真姫「今日はどうされましたか?」 Uさん「実は…」back

真姫「今日はどうされましたか?」 Uさん「実は…」


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Uさんは高校2年生の普通の女子だ。
弓道部をしているというこの少女にはある悩みがありカウンセラー室を訪れた様だ。
─────────────────
ここ音ノ木坂学院には生徒や先生方のためにスクールカウンセラー室が設けられている。
スクールカウンセラー室は水曜日の週一度、放課後に開かれている。
カウンセラーである西木野氏は生徒から幅広い信頼を寄せられている。
今日もまた悩む者のために話を聞き、導くのである。
─────────────────
Uさん「私は弓道部に所属しているのですが…」
Uさん「最近は練習に身が入らないのです…」
Uさん「ほかの部員にも心配されて…」
Uさん「…今日は思い切ってこちらを訪れた次第です」
※プライバシー保護のため、モザイク処理、音声加工を施しています
2:
真姫「練習がうまくいかないってことね」
真姫「弓道は精神との戦いでもあるわ」
真姫「…何か心当たりはあるのかしら?」
Uさん「…」
真姫「なにも思い当たる節は無いかしら?」
Uさん「じっ…実は…」
真姫「ゆっくりでいいのよ」
Uさん「最近、同じクラスの友人に…」
真姫「…っ!?」
真姫(まさか─)
3:
西木野氏の顔がゆがむ…
─いじめ─
集団または少人数からの一方的ないやがらせ、暴力…
以前は友人だった者もいじめられている側と同じ立場になるのを嫌がるため
同様な仕打ちを受けないように離れていく…
──または加害者側に加わるか、だ─
学校内でのいじめや暴力といった類の問題は早期解決が一番である。
周りに知られれば知られるほど溝は深いものとなっていき…解決が困難になるのだ。
友人だと思っていた、仲間だと思っていた人間が敵に回る─
これ以上のショックはないだろう。ましてやまだ幼い高校生である。
この少女をこれ以上苦しめるわけにはいかない。
西木野氏は声をかける─
真姫「海-ピー-、今話せることだけでもいいわ。少しずつでいいのよ」
※プライバシー保護のため、モザイク処理、音声加工を施しています
4:
Uさん「スクールアイドル…というものに誘われて…//」
真姫「…え?」
スクールアイドルとは…ここ最近、全国の学校で流行っているもので、
同じ学校の生徒同士でアイドルユニットを組み、歌やダンスを披露すると行った集団のことである。
例にもれず、この音ノ木坂にもスクールアイドルのユニットが存在するとのことだ。
果たして、このような学校内の活動の中にも深い闇が存在するのか──
真姫「…スクールアイドルに…誘われた?」
Uさん「えっ…えっと…」
Uさん「やっぱり恥ずかしいです!」
真姫「ちょっと…今は私しかいないのよ?」
真姫「…」
真姫「…スクールアイドルで…何かが、あった」
真姫「そうなの?」
5:
Uさん「い、いえ…そうではなくて…」
Uさん「弓道部には姿見があり、それで構えなどを自分で確かめるのですが…」
Uさん「その姿見の前で…その、アイドルの様なポーズをとったり…」
Uさん「弓を構えたときにもステージに立った時の自分を想像してしまって…」
Uさん「全然集中できないのです!」
真姫「困ったわね…」
真姫「つまり、貴女は弓道部とスクールアイドルとの両立に苦しんでいる…そういうことね?」
真姫「確かに、新しいことをやろうとするということはいいことなのだけれど…」
6:
真姫「環境の変化は体と、そして心に影響を及ぼすの」
真姫「いい影響だけとは限らないわ、マイナスに働くことだってあるの」
真姫「まずは弓道部とスクールアイドルの活動のインタバールを…」
Uさん「いえ、部と活動の両立については特に問題がないのですが…」
Uさん「自分がアイドルといったものになっているのを想像してしまって…」
Uさん「そっ、それが恥ずかしいのですっ!」
真姫「…」
最悪の事態ではなかったことが西木野氏の顔を一瞬弛緩させた
だが、悩みはまだ少女の心にある。
彼女の心が晴れない限り、西木野氏の顔から笑顔が生まれることはない─
7:
真姫「いいわ」
真姫「それじゃあ、私を貴女のオーディエンスだと思って、パフォーマンスをしてもらえるかしら?」
Uさん「なっ…!?」
Uさん「そっ…そんなこと…」
Uさん「出来るわけないじゃあないですか!!!」
真姫「いいえ、貴女ならできるはずよ、海-ピー」
Uさん「そんなっ!できませんっ!」
真姫「よく聞いて、-ピー-未、恥ずかしいから一度しか言わないわよ…」
真姫「私が見てみたいのよ…」
真姫「貴女のアイドル姿を」
8:
Uさん「─なっ!?」
Uさん「なんですって!?」
真姫「一度しか言わないって言ったじゃない…」
真姫「もう…」
真姫「歌って、踊っている貴女を見てみたいの」
真姫「それとも、学校の隅っこにあるカウンセラー室にいる私なんかの前では物足りないのかしら?」
Uさん「なっ!?…そんなことはっ!」
Uさん(…先生がここまで…!)
Uさん(私の、アイドル姿を見てみたいと…)
Uさん(しかしっ…)
Uさん「わかりましたっ…」
Uさん「制服で踊るのも恥ずかしいのでジャージに着替えてきます…」
真姫「」
まだアイドルグループを結成して十数日というUさんの歌と踊りはお世辞にも上手といえるものではなかった。
最近始めたという少女のパフォーマンスは西木野氏の瞳にどう映ったのだろうか…
9:
Uさん「ハァ…ハァ…」
Uさん「い…いかがでしたか?」
真姫「はっきり言って歌も踊りも…あまり上手とは言えないわ…」
Uさん「…」
真姫「でもね、貴女の気持ちは私には伝わったわ」
真姫「オーディエンスを喜ばせたい、という気持ちはね」
Uさん「あっ、ありがとうございますっ」
真姫「そんな強い真っ直ぐな気持ちがあるのに恥ずかしがるなんて…もったいないわよ」
真姫「最初は、やり始めは、誰でも恥ずかしかったり緊張したりするものなのよ」
真姫「いつかライブをやることがあって、また同じ気持ちになったら」
真姫「その時はまたここに来てほしいわ」
真姫「貴女のライブがこんな近くで見られるなんて、素敵だわ」
Uさん「そこまでいっていただけると…うれしいですね」
真姫「いっそ、私が貴女のライブに行こうかしら?」
10:
Uさん「ほっ本当ですか!?ありがとうございます!」
真姫「ふふっ、その調子だともう大丈夫みたいね」
Uさん「はいっ!」
Uさん「そういえば…」
Uさん「先生とはどこかでお会いしたことがあるような気がするのですが…?」
真姫「べっ、別人じゃないかしら…?」
Uさん「そうでしょうか…」
Uさん「実は、先ほど歌った曲を作曲してくださった方にそっくりなのです」
真姫「まぁ、似た人もいると思うわ」
13:
真姫「そんなことより…またいらっしゃい」
Uさん「また…って!それは私がまた恥ずかしがるということですか!」
真姫「あら、来てくれないの?」
Uさん「しっ…失礼しますっ!//」
カウンセラー室を逃げるように立ち去った少女の目には、部屋を訪れたときの様な曇った目ではなく自信に満ちた光輝く目をしていた。
西木野氏は『言葉』という甘い薬により、恥ずかしがる少女に自信をつけ、見事立ち直らせた
─西木野氏は語る─
真姫「あの子の中にやりたいと思う気持ちがあった」
真姫「私はただ、その気持ちと自身がつながるきっかけを作ったにすぎないわ」
真姫「あの子が自分で立ち直っただけなのよ。」
真姫(白衣を着ていたおかげでバレ無くてよかったわ…でも、次からは変装しようかしら)
コンコン
─今週もスクールカウンセラー室にノックの音が聞こえる─
おわり
15:
再開
コンコン
─今週もスクールカウンセラー室にノックの音が聞こえる─
真姫「今日はどうしたのかしら?」
??「じ…じつは…」
Nさんは高校3年生の普通の女子だ。
ツインテールが似合う学年の割には小柄な少女が抱える悩みとは──
─────────────────
ここ音ノ木坂学院には生徒や先生方のためにスクールカウンセラー室が設けられている。
スクールカウンセラー室は水曜日の週一度、放課後に開かれている。
カウンセラーである西木野氏は生徒から幅広い信頼を寄せられている。
今日もまた悩む者のために話を聞き、導くのである。
─────────────────
Nさん「にこはみんなより若く見られちゃって、それがコンプレックスぅ?」
真姫「ヴェェ…」
16:
─コンプレックス─
コンプレックスとは、本来は心理学用語であり、心理学で有名なユングの定義によれば
ある事象に対するコンプレックスといった場合、その事象に対することと
その事象とは本来は無関係な感情が合わさった状態である、とされている。
日本では劣等コンプレックスといった意味で使用される場合が多い。
有名なコンプレックスは『ロリコン』や『マザコン』などがあるが…少女の悩みはどのような『コンプレックス』なのだろうか─
コンプレックスにより心身に異常をきたし、登校拒否、拒食/過食症、自律神経失調症など…
こころの歯車がひとつかみ合わなくなれば、精神だけでなく肉体までも崩壊しかねない。
この少女をこれ以上このままにしておくわけにはいかない。
西木野氏は声をかける─
真姫「なるほど、はっきり言うと、背が小さいことで実際より幼く見られていることにコンプレックスを抱いているのね?」
意外にも西木野氏は少女が気にしているであろうことを言い放った
後ほど西木野氏にこの時のことについて聞いてみた
─真姫「相手によってははっきりと聞いてみた方がいい場合もあるんです。この子の場合はそう感じたのよ」─
Nさん「いいえ!それはにこがアイドルとしてデビューしていくうえでは必須の武器だと思っているわ!」
真姫(ちゃんと音声に加工は入っているんでしょうね…)
17:
Nさん「私、胸がもっと大きくなりたいんですっ!」
真姫「」
真姫「ど、どうしてかしら?」
Nさん「そんなの…」
Nさん「ちっさいからよ!!」
Nさん「私、グループアイドルをやっているのよ」
N「それでPVで水着になったときにひとりだけちょっぴりさみしいからに決まってるにこ☆」
Nさん「ま、それはそれでぇ?、にこの魅力が発揮できてるわけだけどぉ?」
Nさん「大人っぽさも大事だけど、小悪魔的な魅力もグループには必須ってわけよ!」
真姫「…」
18:
真姫「…だったら今のままでもいいんじゃないかしら」
Nさん「もう少しあってもいいと思わないの、先生?」
真姫「それは個人的な感想になるから私からは何とも言えないわ…」
真姫「あと胸を大きくしたいって…」
Nさん「ええ…」
Nさん「比較的簡単に望みをかなえる方法はあるにはあるわよね…」
真姫「あるけれど…」
Nさん「…でも、豊胸手術で…っていうのも何か違う」
Nさん「親からもらった大切な体に手を加えるなんて、にこはしたくないわ」
真姫「に-ピー-ちゃん…」
Nさん「私は高校生活3年目にしてようやく、アイドルとして高みに登れると思えるところまできたの!」
Nさん「スクールアイドルをやりたいと思っていて、その夢がかなうところまで来たの!」
Nさん「私はこのチャンスを逃したくないわ!」
身体的なコンプレックスの話は女の子の間では日常茶飯事である…
もう少し背が高かったら、胸があれば、可愛ければ、声がきれいならば…
様々な思いが交錯する思春期の少女の思いに、西木野氏はどうこたえるのか─
19:
真姫「手術以外で胸を大きくする…手がないわけじゃないわ」
Nさん「えぇ!?ほ、本当にできるの!?」
Nさん「って、アンタ、カウンセラーでしょ!?それなのに?」
真姫「でもそれなりの代償は必要になるわ」
真姫「漫画とかではスタイルの良い女性がGカップやらで登場しているけれど…」
真姫「実際にGカップでスタイルのいい女性なんて、そんなにいるかしら?」
Nさん「…」
真姫「答えはイエスなのだけれど…それはほんの一握りよね」
Nさん「…」
真姫「もう気付いたわよね?」
真姫「そう、願いをかなえるためには何かの代償は必要なのよ」
真姫「つまり、望みの体型を手に入れることは難しいの」
真姫「無理して手に入れても…失うものもあるのよ」
Nさん「そうよね…」
Nさん「やっぱりアンタ何かに相談したのが間違いだったわ」
真姫「…」
20:
真姫「ねぇ、-ピー-こちゃん、今の貴女の何がいけないのかしら?」
Nさん「えっ?」
真姫「少なくとも、私には今の貴女が見た目でも中身でも変わるのなんて見たくないわ…」
Nさん「先生…」
真姫「今の貴女がいてμ'sが成り立っているとしたら、変わった貴女がいるグループはどうなるかしら」
真姫「もちろん、今よりすごいグループになるかもしれないし…」
真姫「ううん…それ以上にマイナスの方向に変わっちゃうんじゃないのかって思っちゃうのよ…」
真姫「ちょっと子供っぽくて、グループのムードメーカーで、何よりメンバー思いの-ピー-ちゃんが」
真姫「これ以上変わる必要ってあるかしら?」
真姫「私は、今が最高って思ってほしいのよ…」
21:
真姫「…」
真姫「ごめんなさい、今のは矢-ピー-こちゃんのファンの一人としての、ただの独り言」
真姫「カウンセラーとしては…」
Nさん「ぷっ…なによそれ…」
Nさん「先生ってば…」
Nさん「このスーパーアイドル矢澤にこを目の前にしてそんな独り言をつぶやくなんて…」
Nさん「実はぁ?、あこがれのスーパーアイドルにこにーの前で緊張してたんじゃないのぉ???」
真姫「バッ…べっ、別に緊張なんかしてないわよ!」
Nさん「本当にぃ???」
真姫「もうっ!」
真姫「…でも、変わりたいって思うことって悪いことじゃないのよ」
真姫「自分の殻を破るだとか、今までの自分に決別とか…」
真姫「心機一転というところなら私も応援していたけれど」
真姫「に-ピー-ちゃんは-ピー-こちゃんのままが一番よ」
Nさん「ありがとう、まきちゃん」
22:
真姫「ヴェェ…私は先生よ!?」
Nさん「私のグループにも先生に似た子がいるのよ」
真姫「…」
Nさん「本当はみんなと仲良くなりたいのに、自分の殻に閉じこもっている子が」
Nさん「今度まきちゃん先生のところに行きなさいって伝えておくわ」
真姫「よっ、余計なお世…」
真姫「ええ、その子が来るのを待ってるわ…」
Nさん「今日はありがとう、まきちゃん」
Nさん「あっ、私のファンなら次のライブ、絶対に見に来なさいよ!」
Nさん「そんでもって、μ'sに投票するのを忘れちゃいけないわよ!」
Nさん(カウンセラーの先生が私のファンだったなんて…)
カウンセラー室を照れくさそうに去って行った少女の目には迷いはなく、自身への自信と希望にあふれているように見えた。
西木野氏の、ファンとしての『声援』という強い薬を受け取った少女は、これから先、どのように輝いていくのだろうか─
カウンセラー室を去っていく生徒の中には西木野氏を『まきちゃん』と呼ぶ子も多い
それは彼女が生徒から信頼を得た証でもあるのだ。
少女の悩みを解決したことで西木野氏のメガネには光が輝いている様に見えた。
メガネの奥の瞳は何を思っているのだろうか…
真姫(ねぇ…まさか…)
真姫(メガネをかけただけでにこちゃんにも『私』って気付かれてないってことは…ないわよね?)
コンコン
─今週もスクールカウンセラー室にノックの音が聞こえる─
おわり
23: この話で終わります(もも)@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 23:26:31.28 ID:644Knaoy.net
再開
コンコン
─今週もスクールカウンセラー室にノックの音が聞こえる─
真姫「今日はどうしたのかしら?」
??「じ…じつは…」
Hさんは高校1年生の普通の女子だ。
ちょっと大人しそうな少女が抱える悩みとは─
─────────────────
ここ音ノ木坂学院には生徒や先生方のためにスクールカウンセラー室が設けられている。
スクールカウンセラー室は水曜日の週一度、放課後に開かれている。
カウンセラーである西木野氏は生徒から幅広い信頼を寄せられている。
今日もまた悩む者のために話を聞き、導くのである。
─────────────────
Hさん「私は白いご飯が大好きでっ…」
真姫「」
24:
Hさん「やっぱりはずかしい…です…」
真姫「えっ、別にご飯が大好きなのはいいことよ?何も恥ずかしがることはないじゃない?」
Hさん「ジッ…ジツハ…」
真姫「ハッ…」
ご飯が好き─そんな少女が恥ずかしがるあまり言葉を紡げない様子を見て西木野氏は一瞬で全てを察知した。
─過食症・過食性障害─
過食症とは一度にたくさん食べ物を食べる摂食障害のひとつである。
特に食べた物を外に出すものを過食症(神経性大食症)という。
また、過食性障害とはいわゆるドカ食いのことで、過食症の様に
食べ続けるために嘔吐や下剤を使用するということがないものである。
思春期の少女の何が引き金となったのか…?
過食症は一歩間違えば自己嫌悪から自らの命を絶つことも珍しくない─
西木野氏は少女の心の支えとなれるのだろうか─
25:
Hさん「ちょっ…ちょっぴり…」
Hさん「その…増えた…かなぁって…」
真姫「」
Hさん「お友達の穂乃果ちゃんも昔のライブ衣装が着れなくなったみたいで…」
※プライバシー保護のため、モザイク処理、音声加工を施しています
真姫(ちゃんとプライバシーの保護はしているんでしょうね…)
27:
Hさん「二人でダイエットをしようっ!って話になったんですけど…」
Hさん「うまくいかないんですっ」
真姫「なるほどね…」
真姫「ダイエットなんて一朝一夕で結果が出るものじゃないのよ?」
真姫「長い目で見て少しずつ…というのが理想だと思うけど」
真姫「今、何かやっているのかしら?」
Hさん「は、はいっ!今は海未ちゃんのダイエットメニューをこなしています…」
Hさん「あっ、海未ちゃんっていうのは、私がやっているアイドルグループの先輩で」
Hさん「ちょっと真面目過ぎるところもあるけど頼りになる先輩なのですっ!」
真姫「そのプランが厳しすぎたりすることはないかしら?」
真姫「かえって貴女のためにならない場合があるわ」
28:
Hさん「ちょっ…ちょっと厳しいかなと思いますけど、穂乃果ちゃんと一緒なら大丈夫、です」
Hさん「あっ、穂乃果ちゃんっていう子はμ'sのリーダーで…」
Hさん「ちょっとリーダーっぽくないんですけど、芯がある行動や気持ちに惹かれてしまうんですっ」
真姫(海未のプランは厳しいけど、守っていたらダイエットは成功すると思う…)
真姫(もちろんすぐに効果が出るなんてことは無いけど、増えることはないわよね)
真姫(花陽と穂乃果よね…私も二人が走りに行く姿は見ているのだけれど…)
真姫「まさか…」
真姫「貴女、どこかで買い食いでもしているんじゃあないでしょうね?」
Hさん「っっ!」
真姫「ジー」
Hさん「チラッ」
真姫「…いま、目をそらしたわよね?」
29:
Hさん「うぅっ…」
Hさん「すっ…すみませ?ん」
Hさん「実は…」
─少女はダイエットプランを守っているものの、ダイエットの合間に食事をしていた様だ。
依存したものから切り離すことのリスクは西木野氏も十分わかっているだろうが…
果たして、西木野氏がとった意外な行動とは?─
30:
真姫「下手ね…」
Hさん「えっ…?」
真姫「花-ピー-、貴女は欲望の解放のさせ方が下手なのよ…」
Hさん「えぇぇっ!?」
真姫「今は秋、収穫の季節」
真姫「特Aランクのコシヒカリを食べたい…」
真姫「それなのに近所のGOHAN-YAでごまかそうとしている」
真姫「そうでしょう?」
真姫「でもそれじゃあだめなのよ」
Hさん「はぁ…ダメ、ですか?」
真姫「GoHAN-YAもいいお米を使っているに違いないわ、だって貴女がこそこそ通っているぐらいだもの」
真姫「でも、GoHAN-YAでご飯を食べてるときに貴女、思ったでしょう?」
31:
真姫「『今年の新米は例年以上の出来』、『徳Aランクはあの有名農家』、『もっちりとして豊満な味わい』」
真姫「『その炊きたてを…食べたい』」
Hさん「はぅ??」
真姫「貴女が求めているのは、コレよね?」
真姫「理想のお米を食べたい、でも制限されているから隠れてGoHAN-YAでやり過ごそう」
真姫「でもそんなんじゃ全然すっきりしない、むしろストレスがたまる一方だわ」
真姫「心の毒は残ったままなの」
真姫「欲望を開放しきれていないの…」
真姫「欲望という毒が体に回って、さらにお米を求めてしまうのよ…」
真姫「だったら、一度その欲望に身を任せてみるといいわ」
真姫「私も今年の特Aを家で食べたから知っている。-ピー-陽、貴女が太鼓判を押したお米は最高だったわよ!」
32:
Hさん「はゎ?…」
真姫「これはもう何年に一度のレベルじゃない、何十年に一度のレベルかもしれないわ」
Hさん「うぅ??」
真姫「貴女はこれを聞いても食べずにいられるのかしら…?」
真姫「いくら新米だと言っても一日経つごとに確実にお米の質は落ちるわ…」
真姫「わかるかしら?『今』しかないのよ?」
Hさん「うぅぅ?っ!そこまで聞いて食べたくならない人なんて、絶対にいませんっ!!」
Hさん「今すぐにでも家に帰ってお米を取り寄せて食べたいです!」
真姫「そうよ、ダイエットの前に一度ストレスを発散するのよ」
真姫「私が米を分けてあげるから、今日は家でひたすら食べなさい!」
真姫「そして…明日から、明日からがんばるのよ」
真姫「今日をがんばった者だけに明日が来るなんてまやかしなのよ」
真姫「ふふ…」
33:
Hさん「特A…食べられるんですかっ!?」
真姫「ええ、あとで貴女の家に持って行くわよ」
Hさん「あっ、ありがとうございますっっ!」
Hさん「でもね…」
Hさん「私ひとりだけで食べるわけにはいかない…かな」
真姫「っ…!」
Hさん「穂乃果ちゃんと一緒にダイエットやっているから…」
Hさん「二人でやり遂げたときのごほうび…とかにしたほうが何倍もおいしいかもしれません」
Hさん「それに…ご飯はみんなで食べたほうがおいしいじゃないですかっ!」
Hさん「なので、ダイエットが成功した時に、μ'sの皆で特A米を食べたいと思いますっ!」
34:
真姫「花-ピー-、貴女ならそう言ってくれると思ったわ」
Hさん「えっ?」
真姫「貴女は真面目だもの。少し誘惑に弱いだけなのよ」
真姫「私が貴女の欲望の方へリードしていけばいくほど…」
真姫「きっと、それはだめなことなんだ、やっちゃいけないんだ、って思ったはずよ」
真姫「最後の方はちょっとアヤシかったけど、ね?」
Hさん「…はぅっ!ご、ごめんなさい?」
真姫「こうやって正しい道が見えていれば、もう迷うことはないわ」
Hさん「まきちゃん先生…」
Hさん「うぅっ!ありがとうございますっ!」
Hさん「絶対にダイエットを成功させて…」
Hさん「皆と美味しいご飯をたくさんたっくさん食べたいと思いますっ」
35:

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