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真姫「歌の特訓をするわよ」
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?ジャーン♪
真姫「うーん…」
真姫「全然駄目ね」
真姫「みんな音程もリズムもバラバラ」
真姫「これじゃ躍りながら歌ったらとてもじゃないけど人に聞かせれるレベルじゃないわよ」
穂乃果「え、そんなに酷いの…?」
凛「今日の真姫ちゃん厳しいにゃぁ…」
海未「具体的にどの辺が悪いのでしょうか?」
真姫「そうね…私がピアノで伴奏弾くから、一人づつ歌ってもらえる?」
真姫以外(…ひとりずつ!?)
2:
真姫「弱点はそれぞれあるから一人づつ歌ってもらってから判断するわ」
絵里「…確かに一度徹底的にみんなの弱点を洗い出すっていうのもいいアイディアね」
にこ「そうね、誰が歌で足を引っ張ってるのかこの際ハッキリさせましょ」
ことり(どうしよう…)
花陽(一人で歌うなんて恥ずかしいよぉ…)
3:
?ポロロン♪
真姫「これで全員歌ったわね」
穂乃果「ど、どうだったかな?」
真姫「うーん…」
真姫「まず、絵里と海未」
絵里「…」
海未「…」
真姫「絵里と海未に関してはほぼ問題ないわ」
真姫「soldier gameの時に特訓した甲斐があったわね」
海未「そうですか(日頃の鍛錬が功を奏しました…)」
絵里「それは安心したわ(よ、よかった…)」
4:
真姫「次に…ことりと花陽、それから希」
ことり「はいっ」
花陽「は、はい!」
希「うち?」
真姫「三人とも声はとても可愛いからアイドルとしては申し分ない声質ね」
真姫「あとは声量ね、特に花陽」
真姫「とにかくお腹から声を出すイメージを意識してみて」
花陽「は、はい…(やっぱり声ちいさいよね…)」
7:
真姫「あとは、穂乃果と凛」
穂乃果「ほ?」
凛「にゃ」
真姫「二人の歌は元気の良さだけはとても伝わってくるわ」
真姫「声量もばっちりね」
真姫「あとは、特に凛は勢い余ってリズムがズレる所があるからそこだけはもうちょっと練習が必要ね」
凛「は、はいにゃ!」
8:
真姫「みんなのアドバイスはこんな所かしら」
にこ「いや、ちょっと待って、ちょっと待って、お姉さん!」
真姫「なに?にこちゃん?」
にこ「ひとーり足りてない気がするにこぉ?」
真姫「え?もしかしてにこちゃんのこと?」
にこ「そうそう!さっすが真姫ちゃん物分かりが早いにこ♪」
真姫「にこちゃんへのアドバイスなんて無いけど」
にこ「…え?」
9:
にこ「…あっなるほどぉ、アドバイスなんて出来ないぐらい、にこの歌が上手いってことね♪」
にこ「まっ当然よね、アイドル研究部の部長であるこの私が…」
真姫「ちょっとにこちゃん!」
真姫「何勘違いしてるの?」
にこ「…は?」
真姫「にこちゃんが一番下手だったわよ?今の聴いた限りだと」
にこ「」ポカーン
10:
真姫「そもそも、音もちゃんと取れてないし根本的に歌の基礎がなってないわ」
真姫「しかも声の通り易さはそこそこ良いから、このままだとみんなで歌った時に周りの足を引っ張りかねないわ」
真姫「だから、これからふたりで特…
にこ「ちょっと!!」
にこ「それどういうことよ!!!」バンッ
真姫「ひっ…」ビクッ
11:
にこ「にこが…」ジワッ
にこ「にこが毎日毎日どれだけ歌の練習してきたと思ってるのよ!?」ウルウル
真姫「ちょっと、にこちゃ…
にこ「にこが一番下手ですって!?」
にこ「冗談じゃないわよ!!」
にこ「もういいわよ!帰る!!」ダッ
ガラガラ バタンッ
13:
穂乃果「にこちゃん帰っちゃった…」
真姫「にこちゃん…」
真姫「そんなつもりじゃなかったのに…」ジワッ
絵里「真姫、さすがに今のはちょっと…」チラッ
真姫「…」ポロポロ
絵里「…」
絵里(今言うのはやめておこうかしら…)
19:
真姫(あれからにこちゃんが全くμ'sの練習に来なくなっちゃった…)
真姫(みんなには妹達の世話があるからって言ってるみたいだけど)
真姫(どう考えても私のせいだわ…)
真姫(そんなにショックだったんだ…)
真姫(それもそうよね…誰よりもプライドの高いにこちゃんが、みんなの前であんな風に晒し者にされたんだもの…)
凛「おーい、真姫ちゃーん」
真姫(あれがきっかけで…にこちゃんがμ's辞めちゃったら…)
真姫(にこちゃん……)ジワッ
真姫(ごめんね…にこちゃん…)グスッ
真姫(お願いだから…μ'sだけは辞めないで…)ポロ
真姫(にこちゃんがいなくなっちゃったら…)ポロポロ
20:
スタスタッ
凛「ねぇねぇ真姫ちゃ…
凛「えっどうしたの真姫ちゃん!?」
凛「だ、大丈夫…?」オドオド
真姫「凛…何かよう?」グスッ
凛「これ、凛のハンカチだけど使う?」スッ
真姫「ぁ…ありがとう…」
21:
凛「えっと…」
凛「なんか辛いこととかあったの…?」
凛「もしかして…この前のこと…?」
真姫「いや、なんでもないわ…」グスッ
真姫「ちょっと目にゴミが入っただけよ」
凛「え?そうなの?」
凛「でもなんかすごくつらそうだったよ…?」
凛「凛でよければ相談にのるよ…?」
真姫「ありがと、凛」グスッ
真姫「でも、大丈夫」
真姫「これは私の問題だから…」
凛「まきちゃん…」
希「…」
26:
?翌日昼休み?
花陽「今日はおにぎり弁当作ってきたんだぁ」パカッ
真姫(…とにかくにこちゃんに謝ろう)
花陽「はぁぁ美味しそう??」キラキラ
真姫(あの時はついいつものノリできつく言い過ぎたわ…)
凛「うわぁ?かよちんのお弁当ご飯しか入ってないにゃぁ」
真姫(はぁ…)
28:
凛「ほら、真姫ちゃんも見てみなよ?」
真姫(謝って許してくれるなんて保証ないけど…)
凛「ねぇねぇ真姫ちゃん!」
真姫「…」
花陽「まき…ちゃん…?」
真姫(とにかく行動するしかないわね…)
ガタッ スタスタ…
花陽「あっ…いっちゃった…」
花陽「まきちゃんどうしちゃったんだろう…」
凛「…」ショボン
29:
真姫(ここが3年生の階ね…)
真姫(すごい人が多い…)
真姫(なんかここに来ただけで緊張する…)
希「あら?真姫ちゃんどうしたん?こんなところで」
真姫「の、希…」
真姫「えっと、その…」
希「あ!さてはにこっちに用あって来たんやな!?」ニヤリ
真姫「うぇぇ?!」
真姫「な、なんでわかったのよ…」
希「うーん…カードが告げてるから?」
真姫「なんで疑問系なのよ…」
希「まぁ細かいことはいいやん!」
30:
にこ「…」スタスタ
希「おっ、噂をすればあそこににこっちおるやん!」
希「ちょうどこっち来るみたいやで」
真姫「…」グッ
スタスタ
真姫「あっ、あの…にこちゃん…」
ピタッ
にこ「…」チラッ
スタスタ…
真姫「ちょっとにこちゃん!」
にこ「…なによ」
にこ「あんたの顔なんかみたくないんだけど」
スタスタ…
真姫「えっ…」
真姫「…」
31:
希「ちょっと、にこっち!!」
希「今のはあんまりやん?!」
希「にこっち!!!」
にこ「…」 スタスタ…
真姫「もういい希…」グイッ
希「真姫ちゃん…でも!」
真姫「もういいの!」
真姫「これではっきりわかった…」
真姫「私…」
真姫「私…にこちゃんに嫌われてるみたい」ニコッ
希「そ、そんなこと…
真姫「うっ…」ウルウル
真姫「うわぁぁぁぁん…!!」ポロポロ
32:
希「…」
真姫「うぅっ…ぐずっ…」ポロポロ
希「真姫ちゃん…」ギュッ
希「ごめんな…今はこのぐらいしかしてあげれんけど…」ナデナデ
真姫「うぅ…」グスッ
希「…」ナデナデ
希「絶対にうちが何とかするから…」
真姫「ぐずっ……」シクシク
希「…」ナデナデ
49:
……………
……………
にこ「見て花陽!」ジャーン
にこ「昨日の夜から並んでやっと手に入ったのよ!」
花陽「こっこれは!数量限定のサイン入りA-RISEポスター!!」キラキラ
花陽「う、羨ましい…」ウットリ
凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃあ?」
ガチャ
真姫「お、おはよう…」
一同「…」
にこ「…来たんだ」
真姫「えっ…」
50:
真姫「だって今日はみんなで合わせる日だから…」
にこ「言わなかったっけ?」
にこ「あんたの顔なんかみたくないって」
真姫「…」
絵里「まぁまぁ」
絵里「でも…」
52:
絵里「少しはにこの気持ち考えてあげたらどうなの?」
真姫「…えっ?」
希「そやんなぁ」
希「真姫ちゃんのせいでにこっち、結構傷ついてるんやで?」
真姫「希まで…!?」
花陽「にこちゃん可哀想…」
凛「まきちゃん、ほんとデリカシーないにゃー」
真姫「うぅ…」
53:
穂乃果「…まきちゃんさぁ」
穂乃果「にこちゃんも迷惑みたいだから、とりあえずしばらく練習来なくていいんじゃないかなぁ?」
真姫「えっ!?」
海未「それもそうですね」
ことり「ことりも賛成♪」
穂乃果「あっ、もしμ's辞めたくなったらいつでもいってね」
穂乃果「誰も止めないから」ニコッ
54:
真姫「なんで…」ウルウル
真姫「そこまで言わなくても…」ポロポロ
……………
………
にこ「ねぇまーきちゃん!」ギュッ
真姫「に、にこちゃん…!」
にこ「あのさ…」
にこ「…あんた、目障りだから早く消えて?」
55:
………
……
…
真姫「!?」ガバッ
真姫「ゆ、夢…!?」ダラダラ
真姫「…」
真姫「うっ…」
真姫「うぅっっ…!!」ダッ
ガチャ !!
ダッダッダッ…
56:
真姫「オエェッッ…!!!」ビチャビチャビチャ
真姫「はぁ…はぁ…」
真姫「ぅ…オェェッ…」ビチャビチャ…
真姫「はぁ…はぁ…」
真姫「はぁ……」
真姫「…」ガクッ
真姫「うぅ…」グッタリ
57:
真姫(そっか…)
真姫(私…)
真姫(気づいてなかっただけなのかも)
真姫(にこちゃんだけじゃなくて)
真姫(みんなからも嫌われてるって事…)
59:
真姫(先輩にもすぐ偉そうな態度とっちゃうし…)
真姫(口も悪いし…)
真姫(全然アイドルっぽくもないし…)
真姫(そういえば…)
真姫(私ってなんでμ's入ったんだっけ…)
真姫(たしか花陽が入ったときに…)
真姫(違う…もうちょっと前…)
真姫(そうだ…穂乃果に突然作曲を頼まれて…)
真姫(それでアイドルに少し興味持って…)
60:
真姫(ん…?)
真姫(作曲…?)
真姫(あ…)
真姫(なるほどね…)
真姫(作曲が出来るのが私しかいないから…)
真姫(だからみんな…)
真姫(こんな私でも仕方なくμ'sに入れててくれてたのね…)
真姫(なんだ…そういうことね…)
61:
真姫(じゃあ…)
真姫(もし私から作曲を無くしたら…?)
真姫(誰も私を必要としなくなる…?)
真姫(むしろみんなにとって迷惑な存在…?)
真姫(私なんか消えた方がいい…?)
真姫(…)
真姫(…もう何も考えたくない)
真姫(早く寝よう…)
真姫(…)バサッ
62:
ジリリリリ…
真姫「…」ポチッ
真姫(結局あれから一睡も出来なかった…)
真姫「うぅ…」
真姫(まだ気持ち悪い…)
真姫(はぁ……)
真姫(学校なんか行きたくない…)
真姫(…どうせ私なんか一人居なくても誰も気にしないわよね…)
真姫(しばらく学校休もう…)
真姫(…)バサッ
68:
?放課後?
穂乃果「今日も来ないのかな…にこちゃん」
絵里「…にこは今日学校も休んでるわ」
海未「学校も?そうですか…」
ガチャ
凛「ごめん、遅れたにゃー」
花陽「遅くなりましたぁ」アセアセ
ことり「あれ?まきちゃんは一緒じゃないの?」
凛「まきちゃんは今日はお休みなんだ…」
希「!?」
69:
希「真姫ちゃん今日学校休んでるん!?」
凛「う、うん…」
凛「体調不良って先生がいってたよ…」
希「…」
花陽「どうしたの希ちゃん…?」
希「うち、ちょっと用事思い出したから今日は帰るわ!」ガタッ
希「みんな、また明日ね」スタスタ
絵里「希…」
70:
絵里「待って!」ガタッ
希「…?」
絵里「私もちょっと用事を思い出したわ」
絵里「希、途中まで一緒に帰りましょう」
希「えりち…」
希「わかった」
絵里「じゃあみんなまた明日!」
ガチャ バタン
穂乃果「ど、どうしたんだろう二人とも…」
ことり「なんかみんないなくなっちゃったね…」
穂乃果「うん…」シュン
71:
?某カラオケ店?
?ジャーン♪
画面「得点…94点!」
にこ「やった!最高得点よ!!」
にこ「まぁ私が本気でやればこんなもんよ!」
にこ「なにが、イチバンヘタダッタワヨよ!」
にこ「だいたい一年生の癖に生意気なのよあいつ!」
にこ「ふんっ!」
72:
プルルル
にこ「あ…」
にこ「…」スタスタ ガチャ
にこ「はい」
にこ「…はい、わかりました」
ガチャ
にこ「もうこんな時間か…」
にこ「帰ってこころたちの面倒みなきゃ…」
スタスタ ガチャ
73:
ドンッ☆
にこ「どわぁっ!」ドテン
希「あら、にこっちやん」
希「こんなところで会うなんて偶然やんなぁ」
にこ「の、のぞみぃ?!」
絵里「学校までサボって妹達の世話はどうしたのかしら?」
にこ「え、絵里も?!」
にこ「う、うるさいわねぇ」
にこ「きょ、今日はたまたまママの帰りが早かったから時間潰してただけよ!」
74:
希「へぇー」
絵里「たまたまねぇ」
希「こころちゃんに、ここあちゃん、それからこたろうくんだっけ?」
希「3人ともにこっちに似て可愛いやんなぁ?」
にこ「…」
にこ「…あんたたち」
にこ「まさか私の妹達に会ったの?」
76:
絵里「ごめんなさい、にこ…」
絵里「先生に住所聞いて、家にお邪魔させてもらったの…」
にこ「…」ギリッ
にこ「勝手なことしないでくれる!?」
絵里「ごめんなさい…でも希がどうしてもって…
希「…嘘やったんやね」
希「本当はこうやっていっつもμ'sの練習サボって、カラオケいってただけなんやないの!?」
77:
にこ「なによ」
にこ「別にいいじゃない」
にこ「これだって立派な練習よ」
にこ「にこがどんな練習してようとあんたたちには関係ないでしょ」
希「…」グッ
絵里「にこ…」
にこ「もう帰るわ、またね。」
スタスタ…
78:
希「…このままでいいの!?」
スタスタ…
希「…いっつも泣いてるんだよ!?」
希「真姫ちゃん!!」
…スタ
希「今日は学校まで休んでた…!」
にこ「…」
にこ「…し、知らないわよ、あんなやつ」
スタスタ…
79:
希「にこっち!!」
希「待って!!」ダッダッ ガシッ
希「これ見てもそんなこと言えるの!?」 スッ
にこ「なにこれ?」
希「いいから見てみて」
にこ「…」ペラッ
にこ「…!?」
にこ「あいつ…」
80:
にこ「…ホントに素直じゃないんだから」ウルウル
希「…お互い様やろ?」ニコッ
にこ「…私、まきちゃんにひどいこといっちゃった」
にこ「謝らなきゃ…!!」ダッ
…スタ
にこ「希……ありがと」
希「ううん、うちはなんもしてへんよ?」ニコッ
希「ほら、早く真姫ちゃんのとこ行ってきなよ」
にこ「…うん!!」ダッ…
82:
希「ふぅ…ホントに手のかかる子たちやわ」
絵里「さすが希ね…」
絵里「希のこういう所、本当に尊敬するわ」
希「あら、どうしたんえりち?」
希「急におだててもなんも出えへんよ?」ニヤッ
絵里「そういうのじゃないわよ」
絵里「思ったことを素直に言っただけよ?」
希「ふふっ」
希「…うちもね、今日はえりちが一緒に来てくれてすごく助かった」
希「ありがと!」ニコッ
絵里「どういたしまして」ニコッ
91:
にこ「初めてまきちゃんの家来たけど…」
にこ「なのこの豪邸…」
にこ「あの子…ホントにお嬢様だったのね…」
にこ「なんかめっちゃ緊張してきたわ…」
にこ「…」ポチッ
ピンポーン
……
にこ「…」ポチッ
ピンポーン
……
92:
にこ「誰も居ないのかしら…」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
真姫「誰よ!うるさいわねぇ!」
真姫「営業ならお断りします!」
真姫「両親は出張中で居ませんのでお引き取りください!」
にこ「…に、にっこにっこにー」
にこ「あなたのハートににこにこに…
ガチャ
にこ「…」
93:
にこ「…」ポチッ
ピンポーン
真姫「なに?」
にこ「…あの、にこだけど」
にこ「実はまきちゃんに話があって…」
真姫「…帰って」
真姫「…今は誰とも会いたくないの」
にこ「待って!ちょっとだけでいいから!」
ガチャ
にこ「はぁ…」
にこ「…これは結構ハードね」
94:
……
……
にこ「外もだいぶ暗くなってきたわね…」
にこ「…ハックチョン!!」
にこ「そろそろ寒くなってきたわ…」ブルブル
にこ「どうしよう…」
にこ「携帯も一切返事来ないし…」
にこ「…明日学校で話す?」
にこ「いや、明日は学校来るなんて保証ないわよね…」
にこ「今すぐにでもまきちゃんに会ってこの前のことちゃんと謝らないといけないのに…」
にこ「…」
にこ「…もうこうなったらあの手を使うしかないわね」
スタスタ…
95:
チラッ
真姫「…やっと帰った」
真姫「なんなのよ急に…」
真姫「私の顔なんか見たくないとか言ってたくせに…」
真姫「私だってにこちゃんの顔なんか見たくないし!」
真姫「ふんっ!」
真姫「…」
真姫「あれ、そういえば朝よりだいぶ具合良くなってきたかも…」
96:
真姫「…」
真姫「学校かぁ…」
真姫「あんまり行きたくないな…」
真姫「明日も休んでいいわよね…」
真姫「はぁ…」ボフッ
真姫「…きっと引きこもりってこうやって生まれるのよね…」
真姫「…もうなにもしたくない」
真姫「…」
真姫「…」
真姫「…」zz
真姫「…」Zzz
…
……
………
……………
97:
………
…なや?むより?♪
…あせ?るより?♪
………
真姫(…にこちゃん?)
………
…元気いっぱいになってほしいから?♪
………
真姫(…夢?)
98:
………
…と?ど?け?まほう?♪
真姫(ぅん…)
えがおのまほう?♪
真姫「…」
にこ「みんなをしあわせに?♪」
真姫「…は!?」ガバッ
99:
にこ「にっこりのまほう?♪」
真姫「えっ!?」
真姫「ちょ、にこちゃんうちの前でなにやってんの!?」
にこ「えがおのまほう?♪」
真姫「…と、止めてこなきゃ!!」ダッ
にこ「なみ?だ?さよなら?♪」
にこ「にっこにっこに?こ?にこ?だ?よ?♪」
にこ「ほらたのしくなれ?♪」
にこ「にこっ☆」
100:
………
にこ「こっちみてこっちみて?♪」
にこ「たのしくな?れ?♪」
にこ「元気にな?れ?な?れ?♪」
ダッダッダッ
真姫「…ちょっと!!」ハァハァ
真姫「うちの前でなにやってんのよ!?」ハァハァ
真姫「近所迷惑じゃない!」ハァ…
101:
にこ「あっやっとまきちゃん出てきたにこ?♪」
にこ「にこの魔法まきちゃんに届いたにこね♪」
真姫「あんたねぇ…」
真姫「夜の住宅街で大音量のメガホンで歌うとかバカじゃないの!?」
にこ「バカとは失礼ね」
にこ「少なくとも穂乃果と凛ほど頭は悪くないわ」
真姫「はぁ?なにそれ…」
真姫「どんぐりの背くらべじゃない」
にこ「なにをー!」プンスカ
102:
にこ「…」
にこ「それより…」
にこ「実はまきちゃんに話があって…」
真姫「…もう、なんなのよ、話って…」
にこ「…」
にこ「…ごめんまきちゃん!!!」ペコリ
にこ「まきちゃんがあんなににこのこと思っててくれてたなんて全然気づかなかった…」
にこ「それなのににこ、あんなにひどいこと言っちゃって…」
103:
真姫「えっ?ちょっと待って…」
真姫「どういうこと?」
真姫「…なんでにこちゃんが私に謝るの…?」
真姫「ひどいこと言ったのは私の方で…」
にこ「これ」
にこ「読ませてもらったわ…」スッ
真姫「!?」
104:
真姫「なんでにこちゃんがそれ持ってるの!?」
真姫「返してよ!」バッ
にこ「あっ…」
真姫「中身、見たの…?」
にこ「……うん」
にこ「ごめん勝手に読んじゃって…」
真姫「…」
105:
にこ「私ね…あの時まきちゃんに歌のことこっ酷く言われて、正直ムカついたわ…」
にこ「もっともっと練習して絶対に見返してやるって思ったの」
にこ「それからは毎日のようにカラオケに行って練習したわ」
にこ「とにかく歌いまくった」
真姫「…」
106:
にこ「…でもどんなに歌っても、どこが悪いのか私には全然わからなかったの」
にこ「点数もそこそこ悪くはなかったし」
にこ「あんな事言っといて、ただ私をからかいたかっただけなんじゃないの?とも思ったわ」
にこ「そんな中でね、希がいきなり現れてそれを渡してくれたの…」
真姫(希が…)
107:
にこ「それを見た瞬間、ホントにまきちゃんにヒドいことしちゃったなって思って…」
にこ「こんなに、私のこと…考えてくれてたのに…」ジワッ
にこ「そんなことも知らないで…私…」ウルウル
にこ「…ごめぇん!!まきちゃん…!!!」ブワッ
にこ「ぅ、うわぁーーーん!!!」ポロポロ
真姫「ちょ、こんなところで泣かないでよ」
にこ「…ごべんねまぎちゃん」ポロポロ
にこ「せ、せっかく…私のため…に…」ポロポロ
真姫「わ、わかったから…」オドオド
にこ「う、うっ…」ポロポロ
真姫「…もう、そんなに泣かないでよ…」
にこ「うぅ…」ポロポロ
真姫「…」
………
……
…
108:
真姫「おさまった…?」ナデナデ
にこ「…うん」グスッ
真姫「…」ナデナデ
真姫「…もう、あんなに泣くなんて、にこちゃんってホント子どもみたいね」ナデナデ
にこ「うっさいわね…」グスッ
真姫「ふふっ」ナデナデ
にこ「…」グスッ
真姫「…」ナデナデ
にこ「…」グスッ
真姫「…」ナデナデ
109:
真姫「…ねぇにこちゃん?」
にこ「…なぁにまきちゃん?」
真姫「その…明日からμ'sの練習来てくれる…?」
にこ「…」
にこ「…行くわよ」
にこ「当然じゃない」
にこ「私が居なくちゃμ'sは始まらないんだから!」
真姫「…2週間も練習サボってた人がよく言うわよ」
にこ「…うぅ」
にこ「…まきちゃんのいじわる」
真姫「冗談よ」フフッ
110:
にこ「…」
真姫「…」
にこ「…今日は綺麗な月ね」
真姫「…うん」
にこ「…ねぇまきちゃん」
真姫「なに?にこちゃん」
にこ「…もうちょっとだけ、一緒に居ていい?」
真姫「…いいわよ」
にこ「…ありがと」
真姫「…うん」
………
……
…
113:
?数日後?
絵里「…ねぇ希?」
希「どうしたんえりち?」
絵里「そういえば、あの時にこに渡したノートってなんだったの?」
希「…あれはね、真姫ちゃんの作曲ノートだったんよ」
絵里「えっ?作曲ノート?」
114:
絵里「どうしてただの作曲ノートが仲直りのきっかけになったの?」
希「…あれはね、ただの作曲ノートじゃなくて真姫ちゃんの優しい気持ちがいっぱい詰まったノートなの」
絵里「ふ?ん…」
絵里「…なるほどね」
絵里「なんとなくわかったわ」
希「今のでわかったん?」
絵里「えぇ」
115:
希「…えりちはほんまに賢いなぁ」
絵里「まぁあの真姫のことだもの、だいたい察しはついたわ」
絵里「あの子は本当に優しい子だから…」
希「そやんね…」
絵里「…さ、そろそろ帰りましょうか」
希「あ、ごめん、うち部室に忘れ物したからちょっと取り行ってくるわ!」
希「玄関で待っててくれる?」
絵里「えぇ、わかったわ」
スタスタスタ…
116:
希(真姫ちゃんの作曲ノート…)
希(ページをめくるとそこには)
希(新しい曲の構想やアレンジなどのメモがいっぱい書かれていた)
希(…でも、それだけじゃなかった)
希(そのノートには、メンバー全員の歌声の良いところや直したほうがいいところ、得意な音域、癖などが事細かに書かれていて…)
117:
希(特に、にこっちの所に至ってはこれからの練習メニューのプランなんかまでぎっしり書いてあって)
希(にこっちの事だけで多分3、4ページぐらいは書いてあったと思う)
希(にこっちはあんまり素直な子やないから、あの時のあれは真姫ちゃんなりの思いやりやったんだと思う…)
希(結果的にはちょっと躓いちゃったけどね)
希(でも今となってはこんなふうにとっても仲良し)
希(だから結果オーライやね♪)
118:
凛「…じゃかよちん帰ろっか!」
花陽「うん!」
凛「にこちゃんと真姫ちゃんまた明日にゃぁ?」
花陽「ばいばいー」
にこ「気をつけて帰りなさいよー」
ガチャ バタン
119:
にこ「…ねぇまきちゃん」
真姫「なに?にこちゃん」
にこ「…あの、今日もお願いしていいかな?」
真姫「いいわよ、歌の特訓でしょ?」
にこ「うんっ!」ニコッ
? fin ?
121:
乙
122:
おっつおつ
125:
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