渋谷凛「ポッキーの日」back

渋谷凛「ポッキーの日」


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――事務所
P「凛、ポッキー食べるか?」
凛「え……何、いきなり」
P「今日、ポッキーの日だろ? それに、凛、チョコ好きだろ?」
凛「そうだけど……うん、わかった。もらうね」
P「ああ」
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2: 以下、
凛「……」ポリポリ
P「……」カタカタ
凛「……ねぇ、プロデューサー」
P「ん?」
凛「ポッキー、いらない?」
P「凛はぜんぶ食べないのか?」
凛「さすがにもらうだけっていうのも、ね」
P「申し訳ないって?」
凛「そういうわけじゃないけど……」
P「そういうわけじゃないのか……」
3: 以下、
凛「申し訳ないって思って欲しかったの?」
P「そんなことはないが……」
凛「じゃあいいじゃん」
P「まあ、そうだな」
凛「それで、プロデューサー、食べないの?」
P「ん……あー、そうだな。じゃあ、一本、もらうよ」
凛「うん」
P「ありがとな、凛」
凛「どういたしまして……って、プロデューサーが買ってきたんだけどね」
P「それは言うな」
4: 以下、
P「そう言えば、凛」
凛「何?」
P「ポッキーにも色々あるが……それで良かったか? こだわりとかあったりしなかったか? 実は『私はあのポッキーが良かったけれどプロデューサーに悪いしこれで我慢しよう』なんて思ってないか?」
凛「思ってないけど……プロデューサー、それ、そこまで心配すること?」
P「いや、凛ってこだわり強そうだし」
凛「なんか心外なんだけど……さすがに人からもらうものでそういうのはないよ。素直に、嬉しいよ」
P「そうか」
凛「うん」
5: 以下、
P「……それで、もし自分で買うなら、これを買ったか?」
凛「んー……気分によるかな。期間限定品があったら、それを買うかも」
P「そうか……なら、次からはそうした方がいいかな」
凛「たぶん発売日から一週間以上経ってたらもう買ってると思うから、そこまで気にしなくてもいいよ」
P「一週間以内に買うのか……」
凛「見かければ、ね。ポッキー、好きだから」
P「凛はチョコレートの中でもポッキーがいちばん好きなのか?」
凛「そういうことでもないけど……」
P「じゃあ、何がいちばん好きなんだ?」
凛「何が……ってなると、難しいかな。その時の気分によって食べたいものは変わるし……でも、うん、チョコレートなら、何でも嬉しいよ」
P「そうか」
凛「うん」
6: 以下、
――
P「……」カタカタ
凛「……プロデューサー」
P「ん?」
凛「ポッキーゲーム、したことある?」
P「んんっ!? ……な、なんだよ、いきなり」
凛「そこまで動揺すること……?」
P「いや、凛の口からそんな言葉が出るとは思わなかったから……」
凛「プロデューサー、私のことをどう思ってるの……?」
P「どう思ってるか、って……俺のかわいいアイドル?」
凛「……そう」
P「ああ」
7: 以下、
凛「……そういうの、気軽に言わない方がいいと思うんだけど」
P「そうか? でも、かわいいって言わないのもダメじゃないか? 他のアイドルからはよく『かわいいって言って』みたいなことを言われるぞ? アイドル相手に『かわいい』って言うのはプロデューサーの仕事の一つ、みたいなものだと思うが」
凛「それは……まあ、そうかもしれないけど」
P「それに、凛は実際かわいいからな。自慢のアイドルだ」
凛「……ありがと、プロデューサー」
P「べつに感謝されるようなことは言ってないが……それで、どうしてポッキーゲームなんて言い出したんだ?」
凛「……その話題、まだ残ってたんだ」
P「俺は流した覚えはないが……で、どうなんだ?」
凛「べつに、大した理由じゃないけど……未央とか、加蓮が、さ」
P「あー……なんとなくわかった」
凛「うん。まあ、そういうことかな」
8: 以下、
P「あいつらはそういう話題、好きそうだからな。俺も――あ、いや、なんでもない」
凛「……プロデューサー、未央と加蓮とポッキーゲーム、やったの?」
P「え!? いや、やってない。やってないぞ!」
凛「……本当に?」
P「本当だ。やってない。絶対やってない。嘘じゃない」
凛「『やろう』って言われた?」
P「言われっ……てない。言われてないぞ、うん」
凛「未央や加蓮に聞いてもいい?」
P「んっ……そ、それは、ちょっと、やめてくれると嬉しい」
凛「ふーん……」
P「な、なんだよ」
凛「プロデューサーの嘘つき」
P「……ごめん」
9: 以下、
凛「……ううん、私の方こそ、ごめん。プロデューサーは、やってないんだもんね。それなのに、責めるように言っちゃって……ごめんね、プロデューサー」
P「いや、お前が謝ることでもないと思うが……」
凛「ううん。プロデューサーは、誰ともポッキーゲームなんてやってないんだよね。それなのに、私――」
P「ん? ……あ、ああ、そうだな。俺は誰ともポッキーゲームなんてやってない。うん」
凛「……プロデューサー?」
P「……な、なんだ?」
凛「……誰かとは、やったんだ」
P「……やってないぞ?」
凛「そうなんだ」
P「あ、ああ」
10: 以下、
凛「……」
P「……」
凛「……ねえ、プロデューサー」
P「な、なんだ?」
凛「ポッキーゲーム、やらない?」
P「は!? え、いや……は?」
凛「誰かとやったのなら、私としてもいいでしょ?」
P「いや、どういう理屈だよ……というか、アイドルがそんなこと」
凛「プロデューサーがやったのはアイドルと、じゃないの?」
P「……そ、そもそも、やってないし」
凛「往生際が悪いね、プロデューサー」
P「……でも、その、さすがにそれは、な」
11: 以下、
凛「……プロデューサーは、私とポッキーゲームするの、嫌なの?」
P「それは……その質問はずるくないか、凛」
凛「……ふふっ、そうだね。ごめん、プロデューサー。冗談だよ」
P「お前……冗談でも、こういうことはするなよ」
凛「うん、そうだね。ごめんね、プロデューサー」
P「……まあ、わかればいいが」
凛「だから、はい」
P「……なんだ、これ」
凛「ポッキー。お詫びに、一本、ね」
P「……そうか。じゃあ、もらうよ」
12: 以下、
パクッ
P「……」
凛「……」
P「……何、してるんだよ、凛」
凛「ポッキーを食べてる、かな」
P「……わざわざ俺が食べようとしたポッキーの反対側に口を付けた意味は?」
凛「そこにポッキーがあったから、かな」
P「……ポッキーゲーム、やらないんじゃなかったのかよ」
凛「……プロデューサーこそ、口、離さないんだね」
13: 以下、
P「……」
凛「……」
P「……ポッキーを咥えながらって、ちょっと、喋りにくいな」
凛「……そうだね」
P「……早く、食べないとな」
凛「……うん」

16: 以下、
【おまけ】
凛「そう言えば、プロデューサーがポッキーゲームをしたのって、誰だったの?」
P「ん? ……それ、言わなくちゃダメか?」
凛「……言いたくないなら、いいけど」
P「……みりあと」
凛「えっ……プロデューサー、そういう趣味だったの?」
P「違うぞ!? みりあはポッキーゲームがどういうものか知らなかったみたいでな……それで、どうしてもやりたいって言うから仕方なく……もちろん、すぐに離したけどな!?」
凛「ふーん……私の時は、すぐに、離さなかったのにね」
P「……それ、お前が言うか?」
凛「……ふふっ。そうだね、ちょっと、意地悪だったかも」
P「本当にな」
17: 以下、
凛「……ねえ、プロデューサー」
P「なんだ?」
凛「……いつか、私がアイドルを引退した後に……ポッキーなしで、やっちゃ、ダメかな」
P「……その時も、凛がそうしたいって思っていたら、な」
凛「……約束だよ」
P「……ああ」

18: 以下、
終わりです。
読んで下さってありがとうございました。
19: 以下、
ふーん、プロデューサーのポッキー……
まあ、悪くないかな。
21: 以下、

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