光彦「電動自転車じゃないですか!」back

光彦「電動自転車じゃないですか!」


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光彦「これ博士が作ったんですか!?」
博士「ふふふ、どうじゃすごいじゃろ!」
コナン「珍しく役に立ちそうじゃねえか!」
元太「なあなあ、電動自転車って何だ?」
歩美「すごーい!歩美乗りたい!」
博士「じゃあ最初に乗りたい人!」
歩美・光彦・元太「「「はい!」」」
コナン(俺も乗ってみたいけど、こいつらに譲ってやるか。)
哀「あら、何だか乗りたそうな顔してるじゃない?」
コナン「ああ、でもあいつらの顔見てたら譲ってやりたくなるんだよ。」
哀「大人ね。」
コナン「お前は乗りたくないのか?」
哀「別に。」
コナン「分かった。乗るより乗られる方が・・・。」
哀「は?何言ってんの?」
コナン「バーロー。」
哀「バーローって言えばいいってもんじゃないのよ。」
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2: 以下、
博士「ではジャンケンで決めるのじゃ!」
元太「絶対に負けねえ!」
歩美「私だって!」
光彦「僕はグー出します!」
コナン「光彦の奴、ああ言っといてチョキ出す気だな。」
哀「そんな卑怯なことするかしら。」
コナン「ああ、あいつは大きな目的のために犠牲を出せる奴だ。」
哀「犠牲って友情?」
コナン「そうだ。何かを変えることが出来るのは、何かを捨てることが出来る者だ。」
哀「どこかで聞いたことのある言葉ね。」
コナン「進撃の巨人だ。」
哀「ちょっと、言っちゃダメでしょ。」
コナン「バーロー。それよりさ、紅蓮の弓矢のキー上げたら俺の声に似てると思わねえか?」
哀「バーローって連続で言うもんじゃないわよ。」
3: 以下、
光彦「やったー!勝ちました!」
歩美「光彦君ずるーい!」
元太「光彦の野郎!いつかぶっ飛ばしてやる!」
光彦「さて、乗らせてもらいましょうか。大丈夫ですよ、後で変わってあげますから。」
元太「俺は初めてがいいんだ!使用済みなんて嫌なんだよ!」
哀「あなたの言う通りになったわね。」
コナン「そうだな。」
哀「・・・・・・。」
コナン「・・・・・・。」
哀「・・・・・・。」
コナン「バーロー。」
哀「うるさい、次言ったら叩くわよ。」
5: 以下、
光彦「さて、じゃあ行きますか。」
光彦「おお、これは!!」
光彦「楽ちんですねー!!」
歩美「楽しそうだね。」
元太「腹立つな。」
歩美「うん。」
コナン「ちょっと待てばいいだけじゃねえか。」
元太「わかってねえな、コナンは。」
コナン「何がだよ。」
元太「使用済み、中古品、そんな物が欲しいか?そんなのより新品だろ?」
コナン「・・・確かに・・・。」
6: 以下、
博士「君たち、まさかあれがただの電動自転車だと思っているのではないか?」
コナン「違うのか?」
博士「そうじゃ、わしの発明が普通なわけがなかろう!」
元太「待ってました!」
歩美「どんな機能が付いてるのー!」
元太「ちゃんと光彦が爆散するんだろうな!」
博士「これこれ、わしの発明はそんなマジキチじゃあない。」
哀「違うの?」
博士「当然じゃ。科学者たるもの、常に倫理観を持って研究に取り組むものじゃ。」
コナン「何したんだよ。」
7: 以下、
博士「安全装置じゃ。」
コナン「・・・・・・は?」
博士「自転車の前に物があると自動で停止するのじゃ。」
コナン「・・・・・・そうか。」
博士「なんじゃその反応は。」
元太「つまんねえの、光彦が再起不能になるようなもの期待してたのに。」
博士「安全性は重要なことじゃぞ!」
歩美「わかったわかった。」
10: 以下、
光彦「あれ、博士、ブレーキはどこですか?」
博士「ブレーキ・・・・・・っは!」
コナン「おい、博士まさか。」
博士「忘れておった。」
元太「ひゃっほーーーう!」
コナン「バカヤロー!何が安全性は重要だ!」
博士「申し訳ない。」
哀「まあまあ、別に止まれないわけじゃないでしょ。安全装置を利用すればいいんだから。」
歩美「光彦くーん!何かにぶつかろうとすれば、安全装置が作動して止まるんだってー!」
光彦「そうでしたか!」
12: 以下、
光彦「ではあそこの木に向かって・・・、あれ?」
歩美「次歩美ー!」
コナン「俺にも乗らせてくれよな!」
元太「何だよ、コナンは中古が好きなのかよ。」
光彦「博士ー!博士ー!」
博士「どうした光彦君!」
光彦「何だか、物にぶつかりかける度に、スピードが上がってしまうんですが!」
博士「何っ!」
哀「確かに、さっきよりスピードが上がってるわね。」
博士「まさか安全装置が故障したのか?」
コナン「故障じゃねえよ、そもそも欠陥品だったんだろ。」
哀「早く止めないと!」
13: 以下、
歩美「降りたらいいじゃん。」
光彦「確かに、その手がありましたね!」
コナン「ダメだ光彦!」
光彦「どうしてですか!」
コナン「それだと続かねえだろ!」
光彦「続かないって、何がですか!」
コナン「いいから降りるな!」
哀「ちょっと、親切に教えてくれているのに・・・。」
コナン「うるせえ!主人公は俺だ!俺に逆らうな!」
哀「何それ!?もう知らない!勝手にすればいいわ!」
コナン「そうさせてもらうぜ!」
光彦「僕のことで喧嘩しないで下さい!」
元太「勘違いしてんじゃねえぞ、ソバカス野郎。」
14: 以下、
コナン「やべえ、そうこうしているうちにスピードが格段に上がっちまった!」
光彦「うわああ!」
コナン「しまった!道路に出ちまった!」
博士「車を出そう!」
コナン「警察にも連絡だ!」
歩美「光彦君、大丈夫かなあ?」
元太「壁にぶつかればいいんじゃねえか?」
17: 以下、
光彦「うわあああ!」
昴「おや、あれは・・・。」
光彦「昴さん、危ない!」
昴「え!!!」ドゴオオン!
光彦「ごめんなさーい!」
昴「うおおおおおおお!!!!」
コナン「昴さん!大丈夫!?」
昴「ペダルが・・・向こう脛に・・・。うああああ!!」
コナン(昴さんがこんなになるなんて、何てパワーだ・・・。)
コナン「高木刑事にも連絡しとくか。」
18: 以下、
ドガアアアアン! ドゴーーーン!
光彦「うわあ!止まりませーん!」
由美「そこの自転車!止まりなさい!」
光彦「どうにもならないんですよ!」
由美「全く、自転車のスピード違反取り締まるなんて初めてよ。」
苗子「あれ、そういえばコナン君はよくスケボーとばしまくってません?」
由美「あれは・・・いいのよ。」
苗子「そうですよね。」
19: 以下、
佐藤「やっぱり私たちが動くしかないわね。」
高木「でも本当なんですかね、電動自転車が暴走だなんて。」
佐藤「実際に色々な物が壊されているのよ。しかもパワーが増していっているって言うじゃない。」
高木「ははは、そんなにパワーが増しちゃってたら、どう止めたらいいんでしょうか。」
佐藤「大丈夫よ、止めなくてもいいんだから。」
高木「え?」
佐藤「さて、由美に連絡してもらわないと。」
20: 以下、
コナン「お前らは博士の家にいろ!」
歩美「何で?コナン君!」
元太「ずるいぞコナン!俺だって光彦の最期を見たいんだぞ!」
コナン「遊びじゃねえんだ!」
哀「そうよ、ここから先は大人に任せなさい。」
歩美「コナン君子供じゃない。」
博士「さあ、行くぞ。」
コナン「ああ。」
博士「子供たちのことは頼んだぞ。」
哀「ええ、任せて。」
歩美「だから子供でしょ?」
元太「お前ら先に大人の階段登ってたんじゃねえのか?」
21: 以下、
博士「しかし、よく協力してもらえたのう。」
コナン「まあな、俺の友達がやばいって言ったら、すぐOKしてくれたよ。」
博士「しかし、あのFBIを動かすとはのう。」
コナン「って言っても、ジョディ先生とキャメルさんだけだけどな。」
博士「・・・よし、着いたぞ。」
コナン「ここで待ち合わせのはずだが・・・、いたいた。」
22: 以下、
ジョディ「コナン君、待った?」
コナン「ううん全然、今来たところ。」
ジョディ「それじゃあ、行きましょうか。」
コナン「うん。」
博士「それでは光彦君のこと、よろしくお願いします。」
ジョディ「はい、必ず助けます。」
コナン「さあ、急ごう!」
ジョディ「ええ!」
23: 以下、
キャメル「やあ、コナン君、早く乗って。」
コナン「うん!あれ、後部座席にあるこの袋は何?」
キャメル「ああ、これはスペアタイヤだよ。今回はどうやら危ない事件らしいからね。」
ジョディ「おしゃべりしてる時間は無いわ。早く行くわよ!」
キャメル「はい!」
24: 以下、
ジョディ「それで、一体どういうことなの?」
コナン「うん、実はね・・・・・・ということなんだ。」
ジョディ「何それ!?」
キャメル「じゃあ今も光彦君は走り回ってるってことかい?」
コナン「うん。しかもかなりのスピードだから、止める手段が無いんだ。」
ジョディ「何か衝撃を吸収できるような物は無いの?」
コナン「そんな物、軽く吹っ飛ばしちゃうよ。」
キャメル「じゃあ、走り回らせてバッテリーが切れるのを待てばいいんじゃ・・・。」
コナン「今日初めて使ったばかりだから、まだまだバッテリーは残ってるよ。」
ジョディ「そう・・・。」
コナン「あっ・・・、電話だ。」
25: 以下、
コナン「もしもし?」
高木「ああ、コナン君?」
コナン「高木刑事!何か情報!?」
高木「ああ、今神奈川県警と協力してね、光彦君を海へと誘導してるんだ。」
コナン「海・・・なるほど!」
ジョディ「確かに、水中なら水の抵抗もあるから安全に降りられて、なおかつ自転車はそのまま沈んで被害も抑えられる。」
キャメル「流石だ!」
コナン(これで安心だ。)
コナン「ありがとう!高木刑事!」
高木「お礼なら、由美さんに言ってくれよ、上層部を通してからじゃあ遅いからって、由美さんに頼んで電話しまくってもらったんだ。」
コナン「うん、わかった!」
26: 以下、
コナン「ふう、これで一安心だ。」
キャメル「僕のドライビングテクニックが見せられなくて残念だよ。」
コナン「ははは、見たかったなー。」
???「行け、キャメル。」
キャメル「え?」
???「行くんだ。」
ジョディ「ちょっと!どうしてここに!?」
27: 以下、
キャメル「赤井しゃん?」
赤井「早く行けと言っているんだ。何度も言わせるな。」
ジョディ「ちょっと、何で乗ってるのよ。」
赤井「ジョディ、俺は乗るより乗られる方が好きだ。」
コナン「どうして赤井さんがここに?」
赤井「ああ、あの少年には因縁があるんだ。」
ジョディ「因縁?」
赤井「急げキャメル、早くしろ早く。」
キャメル「そう言われても、どこに行けばいいのか。」
28: 以下、
赤井「問題無い。先程警視庁のコンピュータをハッキングし、誘導経路が判明したところだ。」
コナン「そこで光彦を・・・。」
赤井「ああ、必ず仕留める。」
ジョディ「ちょっと、仕留めるって何?」
赤井「自転車のことだ、気にするな。」
キャメル「やはり、私のドライビングテクニックが役に立つんですね、赤井さん!」
赤井「ああ、派手に暴れてやれ。」
キャメル「うおおおお!」
29: 以下、
光彦「・・・・・・はあ、いつまで続くんでしょうか。」
光彦「結構く走ってるはずなんですが、まだ着きませんね。」
光彦「ようやく、扱いにも慣れてきたところです。ここでまたスピードが上がったりしたら、もう無理ですね。」
ミツヒコー!
光彦「こっ、この声は!?」
ミツヒコー!
光彦「後ろの方からです!」
コナン「光彦ー!」
光彦「コナン君!」
赤井「キャメル、このまま真横につけておけ。」
キャメル「了解!」
赤井「さあ、借りは返させてもらうぞ。」
光彦「誰ですか!あなたのこと知りませんよ!」
30: 以下、
赤井「少し黙っていろ。手元がぶれる。」
光彦「それまさか拳銃ですか!?やめてください!」
赤井「おい!動くな!自転車が!」
光彦「しまった!」
コナン「やべえ!加してる!」
赤井「うわあああああ!!!」
キャメル「ぬおおおおお!」
31: 以下、
赤井「・・・・・・。」
コナン「・・・・・・。」
赤井「すまん。」
キャメル「まさかタイヤをやられるとは・・・。」
ジョディ「予想以上のパワーだったわ。」
キャメル「すぐにスペアタイヤに換えて後を追いましょう。」
赤井「それは不可能だ。」
キャメル「どうしてですか?」
赤井「俺が乗るために降ろした。」
ジョディ「・・・・・・。」
赤井「すまん。」
32: 以下、
コナン「さて、どうやって向かうか・・・。」
横溝「おい!お前探偵のとこの坊主か!?」
コナン「横溝警部!」
横溝「何でお前がここにいるんだ!」
コナン「自転車で暴走してるの、僕の友達なんだ。だから・・・。」
横溝「・・・乗れ。」
コナン「え?」
横溝「いいから乗れ。友達の所に行きたいんだろ?」
コナン「うん!」
横溝「あっ、お前らはそこにいろよ。色々聞かせてもらうからな。」
キャメル「はい。」
ジョディ「はい・・・ってシュウは?」
キャメル「あれ、本当だ。」
33: 以下、
赤井(悪いが俺は先に帰らせてもらう。カレーを作らねばならんのでな。)
ジョディ(シュウ、覚えてなさいよ。)
横溝「おい、わかってんのか?」
ジョディ「はいはい!」
コナン「横溝警部、早く。」
横溝「ああ、そうだな。」
キャメル「・・・結局何もできなかったか。」
ジョディ「そんなことないわよ。たぶんね。」
35: 以下、
光彦「はあ・・・はあ・・・。」
光彦「やっと着きました!海です!」
光彦「後はここに飛び込むだけです!」
佐藤「ついに終わるわ・・・。」
高木「でも、さっきまたスピード上がったらしいですよ。」
佐藤「あら、そうなの?」
高木「もしかして、水の上を走っていっちゃったりしてー。」
佐藤「もうー、そんなわけないでしょー。」
高木「ですよねー。」
光彦「うわああああ!」
37: 以下、
バシャーーン!
高木「・・・・・・。」
佐藤「・・・・・・あれ?」
高木「走りましたね、水の上。」
佐藤「そうね。」
コナン「・・・・・・ねえ、光彦は?」
高木「あ、コナン君、えっとねえ。」
佐藤「走って行っちゃった。」
コナン「・・・どういうこと。」
佐藤「それぐらいかったってこと。」
38: 以下、
コナン「でも水上だったらいずれ・・・。」
佐藤「ええ、いずれ沈むわね。」
コナン「それまでに進む距離は、かなりのものだよね。」
佐藤「ええ。」
コナン「どうするの?」
佐藤「・・・・・・。」
コナン「沈んじゃったら、海流に飲まれて、探すのも難しくなるよ。」
佐藤「わかってる。」
コナン「じゃあなんとかしてよ!警察でしょ!」
佐藤「しょうがないじゃない!みんなこれで終わりだと思ってたんだから!」
高木「佐藤さん!」
コナン「光彦・・・一体どうすれば・・・。」
39: 以下、
コナン「博士に電話しよう。」
コナン「もしもし博士?」
博士「おお、コナン君!どうじゃった!」
コナン「バーーーローーって呼ばないってことは、あいつらまだそこにいるんだな。」
博士「ああ、二人とも光彦君が心配なんじゃよ。」
コナン「そうか、そうだよな・・・。」
博士「どうした?」
コナン「いや、実はな、光彦・・・助からねえかも。」
博士「・・・どういうことじゃ。」
コナン「スピード上がりすぎて海の上走ってんだ。いつ沈んでもおかしくはない。そして沈んだら・・・。」
博士「縁起でもないことを言うでない。」
40: 以下、
歩美「ねえ博士、もしかして電話の相手コナン君?」
博士「えっ、ああ。」
元太「じゃあ光彦はどうなったのか教えてくれよ。」
博士「いや、それがその・・・。」
元太「もうくたばる寸前ってか?」
博士「あっ、いや・・・。」
哀「まさか、本当に?」
博士「・・・ああ。」
歩美「うえーーーん!!」
元太「ふぉーーーーー!!」
哀「そんな、いや、私の周りの人が・・・、嫌ーーーー!!」
41: 以下、
博士「待て、まだそう決まったわけではない。ただ状況が絶望的というだけじゃ。」
元太「結果は同じだろ!」
哀「まだ、助かる可能性は残されているのね?」
博士「ああ。」
哀「私に考えがある。電話代わって。」
哀「もしもし?」
コナン「灰原・・・。」
哀「聞いたわ、円谷君のこと。もうだめだって。」
コナン「まだ決まったわけじゃねえ!」
哀「そうね。私もそう思う。そしてこの状況を打開できる手がある。」
コナン「何だ?」
哀「安価よ。」
42: 以下、
コナン「安価だと?お前ふざけてんのか!」
哀「ふざけてないわ、大真面目よ!」
コナン「安価して、『光彦が助かる』だなんて誰が言うんだよ!」
哀「それしか方法は無いの!」
コナン「そんな万に一つとねえ確率に賭けられるかよ!」
哀「じゃあどうしろっていうのよ!何にすがればいいのよ!」
コナン「それは・・・分からない。」
哀「私たちにはどうにもできないの!だから!」
コナン「安価で光彦の命を弄んでいいと思ってんのか!」
43: 以下、
哀「もう嫌、こうしている間にも、時間は経っている。早くしないと!」
コナン「灰原!」
哀「円谷君の運命は>>44!」
44: 以下、
このレスのコンマがゾロ目なら光彦は助かる
わけがない
47: 以下、
しばらくしてから、光彦の遺体が見つかった。
コナン(みんな大丈夫かな。)
歩美「コナン君おはよう!」
コナン「え!?」
歩美「どうしたの?」
コナン「いや、なんだか元気だね。」
歩美「歩美はいつも元気だよ!」
コナン「そ、そう?」
元太「うな重。」
コナン「何だよ元太、朝っぱらから食い意地張ってんな!」
元太「うな重。」
コナン「?」
48: 以下、
歩美「コナン君、何元太君に話しかけてるの?」
コナン「え、だって。」
歩美「元太君と意思の疎通なんてできるわけないのよ。」
コナン「え、え?」
歩美「どうしたの、コナン君?」
元太「うな重?」
コナン「うわああああああ!!」
歩美「どこ行くのー?」
元太「うな重ー!」
49: 以下、
コナン「博士!歩美と元太が!」
博士「おお、よく来たな!ほれ、また新しい発明じゃよ!」
コナン「今はそれどころじゃ・・・。」
博士「光彦君が床を舐めたくなるスイッチじゃ!」
コナン「何言ってんだ博士!それはただの爪切りだろ!」
哀「無駄よ。」
コナン「灰原!どういうことだ!」
哀「博士は壊れてしまったの。」
50: 以下、
コナン「壊れた?」
哀「ええ、息子同然にかわいがっていた光彦君が消えてしまって、博士の精神は崩壊したの。」
哀「博士だけじゃないわ。吉田さんも光彦君のことをゴミと思って存在を認めていない。」
哀「小嶋君に関しては、知能が低下してしまっているわ。」
コナン「それで、今朝のあいつらの様子が変だったのか。」
コナン「早くなんとかしねえと!」
51: 以下、
哀「やめましょう。」
コナン「は?」
哀「別にいいじゃない、現実逃避したって。」
コナン「どんな現実でもな、前向いて歩いていかなくちゃならねえんだよ!」
哀「それはあなたのように強い人間だからできることなのよ。」
哀「人間は弱いの、嫌な現実から目を背けて、それで心が安定するならいいじゃない。」
コナン「何言ってんだ?」
哀「もし私が安価なんてしなかったら・・・。」
52: 以下、
コナン「?」
哀「もし私が安価なんてしなかったら、円谷君は助かったかもしれない。」
コナン「いや、あれはどう対処していいかわからなかったし、安価で結果が決まったとは言い切れねえだろ。」
哀「そもそも、44なんて不吉な番号にしたから・・・。」
コナン「考えすぎだって。」
哀「もういや・・・。」
コナン「おい、しっかりしろ。」
哀「・・・・・・。」
コナン「灰原?」
哀「大丈夫よ。」
53: 以下、
哀「私ね、薬を作ったの。落ち着ける薬。」
コナン「精神安定剤か?」
哀「気分もすごくいいの。」
コナン「もしかしてヤバいやつなんじゃ。」
哀「うふふ、私ねあのそばかす、死んで正解だったと思うの。」
コナン「おい!ふざけんな!」
哀「あら、あなたもそうでしょう?」
コナン「友達にそんな感情抱かねえよ!」
哀「友達?あのクズが?あはは!」
コナン「何だ?どうした?」
54: 以下、
哀「そうだ、工藤君にこの薬あげるわ。」
コナン「薬って、注射じゃねえか。やめろよ、おい!」
哀「大人しくしなさい。」プスッ
コナン「うわーーーーーー!!!」
哀「・・・・・・どう?」
コナン「・・・ああ、最高の気分だ。早く光彦をいじめたいぜ。」
哀「そういえばさっき博士が、何か言ってなかった?」
コナン「そういえば、新しい発明品を作ったっていったっけな。」
哀「楽しみだわ。」
コナン「博士、早使わせてくれよ。」
博士「くれぐれも悪用するでないぞー。」
コナン「わかってるよ。」
55: 以下、

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ここいらで「ゾッと」する話しようや

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