雪穂「亜里沙のせいで海未ちゃんが気になる」back

雪穂「亜里沙のせいで海未ちゃんが気になる」


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亜里沙「それでね、海未さんがすっごくかわいくてね、すっごくはらしょーだったの!」
雪穂「ふーん」
雪穂(また亜里沙の海未ちゃんの話かぁ。これ結構長いんだよね)
亜里沙「それでね!それでね!それなのにほんとーかっこいいなんてすごいよね!」
雪穂「そうだね」
雪穂(海未ちゃんがかっこいい…かあ。
確かに最近の海未ちゃんは少しかっこよくなったかもしれないけど、
それでも海未ちゃんがかっこいいなんて私は思えないなあ。
ただ、やっぱり子供の頃の海未ちゃんを知らないひとにしてみたら今の海未ちゃんはすごくかっこいいんだろうなぁ)
2:
亜里沙「むうっ、雪穂…ちゃんときいてる?」
雪穂「聞いてる聞いてる」
亜里沙「ならいいけど、あ、そーだ!今度いっしょにみゅーずのライブをーーー」
雪穂「うんうん」
雪穂(そういえば海未ちゃんはいつからあんな風にかっこよくなったんだっけ)
雪穂(なんか子供の頃はあんな感じではなかったはずだけど…、私が知らないだけで元々かっこよかったとか? いやいやそんなはずは…)
雪穂(今日の夜にでもお姉ちゃんに聞いてみよう)
3:
ーーーーーーーーーー
穂乃果「ーーーえっ、海未ちゃんがかっこいい!? 雪ちゃんはもしかして海未ちゃん推しなの!?」
雪穂「違うって、そうじゃないよ。今日学校で亜里沙が海未ちゃんカッコいいって言ってたからちょっと気になって。昔はあんなんじゃなかったよね?」
穂乃果「うーん、海未ちゃんは元からカッコよかったと思うけど」
雪穂「嘘。だって昔はもっとあたふたしてたじゃん」
穂乃果「あー、それは雪ちゃんの前だったからね」
雪穂「え?」
4:
穂乃果「ほら、海未ちゃんってお姉ちゃんはいるけど妹いないし、昔から妹というものに憧れてたところがあったんだよねえ」
穂乃果(まあ、だからあのラブレター騒動があったんだけど…)
穂乃果「だから雪ちゃんの前だとカッコいいところを見せようと張り切って逆に空回りしちゃうことが多かったんだよ」
雪穂「…ふーん、そうだったんだ」
雪穂(それってつまり海未ちゃんは私の前だと気を張ってたってこと? なんかちょっと…ショック)
穂乃果「あ、そうだ! 今度の日曜日に海未ちゃんことりちゃんと買い物に行くんだけど、雪ちゃんも来る?」
雪穂「…行かない」
5:
ーーーーーーーーーーー
ロリ海未『ゆきほ、すききらいはいけませんよ。ほら見てください。わたしもいまからにがてなコーラをのみます。だからゆきほもぴーまん食べなきゃだめですよ』
ロリ雪穂『わかったー!』
ロリ海未『ふぼっは…げほっ…ごほっ…ぐすっ…ど、どうですか? おねえちゃんもがんばりました…ゆきほもほらのこさずたべるんですよ』うるうる
ロリ雪穂『うん! ゆきほもがんばる! あむっ…もぐもぐもぐ…ごっきゅん』ぱくっ
ロリ雪穂『うみおねえちゃん、たべたよー!』
ロリ海未『おおー!えらいです!』なでなで
ロリ雪穂『えへへ…』
ロリ穂乃果『もうピーマンいやだぁ! たべたくないーーっ!』
ロリ海未『こら、ほのか! ゆきほもたべたのにあなたがそんなんだとしめしがつきません! いいからたべなさい!』
ロリ雪穂『あっ…』
ロリ雪穂『(おねえちゃんの方にいっちゃった)』しゅん
ロリ穂乃果『うげぇ…ふんっ…ゆきほはゆきほでわたしはわたしだもん! ゆきほがたべられたからってほのかが』
ロリ海未『ほのかーーー!』
ロリ雪穂『(せっかく、がんばったのに…)』
6:
ーーーーーーーーーー
雪穂「ーーー…夢か。すっごく懐かしい」
雪穂「もうこんな時間。そろそろ学校に行かないと」
雪穂(それにしても海未ちゃんの夢を見るなんて…やっぱり亜里沙の影響かな?)
雪穂「…準備しよう」
雪穂(でもあのときの海未ちゃんも…気が張ってただけなんだよね。海未ちゃんの本当を知ってるのはお姉ちゃんたちだけ…、私も幼馴染みなのに)しゅん
雪穂「っ! ダメダメ! もう海未ちゃんのことは忘れよう」ふるふる
雪穂(よしっ! 今日も一日頑張ろう)
7:
ーーーーーーーーーー
亜里沙「それでね、海未さんがね」
雪穂「あはは…」
雪穂(そうだった。学校には亜里沙がいるから嫌でも海未ちゃんのことを思い出しちゃうんだった)
雪穂「はぁ…」
亜里沙「雪穂? どうしたの?」
雪穂「い、いや、なんでもないよ」
亜里沙「そっか、ならいいけど」
8:
雪穂「ねえ、亜里沙」
亜里沙「え?」
雪穂「亜里沙は海未ちゃんのどこが好きなの?」
亜里沙「ぜんぶ好きだよ?」
雪穂「ぜ、ぜんぶ?」
亜里沙「うん!ぜんぶだよ」
雪穂「すごくハッキリ言うね」
亜里沙「だって、全部好きなんだもん。あ、じゃあ雪穂は海未さんのどこが好きなの?」
雪穂(あ、私も海未ちゃんが好きなことは亜里沙の中で確定してるんだね。…別に嫌いではないけど)
9:
雪穂(それにしても海未ちゃんの好きなところかあ。……私は海未ちゃんのどこが好きなんだろ)
雪穂「うーん…えっと…どこが一番好きなんだろ」
亜里沙「えへへ」
雪穂「っ! な、なに?」
亜里沙「そんなにいっしょうけんめいに考えるなんてやっぱり雪穂も海未さんのことが大好きなんだね♪」
雪穂「なっ!////」
雪穂(た、確かにどうして今私はあんなに考え込んだんだろ。適当に返せる質問だったのにーーー)
10:
ーーーーーーーーー
雪穂「はぁ…」
雪穂(あの亜里沙との会話以来、海未ちゃんのことが頭から離れてくれない)
雪穂(私は海未ちゃんのどこが好きだったんだろ。確かに昔は嫌いではないけど。むしろ……)
雪穂「はぁ…海未ちゃん」
海未「呼びましたか?」
雪穂「ひぃっ!!」びくっ
11:
海未「雪穂、その、そんなに驚かれると少し傷付くのですが」
雪穂「ご、ごめんね。えっと…どうして海未ちゃんが私の部屋にいるの?」
海未「? おかしいですね。雪穂が私を呼んだのでしょう」
雪穂「えっ、呼んでないよ?」
海未「ですが、穂乃果が『雪穂が海未ちゃんに話があるみたいだから聞いてあげて』と言ってたのですが…」
雪穂(お姉ちゃん!? なに余計なことしてるの!?)
12:
海未「もしかして特に話すことはなかったり?」
雪穂(そ、そうだ。これはチャンスかも)
雪穂「…海未ちゃんは」
海未「へ?」
雪穂「子供の頃の私をどう思ってたの?」
海未「可愛らしい女の子」
雪穂「そ、そうじゃなくて! 海未ちゃんにとって私は何だったの?」
15:
海未「もしかして特に話すことはなかったり?」
雪穂(そ、そうだ。これはチャンスかも)
雪穂「…海未ちゃんは」
海未「へ?」
雪穂「子供の頃の私をどう思ってたの?」
海未「可愛らしい女の子?」
雪穂「そ、そうじゃなくて! 海未ちゃんにとって私は何だったの?」
海未「私にとっては穂乃果もことりも雪穂も皆私の可愛い妹ですよ」
雪穂「ん?」
16:
雪穂「あの、ちょっと待って」
海未「?」
雪穂「海未ちゃんとお姉ちゃんは同年齢だよね」
雪穂(それに誕生日的には海未ちゃんが一番年下だし)
雪穂「なのになんでお姉ちゃん達も妹なの?」
17:
海未「えっと、それは、あの二人といると感覚的に姉の心境になるからです」
雪穂「友達じゃないの?」
海未「友達ですけど、その前に二人は私の可愛い妹です」ふんす
雪穂「ふーん」
雪穂(ああ、そういえば昨日お姉ちゃんが…)
穂乃果『海未ちゃんは昔から妹に憧れを持ってたんだよね』
雪穂(って言ってたっけ)
18:
雪穂「あの、じゃあもしかして私もその…海未ちゃんの妹だけど…その」
海未「友達でもあります」
雪穂「ほ、ほんと? 妹だから仕方なく私と遊んでたわけではないの?」
海未「勿論です。私は雪穂のことが好きですから」
雪穂「すっ!?////」
雪穂(好き。これはどっちの好きなの!? 姉妹愛、友愛、恋愛、どれ!?)
海未「??」
19:
ーーーーーーーーーーー
亜里沙「ーーー雪穂、今日は機嫌が良さそうだね! 何か良いことあった?」
雪穂「うん! (海未)お姉ちゃんが私のことを好きって言ってくれたんだあ」
亜里沙「雪穂はお姉ちゃんが大好きだもんね」
雪穂「うん♪」
20:

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