雪乃「そうね貴方は存在感が無さ過ぎるからいっそ消えてしまえばいいわ」back

雪乃「そうね貴方は存在感が無さ過ぎるからいっそ消えてしまえばいいわ」


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1:
八幡「・・・」
結衣「ちょっと!ゆきのん!いくらなんでもそれは言い過ぎだよ!」
八幡「わりぃ、俺帰るわ」
結衣「ヒッキー待ってよ!」
八幡「しばらく部活こねぇから、誰かさんは俺がいるのが嫌みたいだから」
雪乃「え、ちょ、待って!今のはいつもの冗談よ!」
八幡「都合いいなお前って まぁいいわ、じゃあな」
結衣「ゆきのん!」
2:
結衣「ゆきのん!いくら何でも言っていい事と悪い事があるよ!」
雪乃「そうよね…ついいつもの冗談のつもりで言ってしまったわ。」
結衣「もしも本当にヒッキーが自殺しちゃったらどうするの?」
雪乃「由比ヶ浜さん、流石にそれは大袈裟よ」
結衣「明日、会ったらちゃんと謝りなよ?」
雪乃「そうね…今日の冗談は100パーセント私が悪いわね、明日とは言わずに今から比企谷くんの家に行くわ」
結衣「うん!わかった!鍵は私が返しておくよ!」
雪乃「お願いするわ」
3:
小町「は?いって雪乃さん!?どうしたんですか?こんな所に来て」
雪乃「比企谷くんはいるかしら?」
小町「お兄ちゃんなら部屋にいますけど?」
雪乃「呼んできて貰っていいかしら?」
小町「分かりました!」
雪乃(ちゃんと謝罪しないといけないわね。このままじゃ私が比企谷くんの事が嫌いで酷い事を言ってしまったと勘違いされるわ。)
八幡「何の用だよ?こんな所まで来て、俺お前に用事ないから、じゃあな。」
雪乃「待って!」
八幡「わざわざ死んで欲しいほど嫌いなやつの所まで謝罪に来る必要ないだろう?寧ろお前の正直な気持ちが分かって良かったよ。」
雪乃「違うわ!私は貴方に死んでほしいなんて思ってないわ それに…嫌いじゃないわ…」
八幡「え?」
雪乃「何故急に難聴系主人公になるのかしら?まぁいいわもう一度言うわ」
雪乃「私は貴方の事、嫌いじゃないわ」
八幡「つまり無関心って事だな。お前の気持ちがよくわかったわ。」
雪乃「そういう事じゃないわ。勘違いしないでちょうだい」
5:
八幡「いいんだよ別に無理に嘘つかなくても お前に嘘は似合わねぇよ」
雪乃「貴方に対して無関心でも嫌いでもないわ…」
八幡「じゃあどういうことだよ?」
雪乃「それは…」
八幡「言えないならやっぱりそうなんだろう?じゃあいいわ、じゃあな」バタン
雪乃「待って!」
小町「ちょっと!お兄ちゃん!あんな風にしなくたっていいじゃん!」
八幡「いいんだよ…互いに無理する必要ねぇんだよ。」
7:
結衣「え!?ヒッキーに許してもらえなかったの!?」
雪乃「えぇ…さっき廊下ですれ違って挨拶したのだけれど、無視されたわ。」
結衣「ヒッキー、そんなに傷ついてたんだ」
雪乃「由比ケ浜さん、私どうすればいいのかしら?」
結衣「う?ん普通に謝っても許してもらえないなら誠意が伝わる謝り方をすればいいんじゃない?」
雪乃「誠意の伝わる…?」
結衣「そうだ!メッセージカードを添えてクッキーを渡そうよ!」
雪乃「それはいい考えかも知れないわね。」
結衣「じゃあ今日は部活はこの辺で切り上げて一緒にクッキー作ろうよ!」
雪乃「何故、貴方が一緒に作るのかしら?」
結衣「遠まわしに酷い事言わないでよ!」
8:
雪乃「クッキーは一通り出来たわね。」
結衣「すごい美味しそう!」
雪乃「由比ケ浜さん、今日はもう遅いから貴方は帰った方がいいわ」
結衣「遅いってまだ8時だよ?それにメッセージカードまだじゃん?」
雪乃「自分で書くからいいわ」
結衣「え!?ゆきのん一人で大丈夫なの!?堂々巡りにならない?」
雪乃「このメッセージカードに言葉では伝えられない、正直な気持ちを自分で書いてみるわ」
結衣「うん!わかった!じゃあ私帰るね!ゆきのん!頑張ってね!」
雪乃「ありがとう、由比ケ浜さん」
10:
昇降口
結衣「ゆきのん!メッセージカード出来た?」
雪乃「出来たわ。あとは比企谷くんに渡すだけ…」
八幡「おう由比ケ浜おはよう」
結衣「あっ、ヒッキーおはよう!」
雪乃「あの、比企谷くん、このクッキーを受け取って欲しいのだけれど」
八幡「あぁもうあのことは気にしてないからそういうのいいわ、由比ケ浜にでもやれよ」
結衣「ちょっと!ヒッキー!」
雪乃「由比ケ浜さんいいのよ、私が悪いのだから 許してもらえなくて当然よ」
結衣「諦めのはまだ早いよ!」
雪乃「じゃあ私、教室に行くわね。」
13:
結衣(ゆきのんのことが気になりすぎてあとをついてきちゃった…)
結衣(あ!ゆきのんがクッキーをゴミ箱に捨てた!)
結衣(誰かに取られちゃう前に拾わないと…)
八幡「・・・何も捨てる事はないだろう食べ物粗末にすんなよ。」
結衣「ヒッキー!」
雪乃「受け取ってもらえるの?」
八幡「その、さっきの態度は少しやり過ぎた。すまん。」
雪乃「貴方が謝る必要はないわよ。受け取って貰えたならそれでいいわ。」
八幡「そうか…」
雪乃「えぇ…ではまた」
結衣「何でそこで会話やめちゃうの!」
14:
八幡(クッキーは相変わらず美味いな。ん?何だこの手紙は?)
結衣(あっ!ヒッキーゆきのんのクッキー食べてる!)
八幡(放課後、屋上に来てください、あいつらしくねぇな…)
結衣「ねぇヒッキー!手紙に何て書いてあったの?」
八幡「いや普通にごめんなさいとしか書いてなかったよ。」
結衣「ヒッキーはゆきのんのこと許すの?」
八幡「俺は別にあれに関してはもう気にしてねぇよ」
結衣「よかった!」
八幡「悪いな色々と心配させて」
結衣「じゃあ放課後久しぶりに部活来てよ!」
八幡「わりぃ、多分それは無理だわ。」
結衣「仲直りしようよ!」
八幡「放課後、確かめないといけない事があるからな。」
結衣「あっ!ゆきのんからメールだ!ゆきのんも休むみたい…ゆきのんやっぱりヒッキーが来ると思って逃げちゃったのかな?まぁ無理もないよね」
15:
屋上
雪乃「来てくれたのね…意外だわ。」
八幡「呼んでおいてそのセリフはないだろう…」
雪乃「比企谷くん、この前はごめんなさい」
八幡「もうそれはいいよ。ただ…」
雪乃「貴方はこの前私が言った事が気になっているのね?」
八幡「そうだ…」
雪乃「貴方はどう思ってるの?」
八幡「何が?」
雪乃「卑怯ね、知らないふりをするなんて」
八幡「好きだよ…」
雪乃「え?」
八幡「雪ノ下のことが好きだよ だからこの前の怒ったっていうよりは傷ついた。」
雪乃「奇遇ね、私も貴方の事は嫌いでも無関心でもなく好きよ?だから照れ隠しで今まで酷い事を言ってしまったわ」
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