フジキド「うっ……ここは……?」 ココア「アイエエエエ!?」back

フジキド「うっ……ここは……?」 ココア「アイエエエエ!?」


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1:
?これまでのあらすじ?
(打倒ザイバツを企む双子のザイバツニンジャ、ディプロマットとアンバサダー
彼らの繋ぐ超自然的なポータルへ飛び込んだニンジャスレイヤーは、その道中で何の因果か、異なる世界へと飛ばされてしまった
これは如何なるブッダの悪戯か、それともデーモンのワナか!
異空間を彷徨う果てにたどり着いたのは、なんとも兎の多いカワイイ街だった……
ナムアミダブツ!)
2:
フジキド「うっ……ここは……?」
フジキドは目を覚ました
辺りは夜、どこかの街のようだ
フジキド「私はポータルへ飛び込んで………」
フジキドの体は先ほどまでの戦闘で疲労していた
しかし、そこに近付く影があった
ココア「アイエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
フジキド「……………………」
袋を片手に持った少女が叫ぶ
ニンジャリアリティーショックだ
少女は大きく後ずさる
ココア「アイエエエエ…………」
その場にへたり込むその少女の格好は、ネオサイタマでもキョートでも、フジキドは見たことのないものだった
3:
ココア「こ、ここは……なんて名前の街だっけ?」
フジキド「………………」
フジキドは呆けた顔の少女は一瞥すると、ハンチングを被りコートを着て、歩き出した
自らで情報を集めたほうが早いと判断したからだ
ココア「あ、あの……待って!」
フジキド「?」
ココア「怪我……してるんですよね? ちょ、ちょっと家で休んで行きませんか…………?」
少女は震える足で立ち上がろうとしている
フジキドは振り向こうとしたが、振り向かなかった
フジキド「いらぬ心配だ」
5:
ココア「でも……ニンジャさん、怪我してるし、お腹も空いてますよね?」
フジキド「………………」
確かに腹は空いている
だが彼はニンジャ、腹が減ってもイクサはできる
それに今は腹ごしらえをしている暇はないのだ
フジキドはまた歩き出した
脳裏にはスガワラノとの思い出が蘇る
同時に、あの苦い記憶も
しかし、次の瞬間にフジキドは立ち止まり、振り返る
ココア「アイエエエエ!?」
先ほどの少女が襲われている!
誰に!?ニンジャだ!
6:
モスキート「女子高生フィーヒヒヒ!!」
その下品な笑い声!フジキドはそのニンジャに見覚えがあった!
ココア「アイエエエエ!!」
今やモスキートは少女のワン・インチ距離!背中に背負った6本の汚染血液入りシリンダーが怪しくきらめく!
フジキド「イヤーッ!」
フジキドは咄嗟にモスキートへ接近し、強烈なキックを仕掛けた!
アンブッシュである!
モスキート「グワーッ!?」
油断していたモスキートは吹き飛ばされ、近くの壁に激突、
ココア「ニンジャさん……」
モスキート「アー痛てて………」
モスキートは立ち上がる
さほどのダメージは入っていないようだ
10:
ニンジャスレイヤー「ドーモ、モスキート=サン。 ニンジャスレイヤーです」
モスキート「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。 モスキートです」
モスキートはヌメヌメとした動きでオジギした
ニンジャスレイヤー「私の記憶ではオヌシは殺したはずだった。 さてはオバケか!」
モスキート「…………確かに俺は貴様に殺された。 しかし今は生きている」
モスキートはガスマスクの下で笑った
モスキート「この女子高生がたくさんの街でな! フィーヒヒヒ!」
ニンジャスレイヤー「下郎め、ニンジャ殺すべし!」
11:
ココア「逃げなきゃ……」
少女は……ココアは恐ろしいその場から逃げようと足を動かした
しかし産まれたばかりのバンビのように、足がすくむのだ
ココア「アイエエエエ…………」
そしてそのすぐ傍で、恐るべきニンジャたちのイクサが始まる!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーが同時に4枚のスリケンを投擲!
モスキート「小手先!フィーヒヒヒ!」
モスキートはそれを難なくチョップで叩き落とす!
12:
しかしそれはフェイント!
既にニンジャスレイヤーはモスキートに接近したいたのだ
モスキート「フィヒ………………」
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーの飛び蹴り!
強力だ!
モスキート「フィヒー!」
モスキートはそれをブリッジ回避!
惜しい!
モスキート「イヤーッ!」
更にモスキートは起き上がりのチョップでニンジャスレイヤーを襲う!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはそれをチョップで相殺!
この間、僅か0.4秒!
13:
ニンジャスレイヤーは跳躍して距離を取り、モスキートとの間合いを計る
モスキート「イヤーッ!」
しかしそれを無視してモスキートが跳躍し踵落としを仕掛ける!
相手の動きを無視した悪手に見えるが、実際ニンジャスレイヤーの裏をかいたのだ!
ニンジャスレイヤー「ヌゥーッ!」
ニンジャスレイヤーは両腕でガードし、踵落としを防ぐ
一瞬の隙!
モスキート「イヤーッ!」
モスキートはその隙をハイエナの如く逃さなかった
そのまま右手でチョップ!
ニンジャスレイヤー「グワーッ!」
左肩にチョップを受け、ニンジャスレイヤーはたまらず退く!
14:
モスキート「フィーヒヒヒ! 弱敵!」
実際モスキートは油断できない相手だ
ヌメヌメと体をくねらせ、ニンジャスレイヤーを挑発する
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはスリケンを8枚同時に投擲!タツジン!
モスキート「イヤーッ!」
モスキートはまたも全てを叩き落とす!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはその足を払おうと、地面に片手をついて足払い!
モスキート「フィーヒヒヒ!」
モスキートは跳躍して回避!
15:
しかし、ふと見るとニンジャスレイヤーが構えている!
モスキート「アイエッ」
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
モスキート「グワーッ!?」
ニンジャスレイヤーのポムポム・パンチがモスキートの腹に命中!
モスキートの体が九の字に折れ曲がり、吹き飛ぶ!
しかしモスキートはなんとか民家の屋根に着地、しかしダメージは小さくない
モスキート「アバッ…………分が悪いな………ここは撤退フィーヒヒヒ! オタッシャデー!」
モスキートは一瞬ココアを惜しそうに見ると、跳躍して夜の闇に消えて行った
17:
ニンジャスレイヤーはモスキートを追わなかった
その理由は、そこにへたり込んでいるココアがいたからだ
ココア「アイエエエエ…………」
ニンジャスレイヤー「……………………」
ニンジャスレイヤーはハンチングを被りコートを着直すと、ココアに手を差し伸べた
フジキド「家まで送る」
ココア「あ、ありがとうございます…………」
ココアはフジキドの手を取り、立ち上がった
18:
ココア「助けてくれてありがとうございます。 私、ココアです」
フジキド「ドーモ、ココア=サン。 イチロー・モリタです」
フジキドは奥ゆかしくオジギした
ココア「私、ニンジャって初めて見ました。 本当にいるんですね!」
フジキド「……………………」
ココアとフジキドは歩き始めた
片や可憐な少女、片や対重金属酸性雨加工のコートを羽織った男
並んで歩くには不釣り合いだった
19:
そう遠く歩かない内に、2人はとある喫茶店の前で立ち止まった
古びた外観、兎がレリーフされたラビットハウスの看板
ココア「ここが私のお家です」
フジキド「ああ。 夜の外出は控えてくれ」
フジキドはまた歩きだそうとした
ココア「あ、あのあの! 寄って行きませんか?」
フジキド「遠慮して…………いや、寄って行こう」
フジキドは少し思案してから、ラビットハウスに入って行った
20:
喫茶店の中は暗く、明かりはついていなかった
ココア「あっ、そういえば今日はバーお休みだっけ……」
フジキドは辺りを見回す
古びた外観に合って、内装の机やカウンターもやはり古びていた
ふと、2階から足音がする
チノ「ココアさん、帰り遅いから心配しまし………誰ですかその人」
ココア「あ、チノちゃん、ただいま! この人はね、さっき私を助けてくれた人なんだよ!」
フジキド「ドーモ、イチロー・モリタです」
チノ「これはご丁寧に……香風智乃です。 私の自称姉がお世話になりました」
フジキド「いや、いいのだ」
22:
ココア「モリタさん、お礼にコーヒーごちそうするね!」
フジキド「ドーモ」
ココアは慣れた手つきでコーヒーを淹れる
フジキドはその間、カウンターの席に座り沈思黙考した
フジキド「(何故私はこんな場所にいる? ポータルの先はキョートでは無かったのか)」
フジキド「(それにモスキート=サンの復活も疑問だ。 何故このようなことに………)」
ココア「モリタさん、どうぞ!」
ココアがコーヒーを出す
そのコーヒーには可愛らしい兎のラテアートが施されていた
ワザマエ!
フジキド「ドーモ」
フジキドはコーヒーを飲み干す
乾いた喉にインスタントのような味のコーヒーが染み渡る
ココア「傑作がー…………」
チノ「またやってる……」
23:
チノ「そういえば助けてもらったと聞きましたが、何かあったんですか?」
ココア「それが、実はという訳なんだよ!」
チノ「ニンジャ!? そんなものいませんよ」
フジキド「だが現にここにいる」
チノ「…………一応モリタさんが言うので信じます。 ココアさんの命の恩人ということになりますから」
フジキド「この辺りにまだニンジャがうろついている。 夜道は気をてくれ」
チノ「はい、ありがとうございます」
フジキド「私はそろそろ行くとしよう。 世話になったな」
ココア「モリタさん、泊まる所あるの?」
フジキド「……………………」
ココア「だったら、家に泊まって行けばいいよ!」
チノ「ちょ、ココアさん…………」
24:
フジキド「そこまで世話になる訳には…………」
ココア「だって、モリタさん寂しそうな顔してるんだもん。 兎は寂しいと死んじゃうんだよ?」
フジキド「私は兎ではない」
ティッピー「まあこれも何かの縁じゃろ。 泊まって行け」
チノ「ちょっ」
ココア「うんうん、そうだよ!」
フジキド「………………感謝する」
フジキドは奥ゆかしくオジギした
25:
翌日
フジキド「……………………」
フジキドは浅い眠りから目覚めた
ニンジャ回復力を持ってすれば、一晩で疲労は消える
ココア「おはようモリタさん。 ニンジャってあぐらかきながら寝るの?」
フジキド「ドーモ…………傷を癒していただけだ」
チノ「ベッド使ってくださってもよかったのに……………でも、なんだかかっこいいです」
フジキド「……………………」
26:
フジキド「この近くにスシを食べられる店はないか?」
ココア「お寿司? うーん…………お寿司屋さんって見たことないなあ」
チノ「千夜さんの所なら…………いや無いか」
ココア「あっ! そうだよ甘兎庵ならあるかも!」
チノ「ええ…………あそこ甘味処ですよ?」
ココア「行くだけ行ってみようよ! 無かったらその時だ!」
フジキド「………………」
27:
フジキドたちは甘兎庵へとたどり着いた
千夜「いらっしゃいませ?。 あら、ココアちゃん! それにチノちゃんと………だぁれ?」
ココア「千夜ちゃんこんにちは!」
フジキド「ドーモ、イチロー・モリタです」
奥ゆかしくアイサツした
千夜「こんにちは、宇治松千夜です。 こちらのお席にどうぞー」
フジキドたちは案内された席に座った
千夜「お品書きです」
千夜は奇妙な呪文が羅列されたお品書きを渡した
29:
フジキド「……………………」
千夜「初めてのお客さんにはこっち、指南書です」
フジキド「ドーモ」
ココア「やっぱりどれも美味しそうだなー。 どれにしよう!」
チノ「ココアさん、ココアさん」
ココア「はっ! ねぇねぇ千夜ちゃん! ここってお寿司置いてない?」
千夜「!! すごいタイミングで来たわねココアちゃん! 今海の幸フェアで特別にお寿司を出してるの!」
ココア「わぁー! すごい! よかった!!」
チノ「ターキー出したりお寿司出したり、何屋ですかここは…………」
ティッピー「ふぅ」
31:
フジキド「スシは粉末か? オーガニックか?」
千夜「あら? ウチのお寿司はみんな新鮮なお刺身と厳選したシャリを使った自信作よ?」
フジキド「ッ!?」
チノ「ど、どうかしましたか?」
フジキド「持ち合わせは少ないのだが……」
ココア「何言ってるの、奢りだよ奢り! 大丈夫! 私に任せて!」
フジキド「(こんな少女がオーガニックスシの代金を払えるとは思えぬが…………)」
千夜「じゃあご注文は『大海に沈みし宝達の見る夢』を3つでいいわね?」
ココア「うん!」
チノ「あ、それからおはぎも」
千夜「はい、承りました」
32:
待つこと数分
フジキドはお品書きの呪文を理解しようと悪戦苦闘していた
千夜「お待たせしました。 『大海に沈みし宝達の見る夢』3つと『暗黒を覗きし魔王の瞳』です」
チノ「相変わらず意味不明な名前ですね……」
千夜「あら?ちゃんと意味があるのよ?」
ココア「私はちゃんと分かるよ!」
千夜「やっぱりココアちゃんとは気が合うわね!」
ココア「ねー!」
フジキド「(この辺りではスシは高級食品では無いのか……)」
フジキドはスシを口に含んだ
今までネオサイタマの一般的なスシしか食べたことのなかったフジキドにとって、甘兎庵で出されるこの寿司は未知の味であった!
駆け抜ける電流!
フジキドはその美味さに死さえ覚悟した!
33:
すかさずフジキドの肉体が寿司に反応し、ニンジャ回復力が加される
千夜「お味はどうかしら?」
フジキド「……うまい」
フジキドは頷く
ココア「えへへ、来てよかったね」
チノ「ええ。 そうですね」
フジキド「オヌシたちにも感謝する。 色々とすまぬな」
ココア「いいの、お礼なんて! モリタさんがあの時助けてくれなければ、私、どうなってことか…………」
フジキド「………………」
千夜「(なんだか色々事情があるみたいね)」
34:
そして十数分後
ココア「ごちうさまー!」
チノ「オハギ……オハギ……」
千夜「お粗末様でした。 喜んでもらえてよかったわ」
フジキド「うまかった」
ココア「さて、そろそろ帰ろう?」
チノ「そうですね。 それがいいです」
千夜「またいつでも来てね」
ココア「うん!」
フジキド「…………オタッシャデー」
フジキドは軽くアイサツすると、甘兎庵を出た
35:
フジキド「世話になったな」
ココア「うん……モリタさん、これからどうするの?」
フジキド「……適当に情報を集めて、キョートへ行く手段を探す」
チノ「キョート?」
フジキド「私の元の目的地だ。 だが先に、倒さねばならない敵がいる」
ココア「あの……モスキートさんっていう人?」
フジキド「……………………」
ココア「私……よくわからないけど、応援するよ!」
フジキド「………………ふっ」
フジキドはほんの少し、笑みを零した
サツバツとしたニンジャの世界で生きる彼にとって、こうした体験は新鮮であった
36:
それと時を同じくして、少し離れた民家の屋根
不穏な影はそこにいた
モスキート「フィーヒヒヒ…………女子高生………………」
モスキート「しかしニンジャスレイヤー=サンは全快か……少々分が悪いな………」
モスキートはヌメヌメとした動きで体をくねらせる
モスキート「しかし何故ニンジャスレイヤー=サンと私はここに…………まあいい! ここで散々女子高生に汚染血液を……フィーヒヒヒ!」
モスキートは気味の悪い笑い声をあげると、何処かへ消えて行った
37:
フジキド「ここでお別れだ、ココア=サン」
ココア「あっ、うん………じゃあ、またね?」
フジキド「………………」
チノ「ココアさんのこと、ありがとうございました」
フジキド「礼を言いたいのはこちらの方だ。 ありがとう」
ココア「えへへ、どういたしまして!」
フジキド「……オタッシャデー」
ココア「またね、モリタさん!」
ココアは手を振った
フジキドはそのまま何処かへ歩いて行く
一時の幻想を噛み締めたフジキドは、己がニンジャを殺す無慈悲な殺戮者だということを思い出し、少し虚無感を感じた
いつの日かニンジャを全て殺した暁には、どのような結末が待っているのか
それは誰にもわからなかった
38:
深夜
ネオサイタマとも、キョートとも違う月をココアは見つめていた
イチロー・モリタのことが気になり、眠れなかったのだ
ココア「はぁ……モリタさん、今頃どうしてるかな…………」
窓から眺める月はドクロめいてもいなく、ただ丸く明るかった
その時、部屋の窓を叩く音が聞こえた
ココア「えっ…………モリタさんかな?」
ココアは近寄り、窓を開けた
モスキート「フィーヒヒヒ! ドーモ、俺はモスキート!」
ココア「ひっ…………」
夜の街に、悲鳴が響いた
40:
その頃、時計塔の上で立っていたニンジャスレイヤー
そのニンジャ聴覚は、ココアの悲鳴を聞き逃さなかった!
ニンジャスレイヤー「…………!! ココア=サン……!」
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは時計塔から回転跳躍
恐るべき度で屋根から屋根へと飛び移り、悲鳴の聞こえた方角へと走っていく
急げ、ニンジャスレイヤー!
43:
ココア「ンアーッ!」
何処とも知れない廃屋
ココアを抱えたモスキートは、その廃屋に降り立った
モスキート「フィ……ヒヒ………、ここら辺でいいか……」
モスキートが抱えていたココアを降ろす
ココアはすぐさま床を這って、狭い部屋の角へ逃げる
ココア「アイエエエエ………………」
モスキート「フィーヒヒヒ! 怯える女子高生! カワイイ!」
ガスマスクの下はどんな顔になっているのか、想像もしたくもない笑い声をあげるモスキート
背中の汚染血液入りシリンダーが怪しく光る
モスキート「夜のランデヴー、楽しかっただろ? フィーヒヒヒ!!」
ココア「ひ、ひぃ……」
44:
モスキート「この針を君の女子高生ボディに刺して血を吸って、同時にこの汚染液を入れるんだ。 名付けて直結相互循環さ、いいだろう?」
モスキートはわざとらしく右手首の針とガスマスクについた針を見せる
なんとも恐ろしい様だ
ココア「や、やだ…………助け…………」
モスキート「こう怖がらなくてもいいだろ! 俺との楽しい夜なんだ! フィーヒヒヒ!」
ココア「嫌……!」
モスキートがジリジリとココアに近付く
ああ、もうダメなのか!
可憐な少女はモスキートの毒牙にかかり、哀れな最期を遂げてしまうのか?!
46:
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
モスキート「フィヒグワーッ!!??」
室内に赤黒の物体が飛び込み、凄まじいスピードでモスキートを蹴りでアンブッシュした!
モスキートは衝撃で廃屋の壁を突き破り落ちて、地面に叩きつけられた!
ニンジャスレイヤー「無事か、ココア=サン」
ココア「モリタさん……!!」
飛び込んできた赤黒の禍々しいニンジャ…………ニンジャスレイヤーは、壁をぶち破り落ちて行ったモスキートを見下ろす
モスキート「アバッ…………クソッ、シリンダーが全部壊れちまった…………フィヒ…………」
モスキートはまだ生きている
ダメージは大きいが、戦闘不能になる程ではない
48:
ニンジャスレイヤー「しぶとい下郎め」
ニンジャスレイヤーは廃屋から出ると、モスキートから少し離れた所に立った
ニンジャスレイヤー「ドーモ、モスキート=サン。 ニンジャスレイヤーです」
モスキート「アーッ痛い……アーッ…………」
モスキートは首をゴキゴキと鳴らす
ニンジャスレイヤー「アイサツしろ、モスキート=サン。 それかハイクを詠め」
モスキート「チッ…………ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。 モスキートです」
イクサに臨むニンジャにとって、アイサツは神聖不可侵の行為
古事記にもそう書かれている
アイサツはされれば、返さねばならない
49:
ニンジャスレイヤー「オヌシはマルノウチ・スゴイタカイビルの抗争の生き残りだったな」
モスキート「まだそれに拘っているのか、ネオサイタマの死神も哀れだな」
ニンジャスレイヤー「言葉は無用だ。 オヌシを殺す」
モスキート「フィ……やってみろ」
両者が構える
先に動いたのはモスキートだ!
接近し機敏な動きでニンジャスレイヤーを斜め上から襲う!
上からの左拳パンチだ!
モスキート「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはこれを右腕で受け止める!
追撃!
上からの右拳パンチだ!
モスキート「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはこれを左腕で受け止める!
50:
モスキート「かかったな!フィーヒヒヒ!」
ニンジャスレイヤー「なにっ!?」
モスキートはニンジャスレイヤーの腕を支えにし空中で一回転し、ニンジャスレイヤーの背後に自らの背後を向ける形で着地!
モスキート「イヤーッ!」
そのまま体を振り、なんと割れたシリンダーに残った僅かな汚染血液をニンジャスレイヤーめがけ振り撒いたのだ!!
ヤバレカバレ!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
しかしコンマ6秒後、ニンジャスレイヤーは振り返ると同時に右フックをモスキートの顔面に叩き込んでいた!
モスキート「グワーッ!?」
何が起こったのか!?
あのばら撒かれた危険な汚染血液は!?
51:
読者の皆さんの中に、ニンジャ動体視力を持っている方が居られたら、その方は見えたかも知れない
ニンジャスレイヤーが自らのマフラーめいたボロ布の一部を千切り、そのボロ布に全ての汚染血液一粒一粒を吸い込ませ瞬時に投げ捨てた瞬間を!
ゴウランガ!信じられぬニンジャ動体視力とニンジャ器用さ!
モスキート「そんな、馬鹿なっ…………」
モスキートはバック転で距離を取る
彼は、改めてこの殺戮者の放つ異常なまでの殺気とカラテのワザマエを思い知ったのだ
コワイ!
54:
ゼイゼイと荒い呼吸を繰り返しながら、モスキートはいかにしてニンジャスレイヤーを出し抜くか策を巡らせていた
ニンジャスレイヤー「どうした、来ぬのなら、こちらから行かせてもらう!!」
ニンジャスレイヤーが駆ける!
上体を伏したニンジャ走りである!
モスキート「クソッ! クソッ!」
モスキートは思考をやめ、目の前のニンジャスレイヤーを倒すことに集中した
モスキート「(あの顎を蹴り上げて仰け反った所をポン・パンチで突いて頭を鷲掴みにして投げ捨ててあああああああ!!!!)」
ニンジャスレイヤーが迫る!
モスキート「イヤーッ!」
モスキートはその顎を蹴りあげようとする、がしかし!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはそれを横に跳んで躱す!いとも簡単に!
55:
ニンジャスレイヤーはその空を切り裂いたマヌケな足を両腕で掴む
モスキート「や、やめろ!! ヤメローッ!」
ニンジャスレイヤー「潔くハイクを詠むか? 答えは聞いていない」
ニンジャスレイヤーは掴んだ足を持ち上げ、回転しながら振り回す!
ニンジャスレイヤー「オオオオオオオォォォォ!!!」
モスキート「ヤメローッ! ゴボボーッ!!」
ニンジャスレイヤーがタツマキめいて大回転!
モスキートは振り回されるばかりだ!更に嘔吐!
56:
ニンジャスレイヤーの回転は止まらない!
周囲の砂埃や色々なものを吸い込みながら、尚もスピードを上げる!
モスキート「ヤメアバババババ!!!!アババババババババ!!」
モスキートは既に何かを喋ることすらできない!
そしてその回転がタツマキを作り出した時!
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!!」
モスキート「ヤメローッ!!!」
ニンジャスレイヤーは天高く、モスキートを闇夜へと放り投げた!
高過ぎる!!
雲を突き抜け、モスキートは成層圏まで吹き飛ばされる!!!
57:
モスキートのニューロンには、これまで戦った仲間やザイバツのことが浮かんでいた
死の間際に見られるという、ソーマト・リコール現象だ
モスキートはニンジャスレイヤーに2度殺されるのだ
哀れ
そしてモスキートはゆっくりと地上へ落ちて行く
ニンジャスレイヤー「イイイイイィィィィィィィ………………」
地上ではニンジャスレイヤーが、上体を捻らせた中腰の姿勢で、力を溜めながらスリケンを構えている
体に縄めいた筋肉が浮かび上がる
これこそがチャドーの奥義、ツヨイ・スリケンの構え!!
やがて空の中から蚊めいたモスキートが落ちてくる
58:
死の間際、落下しながらモスキートは独り呟いた
誰にも聞かれることのない、ハイクを詠んだのだ
モスキート「女子高生、汚染直結、したかった」
ニンジャスレイヤー「ィィィ…………ヤアアァァァァァッッッ!!!」
ニンジャスレイヤーがスリケンを放つ!
凄まじい度で回転するスリケンは落下してくるモスキートの体を股間から頭部にかけ、真っ二つに切断した!
ナムアミダブツ!!
モスキート「サヨナラ!!」
モスキートは空中で爆発四散!
街が一瞬だけ、赤く照らされた……
60:
かくしてニンジャスレイヤーとモスキートの再戦は、ニンジャスレイヤーの圧勝に終わった
ニンジャスレイヤー「…………イヤーッ!」
跳躍し廃屋の中へ戻ると、ニンジャスレイヤーはココアを助け起こした
ニンジャスレイヤー「大丈夫か、ココア=サ…………」
ココアは眠っていた
何故このような状況で眠れるのかはわからないが、ニンジャスレイヤーはココアを抱き抱えて、夜の街へ飛び出した
ニンジャスレイヤー「イヤーッ!」
62:
翌朝
ココアは自分がベッドの上で眠っていることに気付いた
自室だ
ココア「ふぇ………あれ、昨日……えーっと…………そうだ、モリタさん!」
ココアはベッドから降りて、髪も整えないまま下へ降りて行った
チノ「あ、ココアさんおはようございます」
ココア「チノちゃん、モリタさんは!?」
チノ「さっき少し顔を見せて、お礼を行って何処かに行ってしまいましたよ」
ココア「ええー……お礼を言いたいのはこっちの方なのにー……」
チノ「また助けられたみたいですね。 ……しょうがないお姉ちゃんです」
ココア「モリタさん、どこ行っちゃったんだろ…………」
63:
その頃フジキドは、いよいよこの世界が自らのいた世界とは違うことに気付き始めていた
フジキド「……………………」
違う歴史、違う時代、違う地名、違う常識
自らがポータル空間の何らかの異常により、消え去った3割になったことを、フジキドは知った
3割のニンジャたちは、こうして他の世界へ飛ばされたのだ
しかし何故モスキートはこの世界に居た?
疑問は残るが、フジキドはその迷いは捨てることにした
何故なら、自分の体が0と1に還元されていっているからだ
フジキド「帰れるのか、私は…………」
指先から全身まで、全てがゆっくりと0と1に還元されていく
そしていつしか、フジキドの意識体はあのポータル空間へと戻って行った
64:
フジキド「一瞬の夢だった…………」
フジ01キドは呟いた
フジキド「本当10い間だったが、幸せ0101んの少11だが感じ取れた」
後ろ0101110ンクィジターが0101000110
フ0100ド「ありが010111………ココア1101ン」
フジキドの意識体はそうしてキョートへとたどり着くのであった
誰も知らなかった話
フジキドが語らなかった話
見知らぬ世界での体験は、そうして終わった
6

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