ティガレックス「オレ様とガキと壊れた世界」back

ティガレックス「オレ様とガキと壊れた世界」


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ティガは力が強くてアホだが良い奴ってイメージ
期待
10: 以下、
雨の日の捨てアイルーとか放っておけなさそう
11: ◆u47x.q7xbY 2015/09/01(火) 22:41:00.04 ID:ujDdzJZB0
ティガ「で、この辺じゃ見ねぇヤツだがどこから来たんだ?」
????「うみー」
ティガ「海?隣の大陸から渡ってきたのか」
????「おそらになにかとんでたからおいかけてきたのー」
ティガ「この辺で空飛ぶヤツっつったら結構いるぞ」
????「そしたらね、いなくなったの」
ティガ「見失ったのか」
????「うんー、それでねそれでね?しらないところにいたんだよーすごいでしょー」
ティガ「すごくはねぇだろ…ただ夢中になって気がつきゃ知らねぇ所まで来てただけだろ」
ティガ「ま、海からここまで来たってんなら逆辿りゃ帰れんだろ」
ティガ「じゃあな」ドスドス
????「まって、まって」ノソノソ
ティガ「…なについてきてんだ?」
????「あそんでー」
ティガ「帰ってから遊べよ…」
????「かえったらおっちゃんいないもーん」
ティガ「いや…オレ様じゃなくても帰りゃ仲間とかいるだろうがよ…」
????「でもかえったらおっちゃんいないよ?」
ティガ「だーかーらーオレ様である必要はないだろ!」
????「あーそーんーでー」ペト
ティガ「尻尾に張り付くな!」ブンブン
????「きゃっきゃっ」プランプラン
ティガ「喜んでんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」
12: ◆u47x.q7xbY 2015/09/01(火) 22:56:52.36 ID:ujDdzJZB0
????「あの…何かお困りですか?」
ティガ「あ?」
?????(´・ω・`;)トトコチャン ソノヒトニハ アマリカカワラナイホウガ…
ティガ「テメェら確かガノトトスとモノブロスだったけか」
翠トトス「そうです、それで騒いでいたようなので何かあったのかなと…」
ティガ「…見たことねぇヤツが入り込んでいてな」
????「んー」キョロキョロ
翠トトス「あ、この子って確か隣の大陸の…」
ティガ「あぁ、やっぱそうか」
ティガ「知ってんならテメェが連れて行ってやれ、泳げるのならなおさらだ」ヒョイ
????「わー」プラーン
翠トトス「でもわたし、向こうのヒトとあまり交流なくて…」
モノブロス(´・ω・`)ボクモ ムコウハシラナイナァ
モノブロス(´=ω=`)ドッチニシロ コワクテヒトリジャイケナイケド
ティガ「交流なんて関係ねぇだろ、適当に放り出しときゃいいんだよ」
翠トトス「でもご両親が心配してるかもしれないし、ちゃんとした場所に帰してあげなきゃ…」
ティガ「けっ、いい子ちゃんが!」
13: ◆u47x.q7xbY 2015/09/01(火) 23:21:20.54 ID:ujDdzJZB0
モノブロス(´・ω・`)ソレナラ シッテルヒトニ ソウダンシタラドウカナ
翠トトス「誰が知ってるんだろう?モノ兄さん知ってる?」
モノブロス(´>ω<`)ゴメン ワカラナイヤ
翠トトス「じゃあ…ティガさんでしたっけ?知ってますか?」
ティガ「何故オレ様にふるんだ…知るわけ…」
ティガ「…あぁ、そういえばコレがさっき何か飛んでるヤツ追いかけてきたとか言ってたか」
????「そうだよー」
翠トトス「えっと、そのヒトどういう見た目だったか分かる?」
????「んー…あかかったー」
翠トトス「赤?」
????「あとねあとね、しっぽがとげとげしてたー」
モノブロス(´・ω・`)モシカシタラ レウスクンカモ
ティガ「あのバカ兄妹の兄貴のほうか」
モノブロス(´・ω・`)アマリコノヘンコナイカラ ヨンデキタホウガヨサソウダネ
モノブロス(`・ω・´)チョットヨンデクルヨ(バッサバッサ)
翠トトス「あ…」
ティガ「…」
翠トトス「…」
翠トトス(ひとりだとちょっと話しづらい…)
14: ◆u47x.q7xbY 2015/09/01(火) 23:52:37.10 ID:ujDdzJZB0
翠トトス「あ、あの…」
????「おっちゃーん、またしっぽぶーんってしてー」
ティガ「あ?こうか?」ブンブン
????「きゃっきゃっ」
ティガ「何がそんなに楽しいんだか…」ブンブン
翠トトス「ティガさんって顔に似合わず優しいんですね」
ティガ「あぁ?ケンカ売ってんのか?!」
翠トトス「あれ?褒めたはずなんだけどなぁ」
ティガ「コイツ天然なのか…」
翠トトス「周りからちょっとぬけてるところがあるって言われてますが」
ティガ「どう考えてもちょっとじゃねぇだろ」
翠トトス「ところであの子はどこに?」
ティガ「バカか?さっきからオレ様の尻尾に張り付いているだろ……いねぇな」
ティガ「どこ行きやがった!?」
翠トトス「勢いあまって飛ばしちゃったとか?」
ティガ「それはありえねぇ…とは言えんな」ブンブンブン
翠トトス「水の音はしてないから陸にいるとは思いますけど…」
ティガ「くそが!面倒かけやがる!!」ドドドドド…
翠トトス「あ、行っちゃった…陸苦手だけどわたしも探してみよう」ドスドス
15: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 00:14:25.31 ID:MS/cBfBb0
 『 数分後 同場所 』
モノブロス(´・ω・`)ツレテキタヨー…アレ?イナイ(バッサバッサ ドスーン)
リオレウス「なぁ、ホントにティガの野郎が隣の大陸の子供保護してたのか?」
リオレウス「確かにさっきまで他の大陸行ってたけど海にゃ何もいなかったぜ」
リオレウス「それにアイツなら食う気かもしれんぞ?」
モノブロス(´・ω・`)ウン ボクモテッキリタベルノカトオモッテタ
リオレウス「アイツならやりかねんしなー」
リオレウス「しかしティガはともかくトト子までいないのはどうしてだ?」
モノブロス(´・ω・`;)ナニカアッタノカナ…
リオレウス「ちょっと空から探してみっか」バッサ
リオレウス「時間的にそんな遠くには行ってないだろ」
モノブロス(´・ω・`)ボクハココデマッテルヨ
リオレウス「おう、見つけたら戻ってくるわ!」
?????「にいちゃーーーーーーーーーん!!」ビューン
リオレウス「その声は……ぐはぁぁぁ!?」ドーン!
?????「あいだぁ!!」ボトリ
モノブロス(´・ω・`;)レイアチャンモキタンダネ…
16: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 00:37:27.90 ID:MS/cBfBb0
リオレウス「飛んでるヤツに突っ込んでくるバカがどこにいるんだ!」
リオレイア「だって兄ちゃんやっと帰ってきたと思ったらまた飛んでいったから!」
リオレウス「モノブーに呼ばれたからこっち来たんだっての!」
モノブロス(´>ω<`)ケンカハ ダメダヨー
???「今、空にレイアたんが見えた!!」ドドドドド
リオレウス「げ、さらにめんどくせぇのが来た…」
リオレイア「あーディア兄だぁ」
リオレウス「オレ探してくるから後頼んだぞモノブー」バッサバッサ ピュー
モノブロス(´@ω@`;)エー! ボクジャコノフタリ トメラレナイヨー
ディア「いよぉ!レウス飛んでったけど何かあったのか?」ズサー
モノブロス(´・ω・`)チョットコマッタコトガアッテネ…
リオレイア「ねぇねぇ、ちょっと背中に乗せてー」
ディア「なんで?」
リオレイア「走ったらあたしより早いっしょ?乗ったら楽しそうってずっと思ってたの!」
ディア「おう、いいぜ」
リオレイア「やた!しつれーしまーす!」バッサバッサ トスン
ディア「あーレイアたんのいいかほりーくんかくんか」
モノブロス(´=ω=`)ディアクンハ アイカワラズダナァ…
17: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 01:01:50.72 ID:MS/cBfBb0
ディア「じゃあ突っ走るから角でも持ってな」
リオレイア「はーい!じゃあ右行って右!」グイグイ
ディア「はいはい」ドスドスドスドスドス!
リオレイア「そこで素早く左っ!!」グンッ パキョン
リオレイア「あ゛」
モノブロスΣ(´○ω○`)!?
ディア「いっ…でぇぇぇぇぇぇぇ!?」ゴロゴロゴロ
リオレイア「あいた!?」ドサッ
ディア「オレの!?オレの自慢の角がぁぁぁ!?」ビクンビクン
ディア「昔折れたのがやっと生えそろったってのにぃ!?」
リオレイア「ご、ごめんね☆」
ディア「い、いや…レイアたんのせいじゃないさ…」
モノブロス(´・ω・`;)イヤイヤ ドウミテモ レイアチャンガオッテタヨ…
モノブロス(´=ω=`)レイアチャン モウディアクンニノルノキンシネ…
リオレイア「えー!?まだほんのちょっとしか乗ってないのに!!」
ディア(あの調子だと両方なくなっちまいそうだったわけで…)
ディア「悪いなモノ」
モノブロス(´・ω・`)ウン リョウホウナクナルノハサスガニイヤデショ
ディア「さすが持つべきものは従兄弟だな!」バシバシ
モノブロス(´・ω・`;)イタイヨ ディアクン…
ディア「で、何を困ってたんだ?」
モノブロス(´・ω・`)エトネ トナリノタイリクノコガ マヨイコンデキタミタイデ…
ディア「はぁ?どんなヤツよ?」
ディア「オレも一時期向こう行ってたからある程度なら分かるぞ」
モノブロスΣ(´○ω○`)ソウイエバソウダッタ!!
モノブロス(´=ω=`)ワザワザ レウスクンツレテクルヒツヨウナカッタジャン…
ディア「それでソイツの詳細は?」
モノブロス(´・ω・`)アノネ…
19: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 22:29:30.16 ID:MS/cBfBb0
 『 密林 』
ティガ「どこにもいねぇじゃねぇか!」
ティガ「いつの間にか密林まで来ちまってるしよぉ!」
ザザミ(貝がおいしい)ヒョイ パクパク
ティガ「おいそこのカニぃ!!ちっこくて黄色い体したヤツ見てないかぁ?!」
ザザミ(そんなのはいなかった)フルフル
ティガ「そうか、もし見つけてもとって食うんじゃねぇぞ!」
ザザミ(とって食べる気なのはそっちじゃ?)
ティガ「見かけたらとっ捕まえておけよ!いいな?!」ドドドドド
ザザミ(いいけど…もう行っちゃった)
ザザミ(ま、いいや、食事の続き)ヒョイヒョイ パクパク
ティガ「このオレ様を走り回らせやがって!あのガキがぁ!」
ティガ「洞窟の中も見てみるか」ゴソゴソ
ゲリョス「!?」
ティガ「きったねぇツラした鳥だけか」
ゲリョス「!!」ブンブン…ピカーン!
ティガ「ぐお!?目がぁぁぁぁぁ!!なんだよくそがぁぁぁぁぁ?!」ゴロゴロゴロ
ティガ「どこだおらぁ!!」ブゥン
ゲリョス「?!」バキャン!
ゲリョス「!!」バッサバッサ
ティガ「飛んだ音か!?逃げんなおらぁ!ぶち殺すぞゲスがぁぁぁぁぁ!!」ブンブン
ティガ「……音が離れていきやがった」
ティガ「なかなか視界が戻らねぇ…」
ティガ「よく考えりゃいきなり知らねぇヤツと遭遇したらああいう反応するわな」
ティガ「でもさっきのカニはまったく動じなかったが…」
20: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 22:54:30.95 ID:MS/cBfBb0
ティガ「お?やっと見えるようになったし行くか」ドスドス
翠トトス「あ、ここにいたんですね」ヒョコ
ティガ「あぁ?なんでテメェまでこんな所にいやがる」
翠トトス「わたしもあの子探してて…」
翠トトス「ザザミさんからティガさんが通っていったって聞いたのでこっちかなと」
ティガ「ここにはいねぇよ」
翠トトス「そうですか…どこ行ったんだろう?泣いてなきゃいいけど…」
ティガ「まったく知らねぇガキの心配なんかよくする気になるな」
翠トトス「いつでもどんなヒトにも優しくありたいんです」
翠トトス「お兄ちゃんみたいに…」
ティガ「兄貴?そういえば全然見なくなったが人間にでも狩られたか?」
翠トトス「ここじゃないけど別の場所でやられたらしいです」
翠トトス「もう会えないんだと知った時はしばらく泣いたままました…」
ティガ「そうか」
ティガ「オレ様にも兄弟はいたからまぁ気持ちは分からんでもねぇ」
翠トトス「そのご兄弟も人間に?」
ティガ「あぁ、雪山でポポ食いに行ってる時に襲われて逝っちまったよ」
ティガ「たまたまアイツだけで行ったせいだったのかもな…」
ティガ「って、何でこんな話をしてるんだ!!」
翠トトス「あの子そんなに遠くまで行ったのかな…」
ティガ「反対側だったのかもしれないぜ」
翠トトス「わたし旧密林の方行ってみます」ドスドス
ティガ「じゃあオレ様は樹海にでも行ってみっか」
ティガ「あそこにゃオレ様が言うのもあれだが容赦ない奴らばかり住んでやがるからな」
ティガ「ま、そこまでの行動力があのガキにあるかは知らねぇが…なっ!!」ダンッ バサッ ピュー
21: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 23:22:20.75 ID:MS/cBfBb0
 『 火山 上空 』
リオレウス「こっちにはさすがに来てないか…」バッサバッサ
バサルモス「ママーお空に何かいるよー」
黒グラビ「ふーん…よく見てなさいね?」コォォォ
リオレウス「あ、グラビ親子いるじゃん…って!?」
リオレウス「緊急回避ぃぃぃぃぃ?!」ギュォォォ!
 ビシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
黒グラビ「…ちっ、避けたか」ボワッ ブルブル
黒グラビ「こうやって熱線は撃つのよ、ちゃんと覚えた?」
バサルモス「はーい」
リオレウス「おい!殺す気かヤンママ!!」
黒グラビ「どうせあんたなら避けると思ったから撃ったのよ」
リオレウス「だからってただ飛んでるヤツ的にする必要性?!」
黒グラビ「うるさい小僧ね」
リオレウス「っとそんな事よりあんたらこの辺に見慣れない子供来なかった?」
黒グラビ「見てないわ、ねぇ坊や?」
バサルモス「うん、赤くてちっさいえらそうなトサカならさっき撥ね飛ばしたけどねー?」
リオレウス「憐れドスイーオス」
リオレウス「見てないならいいや、そんじゃ急ぐから!」バッサバッサ
黒グラビ「ほら坊や、的が飛んだわよ?」
バサルモス「あの兄ちゃんにビームしていいの?」コォォォ ポヒュン
リオレウス「いいわけないだろ!?相変わらず無茶苦茶だなあんたら!!」ピューン
黒グラビ「あーあ、いつも律儀にツッコミ入れてくれるからアイツは楽しいわ」
バサルモス「そうだねー」
22: ◆u47x.q7xbY 2015/09/02(水) 23:54:29.42 ID:MS/cBfBb0
ディア「おう!姐さんちっす!!」ドドド ズサー
黒グラビ「あら、ディアじゃないの」
ディア「もしかしてレウスこっち来てたりしてました?」
黒グラビ「今さっき飛んで行ったばかりよ、何でも急いでるって」
ディア「あちゃー行き違いしちまったかぁ」
ディア「オレも急いでるんで失礼しやす!」ズドドドド
黒グラビ「何だか荒だたしい子ばかりね」
バサルモス「ママーお腹すいたよ」
黒グラビ「それじゃそろそろ食事にしましょうか、寝てるパパの所へ行きましょうね」
バサルモス「はーい」
………
ヴォルガノス(゚д゚) ザパァン
ヴォルガノス(゚д゚ )≡( ゚д゚) キョロキョロ
ヴォルガノス「何かいたような気配が…」
ヴォルガノス「気のせいだったかぁ…」
ヴォルガノス「誰か遊びに来ないかな…暇だぞぉ」ドプン
23: 以下、
ヴォルガノスの顔文字で笑った
にてるな
24: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 00:24:15.76 ID:vvCSkVlU0
 『 樹海と森丘の境界 』
ディア「ん?」ズドドド
????「あぅぅ…どこここー」ペタペタ
ディア「おいおい、いたじゃねぇか」ズサー
ディア「もうちょいで樹海入っちまうところだったぞ…」
ディア「おい、そこのガキンチョ」
????「!?」ビクッ
ディア「そっちは行くと危険だ、これ以上進むな」
????「ぴっ…」
ディア「は?」
????「ぴえぇぇぇぇぇぇ!!」
ディア「ちょ、何で泣くんだよ!?何もしてないがな!!」
ティガ「やっと見つけたぞガキィ!!」ドスドス
ディア「げ」
ティガ「勝手にどこか行きやがって…あ?なに泣いてんだおい」
????「ぐす…おっちゃーん!」ペタペタ ギュー
ディア「何でコイツに懐いてるのにオレにはあんな反応なんだ!納得いかねぇ!!」
25: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 01:06:30.67 ID:vvCSkVlU0
ティガ「あぁ?誰かと思えばウンコブロスじゃねぇか」
ディア「食い意地だけのゴミレックスが!やるんか?お?」ザッザッ
ティガ「今度こそケリつけっぞゴルァ!!」ガチンガチン
?????「ケンカやめなよ」ビターンビターン
ティガ「うおぉ!?なんだなんだ!?」
ディア「どこかからものすごい風圧が!?」
?????「子供の前でケンカはいけない」
ティガ「出てこいや!邪魔しやがってぶち殺すぞ?!」ブンブン
?????「しょうがないな」ブワァァァァ
ティガ「おぇぇ!?なんだこれ…力が…はいら…ねぇ…」ドサリ
ディア「この霞がかかったような空気…あんたまさか…」
?????「仲良くしなきゃダメだよ――」タンッ
ティガ「くそ…が…」
ディア「オオナズチ…初めて会ったわ」
ディア「普段からまったく姿表さないんだよな」
????「おっちゃんどうしたの?ぽんぽんいたいの?」
ディア「多分疲労…空腹になってるだけだ」
????「ひぅっ!?」ビクッ
ディア「いや…だから何でオレが話しかけるとそんな怯えるんだ…」
ディア「ちょっと待ってろ」ドスドス
????「おっちゃんおっちゃん」グイグイ
ティガ「腹が…へった…」グゥゥゥ
27: 以下、
相変わらず擬音だけでモンスターの動作が目に浮かぶ
オオナズチはあんなナリしてまともな良いやつ?
28: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 22:42:32.30 ID:vvCSkVlU0
ティガ「くはーっ!やっと動けるようになったぜ!」ガツガツ
ディア「面倒かけさせやがって」
ティガ「あぁ?やっぱここで死にたいようだなぁ?!」
ディア「やめろ、今はそれどころじゃないだろ」
ティガ「さっきケンカ売ってきたのは忘れてねぇぞテメェ!」
ディア「さっきは熱くなり過ぎてたんだよ」
ディア「大体、その子供はどうするんだ?」
ティガ「なんでテメェがんなこと言うんだ?」
ディア「モノから話聞いたんだよ、オレはその子供がどこのヤツか知ってる」
ディア「ロアルドロスっていう水獣と呼ばれるヤツの子供のルドロスというヤツだ」
ティガ「それを教えてどうする?」
ディア「帰してやれ」
ディア「見つけてしまったからには最後まで面倒見てやれよ」
ティガ「テメェに指図される筋合いはねぇよ!」
ティガ「知ってんならテメェが連れてけや!」
ディア「それでもよかったが何故か怖がるからな…」
ルドロス「…」プルプル
29: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 23:08:15.89 ID:vvCSkVlU0
ティガ「はっはぁ!お子ちゃまのほうが役立つのはどっちか分かってんだろうなぁ!」
ディア「なら連れて行ってやれよ、役に立つティガさんよぉ」
ティガ「知るか、オレ様には関係な――」
????「はっ!!」ビュゥ グルン
ティガ「げへ!?」バチーン!
????「話は聞かせてもらった」スタッ
????「迷子ぐらい連れて行けよ、それでも絶対強者か?」
ティガ「ガルルガぁ…オレ様にサマーソルトぶち込むたぁ覚悟はできてんだろうなぁ?!」
ガルルガ「そうやって大事な事から目を背けるのは良くない」
ガルルガ「なぁ?ディア」
ディア「そうだな、ケンカは後でもできる」
ディア「ひとりがイヤだってんならオレもついていこう」
ティガ「怖がられてんのにか?」
ディア「お前が傍にいりゃ大丈夫だろ」
ティガ「ちっ…だからオレ様は行かねぇと…」
ガルルガ「何ならこのメンバーで行くか?」
ティガ「はぁ!?マジで言ってんのか!?」
ガルルガ「いたって真面目だが?向こうを一度でいいから見てみたかったという理由もあるが」
ディア「ガルルガよぉ、とりあえずこの子の心配をしている者達がいるんだ」
ディア「一度顔を見せてからでいいか?」
ガルルガ「かまわない、どこにいるんだ?」
ディア「砂漠の湖の所だ」
ガルルガ「了解だ、行くぞティガ」バッサ
ティガ「わぁったよ!行きゃいいんだろ!」グイッ ドドドドド
ルドロス「きゃっきゃ」プラーン
30: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 23:29:53.40 ID:vvCSkVlU0
 『 砂漠 外の湖前 』
翠トトス「それじゃあティガさん達で隣の大陸まで?」
ティガ「けっ」プイッ
ディア「そういうことだな」
モノブロス(´・ω・`)ナニカアッテモ ムコウデメイワクカケチャダメダヨ
ディア「お前はオカンか!場ぐらいわきまえるわ!」
リオレウス「結局オレって、何のために呼ばれたんだ…」
モノブロス(´>ω<`;)ゴメンネ レウスクン
リオレイア「まぁいいじゃん、兄ちゃんはアタシと遊べば!」
リオレウス「何でだよ!さっきから飛びっぱで疲れてんだよ!」
リオレイア「知るかぁぁぁぁぁぁ!!遊べぇぇぇぇぇ!!」
ガルルガ「いつもながらやかましい兄妹だな」
ディアブロス「それじゃ行くか」バッサバッサ
ガルルガ「この子はこっちで連れて行く」ヒョイ
ガルルガ「背中で大人しくしてるんだぞ?」バッサバッサ
ルドロス「うんー」
31: ◆u47x.q7xbY 2015/09/03(木) 23:52:09.21 ID:vvCSkVlU0
ティガ「おい待てゴルァ!」
ティガ「オレ様はどうやって行けと言うんだ!?長時間飛んでられんぞ!?」
ディア「高い所から飛べばどうだ?雪山の頂上からとか」
ディア「役立つティガさん(笑)ならできるだろ?」ニヤニヤ
ティガ「飛べるかアホぉ!?」
ガルルガ「滑空でしか飛べないとは残念なヤツだ」
ティガ「うるせぇ!走れたら生きていけんだよ!?」
ガルルガ「どうにかして来てくれ、先に行っている」ピューン…
ティガ「マジで置いていきやがった!?くっそがぁぁぁ!!」
翠トトス「あの…向こうまでならわたしが運びましょうか?」
ティガ「あん?お前みたいな小娘がオレ様を運べるのか?」
翠トトス「陸は無理ですけど水中なら得意ですので」
ティガ「そうか…頼むわ」
翠トトス「はい!」
32: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 00:16:00.13 ID:pJOQnlrW0
 『 海上 水没林前 』
翠トトス「もうすぐ隣の大陸に着きます」ザザザ
ティガ「見たら分かるわ」
ティガ「しっかしなんだかウチん所より禍々しいな」
翠トトス「おかしいですね…前はもっと綺麗で広大な所だったはずなのに…」
ティガ「何かいやがるぞ!」
翠トトス「あれはフロギィ一族ですね、少々荒っぽい種族で…」
フロギィ「ガァァァ!!シャァァァ!!」ガッシュガッシュ!ブチブチィ
アプトノス「――」ビクンビクン
ティガ「…あれが少々か?」
翠トトス「何だか様子がおかしいです…」
フロギィ「ギョギョギョギョ…」クルリ
ティガ「目がイッちまってんじゃねぇか!」
ティガ「オレ様に気づいたようだな…やる気かゴルァ?!」ダン
翠トトス「あ、あの…わたしの背中であまり動かないでくださいよぉ…」
ティガ「お前そのまま帰れや」
ティガ「アイツら先に来てるはずなのに見あたんねぇし、何かおかしい」
翠トトス「おかしいのは分かりますが…でも…」
ティガ「無茶するのはオレ様だけで十分なんだよ!」ダンッ
翠トトス「うわっ!?ティガさん!!」
ティガ「おらぁ!チビがどけやぁぁぁ!!」ドドドドド
フロギィ「ギィ!?」ドガドガッ! ズサー
翠トトス「大丈夫かなぁ…戻ったら誰かに相談してみよう…」ザザザ
33: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 00:34:03.16 ID:pJOQnlrW0
 『 孤島 上空 』
ディア「なぁ、ガルルガ」バッサバッサ
ガルルガ「ん?」バッサバッサ
ディア「この大陸なんだが…」
ディア「今上空から見ている限りだが…様子がおかしい」
ガルルガ「おかしいとは?」
ルドロス「んにゅ…」コックリコックリ
ディア「前来た時はこんな気色悪い景色じゃなかったんだよ」
ディア「向こうと同じ落ち着いた場所だったんだ」
ガルルガ「ならこれは?」
ディア「分かんねぇ…何があって景色が一変しちまったんだろうな…」
ガルルガ「ひとまずあの丘あたりで降りるか」ヒュー スタッ
ルドロス「ん…」
ガルルガ「着いたぞ、降りるんだ」ユサユサ
ルドロス「ふぁ〜い」ズリズリ
ディア「なぁ、この場所に覚えはないか?」
ルドロス「!?」ビクッ
ディア「だからどうしてだよ…」イジイジ
ガルルガ「その図体でいじけるな、お前の顔が怖いんだろう」
ディア「はっきり言うなよ!泣くぞ?!」
34: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 01:09:34.16 ID:pJOQnlrW0
ガルルガ「この辺は来たことある場所じゃないか?」
ルドロス「んー…」キョロキョロ
ルドロス「なんだかしってるきがするけどちがうー」
ガルルガ「それは単に忘れているだけではないのか?」
ルドロス「ちゃんとおぼえてるよー」
ルドロス「なんかね、ちがうのー」
ディア「知ってる場所なのに違うてぇのはやっぱ間違いないな」
?????「ピェェェェェ!!」バッサバッサ ストッ
ディア「お、アイツは…!」
ガルルガ「知り合いか?」
ディア「あぁ、そこまで付き合いはねぇけど砂原で時々会ってたヤツだわ」
ディア「よぉ、クルペッコ」
クルペッコ「?」クルリ
クルペッコ「オゥオゥオゥオゥオゥ♪」
ガルルガ「なんだ?」
ルドロス「へんなこえー」
ディア「いや…こいつぁ…」
39: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 22:09:39.62 ID:pJOQnlrW0
ジャギィ達「ギィ!ギィ!」トトト
ガルルガ「小型の奴らに囲まれたな…」
ディア「何でコレら呼んだんだよクルペッ――」
クルペッコ「ピェェェ!」バタバタバタ
ディア「おいおい…何だよそのえらい濁った目はよぉ…」
ガルルガ「来るぞ!?」
ディア「ちぃ!?」ザッ
ジャギィ達「ギィィィ!!」ダッ
ディア「おらぁ!!」ブゥン
ジャギィ達「ギャァァァ!?」ヒューン ドサドサ
ディア「何が起こってるんだよ!!」
ガルルガ「ふっ…!数が多すぎる、ここを離れるぞディア!」ヒュン
ジャギィ「ゲェ!?」バシン!
ルドロス「こわいよー」
ガルルガ「大人しくしてな!」ガシッ バサッ
ディア「その先の崖から飛び降りるか?!」ドドド
ガルルガ「いいだろう!!」ヒューン
ディア「じゃあなクルペッコ!」ダッ ヒューン
クルペッコ「クルルルルル…」
40: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 22:37:08.48 ID:pJOQnlrW0
 『 水没林 奥地 』
ティガ「これで最後じゃゴルァ!!」ガシュッ
フロギィ「クェェェ…」ドサッ
ティガ「けっ、雑魚がオレ様にたてついてただで済むとでも思ったか」
 ドドドドドドド…
ティガ「なんだ?まだいやがんのかよ!?」
ドスフロギィ「ガァァァァァ!!オゥオゥオゥ!!」
ティガ「チビぃのに囲まれてボスらしきヤツがきやがったか?!」
フロギィ「ゲェェ!」ガサガサ
フロギィ「ゲッゲッ!」トトト
ティガ「おい…おいおいおい…数が多すぎんじゃねぇかこれは…」
ティガ「だが!ボスぶちのめしゃぁあいいだけだろ!!」ドドドドド
ドスフロギィ「ブハッ!」ボワァァァ
ティガ「ぐっ…毒ブレスだとぉ!?」
フロギィ「ペッ」ヒュッヒュッ
ティガ「テメッ!?その液も毒か…ぐぅ…!?」ビチャ ドプッ
ドスフロギィ「ゥエェェェイ!!」ダッ
ティガ「ぐおっ!?」ドガッ! ズサー
フロギィ「ギャッギャッ」ジリジリ
ティガ「テメェら…この程度でオレ様が逃げるとでも思ってるのか!!」ムクリ グルン
フロギィ「ギャァァァァ!?」バチーン!
ティガ「くそが…毒が目に入って視界が…」フラフラ ドプドプッ
41: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 23:01:25.51 ID:pJOQnlrW0
 「なんてザマしてる、貴様のような男が」
ティガ「誰だオラァ!?」
???「…」ザッ
ドスフロギィ「ゲェ?」
???「失せろ、毒狗竜」ブンッ ビターン!!
フロギィ「ギャッ!?」
ドスフロギィ「ガァッ!!」ガブッ
???「遅い」シュタッ ブゥン
ドスフロギィ「グエェ!?」バキャ!! ドサリ
???「逃げるぞ」ガシッ ダダダッ
ティガ「うぉっ?!」
………………
ティガ「くそが…」フラフラ
???「動けるか?」
ティガ「前が見にくいだけだ」
???「ならそこの水中にある草を食ってこい」
???「毒はそれで直るだろう」グイ
ティガ「おま…!?」ドパーン!!
ティガ(何モンか知らねぇが突き落としやがった!!)
ティガ(アイツの事は気になるが今は言われたとおり草を食うか…)
ティガ(これか?まっず!?)ブチッ シャクシャク
ティガ(お?体がかなり楽になった)
ティガ(しゃあねぇ、礼ぐらい言ってやるか)ザバザバ
ティガ「ぷはっ…って、いねぇじゃねぇか!?」ザパン
???「勇敢と無謀は違う」
???「最強を名乗るつもりならもう少し状況を読む事だな」ヒュッ
ティガ「どこだ!?出てこいや!!」
ティガ「くそ…誰だったんだアイツ…」
ティガ「何かオレ様を知ってる風だったな」
ティガ「とりあえずアイツら探すか」ドスドス
42: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 23:26:17.77 ID:pJOQnlrW0
 『 砂原 砂漠地帯 』
ディア「この辺まで来たら大丈夫か…?」
ガルルガ「ここが砂原という場所か」
ルドロス「ひろーい」
ディア「あぁ、こっち着てた時のオレのテリトリーだった場所よぉ」
ディア「とりあえずサボテン食いに行こう」ドスドス
ガルルガ「待て…」
ディア「オレぁ腹へってんだ!止めるなよ?」
ガルルガ「フリーダムか貴様…この状況でよく飯を優先させられるものだ…」
ディア「ここから南行った所に広い洞窟あるからそこで休んでいてくれ」
ディア「何も入ってこないだろうから安全だ…多分!」ドドド…
ガルルガ「あ、おいっ!!」
ルドロス「いっちゃった」
ガルルガ「多分…ね、ったく…」
ガルルガ「お前は腹へっていないのか?」
ルドロス「だいじょうぶー」
ガルルガ「そうか…じゃあ洞窟とやらに行っておくか」
ルドロス「うんー」
ガルルガ(この辺もなにやら様子が変だが原因は何なのだろうな…)
43: ◆u47x.q7xbY 2015/09/04(金) 23:53:13.95 ID:pJOQnlrW0
 『 砂原 サボテン群生地 』
ディア「サボテンうめぇ!」ボリボリ
ディア「このチクチク感と水分がたまらねぇな!」シャクシャク
デルクス「…」ジー
ディア「こっちみんな」
ハプルボッカ「…」フシューフシュー
ディア「テメェもか、鼻が丸見えだハプル」
ハプル「サーセン」ザパン
ディア「お前は正常なの?」
ハプル「ボクっすか?」
ディア「お前以外誰がいるよ」
ディア「明らかに前と景色が違ってるだろ、この辺り」
ハプル「それがボクにもさっぱりなんですわ」
ハプル「ジャギィ一家もえらい狂ったように走り回ってたし」
ディア「そうなるまで何か変わった事はなかったか?何でもいい」
ハプル「うーん…あまり自信ないですけど」
ハプル「少し前に強い光を見ましたわ」
ディア「光?」
ハプル「それから周りの連中がおかしくなりはじめた気がしますね」
ディア「そうか…本当にお前はおかしくなってないんだな?」
ハプル「はいっす、デルクス達も大丈夫みたいですね」
デルクス「ひゃほー!大丈夫ー!」バビョーン
ディア「分かった、さんきゅな」
ハプル「何かあったら呼んでくださいな、いつでも手伝いますんで」ドプン
ディア「おう!」
ディア「何があったかは知らないが謎の光が原因だという事が分かっただけで十分か」
ディア「ガルルガん所に戻ろう」
ディア「っと、思ったけどもうちょっとサボテン食お」ボリボリ
デルクス「いいのかなー?それでいいのかなー?」
44: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 00:14:00.15 ID:Tj7d1ji+0
 『 砂原 洞窟内 』
ガルルガ「遅い…」イライラ
ルドロス「これかたーい」ガリガリ
ガルルガ「それは食い物じゃないぞ、鉱石だ」
ルドロス「ほねみたいだったもーん、ぴかぴかだしー」
ガルルガ「興味を持つのはいいが何でも口に入れるな…」
 ドスドスドスッ!
ガルルガ「…静かに!何か近づいてくる」
ルドロス「んむ?」
ガルルガ(ディアだと反対側から来るはずだからコイツは…)
?????「ブォォォ…」ドスドスドス
ガルルガ「チビ!ワタシから離れるな!!」
ルドロス「う、うん」
ガルルガ「貴様は何者だ?」ザッ
?????「…」ブルンブルンブルン
ガルルガ「うっ!?これは…泥?」ビチャビチャ
ガルルガ「どうやらさっきの鳥竜と同じで話が通じてないようだな」ザッ
?????「ブォォッ!!」ドドドドド!
ガルルガ「突進か!だがその程度かわせ…うっ!?」ズシ…
ガルルガ(体が重い!まさかさっきの泥が動きを封じてるのか!?)
ガルルガ「くそっ!チビ許せ!!」ドンッ
ルドロス「あうっ」ドテッ
ガルルガ「くぁ!?」ドガァ! ズサー
45: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 00:34:05.62 ID:Tj7d1ji+0
?????「ブゥゥゥ…」グルン
ガルルガ(図体のわりに機動性が高いな…動きが封じられたままだとまずい…)
ガルルガ「くらえっ!!」ボボボゥッ!!
?????「!!」ジュッ…
ガルルガ「泥が邪魔でまともに火球が肉体に通ってなさそうだな…」
?????「ブォォォォ!!」ドシンドシン
ガルルガ「くっ…どうする!?」
 ドパァァァァァァァァン!!
?????「ブォ!?」
ディア「おらぁ!吹き飛べやぁぁぁぁぁ!!」ブォン
?????「ブェェェェ!?」ドガァ!ゴロゴロ
ディア「大丈夫か?」
ガルルガ「見てのとおり無事とは言いがたいが…」ベチョ
ディア「オレが相手するからその泥除けてな」ザッザッ
ルドロス「おみずかけるよー」プッ パシャン
ガルルガ「おぉ、ありがたい」ドロォ
ディアブロス「テメェまで何でそんな濁った目ぇしてやがるんだ、ボルボロスよぉ?」
ボルボロス「ブォォォォォ!!」ドシンドシン
ディアブロス「ドタマカチ割られたくなきゃ大人しく寝てろ!」ズドドドド
47: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 22:23:33.37 ID:Tj7d1ji+0
 『 孤島 水辺 』
ティガ「妙なトコまで来ちまったが…」
ティガ「アイツらどこにいやがるんだよ!」
ジャギィ「ギィ!ギィ!」ウロウロ
ティガ「それにさっきのとまた違うヤツらが寄ってきてるしよぉ」
ティガ「うぜぇんだよくそがっ!!」シャッ!
ジャギィ「ピィィィ…」ベシャ
ジャギィノス「ギィ!」
ティガ「キリがねぇ!!どこか別の道から行くか」ドドド
ティガ「って、行き止まりじゃねぇかよ!?オレ様は泳げねぇっての!!」キキーッ
ティガ「こっち来るんじゃねぇぇぇぇぇ!!」ゴァッ!!
ジャギィ「ギィ!」ドッ ズサー
ジャギィノス「グェッグェッ!」ムクリ
ティガ「雑魚が…オレ様の咆哮でもビビりやしねぇ…」
ティガ「全殺しにするしかねぇか?!」ザッ ガチンガチン
 ザパァァァァァァン!!
??????「…」ズシャン
ティガ「なんだぁ!?」
48: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 22:41:51.93 ID:Tj7d1ji+0
??????「寝ていろジャギィ共」パリッ
 バチバチバチバチバチィィィ!!
ジャギィ達「ギャァァァス!」ドサドサドサ
ティガ「全身から電撃だと…フルフルみたいなヤツだな」
??????「フルフル?何の事か分からないがここは危険だ」
??????「もう少し奥へ行こう」タッ ザブン!
ティガ「水の中をどう行けと?!オレ様は水棲じゃねぇんだぞ!!」
??????「所々に水面から突き出ている岩を伝って来てくれ」
??????「さっきの身体能力見ていたらそれぐらいはできると思ったのだが?」
ティガ「無茶言いやがるな、おい!」
ティガ「でも雑魚相手するのも面倒だ!おらぁ!」ダッ 
49: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 23:18:26.32 ID:Tj7d1ji+0
 『 孤島 奥地 』
ティガ「こんな所に色んなヤツが集まってやがるぜ」
??????「ここは現在、避難所としての役割を果たしているのだ」
??????「君は隣の大陸から来た者だな?」
ティガ「おう、こっちのガキがウチの方に迷い込んできやがったから連れてきたんだ」
??????「もしやロアルドロスの子か?!ヤツが今も必死に探している」
ティガ「そいやディアのヤロウがそんなこと言ってた気がしたわ」
??????「それでその子は?」
ティガ「他のヤツらの方にいるが多分無事だろ」
ティガ「弱い奴らじゃねぇからその内この辺来るんじゃね?」
??????「それはよかった」
??????「ロアルドロスが戻ってきたら知らせておかなければな」
ラギアクルス「挨拶が遅れた、私は海竜ラギアクルス」
ラギアクルス「皆の希望により全体を統率をまかされている者だ」
ティガ「オレ様は轟竜ティガレックスってんだ」
ティガ「で、他のヤツも言ってたがここが明らかに変らしいが?」
ラギア「あぁ、私にも分からないんだ…」
ラギア「水上に突然渦が発生したのだが、幸い誰も巻き込まれたりはしなかった」
ラギア「だがその後、消えた渦の近辺から光が瞬いて陸上が徐々に侵食されていったのだ」
ラギア「その侵食は地形はおろか、生き物まで汚染していった」
ティガ「それであんなに狂ったように暴れまわってんのか」
ラギア「おそらくはな」
50: ◆u47x.q7xbY 2015/09/05(土) 23:43:36.74 ID:Tj7d1ji+0
ティガ「じゃあテメェやここにいるヤツらはどうして何もなっていないんだ?」
ラギア「詳しくは分からないが…」
ラギア「水中や地中に入っている者には影響を与えない可能性が高い」
ラギア「砂原のハプルボッカ達も我々と同じく無事だったらしいからな」
ティガ「ふぅん」
ラギア「私はこれから侵食された原因を探るため大陸中を調査に行かなければならない」ザッザッ
ラギア「その仲間とやらを見つけ次第ここから出ることを強くお勧めする」
ラギア「今、この大陸はあまりにも危険だ」
ティガ「…」
ラギア「それまでここにいるといい、ではな」ザパン
ティガ「おう待てや、オレ様も連れてけや」
ラギア「しかし…色々と危険が付きまとうぞ?」
ティガ「危険?ハハッ!オレ様にそんなもの通じねぇよ!軽くはねっ返してやるぜ!」
ティガ「どうせ他のヤツ捜さにゃならんからついでだ」
ラギア「…すごい自信だな、いいだろう」
ラギア「来てくれ、凍土へ行く」
ティガ「おうよ!」
51: ◆u47x.q7xbY 2015/09/06(日) 00:23:30.05 ID:FmqPBy200
 『 凍土 』
ラギア「着いたが寒さは平気なのか?」
ティガ「へっ、普段から雪山と砂漠はオレ様のテリトリーよぉ」
ラギア「つまり環境の変化には強いんだな」
ラギア「さて、この辺りも侵食がひどいようだが…」
ティガ「なぁ、そこいらにえらい小型の頭やら足の千切れたのが落ちているのはなんだ?」
ラギア「む?……これは!?」
ラギア「まずい事になった…急いでここを離れるぞ!!」
ティガ「何があったってんだ?」
ラギア「この地方の奥深くにとある獣竜が隠れているのだが…」
ラギア「ソイツが表に出てきているらしい」
ティガ「それがどうまずいんだよ?その程度力でねじ伏せりゃいいんじゃねぇの」
ラギア「ヤツの名は恐暴竜イビルジョー」
ラギア「空腹になると誰であろうと見境なしに捕食しようとする」
ラギア「我々の生態すらも脅かす危険性がある生物だ」
ティガ「そんなにやべぇヤツなのかよ?」
ラギア「多くの仲間が犠牲になったのをこの目で見てきた」
ラギア「だがそれも先代のイビルジョーの所業だったんだが」
ラギア「今のヤツはその中でも温厚なヤツでな」
ラギア「空腹になると木だろうが鉱石だろうが食って落ち着かせようとしていたほどだ」
ラギア「あまり辛そうだったので人間のところから空腹にならない石とやらを拝借したのだ」
ラギア「それを身に着けさせていたおかげで今まで普通に過ごしていられたようだが…」
ティガ「もしかして侵食ってヤツのせいでその石ってのが意味なくなってんのか」
ラギア「断言はできんがおそらくそうだろうな…」
52: ◆u47x.q7xbY 2015/09/06(日) 22:43:24.54 ID:FmqPBy200
ラギア「飢餓時のヤツほど危険なものはない、迷わず逃げるべきだ」
ティガ「まぁそう言うのならオレ様も関わらねぇけどよぉ…」
ラギア「あの場所にすら侵食の魔の手がたどり着いてたとは思わなかった…」
ティガ「じゃあとっとと別の場所行こうぜ」
ラギア「あぁ」
 ゴォォォォォォウ!!
ティガ「何か吠えてやがるが、早お出ましかぁ?」
ラギア「いや、あの咆哮は…避けろ!!」ドスッ
ティガ「でっ!?何しやが…」ズシャ-
?????「シャァァァァ!!」ザンッ
ティガ「なんだコイツはぁ?!」
ラギア「ベリオロス…お前まで…」
ティガ「なんだテメェ!いきなりやる気十分じゃねぇか!!」ザッ
ラギア「相手にするな!今はヤツから離れる事が先決だ!!」
ティガ「放っときゃこっちのヤツに後ろからやられんぞ!その程度も分かんねぇのか!!」
 ドスンドスンドスン…
ラギア「遅かったか…」
イビルジョー「ゴアァァァァァァァァァァァ!!」
ティガ「なんだありゃあ…ウチんとこにゃいねぇタイプだな」
ラギア「あれがイビルジョーだ!逃げるぞ?!」ダダッ
ティガ「あれぐらいならオレ様でもやれ…」
イビルジョー「クッチャクッチャ…」
ティガ「すでに食ってやがる…しかもポポを一口だとぉ…」
ラギア「絶対戦うな!死ぬぞ!!」
ベリオロス「シャッ!!」ダッ ブゥン
ティガ「おぉ!?テメッ…!?」サッ
ティガ「ちっ…同時はさすがにめんどくせぇな!」ザザザッ
イビルジョー「ガァァ…」ボタボタ…
53: ◆u47x.q7xbY 2015/09/06(日) 23:16:29.33 ID:FmqPBy200
……………
ラギア「何とか逃げ切れたか…」
ティガ「もう一匹と戦ってるんじゃね?」
ラギア「そうでないといいのだが…」
ラギア「ベリオロスはさと機動力は誰にも引けをとらない」
ラギア「だが、飢餓したイビルジョーは規格外だ」
ラギア「相手がどんな者だろうと捕らえれば確実に食う」
ティガ「どんだけやべぇんだよソイツ」
ラギア「そうだな…押さえ込めるなら伝説の黒龍の力が必要と言えば理解できるか?」
ティガ「そんな幻レベルのヤツじゃないと止められないとか終わってるだろ…」
ラギア「しかも侵食のせいで常時暴走状態」
ラギア「結局、侵食を止めるしか方法はないのだ」
ティガ「それで止まらなかったどうするつもりだよ?」
ラギア「我々生物の死滅が待っているかもな…」
ティガ「…」
ラギア「だから早く原因を突き止めなければならないのだ」
ラギア「凍土はほとんど調べられずに離れてしまったが…」
ティガ「じゃあ次行くかぁ?ここに答えがあるとも限らねぇしよぉ」
ティガ「急がないとやべぇんだろ?」
ラギア「あぁ、そうしよう」
54: ◆u47x.q7xbY 2015/09/06(日) 23:51:50.98 ID:FmqPBy200
 『 砂原 洞窟内 』
ディア「しつけぇな!」
ボルボロス「ブォォォ…」グルン
ディア「ガルルガ!もうちょっとかかりそうだからひとりで探してきてくれね?」
ガルルガ「それはかまわないが…」
ディア「ロアルドロスがどいつかは見れば分かる、頼むぜ!」
ガルルガ「あい分かった」
ガルルガ「チビ、行くぞ」ヒョイ
ルドロス「あ…」
ガルルガ「ちゃんと戻って来いよ!」ピューン…
ルドロス(こわいかおのにいちゃん…)
ディア「言われなくても…な?」ザッザッ
 「クルルル…!」ピュー
ディア「あれは……気にはなるがオレも油断はできねぇ!」ザッザッ
ボロボロス「ゴフッ!!」ブルル
55: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 00:21:30.32 ID:tBCVxU9v0
 『 火山 上空 』
ガルルガ「もう一度孤島へ行ってみるか」
ガルルガ「あの辺りは見覚えがあったんだろう?」
ルドロス「うん!」
ガルルガ「よし、ならさっさと行くとしよう」シューン
クルペッコ「ケェェェェ!!」ビュゥゥゥ
ガルルガ「あれはさっきの!?」
クルペッコ「ペッ!!」ビチュッ
ガルルガ「くっ、こういうのばかり食らうなワタシは!!」ベチョ
クルペッコ「クェェェェェェ!!」ビュォォォォ
ガルルガ「早い!?ぐぁ!!」ドガッ!!
ルドロス「ひゃっ」ヒューン
ガルルガ「しまった!?チビ!!」バッサ ビュゥゥゥゥ
クルペッコ「クァ!クァ!!」ヒュンヒュン
ガルルガ「くっ…邪魔するな!!」グルン
クルペッコ「ケェッ!!」サッ カチン!!
ガルルガ「がぁっ!?」ドォォォン!! ヒューン
ガルルガ(翼を焼かれてうまく飛べない…)
ガルルガ(このまま落ちると…まずい、マグマが!?)
ガルルガ「チビぃぃぃぃぃ!!」ビュォォォ
ルドロス「!!」
56: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 00:41:58.99 ID:tBCVxU9v0
ガルルガ「少し痛いけど我慢してくれ!!」ガシッ ポイッ
ルドロス「あうっ」ドサッ ゴロゴロ
ガルルガ「うっ…!?」ドプン
ガルルガ「ぐぅぅぅぅぅ!?」ジュゥゥゥ!
ガルルガ(さっき受けた粘液が激しく熱をもっている…)
ガルルガ(早く出ないと…でも身体が痛みで動かない…!!)
???「…」グイ ザブザブ
ガルルガ(誰だ…ワタシの体を引っ張っているのは…)
ガルルガ「ぐっ…」ドシャ
???「落ちてきたからビックリ」
???「火傷が酷い」ズルズル プチッ
???「そこの子も薬草拾うの手伝って」
ルドロス「うん…これ…?」プチプチ
???「そう、いっぱいお願い」
ルドロス「わかった!」
60: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 22:25:12.27 ID:tBCVxU9v0
ガルルガ「すまない、助かったよ」
???「…」コクリ
ガルルガ「あんたは周りのヤツみたいになっていないんだな」
???「よく分からないけどマグマの中にいたからかも?」
ガルルガ「そうなのか?」
???「多分」
ガルルガ「ところでそちらの名は?」
アグナ「アグナコトル」
ガルルガ「アグナとやら、悪いがワタシ達は少々急いでいるのだ」ムクリ
ガルルガ「ぐっ!?」ズキッ
アグナ「まだ休んでたほうがいい」
ルドロス「ねてなきゃだめー」ポンポン
ガルルガ「すまない…」
アグナ「少し話を聞かせてほしい」
アグナ「お姉さんはここへ何しに来たの?」
ガルルガ「…イャンガルルガだ」
アグナ「じゃあガルルガさんはどうしてここに来たの?」
ガルルガ「この子を元いた場所へ帰してあげにきたんだ」ナデナデ
ガルルガ「我々の大陸に迷い込んできていたんだ」
ルドロス「んー?」
アグナ「タイミングが悪かったね」
ガルルガ「そうだな…こんな状況の中来てしまうとはな」
61: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 22:46:49.14 ID:tBCVxU9v0
ガルルガ「この子の住んでいる場所知らないか?」
アグナ「知ってる」
ガルルガ「教えてくれ!」
アグナ「待って」クルリ
 ガラガラガラガラガラッ!!
ガルルガ「何の音だ?!」
アグナ「ウラさんが来た」カパカパカパ
ガルルガ「暴走した者か?!また間が悪いな…」ググ…
アグナ「動かないで」スッ
アグナ「私が相手するから」ズシュゥン
ウラガンキン「ゴォォォォ!!」ドババババッ!!
ガルルガ「熱線か…動きが止まったな」
アグナ「でもウラさんにこれは効かない」ズルズル
ウラガンキン「グゥゥ!!」ブォン! バラバラバラ
アグナ「!!」ゴリゴリゴリ…
ガルルガ「地中を潜れるのか、ディアみたいだな」
ウラガンキン「ンゴォォォォ!!」ドンッ! ドガァン!!
アグナ「こっちだよ」ズバァン
ウラガンキン「ガッ!!」ブゥン
アグナ「あっ」ドガッ!!
ガルルガ「アグナ!ぐぅ…!?」ズキッ
ウラガンキン「ゴォォォォ!!」ゴロゴロゴロ
アグナ「!?」ドガァッ!!
62: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 23:09:21.07 ID:tBCVxU9v0
ルドロス「アグナねーちゃんあぶなーい!!」
ガルルガ「まずいぞ…戻ってくる!!」
アグナ「う…」フラフラ
 「肉団子が生意気に転がってんじゃねぇぞゴルァァァ!!」ドサッ ガシィ!
ガルルガ「ティガ!」
ルドロス「おっちゃーん!」
ティガ「おう、ガルルガぁ…随分とボロボロじゃねぇかよぉ!」グググ
ラギア「アグナ、お前も無事だったか」
アグナ「…君がこっち来るなんて珍しいね」
ラギア「この侵食の原因を探っていたんだ」
アグナ「そう」
ティガ「で?いつまで丸まってんだ肉団子がぁぁぁ!!」ミシミシミシ
ウラガンキン「グゥゥ…」ガバッ
ティガ「ツラ出しやがったな?!バカめが!!」ブォッ
ウラガンキン「グァァァァァァ!!」バキャン!!
ティガ「まだまだぁ!その顎が小さくなるまでしばいたらぁ!!!」ブンブンブン
ウラガンキン「ヒギィィィ!?」バキッドガッベキョ!!
アグナ「あのヒトすごいね」
ガルルガ「うちの大陸一の暴れん坊だからな」
63: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 23:30:24.71 ID:tBCVxU9v0
ウラガンキン「グゥゥ…」ヒョッコヒョッコ
ティガ「逃がすかボケェ!!」
ガルルガ(あの状態でも身の危険を感じたら逃げるのか)
ラギア「そこまでにするんだ、ティガ」
ティガ「あぁん?!あんでだよ!?」
ラギア「ここで時間かけているとイビルジョーが来るぞ」
ラギア「ヤツは特定の生息地をもたないからどこにでも現れる」
ティガ「げっ!?マジか…」
アグナ「ジョーも暴走してるの?」
ラギア「あぁ、その上飢餓状態だ」
アグナ「…逃げるしかないね」
ガルルガ「ティガがビビるとは…そんなに危険なヤツがいるのか?」
ラギア「放っておけばこの大陸の生物はヤツに食われて死滅する」
ガルルガ「…それはワタシも遠慮願いたいところだな」
64: ◆u47x.q7xbY 2015/09/07(月) 23:52:16.51 ID:tBCVxU9v0
ラギア「とりあえず他を調査する前にこの子を避難所へ連れて行こう」
ルドロス「う?」
ティガ「また逆戻りかよぉ…」
ラギア「いや、水没林にまだ侵食の影響を受けていない仲間がいる」
ラギア「ソイツに連れて行かせよう」
ガルルガ「ワタシも一緒に行ってやりたかったがまだ身体がうまく動かない…」
ガルルガ「後で追わせてもらう」
ティガ「怪我人は大人しく寝てろや!!」
ガルルガ「そうさせてもらうよ」ドサッ
ティガ「ほれ、背中に乗れやガキンチョ!」スッ
ルドロス「久しぶりのおっちゃんだ!」ガシッ
ティガ「そこは尻尾だ!遊んでんじゃねぇんだぞ!?」ブンブン
ルドロス「きゃっきゃ!」
ラギア「我々はもう行く、後は頼むぞアグナ」ドスドスドス
アグナ「うん、まかされた」
ガルルガ「ワタシはそのイビルジョーっていうのが来る前にここを離れるよ」
ガルルガ「そっちは大丈夫なのか?」
アグナ「さすがにジョーでもマグマにまでは入ってこれないから」カパカパ
ガルルガ「熱に強い身体は今は羨ましいな…」ニッ
65: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 00:26:23.58 ID:bfPMj2Ha0
 『 一方あちらの大陸 森丘 』
ヒプノック「先生〜、相変わらず無茶ばっかりしてるよね〜」ペタペタ
クック「こんな所まで出張してもらって悪いね」
ヒプノック「患者他にもいたから別にいいけど〜エリマキボロボロになってんじゃな〜い?」スリスリ
クック「ははは、ボクの所によくハンター来ちゃうから仕方ないんだよね」
ヒプノック「でもそれでも無事帰ってきてるからすごいわ〜マジ〜」
クック「ちょっと今日は本気で撥ね飛ばしちゃったからハンターもビックリしたと思うよ」
ヒプノック「今度はウチがそのハンター蹴飛ばしちゃおうかしら〜?」
クック「そりゃひどいな、はっはっは」
クシャル「ちょっと先生!私の話聞いてた!?」
クック「またフラれて自分の何が悪いのか聞きに来たんだよね?」
ヒプノック「まだお相手捕まえれないの〜?」
クシャル「うるさい!これでも精一杯の努力はしてるわ!!」
ゲリョス「!!」ジタバタジタバタ
ヒプノック「こら〜ゲリョ公!まだ治療の途中なんだから暴れるなぁ〜」
ヒプノック「まったく〜何してたら頭のライトクリスタル壊すんだか〜」
ゲリョス「☆」
ヒプノック「テヘッ☆じゃないわよ〜もうちょっとだから大人しくしてなさ〜い」ゴソゴソ
クシャル「アイツもよく傷ついた相手を治療する者なんかに回ったもんだわ」
クック「若いけど治癒の腕は悪くないし、そのおかげで長く生きてこれた者だっているんだよ」
クック「ボクだって彼女に生かしてもらえてるしね」
クシャル「ふぅん」
66: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 00:56:53.21 ID:bfPMj2Ha0
翠トトス「あ、先生こんな所にいたんですか!探しましたよ」ドスドス
クック「あぁ、トト子ちゃんじゃないか」
クシャル「あなたがここへ来るのなんて珍しいわね」
翠トトス「クシャルさん、こんにちは」ペコリ
クック「それでボクに何か用事かい?」
翠トトス「はい、ちょっと相談がありまして…実は…」
………
クック「隣の大陸の異変ねぇ…」
翠トトス「明らかに住んでいる者達もどこか様子が変でした」
翠トトス「何か心当たりはないかと思って聞きに来たのですけど…」
クック「ごめんね、ボクにも原因は分からないな」
翠トトス「そうですか…」
クック「そんな不可思議な現象ならボク以外で聞くべき相手いるんじゃないのかい?」
クック「君とは特に仲が良いみたいだし、今いるかは分からないけどね」
翠トトス「あっ!?そっか!!」
翠トトス「先生、ありがとうございます!」
クック「お役に立てて何よりだよ」
クック「もしかしてもう一回向こうへ渡る気かい?」
翠トトス「はい、ティガさん達が心配なので」
クック「だったら他にお友達を連れて行ったほうがいいよ」
クック「話聞く限りじゃ結構危険な感じしてるしね、ひとりは危ない」
翠トトス「誰か一緒に来てくれるかな…」
クック「例えばそうだなぁ…ヒーちゃん、ちょっといいかな?」
ヒプノック「なんですか〜?」ヒョコ
68: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 22:37:44.58 ID:bfPMj2Ha0
クック「悪いんだけどトト子ちゃんと一緒に隣の大陸へ行ってくれないかい?」
ヒプノック「え〜ウチがですか〜?」
ヒプノック「言っておくけどウチ、飛び蹴りと眠りブレス吐くぐらいしかできませんよ〜?」
クシャル「十分じゃない、行ってあげなさいよ」
クック「なんなら君が行ってきてもいいんだよ?」
クシャル「お断り」
クシャル「あ、でもトト子には向こうのヒト誰か紹介してもらわなくちゃいけなかったわね」
翠トトス「それはお兄ちゃんと約束しただけでしょ?わたしは関係ありませんから!」
クシャル「カエル」ボソリ
翠トトス「!?」
クシャル「オオシッポガエルの食べ放題でどうよ?」
翠トトス「うぅ…物なんかに釣られたらダメなんだけど…」ダラァ
クック「トト子ちゃん、ゆっくりしてていいのかい?」
翠トトス「あっ!」
クシャル「ちっ」
ヒプノック「じゃあウチはトト子ちゃんと行くことにするわ〜」
ヒプノック「治療は大体終わったしね〜」
翠トトス「ありがとう、ヒーちゃん!」
ヒプノック「いつの間にかウチ、ヒーちゃんって呼ばれてるし〜」
ヒプノック「まぁ行きましょ〜」バッサバッサ
翠トトス「途中で誰かいたら誘ってみようか」ドスドスドス
クック「…行っちゃったね」
クシャル「先生さ、あの子の兄…トトスと同じ目に合わせないようにヒプノック行かせたでしょ?」
クック「あまり考えず言ったけどそうかもねぇ」
クック「お兄さんのトトス君と同じで優しい子だからついそういう事に巻き込まれやすいみたいだし」
クック「ディア君やガルルガさんにティガ君もいるから大丈夫だと思うけどね」
クシャル「そうね」
69: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 23:02:13.19 ID:bfPMj2Ha0
 『 水没林 水辺 』
ラギア「ここだ」
ラギア「チャナガブルいるか?!」
チャナガブル「あいあ〜い」バシャン
チャナガブル「どしたんすかラギアの旦那?」
ラギア「いきなりで悪いのだがこの子を孤島の避難所へ連れて行ってくれないか」
ルドロス「おっきなおさかなさんだー」
チャナガブル「あれま、ロアルの旦那の探してた子じゃないっすか!」
チャナガブル「これは動かざるをえないっすね…まかせてくだせぇ!」ザパーン
ティガ「妙なツラと体してんな」
チャナガブル「おおう、そっちこそ頭悪そうな顔してるっすなー」ジャキン
ティガ「どうやら死にてぇようだな!!」ガチンガチン
ラギア「やめろお前達…今はそんな事してる場合ではないのだ」
チャナガブル「申し訳ないっす」スッ
ティガ「ちっ…」クルッ
ラギア「あちらの大陸に住んでいた彼がこの子を保護してくれていたのだ」
チャナガブル「なるほどぉ、見た目に反して随分と親切なヒトでっすな」
ティガ「へっ…」
チャナガブル「ラギアの旦那は侵食の調査っすか?」
ラギア「あぁ、道中でこの子を見つけたので先に避難させておこうと思ってな」
チャナガブル「必ず原因見つけてくださいっすよ?旦那を信じてますから!」
ラギア「もちろんだ」
70: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 23:25:49.54 ID:bfPMj2Ha0
チャナガブル「じゃあこの子は預かりまっすね、こちらへおいでっす」
ルドロス「?」
ティガ「…離れろや」
ティガ「ガキィ…テメェはお留守番だ、あの妙ちくりんについていけ」
ルドロス「えーやだ」
ティガ「おい…」
ルドロス「まだおっちゃんとあそんでないもん」
ティガ「こんな時でもんなこと言ってんのか!?」
チャナガブル「仕方ないっすね…ほーら提灯っすよー」ピコピコ
ルドロス「わ、なにこれー?」チョンチョン
ラギア「ティガ、目を閉じろ」
ティガ「は?」
チャナガブル「ごめん!!」バチッバチッ ピカッ!!
ルドロス「ふにゃぁ!?」ゴロン
ティガ「ぐぁぁぁ!?また閃光かよぉぉぉ!!」ゴロゴロゴロ
チャナガブル「じゃあ今のうちに行きまっすんで」ヒョイ
ラギア「あぁ、頼んだぞ」
ルドロス「見えないよー、おっちゃーん!」ジャボン
ティガ「くそが…不意打ちすぎんだろ…」フラフラ
ラギア「警告したんだがな…」
ラギア「あと調査していないのは……渓流か」
ティガ「んじゃ行くか」
71: ◆u47x.q7xbY 2015/09/08(火) 23:47:39.02 ID:bfPMj2Ha0
 『 渓流 』
ラギア「ここはまだ侵食の影響を受けていないようだな」
ティガ「全部が全部ってわけじゃねぇのか」
ラギア「だが一応調査はしておこう」
ラギア「すまないがティガはそちら側を調べてきてくれないか?」
ティガ「しゃあねぇな、行ってくるぜ」ドスドス
ラギア「くれぐれもイビルジョーには気をつけてくれよ」
ティガ「マジでどこにでも現れるんだな…じゃあな」ドスドスドス
ラギア「警告は事前にしたはずだがここに住む連中は逃げる気がないようだな…」
ラギア「確かこの辺りだとドボルベルクがいるはずだ」
ラギア「少々話を聞いてみるか」ズッズッ
ティガ「お?何だあの丸い鳥は??」
ガーグァ「ガーグァガーグァガーグァ丸鳥の子〜」テクテク
ティガ「オラァ!」
ガーグァ「ピェッ!?」ポンッ コロリン
ガーグァ「何か怖いのきたぁぁぁぁぁ!!」タタタッ
ティガ「…卵落としていきやがった、なんだありゃ?」
ティガ「とりあえず食ったろ」バリバリ
ティガ「お、うめぇ!!」
ティガ「他にもっといねぇかなーっと…」キョロキョロ
ガーグァ「なにあれ?怖いお…」
ガーグァ「しっ、気づかれない内に逃げるお…」
ティガ「見ーつーけーたーぞー!!」ゴォッ
ガーグァ「ピィ!?」ポンッ ポポンッ
ガーグァ「怖いよママーン!!」タタタッ
ティガ「へへ、大量大量っと」バリバリ
ティガ「なんだ、普通だとわりといい所じゃねぇかよ」
73: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 00:12:31.04 ID:raixGOL70
ティガ「あー水がほしいわぁ!どこにあるんだ?」ドスドス
??????「あー変なのがいるべー」
ティガ「うおっ!?なかなか図体でけぇのがいやがった!!」
??????「オマエさん、何者だべ?」
ティガ「あ?隣の大陸のモンだ」
??????「周りが大変な時に来るとか頭は大丈夫かー?」
ティガ「オレ様だって来たくなかったわ!」
ティガ「こっちのガキが迷い込んできやがったんだからじゃあねぇだろ!」
??????「あーするってぇとオマエさん連れてきたのロアルはんの子供だべなぁ」
ティガ「お、知ってんのか」
??????「だってよぉ、ロアルはんさっきその辺探してたからなぁ」
ティガ「マジでか!?どこだ!!」
??????「スポンジ乾いてきたって言うとったからこの先の滝の方にいるべ」
ティガ「よっしゃ、話しつけてくっか」ドドドドド
??????「今気が立っているから気をつけろよぉ…って、もう行っちまっただぁ」
ラギア「こんな所にいたか、ドボルベルク」
ドボルベルク「おぉー、ラギアはん」
ドボルベルク「ちょいと聞いとくれよぉ、さっき変な虎模様の変なヤツおったどー」
ラギア「あぁ、知り合いだ」
ラギア「それより少々話を聞きたいのだが…」
76: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 00:29:33.54 ID:raixGOL70
 『 渓流 滝前 』
ティガ「ここか?お、いやがった!」
???「あぁ、どこへ行ったんや我が子よ…」ザザザ
ティガ「おい」
???「あぁぁぁ…はよぅ水分を補充して探しに行かんと…」ザザザ
ティガ「おい!聞こえてんのか?!」ドスンドスン
???「んぁ?」
ティガ「テメェ、ロアルドロスて言うのか?」
ロアル「そうやけど、あんさん見たことない顔でんなぁ」
ロアル「はっ!?まさかワレか!ワイのルドロス攫っていったん!?」
ティガ「攫ってねぇよ、そのガキなら…」
ロアル「見たことぉない面で不審なヤツで怪しゅうないわけなかろうが!!」
ロアル「絶対許せへんでぇ!!」ダッ ゴロン
ティガ「うおっ!?だからオレ様はガキに何もしてないっての!!」
ティガ「むしろ…おわぁ!?」ビチャン
ティガ「話聞けやゴルァ!!」ブゥン
ロアル「ぐへっ!?お、おのれぇ…ワイにまで危害加えるんかこのゲスがぁ!!」グルッ
ティガ「だったら暴れんじゃねぇよ!そこらの狂ったヤツらと同じかテメェ!!」ガシュッ ガシュッ
ロアル「ぐぁぁぁ…!?ゆ、許せへん…でぇ…」ズルズル
ティガ「あ、やべぇ…このままトドメ刺しちまうところだった」
ティガ「あのなおっさん、オレ様は…」
ロアル「ワイの命尽きようともルドロスの仇を…」ズルズル
77: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 01:06:06.02 ID:raixGOL70
ラギア「待てロアル!!」
ロアル「ラ、ラギア兄貴…コ、コヤツがうちの子を…」
ラギア「聞け、お前の子供は避難所へ送った」
ロアル「…へ?」
ラギア「その者はあの子を保護した上、ここまで連れてきてくれたのだ」
ロアル「マ…マジかいなぁ!?」
ティガ「だから何もしてねぇつったろ…」
ティガ「そのガキが勝手にうちの大陸まで来てたんだよ」
ロアル「…心当たりがあるわ」
ロアル「好奇心旺盛でな、すぐどこかに遊びに行こうとする子やねん」
ロアル「ワイが隣に大陸があって見た事ないのが住んどるって教えたんや」
ラギア「それで自分の力で海を渡って行ったわけか」
ティガ「つーことはおっさんがすべての元凶か!?」
ロアル「ホンマ堪忍や!」ペコペコ
ティガ「いや、オレ様もついドツキまわして悪かったよ」
ロアル「ええんや、ワイは考えるより先に突っ込もうとする悪い癖があってやな」
ロアル「どういう形でも止めてくれたんは助こうたわ」
ティガ「そ、そうか…」
ロアル「なぁラギア兄貴、ホンマにうちの子は無事なんやな!?」
ラギア「あぁ、この目で確認した」
ラギア「先ほどチャナガブルに避難所へ送らせたところだ」
ロアル「ならワイも行ってみるわ!!」ズル…ズル…
ラギア「あぁ、気をつけてな」
ティガ「あれだけフラフラで大丈夫かあのおっさん…」
ラギア「まぁ大丈夫だろう、水にさえ入ってしまえばかなりの実力はある」
ティガ「道理でよわっちぃと思ったら水棲なのか」
ラギア「それに関しては私もだが、向こうの心配は要らないだろう」
ティガ「そうか…で、どうするよ?」
ラギア「もうほぼ調べ終わったのだが後見落としはなかっただろうか…」
81: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 22:36:34.41 ID:raixGOL70
 バシュッ! ピカァァァァァァ!!
ティガ「うぇ!?またまた閃光かよぉ!?」
ラギア「この光はまさか!?」
ティガ「もしかしてこれが例の侵食が始まる前兆ってやつか!?」
ラギア「くっ…この先の滝の奥に空洞がある、そこへ入ろう!」
ティガ「おう!確かこっちだったな!!」ドスドスドス
……………
ラギア「ここまで来れば一先ず大丈夫だろう」
ティガ「おい、侵食とやらが始まったみたいだぜ!」
ティガ「景色がすげぇ勢いで毒々しくなってやがる…」
ラギア「ついにここまでやられてしまったか…」
ラギア「侵食が落ち着くまでしばらくここで待機しよう」
ティガ「おう…」
ティガ「結局原因ってぇのは見つかってないわけだが」
ティガ「それに大体調べつくしたよな?」
ラギア「…あまり考えたくなかったのだがまだ調査していない場所がある」
ティガ「どこだ?」
ラギア「それは……人間の住む村だ」
82: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 22:57:52.12 ID:raixGOL70
ティガ「まさか人間が原因ってオチかぁ?」
ラギア「分からない、だがもうそれぐらいしか思いつかないのだ」
ラギア「最初の侵食が始まるとほぼ同時期に人間達はこちらへ来なくなった」
ラギア「それに飛べるヤツに村を見てもらったところあちらに侵食の痕はなかったそうだ」
ティガ「人間のこたぁよく分かんねぇがこんなマネできるヤツいるか?」
ティガ「そこまでしてヤツらに何の得があるよ?」
ティガ「むしろ逆に危険が増すだけだぜ」
ラギア「だから原因として除外していたのだが……うっ!?」
ラギア「ぐぅぅぅぅぅ…?!」ガクガクガク
ティガ「おいおい、いきなりどうした?!」
ラギア「まさか…これ…は…」
ラギア「逃げ…ろ…ティ…ガ…」ズゾゾゾ
ティガ「コイツの身体の色が変わっている…これってよぉ…」
ティガ「テメェ、侵食されちまったのかよぉ!?」
ラギア「ニ…ゲロ…」ゾ…
ティガ「全身真っ黒になりやがった…おい!聞こえてんのか?」
ラギア「ガ…ガァァァァァ!!」バチンバチン
ティガ「やべぇ…こんな所でそんなモンかまされたら…」
ラギア「グゥォォォォォ!!」バチバチバチ!
ティガ「ぐぇあぁぁぁぁぁ!?」バリバリバリィ!!
ティガ「オレ様は電撃はダメだ…それに力が入らねぇ…」ドシャ ビリリ
ラギア「ガフッ!!」ガシュッ
ティガ「ぐっ…!?」
ラギア「ガァ…」パリッ…パリッ…
ティガ「また電撃か…やべぇ…」
83: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 23:20:39.23 ID:raixGOL70
ラギア「ガフッ!!」ガシュッ
ティガ「ぐっ…!?」
ラギア「ガァ…」パリッ…パリッ…
ティガ「また電撃か…やべぇ…」
???「…」ザッザッザッ
ラギア「グゥ?」グルン
???「はっ!!」ダンッ シュッ
ラギア「ギャァァァァァオ!?」バキャン!! パリッ…
???「わずかな時間で侵食されたか」ザッ
???「こうなる危険性があるのを知っていながら無理をするからだ」グイッ
ラギア「ガァッ!?」ズザザザザザ
???「ここを離れろティガ!」ズリズリズリッ
???「そして人間の村へ行け!そこに原因である何かが必ずある!!」ザバァッ
???「コイツはオレが食い止めておいてやる!!」バシャンバシャン
ティガ「くそが…やっと動けるようになったぜ…」
ティガ「アイツ、また会ったけど何者だぁ?」
ティガ「オレ様をこき使うたぁ生意気なヤツだが…」
ティガ「村とやらへ行くのを優先してやるよ」クルリ
ティガ「今度あったら絶対ツラ拝んでやるからなぁ!!」ドドドドド
……………
???「…行ったか」
ラギア「ハァハァハァ…」ダラダラ
???「お疲れか?背電殻を破壊してやったから余計だろうな」
ラギア「グ…グァァァァァァァァ!!」ズバババババ!!
???「っ!?」サッ
???「…まだまだやる気のようだな、遠慮なくかかってこい」
???「貴様のような海竜が地上でオレの動きについてこれたらの話だがな」シュバッ
ラギア「グガァッ!!」
84: ◆u47x.q7xbY 2015/09/09(水) 23:43:05.07 ID:raixGOL70
 『 凍土 空洞内 』
ヒプノック「寒いよ〜マジで〜」ガタガタ
翠トトス「もう少しだけ我慢してね」ザッザッ
ヒプノック「どうじてウチら〜ごんなどごろ歩いでるの〜?」
翠トトス「他の陸地地点はいきなり襲われるから危ないんだよ」
翠トトス「それにわたし達だけだからあまり危ない所は避けなきゃ」
ヒプノック「ん〜確かにね〜」
ヒプノック「あうちっ!も〜最悪〜すっごく冷たい雫が落ちてきたじゃないの〜」ピチョン
翠トトス「こういう場所だから仕方ないよ」
ヒプノック「早く暖かい所行こうよ〜」
翠トトス「そうだね――」
 ズルズルズル……ガボッ!!
ヒプノック「ん!?んーっ!?」ジタバタ
翠トトス「ヒーちゃん!?」
翠トトス「このっ!!」ダンッ
?????「ギィッ!?」ドガッ!! ヒラッ ペタリ
ヒプノック「あだっ!?」ドサッ
ヒプノック「ひぃ〜いきなり何があったってのよ〜」
翠トトス「大丈夫!?」
ヒプノック「なんとか〜それよりコレ何〜?」
翠トトス「ごめん、上にいるのに全然気づかなかった…」
翠トトス「フルフルさんに少しだけ似てるけどこのヒトは確か…ギギネブラ」
翠トトス「ああやって相手を頭上から捕食したり毒を撒いたりしてくるヒトだったはず」
ヒプノック「本当に話通り、暴走してるって感じだね〜」
85: ◆u47x.q7xbY 2015/09/10(木) 00:08:32.85 ID:t/2aZcP+0
ギギネブラ「ギィッギィッ」ベタンベタン
ヒプノック「こっち来た〜!?」
翠トトス「何とか動きを止めて逃げよう!」
ヒプノック「じゃあ眠らせようか〜?」
翠トトス「待って、わたしがなんとか誘導するよ!」ドスドスドス
翠トトス「やぁっ!!」ブゥン
ギギネブラ「ケェッ!?」ビタン!!
ギギネブラ「ギィッ!!」バッ
翠トトス「このっ!!」スゥー ブシューッ!!
ギギネブラ「ギ!?」ズバッ!!
ヒプノック「そこだ〜!!」バサバサッ
ギギネブラ「ギィ!?」ゲシッ!!
翠トトス「危ないよヒーちゃん!」
ヒプノック「大丈夫〜ちゃんと隙狙ったから〜」
ギギネブラ「ギッ!!」バッ ベタリ
ヒプノック「天井に張り付いた〜もう食べられるのは勘弁〜」
翠トトス「!!あの高さなら…当たるっ!!」ドスドス ダッ ヒューン
ヒプノック「トト子ちゃんが飛んだ〜!?」
翠トトス「ごめんなさい!!」シュッ
ギギネブラ「ギィッ…!?」ベチッ! ドサッ!
ギギネブラ「ギィッギィ…!」フラフラ…
ヒプノック「あれ〜?もう寝そう?」
翠トトス「わたしのヒレにも睡眠効果あるの」
ヒプノック「そうだったんだぁ、じゃあこれで完全におねむになりな〜」ペッ
ギギネブラ「ギゥ…」ボワン! フラ…ドサッ
ギギネブラ「ヒィ…ヒィ…」Zzz
翠トトス「ふぅ、起きてくる前に早くここを出よう?」ドスドス
ヒプノック「了解ですよ〜」タッタッ
86: ◆u47x.q7xbY 2015/09/10(木) 00:36:05.89 ID:t/2aZcP+0
 『 砂原 沼地帯 』
ヒプノック「今度は暑い〜死ぬ〜」
翠トトス「足元が湿ってなかったらわたしもう倒れてたよ…」
 ドスッ! ズシャッ! ガキィン!
翠トトス「あ、何か争ってる音がする」
ヒプノック「また変になったヒト達〜?」
ディア「さっさと眠れよオラァ!!」ドドド
ボルボロス「グォ!?オォォォ…」ドガァッ!! ドシーン
ディア「クソッタレめ、ものっそいタフなヤツだったぜ…」
翠トトス「ディアさん?」
ディア「んぁ?なんでぇ美少女達も来たのかぁ?」
ヒプノック「誰が美少女ですか〜?この女たらしめ〜」
ディア「バーカ、オレが一番好きなのはレイアたんだけだっての!」
翠トトス「そんな事よりあの子はどうしたのですか?」
ディア「そんな事ってなんかひでぇ!?」
ディア「あのガキンチョはガルルガに託したぜ」
翠トトス「託したって…それからは分からないんですか?」
ディア「おうよ、このバカがずっと追い回してくるから追えれなかったのよ」
ディア「やっと体力切れ起こしたみたいだけどな」
ボルボロス「ブフー…ブフー…」グター
ディア「ま、あっちの心配はいらねぇよ」
ディア「アイツだってそんなヤワなヤツじゃねぇし、ティガもどこかでうろついてるはずだ」
87: ◆u47x.q7xbY 2015/09/10(木) 01:01:35.01 ID:t/2aZcP+0
ディア「それよりお前らは何でここへ来た?」
翠トトス「この異常な大陸を戻しに…ですね」
ディア「原因が分かったのか!?」
翠トトス「いえそこまでは…」
翠トトス「でもこういうのに詳しいヒトに今来てもらっています」
翠トトス「状態見れば解決策があるかもしれないって言ってました」
ディア「で、ソイツは?」
翠トトス「もうしばらくしたらこの大陸へ来てくれるそうですが」
ヒプノック「海底から来るからどこかで待ってないとダメってさ〜」
ディア「普通なら孤島の入り江から来るんじゃね?」
ディア「他の海岸は入りにくいだろうしなぁ」
ヒプノック「じゃあ孤島とやらへ行っちゃう〜?」
翠トトス「そうだね、では孤島へ!」
ディア「オレもあいつら探すからついてくわ」
ヒプノック「あら〜頼もしいボディガードがついたわ〜」
ディア「だがさっきの戦闘でだいぶお疲れだけどな」
ヒプノック「なんだとこの役立たず〜眠らせてやろうか〜?!」
翠トトス「変わり身早すぎるよ…」
88: ◆u47x.q7xbY 2015/09/11(金) 22:10:47.64 ID:j0JvnKGi0
 『 水没林 湿地 』
翠トトス「ふぅ」ジャポジャポ
ヒプノック「水気ある場所あってよかったね〜」
翠トトス「もう少しで干からびる所だったよ…」
ディア「水棲も大変だな」
ヒプノック「逆にディアは泳げないくせに〜」
ディア「黙れ、お前もだろ」
ヒプノック「飛べるから問題ないのさ〜」バサバサ
 ドスンドスンドスン!!
ディア「おい!何か来たぞ!?気をつけろ!!」
翠トトス「いつでも離れられる準備をしましょう!!」
ヒプノック「…」
ディア「…」
翠トトス「…来ませんね」
ディア「いや……上だっ!!」
 ヒュゥゥゥゥゥ ドスゥゥゥゥゥゥゥン!!
ヒプノック「うわぁぉ!?でっかいのが落ちてきたぁ!?」
ディア「コイツは……ドボルベルク!?」
ドボルベルク「ブォ…ブォォォォォォッ!!」
89: ◆u47x.q7xbY 2015/09/11(金) 22:29:48.94 ID:j0JvnKGi0
翠トトス「確か尾槌竜と呼ばれるヒトでしたっけ?」スゥゥゥ ブシューッ!!
ドボルベルク「ブゥゥゥ!!」ドッドッドッ
ヒプノック「トト子ちゃんの水流ブレスくらいながら突っ込んでくるよ〜」
翠トトス「!?」
ディア「あぶねぇ!!」ドンッ
翠トトス「あっ!!」ドサッ
ディア「ぐほぉ!?」ドガッ!! ゴロゴロ
翠トトス「ディアさん!?」
ドボルベルク「…」グルン
ヒプノック「これでもくらって寝てろ〜!!」プップッ
ドボルベルク「ブゥッ!!」ブゥン
ヒプノック「くけぇ!?」ドゴォ!! ズサー
翠トトス「ヒーちゃん!?」
ドボルベルク「…」ザッザッ
翠トトス(ディアさんはかなり疲労してるみたいだったし、ヒーちゃんは基本戦うの苦手だし…)
翠トトス「ここはわたしが頑張らないと!!」ドスドスドス
ドボルベルク「オォォォォ…」グルーングルーン
翠トトス「危ない!!」バッ
ドボルベルク「―――」グルーングルーングルーン…
翠トトス「…」
翠トトス(ずっと回転している…容易に近づいたら危険だね…)
翠トトス(だったら止まったその時がチャンス!!)
90: ◆u47x.q7xbY 2015/09/11(金) 22:52:21.25 ID:j0JvnKGi0
ドボルベルク「オォォォォォォォ!!」ビュオゥゥゥ…
翠トトス(飛び上がった!?)
翠トトス(落下地点が読めない……はっ、しまった!?)
翠トトス「あぐぅ!?」ブチィ!!
翠トトス「ちゃんと…警戒しておけば…よかっ…」ピクピク
ディア「テメェ…トト子やりやがったな…!!」フラフラ
ドボルベルク「ブォォォォォ!!」ドッドッドッ
ディア「がぁっ!?」ドガァ!!
ヒプノック「つ、強いよ〜…この子〜…」
翠トトス「うぅ…」
翠トトス(こんな所でやられるわけには…)
翠トトス(お兄ちゃん、力を貸して…?!)
翠トトス「負け…ない…」ググ…
ヒプノック「トト子ちゃん…無理しちゃダメ〜!?」
翠トトス「かかって…こい!!」
 ガサガサガサ ガサガサガサ
イビルジョー「グゥォォォォォォォ!!」
ヒプノック「ま、また別のが〜!?」
翠トトス「!?」
ディア「ウソだろ…何でコイツが…こんな所うろついてるんだよ…?!」
92: ◆u47x.q7xbY 2015/09/11(金) 23:14:57.70 ID:j0JvnKGi0
イビルジョー「ハァハァ…」ボタボタ
ドボルベルク「ブォォッ!!」ブゥン
イビルジョー「ギャラァァァ!!」ガブッ ブン
ドボルベルク「ブァァァァ!?」ビターン!!
ディア(しかも飢餓状態か?…全快のオレでもまともに相手できるかどうかだぜ…)
ディア「オレにかまわず逃げろ!?コイツとは絶対戦うな!!」
翠トトス「でもディアさんが!?」
ディア「こっちは何とかするから!」
翠トトス「ダメです!誰も犠牲になんかしたくない!!」
ディア「いいから逃げろ!今のコイツからは逃げないと確実に食われるぞ?!」
翠トトス「知ってます!でもっ!?」
イビルジョー「ハァハァ…」ボタボタ
93: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 22:10:32.71 ID:45UFQNMt0
 『 モガの森 』
ティガ「人間の村たってどこにあるか分かんねぇわけだが?」
ティガ「何かそれっぽい辺りまでは来た気がするんだがなぁ」キョロキョロ
 「――ちゃーん!」
ティガ「あん?」
 「おっちゃーん!」
ティガ「今、ありえねぇ声が聞こえた気がする」
ティガ「いや…こんな所にガキがうろついてるわけがねぇ…」
ティガ「奥へ行くか」ドスドス
ティガ「…」
ティガ「尻尾が重い…ゴミでも引っ掛けたか?」ブンブン
 「きゃっきゃっ」
ティガ「…」
ティガ「あーなんだ…こういう時どう言えばいいんだっけか…」
ルドロス「もっとブンブンしてー?」
ティガ「あ?ほらよ」ブンブン
ルドロス「わーい」
ティガ「って、違うだろ?!」
ルドロス「?」
94: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 22:34:19.72 ID:45UFQNMt0
ティガ「テメェなんでこんな所にいやがる!?」
ティガ「しかも音も立てずに接近して尻尾に張り付くとかとんでもねぇ動きしやがって?!」
ルドロス「おっちゃんとあそびたかったもん」
ティガ「だから危ねぇつってんだろ!ガキ一匹でこんな所きやがったらよぉ?!」
ティガ「避難所とやらに帰れ!!」
ルドロス「や」
ティガ「イヤじゃねぇ!テメェのオヤジが心配してんだよ?!」
ルドロス「パパ?ここくるときにいたよー」
ティガ「いただけかい!?」
ルドロス「パパよりおっちゃんだもん!」
ティガ「どんだけテメェはオレ様に期待してんだっての!?」
ルドロス「きたいってなに?」
ティガ「うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ティガ「はぁはぁはぁ…疲れた…」
ティガ「もういい…そのまま尻尾に張り付いてろ」
ティガ「連れ帰るのも時間の無駄だ」
ティガ「絶対オレ様から離れるんじゃねぇぞ?」
ルドロス「はーい」
ティガ「さて…どこへ行けば…ってあれが村じゃねぇのか?」
ティガ「ゆっくり近づいてみっか」ノソノソ
95: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 22:53:58.68 ID:45UFQNMt0
 『 モガの村 』
ティガ「なんだこりゃ?ホントにここが村かぁ?」
ティガ「まったく人間がいねぇぞ」
ルドロス「ぞー♪」
ティガ「でも人間が作ったっぽいものがいくつもあるんだがな…」
ティガ「あれか?侵食で暴走したヤツが危険すぎるってんでここ捨てて逃げたのか」
ティガ「んぁ?!」ビキィ
ティガ「な…なんだこれ…身体がいうこときかねぇ…」ミシミシ…
ルドロス「おっちゃんどうしたの?」ポンポン
ティガ「ガキィ…どこかへ…行きやがれ…シヌゾ…」ミシミシミシ…
ティガ「ギャオォォォォォォォォォォ?!」
ルドロス「ひゃっ」ベタリ
ルドロス「おじちゃんのいろんなところあかくなってる…」
ティガ「ハァハァ…オォォォォォォッ!!」
???「そうだ、理性など吹き飛ばしてしまうのだ!」
???「そして『あちら』へ行き、すべてを破壊しつくしてやるのだ!!」
???「わっはっはっはっはっは!!」
97: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 23:20:36.27 ID:45UFQNMt0
 『 水没林 』
翠トトス「…」フラフラ
ディア「頼む…逃げてくれよ…」
ドボルベルク「ボォォ!!」ドッドッドッ
翠トトス「わたしはお兄ちゃんのようになるんだ!」
翠トトス「友達置いてなんか…逃げられない!!」バッ
ヒプノック「トト子ちゃん!!」
イビルジョー「ゴァァァァッ!!」ズダァッ
翠トトス「っ!?」
ドボルベルク「グェェェ…!?」ドガッ!!
イビルジョー「ガッ!!」ブゥン
ドボルベルク「ボッ!?」ドゴォ!! ズサー
翠トトス「…え?」
イビルジョー「はぁ…はぁ…」
ディア(マジか…オレの見間違いじゃなけりゃぁ…)
ディア(ジョーがトト子を助けた…?)
ドボルベルク「ボォォ…」ムクリ
イビルジョー「がぁっ!!」ズボォ ビュン!
ドボルベルク「ボァァッ!?」バキャン!!
ドボルベルク「ボ…」ドシャ ビクンビクン
イビルジョー「……お」
翠トトス「お?」
イビルジョー「おなかすいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ギャオォォォ!!
98: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 23:39:40.56 ID:45UFQNMt0
ヒプノック「へ?」
ディア「もしかしてコイツ…正常なのか…?」
翠トトス「あ、あの…」
イビルジョー「はぐはぐっ…」ガリガリガリ
ヒプノック「すごい勢いで何か鉱石の混じった岩齧りだしたんだけど〜…」
ジョー「あー少し落ち着いたぁ!」
イビルジョー「こら、ドボル!いつもののんびりしたキミに戻りなさい!」
ドボルベルク「ブォ…」フラフラ
イビルジョー「でないとまた岩ぶつけるよ?!」ブルーン
ドボルベルク「」バチコーン!!
ディア「…」
翠トトス「あの…さっきはありがとうございます」
イビルジョー「ん?」クルリ
ヒプノック「ピェッ!?大丈夫だとしても怖いよ〜」
イビルジョー「『また』何もしてないのに怖がられた…辛くて死にそう…」ドヨーン
イビルジョー「いつもヒトの顔見ただけでみんな逃げるんだよ…」
ディア「はは、どういうヤツかは聞いていたが素の状態だとオレらと同じじゃねぇか」
翠トトス「ですね」
ディアブロス「トト子、悪いけど何か食べるものを探してきてやってくれ」
翠トトス「あ、はい」ドスドス
99: ◆u47x.q7xbY 2015/09/12(土) 23:59:51.79 ID:45UFQNMt0
ディア「ジョー、助けてくれたのには感謝するぜ」
イビルジョー「別にかまわないって!お腹空いてて気が立ってたし?」
ディア「他のヤツに聞いたところお前は凍土の奥地に引きこもっていたそうだが…」
イビルジョー「そうなの聞いてよー、寝てたらいきなり表が騒がしくなってきたのね?」
イビルジョー「その後すぐ周りが何か気持ち悪い色になっていたしさー」
イビルジョー「ビックリしたボクは慌てて表に飛び出したわけさ!」
ヒプノック「何だかすごく軽いノリの子だね〜」
イビルジョー「くらーくジメジメしてるのは嫌いなのさ!」
ディア「…それで?」
イビルジョー「お腹も空いてたし眠りを妨げられたボクはプンプンだったわけで」
イビルジョー「でもやっぱりお腹空いてたから近くにいた変な目のポポ食べたの」
イビルジョー「食べながら歩いてたら何か色々いたのね」
イビルジョー「ラギアあんちゃんと変な虎模様の子」
イビルジョー「それと…おかしくなったっぽいベリオ」
ディア「ティガはラギアと動いていたのか」
ディア(不良と優等生の異色同士がよく一緒になれたな…)
100: ◆u47x.q7xbY 2015/09/13(日) 00:23:40.69 ID:CgCnznzY0
イビルジョー「しょうがないからベリオを頑張って大人しくさせたのね?」
ディア「そのふたりはどこへ行った?」
イビルジョー「気がついたらいなくなってたよー」
ディア「多分、飢餓と侵食による暴走と勘違いしたんだろうな…」
ジョー「侵食ってこの変な色になってるヤツのこと?」
ディア「あぁ、オレ達はそう呼んでいる」
ディア「寝てたのなら知らないだろうがコレはヒトを狂わせるらしい」
ディア「だが、砂地などの底に潜っておけば影響しないようだ」
ディア「まぁ詳しい原因などはまだ不明だがな」
イビルジョー「そうなんだーふむふむ」
イビルジョー「ところでキミ、誰だっけ?」
ディア「今頃かよ!?角竜ディアブロスだよ、聞いた事ねぇか?」
イビルジョー「あーあー!名前は聞いた事あるかもー」
ディア「一時期こっちに住んでいたしな」
翠トトス「アプトノスいたからいくつか狩ってきたよ」ドサドサ
イビルジョー「にににっ肉?!」ガバッ
翠トトス「ひゃあ!?」
ディア「好きに食わせておいていいと思うぜ」
翠トトス「はい…飛びついてくるからちょっと怖かった…」
ヒプノック「その気持ちは分かるよ〜」
102: ◆u47x.q7xbY 2015/09/13(日) 22:17:31.49 ID:CgCnznzY0
ディア「あ、お前確か自分がいた場所まで侵食されてたみたいなこと言ってたよな?」
イビルジョー「んぐ?うん、そうだよ気持ち悪い色になっちゃったよ」
ディア「なのに何故影響を受けていないんだ?」
イビルジョー「さぁ?」ガブガブ
翠トトス「何だか特殊な体質みたいだしそれのおかげかな?」
ディア「分からんが暴走される危険はなさそうだな」
イビルジョー「それにねーこれこれ!」ガチャガチャ
イビルジョー「ラギアあんちゃんがお腹の空かない石くれたおかげでね」
イビルジョー「いつもより空腹になりにくいんだよねー」
ヒプノック「でもちょっと壊れてない〜?」
イビルジョー「寝てる時に寝返りで潰しちゃったかも?てへっ☆」
ディア「対策はしていたのか、さすが冷静な男ラギアだな」
翠トトス「あ、早く孤島に行かなきゃ」
ディア「お、そうだな」
ディア「お前さんはどうする?」
イビルジョー「んーついてこかな」
イビルジョー「ボクもこの変なのの原因知りたいし?」
ディア「なら一緒に行くか」
イビルジョー「うんうん」
ヒプノック「じゃあレッツゴ〜」
103: ◆u47x.q7xbY 2015/09/13(日) 22:37:48.55 ID:CgCnznzY0
 『 モガの村 』
ティガ「ガァ…」ガチンガチン
ルドロス「おっちゃんがへんになっちゃった…」
ルドロス「どうしたの、おっちゃ――」
ティガ「ガフッ!!」ガシュッ
ルドロス「ひゃっ」ピョン ドサッ
ティガ「ガァガァガァ!」ドスドスドス
ルドロス「あっ」ドンッ!
ティガ「ゲェェェ!!」グルン
ルドロス「うぁっ」ベシン!
ルドロス「いたいよぉ…ふぇぇ…」
ティガ「ガァァァァァァ!!」グパッ
 『轟竜よ、私の声が聞こえていますか?』
ティガ「!!」ビクッ
104: ◆u47x.q7xbY 2015/09/13(日) 23:12:33.19 ID:CgCnznzY0
 『貴方が今傷つけている小さい命』
 『そのまま自らの手で終わらせるつもりですか?』
ティガ(……勝手に身体が動くんだよ)
 『確かに [何か] によって支配されているようですね』
 『ですが、それは貴方が無抵抗だからではありませんか』
ティガ(勝手に動いてるものをオレ様がどうこうできるものじゃねぇだろうが)
 『貴方は普段自分の思うように行動をしていますね』
 『周りの事なんて自分の知るところではない……そうですね?』
ティガ(…何が言いたい?)
 『そんな貴方がどうしてその子の事を気にかけたのですか?』
 『ただの気まぐれ?そうではありませんよね』
ティガ(なに勝手に決め付けてんだ)
ティガ(こんなのオレ様にはどうでも――)
 『ならば、その子を見てみなさい』
ルドロス「おっちゃん…!」ヨロヨロ ギュ
ティガ「ガァオォォォォ!!」ブンブン
ルドロス「んー!」ギューッ
 『これを見て貴方は何も思いませんか?』
 『きっと貴方は忘れていた感情を思い出す事ができるはずです』
ティガ(…)
105: ◆u47x.q7xbY 2015/09/13(日) 23:59:04.37 ID:CgCnznzY0
 「またバカな人間吹っ飛ばしにに行こうぜ」
      「やっぱふたりで食う飯はうめぇなぁ」
  「どっちが先に向こうまでいけるか競争だぜぇ」
 『さぁ取り戻すのです、自分自身を』
 『そして立ち向かいなさい、異形の者に』
 『貴方の丈夫な芯のある心と強き身体ならば打ち勝てるはずです』
 『私はいつでも貴方達を見守っています――』ユラリ
ティガ(チラッと見えた…真っ白い姿の…人間のような…違うような…)
ティガ(何者か分からねぇが…何か大事なものを寄越した気がする…)
ルドロス「っ!!」ギュッ
ティガ「……いてぇよ、ガキ」フッ
ルドロス「おっ…ちゃん…?」
ティガ「悪かったなボコボコにしちまってよ」
ルドロス「おっちゃん!おっちゃん!」ガバッ
ティガ「うおっ!?急にしがみつくな!!」
ティガ「ったくよぉ…離れろと言っても離れねぇし」
ティガ「オレ様のどこがいいんだか」ポンポン
ルドロス「えへへー」
ティガ「ったく…妹ができたみたいだぜ…」
ルドロス「うん?」
107: ◆u47x.q7xbY 2015/09/14(月) 00:39:43.88 ID:0swfichZ0
ティガ「…で?テメェ誰だよ?」
???「どうして完全に暴走した状態から戻る事ができたのだ?」
ティガ「テメェ、人間か?のわりには言ってる言葉が分かるんだが」
???「ふ、あんな低俗な種族と一緒にするな」
???「俺はどちらかと言えば貴様らに近い存在だ」
???「今から言う事は貴様には理解できないだろうが教えてやろう」
???「俺は異世界からやってきた者よ」
ティガ「異世界だぁ?」
???「この世界にはなかなか腕の良さそうな連中がいるようだからな」
???「それらを利用して俺の野望を達成させるためにここにいるのさ」
ティガ「確かによく分からねぇが、この侵食してんのはテメェのせいって事でいいんだな?」
???「そうだ、こいつを使うことによってすべてを漆黒へ堕としているのだ!」スッ
???「こんな風にな!」
 バシュッ! ピカァァァァァァ!!
ティガ「ちっ、さっきの光か!?」ガバッ
ルドロス「え?なになに?おっちゃんのおなかしかみえないー」
ティガ「また周りがクソキメェ色になってやがる…」
ティガ「ガキまで侵食させてたまるかってんだ!めんどくせぇ!!」
108: ◆u47x.q7xbY 2015/09/14(月) 01:03:34.35 ID:0swfichZ0
???「しばらく拠点としてここを使っていたがもはや不要だ」
???「こいつの事を侵食と言っていたがほぼ正解だ」
???「対象の理性を漆黒に塗りつぶして、破壊と殺戮のためにしか動かなくする」
ティガ「んなことして何が目的だ!あぁ?!」
???「我々の世界へ侵食したお前らモンスターを送り込むんだよ」
???「そうすることで向こうでの厄介な奴らを一掃できるのだ」
???「そして世界は俺、『破壊王』のものとなる!」
ティガ「つまりあれか?」
ティガ「自分が一番強い、要らないヤツは全部死んでしまえと」
破壊王「簡潔だがよく分かったな、その通りだ」
破壊王「勇者も魔王もすべて消してやるのだ!はっはっは!!」
ティガ「あっそ」ザッ
ティガ「とりあえずテメェはオレ様達を利用するってんだな?」
ティガ「なら、一言言ってやるよ――」スゥッ
ティガ「お断りだボケェェェェェェェッ!!」ゴァッ!!
破壊王「ぐぉぉっ!?衝撃波を生むほどの咆哮だと…」ゴロゴロゴロ
ティガ「くそつまんねぇ事でオレ様の世界壊そうとすんじゃねぇよ!ぶち殺すぞ?!」
破壊王「知ったことか…一度自力で戻っただけで回避できたと思わない事だ」
109: ◆u47x.q7xbY 2015/09/14(月) 01:26:35.08 ID:0swfichZ0
破壊王「何度でも染め直せばいいことだ!」スッ
ティガ「またあの光か」
ティガ「ガキィ…しばらくここ(水の中)で待ってろ」ボソボソ チャポ
ティガ「後で遊んでやるからよぉ…いいっつーまで絶対頭ぁ出すんじゃねぇぞ?」
ルドロス「いいよー」ゴポポ
ティガ「これでいい…よっしゃかかってこいやぁ!!」
破壊王「あの水獣だけ安全な場所へ写したか」
破壊王「だが貴様を漆黒にすればまた同じ事になるだけよ!」バシュッ!
ティガ「おらぁ!!」ガヒュッ
破壊王「くっ!?岩を飛ばしてくるとは!?」ササッ
破壊王「だが光をまともに連続で受けたな!?これでまた…」
ティガ「おらおらおらぁ!!」ドドドドド
破壊王「うおぉ!?」タッ バッサバッサ
破壊王「どうして効かないんだコイツに!?」
ティガ「知るか!降りてこいや!!」ガヒュッ
破壊王「ちぃ!少し大人しくしろ!!」カッ ボォォォォ
ティガ「おぁ!?どこから炎出しやがった!?」サッ
破壊王「これは魔法というものだ」パリパリ
ティガ「あ、やべ――」
 ピシャァァァァァン!! バリバリバリッ!!
110: ◆u47x.q7xbY 2015/09/15(火) 21:46:01.77 ID:OJh+LG0N0
 『 孤島 水辺 』
翠トトス「ここで待っていたらいいのかな…」
ディア「おう、一番入りやすくて分かりやすい所と言えばここだ」
ヒプノック「お腹空いてない〜?」
イビルジョー「まだ大丈夫だよ!それにいつもよりはやっぱり空腹になりにくいかな」
ディア「多少壊れててもソレはちゃんと効果あるみたいだな」
イビルジョー「いつもみたいにすぐ鉱石とか木を齧らなくて済みそうだよ」
イビルジョー「でもいつまで待ってたらいいのかな?」
翠トトス「あれからだからもうすぐ来ると思うけど…」
 ヒュゥゥゥ……ドッボォォォォォン!!
ディア「おい!何か落ちてきやがったぞ!?」
???「ちっ…水中に逃げられたか!」タンッ ドボォン!
ヒプノック「また別の誰かが飛び込んだ〜」
ディアブロス「姿はよく見えねぇが最初に落ちてきたヤツと戦っているようだな」
翠トトス「わたし、見てきます!」ダンッ ドボォン!
ディア「おい!?」
ヒプノック「水中ならトト子ちゃんも簡単にはやられないよ〜」
イビルジョー「水の中で自由に動けるってすごいなぁ」
111: 以下、
ジョーさんのキャラが予想外過ぎてかわいい
112: ◆u47x.q7xbY 2015/09/15(火) 22:17:37.74 ID:OJh+LG0N0
 『 水中 』
翠トトス「あそこにいるみたい」スィー
???「ラギアクルスよ、この界隈ではリーダー的存在のようだが」
???「貴様、このままでいいのか?」シュッ
ラギア「ゴォォォォ!!」クルッ シュバァァァァ
???「ちっ…」ブシッ
???「守るべき者を貴様が自分の手で壊してどうする」
ラギア「グゥゥ…」パリッパリッ
???「正義感の強い男だったはずだろう?」
???「俺のような男に言われてどうするんだ貴様!!」シュッ
ラギア「オォォォォ!!」バリバリバリ!!
翠トトス「やめてください!!」ブシューッ!!
ラギア「グゥ…」ユラ…
???「…」
翠トトス「無駄な戦いはやめてください」
???「俺が仕掛けているわけではない、コイツはすでに暴走している」
翠トトス「見ていたら分かりました、でも…」
???「コイツは放っておくと危険な部類に入る」
???「力づくでも止めておくべきだ」
翠トトス「それでもダメです」
113: ◆u47x.q7xbY 2015/09/15(火) 22:52:39.17 ID:OJh+LG0N0
???「貴様のような小娘の言う事は聞けない」
???「俺は俺のやり方で止める」
翠トトス「無理ですね」
???「…」
翠トトス「息、あまりもたないでしょう?」
???「…ふ」
???「ははははははっ!さすがにそういう考えはなかった!」
ラギア「グゥッ」パリッ
???「またくるぞ、今度も止められるのか?」
翠トトス「無理かもしれません」
???「それに戦わずして止める方法があるとでもいうのか?」
翠トトス「きっとあります…!」
ラギア「フゥッ!!」バシュッ!
翠トトス「危ない!!」ガシッ
???「む!?」ス-ッ
翠トトス「電撃のブレス…なんとかかわせました」
???「このまま俺ごと引っ張っているとその内回避が間に合わなくなるぞ」
翠トトス「やっぱり分かります?」
???「普通なら誰でも分かる事だ」
114: ◆u47x.q7xbY 2015/09/15(火) 23:20:56.96 ID:OJh+LG0N0
ラギア「ガァァァァァ!!」シュゴォォォ!
翠トトス「今度は体当たり?!」
???「…俺をヤツの真横に移動させろ」
???「今は叩いてでも止めなくてはならない」
翠トトス「悲しいけどそれは分かっています!」クイッ
ラギア「!!」シャッ
翠トトス「うっ!?」ブシュ!
???「おい!!」
翠トトス「いいから早く!!」
???「ちっ…」グルン
ラギア「ギャァァァッ!?」ザクッ!
???「くっ…限界か…」ゴポォ…
翠トトス「あっ!待ってください!今水面へ連れて行きます!!」クイッ
???「無理をするな…貴様も出血している…」
翠トトス「目の前でヒトが死ぬのを見るよりマシです…!」スィー
???「ぶはっ!はぁはぁはぁ…」
翠トトス「しばらくそこの岩の上で休んでいてください」ドプン
翠トトス「!?」
ラギア「フゥゥゥ…」パリッ
翠トトス(しまった!?ついてきていたなんて!!)
115: ◆u47x.q7xbY 2015/09/15(火) 23:43:36.90 ID:OJh+LG0N0
 シュゴォォォォォォォ!!
????「やめてあなた!!」ドスッ!!
ラギア「グゥ…!?」ユラ…
翠トトス「このヒトは…」
白ラギア「貴方はこんな事するヒトじゃなかったでしょう!?」
翠トトス「ダ、ダメです!このヒトにはどんな言葉も今は届いてないんです!!」
白ラギア「そうですか…それなら…」グイ
白ラギア「私のすべてを使ってでも止めて見せます!!」ズバババババ!
ラギア「グァォォォォォォォ!?」バチバチバチ!!
 『気分はどうだ、海竜よ』
ラギア(……何者だ)
 『我の言葉を聞くがよい』
 『お主は見えない何かに理性を奪われておる』
 『これはその者の心のわずかな隙を狙って染め上げてくるのだ』
ラギア(見知らぬ御人よ、それはどうやって取り除けるのだ?)
 『それはお主次第』
 『お主に何よりも大切なものはあるか?』
ラギア(私の周りにいるすべての仲間…)
ラギア(そして今、目の前にいる…最愛の妻だ)
 『ならば想うがよい、その者達の事を』
 『自分を縛っている負の鎖を今、断ち切るのだ!』
ラギア(ありがたい助言、感謝します)
 『我はいつでもお主らを見守っている――』
ラギア(少しだけ姿が見えた…黒い我々と同じ姿)
ラギア(でもどこか神々しく…懐かしいような…)
117: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 00:13:08.52 ID:B7H/994h0
ラギア「…」パリッ スゥッ
白ラギア「あなた…」
ラギア「…心配をかけたな妻よ」
ラギア「私はもう大丈夫だ」ギュ
白ラギア「心配しましたよ…」ギュ
翠トトス「よかった…」バシャン
???「これが戦わずして止めるということか」
翠トトス「偶然かもしれないですけど、こういう止め方もあるという事ですね」
???「ふ、それは俺には考えられなかったな」
翠トトス「あの、もしかしてあなたは…」
???「俺の事は誰にも話すな」スタッ
翠トトス「でも…」
???「ヤツも俺に深く干渉してきていたのを思い出したよ」
???「これも縁だ、また何かあれば力になろう」タンッ
翠トトス「……」
ヒプノック「おーい、トト子ちゃ〜ん」バッサバッサ
ヒプノック「ずっと出て来ないから心配したんだよ〜」
翠トトス「ごめん、色々あってね」
ラギア「見たことある気がしたと思えば、トトスの妹だったのか」
ラギア「話は妻から聞いた、迷惑をかけてすまなかった」
翠トトス「いえ、元に戻れてよかったです」
翠トトス「それよりお兄ちゃんの事を知っているんですか?」
ラギア「あぁ、彼には過去に色々と世話になったからな」
翠トトス「お暇な時でいいのでこちらでのお兄ちゃんの事を話してもらえませんか?」
ラギア「かまわない、いつでも訪ねてきてくれ」
翠トトス「はい!」
白ラギア「あなた、まずは避難所へ案内してあげましょうよ」
ラギア「そうだな、ついてきてくれ」
翠トトス「あ、まだ向こうに待たせてあるヒト達がいるのですけど」
ラギア「ふむ、ならばその者達も一緒に案内しよう」
ラギア「その者達の名は?」
ヒプノック「ディアブロスとイビルジョーって子〜」
ラギア「なに!?」
白ラギア「あら」
118: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 00:39:30.01 ID:B7H/994h0
 『 モガの村 裏手 』
女ハンター「…静かだ」ソロリ
女ハンター(村の皆は避難した…けど、私が逃げるわけにはいかない)
女ハンター「…」カシャン
女ハンター(急に暴走したモンスター達)
女ハンター(ある者の伝達により状況を把握した)
女ハンター(だがそうなった原因は不明)
女ハンター「でもおかしい…」
女ハンター(確かに暴走したモンスターは確認した)
女ハンター(でもそうなったのは伝達よりほんの一刻ほど前…)
女ハンター(とある場所で流行っているウィルスかと最初は思った)
女ハンター(しかし、その症状とまったく異なっている)
女ハンター(周辺の風景すら変化させるのなんて聞いた事がない)
女ハンター(そして避難した場所にあの者はいなかった)
女ハンター(だからまさかと思って村へ戻ってきた)
女ハンター「…これは」
女ハンター(ついに村まで毒々しい色に冒されている…)
119: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 01:10:08.69 ID:B7H/994h0
女ハンター「…!?」サッ
 ゴァァァァァァァ!! ボワァァァァァ!!
女ハンター「…ありえない」
女ハンター(この大陸にいないはずのティガレックスとあの者が戦っている)
女ハンター(何か話しているようにも見える)
女ハンター「…それより助けなくては」スッ ギリリリ
女ハンター(どちらを?いや、言うまでもないか…)
女ハンター(この距離なら…当たる!!)シュパッ
ティガ「あ?」ズブッ
ティガ「いでぇぇぇぇぇ!?」ドテッ
 ピシャァァァン! バリバリバリ!!
破壊王「な…あれをかわしただと!?」
ティガ「ちげぇよ!?何か足に刺さりやがってズッコケたんだよボケェ!!」ブシュ ポイッ
破壊王「それは矢か」
女ハンター「…」ザッ
破壊王「お前か、ヤツに矢を撃ったのは」
ティガ「人間!?いたのかよ!!」
女ハンター「これはどういう状況で?」
破壊王「そうだな…」スッ
ティガ「テメェまさか!?」
破壊王「人間に使うのは初めて…だ!」バシュッ!
女ハンター「え?」
ティガ「ちぃっ!!」ダダダ
女ハンター「!?」ドガッ! ドボォン
ティガ「見境なしかテメェ!あぁ?!」
破壊王「何故人間をかばった?」
ティガ「人間とはいえ面倒になるだろうがよぉ?!」
破壊王「はなから貧弱な人間は不要だったのよ」
120: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 23:05:35.73 ID:B7H/994h0
破壊王「必要なのは強靭で破壊力のあるモンスターのみ!」
ティガ「人間共は邪魔だからどこかやっただけってか?!」
破壊王「そういうことだ」
女ハンター「…なるほどね」バシャン
破壊王「聞こえていたのか」
女ハンター「あなたの声だけは普通にね」ギリリリ シュパッ
破壊王「おっと!撃つ相手が違うんじゃないのか?」サッ
女ハンター「この騒動の元凶…あなたでしょ?」ギリリリ
破壊王「今頃気づいても遅いんだがな!もうモンスターは大方暴走を始めている!!」
破壊王「人間ごときに止められるものじゃないんだよ!!」
ティガ「ならオレ様が止めてやろうかぁ?!」ガシュッ
破壊王「っと!面倒なのと遭遇してしまったな」ダッ
ティガ「テメェが一番面倒だろうが!あぁ!?」
女ハンター「…轟竜は何て?」
破壊王「自分が止めてやるよ…だとさ」ゴォォォ
女ハンター「これは…!?」バッ
破壊王「うまくかわしたようだが隙だらけになってるぞ!」コォォォ
ティガ「おらおらおらぁ!!」ドドドドド
破壊王「くっ…うっとおしいハエだ!!」プシュン
ティガ「ぐぁお!?いでぇ!!」ブシッ!
ティガ「おら!どこかへ消えやがれ人間!!」バッ
女ハンター「!?」
女ハンター(轟竜が何か言っている気がする…)
女ハンター(私の前に立ったということはもしかして…逃げろ、と?)
破壊王「モンスターのくせに人間をかばうか…いいだろう」バチバチバチ
破壊王「仲良く稲妻の餌食となるがいい!!」バッ ゴロゴロ…
 ピシャァァァァン!バリバリバリィ!!
ティガ「くっそ…がぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
女ハンター「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
121: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 23:28:37.96 ID:B7H/994h0
 『 海中 』
??「もうすぐ着くかな?」
??????「うむ」
??????「しかし、何故ワシのところまで来たのじゃ?」
??「あの大陸知ってるんでしょ?」
??「ついでだから手伝ってもらおうと思ってー」
??????「この老体をこき使おうとするとは良い死に方せんぞ…」
??「どうせまともな生き方してないしいいもんねー」
??????「まったく…」
??「話聞くにはえらい事になってるって聞いたけど向こうどうなってるんだろう?」
??????「それは行ってみん限り分かるまいて」
??????「ワシも陸地とは完全に離れていてまったく分からん」
??「そだねー」
??「こうやって誰かと話しながら移動してるとトット思い出すよ」
??????「トットとは?」
??「初めてのこっちのお友達かな」
??「死んじゃったんだけどね」
??「あの子と出会ったおかげでこっち来れるようになったんだよ」
??????「そうか、それは良い出会いをしたものじゃな」
??「うん!」
??????「海水の質が変わった、もうすぐで着くぞ」
??????「約束している者はどこで待っておるのじゃ?」
??「なるべく広い所って言ってたからあそこの入り江の方かな」
??「いこ?おじいちゃん」
??????「なるべくなら海底から出たくなかったんじゃがな…」
??「嫌われ者なんだっけ?」
??????「まぁ人間になんじゃがな」
??「どこでも人間が関わってくるのは同じなんだねー」
122: ◆u47x.q7xbY 2015/09/16(水) 23:53:48.04 ID:B7H/994h0
 『 孤島 奥地 』
ラギア「そうか、飢餓や暴走は我々の勘違いだったのか」
イビルジョー「お腹は空いてたけどいつも通りだったよ!」
ラギア「あの石はちゃんと効力があってよかったよ」
イビルジョー「すごく助かってまーす」
ロアル「どうしてワイの子が来てないんや!どういうこっちゃ!?」
チャナガブル「ロアルの旦那申し訳ねぇ…あっしが目を離さなけりゃあ…」
ディア「こんな時になんで逃げ出したか分からないのか?」
チャナガブル「うーん、あるとしたら随分と虎模様のイカツイヤツに懐いてたみたいっす」
チャナガブル「だからソイツの元へ行ったんじゃないっすかねぇ…」
ディア「暴れるしか能にないアイツになんであそこまで懐くんだろうな…」
チャナガブル「さぁ…」
ラギア「すまない…責任は保護を頼んだ私にある」
ロアル「いや兄貴は悪かぁない、変なコト吹き込んだワイが悪いんや」
ディア「とにかく早いトコ保護しないとまずくないか?」
ラギア「そうだな、私みたいに光を浴びせら暴走されてはたまらないだろう」
ディア「んじゃオレがひとっ走り探してくるぜ」ザッ
ディア「体力も回復したし、地上は任せとけ!」
ロアル「うちの娘をたのんます…」
ディア「おう、ティガと一緒に連れてくるわ!」バッサバッサ ピュー
ヒプノック「話聞いてたらその子にすごい嫌われてるみたいな事言ってたけど大丈夫かな〜」
イビルジョー「大丈夫だよ、顔が怖くてもちゃんと優しいの知ってるよー」
チャナガブル(それ、自分の事も言ってるっすね絶対…)
123: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 00:32:08.85 ID:OtNBztAE0
 『 孤島 入り江付近 』
ヒプノック「おーい、トト子ちゃーん!」バサバサ フラフラ…
翠トトス「向こうはもういいの?ディアさんもどこか行ったみたいだし」
ヒプノック「ぜぇはぁ…だ、大丈夫〜」ヘロヘロ
イビルジョー「ごめんね、ボク泳げないからー」ドシーン
翠トトス(よくこんな大きなヒト、掴んで飛んでこれたなぁ…)
ヒプノック「まだ来てないの〜?」
翠トトス「もう来ると思うんだけど」
??「来てるよん」バシャ
翠トトス「うわぁ!?」
イビルジョー「このお魚人間さんが待ってたヒト?」
人魚「人魚です!顔こわっ!?」
イビルジョー「また言われた…」ズーン
翠トトス「気にしてるみたいだから言わないであげて…」
人魚「それは失礼しましたぁ」ペコペコ
翠トトス「誰かと一緒に来てなかった?波の感じからしてもっと大きなヒトが…」
人魚「来てるよー、ちょっと顔はあまり見せたくないらしいけどねー」
翠トトス「もしかしてここと関係ある人?」
人魚「あたしと同じでここの海の主なんだってー」
人魚「一緒にここ見てもらおうと来てもらったんだ」
翠トトス「そっか」
124: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 00:58:27.58 ID:OtNBztAE0
人魚「いきなりだけどこの現象知ってる」
翠トトス「ホント?」
人魚「これさ、あたしの世界のとある物が原因だと思う」
ヒプノック「どういう物のせいなの〜?こんな気持ち悪いの〜」
人魚「これは『漆黒玉』っていうわるーい魔力を込めた道具のせいなんだ」
人魚「魔王さん…持ち主のヒトのところにずっと仕舞われてたもののはずなんだけど…」
イビルジョー「誰かが持ち出した感じかな?」
人魚「多分そうだろうね」
人魚「一度どんなものかほんのちょっと見せてもらったからすぐ分かったんだ」
人魚「色々なものを黒く染めてしまうんだ」
人魚「主に心の隙間を辿ってその者を破壊者にしてしまうんだ」
翠トトス「元に戻す方法はあるの?」
人魚「ごめん、分からないや…」
人魚「そもそも、前に処分するって聞いてたからもうなくなったとばかり思っていたからね」
イビルジョー「その玉壊せばいいんじゃない?」
人魚「かもしれないけど持ち出したヒトが見つからないと…」
ラギア「おそらく人間の村だ」ザパッ
翠トトス「ラギアさん、本当ですか?」
ラギア「あの近辺は避けられたかのように侵食された形跡が今までなかった」
ラギア「それに…持ち出した者はおそらく我々のような姿ではないのだろう?」
人魚「うん、魔族だとしたら人間の姿の方が近いヒトが多いと思う」
125: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 01:20:52.51 ID:OtNBztAE0
ヒプノック「その魔族っていうのは〜?」
人魚「うーん、分かりやすく言えば人間と君達の間の存在ってところかな」
人魚「あたしも魔族寄りだからこんな姿だし?」バシャーン ピチピチ
人魚「生活の仕方とかは人間に近くて器用に色々作ったりできるんだ」
人魚「言ってること分かってくれるかな?」
ラギア「うむ、その説明で十分分かっているから続きを頼む」
人魚「ほーい、あとは魔力の有無かな」
人魚「魔力っていうのがあたしの所にはあるんだけど」
人魚「それを使えば自然や大気などの力を自分で生み出すことができるんだ」ヒョォォォ…シャリーン!
イビルジョー「うわー!いきなり氷柱が出てきたよ!?」
人魚「人間にもちょっとだけ魔力あるみたいだけどその辺はよく分からないんだ」
人魚「純粋に魔力を持ってるのは魔族だけ」
人魚「と、これが人間や魔物とは違う魔族というものなんだよ」
ラギア「しかし、仮に人間に近い姿だとしても何かの拍子に別の存在だと気づかれるのでは?」
人魚「何が目的か知らないけどそれまで騙し通すんじゃないかな」
 「そやつの目的はおそらく我々モンスターじゃろう」ゴォォォォ ズシャァァァァァン!!
人魚「うわ、おじいちゃん出てきちゃったの?」
ヒプノック「すごくおっきいの出てきた〜!?」
ラギア「貴方は…!?」
翠トトス「このヒトがさっき言ってた…」
人魚「そうそう!ナバルデウスおじいちゃんだよ!」
126: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 22:54:38.00 ID:OtNBztAE0
ラギア「お久しぶりです、ナバル老」ペコリ
ナバルデウス「ラギアか、ワシに代わって皆をまとめてくれているのには感謝しておるよ」
ラギア「恐縮です」
人魚「影で見守ってるんじゃなかったの?」
ナバルデウス「随分と深刻そうな話だったので気になっての」
ナバルデウス「そもそもお前が無理やり連れてきたのじゃろうが…」
人魚「てへー」
ナバルデウス「この反省してない顔…角で串刺しにしてやりたいわ…」
翠トトス「それでおじいさま、わたし達が目的というのはどういうことですか?」
ナバルデウス「うむ…その魔族と言ったか?」
ナバルデウス「そやつがわざわざこちらへ来るということを考えてほしいのじゃ」
ナバルデウス「向こうにもこの子が言うようにモンスターは存在するのじゃろう」
人魚「うんうん」
ナバルデウス「じゃが長い間存在するものでは生態など知られていよう」
ナバルデウス「だからこちらのモンスター…つまり我々に白羽の矢が刺さったわけじゃ」
ヒプノック「そっか〜知らないヤツだったらどう相手すればいいかなんて分からないもんね〜」
ナバルデウス「それにその暴走させられる物があればもっと動きは読まれにくくなるじゃろう」
ナバルデウス「意思を持たぬ者ほど恐ろしいものよ」
イビルジョー「じゃあみんな暴走させてその向こうの世界へ連れて行ってめちゃくちゃにー」
イビルジョー「とか?」
ナバルデウス「それしかあるまい」
127: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 23:27:02.16 ID:OtNBztAE0
ナバルデウス「お前さんはどう思っておるのじゃ?」
人魚「あまり考えたくなかったけどそうだと思うよ」
人魚「向こうの世界は今、結構平和なんだ」
人魚「前に人間と魔族が争っていたんだけど色々あって休戦してるんだ」
人魚「それどころかお互い歩み寄ろうとしてる人達だっている」
人魚「勇者や魔王さん…上のヒト達もそうしようとしてる」
人魚「でもそれを良く思っていないヒトはいるはずだよ」
ラギア「つまり、その腑抜けた者達を消し去り我が物としようとせん者が今回の騒動の黒幕か」
ナバルデウス「じゃろうな」
ナバルデウス「これはどちらの世界にも訪れようとしておる危機じゃ」
ナバルデウス「何としてでも止めねばなるまい」
イビルジョー「じゃあ早く人間の村に行ってその悪者止めなきゃ!」
翠トトス「そうだね!わたし行くよ!」
ラギア「侵食による暴走の危険がある、私が行く」
ラギア「君達は残るんだ」
翠トトス「またラギアさんが暴走してしまったらどうするんですか!?」
ラギア「大丈夫だ、もう心の隙を見せる事はない」
人魚「でも相手は魔法を使ってくるから一人ではすっごく危険だよ」
人魚「前にあたしの世界に来たヒト達もそれで結構危険な目に合ったんだ」
翠トトス「誰かがお兄ちゃんと同じ目に合うのなんてもうイヤなんです!」
ラギア「彼は死んでいたのか…しかもその世界で」
翠トトス「…」
人魚「この漆黒玉による侵食、見てたら分かるよね?」
人魚「甘く見てると危険なんだよ」
人魚「あたしもトットと同じ目に合うヒトなんて見たくない」
人魚「もっと慎重に行動してほしいな」
ラギア「…すまなかった、軽率な発言だった」
128: ◆u47x.q7xbY 2015/09/17(木) 23:48:52.13 ID:OtNBztAE0
ラギア「だが、私もこの世界の危機を救うために力になりたい」
イビルジョー「だったら皆で行こうよ」
イビルジョー「危なくても助け合えば何とかなるものだ!…って、ボクは思うけど」
ヒプノック「ウチもそう思うよ〜」
ナバルデウス「この子らの言うように助け合いは大事じゃよ、ラギア」
ナバルデウス「連れていってあげなさい」
ラギア「そうですね…腕に自信のある者だけでもいい、共に行こう」
翠トトス「わたし、行きます!」
イビルジョー「ボクも行くよ」
人魚「あたしも連れてってー!」
ヒプノック「ウチは残るよ、役に立たなさそうだし〜」
翠トトス「そんなことないよ、ヒーちゃん」
翠トトス「ここに来るまで頑張ってくれてたし」
ヒプノック「いいのいいの!」
ヒプノック「それに誰か怪我しちゃったら手当てしなきゃいけないしさ!」
翠トトス「うん…分かった、行ってくるよ」
ラギア「それでは行くか」
イビルジョー「はーい」
翠トトス「はい」
人魚「あー!?みんな待って!?あたし地上では自由に動けないのー?!」ピチピチ
翠トトス「あ、ごめん」ヒョイ
人魚「えへへー、誰かの背中乗るの久しぶり♪」
人魚「それじゃレッツゴー!」
129: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 00:10:07.77 ID:AHSGYb5Y0
ヒプノック「…行っちゃった〜」
ナバルデウス「お嬢ちゃん、名前はなんと言うのじゃ?」
ヒプノック「ヒプノックだよ〜」
ナバルデウス「そうかそうか…ならヒプノックや」
ナバルデウス「この奥に避難しておる者で戦える者を呼んで来てくれないかい?」
ヒプノック「え…?」
ナバルデウス「どうやらここにいることがバレてしまったようでな」
ナバルデウス「どうも大群で押し寄せてきておるようじゃ」
ナバルデウス「なるべく早くに頼むよ?」
ヒプノック「わ、分かった〜!!」バッサバッサ
ナバルデウス「やれやれ…年寄りにはちときついのじゃがな…」クルリ
クルペッコ「ピェェェェェェ!!」
ナバルデウス「この数を呼び出したのはクルペッコ…お前か」
ナバルデウス「少々痛い目に合ってもらうぞ?」
130: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 00:44:59.90 ID:AHSGYb5Y0
 『 モガの村 』
ティガ「くっそ…がぁ…!!」ピリピリ…
女ハンター「身体が…痺れて…」ピリピリ…
破壊王「異種同士仲良く消し飛ばしてやろう!」ゴォンゴォン
ティガ「あぁ…!?んなもんでオレ様…やれると思うなぁ?!」グッ
破壊王「口ばかりで動けてないじゃないか」
破壊王「もういい消えろ、時間の無駄だ」スッ
 ズドドドドドドドッ!!
ディア「見つけたぞぉぉぉ!!邪魔だおらぁ!!」ブォン
破壊王「くっ!?邪魔が入ったか…」ダッ バッサ
ディア「なんだあいつ…飛びやがったぞ?」
ティガ「ディア…テメェ…なにしてやがんだ…」
ディア「お前探しに来たんだよ…なんで人間と仲良く痺れてるんだか」
ディア「それよりガキンチョはどこだよ?こっち来たんだろ?」
女ハンター(ディ、ディアブロス…ティガレックスと何か話してる気がするけど…)
女ハンター(仲間…?)
ティガ「ガキは…そこの水の中だ」ムクリ
ティガ「やっと動けるようになったぜ!」
ディア「で、アレが敵でいいのか?」クイッ
破壊王「こりゃまた凶悪そうなヤツが来たぜ、ククク…」バッサ…スタッ
131: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 01:02:32.16 ID:AHSGYb5Y0
ティガ「あのクソヤロウがすべての元凶だとよ」
ディア「そうか…なら遠慮なく吹き飛ばしていいんだな?」ザッザッ
ティガ「ありゃあ妙な技してくるからせいぜい気をつけるこった!!」ドドド
ディア「油断してそれくらってさっきみたいになったのか?ティガさんよぉ!!」ズドドド
ティガ「なめてかかると死ぬぞディアぁぁぁ!!」ガフッ
破壊王「ふ、遅いわ!」サッ
ディア「こっちからも来てるぜぇ!!」ブォン
破壊王「うおぉ!?コイツ早いな…」ササッ
破壊王「だが背中が隙だらけだ!」カッ
ディア「どわっ!?あづっ!?」ドガァン!! ブルブル
破壊王「あの爆発を受けてあの程度のダメージだと!?」
ディア「鍛え方が違うのよ、チビクソ!」グルン
破壊王(コイツは厄介だな…)
女ハンター(モンスター同士が共闘している…こんな光景見たことがない…)
女ハンター「私ものんびり見てる場合じゃない!」ムクリ
女ハンター「…くらえ!!」ギリリリ…ビシュン!
破壊王「空からだと!?ぐぅ、かわせん?!」バババババッ!!
破壊王「これはなかなか…一対三はさすがに捌ききれないな」
ティガ「なら大人しく転がれやゴミみたいによぉぉぉ!!」ガシュッ
破壊王「それはご遠慮願いたいな!」タッ スタン
ティガ「あ!?テメェ頭に乗るんじゃねぇよ!!」ブンブン
破壊王「一気に形勢逆転できる一手があるのを忘れたか?低脳」スッ
ティガ「!?ディア、水に飛び込め!!今すぐだ!!」
ディア「は?」
女ハンター「一体何が…」
ティガ「ちぃっ!?バカ人間が!!」ダッ ガバッ
女ハンター「え!?」
女ハンター(ティガレックスが負い被さってきた!?これに何の意味が…?)
破壊王「バカがいて助かったよ」
 バシュッ! ピカァァァァァァ!!
132: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 22:35:58.31 ID:AHSGYb5Y0
ディア「げ、この光は!?やば…」
ティガ「バカヤロウがぁぁぁ!?」
破壊王「いっちょあがりだ」ニヤリ
ディア「ぐぅ!?」ズゾゾゾゾ
ディア「ア"ァァァァァァァァ!!」ドクンドクン
ティガ「クソがぁっ!!」ドドドドド
ティガ「目ぇ覚ませやクソ角ヤロォ!!」ガシュッ
ディア「グゥ…グギョォォォォォォ!!」ブシッ ビリビリビリ
ティガ「でっけぇ声あげやがって!?」ガシュッガシュッ
ディア「ゴ…オォォォォォォ!!」ブシッブシッ! ブゥン
ティガ「げふぉ!?」ドシュゥ!! ドシーン
女ハンター(ティガレックスがディアブロスに突き上げられた!?)
女ハンター(もしかしてこれが…暴走までの過程…?)
女ハンター(だとすると原因は先ほどの光だったということか…)
女ハンター(だからティガレックスは私に負い被さって光を遮断したのか)
破壊王「予想通りそのモンスターはかなり危険な部類のようだな!」
破壊王「さぁこいつらを潰してしまえ!!」
ディア「フゥ…」ザッザッ ズドドド
破壊王「む!?」バサッ
破壊王「…さすがに言う事までは聞きやしないか」
女ハンター「それができたらもうすべて終わらせてるでしょ」ギリリリ シュパッ
破壊王「ちっ!?油断したわ…」ブシッ
破壊王「だが暴走さえ始めてしまえばこっちのものなんだよ!」バッサバッサ
女ハンター「どこへ行く!?」
破壊王「まだ完全に侵食させてないモンスターがいないか探してくるんだよ!」
破壊王「お前らの相手はソイツがしてくれるさ!じゃあな!!」ピューン
女ハンター「待てっ!?くっ…逃げられた…」
133: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 23:09:28.49 ID:AHSGYb5Y0
ティガ「あのヤロウ逃げやがったな!?」
ディア「オォォォ!!」ズドドド
ティガ「クソが!?いい加減にしろや!!」ダッ
女ハンター「しまった!?こっちに!?」
ルドロス「えいっ」バシャ ノソノソ
女ハンター「!?」ドンッ
ディア「ウゥゥ…」ズシャー
女ハンター(子供のルドロス?助けてくれた…のか?)
ルドロス「こっちこっち」クイクイ
女ハンター「え?こっちに来いって言ってるの?」
ティガ「あのバカ!出るなって言ったのに?!」
ティガ「まぁいいか!おいチビ!そのまま人間遠くへ連れて行け!!」
ルドロス「どこでもいいの?」
ティガ「コイツが来なけりゃどこでもいい!!」クイッ
ディア「オォォォ!!」ザッザッ
ルドロス「わかったー」
ルドロス「こっちきてー」グイー ジャボジャボ
女ハンター「水の中に入れってことでいいのかな…」
ティガ「早く行け!!」ドドド
女ハンター「迷ってる場合じゃないか…!!」ドボン
ルドロス「こっちー」スイー
女ハンター(よく分からないけど今はついていこう…)ゴポッ
女ハンター(敵意はまったく感じられないようだし)
134: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 23:30:57.72 ID:AHSGYb5Y0
ティガ「さーて、コイツをどう料理すっか…」
ディア「グォォォォ!!」ズドドド
ティガ「おらぁ!!」ガシッ ズザザザザ
ティガ「テメェ、なにこんなもんにあっさり支配されてやがんだ!!」
ティガ「さっさと元に戻りやがれ?!」グググ…
ディア「フゥフゥ…!!」ズズズ
????「そうだ、早く戻れディア!!」グルン
ディア「ギャフッ!?」バチーン! ドサッ
ガルルガ「やっと見つけたと思ったら暴走始めているし、どうなっているんだ?」バッサバッサ スタッ
ティガ「ガルルガ、テメェ…もう動けんのか?」
ガルルガ「まだ傷は痛むが見ての通りさ」
ガルルガ「とうとう原因を突き止めたのか?」
ティガ「おう、説明してる暇はまだねぇけど…な!」ガシュッ
ディア「グゥ…!?」ブシッ
ティガ「とりあえず光だけは絶対浴びるなとだけ言っておいてやるぜ!!」ブゥン
ディア「グァァァァ!!」ドガッ!
ガルルガ「光?よく分からないが気をつけるよ」スゥ ボゥッ
ディア「オッ!?」バシュ!
ガルルガ「しかし…このままだとディアが死ぬまで攻撃を続けないといけなさそうだが…」
ティガ「オレ様だって一回暴走から抜け出せたんだ!直し方はあるんじゃねぇか?!」
ガルルガ「だとすると本人の意志の問題か?」
ティガ「しらね!」ドドド
ディア「グ…オォォォ!!」ズドドド
135: ◆u47x.q7xbY 2015/09/18(金) 23:55:39.70 ID:AHSGYb5Y0
ガルルガ「ちっ!『マ王』とは言ったもんだな!」ダッ バッサ
ティガ「なんだそりゃ?」
ガルルガ「コイツは過去にそう呼ばれていたそうだ」
ガルルガ「魔王ってのは世界を支配する者という意味らしい」
ティガ「それぐらい手に負えないヤツだったって事かぁ?けっ!」ザッ
ティガ「こっちは絶対強者だぜ!マ王だか知らねぇが『絶対』に勝てるとでも思ってんのかぁ!!」ブォン
ディア「グゥ!?」バキッ!
ディア「ハァハァ」ズザザザ…
ティガ「地面に潜りやがった!?」
ガルルガ「気をつけろ!地中からとはいえ的確に狙いをつけてくるぞ!?」
ティガ「ばーか、こういう時ぁ引きずり出すのよ!」ダッ
ティガ「出てこいやディアぁぁぁぁぁぁ!!」ゴァッ!!
ディア「ギィ!?」ズボォ!!
ティガ「いっちょあがりよ!」
ガルルガ「咆哮のショックで自分の掘った穴に埋まったのか」
ガルルガ「しかしこのままだとすぐ出てくるぞ?」
ティガ「このままぶん殴って意識とばすっきゃないわな」
 シュッ バババババババッ!!
ディア「オォォォ…」ガクッ
ティガ「あ?何かに当たって気絶しやがったぞ?」
ガルルガ「飛んできた先は…」クルッ
女ハンター「なんとか少量持っていた睡眠ビンで眠らせることができたみたいだね」カシャン
ルドロス「行かないの?」クイ
女ハンター「戻ってきてごめん、行こう」ダッ バシャン
ティガ「人間だぁ?チビと遠くに行ったんじゃねぇのかよ」
ガルルガ「おそらく睡眠作用のあるものでディアを無力化させたのだろう」
ガルルガ「今は感謝するしかないな」
ティガ「でも解決になってねぇんじゃねぇの?」
ティガ「起きたらまた暴れんだろ、コイツ」
ガルルガ「それでも起きるまで待とう、戻っててくれるよう祈りながらな」
ティガ「…しゃあねぇな」
ティガ「あのヤロウが気になるがちょいと休憩がてら待ってやるか!」
ガルルガ「それでいいさ」ニッ
136: ◆u47x.q7xbY 2015/09/19(土) 00:33:42.14 ID:/FIaJTvK0
 『 モガの森 』
ラギア「待て、何か飛んでくるぞ」
イビルジョー「ん?なにかな?」
人魚「あれは…みんな影に隠れて!?」
翠トトス「え?」
人魚「漆黒玉の光がくる!!」
 バシュッ! ピカァァァァァァ!!
ラギア「くっ…みんな無事か?」
翠トトス「はい…人魚さん、あのヒトが例の?」
人魚「うん、間違いなく魔族のヒトだよ」
イビルジョー「やっぱり予想はバッチリ合ってたんだね」
破壊王「コレの存在を知っている者がいるとは驚きだ」バッサバッサ
ラギア「それの危険性はもうすでに大陸中に知れ渡っている」パリッ
人魚「あたしと同じ方法でこの世界に入り込んだんだね?」
破壊王「そうさ、話をすべて聞いた上でこちらへやってきたのさ」スタッ
破壊王「向こうのゴミどもを滅ぼすためにな!」
人魚「あなたはそれの本当の怖さを知らない!」
破壊王「ふ、使い方を知らなかったからだろう?」
破壊王「使いこなせばこんなにすばらしい物となるのにな!!」スッ
ラギア「させるか!!」バチバチバチ!!
破壊王「くっ…だがその電撃を操れるというのは使えるな!」ピカァァァァァ!!
ラギア「まずい!隠れる間が…!?」
イビルジョー「トト子ちゃん達、ボクの後ろに!」グイッ
翠トトス「ダメっ!?」
人魚「あぁ、ふたりがまともに光受けちゃったよ…!!」
137: ◆u47x.q7xbY 2015/09/19(土) 01:03:13.41 ID:/FIaJTvK0
ラギア「…」ユラ…
破壊王「どうだ?まともだからすぐにでも変化が訪れ…」
ラギア「何の話だ?ふぅっ!」バシュッ!
破壊王「ぐぁ!?バカな…何故効いていない!?」バリリッ!
ラギア「まさかとは思ったが二度までは効果が現れないようだな、ソレは」
ラギア「だがジョーは…」
イビルジョー「おぉぉぉぉぉぉ!!」ビキビキビキ
翠トトス「身体のあちこちがが隆起してる…」
ラギア「!?」
破壊王「ソイツは確か何でも平気で食らい尽くすほど凶暴なヤツだと人間共が言っていたな」
破壊王「これは思わぬ収穫だったな!」
ラギア「…」
人魚「これはさすがにやばいんじゃ…?」
イビルジョー「はぁはぁ…さ」ダラダラ
翠トトス「…ジョーさん?」
イビルジョー「さっきのでお腹すいちゃったぞこのやろぉぉぉぉぉぉ!!」ゴァァァァァ!!
破壊王「なっ!?」
ラギア「ふ、やはりな」
ラギア「ジョーに元からその光は効かない」
ラギア「そしてやっと暴走のメカニズムが分かった」
破壊王「なんだと!?」
138: ◆u47x.q7xbY 2015/09/19(土) 01:29:26.72 ID:/FIaJTvK0
ラギア「その光を受けるとその者は強制的に怒りの感情を湧き上がらせるようだ」
ラギア「だが、その怒りは向ける先が存在しない」
翠トトス「だから周りの相手に見境なく攻撃を仕掛けるんですね」
ラギア「その通りだ」
破壊王「だからと言ってソイツが暴走しない理由にはならんぞ!」
ラギア「ふふ、ジョーが怒る時がどんな時か分かるか?」チラッ
イビルジョー「がぶがぶがぶ!」ガリガリガリ
翠トトス「また石にかじりついてる…待って、何か採ってくるから」ドスドス
破壊王「まさか…」
ラギア「そう、空腹になった時だ」
ラギア「空腹時のジョーは確かに危険なほど凶暴になる」
ラギア「だが、腹を満たせばすぐ収まるのだ」
ラギア「すぐ空腹になってしまう体質により頻繁に怒り状態となる」
ラギア「そのせいで怒りというものに鈍い身体になっているわけだ」
翠トトス「つまり怒る事はいつもの事なので他のヒトと違ってそれに取り込まれなかったんですね」
ラギア「そういうことだ」
ラギア「もし暴走したとしても空腹を満たせば元に戻るだろうな」
ラギア「ジョーの怒りなど生理現象に過ぎん」
破壊王「その程度で防がれるなんてありえん!」
イビルジョー「ありえるんだよ!ばーか!!」ブォン
破壊王「ぐはぁ!?」ドガァ! ズサー
141: ◆u47x.q7xbY 2015/09/21(月) 22:28:52.16 ID:1QSH7Xkn0
翠トトス「はい、その辺にケルビぐらいしかいなかったよ」ドサドサ
イビルジョー「全然かまわないさぁ!」ガフガフ
翠トトス「でもよかった、さっきみたいにならなくて…」
破壊王「く…アイツといいどうして戻る事ができたんだ!?」
人魚「ここの子達は見えない何かに守られているのかもね」
破壊王「…予想外だった」
破壊王「だがコレのみに頼らなくても貴様らを潰す事はできるのだ!」ブォォォ!!
イビルジョー「この音、何?」
人魚「大丈夫、楽器って言ってただ音出す道具だよ」
破壊王「ただの楽器だと思ってもらっては困るがな」ニヤリ
 ドスドスドスドス…
人魚「何か来た…」
破壊王「数少ない暴走状態でマインドコントロールに成功したモンスターの一匹だ」
破壊王「コイツには肉体強化を施してある、いつものヤツだと思わないことだ!」
イビルジョー「ラギア、あれって…」
ラギア「ブラキディオスか!?」
142: 以下、
ブラキ・・・臨海・・・うっ、頭がっ
143: ◆u47x.q7xbY 2015/09/21(月) 23:01:59.02 ID:1QSH7Xkn0
破壊王「群れる事を激しく嫌がっていたようだからな」
破壊王「邪魔者もいず、楽にこちらの思い通りに事が進んだよ」
イビルジョー「違う!」
イビルジョー「ブラキはただヒト前に出るのが苦手だっただけだよ!」
イビルジョー「どうしたらいいかボクによく相談してきてたんだ!」
破壊王「なら本人と話し合えばいいじゃないか」
破壊王「もっとも殺し合いにしかならないと思うがな」ニヤ
破壊王「どこかにいやがる他のヤツらもコレを浴びせなければならん」バッサ
破壊王「じゃあせいぜい生き残ってくれ!ははははは…」ピュー
ラギア「待て!?くそ…」
ブラキ「ブゥオォォォォォ!!」ドスン!ドスン!
イビルジョー「ブラキはボクが何とかするからキミ達はアイツを追って!」
ラギア「分かった!いつもと何か違うようだから気をつけろ!」
翠トトス「無茶しないでね!」ドスドス
人魚「がんばーっ!!」
イビルジョー「…」ニコ
イビルジョー「さぁて、本当にボクの事を忘れてるのかな?ブラキ」クルリ
ブラキ「ゴッ!!」ブンッ
イビルジョー「うわ!?っと…」サッ ドゴォン!!
イビルジョー「いつも以上にすごい破壊力だなぁ」
144: ◆u47x.q7xbY 2015/09/21(月) 23:23:43.84 ID:1QSH7Xkn0
ブラキ「シィッ!!」サッ ブンッ
イビルジョー「あぐっ!?しまっ…た…」バキィ!! ズサー
ブラキ「ガァァァ!!」ダンッ
イビルジョー「く…ジャンプ攻撃かな?!」ムクリ
イビルジョー「なら対空攻撃だよ!!」ズボォ ヒュン
ブラキ「ギャハ!?」ゴキャ!!ドスン
イビルジョー「もう一発!」ズボォ ヒュン
ブラキ「シャラァ!!」バキョン!
イビルジョー「こ、壊された!?」
イビルジョー「だけどパワーならボクだって負けてないんだ!」ドスドス
イビルジョー「くらえ!!」スッ
ブラキ「シッ!!」スタッ ブォン
イビルジョー「はぐっ!?」ドゴォ!!
イビルジョー「うそだ…体当たりしたのに…それを殴って止めるなんて…」ドロ…
イビルジョー「あ…粘菌…やば…」カッ
 ドガァァァァァァァァァァァン!!
イビルジョー「が…は…」ドサッ
ブラキ「グォォォォ!!」ブォン
イビルジョー「あ゛ぁぁぁぁ!?」ドゴドゴドゴドゴォ!!
イビルジョー(ダメだ…こんなのくらい続けてたらこっちがもたない…)
イビルジョー(こんなのくらい…食らい…)
イビルジョー「……ごめん、ラギア」グイ
イビルジョー「ブラキ止めるにはこれしかないみたいなんだ――」ブチッ! パラパラ…
ブラキ「…」ダンッ
イビルジョー「はぁ…ハァ…」ボタボタ…ビキビキビキ
イビルジョー「ゴァァァァァァァァァァァァァッ!!」
145: ◆u47x.q7xbY 2015/09/21(月) 23:49:40.95 ID:1QSH7Xkn0
 『 孤島 水辺 』
ロアル「呼ばれてきてみりゃあ…こりゃまたえらいこっちゃなぁ」
チャナガブル「どうしてこここがバレたんすかね…」
ナバルデウス「おそらくクルペッコに監視されていたんじゃろう」
ロアル「暴走しとるんやなかったですかいね?」
ロアル「なのに監視とかできるもんかと疑問ですわ」
ナバルデウス「確かにそうじゃ」
ナバルデウス「じゃがもしこの状態のコヤツを操れるとしたらどうじゃ?」
ナバルデウス「騒動を起こした者は特殊な者と聞いた」
ナバルデウス「それ位ならできても不思議ではないのではないか?」
チャナガブル「そう言われると何とも言えないっすね…」
クルペッコ「ピェェェェェ!!」ビューン
ナバルデウス「くるぞ!絶対この先へ行かせるでないぞ!」
ヒプノック「同じ鳥竜として〜!こっちはまかせて〜!」バサッ ピュー
ロアル「よっしゃ!ならワイらは地上のヤツら相手したるか!」
チャナガブル「ナバルじぃ様は後ろで待機っす!」
チャナガブル「ご老人働かせるほどあっしらは落ちぶれちゃいねぇっす!」
ナバルデウス「悪いのぅ、頼んだぞ」
146: ◆u47x.q7xbY 2015/09/22(火) 00:29:37.62 ID:uZiDod6j0
ヒプノック「きぇぇぇぇ〜!!」バッ
クルペッコ「クァ!?」バキッ! ドサッ
ヒプノック「そのまま眠れ〜」プッ
クルペッコ「!!」バッタバッタ
ヒプノック「くそ〜避けられた〜」
ヒプノック「また蹴ってやる〜!」タッ
クルペッコ「クェェェェ!!」カチッカチッ
ヒプノック「へ?くぇっ!?」ドォン!
ヒプノック「油断…した〜…」ガクリ
クルペッコ「ポワワワワーッ!!」
ロアル「なんや?変な声出しおってからに」
アオアシラ「ガォォォォォォ!!」メリメリメリ
ロアル「なんやぁ!?図体がえろうでっかくなったなワレェ!!」
チャナガブル「ロアルの兄貴!こっちもっす!姿だけじゃなく動きもやばいっすわ?!」
ドスジャギィ「ゴォォォゥ!!」スタッスタッ
ナバルデウス「…」
ナバルデウス(元々クルペッコの鳴き声には周りの者を支援する効果がある)
ナバルデウス(じゃがここまで劇的な効果をもたらす事はなかったはず…)
ナバルデウス(やはり自身に何か手を加えられておるようじゃな)
147: ◆u47x.q7xbY 2015/09/22(火) 00:49:16.92 ID:uZiDod6j0
ロアル「どうなろうとワイらが負けるわけにはあかんのや!!」ペッ
アオアシラ「グルルル…」サッ
ロアル「なぁ!?はや――」
アオアシラ「グァオ!!」シャッ
ロアル「ぐぅ!?」ザシュッ!
チャナガブル「ロアルの兄貴!?はっ?!」ドプンッ
ドスジャギィ「ウェェェェェイ!!」ズダン
チャナガブル「下っすよ!!」ザバンッ
ドスジャギィ「ピギィ!?」ドゴッ!
ジャギィノス「キィ!!」ダッ
チャナガブル「うへ!?子分達が集団できたっすか!?」ドンッ!
ジャギィ達「ギィギィギィ!!」ガバッ
チャナガブル「うぇ!?いたい!いたいっす?!」ガシュガシュガシュ!
クルペッコ「クックックッ」ズンズン
ヒプノック「あっぐっくっ…」ドスドス!
ナバルデウス(まずいぞ、皆が押されておる)
ナバルデウス(ここはワシが一気に高圧ブレスで吹き飛ばせればいいのじゃが…)
ナバルデウス(あの子達も巻き添えにしてしまう)
ナバルデウス「どうしてワシは…陸に上がれないのか…ぐぬぅ…」
エピオス「た、大変です!」
ナバルデウス「どうしたのじゃ?」
エピオス「避難所の崖の上に暴走した者が!!」
ナバルデウス「なっ!?」
ナバルデウス「今、向こうには女子供しかおらんのじゃぞ!?」
 ビュゥゥゥゥゥゥゥン!!
ナバルデウス「む、あれは!?」
148: ◆u47x.q7xbY 2015/09/22(火) 01:13:40.62 ID:uZiDod6j0
 『 孤島 奥地 』
ギギネブラ「ボォォォォォ!!」
ギギネブラ「ギィ!」ヒラリ スタッ
 「ひぃぃぃ!?」 「助けてぇ!!」 「怖いよー!!」
白ラギア「皆さん、落ち着いて!ここは私が何とかしますので…」パリパリッ
?????「!!」ビューン
ギギネブラ「ギ?」
?????「ちぇすとぉぉぉぉぉ!!」グリン
ギギネブラ「ギゥッ!?」バチィン!!
?????「三連ふぁいやー!!」ボッボッボッ
ギギネブラ「ギャァァァァ!!」ドドドォン!!
白ラギア「あの子は…」
?????「弱い者いじめは許さないぞ!」
ギギネブラ「ギィ…」グルリ
リオレイア「覚悟しろギギねぇ!!」ザッ
149: ◆u47x.q7xbY 2015/09/22(火) 01:38:18.33 ID:uZiDod6j0
 『 孤島 水辺 』
ロアル「ぐぅぅ…」ヨロ…
チャナガブル「う、動け…ないっす…」
ヒプノック「だ、だれか〜…」
??????「おい、あれヒプノックじゃ?」
?????「どうもピンチらしいな…行くぞ!」
??????「おう!このまま落としておくれ!」
?????「はいよ!」パッ
??????「くぉらぁぁぁぁ!」ヒューン……ドスーン!!
ヒプノック「き、キミは〜…」
??????「何だか!知らないけど!集団で!襲い掛かるとは!」ピチピチピチピチピチ
ロアル「…なんや?」
チャナガブル「とりあえず落ち着いてからしゃべってほしいっすね…」
ジャギィ&ジャギィノス「ギィギィ!!」ババッ
??????「明らかにこっちに襲い掛かるヤツらは敵とみなすぞ!!」ドスン ズルズルズル
ジャギィ&ジャギィノス「ゲェッ!?」ドガガガッ!
ドスジャギィ「ギゥッ!!」ガバッ
??????「いでっ!?噛みやがったなコンニャロ!!」スゥー ボゥッ
ドスジャギィ「ギャヒィン!?」ドシュゥ!!
ヒプノック「ヴォルガノスくんがどうしてここに〜?」
ヴォルガノス「うちの従妹(トト子)に手を貸してくれと言われたからさ」
150: 以下、

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