馬鹿「いじめっていじめられるやつが悪いに決まってんだろwww」俺「はぁ?」back

馬鹿「いじめっていじめられるやつが悪いに決まってんだろwww」俺「はぁ?」


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1:
俺「じゃあお前自分がいじめられたらどう思うんだよ」
馬鹿「俺がいじめられるわけねぇだろwww」
俺「クラスのやつに言って、明日からお前のこといじめてもらうわ」
馬鹿「あっそwwwwww」
俺「泣いて後悔しても遅いから。じゃあな」
馬鹿「何言ってんだよこの馬鹿wwwwwww」
6:
翌日
俺「おはよー」ガラガラガラ
教室「」シーン
俺(あれ。聞こえなかったのかな)「みんな! おはよう!」
教室「プッ……クスクス……」
教室「お前笑うなよwwwwww」
教室「だってwwwwwwww」
俺「え……」
馬鹿「邪魔なとこ突っ立ってんじゃねぇよwwwwwwww」ドガァッ
俺「痛ッッッ!!!!!!!!」
7:
俺「な、何すんだよッ!!!」
馬鹿「あれぇ?wwwwwww 誰もいないのに声だけ聞こえるぞぉ?wwwwwwww」ズガァッ!
俺「痛ってぇ!!! ……この」
教室「アハハハハハハハwwwwwwwwwwwwwwwwww」
俺「みんな……」
馬鹿「よーすwwww みんなおはよwwwwwwwwww」
教室「おはwwwwwwwww」
俺(なんだよ……。なんだよこれ……)
8:
俺「あ、友!」
友「……っ!」ビクッ
俺「おかしいんだよ! みんな……。俺の事無視するんだ!」
友「……」スッ
俺「どこ行くんだよ! おい!」ガシッ
友「痛いっ!」
俺「なんでお前まで……」
友「放せよっ!」バシィッ!
俺「え……」
10:
友「お前と話すと俺までいじめられるんだよ! 話しかけるなよ!」
俺「友……」
馬鹿「おやおやぁ?? 友君は何独り言ブツブツ言っているのかなぁ??」
友「ち、違うよ! 今のは……」
馬鹿「はい! 一人で喋るような気持ち悪いやつは……無視決定でーす!wwwwwwwwww」
教室「wwwwwwwwwwwwwww」
友「そんな……」
11:
俺「と、友……」
友「ふざけんな……。ふざけんなァ!!!」ガッ!
俺「うっ……!」
友「お前のせいで! お前のせいでえええええっ!!!!!!」ドカッ!ゴッ!
俺「痛い! やめろ! やめろよ!」ジタバタ
友「うあああああっ!!!!! 殺すぞおおおおっ!!!!!」ガコッ!
俺「やめろってんだろこの糞野郎ッ!!!!」ガッコォォォンッ!!!!!
友「あが……っ!」ドサッ
13:
俺「何言ってんだよ! 俺のせいじゃなくてこいつらが悪いんだろうが!」ガゴォッ!
友「あ……ああ……」ビクンッ
馬鹿「ちょ……。椅子でぶん殴るとかシャレになんねぇぞ……」
教室「なんだあいつ……」
教室「やべぇんじゃね……」
俺「いじめはいじめるやつが悪いんだ! 俺は悪くないんだぁ!」メコォッ!
友「……」ガクッ
14:
生徒指導室
先生「何を考えてるんだお前は!? なんであんなことをした!?」
俺「あいつが悪いんだ! あいつらが!」
先生「だからって椅子で思い切り殴りつけるやつがあるか!
 友とは小さなころから仲のいい友達だっんだろう!?」
俺「だからこそ許せなかったんだよ! なんで俺が……」
先生「……あのな。お前は、女の顔に一生残る傷をつけたんだぞ。
 そんな状況で、まだ自分は悪くないなんて言い張るつもりか……?」
俺「先生だって分かるだろう!? いじめって言うのはな……いじめるやつが100%悪いんだよ!
 いじめられるやつはただの被害者なんだ! そうでしょう!? 先生ッ!!!」
16:
母親「俺ちゃん!」ガラガラガラ
俺「何しに来やがったババア! ”ちゃん”付けで呼ぶなっていつも言ってんだろうが!」
先生「お母さん。俺君は」
母親「うちの俺ちゃんが一体何をしたって言うんですか!?
 学校にまで呼びつけて!」
先生「……聞いてください。俺君は、仲の良かった友君をはじめ、止めに入ったクラスメートや、
 その他無関係の生徒にまで無差別に椅子を振るったんです。
 中には一生残る傷を負った女生徒も」
母親「俺ちゃんが何の理由もなくそんなことをするわけないでしょう!
 あなた方が悪いに決まっています!」
俺「大声張り上げんなババア! うるせぇんだよ!」ガッシャアン!
18:
先生「この期に及んで何やってんだ!」
母親「あらあら花瓶が……。俺ちゃん、怪我はない?」
俺「触んな!」バシィッ!
先生「……とりあえず、この件は我々だけの問題ではありません。
 警察に通報させていただきましたから」
母親「警察……! うちの俺ちゃんは悪くありませんから!」
俺「け、けいさつ……」ガタガタ
母親「さ、帰るわよ。こんな人のところにいたら俺ちゃんまでダメになっちゃう」
19:
俺「ま、待ってよ……。警察って……」
母親「どうせ脅しよ。お母さんに任せておけば悪いようにならないから。さ、帰りましょう」
先生「反省の色があるようならな、先生だってお前を守ってやりたかったよ。
 でもな、こんなことがもう何回目だ? 毎回方々に頭を下げて回る俺の気持ちにもなってみろ」
母親「それが教師の仕事でしょうが! あなたの責任を我々に押し付けないでください!」
先生「お母さん、あなたも悪いんですよ」
母親「何を……!」
先生「俺君はもう中学生なんだ。もっと自主性を持たせてあげてもいいんじゃないでしょうか」
20:
母親「何を言っているんですか! 俺ちゃんは私の子どもなんですよ!」
俺「けいさつ……」
先生「……そうです。だからこそ、見守ってやってください。
 子供と言うのは、親の所有物なんかじゃない」
母親「分かりました」
先生「……ご理解いただけましたか。それは何よりです」
母親「いえ。分かったのはあなたの人間性です。
 やはり子どものいない人は、教育に携わるべきではありませんね」
先生「……」
母親「帰らせていただきます。あなたと話すだけ時間の無駄と言うものです。
 ……さ、帰りましょう。俺ちゃん」
俺「けいさつ……」
21:
帰り道
母親「警察なんて来てもお母さんが追い返してやるんだから。
 俺ちゃんは何も心配しなくていいのよ」
俺「……」
母親「……? あなたは」
馬鹿「いようwwwwwwwwww ママと一緒にお帰りでちゅか??wwwwwwww」
俺「ひっ……!」
母親「な、なんなのよこの子! 失礼だと思わないの!?」
馬鹿「マジギレwwwwwww 全然思いませーんwwwwwwwwww」
26:
母親「あなたみたいな子が俺ちゃんと同じ学校に通っていると思うだけで虫唾が走るわ!
 さっさとどいてちょうだい!」
馬鹿「俺ちゃんってwwwwwwww」
母親「それ以上往来を邪魔するつもりなら警察呼びますからね!」
俺「けいさつっ!」ビクッ
馬鹿「呼んでもいいけどさぁ、捕まるのは俺ちゃんの方なんじゃねwwwwwwww」
母親「何を……!」
馬鹿「俺ちゃーん。俺さぁ、学校サボってさっき病院行ってきたんだけどよぉ」
俺「……」ガタガタ
馬鹿「死んだらしいぜ。友のやつ」
27:
俺「え……」
母親「何を馬鹿なことを……」
馬鹿「マジだぜ。一番仲のいい友達だって嘘言って入れてもらったんだけどよ、
 なんでも、頭部への一撃が致命傷になって」
俺「死……?」
馬鹿「即死だったらしいぜ。つまりさぁ」
母親「俺ちゃん! 聞くことありません! さぁ、行きましょう!」グイッ
馬鹿「あいつ、教室でもう死んでたんだよ」
俺「友が……死んだ……?」
29:
馬鹿「俺もびっくりしちまってよぉ。慌てて学校戻ったら、お前がつい今しがた帰ったって聞いてよ」
母親「俺ちゃん! さぁ!」グイッ
馬鹿「急いで追いかけてきたんだよ。お前も早く知りたかったろ?
 なんせ、一番仲のいい友達だったもんなぁ」
俺「嘘……嘘だろ……」
馬鹿「嘘じゃねーよ。いくら俺でもこんな不謹慎な嘘つかねぇ」
母親「俺ちゃん!」
俺「友が……」
馬鹿「俺だって少しは反省してんだぜ? ただの悪ふざけだったのに、まさかこんなことになるなんてなぁ」
31:
俺「おま……っ。お前が……」
馬鹿「あん?」
俺「お前が悪いんだ! お前のせいで友は……!」ダダダッ
馬鹿「おっと」スッ
俺「はぁ……はぁ……」ジロッ
馬鹿「おいおい。俺のせいじゃねぇだろ。お前が殺したんだぞ。
 椅子なんかで思いっきりぶん殴りやがってよぉ。さすがに引くわ」
俺「ふざけんなぁぁあああ!!!!! 俺は悪くない……。俺は……」
馬鹿「お前だよ。全部。お前の責任だ。
 お前がいじめられんのも、友が死んだのも」
32:
母親「いじめ……? 俺ちゃん……学校でいじめられてたの……?」
俺「うるせぇな! 俺がいじめられるわけねぇだろ!」ポロポロ
馬鹿「何の涙だよ、それ」
母親「いじめ……。いじめって……」
馬鹿「そうだよ、オバサン。俺らがこいつのこといじめてたんだ。
 んで、こいつがブチギレて、なぜか友のことを殺した。
 一生消えない傷が顔に残った女もいたな。
 あとは腕がヘンな方向に曲がったやつとか、血塗れで動かなくなったやつとか」
俺「違う……。俺じゃない……。俺はやってない……」ポロポロ
馬鹿「何言ってんだよ。もう俺ら中学生だぞ? ちゃんと自分の行動に責任持てよ。
 つーかその涙だって、後悔とか反省のために流してんじゃなくて、
 ただの保身の涙だろ。自分を甘やかすのも大概にしとけよ」
34:
母親「だったら……。だったら!」
馬鹿「なっ! ……んだよ。いきなりでけぇ声出すな。ビビんだろうが」
母親「だったら……、あなた達が悪いんじゃないの……」スッ
馬鹿「は」
母親「うちの俺ちゃんは何も悪くないんじゃないのぉ!!!」ズブゥッ!
馬鹿「ごっ!? ……かはっ!」ゴボッ!
母親「あんたが……! お前がぁぁあああああっ!!!!!」ズッ!ズグッ!
馬鹿「ぐぷっ。な……なんでナイフなんか……」ドサッ
母親「はぁ……はぁ……」ガクリ 
35:
俺「ババア……。何して……」
母親「大丈夫よ……。俺ちゃんは私が守るから……」
馬鹿「うぐ……。この……」
母親「っ! まだ生きて」
俺「あ……ああ……」
母親「俺ちゃん。もう少し待ってて。ちゃんと私が殺してあげるから」
俺「やめ……やめろよ……。何してんだよババア……」
馬鹿「よ、寄るな……。糞……体が動かねぇ……」
40:
先生「何をしてるんだ!」ダダダッ
通行人「おい……! あれ……!」
通行人「きゃあああああああーーーーーーーー!!!!!!!」
通行人「警察……! 警察だ!」
母親「じゃ、邪魔をするなあああああっ!!!!!!」ジタバタ
先生「馬鹿なことはやめろ!」ガシィッ
俺「ああ……なんだよ……なんだよこれ……」ガタガタ
馬鹿「先生……。た……助かった……」
42:
留置所・面会室
母親「あなた……!」
馬鹿「いようwwwwwwwwww 元気っすかwwwwwwwwww」
母親「お前……。貴様ーーーーーーーーッ!!!!!!!」バンッ!バンッ!
看守「暴れるな! 面会を終了するぞ!」
馬鹿「落ち着けよwwwwwwwwwwww また服役伸びるぞwwwwwwwwwwww」
母親「なんなのよあんたは!? 何しに面会に来てるの!?」
看守「おい!」
馬鹿「いやぁ? あんたの取り乱しっぷりが面白くってさぁ」
44:
母親「ハァー……! ハァー……!」
馬鹿「落ち着けってwwwwwww 血管切れて獄中死しちまうぞwwwwwwwwwwww
 たかが殺人未遂でよぉwwwwwwwwwwwwww」
母親「……っ!」
馬鹿「初めて面会来た時のオバサンの顔が忘れられなくてさぁ。
 こうやって定期的に様子見に来てるわけよ、俺は」
母親「この……」
馬鹿「あんた死んだらもう楽しめないじゃん。せいぜい長生きしてよ。
 なんもない塀の中で、やっすい時給でこき使われてよぉ」
母親「……」
45:
馬鹿「溺愛してる俺ちゃんともあと何年会えないんだっけ?
 突発的なもんだからって理由で相当減刑されて、執行猶予もついたのに、
 もう一回俺の事殺しに来て実刑とか最高に面白いじゃん。
 しかも最初は懲役5年? だっけ? だったのに、俺が面会に来て暴れて景気伸びるとか。
 家帰ってからも腹抱えて笑ったし、今でもふとした時に思い出して笑っちまうよ」
母親「……」
馬鹿「そうそう。それで思い出したけど、この間、俺ちゃんの面会にも行って来たぜ」
母親「な……! あなた何か変なこと吹き込んでないでしょうねッ!!!」ガタッ
看守「おい! 座れ! 面会時間終わらせるぞ!」
47:
馬鹿「べっつにぃ? 変なことなんて言ってないよ。
 ただ、オバサンと面会した時のことを事細かく説明してやっただけさ。
 したらあいつ泣いちまってよぉ。くっそ笑ったわ。
 中学の時のダチと飲み会でその話してもう爆笑。
 良かったね。糞みたいなあんたら親子も、俺らの役に立ってるよ。
 笑い話を提供してくれるピエロとしてさぁ」
母親「貴様……! 殺す……!
 殺すううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!」ガタガタ
看守「おい! もう面会時間終了だ! 来い!」ガッ
母親「次は絶対に……! 確実に殺してやるからなああああああああああっ!!!!!!!」
馬鹿「はははははははは! 俺が最初に来た時もそれ言っちゃって刑期伸びたんじゃん。
 ホンっト馬鹿だよな、あんたら親子は」
49:
少年院・面会室
馬鹿「いようwwwwwwwwww 俺ちゃーんwwwwwwwww」
俺「なっ……! なにし……っ! げほっ! 何しに……! おえええっ!!!!!」
馬鹿「おいおいwwwwwwww 人の顔見てまた吐くのは勘弁してくれよwwwwwww
 あれ地味にショックだからwwwwwwwwwwwww」
俺「うえ……っ! な、何しに……来たんだよ……」ハァー……ハァー……
馬鹿「取り乱し方が母親クリソツで笑えるwwwwwwwwwwwww
 さすが親子wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 しかも二人そろって服役してるしwwwwwwwwwwwwwwwwww
 マジウケるわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 俺を笑い殺す気かwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
俺「この……」
53:
馬鹿「いやぁさ。俺ちゃんひとりぼっちでさみしがってるんじゃないかと思ってよぉ、
 優しい俺が笑い話を提供しにわざわざ来てやったわけよ。
 そんな顔して睨まないで、感謝して欲しいなぁ」
俺「余計なお世話だよ……。それにひとりぼっちじゃねぇし……」
馬鹿「ん? もしかしてここで犯罪者仲間でもできた?」
俺「……」
馬鹿「嘘つけよお前。普通の中学校ですらまともに友達いなかったお前が、
 こんな犯罪者の巣窟で友達なんてできるわけねーじゃん。
 どうせサンドバッグの代わりになって満足してるだけだろ」
俺「そ……そんなわけないだろッ!!!!!」ガタッ!
56:
馬鹿「何? おしゃべりできる友達ってどんなやつ? 具体的に教えてよ」
俺「それは……」
馬鹿「やっぱりいねぇんだろ、そんなやつ。お前なんかと友達になる奇特なやつはよぉ」
俺「いるよッ! 暴走族で金髪のやつとか……強盗殺人犯したやつとか……強姦の常習者とか……」
馬鹿「ふぅん。で、そいつらとどんな話すんのよ」
俺「い、色々だよ! 暴走族のやつはケンカで無敗だったけど、背後から襲撃されて怪我して、
 それでも相手に復讐遂げてそれが理由でここに入って来たとか……。
 強姦の常習者はどんな相手が一番良かったかとか……」
馬鹿「何必死に話してんだよ、馬鹿みてぇ。
 どうせそいつらが話してるの盗み聞きしてただけなんだろ? なぁ」
59:
俺「おま……っ! お前が言えって言ったんだろ!」
馬鹿「なんでそんなに余裕無いの、お前。中学のころから思ってたけど。
 別に友達いるのはいいけどさぁ、そんなに必死になって俺にアピールすることか?」
俺「だからそれはお前が……」
馬鹿「どうでもいいけどよ、お前の一番仲良かったやつは、お前が殺したんだからな」
俺「な……、なんでその話……」
馬鹿「もう帰ってこねぇんだよ、あいつは。お前がいくら今友達がいるんだって喚いても。
 一番のお前の友達はもう帰ってこねぇ」
俺「なんでそんなの……そんな話今するんだよ……」
64:
馬鹿「ま、良かったじゃねぇか。お前にはいま新しい友達がいるんだから。
 えーと、なんだっけ? 暴走族の病み上がりの金髪と、金無しのキチガイ、
 女にモテないから一番やっちゃいけないクズ行為に及んだゴミどもと、
 同じ屋根の下で同じ釜の飯食う仲間になれたんだからよ。
 天国で友も喜んでるんじゃね?」
俺「……」
馬鹿「俺も心配してたからよ。なんせお前はいじめにあうような低レベルな人間だったんだから。
 幸せそうで何よりだよ、じゃあな」
俺「お前……ふざけんなよ……。お前……」ガタッ
馬鹿「あ、そうそう。お前のおふくろさん、また刑期伸びたらしいよ。
 次会うときは墓地で冷たい石になってるかもな。
 どうせ無縁仏だからその他大勢に成り下がってるだろうけど」
俺「ふざけんな……。ふざけんなああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!
 お前ええええええええええええええええっ!!!!!!!!!!!!」ドンッ!ドンッ!
監察官「おい! お前何やってんだ!」ガシッ
馬鹿「あはははははは! やっぱり親子だな。お前のおふくろさんも、
 俺が帰るときそうやってたわ。マジ笑える。あははははは」
65:
居酒屋
馬鹿「んでよぉ、中学の時のあいついたじゃん」
友「もう。俺君の話はもうやめてよ」
馬鹿「それが笑えるんだって、マジで。あの親子も懲りないよなぁ」
友「馬鹿君は趣味が悪いなぁ」
馬鹿「うっわ。ひっでぇな友君。俺ちょっと傷付いたわ、今」
友「君は少し反省した方がいいよ」
馬鹿「かもねwwwwwwwwwwwwwwww」
69:
友「で、彼がどうしたの?」
馬鹿「友君も興味津々じゃんwwwwwwww」
友「まぁ……ね。彼とは一応、仲良く振舞ってたから」
馬鹿「振舞ってたwwwwwwwwwwww さすがwwwwwwwwwwww」
友「だから、あの時はびっくりしたよ。馬鹿君も悪乗りが過ぎるよね。
 内申点にいいと思って友達がいない生徒と積極的に仲良くしてただけなのに、
 まさかあんなことになるなんてさぁ」
馬鹿「額が割れて全治2週間wwwwwwwwwwww あれは笑ったwwwwwwwwwwww」
友「笑い事じゃないよ! 椅子で殴られた衝撃で、
 せっかく覚えた数式が頭からすっ飛んだかと思ったんだから」
71:
馬鹿「あ、そうそう。ちなみに俺君の中では、友君、君は死んだことになってるらしいよ」
友「えっ」
馬鹿「俺がそう吹き込んだらあっさり信じやがったwwwwwwwwwww」
友「……ねぇ」
馬鹿「何?」
友「なんか死んだことになってるってさぁ、すごく気持ちが悪いんだけど」
馬鹿「めんごめんごwwwwwwwwwww
 まぁ信じるアイツが馬鹿なのよwwwwwwwwwwwwww」
73:
成人式会場
馬鹿「俺らも今日で大人かーーーwwwwwwwwwwwww
 感慨深いのうwwwwwwwwwwww」
友「んだねー。別段実感はないけど」
馬鹿「今日から堂々と酒が飲めるwwwwwwwwww うひょおwwwwwwwwww」
友「馬鹿君は楽しそうでいいなぁ。見習いたいよ」
馬鹿「意識高いからなwwwwwww 俺はwwwwwwwwwww」
友「ふふっ。まぁ、K大だもんねぇ」
馬鹿「何を言ってるんですかT大さんwwwwwwwwwwwww
 あなたには負けますよwwwwwwwwwwwwww」
75:
成人式後・飲み会
ギャル子「えー! 馬鹿君K大なのー!?」
清楚系ビッチ「きゃー! すごーい!」ダキッ
馬鹿「私文とか遊んでても入れるからwwwwwwwwwwww」
友「本当に遊んでたのに入ってるからなぁ。馬鹿君はすごいよ」
馬鹿「ちょwwwwwwwwww T大さんが何言ってるんすかwwwwwwwwwwwwww
 嫌味にしか聞こえないんですけどwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
地味子「と……T大……?」
清楚系ビッチ「友君T大!? 私、近所に住んでるから遊ぼうよ!」ダキッ
76:
メガネっ娘「馬鹿君、連絡先交換しようよ」
馬鹿「いいよwwwwwwwww 俺メガネ属性だからwwwwwwwwwwwww
 萌え萌えwwwwwwwwwwwwwwww」
清楚系ビッチ「あっ、ずるーい! 私もー」スチャッ
ギャル子「あはっ! 何伊達メガネかけてんの! マジウケるしこいつ!」
根暗女「……」
馬鹿「根暗女ちゃんも交換しようよwwwwwwwwwwww」
根暗女「え……」
馬鹿「俺ってさぁ、実は君のこと気になってたんだよねwwwwwwwwww」
清楚系ビッチ「」チッ
ギャル子「舌打ち漏れてんぞwwwwwwwwwww」
77:
馬鹿「根暗女ちゃん家まで送るよwwwwwwwwwwww」
根暗女「あ……。え……、でも……」
清楚系ビッチ「」イライラ
ギャル子「イライラすんなやwwwwwwwwww」
友「うぷっ。飲み過ぎたから僕は帰るよ……」フラフラ
清楚系ビッチ「あっ。友君一緒にかえろー」
ギャル子「乗り換えたwwwwwwwww」
馬鹿「ね、根暗女ちゃん」
根暗女「……うん。じゃあ」
78:
少年院・面会室
馬鹿「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンwwwwwwwwwwwww」
俺「……呼んでねぇよ」
馬鹿「もう成人式終えたのに少年院にいるってなんなんすかwwwwwwwwwwww」
俺「……」
馬鹿「成人式のあとに飲み会あってよぉ、まぁプチ同窓会みたいなやつ?
 同学年のやつらで集まって飲んでさぁ、
 『あれ、こんなやついたっけ?』って思うような子もいて、すげー楽しかったわ」
俺「そう……」
82:
馬鹿「んだよwwwwwwww 成人式に出れないお前のために俺がせっかく出向いてやったのによぉwwwwwwww」
俺「いらねぇよ。帰れ」
馬鹿「まぁまぁwwwwwww お前に耳寄りな情報持ってきてやったからよwwwwwww」
俺「……」
馬鹿「あのさ、お前……あの、C組だっけか。いたろ。お前の好きな奴」
俺「……誰のこと言ってんだよ」
馬鹿「お前委員会が一緒になったとか言って浮かれてただろうが。
 真っ黒いロングヘアに前髪パッツンだったやつ」
俺「あ……?」
84:
馬鹿「その子もいてよぉ。相変わらずの髪型だったからすぐわかったわwwwwww」
俺「お……おい……。お前……」ガタッ
馬鹿「ん?」
俺「彼女に……彼女に何かしたんじゃないだろうな……?」
馬鹿「何かって?」
俺「危害を加えたとか……傷つけたとか……」
看守「おい、座れ。面会時間短縮するぞ」
馬鹿「バーカ。んなことして何になるんだよ」
88:
俺「そ、そうか」ホッ
馬鹿「んでもよぉ、なんだかあの髪型流行ってんのか知らねーけど、
 何人かいてよぉ、前髪パッツンのやつ。だから全員と連絡先交換して、
 ある程度喋って、なんとか特定したわ」
俺「あ……?」
馬鹿「お前の話題出してよぉ。緑化委員であの犯罪野郎と同じだったやついるかー、って」
俺「特定した……? 何言ってんだよ、お前……」
馬鹿「だから同じ髪型のやつが3人くらいいたんだって。顔とか覚えてねーし」
俺「だから! 根暗女さん特定して何をしたんだよ! お前は!」ガタッ!
看守「おい!」
93:
馬鹿「処女だったよ、あいつ」
俺「あ……?」
馬鹿「このご時世によぉ、20歳になるまで、まぁあいつはまだ19歳だったけど、
 SEXしてねぇやつって何考えてんだろうな? 俺には理解できねーわ」
俺「お前……何を……」
馬鹿「いやぁ、お前が好きだった女がどんな具合かと思ってさ。
 普段はやたら無口でオドオドしてるくせに、ベッドの上じゃ饒舌だったのが笑えたぜ」
俺「お前……」
馬鹿「処女のくせにやたら淫乱でよぉ。普段からそういう妄想でもしてんのか、
 後ろからガンガン突いてやったら滅茶苦茶喜んでたぜ。
 一人で色々としまくってたのかそれほど痛がらなかったしな」
94:
俺「お前ええええええええええええっ!!!!!!!!!!!!!」ガタッ
看守「おい! 面会時間は終了だ! 来い!」ガッ
馬鹿「まぁ一回やったら飽きたから捨ててやったけどな。
 お前の服役が終わったら紹介してやってもいいぜ。
 ま、俺のお古で良かったらいくらでも使ってくれや」
俺「うああああああああああああっ!!!!!!! うわあああああああああああっ!!!!!!!!!」
看守「暴れるな! 来いッ!」ズルッ!ズルッ!
馬鹿「あ、そういやお前童貞だったか。中学の時からずっとムショの中だもんな。
 まぁでもそれが言い訳に使えていいんじゃね。どうせお前ショバにいても童貞のままだったろ。
 あの根暗女みてーに異性を知らずにずっと生きてたことだろうよ」
101:
居酒屋
馬鹿「……って、わけよ」
ギャル子「ぎゃはははは! ひどいヤローだな、てめーは!」
清楚系ビッチ「そんなことないよぉ。馬鹿君は悪くないもん」
友「馬鹿君はすごいよね。その嫌がらせにかける情熱だけは」
馬鹿「だろwwwwwwww なんかあいついじめてると面白いんだよねwwwwwwww」
清楚系ビッチ「馬鹿君面白ーーーーい!!!」
ギャル子「いやいや、お前根暗女に馬鹿のこと寝取られてんじゃん」
103:
馬鹿「バーカwwwwwww 今は清楚系ビッチちゃん一筋だってのwwwwwww」
清楚系ビッチ「そうだよぉ! 私は過去には縛られないんだから!」ダキッ
ギャル子「ぎゃはは! まぁお前がそれでいいならいいよ!」
友「こういう大学生的なノリって嫌いじゃないなぁ」
馬鹿スマフォ「ブブブブブブブ……」
馬鹿「あん? 誰だ?」
清楚系ビッチ「女じゃないよね?」
馬鹿「いや、女だな」
清楚系ビッチ「……誰?」
馬鹿「根暗女」
105:
馬鹿「ん。呼び出し……?」
ギャル子「修羅場か?wwwwwwwww 修羅場wwwwwwww」
友「ちょ……。煽るの止めようよ」
清楚系ビッチ「当然行かないよね? ね?」
馬鹿「……いや。行くわ」
清楚系ビッチ「どうして!? あんな女の……」
馬鹿「画像……。画像が添付されてんだが……。なんかやべぇよ、これ」
清楚系ビッチ「え……」
友「何……?」
112:
ギャル子「おいおい……。どうしたんだよ」
馬鹿「……じゃあな。俺、行くわ」
清楚系ビッチ「な……、何があったの……?」
友「ちょっと見せて!」バッ!
馬鹿「やめっ……!」
ギャル子「あ……?」
清楚系ビッチ「何これ……」
友「馬鹿君……」
馬鹿「だから見んなってのwwwwwwwwwwwww
 あいつ宝くじ当たったからとか言ってwwwwwwwwwwwwww
 札束の画像送ってきやがったwwwwwwwwwwwwwww
118:
ギャル子「はー……。馬鹿だね、あいつも」
清楚系ビッチ「別にいいよ! 私馬鹿君より、友君の方がいいもんっ!」ダキッ
友「うーん……」
ギャル子「なんだ? どうした、友」
友「根暗女さんってさ、ああいうことするタイプだったかなって思って」
ギャル子「さぁ。あいつと話したことねぇし」
清楚系ビッチ「ああいう見た目の子の方が実は計算高かったりするんだよ?
 馬鹿君だったらお金で釣れると思ったんじゃないかな。
 あ、私はそんな計算とかしないし、もちろん友君のこと……あ! ごめんなんでもないよ!?」アセアセ
友「……そうなのかな。そうだといいけど」
123:
近くの漁港
馬鹿「根暗女ちゃーん! 来たよー!」
『シーン』
馬鹿「あん? わざわざ俺様が来てやったのにいねーのか?
 つーかなんでこんな暗いところに……」
影『ユランッ……』
馬鹿「あ?」
ドンッ!
俺「死ねよこの馬鹿野郎……! わざわざ殺されにご苦労なこった……!」ズブッ……
馬鹿「お前……」
127:
俺「ふふ……っ! ふふふあはあはははは……っ!」
馬鹿「……」
俺「あはははははははははーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!」
馬鹿「……」
俺「これが……。これが人を刺した感触か……!
 うふふふふ……。あはははははははーーーーーーーー!!!!!!!!!」
馬鹿「……」
俺「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……っ!
 死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええっ!!!!!!!!!!!
 これが俺の恨みだ! 俺の……! 根暗女さんの……!
 ずっとお前が虐げてきたものに殺される気分はどうだ!?
 今までさぞ楽しかっただろう……。俺はその真逆だ……。対照的な毎日だった!
 苦しかった……。お前をずっと殺したかった……!
 それが……、それが今……! 今ついに叶った!
 念願の……。念願だった……。俺はそのために耐えてきたんだ!
 屈辱にも……。すぐに俺を殴る少年院のやつらも……、
 いけ好かない看守も……。そんな糞みたいな日々も……、
 お前に対する憎しみに比べたら、チリのようなものだった!
 お前を殺す……。今この瞬間の悦びに比べたら」
馬鹿「うるせぇんだよ、耳もとで。黙れ」ドッガァァァアアアッ!!!!!
131:
俺「へっぶううううっ!?」ザザザザザッ!
馬鹿「バーカ。俺はお前の母親に一度刺されてんだぞ? 同じミスなんてするかよ」バッ
俺「な……。それは……」
馬鹿「うへへ。防刃ベストだ。あれ以来俺は常に備えてきた」
俺「そんな……」
馬鹿「やっぱりお前ら馬鹿だな。親子揃ってよぉ。
 お前の母親も昔そうやって襲ってきたぞ。まぁその時も今と同じことになったけどな。
 結局、お前は常に下で、俺は常に上なんだ。
 じゃなかったら、俺がわざわざ面会になんて行ってやるもんかよ。
 普通はあれだけされたら成長するもんだ。
 でもお前ら親子は成長しなかった。何故だか分かるか?」
俺「糞……。糞ぉ……っ!」ポロポロ
馬鹿「お前らが、馬鹿だからだよ」
136:
俺「うう……っ。うううう……っ」ポロポロ
馬鹿「んで。根暗女のスマフォでライン送って来たってことは、あいつもここにいるのか?」
俺「……」
馬鹿「黙ってんじゃねぇよ人殺し。……なぁ!」ドガァッ!
俺「うぐ……っ!」ザザッ!
馬鹿「どこに! いるかって! 聞いてんだよォ!」ゴッ!ズガッ!ゴズッ!
俺「ひぃっ! やめ……っ! あっちの……、あっちの倉庫に……」
馬鹿「最初っから言えよ! ドクズが!」ゴッガァン!
俺「あひいいいぃいい!!!!!」
139:
馬鹿「……ふーん」
俺「ひっ……。ひっ……」
馬鹿「マジで殺したんか。根暗女のこと」
俺「あ、あいつが……」
馬鹿「あん?」
俺「あいつが悪いんだ……。馬鹿のこと呼び出せって言っても……嫌だって言って聞かないから……」
馬鹿「で?」
俺「き、君が言ったんだろ……。俺のお古で良ければくれてやる、って……。
 だから犯して……犯しつくして……、君のことを殺す手伝いをしろって言っても……、
 彼女は聞かないから……」
141:
馬鹿「そ。なんか、今にして思うよ」
俺「あ……?」
馬鹿「あいつさ、そこまでして俺の事思ってくれてたんだ、って。
 根暗女なんて一時に遊びのつもりだったのに」
俺「ぐ……」
馬鹿「そうやってかばってくれたんなら、嫌々でもSEXした甲斐があったわ。
 あんのブス、意外とかわいいとこあんじゃん」
俺「この野郎……」
馬鹿「おいおい。殺したのはお前だかんな。俺に切れんなよ」ガズッ!
142:
俺「いぎゃ……っ!? やめ……!」
馬鹿「お前にはわかんねぇだろうな。いっつも『俺は俺は』ばっかだもんな」ガッ!ゴッ!
俺「ふぅ……っ! ううっ!」
馬鹿「いっくら俺が単純な馬鹿でもよぉ、札束の写真見ただけでこんなとこ来ると思うか?」
俺「あ……?」
馬鹿「おっかしいだろうよぉ。根暗女はそんなせこい真似する女じゃねぇ」スッ
俺「な……、なんでナイフを……」
馬鹿「だっからお前は馬鹿だってんだよ。これをお前が持ってきた。
 俺を殺すためにだ。で、お前は失敗した。
 その先は、どうなるか想像もしなかったか?」
俺「あ……、ああ……」
馬鹿「そりゃしねーか。お前はいっつも 『俺が俺が』、だ」
147:
俺「わ、悪くない……。俺は何も……」
馬鹿「そうか。人まで殺して、まだンなこと言ってんのか」
俺「全部お前が……、お前らが悪いんだろ!
 いっつも俺のせいにばっかしやがって! ふざけんなよ……。ふざけんなよッ!!!
 根暗女だって俺の事受け入れてくれたら死ぬことは無かったし……、
 友だってそうだ! 俺の事を守ってくれたら……」
馬鹿「あ、そうそう。友は生きてるよ」
俺「え」
馬鹿「友が死んだって信じたのは、結局あのときお前が保身に走ったせいだろ?
 普通だったら病院行くか、葬式に出ようとして気付くよ」
俺「そんな……。俺は一人殺したら二人も同じだって……。根暗女さんを……」
馬鹿「……そこは俺が馬鹿だった。まさか、お前がこれほど気の狂ってるやつだとは思いもしなかった」
148:
俺「あ……あ……」
馬鹿「なんつーか、こういうもんなんだな、人を殺すときって」
俺「っ!? ちょ……ちょっと待ってくれよ! 誰を殺すって」
馬鹿「お前だよ。馬鹿野郎」ズブッ!
俺「ぶっ! 痛い! 痛い痛い痛い痛い!!!! あああああああああっ!!!!!!」
馬鹿「あいつは。根暗女は、もっと痛かっただろうよ。
 好きでもねー男にヤラれて、それでも俺をかばい続けたんだ。
 見た目はあんなんだし、性格もキモいけど、あいつは強い女だよ。
 ……強い、女だった」ズブブッ……
俺「ぐぷっ。ぬ、抜いて、くれ」
馬鹿「やなこった。死ね。お前は」グリュッッ!
151:
廃倉庫
馬鹿「……ふう。これでいいかな」
俺の死体「」
根暗女の死体「」
馬鹿「……ごめんな。こんなやつと一緒にいるのなんて嫌だろうが、少しの間、辛抱してくれ」
パトカー『ファンファンファンファン……』
馬鹿「来たか。じゃあ、俺は行くよ」
根暗女の死体「」
馬鹿「……じゃあな。根暗女」チュッ
154:
テレビ『今日未明、港の廃倉庫から男女の遺体が……』
友「うわぁ。これ近所じゃん、これ」
清楚系ビッチ「きゃあ……。私、怖い……」ギュッ
テレビ『女性を強姦した後、男性は自殺した模様……』
友「僕も気を付けないと」
清楚系ビッチ「私のこと、守ってね。友君!」ギュー
テレビ『次のニュースです。上野動物園に、新しいお仲間が増えました」
友「へぇ。トラの赤ちゃんだって」
清楚系ビッチ「きゃー! かわいい! 今日はここに行こうよ! 友君!」
158:
留置所・面会室
馬鹿「いようwwwwwwwwwwwwwww」
母親「また……。あなた……」
馬鹿「俺ちゃん死んじゃって生きる気力もない感じっすかwwwwwwwwwwwww」
母親「……」
看守「ちょっと君。囚人を刺激するような発言は」
馬鹿「控えまーーーーっすwwwwwwwwww さーせんwwwwwwwwwwww」
161:
母親「……何しに来たの。あの子が死んで、もう私に用はないはずでしょう」
馬鹿「あら、気付いてた? 俺君追い詰めるためにオバサンのとこに通ってたんだけどぉ」
母親「とっくに気づいてたわよ。あの子のために、必死にあなたが喜ぶようにって……」
馬鹿「あらら。それは悪いことをしましたね。
 まぁ、取り乱し方が俺君と同じだったから個人的には笑えたけど」
母親「……」ギリッ
看守「君」
馬鹿「わーってます。わーってますって。以後気を付けますよ」
165:
母親「?」
馬鹿「……」パクパク
母親「何……?」
馬鹿「分かんない? じゃあもう一回。……」パクパク
母親「……っ」
馬鹿『オ・レ・ガ。コ・ロ・シ・タ』パクパク
母親「あ……ああ……」
馬鹿「分かった? じゃあねー」
母親「あああああああ…………っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
看守「!? おい! どうした!?」
168:
友宅
馬鹿「いよーっすwwwwwwwwwwww」
友「わ。どうしたの、家まで来て」
清楚系ビッチ「わー。馬鹿くーん」
馬鹿「どうしたの、ってwwwwww お前がスマフォの電源切ってるからだろwwwwwwwwww」
友「え。……あれ、本当だ。なんでだろ」ポチッ
清楚系ビッチ「なんでだろうねー?」
馬鹿「ちょっと話したいことあるんだけど、いいか?」
171:
友「それって……。本当の話?」
馬鹿「ああ。じゃなかったらあの糞ビッチ帰してまでお前に話しねーよ」
友「……確かに。だいぶ渋ってたね、彼女」
馬鹿「で、俺はどうしたらいいかな」
友「何が?」
馬鹿「なんつーかさ、俺って、正義の味方のつもりだったんだ。
 昔は……、まぁガキだったから、下手くそだったかもしれないけど。
 それでも、俺は正義の味方を立派にこなせてると思ってた」
友「それって……。いじめのこと?」
馬鹿「そうだ」
172:
友「まぁ、言ってしまえば僕は、君のやり方は良くなかったと思うけどね」
馬鹿「だろうな。自覚はしてるよ」
友「うん」
馬鹿「でもさ、ああいう……、世間ズレしてるというか、おかしなやつって……、
 結局、排除していくしかないと思うんだよ。
 それこそ、日常で誰ともかかわらないようにって」
友「分かるよ」
馬鹿「だから俺は頑張った。ムショから出ないように、自分の身も犠牲にしてよぉ」
友「すごいよね。その行動力は」
173:
馬鹿「でも……。ダメだった」
友「……」
馬鹿「あいつを……。根暗女を……守ってやれなかった……!」ポロポロ
友「……」
馬鹿「それで、さ」
友「……何?」
馬鹿「俺ってさ、自首……するべきかな?」
友「俺君を殺したこと?」
馬鹿「ああ。やっぱり、罪は償うべきだと思う」
176:
友「いいんじゃない? 別に」
馬鹿「え」
友「ニュースでやってたよ。犯人は自殺した、って」
馬鹿「……」
友「そうやって悩んで、もがいて、失敗した君はあそこで死んだんじゃない?」
馬鹿「友……」
友「なんだったら、君のアリバイを証明してあげてもいいし。
 あんな人間のことで、君が苦しむことは無いよ」
馬鹿「ううっ……。ありがとう……」ポロポロ
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