凛「……美少女ゲーム?」back

凛「……美少女ゲーム?」


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凛「なにそれ?」
穂乃果「まあ簡単に言えばすっごく可愛い女の子と仲良くなって、
恋人になる過程を楽しむゲームだよ」
凛「へー、でも、それ楽しいの?」
穂乃果「いやー、私も最初はどうなのかなっー、って思ってたけど、
やってみると意外と面白くて」
凛「そうなんだー!でも穂乃果ちゃんって、ゲームはゲームでも
RPGとかやってそうなイメージだったから意外だにゃー」
穂乃果「凛ちゃんもやってみる?」
凛「そうだにゃー、うん!少しやってみたいかも!」
穂乃果「じゃあ今日帰ったら、
お父さんに何かちょうどいいのを訊いて、明日貸すね!」
凛「えっ」
?次の日?
凛「そんなわけで渡されたにゃ」
凛「人生初の美少女ゲーム……なんだか無駄にドキドキするにゃ」
凛「タイトルは……『アマガミ』」
4:
凛「名前を決める……うーん、どうしようかな」
凛「まあ、そのまま『星空凛』でっ、と」
凛「開始早々主人公が哀れすぎるにゃ」
凛「相手の人もひどいなぁ、凛だったら絶対そんな事しないのに」
凛(恋人とかいないけど)
凛「……キスかぁ」
凛「凛もキスしたことないなぁ……。
μ’sのみんなの中でキスした事ある人いるのかなぁ」
凛「えりちゃんとか」
?絵里家?
絵里「ハラショー!亜里沙みて!みかん食べたら手が黄色に!」
???
凛「いややっぱなさそうだにゃ」
凛「お、妹なのかにゃ。可愛いにゃ?」
凛「なんかすごい親近感を覚えるにゃ」
凛「……なんかすごいたくさんコマンドが出てきたにゃ」
凛「さっそくどうすればいいか分からなくなってきたにゃ
……明日穂乃果ちゃんに訊いてみよう」
35:
「時間割みたいなコマンドを選んで1日を送って最終的にクリスマスにヒロインとデートすればクリアかー」
凛「お話して好感度をあげればいいのかにゃ」
凛「でも知らない人と話すの苦手だにゃ」
凛「あれ、誰だろうこの人……ああ、主人公の友達かぁ」
凛「……お宝本?何のことなんだろ」
凛「うわぁ、すごいいい人じゃん!もう主人公この人いればそれでいいんじゃないかにゃ」
凛「まあダメだよね」
凛「にこちゃんがもし男の子だったらこんな風になりそう」
凛「……うわぁお。なんだかすっごい綺麗な人出てきたにゃ」
凛「森島はるか……語呂が高坂穂乃果みたいだにゃ」
凛「ことりちゃんとのぞみちゃんを足して二で割った感じだにゃー」
凛「可愛いにゃー」ポチポチ
凛「最初はこの森島はるかちゃんにしようかな……ポチポチ」
凛「へぇ、学園のアイドルみたいな存在……こんな人がスクールアイドルだったら凛にはまったく勝ち目無いにゃ」
凛「でも一緒にはしてみたいかもだにゃ……」
???
はるか「はろはろー、凛ちゃん!元気ぃ??」
凛「はるかちゃん!」
はるか「んー?やっぱり凛ちゃん、子猫みたいで可愛い?♪抱きしめちゃう♪」
???
凛「いいにゃ、こんな事されたい……えりちゃんとかしてくれないかな」
?絵里家?
絵里「みて亜里沙!このキャンディー、食べたら舌が青くなるわ!」
???
凛「やっぱり海未ちゃんにされたいかな」
?攻略中?※メイン以外は出しません。力不足ですみません※
凛「お宝本回収しに屋上に……あ、はるかちゃんだ。イベントかな?」
森島はるか『あなたとはお付き合いできません』
凛「!?な、なんにゃ、凛何にもしてないにゃ! はっ、まさか凛、知らない内にいわゆる『ふらぐ』とかいうのをへし折っていたのかにゃ!?」
凛「えええ……」
凛「わけわかめ……」
38:
文字化けしたごめん
「しょんぼりだにゃ……」
凛「辛いにゃ……」
凛「あ、梅原くんだ……励ましてくれないかな……」
凛「いやでもわざわざ振られたとか言わないか……」
凛「言わないよね……」
凛「なんにゃ……教室が騒がしいにゃ……?

凛「……? 森島はるかちゃん?」
凛「誰探してるんだろ」
凛「あ、凛か」
凛「アー?」
凛「屋上に呼ばれたにゃ」
凛「誤解だったのかにゃ!なんだにゃ!びっくりした」
凛「そんなにモテるのかにゃこの人。海未ちゃんみたいだにゃ」
凛「いや海未ちゃんの性格とは真反対だけど」
凛「……海未ちゃんが森島はるかちゃんみたいな性格になったら……」
凛「あ、まずいにゃ、鼻血出そう」
42:
凛「気づいたらはるかちゃんと友達になってた」
凛「真姫ちゃんにもこれくらい簡単に友達出来たらいいのに」
凛「悪い友達が出来そうだにゃー」
凛「真姫ちゃんの友達として阻止しなくちゃだにゃ」
凛「……ってうわ、もうこんな時間かにゃそろそろ寝なきゃ」
凛「続きはまた明日だにゃー」
凛「ぐっないだにゃ、はるかちゃん」
48:
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49:
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50:
なんで二回も文字化け……
凛「真姫ちゃーん!おっはよう!」
真姫「凛、おはよう」
凛「……ねぇ真姫ちゃん」
真姫「ん?なによ」
凛「ちゃんと友達作るんだよ」
真姫「え?」
凛「ううん、それだけにゃー、さっ、早く学校いこ!」
真姫「あっ、ちょっと、凛!」
真姫「……」
真姫(え、私達友達じゃなかったの……?)
凛「え、あれ、真姫ちゃんなんで泣いてるの!?」
真姫「うるさい……」
凛「真姫ちゃん!?」
???
凛「なんだ勘違いかにゃ」
真姫「凛のせいよ……」
凛「え、いやそれは違う気が」
真姫「凛のせいよ」
凛「いやでも」
真姫「は?」
凛「はい」
???
凛「結局あのあとトマトジュース奢ったらやっと機嫌直してくれたにゃ」
凛「さて、続きだにゃ。はるかちゃんが待ってるにゃ」
53:
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54:
なんで文字化けするんだ……
凛「そろそろこの会話コマンドもお手の物ですよ、ふふん」
凛「初手世間話安定だね」
凛「……あれ、なんか金色のハートみたいなのが選べる」
凛「初めてだにゃこれ。ソォイ!」ポチ
凛「特殊イベントだ……会話イベントも面白いけど繰り返すと聞いたことあるやつ来て飛ばしたくなるんだよね」
凛「……」
凛「膝裏?!何そのチョイス」
凛「膝裏にキスしたいってなんなの……変態なのこの主人公……?」
凛「そりゃクリスマスにも相手の人来ないよ……」
凛「しかもいいんだ……させてあげるんだ……」
凛「付き合ってないのにこんな事するの……?え、凛が遅れてるだけ……?」
凛「ええ……?」
凛「……」
凛「えりちゃん……ならいけるかな」ボソッ
57:
次の日
凛「あ、えりちゃん……」
絵里「あら、凛。どうしたの、少し元気がなさそうだけど……?」
凛「う、うん、いや、実はその……少しお願いがあって」
絵里(……!? なに、この凛から漂うオーラは……いつぞやのWonderful Rushで一瞬現れたすっごい綺麗な凛のような……)
絵里(もしかしてそんなレアな凛が出てくるほど大事なお願いなの?! 仕方ないわね、ここはμ’sメンバーとしてじゃなくて、一個人の先輩として訊いてあげなきゃ!)
凛「その、ね」
絵里「ええ!」
凛「膝裏にキスしてみていいかなって」
絵里「もちろんいいわよ!」
凛「え」
絵里「え?」
絵里(ハラァ!?どういうこと?!なに?膝裏にキス?!どーゆーこーとん?!)
凛「え、いいの?えりちゃん」
絵里(えええ……正直予想外だわ……膝裏にキスって……でもどうしてそこをチョイスしたのかしら……)
絵里(でもいいと言ってしまった手前、今更断りにくいし……)
絵里「し、仕方ないわね(本当にどういうことなの……)いいわ、膝裏にキスしても」
凛「ほんと?じゃあさっそく」
絵里「ちょっとまってここじゃだめよ!!場所を変えましょ……」
凛「え、でもどこで」
絵里「……」
絵里「ぶ、部室……?」
60:
※なるほど、行を開けてみます※
絵里(来てしまったチカァ……)
凛「さあえりちゃん、膝裏を」
絵里(どうしてこの子はこんなにノリノリなのかしら……)
絵里「……はい」ススッ
凛(スカートを抑えてる。あのシーンとまったく同じにゃ!)
絵里「り、凛、やるならなるべく早く……」ヒトガキタラ…
凛「う、うん……」ススッ
絵里(うわぁ、膝裏に鼻息が……生暖かい凛の息が当たってくすぐったい……)
凛「…………」
絵里「り、凛?どうしたの…?」
凛(いざやるとなると……かなり恥ずかしいよこれ……なにこれ……あ、パンツ見えてる……白だ……)
絵里(……なんか鼻息が荒くなったような)
凛「ええいままよっ!」ニャッ!
ペロリ
絵里「ひゃあ!?」ビクンッ
ペチャペチャ
絵里「ちょ、ちょっと凛……これじゃキスじゃなくて舐めてるだけ……ひうっ」
凛(不思議だにゃ……甘い気がする)
凛(あの主人公の気持ちがわかった気がする)
凛(……わかっていいのかな?)
絵里「チカァ……」ビクンッビクンッ
62:
にこ「それで希ったらさー……」
花陽「あはは……希ちゃんらしいといえば希ちゃんらしいね」ガチャ
凛「あ」
絵里「」
にこ「」
花陽「」
にこ「」ダッシュ!
絵里「待ちなさいにこぉぉぉおお!!」
にこ「いやあああああ!!」
絵里「チョット!マッテ!ゴカイダカラ!」
にこ「ウルサァァァイ!」
ウワアアアア……
花陽「……」
凛「……」
花陽「何してたの……?」
凛「き、訊かないでぇえええ!!」
ウワアアアア…………
63:
凛「辛かったにゃ……」
凛「説明が……これ以上なく難しかったにゃ」
凛「うええ……やっぱりゲームの真似なんてするんじゃなかった……」
凛「とりあえず続きやろっと」
凛※攻略中※
凛「あ、また金色のハートが動いてる」
凛「よしいけー!」
凛「ってまた膝裏!?いい加減にするにゃ!この変態主人公!」
凛「っとおもったら眉毛にいったぁぁぁあ!!??」
凛「なんなの?!そこは恋人同士でもなかなかしないよ!?たぶん!?」
凛ママ「うるせーぞ凛!」
凛「あ、ごめんなさい……」
凛「でも本当になんなの……」
凛「ねぇー、お母さん」
凛ママ「ん?なんだ」
凛「お母さんって膝裏にキスされたり、眉毛にキスしたことある?」
凛ママ「たはは、何言ってんだ、んなことあるわけ無いだろ」
凛「だ、だよね」
凛ママ「まあ、脇ならされたことあるけど」
凛「えっ」
71:
凛「なんかすごい事聞いた気がするけどまあ気にしないことにしたにゃ」
凛「そういえばこの前なんかグラフみたいなのが一段階あがったなぁ、あれはちゃんと進んでるって事でいいのかな」
凛「まあこのまま行こう」
凛「お?」
凛「ソファで横になってるはるかちゃん……なんにゃこのイベント」
凛「恋心が芽生え出してるってところかな。でもまだ可愛い後輩って感じなのかな……?」
凛「ていうか自分の名前だから妙にむずむずするにゃ」
凛ママ「さっきからなにしてんの」
凛「あ、お母さん」
凛ママ「ん?……キミキス?」
凛「え?いや、これはアマガミだけど」
凛ママ「ああ、そっちか。いや似ててな、絵が」
凛「お母さんも知ってるの?」
凛ママ「私がっていうよりアイツがな……よくやってんだよ、昔」
凛「お父さん?」
凛ママ「ああ、ときめきメモリアルとか。それもやってたよ、すげぇ楽しそうに」
凛「へー、そうなんだ」
凛ママ「私も一回やってみたけど、なんかすぐ飽きちまってな」
凛「そうなの?」
凛ママ「そだよ。ああ、でもこのみゃーみゃー言う奴は好きだったな、なんとなく」
凛ママ「雰囲気が凛っぽくて」
凛「そうかな」
凛ママ「そんな気がする。……もうそろそろ寝ろよ」
凛「はーい」
73:
凛「あ、えりちゃん」
絵里「凛……おはよう」
凛「おはよう……?どうしたの、なんか元気なさそうだけど」
絵里「いや、ちょっとね……風邪気味で」
絵里(前日のあれもいろいろあるけどね……)
凛「え、大丈夫? ちょっとおでこ貸して」
絵里「あ……」コツン
凛「あっつ!なにこれ、風邪気味じゃなくて思いっきり風邪だよこれ!」
絵里「そ、そう?朝計ったら微熱だったけど」
凛「mysteryってか!ってそんなこと言ってる場合じゃないよー!えりちゃん、無理しないで保健室で休んでたら……?」
絵里「え、いやでも、ホントに大丈夫よ?そんなに心配しなくても……」
凛「凛は心配してるんだよ……?」
絵里「え」
凛「えりちゃんにもしもの事があったら嫌だよ……」
絵里(ちょちょ、ちょっとまって。なんなの。今日の凛やたら優しいっていうか、なんていうか……)
凛「えりちゃん……」ウルウル
絵里(かわいい)
絵里「あー……うん。わかったわ、凛がそこまでいうなら少し休んでくるわ」
凛「うん!じゃあ凛が保健室まで送りま?す!れっつごー!」
絵里「あ、ちょっと、凛?!そんなに引っ張らないでー!」
アハハハ……
穂乃果「………」
穂乃果「……えへ」ニヤリ
75:
穂乃果「想像以上に凛ちゃんがハマっててよかったよ」
穂乃果「うひひ……穂乃果のけーかくは順調に進んでるよ」
穂乃果「計画通りっだよ!」ドヤァ
海未「なにをぶつぶつ言っているのですか、穂乃果」
穂乃果「あれ?!海未ちゃんいつの間に?!」
海未「別に最初からいましたが……」
穂乃果「えーー!?」
???
凛「さぁて、続きをしていくにゃ」
凛「もう結構仲は良くなってると思うね、あんな事するくらいなんだから」
凛「もうこれ周りの人も『ああ、あの二人付き合ってるのかなぁ』とか思いそうなものだけど」
凛「……ん?プール?へぇ、そんなイベントもあるんだ」
凛「水泳かぁ、そういえば穂乃果ちゃんも、水泳が趣味だったんだよね」
凛「お、はるかちゃんの水着姿だにゃ」
凛「スタイルすっごいなぁ、凛もこんな……いや無理だね」
凛「無理ムリ。高望みはしないにゃ」
??
凛「ん?なんにゃこの人。なんか強そう。……髪の毛ぼさぼさだなぁ」
凛「塚原先輩と話してる……?いや追い払おうとしてる?」
凛「ああ、なるほど、はるかちゃんに告白でもするつもりなんだね」
凛「だめだね、はるかちゃんは私がクリスマスにデート誘うんだから」
凛「あ、はるかちゃん来ちゃった」
凛「でも断ったー!いい雰囲気を醸し出しながらも案外スパっと何事もなかったかのようにふったー!」
凛「ある意味すごいにゃ。ああほら落ち込んでる……」
凛「立ち直りはや!てか他にも彼女いるんかい!なにしてるにゃ!二股ってやつかにゃ!さいてー!」
凛「なんでゲームしてるだけなのにこんなに疲れるんだろ……」
78:
凛「一緒にご飯食べるイベントかにゃ」
凛「いいね、これはすごく仲いい証拠だよね」
凛「……?」
凛「なんかまた変な事しようとしてる……」
凛「囚われてて……久しぶりの食事」
凛「食べさせられると」
凛「捕らえた方も自分で食べさせると思うよ普通……」
凛「そういう事につっこみ出したらきりがないけどね」
凛「いやこんなん絶対に味とかわかんないでしょ」
凛「ほら周りから変な目で見られてるよ……」
凛「ていうかそんな事してるの他の人に見られてるのに誰も何も思わないの……?」
凛「凛も今度してみよっと」
凛「海未ちゃんとかダメかなぁ、無心で食べそうだにゃ」
凛「でも縛っていい?とか言ったら絶対断られるよね」
凛「どうしようかな」
80:
凛「はっ」
凛「わかったにゃ、全て解決した」
凛「凛が食べさせるんじゃなくて、食べさせてもらえばいいんだ」
凛「お願いして食べさせてもらうにゃ」
凛「そのためには……そうだ、利き手が使えない状態……?」
凛「折るかにゃ」
凛「無理無理、やらないやらない」
凛「なんかもう変なテンションになってきたにゃ。意地でも食べさせてもらうにゃ」
凛「あるよね、そういう事って」
凛「……誰に言ってるんだろ」
凛「まあいいや……さてどうしよ……あ」
凛「なーんだ、すっごい簡単な方法があったにゃ」
凛「お箸忘れたふりすればいいんだ」
凛「天才的な発想だね」
81:
凛「……海未ちゃーん!」
海未「おや、凛。どうしたんですか?そんなに大声出して」
凛「一緒にお昼ご飯食べよ!」
海未「ええ、そうですね。私でよければご一緒します」
凛「わーい」
海未「じゃあ部室でたべましょうか」
凛「うん!」
凛(計画通りだにゃ)
凛(あとはタイミングを見計らってお箸を忘れたと伝えれば完璧にゃ)
海未「イタダキマス」
凛「……あれーおかしいなー(棒)」
海未「?なにがですか?」
凛「いやー、どうやらお箸を忘れちゃったみたいでー(棒)」
海未「あら、そうなのですか? それは困りましたね」
凛「困ったにゃ」
海未「どうしましょう……割り箸もありませんし……」
凛「海未ちゃん、食べさせてくれないかな?」
海未「そうですねぇ、私が……え?」
凛「海未ちゃんが食べさせてくれないかなーって。あーんって」
海未「……………………」
凛(え、一体なにをそんなに考えてるの?)
海未「そうですね、わかりました。そうしましょう」
凛「わーい」
海未「では……」ヒョイ
海未「ドーゾ」
凛「……」
海未「? どうしました凛?」
凛「あーんは」
海未「えっ?」
凛「あーんって言ってくれないの?」
海未「え、いやまあ、特に言う必要はないかと……」
凛「えー、言ってよーう……」
海未「……」
海未「あ、あーん……」
凛「あーん!!」パクッ
87:
凛「次は卵焼き!」
海未「は、はいはい……」アーン
凛「あむっ!」
凛「んー!海未ちゃんに食べさせてもらうといつもより美味しく感じるにゃ!」
海未「そ、そうですか?」
凛「うん!」ニカー
海未「……」アーン
凛「あむっ!」
海未(かわいいですね……)
海未(謎の母性本能が湧き溢れますね……これは)
海未(やはり凛はかわいい後輩です)
海未(……)アーン
凛「?♪」アハー☆
海未(そうです、私はおかしくありません)
海未(後輩の事をかわいいと、思っても何もおかしくありません)
海未(だから……やっぱり、間違ってるのは……)
海未(穂乃果……ですよね……?)
88:
凛「……海未ちゃん?」
海未「え……ああ、どうしまひた凛?」
凛「え、今噛んだ?」
海未「噛んでませんよ」
凛「でもどうしまひたって」
海未「気の所為ですよ」
凛「そんなことないにゃー!絶対に噛んだよー!」
海未「あーん」
凛「あーん♪」
凛「ってちょっと!」
海未「はい?」
凛「なんで逃げたし!あーん♪に逃げたし!」
海未「あーん」
凛「あーん♪」
凛「はっ!」
海未「ふふ」
凛「もー!」
海未(……穂乃果の件は、いつかどうにかしないといけませんが)
海未(今は、凛との時間を楽しみましょう)
海未(かわいい後輩との、時間を)
94:
穂乃果(……)
海未「」アーン
凛「」アムッ!
海未「♪」
凛「♪」キャッキャッ
穂乃果(……)
穂乃果(なんで……海未ちゃん、凛ちゃんにそんな事してるの?)
穂乃果(凛ちゃんも凛ちゃんだよ……なんでよりにもよって海未ちゃんなの……)
穂乃果(ずるいよ……)
?凛自宅?
凛「いやー、今日のお昼は楽しかったなー」
凛「また一緒にご飯食べる約束もしたし、すっごいいい気分だにゃ」
凛「さぁ!今日もやっていくにゃ」
凛「お、今度はなんにゃ」
凛「……スキ?」
凛「これもうクリア間近なの?」
凛「ほへー、もうそんなにやってたのかにゃ」
※今更ですが、絶対に忘れて書いてないイベントが、というか書いてないイベントのほうが多いですか許してください……なんでもし((ry※
凛「頑張るにゃ主人公」
凛「塚原先輩とはるかちゃん見つけた」
凛「何話してるのかな」
凛「構ってビーム……?」
凛「これもう完全にはるかちゃん主人公の事、好きだよね?」
凛「主人公もなんで気づかないの……どんだけ鈍いの……」
凛「鈍いってか、もう少し勘違いしてもいいんじゃないの」
凛「勘違いじゃないけどさ」
??
凛「急に抱きついてきたー!」
凛「これなんで周りの人……ああもういいや、気にしても仕方ないや」
凛「ごろにゃーん」
凛「めっちゃ可愛いにゃ。これは惚れるね」
凛「もう惚れてるけど」
凛「でも周りの反応も知りたいにゃー」
凛『お、おい、森島先輩が……!』
凛「みたいなの」
凛「それ聞いたら多分自信でるし、謎の優越感も味わえるにゃ」
凛「こんな事されてるのは自分だけなんだーって」
97:
凛「さぁて、そろそろクリスマスが近づいてきたにゃ」
凛「もうそろそろ本当にクリアは間近なはず」
凛「……ん?」
凛「お?いくの?いっちゃうの?」
凛「いくにゃ!男気をみせるにゃ!」
凛「いったぁぁあ!」
凛「やったにゃ!オーケーだ!」
凛「ん、予定はそっちに合わせてくれと」
凛「祖父母に会わせる……」
凛「無駄に緊張するにゃ」
凛「楽しみだね?」
???
穂乃果「……」
凛「あっ、穂乃果ちゃーん!」
穂乃果「……あ、凛ちゃんか」
凛「えー、ひどいなー穂乃果ちゃん。あ、そうそう聞いてよ穂乃果ちゃん。もう少しでクリアできそうなんだー」
穂乃果「そうなんだ……楽しい?」
凛「うん!貸してくれてありがとー」
穂乃果「うん、どういたしまして。……ねぇ凛ちゃん」
凛「なぁに?」
穂乃果「凛ちゃんさ、あのゲームやり出してから、なにか変わった事はある?」
凛「? ううん、特になにもないよ」
穂乃果「そう……」
凛「?」
99:
穂乃果「ねぇ凛ちゃん」
凛「ん?」
穂乃果「凛ちゃんは花陽ちゃんの事、好きだよね?」
凛「うん、大好き!」
穂乃果「そうだよね」
穂乃果「仲のいい友達だよね」
凛「うん!」
穂乃果「凛ちゃんはそれ以上の関係になりたいとは思わないの?」
凛「え?」
穂乃果「……ううん、気にしないで」
凛「う、うん……?」
穂乃果「……ゲーム、楽しいなら、よかったよ」
101:
凛「……穂乃果ちゃん、どうしたんだろ」
凛「お腹でも空いてたのかな」
???
凛「とうとうクリスマスになったにゃ」
凛「さあはるかちゃんのところに行くにゃ」
凛「おめかししてるねー」
凛「……え、サウナ」
凛「なぜサウナ。しかし水着だにゃ」
凛「海とかで水着披露じゃないんだ」
凛「でもいい雰囲気」
凛「サウナなのに」
凛「サウナなのに!」
凛「さあ次はどこへ行くのかにゃ」
凛「ホテル?!」
凛「祖父母どこいったにゃ!?」
凛「クリスマスに……ホテル……」
凛「アダルトな香りがするにゃ」
103:
穂乃果「……」
穂乃果「ピラッ」海未写真(笑顔)
穂乃果「……はぁ」
穂乃果「海未ちゃん……」
穂乃果「どうしてわかってくれないの……」
穂乃果「女の子が……女の子を好きになっても……いいじゃん」
穂乃果「でも海未ちゃんはそんなのおかしいっていったよね……」
穂乃果「それはそうかもしれないね」
穂乃果「だから理解者を増やそうとした」
穂乃果「凛ちゃんに女の子と恋人同士になるゲームをさせて、『ああ、女の自分でもこんなに可愛いと思ったら仕方ないかもね』って、凛ちゃんなら思ってくれるかなとかね」
穂乃果「だって凛ちゃんって単純だし」
穂乃果「影響されやすいかなって思ったんだ」
穂乃果「でもダメだったね」
穂乃果「でもいいや、ごめんね凛ちゃん」
穂乃果「私が間違ってたんだ」
104:
穂乃果「周りに認めさせる必要なんてなかったんだ」
穂乃果「理解者なんて必要なかったんだ」
穂乃果「……そうだよね海未ちゃん」
穂乃果「だって好きに形は関係ないもんね」
穂乃果「好きって言ったから、私は海未ちゃんを想い続けるよ」
穂乃果「変な話だけど、好って字、分けると女子だよね」
穂乃果「ははっ、へんなの」
穂乃果「……本当に、へんなの」
穂乃果「私が」
穂乃果「海未ちゃんのことを好きだって、友達じゃなくて、もっと深い関係関係になりたいって思い出してから」
穂乃果「へんなの、私」
穂乃果「前みたいに。みんなの前で」
穂乃果「笑えないの」
107:
穂乃果「代わりに抑えきれない」
穂乃果「涙が出そうになるのを」
穂乃果「どうしても、海未ちゃんに会うたびに、初めて好きって言った時の、海未ちゃんの異常なものを見たような顔を思い出して」
穂乃果「でも、それでも海未ちゃんは、普通に接してくれてる」
穂乃果「だからこそ辛いの」
穂乃果「どうしてもう、何もなかったかのように私と話せるの?」
穂乃果「それはそれでショックだよ」
穂乃果「……おかしいのは、わかってる」
穂乃果「そんな事……わかってる」
穂乃果「……なんで穂乃果、男の子に産まれなかったのかな」
???
凛「とうとうホテルに来てしまった……」
凛「ああ、シャワーに……」
凛「ふぉぉ、ドキドキ止まらないにゃ」
凛「それにしても、今まで長かったなぁ」
凛「恋とか、したことないけど、少し味わえた気がする」
凛「相手女の子だけど」タハハ
凛「……そう言えば穂乃果ちゃん、女の子が女の子を好きになるってどう思う?とか言ってたにゃー」
凛「あはは、穂乃果ちゃんも変な事言うなー」
凛「そんな人、ただの変態じゃん」
108:
凛「あれ、電気消えた」
凛「おっほはるかちゃん!?」
凛「セクシィー」
凛「大胆だにゃー」
森島はるか『なんでもう一度告白してくれないの?!』
凛「……あー」
凛「待ってたんだ。ずっと」
凛「でも覗きには行かないと思う。嫌われたくないから」
凛「でもこれで……」
凛「」ワァオ
凛「これは……」
凛「キス……膝裏じゃない、ちゃんと唇」
凛「いい話にゃー」
凛「あっ、エンディング……」
凛「これではるかちゃんのお話は終わりか……面白かったなー」
凛「エンディング長っ。飛ばそ」
凛「……ん?まだ続きがある?」
凛「刑事になってる!結婚もしてる!?」
凛「すごいにゃー!」
凛「ハッピーエンドネ!」マキィ
凛「はー、ほんとに穂乃果ちゃんにこれ借りてよかったにゃ」
凛「電話でお礼言っておこっと。クリア報告もかねて」
……プルルルル
……プルルルル
穂乃果「……はい?」
110:
凛「穂乃果ちゃーん!貸してもらったゲームのはるかちゃんクリアしたよー!」
穂乃果「そう……」
凛「? どうしたの穂乃果ちゃん、元気なさそうだけど……」
穂乃果「……ううん。そんな事ないよ?」
凛「そう……?」
穂乃果「……ねぇ、凛ちゃん」
凛「ん?なぁに?」
穂乃果「前にも訊いたけど、凛ちゃんはさ、女の子が女の子を好きになるってどう思う?」
凛「え、そのこと?」
穂乃果「うん」
凛「んー……」
穂乃果「凛ちゃんが思ってることそのまんま言って」
凛「……まあ、やっぱり」
凛「間違ってるって思うし、変だし、そんな人は変態、って思うけど……」
穂乃果「……ふぅん」
凛「それがどうかし穂乃果「ふふふふふ」
凛「え、穂乃果ちゃ……」
穂乃果「ごめんね……ごめんね凛ちゃん……変態で」
凛「え……?」
穂乃果「私、海未ちゃんのこと、友達じゃなくて、恋人にしたいとか、そういう意味で好きなんだぁ……!」
113:
凛「……え」
穂乃果「私はさ、好きなんだ、海未ちゃんが、心の底から、何かが溢れそうになるほど、抑えきれないの、この想いを、心の底には、置いておけないの」
凛「……」
穂乃果「ごめんね……」
凛「謝られても……何て言えば……」
穂乃果「さっきみたいに言えばいいじゃない」
凛「え……?」
穂乃果「高坂穂乃果は女の子が好きな変態だって」
凛「!! ち、ちが……」
穂乃果「何も違わないでしょ!なにが違うって言うの!?」
穂乃果「凛ちゃんが言ったことはそういうことなの!!」
穂乃果「私は女の子を好きになった変態! そういうことなの!!」
凛「ほ、穂乃果ちゃん……」
穂乃果「……大丈夫だよ、凛ちゃん『は』間違ってないよ、凛ちゃんの言ってる事が世の中的には正しくて、ほぼ全員がそうだ、って首を縦に振るよ」
穂乃果「間違ってるのは私。それはわかってる」
114:
穂乃果「わかってるから辛いんだよ……」
凛「……」
穂乃果「絶対に無理なんだって、分かってるから辛いんだよ……」
穂乃果「いっそ私は男の子に産まれたかった」
穂乃果「そしたら、海未ちゃんの事を好きになっても全然、おかしくなかった」
凛「それは、そうだけど……」
穂乃果「……」
凛「穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃんはどうしたいの?」
穂乃果「海未ちゃんと恋人同士になりたい」
凛「落ち込んでた割にはそういうところははっきり言うんだね……」
凛「まあいいや……穂乃果ちゃん、さっき自分でも言ってたけど、やっぱり女の子同士は、無理だよ」
穂乃果「……」
凛「もし」
凛「もしも、海未ちゃんも、穂乃果ちゃんの事を好きだったら、何か凛が言う事も都合よく変わってたかもしれない」
凛「でも違うでしょ?」
凛「海未ちゃんは……違うよね?」
穂乃果「海未ちゃんには、私が海未ちゃんの事を好きって事は言っちゃった」
凛「……いつ?」
穂乃果「凛ちゃんにゲーム貸す一週間前だよ」
116:
凛「そう……」
穂乃果「私はもうどうしたらいいかわからないの」
穂乃果「どうしたらいいのか……わからない」
凛「……」
穂乃果「女の子だからって、幼馴染みだからって、恋に落ちちゃうわけじゃないの」
穂乃果「私は海未ちゃんを好きになった」
凛「穂乃果ちゃん……そんなに、海未ちゃんの事を……」
穂乃果「好きだよ、大好き」
穂乃果「大好きだよ」
穂乃果「……でも」
穂乃果「私は……こんな風に、なっちゃった自分が大嫌い」
穂乃果「自己嫌悪で死にそうなくらいに」
穂乃果「私は私が大嫌い」
118:
凛「穂乃果ちゃっ」プツッ
ツーツーツー……
凛「穂乃果ちゃん……」
凛「ごめん……」
凛「何も知らなくて……ごめん」
凛「どうしよう……穂乃果ちゃん、まさかとは思うけど、自殺とか……しないよね……」
凛「考えすぎだよね……?でも……」
穂乃果『自己嫌悪で死にそうなくらいに』
凛「……」
凛「メール……」
凛「穂乃果ちゃんへ……明日、ちゃんと学校きてね……っと」
凛「こんなので……意味あるかな……」
凛「……立ち直ってくれるかな……」
凛「……そうだ」
凛「海未ちゃんに……」
凛「……」プルルルル……
海未「……凛?どうしました、こんな時間に」
凛「ごめんね、いきなり。でも、どうしても話さなきゃいけないことがあって」
海未「? はい、なんでしょう」
凛「海未ちゃん、穂乃果ちゃんに告白されたよね?」
119:
海未「……誰から聞いたんですか?」
凛「穂乃果ちゃん」
海未「……そうですか」
凛「穂乃果ちゃん、すごく、落ち込んでた」
凛「海未ちゃんを好きになった自分が嫌いだって」
凛「凛は、どうにかして、穂乃果ちゃんを元気づけてあげたい」
海未「……それで、私にどうしろと?」
凛「あ、ああいや違うよ?だからって穂乃果ちゃんと恋人同士になってあげてって言ってるわけじゃないよ?」
凛「ただ、凛にはどうしたらいいかわかんないから」
凛「海未ちゃん本人に訊くしかないかなって」
海未「……私は、穂乃果の想いに答える事は出来ません。当然ですがね」
凛「うん、分かってる」
海未「……でも、私は――になれます」
凛「……海未ちゃんは、今の穂乃果ちゃんを受け入れられるの?」
海未「当然じゃないですか」
海未「一体何年ずっと一緒だと思ってるんです?ふふっ、自分で言うのもなんですが、私は、下手をすれば両親の顔よりも穂乃果の顔をたくさん見てるんですから」
海未「だから、私にしか無理ですよ」
海未「穂乃果のことを理解してあげられるのは」
123:
?放課後、部室?
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「……海未ちゃん、なんでいるの?」
海未「私がここにいては、いけませんか?」
穂乃果「……ううん」
海未「……さて、穂乃果」
海未「お話をしましょう」
海未(大丈夫ですよ、凛。……私は園田海未)
海未(穂乃果の事を一番、理解してる幼馴染みです)
124:
穂乃果「……」
海未「穂乃果は、以前、私のことを好きと言ってくれましたね」
海未「でもすみません。私は、女性同士で付き合う事はありません」
穂乃果「……っ!」
海未「でも少し嬉しかったんですよ?」
穂乃果「え……」
海未「形は違えど、穂乃果に好かれていたのですから」
海未「私はそれで嬉しかったです」
穂乃果「でも海未ちゃん……あの時、すごい顔で……私のこと」
海未「あれはすみません、悪いとは思っています。でも誰だってああなりますよ」
穂乃果「…………」
海未「穂乃果。あなたは、自分が男の子に生まれたら良かった、と思ったらしいですね?」
穂乃果「……凛ちゃんにきいたの?」
海未「ええ」
海未「それで、まあ、穂乃果はそう思ってしまったと」
穂乃果「そうだよ……。だって、それなら私は……」
海未「私は、嫌ですね」
海未「私は女の子として産まれてきた穂乃果が好きです」
穂乃果「え……?」
海未「……だって、穂乃果が女の子じゃなかったら」
125:
海未「μ’sは、結成しませんでしたよ?」
穂乃果「あ……」
海未「穂乃果は、いいんですか、それで。私は嫌です」
海未「それに、私と穂乃果が仲良くなれたのも、そういう意味では女の子同士だった、からかもですよ?」
海未「穂乃果」
海未「今があるのは、私が穂乃果と巡り会えたから、と言っても全く大げさではありません」
海未「これはことりや凛、花陽、真姫に希、絵里やにこ、全員にだって言えます」
海未「みんな、女の子だから、今があるんです」
海未「穂乃果」
海未「呪うなら私を呪ってください」
海未「穂乃果の気持ちに答えてあげることのできない私を」
海未「でも、これだけは、伝えます」
海未「私は、どんな穂乃果でも、私にとって、大事な幼馴染みで、大好きな人だって事を」
126:
海未「穂乃果は私にとって、大事な人だって事を」
穂乃果「海未ちゃん……」
海未「難しい事はわかりません」
海未「でも、笑顔で私は穂乃果と居たいです」
海未「穂乃果」
海未「私と出会ってくれてありがとうございます」
海未「穂乃果を出会えて本当に良かったです。毎日が楽しくって……」
海未「穂乃果は、どうですか?」
穂乃果「……そんなの、決まってるじゃん」
穂乃果「楽しくなんて……ない、っ!なんて、言えるわけないじゃん!」
穂乃果「今まで楽しかった!ずっと!」
海未「……はい」
穂乃果「だ、だから、私、もしかしたら、今回のことで海未ちゃんともう一緒にいちゃいけないのかなって、勝手に思って、一人で落ち込んで……」
海未「穂乃果」
海未「私がいつ、あなたと一緒に居たくない、なんて言いました?」
127:
海未「私はあなたと居たいです」
海未「恋人同士には、なれませんが」
海未「それじゃ、ダメですか?」
穂乃果「……うみちゃん」
海未「……やっぱり、穂乃果は泣き虫ですね」
穂乃果「や、やっぱりってなにさ……」グスッ
穂乃果「海未ちゃん、小さい頃は誰よりも泣き虫だったじゃん……」
海未「昔の事は昔の事です。今は今です」
穂乃果「なにそれ……イミワカンナイ」
海未「真姫の真似ですか?」
穂乃果「違うよーん……あはは」
海未「ふふっ……」
穂乃果「はあっー……」
穂乃果「……ねぇ海未ちゃん。くどいかもしれないけどさ」
穂乃果「やっぱり、綺麗に断られて終わりたいからさ」
穂乃果「もう一回、告白しても、いいですか」
128:
穂乃果「海未ちゃん」
穂乃果「――好きです、付き合ってください」
海未「……ごめんなさい」
海未「私には、それは出来ません」
穂乃果「うん……ありがとう」
穂乃果「断ってくれて、ありがとう」
穂乃果「はぁっー……振られちゃった」
海未「ふふ、自分から振ってと言ってじゃありませんか」
穂乃果「……気持ちの問題だよ」
穂乃果「……『好きになっちゃった』のが、海未ちゃんでよかったよ」
海未「……はい」
穂乃果「……ねぇ海未ちゃん、ちょっといい?」
海未「はい?」
穂乃果「……」ギュッ
海未「穂乃果……?」
穂乃果「……グスッ」
海未「…………」
海未「」ヨシヨシ
穂乃果「……ウウッ」グスッ
海未/穂乃果「「ごめんなさい……」」
129:
?1ヶ月後?
海未「――穂乃果!まだワンテンポ遅れてます!」
穂乃果「ふぇへぁ、ご、ごめ?ん……」
海未「もう……じゃあ、小休憩をとります。各自で水分補給をしていてください」
――あれから、1ヶ月後がたって。
穂乃果ちゃんと海未ちゃんの関係は、元通りになっていた。
一時期はどうなるかと思ったにゃ。ひやひやしたけど、よかった。
……私には、穂乃果の深いところはわからない。
海未ちゃんや、ことりちゃんは、それを理解している。
凛がかよちんのことをなんでも知ってると、自信をもって言えるのと同じで、あの二人は穂乃果ちゃんの事をなんでも知ってる。
凛「……すごいよ」
凛「すこし、なんかはぶられた感じがふるの何故だろう」
凛「まあいっか」
海未「こら穂乃果!またパン食べてる!」
穂乃果「あっ、ご、ごめんなさ?い!」
海未「待ちなさい!今日という今日は……!」
穂乃果「うわーん!」
あの二人の間には、多分誰もはいれないと思う。
凛「これでいいんだにゃ」
今が楽しいんだ。
間違った事が起きても。
悲しいことがあっても。
凛も、かよちんも、真姫ちゃんも絵里ちゃんも希ちゃんもにこちゃんも、穂乃果ちゃんや海未ちゃんだって、こう思ってるはずだから。
「今が、最高!」
130:

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