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真姫「時々、雨は降るけど」


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#雨、キライ#
真姫「また、ずっと雨なの…?」
明日は七夕の日だっていうのに…
スマホで天気予報をチェックしてはうんざりする
ここ最近の習慣になりつつある
真姫「雨なんて…キライよ」
思わずスマホをベッドに放り投げ、机にうつ伏せになった
4:
毎年七夕の日は、パパ自慢の1番大きい望遠鏡を担いで、ちょっと離れた郊外にある公園まで行ってパパと天体観測をするの
天体観測は私の趣味で、気が向いたら1人でもよくやってるわ
…でも、この日は特別
天の川が綺麗っていうのもあるけど…織姫と彦星の感動の再開に立ち会えちゃうのよ?
なんだか…ステキじゃない♪
そういうわけで毎年七夕の日は、サンタさんがくるクリスマスの次にワクワクしちゃう、そんな日
7:
それなのに、明日も雨、雨、雨
真姫「むぅ?っ…」
イジイジしてたって雨が止むわけじゃないけど…なんだかスッキリしないのよ
気のせいかもしれないけど頭もガンガンと痛い
病は気からって言うものね…
真姫ママ「まきちゃ?ん、そろそろ出ないと学校遅れちゃうわよ?」
え、もうそんな時間?
うつ伏せのまま壁時計に目をやった
真姫「…ヴェエエ!?8時!?」
雨降ってるし…
本格的に遅刻コースね、これ
8:
真姫「い、行ってきます!」
真姫ママ「雨だし車とかにも気をつけるのよ?」
しつこく降る重たい雨を押しのけるようにして
少し大きめの赤い傘を勢いよく開いた
真姫「はぁ…」
ぱらっ、ぱらっ、と傘が雨をはじき返す音でさえ私を憂鬱にさせる
9:
μ'sの朝練がない日はいつも待ち合わせして凛と花陽と一緒に登校してるんだけど、さすがにもう行っちゃってるわよね?
心配してるかもしれないし、一応メールで伝えて…
真姫「あれ、ケータイがない…?」
いつもカバンのここに入れてるのに……
真姫「あっ…」
ベッドの上だ……
……なんだか激しくデジャブを感じるのは気のせいかしら
学校着いてから凛と花陽に謝るしかないわね
とにかく今は急がないと…
10:
真姫「はぁ…はぁ…」タッタッ
濡れないように走るのはなかなか大変
足の方はもう諦めてるけど…
トラック「ブォーン…」
バシャッ
真姫「うぇぇっ!?」
み、水たまりの水思いっきり被っちゃったじゃない!
すごい変な声出ちゃったし…
って、なんか体がよろけて…
ばちゃっ
真姫「………」
…お尻から思いっきり水たまりにダイブした
もう、全身びちょびちょ
ほんと、濡れねずみもびっくりよ
11:
真姫「……は……ははっ…」
真姫「何よ……これ…」
遅れてお尻にジンジンとした痛みがやってきた
未だ理不尽に降る雨の響きが地面から伝わってくる
下着にまで雨水が染み込んでいくのが分かる
寒い…わね
体、少し震えてきた
12:
…こんなところに座りこんでたって、誰も助けに来てくれるわけがない
とてつもない孤独感を感じた瞬間、何かがこみ上げてきた
頬を伝うのは雨水…そう、雨水よ
高校生にもなって泣いたりなんか…
真姫「しない…わよっ……」
真姫「…ううっ…えぐっ……」
「ま…真姫ちゃん…?」
小刻みに嗚咽をこらえる中、遠くから声が聞こえた気がした
13:
真姫「うっ…うるさい…グスッ…放って…おいてよっ…」
「真姫ちゃん、大丈夫!?」
傘を放り投げてこちらに近づいてくる
この声は…
真姫「り…りん…?」
凛「うわっ、ずぶ濡れだよ!?一体何があったにゃ…」
14:
心配そうな黄色の瞳がこちらを覗く
目があった瞬間、自分の中で何かが切れる音がした
痛みも寒さも恥じらいも忘れて、ただ、泣いた
「……」
「大丈夫、凛はここにいるよ」
冷えきった体を、優しく抱きしめてくれる
あなたまで濡れちゃうじゃない…なんて言っても、もう遅いわよね
真姫「……ありがとう……」
凛「……うん」
この温もりを
忘れたくない…離したくない…
ずっと…ずっと
その一心で、私も強く、抱きしめ返した
19:
#雨、キライ?#
凛は、私がいつまでも来ないし連絡しても反応がないしで、心配して私の家に向かう途中だったみたい
花陽は日直の仕事があるということで先に学校へ行ったらしい
私がこの状態じゃ学校にも行けないし、とりあえずその場所から近い方の凛の家に上がらせてもらうことになった
20:
真姫「お、お邪魔します…」
こうして友達の家に上がらせてもらうのって、地味に初めてかも
なんか変に緊張しちゃうわね…
凛「あ、今はお父さんもお母さんももう仕事で出掛けるから、気軽にゆっくり休んで行ってね!」
真姫「そ、そうなの…ありがとう」
…ちょっと安心したわ
21:
凛「そうだ、風邪引かないうちにお風呂入っておいた方がいいよ!うちの狭いお風呂でよければどうぞお使いください、お嬢様」
真姫「ふふっ、何よその口調」
真姫「じゃあ、ありがたく使わせてもらうわ」
凛「えへへ、はい、タオル!制服はとりあえず部屋干ししておくね?」
真姫「何から何まで…ほんと、ありがとね」
凛「…どういたしましてだにゃ♪」
22:
……カポンっ
冷えた体が芯から温まっていく…
うちの浴槽なんかに比べたらずっと狭いけれど、なんかこういうのもいいわね…♪
今度パパに頼んで、私専用のお風呂、作ってもらおうかしら
23:
真姫「?♪」
ガララッ
凛「鼻歌中失礼します、お嬢様」
真姫「り、凛!?何で入って来てるのよ!?しかも裸って…」
凛「何でと言われましてもお嬢様、うちのお風呂ですし、私も入りたくにゃったので」
真姫「な、何よそれ…まあ、別にいいケド…///」
24:
凛「…お嬢様、今日はとても素直ですにゃ」
真姫「う…うるしゃい!」
そう言って、真姫ちゃん秘伝のチョップを食らわす
凛「いてっ…お嬢様、今噛みましたね?」
無言の真姫ちゃん秘伝チョップその2
凛「いててっ…痛いです、お嬢様、おやめください」
真姫「その口調…いつまで続ける気?」
怒りの真姫ちゃん秘伝チョップその3
凛「いっ、痛いにゃあ…」
真姫「ふん…」
凛「……」
25:
ちゃぷん…
反省したのか、私の様子を伺いながら慎重に入ってくる
……なんかカワイイわね
普段なら凛が勢いよく入って来て、水が飛び散って大変なことになるのは目に見えてるわ
凛「よいしょっと……ふぅ?、この丁度いい湯加減、1日の疲れが吹き飛ぶにゃ?」
真姫「ふふっ、まだ朝じゃない」
凛「それもそうだね、あははっ」
26:
真姫「…」
凛「…」
沈黙がしばらく続く
沈黙って言っても、気まずいとかそういうんじゃなくて
なんだか優しい…そんな沈黙よ
気がつけば凛は何か考え事をしてるみたいで、1人で首を傾げたり頷いたりしてる
…考えてみたら、こんな狭い場所でお互いの裸が見える状態で、向き合ってるのよね…
凛って意外と……
27:
凛「…ま、真姫ちゃん?そんなマジマジ見られるとさすがに凛も恥ずかしいにゃ…///」
真姫「うぇっ!?ごごごごめんなさい!そんなつもりじゃ…」
凛「…///」
真姫「…///」
…何これ気まずい
この沈黙はほんとに気まずいやつだわ
こんな空気にしたのは一体誰よ
凛「…真姫ちゃん」
真姫「な、何かしら」
凛「のぼせちゃうといけないし、そろそろ出よっか?」
真姫「…そ、そうね!」
さすが凛ね、グッドタイミングよ!
別の意味でものぼせちゃうところだったわ…
31:
凛「凛の部屋着だけど、とりあえずこれ着てね」
真姫「着替えまで…悪いわね」
凛「いいのいいの?」
ちょっと胸とお尻あたりがキツイ気がするけど、それは内緒
凛と私の名誉のためにも、ね?
凛「飲み物持ってくるけど、コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
真姫「うーん…迷うからどっちでもいいわ」
凛「あ、確かトマトジュースもあるにゃ」
真姫「…トマトジュースで」
凛「ふふっ…じゃあ入れてくるからちょっと凛の部屋で待っててね?」
バタン
32:
ザーッ…
部屋が静かになって、外からまだ激しく降る雨の音が響いてくる
こうして…同い年の子の部屋に入るのも当然初めてだし、なんだか新鮮ね
普段、自分は女の子らしくないとか言ってるくせに、部屋もけっこうかわいくしてるじゃない
33:
…見た目だけじゃなくて、この部屋、匂いもすごくいいわね
スンスン…なんか…この匂い、好きかも…
心が落ち着くというか…なんというか…
べべ別に、凛の匂いで興奮してるとか、そんなんじゃないのよ?ほんとに
34:
ベッドに腰掛けるとその香りがふわっと広がってきた
真姫「こ、ここから匂うのかしら…」
ゴクリ…
枕を手に取る
ダメよ真姫、これ以上やったらただの変態…
真姫「……ぅぅ」
…ちょ、ちょっとだけなら…セーフよね?
35:
枕に顔を押し当てる
ぽふっ
スンスン
あっ…いいわね、これ…
クセになっちゃうというか…
中毒性があるとでも言えばいいのかしら
36:
真姫「も、もっかい…だけ」
ぽふっ
スンスン
真姫「…凛の…匂い…なの?」
ぽふっ
スンスン
真姫「…///」
ぼふっ
スンスンスン
ガチャ
凛「真姫ちゃん、おまたs……」
スンス…
あっ
38:
真姫「」
凛「何やってたのかなぁ?真姫ちゃん?」ニコニコ
真姫「え、えと…枕にご飯粒が
凛「今なら許してあげるから、正直に言うにゃ」
真姫「…枕の匂いを…嗅いでました…」
真姫「と、とてもいい匂いだったから…つい」
凛「……」
真姫「ご、ごめんなさいぃぃ!」ドゲザー
40:
凛「……うむ、よろしい」
真姫「お、怒らないの…?」
凛「真姫ちゃんは、凛がいなくなって寂しくなっちゃって、それで枕に抱きついてた、そうでしょ?嘘はバレバレにゃ」
真姫「え…あ、うん、そ、そうなの…」
凛「今日の真姫ちゃんはほんと、素直でかわいいにゃー」ナデナデ
真姫「…///」
…うまいこと勘違いしてくれたみたいね
凛がこういうことにはウブで助かっわ、ほんと…
凛(気付いてないフリしたけど…さすがに凛でもあれは分かっちゃうよ、真姫ちゃん…)
41:
…今更だけど、今日の私、何かおかしい気がする
ぼーっとする頭を抑え今までの言動を思い出す
なんだか自分が自分じゃない気がしてきたわ…
真姫「凛、今日の私って…何か変かしら…?」
凛「>>42」
1.いつも通りだよ? ニコニコ
2.とても素直で、かわいいにゃ!
3.ちょっと変態さんだにゃ
4.かなり甘えんぼさんになってるにゃ
42:
2
58:
凛「うーん、何回も言ってる気がするけど、いつもより素直でかわいいと思うよ!」
真姫「そ、そう…」
凛「ふふっ、心配しなくても、いつものツンツンしてる真姫ちゃんでも、今日みたいにちょっと素直で甘えんぼさんな真姫ちゃんでも…凛はどんな真姫ちゃんでも大好きだにゃ!」
凛「だから、そんなに気にすることはないよ!ね?」
凛「はい、トマトジュース!」
真姫「あ、ありがとう…」
59:
大好き……か
もちろん友情的な意味でっていうのは分かってる
でも大好きって言われて、悪い気はしない
むしろ…とっても嬉しい
そう思うのは誰でも同じかもしれないけれど
μ'sと出会うまで…花陽と凛に出会うまで、こんな感情を憶えたことはなかった
60:
自分は馴れ合うのがキライ…だから、人と関わるのを避けて、自分の世界に浸る毎日を繰り返してるんだって。そう決めつけてた
でも、あの2人に出会って、友達になって、初めて分かったの
本当は…自分がただ、不器用なだけだったんだって
友達とお話しして、ご飯食べて、遊んで…一緒に笑い合う
それだけの、本当に当たり前のような時間が、とても楽しい
いつまでもこうしていたいって、心からそう思える時間
そんな時間を、教えてくれたの
63:
私も、凛のこと…
真姫「…りん…私も…す…す……」
凛「ん?そのトマトジュースすっぱかった?」
真姫「い、いや?このくらいが丁度よくておいしいわ!」
そう言って、やけ飲みをする
ゴクッ ゴクッ
凛「も、もっとゆっくり飲んだら?」
64:
あぁ…なんか、久しぶりに自分に戻った気がしたわ
ヘタレというか…自分で言うのもあれだけど、情けないわね…
ゴクッ ゴクッ
うっ…
ゲホッ ゲホッ…
凛「ほら、一気飲みなんてするから…」
76:
#雨、スキ?#
真姫「凛、そういえば学校の方は…?」
凛「あ…忘れてたにゃ、てへ」
真姫「私は制服もあの状態だし、ジャージを着るにも一回家に帰らなきゃいけないし…」
凛「…たまには学校、サボっちゃう?」
普段の私だったら、絶対反対するだろうけど…
77:
真姫「…たまには、いいかもね♪」
凛「ま、真姫ちゃんがズル休みだなんて…不良だにゃ」
真姫「あなたから誘ったんでしょっ」
真姫ちゃん秘伝の(ry
凛「いったぁ!?だんだん威力上がってないかにゃ…」
78:
真姫「とりあえず…学校には連絡しておいた方がいいわね」
凛「そうだね、かよちんも心配してるだろうし」
真姫「私はまず家に…ケータイケータイ…」ガサコソ
真姫「あっ…家にあるんだったわ…」
凛「かけ終わったら凛の貸してあげるにゃ」ピポパポ
真姫「…助かるわ」
79:
電話をかけ終わってからは特にやることもなくて、2人で他愛ない会話をしてる
今日は厄日…とか思ってたけど
たまにはこういう日も必要なのかななんて、そう思えてきちゃうわね
凛「そういえば聞きそびれてたけど、なんで今日はあんなところに座り込んじゃってたの?」
真姫「ああ…朝遅刻しそうになって、急いでたら水たまりの横を車が通ってちょうどその水しぶきが体にかかって…それに驚いちゃってバランス崩して水たまりに尻もちついた…ってところかしら」
凛「うわぁ…それは災難だにゃ」
80:
真姫「はぁ…だから私、雨はあまり好きじゃないの…いや、はっきり言ってキライよ」
凛「……」
真姫「明日も七夕だっていうのに…今年も星、見たかったのに…」
凛「ほんとに…そう思ってるの?
84:
真姫「…どういうこと?」
凛「…凛はね、昔から雨、好きなんだ」
凛「外で自由に遊べなくなっちゃうのは悲しいけど、雨の日には雨の日なりの楽しみ方があるにゃ」
凛「例えば、雨の日のお散歩って、意外とけっこういろんな発見ができて面白かったりするんだよ?」
真姫「で、でも…私は…」
言いかけてから、凛が人差し指で口を抑えてきた
「真姫ちゃん、思い出して」
そう言うと凛は静かに息を吸い、歌い始めた
85:
「 ときどき 雨はふるけど
水が なくちゃたいへん
かわいちゃ ダメだよ
みんなのゆめの木よそだて 」
真姫「……」
凛「凛はね、真姫ちゃんのこの歌を初めて聞いたとき、とっても感動したにゃ」
凛「もちろん真姫ちゃんの美声に惹かれたっていうのもあるけど、ほんとにいい歌詞だなぁ、って」
86:
凛「西木野さんって普段は物静かでクールってイメージだけど、本当は心があったかくて、優しい子なんじゃないかなって、その時から感じてたよ」
真姫「凛……」
凛「確かに…辛いことや悲しいことがあったら、ネガティブになっちゃうのは分かる、凛もそれは一緒だから」
凛「でもね、考え方をひとつ変えるだけで幸せになれるって、あの歌は…真姫ちゃんは、凛にそう教えてくれたんだよ」
87:
凛「キライキライって決めつけるんじゃなくて、ポジティブに考え方を変えてみる」
凛「あの歌詞が書けた真姫ちゃんなら、できるはずにゃ」
凛「凛が言いたかったのはそういうことだよ」
89:
水が なくちゃ大変……か
真姫「…そうね、凛のいう通りだわ」
真姫「私…完全に弱気になっちゃってた…」
真姫「昔から、いつまでも素直になれない、ネガティブな自分がいて…そんな自分が嫌だった」
真姫「でも、歌でなら…素直に気持ちを伝えられるし、明るくなれるんじゃないかって…そう思いながらあの曲を作ったの」
90:
真姫「思い出せたわ、凛のおかげで…大切なことを」
真姫「ほんとに、ありがとう」
私が微笑むと、凛も今日一番の笑顔を返してきた
真姫「なんだか、歌いたい気分ね」
凛「ふふっ…ウチにも、キーボードならあるよ?」
真姫「……それじゃあ、一緒に」
「…歌いましょう♪」
91:
……だいすきだ ばんざーい!
まけないゆうき
私たちは今を たのしもう
だいすきだ ばんざーい!
がんばれるから
きのうに手をふって
ほら 前向いて……
雨降る屋根の下
雨音と、2つの声が調和する
真姫「…雨も、悪くないわね」
凛「ね?凛のいう通りでしょ?」ドヤッ
真姫「えぇ、本当に…」
凛には、敵わないわね…
95:
#星からメッセージ#
次の日…朝は雨だったけど、凛、花陽とてるてる坊主をたくさん作ったおかげか、夕方には雲ひとつない、絶好の天体観測日和になってくれた
花陽に、一緒に星を見に行かない?って誘われたけど、今回は断ったわ
今日はパパと一緒に見に行くっていう理由もあったけど、凛と花陽を2人にするためっていうのもあったのよ
凛がまさかあんなことを言い出すなんて…
96:
話は昨日の夕方に遡る──
真姫「さて…長居しすぎちゃったわね、そろそろ帰ろうかしら」
凛「……」
凛、なんかモジモジしてる…?それにちょっと顔も赤いし…
凛「ま、真姫ちゃん、相談したいことがあるにゃ…」
そう言って真面目な顔で正座をする凛
真姫「ど、どうしたのよ改まって…」
97:
凛「…真姫ちゃんくらいにしかこんなことは相談できないんだけど」
凛「実はね…凛、かよちんのことが、す、好き…なんだにゃ…///」
真姫「……へっ?」
凛「その…友達として、とはちょっと違うというか…なんというか…」
真姫「……」
98:
まあ、いきなり言われたのには驚いたけど、内容に関しては別にそうでもなかったわ
だって、あれだけイチャイチャしてたら、誰だって気付くでしょ
…穂乃果は無理ね
真姫「はっきり言っちゃいなさいよ…恋愛的な好き、なんでしょ?」
凛「うぅ…そうとも、言うのかにゃ…」
凛「…かよちんとは幼馴染みで、昔からずっと一緒にいたけど…高校生になってから、たまに目が合ったりするだけで急にドキドキして、何しゃべってるか分かんなくなっちゃって…かよちんを妙に意識するようになっちゃった」
凛「この気持ちがなんなのかって…気付くのにそう時間はかからなかった」
99:
凛「だけど、そんなことかよちんに言えるわけがないし、でもずっとふさぎこんでたら余計に意識しちゃうようになって…」
真姫「…どうして言えないの?」
凛「だって…凛たち、女の子同士なんだよ?こんな気持ち、普通じゃないよ…」
真姫「……」
凛「もし凛の気持ちをかよちんが知ったら、きっと嫌われる…」
凛「今の関係が壊れちゃうくらいなら、このままの方が幸せなのかもって…」
凛「でも、好きって気持ちが消えるわけじゃないし、むしろ膨らむ一方」
凛「凛、もうどうしたらいいか分からなくなって…」
100:
真姫「……」
真姫「伝えちゃいなさいよ、その想い」
凛「えっ…で、でも」
真姫「私は…花陽とそんなに長い付き合いじゃないけど、これだけは言える」
真姫「花陽がそのくらいで、あなたのことを嫌いになったりすると思う?」
凛「……」
真姫「花陽は…優しい子よ、とっても。それを1番分かってるのは、凛…あなたでしょ?」
108:
凛「真姫ちゃん…」
真姫「それに…花陽もあなたと同じように凛のこと、想ってるんじゃないかしら?」
凛「え!?ほ、ほんとに?」
真姫「まぁ、あくまで私の想像なんだけど」
凛「…ありがとう真姫ちゃん、真姫ちゃんのおかげで自信でてきたよ!」
凛「やっぱり、かよちんに本当の気持ちを伝えたい。この気持ちはずっと、変わらないから…」
109:
真姫「…で、いつ告白するの?」
凛「え、えと…来週?いや、8月に一緒に遊びに行くときに…」
真姫「はぁ…もう明日言っちゃいなさいよ」
凛「あ、明日!?いきなりすぎないかにゃ…?心の準備が…」
真姫「思い立ったが吉日よ、明日は七夕の日だしロマンチックな雰囲気も出せていいんじゃない?」
真姫「それに…早くしないと私が花陽のこと、先に取っちゃうわよ?」
110:
凛「えぇ!?そ、それは駄目にゃ!あ、いや駄目というか…なんていうか…その…あぅ…///」
真姫「ふふっ、言いたいことは分かるけど、花陽はかわいいからね…みんな狙ってるかもしれないわよ?」
凛「……明日の放課後は、凛とかよちん2人にしておいて欲しいにゃ」
真姫「OK…いい報告、待ってるわよ♪」
凛「うん…凛がんばるよ!」
真姫「それじゃ私はそろそろ帰るわね、今日はいろいろとありがとう」
凛「こちらこそ、ありがとにゃ!」
111:
───ってことがあって今日は1人ってわけなの
全く…世話が焼けちゃうわね
え?凛と花陽に嫉妬しないのかって?
もちろん、あの2人の仲の良さは正直、羨ましいって思う
でも、だからこそ応援したいっていうか…この気持ち、分かるかしら?
112:
2人とはまだ3ヶ月弱の関係だけど
休み時間やμ'sの練習中、学校の帰り道…何気なく過ごしていた3人での時間は、本当にかけがえのないもので
その時間は気付かせてくれた
凛と花陽は…私にとって本当に本当に大切な友達なんだって
だから…あの2人に一番近い私だからできることって、そういうことだと思うの
114:
…なんか急に鼻がムズムズするわね
夕日の方を見て…っと
真姫「…ヴェックシュン!」
うぅ…まだ風邪が残ってるのかしら
…ちなみに、クシャミが出そうなときに明るい方を向くと出やすいっていうのは、光くしゃみ反射っていう現象で日本人の約25%がそうなるらしいわ
126:
それにしても…
夕日、とても赤いわね…トマトみたい
真姫「……食べたい」
ピロリン♪
あら、パパからメール、どうしたのかしら
…今日は仕事で行けそうにないからまた今度星見に行こうな…か
残念だけど、仕方ないわね…パパも最近忙しいみたいだし
2人の様子、覗きに行っちゃおうかしら
…いや、気になるけどさすがにそれで雰囲気は壊したくないわね
ちょっと寂しいけど…1人で天体観測、行きましょうか
127:
一旦家に帰ってから双眼鏡と三脚、一眼レフカメラをカバンに詰め込んで、制服のままいつもの公園へ向かった
都内の中でもこの辺りは特にビルとかが少なくて星も見えやすいからかなりのお気に入りなの
空の赤みは消えかかり、それを見た公園の電灯がぽつりと私を照らす
真姫「さて…そろそろいいかしら」
真っ暗になったのを確認した私は、ばっと上を見上げた
──闇に広がる星の草原、その中心に流れる一筋の光
128:
本当に大好きで、幾度も見てきた光景
でも、決して私を飽きさせたことはないわ…だから、好きなのかもしれないわね
好き…か
真姫「そういえば凛たち、うまくやれてるのかしら………ヴェックシュン!」
うぇ…またくしゃみ、 誰かが噂でもしてるのかもね
129:
三脚にカメラをのせ、ファインダーの先に夏の大三角形をとらえる
デネブ、アルタイル、ベガ
…なんか、私たち3人みたいよね
ベガ…織姫が花陽で、アルタイル…彦星が凛、それを見守る私がデネブ…みたいな
真姫「ふふっ…」
そんな想像をしていたら急に可笑しくなって、1人でクスクスと笑っちゃった
130:

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