タイヘイ「うまる……」うMル「あ、アれ? ワTしってダれDっケ?」back

タイヘイ「うまる……」うMル「あ、アれ? ワTしってダれDっケ?」


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1:
きっかけは些細な事だった。
2:
タイヘイ「おーい、うまる。そろそろ行くぞー!」
うまる「うーん……ちょっと待ってぇ…」グデーン
うまる「うー、眠い…」グデーン
タイヘイ「こ、こら。寝るなうまる!」
うまる「あと五分…」
タイヘイ「今日は晩御飯ピーマン炒めにするぞっ!」
埋「さっ、早く行こうよお兄ちゃん」ウマルーン
タイヘイ「早っ。相変わらず凄いな…」
埋「甘いねお兄ちゃん。最近の女の子は二つの顔を持ってるんだよ!」
タイヘイ「じゃあ、弁当にピーマン入れても平気だな」
埋「それは駄目だよ!」
タイヘイ「そこは変わらないのかよ…」
4:
ーー学校ーー
埋「………」ウツラウツラ
埋(うーん…眠い…)
埋(ついつい新作のゲームを明け方までやりこんでしまった。まったく….…うまるにこんな思いをさせるなんて罪なゲームだよっ)
埋(う……ここ、あったかくて我慢でき……)スヤスヤ
ーーーー
ーー
きりえ「う、うまるさん……あれ、ど、どうしたんだろう?」
きりえ「うまるさ……」
うまる「………」スヤスヤ
きりえ「え?! し、師匠?!」
埋「へ?! な、何?!」ビクッ
6:
きりえ「あ….…す、すいません…起こしてしまって…」
埋「きりえちゃん…」
埋(い、いま師匠って言ってたよね……ど、どうしよう。寝顔でばれちゃったかな…)
きりえ「あ、あの…」
埋「な、何……」
きりえ「や、やっぱり寝顔は妹のこまるさんとそっくりですね!」
埋「え?」
きりえ「い、いや何というか…愛くるしい姿がそっくり……って、な、な、な、何でもないです!忘れて下さい!」
埋「あはは…ありがと、きりえちゃん」
埋(よ、良かった…ばれなかったみたいだね)
7:
ーーーー
ーー放課後ーー
埋(ふぅ…今日も疲れたなぁ。JKも楽じゃないよう)
埋(……だけど危なかったな。これじゃあおちおち居眠りもできないなぁ)
埋(学校に個室お昼寝ルームがあったらいいのにな。ついでにドリンクバー、漫画を完備してたら最高だね!)
埋(………)
埋(….…きりえちゃんに、本当の事を話した方がいいのかな)
埋(夏の時は言いそびれちゃったけど、このままなあなあにするのは良くないよね…)
埋(でも……本当の事を話したらきりえちゃんはどういう反応をするんだろう…)
ーーまるちゃん
埋(きりえちゃんはうまるを………)
ーーうまるちゃん!
埋「ひゃ!」ビクッ
海老名「ふぇ!」ビクッ
8:
埋「あ…海老名ちゃん」
海老名「ご、ごめんね。驚かせちゃって…」
埋「ううん…私がぼーっとしていただけだから。あれ、きりえちゃんとシルフィンさんは?」
海老名「きりえちゃんは部活で、シルフィンさんは何か約束があるみたいで先に帰っちゃった」
埋「そっか。じゃあ帰ろっか、海老名ちゃん」
海老名「う、うん」
埋(シルフィンさん、早いなぁ。うまるも帰ったら早く着替えて行かなくちゃ)
ーーーー
ーー
海老名「――だったんだって」
埋「あはは、それ私も思ったよ」フアァ
埋(うーん、やっぱりちょっと眠いなぁ)
海老名「うまるちゃん、眠いの?」
埋「う、うん…ちょっと夜までゲ――」
埋(…っあ)
海老名「?」
埋「よ、夜遅くまで勉強してたんだ。ほら、今度テストがあるからね」
9:
海老名「も、もう準備してるんだ…うまるちゃんは凄いな」
埋「そんな事ないよ。あ、そうだ。今度一緒に勉強会しようよ。きりえちゃんとシルフィンさんも呼んでさ」
海老名「あ、いいね。私凄い助かるよ…」
埋(危ない危ない……やっぱ眠いと気が抜けちゃうな)
埋(…….…)
埋(….海老名ちゃんは家での私を見たらどう思うんだろう…)
ーーーー
ーーゲームセンター
UMR「うーん…」キョロキョロ
UMR「あ、いた。お待たせTSFさん!」
シルフィン「UMRさん! お待ちしておりましたわ!」シュバクルン
シルフィン「UMRさん、今なら新筐体が空いていますわ!」
UMR「ほんと?!」
シルフィン「ええ! 今日はたっぷりやり込みますわよ!」
10:
ーーーー
ーー帰り道
UMR「ふー、楽しかったね」
TSF「はい! やっぱりUMRさん相手だと楽しいですわ!」
UMR「あ、ありがとう。私も…TSFさん相手だと…その、より楽しいかな///」
TSF「そ、そうですか….あ、ありがとうございますわ///」
UMR「う、うん。…….あ、そうだ。TSFさんは今度の大会でるの?」
TSF「もちろんでますわよっ!今度は優勝目指して頑張りますわー!」
UMR「ふふっ。私も負けないよ」
TSF「優勝……優勝といえば、この前わたくしの学校の埋さんも優勝しましたの!」
UMR「へっ?! 埋さんが優勝?!」
TSF「はい!成績最優秀賞をとって表彰されましたのよっ」
UMR「へ、へぇ…す、凄いね埋さん」
UMR(ゆ、優勝とは違うんじゃないかな…)
11:
TSF「それでわたくし、自分の事の様に嬉しかったですわっ!」
UMR「…! そ、そうなんだ」
TSF「昔は、埋さんとはライバルでしたけど…今は仲間ですわ。だから嬉しいんですの」
UMR「…」
TSF「勝って仲間になるんじゃなく一緒に楽しんで仲間になるんだ――これを教えてくれたUMRさんのおかげですわ!」
UMR「いや…そんな…」
TSF「そしてその力が未来へ繋がるドリームなんですわよね!」
UMR「て、TSFさん。それは言ってないような気がするな」
TSF「そ、そうでしたっけ……とにかくUMRさんには感謝してますわ」
UMR「う、うん」
TSF「埋さんにも、是非UMRさんを紹介したいのですけど…なかなか機会が合いませんわ…」
UMR「ん…ま、まあその内ね…」
UMR「………」
UMR(埋とUMRか……これもいつかはシルフィンさんに話さなきゃね……)
14:
 そうは言ったものの、うまるは切り出せなかった。多分、今までの幸せな関係が崩れるのが怖かったのだろう。それに、このままでも問題はない。うまるが気を付けていれば何も問題は起こらないのだから。
 ――その筈だった。
15:
ーーーーーーーー
ーーーー数週間後・ゲームセンター
TSF「やったー! 勝ちましたわ!」
UMR「ぬわー! 逆転された…TSFさん、腕を上げたね…」
TSF「ふふっ、特訓の成果ですわ! 本番、UMRさんを驚かす為に秘密特訓をしていましたの!」
UMR「それ言ったら秘密じゃなくなっちゃうんじゃ…」
TSF「あ……そ、そうでしたわ…」
UMR「あはは……もう一回やる?」
TSF「ええ。もちろ――」
ガシャーン!
UMR「えっ?!」
TSF「きゃ! な、何!?」
オイテメエフザケンナゴラア!
アアン?ヤンノカ?!
UMR「…け、ケンカだ」
「お、おい。止めろ!」
「警察呼べ!」
UMR「…う、うわ。たいへんな事に…」
TSF「………」ブルブル
16:
UMR「TSFさん?!だ、大丈夫?!」
TSF「あ……あ、ああ…」ブルブル
UMR(か、顔が真っ青……こ、ここから出なくちゃ…)
UMR「TSFさん!立てる?!」
TSF「は……はい……」
UMR「よし、私に掴まって!」
ーーーー
ーー公園
UMR「よ、よし…ここで休もう」
TSF「う……うう…」ブルブル
UMR「も、もう大丈夫だよ!TSFさん!」
TSF「…うっ……うっ…」グスッグスッ
UMR(だ、駄目だ。震えが止まらない……どうしよう。お、お兄ちゃん…….)
UMR(……あ。そうだ。うまるが泣いた時、お兄ちゃんは)
UMR「TSFさん!」ギュッ
TSF「あっ……」
UMR「大丈夫…大丈夫だから…」
TSF「は……い…」
17:
ーーーー
ーー
UMR「はい、お茶」
TSF「あ、ありがとうございます…」コクコク
UMR(良かった…落ち着いたみたいだね…)
TSF「….…ごめんなさい。UMRさん。迷惑をかけてしまって…」
TSF「わ、私怖かったんですの…あんな大きな声で……血も飛んで…」
UMR「うん…私も怖かったよ…」
UMR(まさか今のゲームセンターであんな大喧嘩が起こるなんて、うまるも思わなかったよ…)
TSF「ゲームセンターは皆が楽しい場所だと考えてましたわ…なのに…あんな事が起こるなんて…私、怖くて悲しくて…体震えて……動けなかったですわ……」グスッ
UMR(TSFさん…)
UMR「TSFさん。あんな人達はほんの一部のプレイヤーだよ。殆どの人はちゃんとした人達だから大丈夫だよ!」
TSF「え…」
UMR「ゲームセンターは楽しい場所だからね!TSFさんは間違ってないよ!」
TSF「UMRさん……」
TSF「………」
TSF「……U、UMRさん!」
UMR「ん?」
TSF「また……行きましょう」
UMR「うん!もちろん!」ニコッ
18:
ーーーーーーーー
ーー学校ーー
海老名「今日さ。皆でこのケーキバイキング行かない?」
埋「あ、いいね」
シルフィン「わたくしも行きますわ!」
きりえ「こ、この前みたいに取り過ぎないで下さいよ…」
シルフィン「今度は全部食べますわ!」
埋「あはは…」
埋(良かった……シルフィンさん、心配だったけど大丈夫みたいだね)
「ねえねえ知ってる?この前近くのゲームセンターでさ」
「あ、知ってる。警察が来たんだよねー怖いよね…」
埋(あ…)
19:
海老名「何かあったの?」
「んー、ほら、近くにゲームセンターあるじゃん。あそこで暴力沙汰があったんだって…」
きりえ「あ…今朝そういえばニュースでやってた」
「物騒だね…気をつけてね埋ちゃん」
「何言ってんだよ。埋さんがゲームセンターみたいな物騒な場所に行くわけないだろ」
「あ、そっか。危ないから、ああいう所には近づかない方が良いよ」
埋(うっ……)
埋「そ、そうだね。私は行かないかな――」
シルフィン「!」
シルフィン「あ、あの!」ガタッ
「ん?」
「ど、どうしたの?シルフィンさん?」
シルフィン「あ………いえ。何でもありませんわ…」
海老名「?」
埋(あ……わ、私。ごめん……シルフィンさん……)
21:
ーーーーーーー
ーーーーゲームセンター
UMR「あ、いた。TSFさん!」
TSF「………」
UMR「………?TSFさん?」
TSF「あ…。ご、ごめんなさい。ちょっとぼーっとしてましたわ。さあ、今日も負けませんわよ!」
UMR「う、うん…」
ーーーー
ーー
UMR「ふー、疲れたね…」
TSF「………」
UMR「…TSFさん?」
TSF「…あ。は、はい。ちょっと今日は調子が悪かったですわ!」
UMR「うん……」
TSF「………」
TSF「……ごめんさい…UMRさん。今日は…少しだけ悲しい事がありまして……」
UMR「うん…」
22:
TSF「この前の事、ニュースになってましたわ…」
UMR「そうだね…私も見たよ」
TSF「それで…今日。クラスの皆さんがゲームセンターを…危ない場所と言ってましたの…」
UMR「そ、それは」
TSF「分かってますわ。ゲームセンターは楽しい場所…この前のは例外だって」
TSF「でも……その……う、埋さんも……い、行かないって言ってましたの…」グスッ
TSF「そ、それを聞いたら……胸が…苦しくなって……で、でも何も言えなくて…」グスッグスッ
UMR「………」
UMR(……最低だ……私………)
25:
 私は最低だ。私のせいでシルフィンさんを傷付けてしまった。その日以来、埋の時は何処と無くシルフィンさんとギクシャクする様になってしまった。シルフィンさんも悩んでいるようで、UMRの時の私に相談をしてくる。その度私は、当たり障りの無い、無責任な優しい言葉で慰めるのだ。……私は心がバラバラになりそうだった。自分が招いた事だけど、どうすれば良いのか私には分からない。
今はうまるでいる時だけが、私の安らぎだった。
26:
ーーーー
ーー
きりえ「………」カキカキ
うまる「………」
きりえ「…よしっ。出来ました!」
うまる「どれどれ…うわっ、す、凄いねきりえちゃん。もうプロ並みだよ!」
きりえ「い、いえいえ。プロだなんてそんな。これでは師匠の愛くるしさを十分の一も表現出来ていません!」
うまる「そうかな…」
うまる(ク、クリエイターだね。きりえちゃん…)
きりえ「………」
うまる「……? どうしたの、きりえちゃん?」
きりえ「し、師匠…あの、相談したい事があるんですけど」
うまる「ん?」
きりえ「師匠のお姉さん……埋さんの事で…」
27:
うまる「!」
きりえ「埋さん…最近ちょっと元気がないんです……師匠、何か理由とかって分かりますか?」
うまる「う、うん。お姉ちゃん元気ないよね…で、でもこまるも分からないんだ…」
きりえ「そ、そうですか……。やっぱり家でも元気ないんですね…。学校じゃ聞いても平気だよ、としか言ってくれないんです…」
うまる「……」
うまる「……お姉ちゃんの事を心配してくれて、ありがとうきりえちゃん」
きりえ「い、いえ!ただ、私は…その…埋さんに笑っていて欲しくて…」ゴニョゴニョ
うまる(きりえちゃん……)
うまる(私は……)
28:
ーーーー
ーー
うまる「………」ピコピコ
タイヘイ「おーい、うまる。そろそろ風呂入れよー」
うまる「んー」
タイヘイ「………」
タイヘイ「…うまる」
うまる「ん?」
タイヘイ「お前、何かあったのか?」
うまる「へ?! ど、どうしたの突然?!」
タイヘイ「いや、なんか最近変だなって。別に何もないんならいいんだけど…」
うまる「………」
うまる「…….お兄ちゃん」
タイヘイ「うん?」
29:
うまる「もし、お兄ちゃんの友達が二つの顔を持っててさ、何食わぬ顔で別人のようにそれぞれの顔で接していたら….…その友達をどう思う?」
タイヘイ「二つの顔?」
タイヘイ「……!」
うまる「も、もしさ……それが原因で友達に傷付けられたら…お兄ちゃんは……うっ……どうする?」グスッ
タイヘイ「……うまる」
うまる「さ、最低な友達だよね……気持ち悪いと思う……うっ……うっ……よね……」グスッグスッ
タイヘイ「………」ギュッ
うまる「え……」
タイヘイ「大丈夫だよ。うまるはうまる……どっちも本当のうまるだろ。気持ち悪くなんかないさ」
うまる「………」
タイヘイ「傷付けたなら、謝れば良い。それだけだよ……だから、大丈夫だ。うまる…」ギュッ
うまる「………」
うまる「………うん」
30:
ーーーー
ーー
タイヘイ「….….…」zzz
うまる「….….…」
うまる(ありがとう、お兄ちゃん…)
うまる(そうだよね…傷付けてたら謝るしかないよね。もう…逃げちゃ駄目だ…)
うまる(シルフィンさんに…本当の事を話そう)
ーーーー
ーー翌日・放課後
埋「………」ポチポチ
《TSFさんへ。話したいことがあります。何時ものゲームセンターで待ってます》
埋「………」
埋「………送信っと」ピッ
埋「….…マスクは要らないね」
埋(本当の事を話して……謝ろう、シルフィンさんに。嫌われちゃうかもしれないけど…嘘をつき続ける事はもうできない)
埋(怖いけど……やらなくちゃいけないんだ)
31:
ーーーー
ーー
シルフィン「………」テクテク
シルフィン(UMRさん…お話だなんて、急にどうしたのでしょう…)
シルフィン(もしかして、埋さんの相談の事で心配をかけ過ぎてしまいましたのでしょうか?)
シルフィン(………)
シルフィン(埋さん……)
ア、アブナイ!クルマガ!
シルフィン「え?」
――キキッー! ドンッ!
ーーーーーーーー
ーーーー
埋「………」テクテク
埋(もう直ぐ、待ち合わせの場所だ。やっぱり…緊張するな…)
ガヤガヤ
埋(ん、なんだろう? 人が集まってる?)
ウワッ、チガ…
オ、オイ、キュウキュウシャハマダカ
埋(事故かな………)
埋「え…………」
シルフィン「」
埋「シル……フィン……さん……?」
37:
真っ赤な血が沢山出てた。シルフィンさんはピクリとも動かない。人々が血まみれで横たわるシルフィンさんを囲んでいる。
雑踏が雨音のようだった。私は地面に広がるシルフィンの血をジッと眺めていた。体が動かない。救急車が来て、シルフィンを運んで行って、それで、それで、それで……
38:
ーーーー
ーー
 みんなが泣いていた。集中治療室の前でアレックスは見たことも無い顔をしていた。シルフィンさんは命に別条はない。でも意識が戻らないらしい。頭を強く打ち過ぎたそうだ。
 どうしてこんな事に、と誰かが呟く。うまるはその答えを知っている。けれどもうまるは答える事が出来なかった。
ーーーー
ーー
うまる「…………」
タイヘイ「うまる……ご飯、食べないのか…」
うまる「うん…いい…」
タイヘイ「……うまる」
うまる「ごめん……もう寝るね…」
うまる(………)
うまる(お兄ちゃんは優しくしてくれるけど、私にそんな資格はない)
うまる(優しくされるたびに、苦しくなる)
39:
ーーーー
ーー
??「ねぇ……シルフィンさんがこんな目にあったのは誰のせい?」
うまる「え、誰……」
??「私はうまるだよ」
うまる「違うよ!私がうまるだよ!」
埋「ふーん、じゃあ私は埋でいいよ。シルフィンさんをあんな目に合わせた埋でね」
うまる「?! やめて! うまるはそんなつもりじゃ…」
埋「何いってんの? 私が問題を先延ばしにしていた結果じゃない。目を背けないでよ」
UMR「あ、それとも…私のせいかな?」
うまる「違う! うまるは、うまるは……」
UMR「私もうまるだよ。TSFの友達UMR」
埋「私もうまる。シルフィンさんをあんな目に合わせた土間埋」
うまる「違う! 違う! 違う! もう、やめて!」
埋「違う? 私はうまるじゃないの?」
UMR「私も違うの? ねえ教えてよ」
うまる「うっ…うっ……」ブルブル
うMル「ジゃあ私ハ誰?」ギョロ
うまる「ひ……う、うわああああああああああああああああ!?」
40:
ーーーーー
ーーーー
うまる「ああああああああ?!」
タイヘイ「お、おい! しっかりしろうまる!」
うまる「はぁっ! はぁっ……お、お兄ちゃん……」
うまる(ゆ、夢……)
タイヘイ「大丈夫…大丈夫だから….うまる…」ギュッ
うまる「あ………」
うまる(お兄ちゃん…泣いてる…)
うまる「ごめん…ちょっと…怖い夢見てて…」
タイヘイ「……」ギュッ
うまる「う、う……うっ、う……うあ……うっ……」ギュッ
41:
ーーーー
ーー翌朝
タイヘイ「うまる…大丈夫か。今日は学校休んでも良いんだぞ…」
うまる「大丈夫だよ。ごめんね、心配かけて…」
うまる「じゃあ行ってきます――」
ウマ……ル…ーン
あレ?なん@d't8bj
DまumあルーuM)/230(
えへ、へaTxD05かふg@ブ
A@230
 ■ ■ a@Win.degあは「」
G
 ■の えへへ
うまる「………へ?」
うまる「あ、あれ……お兄ちゃん?」キョロキョロ
うまる「……え。な、何で…空がオレンジ色なの……じ、時間は……17時?!」
うまる「え、さ、さっき家を出ようとして……あれ? あれ?」
うまる「バックの中には……お、お弁当は食べてある…手紙も……今日もらったやつだ…」
うまる「私…学校行ったの? でも、記憶には……」
うまる「な、なんなの……分からない。うまる、わかんないよ…」
42:
怖e...
44:
ーーーー
ーー
タイヘイ「うまる、今日ちょっとお買い物に行かないか?」
うまる「お買い物…?」
うまる「………」
うまる(大丈夫…だよね…)
うまる「うん、行くよ」
うまる「………」ゴソゴソ
うまる(この服……お出かけする時の、UMRの時の服……)
うまる(着ても大丈夫かな……)ゴソゴソ
うまる「あ――」

@ る

んd't
ひひ
ーdpj
????^ ^〜?さ
タイヘイ「ただいまー。ふぅ……疲れたなぁ」
うまる「あ………?」
うまる(ま、また…夕方になってる……)
うまる(うまるはお兄ちゃんとお出かけにもう行ったんだ……覚えてないのに行ったんだ…)ブルブル
タイヘイ「………どうした、うまる?」
45:
うまる(うまるが……うまるじゃなくなってく…)ブルブル
だってうまるは埋じゃないでしょ?
うまる「ひっ……」ブルブル
タイヘイ「お、おい!うまる!」
UMRでもないんでしょ?
うまる「違う、うまるは埋でUMRで……!」
その通り。お前は外面の良い埋でシルフィンさんをあんな目に合わせたUMRで埋でうまる。
うまる「あ、ああああああ……」
タイヘイ「うまる!しっかりしろ!」
うまる「あああああああああ…」
ウマルーン
埋「お、お兄ちゃん…?」
ウマルーン
UMR「わ、私………」
ヌヒョ
うまる「私は………」
ウマルーン
ウマルーン
ヌヒョ
ウマルーン
ヌヒョ
ウマルーン
ウマルーン
ウマルーン
ヌヒョ
ウマルーン
タイヘイ「う、うまる……?」
うMル「あ、アれ? ワTしってダれDっケ?」
46:
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー病院
海老名「…………」テクテク
きりえ「…………あ」テクテク
海老名「きりえちゃん………うまるちゃんの所に?」
きりえ「……」コク
海老名「そっか……私、さっき行って来たんだ。今、起きてるよ。私はこれからシルフィンさんの所に行ってくるね…」
きりえ「うん……」テクテク
きりえ「………」
《403・土間埋》
きりえ「うまるさん…失礼します」コンコン
うMル「………」ボー
きりえ「うまる…さん」
47:
きりえ「今晩は…うまるさん」
うMル「………」
きりえ「………」
きりえ「私、この前水泳の大会で優勝したんですよ」
うMル「………」
きりえ「…見てください。賞状です…」ゴソゴソ
きりえ「学校でも、表彰されて……ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しかったです…」
うMル「…………」
きりえ「でも…私が一番見て欲しかったのは…うまるさんです」
うMル「………」
きりえ「うまるさんに見て……欲しい…です……」
きりえ「だから……うまるさん………早く元気に……」グスッ
きりえ「うっ……うっ……」グスッグスッ
48:
タイヘイ「あ……きりえちゃん」ガララッ
きりえ「お兄さん…こ、今晩は」
タイヘイ「ありがとうね…何時も来てくれて」
きりえ「い、いえ…」
タイヘイ「うまる、きりえちゃんが来てるよ」
うMル「………」
タイヘイ「あ、花が新しく…」
きりえ「私の前に海老名さんが来たみたいです」
タイヘイ「そっか……うまるは幸せ者だね」
きりえ「お兄さん…」
タイヘイ「……ごめんね、きりえちゃん。うまるは少し疲れてるだけだから…もう少しだけ時間が必要…なんだ」
きりえ「はい……」
50:
ーーーー
ーー
きりえ「お先に失礼します」ガチャ
きりえ「………」
うまるさんは病気になってしまった。強いストレスが原因の精神病だ。別々の顔。簡単に言うと無理をして性格を時々に変えていたらしい。そして私は知った。……うまるさんに妹なんていないことが分かった。師匠――こまるさんはうまるさんだったのだ。
最初はものの弾みだったのかもしれない。でもそれが言い出せないままズルズル続いてしまったのだろうか。…それとも私が無意識に師匠ある事を強いていたのかもしれない。それが、うまるさんのストレスになっていたとしたら私は大変な事をしてしまった。……私のせいでうまるさんは何処かに行ってしまったのかもしれない。
きりえ「うまる…さん。帰ってきてください…」
きりえ「うっ…うっ…」ポロポロ
51:
ーーーー
ーー病室
海老名「………」
シルフィン「ーーーー」
海老名「シルフィンさん……うまるちゃん、まだ起きないよ…」
海老名「クラスの皆も、きりえちゃんもシルフィンさんとうまるちゃんがいないのを寂しがってるよ…」
海老名「………」
海老名「私ね…シルフィンさんがテニスの時、ペアに誘ってくれたの凄い嬉しかったんだ」
海老名「私、鈍臭いからさ……シルフィンさんが誘ってくれたの本当に嬉しかったんだ…」
海老名「………」
海老名「私、寂しいよ。また…四人で遊びに行こうよ…」ポロポロ
海老名「シルフィン……さん」ポロポロ
シルフィン「ーーーー」
シルフィン「……海老……名さん…?」
海老名「……シ……シルフィンさん…」
海老名「シルフィン…さん…!」ギュッ
シルフィン「海老名さん……わたくし……は、いったい…?」
52:
シルフィン「……そうですか。わたくしは…事故で……」
海老名「よかった……本当によかったよお……」グスッグスッ
きりえ「………」グスッ
シルフィン「海老名さん、きりえさん……」
シルフィン(思い出しましたわ……UMRさんとの待ち合わせに行こうとしたら…車が…)
シルフィン(あら、そういえば……うまるさんは?)キョロキョロ
シルフィン「あの…埋さんはいらしてないんですか?」
海老名「え?!」
きりえ「……!」
シルフィン「ど、どうなさいましたの?」
きりえ「うまるさんは……」
ーーーー
ーー
シルフィン「そ、そんな……」
海老名「……」
きりえ「……」
シルフィン「埋さんが……」
シルフィン「………」
シルフィン「う、埋さんの所に行きますわ!」
海老名「え?!」
53:
ーーーー
ーー
シルフィン「埋さん!」
うMル「………」
シルフィン「…う、埋さん?」
海老名「………シルフィンさん。無理だよ……」
きりえ「………」
シルフィン「そ、そんな事ありませんわ!」
シルフィン「埋さん! 私は戻ってきました! だから! 埋さんも! 戻ってきて下さい!!」
何だか。懐かしい声が聞こえる。私がずっと聞きたかった声だ。光が……眩しい。私は…私は――
うMル「………」
埋「シル……フィン…さん?」
シルフィン「う、埋さん?! 私が分かりますの?!」
54:
きりえ「埋さん!」
海老名「埋ちゃん!」
埋「きりえちゃん……海老名ちゃん………」
埋「私は………」
埋(そうだ……私は……私が分からなくなって………)
埋「シルフィンさん……も、もう大丈夫な…の?」
シルフィン「ええ! 大丈夫ですわ!」
埋「そっか…よかった……本当に良かった……」
――何が良かっただ。
埋「え?!」
――思い出せ。お前が何をしたのかを。お前には皆といる資格があるのか?皆を騙し続け、傷付けてしまった埋にそんな資格があるのか?
埋「あ……あ、あああ…」ブルブル
シルフィン「う、埋さん?!」
55:
埋「……だ、ダメだよ。埋には皆といる資格がないんだよ……」
シルフィン「え…な、何を言ってますの?」
埋「だ、だって埋は!! 皆の事騙してたんだよ!」
シルフィン「騙してた?」
きりえ「あ………」
埋「ほ、本当は私に妹なんていないっ。家ではだらしなくてっ! ………UMRは………私なんだよ…」
シルフィン「UMRさん……が埋さん?」
埋「ずっと、皆を騙してたんだ……シルフィンさんが怪我したのも埋のせいだよ……埋がもっと早く正直に話してれば…こんな事には……」
シルフィン「………」
きりえ「………」
海老名「………」
埋「私なんかに……皆と友達でいられる資格はないんだよ……」
56:
シルフィン「………ですわ」
埋「え…」
シルフィン「埋さんは馬鹿ですわ!」
埋「…し、シルフィンさん」
シルフィン「どんな性格であろうと埋さんは埋さんですわ! そ、そんな事で友達じゃなくなったりするわけありませんっ!」グスッグスッ
きりえ「そうですよ…埋さんは埋さんです……そんな資格が無いなんて悲しい事を言わないで下さい……」グスッ
海老名「そうだよう……うまるちゃんはうまるちゃんだよ…」グスッグスッ
埋「みんな………」
埋「うっ……う、うわああああん……ごべんねっ……みんな……」
57:
ーーーーーーーー
ーーーー
ーー数週間後
シルフィン「埋さん!負けませんわよっ!」
埋「む、やるね。シルフィンさん!」
海老名「ふえぇ……また死んじゃったよう…」
きりえ「ち、ちょっとコントローラー逆…」
埋「あはは……」
埋「………」
埋(また…四人で遊べるようになって本当に良かった……)
埋(もう何も隠さなくて良い。皆はうまるを受け入れてくれた)
埋(本当にありがとう…)
埋「ふー、そろそろ休憩しようか。ポテイトとコーラ持ってくるね!」
埋(大好きだよ……みんな!)
ーー完ーー
5

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ケルト音楽好きな奴wwwwwww

国際NGO職員が国会前デモに感じた違和感「なぜ安倍総理に対する憎悪を吐き出すのか 日本の市民活動家は対話を拒む」

外国人実習生の受入事業所の76%で労基法違反 事業主は「まともに支払っていては元が取れない」

【ハンターハンター】キルアを狙うと見せかけてビスケとヒソカ狙うシーン

野戦先輩「まずうちさぁ…戦場…あんだけど…」

スパロボのBGMで歌がついてるのあるよな

【58枚】ワイが織田信長の画像を貼っていくだけのスレ

東京五輪に向け1億3000万かけたロゴが完成したので御覧ください→【画像】 世界よ、これがデザインだ

【エロ注意】英語得意な俺が教科書に載らないような俗語書いていく

アーダン・やる夫の聖戦の系譜 第一部&第二部 支援絵、AAまとめ

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