梨沙「晴とはどうなのよ?」 モバP「!?」back

梨沙「晴とはどうなのよ?」 モバP「!?」


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1:
梨沙「晴ってモテるわよね」モバP「!?」
の続きのようなオマケのような何かです
2:
P「な、なんだよ藪から棒に」
梨沙「べっつにー。気になったから聞いてるまでだけど?」
P「そうか。まあ、悪くないよ」
梨沙「悪かったら困るわよ。でもそうじゃないでしょ」
P「そんなこと言われてもなあ」
梨沙「最近オフにたまーに付き合い悪くなるのよねぇ、晴」
P「晴にもいろいろあるんだろう」
梨沙「でね、気付いちゃったのよ。そういう時はたいていアンタもオフだって」
P「偶然ってこわいなー」
梨沙「……」
P「……」
3:
梨沙「最初に言っておくわね?」
P「ああ」
梨沙「晴と付き合ってるならアタシはそれでいいと思ってる。むしろ応援したげる」
P「」
梨沙「あ、動揺した?」
P「変なこと言うからだるぉ! 付き合ってないって」
梨沙「ふーん。じゃあさ、晴とこの前お泊り会した時のことなんだけど」
P「……うん」
梨沙「晴ったら寝言でアンタのことしきりに呼んでたのよね。晴に何かしたでしょ」
P「!? いやいや、してないしてない。俺は何もしなかったぞ!」
梨沙「へぇ……まぁ嘘なんだけどさ」
P「え」
梨沙「何もしなかったってことは、何かするチャンスがあったってこと? 少なくとも、誰かしらの目が届くこの事務所以外で」
P「……」
梨沙「ほらほらー、言いなさいよー。じゃないとアイドル全員から聞き込み始めちゃうわよ?」
P「ちょ、それはアカン! 絶対変な噂が立つから! ……わかったよ、話す」
梨沙「♪」
4:
P「――という感じで、お友達になりました」
梨沙「…………」
P「そんな顔するなよ」
梨沙「だってヘタレすぎでしょどう考えたって! アンタいまいくつよ?」
P「面目次第もございません……」
梨沙「んー、でもまぁ晴に限ってはそれでよかったのかもしれないけどさ。そこはさすがよね」
P「褒めるかけなすかどっちかにしてくれ」
梨沙「で、どうしたいの? 晴とは男友達みたく気軽に付き合いたいのか、それより晴には早く女の子としての自覚をさせたいわよね?」
P「さらっと選択肢絞った聞き方するのはやめようか。まあ、晴次第じゃないか?」
梨沙「P、アタシはアンタに聞いてんの! もう1度聞くわ。晴をどうしたいのよ?」
P「……」
梨沙「答えられない、とか言わないわよね?」
P「大丈夫、ずっと考えてきたんだ。遅かれ早かれ、晴には女の子としての魅力に気づいてほしいと思ってる」
梨沙「それはどうして?」
P「晴も梨沙も来年から中学だろう? 学校には女子の制服を着ていくし、思春期を迎えて男女差を強く意識するようになるはずだ」
梨沙「そうかもしれないわね。それで?」
P「今までのように気軽に男の子達と混ざってサッカーとか、きっとしにくくなる。晴が気にしなくても相手が気にするかもしれない」
梨沙「……」
P「だから晴には、いつそんな時がきてもいいように、女の子としての目線で物事を見ていてほしい。……かな? 違いを受け入れる準備というか」
梨沙「ドレスよりタキシードがいいなんて言わなくなる程度に?」
P「ははは、それはあるかも。もちろん急には無理だろうし晴もそうなれるよう望んでるかはわからないが、な」
5:
梨沙「なるほどね。Pなりに晴のこと大事にしてるなら、アタシは心置きなくアンタらを応援したげる!」
P「応援て、だから付き合ってはいないってば。とはいえ晴はどんな自分になっていきたいんだろうな。まさか男として生きていきたいなんて本気で考えてたりは……」
梨沙「それはないんじゃない? 体も心もちゃんと女の子だって」
P「ならいいんだけど……」
梨沙「ほら、狼に育てられた人間の子供が狼っぽく育っちゃったって話あるわよね。でもその子はどうしたって人間でしょ?」
P「ああ、ウソかホントか知らないけどそんな話あるな。それよりよく知ってるなそんなの」
梨沙「動物のことはちょっとね、じゃなくて! 晴も同じ。男家族に囲まれて育っただけの女の子だもの。女の子としての振る舞いを知らずにきちゃっただけなのよ」
P「……まあ、刷り込みというか小さい頃の環境ってずっと響くよなあ」
梨沙「それに男の子っぽく振る舞ってても、晴に自分が男の子のつもりでいる意識があるようには見えないわね。だから大丈夫」
P「本当に? 言い切れるのか?」
梨沙「だってもしそうだったら、何か特別な理由でもない限りここにいにくいと思うのよ。これでもかーってくらい女の子の空間じゃない?」
P「あー……男一人で女の子に囲まれてずっと一緒に仕事しなきゃいけないとか、居心地悪いよなあ。辞めたくなるな」
梨沙「そういう不満が出ないってことは、ここで女の子として扱われても何とも思ってないってことでしょ? だって女の子だし」
P「口調や素行がどれだけ男の子っぽくてもちゃんと根っこは女の子ってことか」
梨沙「じゃないかしら? なんなら晴に聞いてみてあげてもいいけど」
P「いや、十分だ。一番晴の近くにいる梨沙がそう言うなら、そうだと思うよ」
梨沙「そうよ?? だからアタシを味方につけときなさいって、悪いようにはしないから♪」
P「…………」
梨沙「ちょっと、何か言いなさいよ!」
6:
P『男一人で女の子に囲まれてずっと一緒に仕事しなきゃいけないとか、居心地悪いよなあ。辞めたくなるな』
飛鳥「……」
晴「ん? なんだ飛鳥、そんなとこで固まってさ。中入らないのか?」
飛鳥「っ、晴……か。入るつもりではいたんだが……」
晴「じゃあ入ろうぜ。こう暑いとエアコン効いてなきゃさすがにまいっちまうよなー」
飛鳥「いや、今はよそう。Pが取り込んでいるようだから、少し時間を置いた方がいい」
晴「そうなのか? じゃあ涼しいとこで時間潰すとするか」
飛鳥「なら下のカフェにしよう。飲み物代はボクが出すよ」
晴「おっ、気前良いじゃん! 何かいいことでもあったのか?」
飛鳥「……どちらかというと、悪い報せを偶然耳にしてしまったというべきかな」
晴「へぇ、オレでよければ相談に乗るぞ。おごってもらえる分ぐらいはさ」
飛鳥「あぁ、頼りにしてる。もしかしたら晴が適役なのかもしれないんだ」
晴「え、オレが? ……何のことかわかんねーけど、飛鳥は何を聞いちまったんだよ?」
飛鳥「移動しながら話すよ。落ち着いた話はカフェに着いてからということで」
晴「わかった。で、何を聞いたって?」
飛鳥「……。Pがプロデューサーを辞めるかもしれない、という話さ」
7:
梨沙「ところでさー、アタシにも何かそろそろ新しいお仕事ないの?」
P「そうそう、今度の公演の主役を任せたいんだけど」
梨沙「え、うそっ、ほんと? そういうことは早く言いなさいよね♪ えーっと、神出鬼没のセクシー怪盗役、かぁ。わかってるじゃない♪」
P「そうか? 動物と絡んだ仕事の方が好きなのかと思ってたよ」
梨沙「勝手にアタシのイメージを動物にしないでよね! ……まさか本気でそういう風に持っていきたいの?」
P「でも相性はいいよなあ。そこまでこだわりたい訳じゃないけどさ」
梨沙「もっとアタシっていう素材を生かしてこそじゃない? そうねぇ、たとえば水着とか」
P「水着か……言っとくが小学生にきわどいのは着せられないぞ?」
梨沙「アタシの最初の衣装、覚えてないとは言わせないわよ?」
P「はい」
梨沙「そろそろ水着シーズンも終わっちゃうし、ってそうだアタシ水着持ってない!」
P「学校の水着があるだろう」
梨沙「それとは別! 当然でしょ!」
P「スク水はスク水で需要がだな……」
梨沙「知らないわよ! そっか、今年はまだパパとプールにも海水浴にも行けてなかったんだ……」
P「水着姿をお披露目できてないのか?」
梨沙「うん……。ねぇ、Pって次のオフいつ?」
P「え、明日だけど」
梨沙「アタシも明日オフよね」
P「…………わざとらしい上目遣いはやめなさい。まさか」
梨沙「お願い! 水着選ぶの手伝いなさい!」
P「お願いと言いつつ命令ですかい」
梨沙「ふふん、晴とばっかり遊んでるんだからたまにはいいじゃない? まーどうしても貴重なオフは晴と過ごしたいならー、考えなくもないけどー?」ニヤニヤ
P「は、ははは……まあ予定はないし、わかったよ。手伝おう」
8:
晴「アイツが……辞める?」
飛鳥「かもしれない、だね。どうやら女性に囲まれた今の職場環境に苦悩しているらしい」
晴「ほんとかよ? そんな風には全然みえねーっていうか……」
飛鳥「彼も一応オトナだ。ボクらの前でそんな態度は取らないさ」
晴「でも、じゃあなんでこんな仕事してるんだよ。こうなるってわかってたはずじゃねーか!」
飛鳥「さぁ? 望んで今の部署に配属されたわけじゃないのかも」
晴「……。本当にそんなこと言ってたのか?」
飛鳥「誰と話していたかはわからないが、確かに言っていたよ」
晴「ほ、他には? 話の流れとかどうだったんだ?」
飛鳥「正直、それが頭に残ってしまってね……誰かと何か話していたようだけど耳に入ってこなかった」
晴「そっか……飛鳥の聞いたことが本当なら、どうしようもねーじゃん……」
飛鳥「今の環境を克服できなければ、耐えきれなくなる前に職を辞するか、限界を迎えてしまうか……」
晴「アイツなら絶対壊れるまで仕事続けるだろうな。でもそうさせないためには、辞めさせなきゃ……いけないのか」
飛鳥「見守ることもかなわない、雁字搦めってやつさまったく。ただ――」
晴「ただ、なんだ?」
飛鳥「ボク達の中で彼への精神的な負担をやわらげられるとしたら。可能性があるのは……晴、キミかもしれない」
晴「オレ? ……ああ、オレが適役だって言ってたのはそういうことか」
飛鳥「所詮は偽物、偶像にしかなれなくても……似て非なるものでも近しい存在にはなれる、と思ってさ」
晴「そういうことなら、たしかにみんなよりはオレがいいのかも――」
晴(……あれ? もしかして、だからPはオレと友達になりたいだなんて言ってきた……のか? オレが男っぽいから?)
晴「………………」
飛鳥「晴、……晴? そんなに思いつめないでくれ。ついキミに押し付けるような言い方をしてしまって悪かった」
晴「いや……、うん…………っかしーな、慣れてるはずなのに……」ブツブツ
飛鳥「聞こえてないのかい? ……参ったな」
9:
梨沙「ところで晴の水着とか興味ないの?」
P「ない、と言えば嘘になる!」
梨沙「何でそんなとこだけ自信満々に言うのよ……。じゃあ明日晴も誘って水着プレゼントしたら? 何ならそのまま遊びに行っちゃえば?」
P「さすがにアイドルとプライベートでそういうのはまずいだろ……というか水着になってくれなさそう」
梨沙「あー。でもウェディングドレスまで着といて今さら何を嫌がるのって話じゃない?」
P「何て言うのかなあ、水着は一線を画すっていうか。ドレスだって仕事だから仕方なく着てくれた感あるしさ。こう、上手く言えないけど」
梨沙「……ははーん。そういうことね」
P「ん? なにが」
梨沙「つまりプライベートで晴が女の子してるところ、想像つかないってことでしょ?」
P「むう? ……んー、あー、そう言われると……そういうことになるのかな?」
梨沙「普段着はともかくさすがに水着で男物ってわけにもいかないもんね。だから嫌がりそうって思った、違う?」
P「……梨沙、もはや動物はおろか人間の気持ちまでたやすく汲み取れるようになったのか?」
梨沙「勝手に変な設定つけないでよ! だいたいそういうアイドルはもういるでしょ!」
P「うん、でもそういうことだと思う。俺自身上手く言い表せないことをよく言葉にできたな」
梨沙「悪いようにはしないって言ったでしょ? それとも、アタシは他人のことなんて考えられない自分勝手な子だと思ってた?」
P「…………」
梨沙「否定しなさいよ!」
P「最初だけ、梨沙がうちに来たばかりのほんとに最初だけ、ちょっとそういう感じなのかなって思ったことがなくもなくてだな……」
梨沙「最初……うっ、そういえばパパのことしか考えてなくていろいろ言っちゃってたかも……」
P「そういう意味では、みんな最初とは印象変わっていくんだよなあ。特にオーストラリアに行ったときはみんなのいろんな面を見れてよかった。もちろん梨沙も」
梨沙「はいはい、思い返すの禁止! 老けるわよ!」
P「少しは思いふけらせてくれよ……」
10:
晴(……まだ、決まったわけじゃないだろ? だってのに、なんだこれ……変な気分だ)
飛鳥「…………」
晴「……なぁ」
飛鳥「うん? なんだい?」
晴「アイツがもしプロデューサー辞めたら、なんつーか、つまんねーよな」
飛鳥「……そうだね。この世界に導いてくれた彼がいなくなるというのは、あまり想像したくないかな」
晴「みんなも同じようなこと、思うよな」
飛鳥「あぁ。そういうヤツだからね、Pは」
晴「……じゃあ、やれることやっておかなきゃ後悔するよな」
飛鳥「いいのかい? ボクが言うのもなんだけど、自分を無闇に傷つけることはないんだ」
晴「何のことだよ」
飛鳥「今のキミはつらそうだから。でもそれは彼が辞めるからかもしれない、それだけのせいじゃないように見える」
晴「……そんなことねーし」
飛鳥「ボクにもわかる強がりをPは見逃してくれないよ。そういうヤツだ」
晴「んなことわかってる。……腹減ってきた、なんか注文していい?」
飛鳥「ん、好きに頼むといいよ。持ち合わせはあるし、これぐらいしかボクにはできないからね」
晴「サンキュ。食ってる間に頭落ち着かせとく。食い終わったら……Pのとこ行ってくる」
飛鳥「……うん」
11:
梨沙「ねぇ、Pの女の子を見る目って肥えてるのよね?」
P「どことなく悪意を感じる表現だな……仕事柄な? 仕事柄」
梨沙「じゃあさ、アタシらに着せたい水着もパッと思い浮かぶ?」
P「んー……難しいな。俺が衣装作ってるわけじゃないからなあ」
梨沙「でも意見ぐらいは言うんでしょ? どんなのがいいって」
P「そりゃあ、それくらいは」
梨沙「じゃあ同じよ同じ。ね、どんなの着せたい?」
P「梨沙ならそうだなあ――セクシーなのがいいって言うんだろうけど、敢えて俺は落ち着いたシックな感じのものを推してみる」
梨沙「えー? そんなのつまんなーい!」
P「まあ聞けまあ聞け。パパさんに今年は一味違うってとこ、見せたいだろう?」
梨沙「そりゃそうだけど、なによ。いい考えでもあるの?」
P「普段から露出多めのセクシーな服を着てる梨沙がさ、水着でもそうだったらあーやっぱりなで済んじゃうと思うんだよ」
梨沙「ふんふん」
P「それがどうだ。水着だというのに露出を控えて落ち着いたデザインにすることで、いつもと違う上品な大人っぽさを演出できると思わないか?」
梨沙「……続けて」
P「ましてや相手は普段から顔を合わせてる家族、そんな近しい相手の裏をかくほどのイメチェンを図れば、絶対に強いインパクトを与えられるはずだ」
梨沙「むむむ……そ、それはそれでありかもしれないわね……」
P「ま、一例だけどな。もちろん得意な魅せ方で勝負するのも悪いことじゃない。イメージを脱却することがいつも良い効果を生むとも限らないし」
梨沙「んもう、余計に悩ましくなったじゃないの!」
P「いろんな可能性を提示するのも俺の仕事だからな、今回は仕事じゃないから最終的に決めるのは梨沙だけども」
梨沙「……やっぱり試着してみてからじゃないとね! アンタにかかってるとこあるんだからしっかり頼むわよ! 真面目にやんなきゃプロデューサークビなんだから!」
P「仕事より責任重大だな……」
12:
梨沙「じゃあ晴の水着は? どんなのがいいか言ってみなさいよ」
P「晴か……うーん、無難なイメージとしてはパーカー羽織ってそう」
梨沙「すんなり想像つくわね。中はどうするの?」
P「それなあ…………」
梨沙「言っとくけど、アタシより晴の方がスタイルいいのよね。プロフ見てるならわかってるでしょ?」
P「全然そんな風にみえないよな……服の着方次第で変わるもんだなあほんと」
梨沙「だからファッションに気を遣うんじゃない。アイドルじゃなくたって大事なことよ、いっつもスーツ着てるアンタにはわかるかしら?」
P「ノーコメント! 俺の話はいいんだよ、晴の水着どうしようか」
梨沙「着せてみたいのは浮かぶんだけどねぇ、絶対逃げられるもん」
P「どんなの着せるつもりだよ……。それこそスクール水着とか、着る人が着ればなんの変哲もないタイプなら晴も着やすいのかな」
梨沙「そうね、それならさすがに着れるでしょ。でもそれじゃつまんないわ」
P「難しいところだ」
梨沙「着てくれるかは置いといて着せてみたい水着はないの? 想像の中でなら自由よ?」
P「さりげなく俺をアレな人へ誘導してないか? ……んー」
梨沙「普段から蓄えてるロリコンパワーを見せつけなさい、多少気持ち悪くても見なかったことにしてあげるから!」
P「だからロリコンでもなきゃ変態でもないからな!? ……やっぱ活発的なのがいいな、等身大って感じのをさ」
梨沙「へぇ、もっとカワイイのじゃなくていいのぉ?」
P「茶化すなよ、そういうのは着せるんじゃなくて晴が自主的に着てくれてこそクるものがあるんだ。だからいいの」
梨沙「わぁー変態っぽい! 今日一番Pっぽいこと言ったわね!」
P「俺を何だと思ってるんだ……世の中にはな、年端もいかない子に平気でバニーの格好させるやつだっているんだぞ!」
梨沙「誰のことかしら?」
P「……あ、俺か」
梨沙「なによこの茶番」
P「本当にありがとうございました。せっかくパソコンあるし今どきどんな水着があるのか検索して見てみようか」
梨沙「見る見る! ていうかそういうのはもっと早く出しなさいよ!」
13:
晴(――誰かと話してるみたいだな。そんなに大事な話してるのか?)
晴(……関係ねー、白黒はっきりさせてやる。Pが辞めるなんてことにはオレがさせねーからな!)
晴「う、うーっす」ガチャッ
P「あ、晴! だめだ、今はこっち来ちゃいけない!」
晴「はぁ? 何言って、オレはお前に……!」
梨沙「晴じゃない! こっち来なさいよ、ほら早く早く♪」
晴「梨沙? あれっ、お前らだけ……なのか?」
梨沙「そうだけど、それよりほら。この白いのと黒いの晴はどっち着てみたい?」
P「いやー! やめてー!!」
晴「なんだよこれ、水着? ってなんだこれ!?」
梨沙「ちなみに片方はアタシ、もう片方はこのロリコンがアンタに着せてみたい水着を選んだのよ。ねぇねぇ、どっちがいい?」
P「ちがっ、断じて俺はそんな深い考えがあってこれを選んだわけじゃ……!」
梨沙「往生際が悪いわよ! 想像して鼻の下伸ばしてたくせにー!」
P「嘘をつくんじゃありません! そもそもこういうのはもっと成長して大人になってからだな」
梨沙「なによ、珠美にだってこういうの着せてたらしいじゃないの!」
P「珠美は君達よりもお姉さんデスヨ? 何も問題ありませんネ?」
梨沙「ならアタシも着てみたいわ、これとか!」
P「いや、それは……これを着た小学生がメディアに晒されたら……いろんな人に怒られるだろうなあ」
梨沙「そういうもんなの? めんどくさいわねぇ、それで晴はどっちが――って、なによその目は……」
晴「…………はぁ、せっかく覚悟してきたのにアホらしくなってきたっつーか……うん」
P「覚悟? 何の話だ?」
晴「お前の話だよ、お前の!!」
P・梨沙「?」
14:
P「俺が辞める? えっ、どうしてまたそんなことに?」
晴「女ばっかの職場に男一人じゃ居心地悪い、ってPが言ったんだろ? 辞めたくなるって」
P「んー、うん? そんな感じのことを俺はたしかに言ったけど、別に俺のことを言ったんじゃあないぞ?」
晴「はぁ? ……そう、なのか?」
梨沙「晴、プロデューサー呼びが呼び捨てに戻ってるわよ。相当焦ってたのね?」
晴「う、うっせ! 今はそんなこといいんだよ! じゃあ誰の話だってんだ?」
P「それは……なあ?」
梨沙「ねぇ? その前に、誰からそんなこと聞いたのよ。それともさっきアタシらが話してるの聞こえてた?」
晴「飛鳥がオレより先に来ててさ。中に入らずに固まってて訳を聞いたらP……プロデューサーがそう言ったっつーから」
P「なるほど、つまりそこだけ聞こえて勘違いした飛鳥が、ちょうど現れた晴にそれを話したと」
梨沙「イヤな偶然が重なったものね……。で、それを聞いて晴は何を覚悟してきたって?」
晴「うっ……」
P「……いいよ。言わなくて。晴のことだから俺を気遣ってくれようとしたんだろ?」
晴「気遣うってほどでもねーよ。何も変わらない、ただオレを相手にして気が紛れるんならそれでいいかと思っただけだ」
梨沙「それは無理ね。晴じゃ無理よ、そうでしょP?」
晴「なんで梨沙が答えるんだよ……で、どうなんだ?」
P「う、うん。晴がどんなに男の子っぽく振る舞っても、俺は晴が女の子だと思ってるからさ……男の子の代わりには、ならないよ」
晴「…………。ちぇっ、なんだよ。取り越し苦労っての? 余計なこと考えちまったみたいで損したぜ」
梨沙(ほら、女の子扱いされて照れてるでしょ? 晴だって立派な女の子だもん)ヒソヒソ
P(……そう、みたいだな?)ヒソヒソ
晴「聞こえてんぞ! あーもう、なんかわかんねーけどムシャクシャする! ううー……」
梨沙「あらら、顔真っ赤よ晴?」クスクス
晴「言うなあああああああああ!!」
15:
 翌日
P「――午後から梨沙の水着選びか。もうシーズン終わりかけだしセールしてるのかなあ、ん?」ピンポーン
晴『……よ、ようっ。どうせ暇してるかと思って、入っていいか?』
P「おう、今鍵あけるよ」
晴「宿題終わってなくてさ、家じゃやる気が出ねーから来たんだけどいいよな?」
P「夏休みの宿題……俺もよく最後の日にひぃひぃ言いながらやったよ。終わりそう?」
晴「まぁ、全然手を付けてないこともないし終わんだろ。アイドルしてて出来なかったなんてダセー言い訳したくねーし」
P「偉い偉い。でも今日は午後から予定があるんだ、それまででもいいなら」
晴「梨沙の水着選んでやるんだろ? オレも行く……梨沙が来いってうるせーからさ!」
P「お、それは心強い。正直2人きりで水着売り場なんて考えただけでも……店員とか他の女性客の目が……だから助かる」
晴「それまでにオレもできるとこまで宿題終わらせねーとな。悪ぃないきなり来ておいて勝手してて」
P「いいさ、どうせ暇だったんだし。もし手伝えそうなら言ってく――あ、メール」
 from梨沙
 晴に今日のこと話したら、
 「変なことしでかさねーかオレがついてってPを見張っといてやるよ」
 だってさ。素直じゃないわよねぇ。
 で、来たいなら晴も水着選んでもらうのが条件ってことにしといてあげたわよ、感謝しなさい!
 そういうことだからよろしくー♪
P「なん……だと……?」
晴「ん? どうかしたか?」
P「な、なんでもない。今日はビートシューターwith俺でいいんだよな」
晴「あー、それなんだけどもう1人呼んであるから4人だ」
P「そうなのか、誰を呼んだんだ?」
晴「……まぁ、昨日騒がせちまった借りもあるし、道連れをちょっとな」
P「?」
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