「IoTの領域はもっと広がっていく」IAMAS小林茂教授[3]:電子工作部列伝back

「IoTの領域はもっと広がっていく」IAMAS小林茂教授[3]:電子工作部列伝


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1. 「そこから何かを作り出したい」IAMAS小林茂教授:電子工作部列伝
2. 「誰か一人ががんばればいいというわけではない」IAMAS小林茂教授:電子工作部列伝
3. 「IoTの領域はもっと広がっていく」IAMAS小林茂教授:電子工作部列伝
いま、ハッカソン系のものづくりイベントは、従来のものづくりの場でない、みんなが集まってスキルを合わせて作るというところから何か新しいことが起きるんじゃないかと注目を集めるようになってきています。
プロトタイプと量産の切り分け
何が新しいもの、おもしろいものができるのではないかという世の中の期待が高まるのと比例するように、プロトタイピングのサイクルはどんどん短くなっています。そういうことができる人、理解する人がだんだん増えてきたと小林さんは言います。
小林: ツールとして使う場合が多いkonashiやArduino、Raspberry Piのように、短時間で作ることに適したツールがいまたくさんある。かつ、慣れている人が増えてきた。ツールだけあってもそれが使いこなせなかったら意味がないんですが、ツールを使いこなせる人たちがいたり、先人たちがブログに書いた情報などがあるので、わからない人でもそれを見ればある程度はできるというようになっていると思います。
電子回路とアプリの両方について短時間でできるようなツールがあるのに加えて、3Dプリンタなども2年前と比べると個人でも買えるタイプのものもあるし、さまざまなプリントサービスあるし。そういうことでみんなが当たり前に使うようになったというか。そういう意味で充実してきたし、使いこなし方もこなれてきた、というのはありますね。
しかし、それは6か月とか1年かけて製品を設計するのとは異なるマインドが必要です。例えば2週間という短い期間の中で、これができたらすごくいいよねというものを体験できるようにするには、エッセンスだけをうまくとらえて作るということがあります。それは、量産の設計とはまったく異なる考え方です。
一方、そうした手法に慣れてしまうことはプロトタイプでアイデアを形にしたものの量産化の段階で戸惑うことになってしまうのではないか? そんな疑問も生まれます。小林さんは、量産のための設計は量産のスペシャリストがやるという方法もあるのではないかと言います。
小林:コンセプトプロトタイプは、実際にこういうのが実現できたら世の中が変わるかもというものを実際に体験できる形にしたものですので、製品での実装方法とは全然別でもいいと思います。
同じチームのメンバーで製品化までやれる場合もありうるとは思うんですが、実際にはなかなかそれは難しいかなと思います。でも、こういうふうに動いたり、光ったり、センシングできたりするものとこういうアプリがあれば、こんなおもしろいものになるというのができさえすれば、そこから先、量産のための設計はそれはそれで得意な人がやるという方法もあると思うんですよね。
いまの「電玉」の例でも、最初のコンセプトプロトタイプをつくったメンバーで「こんな遊びができたらすごく楽しいでしょ」というところまでは作っているんですけど、それと量産のための設計はまた全然違うので、その分野のスペシャリストたちがサポートするという形でやっていると思います。
とはいえ、量産の設計ができる人だけがいればそれで"もの"ができるかというと、そうではありません。これまでにないもの、それを体験できるものが形としてあって、やっぱりこれって価値があるよね、じゃあお金を出しましょうか、何か支援しましょうという人が現れる。量産するなら、こういうパーツで、こういう製造方法でやればいいとやれる人がいる。つまり、フェーズごとに求められることが異なるわけです。最初の段階から一人で全部をクリアしようというのが現実的ではないといえるのかもしれません。
小林: たまに、大塚(雅和)さんみたいな例外的な人、つまり、IRKitの一番最初のプロトタイプから量産設計まで全部やってしまうという人もいます。でも、みんながそうなる必要はなくて、これがあったら魅力的だよねというプロダクトなりサービスが見せられれば、あとは得意な人の力を借りて実際に世の中に出しても大丈夫なものにするというのは、十分ありだと思います。
まだ、どういう形ならいけるのか、成功モデルが確立してはいなくて、どういうパターンだったらいけるんだろうかというのがようやく見えてきたという感じだと言います。「かつてはハッカソンから製品なんて出ないよっていわれていたのが、『電玉』のように去年の8月に初めて会った人たちが行動を起こして2月末にはクラウドファンディングが始まっているという、ちょっと前だったら信じられなかったことが起きている。すごく、大きな変化が起きている感じがします」とも。
「みんなが集まれば短期間でものができる」の先へ
小林さんはいま次の動きとして、「みんなが集まれば短期間でものができるというのが見えてきて、その先へいくチャレンジ」を企画しています。
小林:ある部屋にみんなが集まって、その中で思いつくものを作っていくというのは、ある意味身近なものになってしまいます。でも、それだと大きな社会的な課題を意識するのは難しいんです。気軽に参加できるイベントとしてはそれで十分なわけですが、そこでアウトプットが出せることがわかってきたから、一歩先に進めて社会的な課題に挑むということもあっていいかなと思うんです。
もちろん、そうしたシリアルなイベントだけになる必要はないです。それまで知らなかった人たちと出会って、集まってものを作るということを楽しむ人達が増えるといいなというのはあります。それがある一方で、成功体験を経て目覚めた人たちがもっと大きな課題に気づいて、それにチャレンジするみたいなというのがやりたいなと思っています。現時点ではまだ企画段階なんですが、某社とEngadget、IAMASで東北の宮城県女川町で、フィールドワークを基に、課題を解決するようなものを作ろうという企画を進めています(Field Hack ONAGAWA)。
そこには、IoTと言われる分野がその領域を拡張していて、農業、林業、漁業とか、産業に近いところまで入り込んでいけるようなものが出ていたりするという背景があります。従来のやり方だとトライするのに数千万、数億円というお金が必要だったのが、技術が「民主化」されたことによって数千円から始めることができます。ここ50年、全然進化しなかったところが急に進化するということが起こりうると見ているのです。
小林: いままでテクノロジーが入っていなかったところに入っていく。それがすごく高いシステムが導入されるということではなく、興味を持ちつつ、スキルのある人たちによって、そうした変化が起きていくというのが一番期待しているところです。
昨年から小林さんが行っていた活動に「ITで限界集落の可能性と課題を考えよう」というテーマがありますが、イベントとして2回程やってみると実際に興味を持ってきてくれる人がいて、確かに何かできそうだなというのは見えてきたというのがあると言います。
小林: Webサービスやアプリを作っていました、ハードウェアを作っていました、ビッグデータを解析していましたという人が地方に住み始めたとして、そういう人たちはそういうスキルがあるので、自力で自分たちが住んでいる地域を変えるシステムを作ることができるでしょう。もしそういうものができたら、それはある地域でしか成り立たないことではなくて、日本各地、世界各地だったり、展開できるというのはあると思っています。いろいろな人がいろいろな言い方をしていますが、ホームブリュー(自家製)IoTという考え方です。それが可能性があるかもという感じはしていて、注目しています。
そこにトライしてみたいというのは、小林さんが、「これまでの電子工作部を通してみんなのポテンシャルはこんなにあるんだと感じつつも、本当にこれが世界を変えるかもしれないみたいなプロダクトが出ていない」という問題意識を持っているからだとも言います。そこをうまくつなげられないか、というのがその問題意識に対する1つのチャレンジです。
小林: 今までの経験から、ある程度のレベルまで到達することはわかってきたんですが、そこから先になかなか進んでいってくれないなというのがあって。みんながチャレンジしようとしている課題が小さすぎて、これがあったらちょっとおもしろいよね、というところで留まっているんですよね。こんなにポテンシャルがある人たちなんだから、次のステージにいってもいいんじゃないかなと思っていて。
シリアスといえばシリアスなんですが、アウトプットとしてもいままでとはまた違うものが出てくるんじゃないかなと期待しています。電子工作部っぽさみたいなものは残しつつ、もっと大きなチャレンジをしてみようかとその辺のバランスを取りつつ、設計している段階です。
基本的には、まず楽しんで欲しい
参加者(先端研の活動も含め)に望むこととして、小林さんは「まず自分の興味に近い電子工作部のイベントがあればそこに参加して、自分のスキルだけではできないことがみんなの力を合わせればできるという体験を楽しんで欲しい」と言います。
小林: 次のステージとして、イベントで終わりにするのではなくて、製品なり世の中に送り出していこうとする人たちがどんどん出てくると、さらに後に続く人が出てくる。すると、次の参加者もあの人達がやったみたいにやりたいとなってくると思う。
ポテンシャルがあるけど発揮できていなくてモンモンとしている人に、まずは全然関係ないけど自分のスキルを活かせる場に出て行くことで、何かもっとできるかもということに気づいて欲しい。そこでよいコンセプトがうまれれば、それを世に問うてみようかとなるかもしれない。
とはいえ、全くあたらしいもの、ハードウェアが絡んだものとなると、お金の面のリスクがすごく大きいので、無闇にみなさんに勧めるというのはまったくないです。実際、事業化の相談を受けると、まず「やめたほうがいいですよ」と止めます。リスクが大きいし、そこまでポテンシャルがあると本当に思えるかとか、いろいろあるので。なるべく慎重になるようなアドバイスをしています。それでも、やりたいという人が出てきて、すると次の参加者もあの人達がやったみたいにやりたいとなると、世の中がおもしろくなってくると思います。
プレイヤーが増えて活性化していくということが、わずか2年半の間に実際に起きているので、今後もっと増えていくんじゃないかなというところを期待しています。
電子工作部はライトだけど作ることに真剣に取り組むという場なので、そこに参加する人、チャレンジする人が増えてくれるとおもしろくなってくると思う、と言います。自身、この活動に関わって思うのはネットワークがすごく広がったということだそうです。
小林: セミナーで話して名刺交換しただけというより、およそ2週間、一緒に過ごした人同士というのは、ネットワークとして非常に強いと思います。そういう経験を共有できて、イベントがおわったあともろいろな形で続いているというのは、自分自身のことを考えてみても、非常に得難いものだなと思います。
1. 「そこから何かを作り出したい」IAMAS小林茂教授:電子工作部列伝
2. 「誰か一人ががんばればいいというわけではない」IAMAS小林茂教授:電子工作部列伝


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