渋谷凛「アンタが私のプロデューサー?」 男「いや、俺はデュエリストだ」back

渋谷凛「アンタが私のプロデューサー?」 男「いや、俺はデュエリストだ」


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1:
凛「デュエリスト?」
男「君のプロデューサーはあっちにいるぜ。俺は彼やアイドルのサポートをする……言ってみれば雑用係だ」
凛「そうなんだ。えっと、よろしくお願いします。……あの、名前は」
男「俺か?」
男「俺の名は、アテムだ」
2:
注意書き
モバマス×遊戯王
独自設定
時系列はGX終了後ですが、カードプールはシンクロあたりまで含めます
デュエルシーンはあまり多くないです
5:
P「では渋谷凛さん。これから一緒に頑張っていこう」
P「何か質問とかあるかな」
凛「……さっき、プロデューサーのアシスタントって人に会ったんだけど」
P「ああ、アテム君か」
凛「なんかすごい髪型だったんだけど……あれって、デュエルキングの武藤遊戯の真似?」
P「いや、ただの地毛でくせ毛らしいよ」
凛「あんな地毛あるの?」
P「外国人とのハーフらしいからなあ」
凛「ハーフでも普通あんなことにはならないと思う……」
P「見た目はちょっと派手かもしれないけど、いい人だから安心してくれ。まだ16歳だけど、よく働いてくれている」
凛「うん……」
6:
アテム「ここのプロダクションは大きいから、俺が案内するぜ」
凛「よろしく」
アテム「聞きたいことがあったらなんでも聞いてくれ」
凛「じゃあ……さっき、デュエリストって言ってたけど。デュエルモンスターズ、好きなの?」
アテム「ああ、デュエルは楽しいからな」
アテム「凛はデュエルするのか」
凛「私はほとんどやったことないかな。小さい頃、友達のカードを貸してもらったことがあったくらい」
アテム「なるほどな」
凛「アテムさんは強いの?」
アテム「自分で言うのもなんだが、デュエルの腕には自信があるぜ」
アテム「いつかキングオブデュエリスト・武藤遊戯に勝つのが俺の目標だ」
凛「その人、すごく強いらしいね」
アテム「どんな相手にも王者の座を譲らない、まさに最強のデュエリストだ」
アテム「そう。最強の……強い……」
アテム「………」
凛「? どうかした?」
アテム「っ! ああ、いやなんでもない。少しぼーっとしていただけだ」
7:
アテム「ここがダンスレッスンをする部屋だ」
凛「ダンスか。できるかな」
アテム「みんな初めは下手だが、みるみるうちに上達していく」
光「アテムー!」タタタッ
アテム「光か。どうした」
光「デュエルしないか? デッキの調整が終わったんだ」
アテム「それは楽しみだな。だが今は彼女を案内しているから、後でな」
光「彼女?」
アテム「今日から事務所に入った、新しいアイドルだ」
凛「渋谷凛です。よろしく」
光「アタシは南条光! 一緒に頑張ろう!」
光「じゃあアテム、また後でデュエルしようなっ」
アテム「ああ、またな」
凛「南条さんってどんな子なの?」
アテム「HEROデッキの使い手だ。様々な融合モンスターを見せてくるからこっちもワクワクするぜ」
凛「いや、どんなデュエリストかは聞いてないから」
8:
再び移動
アテム「君のプロデューサーが担当しているアイドル達は、基本空いた時間はこの部屋にいることが多いぜ」
凛「休憩室みたいなもの?」
アテム「そうだな。ほら、今もあそこでデュエルをしている連中がいるみたいだ」
9:
蘭子「ハーッハッハ! ついに《光と闇の竜》が我が領域に召喚された! さあ、ここからは私の眷属達の舞台よ!」
飛鳥「《光と闇の竜》は自身の攻撃力と守備力を下げることで様々な効果発動を無効化するモンスター……」
蘭子「その通り! 何人たりとも我が結界に傷をつけることは――」
飛鳥「そうか。ではボクは墓地の《レベル・スティーラー》の効果を発動。ボクのフィールド上の《青氷の白夜龍》のレベルを1つ下げ、このモンスターを特殊召喚する」
蘭子「だがその効果は無効!」
飛鳥「そうだね。ならもう一度同じ手順を繰り返そう」
蘭子「……えっ」
10:
飛鳥「《光と闇の竜》の無効化能力は強制発動。キミの意思と関係なく、モンスターの攻撃力と守備力は下がり続ける」
飛鳥「そして《レベル・スティーラー》の効果に回数制限はない」
蘭子「えっ」
飛鳥「これ以上攻撃力と守備力を下げられなくなったところで、《強制脱出装置》で手札に帰ってもらおう」
蘭子「」
飛鳥「これで破壊時効果も発動しないね」
蘭子「……ま、まるで意味がわからんぞ」
飛鳥「特におかしな行動はとっていないけれど」
凛「よくわからないけど、なんだかえげつないことしてない?」
アテム「デュエルに手加減は無用だぜ」
凛「そうなんだ」
11:
凛「こうして、変な髪型のデュエリストがいるプロダクションでの、私のアイドル活動が始まった」
12:
ある日
杏「すやすや」
アテム「杏。そろそろレッスンの時間だぜ」
杏「えぇー……今日は休みたーい」
アテム「そうはいかないぜ。Pにお前の世話は任されているんだ」
杏「だるーい、しんどーい、サボりたーい」
アテム「だが」
杏「あ、そうだ。アテムくん、デュエルしようよ」
アテム「ゑ?」
杏「杏が勝ったら今日のレッスンはお休み。杏が負けたら素直に行くよ」
アテム「デュエルか……」
杏「なんなら、負けたら3日間は素直に行くって約束してもいいからさ」
アテム「わかった。その勝負、受けるぜ」
13:
杏(くくっ、かかったね。ゲームが大好きなアテムくんなら絶対乗ってくると思っていたよ)
杏(なんと、今日は紗南ちゃんに環境トップのデッキを借りているのだ。これで杏の勝利は揺るがないっ)
アテム「先攻後攻はじゃんけんで決めるか」
杏「じゃーんけーんほいっ」グー
アテム「俺の勝ちだな」パー
杏「ありゃ」
アテム「先攻をもらうぜ」
杏(まあいいや。先攻くらい譲ってあげて大丈夫)
アテム「俺のターン! ドロー!」
杏「相変わらず惚れ惚れするくらいきれいなドローだねぇ」
14:
アテム「………」
杏「ん、どうしたの?」
アテム「杏。俺の勝ちだ」
杏「はあ? まだ1ターン目なのに何言って」
封印されし者の右腕
封印されし者の右足
封印されし者の左腕
封印されし者の左足
封印されしエクゾディア
杏「」
アテム「初手ですべて揃うとは運がいいぜ」
※GX時代に合わせて先攻ドローありです
15:
アテム「さあ杏。レッスンの時間だ」
杏「い、いやだー! こんなの事故だよ、インチキだあ」
アテム「何言ってるんだ。きちんと互いにデッキをカット&シャッフルしたじゃないか」
杏「そういう問題じゃないよ。だって杏なんもやってないじゃん!」
アテム「それでも負けは負けだ。約束通り、今日から3日は素直に働いてもらうぜ」
杏「そんな?!」
16:
芳乃「アテム殿ー。少しわたくしのデッキを見てほしいのでしてー」
アテム「………」
芳乃「アテム殿ー。ねーねー」ポンポン
アテム「っ!? ああ、すまない芳乃。何か俺に用か?」
芳乃「そなたは時々どこか遠くを見ている時がありますゆえー、何を考えているのか気になるのでしてー」
アテム「別にたいしたことじゃない」
芳乃「じー」
アテム「………」
芳乃「じー」
アテム(こいつはなかなかしつこい雰囲気だぜ)
17:
アテム「……変な話になるが、時々妙な夢を見るんだ」
芳乃「夢ー?」
アテム「経験したことのないような光景を、たくさん見ている気がする」
アテム「どれもこれもイメージがぼんやりしていて、はっきりとしたことは何もわからないが……」
アテム「何か、大事なことな……そんな風に感じるんだ」
芳乃「ほー……」
アテム「……まあ、こんな話を君にしても仕方ないな」
芳乃「ひょっとするとー、アテム殿は前世の記憶を持っているのやもしれませんー」
アテム「前世? そんなことがありえるのか」
芳乃「この世は摩訶不思議に満ち溢れているのでしてー」
アテム「そうか……もし本当にそうなんだとしたら、前世の俺はいったいどんな奴だったんだろうな」
18:
芳乃「アテム殿はそれを知りたいのでしてー?」
アテム「これだけ夢で見ると、どうしても気にかかるからな」
芳乃「でしたらー、わたくしも何か力になりたいのでしてー」
アテム「芳乃が?」
芳乃「失せ物探しは趣味ですゆえー」ニコッ
アテム「そうか。ありがとう」
23:
【アテムのデッキ】
P「なに? 次のライブではこういう衣装が着たいって?」
蘭子「うむ!」
飛鳥「一応ボクも監修したから、ユニットとして同じ衣装を着ることになっても問題はないよ」
アテム「へえー」
P「パートナーの了解は得たってことか。しかし、このスケッチを見る限り……少し派手すぎないか?」
アテム「俺からしたらまだ地味すぎるぜ。もっと腕にシルバー巻くとかさ!」
蘭子「シルバー……我が鎧に適合するか否か(シルバーはこの衣装に合うのかな……)」
P「飛鳥の私服とかになら合いそうだけどな」
よく考えたら>>9のところ、レベル・スティーラーの効果発動1回と脱出装置だけで光と闇の竜手札に戻せますね
まあ飛鳥のエンタメデュエルということで許してください
24:
凛「おはようございます」
P「やあ、おはよう凛」
凛「何か話してたの?」
飛鳥「次のボク達のライブの衣装について、少しね」
凛「ふうん。ライブか……」
アテム「凛はまだ、ライブは未経験だったよな」
凛「うん。本格的なデビューもしてないし」
P「もう少し下積みが必要だからな」
25:
凛「ところでアテムさん」
アテム「ん?」
凛「みんながやってるのを見て、私もデュエルモンスターズ始めようかなって思ったんだけど」
アテム「仲間が増えるのは歓迎だぜ」
凛「うん。でも、まず何をどうしたらいいかとか、よくわからなくてさ。教えてくれない?」
アテム「ああ、いいぜ。そうだな、とりあえず俺のデッキを使ってデュエルしてみるか?」
凛「いいの? それなら」
飛鳥「やめておいたほうがいい」
凛「え? どうして」
アテム「デュエルに興味を持った子にやめておいたほうがいいなんて、馬鹿げてるぜ」
飛鳥「別に凛さんがデュエルをすることに反対しているわけじゃないよ。ボクが言いたいのは、アテムのデッキを使うのはやめたほうがいいということさ」
26:
蘭子「鋼鉄の如き重量、常人では扱い切れないわ」
凛「……どういう意味?」
P「つまり、アテム君のデッキはめちゃくちゃ重いから初心者には向いてないってことだよ」
凛「重い?」
飛鳥「モンスターのコストが全体的に大きいということさ」
飛鳥「たとえばこのカード」スッ
凛「岩石の巨兵って書いてあるね」
飛鳥「星が3つ描いてあるだろう。それがそのモンスターのレベルだ。つまり岩石の巨兵はレベル3」
アテム「レベル4以下のモンスターは、なんのコストも払わずに召喚することができるぜ」
飛鳥「しかし、これがレベル5以上になると、召喚時に生贄となるモンスターを用意する必要がある。それだけ召喚に手間がかかるというわけさ」
27:
飛鳥「アテムのデッキにはそういうモンスターがやたらと多い。召喚補助系のカードも少ないし、これでよく回せるものだと感心するくらいだ」
蘭子「神に愛されし豪運……(ドロー力が半端ないの!)」
凛「へえ……なんとなくだけど、初心者向きじゃない理由がわかった気がする」
飛鳥「これでどうやって闘えばいいんだ、となるからね」
アテム「そんなに重いか?」
飛鳥「重いよ」
P「重いぞ」
蘭子「重い」
アテム「そうか……」
凛(ちょっと落ち込んでる?)
37:
【決闘王】
アテム「P。さっき頼まれた書類、ここに置いておくぜ」
P「ありがとう。相変わらず仕事がいね」
アテム「慣れればこんなものだろ」
アテム「ゲーム感覚でやってるからなかなか飽きないしな」
P「ゲーム感覚?」
アテム「どうすればもっと早く仕上がるか。どうすればもっとミスなくこなせるか。雑用も意識ややり方ひとつで結構楽しいものに変わる」
P「そういう考え方は大事だよな。仕事がつまらないっていうのは苦痛だから」
アテム「そうだな」
38:
光「アテムー、テレビにデュエルキングが映ってるぞ!」
アテム「ん? ……ああ、この前の大会の映像だな」
光「かっこいいよなあ、マグネット・バルキリオン。やっぱり合体ロボはロマンがあるよ」
アテム「磁石の戦士α、β、γの3体が合体したモンスターか。攻撃力3500はあのブルーアイズ・ホワイトドラゴンすら上回っている」
光「そんなモンスターを使いこなすなんて、さすがは最強のデュエリストだな」
アテム「武藤遊戯。きっと俺にはまだまだ届かない強さの持ち主なんだろうな。簡単に想像できるぜ」
39:
瑞樹「ただいまー」
光「あ、川島さん。おかえりなさい」
瑞樹「ただいま、光ちゃん。あら、テレビに映っているのは武藤遊戯さん?」
アテム「ああ、そうだが」
瑞樹「私、一度だけ彼とお話ししたことあるのよ。女子アナやってたころにね」
光「どんな人だったの?」
瑞樹「テレビで見たままのいい人だったわ。礼儀正しいし、気も利くし。もう30越えてるのにあの髪型が似合うっていうのもすごいわね」
瑞樹「城之内克也さんみたいなやんちゃなタイプも、それはそれでいいんだけどね」
アテム「童顔だから忘れがちだが、武藤遊戯は川島さんよりも年上なんだな」
瑞樹「ホント、いいわよね。若く見えるって言うのは……」
アテム「川島さん、なぜため息をついているんだ?」
瑞樹「なんでもないわ」
40:
【休日】
凛「休みにずっと家にいるのもなんだから、とりあえず外に出てみたはいいものの……何しようかな」
凛「ん? あれはカードショップ……ちょっと入ってみようかな」
店員「いらっしゃいませー」
凛(うわ、結構人多い)
凛「デュエルモンスターズのカードは……あっちかな」スタスタ
凛「……あれ?」
41:
アテム「どのパックを買うか迷うぜ」
菜々「アテムくん、シンクロモンスターが欲しいならこっちがおすすめですよ」
アテム「うーん。今のところシンクロ召喚を使うつもりはないぜ」
菜々「アテムくんのデッキに合うと思いますけど」
アテム「必要になったら考える」
菜々「頑固ですねー」
凛「アテムさんに菜々さん?」
アテム「ん? ああ、凛か」
菜々「凛ちゃん。こんにちは」
凛「2人もカードを買いに来たの?」
アテム「も、ということは、凛もか」
凛「うん。とりあえず何か買ってみようかなって。資金は限られてるけど」
42:
菜々「凛ちゃんもデュエル始めるんですね! うれしいです」
凛「菜々さん、強いんだよね。この前光がそう言ってた」
アテム「その通りだぜ。うちのアイドル達の中でも1,2を争う実力者だ」
菜々「そ、そんなことないですよ。ナナはまだまだ……」
アテム「謙遜しなくてもいいぜ、菜々さん」
菜々「そういうわけじゃ……というか、アテムくんはどうしてナナのことだけ『さん』づけなんですか」
凛「そういえばそうだね」
アテム「だけ、じゃないだろ。川島さんのことだってさんづけだぜ」
凛「でも、だいぶ年上の人以外は基本呼び捨てだよね」
菜々「ナナと同い年の奈緒ちゃんも呼び捨てですし、果ては25歳の楓さんも『楓』って呼んでますよね」
44:
アテム「それはそうなんだが……なんとなく、呼び捨てにしづらいんだ。別に距離をとってるとかそういうわけじゃない」
菜々「うーん。まあいいですけど」
アテム「それより凛。カードを買うならまずは構築済みデッキがおすすめだぜ」
凛(あ、逃げた)
アテム「こっちだ」
凛「うん。じゃあ菜々さん、アテムさん少し借りていくね」
菜々「ナナはもう少しシングルのほうを見ていますね」
菜々「あ、それと。凛ちゃんも、遠慮せずナナのことは呼び捨てでいいですからね。キャハっ♪」
凛「……考えとく」
46:
店を出て
アテム「とりあえず、それだけあればデュエルを始めるには十分だ」
凛「ありがとう。帰ったらいろいろ試してみるよ」
菜々「うー、今日も熱いですねえ」
凛「夏だからね」
菜々「喉渇いちゃいました。どこか涼しい場所に行きたいですね」
アテム「そうだな」
アテム「ならサ店に行くぜ!」
凛「サ店?」
菜々「いいですね、喫茶店!」
凛(喫茶店のことなんだ……最近流行りの用語なのかな)
47:
喫茶店にて
菜々「いいお店ですねー」
凛「いつも来てる場所なんだけど、気に入ってもらえてよかった」
アテム「このケーキ、うまいな」モグモグ
菜々「アテムくん。口元に生クリームがついちゃってますよ」
アテム「なに? ……とれたか」
菜々「はい、とれました」
凛「ふふっ、なんだか子供みたい」
アテム「っ、子供じゃないぜ」
48:
菜々「この前お友達に誘われて、駅前のステーキ屋さんに行ったんです」
凛「ああ、新しくできたとこ? おいしかったの?」
菜々「はい! とっても」
菜々「ナナはミディアムで頼んだんですけど、絶妙な焼き加減でした!」
凛「あ、菜々さんミディアム派なんだ。私も同じ」
菜々「気が合いますねっ」
アテム「だが俺はレアだぜ」
凛「なぜ決め顔?」
凛(そんな感じで、なかなか楽しい休日だった)
55:
【モテてる?】
凛「みんなはデュエルディスクって持ってるの?」
アテム「ああ、もちろんだ」
光「結構高かったけど、モンスターを立体映像で見られるのはすごいからなあ」
飛鳥「むしろ、あれだけの技術を使っていてあの値段は相当安いよ」
菜々「あれって、海馬コーポレーションが発売してるんですよね」
杏「あの会社、時々思い切った価格設定するからね?。確か、遊園地の入場料も相当安くなかったっけ」
瑞樹「海馬ランドね。社長が子ども好きらしくて、時々孤児院の子達を無料で招待したりもしているらしいわ」
アテム「きっといい奴に違いないぜ」
凛「海馬コーポレーションの社長って、デュエルも強いんだよね?」
瑞樹「武藤遊戯の永遠のライバル、なんて呼ばれているわね。とにかくエネルギッシュな人よ」
56:
紗南「アテムさーん、いる?」ガチャ
アテム「紗南、どうしたんだ」
紗南「また新しいゲーム持ってきたんだ。アテムさんにもプレイしてほしくてさ」
アテム「そうか。紗南の紹介するゲームはどれも面白いから楽しみだぜ」
紗南「アテムさんはのみこみいから、教える側も楽しいんだよねー。対戦相手にもなるし」
紗南「暇なら今からでもいい?」
アテム「問題ないぜ」
紗南「よしきた! じゃああっちでやろう」
57:
凛「……アテムさんってさ、結構人気者だよね」
瑞樹「懐いている子は多いわね。10代の子にとっては、年の近い男の子だからかしら」
光「デュエルも強いしな」
凛「あっちゃ駄目なことだけど、あの人のこと好きなアイドルがいたりして」
飛鳥「どうだろうね。今のところ、そういった雰囲気は感じないけれど」
杏「ま、もしそんなことがあっても今さら問題にすることでもないって感じじゃない?」
凛「え、どうして? アイドルに恋愛はご法度でしょ」
杏「だってプロデューサーにベタ惚れのまゆちゃんがいるし」
全員「ああ、なるほど」
58:
【デュエルの中で】
P「いよいよ明日は初めてのライブだな」
凛「……うん」
P「やっぱり緊張しちゃうか」
凛「当たり前だよ」
P「そうだな。これはもう仕方のないことだ。でも、今までやってきたことを出し切れば必ずうまくいく。頑張ってくれ」
凛「そうだね……」
59:
凛「はあ……」
アテム「浮かない顔だな」
凛「アテムさん」
アテム「ライブの前で、緊張しているのか」
凛「……うん」
凛「知らない人の前で、歌って踊ることを考えると、やっぱりね」
凛「前日からこんな調子じゃ、本番ではプレッシャーに押しつぶされちゃうかも」
アテム「………」
アテム「凛。俺とデュエルしないか」
凛「え?」
アテム「ずっとライブのことを考えていても追い詰められるだけだ。少し息抜きをしたほうがいい」
アテム「デッキは持っているか」
凛「う、うん。ルールも、基本的なことはだいたい覚えてる」
アテム「なら問題ないな」
61:
凛「私のターン。ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック」
アテム「甘いぜ。リバースカードオープン、《聖なるバリア―ミラーフォース―》! 凛のフィールドの攻撃表示のモンスターをすべて破壊するぜ」
凛「うぇ……初心者に容赦ないね」
アテム「手加減してほしかったのか?」
凛「……ううん。そういうの、逆にムカつくからいい」
アテム「だろ」
凛「私はカードを2枚セットして、ターンエンド」
アテム「俺のターンだな」
アテム「………」
62:
アテム「凛」
凛「なに」
アテム「大変だと思うが、自分を信じろ」
凛「……結局ライブの話に戻すんだ」
アテム「すまない。だが、どうしても言っておきたいことができたんだ」
アテム「デュエルをしていると、こういうことが時々ある」
凛「どういう意味?」
アテム「理由はわからないが、デュエルをしている時に大事な言葉が頭に浮かんでくることがある。だから俺は、こうしてデュエルを通して誰かにそれを伝えるんだ」
アテム「普通に生まれて普通に育った、ただのガキの言葉にすぎないがな」
凛「なんか、ちょっと変な話だね」
凛「でも、アテムさんらしいのかも」
63:
アテム「俺からしたら、アイドルもデュエリストも根本は同じだ」
アテム「デュエリストは自分の組み上げたデッキを信じる。それと同じように、アイドルはこれまでの練習や、自分のために用意された衣装を信じる」
アテム「そして、見えるけど見えないものを想う」
凛「見えるけど、見えないもの?」
アテム「ステージに立てば、確かにそこには自分しかいないのかもしれない。だが、自分を支えてくれるみんなの声は、耳をすませば必ず聞こえるはずだぜ」
凛「みんなの声……」
アテム「企画を立てたプロデューサー。レッスンをしてくれたトレーナー。共に頑張ったアイドル達」
アテム「凛、お前はひとりじゃないぜ」
凛「………」
凛「……そういう考え方、いいかも」
凛「ありがとう、アテムさん。ちょっとだけ緊張ほぐれた」
64:
アテム「そうだ。このカードをお守りとして預けておくぜ」
凛「これは……クリボー?」
アテム「そいつは攻撃力も守備力も低いが、いざって時に役に立つ効果を持つモンスターだ」
アテム「俺もデュエルで何度もピンチを助けられた。だから、お守りだ」
凛「そっか。うん、わかった。借りるよ、クリボーの力」
アテム「本番でも今みたいな顔ができればいいな」
凛「そんなにいい顔してる?」
アテム「ああ。いい笑顔だぜ」
65:
翌日 ライブ直前
凛「とは言ったものの、やっぱり緊張するなあ」
凛「応援しに来てくれたみんなも、もう観客席とかに行っちゃったし……」
凛「うぅ……今そばにいるのはクリボーだけかぁ」
凛「………」ジー
凛「……あ」
P「調子はどうだ? 凛」ガチャ
凛「プロデューサー!」
P「お、おう。どうかしたのか」
凛「ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
凛「デュエルディスク、持ってない?」
P「え?」
66:
ライブ終了後
アテム「しかし驚いたな」
飛鳥「まさかクリボーと一緒にパフォーマンスするなんてね」
蘭子「決闘者の美しき舞!(でもかっこよかった!)」
凛「ありがとう。直前になって、プロデューサーに無理言って頼んだんだ。デュエルディスクのソリッドビジョンを使わせてくれないかって」
P「びっくりしたけど、お客さんの反応もよかったし成功だったな」
凛「ひとりで舞台に立つよりは、ずっと緊張が抑えられたと思う」
アテム「見えるけど見えないものを、見える形にする。なかなかうまい手を考えたもんだぜ」
67:
凛「はい、クリボー返すよ」
アテム「役に立ってよかったぜ」
飛鳥「次もクリボーと一緒に歌うのかい?」
凛「ううん。クリボーはアテムのカードだから」
凛「次は、私のフェイバリットカードを見つけておくよ」
P「それがいいな」
68:
飛鳥「というか今、さりげなくアテムのこと呼び捨てだったね」
凛「あっ……ごめん、つい」
アテム「凛が呼びやすいなら、さん付けする必要なんてないぜ」
P「凛より年下の子達も普通に呼び捨てだからね」
凛「それなら……これからは、アテムで」
アテム「ああ、わかったぜ」
凛「ふふっ」
蘭子「団結の力、ここに深まれり……」
69:
??「おい、見てみろよ遊戯」
遊戯「どうしたの? 城之内くん」
城之内「この雑誌のここだよ。このアイドルの子、クリボーのソリッドビジョンと一緒に歌ってるぜ」
遊戯「本当だ。クリボーを選ぶなんて、ボクとセンスが合うのかも」
城之内「かもな。……それはそうとして、この子結構かわいいな」
遊戯「アイドルだからね」
70:
海馬「ふぅん」
海馬「空前のアイドルブーム到来、か」
海馬「俺自身は興味などないが……海馬コーポレーションのさらなる拡大に利用できるかもしれんな」
海馬「――ああ、モクバか。少し話がある」
71:
【いっぱしのデュエリスト】
凛「どう、似合うかな」
光「うん、かっこいいよ!」
飛鳥「元々クールなイメージだから、デュエルディスクがよく映えるね」
蘭子「まさに凛々しき決闘者よ」
凛「そう言ってもらえると、初めてのお給料で買ったかいがあったかな」
アテム「それで、デッキの改良は終わったのか?」
凛「もちろん。だからこうして、アテムをデュエルに誘ったわけだし」
アテム「それもそうだな」
凛「じゃあ、そろそろ始めようか」
アテム「ああ」
凛・アテム「デュエル!」
つづく(仮)
72:
第一話終わり的な感じです
次回はもう少しデュエルの描写を詳しく入れるかもしれませんが、基本的にはキャラの絡みがメインということになります
伝わりにくかったら申し訳ないのですが、このSSにおける「アテム」というのは王様の生まれ変わりです
本人は前世の記憶を思い出してはいませんが
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