提督「雷か」雷「いかず……、きゃあ!」back

提督「雷か」雷「いかず……、きゃあ!」


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2:
――執務室――
提督「じゃあ、この書類も頼む」
雷「まかせて!」
提督「すまんな、残業になってしまって。あの上官話長えんだよ」
雷「全然大丈夫!もっと私を頼ってもらっていいわ!」
提督「頼りになるな。まあ、天気も悪いしさっさと終わらせて……ん?」
雷「うん?どうしたの?」
提督「雷(かみなり)か」
雷「いやね、司令官。私の名前は、いかず…」
ピカーー!ゴロゴロ…
雷「きゃあああ!」
3:
提督「……え?」
雷「な、なに」
提督「……怖いのか」
雷「そ、そんな訳……」
ピカッ!ゴロゴロ…
雷「きゃあ!」
提督「無理しなくていいよ」
雷「怖いです……」
4:
提督「その名前で雷が怖いって」
雷「しかたないじゃない…、怖いものは怖いんだから……」ミミフサギー
提督「でもそれじゃ仕事ができないなあ」
雷「う……」
提督「……こっち来い」
雷「ん?なに?」トテトテ
ギュ
雷「ちょ、ちょっと司令官いきなり抱きしめるなんて」
提督「落ち着くだろ」
雷「それはそうなんだけど……」
ピカッ!
雷「きゃ!」
提督「よしよし」ナデナデ
雷「……しばらく、このままでいい?…」
提督「いいよ」ナデナデ
5:
提督「しかしあれだな」
雷「うん?」
提督「結局仕事ができない」ナデナデ
雷「う……ごめんなさい」
提督「まあ今日の仕事は終わりでいいよ」
雷「え……でもまだ残ってるわよ」
提督「まあこれくらいなら一人で大丈夫だから、もう部屋に戻っていいよ」
雷「わかったけど…………あの……」
提督「ん?どうした?」
6:
――廊下――
雷「ごめんなさい、部屋までついてきてもらって……」
提督「まあいいんだが…そんなで大丈夫なのか?」
雷「なにが?」
提督「出撃とかで嵐になることもあるだろ」
雷「出撃中は艤装を付けているから平気なのよ。あれで雷を防いでくれるの」
提督「あれそんな機能もあったのか」
7:
――暁型部屋前――
提督「ついたぞ」
雷「ありがとう、司令官」
提督「他の皆がいるからもう大丈夫だろ。おーい、提督だ、開けていいかー」コンコン
シーーン
提督「?開けるぞ」ガチャ
暁「」ガタガタ
響「」ブルブル
電「」ビクビク
提督「」
響「あ、司令官……」
提督「お前たちも雷が怖いのか……」
電「なのです……」
8:
暁「あ、暁はレディーだから、だ、だい、大丈夫よ!」ブルブル
提督「震えをとめてから言え」
雷「みんなだらしないわね、雷ぐらいで」
提督「さっきまで俺に抱き着いていたくせに」
雷「い、言わないでよ//」
電「うらやましいのです……」
提督「まあ、もう大丈夫だろ。俺は、もう戻るから早く休……」
ピカッ!ドカーーーーーーーーーーーン!!!
電「はにゃああああああああああああ!」
雷「きゃあああああああああああああ!」
響「」
暁「ぎゃわああああああああああああ!」
9:
提督「……びっくりしたー、今のは近かったなあ」
雷「し、司令官……」
提督「うん?あっ」
雷「ここ、こ、腰が抜けちゃって、た、助けて……」ブルブル
提督「はあ…、わかった、わかった。もう一回なでれば……」グイッグイッ「……まさか」
電「司令官さん、電にも同じことをしてほしいのです……」ブルブル
響「わ、私も……」ビクビク
提督「おいおい」グイッグイッ「……」
暁「ししし司令官、たた、たす、たすけてえ?」ナミダメー
提督「……もうわかったから、全員来い…」
10:
暁「司令官……」グスッグスッ
提督「泣くなよ」ナデナデ
電「なのです、なのです……」ギュウウ
提督「鳴声みたいになってんぞ」ナデナデ
響「Very scary……(怖い……)」ビクビク
提督「英語じゃねーか」ナデナデ
雷「大丈夫、怖くない。大丈夫、怖くない。よし、もういけ……」ピカーー「きゃあ!」
提督「はいはい、無理しない無理しない」ナデナデ
提督「…………」
提督(腕がつかれるなあ)
11:
提督(何もなければこれでもいいが、書類残っているしなあ。終わらせなきゃ、また、あの上官うるさいし。それに……)
雷「うう……」ギュウ
提督(このまま震えさすのも、忍びないし。……よし)
提督「まあ、お前たち、この調子だと明け方には嵐もやむだろうよ」
暁「本当?」
提督「ああ、伊達に海軍で年を重ねてないからな。それに、もしかしたら、あれが見えるかもしれない」
電「あれ?」
提督「虹だ。それも、これまで見た中で一番大きな虹になるかもしれない」
響「радуга(虹)!」キラキラ
12:
提督「そんな虹を見逃さないためには、早く寝ないといけないな」
雷「で、でも、雷の音が凄くて、寝られないわよ」
提督「いい方法がある。全員同じ布団で寝るんだ。手でもつないでな」
雷「て、手を//」
提督「ああ、そうすれば、お互い落ち着いて、寝られるんじゃないか」
暁「で、でも、レディーが雷が怖いからみんなと一緒に寝るなんて……」
提督「おかしなことじゃないさ。出撃したとき、空母でも、戦艦でも、周りの皆を頼っているだろ」
暁「確かに……」
提督「よくできる大人ほど、独りよがりにならず、むしろ、周りを頼り、連携することを分かっているもんだ。困難なことがあれば、一人で抱え込まず、周りに頼ればいいんだよ」
響「なるほど」
提督「さて、そうと決まれば布団を敷くか」
雷「あ、大丈夫!雷に任せて!」
電「電も手伝うのです!」
響「それじゃあ、私も」
暁「あ、待って!暁も頑張るんだから!」
13:
暁電雷響←布団の中での並び
電「二人に囲まれて暖かいのです」
響「悪くないもんだね」
暁「電、いつでも私に頼っていいわよ!」
電「はいなのです」クスッ
提督「それじゃあ、俺は戻るから。おやすみ」
雷「あ、司令官!」
提督「ん?」
雷「明日からまた、頑張るから!今日できなかった分も取り返して……、だからこれからも私を頼っていいわよ!」
提督「ああ、もちろん。明日からも頼むよ。…そういえば暁」
暁「?どうしたの?」
提督「さっきの悲鳴凄かったな」クスッ
暁「なんで今、言うのよ!//」
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