花陽「絵里ちゃん可愛い…」海末「そうですね」にこ「分かる」back ▼
花陽「絵里ちゃん可愛い…」海末「そうですね」にこ「分かる」
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花陽「この間絵里ちゃんからLINEがきてね」
海末「ほう」
花陽「何かなって思ったら、バラエティー番組に花陽の好きなアイドルが出てるよって」
にこ「あー、わざわざ」
花陽「そう、教えてくれてね」
海末「へえ」
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2: 以下、
花陽「ほんとは出演してること知ってて、録画してあったんだけど」
にこ「花陽ならチェックしてるわよね」
花陽「うん。でもありがとうって言ったのね」
花陽「そしたら花陽の役に立ててよかったわ♪って返ってきて」
海末「言いそうですね」
にこ「言いそう」
3: 以下、
花陽「あとちょっと変なスタンプが送られてきたの」
にこ「……花陽が変って言うって相当よ」
穂海末「あの、マトリョーシカですね。気持ち悪い顔した」
花陽「う、うん。ちょっと変わってるよね」
花陽「あ、それと、『花陽が好きだっていうから私もついつい見ちゃうのよね。今度もっと教えてね』って言ってもらえて」
海末「ふむ」
花陽「最近そのグループの話をよくするんだぁ…えへへ」
海末「近頃2人が話しているのを見かけると思ったら、そういうことだったのですね」
にこ(っふーーーん…)
4: 以下、
海末「……にこ、うらやましいのですね」クスッ
にこ「ちちちちがうわよっ」
花陽「あっ…次はにこちゃんも一緒に、3人で話そうね」
にこ「そ、そう?花陽が言うならそうしてもいいわよ」
海末「…」ニコニコ
にこ「なによ」
海末「いえ、別に」
花陽「あはは…」
海末「にこはどうなんですか?」
にこ「にこぉ?そうね…」
5: 以下、
にこ「μ'sに入ってからテスト勉強を希と絵里とやることになったんだけどさ」
にこ「まー、基本は希が教えてくれるわけよ」
にこ「絵里には、得意分野だけ教えてもらうって感じだったのね」
花陽「化学だっけ?」
海末「確かそうでしたね」
6: 以下、
にこ「だから希と話す時間が長いのよね。まあにこは勉強に集中してるからそんなこと考えてなかったけど」
にこ「んで、たまたま希がバイトかなんかで先に帰った日があってね」
花陽「…ということは」
にこ「うん、絵里とふたりきりになったわけ」
海末(羨ましい)
7: 以下、
にこ「確かテスト3日前とかで、にこは数学の公式を必死に覚えてたのね」
にこ「そしたら急に絵里が私の裾をつんつん引っ張るのよ」
花陽(可愛い…)
海末(可愛いです)
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にこ「『なに?』って言ったら『なんでもないの』ってはにかむわけ」
にこ「いやいや用事もないのに裾引っ張らないでよって言って」
にこ「そしたらなんかモゴモゴしてんのね」
海末(可愛い)
花陽(可愛い)
9: 以下、
にこ「どうしたの?ってきいたのよ」
にこ「そしたらもじもじしながら『これから私の家で勉強しない?』って言うわけ」
花陽「なっ…それって」
海末(羨ましいです…)
にこ「絵里の家に私と絵里の二人だけっていう状況なんかそうないわけよ」
にこ「だからすぐOKしたわ」
花陽「いいなぁ」
10: 以下、
にこ「そんで絵里の家に向かってるときもずっとそわそわしてるわけ」
海末「ほう」
にこ「どうしたのよ?ってきいたらさ」
絵里『私の家に来てくれる日が来るだなんておもわなくて…嬉しいの!』ニコッ
にこ「つったのよ」
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花陽「…っ…反則です…っ」
にこ「もう信じられないくらい笑顔なわけ。尻尾振ってる犬みたいなわけ」
海末「生でみたいですね…」
花陽「何て返したの?」
にこ「…にこが?」
花陽「うん。絵里ちゃんが嬉しいって言ったのに対して」
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にこ「そんなの…秘密に決まってんでしょ」
花陽「えぇ?…」
海末「何故ですか…?」
にこ「なんでもよ。秘密秘密。ちなみに絵里の家の話も秘密ね」
海末「えぇっ!そこがメインでは?」
花陽「花陽も聞きたい…!」
13: 以下、
にこ「だめでぇーす。まあ唯一言えるのはあんた達も行った方がいいわよ、絵里の家」
にこ「控えめにいうと」
うみぱな「ゴクッ…」
にこ「楽園よ、あそこは楽園」
にこ「帰るとき、帰りたくなくて号泣しそうだった」
花陽「そ、そんなにすごいの…?」
海末「楽園…」
14: 以下、
にこ「なめてたら飲み込まれるわよ。気張っていかないと死ぬ」
花陽「い、いってみたい…」
海末「絵里の家…」
にこ「ま、頑張って誘ってみなさいよ」
海末「にこ、いつか連れていってください」
にこ「はぁ?駄目に決まってんでしょ」
花陽「えぇっ?」
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にこ「そーいうのは自分からチャンスを掴みに行かなきゃ駄目よ」
にこ「そうじゃないと価値がないのよ。あと二人きりってのも重要よ」
海末「…わかりました。お互い頑張りましょう、花陽」
花陽「う、うんっ…」
にこ「ん。…で?海末はなんかないの?」
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海末「私ですか?そうですね…」
海末「絵里は普段私のことを呼び捨てするのですが、ふざけている時やからかってくる時はちゃん付けで呼ぶんです」
花陽「うんうん、呼んでるよね」
にこ「けっこういじられてるもんねあんた」
海末「う……はい。そうなんです。絵里はよく私のことをいじってくるので困ってるんです」
20: 以下、
にこ(満更でもないくせに)
花陽(私も花陽ちゃんって呼ばれてみたい…)
海末「一昨日もいつものようにいじられていたんですが、その…少し不機嫌だったといいますか…」
花陽「海末ちゃんが?」
海末「…はい」
21: 以下、
海末「いつものように絵里がいじってくるので、私もいつものようにやめてくださいと言ったつもりだったんです」
海末「でも、自分で思っている以上に語気が強かったようで」
海末「絵里が、その…一瞬目を見開いてビクッと」
にこ「あー」
22: 以下、
花陽「絵里ちゃんびっくりしちゃったんだね」
海末「そうなんです…」
海末「『嫌だったわよね、ごめんなさい』と言って走っていってしまいました」
にこ「あぁ、だから一昨日のお昼の時絵里が落ち込んでたんだ」
23: 以下、
海末「お、落ち込んでましたか…?」
にこ「うーん、そうね、まあ見て分かるくらいには落ち込んでたわね」
にこ(写真とっておけばよかった)
花陽(しょんぼり絵里ちゃん見たい)
海末「そ、そうですか…悪いことをしました…」
24: 以下、
花陽「…でも、練習の時はそんな雰囲気感じなかったよ?」
にこ「そうね。リズム取りも二人でやってくれてたじゃない」
海末「そう見えましたか…?」
花陽「う、うん」
25: 以下、
海末「でも、一昨日から目を合わせてくれないんです。話す時もどこか怯えているというか」
花陽「そうだったんだ…」
にこ「あーー、そういえば穂乃果とことりがどうしたんだろうね?って話してたわね」
海末「…そうでしたか」
28: 以下、
花陽「ふたりにも相談してないの?」
海未「ええ。あの二人は…なんというか……」
にこ「…あぁ、そういうことね。わかるわ」
花陽(?)
29: 以下、
海末「ええ、言うと面倒なので」
にこ「まあ言わない方がいいわよね」
花陽「ど、どういうこと?」
にこ「いやどういうことも何も」
30: 以下、
海末「…花陽は知らないようですね」
にこ「そうなの?」
花陽「う、うん。二人が何をいってるのか分からない…」
にこ「あー、あのねことりと穂乃果には…いや、あと希も。あの3人に絵里の話はしないほうがいいわよ」
花陽「そうなの?」
31: 以下、
海末「あの3人は自分が絵里の恋人に一番近い存在だと思っているようで、絵里の話をすると何故か上から目線になるんですよ」
にこ「絵里を隠し撮りした画像を見せびらかせてきたり、自分がいかに絵里と仲が良いかって話を延々とされるし。もうね、面倒よ」
にこ「穂乃果はともかくことりと希もそんなんだからやんなっちゃうのよね」
花陽「そ、そうなんだ…」
海末「はい、なので二人には相談していません」
32: 以下、
にこ「んで、仲直りはしたの?昨日も別に違和感はなかったけど」
海末「いえ、まだですよ」
海末「というより、しばらくこのままでいいと思っています」
花陽「えっ?」
にこ「大丈夫なの?」
33: 以下、
海末「μ'sの活動に支障があればすぐ謝ろうとは思っています」
にこ「いや、ていうかあんたと絵里のメンタルは…」
海末「私は、正直その…」ウツムキ
花陽(…無理してるのかな?)
34: 以下、
にこ「…話しかけるのが怖い?」
海末「…いえ、あの、話しかけにくいというのは勿論なのですが…」
海末「ひ、引かないでくださいね…」
にこぱな「?」
35: 以下、
海末「…おどおどして元気のない絵里を見ると、胸が熱くなるというか」
花陽「えっ」
にこ「えっ」
海末「か、可愛いなと…思ってしまうんです!!」カァァ
36: 以下、
花陽「ああ、なるほど」
にこ「目覚めたのね、わかるわかる」
海末「……引かないのですか…?気持ち悪いと思わないのですか…?」
花陽「え、別に…思わないよっ」
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にこ「みんな似たようなもんだから気にしなくていいでしょ。あの3人には言っちゃだめだけど」
花陽「元気のない絵里ちゃんも可愛いからしょうがないよね、うんうん」
海末「…よかったです…」ウルウル
にこ「ちょっと…なに泣いてんのよ」ナデナデ
花陽「海末ちゃん大丈夫だよ」ヨシヨシ
38: 以下、
にこ「絵里が弱ってると正直やばいわよね」
花陽「分かります…っ」
にこ「長いことそのままはやめたほうがいいだろうけど」
花陽「うん、ずっとは可哀想だからちゃんと謝ろうね」
海未「そうですね」グシグシ
39: 以下、
海末「その時は二人に相談してもいいでしょうか」
にこ「もちろん」
花陽「うんっ」
海末「ありがとうございます…!」
40: 以下、
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