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ことり「とってもスウィートなバレンタイン」


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1:
学校 廊下
放課後
ことり「ふふんふんふんふふん♪」
ことり(絵里ちゃんはどこかな?)
2月14日、今日はバレンタインデー?
ことりは絵里ちゃんのためにチョコを作ってきたのですっ
ことり「ふふんふふふーん♪」
『邪魔しないで!!!』
ことり「ぴぃ!?」ビクッ
『何よ!!!』
ことり「け、ケンカ?」
『私が先よ!!!』
ことり「こ、この先の教室から聞こえてきたけど......」
3:
教室前
『先輩!!!』
ことり「ち、ちょっと覗いてみようかな.....」
ガラ......
教室内
一年女子生徒A「絢瀬先輩!このチョコ受け取ってください!」
一年女子生徒B「わ、私のも受け取ってください!」
二年女子生徒C「ち、ちょっと!絢瀬先輩に渡すのは私が先よ!」
二年女子生徒D「二年の私たちに譲りなさい!」
ナニヨー! ドキナサイヨー!
センパイコウハイカンケイナイデスヨー!
絵里「え、えっと......」オロオロ
ことり「.........」
タッタッタッ.......
4:
中庭
ことり「.........」
絵里「ことり......?」
ことり「!」ビクッ
絵里「ここにいたのね。探したわ」
ことり「......絵里ちゃんってモテモテなんだね」ツーン
絵里「えっ、モテモテ......?」
ことり「あんなに沢山の女の子達に囲まれてたし」ツーン
絵里「沢山の女の子達......?
あぁ、さっきの空き教室でのことね」
ことり「......」コクン
5:
絵里「見ていたなら声を掛けてくれれば良かったのに」
ことり「.........」ツーン
絵里「もしかして......怒ってる?」
ことり「別に......怒ってないですよ?だ」
絵里「お、怒ってるじゃない......」
ことり「ふん......絵里ちゃんなんてもらったチョコの食べ過ぎで顔中ニキビまみれ.......は、流石に可哀想だから
ほっぺにおっきいニキビが出来ちゃって恥ずかしい思いをすれば良いのに」ツーン
絵里「えっと......」
絵里「チョコなら貰ってないわよ?」
ことり「えっ?」
6:
絵里「気持ちだけ頂くわって言ってチョコは断ってきたのよ」
ことり「ど、どうして......?
絵里ちゃんなら全部食べそうなのに......」
絵里「まぁ、確かに去年までは貰ったチョコは全部食べてたんだけど.......」
絵里「今年は、ことりが作ってきてくれるって言うから断ってきたってわけ」
ことり「......!///」ボンッ
絵里「私は、ことりのチョコが食べられれば充分だしね」ニコッ
ことり「そ、そうなんだ///」
7:
絵里「ふふっ、ことりの言う通り
楽しみに待ってたのよ」
ことり「え、絵里ちゃん......///」
ことり「......あ、あのねっ、部室に行かない?」
絵里「部室......?」
ことり「そ、そこでチョコ......渡すから///」
絵里「ここじゃ駄目なの?」
ことり「ふ、二人きりになれる場所が良いなぁ......って///
ほらっ、今日は練習休みだから誰もいないかもだし......」
絵里「そう?なら、部室に行きましょうか?」
ことり「う、うんっ!」
ーーーーーー
ーーー

8:
部室前
ことり「到着?」
絵里「さっそく中に入りましょう」
『......ほら、チョコよ』
絵里「って、この声は......」
ことり「にこちゃん......だよね?」
絵里「えぇ......」
ことり「チョコって言ってたけど.......」
絵里「今日はバレンタインデーだし、誰かに渡してるのかも」
ことり「なるほど?......」
9:
絵里「ことり、どうする?
別の場所に行きましょうか?」
ことり「あっ、うん.......」
絵里「じゃあ、どこにしましょうか?」
ことり「......ねぇ、その前にちょっと覗いていかない?」
絵里「えっ?」
ことり「にこちゃんが誰に渡してるか、気にならない?」
絵里「それは気になるけど......」
ことり「だよねっ♪」
絵里「でも、覗きなんて......」
ことり「ちょっとだけだよ?」
絵里「......仕方ないわね」
ことり「えへへっ」
絵里「じゃあ、そぉーっと開けるわよ......」
ことり「うん......」
ガチャ......
11:
部室
花陽「えぇっ?こ、これを私に......?」
にこ「普段はにこにーがチョコをもらう側なんだけど。
気が向いたから、花陽にはチョコあげるわ」
花陽「あ、ありがとう......///」
にこ「どういたしましてにこ♪」
花陽「うわぁ......!おにぎりの形のチョコ......!」
花陽「し、しかも大きいです.....!
花陽がいつも食べてるおにぎりと同じくらいあります......!」
にこ「流石に全部食べたら太るから
何日かに分けて食べなさいよ」
花陽「は、はいっ!大事に食べますっ!」
12:
花陽「あ、あのね!......は、私もっ、チョコ......作ってきたの......」
にこ「へぇ?、もしかしてにこにくれるの?」
花陽「は、はい......だけど......」
にこ「だけど?」
花陽「チョコって意外と作るの難しくて......」
にこ「まぁ、初めは誰だってそうよ」
花陽「そ、それで......その、形が変になっちゃって......」
にこ「そんなの気にしないわよ?」
花陽「は、花陽が気にしますっ!」
13:
にこ「じゃあ、どうするのよ?
見せないと食べられないじゃない」
花陽「ほ、方法はあります!
花陽が肩を叩くまで目を瞑っててください!」
にこ「......? まぁ、良いけど」スッ
花陽「そのまま瞑っててくださいね......」ゴソゴソ
にこ(あー、もしかしてアーンとかするのかしら)
花陽「......あむっ」パクッ
にこ「ん? あむ......?」
ポンポン
にこ「も、もう目を開けていいわけ?」
ポンポンポンポン
にこ「い、良いのね?開けるわよ......」スッ
花陽「んー......」ズイッ
にこ「どわあっ!?」ビクッ
14:
にこ「んなっ、なにしてんのよ!」
花陽「ひゅふぃにひへれひゃひらへなひとほもっへ!」
にこ「な、なんて言ってるか分かんないわよ!」
花陽「んぐっ......」ゴクンッ
花陽「口に入れれば見られないと思って!」
にこ「アホか!にこが目を瞑ってる時に食べさせれば良いだけでしょ!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃんの夢ではキス出来るのに現実では出来ないって言うんですか!」
にこ「は、ハァ!?キス出来る出来ないじゃなくて
普通に食べさせれば良いだけって言ってるのよ!」
花陽「こ、このチョコは私が作ったから
食べ方は私が決めます!」
にこ「い、いや......!」
花陽「あ、味は大丈夫だと思うのっ!美味しいチョコレートが出来た自信はあります!」
にこ「味がどうこうとかいう問題じゃないわよー!」
花陽「たくさん食べて、たくさん幸せなバレンタインにしようね♪」
にこ「にこおおおおおおおおおおお!!!!」
バタン......
15:
ことり「にこちゃんがバレンタインチョコを渡した相手は花陽ちゃんだったんだねっ」
絵里「花陽もにこに渡してたわね」
ことり「ふふっ、花陽ちゃん、頑張って作ったんだろうなぁ」
絵里「確かにチョコって意外と作るの難しいわよね」
ことり「絵里ちゃんも作ったことあるの?」
絵里「えぇ、毎年バレンタインは亜里沙に作ってあげてるのよ」
ことり「そっかぁ♪妹思いだねっ」
絵里「そう?これぐらい普通だと思うけど......」
ことり(う、う?ん......穂乃果ちゃんは逆に雪穂ちゃんから貰ってるし......)
17:
絵里「さて、次はどこに行きましょうか?」
ことり「それじゃあ......生徒会室はどうかな?」
絵里「確かに生徒会室なら普通の生徒はあまり入らないでしょうし......」
ことり「二人きりになれるかもだね♪」
絵里「ふふっ、じゃあ生徒会室に行きましょうか?」
ことり「うんっ」
ーーーーーー
ーーー

18:
生徒会室前
絵里「着いたわね」
ことり「それじゃあ、入ろっか」
『あっ......あ、ああのっ!
チョコレートを作ったんです。
よかったら......食べていただけますか?』
ことり「あれ?海未ちゃん?」
絵里「えぇ、そうみたいね......
もしかして海未も誰かにチョコを渡してるのかしら......」
ことり「あっ、そういえば......
昨日、海未ちゃんからチョコの作り方を教えてほしいって電話で頼まれたけど......」
絵里「そうなの?」
ことり「う、うん......何でもミルクチョコが作りたいみたいだったから
作り方を教えてあげたの」
絵里「なるほどね......
でも、ここも駄目となると......」
ことり「......ねぇ、ちょっと覗いていっても良いかな?」
絵里「えっ?」
20:
ことり「だって海未ちゃん、渡す相手は教えてくれなかったから気になって......」
絵里「うーん......」
ことり「だ、ダメ......?」
絵里「まぁ......ことりはチョコの作り方を教えてあげたわけだし......
渡す相手が誰か知っておきたいわよね......」
ことり「うんうんっ」
絵里「......じゃあ、覗いてみましょう」
ことり「やったぁ♪」
ガチャ......
21:
生徒会室
希「これ......もしかして海未ちゃんが作ったん?」
海未「は、はい......///」
希「凄いやん!」
海未「あ、ありがとうございます///」
希「おっ、ミルクチョコなんやね」
海未「も、もしかして嫌いでしたか......?」シュン
希「ううん、そんなことないよ。ただ......」
海未「ただ......?」
希「やっぱり海未ちゃんは甘えんぼさんなんやね♪」
海未「なっ......///」
22:
希「ええよ......ウチの胸に飛び込んで来ても!」バッ
海未「と、飛び込みません!///
それにあれは穂乃果の夢の中の話でしょう!?///」
希「あ?、照れんで良いって?」ニヤニヤ
海未「......やっぱり希にはあげません」プイッ
希「じょ、じょうだ?ん......」
海未「.........」
希「すみませんでした」
海未「まったく......」
海未「では、改めて......」
海未「希、バレンタインチョコです。
受け取ってくれますか?」
希「もちろんやん♪」
23:
海未「その、あまり見た目は良くないですが......」
希「そう?ウチは可愛いと思うけどなぁ?♪」
海未「そ、そうですか......?」
希「うんっ、海未ちゃんが一生懸命作ったんやなぁ?ってのが分かるし?」
海未「そ、そうですか///」
希「それじゃあ、いただきま?すっ」
希「はむっ......もぐもぐ......むぐむぐ......」モグモグーオ
海未「ど、どうですか.....?」
希「むむっ!こ、これは......!」
海未「も、もしかして......美味しくな......」
希「うまーーーーっ!!」
24:
海未「えっ.......」
希「なにこれ!?めっちゃ美味しいやん!」
海未「ほ、本当ですか?」
希「ホントホント!」
海未「よ、良かったです.......」ホッ
希「いや?、こんな美味しいチョコ食べたのは生まれて初めてやね」
海未「ふふ、大袈裟ですね」
希「ううん、大げさじゃないよ」
希「今までで一番美味しかったチョコをありがとっ?」ニッ
海未「う......///」
希「さぁ!お礼にウチの胸に飛び込んで来ても良いよっ!」バッ
海未「だ、だから飛び込みません!」
バタン......
25:
ことり「チョコを渡す相手は希ちゃんだったんだね?」
絵里「ことり、海未にどんなレシピを教えたの?」
ことり「えっ?ミルクチョコの基本レシピだよ?」
絵里「本当にそれだけ?」
ことり「うーん、あとは隠し味をちょっとね」
絵里「隠し味......?」
ことり「うんっ」
絵里「へぇ、どんな隠し味なのかしら?」
ことり「内緒♪」
絵里「もうっ、ことりのイジワル......」
ことり「うふふっ♪」
ーーーーーー
ーーー

26:
昨日
ことり「チョコの作り方を教えてほしい?」
海未『えぇ......』
ことり「別に良いけど......誰に渡すつもりなの?」
海未『そ、それは内緒です......///』
ことり「気になる......」
海未『すみません......チョコの作り方を教えてもらうのに......』
ことり「あ、ううん、気にしないでっ」
ことり「じゃあ、作り方を教えていくね?」
海未『あっ!チョコはミルクチョコが良いです!』
ことり「了解♪」
27:
十数分後......
ことり「えっと、これで以上だけど......」
海未『はい!しっかりメモしました!ありがとうございます!』
ことり「どういたしまして♪
何かまた分からないことがあったら電話してね?」
海未『分かりました!
では、私は準備に取り掛かりますのでこれで......』
ことり「あっ!ちょっと待って!」
海未『? 何ですか?』
ことり「隠し味を伝えるのを忘れてたの」
海未『隠し味......ですか?』
ことり「うんっ、とっても美味しくなる隠し味♪」
海未『そ、それは何ですか?』
ことり「それはね......」
ことり「渡す相手への想いを込めること......だよ?」
28:
海未『想い......?』
ことり「そうっ、渡す相手のことが好きなら
その『好き』って想いをチョコに込めるの?」
海未『う......は、恥ずかしいですね......///』
ことり「恥ずかしくてもやらなきゃダメだよ?」
海未『わ、分かりました......!
私の想い......込めて込めて込めまくります!』
ことり「うんっ、その意気だよ♪」
海未『ことり、本当にありがとうございます!』
ことり「ううん、チョコ作り頑張ってねっ」
海未『はい!』
ーーーーーー
ーーー

29:
絵里「でも、生徒会室も駄目となると......」
ことり「う?ん......あっ、音楽室はどうかな?」
絵里「音楽室......確かにこの時間帯なら生徒がいる可能性は低いわね」
ことり「じゃあ、音楽室で決まりだねっ」
絵里「ふふっ、そうね......早行きましょうか?」
ことり「うんっ」
ーーーーーー
ーーー

31:
音楽室前
ことり「ふふふんふふふんふふふーん♪」テクテク
絵里「......ちょっとストップ」
ことり「へ......?」ピタッ
絵里「音楽室に誰かいるわ......」
ことり「そうなの?先を越されちゃったね......」
絵里「そうね......仕方ないわ、諦めて別の場所に......」
『チョコレートよ!』
ことり「.........」
絵里「.........」
ことり「ちょっとだけ......」
絵里「......ちょっとだけよ」
ガラ......
32:
音楽室
凛「えっ、凛にくれるの?」
真姫「私が見せびらかしてるだけだと思う?」
凛「だ、だってこれって......」
真姫「噂のチョコレートよ」
凛「で、でも、かよちんの話だと凄く並ばないと買えないハズじゃ......」
真姫「た、たまたま空いてたのよ」
凛「そうなの?」
真姫「そ、そうよ!良いからさっさと受け取んなさいよ!」
凛「は、はいにゃ......」
33:
凛「あっ、そうだ......」
真姫「? 食べないの?」
凛「ねぇねぇ、はんぶんこしようよ!」
真姫「い、いやっ......凛が全部食べて良いわよ」
凛「にゃ?っ、つべこべ言わずにはんぶんこするにゃ!」
真姫「凛..........」
真姫「もう......分かったわ」クスッ
凛「えへへっ......じゃあ、はんぶんこにするね?」
真姫「えぇ、おねがい」
34:
ぱくっ......もぐもぐ.......むぐむぐ......
凛「にゃ?♪やっぱりウワサされるだけあって美味しいにゃ?♪」モグモグーオ
ごくんっ
真姫「そうね......悪くないわね」
凛「えへへ......二人でチョコレートを食べてると、なんだか気持ちがふわふわしてきちゃう」
真姫「り、凛......///」ポロッ
凛「あれ?真姫ちゃん、なにか落としたよ?」ヒョイッ
真姫「え......? あっ!それは!」
形が悪くて小さいチョコレート「」
凛「これって......?」
真姫「.........よ.....」
凛「えっ?」
真姫「私の......手作りよ......」
35:
凛「真姫ちゃんの手作り......?」
真姫「そうよ!私の手作りよ!」
凛「じゃあ、これも凛が......」
真姫「それはダメ!!」
凛「にゃっ!?」ビクッ
真姫「返しなさい!」
凛「な、なんでダメなの......?」
真姫「......上手く作れなかったからよ......」
凛「.........」
真姫「だから早く......」
凛「あむっ!」パクッ
36:
真姫「......え........?」
凛「モグモグ......ムグムグ......」モグモグ
真姫「ち、ちょっと!何食べてるのよ!」
凛「ふむふむ......」モグモグ
真姫「た、食べないで!」
凛「.......んっ」ゴクンッ
凛「...........」
真姫「やっぱり......美味しくなかったんでしょ......」
凛「そんなことないよ」
37:
真姫「......嘘ね」
凛「あ?!酷いにゃ!嘘なんかじゃないにゃ!」
真姫「だって......味見したけど......
とても美味しいなんて言える味じゃなかったわ......」
凛「う?ん、確かにちょっと塩辛かったけど......」
真姫「ほら......やっぱりうそな......」
凛「でもね......」
凛「真姫ちゃんが凛のために作ってくれたんだもん。
美味しくないはずがないにゃ」ニコッ
真姫「.......!」
38:
凛「それに、凛はラーメンが好きだから
ちょっと塩分多目でも平気だにゃ?」
真姫「.........」
凛「あっ!でもでもっ、どうしよう......
凛、お礼を用意してなかったよ......」
真姫「お礼......?」
凛「えっと......部室に買いだめしてあるカップラーメンならすぐに渡せるけど......」
真姫「うふっ......」
真姫「お礼なら......もう貰ったわ」
ピシャン......
39:
ことり「真姫ちゃんは凛ちゃんにチョコを渡したんだねっ」
絵里「.........」プルプル
ことり「え、絵里ちゃん......?」
絵里「大掃除したのに......もうカップラーメンなんか置いてるのね......!」プルプル
ことり「え、えっとぉ?......」
絵里「今すぐ持って帰させるわよ!」ガッ
ことり「あわわっ!ストップストップ?っ!」ガシッ
『あれ?音楽室の前に誰かいるのかな?』
ことり「!?」
40:
『凛、ちょっと確めて来る!』
ことり「え、絵里ちゃんこっち!」グイッ!
絵里「ちょ、ちょっと......!」
タッタッタッ......
ガラッ
凛「ん??」キョロキョロ
真姫「誰かいた?」
凛「ううん、凛の勘違いだったみたい」
ピシャン
41:
廊下
ことり「み、見つかっちゃうとこだったね......」
絵里「もうっ、ことりだって言ってたじゃない」
ことり「えっ?」
絵里「大好きな部室には胸がきゅんってしちゃうくらい、大好きなものだけを置いておきたいって」
ことり「り、凛ちゃんにとって
カップラーメンは胸がきゅんってしちゃうくらい、大好きなものだと思うよ?」
絵里「ハッ......そうね、言われてみれば凛はラーメンが大好きだし......」
ことり「うんうんっ」
絵里「じゃあ、私も大好きなチョコを買いだめしておこうかしら」
ことり「う、う?ん......」
43:
絵里「さて......音楽室も駄目となると......」
ことり「あとは......屋上かな?」
絵里「そうね......あまり屋上に行く生徒はいないし......」
ことり「それじゃあ、屋上に行こ?」
絵里「えぇ、行きましょう」
ーーーーーー
ーーー

44:
屋上に向かう途中
理事長室前
『わぁい!チョコだチョコだー!』
絵里「えっ?穂乃果の声......?」
ことり「理事長室からだね」
絵里「な、なんで穂乃果が理事長室に......それにチョコって......」
ことり「うふふっ、気になるなら覗いてみよっか?」
絵里「さ、流石に理事長室を覗くのは......」
ことり「娘の私がいるから大丈夫だよ♪」
絵里「だ、大丈夫って......」
ことり「じゃあ、開けちゃうね」
絵里「い、良いのかしら......」
ガチャ......
45:
理事長室
理事長「あらあら、喜んで貰えたようで嬉しいわ」
穂乃果「えへへっ、ありがとうございまーす!」
理事長「ふふっ、どういたしまして」
穂乃果「それじゃあ、早......」
理事長「高坂さん、ここは学校ですよ?」
穂乃果「うっ......」
理事長「ですが、理事長である私がチョコを持ってきたのですし、理事長室の中でなら食べても良いとしましょう」
穂乃果「えっ!ホントですか!?」
理事長「えぇ、本当よ」
穂乃果「やったー!」
理事長「それと、今は理事長じゃなくて
いつも通り『ことりちゃんのお母さん』って呼んで良いわよ」
穂乃果「はーい!」
46:
穂乃果「あれ?そういえば......ことりちゃんのお母さんから直接チョコを渡されるのは珍しいかも......」
理事長「そうね、いつもはことりに渡してもらってるものね」
理事長「でも、たまには自分で渡したくて
こうして穂乃果ちゃんを呼んだのよ」
穂乃果「いやー、廊下で急に理事長に来てって言われたときはびっくりしちゃった」
理事長「ごめんなさいね?
周りに生徒がいなかったら
そのまま渡しても良かったのだけれど......」
理事長「理事長が生徒にチョコを渡すのを見られるのは流石にまずいから......」
穂乃果「おぉっ!なるほど......」
理事長「ちなみに海未ちゃんにはもう渡してあるから、安心して全部食べて良いわよ」
穂乃果「わぁーい!」
理事長「ふふっ」
穂乃果「あっ、もしかして海未ちゃんに渡すときも理事長室に呼んだの?」
理事長「いいえ。海未ちゃんの時には周りに誰も居なかったから、そのまま廊下で渡したのよ」
穂乃果「そっか!」
47:
穂乃果「えっと、ことりちゃんのお母さん、もう食べても良いんだよね?」
理事長「えぇ、どうぞ」
穂乃果「いただきまーす!」パクッ
もぐもぐーお......
理事長「どうかしら?ことりと一緒に作ったから変な味にはなってないと思うのだけれど......」
ごくんっ
穂乃果「ん?♪凄く美味しい!」
理事長「ふふっ、それなら良かったわ」
穂乃果「えへへっ、穂乃果ね、バレンタインデー大好きっ」
理事長「あら、どうしてなの?」
穂乃果「だってチョコをいっぱい食べてもいい日だもん♪」
理事長「まあ、穂乃果ちゃんらしいわね」クスッ
バタン......
48:
絵里「へぇ......毎年あげてたのね」
ことり「うんっ」
ことり「昔から穂乃果ちゃんと海未ちゃんは、泊まりにくることが多かったから♪」
絵里「だから、あんなに仲が良いのね」
ことり「そういうこと♪」
絵里「ふふっ、なんだか微笑ましいわね」
ことり「えへへ......♪」
絵里「さっ、そろそろ屋上に行きましょうか?」
ことり「はーいっ」
ーーーーーー
ーーー

49:
屋上
ガチャッ
ことり「あっ!誰もいないみたい!」
絵里「あら、本当ね」
ことり「うふふっ、これでやっと渡せるよ?」
絵里「ふふっ、楽しみだわ」
ことり「こほんっ、では絵里ちゃん......」
ことり「はいっ、ことりから絵里ちゃんへ、バレンタインチョコだよっ?」
50:
絵里「ありがとう!とっても嬉しいわ」
ことり「喜んでもらえて、ことりも嬉しいっ♪」
絵里「ふふ、ハート型......なのね」
ことり「そうなの♪ちょっと恥ずかしいけど......自分の気持ちをチョコレートで表現できるなんて素敵だと思ってっ」
絵里「チョコレートで気持ちを表現.......そ、それってつまり......///」
ことり「むふふ??どういうことなんだろうね??」
絵里「......やっぱりことりはイジワルだわ」プイッ
ことり「あぁっ、うそうそっ!ごめんね?
恥ずかしくてついごまかしちゃいました......」
絵里「......そ、それじゃあ、ことりの本当の気持ちは......///」
ことり「ことりのほんのきもちは......」
ことり「ひみつだよ♪」
絵里「もうっ、やっぱりイジワルね......」
ことり「うふふっ」
ことり(ことりは、好きな子にはイジワルしたくなっちゃうタイプなのかも......?)
51:
絵里「まあ、良いわ......今度は私の番ね」
ことり「えっ......?」
絵里「ことり、少し目を瞑ってくれる?」
ことり「あっ、うん......」スッ
絵里「ちょっと待っててね......」
ゴソゴソ......
ことり(? 何か冷たいものが首に当たってるような......?)
絵里「......よし、もう目を開けても良いわよ」
ことり「う、うん......」スッ...
ことり「......!これ......」
絵里「手作りのネックレスだけど......どうかしら?」
ことり「.........」
絵里「あ、あら?もしかして気に入らなかった......?」
ことり「ううん、とっても嬉しい......!」
絵里「ふふっ、良かったわ」
52:
ことり「はぁ??キラキラしてて綺麗......?」
絵里「ことりって、キラキラって綺麗なものが好きでしょ?
だから、キラキラしたネックレスにしてみたのよ」
ことり「絵里ちゃん......///」
絵里「流石に、ことりが覗いてるようなジュエリーショップのネックレスに比べたらアレだけど......」
ことり「うふふ......ことりは、絵里ちゃんの手作りの方が好きだなあっ」
絵里「あら、ことりはおだて上手ね」クスッ
ことり「ホントのことだよ?っ」
絵里「ふふっ......」
ことり「絵里ちゃんのイジワル......」
絵里「ことりほどじゃないわよ♪」
ことり「む?......」
53:
絵里「じゃあ、そろそろ食べようかしら」
ことり「あっ、うん!どうぞ♪」
絵里「それじゃあ......」
かぷっ......もぐもぐ......ごくんっ
ことり「ど、どうかな......?」
絵里「ふふっ、とっても美味しいわよ♪」
ことり「ほ、ホント?良かったぁ......」ホッ
絵里「でも意外ね......」
ことり「意外......?」
54:
絵里「ことりのイメージ的にとっても甘いチョコレートを作ってくるかと思ってたのよ」
ことり「うーん、いつもはそうだけど......」
ことり「そのチョコは絵里ちゃんをイメージして作ったんだ?」
絵里「私を......?」
ことり「うんっ」
ことり「絵里ちゃんはオトナっぽいけど、実は子供っぽいから......」
ことり「ちょっぴりビターなチョコレートにしたの♪」
絵里「ふふっ、なるほどね」
ことり「それに、ほろ苦さが恋と一緒なの??」
絵里「あら、ことりはロマンチストね」
ことり「うふふっ?」
チョコはちょっぴりビターだけど......
今日はとってもスウィートなバレンタイン?
55:
絵里「ことり、凛たちと同じように
私と半分こしましょうか?」
ことり「えっ?う、ううん!絵里ちゃんが全部食べてっ」
絵里「そ、そう......?」
ことり「うんっ、絵里ちゃんに全部食べてほしいなあっ?」
絵里「こ、ことり......///」
ことり「さっ、食べて食べて?」
絵里「えぇ!」
かぷっ!もぐもぐ.......
ことり「.........」
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