死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『知能障害は間違い』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『知能障害は間違い』


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あれはもう三年くらい前になるかな。
俺と彼女で伊豆に泊まりで遊びに行ったときの話だ。
天気も良く西湘をドライブしながら伊豆方面へと向かった。
途中までは快適に進んだんだが、熱海を過ぎた頃からナビが
おかしくなっちまった。一応、目的地をインプットしてあったん
だが、グルグルと画面が回転している状態が続いた。
おかしいなぁ、壊れたか?
海沿いじゃなくて山越えルートにしたのは失敗だったか。
周りも何もなくひたすら1本の山道が続いているだけだった。
平日のせいか、対向車も後続車もない。
仕方が無いのでマップルを引っ張り出して、彼女にサポート
してもらう。俺も山越えルートは初めてだったんで道がよく
わからない。ゆっくり出てきたのでそろそろ夕方だ。あたりも
暗くなりつつある。
まいったな、これじゃ時間通りに宿に着かないな。
携帯を見ると思いっきり圏外だ。。。
それでもひたすら山道を進むとYの字に分かれていた。
困ったことに標識が無い。路肩に車を止め、どっちだ?と二人
で問答。ナビの現在地は八王子を指している。。。(アホナビ!)
仕方が無いので右へ進むことにした。
これがすべての間違いだった。
58: 本当にあった怖い
2/6
あたりはすっかり暗くなり車のライトなしでは本当の闇だ。
当然ながら街灯もない。しばらく進むと車がガタガタと揺れ始
めた。あれ?この道って舗装してないのか?今どき?
しばらくの間、緩やかな下り坂をガタガタと進んで行くと今度
は三叉路に出た。標識というか、随分古い感じの案内板が立っ
ていたが字が消えかかっててよく見えない。。。
どうする?
どうしよう・・・戻る?
ここでもしばらく問答。と、その時、目の前を1台の車が横切
った。その車は三叉路を右から左の道へと受け流すように進ん
で行った。久しぶりに自分達以外の車に出会った嬉しさからか、
俺らも勢いで左の道へ急発進した。きっとあの車に着いて行け
ば街まで出られる!勝手にそう思い込んで、前をゆく車を見失
わないように進んだ。
しかし前の車、異常にい。どこかの豆腐店並みだ。どんな車
なのかとよく見る。白いセダンだがどこのメーカーか不明だ。
よほど足回りをいじってあるのか?色々と考えていると彼女が
変なことを言い始めた。
ねぇ、あれって・・・どこのナンバー?
ん?ナンバー?ナンバーがどした?・・・
59: 本当にあった怖い
3/6
確かにナンバープレートはあった。そして数字も書いてある。
しばらく見ていて何やら違和感を覚えた。ナンバーは問題ない
のだが、陸運局の地名?が見たこともない名前だったんだ。
何やら昔の略していない複雑な漢字3文字だ。3文字とも難し
くて読めなかった。
あんな地名あったか?九州のほうかな?
えー・・・あんな名前聞いたことないじょ・・・
(翳欝嚢 ←こんなイメージ・・・)
そんな事を考えていたせいか、気がついたら前の車が見えなく
なっていた。あれ?どこかに曲がる道でもあったのかな?
キツネにつつまれたような奇妙な感じだったが、目印となる
車がいなくなってしまい、再び不安感がこみ上げてきた。
もはや先に進んでいいのか戻ったほうがいいのか、俺達には
わからなくなっていた。ナビは所沢を指していた。。。
と、遥か先に明かりが見えた。
やった、街だ!やっぱこの道で正解だったべ?
この時ばかりはホッと安心し二人で喜んだ。そして車を進める
と、さっき見えた明かりは民宿?の灯りだったことがわかった。
俺達は道を聞くために車を止め、二人で降りて民宿の中に入った。
中には親切そうなおばちゃんがいて、抜ける道を教えてくれた。
60: 本当にあった怖い
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お礼を言い、車に乗り込むと何か聞こえる。
ん?何だ?どこからか音楽が聞こえね? え、あ、ホントだ・・・
よく見ると民宿の隣に建ってる家?から聞こえてきているようだ
った。あれじゃ近所迷惑だな、とか言いながら民宿を後にした。
でもさー、あの民宿、すごく臭くなかった?
え?そうだった?俺、全然気がつかなかったわ。
アンタ、蓄膿だからね・・・なんか生臭かったよー魚みたいな。
そっかー、客用の仕込み中だったのかな?
その時だった。
目の前を何かが横切った。咄嗟に急ブレーキ。
鹿か?馬か?ヘッドライトに照らされて一瞬見えたような気が
するがハッキリとわからなかった。しかし白い何かだというの
は見えた。そして冷や汗をかいてる俺に彼女が言った。
ねぇ・・・ねぇ・・・あれ見て・・・
ん?何?どした?
彼女の指差す前方をよく見た。急ブレーキで立ち込めた土煙が
引き、視界が徐々に開けてきた。
あ・・・・
61: 本当にあった怖い
5/6
言葉が出なかった。
目の前には大きな岩がいくつも転がっていた。きっと落石?が
あったんだと思う。でもさっきまでそんなものは見えなかった。
山道とはいえ、ここは直線に近かったから見えないはずがない。
きっとあのまま直進していたら、岩に突っ込んで。。。
しばらく彼女と口をあけてポカーン・・・
その時、車の後ろに人の気配がした。
バックミラーを見ると一瞬、白い人影?が見えたような気がした。
こりゃいかんってことで、すぐにもと来た道を引き返した。二人
ともさすがに只事ではないということを感じていた。もうどうして
いいかのさえ分からなかった。
恐怖に引きつりながら進むと、さっきの民宿の灯りが見えた。
助かった、とりあえずあそこに逃げ込もう!あまりの恐怖で髪が
全部白くなってんじゃないかと思うくらいだった。そして民宿の
前で車を止めた。
そんな・・・あほな・・・
62: 本当にあった怖い
6/6
そこは民宿じゃなくて俺達が泊まるはずのペンションだった。
よく見ると周囲には普通に民家がある。人の気配も普通にするし
車も普通に走っている。もちろん普通のナンバーの車だ。
しばらく彼女と無言でポカーンとしているとペンションの中から
従業員が出てきて誘導してくれた。当然、その夜は気持ちの整理
が着かずに二人とも楽しめなかった。
今では彼女と、あの時は狐に化かされたのかな?と言って笑い話に
なっている。
おしまい。
67: 本当にあった怖い
>>57-62
なんとも不可思議な体験でしたね、
対向も後続も民家も無い暗い山道走ってるとすんげぇ不安になる
(舗装されてても一車線しかなかったりところどころ傷んでたりすると怖さ倍増)
先を行った車が異空間への水先案内なのかな、とか
落石へと続く抜け道を教えてくれた民宿のおばちゃんが主で
車の前に飛び出してきたモノ(もしかしたら白い人影と同一?)が助けてくれたのかな、
とか考えながら興味深く読ませていただきました。
87: 本当にあった怖い
1/5
あれはもう20年くらい昔のことだったかな。
俺が小学生だった頃に田舎の婆ちゃん家に遊びに行った時の話だ。
婆ちゃん家は昔、蚕を飼っていたので古いがとても大きな家だった。
爺ちゃんは俺が生まれる前に亡くなったから、今では俺のお袋の弟
さん家族と婆ちゃんが暮らしている。婆ちゃん家は昔の家具とかが
たくさんあって、俺ら孫たちはその大きな家を探検するのがとても
好きだった。
近くには流鏑馬?で有名な神社があり、そこは昔から天狗が現れる
という伝説があった。お袋は子供の頃そこで不思議なものを何回も
見たらしい。
ちょうどお盆の時期だったと思う。真夏で暑かったのを覚えてる。
いつものように各家族の孫達が揃うとドタバタと家中を走り回り、
探検が始まる。俺が1番年上でお袋の妹の子供が1歳下。その次は
更にその下の妹の子供達2人で3?4歳下だった。お昼ごはんを皆で
食べた後、2時間くらいドタバタと屋内外で遊んだ。
1番下の孫2人は昼寝を始めたので、俺は1歳下の従兄妹を連れて2階
の物置(元・蚕部屋)へ行った。いつものように梁の上に登ったり、
昔の家具の上に登ったりして遊んでた。窓からは午後の日差しが差
し込み、ぼんやりと2階の中を照らしていた。
子供だった俺は家具の上から大きなダンボール箱が2個積んである
上に飛び降りてみようと思い、思い切ってジャンプした。ドスンと
箱の上に着地したが、すごい埃でゲホゲホ言いながら箱から降りた。
飛び降りた勢いで2個の箱は崩れ、中身が見えていた。何だろう?
と思い中を見ると天狗のお面や団扇、お祭りの衣装?のようなもの
が入っていた。
88: 本当にあった怖い
2/5
そういえば神社のお祭りの時に叔父さんがよくこの衣装を着て舞台
の上で踊っていたことを思い出した。箱の中には他にも色々と昔の
ものが入っていて興味津々だった。と、従兄妹が何か言った。
おにぃちゃん、ここに戸があるよ?
え?戸?おかしいな、婆ちゃん家は何度も探検してたがこんな所に
扉なんてあったっけ・・・確認したが確かにあった。恐らく飛び降りた
拍子にダンボール箱がズレて、隠れていた戸に気づいたんだな。
好奇心の塊だった俺は邪魔な箱をどかし、その戸を恐る恐る開けて
みた。
そこは天井裏のような空間だった。何もなかった。いや、よく見ると
1番奥の壁に何か貼ってある。何だろう?貼ってあるものが何なのか
すごく気になった俺はとりあえず中に入って見てこようと思った。
従兄妹もついてきた。しかし床がおかしい。他の部屋のように頑丈な
感じではなく、薄い板のような感じだった。仕方ないので縦横に何本
も張り巡らされた梁の上を進んでいった。
その空間は高さもあまりなく、小学生の俺でさえ立って歩くのが困難
なくらい天井が低かった。壁には窓はなかったが、外からの光が透け
て入ってきており明るさは問題なかった。ようやく1番奥へ辿り着き、
貼ってあるものを確認した。それは1枚の御札だった。但しなぜか上下
逆さまに貼ってあった。そして更に不思議なことに貼ってあったので
はなく、串で刺して固定してあった。
今思えば何であんなことをしてしまったんだろうと後悔してる。
89: 本当にあった怖い
3/5
まだ子供だったんで何も考えてなかったんだろうな。俺はその串を
抜いて御札を手に取り、色々と観察してみた。かなり年季の入った物
であることがわかった。漢字で何か書いてあるが読めない。そして
串はよく見ると弓矢の矢のようだった。と、その時だった。
ドスン!・・・ドス、ドス、ドス・・・
何かの大きな音が聞こえてビックリした。従兄妹も驚いたようだ。
その音は大人が歩いているような音だった。誰か2階に上がってきたの
かな?そう思ったが何かがおかしい。よく聞くとその音は俺らが乗っ
ている床?の上を歩いている感じだった。床の下の部屋から何かで突っ
ついているのかとも思ったが、そんなものじゃなかった。明らかに歩い
ている音だった。天井を逆さまで。。。
天井を歩くって・・・なんだそりゃ???
マンガやアニメではそういうシーンは見たことある。でも聞こえてくる
音はそんな現実逃避を100%吹き飛ばすリアルなものだった。従兄妹は
怖くて泣いている。とりあえず「逃げないとヤバイ」ことだけは理解
出来た気がした。俺は剥がしてしまった御札と矢をポケットにしまい、
従兄妹の手を引いて梁づたいに入口まで戻り始めた。
出来るだけ音を立てずに進んだ。例の足音はどうやら床をあちこちを歩
き周っているようだ。まるで何かを探しているような感じで。と、その
時ポケットの中から矢が床に落ちてしまった。
カタン・・・
91: 本当にあった怖い
4/5
しまった!と思うのとほぼ同時にドス ドスドス!と足音が近づいてきた。
確実に俺らの真下にいる。。。ハァーッハァーッという息遣いや爪?のようなもの
で床を引っ掻く音まで聞こえてきた。恐怖の限界だった。従兄妹は怖さの
あまり目を見開いて硬直している。と、床のある1点に何かが見えた。
穴だ・・・
それは床に開いた直径3cm程度の穴だった。どうやら真下にいるやつは
そこから必死に覗こうとしているらしい。入口まではあと10m程もある。
このままでは逃げ切れないかも知れない。。。そう思った俺は床に落ちた
矢を拾うとゆっくりとその穴に近づいた。今にも心臓が破裂しそうだった。
そして恐る恐るその穴を覗いてみた。
目が合った。
ぁhf@j;あjdhふじこ!恐怖で声にならない声を上げ気がつくと
俺はその穴に矢を刺していた。
ドスン!
ギィャァァァァァァァァ!ドタバタドタバタ!
真下にいた何かが、本当の床に落ちた音がした。今しかない!俺は従兄妹
の手を引き入口まで一目散に突っ走った。そして外に出るとすぐに戸を閉め
ダンボール箱で戸を隠した。怖さで二人ともしばらく無言で固まっていた。
窓から差し込む光は夕暮れ色になっていた。ほどなくして親から夕飯だから
降りてこいとの声が聞こえて我に返った。
92: 本当にあった怖い
5/5
階段を下りながらポケットに手をやると、おかしなことに御札がなくなって
いた。泣いてる従兄妹を見てお袋が「また泣かしたの?仲良く遊びなさいよ」
と言った。みんなで食べた夕飯の味もよくわからなかった。一体アレは何
だったんだろう。。。あれだけドタバタ音がしてたのに誰も気づかなかった
のかな?従兄妹の家は夕飯後に帰った。うちは遠いので何泊かしてゆく予定
だった。俺はその晩は怖くて眠れなかった。
翌朝、婆ちゃんに聞いてみた。
すると婆ちゃんは、そんな部屋は知らないと言う。叔父さんも知らないと。
そんな馬鹿なと例の2階のダンボール箱の所へ連れて行った。しかし箱を
どけても戸はなかった。俺は頭が???な状態でしばらく昨日のことを力説
したが、やがて無駄なことだと理解してあきらめた。ただ、婆ちゃんがこん
なことを言った。
この辺は昔は天狗様に連れ去られる人がおったったで。特に子供がな。んだで
神社でお祭りするようになったじゃのう。おまえもお参りしてくるといいで。
俺はお袋と神社へ行ってお参りした。お袋は俺の言ったことを信じたようで、
御札はありがたいものだから無闇にいじってはいけない、と教えてくれた。
お袋も小さい頃天狗に遭遇したが、なぜか連れ去られなかったと教えてくれた。
時が経ち、その従兄妹とは数年前に他の従兄弟の結婚式で会ったが、あの出来
事についてはすっかり忘れていたようだった。
今でもあの空間や床下にいたのは一体何だったのか・・・よくわからない。
おしまい。
94: 本当にあった怖い
>>92
乙でした
天狗に悪戯でもされたんでしょうかね……?
105: 本当にあった怖い
怖いなふつうに
129: 本当にあった怖い
知り合いの話。
知り合いには知能障害の叔父さんがいて、知り合いが物心付いた頃から既にちょっとおかしい人だったらしい
そんな人だから、結婚も出来ず、60を過ぎても一人暮らしをしてた
で、ある日耳から変な液が出てきたってんで兄弟が病院に連れてったんだと
そしたら頭蓋ん中イッパイに膿が溜まってて、それが脳を圧迫してた
医者は親族にこう尋ねた
「昔、頭の手術をしたことありませんか?」
そういえば、彼が3歳だった頃に風呂で母親が頭を洗っていて水が耳に入り、耳が腫れたことがある。
その時手術をしたと思うが、それがどうしたのか
「恐らくその時に付いた傷が原因ですねこの膿は・・・今まで知能障害と思われていたのも、脳についた傷と膿がもたらしたものでしょう。」
先天性のものだと思っていたものが実は医療ミス
しかも3歳の頃の傷で、約60年分の人生を台無しにされてしまった
親族にしたらものすごいショックだったと言う
しかも膿の摘出手術を終えないと助からなかったが、既に本人にその体力がない状態
数日して亡くなったという
洒落にならん話だった
165: 本当にあった怖い
>>129
こういうのがいちばん怖い話だよね、現実的には
144: 本当にあった怖い
1/7
あれは俺が小学生の頃だから、もう20年も昔の話だ。
今回は少し長いっす。
俺の出身は北関東の寒村で、周りは田んぼと山だらけだった。
だから子供の頃は田んぼで藁の束を積んで秘密基地を作ったり
河で魚を取ったりして遊んだもんだ。村の人たちも皆いいひと
ばかりで、田舎ならではの良さがある村だった。
そんなよくある田舎の村だったが、たった1度だけ、村全体が
恐怖に陥った出来事があった。今日はその事件を書いてみる。
その村には「絶対に入ってはいけない辻」というものがある。
辻とは言っても小さな丘のような所で、幅3m、奥行き10m、
高さ1mほどの大きさだった。そしてその辻の上には、小さな
石碑と半鐘?(時代劇の火事とかで登って叩く鐘)のようなもの
があり、周りは田んぼに囲まれていた。
理由はわからないが、親や婆ちゃん(父方の)からは、あそこで
遊んじゃいけねぇよ、といつも言われていた。何でもあそこを
いじったりすると血の雨が降る、という言い伝えがあるそうだ。
確かに子供の俺から見ても不気味なふいんきがビンビン感じら
れる場所だった。
それは2月の寒い日のことだった。
145: 本当にあった怖い
2/7
俺と友達は凧揚げをすることにした。この地域は冬はいつも
大風が吹いてるから凧揚げにはもってこいだったんだ。いつも
のように近所の田んぼで揚げていると、かなり乗りがいい。
釣竿のリールに糸を巻いて凧につないでるんだが、ぐんぐん凧
が昇っていった。
こりゃすげーや、あんなに小さくなっちまったぜ!
俺は喜んでリールを緩め、どんどん高く凧を飛ばしていった。
しかしこの日は風が強すぎた。ブチッという音と同時に凧が回転
しながら遠くへ飛んでいった。アチャー・・・まいったな・・・
俺は友達のかっちゃんと凧を探しに走った。と、ほどなくして
先を進むかっちゃんの声がした。「あったぞ?」俺は見つかって
よかったと安心したが、それはすぐに不安へと変わった。。。
どうする?
う?ん・・・どうしよ・・・
凧は例の辻の半鐘に引っかかっていた。風でバタバタと揺れている。
今までここは通り過ぎることはあっても、登ったりしたことはない。
しかも親達からは絶対入ってはいかんと言われている。そのことは
かっちゃん家も同じだった。太陽はまだ高かった。しばらく悩んで
いたが、かっちゃんが「長い棒で引っ掛けて取ろう」と提案した。
俺はいいアイデアだと思い早二人で棒を探した。
146: 本当にあった怖い
3/7
棒は意外と早く見つかった。かっちゃんがやると言い、少し離れた
所から凧に向かって棒を伸ばした。半鐘までの高さは3m弱といった
ところか。何度か突っついたが、全然取れる様子もない。頭にきた
かっちゃんは足元の石ころを投げつけた。カーン・・・半鐘に当たった。
錆付いた半鐘からはその外見からは想像もつかない程良い音がした。
ダメだな、取れないや。
と、その時、凧が半鐘から外れ空高く飛んでいっちまった。それも
すんごい勢いで。。。さすがにあれは追っても無駄だと子供の俺で
もすぐにわかるくらいの勢いだった。高かったので悔しかった。
諦めて二人で帰ろう、ということになったが急に天気が悪くなり始
め、雨が降ってきた。幸い俺の家もかっちゃん家も近い。バイバイ
してすぐに家に着いた。と、ほぼ同時に大雨。しかも雷?まで鳴って
きた。2月に雷?ありえねーとか思いながらも、まさかさっきのが
原因じゃないよな・・・とちょっと不安だった。
何やら外が騒がしくて目が覚めた。
なんだ?こんな時間に。。。時計を見たら午前零時半だ。親はすでに
起きて外で近所の人に何事か聞いてるようだった。戻ってきた父親は
血相を変えて「おい、かっちゃんがいなくなったんだと」と言った。
俺は「えっ!?」と驚いた。騒がしかったのは村の皆でかっちゃんを
探しているからだった。何でも昼間遊びに行ったきり帰ってこなかっ
たらしいが、親父さんが夜勤で帰宅が遅かったから気がつかなかった
ようだ(母親は亡くなっている)。
おまえ、何か知らないか?
「・・・」俺は怖くて黙っていた。
147: 本当にあった怖い
4/7
結局その晩、かっちゃんは見つからなかった。あの時、確かに自宅の
方向へ走っていく姿を俺は見た。一体どこへ行ったのか。。。翌日、
警察と村人で捜索が始まった。俺は子供心に怖くてどうしようと悩ん
だが、このままじゃかっちゃんが本当にいなくなる気がしたので親に
言った。「バカヤロー!」俺は親父の平手で吹き飛んだ。「あそこに
は入るなといつも言ってただろう!」俺は泣きながら謝るしかなかった。
親父は早、村の人たちにそのことを告げ相談を始めた。
しばらくして村のご意見番というか不思議なちからを持った婆さんが
きて「家の周りに小便を撒いて玄関に塩を盛るように」と言った。その
婆さんの不思議なちからは何度か見たことがあり、俺も小さい頃に疳の
虫がひどかったので、その婆さんに直してもらった記憶がある。手首に
細い紐を巻いて指先をこすられたと思ったら、爪と指の間からクネクネ
と動く正体不明の生き物?が出てきた。それが疳の虫なんだという。
婆さんはそのクネクネを引っ張って巾着袋に入れて封をした。子供なが
らに不思議な婆さんだなと思っていた。外見はナウシカに出てきた予言
の婆さんにそっくりだった。
こりゃ大変なことになっちまったね・・・死人が出なきゃいいが・・・
婆さんは村人全員に今すぐ家に帰り、今日は一歩も外へ出ないようにと
伝えた。あの辻にだけは触れちゃぁなんねぇ。昔からあそこを崩そうと
したりすると必ず死人が出たんだよ。そりゃぁすごい祟りが起こるんだ。
婆さんは俺を脅した。俺は泣きながら震えているしかなかった。
いいかい?次に祟られるのはおまえだ。今夜はずっと目を閉じているんだ。
絶対に何が起こっても目を開けちゃぁなんねぇ、いいね?婆さんはそうと
俺の髪を何本か抜き、うちの仏壇で念仏を唱え始めた。
148: 本当にあった怖い
5/7
俺は両親に囲まれてずっと目をつぶっていた。時間ももう遅い。寝てしま
えば楽なんだろうが、緊張でまったく眠れない。婆さんはずっと念仏を
唱えている。と、バチンという音とともに電気が消えた。親父がブレーカー
を上げるも電気がつかない。停電か?仕方ないので仏壇用のローソクに火
をつけたようだ。すると婆さんが「むっ」と言い念仏をやめた。
カーン・・・カーン・・・
何やら遠くから鐘の音が聞こえた。。。
来たね・・・婆さんはそう言うとガサゴソと何かをいじっているようだった。
俺は目をつぶっているので何が起こっているのかわからない。ただ、鐘の
音がだんだん近づいているような気がした。
カーン・・・カーン・・・
俺は怖くなった。しっかりと両親の手を握っていたが汗でぬるぬるしてい
るほどだった。両親も震えている。婆さんは相変わらずガソゴソとしてる。
と、うちの前で鐘の音が止まった気がした。ずっと目を閉じてるから聴覚
が敏感になっていたんだと思う。途端に玄関の戸がガタガタと言い始めた。
ヒィッ!俺と親は怖くて悲鳴を上げた。玄関はしばらくガタガタしていたが
じきに止んだ。と、今度は屋根の上を何かが歩いている音がした。時折、
ヒ?ッヒヒヒヒというような不気味な声が聞こえてきた。しかも複数の声だ。
149: 本当にあった怖い
6/7
いいかい?目をつむったまま声も出しちゃぁダメだからね?
婆さんはそう言うと家の中央の柱に何かを打ち付けていた。と、何かの気配
がする。。。すぐ近くに何かがいる。。。両親は気がついていないようだ。
でも声を出してはいけない。うう、でも何かが俺の近くで匂いを嗅いでる
ような感じだ。気持ち悪い。とてもじゃないがこの世のものとは思えない。
両親は気づいていないようだった。俺は恐ろしさと緊張で失神寸前だった。
見 ぃ ? つ け た ぁ
確かに聞こえた。
と同時に俺は完全に気を失ってしまった。
翌朝、俺は外の騒がしい声で目が覚めた。
いたぞー 見つかったぞー たくさんの人がそんな感じで叫んでいた。
部屋の中を見回すと両親はいない。婆さんもいない。俺は昨夜のことを思い
出して再び怖くなった。と、視線を部屋の中央へ向けると何か違和感がある。
昨夜、婆さんが何かをやっていた場所だ。よく見ると中央の柱(大黒柱)が
真っ黒に焦げている。。。一体何があったんだろ。。。と、外にいたお袋が
家の中に入ってきて、俺に言った。ねぇ、かっちゃんが見つかったんだって!
俺はすぐに飛び起きて外へ出た。ちょうど親父が帰ってきた。俺はそこで
色々聞いた。
かっちゃんは近所の豚小屋の中でなぜか裸で寝ていたらしい。命に別状はない
が、俺とバイバイしてからの記憶がないらしい。ただ、手には火傷を負って
いたようだと言う。俺はというと、昨夜失神した直後に柱が燃え上がり、その
まま鐘の音も消え無事、朝を迎えられたと聞いた。婆さんが俺の髪を祈祷用の
人形に入れ、その柱に打ち付けたことによって、家の守り神の大黒柱が身代わ
りになって助かったんだという。
150: 本当にあった怖い
7/7
婆さんは?と聞くとかっちゃんの体を清めに行っているそうだ。どうやら昨日、
玄関をガタガタしたのも屋根の上で暴れたりしたのも彼なのだそうだ。きっと
取り憑かれていたんだろうということだった。その後かっちゃんは街の病院へ
運ばれたが元気になり帰ってきた。但し記憶は消えたままだそうだが・・・
この事件を通して、子供ながらに自然には立ち入ってはいけない場所があるん
だなとしみじみ痛感した。
時が経ち、今、その辻の周辺には高のインターチェンジが出来た。北関東
自動車道という高らしい。俺は田舎を離れて数年経つが、今でも帰省すると
あの時のことを思い出す。親の話では高のルートもわざわざあの辻を迂回
して作られたということだった。確かにもし、工事であの辻が破壊されてたら
この高の建設計画もどうなっていたか・・・考えると恐ろしくなる。
ちなみにこの事件の1年ほど後、前回の天狗の事件に遭遇した。
おしまい。
154: 本当にあった怖い
>>144
シャーマンみたいな年寄りや土地の因習に無縁な環境で育ったから面白かった。
1/7の辻は辻堂のことだよな。
道や交差点のことだと思っていたから、辻の上とか今一分からなかった。
方言なのかな?
166: 本当にあった怖い
>>150
乙でした
昔から触れてはいけないという物にはそれなりの理由があるのですね…
152: 本当にあった怖い

お払いをするとき返事をしてはいけないやらそっちを見てはいけないだのは知ってるけど
目も口も開けてはならんというのは初めて読むかな あと小便撒くのも
153: 本当にあった怖い
どうも。
うろ覚えだが、その婆さんが言うには河童とか物の怪?は人間の
小便が嫌いで、かけると怒って逃げ出すそうな・・・
俺は見たことないけどその婆さんやお袋は昔、河童も見たらしい
537: 本当にあった怖い
>>153
「邪視」って話でもあったなそういうの
155: 本当にあった怖い
あ?そうっすね。
うちのほうでは皆「つじ」って呼んでたんでてっきりそれが正式名称かと
思ったけど、辻は交差点ですもんね。きっと略されてたんだと思います。
156: 本当にあった怖い
>>144-150
八尺様みたい
169: 本当にあった怖い
いあ、面白かった
夜中に物の怪が取り殺しに来るというのはやっぱ怖いな
183: 本当にあった怖い
数年前、大学生だった俺は先輩の紹介で小さな診療所で宿直のバイトをしていた。
業務は見回り一回と電話番。あとは何をしても自由という、夢のようなバイトだった。
診療所は三階建てで、一階に受付・待合室・診察室兼処置室、二階に事務室・会議室・炊事場、
三階に宿直室があった。宿直室は和室で,襖がドア代わり。階段はひとつ。
小さいとは言っても患者のカルテやなんかは扱ってるわけで、診療所はALS●Kで警備されていた。
宿直の大まかな流れは以下の通り。
夜9時に診療所に着き、裏玄関(表玄関は7時半には完全に施錠される)の外からALS●Kの
警備モードを解除する。
入って見回りをして、三階の宿直室に入る。宿直室にもALS●Kの管理パネルがあるので、入ったら
再びALS●Kを警備モードにする。
警備のセンサーは一階、二階はほぼ隈なく網羅しているが、宿直室にはないため、宿直室内では自由に動ける。
管理パネルにはランプがついており、異常がないときは緑が点灯している。
センサーが何かを感知するとランプが赤く変わり、ALS●Kと責任者である所長に連絡がいく
ことになっている。ドアや窓が開けられると警報が鳴る。
部屋に着いて警備モードに切り替えれば、あとは電話がない限り何をしてもいい。
電話も、夜中にかかってくることなんて一年に一回あるかないかくらいだった。
だからいつもテレビ見たり勉強したり、好き勝手に過ごしていた。
184: 2/7 2010/02/25(木) 20:39:59 ID:vZHEO5cT0
ある日の夜。いつものように見回りをして部屋に入って警備モードをつけてまったりしてた。
ドラマを見て、コンビニで買ってきた弁当を食べて、本を読んで、肘を枕にうつらうつらしていた。
テレビはブロードキャスターが終わって、チューボーですよのフラッシュCMが入ったところだった。
何気なく目をやった管理パネルを見て、目を疑った。ランプが、赤い。
今まで、ランプが赤かったことなんて一度もない。
え?なんで?と思ってパネルを見てると、赤が消えて緑が点灯した。
まともに考えて、診療所の中に人がいるはずがない。
所長や医師が急用で来所するなら、まず裏玄関の外からALS●Kの警備を解除するはずだ。
また外部からの侵入者なら、窓なりドアなりが開いた瞬間に警報が鳴るはずだ。
故障だ。
俺はそう思うことにした。だいたい、もし本当に赤ランプがついたなら、所長とALS●Kに連絡がいって、
この宿直室に電話がかかってこないとおかしい。それがないということは、故障だということだ。
そう思いながらも、俺はパネルから目を離せずにいた。緑が心強く点灯している。
しかし次の瞬間、俺は再び凍りついた。また、赤が点灯した。
今度は消えない。誰かが、何かが、診療所内にいる。
俺は、わけのわからないものが次第にこの宿直室に向かっているような妄想に取りつかれた。
慌てて携帯を探して、所長に電話した。数コールで所長が出た。
185: 3/7 2010/02/25(木) 20:41:05 ID:vZHEO5cT0
所「どうした?」
俺「ランプが!赤ランプがついてます!」
所「本当か?こっちには何も連絡ないぞ」
俺「だけど、今もついてて、さっきはすぐ消えたんだけど、今回はずっとついてます!」
所「わかった。ALS●Kに確認するから、しばらく待機していてくれ。また連絡する」
所長の声を聞いて少し安心したが、相変わらず赤が点灯していて、恐怖心は拭い去れない。
2分ほどして、所長から折り返しの電話があった。
所「ALS●Kに確認したが、異常は報告されてないそうだ」
俺「そんな!だって現に赤ランプが点灯してるんですよ!どうしたらいいですか?」
所「わかった。故障なら故障で見てもらわなきゃいけないし、今から向かう。待ってろ」
何という頼りになる所長だ。俺は感激した。
赤ランプはそのままだが、特に物音が聞こえるとか気配を感じるということもないので、俺は少しずつ安心してきた。
赤ランプがついただけで所長呼び出してたら、バイトの意味ねえなwとか思って自嘲してた。
しばらくすると車の音が聞こえて、診療所の下を歩く足音が聞こえてきた。
三階の窓からは表玄関と裏玄関そのものは見えないが、表から裏に通じる壁際の道が見下ろせるようになっている。
見ると、電気を煌々とつけて所長が裏玄関に向かっている。
見えなくなるまで所長を目で追ってから数秒後、「ピーーーーーッ」という音とともにALS●Kの電源が落ちた。
所長が裏玄関の外から警備モードを解除したのだ。
俺は早く所長と合流したい一心で、襖を開けて廊下へ出た。廊下へ出た瞬間、俺は違和感を感じた。
186: 4/7 2010/02/25(木) 20:42:38 ID:vZHEO5cT0
生臭いのだ。何とも言えない、イヤな匂いがたちこめていた。
また恐怖が頭をもたげてきたが、さっき確かにこちらへ向かう所長を見たし、1階に所長が来てるのは間違いないので、
俺は廊下の電気をつけて、階段へ向かった。
診療所の階段は各階に踊り場があって、3階から見下ろすと1階の一番下まで見える構造になっている。
階段の上まで来て、1階を見降ろした。
1階はまだ電気がついておらず、俺がつけた3階の電気が1階をうす暗く照らし出している。
生臭さが強くなった。1階の電気のスイッチは裏玄関を入ってすぐのところにある。
所長は、なんで電気をつけない?早く電気をつけて、姿を見せてくれ!
さらに生臭くなった時、不意に一階の廊下の奥から音?声?が聞こえてきた。
それは無理やり文字化すれば、
「ん゛ん゛?ん゛??う゛う゛う゛?゛ん゛」
という感じで、
唄とも、お経とも取れるような声だった。
ここに来て俺は確信した。1階にいるのは、所長じゃない。
頭が混乱して、全身から冷たい汗が噴き出してきた。しかし、1階から目が離せない。
生臭さがさらに強まり、「ん゛ん゛?ん゛?」という唄も大きくなってきた。
何かが、確実に階段の方へ向ってきている。
187: 5/7 2010/02/25(木) 20:43:42 ID:vZHEO5cT0
見たくない見たくない見たくない!!
頭は必死に逃げろと命令を出しているのに、体がまったく動かない。
ついに、ソイツが姿を現した。
身長は2メートル近くありそうで、全身肌色,というか白に近い。
毛がなく、手足が異常に長い、全身の関節を動かしながら,踊るようにゆっくりと動いている。
ソイツは「ん゛?ん゛??う゛う゛?」と唄いながら階段の下まで来ると、上り始めた。
こっちへ来る!!逃げなきゃいけない!逃げなきゃいけない!と思うが、体が動かない。
ソイツが1階から2階への階段の半分くらいまで来たとき、宿直室に置いてあった俺の携帯が鳴った。
俺は「まずい!!」と思ったが遅かった。ソイツは一瞬動きを止めた後、体中の関節を動かしてぐるんと全身をこちらに向けた。
まともに目が合った。濁った眼玉が目の中で動いているのがわかった。
ソイツは口を大きくゆがませて「ヒェ??ヒェ???」と音を出した。
不気味に笑っているように見えた。
次の瞬間,ソイツはこっちを見たまま、すごい勢いで階段を上りはじめた!
俺は弾かれたように動けるようになった。とは言え逃げる場所などない。
俺はとにかく宿直室に飛び込んで襖を閉めて、押さえつけた。
189: 6/7 2010/02/25(木) 20:46:10 ID:vZHEO5cT0
しばらくすると階段の方から「ん゛??ん゛?う゛?」という唄が聞こえてきて、生臭さが強烈になった。
来た!来た!来た!俺は泣きながら襖を押さえつける。頭がおかしくなりそうだった。
「ん゛??ん゛?ん゛??」もう、襖の向こう側までソイツは来ていた。
「ドンッ!」
襖の上の方に何かがぶつかった。俺は、ソイツのつるつるの頭が襖にぶつかっている様子がありありと頭に浮かんだ。
「ドンッ!」
今度は俺の腰のあたり。ソイツの膝だ。
「ややややめろーーー!!!!」
俺は思い切り叫んだ。泣き叫んだと言ってもいい。
すると、ピタリと衝撃がなくなった。「ん゛?ん゛?」という唄も聞こえなくなった。
俺は腰を落として、襖から目を離すことなく後ずさった。
後ろの壁まで後ずさると、俺は壁を頼りに立ち上がった。窓がある。
衝撃がやみ、唄も聞こえなくなったが、俺はソイツが襖の真後ろにいるのを確信していた。
生臭さは、先ほどよりもさらに強烈になっているのだ。
俺はソイツが、次の衝撃で襖をぶち破るつもりだということが、なぜかはっきりとわかった。
俺は襖をにらみつけながら、後ろ手で窓を開けた。
190: 7/7 2010/02/25(木) 20:48:49 ID:vZHEO5cT0
「バターーン!!」
襖が破られる音とほぼ同時に俺は窓から身を躍らせた。
窓から下へ落ちる瞬間部屋の方を見ると、俺の目と鼻の先に、ソイツの大きく歪んだ口があった。
気がついたときは、病院だった。俺は両手足を骨折して、頭蓋骨にもひびが入って生死の境をさまよっていたらしい。
家族は大層喜んでくれたが、担当の看護師の態度がおかしいことに俺は気づいた。
なんというか、俺を怖がっているように見えた。
 
怪我が回復して転院(完全退院はもっと先)するとき、俺はその看護師に聞いた。
すると看護師は言った。
「だってあなた、怪我してうなされてる日が続いていたのに、深夜になると、目を開けて、口を開けて、楽しそうに唄を歌うんだから。
『ん゛ん゛?ん゛??う゛う゛う゛?ん゛』て」。
446: 本当にあった怖い
今んとこ>>186が最恐
194: 本当にあった怖い
1/7
あれは俺が小学生に上がったばかりだから、もう20年以上昔の話だ。
この前の辻事件を書いてて思い出したが、俺の住んでた村には結構、
そういった怪奇スポットがいくつかあった。今回も少し長めです。
今回は夏に行われたお化け大会の時の恐怖体験ついて書いてみる。
場所は近くの神社。そこはうっそうとした林の中にあり、昼間でも
怖くて一人では近づきたくない場所だった。ルールは簡単。ひとり
ずつ本堂の奥にある祠の前に置いてある箱からゴムボールを1個持
ってくるだけだ。
しかし小さかった俺には死ぬほど怖かった。街灯は無いので真っ暗。
皆、懐中電灯を片手に震えながらボールを取ってきた。奥の方では
悲鳴が聞こえる。上級生がお化けの役になって、下級生を驚かして
いるからだ。中には怖くて途中で引き返してくる子もいた。そうい
う子には上級生が一緒に行ってあげてボールを取ってきた。
いよいよ俺の番だ。
心臓が口から飛び出るくらいバクバクしている。半ばヤケクソ状態
で先へと進んだ。本堂までは50m位だったが本当に真っ暗だった。
緊張で懐中電灯が左右にブレる。と、俺の視界左横に何かが見えた。
人魂だ。ゆらゆらと俺に付いて飛んでいる。俺はまったく気にせず
先へ進んだ。
195: 本当にあった怖い
2/7
前にもちょっと書いたが小さい頃の俺はそういうものが普通に見え
ていた。なので人魂程度ではたいして驚かなかった。ようやく本堂
に着いた。左の脇道から裏へ回る。と、お化けの格好(狼男?)をし
た上級生が飛び出てきた。ヒィ!あまりに突然だったので悲鳴を上
げた。人魂より人間の方が怖い。俺は先へ進んだ。
次に出てきたのは鹿のお面をかぶった鹿男だった。ヒヒーンと鳴い
ている。俺は無視するように祠へ向かうと箱からボールを取った。
と、頭上から白い服を着た人形が垂れ下がってきた。さすがに、
これには腰を抜かした。ブランブランと揺れている人形をしばらく
見ていたが、ハッと我に返り本堂の逆サイドから帰ろうとした。
あまりの怖さに泣きべそをかきながら走った。そして本堂の脇を抜
ける時、誰かが本堂の外廊下に座っているのが見えた。お化け役の
上級生かと思ったが体は俺と同じくらいの大きさだ。着物を着て、
おかっぱ頭。女の子のようだった。手には赤い毬?を持っていた。
(先に行った子かな?何でこんな所に座ってんだ?)
俺は無視してその子の前を走り抜け、そのままスタート地点まで戻
った。俺はゼェゼェ言いながら係の子にボールを渡した。
あれ?何だこれ? おい、こんなの入れてあったか?
196: 本当にあった怖い
3/7
俺は何のこっちゃ?と思ったが、渡したボールを見て愕然とした。
それはボールではなく、毬だった。それもあの子が持っていたのと
同じ赤い毬だった。俺は確かにあの時、箱から黄色いゴムボールを
取り出したはずだ。それがいつの間にか毬に替わっていた。。。
俺は訳がわからなかったが係の子達はまぁいいかと言って収まった。
ほどなくして全員の順番が終わり、お化け大会は終わった。もちろん
最後に集合した子供たちの中に、あのおかっぱの子はいなかった。
翌日、あの子がどうしても気になった俺は友達を誘って神社に行って
みた。
今考えれば、やめておけばよかったと後悔してる。
夕方だがまだ明るく友達もいたので全然怖くなかった。本堂の周りを
一周してみたが、これといって変わったものはなかった。付き合って
くれた友達は、ひ?ちゃんというあだ名で彼は昨夜、ここで人魂では
なく大きなUFOが飛んでゆくのを見たそうだ。人魂もUFOも同じ
周波数帯にいるのか?俺は子どもながらに、ふ?んと思った。
二人で神社の周りをアレコレと散策していると、ビシッ!という何か
が突っ張るような音がした。ん?何だ今の?音はひ?ちゃんにも聞こ
えたようだった。視線を回してみるが誰もいない。俺は祠のあたりを
調べたが特に何も異常はなかった。と、本堂の正面を調べに行った
ひ?ちゃんから俺を呼ぶ声がする。正面に行くと彼は本堂の正面の戸
から中を覗いていた。
197: 本当にあった怖い
4/7
どした?
シーッ・・・あれ見てみろよ。
俺も同じように格子の隙間から中を覗いた。
中には大きな神棚がありご神体祭られている(フタが閉じていたので
ご神体は見えなかったが)。と、その神棚に向かって小さい子供が座っ
ているのが見えた。咄嗟に昨日の子だ!と気がついた。しかし、どう
やって中に入ったのか、鍵は外からかけられているではないか。
何だあの子?どこんちの子だ?
何も知らないひ?ちゃんは、あの子が近所の子だと思ったらしい。
俺は必死に昨日のことを説明しようとしたが、なぜか声が出ない。
それどころか体が思うように動かなくなっていた。つまんないから帰
ろうぜ?と彼は言うと俺を置いてさっさと鳥居(昨日の大会の出発地点)
に向かって歩き始めた。俺は(ま、まってくれよ・・・)と心の中で叫ん
だが、まったく気づく様子もなく行ってしまった。
と、そこにビシィッ!という音が聞こえた。さっきより大きい音だ。
目線を本堂内に戻すと、あの子が両手で何かをしているようだった。
ビシィッ!それは両手で何かを引っ張った際に出る音だと気づいた。
と、その時、おかっぱの子がこっちに振り向いた。
顔がない
198: 本当にあった怖い
5/7
えっ!?
昨日は暗く、うつむいてたから気がつかなかったのか・・・!?俺は完全に
パニックになりかけていたが、とにかく鳥居のほうへ・・・この神社の敷地
から外に出なくては!と思い、うまく動かなくなった体を引きずるよう
に本堂の階段を降り、庭の石畳を鳥居方向へと進んだ。ひ?ちゃんは
かなり先まで行ってしまっている。。。と、本堂の戸が開く音が聞こえた。
ギィイィィ・・・
俺は振り返らなかった。いや、恐ろしさで振り返れなかったんだと思う。
ズリッ・・・ズリッ・・・重くなった足を引きずりながら、おかぁちゃん、おか
ぁちゃん、と泣きながら叫んだ。
一緒にあそぼ・・・
確かに聞こえた。おかっぱの子が言ったんだと思う。正確には聞こえたと
いうか心に響いたというか。。。しかし恐怖でいっぱいの俺は、とにかく
逃げたい一心で先へ進んだ。いや、これも正確には進んでいなかった。。。
俺は見てしまった。自分の足元を。重いと感じていた原因を見てしまった。
俺の両足には真っ赤な糸?がフォークで絡め取ったパスタのようにぐるん
ぐるんに巻きついていた。えっ!?何これ! その糸はおかっぱの子から
伸びていて俺の足をがんじがらめにしていた。そしてさっきから聞こえてた
ビシッ!という音はその子が赤い糸を引っ張ってる音だったのだ。。。
俺は「もうダメだ・・・」と思い諦めた。明らかに小学1年生に出来る範疇を
越えていた。
ここで一緒にあそぶんだよ・・・ずっと一緒に・・・
199: 本当にあった怖い
6/7
そう聞こえたと同時に、ズルズルと本堂の中へ引っ張られてゆく感じがした。
俺は仰向けに倒れ、空を見ていた。フフフッ・・・フフフッ・・・というおかっぱの子の笑
い声と引きずられる音だけが響いた。まるでここだけ時間が止まっているか
のようだった。俺は諦めた。怖さより、もうこれで親や友達に会えなくなる
ことが悲しかった。そして本堂の中に体が入る瞬間、何かがひっくり返った。
バサァァァッ
ひっくり返ったのは俺だった。視線が前後上下左右に揺れまくった。一体、
何が起こっているのかわからなかった。気がつけば本堂を上から見下ろして
いる感じだった。えっ!?俺は足が軽くなったのがわかった。何だこれ!?
と思う間もなく、急降下してそのまま鳥居がある入口のほうまで一気に飛ん
でいった。あろうことかすぐ目の前には、ひ?ちゃんの背中が見える。
俺はそのまま映画のスローモーションのようにゆっくりと地面に足をつけた。
瞬間、時間の流れが正常に流れ始めたのがわかった。俺は振り返ろうとした
が、地面の底から響いてくるようなおぞましい声が聞こえたので固まった。
おぉぉのれぇぇぇ・・・邪魔をしおってぇぇぇぇ・・・
何のことかわからなかった。俺は振り返らずそのまま鳥居の外まで出たほう
がいいと思い、ひ?ちゃんと走った。無事、外へ出るとひ?ちゃんはずっと
俺がそばに付いてきてると感じてたと言った。俺は起こった事を彼に話した。
彼はふ?んと鼻くそをほじりながら聞いていたが、こんなことを言った。
じゃぁさ、それって誰かがおまえを助けてくれたのかもな。
え?誰かって誰だ?
200: 本当にあった怖い
7/7
日が沈みかけていた。俺は泣きべそをかきながら家に帰り、お袋に話した。
お袋は「それは天狗様が守ってくれたんだね」と言い、おかっぱの子につい
ては、あそこの神社の裏には無縁仏のお墓があるから、たぶんそこに埋まっ
とる子なんじゃないかと言っていた。翌日、俺とお袋はお菓子とおもちゃを
持って、その無縁仏のお墓にお供えした。ゴムボールも3個置いてきた。
たぶん鞠遊びがしたかったんだろうな、と思ったからだ。
それ以降、友達とその神社へはたまに遊びに行ったが、何事も起こらなかった。
ただ、たまに近所の人があそこでボールが跳ねる音がした、と言ってることが
何度かあった。
今回の事件では俺は天狗の姿を見ていない。でも俺が3歳くらいの時、じつは
自宅で天狗を見ているんだ。その時は本当に怖かった。3際の頃の記憶で覚え
ているのなんて、その天狗のことと釣堀に落っこちたことだけだ。それは機会
があったらまた書くことにする。
おしまい。
201: 本当にあった怖い
>>200
いろいろな経験してるんですね、すごい。
俺は零感だから、うらやましい。
実際、見たらかなりビビるだろうけど。
次の話、期待して待ってます。
203: 本当にあった怖い
>>200天狗wktk
225: 本当にあった怖い
さっき仕事の帰り道歩いてる時、前からブツブツ言ってるオッサンが自分の方向に向かって歩いてきた。
気持ち悪いなぁ思ってちょっと避け気味に逆側に寄ったらそのオッサンいきなり
上戸彩!!フハハ!!フハハ!!
って。なんやってんあいつ
231: 本当にあった怖い
通報しろよ…
234: 本当にあった怖い
>>231
霊的なものが出てこなくてすまんかったな。
でもやっぱり人間が一番怖いな・・・・。
259: 本当にあった怖い
1/7
あれは今から5年くらい前の話だ。
子供の頃の話が続いたんで今日は社会人になってからの
恐怖体験を話そうと思う。田舎には田舎の、都会には都会
の怖さってもんがある。これはその顕著な例だったと思う。
俺は某ゲーム会社で働いている。通勤にはY浜線を使って
いたが、これが結構「飛び込む」ことで有名な路線だ。
しかし俺自身は幸運にもそれらに遭遇することはなかった。
この日までは・・・
その日はいつものようにお昼前に起きて電車に乗った。俺
の会社はフレックスなので何時に出勤してもいいんだ。駅
に着くとちょうど電車がきた。時計を見るとお昼の12時40
分だった。お?空いてる空いてる。電車には誰も乗ってい
なかった。いつものようにi-Podで音楽を聴き始める。
朝はJAZZと決めている。鼻歌まじりで外の風景を眺めてい
たが、何か違和感がある。天気は快晴。春先で穏やかな日
差しに包まれている。しかし動感がない。。。というか止
まってる1枚の写真を見ている感じだった。と、そのとき
電車が駅を通り過ぎた。
え?
260: 本当にあった怖い
2/7
この電車は各駅停車だ。なんで通り過ぎたんだ?俺の最寄
り駅は小さいので各駅停車しか止まらない。それが他の駅
を通り過ぎることなどあり得ないのだ。おかしいな、運転
手が間違えたのか?よく考えたら乗ってから車内アナウン
スもなかった気がした。俺はキョロキョロ見回したが電車
は普通に走っている。少し不安になったが、ほどなく次の
駅に電車は停まった。
プッシューーー・・・ッ バタン
コツコツコツ・・・
扉が開き後の車両に人が乗ってきた音がした。俺は思い過
ごしかと安心した。そして電車は次の駅でも停車した。結
構大きな駅だ。しかしおかしなことに扉が開いても誰も乗
ってくる気配がない。ホームには結構な数の人が並んで立
っている。ん?なんでみんな乗ってこないんだ?
おかしなことに皆、電車が来る方向を見ている。まるで早
く電車が来ないかな、といった表情だ。いやいや、来てる
じゃん。みんな早く乗ろうよ。と思っていると誰かが同じ
車両に乗ってきた。うん、そうだよね。みんなも早く乗れ
ばいいのに。しかし結局、同じ車両に乗ったのは一人だけ
で電車は動き始めた。
この駅で降りとけばよかった・・・
261: 本当にあった怖い
3/7
多少の違和感はあったが、あまり気にもせず気を取り直し
て音楽を聴いていた。しばらくぼんやりしていたが、ふと
目線を右方向に移すと視界にさっき乗ってきた人が映った。
女子高生かな?黒い制服をきた女の子だった。無言でうつ
むいている。床には大きなバッグを置いているようだった。
あんなに大きな荷物じゃ大変だな、などと思って目線を戻
し外を見ていた。
ボトッ・・・
何か音がした。ん?何の音だ?俺はキョロキョロ見回した。
特に異常はない。気のせいかと思い視線を女子高生に向け
た。あれ?心なしか彼女の荷物が大きくなっている気がし
た。おかしいな、荷物あんなに大きかったっけ。。。しば
らくボーッと見ていたが何か違和感がある。しばらくして
その理由がわかった。
瞬間、全身の毛が逆立った。
262: 本当にあった怖い
4/7
俺の人生でこの時ほどヤバイと思ったことはなかった。お
そらく前回の神社事件以上のレベルだった。彼女の大きな
荷物だと思っていたものは、血だった。よく見ると右足が
切断されていて床に転がっている。どす黒い血がじっとり
と流れ出して徐々に広がっているのだ。黒い制服というの
も元は白いらしく、血で黒く見えていたのだった。
俺は後の車両の乗客も見てみた。首がなかった。この時初
めて事態の異常さと相当な危険度を感じた。全身からいや
な汗が噴き出た。とにかく降りなければ!俺は次に停車し
てドアが開いたら即効で逃げようと思った。ほどなくして
電車は次の駅に停まった。
ん?なんだこの駅?
見たこともない駅名だった。というか目の焦点がよく合わ
ず駅名がよく見えない。しかも一向にドアが開く気配がな
い。ほどなくして電車が動き始めた。俺は咄嗟に窓から飛
び出ようと思ったが、窓がビクともしない。しかしよく考
えたら「まともではない場所」で外に出たら逆に危険な気
もした。生きて帰れなくなるからだ。
女子高生を見た。両足ともなかった。血が噴き出ている。
と、後のほうから何やら音が聞こえた。
ガラガラガラ・・・バタン!
263: 本当にあった怖い
5/7
車両連結部のドアを開け閉めしているような音だ。その音
がだんだん近づいてきているような気がした。ヤバイ、何
かが来る!言葉では言い表せないような劣悪な波動?を感
じて俺は先頭車両のほうへ移動した。女子高生の前を通り
過ぎた。視線を向けずにいたが、すでにバラバラだったの
がわかった。
そして1番先頭の車両に着いた。空気が異様に冷たい。俺
は運転席のドアを開けようとしたがビクともしない。とい
うか運転手がいない。。。と、電車がトンネルに入った。
外は真っ暗だ。え?トンネル?当然、この路線にはトンネ
ルはおろか高架すら無い。車内の電気が消え非常用の赤色
灯?になった。
バタン!
咄嗟に振り向くと連結部のドアを開け車掌?が入ってきた。
さっきからこっちへ向ってたやつだ。暗くて顔が見えない。
手には金属製の長いアイストングス(氷を挟む道具)のよ
うなものと、黒い大きな布袋を持っている。袋の中では何
かがゴソゴソと動いている。。。
ヤバイ・・・見つかった!
264: 本当にあった怖い
6/7
どんどんと車掌がこっちに近づいてくる。本能が逃げろと
言ってるが体が動かない。情けないことに失禁寸前だった。
車掌は無言で接近してくる。もうダメだと思った瞬間、俺
の体を車掌がすり抜けた。
え・・・?
と、同時に強烈な、しかも妙に懐かしい匂いがした。
「まだ早えーよ」
そう聞こえたかと思うと、車掌は運転席に入って行った。
パァァァァ・・・ン
いきなりすごい日差しが車内に入ってきた。眩しくてしば
らく目が開かなかった。
新○浜ぁ?新○浜です。市営地下鉄をご利用の方は・・・
265: 本当にあった怖い
7/7
アナウンスで俺の降りる駅名が流れた。ほどなく駅に着き、
俺は茫然としながらもなんとか降り、ヘナヘナとホームの
ベンチへ座り込んだ。一体今のは何だったのか・・・夢だ
ったのだろうか・・・時計を見ると1時10分だった。電車に
乗ってからちょうど30分。いつも通りだ・・・
数年ぶりに起こった「あっち側の出来事」にヘトヘトになり
ながらも、あの車掌について考えた。乗客はわかる。たぶん
飛び込んだ人達だ。しかしあの車掌だけはどうしても納得が
いかなかった。あの匂い、ふいんき、あれはまさに俺自身だ
ったんだ。
どういうことだ?俺は将来、あっち側の車掌になるのか?そ
れに「まだ早い」と聞こえたが・・いつか俺が飛び込むとい
うことなのか?ふと足元の靴を見たら裏にベットリとドス黒
いものが貼りついていた。すぐに靴屋で新しい靴を買い、そ
れは捨てた。
幸い今は勤務先が変わり、Y浜線は使っていない。しかし今
でも一体あれは何だったんだろうと謎のままだ。
おしまい。
267: 本当にあった怖い
乙!面白かった。また頼みます。
268: 本当にあった怖い
線は違うが御徒町で見つかっていない轢死体もその車掌が回収したんだろうか?
269: 本当にあった怖い
相変わらず構成がうまいな。
うちの父親もJRで、死体処理もしたことがあるらしい。。。
たまに、変なもの連れ帰ってくると最悪だよね。
270: 本当にあった怖い
どうも。
御徒町方面の路線は俺はあまり使わないんですけど・・・
アレにもやっぱ管轄とかあるんですかね?明らかに回収要員ぽかったけど・・・
俺も駅でJRの人が回収してるの見たことありますよ。大変なお仕事ですよね。
271: 本当にあった怖い
>>270
処理に若い兄ちゃんたちバイトで雇うとか本で読んだけど、ダイヤ狂ってる状態でそんな余裕なく社員自ら死体処理してるのかわからない。
偶にひいた車両に生首くっついてて、目と目が合うとか…
それと車内アナウンスでも特定の言葉を使うこともあるらしい。
俺と父は間柄悪くて母親から言づてに聞いたんだけどしばらく肉食えねっていってたね。
273: 本当にあった怖い
どうも。
俺も事件後しばらく肉はNGでした。それと赤や黒いものに敏感になっちゃって。
ホームから落っこちる・・・早く防護柵?を全駅につけてもらいたいっすよね。
管轄については、あるのかも知れませんね。でも、もう遭遇はごめんですね・・・
274: 本当にあった怖い
いや?面白かった! なんか前にも、後生行きの電車のはなしがあったよね、あるんだな?そういうの。
304: 本当にあった怖い
1/5
あれは俺が前のマンションに住んでた頃だから2年くらい前の話だ。
今日はそのマンションで起きた恐怖体験を書いてみる。今回も都会
編だ。
マンションは6階建てで俺は最上階に住んでいた。見晴らしも良く
最寄駅も近い。その日、俺はいつものように仕事から帰り、1階か
らエレベータに乗った。ちょうど3階を過ぎようとした時、目の前
の部屋の前に女性が背中を向けて立っているのが見えた(エレベ
ータのドアはガラスで内外から見える)。
あの部屋の住人の知り合いかな?
俺はたいして気にも留めず自分の部屋へと帰った。翌日、また仕事
から帰りエレベータに乗り込んだ。そして3階を過ぎようとした時、
今日もあの女性があの部屋の前で立っているのに気がついた。何だ?
今日も来てるのか?なんでずっと外で待ってるんだ?時計を見ると
深夜0時近かった。不審に思ったが自分の部屋の帰るとすぐに忘れた。
そしてその翌日。金曜なので飲んで帰りマンションに着いたのが、
午前1時過ぎだった。いつもにように1階からエレベータに乗り6階
を押そうとした。と、この時酔っていたので間違えて5階を押して
しまった。アチャ?と思ったが、まぁ酔い覚ましに5階から階段を
歩くかと思い6階ボタンは押さなかった。
上機嫌で鼻歌を歌いながら3階に差し掛かった時、その酔いは一気
にさめた。いたのだ、あの女が。今日もあの部屋の前に立っている。
そして通り過ぎようとした瞬間、その女がゆっくりと振り返った。
ギリギリ顔は見えなかったが俺が乗っているのが向こうからも見え
てしまった。
305: 本当にあった怖い
2/5
なぜか本能的に危険を感じた俺は、5階でエレベータが停まると、
すぐに、足音を立てず6階へと非常階段を上って息を潜めた。エレ
ベータは下がっていったかと思うと3階で停まり、再び上階へ上が
ってくる音がした。心臓がバクバク鳴り始めた。エレベータは5階
で停まり、誰かがウロウロする足音がしている。。。
俺は音を立てずに自分の部屋に入ると、ゆっくりと鍵を締めた。
ストーカーか?異常者か?どうして俺についてエレベータを昇って
きたんだ?見られちゃまずいことでもあるのか?しばらく考えたが
結論が出ないので、しばらく様子を見ることにした。場合によって
は不動産屋に報告しなければならない。女は朝はいない。夜の何時
?何時までいるのか不明だが、もし今度見かけたら警察に電話しよ
うかなどと真剣に考えていた。
ここで一旦整理する。
女が立っているのは3階の302号室だ。1フロアーに部屋は3つ。なの
で302は中央かつエレベータの正面に位置している。そして非常階段
はエレベータの横。なので女に気づかれず階段から3階を突破して
6階に上がるのは非常に困難だ。
しかしよく考えたら、なんで俺がコソコソと悩まなくてはならない
んだ?と思い、だんだんと腹が立ってきた。よし、今度見つけたら
文句を言ってやろうと心に決めた。女は土日には現れなかった。な
んだ、つまんねぇ、折角文句言おうと思ったのに。
306: 本当にあった怖い
3/5
月曜日。俺は女のことなどすっかり忘れて終電近くまで仕事をして
帰宅した。頭の中にはもう、あの女のことなど微塵もなかった。エレ
ベータが3階を通り過ぎたが、そこには誰もいなかった。その時点で
やっと女のことを思い出し、あ?あのスト?カー女やっと諦めたか!
と、ご機嫌になった。
俺が甘かった・・・
エレベータが5階に差し掛かった時、我が目を疑った。いたのだ、あの
女が。502の前に立っているではないか。俺は硬直した。ヤバイ!女は
こっちを振り返った。またもやギリギリ顔は見えなかったが、俺が6階
に住んでることがバレてしまった。俺はパニクって6階に着くと同時に
すぐに1階のボタンと閉じるボタンを連打した。間違いなく高橋名人の
16SHOTを凌駕したかと思うほどのさだった。そしてそのまま1階に向
かった。
エレベータが5階を過ぎた時、すでに女はなかった。予想通りというか、
きっと階段から6階に上がるだろうと思ったのが的中したようだった。
1階に着いた俺は壁に沿って外へ出て、非常階段が見える位置まで移動
した。女が6階の踊り場をうろうろしてる姿が見えた。やはりバレてい
たか。。。どうしよう。。。
あの手の異常な女には近づかないに限る。どうする、友達を呼ぶか、
警察を呼ぶか・・・しばらく思案していると女の姿が消えた。おかしいな?
どこかに隠れているのか、帰ったのか・・・しかし帰るなら玄関から出る
しかないので、必ずここから見えるはず。。。
結局30分ほどそこで待ってたが動きがないので、思い切って自分の部屋
へ向かった。非常階段で足音を立てずに上ろうと思った。ドキドキしな
がら進んだが、結局6階まで女の姿は発見できなかった。なんだ、やっぱ
りどこからか帰ったのか。よかった。
307: 本当にあった怖い
4/5
俺は自分の部屋に入ると、蛍光灯のヒモを引っ張り、電気をつけようと
した。その瞬間、ベランダから何かの気配がして固まった。
・・・何かが・・・いる・・・
俺は蛍光灯のヒモをゆっくり離すと、聞き耳を立てた。よく見るとカー
テン越しに人の影が見える。。。たぶんあの女だ。。。俺は考えた。ど
うやって入った・・・?そして俺は思い出した。隣の部屋が空き部屋だ
ということを。。。
何度か引っ越しをしたことがある人なら知ってるかもだが、物件が専任
ではない場合、鍵が開けっぱなしになっていたり給湯器や水道メーター
の戸の中に鍵が隠してある場合が多い。おそらくそれで中に入り、ベラ
ンダからうちのベランダへと侵入してきたのだ。
さすがにここまできては警察に電話するしかない。
俺は外に聞こえないよう注意し、警察に電話をした。俺はそのまま音を
立てずに部屋から出て、6階の踊り場でパトカーを待った。万が一、女が
出てきた場合は完全な不法侵入なので俺がとっ捕まえればいい。それだ
けの筋力はある。
ほどなく無音でパトカーが到着、お巡りさんが2人、エレベータで昇って
きた。俺は事情を説明し、1人のお巡りさんが空き部屋から、もう一人が
俺の部屋から入り、ベランダで女確保、という作戦でいくことになった。
俺はこの時ほど、お巡りさんが頼もしく思えたことはなかった。
そして作戦決行。ベランダに突入した。
308: 本当にあった怖い
5/5
・・・誰もいなかった。そう、ベランダには誰もいなかったのである。
そんな馬鹿な! と、俺は自分の部屋(601)と空き部屋(602)も探したが
女の姿はどこにもなかった。一応、その隣の部屋(603)も事情を説明して
お巡りさんが入って行ったが、女の気配はなかった。
おかしい。どう考えても消えるわけがない。俺は狐につままれたような
気がしたが、ふと302号室がどうなっているのか気になり、お巡りさんに
一緒に行ってもらった。
事情が事情だけに不動産屋にも来てもらった。
302号室には確かに人が入居しているという。不動産屋さんが鍵を開けよ
うとしたら、すでに鍵が空いていた。中からは異臭がした。。。ここから
先はあまり書きたくないが・・・
死後1ヵ月ほど経過していたらしい。俺は怖くて中に入らなかった。たく
さんの警官がきた。俺は警察へ呼ばれて事情聴取をされた。しかし完全に
自殺という状況だったので、俺が疑われることはなかった・・・しかし・・・
自殺していたのは男性だった。
では、あの女性はいったい。。。そういえば俺はあの女性の顔を1度も見
ていない・・・結局、それがきっかけで俺は引っ越した。なので、それ以来
あの女を見ることもなくなった。しかし今でもあの女が誰だったのか・・・
謎のままだ。
今でもエレベータに乗ると思い出す。おかげで目標階に着くまで目を閉じる
癖がついてしまった。。。
おしまい。
319: 本当にあった怖い
初カキコだけど土着、土地神様関係は需要ある?一応実体験
板違いじゃなかったら投下したいと思う
320: 本当にあった怖い
意味ある。ハイ次。
322: 本当にあった怖い
ほいじゃ投下。長めなので苦手な方はご注意ください。
東北某県の山奥にある実家にまだ住んでいた頃の話なんだけど
その地域では俺の一族が大地主だったらしく、
祖父に対して近所の連中がぺこぺこしてるというなんとも嫌な感じで、
正直俺は余り実家のことが好きじゃなかった。
んでそんな俺の実家には蔵がある。
家宝が云々とか言われているけど、なんのことはなく
ようは他方からの貢物を収めている。
そんな中でひときわ大切にされている玉があった。
用途は一切不明、黒ずんだ金属(何の金属かはわからん)製らしき玉で、
模様装飾その他は一切なし。
振るとカラカラ言った(子供の頃振って祖父に血を吐くほど殴られた)
なんなのかよくわからなかったけどただ
「最も大事な物、絶対に触るな」とだけ言われてきた。
絶対に触るなって言っても別に呪いがどうこうではなく、祖父曰く
「孫が入っておる。いつ生まれるかわからんから刺激はするな」とのこと。
どうやらその家の主に代々伝わる話があるらしく、それに関係しているらしい。
俺の父親は知っていたが俺はまだ知らなかったので、
気味が悪いとは思っていたが別にどうすることもなかった。
後で父親に聞いた話だと「孫」っていうのはその地域の土着神みたいなもの。
普通土着神っていうのはその地域に住んでいるものだけど、
「孫」は特別で、村が出来て人が住んでから他方の神様を持ってきたんだと。
その連れてきた人間っていうのが家の家系の1代目ってわけだ。
なんで「孫」っていうのかとか何故変な玉に入っているのか
生まれるってどういう事かとか、そういうことはわからんとのこと。
324: 本当にあった怖い
>>322続き
そして去年の夏に心臓発作で祖父が死んだ。
俺と父親は家を出てきていたので当然家を継ぐことはなく、
つまりはこれで家主はいなくなるわけだ。で祖父の葬式のために実家に帰った。
俺はふとあの玉が気になって(言っちゃうと家を出てからずっと気になってた)
蔵に行ってみた。
そしたらあの玉が割れていた。綺麗に真っ二つ。
しかも割れてはじめてわかったんだがその玉はどうやら木製。
裏側に木目があって表面はなんかの塗料だったらしい。
当然そんな重いもんでもなく持ってみると軽い。
しかし子供の頃こっそり持ったあれは確かに金属の重さだった。
つまり「孫」には結構な重さがあったってこと。
なんだかぞっとして俺はその蔵から逃げ出した。
葬式を終えて今の家に帰ってから半年ほどして、
あの村で人死にが大量に出たと聞いた。
あっちでは呪いやら祟りやら言っていたが、俺は
なんとなくそれは違うような気がする。
だって家主が死んですぐ「孫」が生まれるなんておかしいから。
俺は「ああ、祖父で足りたんだなあ」と思った。
一体あの玉から何が生まれてしまったのかは知らない
でもまあ、もう俺はあそこには帰らないから知る必要もないかと思っている。
東北にでかけるときは何がいるかわかりませんのでご注意を。
325: 本当にあった怖い
>>324
書いたら全然長くなかったね(´・ω・`)
以上です。あれ以来実家には帰ってませんし帰りたくありません。
328: オス!オラ孫悟空 2010/02/27(土) 21:09:21 ID:qSM6sgff0
>>324は説明不足でいいたい事が伝わってないのでは?
箇条書きっぽいし…
330: 324 2010/02/27(土) 21:31:46 ID:jem8Wdzn0
>>328
あーごめんなさい。余り文章書き慣れてないもんで
わかりにくかったかもしれないところを補足
>あの村で人死にが大量に出たと聞いた。
母が祖母の妹さん(実家にいる人)から電話で世間話として聞かされたそうです。
>あっちでは呪いやら祟りやら言っていたが
これは従兄弟(実家の近所に住んでいる)から電話で話している折にこっちから
「〇〇さん(近所の人)も亡くなったんだって?どうしたんだろうね?」と聞きました。
すると「なんか婆ちゃんとか父ちゃんは祟りだというとる」とのこと
>だって家主が死んですぐ「孫」が生まれるなんておかしいから。
>俺は「ああ、祖父で足りたんだなあ」と思った。
俺は「孫」は神様なんかじゃなく、
人の命を吸って成長する化け物だと思っています。根拠はないですが。
それで祖父の命を吸ったことによって生まれることが出来るくらい成長したんだなあと。
おそらく生まれた「孫」はまだあの近辺に住み着いていると思います。
まだ人死には出ているらしいので。
337: 本当にあった怖い
>>324
東北に住んでるが、特に何もないから大丈夫
351: 本当にあった怖い
俺の岩手県の某市出身なんだけど
数年前のお盆に帰省した時の話。
駅に着いたときには夜遅くなっていて、タクシーに乗ろうかなと思ったけど
どうせ歩いて15分くらいだし、久々に地元帰ってきたということもあって
実家まで歩く事にした。
途中、ちょっとした丘があって
道はそこで迂回するように曲がっているんだけど
両脇に竹藪が茂っていて、ちょっと気味悪い道なんだよね。
歩いていて気付いたけど、竹藪の奥に家の明かりが数軒ポツポツと見えて
(ああ、しばらく見ない内に、このあたりも住宅が増えてるのか)と思った。
そして実家に無事着いて翌朝、どうせする事もあまりないし
駅前の商店まで、買い物に歩いて行ったんだけど
途中の竹藪のあたり通ったら、奥に民家なんか全然ないんだよね。
ただの原っぱで、その奥は林が広がっているだけ。
あれは何だったんだろう。
352: 本当にあった怖い
ホームレスの焚き火w
362: 本当にあった怖い
おれが小学校低学年くらいの話だから約20年くらい前の話。
おばあちゃんの家はおれの実家から大体20キロくらいでそれほど遠くないから、
日曜日とかになるとお袋の運転する車でしょっちゅう遊びに行ってたんだ。
おばあちゃんの家はお寺の目の前でよくおばあちゃんがお寺に手伝いに行ってたな?
夏休みとかになるとおばあちゃんの家に泊まりに行ったりしたけど霊体験は一切なし。
そんな俺の経験した数少ない霊体験?の一つ
その日は家族で(親父、お袋、兄貴、俺)で夏祭りで花火大会とかを見におばあちゃんの家に行ったんだ。
行きも帰りも同じ道を通ったと思うんだけど、問題は帰りで起こった。
おれは車の後ろに兄貴と一緒に座ってたんだ。前はお袋と親父。
おれは暇だったんで外の景色をぼ?と見てたら1キロくらい先に丸いオレンジ色の
光が見えたんだ。大体10個くらい。
おれはそれを見て攻お袋に『あれなに?』って聞いたけど無視された。
当時の俺はオカルトに興味なかったから別に対して気にもしなかった。
たぶん屋台とか出てるんだろうと思った。おれも祭りの帰りだったから・・
その日はそのまま真っ直ぐ家に帰って寝た。
363: 本当にあった怖い
それから一ヶ月後くらいにまたおばあちゃんの家に遊びに行くことになった。
あのオレンジに光を見た道と通って行くのだが今回は昼なので
あの場所に何があるのか見てやろうと思い虎視眈々と待っていた。
もうすぐだな?なんて思いながら外を見ていた。
しばらく走ってついにあの場所に何があるのか分かった。
『墓場』だった。
今までそこに墓場があるなんて思ってなかったビビったけど
あの光を始め見たとき優しいオレンジ色だったので恐怖感はなかった。
花火大会とか祭りに参加するために降りてきたのかな?
376: 本当にあった怖い
>>362
他の家族は「親父、お袋、兄貴」と硬派ぶった呼び方なのに
「おばあちゃん」連呼してるのがほほえましくて憎めん
378: 本当にあった怖い
>>363
泣けるはなしだな
375: 本当にあった怖い
夜中に起きた、
「ぷちゃ」っと何かかふんづけた。
気にせずに用足して寝た。
朝起きたらゴキちゃん煎餅ができてた、
すんげぇ怖かった。
402: 本当にあった怖い
>>375
俺も夜中に便所行ったとき、
スリッパを履こうとしたらスリッパの口から何か出てた。
むっちりした、毛の生えた蜘蛛の足だった。
手のひら位の大きさの蜘蛛で、殺虫剤かけたらありえないさで俺に向かってきた。
すんげぇ怖かった。
414: 本当にあった怖い
1/12
あれは俺が社会人になりたての頃だからもう8年も前の話だ。
俺の趣味は隠れ家的なBARを探すこと。休日は落ち着く店を
探して最寄り駅周辺を歩き回る。今日はたまたま見つけて入っ
たBARでの恐怖体験を書いてみる。
某ゲーム会社にプランナーとして入社出来た俺は毎晩遅くまで
企画制作に没頭していた。休日も頭の中は企画のことばかり。
いつもノートPCを持ち歩き、面白いアイデアを見つけると即
入力していた。
その日、俺はいつものように駅前のファミレスで夕飯を済ませ
ると、いつものようにブラブラと歩き始めた。ちょうど日が暮
れきる寸前で夜の街灯が眩しく光る。ガード下の喫煙所で一服。
土曜の晩ということもあってか、街は若者でごった返している。
煙草を吸いながらしばらくボーッと夜の街を眺める。と、一人
の女性に目が行った。
季節は初夏。半袖の白いワンピースに白いサンダル。長い黒髪
で駅から繁華街に向かってゆく。パッと見、清楚な美人という
感じで、なんとなく興味を持った俺は煙草の火を消すと、彼女
がどこに向かうのか気になり同じ方向に向かって歩き始めた。
彼女はゆっくりと歩いていたようだったが、なかなか追いつけ
ない。人ごみの中を彼女を見失わないようについて歩く。段々
と裏通りのほうへ向かって進んで行った。と、一件のBARに
入っていくのが見えた。
415: 本当にあった怖い
2/12
そこは雑居ビル。彼女が入っていった店は地下1階の店のようだ。
俺は「ふ?ん、こんな所にBARがあったんだ」と辺りを軽く
見回し中へ入っていった。店には看板が出ていない。俺はこう
いった店が好きでwktkしてきた。重い扉を引き店の中に入る。
暗めの照明にシックな落ち着いたデザインの内装。静かに流れ
ているスタンダードJAZZ。初老のバーテンダー。どれを取
っても俺の琴線に響く感じだった。「これはいい店を見つけた」
と俺は喜んだ。目を輝かせて店内を見回しながら俺は気づいた。
あれ? そういえばさっきの女性がいないな。
オーダーを聞かれたのでジントニックを注文。ワンピースの女性
は違う店に入ったのかな?と思い、深く考えなかった。お酒が入
り気分がよくなった俺はノートPCを出し新規案件用のシナリオ
を書き始めた。驚くほど良いアイデアがバンバン出てくる。
俺は「そうだ、大人向けの推理小説的なゲーム企画を書いてみよ
う」と思い、主人公が通うBARでの出来事や事件を通して謎を
解いていく内容にすることに決めた。BARのモデルはこの店に
することにした。
しばらくの間、俺はこの店に通った。
416: 本当にあった怖い
3/12
シナリオは進んだ。もともと文章いじりが好きだった俺は、この
企画に夢中になった。週末、彼女がうちに遊びに来た。仕事が忙
しかったので会うのは3週間ぶりだ。と、開口一番、彼女が言っ
た。「あれ?顔色悪くない?目の下にクマが出来てるよ?」
え?何言ってんだ? と俺は思ったが鏡を見てみた。確かにクマ
のようなものがあったが特に疲労は感じない。俺は仕事が忙しか
ったからかな、などと言いそのことについてはそれで終わった。
彼女はまだ大学生。久しぶりということもあってかお互い色んな
話をした。
あ、そういえばいい店見つけたんだ。
俺は例のBARの話をした。彼女が行ってみたいというので夕飯
後、連れて行くことにした。駅ビルのレストランで夕飯を済ませ
ると、腹ごなしにゲーセンで遊んだ。彼女はUFOキャッチャー
で縫いぐるみを取ってくれとせがむので頑張ってみた。取れなか
ったorz (ちなみにこの子は以前書いた伊豆事件を一緒に遭遇した
彼女だ)
小1時間ほど遊びBARへ向かうべく、ゲーセンから出て駅前の高
架に出た時、視界に何かが入ったことに気がついた。
あの時の白いワンピースの女だ。
417: 本当にあった怖い
4/12
俺は何故かまたあの女が例のBARへ向かうと確信した。俺が何か
を見ていることに気づいた彼女は「また可愛い子にでも見とれてる
のぉ??」と冷やかしてきたが、俺は今日こそあの女の行き先を確
かめようと、彼女の手を引き足早に女の後を追った。
しかし途中で彼女が気持ち悪くなってきた、と言う。急いで歩いた
からか?俺は路肩でしゃがみこむ彼女を介抱しながら、完全にワン
ピースの女を見失ってしまっていた。しばらくしたが彼女の具合が
戻らないのでタクシーを拾い、自宅へ帰った。
彼女はしきりにごめんねと謝っていたが、俺は気にせず休んでいろ
と言い、氷を買いに部屋を出て近所のコンビニに向かった。レジで
支払いを済ませている最中、ふと店の外を見て俺は固まった。あの
女が店の外を通り過ぎたのだ。あのワンピースの女が。
えっ!? あの女なんでここにいるんだ??
俺は急いで買ったものを持って店外へ出たが、すでにあの女の姿は
見えなかった。と、俺は急に部屋に残してきた彼女が心配になり、
猛ダッシュで部屋に戻った。駅から俺の自宅までは歩いても30分は
かかる。あの女は確かにBARの方向に歩いて行った。俺の自宅と
は真逆の方向だ。俺は猛烈に嫌な予感がした。
部屋に戻ると彼女の姿がなかった。
419: 本当にあった怖い
5/12
え、どこに行ったんだ?部屋中探したが見つからない。と、そこに
携帯が鳴った。彼女からだった。近くの路地にいるから迎えにきて
と言う。おおよその場所を聞き、即効で向かった。いた。彼女が道
にうずくまっている。俺は抱きかかえ部屋へと連れて行き寝かせた。
俺はどうしてあんな所にいたのか、ワケを聞くと彼女は話し始めた。
俺がコンビニに向かった後、何ともいえない嫌な感じ?がどんどん
近づいてくるのを感じたそうだ。このままでは危ないと思い部屋を
出たと言う。部屋を出た後は彼女を追ってはこなかったので、あそ
こで俺に連絡したらしい。
じつは彼女もある程度、あっち側の事がわかる人だ。但しあくまで
感じるといったレベルだが。彼女曰く、その嫌な感じは俺を狙って
いるわけでもなさそうだと言う。では一体。。。俺はその晩、彼女
を介抱しつつ考えた。
あのワンピースの女はあっち側の人なのか?それならBARで消え
たのも合点がいく。しかし何で俺に付きまとう?あのBARに行っ
たからか?ただの客なのに。。俺は色々と考えたが納得のいく回答
は得られなかった。
翌日、彼女はすっかり元気になり自宅へ帰っていった。彼女は帰り
際に「俺君が言ってたBARには行かないほうがいいみたいだよ」
と言っていた。彼女も何かを感じているらしい。俺は確かにそうか
も知れないと思ったが、折角見つけたお気に入りの店を失いたくな
いという気持ちと、あのワンピースの女の謎をどうしても知りたか
った。
その晩、気がつくと俺はあのBARの前に立っていた。
420: 本当にあった怖い
6/12
すでに日が暮れて真っ暗だ。辺りは人影もなく夏なのに妙にひんや
りとした空気が流れている。いつものように重い扉を引き、店の中
へ入った。と、わが目を疑った。いたのだ。あの女が。カウンター
の1番奥に座っているじゃぁないか。
やっぱり人間だったのか。。。
俺は安心するといつものようにジントニックを頼んだ。きっと自宅
の近くで見たのは別人だったのだろう。俺はそう思い、ノートPC
を開け、今までの出来事を整理した。ついでだからあのワンピース
の女も今回の企画に盛り込もうと、シナリオに追加した。うん、我
ながら面白い作品に仕上がりつつあるぞ。
すっかりご機嫌になった俺はそのまま一気にシナリオを書き上げた。
ふと時計を見ると深夜2時近くなっていた。俺はヤバイ、そろそろ
帰らなきゃ明日の仕事に影響が出ちまう、と思い支払いを済ませた。
ふと目線をカウンターの奥に向けると、あのワンピースの女はまだ
そこにいた。連れもおらず、ずっとひとりで飲んでいたのか?
この時、初めて初老のバーテンダーが自分から口を開いた。
「・・・明日はいらっしゃいますか?」
え?明日?う?ん明日は月曜で忙しいからちょっと無理かな。と言
うとそのバーテンダーは無言で背中を向け、酒瓶を拭き始めた。俺
は何か変だな、と思いながらも時間も遅いしその晩はそのまま店を
後にした。
421: 本当にあった怖い
7/12
翌日、確かに仕事は忙しかった。しかしあの昨夜のあの初老の言葉
がどうしても気になった。俺は仕事を早々に切り上げると、あの店
に向かった。いつもの雑居ビルに着くと、地下への階段を降りて行
った。重い扉を開けようと手を伸ばした瞬間、何かが足元に見えた。
花だった。
BARの扉の脇に透明のビンに入れた花が置いてあったのだ。俺は
なんだこれ?と思いしゃがんで眺めていた。と、誰かが階段を降り
てくるのがわかった。ワンピースの女だった。しかし今日は白いワ
ンピースではなく、黒い喪服?を着ていた。
「あの・・・こちらに何か御用ですか?」
俺は話しかけられたことに驚いて、え!?あ、あの、いつもこのお
店に通ってる者ですけど・・・と言うと喪服の女は「え・・・」と怪訝そ
うな顔をしてこんなことを言った。
「あの・・・こちらは1年前から営業しておりませんよ・・・」
俺は何を言ってんだこの人、と思い「え?ここ数ヶ月、ここに通っ
てたんですけど・・・」と言った。喪服の女はしばらく黙っていたが、
話し始めた。
422: 本当にあった怖い
8/12
この店は1年前に火事で全焼し、従業員と客が全員死亡したと言う。
その後1年経つがテナントの入居者が見つからず、扉は今も閉じら
れたままだと言う。喪服の女は、その時亡くなった客の双子の姉で
今日朝、1周忌法要の前にここに立ち寄り、花を置いたのだと言う。
俺はしばらくポカーンとしていたが、ふと喪服の女に聞いてみた。
「あの・・・その双子のお姉さんって白いワンピースを着てませんで
したか?」
喪服の女はその場で泣き崩れた。
正に火事の日、その服装で出かけたのだと言う。俺はしばらくその
場に立ちつくしていた。重い扉を引いてみた。確かに硬く閉ざされ
ていた。その後、俺は喪服の女に俺が遭遇した事件について語った。
喪服の女は、きっと姉は突然の死が理解出来ず、あの店で諭してく
れる誰かが来るのを待っていたのだろうと言った。
俺は喪服の女からお礼を言われ、彼女の家に寄らせて貰い仏壇に手を
合わせた。俺は彼女の姉と従業員(初老のバーテンダー)が成仏できる
ようにと祈った。何とも言えないモヤモヤとした気持ちに包まれた。
しかし・・・
424: 本当にあった怖い
9/12
この事件はこれで終わりではなかった。
翌日、俺は会社でノートPCを立ち上げた。例の企画のシナリオを
企画書に落とし込む為だ。まだ昨日の出来事で気持ちがブルーだっ
たが、気持ちを切り替えて作業を始めた。と、テキストを見ていて
何かおかしな事に気がついた。
あれ、おかしいな・・・なんか内容が変わってね?
俺が書いたシナリオでは主人公がBARで起こった殺人事件を、そ
の場で解決していくストーリーになっていた。しかしおかしい。読
んでいくと主人公が殺されることになっている。犯人も客の男だった
はずだが、後から追加したワンピースの女になっている。
おかしいな?いつ書き換えたんだっけ?
俺は頭を整理しながら、これじゃダメだよな。と思い、最後に書き
上げた時と同じように一気に書き直した。
きっと疲れてるんだ・・・昨日の今日だし。と、その時彼女からメール
が入った。「今日、帰りに寄るね♪」俺は「了解」と返信しといた。
俺はその後、違う企画の仕事をし帰宅した。家に帰るとすでに彼女が
来ていて夕飯を作ってくれている。気が滅入っていた俺にとっては
すごく救われた気がした。
ほどなくして出来上がり一緒に食べた。美味かった。料理上手な彼女
ほどいいものはない。俺は悦に入っていた。しばらくアレコレおしゃ
べりをしていたが、ふと彼女が仕事のことを聞いてきて、今作ってる
企画の話したらを聞きたいと言った。俺は例のシナリオを見せようと
思いノートPCを取り出した。
425: 本当にあった怖い
10/12
テキストデータを開き、はいコレ。と見せてあげた。最初は楽しそう
に読んでいた彼女だったが、次第に表情が曇ってゆく。不振に思った
俺は、どした?と聞くと「何これ・・・変・・・」と言う。ん?おかしかっ
た箇所は直したのに・・・と思い、読んでみた。
え・・・なんだこれ・・・
物語の舞台はBARではなく主人公の部屋になっていた。。。主人公
が彼女と二人でいるところを暴漢が侵入、二人とも殺されてしまい、
それを白い服と黒い服の姉妹が推理解決していくという内容に変わっ
ていた。なんだこりゃ?職場の誰かが書き換えたのか?イタズラか?
ワケの分からない俺を見て彼女も不安そうだった。と、玄関のチャイ
ムが鳴った。ピンポ?ン・・・咄嗟に俺は何かがヤバイと思い、黙って
聞き耳を立てた。彼女にも指でシーッと合図をした。何度かチャイム
が鳴った後、静かになった。俺はゆっくりと立ち上がり、各窓の鍵を
確認した。
ヤバイ・・・何かがヤバイ・・・
過去、何度か起こったあっち側の出来事がフラッシュバックする。こ
れはいったいどういう事なんだ。どうしてテキストデータのシナリオ
が勝手に書き換わってるんだ・・・しかも主人公って・・・もしかして俺か?
しばらくして今度は玄関をドンドンドン!と叩く音がした。彼女は泣き
出しそうだ。俺もパニクってどうしたらいいか分からない。
426: 本当にあった怖い
11/12
咄嗟に俺はノートPCを抱え、2階の窓を開けた(この頃は2階建のアパ
ートに住んでた)。そして思いっきりそれを1階のコンクリートに向けて
叩きつけた。
バキャッ
ノートPCは文字通り木っ端微塵に吹き飛んだ。途端に玄関を叩く音が
止まった。俺は泣いてる彼女を奥の部屋へと連れて行き、台所から包丁
を持ってくると、恐る恐る玄関のドアを開けた。
誰もいなかった。
俺はゆっくりとドアを閉めるとヘナヘナとその場に座りこんでしまった。
奥から彼女が泣きながら出てきて抱きついてきた。俺は彼女の頭を撫で
ながら、理由はわからないが、もう大丈夫だと思った。
翌日、俺は会社を休み、例のBARの雑居ビルを管理してる不動産屋を
訪れた。そして1年前の事件について聞いてみた。すると確かに1年前に
事件は起こったという。しかしそれは火事ではなく、店にピストル強盗
が入り、店員と客を全員射殺して逃げたという内容だった。
俺はおかしいな・・・あの喪服の女と話しが違うと思い、亡くなった方の
ことを聞いてみた。
427: 本当にあった怖い
12/12
「はい、そうですね・・・あのとき亡くなったのは初老の店員とお客とし
て来店されてた方2名・・・あ、この二人は姉妹ですね」
え・・・姉妹・・・?
俺はしばらくキョトンとしたが・・・理解した。
あの喪服の女も犠牲者だったのだということを・・・
俺は花屋で仏花を2つ買うと1つは例のBARに、もうひとつは喪服
の女の家の前に置いてきた。あの時俺は喪服の女の家に上がり、仏壇
に手を合わせた。しかし今日きたそこには、ただの空き家しかなかっ
た。きっと半ば強引に人生の幕を下ろされた姉妹の怨念が、今回の事
件を引き起こしたのだろう。
俺は数ヶ月間、あっち側の店に通っていたことにまったく気がつかな
かった。今思い出せば確かにおかしな点もあった。俺以外に客が来な
かったのである。俺はそれをまったく不振に思わなかった。そして、
この悲惨な事件に遭遇した人たちを事もあろうか、知らない事とはい
えゲームにしてしまおうという、アホな企画を進めていたのである。
そんな人間として未熟なところがあの姉妹の怒りに触れ、俺自身に危
険が降りかかったのだろうと思った。
あれから8年。
その後、お気に入りのBARはいくつか見つけたが・・・決してそれらの
店では仕事を持ち込むような真似はしていない。
おしまい。
429: 本当にあった怖い
>>427
乙様。毎度だが、面白かった。
異次元世界に踏み込んでしまう話が多いね。
今回のは横浜線の話とも違って、廃墟となってるバーに通って何を飲んでいたんだろうね。
狐狸狢に近い感じがして恐怖感より不思議な感じだった。
作ってるゲームも面白そうだね。
444: 本当にあった怖い
>>427
乙でした
電化製品は霊の影響が出やすいとよく聞きますが、PC内の文章を書き換えるとはスゴいですね…
428: 本当にあった怖い
乙で御座います。
まだその後の怪奇現象が凝縮されてそうで楽しみです。
毎日ゲームをやる立場としてプランナーの書く文章は興味深いものだし、とても読みやすいものです。
その勇気と行動力に乾杯。
431: 本当にあった怖い
どうも。
途中で規制がかかってしまいスミマセンでした・・・
今まであんまり考えないようにしてたけど、ここに書くようになって
ホントに色んなことがあったんだなと、しみじみ思い出しましたよ。
確かに濃縮デスネ・・・そのせいか何なのか最近、体調がわるいです(苦笑
狐狸狢?言われてみればそれ系が多いカモ・・・地元の山ではよく化かされ
ましたね。でもまさかPCにまで影響が出るとは。時代の変化かな・・・
447: 本当にあった怖い

こわかったです
449: 本当にあった怖い
どうも。
鯖回復したみたいなのでちょっと長いけど投下します。
450: 本当にあった怖い
1/13
あれは俺が高校生の頃だからもう10年も前の話だ。
以前も書いたが俺はたまに予知夢を見る。年を取った今では見
る頻度も少なくなってきたが、10代の頃は結構よく見ていた。
但し今回の話は予知夢ではなく正夢だ・・・というか半分、夢で
半分現実・・・と言ったほうが正しいかも知れない。うまく説明
できないが今日の話はその正夢を見てしまった時の恐怖体験を
してみようと思う。
その頃の俺は、とある「記憶法」にハマッていた。
TVで見たのがキッカケだったと思うが、ある特別なやり方で
身近なアイテムなどを100個以上、順番通りに記憶できるとい
うものだった。これを読んでる人の中にもやり方を知ってる人
もいると思うが簡単に説明しておこう。
1.まず身近な場所など(自宅等)を思い浮かべる。
2.自宅なら門→玄関→居間→キッチン→寝室→・・・など実際に
頭の中で連想しやすい順番を思い浮かべ、その連想する順番を
決める。1周で10箇所程度がいいだろう。
3.その1箇所1箇所に、覚えたいアイテムを関連付けてゆく。
例えば覚えたいアイテムの1個目がコンビニ袋だったとしたら
門にコンビニ袋が引っかかってる風景を連想する。次のアイテ
ムがミカンだったら、玄関の脇にミカンが置いてある風景を連
想する。
451: 本当にあった怖い
2/13
1周して10個関連付けが完了し、今度は2週目。11個目のアイ
テムがホッチキスだった場合、門のコンビニ袋の中にホッチキ
スが入っている風景を連想し記憶する。といった感じに進めて
ゆく。
上記2?3を繰り返すことによって誰でも少なくとも100個程度
は記憶出来るのではないだろうか。
俺はそのやり方で友達とどっちが多く覚えられるか、などと遊
んだものだ。そして毎日練習することにより、かなりの数を記
憶出来るようになった。関連付けや風景もよりリアルに連想出
来るようになった。
そんなある日、夢を見た。
俺は夢の中で自宅の中をゆっくりと歩いていた。あぁ、また例
の記憶法の練習かな、と夢だが完全に夢と判断できないあやふ
やな状態だった。目に見える自宅の中はリアルで、妙な空気感
で溢れていた。すると俺は居間でアイテムリストを発見した。
夢の中なのだが練習が始まった。俺はリストに書かれた通りに
アイテムを記憶していった。しかしリストには全部で40個ほど
しか書かれておらず、夢の中だが俺は物足りない感じがしてい
た。アイテムもどれも普通のものばかりだった。不思議なこと
に朝起きてからも夢の中の40個はしっかりと覚えていた。
まさか夢にまで見るとはな。。。
452: 本当にあった怖い
3/13
俺は学校で友達にその夢のことを話した。友達はふ?んと聞い
ていたが、こんなことを言った。
「その夢の中のリストに書かれてたものはさ、全部おまえん家
にあったものなのか?」
俺は、ん?何言ってんだこいつ?と思ったが、確かに全部家に
あるものばかりだったので、そうだと答えた。しかしこの時の
友達の質問の意味をよく考えていたら、俺はあんな目に遭わな
かったかも知れない。。。
それから数日後、また夢を見た。例の練習法の夢だ。俺はまた
か、と思いながらも夢の中で居間に向かった。予想通りリスト
が置いてあった。ゆっくりと手に取り眺める。1個目は新聞紙
だった。俺は玄関を出て門に向かった。
と、前の通りに誰かがいる。
よく見ると乳母車を押した老婆だった。腰は曲がり白髪。その
老婆がじっとこちらを見ている。誰だ? 夢の中だったが、俺の
記憶にない老婆だった。俺は無視して門に新聞紙を引っ掛けて
その場面を記憶した。
2個目はバール(釘を抜く道具)だった。面白いことに夢の中では
必要なものが即座に手の中に現れる。新聞紙やバールもすぐに
出てきた。俺はバールを玄関脇に立てかけた。3個目はバットだ
った。俺は玄関内の下駄箱の上に置いた。
453: 本当にあった怖い
4/13
4個目を見てちょっとおかしいな、と思った。「灯油」と書かれて
いたのだ。気がつくと灯油の入ったポリタンクを持っていたので
そのまま居間に置いた。この時点で気づくべきだった。。。
5個目には「包丁」と書かれていた。
おかしい。さっきから何やら危険なものばかりじゃぁないか。。
俺は何か不安になりながらも、キッチンのテーブルの上に包丁を
置いた。6個目を見た。ガムテープだった。なんだ、やっと普通
のものが出たかと俺は安心して脱衣所の洗濯機の上に置いた。
7個目は「セメント」と書かれていた。俺は「はあ?」と思いながら
もセメントの入った袋を風呂場に置いた。やはりおかしい。この
時点でこれは完全に夢だということを理解し、どうするか考えた。
まぁ今のところ危険も無いしとりあえず1周覚えてから考えるか、
と思い次へ向かった。
次は俺の部屋だ。入ると現実と変わらない感じだった。8個目は
ロープだった。俺はベッドの上にポンと投げた。ふと目線がゴミ
箱に向かった。何やら黒い物がたんまりと入っているのが見えた。
何だ?と思い覗いてみると、長い髪の毛だった。俺は驚いてすぐ
に部屋から飛び出した。
廊下で、ハァハァ言いながらいつもと違う夢に違和感を感じていたが、
それまで夢で危険な目に遭ったことはなかったので、そのまま続
けた。8個目はマイナスドライバーだった。俺はそれをトイレの
便座蓋の上に置いた。
454: 本当にあった怖い
5/13
9個目はガスファンヒーターだった。俺は2階の部屋の隅にそれ
を置いた。10個目を見た。ピアノ線だった。9個目まではうちに
あるものばかりだったが、さすがにこんなものはうちに無いと
思った。と、手の中にグニャッという感触があった。見るとピ
アノ線だ。え?こんなものうちにあったっけ?? 不振に思いな
がらも階段の1番下の段にそれを置いた。
よし、とりあえず1周分は記憶した。
おかしな点もあったが、夢だからだろうと思い2周目に進むこと
にした。しかしそれが大きな間違いであったことに、すぐに気が
付くことになる。。。
玄関から出て門に向かった。リストを見るとライターと書いてあ
る。と、何か音が聞こえる。
カチッ カチッ
門の向こうからだ。何だ?と思い見てみると、さっきの老婆が1
周目で門に引っ掛けた新聞紙にライターで火を点けようとしてい
るではないか。俺は慌てて老婆からライターを取り上げ、何して
んだ!?と怒鳴った。幸い火はついておらず無事だったが、俺はあ
きらかにこの夢がおかしいことに気が付いた。
老婆はしばらく黙ってこちらを見ていたが、ほどなくして姿が消
えた。俺は動揺しながらも奪い取ったライターを新聞紙にくるみ
門脇のポストの中に入れて、玄関の前でどうするか考えた。
これって・・・夢だよな?
455: 本当にあった怖い
6/13
妙なリアルさと少し異常な進行具合に、このまま続けてもいいの
だろうかと悩んだ。今まで幾度となく不思議な体験をしてきた俺
の勘が警告を発している気がした。しかし自分では夢だとわかっ
ていたので、いざとなったら目を覚ませばいいか、と安易に考え
ていた。
リストを見た。雪道用のタイヤチェーンと書かれていた。玄関脇
にそれを置くと俺は家の中に入り再びリストを見た。人形と書い
てある。そんなもんあるわけねぇべ!と思ったがさっきのピアノ
線と同様、いつの間にか握っていた。日本人形だった。どこかで
見たことがある気もするが思い出せない。不振に思いながらも俺
はそれを下駄箱の上に置いた。
そしてリストを見て目を疑った。
次のアイテムは「火」だったのである。火?そんなものどうやって・・・
俺は嫌な予感がした。ここは居間である。1周目でここには灯油
の入ったポリタンクが置いてある。まさかこれに火を点けろって
んじゃないだろうな・・・と、その瞬間、玄関からガチャガチャとい
う音が聞こえた。
な、なんだ!?
俺は恐る恐る玄関を覗いた。外に誰かがいる。しかもそいつが、
さっき置いたチェーンを玄関のドアノブに外から巻きつけている
ようだった。
俺を・・・閉じ込める気か・・・?
457: 本当にあった怖い
7/13
俺はヨロヨロと後ずさりをした。瞬間、足にポリタンクが当たっ
て倒れ、中の灯油が勢いよく噴き出した。や、やべぇ・・・!と思う
間もなく灯油は玄関まで流れ出て、地面を伝って玄関のドアの外
まで流れた。
カチッ カチッ
確かに聞こえた。さっき老婆が点けようとしたライターの音だ。
しまった、さっきのライターはポストの中に入れたんだった・・・
きっとそれを取り出して火を点ける気でいるんだ!見ると俺の足
元も灯油で濡れている。瞬間俺は猛ダッシュでキッチンまで逃げ
込んだ。
ボンッ!
という音と共に玄関から居間まで火の手が上がった。焦げ臭い匂
いが部屋中に充満する。おかしい・・・夢なのに熱い!俺はしばらく
キッチンで呆然としていたが、火の手は徐々に迫って来ている。
明らかに普通の夢ではなく、悪意のある意思が介入しているのを
感じてきた。
このままではここで死ぬ。夢で死ぬということは恐らく・・・俺は怖
くなり何か打開策はないかとリストを見た。その瞬間凍りついた。
リストの次のアイテムは「足首」と書かれてあった。うそだろ・・・あ
まりの事にパニック状態だったが、炎が迫ってきてるので脱衣所へ
逃げようとした。
458: 本当にあった怖い
8/13
と、その時何かの音が聞こえた。ゴリゴリゴリ・・・ゴリゴリゴリ・・・何かを
引きずるような音だ。ふと目線を下げると、さっき下駄箱の上に置
いた日本人形が1周目で置いたバットを引きずって歩いてきてるで
はないか。。。
これはヤバイ・・・
明らかに意思を持って動いてる。夢とはいえ尋常ではない。咄嗟に
飛び越えて脱衣所へ向かおうとしたが、怖ろしいほどのさでバッ
トが足元にHITし俺はその場に倒れた。うぐぅぅ・・・猛烈な痛さ
だった。夢なのにこんなに痛いなんて・・・激痛でのた打ち回る俺に
更なる激痛が走った。
見るとさっきの人形が1周目で置いた包丁を持っているではないか・・・
そして・・・なかった。すでになかったんだ。俺の右足首が。人形は
無表情で俺の足首を拾い、キッチンのテーブルの上に置いた。俺は、
このままでは殺されると思い、這って脱衣所まで行った。幸いさっ
き置いたガムテがあったのでそれで止血をし、頭を整理した。
間違いない、俺は攻撃されている・・・
そしてこれは完全な夢ではない・・・かと言って現実でもない・・・
このままでは死ぬと思い目をつむって起きようと思った。しかし何
度念じても起きられない。おかしい、夢ではないのか・・・しかし現実
ではないのはわかってる。一体どうしたらいいんだ・・・と、目の前に
またあの人形が現れた。俺はギョッとしたが体に力が入らない。そ
していつの間にか両手足がガムテで縛られていた。
459: 本当にあった怖い
9/13
呆気に取られていると風呂場から ジャリ・・・ジャリ・・・と音がする。
う”・・・セ、セメントだ・・・セメントと水を混ぜて固めているような
音が聞こえてきたのだ。咄嗟に俺はリストを見た。次は「手首」と書
いてある。。。その瞬間、物凄い力で風呂場に引き込まれ、左手首
を固まりかけたセメントの中に突っ込まれた。まるで石化の呪文の
ようにピキピキピキと瞬時に固まったかと思うと、また凄い力で引き
離された。
バキャッ
俺の左手首がもげた。一瞬だったが俺にはスローモーションのよう
に感じた。見るともうセメントは消え、人形は俺の左手首を拾って
いた。感覚が麻痺してきたのか痛みを感じなくなってきていた。俺
は這って自分の部屋を目指した。窓から外に逃げようと思ったから
だ。
這いながら考えた。これは一種の呪いの結界ようなもので、その対
象範囲は恐らくこの家の敷地内のみだ。そして一体誰がこんなこと
をしているのか・・・まったく心当たりがない。だからこの結界の外
に出てしまえば、きっとこの「正夢」から出られるだろうと考えた。
グサッ
ぐおお!? トイレの前で背中を刺された。恐らくマイナスドライバー
だ。階段の前を通り過ぎて自分の部屋へ進もうとした瞬間、俺はまた
凄い力で2階へ引っ張り上げられた。2階の廊下に叩きつけられた俺
は、すぐさま異様な匂いに気が付いた。
ガスだ・・・
460: 本当にあった怖い
支援
462: 本当にあった怖い
10/13
よく見るとファンヒーターのケーブルに傷がつけられガスが漏れ出し
ていた。すでに充満している。ここにいたらヤバイ・・・と、またあの
音がした。
カチッ カチッ
誰かがあのライターで火を点けようとしている。俺は咄嗟に階段から
転げ落ちた。ボンッ! 凄い勢いで炎が2階を埋め尽くすのが見えた。
と、同時に1階へ落ちた。
ブツン
うぎゃ!? 右耳が取れた。。。階段に置いてあったピアノ線がなぜ
か両柱に縛られ張られていた。俺の体はすでに痙攣をし始めていた。
心が負ければその時点で死んでしまう。すでに家の半分以上は炎に包
まれていた。俺は最後の力を振り絞って自分の部屋まで這って行った。
ジリジリと炎に焦がされながらも部屋の中へ入った俺は見た。
部屋の天井からさっき置いたロープが垂れていた。まるでここに首を
入れろと言わんばかりに。そしてゴミ箱の中で何かが蠢いている。俺
は無視して窓へ向かった。すりガラスだが薄っすらと外が見える。気
が付くとさっきの人形が窓枠に立ってこっちを見ている。
どうしても俺を外に出さない気か・・・
463: 本当にあった怖い
11/13
途端に後方へ弾き飛ばされた。箪笥にぶち当たると俺は、急激に全身
から血の気が引いていくのがわかった。意識がもうろうとしてきた。
もうダメかも知れない・・・と思ったその時、ヒラヒラとリストが目の前に
落ちてきた。薄れゆく意識の中で俺はリストの最後のアイテムを見た。
鯉のぼり
俺は ハッ!となり、全てを思い出した。
その瞬間、押入れから神々しい光が溢れ出し、もの凄い勢いで炎やア
イテム、俺を襲った人形達を飲み込んでいった。そして聞いた。人形
の断末魔のような声を。。。
う"お”お”お”お”ぉ”ぉ”・・・
しばらくして目が覚めた。
俺は自分の部屋のベッドに寝ていた。起き上がり手足を見たが何とも
ない。耳も両方付いている。時計を見ると朝の7時だった。お袋が
朝食の用意をしている。俺はキッチンのテーブルに腰掛けるとカレン
ダーを見た。5月5日だった。
「どうしたの?学校休みなのに。もっと寝ててもいいのよ」
「うん・・・」
464: 本当にあった怖い
12/13
お袋はそそくさと俺の前に朝ごはんを並べると、不振そうに俺の顔を
見た。俺はしばらく黙っていたが、さっきの夢の事、そして子供の頃、
買ってもらった五月人形について話し始めた。
俺は小さい頃、2つの五月人形を買ってもらった。1つは金太郎で、
もう1つは源義経だった。俺は金太郎人形が大きくて好きだったんだ
が、義経のほうは地味であまり好きではなかった。毎年5月になると
この2つを出してもらい、部屋に飾った。
ある日、俺はおもちゃの代わりに義経で遊んでみようと思いガラスの
ケースから取り出し、友達の怪獣の人形と戦わせたりした。遊びは次
第にエスカレートし川に流したり、ヒモでつないでぐるぐる回したり
した。そして事もあろうか、爆竹で・・・
すっかり変わり果てた姿になった義経に俺は怖くなり、そのままケー
スにしまうと押入れの奥へと閉まってしまったのだった。確かその時、
母親には邪魔だからしまった、と言った気がする。俺も翌年から丁度
中学生だったので、2体の人形はそのまま出さなくなったのだ。
お袋は黙って聞いていたが、やがてこんなことを言った。
「そっか・・・きっと義経クンは寂しかったんだね」
俺とお袋は朝食を済ますと、押入れから2体の人形を出した。じつに
数年ぶりだ。金太郎のほうは変わらないが、義経のほうは思ってた以
上に変わり果てていた。俺は痛んでいる箇所をプラカラーとパテで補
修し、鎧はお袋が1日かけてミシンできれいに直してくれた。足りな
いパーツは山のように積んであるガンプラから流用した。
465: 本当にあった怖い
13/13
翌日、以前にも増して勇ましくなった義経人形が出来上がった。
俺は義経に向かって正座し、以前してしまったひどい行為を心から詫
び、これからは大切にすることを誓った。そして人形は5月いっぱい、
部屋に飾っておいた。
今考えるときっとあの夢は、小さい頃から守ってくれた恩も忘れ、痛
んだまま暗闇にしまわれている人形からの「気づかせ」と「戒め」だった
のだと思う。それ以降、俺はあの夢は見ていない。
しかし当時は気が付かなかったのだが、今これを書いていておかしな
点に気が付いてしまった。門の外にいたあの老婆だ。あの夢の結界は
俺の自宅の敷地内だった。しかしあの老婆は完全に門の外、つまり敷
地外および結界外にいたのだ。あれ以来、その老婆には出会っていな
いが、気が付いてしまった今、俺は何か不吉な予感がしている・・・
おしまい。
467: 本当にあった怖い
>>465
乙 ワクワクしたよ
>気が付いてしまった今、俺は何か不吉な予感がしている・・・
 伏線?また期待してる
477: 本当にあった怖い
>>465
乙です。
いつも最後には救われますね…あのままだったらどうなってたのでしょう?
今回は読んでてほんとにあったのかな?と思いましたが夢ですね、夢。
明晰夢というか、やっぱたまに見るんすよね…自分も。
昔、隣のばあちゃんが鼻歌歌いながら棺桶入る夢見たとき数週間後に息を引き取った。
親戚とあう季節でもないのに、急に実家にきてたり。
夢でみたことを現実でみる(というか勝手に構築された)デジャヴなのかもしれないが、その通りにするのは気分が悪いです。
といっても上のレスのほうであったが、宇宙の法則は無視できないんだっけか?
まぁ、そういうわけなんで…そろそろ寝ますわ。
534: 本当にあった怖い
うちも家系にまつわる呪詛話なんだがいいかな?多少フェイク入れてます。
うちの爺さんの家系は中国地方のとある県の古い豪族。某市がまるっとうちの領地。
爺さんがまだ子供の頃に病気で両親が相次いで亡くなってしまい
よくあることで親戚が後見人がなったわけだが、これもよくあることで財産や土地
ほぼ全てを持っていかれてしまった。
それから後見人になった親戚に不幸が続いて、自殺とか謎の事故死。そして精神病。
婆ちゃんが心配して何人かの霊媒師に見てもらったんだが
「これはすごい呪詛がかかっているのでなんともできません」と。
本来本家筋が祭ってきた何かを、幼い爺さんは両親から何も聞かされてなかったので
存在すら知らなかったため放置してたのを、親戚が持っていってしまったためだそうだ。
だけども呪詛は分家を絶やした後は本家に向かうかもしれないので用心するようにと言われた。
幸いにも爺さん婆さんともども大往生したんだけど、一昨年かな。
とうとう分家が絶えてしまった。
妹はなんとか呪詛から逃がすことができたけど、私はやばいかもしれない。
時々後ろに立ってる爺さんに「あんたがねえしっかりしてれば」と笑いあっている。
余り怖くなかった。すみません。
556: 本当にあった怖い
>>534
末代に当たる方が真相を知るときには時既に遅しってのはたまにあることだよなー
たまにあるから怖い、うん……
535: 本当にあった怖い
うん、あまり怖くないけど、じわ?とくるものがあるな・・・
608: 本当にあった怖い
1/11
あれは俺が中学生の頃だったからもう15年も前の話だ。
今夜はまた田舎での恐怖体験の話をしようと思う。
俺の田舎には山がある。平野の真ん中にポツンと出来た山だ。
大きさはまぁまぁで、そこは昔から様々な怪奇現象が起こる事
で地元では有名なスポットだった。山頂には戦国時代の城跡や
墓地があり、昼間は観光客等も来るが夜は誰も近づかない。
俺が中学に上がった頃、例のご意見番の婆さんが倒れ、山の麓
の病院に入院した。婆さんに身寄りは無い。以前は息子がいた
そうだが、若い頃に病気で亡くなったそうだ。婆さんの事を煙
たがってる村人もいたが、ウチは世話になったのでよく家族で
見舞いに行った。
見舞いに行くと婆さんは余程嬉しかったのか、皺くちゃな顔を
丸くしてニッコリと笑って喜んだ。婆さんはかりん糖が好きな
のだが総入れ歯なのでハンマーで砕いてあげては、よく食べさ
せた。そんな状態が1年ほど続いたある日、事件は起こった。
婆さんがいなくなった。元々、認知症のケがあったのだがこの
頃にはだいぶ酷くなっていた。病院や村は大騒ぎで、みんなで
手分けして捜索に当たった。ウチも俺と親父が参加した。病院
の話では、恐らく山頂へ向かったのではないかという話だった。
前にも脱走したことがあり、看護婦も手を焼いているという事
だった。俺と親父は懐中電灯を片手に後を追った。
609: 本当にあった怖い
2/11
時計を見ると午前零時だ。山の中なので、もちろん街灯などは
無い。麓で親父は俺に2つのものをくれた。1つはお札。もう
1つは赤い紙を鳥居の形に切ったもの20枚程だ。俺は何これ?
と聞いたが、親父は真剣な顔をしてこう言った。
「いいか、この山は鎧兜を身に付けた昔の亡霊が出よる。お札
は首から下げて絶対になくすな。紙の鳥居は亡霊が現れたら四
方に置き、いなくなるまでやり過ごすんだ」
親父は小さい頃からこの山で遊んでいた。いわば庭みたいなも
のだ。安全な所、危険な場所も熟知している。亡霊や物の怪に
も何度も遭遇したという。もらった鳥居はいわば魔除けのよう
なもので、親父が小さい頃にあの婆さんに教えてもらい使って
いたと言う。
俺はこんな夜中にこの山へ入るのは初めてだ。緊張しながらも
親父についてゆく。時折、夜行性の鳥の鳴き声が聞こえると、
ビクッとする。空は曇り月が隠れている。真の闇だ。俺は怖く
てしょっちゅう後を振り返った。
しばらくして親父が立ち止った。俺は何事かと思ったが、どう
やら婆さんの手拭いが捨ててあったらしい。俺は何だ手拭いか
と安心したが、親父は小さい声で「シーッ」と言うとしゃがむ
ように合図した。
シャン シャン シャン・・・
610: 本当にあった怖い
3/11
遠くから鈴の音が聞こえてくる。俺は背筋がゾクゾクし何とも
言えない嫌な感じがしてきた。親父は鳥居を出すように合図し
たので、二人を囲むように鳥居を置いて息を潜めた。と、何か
が揺らめいて見えた。
ボッ ボッ ボッ
鬼火だ。鈴の音の方向に見える。きっと親父の言っていた亡霊
に違いない。時折、鎧がきしむ音や槍がカチャカチャする音ま
で聞こえてくる。恐ろしいのは地面を這うように聞こえてくる
声とも叫びともわからない響きだ。
う"お"お"お"お"ぉ"ぉ"・・・
俺は怖くなり震えていた。明らかにこの世に怨恨を残して死ん
でいった魂達だ。俺達の30mくらい先を、麓から山頂に向けて
行軍していた。どれくらい時が経っただろう、親父が「もうい
いぞ」と言うので目を開けた。やつらはいなくなっていた。鳥
居は真っ黒になり焼け焦げていた。
俺たちは先へと進んだ。
しばらく登ると少し開けた場所に出た。古い石碑があったので、
懐中電灯で照らすと「首切り塚」と書いてある。自殺の名所だ。
俺の友達のお兄さんもここで亡くなった。昔ここで罪人の首を
斬って崖下へ投げ落としたのが名前の由来らしい。途端にゾク
ゾクしてきた。
611: 本当にあった怖い
4/11
いいか、ここじゃ何があっても振り向くなよ。何があってもだ。
その瞬間、親父が消えた。いや正確には周りの風景すべてが闇
と同化したと言うべきか。音や親父の声も聞こえない。俺はパ
ニックになりキョロキョロしたが、さっきのおやじの言葉を思
い出し、固まった。
ヒッヒッヒ・・・ヒッヒッヒ・・・
薄気味悪い声が聞こえる。と、背後から何かが近寄ってくる音
がした。
ザッ・・・ ザッ・・・ ザッ・・・ ザッ・・・ 
シャリシャリシャリ・・・
何か金属質のものを引きずりながら何かが近づいてくる。。。
親父もどこにいるのかわからない。すぐ後でハァハァと声がし、
そいつの息が首の後にかかる。俺の首を斬り落とす気か・・?
俺は恐怖で頭が真っ白になった。
振り向いてはいけない・・・振り向いては・・・
後にいるやつが刀(たぶん)を振りかぶろうとする気配がした。
瞬間、俺は耐え切れず後へジャンプした。途端に視界が戻り俺
は唖然とした。
613: 本当にあった怖い
5/11
崖っぷちだ・・・
見るとギリギリ崖っぷちに立っていた。もしもさっき刀をかわ
す為に前へジャンプしてたら・・・俺は腰が抜けその場にしゃ
がみこんだ。親父も無事だったようで、すぐに俺の所へ駆けつ
けた。「あぶなかったな」と言い辺りに塩を撒き始めた。
親父の話では今のは亡霊ではなく物の怪なのだという。亡霊に
化けて人を脅かしたりイタズラをする。もっともこいつらは、
かなりタチが悪い部類らしいが・・・
俺達は少し休んで再び登り始めた。
しばらく進むと何かの鳴き声が聞こえた。聞き耳を立てると何
やら人間の赤ん坊の泣き声のようだ。
オギャー オギャー
親父はボソッと「狢(むじな)だ」と言った。道を迷わせる為に
人の赤ん坊の真似をしているのだという。泣き声のする所へ向
かっても決して辿り着くことはなく、永遠に彷徨い続けるらし
い。ほどなくして俺達は池の脇に出た。ここまで来れば山頂は
近い。
親父が小石を拾えと言うのでいくつか拾った。池を通り過ぎる
まで、水面に小石を投げ続けるのだという。俺は何でだ?と思
って聞いてみた。
614: 本当にあった怖い
6/11
「今夜は満月だからな。池に映る月を使って河童が化かしやが
るんだ。あいつらは怪しい術を使うからな」
気が付くとさっきまで雲に隠れていた月が顔を出した。俺はよ
くわからなかったが親父に言われる通り、小石を投げながら池
の脇を通り過ぎようとした。と、急激に気分が悪くなってきた。
体が熱い。目まいがする。
親父は「まずい!」と言って俺を抱え、足早に池の向こうまで
遠ざかると木の陰に隠れ、持ってきたペットボトルの水を俺の
体にかけた。俺はわけが分からず親父に尋ねると、河童に攻撃
されたのだと言う。いつの間にか親父が置いた鳥居がブスブス
と煙を上げ、みるみる焦げてゆく。
「あいつらは遠くからでも人間を殺せるんだ。人の血を沸騰させ
て殺すんだ。あいつらに近寄っちゃなんねぇ」
俺はありったけの水を飲まされると、少しして落ち着いた。そ
して親父と猛ダッシュで山頂へと走り抜けた。ここまで婆さん
の姿は無かった。他の村人達が見つけてくれていればいいが、
安否が不明なので俺達はとりあえず山頂まで行ってみることに
した。
そこは地獄だった。
617: 本当にあった怖い
7/11
おびただしい数の亡霊達が蠢き、物凄い瘴気が辺りを包んでい
た。なぜこんなにたくさんいるんだ?とてもじゃないが、俺達
二人でどうにか出来るレベルを超えている。すると親父がこう
言った。
「たぶん婆さんが集めたんだ」
俺はそんな馬鹿な・・・と思ったが確かにそれしか考えられない。
元々、色々と不思議な術を使う人だった。亡霊を集めることな
ど簡単なのかも知れない。普段はそんな事はしないが、認知症
が進行して無意識にそれらのちからが暴走しているのかも・・・
「こりゃぁ無理だ・・・」
親父が諦め気味につぶやいた。俺もそう思った。幸い他の村人
はまだここには来ていない。まぁ来れる人も少ないだろうが・・・
ふと高台に目をやると、白装束の小柄な人間が動いてるのを見
つけた。婆さんだ・・・一心不乱に何かを祈っているようだった。
あの亡霊の群れを突破して婆さんに近づくことは不可能だ。し
かも婆さんは気がふれた状態なので、何をするか分からない。
俺は親父と相談して朝までここで待つことにした。日の出まで
あと1時間程度だった。
と、背後に嫌な気配がした。
619: 本当にあった怖い
8/11
う"お"お"お"お"ぉ"ぉ"・・・
しまった!前にばかりいると思っていた亡霊達が後方にもいた
のだ。囲まれているぞ・・・俺と親父は青ざめた。咄嗟に鳥居
を置くが見る見る焦げてゆく。残りは12枚、つまり3回分しか
ない。とてもじゃないが夜明けまでもちそうにない。。。
婆さんは高台の祠に向かって一心不乱に祈祷をしている。誰の
目にもまともな状態ではないのが分かる。鳥居が凄まじい勢い
で火を噴出した。戦国武者の亡霊が目の前を横切ってゆく。触
れただけで魂を抜かれそうだ。。。
いよいよ最後の鳥居が燃え尽きようとしている。空は薄っすら
と明るくなってきてはいるが、とても日の出まではもたない。
親父は自分のお札を俺の首にかけると、鳥居が燃え尽きたら全
力で麓まで走るように指示し、俺の体に塩を塗りたくった。
と、いつの間にか目の前に婆さんが立っていた。
「おやおや、こんな所にも山さん(亡霊のこと)がおったがねぇ」
そう言うと婆さんは何かの印を結んだかと思うと、周囲の亡霊
達が一斉にこちらに向けて歩き出した。「婆さん、俺だよ!わ
からないのかよ!」と怒鳴ったが正気ではないからなのか俺達
を亡霊だと思っている。
620: 本当にあった怖い
9/11
そして鳥居が燃え尽きた。親父は逃げろと言ったが恐怖で足が
動かない。婆さんはヒャ?ッヒャッヒャッヒャと笑っている。
その様は完全に人間ではなく、物の怪に取り憑かれているのが
わかる。
婆さん・・・
かつて呪いから俺を助けてくれた婆さん。その姿はもうここに
はなかった。首からかけたお札が2枚とも弾け飛んだ。俺と
親父は地面にしゃがみこんだ。もうダメだ・・・俺は死を覚悟
した。と、その瞬間ポケットから何かが転げ落ちた。
う"っ ぐっ・・・
婆さんの様子がおかしい。足元を見ると、かりん糖が転がって
いた。俺は咄嗟にそれを拾うと婆さんのクチの中へ詰め込んだ。
ん゛ん゛?ん゛??う゛う゛う゛?゛ん゛
婆さんの中から何かが飛び出した気がした。婆さんは完全に取
り憑かれていたのではなかったのだ。
お"の"れ"ぇ"・・・
622: 本当にあった怖い
10/11
婆さんの体から飛び出た、強い怨念の塊のようなものが叫んだ。
瞬間、物凄い突風が渦巻き状に吹いて、亡霊達を吹き飛ばした。
俺は何が起こったのか分からなかった。
怨霊の塊が婆さんのクチを借りて何か言った。
「おのれ口惜しや!こやつには・・・こやつには強いxxxが憑いて
おるから落とせん、口惜しやぁ」(xxxはよく聞こえなかった)
その瞬間、朝日が辺りを照らし始めた。断末魔のようなうねり
が周辺を包み、山頂には静寂さが戻った。俺は婆さんを抱き起
して呼びかけた。婆さん!婆さん!
婆さんはぐったりしていたが、一言だけ「すまなかったね・・・」
と言うと意識を失った。ほどなく村人達が駆け付けた。婆さん
はそのまま病院へ運ばれ集中治療室に入ったが、結局そのまま
亡くなった。
623: 本当にあった怖い
11/11
葬儀の日、婆さんには身寄りがいないので親父が喪主を務めた。
俺は棺の中にかりん糖をたくさん詰めてあげた。もしこのかり
ん糖がなかったら、俺と親父はどうなっていたか分からない。
ありがとう婆さん。そして助けられなくてゴメン。。。
俺はその後しばらく悲しさで呆けていたが、婆さんを守り切れ
なかった悔しさから単独で深夜の山頂踏破を数回行った。そん
な俺を見て親父が言った。
「いいか、自然ってのはな、人の味方にもなるし敵にもなる。そ
してちからってのはな、他人を守れて初めてちからなんだ。人が
自分のことを守るのは心が弱いからだ。悔しかったら強くなれ」
その言葉がその後の俺の人生の指標となった。俺は他人を守れる
強さを身につけようと心に誓った。
あっちで見ててくれよ、婆さん。
おしまい。
638: 1 2010/03/05(金) 11:45:08 ID:W7ZYbk7Q0
私の母方の一族にまつわる話です。私の幼少期の記憶と後に聞いた話を纏めてあるので
推測が入りますが気にしないで下さい。
私の母方の家系はA県のM神社の宮司家の分家筋に当たる家系。
分家したのは何百年も前で、分家したばかりの頃は湿地帯の干拓をやって土地を増やしていた。
おかげで、母方の一族は大地主だった。農地解放で資産の大部分を失ったとはいえ先祖伝来の
お宝や資産が多くある。宝は景徳鎮やら屏風、書画、先祖が使っていたであろう宝飾品で飾られた
簪・櫛、屋敷内にあった神社(区画整理の関係で今は隣にある)に奉納した刀、合戦に持っていく武具etcだ。
蔵に納められていたが、例外のものもあった。
そのなかに細工を凝らしまくった銅鏡があった。いつも厳重に封がされた箱に入れられて
神棚の隠し扉にいれていた。この鏡は一種の呪物らしい。
土地を干拓するときは最初に家と神社を建てる。
家は住処だから当然だが、神社は湿地帯を干拓するにあたり、
干拓を邪魔する「モノ」(「穢れ」と呼んでましたので以後そう呼びます。)
を押さえつけるために建てるのだそうだ。
ところが「穢れ」はどういうわけか神社を建てるだけでは足りなかったらしく、
干拓作業中に人が突然奇声をあげて死んだり、猟奇的な殺人をしたらしい。
そこで先祖は特殊な鏡を用いて穢れを封じたらしい。
この鏡は広範囲から「穢れ」を吸い集める性質がある。
そのため持ち主の周囲は穢れに触れることになる。
ハッキリいってありがたくない代物だが捨てるともっとヤバイので、
何人かの親戚は同じ様に鏡をもって神棚に母の一族と縁ある神様たちと祀っていた。
この鏡を勝手に捨てたりしないよう。鏡の持ち主の家と監視役の家で近親婚を繰り返してた。
私の父方は監視役の家で、鏡の持ち主に何かあった場合、
監視役の家の者が養子としてその家に入って跡を継ぐことになっている。
そして私の父はそうだったのだ。(監視役の家は比較的緩いですが鏡の持ち主の家系の近親婚は相当に酷いです。)
639: 2 2010/03/05(金) 11:48:34 ID:W7ZYbk7Q0
私の母は鏡の持ち主の家の出身だった。母には弟が2人居たが、私の叔父の一人は息子(私の従弟)が
産まれて間も無く妻である叔母と従弟を連れて失踪したのである。
理由としては鏡を受け継ぎたくなかったからなのだろう。鏡は「穢れ」を集めるため周囲を蝕む。
母や母の年の離れた弟である叔父が病弱なのはそのためだ。
だが誰かが祀らなければ土地に災いが降りかかる。
母の実家と叔父の妻の実家は親戚たちに吊るし上げられ、捜索したが行方不明。
結局、私の父が母の実家に入り、暫く母が母方の祖父母と鏡を祀る事になった。
その頃、私には弟が居て父方の魔除けを施されていた。
(父方の家系は加護だか呪いだか不明なものが憑いている)
640: 3 2010/03/05(金) 11:49:49 ID:W7ZYbk7Q0
これが影響を及ぼしたのか弟はアレルギーが酷く喘息持ちで親戚たちの中でも特に病弱だった。
両親としては藁にも縋りたい毎日だったのだろう。だがそんな日々が突然終わった。
母方の曾祖母が亡くなって一年ほど過ぎた頃である。
何者かが空き巣に入り神棚を破壊して鏡を盗んでいったのである。
母の実家だけでなく鏡を持つ家が次々と空き巣にあい鏡を盗んでいったのである。
それから間も無く行方不明の叔父夫婦が連絡を入れるようになり、
父は実家の都合で母と私達姉弟を連れて実家に帰った。
その後親戚たちに多くいた病弱な者たちは快癒に向かい
病弱だった私の弟も今ではIHに出場しているなど健康そのもので
母の実家は行方不明だった叔父が継ぐ事になっている。
だが、鏡が盗まれてから少しずつだが近隣では猟奇的な事件や不審死が起きてる。
鏡の影響が無くなったためなのかもしれない。
両親は父方の家の加護だか呪いだかわからないものが鏡を盗ませたと思っているが
今の私は叔父を疑っている。というのも叔父が現在勤めている会社は在日に乗っ取られている
企業に勤めている。叔父が彼の国のものに漏らしたのだろうと・・・
鏡の持ち主全ての家から鏡が盗まれたが、鏡の持ち主の家のなかには
私の父方の家と長らく婚姻関係が無い家もあったし、
近所の寺にあった高名な仏師が彫った仏像やその寺が預かっていた呪物が盗まれたのもその頃だった。
647: 本当にあった怖い
>>640
まとめにあるたたられ屋やごうちの話と似てる 
面白かった
648: 638 2010/03/05(金) 12:19:24 ID:W7ZYbk7Q0
幼少期の話や跡から聞かされた話から推測も含んだものだけど
もう今から20年前ぐらいにあった話
658: 本当にあった怖い
さっきオフィス内の天井から生きたカニが降ってきた。
大きさ20センチぐらいなのでワタリガニだと思う。
カニは逃げ回り当然社内騒然、女子社員悲鳴。
何故か課長が「生きてるから食べる」と言って袋詰めにし、社内冷蔵庫に入れた。
さっき見たらカニが袋から消えていた。袋の結び目をほどいた形跡もなし。
また社内騒然…。
社員ほぼ全員が経験した怖い話だった。
ちなみにオフィスは品川の街中です。
660: 本当にあった怖い
>>658
おお、時空をワタリガニ!
667: 本当にあった怖い
>>663
もしかして同じ会社の社員?
木村の慌てぶりは凄かった、デスクの下にカニが入ったと泣いてたwww
661: 本当にあった怖い
ワタリガニすげーな…
711: 本当にあった怖い
病院勤務なのですが。
度々何の身分証も持たない事故死体(大多数が幼児。又は事故で携帯が壊れて身分証とならない)が運ばれてくる。
結局正体が判明しないまま無縁仏に入れられる。
家族も捜索してるであろうが身分証を携帯しないが為に。
何故か怖い。
713: 本当にあった怖い
自分、事故にあったときに加害者に身分証隠された。
理由は「身元不明だったら賠償金少なくて済む」
ただ、瀕死だったががっつり生き残ってしまったのと、いつも使う
通勤径路で事故にあったから、証言からすぐ自分の身元分かって結局ムダだったが。
その後、加害者の親&警察が「まだ子供のやることだから」「動転してて」で(加害者19才だった)
なあなあで済ませようとした。
断ったら、半ば脅迫になった。警察は「アンタが意地悪。意固地になりすぎ」でスルー。
そのうち、病院側からも転院してくれないかと言われた。
(毎日毎日加害者家族や警察が病室にきたから)
誰も助けてくれないわ、傷は残るわで自分きれた。
オカルト板にふさわしい結論。穴二つと言われようが、効きました。
藁人形は現物のほうがインパクトあったみたいだけど。
714: 本当にあった怖い
>>713
gj
相手が呪われるに相応しくて自分に罪悪感が無かったなら、
穴は一つで済むんじゃないかな。
そして相手がどうなったか詳しく知りたい。
715: 711 2010/03/06(土) 13:31:30 ID:iODYMh3eO
>>713
ちょいショックだな…
727: 713 2010/03/06(土) 15:45:12 ID:a6NFRJQK0
ごめん、寝おちしてた。
結論から言うと、加害者一家は加害者本人しか生き残ってない。
示談後数年して、加害者父が病気で入院。で、その見舞いに行く途中で加害者母が事故死。
父も、入院原因の病は治りかけてたものの、結局亡くなった。
こっちの訴えを無視してた警察の人間、主要な面々は四人だったんだが、
全員警察は辞め、その後一人が自殺、一人が事故死。
残る二人も病気で、通院と薬が欠かせない状態だとか。
生きてる二人からは猛烈にお詫びされたけど、別にもうどうでもいいですと言ったら泣かれた。
自分はこの事故で、片方の腕ととある臓器をやられたんだが、
死んだ人間のほとんどが必ずどちらかが原因で死んでる。
事故死した二人は、自分とまったく同じような状態で死んだと聞いた。
加害者は(自分達にまで呪われると思ったのか)実の祖父母からも親戚からも縁切りされ、
ええとこのお坊っちゃんだったのに、今はアパートでほぼニート。
この不況で仕送りも無くなり、遺産関係もほぼ無いと言ってた。
昨年暮れにばったり会った時「おまえが死んどきゃよかったんだ!」
って怒鳴られたから、反省はしてないっぽいが。
728: 本当にあった怖い
>>727 意固地になりすぎとか警察がそんな事いわねーよ。本人と加害者と保険屋の話しだ。
つまんね、呪いで世界制覇しろ。
729: 本当にあった怖い
>>728
警察はそれくらい言うよ
私も調書取るとき騙されて相手が悪いのに私が悪いことにされたし
やつらは色々忙しいから意外に大した事件じゃなきゃ適当なんだよ
736: 本当にあった怖い
>>729
それ、よくわかるよ
なんか面倒を避けたいって感じで被害者をないがしろにするよな
737: 713 2010/03/06(土) 17:29:17 ID:a6NFRJQK0
別に警察は呪ってない。つーか、呪おうとも別に思ってなかった。
入院中体が動かないわ周りはうるさいわで、ただひたすらこんちくしょうと思ってただけ。
藁人形も自分が送った事になってるけど、加害者母が持ってきたのを突っ返しただけ。
でも結果こうなって、自分が呪ったと思われてる。別にどうでもいいけどね。
743: 本当にあった怖い
>>737
詳細サンクス
警察はちょっととばっちり…だったのかな?
とりあえず、あんたは健康でいられるといいな。
俺も憎いあの糞野郎に不幸の手紙でも送ってやろうかな
747: 本当にあった怖い
実際あった話なんだけど、今思うとちょっと怖い。
小学校高学年ぐらいのとき、クラスの仲がいいコ達で「こっくりさん」がはやった。
休み時間になるとトイレでこっそり集まっていつもこっくりさんをやってて、特に問題もなかった。
私はちょっと冷めてて、きっと誰かが動かしてるんだろうな。
ぐらいにしか思ってなかった。
けど、ある日。
「こっくりさんお帰りください」といくら言ってもずっとNOのところに止まってしまって動かなかった。
きっと怖がらせようと友達の誰かがふざけてるんだろうと思っていたけど、
休み時間が終わっても、ずっといくら言ってもNOに止まって。
そのうち、紙の上をぐるぐる回ってシ ネ 、とかコ ロ スと文字に順に止まったりして
さすがに怖くなって来た。
「どうしたら、帰ってくれますか?」と聞くと、
○○ノハカマイリニイケ
と止まった。(○○には名前が入ります、ここでは伏せさせていただきます。)
「みんなで、お参りに行くのでお帰りください。」
と言うとやっとYESに止まった。みんな手を離してその日先生にそのことを話した。
先生は、もうやっては駄目だよ。といっていた。
それでももやもやが取れなくって、
一応、近くのお寺に行ってその名前のお墓を探したら。
墓地の端のほうに、忘れられたようにその名前のお墓があった。
そこで、手を合わせてその日は帰って。それからこっくりさんはやってない。
今日、久しぶりにその時いた友達に会って、こっくりさんの話になった。
んで、「あの時10円玉を動かしてたのこっくりさんじゃなく、なにか別のモノだったんだね。」
と言われた。
鳥肌がたったし洒落にならなかったので、燃焼のためにうp。
748: 本当にあった怖い
>>747
きっと墓の主が寂しかっただけだよ、うん。
死人だってやっぱり人間なわけだし、誰にも思い出してもらえない誰も参りに来てくれないだと、ひねくれるのかもしれないw
751: 本当にあった怖い
>>747
乙です。楽しく読ませていただきました。
809: 本当にあった怖い
大学生で一人暮らししていた頃、スートカーにあった
無言電話やドアノブにお菓子やジュースの入った袋が掛けられてたりした
ある日外出中に携帯に着信があった、登録されてないけど知ってる番号
部屋の固定電話からだった。
念のため親に確認の電話を入れ、その足で警察へ。
刑事さんに鍵を預け、部屋を見てきて貰うと
既に無人の部屋に、出来たての料理が一人分並べてあったらしい。
それまで割と冷静に、「大家さんに鍵換えて貰わなきゃ」とか考えてたのに
それ聞いて「あはは、まるで何とかマリー号事件みたい・・w」
と無理矢理明るく笑おうとして、失神した。
811: 本当にあった怖い
>>809
性別は
865: 809 2010/03/07(日) 19:11:50 ID:Hfgn8YyF0
>>811>>816
女です。当時18でした。
親の厳命で同じ大学に通う兄と同居する事になり、引っ越しの作業も
両親と兄がしてくれたので、私は一度も部屋に戻らないままでした。
結局ストーカーが男なのか女なのか、どうやって部屋に入ったのか
私が帰って鉢合わせてたらどうするつもりだったのか、不明なままです。
後になって怖くなり、大学や外出先で誰かと目が合うたびに「もしかして、このひと!?」
と足がガクガクするようになりました。
兄は私以上に神経質になり、自分の講義の無い日も送迎してくれました。
今は、兄も卒業してまた一人暮らしですが、あれからストレス太りして
20kgは成長したのでもう大丈夫な気がしますw。
来るなら来い!踏みつぶしてやる!どすこい!
869: 本当にあった怖い
>>865
どすこいフイタwww
無事で何よりです
874: 本当にあった怖い
>>865
乙でした
世の中にはデブ専と呼ばれる趣味の方々もいらっしゃるので、気をつけてくださいね
819: 本当にあった怖い
書いてみる!携帯からなんで読みにくかったらごめん!
五年くらい前の話なんだけど、調理の仕事をしてる俺は
M県Z町の温泉旅館に就職が決まった。
寮に入ってたんだけど部屋の壁がメッチャ薄かった、隣の部屋に住んでる先輩の咳払いなんか余裕で聞こえるくらいに
んで、部屋の掃除してたらベランダに缶の灰皿を発見
俺もタバコを吸うので新しい灰皿を買ってくるまでそれを使う事にしたんだよね。
それから旅館での仕事が始まったんだけど、山奥って閉鎖的な場所のしかも調理…
午前4時には出勤して一番下っ端の俺は午後11時に退社…そんな生活してました
身体も疲れてたんだろうな…よく部屋で寝てると金縛りにあってました(泣)
でも脳が起きて身体が起きてないだけだろ?って勝手に納得してました。
ただ一つ不思議なのは金縛りにあうたびに目の前を白い、手のようなものがゆっくりと横切っていくんです…
(続く)
825: 本当にあった怖い
(続き)
んでそんな生活のなか、休みの日に思い出して新しい灰皿を買ってきた!
今まで使ってた缶の灰皿はゴミ箱行きになった訳です。
この日の夜から不思議な体験をする事になります
まず気づいたのは寝てると隣の部屋から「ぁぁ?……」とか「ぉお?……」とかこもった声が聞こえてくるようになった
その後に ドンっドンって壁を叩く音になる…それが1時間くらい続く。
その内にその隣の部屋の先輩と飲みに行く事になったんだ
酔いもいい感じにまわってきた頃に俺は先輩に言った「ここの寮に入ってからよく金縛りにあうんですよ?」って
したら今まで笑ってた先輩が真面目な顔で「えっ…」って返してきた
アレ!引かれたか?と思って「そういえば先輩は夜、何やってんですか?あの声と壁の音?」って話題を変えようとした
したら更に真面目な顔で黙ってしまった…
俺、何か悪い事言いましたか?と先輩に聞くと「それホントの話か?…」と返されました
俺「だって昨日の夜も音してたじゃないですか?」
先輩「俺、昨日休みで実家にいたから部屋には誰もいないよ」
今度は俺が黙ってしまう
更に先輩は続ける
先輩「それにその音は俺も聞こえてた…けど音が鳴ってんのはお前の部屋からだぞ…」
(続く)
835: 本当にあった怖い
(長くてごめんね続きです)
俺「先輩、もしかして何か知ってます?」
先輩「あ?…他の人から言われてないか」
俺「いえ!何も…」先輩「お前の部屋にこの間までいた人な、山下ってくトコのカーブあるだろ?そこで事故って亡くなったんだよな?」
俺「マジすか?」
先輩「おお…飲酒運転でな…んで俺ら、みんなであいつの部屋にいってタバコ供えてきた。送り火変わりに」
俺「もしかしてマルボロの缶の灰皿すか?」
先輩「おお!そうそう!まだ部屋にあったか?」
俺「投げちゃいました…」
先輩「!!……そうなんだ…」
二人で苦笑いでした
でも仕事はあるから怖いながらもその部屋に住んでたんですよ俺はビビりながら…
それから何週間か過ぎたころに俺は仕事を辞める決心をします…
その出来事はこんな感じ
いつものように午後10時くらいに寮に着く。ふと外から自分の部屋を見ると何か白い物体が窓のトコに立ってる…
泣きそうになりながら先輩についてきてもらう…
(次で最後です)
853: 本当にあった怖い
(これで最後)
んで先輩と一緒に部屋にはいったんだ。電気付けても特に変わった様子なし
先輩「びびらせんなよ」
俺「すいません、でも居たんすよ。白い…」
そこまで言って俺は絶句…
振り向いた先輩も絶句…
入り口の洗面台の鏡に白い手形がびっしりついてた…
んで、仕事的にも環境的にも無理って事で仕事はやめた
荷物を運びにきてくれた親父との会話
俺「この先のカーブだよ…事故があったとこ」
親父「死亡事故発生の看板あるトコだろ?」
俺「気分悪いから通り過ぎるまで下向いてるわ」
カーブ通り過ぎてしばらく行ってから
親父「不思議な事ってあるもんだなぁ」俺「何が?」
親父「お前見なくて良かったな…看板のトコでなぁ男の人が凄い顔でこっち睨んでたぞ…」
それが何だったのか?親父が俺をびびらせるために言っただけなのかは解らないけど
俺は二度とそこには近づかないと思った。
何かスレのルールわかんなくてゴメン
スレ違だったら申し訳なかった。
ではROM専にもどります。
875: 本当にあった怖い
>>819
M県Z町って宮城県蔵王町かいな?
876: 本当にあった怖い
>>875
まぁ伏せ字になってませんもんね
宮城県柴田郡蔵王町の遠刈田温泉のけっこう有名な旅館での体験です
854: 本当にあった怖い
>>853 いやいや、乙ですわ
855: 本当にあった怖い
>>853
乙です。おっかねがった?。
858: 1 2010/03/07(日) 18:47:38 ID:gCrDsnfH0
旅館といえば、知り合いに聞いた旅館で起こった不思議な話をひとつ・・・
仕事の都合で泊まることになった旅館。
その旅館は海沿いに面してましてね、夜の海は深い怒号を放っていました、しかし…こんな時間に誰かが泳いでいる。
遠くの方を・・・ よく目を凝らしてみると、灰色な人のような何かがもの凄い早さで横を泳いでいるんです。
クロールのような… しかしそれは2mはあろうか、人のようで人でないその出で立ちに仲間達は恐怖して館内に戻ったという。
860: 2 2010/03/07(日) 18:51:02 ID:gCrDsnfH0
食事を終え、風呂に入り、軽い雑談を交わし明日も仕事は早いので布団を川の時に敷き皆寝ることにした…
ふと、深夜・・ 体が動かない、金縛りだ。
頭によぎったのはさっき海岸でみたあの灰色の何かだ。
横を目で見ると仲間も金縛りあって苦しそうだった。
助けてやらなきゃ、という思いで必死だったそうだ・・・
すると ん”っ と体がより一層圧縮されたような力を感じ中に浮いていく…ゆっくりだが、分かった・・・
布団ごと海へ体が引き寄せられている。
このままではまずい、と汗だくになりながらもがいていたらまた別の方から引っ張られたそうな。
それは金縛りにあっているもう片方の人から伸びた手だった。
なにはともあれその夜は助かった・・・そしてそのまま眠ってしまった。
朝になり旅館の人に起こされた。
すると隣で寝ていた人が声をかけてきた
「○○さん!○○さん・・昨夜はありがとうございました」
「え、私なにかしました?」
「昨夜金縛りに会った時に○○さんが私の手を掴んでくれたじゃないですか!あのままだったら私は…」
いぶかしむ頭で、その時旅館の女中さんに聞いたそうな。
あの海には前に海難事故に遭った人が他の客を襲っていると。
そうか・・夜中の出来事はそのせいだったんだな。
861: 3 2010/03/07(日) 18:53:53 ID:gCrDsnfH0
後日
なにかの縁でその仲間達と会い、当時隣で寝ていた人物から一枚の写真を見せてもらったそうだ・・・
なにやらパーティでワイングラスを持っている自分の手にその人物の手が伸びてきているようにみえる写真だった。
「…この写真に写ってる手・・・○○さんの手ですよね?」
862: 本当にあった怖い
という話しを聞いた。
洒落にならない怖い話しではなく申し訳ない。
まぁ、自分が行ったS市の旅館では夜になると落ち武者の首がさまよい歩くっつー話しがあるけど本当かどうか知らない。。。
879: 本当にあった怖い
2年前の夏、岡山県の某山にキャンプへ行ったときの話。
俺を含めて男だけの5人グループで、昼間は気楽にバーベキューとかして
遊んでたんだけど、夜になって妙なことが起きた。
夜中の八時頃、外で俺たちが集まってたら、茂みから動物の唸り声みたいなのが
聞こえてきた。
はじめは熊か野犬かと思って驚いたんだけど、仲間の一人が懐中電灯当てたら、
どうも人間の顔らしき物が見えたらしい。
それを聞いた俺たちは、てっきり誰かの悪戯だと思って、「出て来い」とか
調子に乗って声をかけた。
そうしたら次の瞬間、人間の顔にカモシカみたいな胴体をした奇妙な動物が飛び出してきた。
その時の俺たちは全身タイツで、手元にあるのも、おまるとかマジックハンドとか、武器にならない
ようなものばかりだったから、ただ慌てふためいてることしかできなかった。
そうこうしてる内に、その動物は顔を奇妙に歪めながら、茂みの方に歩いてまた消えてしまった。
あの動物が何だったのか、妖怪とか未確認生物の類だったのか、今でも分からない。
880: 本当にあった怖い
>>879
シシ神?
881: 本当にあった怖い
>>880
わからない。ただ、その動物は別に俺たちに危害を加えたわけじゃないし
妖怪の類じゃないような気がする。
未確認生物だったのかもしれない。
898: 本当にあった怖い
件は不幸を予言する生き物だべさ
901: 本当にあった怖い
ぬ?べ?にそんな話あったなそういや
902: 本当にあった怖い
地獄先生ぬ?べ?によれば、雌の件が悪い予言をし、雄の件がその悪い予言を覆す為の予言をするとか…
うろ覚えだから雌雄逆かも知れない
909: 本当にあった怖い
この前乗ったタクシーの運転手に聞いた話ですが
深夜に新宿から大塚まで乗せた女性客に途中で道の確認を何回しても返事が無い
とりあえず止めて後部座席見たら手首から出血していて白系のスカートが真っ赤になってる
直ぐ救急車呼んで命に別状はなかったけどその女性は手首を切った覚えがないと主張
それでタクシー会社に警察来てさんざん事情聴取を受ける
そのわずか数日後に新宿から四谷まで乗せた白系のスカートの女性客がまたもやリストカット
救急病院が近くにあったのでそのまま病院へ搬送して命に別状無し
不思議な事にこの女性もリストカットしたことを否定したのでまた警察に状況説明
警察によれば2人とも精神的な障害も無く自殺する理由も無し
さらに2人とも刃物を持っていなかったのでどうやって手首を切ったのかは不明とのこと
その運転手は、半月ほど前に路上脇で倒れてる女性を発見
車を降りて見てみると手首から大量に出血していたので直ぐに救急者呼んだけど助からなかったとのこと
(この女性は遺書があったので自殺と認定)
この女性も白いスカートを履いていてそのスカートが血に染まっていたそうです
運転手は私も白いスカート履いてたので怖くなってこの話をしたとすまなそうに言ってました
きつく口止めもされましたが構わず投稿しました
978: 本当にあった怖い
マジ泣きそう><
窓の外に何かユラユラ動いてる。
マンションで寝室が玄関通路に面していて、スリ硝子になってる。
窓を開けた際の目隠しに、外には簾を取り付けてある。
二時頃に友人のメールで目が覚め、ふと窓を見たらカーテン半開きなのに気付いて・・・
通路はすごく響くので、人が通る際は足音や衣擦れの音がするくらい。
なのに何の音もなく、黒い影が動いてる。
今、寝室見てきたらまだ居る?様子。
影になるような木等はないし、玄関のレンズから覗く勇気もない。
それどころか窓にさえ近づけないんだけど。
眠くても気になって眠れないし、朝まで待つしかないのかな?
通報したくても、瞬間的に人じゃない!って察するレベルでどうしたもんか。
因みに似たような話が↑にあるけど、まったく別。
今の現状です。
979: 本当にあった怖い
別の部屋で休んどいて、明るくなったら確認すればいい。
戸締りだけは忘れずに。
986: 本当にあった怖い
さっきの書き込みから、しばし考え・・・
幼い子供もいる為、念を入れて通報した。
「2時ごろから、外に人が居る様で確認はとれないけど気味が悪い。子供も居るし巡回お願いします」
と。
緊急な事態か聞かれ、戸惑ったけど
「玄関通路に面した寝室で、その窓の前にいるような感じです」と説明。
「すぐに向かわせます。戸締りをしてお待ち下さい」
そんなやり取りの後、10分もかからないうちに来てくれた。
詳しい状況説明をして、異常がない報告を受けた。
自分も一応通路を確認。
でも、窓の外は50cm幅の棚があったのに今更気付いた。
中からその影を見ていた感じでは、窓開けたら鉢合わせするんじゃ?と思うほど近かったような。
何とか朝も迎えたので安心だと思うけど、得たいが知れなくて余計怖いです。
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- 1.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:02
- ID:8.SD1WzkO
- ファッ!?
- 2.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:15
- ID:h5iXxH9.0
- フィッ!?
- 3.
- ID:5gV.7MUN0
- >>1からして意味不明だわ
熱海過ぎた頃から山越えって市街地離れてからだと山伏か林道だし、市内離れてからだと亀石。そして前者の林道の行く先は亀石。
で、そっち通るルートとR135を通る行き先へ共通するのなんて伊豆スカくらいしかないんだが?
そもそも山越えルートってなんだよ、伊豆はR135通ろうがなんだろうが峠やら山やら越えんとどこにもいけねえよ
- 4.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:25
- ID:WTOx.KX30
- リアリティを出すために細かい描写を入れてるんだろうけどかえって嘘臭くなっとる
- 5.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:33
- ID:DzDMysEP0
- 死ぬほど洒落にならないくらい長い話だった。
- 6.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:42
- ID:Gu5R5KmW0
- 小説家気取り文章長いぞ
- 7.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:44
- ID:zTYvwzao0
- もうちょっと見やすくまとめて欲しい
- 8.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:44
- ID:rE9PW1kHO
- 素人の長文やめてくれ
飛ばして飛ばして数ページでやめた
- 9.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:49
- ID:pFvUdp.l0
- まとまってない
- 10.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:50
- ID:2QgOGmEo0
- もうちょっと簡潔に纏めた文のがいいな
長過ぎる
- 11.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:59
- ID:hUyG5q8F0
- しつこい…
- 12.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 01:59
- ID:eYBLQwub0
- サクッと読めるものがいいな〜
- 13.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:02
- ID:5apvJsqG0
- 長すぎると読む気起きない
前はもっとコンパクトデジカメ印象深い文章が多かったなぁ
- 14.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:03
- ID:5apvJsqG0
- コンパクトでって打ったはずが予測変換でコンパクトデジカメになってた…
- 15.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:08
- ID:eFER6.Tp0
- 幽霊系と事故・事件・虫系はわけてほしい
- 16.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:13
- ID:tNcA7Bzf0
- よくわからない誰かの小説をぐだぐだ読まされるまとめ?がっかりした…
- 17.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:15
- ID:aUyxmqDG0
- 長い上に怖がらせようと描写してる自分に酔ってるからうすら寒いものを感じる
- 18.
- 2016年01月25日 02:21
- ID:4YBarI4O0
- ちょっと更新早過ぎるよ
- 19. 
- 2016年01月25日 02:28
- ID:3PaYjrxM0
- ま た 無 駄 に 長 い 。
「死ぬほど洒落にならない」と言う意味がわからなくなってきた。つまらないって事?
- 20.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:32
- ID:LDAQ7DDM0
- 初っ端から長いうえに面倒くさい文章でゲンナリしたところで、次の1/5とか見たらそりゃ読むの止めるよ
コメ欄見に来て良かった。もう寝る
- 21.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:42
- ID:Ld7TJJhK0
- 中盤まで投稿連発の人、
初めの蔵の中に戸がある話は抑制きいてたんだけど、
その後はもう話盛る盛るだったなw
婆さんを探して山登る話なんかRPGみたいだった。
それ以外では宿直で妖怪?が侵入する話、既読だけどスリルはあった。
- 22.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:48
- ID:hJGbxQv.0
- 無駄に細かく描写して長ったらしくなってるのが多過ぎ。
- 23.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:49
- ID:YowuYMG.0
- 横○線の話が出た時点で嘘でしかなくなってしまった…。横浜のゲーム会社はコーエー(現コーエーテクモ)しかない(勤務地が複数あるような会社が他にないはず)けど、フレックスじゃないし、2010年当時は勤務地は「京都」か「横浜の日吉駅周辺」か後は海外(カナダとか中国)くらいしかないもん。テクモと合併した後はテクモ側の社屋に行く場合もまぁなくはないけどほとんど一時的なもので、基本コーエー由来の人間はコーエーにいたし…京都か海外に転勤したのかな?そんな人いたかなぁ。
俺も○浜線ずっと使ってたけど、こんな体験したことないなー。池沼は多かったけど。こんな体験嘘でよかった(◎_◎;)
- 24.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 02:53
- ID:.hIRMc7sO
- 西○思い出した…。長過ぎなうえにつまんなさすぎ…
- 25.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:14
- ID:2zn1m42I0
- スマホからだからか分からないけど、1ページごとの長さがすごく短いのにそれを29ページって萎えます。どうにかなりませんか?
- 26.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:20
- ID:mWAHJOs70
- 診療所バイトの話はこわかった!
でも、なんか読んでるうちに疲れてきちゃった。なんでだろ。洒落怖いつも楽しみにしてるんだけどな。
- 27.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:26
- ID:k2TPKdiE0
- 知能障害って何?
知的障害ではないんだよね?
というか膿で脳ミソ圧迫されてたなら水頭症みたいな症状でるでしょ。
- 28.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:34
- ID:h20xCWML0
- だらだら長い怪談話が多いね
短くまとまってて尚且つ怖い話を書ける人ってやっぱり希少なんだな
- 29.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:36
- ID:90ZkQuHF0
- 良かった、皆同じ意見で…
素人の創作長々と読まされても面白くないよ。
結局、膿が脳を圧迫していた話が一番面白くて恐かった。
- 30.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 03:41
- ID:sxzfqy2Z0
- 長いしいかにも作り話だし、読んでられない。
- 31.ナパチャット
- 2016年01月25日 03:56
- ID:alJ2UTzE0
- 20年前の話なんだ…
あー俺18の時かぁ…年取ったなぁ…ってなる
携帯あったはず
- 32.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:00
- ID:YowuYMG.0
- ゲーム業界のプランナーはテレビ局で言うADみたいな存在だから、企画なんて考えないぞ。
新卒のペーペーの新人が「プランナー」という名目の雑用係になる。当然、企画を提出させてもらえるのはもっと後の話だよ。どうしてもゲーム会社勤務設定にしたいのなら少しは勉強すりゃいいのに…。萎えるわ。
- 33.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:07
- ID:YowuYMG.0
- 1/12とかになってる奴の話…盛りまくりなのか創作なのかしらないけど、長いしつまらん。コナンか寺生まれのTさんかってほど事件に遭いまくってるじゃんwww
- 34.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:11
- ID:DXfnVGSP0
- 色んな所から仕入れた話を所々描写を変えて書いてんな。ゲゲゲの人の古い話が多い。少しは体験者らしいけど、そんなに体験してたら普通の生活出来ないか、自分が精神やられてるのかと思うわ。
- 35.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:15
- ID:zzo7Iglr0
- 相変わらずページ数が多くて読みにくい
一つの記事で30ページ近くて・・・魔法のiランドかよ
- 36.
- ID:XBPnbEhg0
- 1レス以外のは飛ばしたわ
- 37.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:31
- ID:CPJIhjlI0
- 岡山のキャンプの話、
山の中で全身タイツでおまる持ってる人のほうがお化けよりよっぽど怖いと思った。
- 38.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:55
- ID:zkKClDCF0
- 自称ゲームプランナーの人、最初の方は面白かったけど、電車のなんて猿夢とキサラギ駅の真似じゃんと思ったら、その後のあとがきみたいなコメントかくぅ〜〜!の人みたいで気持ち悪い。
その後のこの人のは全部飛ばしたけどコメ欄見て読む時間使わなくて良かったと安心したw
あとカニの人、ID一緒で詐欺れてませんよw
- 39.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:56
- ID:nKQz3zeh0
- 一話一話がなげーよ、おもんない話グダグダ垂れ流すな
- 40.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 04:59
- ID:hb8MC4J90
- なげーよ
本スレのやつらこれ耐えて読んでるってすげーわ
- 41.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 06:06
- ID:hRsjMRL20
- 作るならちゃんと作れよと
- 42.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 06:07
- ID:D2kNPg450
- 何故かわからんけど効果音の部分を読むと冷めてしまう
- 43.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 06:08
- ID:ytRz4R5C0
- 長くてゴミだが、ページ数が予め表示してあるのは良いな
飛ばして短いのだけ呼んでたわ
特に面白くはなかったけどな
- 44.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 06:46
- ID:WDOuqGFG0
- >>129の話は除斥期間も経過してるってのが、なんともやりきれないよなあ…
それがなければ相続人を訴えることは可能で、そうすりゃ少しは気が楽になるのだが。
あと、散々指摘されているように、全体的に長過ぎるのが多いね。読ませるもので、かつ内容が盛りだくさんなら長いのもやむを得ないし、苦痛には感じないけど、ただ冗長というものが多い。説明も下手で、二読三読してもヴィヴィッドな情景が浮かんでこないものもザラ。
- 45.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:00
- ID:FdV.faZO0
- ところどころ統合失調症の患者の話がありますねぇ
- 46.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:03
- ID:L0FsyY7W0
- ページ多すぎて最初のページで見るのやめた
- 47.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:03
- ID:IqBikQtr0
- 同じ人がいくつも作品を投稿してるってバレバレだから
創作でも構わないからせめて文体を変えて全く違う人が書いてる風を装って欲しかった
それに盛りすぎててもはやファンタジー小説だよ
- 48.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:21
- ID:ihqSlCMN0
- 自分も一つ。
自分が嫌っている人にふと会いたくなったり、声を聴きたくなって会ったり電話したりすると、必ず近いうちにその相手が亡くなります。
いまのところ8回中8回なので、嫌いな相手とはいえ少し怖い。
- 49.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:52
- ID:vaXi8a.y0
- やたら長いくせに全然面白くない人の話はもうまとめないで欲しいなぁ
この人に対するレスも自演かと思っちゃうくらいつまらん
- 50.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:52
- ID:NW9Ho3iQ0
- 霊、寺、神社、呪い、会話シーン、分割一切無しの怖い話だけまとめてくれ
- 51.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:53
- ID:Rdb0z7Pu0
- 長い話が多すぎる
- 52.名も無き哲学者
- 2016年01月25日 07:55
- ID:NW9Ho3iQ0
- 昔は死ぬほど洒落にならない?のタイトル見ると見るようにしてたが、最近は見ないようにしてる
たまに期待して見るけど案の定くだらない上に長いな
- 53.

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