【艦これ】提督「古鷹と木曾の性格が入れ替わった?」back

【艦これ】提督「古鷹と木曾の性格が入れ替わった?」


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1:
お久しぶりです。タイトル通りですが、一応キャラ崩壊にご注意下さい
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【艦これ】提督「舞風の踊る姿を見たことがない」【艦これ】提督「梅雨以来祥鳳の肩を見ていない」【艦これ】川内「夜戦だけが好きなわけじゃない」【艦これ】提督「中破した浴衣浦風を襲ってしまった……」【艦これ】瑞鶴「提督さんと目を合わせられない」【艦これ】比叡「司令のことを考えると眠れない」【艦これ】提督「那智が好意に気づいてくれない」
2:
提督「……早朝から何を言っとるんだ、お前は」
青葉「いやいやいや、今回はマジモンです!」
提督「はぁ……なあ青葉『狼と羊飼い』って話知ってるか?」
青葉「違うんです! 今回は本当なんです! 信じて下さい!」
提督「……それ以上言うと一週間の謹慎だぞ」
青葉「ネタ振りじゃありませんって! ……ああもう、とにかく来て下さい!」グイッ
提督「やれやれ……」
3:
 ・
 ・
 ・
提督「……で?」
青葉「あれです!」ビシッ
提督「……?」
4:
古鷹「――古鷹だ。お前に最高の勝利を与えてやる」ドヤッ
木曾「――木曾です。重雷装巡洋艦のいいところ、たくさん知ってもらえると嬉しいです」モジモジ
5:
青葉「……ね?」
提督「…………」
提督「………………」
提督「……………………えぇ??」
提督「なあ青葉、俺、目か耳がおかしくなったのかな? それともこれは夢……?」
青葉「いえ、しれーかん。しれーかんの目も耳も正常ですし、今の状況は紛う方なき現実です」
提督「…………」
古鷹「よう、提督。どうした、そんなシケた顔して?」
木曾「あ、提督……お早うございます。お顔の色が優れませんが、大丈夫ですか?」
提督「え、あ、うん……」
6:
提督「……えっと、こっちが木曾でこっちが古鷹?」
古鷹「? 何言ってるんだ……俺が『古鷹』で」
木曾「私が『木曾』ですよ?」
提督「…………」
提督「……うーん」フラッ
古鷹「提督!?」
木曾「提督!!」
青葉「し、しれーかん!」
7:
 ・
 ・
 ・
提督(…………)
提督(…………はっ)ガバッ
提督「…………」キョロキョロ
提督「はは……やっぱり夢か。何だよ……」
8:
木曾「(ガチャ)提督、気がつかれましたか?」
提督「?!」
古鷹「ったく、心配させやがって」
提督(夢じゃ……ない……)
青葉「あー、お二人とも、しれーかんはまだ意識が不明瞭なようですから。ここは秘書艦たる青葉にお任せ下さい」
9:
木曾「ん……そうですね。それでは提督、お大事に……」
古鷹「じゃあ頼むぜ、青葉」バタン
提督「…………」
青葉「……信じて頂けましたか、しれーかん」
提督「……ああ」
10:
提督「……青葉、原因に何か心当たりは?」
青葉「サッパリです」
提督「…………」
青葉「……まあ、二、三日すればひょっこり元に戻るんじゃありませんか?」
提督「適当なこと言ってんなぁ……」
青葉「別に、実害があるわけじゃないんですから」
11:
提督「そうなんだけど……違和感がなぁ」
青葉「と言って、対処のしようもありませんし……やっぱりしばらく様子を見るしかないのでは?」
提督「うーん……そうだよなぁ」
青葉「……それに、なかなか面白いネタになりそうですし」
提督「……やっぱそれが本音か」
12:
 ・
 ・
 ・
加古「zzz……んがぁ?」
古鷹「……」パタン
加古「ん……ふぁ?あ」ムクリ
加古「……」ボンヤリ
13:
加古「……あ、古鷹じゃん。おはよ……」
古鷹「……ったく、まだ寝てたのか」
加古「? お、おお……」
加古(……なんか、いつもと雰囲気が違う……)
加古「な、なあ古鷹……もしかしてなんか怒ってる?」
14:
古鷹「……別に、怒っちゃいねえよ。……呆れてるだけだ」
加古「!?」
古鷹「飯を食らっちゃ寝」
加古「うっ!(小破」
古鷹「起きてテレビ見ちゃ寝」
加古「ううっ!(中破」
古鷹「会議をサボっちゃ寝」
加古「うううっ!(大破」
15:
古鷹「それでよく夜寝られるもんだぜ」
加古「ぐはあっ!(撃沈」バタリ
加古「…………」
古鷹「……言ってるそばから二度寝か? ……ったく」
古鷹「……まあいい。俺は朝飯食ってくるからな」パタン
加古「…………」ムク
加古「うぐぐ……仕事もできないあたしだが……」
加古「精一杯頑張ってんだよ……あたしなりに……それなりに……」
加古「…………」バタッ
16:
 ・
 ・
 ・
木曾「……」パタン
球磨「ふぁ……木曾? 昨夜は何してたクマー」ボリボリ
木曾「あ、古鷹さんとちょっと……心配かけてごめんね?」
木曾「――球磨お姉ちゃん」
球磨「!?」
17:
球磨「き、木曾、今なんつったクマ……?」
木曾「? 球磨お姉ちゃん、って」
球磨「…………」
球磨「……も、もう一回呼んでくれクマ」
木曾「……球磨お姉ちゃん?(上目」
球磨(ク、クマーーーーーー!!)
18:
球磨(何だクマ、この可愛い生き物は! これは本当にうちの妹クマか!?)
木曾「どうかしたの、球磨お姉ちゃん?」
球磨「い、いや、大丈夫クマ。問題ないクマ(悶え」
木曾「……? 変なお姉ちゃん」
球磨(多摩! 多摩! 起きるクマ! 木曾が超可愛くなってるクマ!)バシバシ
多摩「ん?……なんにゃ……どうしたにゃ……?」ゴシゴシ
19:
木曾「お早う、多摩お姉ちゃん。今日も一日頑張ろうね」ニコ
多摩「…………」
多摩「……天使にゃ。天使がいるにゃ」ダキッ
木曾「な、何? 急にどうしたの、多摩お姉ちゃん?」
球磨「木曾、一緒に朝飯食いに行くクマ! 今日はねーちゃんが奢ってやるクマ!」ガシガシ
木曾「んん?っ、球磨お姉ちゃん、髪の毛崩れちゃうからやめてよぉ……」
球磨「クマクマ?♪」ナデナデ
多摩「にゃあ……♪」スリスリ
木曾「んうぅ……(照」
20:
 ・
 ・
 ・
提督「――取りあえずメシを食いに来たぞ」
青葉「腹が減っては何とやらですね」
提督「古鷹と木曾は……」キョロキョロ
21:
球磨「ほら木曾、あ?んするクマ」
木曾「じ、自分で食べられるよ……」
多摩「木曾、こっちも食べるにゃ」
木曾「うぅ?、やめてよお姉ちゃんたちぃ?」
球磨「クマぁ……(ほっこり」
多摩「にゃあ……(ほっこり」
22:
提督「……あっちは入り込めそうにないな」
青葉「古鷹さんがお一人みたいですから、そちらに行ってみましょう」
提督「お、そうか」
23:
古鷹「…………」モグモグ
提督「……古鷹、ここいいか?」
古鷹「……提督か。ああ、いいぜ」
青葉「青葉もいますよ」
古鷹「……お前は何も言わなくても勝手に座るだろう」
青葉「…………」
青葉(……もしかして青葉、実はいつも古鷹さんに迷惑がられている……?)
青葉(いや、そんな……でも……いやいや……!)
24:
古鷹「提督、具合はもういいのか?」
提督「……ああ、心配かけてすまんな」
古鷹「俺たちの代わりはいても、お前の代わりはいないんだから……少しは気を付けろよ」
提督「……そうだな」
提督(……外見は古鷹なんだが……言動は完全に木曾だよなぁ)
25:
提督「……今朝は、加古は一緒じゃないのか?」
古鷹「ああ……何だか知らんが、よくそれだけ寝られるな、って話をしたら、布団に蹲<ウズクマ>りやがってな」
青葉(……きっと、普段の言動とのギャップが心にグサグサ刺さったんですよ)
提督(…………)ポンポン
青葉(何で無言で頭撫でるんですか! 別に実体験じゃありませんよ!)
26:
提督「古鷹、今日は出撃してもらう予定だが……身体の不調とかはないか?」
古鷹「いや、別に……むしろ、調子がいいくらいだな」
提督「そ、そうなのか……」
古鷹「ああ、何も心配しなくていいぜ。お前に最高の勝利を与えてやるよ」
提督「…………期待してるよ」
古鷹「ふっ……」
27:
球磨「木曾は今日出撃の予定クマ? 力が出るようたんと食べるクマ!」
多摩「それとも、甘いものが欲しいかにゃ?」
木曾「お姉ちゃんたち、朝からそんなに食べらんないよ……」ケプ
28:
 ・
 ・
 ・
提督「……さて、もうじき出撃の時刻だが」
提督「……本当に大丈夫かなぁ、古鷹と木曾をこのまま出撃させて」
青葉「生活に支障はないようですし、戦闘もきっと大丈夫でしょう」
29:
青葉「戦闘のショックで元に戻ることもあるかもしれませんし……というか、青葉はそれを期待してます」
提督「ん、ネタはもういいのか?」
青葉「……古鷹さんに冷たくされるのが、思った以上に辛いということが解りましたので」
提督「ああ……」
青葉「……大丈夫ですよ。もし不測の事態が起こっても、旗艦の青葉がフォローしますから」
提督「……解った。それじゃあ編成は当初の予定通りとする。……くれぐれも気をつけてな」
青葉「りょーかいです」
30:
 ・
 ・
 ・
青葉「……さ、皆さん準備はよろしいですかー?」
古鷹「ふっ……本当の戦闘ってヤツを教えてやるよ」
吹雪「!?」
木曾「頑張ろうね、北上お姉ちゃん、大井お姉ちゃん! 久しぶりに一緒に出撃できて嬉しいなぁ?」
大北「「!?」」
31:
吹雪「あ、青葉さん! 古鷹さんがグレちゃいました!」
青葉「……吹雪ちゃん、その言い方は木曾さんや天龍ちゃんに失礼ですよ」
古鷹「どうした、吹雪。不安なのか?」
吹雪「え、いや、あの」
古鷹「大丈夫だ、俺を信じろ」
吹雪「いえ、古鷹さんのことは信頼してますけど……」
古鷹「俺がいる限り、誰も沈めさせはしない……この左目の、探照灯に誓ってな」
青葉(んん……慣れてみると、単なる厨二病にも思えますね。加古さんがアクティブになったらこんな感じなんでしょうか)
32:
大井「……ちょっと、木曾。あなた何か悪いものでも食べたんじゃないの?」
木曾「? 別にそんなことないけど……」
木曾「でも心配してくれてありがとう、大井お姉ちゃん」ニコ
大井「う……」
北上「……や?、アタシ、こんな素直な妹が欲しかったんだよね?」ナデナデ
木曾「き、北上お姉ちゃん、くすぐったいよ……」
大井「き、北上さん……」ガーン
33:
木曾「あ、大井お姉ちゃん……その、私……ごめんなさい」シュン
大井「! べ、別にいいのよ木曾。あなたは私たちの妹なんだからぁ」デレ
青葉(……大井さんの珍しい表情が見れたのは重畳ですが……収拾がつきませんね)
青葉「(パンパン)はい皆さ?ん。そろそろ出撃しますよ?。いいですか?」
34:
吹雪「え、あの……」
古鷹「しっかりやれよ、青葉」
北上「木曾っち、アタシらの後ろにいなよ?」
木曾「ううん、大丈夫。私もお姉ちゃんたちと戦うよ」
大井「あら、頼もしいわね……ふふっ」
青葉(……うーん。しれーかんにはああ言いましたが、直前になってやっぱり不安になってきました。大丈夫ですかねぇ……)
35:
 ・
 ・
 ・
古鷹「――当然の結果だ。別に騒ぐほどのこともない」
青葉(……一戦目の前衛艦隊を古鷹さんの砲撃で)
木曾「――私たちの活躍が、たまたま目立っただけなんです。これが、重雷装巡洋艦なんですよ」
青葉(……二戦目の潜水艦隊を木曾さんの爆雷投射で撃破)
青葉(戦闘には全くもって支障がない……どころか、本当に調子がいいみたいですね)
36:
吹雪「……すごい」
大井「……ふぅん」
北上「やるね?」
青葉「…………」
37:
青葉「! ……水上電探に感あり、南西方向……大型艦含む!」
吹雪「こちらでも確認しました! 戦艦1隻と……空母の反応があります!」
青葉「空母ですか……とはいえ、敵はまだこちらに……」
吹雪「! 対空電探に反応! 敵艦載機っ!」
青葉「……気づいていたようです」
38:
古鷹「……やれやれ」
青葉「んぐ……」
木曾「あ、青葉さん、大丈夫っ、ですよ!」グッ
青葉「……ども」
青葉「……各艦、対空警戒を厳に! 敵機を凌ぎつつ距離を詰めます!」
39:
青葉「――敵艦隊、視認! 砲戦、用意!」
青葉(空母二隻は雷巡のお三方の雷撃で無力化してる……こちらも北上さんと吹雪ちゃんが損傷を受けましたが、ここは先手必勝です!)
北上「……悪いんだけど、アタシは気持ち後ろにつかせてもらうよ?」
大井「北上さんを傷つけるなんて……もう怒ったわ!」
木曾「北上お姉ちゃんも皆も……守ってみせる!」
吹雪「すみません! 私も後方からの援護に徹します……」
古鷹「いや、実質一人での対空射撃よく頑張った。……後は俺たちに任せな!」
40:
青葉「……ってー!!」
 カン、カン
ル級『……』
青葉「……火力が、ちょこっと足りないのかしら」
古鷹「下がってな、青葉!」
青葉「古鷹さん……!?」
41:
ル級『……』ジロ…
ホ級『……』オォォォン…
ロ級『……』キシャー…
古鷹「へへっ……こっちだ! いいぞぉ!」
青葉「無謀です! 下がって下さい!」
42:
ホ級『……』オォ…ン
ロ級『……』シャーッ…
古鷹「心配すんな、青葉……よっ、と」ヒョイ
古鷹「……そこだッ!」
ロ級『……!?』ギュアァオ…
古鷹「……お前らの指揮官は無能だなぁ!」
43:
ル級『……』ギロ…
 シャッ…ドーン
古鷹「……ぐっ!」
青葉「ふ、古鷹さん!」
古鷹「ちっ……ちょっとばかし、涼しくなったぜ……!」
44:
ル級『……』キッ…
古鷹「……随分と頭に血が上ってるみたいだなぁ……だから……」
大井「九三式酸素魚雷……やっちゃってよ!」
木曾「敵艦捕捉……木曾、突撃します!(抜刀」
古鷹「……あいつらの動きに気づかない」
45:
ル級『……!』
 ――ガン、ゴン
大井「……んなっ!? 不発!?」
ル級『……』ニィ…
大井「木曾、待ちなさ――」
46:
 ドオォ…ン
大井「!!」
木曾「っ……まだ、沈まないよ!」
ル級『……』ギリッ…
 ガコンガコン…
47:
古鷹「……やらせるかっ」
ホ級『……』オォォ…
ロ級B『……』キュオーッ…
古鷹「! くそっ」
48:
青葉「……ここは、青葉にお任せ!」
 カン、カン
ル級『……!』ギリギリ…
青葉(……怒ってる怒ってる!)
49:
古鷹「その一瞬の隙があれば……!」ドンッ
ホ級『……!?』ンオォォォン…
木曾「――せええぇぇいっ!!」
ル級『……!!』
50:
 ――ズバッ
木曾「…………」
ル級『…………』
51:
 ――チンッ
ル級『……!?!?』ブシャァッ
 ドサッ……ブクブク……
木曾「…………」
木曾「……ふぅ?」ヘナヘナ
52:
大井「木曾! 大丈夫なの!?」
木曾「あ、うん……ちょっと気が抜けちゃって……」
大井「もう……! あんな無茶して……!」
木曾「ご、ごめんなさい、大井お姉ちゃん……」
大井「……ほんとに、もう」ギュッ
53:
北上「大井っち、木曾っち、ごくろうさん。頑張ったね?」ナデナデ
木曾「……えへへ」ハニカミー
青葉(……この状態の木曾さんて、ほんと可愛い……というか、甘え上手ですね)
青葉(古鷹さんも、姉がいたらあんな感じなんでしょうか。……全重巡の姉、か)
54:
青葉「っと、その古鷹さんは……ご無事ですか?」
古鷹「……たいした傷じゃない」
青葉「…………」ジッ
青葉「……今回も、守られちゃいましたね」
古鷹「…………」
55:
古鷹「……いつものことさ」ギュッ、ポンポン
青葉「…………」
青葉(……ああ、やっぱり……古鷹さんですねぇ)
青葉「……吹雪ちゃん、左側支えてもらえますか」
吹雪「あっ、はい!」
56:
古鷹「おいおい……大袈裟だな」
青葉「旗艦命令です……大人しく曳航されて下さい」
古鷹「……」(無言で肩を竦める)
青葉「……では、これより鎮守府に帰投します!」
北上「木曾っち、お姫様だっこしたげよっか??」
木曾「じ、自分で航行できるから大丈夫だよ……」
大井「……」(姉の情合と女の嫉妬の入り混じった表情)
57:
 ・
 ・
 ・
青葉「――というわけで、こちらは四隻が中破するも、敵旗艦をはじめ三隻を撃沈し、残りも大破・後退させました」
提督「……そうか。……ご苦労」
青葉「いえ……」
58:
提督「……それで」
青葉「はい……」
提督「……古鷹と木曾は?」
青葉「今はドックです。戦闘のことでしたら、特に問題はなく……どころか、大活躍でした」
提督「……みたいだな」
59:
青葉「例の現象がいい刺激になったのか、それとも高い練度の為せる業かは解りませんが……」
青葉「とりあえず、元に戻りそうな様子はありませんね」
提督「……そうかぁ」
青葉「……青葉は、案外このままでもいいんじゃないかと思いますけどね」
提督「なんだ? 出撃前に言ってたことと違うじゃないか」
青葉「ええまあ……月並みな言い方ですが、言動が変われど中身は変わらないと言いますか……」
提督「……ふむぅ」
60:
青葉「……しれーかんは、元に戻ってほしいみたいですね?」
提督「……まあな」ポリポリ
青葉「…………」ジーッ
提督「……何だよ?」
青葉「いえ……」
青葉「……まあ、深く聞くのはやめておきましょうか」
提督「……だから何だよ、その含みのある感じは……」
青葉「ま、ま……何も仰らなくとも、青葉には解ってますよ」
提督「…………」
62:
青葉「しれーかんとも長い付き合いですからね……ええ、ええ……この青葉が、一肌脱ごうじゃありませんか」
提督「いや、何一人で話を進めて……」
青葉「そーですねぇ……それじゃあ今晩、執務室でお待ち下さいね♪」
提督「あの……」
青葉「そうと決まれば、っと!」タタタッ
提督「おーい…………」
63:
 ・
 ・
 ・
提督「…………」
提督「まったく青葉のやつ、何を考えてるんだか……」
 コン、コン
提督「ん……? 入れ」
提督(……青葉か?)
64:
木曾「失礼します、提督」
提督「ふ……じゃなくて、木曾? どうした?」
木曾「え? いえ、提督がお呼びだと伺いまして……」
提督「え?」
木曾「青葉さんがそう言ってましたけど……」
提督「…………」
65:
 コンコン
古鷹「邪魔するぜ……っと」
提督「今度は古鷹か……一応聞くが、どうした?」
古鷹「何言ってんだ。お前が呼んだんだろう?」
提督「…………」
提督「……えーと」
66:
提督(と言われてもな……俺にどうしろってんだ、青葉……)
古鷹「提督?」
木曾「提督……?」
提督(んんん……仕方ない)ゴソゴソ
67:
 ドンッ
古鷹「……?」
木曾「お酒……?」
提督「……お前たち、今日の出撃では大活躍だったからな。秘蔵の品だが、特別にご馳走しよう」
提督(……酒飲んで誤魔化そう)
古鷹「……ふっ、そういうことなら、ありがたく貰おうか」
木曾「……はい、ありがたいです♪」
68:
 ・
 ・
 ・
提督「――っか?」プハッ
古鷹「……オッサン臭いぞ」
提督「うっ!? ……せめて、男臭いと言ってくれ」
古鷹「男に男臭いも何もあるか」クイッ
提督「うう……」
木曾「あはは……」クイ
69:
古鷹「しかし、こんないい酒隠してたとはなぁ。……月も出てるし、なかなかいい夜じゃないか」
木曾「そうですね……」
木曾「…………」
木曾「お酒は美味しいし…………つ、月が綺麗です……ね、提督……?」ポッ
70:
古鷹「! ……」チラ
提督「そうだな……いい月夜だ」ニブチーン
木曾「……」ガクッ
古鷹「……」
71:
 ――スッ
古鷹「……」ピッタリ
木曾「……!」
提督「ごふっ! ……ふ、古鷹?」
72:
古鷹「……正直、お前の指揮での戦闘は……ゾクゾクするよ」
古鷹「こうして触れ合っていると……戦闘よりも、もっと……」ススス
提督「はぅっ……」ビクッ
古鷹「なあ、提督……」
提督「う……あ……」
73:
古鷹「夜戦も……得意なんだが……な?」ボソッ
提督(っそんな……古鷹の声で……耳元で……そんな言い方をされたら……!)
提督「ふ、古……鷹」
木曾「――っダメぇっ!」ドンッ
提督「うごっ!」ゴンッ
74:
古鷹「……っち」
木曾「提督っ! 私、まだ提督のお役に立てていないですか……? 軽巡の……雷巡の……」
木曾「……ううん、私のいい所、提督に知ってほしいです……」ギュ
提督「(クラクラ)う、木曾……ちょ、待……」ズリズリ
木曾「(グイッ)ちゃんと聞いてくらさい! 逃げないで下さいぃ! それで逃げたつもりらんですかぁ!?」ユサユサ
提督「あう……ギブ…………」
75:
 ――カクン
木曾「……はれ? ……提督?」
提督「…………」
木曾「まったく……仕方、ない…………やつ………………」
木曾「…………」バタリ
古鷹「ん……提督も……木曾……さんも…………」
古鷹「……そのままじゃ…………カゼ、ひい………………」
古鷹「…………」パタリ
76:
 ・
 ・
 ・
青葉「――ふわぁ?あ」
青葉「……さーて、あの三人どうなりましたかねぇ」ニヨニヨ
青葉「(ガチャ)お早うございます、しれーかん! 昨夜はお楽しみで――」
青葉「…………」
77:
三人「…………」zzz…
青葉「……やれやれ、お酒に逃げましたか」
青葉「はいはい、しれーかーん、古鷹さーん、木曾さーん……起きた起きた」ユサユサ
古鷹「…………ん」
古鷹「……ふぁぁ…あ」
古鷹「…………」ボー
78:
青葉「お目覚めですかー?」ヒラヒラ
古鷹「……? ……あー……青葉だ。お早う……」
古鷹「何だか久し振りだね……?」
青葉「ん? もしかして、元に戻りましたか」
古鷹「元……? 戻る……?」
79:
木曾「……ふわぁ?あぁ」ノビー
木曾「……っあぁ?、何だか随分長く寝てた気がするな……」
青葉「……おはよーございます」
木曾「青葉……? ……ん、俺達、何で執務室に……?」
青葉「はい、しれーかんも」グイッ
提督「いでで……って、青葉か」
80:
古鷹「提督……? お早うございます、提督……」
木曾「……よう、提督」
提督「んー…………うん?」
提督「古鷹……?」
古鷹「? はい?」
提督「……と、木曾?」
木曾「おう?」
81:
提督「…………」
提督「……はぁ?、何が何だか……」
木曾「そりゃこっちの台詞だ……何で俺と提督と古鷹が、執務室で雑魚寝してんだ?」
提督「ん? 昨日のこと、覚えてないのか?」
木曾「昨日? 昨日は確か……」
古鷹「いつも通りに一日過ごして……夜中提督に差し入れしようとして木曾さんに会って……」
木曾「ああ、それで……」
82:
提督「いつも通り? ……何言ってるんだ?」
古鷹「え?」
木曾「はぁ?」
青葉「……それではここで、昨日のお二人の様子を撮影したVTRをどうぞ」
提督(なぜ撮ってある……)
83:
 ――――
古鷹「……えっ? ……ええっ!?」
木曾「…………」(絶句)
木曾「……ちち違う! こんなの俺じゃねぇ!」プルプル
青葉「お二人が何と言おうと、これは現実にあったことですよ?」
84:
 『夜戦も……得意なんだが……な?』
古鷹「あ、あ、あああ……///」
 『私のいい所、提督に知ってほしいです……』
木曾「っおい、映像止めろぉ!!」
提督「……おい青葉、なぜ執務室内部の映像まであるんだ……?」
85:
青葉「……さてお二人とも、こうなった原因に何か心当たりはありませんか?」
提督「おい、話を逸らすな」
青葉「先ほどのお話ですと、一昨日の夜にお二人がバッタリ出くわしたようですが……?」
提督「アオバワレェ!」
86:
古鷹「あ、うん。提督に差し入れを持って行こうとして……」
木曾「……俺も、提督と一杯やろうと思ってたんだ。それで、執務室の前で古鷹と会って……」
青葉「ふむふむ」
木曾「どっちが先に入るか、軽く言い争いになって……」
古鷹「どっちの方が提督に好かれてるかって話になって……」
青葉「ふむふ……あん?」
提督「……えっ」
87:
古鷹「木曾さんのお酒と私の差し入れで一杯やりながら議論して……」
木曾「酔いが回ってだんだんヒートアップして……それで……」
古鷹「それで……それから?」
木曾「……覚えてねぇ」
古鷹「…………」
木曾「…………」
88:
青葉「……ふぅむ、詰まる所、昨日のお二人の様子がおかしかったのは……」
青葉「酔いと睡眠不足によるもの……ということですかねぇ。更に言うならば」
青葉「直前の話題が話題だけに、互いが互いに嫉妬めいた親近感めいた影響を受けた……と」
提督「な…………なんじゃそりゃ」
89:
青葉「……『なんじゃそりゃ』はないでしょう、しれーかん」
青葉「遡ればそもそも、しれーかんが原因でしょう?」
提督「……俺?」
青葉「そーですよ。しれーかんがお二人を練度99にしたまま、どっちにも気を持たせるようなことしてるからですよ」
提督「…………」
青葉「いー加減、答え出した方がいいんじゃありませんかねぇ」
90:
提督「え、と…………」フイッ
古鷹「…………」ジッ
提督「…………」クルッ
木曾「…………」ジッ
提督「…………(汗」
青葉「……じゃ、青葉はこのへんでしつれーしますね」
青葉「この一件につきましては、後日インタビューの上で記事にさせて頂きます。ではでは」
提督「あ、青葉待っ……」
 パタン
91:
提督「…………」
古鷹「……提督?」ズイッ
木曾「……提督」ズズイッ
提督「えと……その……」
古鷹「……青葉の言う通りです」
木曾「……そろそろ、聞かせてもらおうか」
提督「…………」
92:
古鷹「――私と」
木曾「――俺と」
古鷹・木曾「「どっちが好きなのか――?」」
     ――艦
9

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【朗報】エド・はるみ、慶応大学院合格!来年から女子大生にwwwwwww

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尾木ママ、ギャラ支払いのためマイナンバー聞かれても全て拒否

俺がコンビニ辞めらクレーム数が倍になったらしいwwwwww

ワンパンマンが俺tueeeに対するアンチテーゼだって言われたんだがこれって

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