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【レギオン】古代ローマ軍の戦法を紹介説明していく


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古代ローマ軍とだけ言うと時代が長すぎるし領地も広すぎて差異がかなりあるので
「ローマが地中海沿岸諸国の中で覇権を確立するまで使っていた戦法」について説明します
時代的には紀元前3世紀ごろ?前1世紀(マリウス軍制改革時)までの範囲です
主にカルタゴやマケドニア、ギリシャを倒しました
画像の右上の戦法「マニプルス・レギオン」と仮称されているものです
一見バラバラで隙だらけに見えるマニプルスがどうやって戦っていたのか説明するのが主題です
引用元: ・【レギオン】古代ローマ軍の戦法を紹介説明してみる
2: 以下、
【なぜローマ軍はマニプルスを導入しのか】
ローマ軍は最初のころはギリシャ式の長槍をもった大規模密集方陣を使用していました>>1の画像の左上のものです
ファランクスは平原での正面衝突では隙が少なくかなり強かったのですが、巨大な方陣では機動力が低かったので、
敵に迂回される危険性があり、正面以外から攻撃される危機的な状況になってしまいしました。
その欠点は組織化された都市国家との対決では表面化しにくかったのですが、
逆に組織化されていないローマ人たちが蛮族と呼ぶ者たちとの戦争で浮き彫りになりました。(BC390アッリアの戦い)
4: 以下、
急にバラバラにいろんな方向から戦線もそろえず突撃を始めるガリア人相手にファランクスは効果を発揮できませんでした。
先手をとれず受け身になってしまったことも敗因です
そこでローマ軍は急にバラバラにこられても前線の各部隊が対応できるように方陣を分割する方式を導入していきました
それがマニプルス戦術として確立したのが前3世紀ごろでした
方陣の内部を図解すると小さな方陣が集合している感じです(各小方陣は約80名の百人隊が2つ集まった中隊(マニプルス)と呼ばれた)
5: 以下、
【指揮系統】
この細分化を実現するためにローマ軍は高度に組織化された指揮系統を発展させていきます
その指揮系統は軍によって違いますが、どんどん複雑化して全盛期にはとんでもなく高度になります
いいまとめをしてくれてるサイトがあったのでこれを見てください
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kanri01/rounk/shyumi/Legion.html
6: 以下、
各部隊で対応することから分化したのはいいが、
ではマニプルスでの正面戦闘はどうやってしていたのか、戦線が穴だらけで隙だらけではないのか、
となるのでそこを説明してきます
7: 以下、
【兵士の構成】
おおまかにそれぞれ性質の似通った者を集めた3つの戦列から構成されており、
http://petyusha88.blogspot.jp/2011/03/bejegyzes-012-egy-kis-hadtori-i1.html
最前列はハスタティと呼ばれ、戦闘経験の少ない若者や貧乏な者が多く、
装備はわりとバラバラでしたが、投槍を数本と剣、そして盾をもちました
重装歩兵は槍を投げて敵の隊列を崩してから剣を抜き突撃します
8: 以下、
次に第2列はプリンケペスと呼ばれ熟練で体力もある30代前後の兵士が担当しています。
装備は投槍や剣、大きめの盾を各隊が統一化してもっていました
最終第3列は戦闘経験の長い古参兵が担当し、彼らはあまり混戦には参加せず最後の詰めなどに長槍をもって参加しました。
9: 以下、
こういうのって後ろの奴が投げた槍とか刺さらんのかね
13: 以下、
>>9
あったようです
投擲兵器はその気になればもっと射程があったためミスしなければ大丈夫でしたが
ミスは普通にあったため
そうならないために厳しい訓練と罰則を設定しています
市民の義務である兵役によって構成される常備軍制度が錬度の向上を実現させていました
優秀な傭兵を雇う場合もあったようです
14: 以下、
>>13
罰則ってどんな?
19: 以下、
>>14
訓練の段階では、錬度が充分と上官に判断されるまでくっそまずいご飯がだされており
美食家の多いローマでは割と拷問でした
実戦では
まずローマ軍の最小単位である10人隊(8名くらい)には隊長が置かれており
彼にミスの度合いに応じて管理させておいたようです
大きなミスがあった場合は隊長も上級の隊長に裁かれます
有名な「ミスをした者を他の隊員が殴り殺す」10分の1刑はあくまで恐怖の象徴、見せしめであり、
あまり行われなかったようです
少なくともマニプルスの時代はそうでした
24: 以下、
>>19
ある種の兵糧攻めみたいだな
10: 以下、
各密集重装歩兵戦列の前面にはウェリテスVelitesと呼ばれる散兵が配置されました
各戦列の距離は基本こんな感じだが、状況によって変化させた
海外のサイトにいいまとめがありましたのでここから引用させてもらってます
http://petyusha88.blogspot.jp/2011/03/bejegyzes-012-egy-kis-hadtori-i1.html
http://picklespeaker.galeon.com/premarianlegion.html
15: 以下、
>>10画像選択ミス
最初の画像でウェリテスは右上の狼の被りものしてる人です
こっからが本題
外国のサイトに説明にいい図があったので紹介させていただきます
http://adrianapolis.com/blog/la-legion-manipular-romana-parte-33/
20: 以下、
>>15の続き
【各部隊の戦い方】
敵が接近すると散兵は投げ槍などの投擲武器を用い、
敵に先制攻撃をしかけることで隊列を乱すことを目的とします。(死者もけっこうださせた)
戦術地図などでは散兵がけっこう無視されがちですが、
ローマ軍の長所として投擲攻撃を行う散兵と重装歩兵密集陣の連携、即ち諸兵科連合が重要な役割をしめていました。
散兵 (軽歩兵)の後ろに重装歩兵のマニプルス(中隊)がいた
この図では投槍を基準に散兵ウェリテスvelitesの有効射程を25m強に設定しています
黒が散兵、緑が味方の重装歩兵方陣、紫が敵兵
21: 以下、
剣闘士の死亡率も低かったんだよな
22: 以下、
槍を25mも投げるってすごくね?
23: 以下、
敵が更に接近すると散兵は重装歩兵方陣の後方にまわり重装歩兵の戦いを後方から投擲兵器で支援します
この連携がかなり重要でした
スムーズに後ろに移動し、隙を見せずに重装歩兵に攻撃開始させるための移動がマニプルス戦術の特色であり、最も訓練を必要とするものでした
25: 以下、
さらに軍団全体としてマニプルス戦術は各戦列が交互に何度も前線にでることができ、
一度崩れ始めたら終わりのファランクスと決定的な違いがありました。
持久力があった、と言うのがいいかもしれません。
さらにどの段階でも常に各兵科による相互補助がなされていました
このgifがこのスレで紹介したい話
ここが微妙に分かりにくいので段階ごとに説明していきます
26: 以下、
矢よりも投げ槍をしてる印象が強いけど
弓矢の威力ってそんなに高くなかったとかなん?
28: 以下、
>>26
諸説ありますが
威力が高くないことはかなり有力な理由なようです
ただ同じ諸兵科連合している強国ペルシャ、アッシリアなどでは使われて凄まじい効果を発揮していたようです
ローマでは、敵の盾を使えなくする、というのが目的であったのも投槍が好まれた理由の一つです
盾に刺さったあと折れ曲がり、重たくなることで盾を使えなくするピルム
詳しい先生はウィキとかに頼みます
http://ja.wikipedia.org/wiki/ピルム
27: 以下、
gifはかなり訓練などの理想的な隊列変更を例にしていますから、
実戦ではこうできない場合が多々ありましたが、今回はスル―でオナシャス
(ほんとうは実戦で戦場の状況にあわせ柔軟に変化対応させれるのがレギオンの優れたところなんですが)
33: 以下、
初心者のための必勝陣形
35: 以下、
>>33
スキピオやペルシャが導入した常勝基本戦術ですねwわかりやすすぎる図感謝
これの歩兵だけに注目したのがこのスレです
34: 以下、
の各段階説明してきます
第一段階は敵と対面して布陣したときの初期隊形
36: 以下、
第2段階
敵が接近してきたため、散兵を全面に配置する
第2戦列の前面にいた散兵が最前線まで移動を開始します
第3列の前面にいた散兵は第2列の後方まで移動します
第三段階
最前線の散兵の戦列をある程度統一させます
ここで敵に投擲攻撃開始
37: 以下、
第四段階
攻撃をしたあとそれでも敵が後退せず、強引に前進してきた場合
最前列で攻撃した散兵は後退を始めます
38: 以下、
勉強になる
39: 以下、
最強とか言ってた割にはアルミニウスにボコられてたよね
41: 以下、
>>39
ち、地形が…兵站が…アルミニウスさんは名将だから…と言いわけしときますw
余談ですが帝政期にはマニプルス(中隊)ではなく中隊を3つ合わせたコホルス(大隊)を核とするレギオンに移行し
現代で有名なローマ重装歩兵軍団=レギオンの認識ができあがりました
マニプルスのことは軍団全部=レギオンって感じです
42: 以下、
>>41補足
マリウス軍制改革以降に発展していったコホルスレギオンの図
40: 以下、
第五段階
散兵が重装歩兵第一戦列の後方まで移動できたら、マニプルス(中隊)を構成する部隊のうち一つが移動し穴を埋める
(これをスムーズにすることがマニプルスレギオンの必須条件だったが、実際は混乱状態になることが多く、わりと強引に穴を埋めることもしていた)
44: 以下、
>>40の続き
第六段階
重装歩兵が穴を埋め戦列を整え戦闘開始
後方に移動した散兵は反転し再び投擲攻撃による支援を開始>>23の図
45: 以下、
第七段階
重装歩兵第1戦列ハスタティが敵を倒せず、損耗が大きくなった場合
第2戦列の隙間からまず散兵に、続いて重装歩兵(緑色)に後退を開始させる
46: 以下、
第八段階
重装歩兵第1戦列(緑)は移動中、重装歩兵第2戦列(赤)が前進を開始(状況に合わせて行っており、実戦はここの段階では緑と赤はかなり敵と接触していたため混乱しながら移動した)
最前列で戦っていた散兵はそのまま第3戦列のそばまで後退する
47: 以下、
第九段階
重装歩兵第1戦列(緑)の後退がある程度できたら、重装歩兵第2戦列(赤)の後方担当部隊が移動して穴を埋める
(戦いながら行うため混乱しており、緑の一部がそのまま残されている)
最初に戦っていた散兵は最後列の第3列のそばで再び態勢を整える
49: 以下、
第十段階
移動した重装歩兵第2戦列(赤)が戦線を整える
同時にその後方に待機していた散兵が前進開始
重装歩兵第1戦列(緑)は第2列のいた位置まで後退したあとそこで再び態勢を整える
以上の行為を崩れた部分で繰り返すことで重装歩兵の列に穴をあけることなく
後ろで待機している部隊と交代できる
これによりローマ軍は柔軟性と持久力を手に入れた
70: 以下、
>>49
ミスしてました
訂正
第十一段階
整えられた重装歩兵第2戦列(赤)の真後ろに散兵が移動し、>>23図の投擲支援を開始
同時に最後列の第3列のそばまで下がり態勢を建て直した散兵が第2戦列のそばまで前進開始
50: 以下、
おっしゃ主題終わりー 
    ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザー
51: 以下、
鉄砲が導入されて、こういうみんなでワーって攻める形の戦争で、最前列ってすごい嫌だな
54: 以下、
>>51
戦列歩兵とか嫌すぎる
62: 以下、
>>54
戦列歩兵調べてきたけど嫌すぎるw
何で規則正しく一列になって行進してんの、敵銃構えてるのに
52: 以下、
最序盤で飛び道具で適当に負傷して倒れとけばあとはもう死ぬ心配ないんじゃね!
一撃で急所突かれたら知らん
55: 以下、
>>52
倒れるのは一番危ないです
敵味方に踏み殺されます、下手したら最も多い死因です
また、10人隊の隊長がさぼってないかしっかり見張っているためそう簡単に離脱できません
さらに古参兵の最後尾が目を光らせています
53: 以下、
おまけ
ローマ行軍隊形
図の真ん中
これを中心の荷馬車を増やして縦に細長くして行軍した
荷馬車をしっかりと奇襲から守る隊形になっている
最前列が楔形になっているのは横隊より方向転換が容易なため。
56: 以下、
それで象さんはどこに配置するの?
59: 以下、
>>56
散兵より前の最前列
もしくは騎兵と同じく両翼です
58: 以下、
ローマ軍宿営地
行軍は数時間であり
毎日これを作り、そして次の日には解体することに多くの時間をかけた
形はいつも同じであり、マニュアル化され兵士の位置を確認するのにも役立った
宿営地の重要性はピュロス王により知られていたが、ここまできっちりつくる軍は少なかった
ローマ軍の全員工兵とかいう意味不明な兵科体制がそれを実現していた
マニプルス時代よりもコホルスを導入してからのほうが、一人の兵士が背負う荷物は多く
中心の荷馬車を減らし、兵站の負担を減らしたことでさらに行軍度があがったという
60: 以下、
投槍って一人何本位持ってたの?
63: 以下、
>>60
2?3本が主です
重装歩兵の持つピルムは軽いのと重いのの2本が基本
この時代は配給制でなく各自調達なので個人の経済力によって変化します
盾の裏などに装着できるようになっていましたが、重くなりすぎるため5、6本というのはなかなか難しかったようです
61: 以下、
64: 以下、
帝政以前のローマは常備軍を持たず戦争が起きるたびに組織されたって聞いたんだが
高度な指揮系統を維持できるもんなの?
65: 以下、
>>64
戦国時代の半農半兵みたいな感じなのかね
68: 以下、
>>64
指揮系統が潰れて勝てる戦で勝てなかったパターンも多く、
カンナエの大きな敗因の一つでもあったりと、実はわりと問題だったりする
共和制末期にマリウスの軍制改革で完全職業軍人化・百人隊長ら陣頭指揮官の専門化でやっと解消
69: 以下、
>>68
欠陥システム何百年も放置とは
73: 以下、
>>69
それでも先進的訓練・戦術で諸外国よりは高錬度で精強だし、十戦すれば七勝というペースで勝ち続けたからね
それに職業軍人に比べて補充も格段に早いし、大敗してもすぐに次の軍団を送り出して負けの分を取り戻せる
ハンニバルとの戦いはまさにそれ
逆に職業軍人化した以降は、強いぶん金と時間の消費がデカ過ぎて、一度大敗すると中々補充ができない
トイトブルク森の戦いの余波なんかがまんまそれ
71: 以下、
>>64
普段から訓練はさせていましたが
それでも指揮系統は維持出来たとは言い切れません
それゆえに戦役が開始されてから、経験を積むにつれ動きがスムーズになっていくということが見られます
スキピオの軍隊はまさにそれです
また、百人隊長は最前線で戦うため死傷率が高く、それもローマを悩ませる原因の一つです
72: 以下、

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