希「にこっち……この書類、何?」back

希「にこっち……この書類、何?」


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にこ「スクールアイドルが講堂使って、ライブ以外に何やるって言うのよ」
もう一度、皆で歌うために。1期13話の「裏」のお話。
2:
?生徒会室?
希「……」
──スクールアイドル、辞めます──
──貴女は……貴女は最低です!──
希(……こんなことになるなんて……)
希(ことりちゃんが留学して、穂乃果ちゃんがスクールアイドルを辞めて……皆が、バラバラになって)
希(廃校は阻止できたけど……本当に、これでもう終わりなのかな……)
希「カードは……」スッ
希「……ううん、やめよう」
希(気休めにしかならないし……それに)
希(もしも悪いカードが出たら、今度こそウチは……)
コンコン
希「はーい、どうぞ?」
3:
ガチャッ
にこ「失礼しまーっす……あれ、希だけ?」
希「にこっち!どうしたん、生徒会室に用事?」
にこ「ちょっと申請書類の提出にね。絵里は?」
希「うーん、今外してるんよね……」
にこ「あっそう。この場合、アンタに提出すればいいんだっけ?」
希「基本的にはえりちの承認をもらうことになるね。ウチも内容をチェックして預かっておくくらいはできるけど」
にこ「じゃあそれでお願いするわ。はいこれ」
希「はーい、お預かりします……って、これ……」
希「にこっち……この書類、何?」
にこ「あれ、何か不備でもあった?久しぶりだから書き方忘れちゃったのよね」
希「ううん、不備はない……けど、これ……どうして……?」
にこ「どうしてって、アンタね」
にこ「スクールアイドルが講堂使って、ライブ以外に何やるって言うのよ」
4:
講堂使用許可申請書
生徒氏名 矢澤にこ
  星空凛
  小泉花陽
5:
希「ライブ……!?それに、スクールアイドルって……」
希「にこっち、続けるん……!?凛ちゃんと、花陽ちゃんと一緒に……!」
にこ「まあね……結局、続けるって言ってくれたのはその二人だけだったけど」
希「皆に声、かけたん……?」
にこ「ま、一応ね……」
希「……」
にこ「じゃあその書類は預けておくけど……なんならアンタ、書き足しといてもいいのよ?」
希「……え?」
にこ「アンタも一緒にアイドル続けないか、って聞いてるのよ」
希「にこっち……けど、ウチは……」
にこ「わかってるわよ、μ'sは9人であってこそ……アンタならそう言うと思ってたわ」
7:
希「にこっちは……諦めて、ないんやね……」
にこ「諦めるも諦めないもないわよ……ただ自分のやりたいことをやってるだけ」
希「やりたい、こと……」
にこ「それじゃ、私は練習に行くから……それは絵里に渡しといてちょうだいね。失礼するわ」
バタン
希「……ウチの……やりたいこと……」
希「ウチが、本当にやりたいのは……」
希(お願い……力を貸して……)ピッ
希「……正位置の、『愚者』……」
希「……ふふっ」
希「確かに、バカなことって言われるかもしれん」
希「けど、ウチが本当にやりたいこと……」
希「やってみるしか、ないやん?」
8:
?翌日・一年生教室?
凛「んー……やーっと授業終わったにゃ?……」ノビー
花陽「凛ちゃん、午後の授業ほとんど寝てなかった……?」
凛「お昼後の英語の授業なんて、凛にとっては催眠術にゃ」
花陽「あ、あはは……」
凛「さ、それより早く練習行こ?遅れるとまたにこちゃんうるさいにゃ」
花陽「あ、そうだね。じゃあ……」
真姫「……ねぇ、二人とも」
花陽「真姫ちゃん……」
凛「どうしたの?」
真姫「スクールアイドル……まだ、続けてるの?」
花陽「うん、にこちゃんに誘われてね」
9:
真姫「……どうして?」
凛「どうして、って?」
真姫「私だって、誘われたわよ。……けど、続ける気にはなれなかった」
真姫「だって、いくら続けたって……もうあの頃みたいには戻れないのよ?なのに……」
花陽「私は……」
花陽「私は元々、アイドルに憧れてたから。それがどんな形でも、スクールアイドルを続けられるなら……そっちの方が嬉しいな、って」
真姫「花陽……」
凛「うーん、凛はねー……楽しいから!」
真姫「……それだけ?」
凛「うん!凛、真姫ちゃんみたいに頭良くないから難しいことはわかんないけど……歌って踊るのって、楽しいから!」
真姫「……そ、ありがと。練習頑張ってね」
花陽「うん、ありがと真姫ちゃん!」
凛「また明日ね!」
10:
?廊下?
凛「真姫ちゃんも、ほんとは続けたいんじゃないのかにゃー?」テクテク
花陽「うーん、どうだろうね……」テクテク
凛「真姫ちゃんだって、スクールアイドルが嫌いになったわけじゃないんでしょ?」
花陽「うん。きっと真姫ちゃんは、μ'sが大好きなんだと思うよ」
凛「μ'sが?」
花陽「μ'sが大好きな分……ことりちゃんと穂乃果ちゃんがいなくなっちゃったことが許せないんじゃないかな」
凛「ふーん、そっかー……」
花陽「私だって、また9人で歌えたらって思うけど……」
凛「あーあ、真姫ちゃんが続けてくれれば凛達も新曲が歌えたの……に……」
花陽「凛ちゃん?どうしたの?」
凛「た……大変なことに気づいちゃったにゃ……」
11:
?部室?
ガチャッ
にこ「遅い!アンタ達、いつまで……」
凛「にこちゃあああああああああん!」ガシッ
にこ「凛!?」
凛「にこちゃん!大変なんだにゃあああああああ!」ユサユサ
にこ「ちょっ、凛、わかったからちょっと落ち着い……あばばばば……」ガクガク
花陽「り、凛ちゃん……はぁ……はぁ……きゅ、急に走り出してどうしたの……?」
凛「曲が……」
花陽「曲が……?」
凛「曲が……!」
にこ「きょ、曲が……?」クラクラ
凛「3人で歌える曲がないんだにゃあああああああああ!」
12:
凛「だって凛達、ずっと9人で歌ってたでしょ?7人の時もあったけど……」
凛「真姫ちゃんも海未ちゃんもいないから新曲も書けないし、9人の曲も振り付けを変えなきゃいけないし……」
凛「どっちにしても、今からじゃ間に合わないよ!」
にこ「……あのね、凛……?」
凛「何、にこちゃん!凛はにこちゃんを信じて着いてきたのにこんなのあんまりだにゃああああ!」
にこ「アンタ、私が1年生のときスクールアイドルやってたの忘れてるんじゃないかしら……」
凛「……あっ」
にこ「曲作りだってある程度はできるわよ……ま、今回は曲作るわけじゃないけどね」
花陽「そうなの?じゃあ、何を歌うの?」
にこ「凛は曲がないって言ったけど……3人で歌えるμ'sの曲ならあるわよ?」
凛「そんな曲、あった……?」
にこ「アンタ達だって見てたんだから、ちゃんと覚えときなさいよね……ほら、これよ」カチッ
『I say...』
凛「これ……穂乃果ちゃん達の……」
花陽「『START:DASH!!』……!」
13:
にこ「この時は、私達はまだいなかったけど……これだって、μ'sの曲であることに変わりはないでしょ?」
花陽「……うん、そうだね」
にこ「それに、この曲は……今アンタ達が歌うのにピッタリよ」
凛「どういうこと?」
にこ「いい?アンタ達は、観客としてこのライブを見てる……その時に感じたことを思い出しなさい」
花陽「私が、このライブを見て感じたこと……」
にこ「それが、今の穂乃果が忘れてること……今の穂乃果に、教えてやらなきゃいけないこと」
凛「今の、穂乃果ちゃんに……」
にこ「穂乃果がいなければ解散したようなもの……悔しいけどその通りだわ」
にこ「だからこそ!穂乃果の復活は、この先のアイドル研究部に必要不可欠!」
にこ「この時感じた、アンタ達の想い……思いっきりぶつけてやりなさい」
にこ「あのバカの目……覚まさせてやるんだから!」
花陽「……うんっ!」
凛「やるにゃー!」
14:
?扉の前?
希「……」
希「にこっちは、自分のやりたいことをやろうとしてる」
希「ウチはウチの、やりたいことを……」スッ
希「さて、まずはあの子……きっとあそこやね♪」テクテク
15:
?音楽室?
真姫「昨日に手を振ってー♪ほらー♪前向いてー♪」ジャジャンッ
真姫「……ふぅっ……」
パチパチパチパチ
真姫「うぇえっ!?」ビクッ
希「やっほー、真姫ちゃん」パチパチパチ
真姫「なんだ、希か……」
希「いい演奏やったね」
真姫「……それ、本気で言ってる?」
希「あら、お世辞は通じへんか」
真姫「自分の演奏の出来くらい、自分が一番よくわかってるわ……それより、何か用事があって来たんじゃないの?」
希「そうやね、確かに相談したいことはあるけど……今はそれより、真姫ちゃんの歌を聞いていたいかな」
真姫「何それ、意味わかんない……」
希「ふふっ」
16:
真姫「何か聞きたい曲ある?リクエストくらい聞くけど」
希「そうやねー、じゃあ……」
希「『START:DASH!!』でお願いできる?」
真姫「……それ、何の皮肉?」
希「別に、皮肉とかじゃないよ」
真姫「どうせまた何か企んでるんでしょ……ま、いいわ。じゃあ『START:DASH!!』ね」
希「うん、お願い」
真姫「じゃあ行くわ……」スゥッ
真姫「I say...Hey,hey,hey,START:DASH!!♪」
17:
真姫「Hey,hey,hey,START:DASH!!♪」ジャジャーンッ
真姫「……どう?」
希「うん、やっぱりいい演奏」
真姫「またお世辞なんか……」
希「ううん、今度はお世辞やないよ。真姫ちゃん、楽しそうやったし」
真姫「そんなこと……」
「そうね、私もいい演奏だと思ったわよ」
真姫「今度は誰?」
絵里「希に呼ばれたと思ったら、真姫のコンサートが聴けるなんてね。私を呼んだ理由ってこれ?」
希「ううん、相談したいことがあったから。真姫ちゃんとえりちの二人にね」
真姫「絵里はともかく、私も?」
希「そう。μ'sきっての歌とダンスのスペシャリストの二人だから頼めること」
絵里「μ'sの、ね……で、その相談ってのは何なのかしら?」
希「あのね、二人とも……」
18:
希「……ってことなんやけど」
真姫「あなた、何言ってるのよ……そんなことして、何の意味があるって言うの?」
希「そうやね、普通に考えたら意味なんてない……だけどね」
希「このまま終わるなんて、ウチは嫌なんよ」
希「だからウチは、信じていたい……ウチの、本当にやりたいことを」
真姫「だからって……!ねぇ、絵里も何か言ってやりなさいよ」
絵里「……希」
希「なぁに、えりち」
絵里「あなた……どこまで本気なの?」
希「……もちろん、全部」
絵里「……はぁ……」
絵里「そうね。じゃあまず、並びからだけど……」
真姫「ちょっと、絵里まで本気にするつもり!?」
絵里「そうね……正直、本当にそんなことになるなんて思えないけど……」
真姫「だったら、どうして……」
絵里「信じてみたくなっちゃったの。だって、もし本当にそうなったら……それは、とても素敵なことじゃない?」
真姫「それはそうだけど……ああもう!わかったわよ、私も協力するわ!」
希「真姫ちゃん……!」
絵里「ふふっ……いいものにしましょうね」
19:
?夕方、部室?
凛「にゃっにゃにゃっにゃにゃー♪」ダダダダ
花陽「あっ……ああっ……」ダダダダ
にこ「…………」ダダダダ
にこ(……3人でやればすぐ終わるかと思ってたけど……衣装作りってこんなに大変だったのね。すっかり忘れてたわ……)
にこ(いつも当たり前みたいに衣装を仕上げてくれてたけど……ことりが凄いってだけなのよね)
にこ(……穂乃果が戻ってくれば、他の皆も戻ってくると思ってたけど……本当に、そうかしら)
にこ(ことりだって、大切なμ'sの一員……あの子を欠いた状態で、私達は今までのように歌える?)
にこ(……ダメダメ、私が弱気になっちゃ……凛も花陽も、私に着いてきてくれたんだから)
にこ(純粋に私達のライブを楽しみにしてくれてる人もいるんだ……その人達のためにも頑張らなくっちゃ)
凛「にこちゃん……にこちゃん?」
にこ(それに、いくら考えたって、ことりはもう……)
凛「……にこちゃんっ!」
にこ「!」ビクッ
20:
凛「もーにこちゃん、ちゃんと聞いてよ!」
にこ「ごめんごめん、ちょっと没頭しちゃってたみたいね……どうしたの?」
凛「ここって、こんな感じでいいのかにゃ?」
衣装?「」ボロッ…
にこ「……」
花陽「……」
にこ「……ねぇ、花陽」
花陽「……何、にこちゃん」
にこ「作業が一人分増えそうだけど、二人で頑張れば終わると思うから……」
花陽「うぅ……」
花陽「誰か助けてぇ?!」
23:
?ライブ前日?
にこ「衣装作りに思った以上に時間かかっちゃったけど、ライブは明日……最終調整、行くわよ!」
花陽「はいっ!」
凛「了解にゃ!」
---------------------------------------
希「……ついに明日、か」
真姫「完成はしたけど……これ、にこちゃんたちに見せなくていいの?」
希「にこっちには、直前まで自分のライブに集中しててほしいんよ」
絵里「確かに、このタイミングで見せたらにこは混乱するでしょうけど……あんな申請書を提出したのに、今さらじゃないかしら?」
希「あれは願掛けみたいなもんやから……」
絵里「随分弱気ね。希らしくもない……私は、最後まで信じてるわよ?」
真姫「そうよ、あなたが言い出したんだから。希が信じなくてどうするのよ……ま、無駄にならないことを祈っとくわ」
希「うん……えりち、真姫ちゃん、ありがとう……!」
24:
?ライブ当日・講堂?
海未「……行ってしまいました、か」
海未「穂乃果……ことりをお願いします」
「驚いたわ……本当に信じてた通りになっちゃった」
海未「っ!?」ビクッ
絵里「まさか、当日になって留学を止めに行っちゃうなんてね」
海未「絵里……どうしてここに……」
絵里「これから講堂で催しがあるから、生徒会長として確認に来たのよ」
海未「ああ、そういえば……今日はにこ達のライブの日でしたね」
絵里「うーん、それはちょっと違うかしら……」
海未「……?」
絵里「来てくれればわかるわ。そろそろ向こうにも伝わってる頃でしょうし」
25:
?舞台裏?
にこ「はぁぁぁぁぁ!?今日のライブは9人でやるぅ!?」
希「そう!μ'sの復活ライブってことやね♪」
にこ「いやいやいや、何言ってんのよアンタ……ことりは今日日本を発つんでしょ!?」
絵里「ことりなら、今まさに穂乃果が迎えに行っているところよ」
にこ「迎えに行ってるって、それどういうことよ……」
海未「言葉の通りの意味です。穂乃果は、ことりの留学を止めようとしているんです」
にこ「海未……」
絵里「それに、生徒会への申請は……9人で受け付けてあるのよね」ピラッ
にこ「それ、私が希に預けた申請書……って何よこれ!?希!アンタ何勝手に書いてるわけ!?」
希「あれ?ウチに書き加えていいって言ったの、にこっちやん?」
にこ「そ、それはそうだけど……」
26:
凛「ライブ、できるの……?」
花陽「穂乃果ちゃん達と、一緒に……」
凛「μ'sの、皆で……!」
花陽「や……やったー!」
凛「やったやったー!」ピョンピョン
にこ「あ、アンタ達まで何喜んでんのよ!大体、ことりはどうなるの?留学するのが夢だったんじゃないの!?」
海未「それはきっと……にこと一緒ですよ」
にこ「私と、一緒……?」
海未「ことりが今、一番やりたいこと……それは留学することではなく」
海未「穂乃果と、私達と一緒にスクールアイドルをやることなんです」
にこ「だって……だってそんな……」
にこ「そんなわがままが、許されていいの……?」グスッ
27:
凛「にこちゃん、泣いてる……」
にこ「そうよ、悪い!?私だって9人で続けたかったに決まってるでしょ!」
絵里「にこ……」
花陽「けど、曲はどうするの?私達、3人の曲しか練習してないよ……?」
希「それも大丈夫!ほら、これ見て!」
凛「これ……」
花陽「『START:DASH!!』の……9人での振り付けとパート分け?」
希「そう!μ'sにこのまま終わってほしくなくて……だから、にこっち達が練習してたこの曲を9人で歌いたいって思ったんよ」
絵里「私がダンス中心、真姫が歌中心で3人で考えたのよ」
?音楽室・回想?
希「ねぇ、二人とも……」
希「9人で歌う『START:DASH!!』の振り付けとパート分けを考えたいんやけど……協力してくれへん?」
??????????????????
28:
にこ「真姫ちゃんも……」
真姫「……」
にこ「……ま、それなら出来の方も心配しなくてよさそうね」
真姫「……何も、言わないの?」
にこ「アンタだって、穂乃果に救われたクチでしょ?私だって同じよ。だからアンタの気持ちもわかる」
真姫「……にこちゃん……」
にこ「ったくしょーがないわねー!いいわ、やってやろうじゃない!9人でライブ!」
希「にこっち!」
凛「やったぁ!」
花陽「うんっ!」
海未「穂乃果とことりにも、連絡しなければいけませんね」
にこ「ただし!やるからには完璧なものにするわよ……いいわね!」
「「「「「「はいっ!」」」」」」
29:
?空港?
穂乃果「ことりちゃん……ごめんね……!」
ことり「ううん、ことりの方こそ……それに、迎えに来てくれてありがとう……!」
ブーン ブーン
穂乃果「電話……海未ちゃんからだ、そういえば講堂で待たせっぱなしになっちゃってるのかな」ピッ
海未『もしもし穂乃果、ことりを止めることはできましたか?』
穂乃果「うん!ことりちゃん、今隣にいるよ!」
海未『そうですか、それは何よりです。ところで穂乃果、急で申し訳ないのですが……今すぐ音ノ木坂に戻ってきてください』
穂乃果「えっ、今すぐ!?どうして!?」
海未『メールで詳細をお送りしましたが、今日のにこ達のライブを──』
ことり「ええっ!?これって……」
穂乃果「ことりちゃん!?どうしたの!?」
ことり「穂乃果ちゃん、これ見て……!」
穂乃果「『START:DASH!!』の9人編成……海未ちゃん、これって……!」
海未『ええ、その通りです。今日音ノ木坂で、μ'sの復活ライブをやるんです』
30:
穂乃果「復活ライブ……海未ちゃんっ!」
海未『はい、何でしょう?』
穂乃果「凄いよこれ……私達、ライブできるんだ……皆で……!9人で!」
穂乃果「今すぐ行くよ、海未ちゃん!絶対間に合わせるから!」ピッ
ことり「穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「帰ろう、ことりちゃん!音ノ木坂に!」
穂乃果「皆のところにっ!」
ことり「穂乃果ちゃん……」
ことり「うんっ!」
────────
────
──
31:
?3月・生徒会室?
穂乃果「あ、これ……」
海未「どうかしましたか、穂乃果?」
穂乃果「二人とも、これ見て。書類を整理してたら出てきたんだ」
ことり「これって、あの時の……」
穂乃果「うん、懐かしいなぁ……」
海未「あの時は、皆がμ'sを終わらせまいとしてくれていたのですよね」
ことり「うん。それを聞いたとき、凄く嬉しかったなぁ」
穂乃果「……ねぇ、二人とも」
穂乃果「μ'sを9人で続けて……良かったね」
海未「はい!」
ことり「うんっ!」
32:
穂乃果「じゃあこれも、今年度のファイルに綴じておくね」
海未「ええ、お願いします」
穂乃果「よいしょ、っと……」ピラッ
穂乃果「……」
穂乃果「……ありがとうね、皆」
33:
講堂使用許可申請書
生徒氏名 矢澤にこ
  星空凛
  小泉花陽
  東條希
  絢瀬絵里
  西木野真姫
  園田海未
  高坂穂乃果
  南ことり
34:

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