穂乃果「ふぇ?私たちで白雪姫?」にこ「そうよっ!!」back

穂乃果「ふぇ?私たちで白雪姫?」にこ「そうよっ!!」


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希「いや、いきなりそんなこと言われても、わからへんって…」
絵里「希の言うとおりよ?」
にこ「それは今から説明してあげるわっ!」
真姫「………まあ、どうせしょうもない理由なんだろうけど…」
凛「うん、にこちゃんの言うことだからね?」
にこ「あんた達はにこをなんだと思ってるのよっ!!」ウガァッ
花陽「ま、まあ…真姫ちゃんも凛ちゃんも、にこちゃんのお話、聞いてみようよ?」
ことり「そうだよ?それに、私としてはちょっとそのお話に興味あるかもっ♪」
穂乃果「だよねっ!」
海未「そうですね…にこ、説明してもらえますか?」
にこ「ええ、わかったわ…」
2:
にこ「えっと、マ…お母さんがね、チビ達を連れてボランティアの人たちがやってる子供向けの演劇を見に行ってるんだけどね?」
にこ「あ、演劇って言っても劇場でやるとかそういうのじゃなくて、公園や広場とかお祭り会場の一画とかそんなところでやるイメージのやつね?」
にこ「それで、まあチビ達が結構気に入ってるボランティアで演劇やってる人たちがいるんだけど…」
にこ「次回の講演が決まってるのに、とある事情で急に出れなくなっちゃってね…」
穂乃果「とある事情?」
にこ「ええ…」
花陽「いったいなにがっ!?」
にこ「それは…」
凛「それは?」
にこ「集団食中毒よっ!!!」
ことり「………え?」
3:
絵里「えっと…もう1回いいかしら?」
にこ「集団食中毒よっ!!!」
希「………なんでそんなことになったん?」
にこ「なんかね…ちょっと前に今までのボランティア活動の功績でちょっとした表彰式にお呼ばれしたらしいんだけど…」
にこ「その表彰されたお祝いに、メンバー全員で牡蠣の食べ放題にいったらしくてね?」
希「あ?…」
にこ「そう…見事に全員…牡蠣にあたったみたいなのよ…」
真姫「ナニソレッイミワカンナイッ!」
にこ「にこだって初めて聞いた時は耳を疑ったわよっ!!」
4:
にこ「それで…劇には出演しないけどいつもまとめ役とか裏方を担当しているリーダーをやってる人がいてね?」
にこ「その人だけは症状が軽めで済んだみたいなんだけど…役者として中心になるメンバーは軒並み重症でね…」
にこ「そんな状況でリーダーさんが街を歩いてた時にお母さんたちとバッタリあって…」
海未「代わりに演劇に出て欲しいと頼まれたわけですか?」
にこ「ええ、つまりそういうわけなのよ…」
にこ「まあ、正確に言うとお母さんが"心当たりがあります!"って引き受けてきちゃったんだけどね…」
5:
にこ「それで…できれば演劇に出て助けたいと私も思ったから、こうしてみんなにお願いしようと思ったんだけど…」
凛「とてもそんな態度とは思えなかったにゃ?」
にこ「わ、悪かったわねっ!//」
にこ「そ、その…協力して演劇に出てください…お願いします…」
穂乃果「うん…その演劇やろうよっ!!」
希「そうやね、おもしろそうやん♪」
ことり「うん!私もそう思うなっ♪」
真姫「でも…演劇なんて経験ないわよ?」
絵里「そうね…もともと演劇中心で活動してきたボランティアの人達なんでしょ?」
花陽「はっ!?…私たちがそんなに上手に演技できるかどうかっていう問題が…」
海未「そうですね…それに私たちのような素人にまかせるくらないら講演自体を延期するなどでもいい気がしますが…」
にこ「うん、まあそういう心配な点もあるだろうから、そういう部分を説明していくわね」
6:
にこ「まず最初にも言ったけど、やる演目自体は"白雪姫"」
にこ「さすがにこれだけ有名な童話なら、穂乃果や凛、絵里、真姫ちゃんでも知ってるでしょ?」
穂乃果「むっ!さすがに穂乃果でもそのくらいはわかるよっ!」
凛「そうだよっ!いくらなんでもバカにしすぎっ!!」
絵里「わ、私だって知ってるわよっ!!」
真姫「そ、そうよっ!」バカニシナイデッ
にこ「はいはい、悪かったわよ…」
にこ「それだけ有名な童話の"白雪姫"を子供たちに披露するように短時間で終わるようにアレンジしてあるの」
にこ「それにもともとボランティアで演劇をしてるメンバーも本職の人じゃないみたいだし」
にこ「私たちもライブのためにまるまる1曲分の歌詞は覚えてるでしょ?だから、セリフも覚えれるだろうし…」
にこ「だから私たちならっ!!やろうと思えば、演劇だってできないことはないと思ってるの」
7:
にこ「それで延期できないかっていう話なんだけど…」
にこ「表彰されるっていうこと自体は結構前から話題になっててね?そのまわりも祝福したい空気になってて…」
にこ「それで大きめのステージとか地方紙のイベント…それに加えて地方局の取材とかまで予定組んじゃっててね?」
海未「へ?そんな大がかりなことになってるんですか?」
にこ「そうなのよ…」
にこ「それでまあ、そこまでの規模になってるから中止にするのも難しい状況だし…」
にこ「その穴を埋める人材もリーダーさんなりに探してみたけど、なかなか候補が見つからなくて」
にこ「なんとか見つけた人も、高い契約料を取られる位の有名人の人とか」
にこ「今回のメインターゲットでもある子供たちには合わない演歌歌手の人しか集まらなくってね…」
ことり「あはは…子供たちに演歌はちょっと受け入れづらいかも…」
にこ「そんな状況でお母さんが"うちの娘がスクールアイドルなんです"みないた話をした結果…」
希「にこっちやうち達に白羽の矢がたったんやね?」
にこ「ええ、そういうことなの」
8:
にこ「それでまあ…リーダーの人は健在だから、台本、舞台道具、衣装とかは使おうと思ってたのと使わせてくれる」
にこ「それに演劇メンバーは、もともと9人の出演者でやる予定だったから、大きな台本変更もない」
にこ「それとまあ…これは余計なことかもしれないけど…」
にこ「地域のイベントとはいえそれなりに人が集まるから、スクールアイドルの知名度が上がる」
にこ「地方紙や地方局とはいえそういったメディアの取材も来てる」
にこ「そういった部分も含めるとμ'sの知名度上昇、音ノ木坂学院のイメージアップによる入学者の増加」
にこ「そういう恩恵もあるのよ?」
花陽「た、たしかに…そこまで整った環境なうえ、スクールアイドルとしてのメリットもあるなんて…」
9:
にこ「ということで、私としてはμ'sのみんなが力を合わせれば、演劇っていう舞台でも成功できると思うのっ!」
にこ「でもね…」
にこ「もとをただせば…お母さんが勝手に持ってきた話だし…」
にこ「そもそもがボランティア活動の演劇なんだから、みんなに無理強いはしたくないの…」
のぞえりほのことうみまきりんぱな「「「「「「「「……………………」」」」」」」」
にこ「まあ、誰も集まらないなら集まらないで、こころとここあと一緒に人形劇をやるからいいんだけど…」
のぞえりほのことうみまきりんぱな「「「「「「「「っ!!!!!!!!」」」」」」」」
のぞえりほのことうみまきりんぱな((((((((それはそれで見たいとか言えない…))))))))
10:
にこ「えっと…一応これで、一通り状況を説明したつもりだけど…」
にこ「白雪姫…やってくれる?」チラッ
穂乃果「もちろんだよっ!!」
にこ「っ!」
にこ「穂乃果…」
穂乃果「他のみんなもそうだよねっ!?」クルッ
ことり「うん♪もちろんだよ穂乃果ちゃん!」
海未「そうですね…そこまで状況が整っているうえに、子供たちに喜んでもらえるとあれば…」
絵里「海未の言うとおりね!やりましょうっ!!」
希「まあ、うちはもともと協力しようとは思ってたけど♪」
真姫「ま、まあ…やってあげてもいいわ…」プイッ
凛「真姫ちゃんは素直じゃないにゃ?…あ、凛ももちろんやるよっ!!」
花陽「わ、私もえ、演劇なんて初めてで不安だけど…が、がんばりますっ!!」
にこ「みんな…」ジーン
11:
にこ「うん、ありがとう…」
にこ「えっと…一応ひと通りは説明したつもりだけど…」
にこ「何か質問とかある?」
ことり「は?い♪」
にこ「はい、ことり」
ことり「クライマックスの王子様が白雪姫を起こすシーンはどうなってるのかな?」
のぞえりほのうみまきりんぱな「「「「「「「っ!!!!!!!」」」」」」」
にこ「あ?…まあ、当然きになるわよね…」
ことり「うん♪」
12:
にこ「えっと…なんかもともとは…」
にこ「ボランティアの劇団の人が演じる、白雪姫役の人と王子役の人が実際にもカップルなのもあって」
にこ「本当にキスして、目を覚ました白雪姫をお姫様抱っこ、その体勢からもう1回キス…って流れみたいよ?」
穂乃果「本当にキス…///お姫様抱っこ…///」
海未「な、ななな…………そんなのダメですっ!!破廉恥ですっ!!!///」
にこ「いや、まあさすがに私たちがやる時はキスするフリだけして、その後は普通に目を覚ますようにするわよ!」
花陽「あ、あはは…そ、そうだよね…///」
凛「…///」プシュー
13:
絵里「それで…その白雪姫と王子役はいったい誰がやるのかしら?」
にこ「その配役をまずは決めちゃおうと思ってたんだけど?」
真姫「…どうせ、にこちゃんのことだし白雪姫は、にこちゃんで決定なんでしょ?」
にこ「ふふん、そんなの当然よっ!!」
にこ「…」
にこ「…と言いたいところだけど…」
真姫「え?」
にこ「みんなに迷惑をかけるんだもの…みんなの投票で決めましょ?」
希「にこっち…」
にこ「ほらっ!!一番白雪姫にふさわしいと思うメンバーと一番王子様にふさわしいと思うメンバーの名前を紙にかいて!」
にこ「投票数が多いメンバーで白雪姫と王子をやりましょっ!!」
16:
にこ(とは言ったものの…)
にこ(白雪姫はやりたいし、そこはにこの名前を書かせてもらうわっ!!)
にこ(そうなると王子役だけど…)
にこ(後輩が王子なのもちょっとイヤね…)
にこ(そうなると同級生の希か絵里だけど…)
にこ(…)
にこ(うん、希は王子様ってガラじゃないし…消去法で絵里ね!)
17:
希(ん?…そうは言っても、にこっちは白雪姫やりたいやろうし…)
希(まあ、白雪姫はにこっちで投票してあげよ♪)
希(それで王子役は?…)
希(ん?…)
希(えりちあたりがええかな?)
18:
絵里(そうね…にこは白雪姫をやりたいでしょうけど…)
絵里(王子役と白雪姫役はフリとはいえキスシーンがあるのよね…///)
絵里(にことのキスシーンもいいかもしれないけど…///)
絵里(せっかくの劇だし、私だってお姫様役をやってみたい気持ちもあるのよね…)
絵里(そうなるとかわいいにこだと…王子様って感じはしないのよね…)
絵里(っ!!)
絵里(穂乃果王子とエリー姫っ!!これで決まりねっ!!)
19:
穂乃果(え?っと…一番王子様に似合うメンバーと一番お姫様が似合うメンバーか?)
穂乃果(うんっ!)
穂乃果(海未王子にことり姫!!)
穂乃果(2人ともぴったりだよねっ!!)
穂乃果(まあ、穂乃果は王子様というほどかっこよくないし、お姫様っていうほどかわいくないからこれでいいよね!)ウン
20:
海未(王子役と白雪姫役…)
海未(2人はフリとはいえキスシーンを…///)
海未(…///)
海未(となると…)
海未(穂乃果王子に海未姫…)
海未(これが最もお似合いに決まってます!)
21:
ことり(やんやん♪白雪姫の劇なんて、公然キスシーンの大チャンスだよね♪)
ことり(だから?)
ことり(穂乃果王子にことり姫♪)
ことり(この組み合わせしか考えられないよね♪)
22:
真姫(…にこちゃんのことだから、きっと自分で白雪姫役に入れるわよね…)
真姫(本人もやりたがってたし…)
真姫(それなら…)
真姫(真姫王子とにこちゃん姫っ!)
真姫(これが最適解のはずよっ!!)
真姫(これで…キスシーンを…にこちゃんと…///)
23:
凛(ん?王子様とお姫様かぁ?)
凛(…)
凛(凛王子と花陽姫)
凛(これでいいやっ!!)
24:
花陽(えっと…にこちゃんは白雪姫をやりたいだろうから…)
花陽(にこちゃんは白雪姫っと…)
花陽(それで王子様役は…)
花陽(…///)
花陽(むっ、むりむりっ!私が王子様役なんてムリだよぉ?…///)
花陽(えっと…えっと…)
花陽(あ…μ'sを始めるきかっけになった穂乃果ちゃんとかがいいかな?)
花陽(うん!)
花陽(穂乃果王子ににこちゃん姫っと…)
26:
* * *
--集計結果発表後--
にこ「ふ、ふふん!やっぱり白雪姫と言ったらこのにこにーよねっ!!」
穂乃果「え、えっと…穂乃果が王子様でよかったのかな?」
花陽「う、うん!いいと思うよっ!!にこちゃんも穂乃果ちゃんもピッタリだよっ!!」
希「2人ともおめでと?」
ことうみえりまき((((どうしてこなった…………))))ズーン
凛(なんで真姫ちゃんと海未ちゃんとことりちゃん、それに絵里ちゃんは落ち込んでるんだろ?)
29:
にこ「…なんか4人ほど主役になれなくて残念がってるのがいるけど…」
ことうみえりまき「「「「…………」」」」ズーン
にこ「残り7人は自動的に7人の小人役をやってもらうわ!」
にこ「それと小人との兼任で…」
にこ「白雪姫の母親の女王役を絵里」
にこ「魔法の鏡役を真姫ちゃん」
にこ「毒りんごを渡す魔女の役目を希」
にこ「ナレーションをことりに担当してもらうわよっ!」
絵里「へ?じょ、女王役っ!?わ、わかったわ…」
真姫「ナニソレイミワカンナイっ!!」
希「魔女役なんて…スピリチュアルな役やん♪」
ことり「う、うん…わかった!」
30:
* * *
--イベント当日--
穂乃果「おおっ…結構人きてるね?…それに記者の人とかTV局の人もちゃんと…」
にこ「代わりに私たちが演劇をするって情報は流されてないはずなのにこれだけ集まってるからね…」
にこ「つまり、それだけもとのボランティアの人達の劇に興味がある人達が集まってるっていうことよ?」
穂乃果「うう…そう考えると、さすがにちょっと緊張しちゃうかも…」
にこ「穂乃果は、基本的に最後の方しか出番ないでしょーが…」
にこ「それに…リーダーの人が私たちの事を紹介してからはじめてくれるんだから」
にこ「ボランティアの人達の代わりに私たちが出てきても、そんなにひどい空気にはならないはずよ?」
穂乃果「でもぉ…」
にこ「はぁ?…あれだけ練習もしたし、ちゃんと王子役できてたじゃないの」
にこ「あんたが落ち込んでる姿なんて似合わないんだから、いつもどおりに行きなさいっての」
穂乃果「にこちゃん…」パァッ
海未「穂乃果?にこ?もうすぐ出番みたいです!」
にこ「ほら、いきましょ?」
穂乃果「うんっ!」
31:
* * *
ナレーターことり「むか?しむかしあるお城に白雪姫というかわいいお姫様が住んでいました?」
ナレーターことり「そして白雪姫のお母さんの女王様も住んでいたのですが…」
エリー女王「鏡よ、鏡!この世で一番美しいのは誰かしら?」
真姫の鏡「それは…エリー女王でございます…」
エリー女王「ふふっ…正直な鏡ね…」
ナレーターことり「なんと女王様の正体は魔女で、真実を伝えるという魔法の鏡にむかって自分が世界で一番美しいことを確認しているのでした!」
32:
ナレーターことり「そして、ある日の事…」
エリー女王「鏡よ、鏡!この世で一番美しいのは誰かしら?」
真姫の鏡「それは…」
エリー女王「それは?」
真姫の鏡「それは…白雪姫でございます…」
エリー女王「………なん……ですってっ!!」
ナレーターことり「なんとその日は白雪姫の誕生日っ!誕生日をむかえた白雪姫は女王様よりも美しい娘になってしまったのですっ!!」
33:
ナレーターことり「そして…その事実を知ってしまった女王様は…」
エリー女王「私が世界で一番美しくなくなるなんて…」
エリー女王「認められないわぁ…」
エリー女王「誰でもいいわっ!白雪姫を亡き者しなさいっ!!!」
ナレーターことり「なんと世界一の美貌を白雪姫に奪われた女王様は、白雪姫を殺そうとしたのですっ!」
34:
ナレーターことり「お城の中にいてはいずれ女王に殺されてしまうと家来に教えられた白雪姫は森の中に逃げ込みました」
ナレーターことり「そして、森の中で出会った7人の小人たちのおかげで、女王の手先から守られつつ平和に過ごしていました」
スノーホワイトにこ「ふう?お掃除も洗濯も終わったし、夕飯の仕込みでもはじめようかしら?」
小人R「たっだいま?!今日も白雪姫を狙う悪そうなやつがやってきたから、退治しといたにゃっ!!」
小人H「だ、ダイジョウブダッタノォ!?」
小人R「うん!あいつらよわっちかったから平気だよっ!」
スノーホワイトにこ「なんかごめんなさい…私のせいで…」
小人H「ううん、気にしないで白雪姫?その代わりに炊事やお洗濯とかの家事を全部やってくれてるんだもん!」
小人R「そうにゃっ!に…じゃなかった…白雪姫のご飯おいしくて大好きだよっ!!」
スノーホワイトにこ「そういってくれると助かるわ…ありがと…」ニコッ
35:
ナレーターことり「一方、お城では…」
エリー女王「鏡よ、鏡!この世で一番美しいのは誰かしら?」
真姫の鏡「それは…」
エリー女王「それは?」
真姫の鏡「それは…白雪姫でございます…」
エリー女王「………まだ白雪姫は生きてるのね…」キッ
エリー女王「こうなったら…私自らの手で…」
ナレーターことり「なんと!女王が自らの手で白雪姫を亡き者にしようと動き出したのです!」
37:
ナレーターことり「そんな女王が動き出した翌日のこと…」
小人U「それでは白雪姫…私たちは全員仕事で出払ってしまいますが…」
小人U「私たちのいない間に不審な人物が来ても家にいれてはいけませんよ?」
スノーホワイトにこ「ええ、不審な人物なんていれないわよ?」
小人U「あなたは命を狙われているんだから…気を付けてくださいよ…」
スノーホワイトにこ「ええ、わかってるわ!いってらっしゃい」
小人U「では…行ってまいります…」
38:
ナレーターことり「そして、小人たちが全員働きに出たしばらくあと…」
コンコン
スノーホワイトにこ「ん?誰かしら?」
??「誰かいませんかの?」
スノーホワイトにこ「…」
??「りんごを売りに隣町まで行った帰りに迷ってしまったのじゃ?」
スノーホワイトにこ「………」
??「迷い続けたせいで疲れてしまっての?…この哀れなババアを休ませてくれませんかの?」
スノーホワイトにこ「…いくらお母様の刺客とはいえ、おばあさんってことはないわよね…」
スノーホワイトにこ「本当に困ってるみたいだし、助けてあげましょう!」ガチャッ
39:
老婆希「おお、ありがとう…きれいなお嬢さん…」
老婆希「お礼と言ってはなんじゃが…」ゴソゴソ
老婆希「このりんごをあげましょう…ささっ…」
スノーホワイトにこ「…お礼が欲しくて助けたわけじゃないからいらないわ…」
老婆希「そんなこといわずに受け取ってくだされ…」
老婆希「お嬢さんがよくても、助けてもらったお礼ができない私の方が悲しくなってしまうんじゃ…」オヨヨヨ
スノーホワイトにこ「そ、そこまで言うなら…」
老婆希「おお…ありがたやありがたや…」
40:
老婆希「ささっ…それでは早そのりんごを食べてくれませんかの??」
スノーホワイトにこ「え?」
老婆希「ほらっ、このとおり…」シャリッ
老婆希「うん、こんなババアでも食べれるおいしいりんごなんじゃよ?」
スノーホワイトにこ「でも…」
老婆希「食べてくれるまでがお礼だと思って、どうかっ…どうかっ!!」
スノーホワイトにこ「わ、わかったわよ…食べるわよ…」
老婆希「おおっ!!ありがたや?ありがたや?」
スノーホワイトにこ「おおげさなのよ…」
41:
スノーホワイトにこ「それじゃあ、いただくわ…」
老婆希「ささっ…どうぞどうぞ…」
スノーホワイトにこ「いただきます…」シャリッ
スノーホワイトにこ「っ!?」
スノーホワイトにこ「…」
ドサッ
老婆希「………お嬢さん」
スノーホワイトにこ「」
老婆希「お???っほっほっほっ!!ざまぁみなさい白雪姫っ!!」
老婆希「この老婆の姿はお前を欺くための仮の姿っ!!」
老婆希「お母様からのありがたいりんごのお味はいかがだったかしら?」
老婆希「お前が食べた毒りんごの影響で、永遠に目覚めることのない眠りに落ちるといいわっ!!」
老婆希「お???っほっほっほっ!!」
ナレーターことり「なんと!りんご売りのおばあさんの正体は女王様だったのです!」
ナレーターことり「そして、女王様から受け取った毒りんごを食べてしまった白雪姫は永遠の眠りへついてしまったのです…」
42:
ナレーターことり「老婆に化けて毒りんごを食べさせた女王が帰ったしばらく後のこと…」
ガチャッ
小人U「白雪姫、ただいま仕事から戻りましたよ」
小人R「あ、白雪姫ったら、こんなところで寝ちゃってるにゃ?」
小人H「ええっ!?なんで白雪姫がっ!?」
小人U「まったく…だらしがないですよ?白雪姫…」
小人U「白雪姫?」
スノーホワイトにこ「」
小人H「ど、どうしたの?」
小人U「そ、そんな…どうして…」ガクッ
小人R「えっ!?ど、どうしたのっ!?」
ナレーターことり「小人達が帰ってきましたが…もうすでに白雪姫は目を覚ますことはなかったのです…」
43:
ナレーターことり「その頃、お城では…」
エリー女王「鏡よ、鏡!この世で一番美しいのは誰かしら?」
真姫の鏡「それは…エリー女王でございます…」
エリー女王「ふふっ…正直な鏡ね…」
ナレーターことり「白雪姫が永遠の眠りについた結果、再び世界一の美貌を取り戻した女王様はとてもごきげんでした」
44:
ナレーターことり「そして森の小人たちは…」
ナレーターことり「何日も目を覚まさない白雪姫の姿を見て、悲しみに明け暮れていました…」
小人U「お?いおいおい…」
小人H「うう゛…」
小人R「こんなのってないにゃ…」
小人K「え?ん…」
小人N「あかん…目を覚ましてくれない…」
小人M「ナニソレイミワカンナイッ」
小人E「ハラショーじゃないわね…」
ナレーターことり「しかし寝ているだけにしか見えない白雪姫がいつか目覚めるという希望を捨てられなかった小人たちは…」
ナレーターことり「白雪姫をガラスの棺にいれて、悲しみに明け暮れる日々が続いたのです…」
45:
ナレーターことり「そんな状況からしばらくたったある日」
穂乃果王子「ん?小屋の中から泣き声?」
ナレーターことり「森に迷い込んだ隣の国の王子様が7人の小人が住む小屋に気づいたのです」
ガチャッ
穂乃果王子「なにやら泣き声がしたので入らせてもらったのだが…」
小人U「お?いおいおい…」
小人H「うう゛…白雪姫が全然目覚めてくれないんです…」
穂乃果王子「白雪姫?」
小人R「そこのガラスの棺で寝てるにゃ…」
穂乃果王子「見せてらもうよ?」
ナレーターことり「そして王子様はガラスの棺を覗き込んだのです…」
46:
ナレーターことり「するとどうでしょう…」
穂乃果王子「っ!?」
穂乃果王子「なんてきれいなお姫様なんだ…」
ナレーターことり「王子様はガラスの棺の中で眠っている白雪姫にひとめぼれをしたのですっ!!」
穂乃果王子「ああ、こんなにきれいなのに目を覚まさないなんてっ!!」
穂乃果王子「届かないかもしれないけど…せめて眠っている姫にくちづけをして私の愛を伝えたい…」
ナレーターことり「そして王子様は…」
47:
穂乃果(よ、よしっ!!ここまでのセリフは完璧だったよっ!!)
穂乃果(あとはこの最大の山場のにこちゃんとのキスシーンを乗り越えれば…)
穂乃果(…)
穂乃果(そういえば、演技に夢中で気づかなかったけど…客席の方ってどうなってるんだろ?)チラッ
48:
ジー
穂乃果(あっ…にこちゃんちの妹さん達が来てるっ!)
穂乃果(隣で虎太郎君を抱き抱えてるのがにこちゃんのお母さんかな?)
穂乃果(ふふっ…真剣に見てくれてるようだし…頑張らないとね!)
ハラショー
穂乃果(それにすぐ近くにいる金髪でロングヘアーのあの子もすっごく真剣に見てるし…)
穂乃果(………ん?)
穂乃果(あれ?亜里沙ちゃん?)
穂乃果(へ?…ってことは?)
雪穂「…」ニヤニヤ
穂乃果(ゆ、雪穂ぉっ!?)ビクッ
49:
穂乃果(ななななな、なんで雪穂まで見に来てるのっ?!)アセアサ
穂乃果(となるともしかして…)
穂乃果(お、お母さんとお父さんまでちゃっかりきてるしっ!?)ガーン
穂乃果(しかも、なんでデジカメとビデオカメラをバッチリかまえちゃってるのぉっ!?)
穂乃果(な、なんか家族に見られて演劇って…///しかも王子役…////)カァッ
穂乃果(いやいやいやいや、気にしたらダメっ!!)ブンブン
穂乃果(せっかくここまで順調に劇が進んでるんだしっ!)
穂乃果(ここで急に恥ずかしくなった穂乃果のせいで失敗とかそんなのだめだよっ!)
穂乃果(それにライブになら見に来てくれてることだってあったんだし…)
穂乃果(穂乃果ファイトだよっ!!)
50:
穂乃果(ふー…ちょっと落ち着いた…)
穂乃果(よしっ…それじゃあ、にこちゃんとのキスシーンを…)
穂乃果(ふぇ?にこちゃんとのキスシーン?)
穂乃果(えっと…)
穂乃果(にこちゃんの一家がそろって見てるよね?)
穂乃果(穂乃果のうちも家族全員そろって見てるよね?)
穂乃果(そんな状況で…にこちゃんと………キス?)
穂乃果(っ!?///)ボンッ
穂乃果(あわわわわわわわっ!!////)
51:
穂乃果(ご、ご両家の両親、家族がそろった状態で…そ、その…き、キスなんてっ!!)
穂乃果(そそそそそ、そんな結婚式みたいなっ!!////)
穂乃果(…///)カァッ
穂乃果(だ、だめだよ…これは劇なんだから…そんな勘違いしたら…///)
穂乃果(え、えっと…お、落ち着いてキスシーンの動きを確かめてみよう…)
穂乃果(た、確か…にこちゃんは…)
------
------------
------------------
にこ『本当にキスして、目を覚ました白雪姫をお姫様抱っこ、その体勢からもう1回キス…って流れよ?』
------------------
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------
穂乃果(だったよね…うん…)
穂乃果(よしっ…行くよ…)
52:
スノーホワイトにこ(…)
スノーホワイトにこ(…穂乃果のやつ、ことりのナレーションが入ったのに…まだかしら?)
スッ
スノーホワイトにこ(…ん、ようやく動き始めたようね…)
スー
スノーホワイトにこ(…よしっと、それじゃあ寸止めされるはずだから…)
スノーホワイトにこ(その距離まで穂乃果の気配が近づくのを待って…)
スー
スノーホワイトにこ(ん、そろそろかしらね?)
チュッ
スノーホワイトにこ(ふぇ?)
スノーホワイトにこ(あ、あれ?…なんか…キスのフリにしては…妙になまなましいような?…)
チューーーー
スノーホワイトにこ(っ!?っ!?////////)
53:
ナレーターことり(えっと…穂乃果ちゃんがキスのフリをして止まってしばらくたったから、そろそろだよね?)
ナレーターことり「その時、奇跡がおきました!」
ナレーターことり「なんとっ!王子様のキスで白雪姫が目覚めたのですっ!!」
スノーホワイトにこ(ちょっ!?////)
スノーホワイトにこ(く、くちびるがふさがっててセリフを言えないっ!?////)
スノーホワイトにこ(な、なななななななにしてくれたのよっ?!穂乃果のやつっ!?////)
スノーホワイトにこ「ん??ん??/////」
小人U、K、M、H、R、E、N「「「「「「「っ!?」」」」」」」
55:
穂乃果王子「ん?///」
穂乃果王子(あっ…そっか…そろそろお姫様抱っこだね…///)
穂乃果王子「…///」プハッ
スノーホワイトにこ「…/////」プハッ
スノーホワイトにこ(い、いろいろ言いたいことはあるけど…///いまはセリフを…)
スノーホワイトにこ「あ、…あなたは?」
穂乃果王子「…」スッ
スノーホワイトにこ「へ?」
穂乃果王子「…」スクッ
スノーホワイトにこ(な、ななななんでお姫様抱っこで立ち上がるのよっ!?////)
56:
穂乃果王子「白雪姫…」
スノーホワイトにこ「は、はひっ!?///」ビクッ
穂乃果王子「出会った瞬間から君に恋に落ちた…」
穂乃果王子「私の妃になってくれないか?」
スノーホワイトにこ「そ、その…よ、よろこんで…///」
穂乃果王子「ふふっ…照れた顔も可愛いね」ニコッ
スノーホワイトにこ「っ!?///」カァッ
穂乃果王子「愛してるよ…」スッ
スノーホワイトにこ「え?///」
チュッ
スノーホワイトにこ「っ!?///////」
小人U、K、M、H、R、E、N「「「「「「「…………………」」」」」」」
57:
穂乃果王子「…///」
チュ--
スノーホワイトにこ「…///」
スノーホワイトにこ(あ、あれ?………台本と違くない?///)
穂乃果王子(え、えっと…ナレーションが入るまでこのままでいいのかな?///)
小人U、K、M、H、R、E、N「「「「「「「…………………」」」」」」」
58:
穂乃果王子「……///」
チュ--
スノーホワイトにこ「……///」
スノーホワイトにこ(こ、これ…い、いつまで続くのかしら………?///)ポー
穂乃果王子(あ…なんか…段々…このままでいい気がしてきた…///)ポー
小人U、K、M、H、R、E、N「「「「「「「…………………」」」」」」」
小人H「っ!?」
ナレーター花陽「こ、こうして!」
ナレーター花陽「王子様のキスで目が覚めた白雪姫は、王子様と結婚して、末永く幸せにらしましたとさ!!」
59:
穂乃果王子「…ぷはっ///」
スノーホワイトにこ「…ふぅ///」
スノーホワイトにこ「…///」ハァハァ
スノーホワイトにこ「…い、いろいろあるかもしれないけど…いまは終了のあいさつをみんなでするわよ…///」ボソッ
小人U、K、M、R、E、N「「「「「「「っ!」」」」」」」
白雪姫出演μ's「「「「「「「「これにてμ’sによる白雪姫はおしまいですっ!!ありがとうございましたっ!!!」」」」」」」」」
\ワーワーワーワー/
スッゴカッタネ-
チューシテタネー
ハ、ハラショー
オ、オネエサマ
イーフーフー
イヤースゴイエガトレタナァ
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
60:

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正直アマゾン>>大型家電店だよなwwwwwwwwww

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