男「ヤンデレってなんだ?」back

男「ヤンデレってなんだ?」


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今追いついた〜
ヤンデレ好きにはたまらん一品ですな
164: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/01/27(火) 14:59:20.92 ID:u84ib4io0
妹「な、ななななな……」プルプル
幼女「えへへーっ!」ニッコリ
男「あ、あはは……。よ、幼女ちゃん? あんまりこういうことしちゃダメだよ?」
幼女「いっぱいはしないよーっ! だってご褒美だもん!」ニコニコ
男「あ、いや、そういう意味じゃ……。まぁ、いい――」
妹「――よくありませんッ!!」ダンッ‼
男「な、なんだよ」ビクッ
妹「兄さんっ! 妹というものがありながら、他の女に唇を許すとは何事ですかッ!!」
男「いや、妹関係ないだろ。……それに、こんな小さい子なんだからさ」
妹「小さい大きいとかっ! 若いとか若くないとか!! 男性だとか女性だとかは関係ないんですッ!!」
男「いや、男はイヤだな」
妹「と・に・か・く! ほら、早くこの妹にもキスしてください! そうしたら許します」
男「誰がするかっ。まったく……」
幼女「おとこっ! おなか空いた―!」グイッ
男「えっ? あぁ、もうこんな時間か……。じゃあ、どっか食べに行こっか?」
幼女「うんっ! デート!」
男「ははっ、そうだね」
妹「ダメですっ! デートならこの妹と行きましょう!!」
男「あーはいはい。妹は留守番お願いな?」
妹「嫌です。私も行きます」
男「もう少しで母さん帰ってくるからさ」
妹「嫌です」
幼女「いもうとっ!」
妹「……なんでしょう?」
幼女「…………」スッ
165: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/01/27(火) 15:00:07.82 ID:u84ib4io0
妹「なっ……!? 何故、これを……!!?」
幼女「……こんな写真見たら、男は可愛い妹のことをどう思うだろうね?」
妹「………………くっ!」
男「んー? なに話してるんだー?」
幼女「いもうとはやっぱりお留守番してるって!」
男「お、納得してくれたか」
妹「はい……ッ! どうぞ、お気をつけて……ッ!」ギリッ
男「えっ、なんでそんな悔しそうなのっ!?」
幼女「おとこっ! 早くいこー?」
男「あ、うん……。じゃ、じゃあ、留守番よろしくな?」
バタン
妹「……油断しました…………」ギリッ
168: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/01/29(木) 14:57:11.34 ID:sAuQjhlS0
―――自宅
男「たっだいまー」ガチャ
妹「――ッ! お、おかえりなさい兄さん」アタフタ
男「ん? どうしたんだ、そんな慌てて」
妹「い、いえ。こんなに早く帰ってくるとは思わなかったもので……」
男「あぁ、途中で幼女ちゃん寝ちゃってな。いま、届けてきたんだけど……」
妹「………………」
男「……でだ、妹よ」
妹「…………はい?」
男「お前は俺のベッドで、俺のパンツを持って何やってるんだ?」
妹「…………せ、洗濯しようと思いまして……」シラー
男「…………妹よ、ちょっと頭だしな」
妹「は、はい……」
男「…………」スッ
妹「…………ッ!」ビクッ
男「わざわざありがとな。助かるよ」ナデナデ
妹「……ふぇっ!? あ、いえ、そんな大したことでは……」
男「いや、助かってるよ……。さぁて、俺も疲れたし寝るとするかなぁ……」
男「――だから、俺のベッドからどいてくれない?」
妹「は、はい。それでは私は洗濯してきます……」
男「ごめんな、よろしくー」ウトウト
ガチャバタン
妹「……危なかったです……。いや、もはやアウトな気もしますが……。兄さんがぼーっとしてて助かった……」
妹「しかし、また写真を撮られては敵いません。少し自重しなくては……」
169: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/01/31(土) 14:10:10.27 ID:x5IqN2jn0
―――学校:教室
男「――ってことがあったんだよ」
お嬢様「……うふふっ、兄妹仲がいいんですね」
男「あー、まぁ悪くはないかな?」
お嬢様「私も、いつか義妹さんと仲良くなりたいです」
男「……あれ、今なんか違うニュアンスで聞こえたんだけど気のせい、かな」
お嬢様「気のせいかもしれませんね?」
男「うーん、なんだかお嬢様と話してると、話のペースを持ってかれる気がするよ」
お嬢様「いえ、そんなことは――」
ガララッ‼ バンッ‼
「おいッ!! このクラスに男ってやつがいるだろ!! ちょっと来てもらおうか!」
お嬢様「……お、お知合いですか??」
男「いやぁ、知らない人だなぁ……。俺、何かしたっけ……」
ガヤガヤ
「おい、アレってこの学校で一番のヤンキーの取り巻きじゃないか?」
「男くん、ヤンキーさんに目を付けられちゃったんだ……。かわいそう……」
「おいおい、マジかよ。あの、目があっただけで殺られるって噂の!??」
「あぁ、あの噂は本当だぜ……。おかげで、俺の髪の毛も……ッ!!」
「いや、それはもともとだろ」
ガヤガヤ
「うるせぇぞッ!! どこだッ、早く出てこねぇか!!」
男「……あぁ、そういうことか……。じゃあお嬢様、俺はちょっと行ってくるよ」
お嬢様「い、行くんですか??」
男「いや、最初は誰かと思ったけど……。まぁ、心配いらないよ」
お嬢様「……? では、念のため、私の連絡先を教えておきますね? もし、何かあったら連絡してください」
男「お、ありがとう。まぁ、何もないと思うけどねー……。あ、じゃあ俺のも教えるよ」
お嬢様「あ、男さんのは知ってるから大丈夫です」ニコッ
男「えっ?」
172: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/01/31(土) 14:34:26.95 ID:x5IqN2jn0
男「――はいっ。俺が男です」
「お前か……。ヤンキーさんがお前を呼んでる。着いてきてもらうぜ」
男「……お、俺がいったい何をしたっていうんだッ!??」
「知らねぇよ。ただ、ヤンキーさんがキレてることは事実だ。……何したんだか知らねぇが、ご愁傷様ってやつだな」
男「く……クソォ!!」
「オラッ! 行くぞ」グイッ
お嬢様「男さん……」
―――学校:体育倉庫前
「ヤンキーさんっ! 男ってやつ、今連れてきました!!」
ヤンキー「ふぅ……。やっと来たか……。久しぶりだなァ、男?」
男「な、なんだよっ!! 俺にいったい何の用があるっていうんだー!」
「うるせぇぞお前!」ガシッ
ヤンキー「おいッ!!」
「は、はいっ!!」ビクッ
ヤンキー「お前はもういい。あたしはこいつとサシで話があるから、さっさとどっか行きな!」
「す、すいませんでしたッ! 失礼します!」アタフタ
ヤンキー「――ったく、どこで誰が見てるかわからねぇ。倉庫の中に入りな」
男「……くっ!」ギリッ
コソコソ
「これから、ヤンキーさんの地獄のリンチが始まるんだろうな……!」
「あぁ……。ホント、あの男ってやつ何したんだろうな?」
「さぁ? でも、あんなにキレてるヤンキーさん久しぶりに見たぜ……!!」
「……し、しばらく近づかないでおくか……」
ヤンキー「おとこぉ〜! ねぇ、どうして最近会いに来てくれなかったのさー! 寂しかったよぅ……」グスッ
男「あ、あはは……。ごめんね、い、いろいろあったんだよ……」ナデナデ
177: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/01(日) 15:00:06.29 ID:WybNc+b30
ヤンキー「いろいろ? ……そうだよね、おとこにも用事とかあるもんね」スリスリ
男「まぁね。……しかし、こんな呼び出し方をされるとは思わなかったよ」
ヤンキー「ご、ごめんね! あ、あの、もうちょっと我慢するつもりだったんだけどねっ? 今日、偶然登校中のおとこを見ちゃって……」スリスリ
ヤンキー「その時は、周りにほかの人たち居たから、話しかけられなくてね……。あのっ、今日どうしても会いたくなっちゃったの……」シュン
ヤンキー「ご、ごめんね? め、迷惑だったよね……」
男「ははっ、そんなことないよ。ビックリはしたけど、俺も会えてうれしいよ」ナデナデ
ヤンキー「ほ、本当っ!? 許してくれる?」
男「別に、最初から怒ってなんかないけどな」
ヤンキー「えへへっ! やっぱりおとこは優しいね……!」
男「ただまぁ、次からはこういうのやめてね? 俺、すげぇクラスに戻りづらいぜ」
ヤンキー「うん……。おとこに迷惑がかかるなら、もうしないよ!」
ヤンキー「で、でもっ! あたし、もっとおとこに会いたい……」
ヤンキー「ねぇ、今度はいつ会える……かな?」スリスリ
男「会おうと思えばいつでも会えるんだから、そんな気にすることでもないと思うけど……」
ヤンキー「うぅー……」
ヴヴヴ…
男「ん、携帯……? いや、俺のじゃないか」
ヤンキー「あ…………」
男「あぁ、ヤンキーさん――」
ヤンキー「『さん』は付けないでよぅ……」
男「あ、あぁ、ヤンキーの携帯じゃないの?」
ヤンキー「いいの! 別に大した内容じゃないよ……」
男「ダメだよ。もし、緊急な用事だったらヤバいでしょ?」
ヤンキー「うー……、おとこがそういうんだったら……」
ピッ
ヤンキー「はい、何の用だ? え? ……お前、まさかその程度のことで電話してきたわけじゃねぇよな……? もういいッ、二度とかけてくんなッ!!」
男「……いつもながら、すげぇ変わりようだ……」
179: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/05(木) 15:58:58.45 ID:fEqxW4ca0
ヤンキー「――ほらぁ、ね! 全然大した内容じゃなかったよぅ!」スリスリ
男「あ、あはは……」ナデナデ
ヤンキー「……あっ、そうだおとこ! 今度いっしょに海とかいこーよぉ!」
男「あー、そんなのもいいかもしれないね。……でも、ヤンキーは電車とかに乗ったら目立っちゃうんじゃない?」
ヤンキー「私がバイク運転するから! おとこは、こーやって私に抱き付いてくれてればいいよ?」ギュー
男「男らしいな」
「――へぇ、そういうことでしたか」
ガララッ‼
ヤンキー「――ッ!! だ、誰だッ!」
男「……あ、あれ、お嬢様……?」
お嬢様「ふふっ、男さんが連れていかれて何事かと思えば……。これは、意外なところを見てしまいました」
ヤンキー「み、見張りのやつらは何やってんだ……!」
お嬢様「彼女らを責めないであげてくださいね? 彼女たちでは、私を止めることなんてできないんですから」
男(外になんかスーツ姿の人が見える……)
ヤンキー「……で、いったい何の用だよ」
お嬢様「いえ、なにも。私は男さんを連れ戻しに来ただけですから」
ヤンキー「調子に――!」
お嬢様「――そうでした。先ほどの男さんとのやり取り、録画させていただきました」スチャ
ヤンキー「……なんだよ、それで脅そうってのか?」
お嬢様「いえ、そんなことは。……ただ、男さんを返していただけないのであれば……」ニコッ
ヤンキー「……お、おとこぉ……」ナミダメ
男「はは、しょうがないよ……。――さて、そいじゃ教室に戻るかな」
お嬢様「ふふっ、はい。では、一緒に戻りましょう?」
男「そうだね、そうし――おぉっとっ!?」
お嬢様「えっ?」
ドンッ
バキッ
180: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/05(木) 15:59:33.23 ID:fEqxW4ca0
男「――あぁ!! ご、ごめんお嬢様! よろめいた拍子に、そのカメラ壊しちゃった……」
お嬢様「お、男さん……」
ヤンキー「おとこぉ……!」
男「今度、責任をもって弁償するよ……」
お嬢様「……ふふふっ。大丈夫ですよ? もう、買い替える予定のカメラでしたし……」
お嬢様「…………ただ、男さんのデータが無くなってしまったのは痛いですが……」ボソッ
男「えっ?」
お嬢様「いえ。……それに、録画したというのはウソです」
ヤンキー「はぁ?」
男「えぇ!?」
お嬢様「ふふっ、それでは。私のカメラを壊した男さん? 教室に戻りましょう?」
男「うぐっ……。はい……」
男「――それじゃ、ヤンキー。とりあえず俺は戻るよ」
ヤンキー「うん……」シュン
男「今度、一緒に海行こうな?」
ヤンキー「……うん!!」ニパー
お嬢様「――あ、男さんっ?」
男「ん?」
お嬢様「その……私とも、今度どこかにお出かけしませんか……?」
男「……うん、もちろん!」
187: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/15(日) 17:21:14.13 ID:2ppDyQX80
―――翌日
男「おっはよー……」
友「あぁ男、おはよう。…………なんだか眠そうだね?」
男「あぁ、ゲームやってたからな」ウトウト
友「そこらへん歪みないね」
友「と、ところで、なんだけどさ」
男「んー?」
友「い、いや、その……。い、いつ誘ってくれるのかな……って思ってさ……」モジモジ
男「え? なにに?」
友「蹴るよ?」ゲシッ
男「もう蹴ってるッ!?」
男「で、出かけるってやつだったか?」
友「そ、そうだよっ! 男が、あまり誘ってくれないから……」ボソッ
男「そうだなぁ……。それじゃ、今度の>>189でどうだ?」
友「じゃ、じゃあ>>189だねっ!? ぜ、絶対だからね!?」
男「おう」
友「た、楽しみにしてるよ……」
>>192
 土曜日or日曜日
192: 以下、
1
194: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/15(日) 18:55:12.55 ID:2ppDyQX80
土曜日……だよね。
男「しっかし、別に遊びに行くぐらいいつでもいいだろうに……」
幼馴染「――あっ! 男、こんなところに居たんだ」
男「ん? おぉ、なんだ探してたのか?」
幼馴染「うん、携帯マナーモードにでもなってるんじゃない?」
男「あぁ、そういやしてるかも。で、なんの用事だ?」
幼馴染「このまえ、さ? 男って友っていう……雌豚……と買い物行ったって言ってたよね?」
男(なんか変な声聞こえた……)
男「あぁ、行ったな」
幼馴染「だから、ってわけじゃないんだけどさ。今度、私の買い物に付き合ってくれない?」
男「えぇー……」
幼馴染「……行ってくれないの? なんで? あの女とは行ったのに、私とはイヤだってこと?」
男「へ? あ、いや、じょうだ――」
幼馴染「私、男に嫌われるようなことやったかな? それなら言って、すぐに直すから! ねぇっ!!」
男「い、いや、冗談だって! じゃ、じゃあ次の>>195に行こう! な?」
幼馴染「あっ……。ご、ごめんね、興奮しちゃって……」
幼馴染「わかった。次の>>195だね。やっぱり男は優しいね?」
男「まぁ、体の半分は優しさでできてるって評判だからな」
1.土曜日
2.日曜日
195: 以下、

196: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/15(日) 19:40:13.87 ID:2ppDyQX80
―――学校:階段
男「――あれ、なんか忘れてる気がする……」
男「いや、まぁ、大したことじゃないかな?」
後輩「せーんーぱいっ!!」ダキッ
男「うおぉ! び、びっくりした……。お前はそれ以外のやり方を知らないのか」
後輩「えっへへ〜。でも、ほとんど毎日やってるんですから、いい加減慣れてくださいよぉー」
男「いや、学校でやられたのは久しぶりだな。……そういや、今日の朝は会わなかったな、珍しく」
後輩「あー……、今日は燃えるゴミの日でしたからね」
男「ん? 関係あるのか?」
後輩「大アリですよー! もう、袋もって家まで帰るの大変なんですから!」
男「へぇー、そうなの――ん? 持って帰る???」
後輩「あ、さては先輩。今日の朝、私に会えなくて寂しかったんですかっ?」
男「ちょっとな。例えるなら、毎日届いてる新聞が一日来なかった感じだ」
後輩「……まぁ、いいでしょう! ところで先輩?」
男「ん、どうした?」
後輩「この前、映画のチケットをもらってしまったんですっ! だから、ぜひ一緒にどうかなと思いましてっ」
男「あー、映画か。たまにはいいかもな」
後輩「本当ですかっ!? それじゃあそれじゃあ! 今度の>>197に行きましょうねっ」
男「おう、わかった」
1.土曜日
2.日曜日
197: 以下、
1
198: 以下、
お前らwww
199: 以下、
完全に殺しに来ててわろた
200: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/16(月) 03:52:01.81 ID:FAufbkpt0
―――学校:教室
男「ん? なんか大変なことになっている気がする……」
お嬢様「あ、男さん!」
男「おー、お嬢様か。どうしたの?」
お嬢様「あ、いえ……。男さんを見かけたので、つい……」
男「あはは、そっか。でも、最近お嬢様も遅刻ギリギリで学校来るようになったな。いいことだ」
お嬢様「い、いいことなのかはわかりかねますが……。そうですね、最近はそんな感じです」
男「なんかあったの? まぁ、たまに車乗せてもらってるから、俺としてはうれしかったりするけど」
お嬢様「ふふっ、それはよかったです。……最近、家のほうで準備があるんです」
男「準備? なんか忙しいんだな。さすがお嬢様だ」
お嬢様「いえ……。そろそろ、私の家に新しく人が増える予定なんですよ」
男「あ、そうなんだ」
お嬢様「えぇ、男さん……?」ニコッ
男「……え?」
お嬢様「いえ、なんでもありません」
お嬢様「――ところで、私のカメラを壊した男さん?」
男「うぐ……。なんでしょうか、お嬢様……?」
お嬢様「いえ、大したことではないのですが……」
お嬢様「私、一回ウィンドウショッピングっていうのをやってみたいのですが……。家の者は一人ではいかせられない、というので……」
男「あー……。まぁ、俺でよければ。この前一緒に出掛けるって約束したしね」
お嬢様「わぁっ! 本当ですか? それじゃあ次の>>201でいいですか?」
男「わかった! >>201だね」
1.土曜日
2.日曜日
べ、別に、日曜日でもええんやで……?
201: 以下、
1
204: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/17(火) 14:03:08.35 ID:YxcpzmFp0
―――学校:教室
男「……なにか、忘れているような……?」ウーン
委員長「あ、男君。ちょうどいいところに!」
男「委員長、どうしたの?」
委員長「男君覚えてる? 今度の週末に……」
男「あ、あぁ〜、ボランティアか。そういや、そんなのもあったな」
委員長「も〜……。一回男君の家に行って、確認しなきゃかな?」
男「いや、もうバッチリだからっ! うん、バッチリ!」
委員長「本当かなぁ〜?」
男「だ、大丈夫だって! 委員長は心配性だなぁ……はは……」
委員長「まぁ、細かいことはあとで男君の携帯にメールでもするよ」
男「おう、よろしくたのむわ……。しかし、そうなると本当に俺が行かなきゃいけない意味がよくわからないな」
委員長「ん? どうして?」
男「いや、だって俺、ほとんど何もしてないだろ?」
委員長「ははっ、男君は何もしなくていいんだよ? ただ、居てくれれば」
男「え? あぁ、そう……なのか?」
委員長「うん」ニコッ
男「――ッ!」ゾワッ
男「し、しかし、また変なところをゴミ拾いするもんだよな……。あんなとこ誰も来ないだろうに」
委員長「そうだね。『誰も来ない』からいいんだよ」
男「あー、たしかに、そういうとこにゴミ捨てそうだもんなー……」
委員長「……そうだね」
委員長「――とりあえず、男君。今度の>>205だからね? 忘れちゃダメだよ?」
男「あぁ、わかった」
1.日曜日
2.土曜日
205: 以下、
1
206: 以下、
やっと日曜日枠に1人………
207: 以下、
小賢しい手を使いおって
208: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/19(木) 15:59:47.48 ID:aFno/tgX0
―――学校:部室
男「なんか最近、よく物事を忘れる気がするなぁ……」
先輩「……男、どうかした……?」
男「あぁいや。なにか、取り返しのつかないことになっている気がして……。まぁ、気のせいだとは思うんですけど」
先輩「……そう」
男「あっ! そういや、もう一週間たったんじゃないですか?? 上着返してくださいよー」
先輩「……やだ」
男「えー……。それはズルいっすよ先輩! 一週間って約束じゃないですか」
先輩「…………」フイッ
男「せ、先輩……」
先輩「……男……毎日、部活くる?」
男「え? いや、正直毎日はちょっと……。……でも、入部したとき先輩も毎日は来なくてもいいって言ってたじゃないですか」
先輩「……じゃあ、入部したとき……毎日来て、って言ったら……男は来た?」
男「あー、まぁ来てたかな??」
先輩「…………じゃあ、明日から毎日来て」
男「え、そうなるんですか?」
先輩「……そうなる」
男「えぇー……」
先輩「……それか」
男「それか??」
先輩「……今度の>>209に、私の家に来て」
男「先輩の家ですか? まぁ、いいですけど……」
先輩「……それなら、決まり」
先輩「…………逃がさないから……」ボソッ
1.日曜日
2.土曜日
209: 以下、

210: 以下、
あともうひとり日曜に入れなきゃね(ゲス顔
212: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/23(月) 13:33:25.67 ID:E4oK81mb0
―――自宅
男「別に何かしたってわけじゃないんだけど、疲れたなぁ……」ハァ…
男「まぁ、一応上着は返してもらったし、先輩との約束も守らなきゃなぁ……」
姉「お・か・え・りーっ!! 男くんっ!」ダキッ
男「うわっ、びっくりした……! ただいま、姉さん」
姉「もぉー、どうしてこんなに帰りが遅いのっ! お姉ちゃんずっと待ってたんだからね?」
男「ははっ、ずっとって大げさな……。まぁでも部活に顔出したり、いろいろとね?」
姉「ふ〜ん……。部活、ね……」スンスン
姉「ねぇ、男くん?」
男「ん? どしたの、姉さん?」
姉「この上着、どうしたの?」
男「へ? ……どうしたのって、これは俺の上着だけど……?」
姉「そんなのはわかってるよッ!!」
男「ね、姉さんっ?」ビクッ
姉「…………ダメだね、この上着。捨てなきゃ」
男「は? ちょ、ちょっと待って姉さん!?」
姉「ダ〜メっ! ほらっ、早く脱いでっ」グイッ
男(す、すごい力だ……)
姉「これはお姉ちゃんがちゃんと処分しておくから、男くんは安心してね?」
男「い、いや、でも……」
姉「そうだっ! 今度の>>213にお姉ちゃんとお買い物行こっか? ね?」
男「お、お買い物??」
姉「うんっ! 新しいのはお姉ちゃんがお金出してあげるから! ふふふっ、男くんとお買い物! 楽しみだなぁ〜」ルンルン
男「えっ、ちょっと待っ――」
姉「じゃ、お姉ちゃんちょっと用事出来ちゃったからっ! 今度の>>213、忘れちゃダメだよっ?」
1.土曜日
2.日曜日
213: 以下、
2
223: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/02/26(木) 14:35:05.99 ID:C+nfJgCM0
―――学校:生徒指導室
男「……い、いや、そんなはずは……」
先生「……そんなはずは?」ニコニコ
男「…………あ、あの、今回だけ見逃すなんてことは――」
先生「…………」ニコニコ
男「――あ、無理なんですね」
先生「あぁ〜、先生も男君には頑張ってもらいたかったけど……。こればっかりはしょうがないよね?」ニコニコ
男「そ、それにしては随分うれしそうですね……」
先生「そんなことないよ? あー、しょうがないよね。残念だなー、先生も用事があったんだけどなー」
男「な、なら、次からは気を付けますので、その、今回――」
先生「 ダ〜メ 」ニコッ
男「で、でもっ――!」
男「名前の書き忘れぐらい、見逃してくれても良いじゃないですかっ!!?」ダンッ
先生「男君、そんなこと言っちゃダメだよ? 名前っていうのはね、男君のお養父さんとお養母さんが一生懸命考えてくれたものなんだからね?」
男「いや、それはそうですけど! なんか、話がずれてる気が――」
先生「――とにかくっ! 今回のテストで0点をとったのは男君だけです。……わかるよね?」
男「は、はいぃ……」
先生「はい、よろしい。じゃあ、今度の>>224に学校に来ること。わかった?」
男「え……。は、早くないですか?」
先生「ふふっ、善は急げ。ってね?」
男「はぁ…………」ガックリ
1.土曜日
2.日曜日
224: 以下、
善は急げだから1
226: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/02(月) 13:40:24.91 ID:I2qZ+LlA0
―――自宅:夜
男「……いやー、名前は書いた記憶があるんだけどなぁ……。……しかし、土日にすごい予定が詰まってしまっている気がする……」
男「いやまぁ、大したことはないだろう。さて、ゲームでも――」
キラメキラリー♪
男「――ん? 電話……?」
男「……しかも非通知か。と、とりあえず出てみるか」ピッ
男「も、もしもし?」
女『あ、もしもし男くん?』
男「あ、そう、ですけど……って、女さん??」
女『ふふっ、そうだよ? ごめんね、男くんの声が聞きたくなっちゃって……』
男「あ、あはは……。非通知だったから、誰かと思ったよ」
女『あ、そうなの! 電話番号の最初に184ってつけると非通知になるんだって。男くん知ってた?』
男「まぁ、それは知ってたよ。……って、それより女さん。なんで俺の電話番号知って――」
女『男くん知ってたんだ? ふふっ、物知りだねっ?』
男「あ、あぁありがとう。で、なんで俺の――」
女『それでね。今日、男くんに電話したのはね? まぁ、声が聴きたかったのももちろんあるんだけど……』
男「あ、いや、待ってっ!? あの、俺の話を――」アタフタ
女『今度の>>227、デートしようよ? 最初はやっぱり、男くんのほうから誘ってほしかったけど……。でも、我慢できなくて……。いいよね? えへへ』
男「いやいやっ!? そ、その日は用事があったような――ッ!!」
女『それじゃ、楽しみにしてるね? ふふっ、楽しみで寝れないかも……。おやすみ、男くん』
ピッ
男「ちょ、ちょっとまっ――。あぁ、もう切れてるしっ! い、急いでかけなおさないと……って――」
男「――俺、女さんの電話番号知らねぇよ……」
男「ってことは、直接女さんに会って言うしかないけど、今日は水曜日で……、明日は祝日」
男「……金曜日しかない、けど……。楽しみとか言ってたしなぁ、そこで断るのも……」
男「はぁ……>>227かぁ……」ガックリ
1.土曜日
2.日曜日
227: 以下、
1
236: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/07(土) 14:58:33.63 ID:3khUifcn0
―――自宅
男「あぁ……、まさかこんなことになるなんてなぁ……」
男「はぁ…………」
男「……まぁ、なんとかなるか」
男「決まってしまったものはしょうがない。人生、結局はどうにかなるもんさ」
男「さて、気を取り直してゲームでも――」
バンッ
妹「兄さんッ!!」
男「おぉうっ!?」ビクッ
男「な、なんだ妹か……。急にどうした? てか、ノックぐらい――」
妹「最近、兄さんは私に冷たいです」
男「へ? いや、そんなことはないよ。平常運転だ」
妹「……この前、幼女ちゃんとデートに行きましたよね?」
男「デート? いや、あれはそんなもんじゃ……」
妹「いえ、デートです」
男「お、おう……。それで、それがどうしたんだ?」
妹「ズルいです」
男「い、いやズルいってお前……」
妹「ズルいです。幼女ちゃんとは喜んで出かけたのに、私とはそんなことありません。それに、兄さんは私と出かけてくれなくなりました。妹なのに。ほかの女とは出かけるのに、ズルいです」
男「い、妹?」
妹「ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい――ッ!」
男「……ッ!!」ゾクッ
男「わ、わかった! な、なら、今度の>>238に出掛けよう!!? そ、それでいいか??」
妹「…………デートですか?」
男「お、おう。で、デートだ」
妹「――わかりました。今度の>>238ですね。……楽しみにしてます、兄さん?」ニコッ
1.土曜日
2.日曜日
238: 以下、

239: 以下、
1
242: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/19(木) 14:59:12.15 ID:UPCEoMnY0
―――翌朝 自宅
男「……やばい、やばいぞ」
男「き、気付けば、今度の土日っていろんな人と約束が入ってしまってるのではないか……??」
男「と、とりあえず女さんもあるし、妹も……。あれ、姉さんとも約束――いや? あぁっ、学校にも呼ばれてるしっ! 先輩の家に行くのと、ゴミ拾いのボ
ランティアと……。お、お嬢様にも付き合うっていっちゃった気がするし……。……あ、映画のチケット……。そういや、幼馴染とも約束しちゃった
し……。……あれ、友ともかっ!??」
男「……………………」
男「……………よし」
男「ゲームするか」
ピンポーン
男「……ッ!」ビクッ
男「な、なんだ、お客さんか……。はーい?」
ガチャ
幼女「おはよー! 会いにきたよっ!」ニコッ
男「あ、あれ、幼女ちゃん……? ……今日来るとは聞いてなかったなぁ……」
幼女「おとこ、今日おやすみなんでしょっ?」
男「え? あぁ、そうだけど……。よく知ってたねー?」
幼女「うんっ! ……男の事なら、なんでも知ってるよ……?」ボソッ
男「ん? 何か言った?」
幼女「だって、この前のデートでおとこがいってたもん!」ニコニコ
男「あれ、そうだったかー」
男「……とりあえず、どーぞ?」
幼女「ううん、今日はいーのっ!」
男「あれ、それじゃあ何しに来たの??」
幼女「今日はねー? このあとお出かけするから、遊べないんだけど……。でもねっ? 今度の>>245に、おとことデートしよーって思ったの!」
男「ヴっ……。よ、幼女ちゃん……? べ、別の日とかってどうかなぁ……? あの、俺って――」
幼女「――……グスッ。おとこ、デート……ひっく、してくれない……?」ウルウル
男「――いやぁ!!? しようしようっ! いやー、その日暇でしょうがなかったんだよねっ!!!」アセアセ
幼女「――わかったっ! それじゃあ……約束破っちゃ、ヤダよ……??」ニコッ
1.土曜日
2.日曜日
245: 以下、
1
246: 以下、
お前ら容赦ないなww
247: ベルトコンベア 2015/03/21(土) 15:43:34.26 ID:gEdUbZmZO
―――数分後
男「……幼女ちゃんとも約束してしまった……」
男「ま、まぁ、あれは断れねぇよ……。うん、人として断るわけにはいかなかった」
男「こうなってしまった以上はしょうがない。明日の学校で、友にでも日にちをずらしてもらえるように言えば、それで大丈夫だろ」
男「さて、ゲームを――」
ワッターシハゲンキトリッパー♪
男「――って、また電話っ? ……あ、もしかして女さんかもっ!!」カチッ
男「も、もしもし女さんっ!!?」
ヤンキー『……男、私だよ?』
男「あれ、ヤンキーか……。あはは、ごめん勘違いしちゃ――」
ヤンキー『――ねぇ、女って誰?』
男「同じクラスの女の子だよ。さっきその子と電話しててさ、かけ直してきたのかと思って出ちゃったんだ」
ヤンキー『お、男はさ、その女って人とどういう関係なのっ!?』
男「どういう関係……って。まぁ、友達だよ」
ヤンキー『……本当? 信じていいの?』
男「え? そ、そりゃまぁ信じてくれると助かるけど……」
ヤンキー『うんっ! 男がそういうんだったら、私信じる!』
男「お、おう……。ありがとう……?」
ヤンキー『うん、だって男が大好――あ、ちょ、ちょっと待ってねっ!??』
男「う、うん……」
ヤンキー『ナンダヨッ! イマトリコミチュウダカラコッチクルンジャネェッテイッタダロッ! ヤクタタズガッ!』
ヤンキー『――あ、おまたせっ! えへへ、でねー? 今日男に電話したのはね?』
男(なんか聞こえた)
ヤンキー『今度の>>249に海行きたいなって思ったんだ! この前一緒に行ってくれるって言ってたよね?』
男「や、ヤンキーもかぁ……。あ、あのさ? 別の日に――」
ヤンキー『ごめんねっ? 男が海一緒に行こうって言ってくれたのが、私すっごいうれしくて……。私ってこんな性格だから、いままでそういうこと言ってくれる人なんかいなかったし、男が初めてなの! あ、移動はやっぱりバイクでいいかな? 怖くなんかないよー、ちゃんとそのときは安全運転で行くからっ! なにより、せっかく男と一緒にいるんだから、早く着いちゃったらもったいない……かな、とか思ったり……。い、いや、私なに言ってるんだろうねっ!? ご、ごめんね、変な事いって! 本当に私うれしかったの! 男、ありがとう……?』
男「……うん、もうどこでも行ってやるよちくしょう」ヤケクソ
248: ベルトコンベア 2015/03/21(土) 15:44:35.11 ID:gEdUbZmZO
1 土曜日
2 日曜日
249: 以下、
1
256: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/27(金) 15:59:16.73 ID:JaOaURY40
―――自宅
男「……なんてこった……」
男「いや、え、なんてこった……」
男「普段土日に用事なんて入らないってのに……」
男「……ま、まぁなってしまったものはしょうがない。ポジティブに考えなければ」
男「えーっと……。全部で12人と予定が入ってて……」カキカキ
男「とりあえず、日曜日のほうは深く考えなくてもいいよな、3人だし……。……いやまぁ、一日に3人と出かける約束したっていうのもなかなかのものだけど……」
男「問題は土曜日だ。9人って……」
男「ま、まぁまぁ落ち着け、俺。まずは、まずは人数を減らすことを考えよう」
男「よし……。それじゃ友から順番に、別の日にできないか相談してみるか」
258: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/28(土) 10:06:21.57 ID:dzQx+wUq0
男「まぁ、大丈夫大丈夫。人生どうにでもなるものさ」
友『え、あ、お、男かい?』
男「おうよ。急に電話してごめんなー?」
友『い、いやっ、ぜ、全然構わないよ! むしろ毎日電話して来てもいいぐらいだよっ』
男「いや、それはしないけど……」
男「ま、いいや。で、今度の週末のことでちょっと話があってさ」
友『……う、うんっ』
男「悪いんだけど――」
友『――やっぱり中止とか言ったら、垂直落下式ブレーンバスターだからね』
男「ち、違うよ、やめろよっ!?」
友『なーんだ。で? 悪いんだけど……なに?」
男「い、いやぁさ、その出かけるってのを別の日にできないかなー……って」
友『えー……別の日?』
男「うん。来週とかさ」
友『……はぁ、しょうがないなぁ……』
男「お、さすがっ! ありがとう!」
友『しかし、どうしたの? 急な用事が入ったとか?』
男「あ、あぁ……うん。そ、そんなとこかな……」
友『………………男?』
男「ん、ん?? なんだよ?」
友『まさかとは思うけどさ? 別の人と約束しちゃったとかじゃ、ないよね?』
男「……………………ち、違うよ」
友『…………へぇ』
友『……前言撤回。ボク、その日しか認めないから』
男「あ、あの、友さん?」
友『それじゃあッ! また明日学校でッ!!』
ブチッ
男「…………友は無理かぁー……」
259: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/28(土) 10:32:01.75 ID:dzQx+wUq0
男「まぁまぁ、失敗は誰にでもある」
男「さて、次は幼馴染に頼むかな」
ガララッ
男「おーい、幼馴染ー」
ガララッ‼ バンッ
幼馴染「はーいっ! どうしたの?」
男「出てくるの早いな」
幼馴染「だってうれしくて……。こんな風に男と窓から話すのって、なんだか久しぶりだね?」
男「そうだなぁ、最後にやったのは中学のころか」
幼馴染「そう、中学二年生の8月23日。たしか……、男が『機関に狙われ――」
男「――まぁ、その話はいいんだ。落ち着こう、深呼吸だ」
男「で、でな? 今度の週末の話なんだけど……」
幼馴染「あ、出かけるやつだよねっ! 私、すっごい楽しみなんだっ!」
男「ヴ……。あ、あの、ちょっとお願いがあってな……?」
男「その、日にちを別の日に――」
幼馴染「やだ」ニコッ
ガララッ‼ バンッ
カチャリ
男「……あれ、幼馴染さん? あの、まだ話の途中なのですが……」
男「…………あ、電気も消えた」
男「……………………」
男「……幼馴染も、ダメ……と」
265: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/29(日) 14:14:57.04 ID:+VV0AoNg0
男「いやいや。大丈夫大丈夫」
男「この二人は運が悪かっただけだ。なんのことはない」
男「さて、次は……後輩か」
男「いや、でも後輩が言っていたのは映画だし……。ちょっと申し訳ないな」
男「まぁ、でもその日しか見れないわけではないだろう」
男「別の日に俺のおごりで行こうって言えば、大丈夫かな」ピッピッ
後輩『はいはーい! 先輩から電話なんて珍しいですねーっ!』
男「おーう、急にすまんな」
後輩『いえいえー。私はいつでも準備オッケーですからっ!』
男「お、おぉ、そうなのか……」
後輩『それでそれで! どうしたんですかっ? も、もしかして、これから――』
男「あぁ、いやぁな。今度の映画見に行くって話の事なんだけどさ」
後輩『あ、そうですか……。まぁいいです。でー、それが??」
男「ちょっと用事が入っちゃってさ。悪いんだけど、奢るから別の日に――」
後輩『あははっ! 先輩、嘘はダメですよっ!』
男「――ッ。い、いや、う、嘘じゃ……」
後輩『嘘ですよ。だって、約束したじゃないですか。ねぇ、先輩? 嘘ですよねっ?』
男「こ、後輩? ち、違う――」
後輩『――それだけですか? えへへ、寝る前に先輩の声が聴けてよかったですっ!』
後輩『それじゃ、先輩も夜更かししちゃダメですよー? …………見てますから……』
ブツッ
男「…………後輩もダメだったか……」
266: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/03/29(日) 14:44:47.70 ID:+VV0AoNg0
男「……ま、まぁ、他は、他は大丈夫だろ……」
男「えぇと……、次はお嬢様かな……」
男「あ、でもお嬢様の連絡先知らない――ってこともなかったか。そういや、教えてもらったっけな」
男「まぁ、お嬢様は大丈夫かな……」ピッピッ
お嬢様『――もしもし? 男さん、ですか?』
男「あぁうん。夜に電話かけてごめんね」
お嬢様『いえ、男さんでしたら、いつかけてきても構いませんよ?』
男「はは、そう言ってもらえると助かるよー」
お嬢様『……まぁ、もう少しで電話する必要もなくなるんですけど……』ボソッ
男「ん? 何か言った?」
お嬢様『いえ、なにも。ところで、何かあったのですか?』
男「あぁ、そうそう。ちょっとお嬢様にお願いがあってさ」
お嬢様『お願い? この私にできることでしたらなんでも、大丈夫です』
男「い、いやぁ、そんな大したことではないんだけど……。今度の出かけるって話なんだけどさ?」
お嬢様『はい、楽しみにしてます……けど?』
男「いやー、そんなとこ申し訳ないんだけど、ちょっと来週とか別の日にできないかなーって……」
お嬢様『なぜですか?』
男「ちょっと急な用事が――」
お嬢様『用事? なんのご用事ですか?』
男「あ、いや……。か、家庭の……」
お嬢様『男さん? ちゃんと言っていただかないとわかりませんよ? ……それとも、なにかやましいことでも?』
男「い、いやぁ……。えぇっと……」
お嬢様『…………ねぇ、男さん? 私のカメラを壊した男さん? では、その用事というものは、私よりも大事ということですね? それでよろしいですか?』
男「いえ、用事はたった今無くなりましたぁっ! おやすみなさいっ!」
お嬢様『ふふっ、おやすみなさい男さん。また明日学校で……』
プツッ
男「お嬢様も無理でした」
268: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/04/04(土) 10:02:46.83 ID:d5BX0NhQ0
男「…………ま、まぁ? あと、三人を別の日にできればいいわけだし?」
男「うん……、よゆーだろ……」
男「…………と、とりあえず! あと残ってるのは、先生と女さんと妹か……」
男「この時間じゃ、もう学校に先生居ないかな……? 女さんも連絡取れないし……」
男「二人は明日学校でお願いするとして……。まぁ、妹か」
男「とはいえ、そこは妹だ。兄である俺のお願いだったら二つ返事で――」
妹「――イヤです」
男「そ、そこを何とか……」
妹「イヤです」
男「だ、だから! 妹と約束する前に、他のやつとも約束してたのを忘れてたのは俺が悪いとは思うけど……」
男「ほらっ、別の日にしようぜ? そのほうがゆっくり――」
妹「何度言われたって、私の希望は変わりません。兄さんにはなにより妹を優先していただかないと……」
男「いや、妹だからそこらへん融通きかせてくれよ……」
妹「とにかく、私は絶対にイヤですから。約束していたのかもしれませんが、他の方のをお断りしてください」
男「……それができれば苦労は……」
男「ほ、ほら! なんか……ね!? ほかの日にした方がいいことあるよっ!」
妹「…………兄さん。ちなみに……、その約束した方というのは、どんな方なんですか?」
男「あぁー、えっと……。友っていう同じクラスのやつ……とか……だよ」
妹「……? まぁ、いいです。とにかく、兄さんは妹を最優先に動いてください」
男「えぇ〜……」
妹「ほら、兄さんもせっかくの日曜なんですから、そんな『男友達』とでかけるより、かわいい妹と――」
男「は?」
妹「…………かわいく、ないでしょうか……?」シュン
男「いや、妹はかわいいが……」
妹「…………っ」
妹「と、とにかくっ! 私は絶対にイヤです。それじゃおやすみなさ――……あ、もし……一緒に寝てくれるんでしたら、少し考えてもいいですが……?」チラッ
男「いや、じゃあいいや」
270: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/04/06(月) 16:00:52.19 ID:03d45IOX0
男「――うーん……ミスったかなぁ……」
男「いやしかし、妹の性格から考えると、一緒に寝たって――」
男「約束? いえ『考えてもいい』と言ったつもりですけど?」
男「――とか普通に言いそうだもんな」
男「しょうがない、先生に頼んでみるか。いや、ただ補習するってだけだろ? 別の日でも大丈夫大丈夫……――」
―――翌日:学校
先生「――そっか。まぁ、用事が入ったならしょうがないね……?」フゥ…
男「ほ、本当ですかっ? あ、ありがとうございます! いやー、さすが先生っ! 話がわか――」キラキラ
先生「じゃ、留年かな」
男「――る……。…………え、え? い、今なんと……」
先生「んー? いや、まぁ……しょうがないね?」
男「ちょ、ちょっと待ってっ!? あ、え、りゅ、留年ですかっ?? えっ、そ、そんな厳しかったでしたっけっ!??」
先生「大丈夫だよ、男君。来年も、先生がちゃんと見てあげるから」ニッコリ
男「いやいやいやいやいやっ!! い、いくらなんでもそれは……」
先生「大丈夫。先生、偉い人と仲良しだから」
男「何が大丈夫なのっ!?」
先生「――まぁ、とりあえずわかったよ。それじゃ、今度の補習は別の日――。あ、もうやらなくていいのか……どうせ……」
男「あ、あああああああのっ先生っ??」ワタワタ
先生「ん? どうしたのかな、男君?」
男「…………や、やっぱり、用事のほうは何とかいたしますので、補習をやっていただけないでしょうか……」
先生「あ、そう? も〜、男君はしょうがないなぁ。それじゃ、予定通りね?」
男「ありがとうございますっ!!」
男「もうだめかもしれない」
272: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/04/10(金) 14:21:45.75 ID:WB2N8/Gi0
男「……はぁ……」トボトボ
男「俺ってそんなにダメな子だったかなぁ……」
男「――いいやっ! しょげても仕方がない! がんばれ、俺。……次は女さんだな」
男「ポジティブシンキングだ。なぁに、一人でも別の日にできればこっちのもんだ……。さて、教室に居るかな?」ガララッ
女「――あ、男くんおはよう! 急に電話しちゃってごめんね?」ニコニコ
男「あぁおはよう。ははっ、少しびっくりしたよ」
女「でも、今度のデート楽しみだなぁ……。ね、男くんっ?」
男「あ、あぁー……。あのそのことなんだけどさ?」
女「…………うん、なぁに?」ニコッ
男「――ッ」ゾクッ
男(な、なんだか、笑顔が、怖い……)
男「……あ、あのさ、ちょいと急用が入っちゃってさ。その、出かけるっていうの、別の日でもいいかな?」
女「…………」ニコニコ
男「……あ、あの女さん??」
女「……ごめんね、聞こえなかったなぁ。もう一回言って?」ニコニコ
男「そ、そっか。えっと、今度の――」
ガタッ
女「…………」ニコニコ
男「お、女さん? きゅ、急に立ち上がって、どうした、の?」
女「ううん、なんでもないよ? ……それで、今度の……なぁに?」ニコニコ
男「こ、今度の……週末の話なんだけ……ど……」
女「うん……楽しみだよね? 楽しみすぎて、もう、どうにかなっちゃいそうなくらいに……ね?」ニコニコ
男「あ、あの別の――」
女「ねぇ、男くん?」ニコッ
男「俺も楽しみ……です……」
273: 以下、
もうやべぇな……(小並感)
274: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/04/10(金) 14:57:22.95 ID:WB2N8/Gi0
―――夜 自宅
男「……ダメだったなぁー……」
男「まぁ……なんだ。そんなしょげることはない。俺はできるだけのことはやったよ、よくやった俺」
男「……結果は、何一つ変わらなかったわけなんだけど……」
男「――しかし、いくら嘆こうと過去に戻れるわけではない」
男「いま、俺ができることは、なってしまった現実に目を向け、それを正面から受け止めることだ」
男「…………」
男「よし……ッ!」
男「逃げ――」
ガタッ
男「おうッ!」ビクッ
男「…………」ドキドキ
男「…………やるしか、ないのか」
男「いつもなら楽しくてしょうがない金曜の夜が、こんな最悪な夜に変わるとは……」
男「……月曜日、無事に学校へ行けるんだろうか……」ハァ…
276: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2015/04/14(火) 14:05:56.65 ID:eoBQUCnL0
男「さて……と」
男「明日……、まずは土曜日をどうにかしなければならない」
男「なぁに、心配するな……。俺ならできる、俺ならできるはずだ……」
男「一日は24時間もあるんだから……。一人に対して2時間半ぐらいは時間をかけられるはず……!」
男「………まぁ、深夜から動くわけにもいかないが……」
男「…………あ、でも後輩は映画だから時間が決まってるのか……」
男「先生も補習だから……」
男「……いや、ヤンキーさんにいたっては海じゃねぇか」
男「うーん……! みんなには、待ち合わせ時間については夜連絡するよー、っていっちゃったし……」
男「……………………」
男「に、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…………」
男「……落ち着け、冷静に考えるんだ……」
男「……まずは……――」
――――――
――――
――
277: 以下、

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