【モバマス】佐久間まゆ「……やっぱり、苦い」back

【モバマス】佐久間まゆ「……やっぱり、苦い」


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「先輩、お疲れ様です」
「おぉお疲れ。久しぶりだな」
「ですね。そろそろ会うかなとは思ってましたが」
「お前煙草なんて始めたのか」
「……えぇ、最近ですが」
「良いことないぞ」
「じゃあ、先輩はどうして吸ってるんですか」
「そりゃお前、良いこと無いからだよ」
「何すかそれ」
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2: 以下、
「あららぁ手つきが素人だ」
「そ、そりゃ最近吸い始めたからですよ」
「火が近いぞ」
「すみません…………あぁ、苦い」
「そう思うだろ。驚くことにな、その内何も感じなくなる」
「この苦さに慣れてくんですか」
「慣れて慣れて本数も増える。加えて煙草の値上がりだ。本当に良いことなんて無い」
「でも、止められない」
「止めれないんだよな」
3: 以下、
「俺に言えるのは、苦いと感じる内に止めとけって事だけだな」
「それは……無理な相談ですね」
「おいおい、昔は素直に二つ返事だったのによぉ」
「研修中は取り敢えずハイって言えばいいと思ってたんです」
「聞きたくなかったなぁ」
「冗談ですよ。まぁでも……あの頃思ってた事と、現実は違いますね」
「現実はどうだ?」
「それなりです」
「それなりか」
「はい」
「でも煙草は吸う」
「毎日吸いますね」
4: 以下、
「お前の担当、ええと……」
「佐久間まゆ、ですね」
「そう、まゆちゃん。最近調子良いみたいだな」
「ですね」
「どうした、あんま嬉しそうじゃないな」
「まさか。嬉しいですよ、仕事は山ほどありますが」
「売れっ子の担当はそうだよなぁ……俺も昔は仕事に潰されると思ったよ」
「今はもうプロデューサーしてないんですよね」
「まあな。楽でもないが、そこまで苦でもない」
5: 以下、
「……最近は、声や歌の仕事が増えました」
「ほう」
「まゆ自身も得意らしくて、実力もまだまだ伸びそうです」
「いい事だ。仕事と共に成長するのは、理想の形だ」
「ですね……その分、ダンスの方も伸びて欲しいと思うんですがね」
「先ずは得意を伸ばす事だ。一つ身に付けば、苦手な所への意識も変わる」
「その教えを、まゆにも伝えてますよ」
「善き哉善き哉」
「今でも、先輩に指導してもらえてよかったと思ってます」
「そうかそうか。ほれ、火をどうぞ」
「あ、すみません」
6: 以下、
「…………あの」
「ん? どした」
「……いや、やっぱいいっす」
「思わせ振りだな」
「はい、いや…………ですね」
「お前は最初からだんまり決めるタイプだよなぁ」
「結局治らなかったですね」
「その辺俺を見習って欲しかったな」
「先輩は何でも大っぴらに言い過ぎだと思います」
「それくらいの方がこの業界楽だよ。口が軽いと思われてりゃ、秘密を打ち明ける奴は減る」
「それで……味方が減ってもですか?」
「端から仲間が少ないんだよ。社外の人間とは、会話だけでも取引だ」
「初めて聞きました」
「俺も最近分かったからだよ」
7: 以下、
「マ、どうあれ機会があったら逃さないこった。例えば今とかな」
「です、か」
「どうせこの時間帯に煙草吹かすのは俺くらいなもんだ」
「…………じゃあ、先輩が煙草吸ってる間だけ、いいっすか」
「あぁ。この1本を味わっとくから、好きに話してくれ」
「ありがとうございます」
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「それじゃあ……どこから話せばいいか、分からないんすけど」
「先ずは最近の事を」
「知っての通り、今俺は佐久間まゆのプロデューサーです」
「もう直ぐで1年になる位です」
「仕事のメインは雑誌モデルで、声や歌の仕事が次に伸びてます」
「アイドルとしてのステージは、まだ大舞台にも慣れていない感じはしますが」
「プロデュース方針としては、概ね順調です」
「このペースを維持すれば、アイドルとして問題は全く無いです」
「このままなら……」
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「まゆは、いい子です」
「礼儀正しくて、レッスンも真面目」
「歌の事となると一生懸命、先生に指導を仰いだり」
「そういう様子で、周りからも一目置かれています」
「元々読者モデルな事もあって、知名度も中々です」
「そこに慢心しない、というかあんまり本人は意識してないみたいですが」
「とにかく、アイドルとしては申し分ない実力があると思います」
「あの子のプロデュースが出来る事で、毎日忙しいですが」
「それでも、充実していると思います」
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「……ここからは、個人的な思いです」
「思い過ごしかもしれません。そう思ってもらって構いません」
「まゆをプロデュースしている間は、充実してます」
「でも…………怖い」
「俺は、まゆが怖いんです」
「アイドルとしての佐久間まゆではなく、ずっと側に居る、佐久間まゆが」
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「事務所に居ると、ずっと視線を感じます」
「最初は気のせいだって思ったんです」
「俺が信頼出来なくて、不安だからこそ見ているんだって」
「でも、段々と打ち解けてからも、変わらない」
「日に日に距離は近づいてます」
「二人きりになると、怖くて仕方がない」
「あの子がじっと俺を見るんです」
「そして笑うんです」
「俺とは真逆で、あの子は楽しくて嬉しくて、堪らないみたいです」
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「どうしてまゆがそんな顔を見せるのか、俺には分かりません」
「佐久間まゆのプロデュースなら、自信があるのに」
「いざまゆ本人の事になると、俺は何一つ分からない」
「まゆが何を思って俺を見ているか、笑っているか」
「聞いても、答えてはくれません」
「でも、そんな事が何度も続いて、続いて……」
「これが自惚れで、まゆが冗談なら全然いいんです」
「でも、そうじゃない」
「あの目を見たら、とてもそんな風には思えない」
「俺は何時か、まゆに…………まゆから、逃げ出してしまう」
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「先輩」
「あぁ」
「そんな短い煙草、吸うんですか……」
「お前こそ早く次の煙草出せ。ほれ、火だ」
「……ありがとうございます」
「取り敢えず今は吸っとけ。頭がぼやけて、楽になる」
「…………ですね。息を吐く度、意識がぼんやりとして……」
「そして引き戻される。それでも、少しの間だけでも……」
「……難儀ですね」
「あぁ、人生は難儀だ」
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「雨……」
「あららぁこいつも難儀だ」
「先輩、傘は」
「忘れたよ」
「俺もです」
「梅雨明けたって言ってたろ」
「ですね」
「マ、止むだろ」
「止みますかね」
「あぁ。続くが、何時かは終わる」
「だといいんですが」
15: 以下、
「さて、俺は戻る。これ以上はお小言が飛んでくる」
「俺も遅くなるとちひろさんが休憩待ちしてるんで」
「そうか」
「先輩。今日の話は、聞かなかったことにして下さい」
「……あぁ、そうするよ」
「ありがとうございます」
「何もしてねーよ。只一緒に煙草吸っただけだ」
「それだけでも十分ですよ。一人で吸ってるのは楽しくなくて」
「そうか。……マ、また何かあったら此処に来い」
「そうします」
「それじゃあな」
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「戻りました」
「プロデューサーさん遅いです。じゃあ私休憩取りますから、その間ここよろしくお願いします」
「はーい」
「ちゃんと時間計ってましたから、私も同じだけ休みますからね」
「はいはい」
「……この後、ミーティングですよね?」
「そうですが」
「出来れば、着替えた方がいいと思いますよ」
「善処します」
「そうして下さい、それじゃ」
「……着替えなんて、持ってないですよ」
17: 以下、
「さて。そろそろか……」
「お疲れ様です、プロデューサーさん」
「……お疲れ様。雨、大丈夫だった?」
「ちょっと濡れちゃいました」
「タオルとか持ってないなら探してくるけど」
「お願いします……あ、プロデューサーさん、煙草、吸いましたか?」
「あぁ……ほら、だから離れて」
「いいんです。お疲れなんですね」
「そうでもないさ」
18: 以下、
「タオル、ありがとうございます」
「いいよ。しかし雨が続くなら、帰りは送った方がいいかな」
「そうですねぇ。雨、止みそうにないです」
「止まないかな」
「プロデューサーさん」
「何だ」
「今なら、誰も居ません」
「うん」
「いい……ですよね?」
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「まゆ、近いぞ」
「近いから、いいんです」
「誰か来るぞ」
「誰も来ません」
「やめてくれ」
「どうして?」
「……煙草、吸いたてだから」
「それでも、いいんです」
「やめてくれ」
「だいじょうぶです……」
20: 以下、
「……やっぱり、苦い」
21: 以下、
 以上になります。
 佐久間まゆのプロデューサーへの思いは各カードで語られていますが、
 果たしてプロデューサー自身はまゆの事をどう思っているのか。それが話の骨子です。
 改めてプロデュース――一人のアイドルと常に向き合うことの難しさを感じます。
 それでは、佐久間まゆが運命の相手と幸せになる日を願って。
22: 以下、

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