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P「渋谷凛6歳、あいつが今年もやってくる」


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1:
渋谷凛、6歳です
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451204680
2:
@12月24日
「ねぇ、いいじゃないの少しくらい」
P「ダメ」
「そんなこと言わないで、お願いよ」
P「うーん……」
「少しお邪魔するだけだから、ね? 噂の凛ちゃんも見てみたいし」
P「でもなぁ……クリスマスにアイドルが男の家に入るってのはどうなんだ」
「プロデューサーじゃないの、大丈夫よ。それとも何? Pさんもしかして……緊張してる?」
P「うっさいわ」
「ふふっ!」
3:
P「ほら、帰るなら今のうちだぞ」
「あら、早く帰らないと都合が悪い事でもあるのかしら。それとも、良い事?」
P「ダンスレッスンを増やす」
「……嫌に現実的ね、もう」
P「ほーら、レッスンが増えるぞ?早く帰った方がいいぞ?帰って暖かくして寝ろ?」
「うぅん……確かに暖かさが欲しいわね、とっても。……あぁ、手が冷えちゃった」
P「…」
「…」
P「…」
「えいっ」バッ
P「よいしょ」ヒョイ
「……手くらい繋がせてよ、ケチ」
P「何だ、随分我がままだな今日」
「クリスマスだもの。仕方ないじゃない? 女の子なんだから」
P「そういうもんかなぁ」
「そういうものなの」
4:
P「ていうか俺、楓さんの誘いも断って帰宅してるのに……お前連れ込んだ何てバレたらどうなるか」
「うーん、修羅場?」
P「何でちょっと楽しそうなんだ」
「そんなことないわよ……ふふっ」
P「そうかい」
「……ねぇ、楓さんとはやっぱり仲いいの?」
P「やっぱりって何だ」
「だって、スカウトの経緯からして……ねぇ」
P「まぁそれについては言いたいこともあるだろうけど……ていうか、仲悪い何て思いたくないわ!」
「ふぅん」
5:
P「あーもうこんな話してないで……ほら! そろそろ帰りなさ――――」
「ん?」
P「……着いちゃったよ」
「ふふっ! やったわ。喋って気を紛らわせる作戦、成功ね」
P「あぁ……もう、少しだけだからな」
「えぇ、あなたならそう言ってくれると思ってたわ♪」
P「えぇ……うん、ありがとう……?」
「ふふっ! ……あ、少し待ってくれるかしら……」ゴソゴソ
P「?」
「えぇ、と……」
―――――――――――――――
――――――――――
―――――
P「おー……なるほど」
「どう? 似合ってる?」
P「うん。髭さえ取ればそのまま仕事に行けるな」
「もう、今は仕事はいいの」
P「すまん」
「それじゃあ行きましょう? 早く、早く」
P「楽しんでるなぁ」
6:
ガッチャ!
P「ただいまー」
「…」
テテテテ
「きたっ」
りん「おかえ…………!? さんたくろぉすだー!!!!」パァァァ
「ハロー、お嬢さん」
りん「わぁー!! ……? っわぁーー!!!!」ピョンピョン
「(なぜ今一瞬疑念を……?)」
7:
P「どうだーすごいだろー」
りん「ぷろでゅーさー!!! なんでかくしてたのさ!!! ほめてつかわす!!!」
P「じゃあ昨日買ったプリンくれ」
りん「やらん」
P「うん」
「ふ……フフフ、喜んでくれて嬉しいよ。さ、凛ちゃんにプレゼントを
りん「ねぇ握手して!!!」ギュッ
「あ、あぁ、うん、いいよ」ギュ
りん「さんたくろぉすとあくしゅしてる……ほぁぁ」
8:
「うん、良かったね。さて、そんな凛ちゃんにはプレゼン
りん「おかおさわっていい?」
「おか、顔!? ……え、えぇ……い、いいわよ、いいよ?」
りん「わぁい!」
「(どうして顔)」
りん「ふん……ふん!!」ググ
P「はは、届いてないぞ」
りん「くっ……なめるな」グググ
「よ、よいしょっ」ガバ
りん「わぁ!! さんたくろぉすのだっこだ!! こればかりははじめてかもしれない。いいにおい」
P「初めてだろう」
りん「たしかに」
9:
「……よ、よーし! それじゃあこのままお家に」
りん「まっておかおさわる」ペタペタ
「あ、あぅ、うぁ」グニグニ
りん「これが、さんたくろぉすのおかお……」ペタペタ
「ぅ、へぅ、あ、あの、りんちゃ、そろそろ……」グニグニ
りん「もうすこし……あっ」グイ
「あぁっ! お、おひげが」
P「あぁ……」
りん「あれ!? みたことあるおかおだ!!」
「あぁっ……」
りん「ちゅーするひとだ!!!!」
奏「……は、初めまして、凛ちゃん」
10:
まゆ「ぷろでゅーさーさん、ちひろさん、かえってきたんですかぁ? ……あれ?」ヒョコ
りん「まゆ!! みて!!」
まゆ「あっ……! ちゅーするひとです!!」
奏「うっ」
P「はは、完全に奏のイメージになってるじゃないか」
りん「かなでー? かなでっていうのー?」
奏「う、うん……水奏、って言うのよ」
りん「ほー……まさかかなでがさんたくろぉすだとは……」
まゆ「さんたくろぉす!? かなでさん、さんたくろぉすなんですか?」
奏「え? あ、え、えぇ……うん、そ、そうよ?」
りん「すごい!!!!」
まゆ「すごい……!!」
奏「あ、ありがとう」
P「とりあえず、中入ろうか?」
りん「うん!!」テテテテ
まゆ「さむいです、おこた」テテテテ
奏「改めて、お邪魔するわね……ほら、プレゼントもあるのよ」
りん「!? なんてことだ……!!」ワナワナ
奏「ふふっ♪」
11:
まゆ「けーき!!」
りん「けーきだー!! かなでありがとう!!」
奏「どういたしまして♪」
P「買う手間省けたな……ありがとう、後で払うよ」
奏「ううん、いいの。無理矢理お邪魔させてもらったお礼よ」
P「うーん……こうなった奏は聞かないからなぁ……甘えさせてもらうよ」
奏「えぇ♪」
楓「ケーキですか?」ヒョコ
P「はい。楓さんも食べますか?」
楓「ふふ、頂きます。ケーキを食べさせてくれるなんて、景気いいですね、なーんて」
P「はい。……はい?」
奏「え?」
楓「?」
りん「?」
P・奏「「うわあああああああああああ!!!!」」
楓「」ビクッ
まゆ「」ビクッ
りん「!?!? うわああああああーーーーー!!!!!」←よく分かっていない
12:
りん「なんなのうるさいよ」
まゆ「りんちゃんもうるさかったです」
りん「ぇへ」
まゆ「ほめてないです」
奏「か、楓さん……!?」
P「ど、どうし、どうしてぇ!?」
りん「どうしてー!! だって、ぷぷぷ」
楓「先回り、しちゃいました」
P「えぇ……」
楓「だってせっかくのクリスマスなのに一人なんて……そんなの、寂しいじゃないですか」
奏「凄い行動力ね……」
13:
奏「ま、まだ知り合って間もないけど……こんな大胆な人だったなんて」
楓「あら、そうかしら  ふふ、大胆なんて言ったら、奏ちゃんもじゃないですか」
奏「ふふっ、これは私の作戦勝ちよ」
楓「作戦……?」
P「…」
楓「あ、ところでPさん」
P「」ビク
楓「私のお誘いはお断りしましたよね?」
P「あ、あの」
楓「説明、してくれますか?」
P「ハイ!!!!」
楓「ふふっ、良い返事です♪」
奏「いい? 二人とも、これが修羅場よ」
りん「しゅらば……!!」
まゆ「なんだか、ちがさわぎます」
奏「全く、怖いわねぇ」
楓「奏ちゃん、こっちいらっしゃい」
奏「…」ススス
14:
楓「あら、そういうことだったんですね」
P「誤解は解けましたか……?」
楓「はい♪」
奏「よかった……」
楓「もう……危うく嫉妬してしまうところでした」
りん「しっと……?」
P「あぁもう、だから言ったじゃないか」
りん「まゆ、まゆ、しっとってなに?」
奏「だって、まさかこんな、想像もつかないじゃない」
まゆ「しっと……? しっぷかなにかのおともだちじゃないですか?」
楓「全く、もう」
りん「なるほど。まゆはなんでもしってる」
まゆ「ふふん♪」
15:
りん「ほら、みんな!! しっぷならいっぱいあるから、はやく、けーき、けーき!!」
P「そうしたいんだが……ちょっと待ってくれないか」
りん「?」
奏「何かあるの?」
P「もう少しでちひろさんが帰ってくるはずだから、それまで待とう」
りん「はっ、そういえばちひろさんがいない……!!」
まゆ「ちひろさん、まだかなぁ」
りん「どうしておいてきた!! いえ!! はくじょうしろ!!」
P「俺の方が早く終わったの」
りん「……!? ……うむ、なら、えーと……しけい」
P「死刑!?」
奏「絶対分かってないわよね」
りん「そんなことないよ」
奏「あら、そう?」
りん「うん。……えぇと……その…………おこたはいる。おこた」モゾモゾ
奏「ふふっ」
16:
奏「……ん? え、あら?  ちょっとまって、ちひろさん? どういうこと?」
楓「あら、知らないんですか?」
奏「え?」
楓「ちひろさんは、ここのお隣さんですよ」
奏「……えっ!?」
りん「そうなんだよ!! すごいでしょ、ほめてー」
奏「そ、そんなの教えてくれなかったじゃない……」ナデナデ
りん「ん?」
P「聞かれなかったし」
まゆ「りんちゃんうらやましい」
楓「ちなみに、まゆちゃんはちひろさんのとこの子です。ほんと、罪深いですよね」ナデナデ
まゆ「あっ……♪」
P「罪深いってなんですか……」
17:
りん「おこた」
まゆ「おこた」
楓「おこた」
奏「……おこた」
「「「はぁ??」」」
P「あったけぇ……」
楓「りんちゃんまゆちゃん、狭くないですか? 大丈夫?」
りん「だいじょうぶ。まゆあったかいから」ヌクヌク
まゆ「りんちゃんもあたたかいです」ヌクヌク
楓「……二人並んでるの、あれですね、その……これ、ずるいですね」
奏「……確かに、これは」
楓「…」モゾモゾ
りん「……?」
楓「」ピロリン
りん「なぜしゃしんを……!?」ビク
まゆ「ぴぃす」
奏「楓さん、後で送ってくれるかしら」
楓「任せてください」ピロリン
りん「しゃしんはにがて……」ウゥ
P「まゆは写真慣れしてるなぁ」
まゆ「」ピース
りん「うぅ……ていこうできない……あったかい……」
18:
りん「そういえば」
P「ん?」
りん「かなでってほんとにぷろでゅーさーのものだったんだ」
奏「え?」
楓「あら」
P「ちょ」
まゆ「?」
りん「かなでってぷろでゅーさーのものなんでしょ?」
奏「……凛ちゃん、詳しく聞かせて?」
りん「うん!! えっとね、ぷろでゅーさーね、まえね、てれびにね、かなでいてね、それでね」
奏「うん」
19:
P「凛!! ほら、昨日買ったプリンが冷蔵庫に入っ
りん「やつがどうした?」モムモム
P「なんてこった」
りん「みんなにもあげる」
奏「あら、嬉しい♪」
楓「あらあら」
まゆ「」アーン
りん「あーん」スッ
奏「あーん♪」パク
りん「あーん」スッ
楓「あーんっ」パク
りん「あーん」スッ
まゆ「あむ」パク
P「……くそっ、羨ましい!! くそぉ、どうせ俺にはくれないんだろー! 明日の朝ご飯人参増やしてやるからな
!」
りん「ぷろでゅーさーにもあげる、あーん」スッ
P「凛ってどうしてこんなに良い子何だ?」パク
20:
りん「あ、でね!! そのね、てれびのかなでみてね、ぷろでゅーさーね」
P「あ、あぁ……」
奏「うん」
―――――
P「このアイドル、俺のなんスよwwww」
―――――
りん「っていってた」
楓「わぁ」
奏「…」
P「やめて、蔑まないで、その目は俺に効く、やめてくれ、やめないでくれ」
奏「どうしようもないわね」
りん「どうしようもない」
まゆ「ふぁ……このPさん、まゆのなんすよぉ……」ウトウト
21:
P「まゆ寝たなこれ……疲れてたのかな」
りん「さっきまでみかとりかとあそんでた」
P「あぁ、そういうことか」
楓「楽しかったです」
P「あなたもですか!?」
楓「うふふ……あ、まゆちゃんのほっぺやわらかそう。つんつん」
まゆ「むにゃ」ムニムニ
楓「お餅みたい」ツンツン
りん「おもちたべたい」
奏「お餅、食べたいわね」
P「正月にな」
奏「あら、私も頂きに来ようかしら」
P「だーめ」
楓「なら私も」
P「だからだめですって」
奏「楓さん、私に任せて、どうにかして家に押し入るわ」
楓「さすがです奏ちゃん」
P「あの」
22:
りん「かなでとはきがあうかもしれない……なんてこった」
奏「ふふっ、本当ね」
りん「でしょ、でしょ!! えへへー!!」
奏「ふふっ! ……あっ、そうだ」
りん「?」
奏「凛ちゃん、内緒話しましょう」スス
りん「ないしょばなし!! ないしょばなしする!!」
楓「内緒話? お姉さんも聞きたいなぁ」
奏「だーめ」
楓「むぅ」
P「ヘンな事教え込まないでくれよ?」
奏「私を何だと思ってるの……大丈夫よ。さっ、いい? 凛ちゃん」コソコソ
りん「うん……!!」コソコソ
23:
奏「――――はい、内緒話おわり♪」
りん「ふぉぉ……まさか、そんな……しらなかった……」
楓「何だったんですか?」
奏「ふふっ! すぐに分かるわ」
りん「んしょ、んしょ」モゾモゾ
P「お、こたつの魅力に打ち勝ったか」
りん「…」テテテテ
P「ん?」
りん「えへへ、ぷろでゅーさー」ストン
P「何だ何だ、入るか?」
りん「ううん、そうじゃなくてー」ニコニコ
P「……何か近くないか」
りん「んー? んー……んへへ」ニコニコ
P「?」
りん「ぷろでゅーさー、ちゅー」ズイ
P「ファッ」
楓「あら」
奏「ふふっ♪」
24:
P「」
りん「なかよしさんたちは、ほっぺにちゅーするんだって!! だから、ぷろでゅーさーちゅー」
P「う、うわああああああああああ!!!!」
りん「なんでないてるの……? ……んー、ちゅう」
P「」ドババババババ
奏「畳み掛けるわねぇ」
まゆ「んぅ……なんですかぁ? ……!? りんちゃんずるいです!!!!」
りん「あっ、まゆおはよう。ちゅー」
P「」ドババババババ
25:
まゆ「ず、ずるいですよぉ! まゆだって、まゆだって」
テテテテ
まゆ「?」
りん「まゆ」ストン
まゆ「…?」
りん「ちゅー」
まゆ「!?」
りん「まゆもちゅーしてほしかったの? まゆはよくばりさんだなぁ、ちゅー」
まゆ「あぅあぅ、そうじゃないですぅ……」パタン
奏「あら、倒れちゃった」
りん「あれ? まゆ? まゆぅ」ユサユサ
まゆ「うぅん……」
26:
楓「…」ソワソワ
りん「あ、かえでさんも!!」テテテテ
楓「……!」パァァ
りん「ちゅー♪」
楓「わぁっ、くすぐったい♪」
りん「えへー」
楓「ふふっ、じゃありんちゃんにもちゅーしてあげます」
りん「わぁい!」
楓「ちゅー♪」
りん「わぁー♪」
奏「ふふっ! 作戦大成功♪ あ、Pさん、失礼するわね」チュ
P「」ドババババババ
まゆ「ふぇ……いったいなにが」パチ
奏「まゆちゃんも♪」チュ
まゆ「きゅう」パタン
27:
P「二人とも、この後はどうするんですか?」
楓「私は特に何もないので……流れで」
P「流れて」
奏「あら、もう帰った方がいいかしら」
P「いや、そういうわけじゃ
りん「だめ!! かえっちゃだめだよ!! もっとあそぶの」
奏「嬉しいこと言ってくれるじゃない」
りん「うん、にがさないからね!!」
奏「ふぅん、じゃあどうするのかしら」
りん「えへへ、こう!! かなでつかまえたぁー!!」ギュ
奏「わ、捕まっちゃった」
楓「む……なんだか今日は、奏ちゃんに凛ちゃん取られちゃいますね」
まゆ「かえでさん、まゆじゃだめですかぁ?」ギュ
楓「はぅ」キュン
P「あぁ、もう……遅くまで居ても構いませんけれど、ちゃんと帰宅してくださいね?」
楓「はぁい」
奏「大丈夫よ」
28:
奏「それで、結局Pさんとは何もないの?」ナデナデ
りん「かなでぇ……ねぅ……ねぅから……やめぇ……」ウトウト
楓「何でもないですよ? 何でもないですよね?」ナデナデ
まゆ「」スヤスヤ
P「な、何ですかその聞き方……何でもないよ」
奏「ふぅん……?」
P「う、疑いが晴れない」
ガッチャ!
奏「あら?」
P「帰って来たかな」
楓「ちひろさ?ん」
りん「む……? ちひろさん? どこ……? いないよぉ」ショボン
奏「帰ってきたみたいよ。お迎えに行ってあげたら?」
りん「かえってきたの……!! いく!! ほらいくよまゆ!!」グイ
まゆ「うぅ……なんですかぁ……」ズリズリ
29:
ちひろ「ただいま?……つかれたぁ……皆いるかしら」
テテテテ
ちひろ「ん?」
りん「ちひろさんおかえり!!」バッ
ちひろ「わぁ!」ギュ
りん「おつかれさま!!」ペタペタ
ちひろ「あ、ぅあ、んな、な、なんでお顔を」グニグニ
りん「ねーちひろさん」
ちひろ「んー?」
りん「ちゅー」
ちひろ「ファッ」
まゆ「んぅ……? あ、ちひろさん、おかえりなさい……おかえりなさいの、ちゅう、です……ちゅう」
P「ちひろさんおかえりなさ……ヒエッ」
ちひろ「」ドババババババ
P「うわぁすげぇ」
奏「さっきの貴方もこうだったわよ」
P「マジ」
楓「とても似てますね」
P「マジ」
30:
ちひろ「あら、お二人ともいつの間に……って、どうしているんですかぁ!?」
P「着いて来ました」
奏「着いて来ちゃった」
P「居ました」
楓「居ました」
ちひろ「おぉ……もう……」
奏「全くもう、ちひろさんったらズルいんだから」
ちひろ「へ?」
奏「Pさんとお隣さん、ってこと。秘密にしてたじゃない」
ちひろ「いや別に秘密にしてたという訳では……えへへ」
奏「……やっぱりずるい」
31:
りん「ねーけーきたべよーよー」グイグイ
P「おっと忘れてた。出してくるよ」
ちひろ「!? ケーキですか! やったー!!」バンザイ
りん「やったーー!!」バンザイ
奏「ふふっ」
楓「まゆちゃん、ケーキ食べますか?」ユサユサ
まゆ「けぇき……けーき?」
楓「はい、あまぁいやつですよ」
まゆ「あ、けーき……けーきたべます……」モゾモゾ
32:
りん「しあわせ」モムモム
まゆ「しあわせ」モムモム
ちひろ「この瞬間の為に今日の仕事を頑張りました」
楓「わぁ、美味しいっ」
P「うめぇ……結構いい値段したんじゃないか?」
奏「もう、そういうのは聞かない方がいいの」
P「そうかぁ……?」
奏「ふふっ、私は皆が喜んでくれればそれでいいのよ。うん、美味しい♪」
P「ええこや……」
ちひろ「あら、奏ちゃんが買って来たんですか?」
奏「せっかくだから、手土産にでもと思って」
ちひろ「あらぁ……」
奏「な、何よその、見直したって目は」
楓「私なんかよりしっかりしてますね」
P「一理ある」
楓「ふふん」
P「褒めてないです」
prrr
奏「あら、電話。ちょっと外すわね」
P「はいよ」
りん「ふぁー……ねむくない」クシクシ
33:
奏「ただいま」
P「おう」
奏「さて、そろそろお邪魔しようかしら」
P「ん、そうか。ちゃんと帰れよ?」
奏「んー、自宅には帰らないわね」
P「なっ! お、お前、ゆ、許さんぞ、それはお前、プロデューサーとしてお前」
奏「ふふっ! 周子の家に行くのよ」
P「へ? な、何だ周子か……」
奏「あの子もずっと一人で寂しいんだって。かなでーきてよーって言ってたわ。本当かわいいわね」
P「そうか……いや、にしても仲良いなお前ら」
奏「そう?」
P「どう見ても」
34:
楓「奏ちゃん」ススス
奏「ど、どうしたの楓さん」ビク
楓「着いて行っても……いいですか?」
奏「み、耳元でささやかないで……!」ビク
楓「お願いします」
奏「べ、別に私は構わないけれど」
楓「……ほんとですか? わーい!!」
奏「……もしかして、楓さんも寂し
楓「あっ!」
奏「な、なに?」
35:
楓「りんちゃんりんちゃん」ユサユサ
りん「……?」クシクシ
楓「りんちゃん、私とこしょこしょ話しましょう」
りん「……! する!! こしょこしょばなしする!!」
コショコショ
奏「な、なに……?」
ちひろ「ヘンな事教え込まないで下さいよー?」
奏「(Pさんと同じこと言ってる)」
3

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