真「魔法の指輪が無くたって」back

真「魔法の指輪が無くたって」


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1:
カメラマン「いいよぉ!かっこいいよ、真ちゃん!」カシャァカシャァカシャア
ファン「きゃぁぁぁぁあ!?真様ぁぁぁぁぁあ!」
雪歩「真ちゃん良すぎぃ???!!!」
真「…」
2:
P「え?思ってたのと違う?」
真「はい…僕はこう…なんていうかもっと…フリフリーってして、キャピキャピーってしたかったんですけど…」
P「うん…だろうなとは思ってたけど…」
3:
真「僕にはそんなに魅力がないんでしょうか…」
P「いやいや、中性的っていうのは立派な魅力であってな…」
真「僕は女の子らしくなりたいんですよ!」
5:
雪歩「ま、真ちゃんは十分可愛いし、女の子らしいよぉ!」
真「ふーん…」
雪歩「な、何?」
7:
真「じゃあ雪歩は僕のことを見てもなんとも思わないんだ…」
雪歩「そりゃ…」
真 ドンッ
雪歩「!?」
P「壁ドン!?」
9:
真「嘘をつくなんて…いけない子猫ちゃんにはお仕置きが必要だね?」
雪歩「きゃぁぁぁぁあ!真ちゃんかっこい…あっ…」
真 ウルッ
11:
雪歩「ま、真ちゃん、違うの!これは…つい…魔が差したと言うか…」
真「もういいよ!そうやって雪歩も僕をバカにして…うわぁぁぁぁぁぁあん!?」ダッ
雪歩「真ちゃん!?」
P「出ていてしまった…」
12:
街中
真「ひっぐ…みんなして…僕をバカにするんだ…えっぐ…」
怪しい男「そこのお嬢さん」
真「うぅぅ…はっぐ…」
13:
怪しい男「そこのお嬢さんったら」
真「ひっぐ…ぼ、僕ですか?」
怪しい男「そうですよ、そうに決まってるじゃないですか」
14:
真「えっぐ…えへへ、嬉しいなぁ…僕みたいな…男みたいな女をお嬢さんだなんて…」
怪しい男「いえいえ、何を言ってるんですか。あなたのような美しいお嬢さんを男だなんて…」
真「そんなこと初めて言われましたよ…お世辞だとしても嬉しいです…」
16:
怪しい男「お世辞だなんて…しかし、もしもそうだとするならば、容姿ではなくイメージの問題なのかもしれませんね。菊地真さん?」
真「なっ!?なんで、僕の名前を…」
怪しい男「はっはっは、あなた程の有名人なら誰でも知っていますよ」
真「あっ…そういえばそうか…」
17:
怪しい男「あなたは美しい。しかし、その美しさも強さには隠れてしまう…」
真「強いから…僕は強いから可愛くなれないんですか?」
怪しい男「えぇ、せっかくの美しさをその強さで台無しにしている…」
真「そんな…どうすれば…」
18:
怪しい男「そんなあなたにこの魔法の指輪をあげましょう」
真「魔法の指輪?」
19:
怪しい男「えぇ、この魔法の指輪をつければ、あなたの強さは無くなり、たちまちか弱い女の子になれますよ?」
真「か弱い…女の子…」
20:
怪しい男「更に、そのパンチ力は料理の腕前に、キック力は裁縫の腕前に…つまりは戦闘力がそのまま女子力に早変わりです」
真「女子力…」
21:
怪しい男「つけたら最後、本人が心から望まない限り2度と外せませんがどうします?」
真「僕は…」
怪しい男「?」
真「僕は…可愛い女の子になるために…アイドルになったんだ…だから…」
22:
真 カチャッ
真「僕はその目標を達成する!」
怪しい男「うっひっひっひ…応援してますよ?」
23:
その後…
真「…とは言うものの、本当に弱くなってるのかなぁ…」
ガチャッ
真「ただいま?」
24:
亜美「あ!まこちん!」
真美「探したよ!」
真「亜美に真美じゃないか?探したって?」
25:
亜美「まこちんが事務所飛び出しちゃったって言うからみんなで探してたんだよぉ!」
真「あぁ…ごめんね、もう大丈夫だから…」
真美「おーい、兄ちゃーん!まこちん居たよー!」
26:
P「おぉ、居たか!真、確かにお前の気持ちもわかるが、だからって飛び出し…」ガッ
亜美「あっ…」
真美「兄ちゃん!危ない!」
27:
P「ん?とっ…とっ…うわぁぁぁ!?」トンガラガッ...ムニュ
亜美「ん?」
真美「むにゅ?」
28:
P「ん?なんだ?この慎ましいながらも柔らかい何か…」モミモミ
真 プルプルプルプル
P「は…」
29:
真「いつまで…揉んでるんですかぁぁぁぁあ!?」ガッ
亜美「ま、まずい!?」
真美「あれはまこちんの対πタッチ用撃滅殺戮奥義『魔殺魔殺凛』!?」
30:
亜美「あれをくらえば流石の兄ちゃんでもひとたまりも…」
真「うぉぉぉぉぉぉお!!」
亜美真美「「兄ちゃぁぁぁぁぁあん!?」」
真 ペチンッ
P真亜美真美「「「「へ?」」」」
32:
真「あ、あれ?あれ?」ペチンッペチンッ
P「何してるんだ?真?」
亜美「そうだよ、まこちん。ふざけてんの?」
真「いや…ふざけてるわけじゃ…」ペチンッペチンッ
34:
真美「いつもみたいにぶっ飛ばさないの?」
真「いつもぶっ飛ばさないよ!」
P「でも本当にどうした?体調が悪いのか?」
真「いや、実は…」カクカクシカジカ
35:
P亜美真美「「「魔法の指輪?」」」
真「そうみたいで…」
亜美「まこち?ん、そんな嘘、もう亜美たちにも通じないよ?」
真「いや、本当なんだってば!」
36:
真美「ほらほら、そんなおもちゃの指輪なんか真美が取ってあげ…ん?」グイグイ
真「ちょっ!?真美!痛いよぉ!」
真美「あり?取れないよぉ!」グイグイ
38:
真「だから魔法の指輪なんだってば!」
亜美「ふーん、なら何しても取れないの?」
真「僕が望まない限りは抜けないらしいよ」
39:
亜美「まこちんが望まない限り?」
真「そう、僕が外したいと思わない限りは外れないって言われたよ」
真美「まこちん、外したくないの?」
真「ん?なんで外さなくちゃいけないの?」
40:
亜美「だ、だって、まこちんが変わっちゃうんでしょ!?」
真美「真美、そんなの嫌だよ!まこちんはまこちんのままでいてよ!」
真「いや、僕は僕だよ?ただ戦闘力が女子力に置き換わっただけで…」
亜美「いや、それ普通は置き換わらないかんね?」
41:
真美「兄ちゃんからもなんか言ってよぉ!」
P「ん?別にいいんじゃないか?」
亜美真美「「兄ちゃん!?」」
42:
P「何をそんなに驚くんだよ?」
亜美「いや、何でも何も…」
真美「まこちんが変わっちゃうんだよ!?」
P「いや、変わるってわけじゃないだろ。現にちゃんと真だし」
亜美「それはそうだけど…」
43:
真「でも…僕が言うのも何なんですけど…いいんですか?今までとはプロデュース方法も変わっちゃうと思いますけど…」
P「それは俺が考えることだ。俺の仕事はお前たちを輝かせることなんだからな。お前たちは安心して輝けばいい」
真「プロデューサー…」ジ-ン
亜美「うーん…」
真美「そんなもんなのかなぁ…?」
44:
亜美「でもどうすんの?まこちん、今までみたいにスポーツとか体力系のお仕事はできなくなっちゃったんでしょ?」
真「まぁそうだけど…」
真美「ならどうすんのさ!お仕事来なくなっちゃうよ!?」
P「まぁそのへんのことはおいおい考えるとして…」
45:
春香「うわぁ!?」
P「ん?」
亜美「はるるんの声だ!」
真「給湯室から聞こえたね…」
46:
真美「はるるん?どうかしたの?」
春香「それが…」
千早「いえ、ごめんなさい。私が悪いの…」
亜美「千早お姉ちゃんまで…」
P「何があったんだ?」
47:
千早「私が春香に料理を教えてほしいって頼んだんです」
春香「だから比較的簡単な肉じゃがから教えてあげようと思って、給湯室で作ってたんですけど…」
亜美「はるるんの肉じゃが!?」
真美「食べたい!食べたい!」
48:
春香「いや…それが…」
千早「私がお醤油と間違えてソースを入れちゃって…」
亜美真美「「えぇぇぇぇ!?」」
P「またありがちなミスを…」
50:
亜美「じゃあこれもう食べれないの?」
春香「うーん、止めておいた方がいいかなぁ…」
真美「そんなぁ…凄く美味しそうなのに…」
51:
千早「ごめんなさい…私が間違えたから…」
春香「千早ちゃんは悪くないよ!私がよく確認せずに渡したから…」
真「うーん…」
P「どうしたんだ、真?」
52:
真「この肉じゃが、まだ何とかなるかもしれせんよ?」
亜美「えっ!?」
真美「本当に!?」
春香「いや、流石にここからは…」
53:
真「千早、ちょっとかしてみて」
千早「え、えぇ…それはいいんだけれど…」
真「こうなったら…こうして…」カチャカチャ
春香「サルサソースと?」
千早「とろけるチーズで?」
54:
真「できた!」
亜美「うあうあー!?洋風肉じゃがだぁ!」
真美「でも肝心の味は…モグモグ…美味ちい!?」
春香「凄い!こんなの私でもできないよ!」モグモグ
55:
千早「でもどうして真がこんなことを?」
P「これも指輪の力なのか?」
春香千早「「指輪?」」
真「実はね…」
カクカクシカジカマコマコリンリン
春香「そんなことが…」
57:
千早「にわかには信じがたいけれど…これを見せられると…」
P「信じるしかないな…」
真「へっへーん、これからはこういうキャラでやっていきますからね!」
亜美「うあうあー!だからダメだっばー!」
真美「そうだよぉ!」
58:
千早「何であなたたちがそんなに反対するのよ…」
真美「だ、だって、まこちんが変わっちゃうんだよ!?」
亜美「そうだよぉ!まこちんがまこちんでなくなるなんていやだよぉ!」
59:
春香「いや、別にスポーツ番組やめて料理番組始めるだけでしょ?」
亜美「だから何でそんなに落ち着いていられるのさ!」
真美「みんな薄情だよぉ!」
P「いや、だからな亜美、真美…」
60:
亜美「だいたいはるるんはもっと危機感持たないと!」
春香「へ?私?」
真美「そうだよ!はるるんの第二にホームである料理系にお仕事がまこちんに取られちゃうよ?」
61:
春香「え?第一は何なの?」
亜美「そりゃリアクションっしょ?」
春香「私はアイドルですよ!アイドル!!」
真美「えっ!?」
春香「本気で驚かれた!?」
63:
亜美「でも真面目な話、こんなにかっこいいまこちんが料理できちゃったらはるるんは…」
真美「もうリボンだけじゃ…」
春香「誰が無個性だ!」
千早「そこまで言ってないわよ…まぁ、ボロクソだけれど…」
64:
P「大丈夫だぞ、春香。モコズキッチンが始まってもおしゃべりクッキングはなくならなかっただろ?」
春香「それ全くフォローになってませんよ!?」
65:
P「こうして真のキャラ変更は着々と進められた…」
真「ほら、オリーブオイルはこの高さからなりよ?」キャピピピピ-ン
カメラマン「いいよぉ!かっこいいのに可愛いよ、真ちゃん!」カシャァカシャァカシャア
ファン「きゃぁぁぁぁあ!?真様ぁぁぁぁぁあ!」
雪歩「可愛い真ちゃんも良すぎぃ???!!!」
P「最初はどうなることかとも思ったが、世間ではこれまで以上に受け入れられたようだ…」
66:
真「へっへーん!どうですか!これが僕の実力ですよ!」
P「いや、別に俺は疑ってはいなかったけど…」
亜美真美「「ぐぬぬぬぬ…」」
伊織「あんたたちはまだやってんの?」
67:
亜美「だってぇ…」
真美「まこちんがぁ…」
伊織「にしたってしつこいわよ」
68:
響「なんだお前たち、今の真は嫌いか?」
亜美「嫌いとかそういうんじゃないけど…」
響「ならいいじゃないか」
真美「でもぉ…うあうあー!なんかよくわかんないけどとにかくダメだよぉ!」
伊織「意味わかんないわね…」
69:
P「まぁ2人ともなんやかんやで最年少の子供だからな…頭では理解できても、感情を抑えられないこともあるだろうさ…」
亜美「とにかく!亜美たちは認めないかんね!」プンスカ
真美「そーだ、そーだ!」プンスカ
70:
真「それはそうと今日は2人にプリンを作ってきたんだけど…」
亜美「プリン!?」
真美「食べる!」
71:
真「はい、どうぞ」
亜美「美味ちい!」モグモグ
真美「まこちん大好き!」モグモグ
伊織「理屈でわからなくても味覚でならわかるの?」
P「いや、それは…」
72:
真美「いつまでもそのままのまこちんでいてね!」モグモグ
亜美「ありのままが一番だよ!」モグモグ
響「手のひらクルックルだぞ…」
真「へへへ、美味しいなら良かったよ」
73:
伊織「それにしてもつけたらお淑やかになる指輪ねぇ…」
P「どうしたんだ伊織?」
伊織「いや、ちょっとね…」
響「それはそうと雪歩遅いな。このままじゃ収録に間に合わないぞ?」
74:
P「確かにな。ちょっと探しに…」
prrrr
P「ん?電話か…はい、もしもし?律子か…えっ!?あずささんが!?」
響「間が悪すぎるぞ…」
75:
P「いや、探しに行きたいのはやまやまなんだが…」
伊織「いいわよ。雪歩は私たちで探してくるから」
P「そうか?」
76:
亜美「亜美たちも探すー!」
響「そうだな、二手に分かれて探そう」
真美「ラジャー!」
P「すまん、よろしく頼む」
77:
亜美「おーい、ゆきぴょーん!」ガサガサ
真美「どこー!?」ゴソゴソ
真「…雪歩がそんなところに居るわけないだろ?」
78:
亜美「だってどこ探してもいないんだもん」
真「だからってゴミ箱の中に居るわけないだろ?」
79:
真美「あ、いた!」
真「え?どこに?」
亜美「本当だ!あそこに縛られてる!」
真「あぁ、本当だね、あそこに縛られ…って、えぇぇぇ!?」
80:
雪歩「う、うぅ…」
亜美「何してんの、ゆきぴょん?」
真美「早く外してあげよー!」
真「ちょっとちょっと!流石に怪しいてば!」
81:
雪歩「ま、真ちゃ…」
亜美「どーせ、宿題やってなくてりっちゃんに怒られたとかっしょ?」
真「いや、亜美たちじゃないんだから…」
82:
真美「どのみち早く解いてあげなきゃ。時間がなくなっちゃうよ」
亜美「そーだね、ゆきぴょーん!今行くねー!」
雪歩「ダ…メ…」
亜美「ん?」
83:
雪歩「来ちゃダメ!」
真美「来ちゃダメって言われても…」
真「真美!危ない!」ガッ
ビュンッ
真美「うわぁ!?」
亜美「何!?なんか飛んできたよ!?」
84:
???「へっへっへ、身体能力は落ちても洞察力は落ちてなかったようだな」
亜美「ん?誰?このおっちゃん?」
真「あ、あなたは…指輪をくれた…」
怪しい男「そう、僕だよ」
86:
真「あなたが…どうして…」
雪歩「真ちゃん!亜美ちゃん!真美ちゃん逃げて!この人が私を…」
亜美「えっ!?そうなの!?」
87:
真美「ゆきぴょんを離せ!」
怪しい男「おーっと、それ以上近づくなよ?雪歩ちゃんの可愛いお顔に傷がつくぜ?」スチャッ
雪歩「うぅ…」
真美「ゆきぴょーん!?」
89:
真「なんでこんなことを…目的は何なんだ!」
怪しい男「うへへへへ、そりゃ765プロのアイドルをペロペロするためよ!」
亜美「割と最低なやつだ!?」
90:
真美「んっふっふ?。でも、おっちゃんミスったね?ゆきぴょんがこんなことになったらお弟子さんたちが黙ってないよ?」
亜美「あっ!そうだ!おっちゃん!ゆきぴょんを解放しないと穴掘って埋められちゃうよ?」
怪しい男「ふっふっふ…」
真「何がおかしいんだ!」
91:
怪しい男「逆だよ、逆」
真「逆?」
怪しい男「萩原雪歩がいるからこそ…大事な大事なお嬢様がいるからこそ、萩原組は手を出せない。言いなりになるしかないんだよ」
亜美「うぐぅぅ…」
92:
真美「な、ならいおりんだ!水瀬財閥がなんとかしてくれるよ!」
亜美「そうだ!なんかよくわかんないけど兄ちゃんが『表の水瀬、裏の萩原』って言うくらいだから…」
怪しい男「その水瀬財閥とやらもこうしてお嬢様が捕まってしまえばなんのことはない」グイッ
伊織「きゃあっ!?」ズサッ
響「ぬひゃあ!?」ズサッ
真「伊織!?響!?」
93:
伊織「ごめんなさい、捕まっちゃったわ…」
響「自分がついていながら情けないぞ…」
亜美「うぅぅ…兄ちゃんもいないし…」
真美「絶対絶命っしょー!?」
94:
怪しい男「まぁ何にせよ、これで『765プロ四大戦力』は封じられた!」
真「765プロ四大戦力だと!?」
95:
怪しい男「あぁ、765プロを制圧する上で封じなければならない4つの勢力、『萩原組』『水瀬財閥』『P』…そして君、『菊地真』だよ」
真「だから僕にこの指輪を…」
96:
怪しい男「はははは!まさかあんなに簡単にいくとは思っていませんでしたけどねぇ!しかし、これで今やあなたはひ弱な乙女。完全に封じましたよ?」
真「ふん!そんなのこの指輪を外せば…」
伊織「ダメよ!止めなさい!」
97:
亜美「いおりん、なんで止めるの?」
伊織「それは魔法の指輪なんかじゃない…それは先月水瀬財閥の研究所から盗み出された『能力変換機』よ!」
真美「のーりょくへんかんき?」
真「何それ?」
99:
伊織「簡単に言えばエネルギー保存の法則よ…そいつは運動能力と引き換えに女子力を上げる機械だって言ってたらしいけど、実際はそんなにチャチなもんじゃないわ…」
真「な、何だって…」
伊織「女子力でも運動能力でも、その能力値を丸々他の能力に上乗せできるの…本来ならどのステータスにも変換できるものだけど、今回は運動能力から女子力に限定してるからそんなに小型にできていたのよ!」
亜美「なるほど…」
伊織「まさかこんなやつの手に渡っていたなんてね…」
100:
真美「でも、なんで外しちゃダメなの?」
伊織「運動能力がそのまま女子力になる…でもそれじゃあ運動能力を女子力に変換するエネルギーはどこからくると思う?」
亜美「?」
真美「どっから来るの?」
101:
伊織「…本人の意思の強さよ」
真「僕の…意思?」
伊織「えぇ、あなたが望む姿になりたいという気持ちがその指輪の原動力なの」
真「確かに僕はそうなりたいって思ってたけど…」
102:
伊織「その気持ちがある限り、指輪は作動し続けている。真から指輪へのエネルギー供給は行われ続けている…そんな中無理やり外したりしたら…」
亜美「外したりしたら?」
伊織「指輪が壊れるだけじゃすまないわよ…最悪、つけてる方の腕が弾け飛ぶわ…」
真「なっ!?」
103:
亜美「そんな…」
怪しい男「いーひっひっひっひー!そういうこった。これでもう君は手を出せない!」
真「くっ…」
104:
響「卑怯だぞ!」
怪しい男「卑怯?伊織ちゃんも言ってただろ?この結果は真ちゃんが望んでいたことだよ」
真「僕が…望んで…」
怪しい男「そうだよ、君は友達を守ることよりも、可愛くなることを選んだんだ…」
105:
真「ぼ、僕は…そんなこと考えてなんか…」
怪しい男「なら外してみたらいい。本当に考えてなければすんなり外れるはずさ」
真「そ、それは…」
怪しい男「できないよね?可愛い可愛いって言われて嬉しかったもんね?気持ち良かったもんね?それを手放すのは惜しいって考えちゃってるよね?」
106:
真「僕は…そんな最低なことを…」
雪歩「違う!違うよ真ちゃん!」
真「雪歩…」
亜美「そうだ!適当なことばっかり言うな!」
真「亜美…」
107:
真美「まこちん!ここは真美たちが食い止めるから、早く兄ちゃん呼んできて!」
真「ま、真美…それは…」
真美「いいから早く!」
怪しい男「ウィッヒッヒ、2人がかりとはいえ一番幼い君たちでなんとかなると思っているのかい?」
108:
亜美「うるさい!そんなんじゃないもん!」
真美「まこちんは…まこちんは、今までいっつも真美たちのこと守ってくれたもん!」
亜美「変な人に絡まれた時も、野良犬に追いかけられた時も、まこちんは守ってくれたもん!」
真美「なら今度は真美たちがまこちんのことを守るんだ!」
真「亜美…真美…」
109:
怪しい男「ふん、ならまずは君たちからペロペロするまでだ!」
亜美真美「「うぁぁぁぁぁぁあ!?」」
真(僕は…僕は何をしてるんだ…)
110:
亜美「まこちん!今のうちに逃げてぇぇぇぇ!」
真(本当なら僕が守らないと…いや、守りたいのに…)
真美「うぁぁぁぁぁぁあ!?そ、そんなとこ…あぁぁ…」
真(なのに僕は…可愛い可愛いって持て囃されるのに必死で…それとも腕が無くなるのが惜しいのか…)
111:
亜美「真美を離せぇぇぇぇ!うわぁ!?」
真(これでいいのか…菊地真…)
真美「亜美ぃぃぃ!?」
真(腕よりも…可愛さよりも…大切なものが、お前には無いのか…)
112:
真「そんなんじゃ…ないだろ!」
亜美真美雪歩響伊織「「「「「!?」」」」」
真「うぉぉぉぉぉぉ!」
亜美「まこちんが…」
真美「無理やり指輪を…」
113:
伊織「む、無茶よ!真、止めなさい!」
怪しい男「ふははは、血迷ったのかい?僕としては君のことも傷つけたくはないんだけど…」
真「うぉぉぉぉぉぉ!」
響「真!」
雪歩「真ちゃん!」
114:
真「らぁぁぁぁぁぁあ!?」
スポンッ
亜美真美雪歩響伊織怪しい男「「「「「「!?」」」」」」
117:
真「はぁ…はぁ…はぁ…」
亜美「指輪が…」
真美「抜けた…」
怪しい男「ば、バカな!?それは心から望まなければ…」
真「だから心から望んだんだよ…『みんなを守りたい』ってね!」
響「真…」
118:
怪しい男「バカげてる!そんなことのために今の…可愛いと思われてる現状を捨てるのか!?君の望んだ世界を捨てるのか!?」
真「あぁ、確かに楽しかったよ…」
怪しい男「ならどうして!?」
真「でもそれは、みんなを見捨ててまで欲しいものじゃない!」
雪歩「ま”ご”ど”ぢ”ゃ”?ん”!?」ドバァ
119:
怪しい男「はっ!そうかい?なら少々手荒くなるけど実力行使だ!」ブンッ
真「くっ…この…」ガシッ
響「真!気をつけろ!その男、目的は最低だけどめちゃくちゃ強いぞ!」
真「くっ…はぁ…はぁ」
121:
怪しい男「今なら、君だけなら逃げれるかもしれないよ?」
真「ふざけるな!ここでみんなを見捨てる僕なんて、いくら可愛くったって好きになれない!誰から好かれたって、自分が好きじゃない自分なんてまっぴらだ!」
122:
怪しい男「そうかい…それじゃあ…」
真(はっ!?ま、まずい…この男、ナイフを…)
怪しい男「動けなくなってもらおうかぁぁぁぁぁあ!?」ブンッ
伊織響「「真!」」
亜美真美「「まこちん!」」
雪歩「真ちゃん!」
真(あぁ…僕…これで死んじゃうのかな…)
123:
真(でも良かった…最後に…最後にちゃんと自分の好きな自分がわかったんだから…)
ガシッ
真(ん?まだこないのかな?)
怪しい男「なっ!?お、お前がなぜここに!?」
真(お前?)
124:
P「よく言ったな、真!」
亜美真美「「兄ちゃん!?」」
雪歩響真「「「プロデューサー!?」」」
伊織「あんた、遅いのよ!」
P「うぐっ!?これでも急いできたのに…」
125:
怪しい男「なぜだ…お前は三浦あずさを探しに行ったハズじゃ…」
P「あぁ、そうだよ?探して、見つけて戻ってきた。ただそれだけだ」
怪しい男「バカな!?彼女の周期的に今回は海外まで迷っているはずなのに…」
P「あずささんの行動が周期でわかれば苦労しねーよ」
怪しい男「くそ…近場だったのか…」
126:
P「真、お前に一つ言っておくことがある」
真「な、なんですか?」
P「あの時、俺がキャラ変更に反対しなかったのはな、『変える前がダメだったから』でも『変えた後の方が良かったから』でもない『変えた後でも良かったから』だ」
127:
真「それって…どういう意味ですか?」
P「お前は、そのままで十分に可愛いって意味だよ」
真「なっ!?そ、そんなこと…あり得ないですよ…」
P「なんでそんなとこで卑屈なんだよ、お前は…運動能力があってもなくても、女子力があってもなくても、お前は仲間を助けるために立ち上がってるじゃないか」
真「そんなの当たり前じゃないですか!」
128:
P「その当たり前が中々出来ないんだよ。その姿勢こそ、お前の魅力であり、美しさだ」
真「美しさ…」
129:
P「俺の仕事は、アイドルを…宝石の原石を磨き、輝かせることだ。運動能力も、女子力も、宝石を見てもらうための方法でしかない。見てもらっても、宝石が…中身が綺麗でなければ意味がない。お前はどっちでも売れただろ?つまりはそういうことなのさ」
真「いいんですか…僕で…」
P「お前だからいいんだよ、悩みながらでもみんなのためにその指輪を外せるお前だからこそ俺は信じたんだ」
真「プロデューサー…」
130:
怪しい男「ごちゃごちゃうるせーなぁ!お前はアイドルじゃねーから手加減無しだぜ!?」
P「…お前たちに教えることがもう一つある」
亜美「な、何?兄ちゃん?」
131:
怪しい男「うぉぉぉぉぉぉ!?」
P「お前たち、アイドルという宝石を輝かせるのがプロデューサーの仕事だ…」スタスタスタ
響「プロデューサー!無闇に近づいたら危ないぞ!」
132:
怪しい男「ふん!」ブンッ
P ドゴォン
真美「に、兄ちゃぁぁぁぁぁあん!?」
133:
P「そして…」
怪しい男「なっ!?効いてないだと!?」
P「その宝石にふりかかる埃を掃除するのもプロデューサーの仕事だ…こんな風にな」
134:
怪しい男「やろぉ…」
P「お前にも一つ言っておく…仮にも765プロのファンなら覚えておけ…」
怪しい男「うぉぉぉぉぉぉお!」
P「真はまこまこりんって言ってる時が最高に可愛いだろうがぁぁぁぁぁあ!」ブンッ
怪しい男「へぶしっ!?」ドゴォンッ
135:
真(その後、プロデューサーは難なく男を捕まえた)
真(男は警察に突き出された、正直あの程度なら直ぐに出てくるんじゃないかとも思っていたけど雪歩が『うちに任せてもらえれば…』って言っていた。そこから先は怖いので詳しく聞いていない…)
136:
真(指輪はあれから光らない。伊織曰く『壊れたわけではない』らしい…壊れていないのに効果が出ないってことは…つまりはそういうことなんだろう)
真(今回のことで、僕は少し…ほんの少しだけかもしれないけれど、自分のことが好きになれた気がする。そう、ほんの少しだけ…)
137:
P「よし、真、仕事に行くぞ!」
真「はい、今日も頑張ります!」
真(プロデューサーが言ってくれた『お前は、そのままで十分に可愛い』その言葉を胸に今日も僕は仕事に励む。僕は可愛いんだ!そう思えるようになった大事な言葉だから…でも…)
138:
P「今日はまずメンズナックルの表紙撮影。続いてプロテインのCMと…あ、男装モノのドラマも決まったから…」
真「…」
13

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韓国の伝統絃楽器の伽耶琴で「Space Oddity」をカバー

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