ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」back

ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」


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――事務所内
美嘉「それでさ、前のオフに新作買っちゃって……」
凛「まったく……美嘉の鞄の中、ただでさえ化粧道具で詰まってるのに」
智絵里「わ、私も、こういうものもっと買ったほうがいいのかな……」
ガチャッ
P「あー買出し疲れた……ただいま戻りましたー」
智絵里「プ、プロデューサー……お帰りなさい……」
美嘉「あっ、プロデューサー! ねえねえ、○○のトコの新作買ったんだよ、ホラ!」
P「ん、あそこの新作ってこの前出たアイライナー?結構良い感じ?」ガサッ……
美嘉「結構イイカンジ☆ 前まで使ってたヤツ、ちょっとボケやすかったけど新しいのは描きやすいしオススメかも☆」
P「ふーん、前のは液のヤツだったんだっけ? 描くの手間だし、それにそれ艶もいいし人気みたいだもんね」
美嘉「そーそー☆ プロデューサーもあとで使ってみる?」
P「遠慮しとく。肌に合ったヤツ持ってるし、それに美嘉たちみたいに若く無いからそんなギラッギラにキメる必要ないもの」
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2: 以下、
凛「プロデューサー、結構詳しいね」
P「ま、こういう仕事してるし、新作なら一応話しのネタになるからね」カタカタカタッ……
美嘉「プロデューサーってこういう話メッチャ詳しいもんね。凛も智絵里ちゃんも、コスメ選んでもらったら?」
智絵里「わ、私は……」
P「ホラホラ、もう少ししたらレッスンの時間でしょ? 早く行ってきなさい」
凛「ホントだ、もうこんな時間……そろそろ移動しよっか」
美嘉「だね。それじゃプロデューサー、またあとでね☆」
P「気をつけて行ってきなさいよー」
智絵里「……い、いってきます」
3: 以下、
ガチャッ……パタンッ
ちひろ「お疲れ様です。はいお茶」コトッ
P「ん、すみませんねちひろさん」
ちひろ「いい加減、美嘉ちゃんたちに話さないんですか?俺は男だーって」
P「何かねー……タイミング逃したっていうか……別に趣味でも何でも無かったんですけどね……」
ちひろ「まあ仕方が無いですね。あのときは智絵里ちゃんもいっぱいいっぱいみたいでしたから」
P「何であの頃はあんなこと考えたのか……」
……
…………
4: 以下、
――約1年前
智絵里「お、緒方智絵里です……よろしく、お願いします……」
P「よろしく緒方さん。それじゃあ早だけど、レッスン場でどんな具合か見させてもらっていいかな?」
智絵里「は、はい……」ビクビク……
P「……」
智絵里「きゃっ!」ステーンッ!
トレーナー「あっと、智絵里ちゃん大丈夫!?」
P「大丈夫ですか?」タタタッ
智絵里「だっ、だいじょうっ、ぶ……です……」サササッ!
P「……そうですか」
――数日後、某スタジオ
P「ん、あれは……」
「お、男の人怖いですううううう!!!!」ザクッ!ザクッ!ザクッ!ザクッ!
P(他所のアイドル……智絵里みたいな子だな。そうか、男の人が苦手なのか……)
智絵里『だっ、だいじょうっ、ぶ……です……』
P(智絵里と上手くコミュニケーション出来ないもんか……どうすれば……)チラッ
『銀色の女王も使っている新しい美容液!』
P(女性用化粧品の広告か……ん、女性……そうだ!)
……
…………
5: 以下、
――事務所
ちひろ「私はある日突然めかし込んでロングヘアーのカツラを被って事務所に来たプロデューサーさんを見たとき、気でも違ったんじゃないかと思いましたよ」
P「いまは髪も伸びてカツラじゃないですから。ま……元々背も極端に高く無いし、身体も細いしいけるかと思ってやったんですけどね」
ちひろ「まあ初めて女装したプロデューサーさんを智絵里ちゃんが見たとき、完全に固まってましたけどね」
P「女装した経緯を説明したら、これなら怖くないって言ってくれたからしばらく女装したままだったんですけどね……」
ちひろ「女顔でよかったですね。そこら辺にいるおっさんと同じような顔つきだったら間違いなく犯罪でしたよ」
P「喜ぶべきなのかどうなのか……」
ちひろ「まあ、今更バレてアイドルたちの信用を失うのもちょっと困りますからね。出来るだけ隠し通しましょうか」
P「そうですね。それじゃ、これから○○局行ってくるんで後はお願いします」ガタッ
ちひろ「はーい、気をつけてくださいね。あ、社用車あとで私が使うんで忘れないでくださいね」
P「はいはーい、電車で行きますよー」
ガチャッ……パタンッ
ちひろ「……最近事務所のアイドルも増えてきたけど……ホントに大丈夫かしら」
6: 以下、
――○○局
<ハーイ、オッケーデース
紗枝「おおきに……と、ありがとうございました」ペコリ
AD「お疲れ紗枝ちゃん。プロデューサーさんさっき着いてディレクターと話ししてる最中だから、楽屋に戻っておいて頂戴」
紗枝「そうどすかぁ、おつかれさんどす」
AD「プロデューサーさん、あとで楽屋に行ってもらうように話しておくから、また明日お願いね」
……
…………
――○○局、楽屋
ガチャッ
P「お待たせー、紗枝もう出る準備できてる?」
紗枝「おつかれやすPはん、うちはええよ」
P「それじゃ行こっか。今日ちひろさんが社用車使ってるから電車になっちゃうけど大丈夫?」
紗枝「うちは大丈夫どすよ。ほな行きましょか」
7: 以下、
――数十分後、電車内
ガタンッ、ガタンッ……
P「混んでるなぁ……紗枝、ちゃんと帽子被ってる?」
紗枝「心配性どすなぁPはんは、これで大丈夫どすかぁ?」グイッ
P「ま、大丈夫かな。あとは……ほら、こっちの隅っこに来なさい」グイッ
紗枝「ひゃっ……」ビクッ
P「混んでるし、痴漢いると困るからね。私が壁になればこれで誰も気付かないでしょ」
紗枝「そうどすなぁ……Pはん、おおきに……」スンッ
紗枝「……」ピクッ
紗枝(Pはんの匂い……なんやろなぁ、香水の香りやのうて……うちや事務所のみなはんと違う匂い……)スンスン……
P(サポーターもガチガチに付けてるしバレない……よな?)
紗枝(なんやPはんの匂い、凄く落ち着いて……お父ちゃんみたい……)ポフッ
P「紗枝?」ピクッ
紗枝「……」スン……スン……
P(疲れてんのかな……まあ快でしばらくドアも開かないしこのままでいっか)
……
…………
8: 以下、
――夕方、女子寮
紗枝「……」ポケー
智絵里「あ……紗枝ちゃん、どうしたの?」
紗枝「……」ポケー
智絵里「紗枝ちゃん?」
紗枝「はっ……智絵里はん? いややわぁ、いきなり声掛けるさかい、驚いたんやよ?」
智絵里「ご、ごめんなさい……でも、何か、ボーっとしてたみたいだから……何か、あったのかなって……」
紗枝「うーん……何かあったいうより……そうやなぁ、智絵里はんにならお話ししてもええかなぁ……?」
紗枝「今日Pはんと電車で事務所に戻ったんどす。そのとき……Pはんからえらい良い匂いがしとったんどすよ」
智絵里「えっ」
紗枝「なんや、うちや事務所のみなはんと違う匂いで……お父ちゃんみたいな匂いやなって思って……やっぱり、Pはんに失礼やろか?」
智絵里「……」ダッ!!
紗枝「……あら、智絵里はん? そんなに走ってどこに行くんどすか??」
10: 以下、
――智絵里の部屋
バタンッ!
ポパピプペ!!
prrrrr!
P『もしもし智絵里? どうしたの?』
智絵里「も、もしもしじゃないですっ! Pさん、紗枝ちゃんがPさんのことお父さんみたいって言ってて……」
智絵里「Pさんが男の人かもしれないってばれちゃいそうですよ!」
P『ええええ……何故突然……』
智絵里「た、多分、Pさんの匂いを嗅いだからって言ってたから……」
P『あー、もしかしてあの電車のときの……あれか、男臭さね……いま使ってる香水じゃ誤魔化せないのかなー……明日どうしよ』
智絵里「そ、それなら、私……いい考えがあります!」
P『え、何なに?』
……
…………
11: 以下、
――翌日、事務所
カチャッ……
紗枝「……」スッ……
P「あーもう……ここの見積もりどうしよ……ちょっとちひろさーん、これ何人日で妥当だと思います?」カタカタカタ
ちひろ「えー? ファイルどこに置いてます?」カタカタカタ
紗枝(昨日のPはんの匂い……また、嗅いで……)コソコソッ
ちひろ「あー、これ私も出ますよ。スタッフ調達しなくても2人でやれますって」
P「そう? それなら1.5人日くらいで入れとけばいっか……」カタカタカタッ
紗枝(Pはん……後ろからなら……っ!?)スッ
紗枝(はて? 昨日の……癖になってまうような匂いやありまへん……?)スンスンッ
ちひろ「あら? 紗枝ちゃん来てたんですか。Pさんの後ろで何やってるんです?」
P「えっ?」クルッ
紗枝「あっ……おはようさんどす、Pはん」ササッ
P「びっくりした……どうしたの紗枝? 来たなら声掛けてくれればいいのに」
紗枝「なんでもありまへんよ? Pはんがどないなお仕事しとるかなって気になっとっただけどす」
P「……ま、何でもいいけど……ほら、午前中はレッスンでしょ? 早くレッスン場行って着替えてきなさい」
紗枝「せやなぁ、ほならまた後で……」
12: 以下、
ガチャッ!
智絵里「お、おはようございます……」
P「あら智絵里、おはよう」
ちひろ「おはようございます」
智絵里「あ、さ、紗枝ちゃん……今日、レッスンだよね?」
紗枝「そうどすよ。これからちょーっと頑張ってきますわぁ」
智絵里「う、うん、私は午後からだから……」チラッ
智絵里(Pさんと紗枝ちゃん……2人とも近くにいるけど、大丈夫そう……かな……?)
智絵里「そ、それじゃあ……ちょっと、コンビニ行ってくるから……また後でね!」タタタッ
フワッ……
紗枝「……」ピクッ
ガチャッ! バタンッ!!
紗枝「……」チラッ
P「はー、これでとりあえず先方に出しちゃおっかなぁ……ちひろさーん、メール出しておきますね」
ちひろ「はーい」
紗枝(今日のPはんの匂い……智絵里はんの匂いとおんなじ……?)
P「よろしくお願いいたしますっと……それじゃメール出したし、これから凛迎えにいってきますね」ガタッ!
ちひろ「気をつけてくださいね? 何時ごろスタジオから戻ってくるんでしたっけ?」
P「凛たち置いてってだから……昼前かな? 遅れそうならメールしますから」タタタタッ
ガチャッ……バタンッ!
紗枝(どうしてやろか……香水って、何度も変えるもんやろかぁ?)
紗枝(うち、あの匂い好きやったのになぁ……Pはん……)
13: 以下、

14: 以下、
本当はワケあって女装しながら仕事をしているPとそれを補助する智絵里のドタバタを描きたかったんですが
ふと潜在的クンカーの紗枝はんと翠というものを描きたくなったので路線変更になりました。
HTML依頼出して終了
18: 以下、

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