絵里「トイレの」希「紙が」にこ「ないにこぉ・・・」back

絵里「トイレの」希「紙が」にこ「ないにこぉ・・・」


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ガチャッ、バタンッ
にこ「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
にこ「・・・・・・はぁぁ〜・・・・・・間に合ったぁ〜・・・」
?in トイレ?
にこ「間に合ってよかったわぁ〜・・・さすがにアイドルがお漏らしとか・・・笑えないにこっ♪」
にこ「・・・ふぅ・・・さて・・・あとは拭き取って・・・・・・!」
にこ「・・・って・・・!?・・・・!!?!?」
2:
カラカラカラカラ・・・
にこ「・・・・・・んぬああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?」
にこ「か、紙がないいいいいいいいいいいい!?!?!?!?!?!?」
ドンドンドン
にこ「!?・・・あ、う、うるさくてすみません・・・」
にこ(し、しかし困ったことになったわ・・・あいにくポケットティッシュは持ってきてはいるけど教室のカバンの中だし・・・誰かに連絡しようにもケータイもカバンの中に入れっぱなしにしちゃったからないし・・・)
にこ(・・・!!そ、そうだ!!!確か財布は肌身離さず持っていたから、レシートさえあれば・・・!!)
にこ(ってそうだった!!レシート関係は全部家計簿つけるために毎回お家で管理してるんだったー!!おまけに今日はどこも寄り道してないからレシートはいってねえぇぇぇぇ!!!)
にこ(・・・・・・いっその事紙幣を・・・・・・ってばか!!これは今日の晩御飯の買い物用のお金よ!!こんなことのために使えるわけないじゃない!!)
4:
ドンドンドン
・・・っと・・・・・・こ・・・?・・・しょ・・・?
にこ「・・・ん?」
・・・ちょっと、にこ?にこでしょ?返事してくれる・・・?
にこ「・・・もしかして、この声・・・」
にこ「絵里!?」
絵里「やっぱりにこね!まったく、せめてトイレの個室の中では静かにしなさい?」
にこ「うぅぅ・・・ごめん・・・でも、個室に紙がなくって・・・ポケットティッシュは教室に置いてきちゃったし、ちり紙もなくって・・・」
絵里「あら?そういう事だったのね。だったらこっちにある紙を分けて・・・・・」
にこ「ほんと!?助かるわ・・・って絵里?急に静かになってどうしたの?」
6:
絵里「・・・・・・・・・」
にこ「・・・・・・絵里・・・・・・まさか・・・・・・」
絵里「・・・こっちも紙がないんだけど」カラカラカラカラ
にこ「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
絵里「なんでこっちにも紙がないのよ・・・認められないわぁ・・・」
にこ「声色から絵里がありふれた悲しみの果てに飲み込まれているのがよくわかるわ・・・」
絵里「にこの絶望の叫びからは闇の香りを感じたわ・・・ウフフ」
にこ「・・・・・・こんな事言って現実逃避してるぐらいには絶望的ね・・・・・・」
7:
にこ「・・・あ、確か右隣の個室に誰か入ってたと思うから紙を分けてもらえないか訊いてみるわ」コンコンコン
絵里「うん、お願い・・・」
右隣「はーい」
にこ「あ、すみません・・・ってその声・・・希?」
希「あ、にこっちやん」
にこ「ほっ・・・隣が希で助かったわ・・・・それでお願いなんだけど、紙を分けてもらえないかしら?」
希「あー・・・ちょっとそれはむずかしいかなぁ・・・」
にこ「・・・え?」
希「こっちも紙切れてるし」カラカラカラ〜ン
にこ「そっちもかい!!!」
9:
?????????
??????
???
絵里「・・・・・・で、にこのところにも希のところにも紙がないわけだけど・・・」
にこ「・・・そうね・・・」
希「ここからでられへんやん」
絵里「個室には一個は予備が置いてあったはずだけど」
にこ「備蓄もろくにないわね・・・本当に困ったわ」
希「掃除当番の人なにやってたんやろなぁ・・・」
絵里「ここは一つビシッと注意してやらないとダメね」
希「そうやね!そこはビシッと言ってやらないとダメやね!!」
希「まぁここの掃除当番うちなんやけど」
にこえり「「おい貴様あああああああああああああ!!!!!」」
希「昨日さぼっちゃった☆」
絵里「希・・・・・・後で覚えてなさい・・・・・・!」
11:
ダダダダダダダダ
絵里「ん?」
???「ま、まにあ・・・うわあああああああ!!!?!?!?全部閉まってるじゃん!!!」
絵里「そ、その声・・・穂乃果!?」
穂乃果「え、絵里ちゃん!?絵里ちゃん!!ま、まだかかりそう!?というか早く開けて!!」ドンドンガチャガチャ
絵里「ちょ、ちょっと穂乃果!?もう用は終わってるし、で、出たいのは山々なんだけど・・・」
穂乃果「だ、だったら早く開けてよおおおおお!!」
絵里「そ、それどころじゃなくて・・・ちょっとお願いが・・・」
穂乃果「む、無理、無理いいいい!!も・・・漏れちゃ・・・・・・」プシッ
12:
穂乃果「・・・・・・あっ」チョロッ
チョロロロロロロロロ・・・
絵里「あっ」
にこ「あっ」
希「・・・あらー・・・」
ピチャッ・・・ピチャッ・・・
穂乃果「・・・・・・」
絵里「・・・ほ、穂乃果・・・その・・・ごめんなさい・・・」
穂乃果「・・・・・・か・・・・・・」
絵里「え?」
穂乃果「絵里ちゃんのばかああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ダダダダダダ
絵里「やってしまったわ・・・・・・」
にこ「今回の件は絵里は悪くないわ・・・」
希「まぁ、えりちは全然悪くないし、そこまで気にせんでええんやない?」
絵里「言っておくけど今回は希が悪いからね?」
希「てへっ☆」
にこ「ちったぁ反省しろ!!」
14:
にこ「さて・・・どうしたものかねぇ・・・」
希「まぁ無理にどうこうしないで誰かが来るまで待っておくのがええんちゃう?」シャンシャン
にこ「なんでそんなに楽観的・・・って希、なにしてんの?」
希「ん?スクフェスやで?なんか今うちのイベントやってるみたいやし・・・」シャンシャンバンッシャン
にこ「そうじゃないわよ!しかもミスってるし!」
絵里「そ、そうだ!希、今ケータイ持ってるならそれで誰かに連絡すれば・・・!!」
希「あ、それもそうやん!よし、丁度今曲も終わったし、早誰かに・・・」
ぴー【Low Battery】ー!
希「あ、電池、切れちゃった」
にこえり「「ああああああああああ!!!」」
希「そういえば昨日充電忘れて寝ちゃったんだった♪」
絵里「・・・も、もう何かを突っ込む気力も起きないわ・・・」
にこ「お、同じく・・・もうなんか疲れたわ・・・」
15:
おーい、にこちゃーん、どこー?
にこ「・・・!こ、この声・・・花陽!?」
にこ「花陽!?花陽でしょ!?」
花陽「にこちゃん?・・・トイレの個室にいたんだ」
凛「凛もいるよー!にこちゃーん?そろそろラジオの収録の時間だよー?」
にこ「う・・・そ、それはそうなんだろうけど・・・あ、そうだ、二人にお願いがあるんだけど」
花陽「なに?」
にこ「用具入れに予備の紙ないかしら?実は個室の紙が切れちゃって・・・」
花陽「あ、そうだったんだ。ちょっと待っててー」
ゴソゴソ
花陽「うーん・・・どうやらこっちにも無いみたい」
凛「じゃあ凛が取りに行ってくるにゃー」
にこ「あら、ありがとう。お願いね、凛」
凛「はーい!ちょっとまってにゃー」
16:
〜数分後〜
にこ「・・・・・・遅いわね」
花陽「遅いね・・・どうしたんだろ?」
ピポピポッ
花陽「あ、ことりちゃんからLINE・・・え、ええぇぇ!?!?」
にこ「どうしたのよ花陽!?」
花陽「・・・・・・凛ちゃん・・・・・・ことりちゃんに捕まって可愛い衣装の試着させられてる・・・」
にこ「えぇ!?」
花陽「・・・・・・・・・」
花陽「急いでことりちゃんのところに行かなきゃ!!」ダダダッ
にこ「ちょっと花陽!?花陽ー!!!!」
17:
〜その頃一方〜
ことり「ふわあぁぁぁ〜・・・凛ちゃんかわいい〜」
凛「え・・・えぇっと・・・ことりちゃん・・・もういいでしょぉ〜・・・そ、そろそろ戻らないと・・・」
ことり「ダ〜メ〜もっともっと可愛くしないと〜」
凛「ふええぇぇ・・・もう勘弁してほしいにゃあぁぁぁ」
ダダダダダ
花陽「ことりちゃん!凛ちゃん!!」バーン
凛「か、かよちん、たすけ・・・」
花陽「もっと、もっと!!もっと可愛い衣装着せちゃいましょう!!」ハナヂボタボタ
ことり「うん!もっともっと凛ちゃんを可愛くしちゃおう!!」
凛「かよちん目が血走ってるにゃああああああ!!!誰か助けてにゃあああああああ!!!!」
にこ「まさかこんなことになるなんて・・・」
絵里「ことりに捕まるのは想定外すぎるわよ・・・」
希「まぁしゃあないやん?凛ちゃん可愛いし、マジエンジェルだし」
絵里「いまはそんなことどうでもいいわよ!」
18:
コンコンコン
希「あ、今度はうちのところやん?はーい」
海未「おや?希ですか。どうしたのですか?トイレにこもって・・・お腹の調子でも悪いのですか?」
希「あ、海未ちゃんやん。いやー、実は個室の紙が切れちゃって・・・それで困ってるんよ。それも三つとも」
海未「なるほど・・・」
希「それで相談なんやけど、もしちり紙とかそういうの持ってたら欲しいんやけど・・・」
海未「それでしたら丁度今持っていますのでそちらに渡しますね」
希「お、助かるやん♪さてさて・・・うちはお先に戻ってえりちとにこっちの分の紙を・・・って」
希「なんで紙やすり渡してきたん!?しかも目が非常に粗いし、両面仕様やし!こんなのどこにあったの!?」
海未「お気に召しませんでした?」
希「気にいるとかそういう問題ちゃうよ!!こんなのじゃ拭けないやんか!!」
19:
海未「・・・ところで先ほどですが、穂乃果が泣きながらお手洗いから戻ってきました」
海未「なんでもここの個室が全部埋まっていたから漏らしてしまったと・・・大泣きしながら私のところに戻ってきました」
希「い、いや、でもそれはうちのせいでは無いというか・・・」
にこ「何言ってんのよ!!あんたがここの掃除をサボったからこんなことになったんでしょーが!!」
希「そ、それは確かにそうやけど・・・」
海未「やっぱり大元は希が原因でしたか・・・もうしばらくそこで反省していなさい!!」
海未「それではじっくり反省できたらまたお会いしましょう」ツカツカツカ
絵里「ちょっと海未!!私たちは今回被害者よ!!せめて帰る前に何か紙ちょうだいよ!!」
にこ「諦めなさい絵里・・・海未からしたら私たちも共犯者扱いよ・・・」
21:
希「・・・えりち・・・にこっち・・・ごめん・・・ごめんなさい・・・」シュン
にこ「ふんっ!いい気味よ!」
絵里「因果応報ね・・・ちゃんと反省して、今後こんなことになら無いようにしてくれるなら許してあげるわ」
希「えりち・・・うん、うち、今度からちゃんとする・・・」
にこ「・・・・・・まぁ、にこもちゃんと反省してくれるならこれ以上とやかく言わないわ」
希「・・・にこっち・・・うん、本当にごめんなさい」
にこ「もういいわよ」
22:
エリー、希ー、にこちゃーん
にこ「!こ、この声・・・真姫ちゃん!?」
真姫「・・・こっちからにこちゃんの声が聞こえるわね・・・って、どうしたのにこちゃん、トイレにこもって・・・」
にこ「単刀直入に言うわ。紙持ってない?」
真姫「え?」
絵里「実はトイレの紙が切れちゃってて・・・私たちここから出られなくなっちゃったのよ」
希「さっきから誰かにお願いしても何かしら起きてどうすることもできなくて・・・」
真姫「そういうことだったのねちょっとまってて」ゴソゴソ
真姫「はい、これ・・・上から投げ入れるわよ」ポイッ
にこ「へぷっ!・・・顔に当たったけど・・・お、おおぉぉ・・・ふ、普通のポケットティッシュ・・・かと思ったら水に流せる結構いいやつじゃない!」
真姫「そ、そうなの?ていうか、ティッシュ一つでここまで喜ぶ人なんて初めてよ」
にこ「仕方ないでしょ!一大事だったんだから!!・・・さてと・・・数枚手にとって・・・はい、絵里、上から」
絵里「ハラショー!!本当に助かったわ!!さて・・・私も数枚手にとって・・・希、ちょっと待っててね」
23:
ジャバー・・・ガチャッ
絵里「ふぅ・・・本当に助かったわ、ありがとう、真姫」
真姫「べ、別に・・・そんなに大したことしてないわよ」
絵里「ううん、そんなことないわよ。本当に助かっちゃった♪」
希「おぉーい、えりちー!うちにも紙ちょーだーい!」
絵里「あ、ごめんごめん、はい、投げ入れるわね」
24:

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