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穂乃果「真姫ちゃんのチョコが食べたいなぁ」


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真姫「(今日の練習もハードだったわね……)」
穂乃果「ねぇねぇ、真姫ちゃん! 明日は何の日でしょう!?」
真姫「ルペルカリア祭の前日」
穂乃果「るぺ? えっと……? よく分かんないけど、バレンタインデーだよぉ?」
真姫「そうね……」
穂乃果「チョコ……」
真姫「……」
穂乃果「欲しいなぁ」
2:
穂乃果「チョコ、欲し」
真姫「あぁぁもう! 分かってるわよ、明日持ってくるから!」
穂乃果「待ちきれないよぉ?」
真姫「子供じゃないんだから……私より年上でしょ?」
穂乃果「μ’sに年齢は関係ありません!」
真姫「今のは当てはまらないと思うんだけど……」
3:
穂乃果「はぁ……ちょこちょ?こちょこれ?と?お?いしっ♪」
真姫「明日って言ってるでしょ、もぉ……これでも食べて我慢して」
穂乃果「むむぅ?」モグモグ
真姫「不満なら食べなくていいわよ?」
穂乃果「明日のチョコって、もしかして……」
真姫「μ’sのメンバー全員が食べられるように、大きいのを持っていくわ」
穂乃果「穂乃果だけの分じゃ……ないの?」
4:
真姫「ふふっ。穂乃果、不満そうね」
穂乃果「くれるのはすご?く嬉しいけど……」
真姫「けど?」
穂乃果「真姫ちゃんにとって、穂乃果は皆と同じくらいの愛情なんだなぁって」
真姫「えぇっと……同じだけど?」
穂乃果「うん、そうだよね……」
真姫「もう、なんなのよ?。言いたいことがあるなら言いなさいよ」
穂乃果「……穂乃果だけ特別に、真姫ちゃんの手作りチョコ……欲しい」
7:
真姫「ヴェェ……」
穂乃果「そ、そんな顔しなくても」
真姫「だって、チョコなんて手作りしたことないし……めんどくさい」
穂乃果「そんなぁ……穂乃果、真姫ちゃんの彼女だよね?」
真姫「ばっ、ばか! 誰かに聞こえたらどうするのよ!」
穂乃果「もう、隠れて付き合うのもやめたいよぉ?」
真姫「恥ずかしいから、だめよ」
8:
穂乃果「μ’s内だったら言っても大丈夫だってば?」
真姫「い・や・よ?! 希なんて絶対からかってくるでしょ?」
穂乃果「大丈夫だよ?。真姫ちゃん、いっつもイジられてるからたいして変わんないよ?」
真姫「それ、どういう意味よっ!」
穂乃果「真姫ちゃんの手作りチョコが食べたいよぉ?」
穂乃果「色々だめってされてるから、穂乃果苦しいよぉ?」
真姫「……しょうがないわね。分かったから、くっつかないで」
穂乃果「良いの!? やったぁ!!」
9:
真姫「穂乃果は作るの?」
穂乃果「えっ?」
真姫「えっ? じゃないわよ。穂乃果は私にチョコくれるの?」
穂乃果「欲しいの?」
真姫「べっ/// 別に欲しくないけどっ///」
穂乃果「うそだぁ?。真姫ちゃん、穂乃果の手作りチョコ欲しいんでしょ?」
真姫「欲しくないって言ってるでしょ」
穂乃果「本当のこと言ってくれないと、あげないよ?」
真姫「……欲し……」
穂乃果「欲し?」
真姫「い……欲しい///」
10:
穂乃果「えへへ、真姫ちゃんかわいいなぁ。よしよししてあげる?♪」
真姫「もうっ、触らないでっ/// 私も作るんだから忘れないでよっ!?」
穂乃果「忘れないよ? だって、もう真姫ちゃんにあげるチョコ、家にあるもん」
真姫「えっ……えぇっ!? もう作ってるの!?」
穂乃果「うんっ♪ 後はラッピングするだけ」
真姫「ずっ、ずるいわよ! 作るなら先に言ってよ!」
穂乃果「サプライズだよぉ?」
真姫「じゃあ、明日まで隠しなさいよ……」
11:
穂乃果「えへへ。明日が楽しみだなぁ?♪」
真姫「もう……準備なんてしてないんだからね?」
穂乃果「ごめんね。でも、どうしても欲しくなっちゃって……」
真姫「まったくもう」
穂乃果「でも、穂乃果何でもする」
12:
真姫「何でもって?」
穂乃果「えぇっと……今日真姫ちゃんが午後から買い物行くんだったら、荷物持つとか」
真姫「行かないわ。今日はすぐ帰るから」
穂乃果「う?ん……じゃあ、明日真姫ちゃんがしたいこと何でも聞くね」
真姫「ふぅん……」
穂乃果「あっ、じゃあここでバイバイだね」
真姫「そうね……じゃあ、また明日」
穂乃果「ばいば?い! 明日楽しみ?!」
真姫「……ふふっ」
14:
真姫「行ったわね」
真姫「はぁ……穂乃果はいっつも突然、変なことを言い出すんだから」
真姫「穂乃果と付き合うのって、結構大変かも」
真姫「まぁ、そこが好き……じゃなくて///」
真姫「明日のこと考えなきゃ……って言っても、実は手作りチョコ……作ってるのよね」
真姫「恥ずかしいから、穂乃果にあげるつもりは無かったけど」
真姫「私が作ってたこと、見破ってたのかしら……まさかね」
24:
西木野邸
真姫「綺麗な、いちごのガトーショコラ……穂乃果には勿体ないくらいね♪」
真姫「ちゃんとシェフに習ってよかったわ。こんなの一人じゃ絶対できな……」
真姫「いや、できるわよ……これくらい。私は真姫ちゃんなんだから」
真姫「うんっ! 上手くラッピングもできたわ♪ さすが私……カンペキね」
真姫「まぁ、これを渡す勇気が無かったんだけど……穂乃果に感謝? なのかしら」
真姫「穂乃果って、あと一歩の勇気をくれるのよね……」
真姫「好きよ……」
真姫「最近、ひとりごとが多くなってきた気がするわ」
25:
真姫「何が、『好きよ……』なのよ///」
真姫「誰にも聞かれてないわよね……」キョロキョロ
プルルルル
真姫「きゃあっ!! なっ、何!? あぁ、電話ね……もう、びっくりするじゃない」
真姫「もしもし」
穂乃果「あっ、真姫ちゃん? 今時間だいじょうぶ?」
真姫「平気よ。もうチョコも作ったし」
穂乃果「えっ、ほんと!? すごぉい!」
真姫「ふふんっ。当たり前じゃない」
26:
穂乃果「さっきね。雪穂に、真姫ちゃんにチョコ作ってもらう約束した、って自慢したら怒られちゃった」
真姫「そうなの?」
穂乃果「うん。いきなり言ったら真姫ちゃんが困るじゃん。電話して謝れー!って」
真姫「雪穂ちゃんは良い子ね」
穂乃果「うん……改めて、無理させてごめんね。明日じゃなくても全然いいからね?」
穂乃果「って言おうとしたら、もうできてた」
真姫「ふふっ、いいわよ別に。このくらい真姫ちゃんなら余裕なのよ」
穂乃果「すごいなぁ……あっ、雪穂も真姫ちゃんのこと、真姫ちゃんって言ってるんだよ?」
雪穂「おねえちゃん///」
真姫「ふふっ。いいわよ、別に。嬉しいわ」
穂乃果「あっ、雪穂が『ちゃんと真姫さんって呼んでる』って怒ってる」
真姫「はいはい。もう、いいってば」
27:
穂乃果「じゃあ、そろそろおやすみだね」
真姫「うん。にぎやかで楽しかったわ。穂乃果、早く寝なさいよ?」
穂乃果「真姫ちゃんが雪穂みたいなこと言う?。えへへ、おやすみ?」
真姫「おやすみ」
ピッ
真姫「……ふふっ。良いわね」
真姫「早く明日にならないかしら」
29:
翌日
穂乃果「ま?きちゃん♪ おいでおいで」
真姫「何でクラスまで来てるのよ///」
穂乃果「えへへ、楽しみだったから……だめ?」
真姫「凛も花陽も驚いてたじゃない。付き合ってるのは秘密でしょ?」
穂乃果「ごっ、ごめんなさい……あの……」
真姫「ちゃんと持ってきてるわよ」
穂乃果「やったぁ! 真姫ちゃん大好き!!」
真姫「だから抱きつくんじゃないわよ?!」
30:
真姫「チョコは昼休みにあげるわ」
穂乃果「えぇっ、今くれないの!?」
真姫「良いでしょ、別に。昼休みまで食べられないんだから」
穂乃果「休み時間でも食べられるよ?」
真姫「ことりと海未に何か言われるでしょ?」
穂乃果「……たしかに」
真姫「もう。じゃあ、また昼休みね」
穂乃果「はぁ?い。楽しみに待ってるね」
31:
真姫「もう……」
凛「あれ? 穂乃果ちゃんは?」
真姫「えっ? えぇっと……おしゃべりしに来ただけみたいよ」
花陽「? そうなんだぁ」
真姫「穂乃果からメール来てる……(早くチョコ食べたいよぉ?!)……ふふっ」
凛「誰からのメール?」
真姫「うぅん……メイワクメールだったわ」
花陽「……」
32:
昼休み
穂乃果「待ってたよ!」
真姫「分かってるわよ。あと、いちいち休み時間のたびにメールしなくていいから……はい」
穂乃果「わぁ?い! 開けていい? 開けていい?」
真姫「どうぞ」
穂乃果「?♪ おっ? おぉっ!? なにこれ! ケーキ!?」
真姫「ガトーショコラ」
穂乃果「すごぉい!! 食べていい!?」
真姫「ちゃんと味わって食べるのよ?」
穂乃果「は?い!」
33:
真姫「(ふふっ、幼稚園児みたい)」
穂乃果「何で笑ってるの? あぁっ、おいひぃ……しっとりしてて……これイチゴ!? はぁ。いくらでも食べられる」
真姫「気に入ってくれて嬉しいわ」
穂乃果「こんなに美味しいんだから、気に入るよぉ?。真姫ちゃん大好き!」
真姫「穂乃果のチョコは?」
穂乃果「あぁっ、そうだった! 満足したら忘れてた……はい!」
真姫「生チョコね」
穂乃果「雪穂に怒られながら作ったんだ」
真姫「ご苦労様……美味しいわ」
穂乃果「えへへ///」
37:
穂乃果「ねぇねぇ。真姫ちゃん、あ?んして?」
真姫「ヴェェ……恥ずかしいんだけど」
穂乃果「ちょうだい? あ?ん」
真姫「分かったわよ……あ、あ?ん///」
穂乃果「ん?♪ おいしい! もっともっと!」
真姫「はいはい……あ?ん」
穂乃果「あ?ん」
真姫「(ちょっと楽しくなってきた)」
穂乃果「真姫ちゃん、ペース早いよぉ?」
39:
穂乃果「真姫ちゃんにも食べさせてあげる」
真姫「私はいいわよ」プイッ
穂乃果「え?、コッチ向いてよ?……しょうがない」パクッ
真姫「何で自分で食べて……んんっ!?」
穂乃果「えへへ/// 真姫ちゃんに口移し///」
真姫「なっ、なっ/// 何やってんのよ///」
穂乃果「だって、真姫ちゃんが食べさせあいっこさせてくれないんだもん」
真姫「だからって……はぁ。穂乃果のばか」
穂乃果「えへへ。おいしかった?」
真姫「まっ、まぁね///」
41:
真姫「穂乃果って結構強引よね」
穂乃果「えへへ……たまに暴走しちゃってるよね。それもこれも、真姫ちゃんが可愛いからだ?!」
真姫「きゃあっ! もう、穂乃果重いわよ」
穂乃果「休み時間が終わるまで……こうしていたいなぁ」
真姫「首筋がくすぐったいんだけど」
穂乃果「真姫ちゃん、くすぐったがり屋さんだもんね?」
真姫「何よソレ……んっ/// 穂乃果!」
穂乃果「ごっ、ごめんなさい」
42:
真姫「謝るんなら、最初からするんじゃないわよ」
穂乃果「真姫ちゃんは、こうやってくっついたりするのってイヤ?」
真姫「イヤじゃ、ないけど……ちょっと恥ずかしいかも」
穂乃果「そっかぁ……でも、真姫ちゃんのそういう感じ、好きだよ」
真姫「……ふんっ///」
穂乃果「真姫ちゃんになら……何をされても……あっ!」
真姫「なに?」
穂乃果「昨日の、穂乃果に何してもいい権利……使う?」
43:
真姫「効果は今日一日だけなんでしょ? 使いどころがあんまり無いわね」
穂乃果「キスして、とか?」
真姫「今したじゃない……しかも、それは穂乃果の願望でしょ?」
穂乃果「えへへ……でも、真姫ちゃんは穂乃果がしたいこと、嫌がりながらもやってくれるよね?」
真姫「何それ……意味分かんない」
穂乃果「分かるよ……真姫ちゃん」
真姫「……キスして、穂乃果」
44:
放課後
凛「真姫ちゃんのチョコ、すごく高そうにゃ!」
花陽「これ、本当に食べて良いの?」
真姫「いいわよ別に。貰い物だし」
穂乃果「わぁ?い。ん?! これ美味しいなぁ♪」
希「真姫ちゃんから貰った本命チョコより?」
穂乃果「う?ん、それは無いかなぁ。真姫ちゃんのチョコの方が……あっ」
真姫「……ばか///」
46:

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