそなー」
モバP「……」
朋「芳乃ちゃん、最近いろいろな言葉覚えてくるわよね」
モバP「嬉しいことなのか、悲しいことなのか……」
モバP「……まあいいや、つけるぞー」
??「あ、大丈夫ですよ。今電気つけるので」
朋「……へ?」
??「それ、ポチッとな」
モバP「あ、マジでついた」
朋「へぇ……電気通ってるのね」
??「そうみたいなんですよねー」
6: 以下、
朋「って、そうあの子よ、プロデューサー」
モバP「ああ、朋が見たって言う」
??「あれ、私どこからか見られてたんですか?」
??「いやーん、えっちー♪」
朋「誰がHよ!」
モバP「……ええと」
モバP「つまり、この人が――」
茄子「茄子ですよー♪」
モバP「この人が――」
茄子「茄子ですよー♪」
モバP「……」
モバP「茄子さんが」
モバP「世界で一番幸運な人ってことか」
芳乃「ほー」
朋「へぇ……」
茄子「ふぅ……」
朋「ひぃ!」
芳乃「はー」
モバP「仲いいなお前ら」
7: 以下、
朋「茄子さんノリいいわねー」
茄子「それほどでもありますよー♪」
茄子「それで、こんなところになんのようですか?」
芳乃「そなたに会いにきたのでしてー」
茄子「私にですかー」
茄子「……迷ったとかではなく?」
モバP「さっきも言ったとおり朋が世界で一番幸運な人の姿を見たって言ったからな」
モバP「それなら、と思って会いにきたんだ」
茄子「それはまたどうして」
朋「面白そうだから!」
芳乃「面白そうでしてー」
モバP「面白そうだからだな」
茄子「私は珍獣か何かなんでしょうか……」
モバP「後は、まあ世界一幸運っていうのがどういうもんか見てみたかったってのもあるな」
モバP「そんな人間が洞穴の中にいるってのも含めて気になった」
朋「それって面白いに含まれるんじゃないの?」
モバP「……それもそうだな」
茄子「……まあ、いいですけど」
茄子「でも、別に面白いものでもないですよ、私なんて」
芳乃「十分面白いのでして」
茄子「うふふ、ありがとうございます」
茄子「……」
茄子「……これって、ありがとうございますでよかったんでしょうか?」
8: 以下、
朋「……で、どうすんのよ、これから」
モバP「ん、そりゃ幸運ってのがどんな感じだったのかっていうのを聞かないと」
モバP「朋だって気になるだろ?」
朋「そりゃあ……まあ」
モバP「というわけで、差し支えがなけりゃ聞いてみたいんだけど」
モバP「いいか?」
茄子「別にかまいませんよ」
茄子「そんなに面白い話でもないですけど」
モバP「ん、ありがとう」
茄子「……それにしても何から話せばいいんでしょうか?」
茄子「うーん……」
茄子「うーん……」
茄子「……」
茄子「まあ、流れで話していけばいいですか」
芳乃「流れ?」
茄子「ええ、流れです」
茄子「私が生まれてから、ずっと幸運に浸かって生きてきたその流れ」
9: 以下、
茄子「昔々あるところに、小さな私がいたんですけど」
茄子「私って、生まれてからずっと運がよかったんですよね」
茄子「物を失くしませんし、欲しいものはすぐに手に入りましたし、怪我することもありませんでした」
芳乃「おおー」
茄子「『なくした物が見つかった、ラッキー♪』みたいなことってあると思うんですけど」
茄子「物を失くさなければもっと運がいいってことになりますよね」
朋「……そうなるのかしら?」
茄子「『お母さんに買ってもらった、ラッキー♪』だって、そもそも何もしなくても手に入れば運がいいことになるんですよ」
茄子「だから、何かがほしいって思ったらすぐに私の下に届きました」
茄子「風だとか、鳥が運んできたりだとか、猫が加えてきたりだとか、はたまた急なプレゼントだったりとか」
茄子「何もしなくても手に入りました、とっても運がいいですよね」
モバP「……」
茄子「怪我することもなかったって言いましたけど、これも実際は転んだり、叩かれたり、そういった怪我をする要因に一切あたることはありませんでした」
茄子「……ちなみに、ちょっと大きくなった私が、本当に自分は怪我しないのかって包丁使って指に傷を入れてみようとしたんですけど」
茄子「残念なことに、お母さんに止められてしまいました」
茄子「もちろん、1回だけじゃなく、何回も」
朋「お母さんのいないときにやってみたりしなかったの?」
茄子「やってみたんですけど、どこから入ったかもわからない猫だったり鳥だったりが包丁
を奪っていきました」
朋「はぁ、すっごいわね……」
芳乃「まるで、世界が茄子殿を守っているみたいでしてー」
茄子「そうですね、まさにそのとおりです」
茄子「世界は私だけを守ってくれているんです」
10: 以下、
茄子「あれは、小学校くらいだったと思います」
茄子「ちょっと狭い道を歩いていたんですけど、かわいい鳥がいるなーってちょっとよそみしてたんですよね」
茄子「で、まあそのまま道の真ん中の方に出ちゃったんですけど」
モバP「そんなにかわいい鳥だったのか」
茄子「はい、とっても♪」
茄子「それに私が怪我しないって安心しきってたのもありましたけどね」
茄子「で、まあ私が道の真ん中に急に出てくるもんだから」
茄子「走ってる車は止まらないといけないじゃないですか」
朋「そうしないと茄子さんを轢いちゃうもんねぇ」
茄子「でも、その車もスピード出てたんですよ」
モバP「……」
茄子「きっとブレーキも利かない距離だったと思います」
茄子「私はぶつかるな……ってちょっとワクワクしてたんですけど」
朋「なんでワクワクしてんのよ……」
茄子「初めて怪我するかもしれなかったので……」
朋「えぇ……」
茄子「でもだめだったんですよね」
茄子「その車は思いっきりハンドルをきったんです」
茄子「だから、私に当たらずにそばにあった壁に突っ込んで……」
茄子「運転手と突っ込まれた壁のある家の子供が死んでしまいました」
モバP「!」
茄子「その家には小さな庭があって、そこで子供たちは遊んでたそうです」
茄子「あんなに危ないことをしたのに、怪我ひとつないなんて本当に幸運ですよね」
11: 以下、
茄子「その後も……成長するにつれてこういったことはよく起こるようになりました」
芳乃「そなたは気をつけたりしなかったのでー?」
茄子「してたんですけど、安全なのはわかりきってますから」
茄子「たぶん傍から見たらぜんぜん気をつけてる風には見えなかったのかもしれません」
茄子「それに別に私の注意散漫だけで起きてたわけじゃないんですよ」
朋「えっ……」
茄子「とうもろこしが食べたいなーって思ってたときなんですけど」
茄子「たまたま近くにあった八百屋が爆発してとうもろこしが飛んできました」
茄子「……いや、さすがにこれは食べられないでしょう、って思ってそれを置いていったんですけど」
茄子「そうしたら、今度は近くにあった家が爆発してとうもろこしが飛んできました」
モバP「そんなにとうもろこしを食べさせたかったのか」
茄子「その時点での私はとうもろこしを食べることが幸運の一つになってたからだと思います」
茄子「……と、まあ、そんな風に」
茄子「人の死と私の幸運が強く結び付けられてました」
茄子「私は怪我をすることもなく、風邪をひくこともなく、欲しいものはすべて手に入りました」
茄子「もちろん、したいこともすべて叶いました」
モバP「したいことも?」
茄子「はい、たとえばとうもろこしが食べたいだとか」
朋「甲子園に行きたいだとか思ったらどうなったのかしら」
茄子「たぶん甲子園出場決定した野球部の部室が爆発して動ける人間が少人数しかいなくなり、急遽私が野球部員として選ばれるとかじゃないでしょうか」
朋「爆発好きね」
芳乃「爆発オチなんてさいてーでしてー」
12: 以下、
茄子「と、まあこれが私の幸運の話です」
朋「茄子さんがここにいるのは?」
茄子「ここにいれば、ほかの人に危害を加えることもないでしょう?」
朋「あー、なるほど……」
茄子「と、思ってたんですけど、そんなこともないんですよ」
茄子「この前この辺に飛行機か何かが落ちて、食料が増えたりしましたから」
朋「……そういうのって、食べれるのかしら?」
朋「といか、原形保ってるの……?」
茄子「まあ、私って幸運ですから」
朋「幸運ってすごいわねぇ」
茄子「ええ、だからここに人が来て私が見つかるっていう『不幸』も起こりません」
茄子「こんなすぐそばにあるのに、あの飛行機は行方不明ってことになってるんですよ」
朋「……どこで知ったのよ」
茄子「ここって電波通じるんですよ♪」
朋「へぇ……うわ、ほんとだ!」
茄子「……ところで、みなさん」
茄子「私、昨日久しぶりに人と話したいって思ったんですよ」
モバP「だから俺たちが呼ばれたってか?」
茄子「はい♪」
茄子「ですから……ごめんなさい、みなさん」
モバP「……っ!」ガラガラガラ
モバP(上……天井が崩れて――)
13: 以下、
茄子「……」
茄子「……本当にごめんなさい、皆さん」
茄子「皆さんと話すのは、とても楽しかったです」
茄子「……」
茄子「……来世、皆さんに幸運が訪れますように」
モバP「その願いは不要だ」
茄子「!?」
モバP「よい……しょっとぉ!」
茄子(石の中から出てきた……!?)
芳乃「ぷはぁー……でしてー」
朋「はぁ……あんたがいなかったら危なかったわ……」
モバP「こういうときのための俺だ、安心しろ」
茄子(しかも無傷で……!?)
茄子「な、なんでですか?」
モバP「質問は後だ、いつまた天井が割れてもおかしくないからな」
モバP「そして説明も後だ、時間がないからな」
モバP「今からお前につく悪いものをすべて取り除いてやる」
茄子「え、いや、あの――」
モバP「破ぁ!!」
茄子(その人はお札を前に一言、そう叫んだ)
茄子(するとそのお札が光を発し)
茄子(私の体を包み込んだ――)
14: 以下、
モバP「……ふぅ、これで大丈夫だな」
茄子「――うぅ」
茄子「な、なんだったんですか、今の……!?」
モバP「ああ、お前の体には悪いものが巣食ってたんだ」
茄子「悪いもの……?」
モバP「人の魂を糧とする霊……妖怪だな」
モバP「寄生した人間の周囲の人間に危害を加えるやつだ」
茄子「……」
モバP「こいつは寄生した人間には危害を加えず、むしろ有益をもたらす……それは茄子自体がわかっているだろう」
茄子「はい」
モバP「そうすることによって、一度寄生した人間は死ぬことはなく、そばに人を近寄らせるための材料となる」
モバP「茄子はこうして一人になることを選んだが、人は普通一人では生きていけはしないからな……こうして俺たちを呼んだように」
茄子「……」
朋「でも死なないってことは、もしかして老衰もできないってこと?」
モバP「ああ」
モバP「何年経とうと死なない人間なんて物珍しさの塊だ、むしろもっと人がよってくる可能性だってある」
芳乃「土の中に埋まるなどしてはー?」
モバP「一人で土を掘って埋まるのは難しいだろう」
芳乃「おおー」
モバP「……と、まあ、そういったやつが茄子に巣食っていた、だから俺が今取り除いたんだ」
茄子「……あ、あの」
モバP「ん……?」
茄子「あなたはいったい……?」
モバP「俺か?」
モバP「俺はT」
モバP「寺生まれの、しがないプロデューサーさ」
15: 以下、
茄子「……本当に私の幸運ってなくなったんですか?」
モバP「いくらまっても落石がないだろ?」
茄子「そうですけど……」
茄子「というか、どうやって落石から……?」
モバP「札を使って結界をはったんだ」
モバP「その後はそこから石をどけて出るだけさ」
茄子「そんなこと……できそうですね」
モバP「そして、ちゃんと妖怪も退治したから、異常な幸運ももうない、安心しろ」
茄子「そうですか……」
茄子「……」
朋「……まあ、信用できないわよねー」
芳乃「その気持ちは重々わかるのでしてー」
朋「でも、Tがそういうならきっと本当よ」
芳乃「寺生まれってすごいのでしてー」
モバP「まあ、後遺症的なほんの少しの幸運は残ってるだろうがな」
茄子「……」
茄子「……私って」
茄子「今20歳なんですよね」
モバP「ああ」
茄子「……これからどうしましょう」
芳乃「そなたは何年前からここにいたのでしてー?」
茄子「高校……途中くらいだったと思います」
茄子「高校中退かぁ……いまどきそんな人いるでしょうか……うふふ」
朋「ちょっと、あんた、なんとかしなさいよ」
モバP「するに決まってるだろ、俺を誰だと思ってるんだ」
朋「……あー」
茄子「うふふ……お金は……たぶんまだちょっとありますし……株……FX……」
モバP「なぁ」
茄子「あ、はい、なんでしょうか、養ってくれますか?」
モバP「アイドルにならないか?」
茄子「アイドル……?」
茄子「……アイドルですか!?」
モバP「ああ」
茄子「アイドルって、あの……?」
モバP「俺の知ってるアイドルと同じなら、あのアイドルだ」
茄子「――」
モバP「株みたいな、そういった運に頼りきるもので稼ぐより」
モバP「その可憐な体を活かして、頑張って、稼いでみないか?」
芳乃「株はすべてを運に頼ってるわけではないかとー」
朋「AVの勧誘みたいね」
モバP「うるせぇ」
16: 以下、
茄子「……」キョロキョロ
モバP「辺りを見回しても該当者は茄子だけだぞ」
茄子「そちらの二人は?」
モバP「アイドルだ」
茄子「ええっ、アイドルですか!?」
朋「……まあ、あたしたちまだテレビぜんぜん出てないしね」
芳乃「そなたー、ねぇ、そなたー」
モバP「すまん、頑張る」
モバP「で、茄子、どうする?」
茄子「あの……私、高校中退ですよ……?」
モバP「学歴なんか関係ない」
茄子「人もいっぱい死なせちゃいましたし……」
モバP「別に茄子が殺したわけでもあるまいし」
モバP「そういうのは慣れてる」
朋「……」
芳乃「……」
モバP「茄子はかわいいし、ノリもいいし……アイドルとして耀けると思う」
モバP「いや、耀かせてみせる」
モバP「だから、茄子、アイドルにならないか……?」
茄子「……」
茄子「……わ」
茄子「私もこのままずっと洞窟にいることはできません、から」
茄子「……やってみます、アイドル」
17: 以下、
??????????????????????????
茄子「……道を歩くのってひさしぶりな気がします」
朋「まあ、ずっとあの洞穴のそばで生活してたんでしょ?」
茄子「もはやほぼ歩かなくても何とかなってましたから」
茄子「ぼーっと、寝転がって水飲みたいなーって思ってたら頭上から水滴が降ってきたりしましたし」
朋「……大丈夫なの、それ?」
茄子「今はもうダメかもしれませんね、ふふ」
芳乃「……む」
芳乃「茄子殿、そこの出っ張った根っこに気を――」
茄子「え……きゃぁっ!?」
茄子「いたっ……!」
芳乃「……遅かったのでして」
モバP「大丈夫か?」
茄子「……」
朋「ちょ、ちょっと、大丈夫?」
茄子「……ふ」
茄子「ふふふ……」
芳乃「……笑ってるのでして」
朋「えぇ、変なところ打った……?」
茄子「いえ、別に……ちょっと、足とかが痛いだけで……」
茄子「ただ、怪我するって、こういう気持ちだったんだって、うふふ……」
朋「待って、怖いんだけど」
茄子「ずっと座ってたり、立ってたりしてじんわりとくる痛みくらいは知ってましたけど」
茄子「こういう、怪我の痛みって初めてで……ふふふふ」
芳乃「そなたー……!」グイ
18: 以下、
モバP「……おーい、茄子ー、立てるかー?」
茄子「うふふ、立てますよ」
茄子「……あ、膝にすりむき傷が」
茄子「へぇ……傷ってこういう風にできるんですね……あ、血も流れてる……♪」
朋「だから怖いって言ってるの、やめて!」
茄子「だって見てください、朋ちゃん!」
茄子「血ですよ、血!」
茄子「今まで私から流れたこともなかった……こんな色なんだ……うふふ」
朋「そんなの見せびらかすんじゃないわよ!」
芳乃「そなたぁ……!」グイグイ
モバP「消毒液はないからとりあえず絆創膏やるな」
茄子「ありがとうございます……ふふ、これを貼るのも初めて……♪」
モバP「足元には気をつけるようにな」
茄子「はーい♪」
朋「……わざと転んだりしないでね」
茄子「そんなことしませんよー」
朋「さっきの茄子さん見てると信用できないわ」
茄子「うふふ」
朋「……本当に転ばないわよね?」
茄子「わざとは転びませんよー♪」
茄子「……」
茄子(……この痛みも)
茄子(この道も、この光も、こうして話すことも)
茄子(私を蝕んでた幸運がなくなったのも、ぜんぶぜんぶTさんのおかげですね)
茄子(……)
茄子(寺生まれってすごい……)
茄子(私の前を歩くTさんの姿を見て、私はそう思いました)
おしまい
19: 以下、
寺生まれのPさんとか幸運に悩む茄子さんとか幼いよしのんとかふじともとか書きたかったのを混ぜました
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません、読んでくださった方ありがとうございました。
20: 以下、

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