穂乃果「最近海未ちゃんが叩いてくる……」back

穂乃果「最近海未ちゃんが叩いてくる……」


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?????

ことり「穂乃果ちゃん遅いね……」
海未「寝坊ですかね……?まったく穂乃果ときたら―――」
ことり「あ!ホノカチャン!」
穂乃果「うわわっ!ご、ごめんね!」タッタッタ
海未「穂乃果っ!」
穂乃果「はぁ……はぁ……え、えへへ!目覚ましが壊れたみたいで!」
海未「壊れてたみたいで……じゃありませんっ!」ぺちんっ
穂乃果「いたっ!?」
海未「そういう時はすぐに連絡をくださいと
毎回言ってるじゃないですかっ!」
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2: 以下、
穂乃果「うぅ……だからって叩くことないじゃん……ことりちゃ?ん!」ウルウル
ことり「だ、大丈夫?穂乃果ちゃん」ナデナデ
穂乃果「うえ?ん!海未ちゃんが叩いたぁ……」ギューッ
海未「お、大げさすぎます!だ、大体穂乃果が悪いんじゃないですか
……穂乃果が……」モゴモゴ
穂乃果「ふーんだ!ことりちゃ?ん!」ハグーッ
ことり「あは、あははっ」アセアセ
海未「むぅ……」
3: 以下、
――――
―――
――

放課後 部室
穂乃果「ってことが今朝あったんだ」
真姫「ふーん、いつもの登校風景じゃない」
穂乃果「いつものじゃないよ!真姫ちゃんのにぶちん!
絵里ちゃんなら気づいたよね!?」
真姫「なっ!にぶち……」ガーン
絵里「えっ?……そうね、悪いけど私にもいつもの登校風景としか……」
穂乃果「ええっ!絵里ちゃんまで!?」
真姫「ほら、エリーだって気づいてないでしょ?私が鈍いわけじゃないわよ」フフン
4: 以下、
穂乃果「うぅ……頭のいい二人だったら
いい案出してくれると思ったんだけど……失敗だったかなぁ……?」
絵里「えっと、その今朝の話と私達を呼んだのは何か関係があるの?」
穂乃果「もちろん大有りだよ!」
真姫「相談に乗ってほしいなんて言うから何かと思えば……
目覚ましの直し方はなんて知らないわよ?」
穂乃果「もう目覚ましのことはいいから!
……ねえ、最近おかしいと思わない?」
絵里「おかしい?」
真姫「何がよ?」
穂乃果「もうっ!海未ちゃんの様子がだよ!」
真姫「海未の様子が?」
5: 以下、
穂乃果「今朝の話をしたでしょ!明らかにいつもの海未ちゃんじゃないよっ」
真姫「はあ?どこがよ?」
穂乃果「よく思い出して!……海未ちゃんの怒り方とか!」
絵里「怒り方……?……あっ!」
『壊れてたみたいで……じゃありませんっ!』ぺちんっ
絵里「穂乃果のことを叩いてた……?」
穂乃果「そう!それだよっ
ちょっと前の海未ちゃんならこんなことくらいで叩かないもん」
真姫「そうだったかしら?穂乃果を叩く事は結構あった気も……」
穂乃果「むー……確かにあったかもしれないけど……
でも最近は明らかに多すぎだよ!ほらっ、練習のときだって―――」
6: 以下、
――――
―――
――

海未「……何か言い訳はありますか?」
穂乃果「い、嫌ですねその……お饅頭が売れ残りすぎちゃって
……ほら、腐っちゃうとあれだし!」
海未「―――貴方は何回同じことをすれば気が済むんですかっ!」ぺちんっ
穂乃果「うぐっ!?」
海未「毎回毎回!なぜそんなにすぐ体重を増やしてしまうんですかっ!」
穂乃果「だ、だって……帰ると和菓子が用意されてるんだもん……」
海未「なら夕ご飯を減らせばいいでしょう!?」
穂乃果「ご、ご飯は別腹と言いますか……」
海未「何を言ってるんですか!」ぺちんっ
穂乃果「あいたっ!?」
7: 以下、
海未「毎回毎回穂乃果ときたら……そんなに残ってるなら私のことを呼んでくれたって―――」ブツブツ
穂乃果「うぅ……二度もぶった……」
海未「―――もう!今日は徹底的に絞りますよっ!穂乃果は特別メニューです!」
穂乃果「げげっ!?」
海未「まずはマラソン100週からですっ!行きますよっ!」
穂乃果「ひゃ、100はさすがに多くない!?無理だよ!う、うみちゃああああああんっ!」
8: 以下、
――――
―――
――

真姫「あー。そういえばやってたわね」
穂乃果「ここだけで二回だよ!そのあとも穂乃果がへばる度に叩いてくるし……」
絵里「で、でも悪いのは穂乃果みたいだし……海未なりの喝入れとかじゃないの?」
穂乃果「入れるにしてもほどがあるよ!だから思うんだ……
海未ちゃんは穂乃果のことが嫌いになったんじゃないかって……」
絵里「海未が穂乃果のことを嫌いねぇ……」
9: 以下、
穂乃果「きっと穂乃果がダラしないから見放しちゃったんじゃないかって……」ブルブル
真姫「はぁ……考えすぎじゃないの?」ヤレヤレ
穂乃果「だって急にだよ!?きっともう嫌になっちゃったんだよ……穂乃果の事……」
絵里「ああもう、よしよし……」ポンポン
穂乃果「ぐっす……、ありがと……」
真姫「まったく見てられないわね……
で、私たちに海未の真意を確かめる案を出してほしいっところ?」
10: 以下、
穂乃果「う、うん。色々考えたんだけどやっぱり原因がよくわからなくて……
二人に相談すれば原因がわかるかなって!ほらっ二人とも頭がいいし!」
真姫「まあ確かに頭は良いけど……
2人の事ならことりに相談したほうがいいんじゃないの?」
穂乃果「うっ……ことりちゃんには話しにくくて……」
絵里「まあそうよね……」
穂乃果「だからお願い二人とも!どうか穂乃果を助けると思って……!」
11: 以下、
真姫「はぁ……まったく……しょうがないわね」
穂乃果「真姫ちゃん!」ぱあぁぁっ
絵里「悩んでる穂乃果をほっとけもおけないものね」
穂乃果「絵里ちゃんっ!」ぱあああっ!
絵里「ふふっ、お礼はジュースでいいわよ♪」
真姫「私はトマトジュースね」
穂乃果「うぅ……二人とも!ありがとうっ」もぎゅーっ
真姫「ちょ、ちょっとダキツカナイデ///」
絵里「もうっ、穂乃果ったら」クスクス



12: 以下、
真姫「それでエリーは何かいい案はある?」
絵里「とりあえずぱっと思いついたのなら一つだけあるわね」
穂乃果「さ、さすが絵里ちゃん!その方法は!?」ウルウル
絵里「さっき自分でも言ってたでしょ?ダラしないから見放したってつまりは―――



13: 以下、
?数十分後?
穂乃果「なるほどなー……じゃあその辺りを
明日から早気を付けてみるね!」タッタッタ
絵里「ええ、その辺りを気をつければ
だらしなさが原因だとしたらマシになるとは思うけど……」
穂乃果「よし……これで海未ちゃんと……!
じゃあ2人とも今日はありがとう!また明日、お昼休みに報告するねっ!」タッタッタ



14: 以下、
真姫「ふぅ……、何かと思えばあの二人がそんなことになってたなんてね
ねえ、エリーはどうおもうの?」
絵里「……そうね。海未が穂乃果を嫌ってるってのはありえないとして……
本当に何かあったのかしら?」
真姫「だらしなさに飽きれ、手が出た……ってんならいいんだけどね」
絵里「そうね……」
15: 以下、
?????
次の日 お昼休み
穂乃果「うわあああああんっ!絵里ちゃーんっ!真姫ちゃん!」ウルウル
真姫「で、こうなるのね……」
絵里「ちょ、ちょっと大丈夫?なにがあったの?」ヨシヨシ
穂乃果「う゛ん……ぞれ゛がね゛……」
真姫「ああもう、鼻くらいちゃんと拭いてから話しなさいよねっ!」ハイッ
穂乃果「うう……」チーンッ
16: 以下、
――――
―――
――


穂乃果「ふふふっ……時刻は7時30分……いつもの待ち合わせの30分前!」
穂乃果「さすがにこの時間なら海未ちゃんも来てないよね!」エッヘン
穂乃果「昨日、絵里ちゃんに教えてもらったポイントその1
待ち合わせ場所には一番早く行くこと!まずは達成だねっ」
穂乃果「思えばいつも穂乃果が最後だったもんね?
でもこれならきっと海未ちゃんも……!」
穂乃果「早くこないかなっ!」ワクワク



17: 以下、
?十数分後?
海未「ん……あれは……穂乃果!?」
穂乃果「あっ!海未ちゃーん!」ブンブン
海未「ど、どうしたんですかこんなに早く!?
今日は体育祭でも文化祭でもありませんよ!?」
穂乃果「こ、こんなにってもう約束の数十分前だよ?」
海未「い、いつもは大体5分前じゃないですか!
穂乃果が私より先に来るなんてイベントの日くらいしか……!」
穂乃果「むぅー!穂乃果だってたまには早い日だってあるもん!」
海未「あ……も、もしかして雪穂と喧嘩でもしたんですか?」
穂乃果「モー!穂乃果の事どういう目で見てるのさっ!
まったく、絵里ちゃんの言う通り早く来てよかった!」プンプン
海未「……絵里のですか?」
18: 以下、
穂乃果「うん!昨日の放課後に絵里ちゃんに色々教えてもらってね!
それで今日は早くこようとね!」エッヘン
海未「……」ぺちんっ
穂乃果「あいたっ!?」
海未「……」
穂乃果「い、今なんで……?」
海未「甘いです!甘すぎますっ!」
穂乃果「う、うぅ……?」
19: 以下、
海未「昨日の放課後に!絵里と二人きりで!何をしていたのかは知りませんがっ!
こういうのは一日で達成感を得てはいけないのです!」ぺちんぺちん
穂乃果「ええっ!?」
海未「明日も!明後日も!明々後日も!
きちんと続けてこそなんです!」ぺちんっぺちんっぺちんっ
穂乃果「ううぅ絵里ちゃぁぁぁんっ!」
海未「っ!」ぺちんっ
ことり(……なんだかすごいことになってる)
20: 以下、
――――
―――
――

穂乃果「って感じだったんだよっ!全然ダメだったよぅ絵里ちゃん!」
絵里「う……どうやら完全な失敗だったみたいね……」
真姫「まあそんな気がしたけどね」
穂乃果「ふぇ?」
真姫「だって穂乃果と海未はずっと昔からの付き合いなんでしょ?
今更すぎるじゃない」
絵里「言われてみれば確かにそうね……」
穂乃果「絵里ちゃん……」ジトー
21: 以下、
絵里「うっ……そ、それより真姫には何かいい考えはあるのかしら!?」
真姫「もちろんよ」フフンッ
穂乃果「おおっ!さすが真姫ちゃん!それでそれで?」
真姫「ふふっ、
要するに海未に嫌われてないかが知りたいってことなんでしょ?」 
穂乃果「うん……できれば原因も知りたいけど、一番はそこかな……」
真姫「それなら簡単よ。集団心理を利用するのよ!」
穂乃果「しゅうだんしんり?」



22: 以下、
放課後 部室
ガチャッ
海未「失礼します……あれ、三人だけですか?」
穂乃果「う、海未ちゃん!」ドキッ
絵里「ああ、海未来たのね
希とにこならちょっと用事があって遅くなるらしいの」
真姫「凛と花陽も先生に呼び出されて少し遅くなるらしいわ」
海未「そうなんですか?あれ……
ことりは私より先に穂乃果と一緒に教室から出ましたよね?」
24: 以下、
穂乃果「こ、ことりちゃんも委員の用事で遅くなるって!」
海未「そうだったんですか?ここまで被るのも珍しいですね……
まあ、もう少し揃うまで待っていましょうか」ストン
穂乃果「そ、そうだね!」ホッ
穂乃果(な、何とか誤魔化せたね)ひそひそ
真姫(ふふん、私が考えた計画よ?当然じゃない)
穂乃果(えへへ、本当はみんなもう屋上で練習中なんだよねっ)
絵里(じゃあここからがスタートよ。……じゃあ穂乃果、心の準備は平気?)
穂乃果(うん!)コクリ
25: 以下、
絵里「それより穂乃果、またここの計算間違えてるわよ?」
穂乃果「うへぇ……」
海未「んっ……そういえば三人は何をしていたんですか?」
真姫「穂乃果の勉強を見てあげてるよの」
海未「そうだったんですね―――「ほら!また間違えてるわよ」ぺちんっ
海未「!?」
穂乃果「えっ、本当!?」
絵里「ええ、ここよ」
穂乃果「あっ、本当だ……」
26: 以下、
真姫「ここも間違えてるじゃない」ペチンッ
穂乃果「あいたっ!」
海未「!?」
穂乃果「うぅ……真姫ちゃん一年生なのになんでこんなのわかるの……?」
真姫「このくらいなら簡単よ。穂乃果ができなさすぎなの」ペチンッ
絵里「くすくす、どっちが年上かわからないわね」ペチンッ
穂乃果「うー……」
27: 以下、
海未「あ、あの……絵里、真姫……」
真姫「んっ、どうしたの?」
絵里「海未も穂乃果の勉強見てくれる?」
海未「い、いえ……私は歌詞を作らないといけないので……」
絵里「そう?じゃあ気が変わったらいつでも言ってね」ニッコリ
真姫「じゃあ続きね。……って、早そこ間違えてるわよ」ぺちんっ
穂乃果「うぐぅ……」
海未「っ……」



28: 以下、
?数十分後?
海未「……」ジーッ
真姫「だからここはこの公式を使うのよ!」ぺちんっ
穂乃果「は、はい……」
絵里(ねえ、もうそろそろいいんじゃないかしら?)ヒソヒソ
真姫(そうね……。もうそろそろ本当に嫌いなら一緒に乗って叩いてくる……
はずなんだけど……)ヒソヒソ
絵里(さっきから険しい表情でこっちを見てるけど……混じりたいって感じじゃないわね)ヒソヒソ
真姫(やっぱり海未は穂乃果のことが嫌いってわけでもないのかしら
じゃあこの辺りで―――(ま、待って!)ゴニョゴニョ
29: 以下、
絵里(どうしたの穂乃果?あんまり長く話してると怪しまれちゃうわよ)ヒソヒソ
穂乃果(や、やっぱりまだ不安だよ
本当は混じりたくてタイミング見てるのかもしれないし……)ヒソヒソ
真姫(そんな風には見えないわよ?
まあ、なんかものすごいオーラ出してるけど……)ヒソヒソ
海未「……」じーっ
30: 以下、
絵里(それにこれ以上続けると練習時間が取れなくなっちゃうわよ)
穂乃果(うー……じゃ、じゃあ最後にもっと……もっと強く叩いてみて!)
真姫(う゛ぇっ?これ以上強くするの?)
穂乃果(お願いっ、最後だから……)
絵里(……本当にあと一回でおしまいよ?)
穂乃果(うん……変なこと頼んじゃってごめんね)
絵里(真姫……)チラッ
真姫(ああもうっ……知らないわよっ?)
海未「……」じじーっ
31: 以下、
穂乃果「ああん!もう難しいよぉ……
答えこうじゃないの?」
真姫「もうっ!何度も違うって言ってるでしょ?
ここはこの公式を―――」すぅーっ
真姫「使うのよっ―――!!!!」バチーンッ!
穂乃果「痛っ……」ぐすっ
ぷちーんっ
真姫「ん?今何か音がしたような……」
海未「……」スッ
絵里「何かが切れたような……えっ?」
海未「……」スタスタ
穂乃果「うぅ……さ、さすがにやりす……ぎ……ふぇ?」
32: 以下、
海未「……穂乃果」ナデナデ
穂乃果「う、海未ちゃん?」キョトン
海未「大丈夫です。穂乃果は下がっていてください」スタッ
穂乃果「え?あ、あのぉ……」
海未「絵里、真姫……あなた達さっきから見ていれば
……何を、何をしているんですか?」ゴゴゴゴッ
真姫「う、海未?ど、どうしたの……?」
絵里「と、とりあえず落ち着きましょう?」
海未「落ち着く?何を言ってるんですか……私はとっても冷静ですよ?
とてもクールです……」ゴゴゴッ
34: 以下、
真姫「う、嘘!とてもそんな風には見えないわよっ!」
絵里「ご、誤解してるみたいだけど!
穂乃果を叩いてたのには訳が―――「叩いてた自覚はあったんですね……?」
真姫「エ、エリー!それは地雷よ!」
絵里「あ……!」
海未「もしかしたら私の勘違い……ってことも考えてたんですが
やっぱりそうなんですね……とても残念です」ゴゴゴゴゴッゴゴ
真姫「ひいっ!は、話を聞きなさいっ!」
海未「大丈夫ですよ、ちょっとお灸をすえるだけですから」ゴゴゴゴゴッ
絵里「ち、違うの!私たちはただっ!」
36: 以下、
海未「問答無用ですっ!園田流―――「だ、だめええええっ!」ギューッ
海未「なっ―――!?ほ、穂乃果!?」
穂乃果「誤解!誤解だよっ!」
海未「ご、誤解……?どういうことですか?」
真姫「まったく!話を聞いてって言ったでしょ!」
絵里「さっきまでのは全部お芝居だったの!」
海未「お、お芝居!?」
穂乃果「そうだよ……穂乃果二人に頼んでやってもらってたんだ……」
海未「ど、どういうことですかっ!?」
穂乃果「……あ、あのね」
37: 以下、
――――
―――
――

?説明後?
海未「つ、つまり穂乃果は私に嫌われたと思って……?」
穂乃果「うん……だって突然だったんだもん……」
海未「う……ぁ……すみません……。まさか穂乃果がそこまで気にしていたなんて……」
穂乃果「ねえ、海未ちゃんは本当に穂乃果のことを嫌いになっちゃったの……?」
海未「っ!そ、そんなわけないじゃないですかっ!む、むしろ……」ゴニョゴニョ
真姫「はぁ……ならなんで急に叩き出したりしたの?」
海未「そ、それは……その……」
38: 以下、
穂乃果「や、やっぱり穂乃果の事……」ウルッ
海未「ち、違います!り、理由は他にあって……」
絵里「ならそれをちゃんと言わないと、ね?」
海未「う……は、はい……で、ですが一つだけ約束してほしいんです
何を聞いても私の事、変に思わないでくれますか……?」
穂乃果「へっ?なんで?」
海未「そ、それだけは約束してくださいっ!変に思わないって!
そしたら……全部話しますから……」
穂乃果「……うん、約束するよ。ちょっと怖いけど……でも知らないままなんて嫌だもんっ!」
39: 以下、
海未「……欲しかったんです」
真姫「欲しかった?どういうこと?」
海未「ほ、穂乃果との……特別な絆がですっ……」
絵里「特別な絆?それなら幼馴染だし十分以上にあると思うけど……」
海未「そ、そんなのことりだって同じじゃないですかっ!
そ、それに……μ'sの活動を始めて、色んな人が増えて……だからもっと特別が欲しかったんです!」
穂乃果「……」
真姫「でもそれが叩くこととどうつながるのよ?」
海未「……だって誰も穂乃果を叩いてないじゃないですかっ」
絵里「ど、どういうことなの?」
40: 以下、
海未「……ハグなどのスキンシップは穂乃果は大勢の人としています
ですが、叩くという行為をしてる人は誰もいません……私以外には」
絵里「それが海未の言う特別な絆なの……?」
海未「はい……。私だけが穂乃果にする特別な行為
それが『叩く』ってことだったんです……」
真姫「な、何よそれ!意味わからないわよっ」
41: 以下、
海未「……そうですよね
ですが、私だけがする特別な行為……私にはとても魅力的だったんです……」
絵里「で、でもそんなのってただの……」
海未「っ……ただの自己満足だってのは気づいていましたっ!独りよがりの……最低な……
……ですが止めれなかった……止めたくなかったんです」
穂乃果「……」
海未「そのせいで穂乃果を悩ませて……二人まで巻き込んでしまいました……
本当にごめんなさい……」
42: 以下、
穂乃果「じゃあ……海未ちゃんは穂乃果のことが
嫌いになったわけじゃあないんだね?」
海未「当然ですっ!」
穂乃果「ねえ海未ちゃん……穂乃果を叩いて?」
海未「ほ、穂乃果!?」
穂乃果「あのね、難しい話はよくわからないけど……
でもね!海未ちゃんの話聞いてとっても嬉しく思ったんだ!」
海未「え……ええっ!?で、ですが叩くのは……もう……」
穂乃果「だって特別な絆でしょ?穂乃果だって海未ちゃんとの特別な絆欲しいもん!」
海未「……本当にいいんですか?」
43: 以下、
穂乃果「うん!穂乃果を叩いていいのは海未ちゃんだけ!
海未ちゃん専用だよっ 」
海未「……」ごくりっ
穂乃果「……」スッ
海未「穂乃果……」ぺちんっ
穂乃果「えへへ、海未ちゃん!」
海未「穂乃果!」ぺちんっ
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「穂乃果ぁ!」ぺちんっ
穂乃果「海未ちゃんっ!」モギューッ
海未「穂乃果ぁっ!」ぺちんっぺちんっぺちんっ
真姫「ねえエリー。結局これでいいの……?私達って……」
絵里「いいんじゃないかしら……幸せそうだし……
それより……早く帰りましょうか……」
真姫「そうね……なんだか疲れたわ……」
44: 以下、
?????
次の日
絵里「―――ということがあったのよ」
希「なるほどなぁ。それで今日はあんな感じなんやね」
<ぺちんっ
<ウミチャー!
<ホノカー!
絵里「ええ……。一時はどうなる事かと思ったわ」
希「くすくす、穂乃果ちゃんもとんだ人選したもんやね」
絵里「……何よ」ジトー
希「ふふっ、なんでもええやん?」
絵里「まあそうね……無事解決したことだし……」
希「解決……ねえ……」
絵里「どうしたの?」
希「んー。なんでもない!……それよりさっき凛ちゃんが呼んでたよ?
ダンス見て欲しいって」
絵里「本当?ちょっと行ってくるわね」スタスタスタ
45: 以下、
希「ふふふっ」
希「ウチはね、えりちと真姫ちゃんの苦労はもうちょっと続く予感がするんよ」
希「あくまで予感やけどね♪くすくす」
海未「ほのかーっ!」ぺちんっ
穂乃果「うみちゃーん!」モギューッ
ことり(……)ジー
46: 以下、
?????
数日後 授業中
ことり(……)ゴシゴシ
ことり(はあっ……)ケシケシ
ことり(最近、穂乃果ちゃんと海未ちゃんの仲がいい)
ことり(もちろん前からとっても仲良しだったけど……もっと深くなったというか……うーん?)
ことり(最近海未ちゃんがよく『特別な絆』って言って穂乃果ちゃんを叩いてるけど……
それが関係してるのかな?)
ことり(羨ましいな……)
ことり(私も何か穂乃果ちゃんと何か特別な絆が欲しいよ……叩くのはさすがにだけど
何か……何か……)はっ
ことり(あっ!これ……)
ことり(これくらいだったらいいよね?痛くはないだろうし……
ちょっとだけ、ちょっとやってみるだけ……)
ことり(……えいっ!えいっ!)
47: 以下、
穂乃果「……んっ?」こつんっ
穂乃果「何だろうこれ……消しかす?」
穂乃果「いったいどこから……」キョロキョロ
ことり「……」ササッ
穂乃果「……まさか、ね」
ことり「えいっ」ボソッ
穂乃果「!」ビクッ
ことり「……」ぷいっ
穂乃果(き、気のせいじゃない!絶対気のせいじゃない!)
48: 以下、
――――
―――
――

数日後 
穂乃果(うー……実害はないけど……むしろ授業中寝なくなって
成績あがったけど……)こつん
ことり(えいっ!えいっ!)
穂乃果(休み時間とかいつも以上に優しいし
毎日手作りのお菓子くれるけど……でも……)こつんっ
ことり(……あはっ♪)
穂乃果(最近ことりちゃんが消しかす投げてくる……)こつんっ
おしまい
50: 以下、

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