鳥海「あなたのためのチョコは」金剛「苦くて甘くて……デース」【艦これ】back

鳥海「あなたのためのチョコは」金剛「苦くて甘くて……デース」【艦これ】


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まだ途中なところ悪いと思うが>>30の
>島風「不器用でも失敗しないってさ。よかったね、巻雲」
>風雲「えっ……私そんなに不器用じゃないから」
が気になった
50: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:06:02.20 ID:OuYPCzdO0
>>49
完っ全に作者が悪いのよ……
誤植です、申し訳ない。脳内補完してください
51: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:07:22.76 ID:OuYPCzdO0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
明石に準備ができたと呼び出されたのは13日が終わろうかという時刻デシタ。
私と入れ替わった鳥海と合流して二人で工廠に向かいマス。
今日一日の話をすると、彼女は色々話したと言いマシタ。
詳しくは教えてくれませんが比叡には今日のことは教えたそうデース。
私のほうも未だに鳥海のチョコには見当が付いていませんでしたが、直接聞くのはいかがな話のように思えてしまうのでこのままでいいのデショウ。
それに元に戻ってしまえば、それは私には関係のなくなる話だから……気にはなりますケドネー。
工廠に着くと私たちを迎えたのは明石ではなく大淀だった。
大淀「お待ちしてました、今回は本当にご迷惑をおかけしました」
金剛「え、ええ……」
大淀「あ、私は明石です。本当に入れ替われるのか自分でも試してみたんです」
金剛「じゃあ大淀さんが明石さんに?」
大淀「ええ。今はそこにいますよ」
大淀が指し示した先には鋼材を束ねるワイヤーで何重にも椅子に縛られた明石の姿がありマシタ。
52: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:09:10.47 ID:OuYPCzdO0
鳥海「あれは一体どういうことデース?」
大淀「今回の原因になった新型のお風呂ですけど、元々納品予定にないというか回収命令が出てたんですよ。それをどこかの納入担当が確認もしないで搬入させたもんだから」
金剛「……それで私も届く予定を見た覚えがなかったのかも」
大淀「でしょうね。それで原因を招いた方には私と一緒に検証に協力してもらったわけです」
金剛「よく試しましたね……危険がないなんて分からないのに」
大淀「だからこそ他の人で試すわけにはいかないじゃないですか」
明石「私はどうなるんです!」
大淀「大淀は因果応報だから却下!」
鳥海「でも縛る必要はないのデハ?」
大淀「もちろん最初はそのつもりだったんですけど私の体で奇行をするつもりだったみたいで」
鳥海「Oh……」
金剛「あー」
明石「ちょっとそこ! なんで納得してるような反応なんですか!」
53: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:10:19.39 ID:OuYPCzdO0
鳥海「大淀ですしネー」
金剛「問題児ですし」
明石「品行方正な私のどこにそんな要素が!」
大淀「品行方正なら、冗談でも夕張をたぶらかそうなんて言い出さないからね」
明石「誰も助けてくれない……私このまま捨て置かれるんだ。いいもん、大淀はこの程度ではめげないんですから!」
大淀「まあ、あんな感じなんで大淀は大丈夫ですよ。あの子はチョコで買収すればすぐに水に流してくれますし、元にも戻しておくので」
金剛「その後、このお風呂はどうするんです?」
大淀「解体して演習用の標的に混ぜておきます。艦政本部に送り返すのも怖いので。たぶん……こういう入れ替わりってあってはいけないと思いますし」
鳥海「同感ネー。私たちはやっぱり私たちのままであるべきデース」
金剛「そうですね……でも貴重な体験ができたので、そこはすごく感謝してます」
そこは確かに鳥海の言う通りデース。
それでもやっぱり私は私のままがいいネー。
大淀「じゃあもう一度、このお風呂で眠ってください。二人で一緒に入ってそれなりに長く入らないと入れ替わらないようなので」
そして私と鳥海は昨夜と同じようにカプセルに入って、同じように眠ると同じように元の姿に戻っていたのデース。
54: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:10:56.80 ID:OuYPCzdO0
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大淀「無事に戻れたみたいですね。じゃあ私と大淀もこれから戻るとしますので」
大淀の姿をした明石はそう言うと眠りこけている明石の体をカプセルに移し始めマシタ。
金剛「これで一件落着ネー」
鳥海「そうですね……あ、金剛さんにお渡ししたい物があるので、お部屋でちょっと待っててくれませんか?」
鳥海は私に告げていくと足早に立ち去っていった。
今日渡したい物ということは、やはりそういうことでショーカ?
しかし困りましたネー。鳥海には何も用意してないデース。
金剛「ホワイトデーにてお返しするしかありませんネー」
今は出方を窺うしかないネ。
55: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:11:36.47 ID:OuYPCzdO0
部屋に戻ると比叡が満面の笑みで迎えてきマス。
比叡「お帰りなさい、姉様。昨日は大変でしたね」
金剛「そうネー。比叡はどうでしたカ?」
比叡「私は……」
そう言うなり比叡の顔がいきなり赤くなりマシタ。理由は分かりまセーン。
比叡「私はとてもよかったです。いえ、姉様が一番なんですけど、あれはあれで味わいがあった趣きと言いますか!」
金剛「たまに比叡の言うことはよく分からないネー」
その時、部屋のDoorをKnockする音が響きました。
「おはようございます、鳥海です」
比叡「はーい。今、開けますから」
昨日の内に申し合わせていたのでショウ、比叡が鳥海を部屋に入れます。
彼女は別れ際に言った通り、二つの大小の箱を持ってきました。
56: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:12:25.78 ID:OuYPCzdO0
鳥海「ハッピーバレンタイン! でいいのでしょうか? 金剛さんにお届け物です!」
金剛「Thank you so, so much!」
箱を二つとも渡されたマシタ。
比叡「あれ、私には何もないんですか?」
すると鳥海は比叡の耳元で何かを囁いて、途端にまた比叡の顔が真っ赤に茹で上がったようになりマシタ。
金剛「なんだか比叡と鳥海が仲良くなってる気がするネー」
鳥海「いえいえ、元からですよ」
比叡「ひええ!」
叫ぶ比叡を無視して鳥海は笑顔で話しかけてきマース。
鳥海「その箱なんですけど、両方ともチョコで量は違いますけど中身は同じです。小さい方は金剛さんが食べてください。大きい方は金剛さんがあげたい人にあげてください」
金剛「Why? 鳥海が作ったのではないですカー?」
鳥海「ええ。でもそれは私が金剛さんの気持ちになったつもりで金剛さんとして作った物です。だから私の中では鳥海が作ったチョコじゃないんです」
金剛「うー……」
57: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:13:13.54 ID:OuYPCzdO0
鳥海「あ、ちゃんと作りましたよ。わざと失敗したとか、そんなことありませんからね」
金剛「But……sorry. 私はあなたの分は作らなかったんですヨ?」
鳥海「ええと……昨日、島風たちと作った分もないんですか?」
金剛「それは間宮の冷蔵庫に入ってるけどサー……」
鳥海「ああ、それでいいんですよ。私のチョコは」
金剛「待つネー! 大きい方はやっぱり鳥海が渡すべきデース!」
鳥海「ダメですよ。だってこれは鳥海が作ったチョコではありませんから。私の中ではそういう位置付けなんです」
それだけ言うと鳥海は部屋から出て行ってしまいマシタ。
どこか夢現な比叡はさておき、渡されてしまった以上はチョコを食べてしまいまショウ。
58: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:13:50.85 ID:OuYPCzdO0
リボンでラッピングされた小箱を開けるとトリュフが入ってマース。
口に運ぶとチョコの風味が広がっていきます。
金剛「ほろ苦いネー……でもすぐに甘さと溶け合って……やさしい味デース」
比叡「それ美味しいですよね。特別な作り方なんて何もしてなかったのに」
比叡は少し呼吸が荒い気がしますが我に返ったようデース。
金剛「どういう風に作ってたノ?」
比叡「姉様が島風たちに教えた作り方だと。これはその後にトリュフにはしてますけど」
つまり鳥海も同じように作ったチョコを私に渡してきた……そして昨日、鳥海がチョコ作りを教えるはずだった面々。
金剛「……なんで鳥海が提督の分までこのレシピにしようとしたか分かった気がしマース」
そして鳥海から渡されたチョコを私は誰にあげないといけないのかも。
59: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:14:37.78 ID:OuYPCzdO0
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金剛「Hey, 風雲はいますカー?」
風雲「いますけど……あの、何か私に用ですか?」
金剛「これあげるネー!」
風雲「え……これってチョコですか? どうして私に?」
金剛「今すぐに食べるのデース! Hurry up!」
風雲「え、え? あの、じゃあいただきますから……」
勢いに押されたような風雲は箱を綺麗に開けようと苦戦しながらもチョコを口に運びマシタ。
風雲「あ……おいしい」
金剛「そうでしょう。これ、鳥海があなたたちに教えたチョコをアレンジした物なのデース」
風雲「そうなんですか……」
金剛「あなたは手作りチョコがこれでいいのかと悩んでましたネー」
風雲「……なんで知ってるんですか?」
金剛「それは大した問題ではないのデース! 大事なのは贈りたいという気持ちが大切であって、だからこそ鳥海もあなたたちと同じチョコにしたんデース!」
風雲「あ……」
金剛「だから自信を持って飛龍に渡してくるのデース!」
風雲「はい……ありがとうございます。でも、なんでそこまで色々知ってるんですか……」
金剛「アー……それは私が金剛だからに違いありまセーン!」
風雲「よく分からないけど、じゃあそれでいいです。あの、このお返しは三月にしますので」
金剛「楽しみにしてるネー!」
60: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:19:00.99 ID:OuYPCzdO0
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
チョコを渡して回って、後は島風と司令官さんに渡すだけになりました。
摩耶なんかは大喜びしていて、たぶん渡さないって前もって言っておいたが故のサプライズ効果があったのでしょう。
来年も同じ手を使ってもいいのかもしれません、なんて思っている内に島風を見つけました。
鳥海「島風」
島風「あ……」
あれ、一歩引かれた? 島風が左手を隠しているのは……気づかない振りをしておきます。
どこか警戒してるように感じたので、意識して笑顔を作ってみます。
鳥海「はい、島風の大好きなチョコレートですよ」
島風「今日は怒ってないんだね……」
鳥海「怒って?」
島風「だって昨日はずっと私をさん付けで呼んでくるし、提督の話をする時もなんだかいつもの鳥海さんっぽくなくって……」
なるほど……私と金剛さんの違いを感じ取ってしまっていたんでしょう。
鳥海「怒ってたらチョコなんてあげませんよ」
島風「うん……」
両手でチョコの箱を持って島風に差し出すと、彼女は素早く右手を差し出す。
チョコの箱に触れると、そのまま少し止まってしまったから箱を握らせてあげた。
島風「ありがとうございます……あのね、一緒に作っちゃったけど私も鳥海さんの分のチョコ、作ったんだよ」
島風は隠していた左手を私に差し出す。青い箱に黄色のリボンでラッピングされた小さな箱が小さな彼女の手に乗っていました。
鳥海「嬉しいです」
短いけれど、感謝の気持ちを込めて島風に伝えると、花がほころぶように彼女は笑ってくれました。
61: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:19:29.53 ID:OuYPCzdO0
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鳥海「司令官さん、こちらはみんなで一緒になって作ったチョコです」
提督「ありがとう。みんなで作ったか」
鳥海「はい。島風と巻雲さん、風雲さん。それから金剛さんと比叡さんにも」
提督「そうか。チョコ作りは楽しかったか?」
鳥海「ええと……楽しかった、と思います」
提督「なんだ、はっきりしないんだな」
鳥海「昨日は他のことにも頭がいっぱいになってて……」
司令官さんはそう聞くと意味ありげに小さく声を出して笑いました。
本当に意味があるのかは未だによく分かりませんけど。
鳥海「それにしても沢山のチョコが来てますね……」
執務室の壁際、空調の当たる位置に臨時で用意されたスペースには大小色取り取りの箱が並べられている。
どれも艦娘から贈られたチョコです。
62: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:20:10.37 ID:OuYPCzdO0
提督「一週間はチョコだけ食べればよさそうだな」
鳥海「せめて野菜も取ってください」
提督「それもそうか……ああ、ここのチョコはあげないぞ?」
鳥海「当たり前です。それは司令官さんが責任を持って全て食べるのが筋です」
提督「血糖値が怖いな……」
鳥海「その時は軍医さんにインスリンを頼んでおきますので」
提督「最近の鳥海はきついな……」
そんな話をしてると執務室に金剛さんがやってきました。
金剛「Hey, 提督ぅ! 今年はチョコを渡せないから、そのことだけ伝えにきたヨー!」
鳥海「あれ……今朝、チョコを持ってませんでした?」
金剛「あれは提督よりも必要な子にプレゼントしてきたのデース!」
金剛さんは意味ありげにウインクする。
63: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:20:39.00 ID:OuYPCzdO0
あのチョコ、確かに金剛さんがそのまま渡すのには抵抗があるからもしかしたら、とは思っていましたが……まあ渡した時点で金剛さんの物です。
金剛さんが一番だと思った相手に渡してくれたのなら、それが一番でしょう。
提督「そうか……ちょっと楽しみにしてたんだけどな。まあ英国風カレーの方は楽しみにしてるよ」
金剛「What?」
提督「あれ、作ってくれるって約束しなかったっけ?」
金剛「……提督も人が悪いネー。でも、そっちは楽しみに待ってるといいデース!」
指を突き出して宣告すると金剛さんは立ち去っていきました。
鳥海「英国式カレーですか?」
提督「ああ、なんでも日本のカレーのルーツらしい」
64: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:21:14.82 ID:OuYPCzdO0
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「司令官さん」
「うん?」
「あなたは後悔してませんか?」
何を、とは聞きません。
司令官さんは浅く腕を組むと右の指が手を何度か叩く。
「鳥海こそどうだ?」
「私は……って聞いてるのは私ですよ!」
「そうだったな。迷うことはなかった、とは言わないけど」
司令官さんは真っ直ぐ私の目を見ました。
「同じだよ、俺たちは。そう思ってる」

65: ◆xedeaV4uNo 2016/02/14(日) 23:25:00.59 ID:OuYPCzdO0
なんとか今日中に終わりました。よかったよかった。
特に説明はしてませんが、キャラ設定などは自分の連作からそのまま使っています。
当初は島風が天津風に渡す話や風雲が飛龍に渡すのをメインにして書くつもりだったんですが、どうも内容に満足いかなかったので今回のような話に。
ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
67: 以下、

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