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絵里「彼女の豆腐ハンバーグ」


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ー昼休みー
海未「お、おじゃまします……」ガチャリ
絵里「あら、海未。珍しいわね、部室に来るだなんて」
海未「え、絵里……こんにちは」
絵里「こんにちは。その手に持ってるのは…お弁当かしら?」
海未「はい、ことりと穂乃果がどうやら一緒に食べる余裕がないほど忙しいようで、私だけこんなですので……」
絵里「なるほどね、でもここに私がいるとは限らなかったわよ?」
海未「…私、友達付き合いが得意な方ではありませんので、教室で一人で食べると気まずく感じるんですっ」
絵里「まあ、わからなくは…ない、かな。でも意外ね、海未ならそういう人付き合いに関しては暇にならないと思っていたのだけれど」
海未「……どういう意味ですか?」
2:
絵里「『うみせんぱぁ?い? 』ってやつよ、私海未を廊下で見かけたときいつも違う女の子に言い寄られてる気がするのだけれど」
海未「人聞きの悪いことを言わないでください、偶にですよ」
絵里「偶にでもあるほうがすごいとは思うんだけどね……」
海未「それに、あまり話したこともない人とご飯を食べたりするのは嫌なんです。質問責めに会いますし…」
海未「弓道場の方で食べようとも思っていたのですが……」
絵里「海未ちゃんのファンが押し寄せてくるから部長から門前払いを喰らったってところかしら」
海未「はい………」
絵里「難儀ね…いいわよ。一緒に食べましょ」
3:
海未「ありがとうございます……というか、絵里もじゃないのですか」
絵里「え?」
海未「部室でいつも食べてるワケではないのでしょう?」
絵里「あはは…まあね、希が友達からの相談を受けてて昼休み外してて……」
絵里「にこと一緒に食べようかとお邪魔しようと思ったけれど、今日は1年生たちと一緒に食べてるみたいだから…」
海未「一緒に食べれば良いではありませんか」
絵里「さすがに5人で居たら迷惑でしょうし……それに、にこは1年生の教室によくいるから馴染みがあるらしいけれど、私はまだ怖い先輩ってイメージ持ってる子もいるみたいだし、ね」
海未「そんなこと言って、あなたも私と同じでしょう。いえ、絵里は三年生ですから私以上だと思います」
絵里「そうかしら。……まあ、私も窮屈になったからここに来たってわけ」
海未「なんだか上手くはぐらかされたような……」
絵里「まあまあ、海未もつったってないで、座って食べましょう?」
海未「ええ、失礼致します」
4:
モグモグ
海未「………」モグモグ
絵里「………」モグモグ
絵里「……あれから何ヶ月経つのかしらね」
海未「あれ?」
絵里「ほら、あったじゃない。あなたが亜里沙と話してて、私が来て……公園で…」
海未「ああ……ありましたね」
海未「6月…か7月だったと思いますから3ヶ月ほどですか、早いものですね」
絵里「うん。……あのね、海未、あの時はごめんなさい」
5:
海未「なんですか、いきなり。今更ですよ」
絵里「だって、ちゃんと謝っていなかったし……あなた達を素人とか言ったりしたこと…本当に申し訳なく思ってる」
絵里「みんな、アイドル活動だけじゃなくて普通の生活もあるのに、特にあなたなんかはとても忙しいって知った時には、ああ、なんて考えなしなことを言ったんだろうって……」
絵里「私なんて、特になにかやってるわけではないし、バレエとはいえ今はやってないから、ああいう風に言えるはずもなかったのに…」
海未「そんな、μ'sに入ってから絵里は演技指導をきちんとしてくれたではありませんか、あなたのお陰でみなさんのパフォーマンスが向上しましたし、それが謝罪のつもりなんだって私は思っていましたよ」
海未「それに、あなたは何もやってなくなんかいませんよ。あなたはこの学校の生徒の代表として、この学校を守ろうとしてくれました。それはあなたにしかできない、立派なことだったと思います」
絵里「っ////な、なんか恥ずかしくなってきたからやめましょ///」
海未「照れてる絵里はいつもの印象と違ってかわいいですね」
絵里「なぁっ!?///年上をからかわないの!///」
6:
絵里「そんなこと言う子には…こうしてやるんだから!」ヒョイッ
海未「あっ!?」
パクッ モグモグ
海未「わ、私の…最後まで取っていた豆腐ハンバーグが……」
絵里「んむ……ん…!なにこれ…とってもおいしい!!」
絵里「これ、海未が作ったの?」
海未「え、ええ…そうですが……」
絵里「海未、とっても料理がうまいのね!これ豆腐ハンバーグでしょう?私初めて食べたわ!」
海未「そ、そんなに言われると…怒れなくなるじゃないですか……」
海未「でも…ありがとうございます、うれしいです」
7:
海未「……よかったら明日も作ってきましょうか?」
絵里「え、いいの?」
海未「ええ、まだタネを残していますから」
絵里「そ、それじゃあ…お願いしていいかしら」
海未「はいっ、構いませんよ。それでは、明日もここで食べましょうか」
絵里「うん……その、あろがとう、海未」
海未「…?はい、どういたしまして」
絵里「……///」
8:
ー翌日ー
海未「失礼します」ガチャ
絵里「あ、海未!いらっしゃい」ニコニコ
海未「…絵里、なにかいいことでもありました?」
絵里「え?どうして?」
海未「だって、ニコニコ笑ってますし…」
絵里「あっ///ちがっ、なんでもないから…!」
海未「そ、そうですか…」
海未「……さあ、約束しましたので豆腐ハンバーグを今日も作ってきましたよ。絵里の分と、私の分です」
9:
絵里「あ、ありがとう。そういえばそうだったわ」
海未「そういえば…って…忘れていたのですか?…まあいいです、食べましょう」
絵里「ええ、いただきます」
パカッ
絵里「んっ!?」
海未「どうしました?」
絵里「その……あなたのお弁当のすみっこにあるソレは……」
海未「ソレ…?ああ、うめぼしですか。体にいいので、空きが出た時はたくさん入れるようにしているんです」
絵里「そ、そうなの…うぅ」
10:
海未「…もしかして絵里、うめぼし嫌いですか?」
絵里「実は…そうなの……種が中に入っててちょっと食べた時気持ち悪くなったり、なにより酸っぱくて……」
絵里「見ただけで口の中にすっぱいのが広がるし……あまり食べたくないわね」
海未「そうなのですか、うめぼし嫌いな人はまあそう少なくはないですが……案外おいしいんですよ?」
絵里「うめぼしの話はもういいじゃない!早く豆腐ハンバーグ食べさせて!」
海未「もう、しょうがないですね……はい、どうぞ」スッ
絵里「え?」
11:
海未「どうしたのですか?ほら早く」
絵里「え、でもそれ…『あーん』じゃ……」
海未「『食べさせて』と言ったのですから、こういうことでしょう?」
絵里「え、あ、それは…その……」
絵里(なにかしらこれ、漁夫の利?)
海未「それで、食べるのですか?」
絵里「た、食べます、いただきます!」
絵里「それじゃあ……」ゴクリ
12:
絵里「あ???ん………///」パクッ
海未「どうでしょうか?」
絵里「ん?!やっぱりおいしい!ハラショーよ海未!」
海未「ふふっ、ありがとうございます、嬉しいです」
海未「さあ、まだまだありますから、どんどん召し上がってください」
海未「はい、あーん」
絵里「え!?また!?」
海未「嫌でしたか?」
絵里「イヤ……じゃない///」パクッ
13:
ー15分後ー
絵里「はぁ?!おいしかった??!」
絵里(結局、あーんをずっとされたけれど…)
海未「お粗末さまでした、喜んでもらえたようで、なによりです」
絵里「……ね、ねえ海未…よかったら明日も作ってくれるかしら」
海未「えぇ!?明日もですか!?もうタネは残してませんよ、毎日作ると手間がかかりますし…」
絵里「そ、そう…そりゃあそうよね、ごめんね、無茶言って…」シュン
海未「………」
海未「まあ、またそのうち作ったら絵里のもお裾分けしますので、我慢してください」
絵里「うん……」シュン
14:
キーンコーンカーンコーン
海未「……と、そろそろお暇しなければ、楽しい時間をありがとうございました。また放課後に…」ガタッ
絵里「あっ……!」ギュッ
海未「……絵里?手を離していただけなければ帰れませんよ」
絵里「あの、海未。やっぱり言わせて」
絵里「私のために、毎日豆腐ハンバーグを作ってくれませんか?」
海未「………」
絵里「………」
海未「………?」
15:
海未「え?あの、絵里…いまのは?」
絵里「あ、え?伝わってなかったのかしら…ほら、あるあるの口説き文句の味噌汁どうこうの豆腐ハンバーグバージョンだったのだけれど…」
海未「あ、ああ…そういう……言われなきゃわからないですよ…」
絵里「あの、あなたはもしかしたら…こういうことをたくさん言われてて、それに飽き飽きしてるのかもしれない」
絵里「だから、言葉通りに受け取った上で、断ってくれても構わないわ……」
海未「ふーーーむ……」
海未「くっ、あははっ!」
絵里「な、なに笑ってるのよ」
16:
海未「だって、豆腐ハンバーグを毎日作れだなんて、誰にも言われたことないに決まってるじゃないですか」
海未「後にも先にも、あなただけだと思いますよ」
海未「それに……先輩に想いを告げられたのも初めてです、ですので、きちんと応えたいと思います」
海未「……ここに、うめぼしが一つ残っています」
海未「それを……んむっ…もぐもぐ…」
絵里「……?」
海未「…ぷっ……これで、今私はうめぼしを食べたばかりです。そしてこれを……」スッ
絵里「…海未?」
海未「………」グイー
17:
絵里「え、ちょ、海未!近い近い!」
海未「………」ジーーー
絵里「え、ちょ、だめぇ!」ドンッ
海未「おっと……」
絵里「あ、ご、ごめんなさい……」
海未「…私はうめぼしも好きですから、付き合う人には私の作ったごはんを全部食べて欲しいです、ですので…」
海未「あなたがうめぼしの苦手を克服したら、毎日豆腐ハンバーグを作ってあげます? 」チュッ
絵里「あ…///」
絵里(たぶん、海未が口にうめぼしを入れた後でなくても私は多分耐えられなかったと思うのだけど…)
絵里(とにかく、明日からうめぼし食べられるようにがんばりましょ)
18:

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