おそ松「全然人が来ない?」チビ太「おう」back

おそ松「全然人が来ない?」チビ太「おう」


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1:
チビ太「もっといろんな人におでん食べてもらいたいんだけどよー……オイラのおでん食べに来るやつがよぉ?……おめーらぐらいしかいねーんだよなぁ」
おそ松「そりゃそうでしょ。 何が好きでハゲの人の顔見ながら食べなきゃいけないの」
ガン!!
おそ松「いってええええええええ!!!」
チビ太「てやんでえバーローチクショー!! 大事なのはオイラの見た目じゃねえ!! おでんだ!!」
トド松「いや、おそ松兄さんの言うことは一理あるかもよ? 試しに売る人変えてみたら?」
チビ太「は?」
カラ松「そいつはいい……俺がおでんを売ればカラ松ガールはみんな毎日おでんを食べに来るだろう」
チョロ松「いや、来ないでしょ」
一松「調子にのんなよクソ松」
カラ松「」
十四松「おでんの串で野球できないかな!?」
トド松「できないと思うよ、十四松兄さん」
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2:
チビ太「つまりおめーら……おでん屋になりてーってことか?」
六つ子「!!!!!!」
おそ松「ま、まずい……このままだと以前のカラ松のようにハゲになってしまう」
カラ松「ああ……お前達、俺みたいにはなるな」
トド松「ぼ、僕達は悪魔でマスコットキャラクターとか……ビラを配るとか……そんな感じのやつをやりたいってだけでチビ太のポジションを狙うつもりはないんだよ」
チビ太「なんだそうか……」
チョロ松「ナイストッティ!!」
チビ太「まぁそうだよな! お前らが売ってるより姿よりオイラが売ってる方が様になるしな!!」
おそ松「うっせえハゲ!! ハーゲ!! ハーゲ!! ハーゲ!!」
チョロ松「ガキかよ!!」
チビ太「無職は何言っても無駄なんだよ!!!」
3:
おそ松「なぁチビ太、女体化の薬ってまだある?」
チビ太「レンタル彼女の時に使ったやつか? あるけどそれがどうしたってんだよ」
おそ松「実験も兼ねて1日だけ女の姿で売ってみたら?」
ガン!!
おそ松「いってええええええええ!!!」
チビ太「てやんでえバーローチクショー!! おでんの世界にはな!! 女なんていらねえんだよ!!」
トド松「あーー! 差別だ差別ーー!!」
カラ松「そんなんだと……女はやってこないぜチビ太」
チョロ松「女の人でおでん作りたいって人がいたらどうすんのさ」
十四松「野球やらせればいいんだよ!!」
4:
おそ松「実験も兼ねて!! 1日だけ!!」
チビ太「そんなんは……オイラのプライドが許さねえ」
一松「女体化するのと鍵のレンタル代払うのどっちがいい?」
チビ太「!!!」
チョロ松「お前まだその紙持ってたの!? チビ太もう檻から出たんだから意味なくない!?」
一松「いいから拇印だああああああ!!!」
チビ太「分かった!! 飲む!! 薬飲むから!!」
おそ松「よーし!! ……十四松!!」
十四松「わーい!!」
ガシッ!!
チビ太「は、離せコンチクショー!! 別にオイラは逃げねーよ!!」
おそ松「大量摂取!!」ガババババ!!!
チビ太「ふもおっ!?」
5:
ボワン!!
チビ太「……」
チョロ松「チビ美になった!!」
トド松「顔だけ見たら可愛いんだけどね……」
カラ松「チビ太でなければな……」
チビ太「もーそんなこと言ってー……チビ美泣いちゃうぞ☆」
チョロ松「受け入れるの早いな!!」
おそ松「みなさーん!! ここに美人の人がおでん売ってますよーー!!」
チビ太「!!!」
チョロ松「なるほど! 更に僕らが宣伝すれば……」
カラ松「今なら俺もついてくるぞ」
十四松「野球もできますよーー!!」
チョロ松「何売ってるのか分かんなくなるから黙っててお前ら!!」
6:
男「おい! あの子めちゃくちゃ可愛いぞ!!」
男「あんな子がおでん売ってんのかよ!?」
男「ちょっと行ってみようぜ!!」
トド松「す、すごい……あっと言う間に人が沢山……」
チビ太「おでんはまだまだいっぱいあるからねー☆」
男達「はーーーーーい!!」
チョロ松「トト子ちゃんがおでん売ってたらめちゃくちゃ可愛いだろうなー……」
おそ松「あ、チョロ松が妄想を始めた」
カラ松「しかし……本当に客は男ばかりだな……女がいない」
一松「お前がいるから気持ち悪がられてこないんじゃないの」
トド松「違うよ一松兄さん、女の人だけじゃなくて男の人でも気持ち悪がられるって」
一松「確かに……」
カラ松「別にいいさ……俺は静寂と孤独を愛する男……一人は慣れてる」
一松「クソポジティブ松が……」
7:
男「チビ美ちゃんのおでん美味しいな!!」
チビ太「ありがとー☆」
チビ太(どんな形であれいろんなやつが食いに来てくれることは嬉しいことだな……あいつらに感謝しねーとな)
チビ太(……!! そろそろ時間だ、薬飲まねーと!!)
チビ太「……」ゴソゴソ
男「何やってるの?」
チビ太「ちょ、ちょっと探し物ーー!!」
チビ太「……!!」
チビ太(薬を入れてたビンが……ねぇ!!)
チビ太(オイラは間違いなくここに置いたはず!! オイラが目を離した隙にどこかに……?)
カキーン!!
チビ太「!!」
十四松「ホームラーーン!!」
おそ松「あっちゃー打たれちゃった……」
一松「なんでボールじゃなくてチビ太の女体化の薬が入ったビンで野球してんの」
十四松「野球ボールじゃない何かで野球したら面白そうだなって思って!!」
おそ松「一松もなんかボール候補ない?」
一松「クソ松のサングラス、はい」
おそ松「おっ!! いいねーーー!! 投げるよ十四松!!」
十四松「カモンカモン!!」
ブン!!……カキーン!!
十四松「ホーーームラーーーーン!!!」
チビ太「……」
8:
ボワン!!
男「な、なんだ!! チビ美ちゃんの様子が……」
チビ太「!!!」
男「うわ!! なんだこいつ!! ハゲのおっさんじゃねーか!!」
男「俺達を騙しやがったんだなこのやろー!!」
男「こんなおでん屋ぶっ壊せ!!」
男達「うおーーーーー!!!」
ドカ!バキ!!ベキ!!!
チビ太「……」
チョロ松「ちょっとチビ太!! なんで薬飲まなかったの!?」
おそ松「あ、ごめん。 女体化の薬入ったビン、十四松がバットで飛ばしちゃった」
チョロ松「はぁ!?」
9:
チビ太「お前ら……なんでおそ松と十四松を止めなかった?」
トド松「ごめん、僕その時女友達と電話してたから見てない……」
チョロ松「僕もトト子ちゃんを妄想していてボーッとしてたんだ……」
カラ松「俺は夕日と見つめ合ってたぜ……」
一松「俺が気づいた時にはもう飛ばしてたよ」
おそ松「いやさ、ちょうど野球ボールの代わりに使えそうなのがあったからさ、悪い悪い!!」
十四松「うっかりうっかり!! うっかリリーフ!!」
チビ太「……てめえら」
六つ子「??????」
チビ太「どう落とし前つけてくれんだチキショーーー!!!」
ゴゴゴゴゴ!!
チョロ松「ええええ!!? ここで巨人になるの!?」
おそ松「逃げるぞお前ら!!!」ダッ
十四松「うおおおおおおお!!!」ダッ
トド松「……あれ!? カラ松兄さん、何やってるの!?」
10:
カラ松「俺のサングラス……どこだ……どこにある」
ガシッ!!
カラ松「!!?」
チビ太「お前らぁ!!! カラ松がどうなってもいいのか!!? 金払えば離してやる!! 払わねぇと食っちまうぞおおおおおお!!!」
一松「腹壊してもいいんだったら食えば」
チョロ松「胃薬置いとくね」
トド松「あっ!! 十四松兄さんだけもうあんな遠くまで!! 僕達も行こう!!」
おそ松「待てよ十四松ー」ダッ
十四松「いえーーーーーい!!!」ダッ
カラ松「……」
チビ太「……お前本当哀れだな」
バクン!!
11:
チョロ松「カラ松死んじゃった……」
トド松「天国で元気にやってるかな……」
一松「地獄の間違いでしょ」
おそ松「……まあどこに行っても元気にやってるさ!!」
十四松「だったら死んでも大丈夫だね!!!」
五人「わっはっはっはっ!!」
カラ松「死んでもなお語り継がれる……それ即ち、愛されてる証拠」
カラ松「そう思うだろ? カラ松ガール」
〜終わり〜
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