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男「フハハハハ、闇の力だぁぁ!!」


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1:
男「フハハハ」
友「うん、うざい」ニコッ
男「そうか、ついに貴様も目覚めてしまったか…」
友「いや、何の話?」
男「無駄だぞ…貴様の魂胆はわかっているからな」
友「お前、いい加減にしろって」バシッ
男「ぐっ!!これが光の力か…強い」
友「ただのツッコミだ」
男「だが、俺もただではやられんぞぉ!」
友「なんだ、包帯とるのか?」
2:
男「これで貴様も終わりだ…」
友「なんだ、この落書き」
男「これは、魔の封印だ」
友「おう、意味わかんねぇ」
男「貴様にこれを解読することができるかな?」
友「解読もくそもねぇだろ」
男「…ぐっ!俺の力が…!!」
友「暴れるなよ」
男「うおおおおぉぉ!!」
友「うるせぇな」
男「この力を使えば世界は終わる…終焉のときは近い」
3:
男「…どうした?」
友「なにがだよ」
男「俺に恐れをなしたか?」
友「いや、別に…」
男「フッ…この力で貴様は!!」
友「テイッ!」
男「うお!?」
男「いってぇ…マジで」
男「あ」
男「ぐっ…やるな」
4:
友「…ハァ」
男「力を使い果たしたか?」
友「ある意味」
男「これで、貴様も終わりだぁ!!」
友「お前が終われよ」
男「貴様…まだそんな力が」
友「ねぇよ、何にも」
男「…しかし、俺にはもう時間がない」
友「お前あっちこっちに設定いくな」
男「これが…最後の力だ」
友「おう、これで終わりなんだな」
5:
男「”闇の炎”!!」
友「そのまんまだな、おい」
男「…!?」ブオオオオオッ
友「っと!!?」
友「危ねぇな!!」
友「なんだよ、今の仕掛け!!」
男「え!?いや…え!?」
友「あんまり、ふざけてるとマジで友達の縁切るからな…」
6:
男「…」
友「?」
友「どうした?」
男「今…マジで使えた…」
友「は?」
男「俺…闇の炎使えた…!!」
友「…病院行こうぜ?」
男「いや!マジだって!!」
友「おう、わかった…病院だ」
7:
男「うるせぇ!!見てろよ!」
男「はぁぁぁ!!」
男「うら!!」
男「おら!」
男「うりゃぁ!」
友「出ねぇじゃねぇか」
男「おかしいな…さっきは確かに」
友「うるせえ、仕掛けがあんだろ」
男「仕掛けなんかねぇって!」
友「はぁ…わかったわかった」
友「なんでもいい…さっさと」
男「うるせぇ!」
男「俺の闇の炎なめんなよ!」
ブオオオオオッ!
男「うお!?」
8:
男「発動条件わかった!!」
友「は?お前、マジで大丈夫か?」
男「今出たろ!」
友「だから、仕掛けがあるんだろって」
男「こう構えて…闇の炎!!」
ブオオオオオッ!
男「ほらっ!見ろって!」
友「…マジ?」
男「どうだ!すげぇだろ!」
友「俺もおかしくなっちまったんだな…寝よう」
男「待て待て!!待てっ!」
友「なんだよ、俺は家帰って寝たいんだ」
男「俺のこの力を認めろよ!」
9:
友「認めたら、俺がおかしいってことになるだろうが!!」
男「なんでだよ!!中二病じゃなくなったんだよ!俺は!!」
友「うるせぇ!お前の同類じゃねぇんだよ俺は!!」
友「じゃあ、帰るから…」
ガラガラ 
男「…」
男「幻覚なのかな…?」
男「はっ!闇の炎!」
ブオオオオッ!
男「…出てるよな?」
男「ちょっと触ってみるか?」
男「いや、やめとこ…」
男「…帰るか」
10:
友「なんだよ、アレ」スタスタ
?「すみません」
友「ん?何…アンタ?」
?「私はモブと申します」
友「あっそ、それで俺になにか用?」
モブ「実は、先程見たものについてなんですが」
友「先程?」
モブ「見たでしょ?炎を…」
友「(炎?アレのこと言ってんのか?)」
友「(まさかな)」
友「いえ、見てませんよ?」
モブ「嘘を吐くのですか…ならば仕方ありませんね」
友「?」
11:
モブ「ここで、死んでいただきます!」
友「うわぁ!!?」
友「な、何しやがる!!?」
モブ「秘密を守る気が無いのであれば始末するしかないのですよ」
友「だから、何の話なんだよ!!?」
モブ「こちらの話です…」シュンッ
友「なっ!?なんつースピード!?」
モブ「こちらですよ?」
友「ぐっ!おらっ!!」
モブ「遅いです」
友「ぐふっ!?」ドゴッ
12:
友「いてぇ…てめぇ…」
モブ「秘密を守る気があるのであれば…やめますよ?」
友「だから…何の話だって聞いてんだよ!!!」
モブ「まだ、とぼけるおつもりで?」
友「いい加減にしろよ、さっきからやけどしそうになったり」
友「いきなり、知らん奴に殴られたり…」
友「ぶっ潰す…!」
友「うらぁ!!」
モブ「私に勝てるわけ…っ!?」
モブ「ぐっ!?」バキッ
友「どうした?スピードだけの雑魚さん」
モブ「やってくれますね…まあ、いいですよ」
モブ「あなたを殺して差し上げます」シュンッ
友「ワンパターンだな」
モブ「はっ!」
13:
友「?」バシッ
モブ「なっ!?」
友「(遅くなった?)」
モブ「ぐっ!!」バキッ
友「どうした?」
モブ「あなた…まさか、能力者?」
友「能力者?何の話か、知らんが…」
友「そっちがその気みてぇだからこっちも全力でいかしてもらうぜ?」
モブ「いえ、もうその必要はありません」
友「は?どういうことだ…?」
モブ「あなたも能力に目覚めたようですので」
友「能力に目覚めた?」
14:
モブ「おそらく…五感と身体能力が極限まで上がる…という能力ですね」
友「いやいや、え?それは…なんかの劇の役的な?」
モブ「いえ?何を言ってるんですか?」
友「いや!てめえの方が何言ってんだよ!!!」
モブ「あなたの友人、男さんは炎を生み出せる力ですよね」
友「はあ?」
モブ「あなた、本当にわからないのですか?」
友「いや、理解したくない」
モブ「はぁ…」
友「なんだよ!」
15:
モブ「あなたは能力者で友人さんも能力者なのです」
友「だから、それはどういう…」
モブ「あなたは予想外でしたが…男さんには内なる力が眠っていたのです」
友「なんか、中二くせぇ話になってきやがったぞ…おい」
モブ「それがあの炎を生み出す力…」
モブ「ある、呪文のような物を言えば発動するんです」
モブ「それは自分が一番憧れている」
モブ「一番言ってみたいセリフが呪文になるのです」
友「ほお?」
16:
モブ「しかし、あなたの…友さんの発動条件はわかりませんね」
モブ「調べてみましょう」
モブ「…見つかりません」
モブ「もしかしたら、新たな能力?」
友「あの、さっきから何をブツブツ言ってるんですか」
モブ「あの、すみません」
友「なんだよ」
モブ「男さんをこちらに呼ぶことはできますか?」
友「ん?できると思うけど…」
モブ「それではお願いします」
友「え?まあ、いいけど」
17:
男「よ、どうした?」
モブ「はじめまして…」
男「え、ああ。はじめまして」
モブ「私はモブと申します」
男「俺は男と言います」
男「なあ、この人誰?」
友「ああ、そういえば聞いてなかったな」
友「あなた、いったい何者ですか?」
モブ「あ、私は能力研究会の者です」
友「能力研究会?」
モブ「ええ」
18:
男「あの、話についていけないんだけど…」
友「ああ、お前の炎あるだろ?」
男「え、ああ…あれは多分俺の妄想」
友「いや、あれは本物らしい」
男「え?」
友「だから、本当にお前にその能力が宿ったの!」
男「ま、マジ!!?」
友「ああ、そうだよ」
友「それで、今からこの人にいろいろ詳しく聞こうと思ってんの」
モブ「まず、あなた達にやってもらいたいことがあるのです」
男「なんですか?」
モブ「それは、まず、私達の研究所に来てください」
19:
男「…すげぇ広さ」
友「そうだな」
モブ「こちらになります」
友「ここは」
モブ「会議室みたいな所ですかね」
男「ふうん」
モブ「とりあえず、座ってください」
男「失礼しまーす」
友「…」
20:
男「それで、やって欲しいこととは?」
モブ「…私達の研究に付き合って欲しいのです」
友「断る」
モブ「な!なぜ!?」
友「危ない橋を渡る気はない」
友「それにアンタは胡散臭いしな」
男「えぇ!?やろうぜ。友!」
男「こんなワクワクすることはない!!」
友「はぁ?じゃあ、お前一人でやれよ」
モブ「そ、そうですか…無理強いはいけませんよね」
モブ「いくら、これが平和のために繋がるとは言え」
男「おい、平和のためらしいぞ!」
友「アンタのそういう所を言ってるんだ」
男「ホントにやる気ないのか?」
友「当たり前だ」
21:
モブ「男さんは手伝ってもらえますか?」
男「あ、はい!」
モブ「ありがとうございます…それでは、こちらに」
友「じゃあ、俺は帰るわ」
モブ「さようなら」
男「また、明日な!」
友「(ま、一応研究所の前で待ってるか…)」
―三時間後―
友「…遅ぇ」
友「どんだけ、掛かるんだよ」
友「まあ、いいや」
――さらに二時間後――
友「…」zzz
22:
友「はっ…寝てた」
友「もしかして…裏口から帰ったかな?」
友「仕方ない、帰るか」
次の日
友「(今日は男休みか?)」
24:
友「面倒事に巻き込まれてるパターンかな」
友「はぁ…仕方ない研究所行くか」
研究所
友「…さて、男はどこだ?」
警備「誰だ!」
友「ん?」
警備「君は誰だ!?どうやって入った!」
友「まあ、こうやってかな?」
警備「ん?」ドゴッ
警備「うっ!」バタンッ
友「すまんな…」
友「どこだ…男」
28:
男「…」
モブ「男くん…君はとても面白い素質を持ってるね」
モブ「まあ、友くんのあの得体の知れない能力も気になるけど…」
研究長「そうだね…私たちの実験成功も近くなってくるよ」フフフ
友「ここか」
モブ「なっ!?」
友「どうも…アンタら何してんだ?」
モブ「まったく…ここまで嗅ぎ付けるとは…」
友「当たり前だ」
友「アンタのやってることは胡散臭かったしな」
友「ささっと終わらせて、男を連れて帰らせてもらうぜ」
モブ「それは…無理だ」
友「は?」
モブ「私も能力者だからね…肉体操作って知ってるかい?」
モブ「フンッ!!」バキボキッ
29:
友「マジかよ」
モブ「あの時は本気ではなかったが」
モブ「これで君の負けは目に見えてわかるだろう?」
友「負けねぇよ?こんな腐った事に加担してるお前なんかに」
モブ「ほう…では、止めてみろ…貴様のその能力で」
友「ああ」ヒュンッ
モブ「もう、使いこなしてるのか…」
モブ「だが!!」
友「くらえ!!」
モブ「効かないよ?」バキッ
友「マジかよ?」
モブ「はっ!」
友「ぐっ!!?」
友「…マジかよ。攻撃通らねぇ…」
32:
モブ「フンッ!」
友「ううっ!!」
モブ「まだまだぁ!」
友「ぐあぁぁあ!!?」バキバキッ
友「(や…やべえ…体が…)」
友「(どうする…)」
友「(仕方ないな…)」
友「…」
モブ「まだ、立ち上がるか」
友「は!!」ヒュンッ
モブ「勝てぬぞ!!」
友「ハァハァハァ」
モブ「なにをするつもりだ?」
友「何って…男を起こすんだよ…」
33:
モブ「なっ!」
友「起きろ!!男!!」
男「…」
友「早く起きてくれ!!」
男「…」
友「闇の炎の男ーーーっ!!」
男「!!!」バッ
男「はっ!俺は今まで何を!?」
友「やっと起きたか…」
男「ん?友…どうした?協力する気になったか!」
友「バカ野郎…お前危うくなぁ」
男「どうした?」
友「まあ、いい」
友「それより、あいつを倒すぞ」
モブ「チッ…まあ、起きた所で問題ないだろう」
34:
男「あの人…モブさん?」
友「ああ」
男「何言ってるんだ?モブさんは平和の為に」
友「それは嘘だよ、あいつら裏じゃ悪いことたくさんしてきたらしいぞ」
男「それ、本当か?」
友「ああ、騙されてたんだよ」
男「そうか…じゃあ」
男「俺の能力の出番だな」
友「ああ、思う存分やれるぞ」
男「闇の炎で…貴様を焼き払ってくれる!!」
モブ「面白い…受けて立つよ」
男「はぁぁぁ!!」
男「闇の炎!!」
モブ「お粗末な代物だ」シュンッ
男「避けられた!」
35:
友「あいつ早いからな…ただやってもダメだ」
男「どうすれば…」
友「そこは俺がやる」
友「モブ…」
モブ「どうした?」
モブ「さっきは負けたが…次は勝てるとでも?」
友「いいや、勝つ気があるわけじゃない」シュンッ
モブ「!」バシッ
友「お前を止めに来たんだよ…」
モブ「何!?」
友「今だぁぁ!!男!!」
友「いけ!!」
男「そういうわけか」
男「喰らえ!”闇の炎”!!」
36:
モブ「グアアアアアアァァァァァ!!?」
友「お前、図体大きくて助かったぜ…」
モブ「この糞野郎どもめぇぇぇぇ!?」
モブ「」バタッ
男「なあ、これ殺人罪とかにならないよな?」
友「死んでないから…その前に」
男「気絶だけ?」
友「お前知らない内に力セーブしてたんじゃない?」
男「そっか」
友「さてと、研究長?」
研究長「ヒッ!!」
友「さて、どうしてやろうか?」
研究長「た、助けてくれ!!!」
友「どうする?男」
男「は?そんなの決まってるだろ」
37:
友「そうだよな」
友「…」シュンッ
研究長「!!」
友「お休み」
研究長「ぐふっ」ドゴッ
研究長「」バタッ
友「さて、警察を呼ぶか…」
男「リアルでやだな?」
友「バカ野郎…さっきから散々リアルじゃないことしたろ…」
男「それもそうか!」ニッ
38:
――数日後――
男「ぐっ!!俺の闇の力が…」
友「もう、そのネタ飽きたな…」
男「そうか?」
友「ああ、なんで闇の力そんなに好きなの?」
男「理由か…かっこいいからに決まってるだろ…」
友「ああ、そう…」
男「フッ…」
友「ま、結局、消えたしな」
男「そうだよなぁ?勿体無い…」
友「俺のはまだ使い道あるが、お前のは無いだろ…」
男「そんなことない!かっこいい!」
友「それだけだろ…」
友「まあ、これでよかったんだって…これでお前も中二病に逆戻り」
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