セイバー「……凛に魔術で少女にされてしまった」back

セイバー「……凛に魔術で少女にされてしまった」


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1:
士郎の部屋
士郎「お、お前ら喧嘩はよせって」
セイバー「……」
凛「怒らないでよ。悪気はなかったんだから。私としたことが、宝石の種類を間違えるなんてね」
士郎「だってよ」
セイバー「今、敵が来たらどうするつもりなんですか……私もあなたも幼い少女になってしまって」
凛「可愛いわよ……?」ニコ
セイバー「ええ、凛も可愛いですねッ」ニコ
士郎「あ、あとはごゆっくり」
セイバー「シロウ!」
凛「とにかく他の連中に悟られるわけにはいかないから。今日一日はこの家で大人しくしていましょう」
セイバー「……これでは、マスターを守れない」
凛「アーチャーをつけてるから安心しなさいよ」
4:
セイバー「……はあ」
士郎「じゃあ、学校行ってくるよ」
凛「アーチャー」
アーチャー「仕方がない。主人のヘマの尻拭いくらいはしてやろう」
凛「言ってくれるわね……」
アーチャー「見たところ、効力は一日程度か……。それまで、互いに仲良くこの家で待っているがいい」
ナデナデ
凛「ちょっとッ、頭撫でるんじゃない!」
士郎「お利口さんにするんだぞ、セイバー」
ナデナデ
セイバー「し、シロウ!? あなたまで侮辱する気ですか!?」
士郎「……なんか可愛いなあ」
アーチャー「ロリコン」ボソッ
士郎「おい、今何か言ったか」
アーチャー「いや」
凛「あんたも、私を抱きかかえるのやめなさいよ!」
ポコポコ
アーチャー「痛いじゃないか凛」
5:
士郎「あ、これ小遣い入ってるから。失くすなよ、セイバー……」
じゃら
セイバー「心得た」
士郎「……その体で言うと違和感しかないな」
凛「それより、時間大丈夫なわけ?」
士郎「やばいな……行くぞアーチャー」
アーチャー「ああ」
凛「仲良くね」
アーチャー「君のような子どもの心を苛む訳にはいかないのでね……今日は大人しくしておこう」
凛「くううッ……」
セイバー「いってらっしゃいシロウ」
士郎「あ、冷蔵庫にプリンとドーナツ入ってるからお腹が空いたら食えよ!」
タタタタッ
7:
セイバー「……」
凛「……」
トタトタ
セイバー「凛」
凛「なによ、やる気」
セイバー「いえ、もう怒ってなどいません」
凛「?」
セイバー「プリンとドーナッツどちらがいいですか?」
凛「……ああ」ガク
凛(食べ物で怒りが鎮まったのね。ちょろい奴ねホントに)
セイバー「凛?」
凛「どちらも食べなさいよ。私はいいから」
セイバー「ええ?!」
凛「ちょ、掴みかかるなバカ」
セイバー「いいんですか本当に?!」
凛「ええ」
セイバー「凛、私はあなたを誤解していたようです」
8:
凛「あなたね、私が小学生まで戻ったからって中身は変わらないのよ? 隙を狙って闇討ちみたいなことしちゃうかもしれないじゃない」
セイバー「凛はそんなことしませんよ」
セイバーは冷蔵庫に手を伸ばし扉を開ける。
セイバー「プリンと」
凛「あ」
セイバー「ドーナッツが……冷蔵庫の上に」
凛「……高いわね。こうして見ると」
セイバー「椅子が必要ですね」
ガタガタ
セイバー「よいしょッ……」
グラッ
凛「セイバー!」
バッ
セイバー「!?」
ガタタッ
ドベシャッ
凛「ぐえ……」
10:
セイバー「り、凛?! 私を庇って……下敷きに」
凛「う……」
セイバー「上手く重心が取れないですね……子どもの頭と言うのは重いものなのですね」
凛「そうね……」
セイバー「少し体を動かして慣れさせないと」
凛「いいから、早くどきなさいよ……」
セイバー「あ、すいません」
ガバッ
凛「……酷い目にあったわ。よいしょッ」
グシャ
凛「ん?」
セイバー「ひッ」
凛「何、私何踏んだの……あ」
セイバー「……ど……な……つ」
凛「ご、ごめん」
凛(なにこの小さい子をいじめた時と同じ罪悪感……見かけに騙されちゃだめ)
セイバー「……うッ」ポロポロ
凛「なんでこれしきのことで泣くのよ?!」
セイバー「わ、わかりません……感情が上手くコントロールできなくて……」
凛「理性まで退化しちゃったのかしら……」
11:
セイバー「ティ、ティッシュを……」
凛「ああ、はいはいッ……どこよ」
セイバー「はッ……切らしてるんでした」
凛「ええッ……しょうがないわね。ほら、ハンカチ使いなさい」
ゴソゴソ
セイバー「あびがどうございまず……」
凛「だらしないわねえ、騎士王様が……」
セイバー「元はと言えばあなだが……ズッ」
凛「はいはい、悪かった悪かったです」
セイバー「誠意が全く感じられません……」
凛「土下座でもしましょうか?」
セイバー「そこまでしなくてもかまいません。あ、ハンカチありがとうございます」
スッ
凛「……」
ペシャ
ポト
セイバー「ああ?!」
12:
凛「涙と鼻水つきなんだから、せめて洗って返すくらいしてちょうだい」
セイバー「わ、私は洗濯などの家事一切はできませんが」
凛「そんな胸張って言わなくても……なんだか、容姿が変わって中身が伴ったって感じよね」
セイバー「それは、私が幼いと?」
凛「だってそうじゃない。食べ物一つでぎゃーぎゃーと」
セイバー「凛こそ、口の悪さが容姿に伴ったと思います……」
凛「へー……言ってくれるじゃないの」
ぐにッ
セイバー「ほっへらをつねないでくらはいッ」
ぐにッ
凛「ちょっと、脇腹つままないでッ……ッひイ……ッあはッ」
13:
セイバー「手をはらひなさい、凛」
凛「セイバーッ……ッふふッ……あなたが先にはなッ……」
ピンポーン!
セイバー「はッ……何者」
凛「宅配か勧誘じゃないの」
セイバー「先ほど、シロウが誰か来たらコレを見るようにとメモ書きを……」
ガサガサ
凛「何々……」
『二人とも、知らない人が来たら玄関に出ないように。by士郎』
セイバー「……」
凛「バカにしてるとしか」
セイバー「行きましょう、凛。玄関へ」
凛「ええ」
トタタタ
14:
ピンポーン!
「誰かおらぬのか」
ガララ
セイバー「はい、なんでしょうか」
凛「今、家の者が出払っていて対応できる人間がいないんですけど」
ギル「ほお。これは世を楽しますための余興か? セイバー」
セイバー「な!?」
凛「あんた……なんでここにッ」
ギル「世が気づかぬとでも思ったか? 雑種共の愚行を間近で見物に来てやったのだ」
セイバー「くッ……凛、離れて! 家の中に避難してください!」
凛「何言ってるのよッ……あなた一人に戦わせたら、後で衛宮君にどやされるっての!」
ギル「くくくッ」
15:
ギル「っははは! 全く、なんなんだその姿は! 戦うだと? ほざけ!」
ブワッ
セイバー「か、体が……」
凛「動かない……」
ギル「お前たちのようなガキが触れてよい体ではない。もう少し、色香を増したら相手をしてやらんこともないが」
ガサガサ
ギル「……くくッ。今はこれでもしゃぶっておけ!」
ちゅぽッ
ちゅぽッ
セイバー「うんん!?」
凛「んん!?」
ギル「見物料だ……取っておくがよい」
セイバー「ま、まて! 」ペロペロリ
凛「セイバー、あんたは何大人しく舐めてるのよ……」
17:
セイバー「……なんだったんでしょうか、一体」ペロペロ
凛「さあね……」ペロペロ
セイバー「凛のは何味だったんですか」
凛「いちご。セイバーは」
セイバー「メロンです」
パリン
セイバー「あ、割れてしまいました……」シュン
凛「……なに、馴染んでんのよ……おバカ」
セイバー「あ、そう言えばプリンを出したままでした」
タタタッ
凛「……」ペロペロ
セイバー「ああ!?」
凛「どうしたの」
セイバー「すっかりぬるくなっています……」
凛「……」
19:
セイバー「あむ……」モグ
凛「美味しそうに食べるわねえ」
セイバー「ぬるくなってもプリンはプリンですからね」モキュ
凛「セイバー、口の端にプリンついてるわよ」
セイバー「……え、どこですか」ゴックン
凛「……ここ」
セイバー「ここですか?」
凛「こっちよ」
セイバー「こっち?」
凛「もお」
フキフキ
セイバー「ありがとうございます」
凛「世話が焼けるわね」
20:
セイバー「あの、凛」
凛「なに」
セイバー「さっき、見物料って言ってましたよね。つまり……」
凛「……」
セイバー「……」
凛「セイバー! 家じゅうのカーテン閉めるわよ!」
セイバー「ええ、凛!」
ダダダダッ
21:
シャアアア―
凛「これで全部ね」
セイバー「見られていたかと思うと身の毛がよだつと言うものですね」
凛「そうね……ふふ」
セイバー「どうしたのです、凛」
凛「いえ、昔同じようなことをしたことがあったなと思って」
セイバー「……」
凛「まさか、この年になってまたするとは……ねえ、少しわくわくしない?」
セイバー「しませんよ」
凛「もお、情緒ないわね」
パシンッ
セイバー「あいたッ」
23:
セイバー「あの、凛、さっきから気安いというか気軽過ぎませんか……」
凛「そう? 私、けっこう図々しいから」
セイバー「まあ、構いませんが……」
凛「それより、あの成金にばれたってことは他の連中も来る可能性が高い。セイバー、今の魔力量でエクスカリバーは?」
セイバー「残念ですが無理ですね……リトル・エクスカリバーなるものなら」
凛「もうそれエクスカリバーじゃないじゃないの」
セイバー「……それが精一杯なんです」
凛「とは言っても私も、宝石を爆発させるくらしかできないわ」
ぷるるる
凛・セイバー「……」びくッ
凛「今度は電話か……」
セイバー「……で、出ます」
凛「あなた、電話対応できるの?」
セイバー「……できます。したことはありませんが」
凛「バトンタッチ」
パシン
セイバー「お願いします」
24:
ガチャ
凛「もしもし、衛宮ですが」
ギル『雑種、なぜカーテンを閉めた』
凛「……」
ガチャン
セイバー「凛、間違い電話だったのですか?」
凛「ええ」
25:
ピンポーン!
凛「……はあ」
セイバー「今度は誰でしょうか」
凛「出なくていいわ。予想できるから」
ピンポーン!
ピンポーン!
ピンポーン!
セイバー「……押しすぎではないでしょうか」
凛「ホントにね……」
セイバー「……あ、鳴りやみましたね」
凛「飽きたんでしょ」
セイバー「?」
だんだん!
セイバー「ッひい?! だ、誰かが窓を」
凛「こうなったら、裏口から逃げましょう」
セイバー「し、しかしシロウは出るなと」
凛「どこにいたって同じよ。むしろ、逃げ場の少ないここの方が危ないわ」
26:
ガチャ
凛「誰もいないわね、行くわよセイバー」
セイバー「ええ」
タタタタッ
凛「ふうッ」
セイバー「追手はいないようです」キョロ
凛(なんだかんだで私の後ろを守ってる所、衛宮君とよく似てる……)
凛「少し、遠出しましょうか」
セイバー「え、り、凛。あまり危険な行為は」
凛「木を隠すなら森の中って言うでしょ」
セイバー「しかし……」
凛「いいからいいから」
ぐいッ
セイバー「凛……ッわ、手を引っ張らないでくださいッ」
29:
タタタタッ
凛「まずは服よ。いつまでも、衛宮君のお古のTシャツと短パンは嫌」
セイバー「で、ですがシロウからもらったお小遣いでは到底」
凛「カードで払うから大丈夫。セイバーは、白ワンピで」
セイバー「は、はあ」
凛「私は黒ワンピっと。そこに行きつけのインポート物売ってる所あるから、あなたにぴったりのがあるはず」
セイバー「凛、もしや楽しんでいませんか……」
凛「そんなことないわ」
ウイーン
「いっらしゃいませー」
凛「ほら、こっちよセイバー」
セイバー「凛、待って」
30:
凛「ほら、これなんかどう?」
セイバー「凛によくお似合いですよ」
凛「やーね、白は似合わないわ」
セイバー「私も白は……」
凛「セイバーは似合うから」
綺礼「確かに、凛には白は似合わないな」
凛「だよね、分かってるってええ!?」
セイバー「言峰綺礼!? なぜ、ここに!!」
綺礼「黒のワンピースにするつもりだったのだろうが、それでは葬式のようで忌み嫌われるぞ」
凛「余計なお世話よ!」
セイバー「つけて来ていたのですか」
綺礼「最近は物騒だからな。小さな女の子が二人、どこに行くのかと思ってね」
31:
凛「女の子の尻を追いかけるなんて、下卑た男のやることよ」
綺礼「尻の青い子どもに言われた所で、何の感情も沸かんよ。それより、他の客に迷惑だぞ、静かにしないか」
凛「道理を説かれるなんてね」
綺礼「……懐かしいな。時臣氏が生きていればさぞ」
凛「うるさい! 黙りなさい!」
セイバー「用があるのではないのですか」
綺礼「これをギルガメッシュから預かってきた」
ガサガサ
凛「……」
セイバー「……うまい棒」
綺礼「用は済んだ、では」
カツカツ
32:
公園
セイバー「……全くこんなもので懐柔できると思っているのでしょうか」もしゃしゃ
凛「少なくともあなたはね……」
セイバー「ふう……」けぷ
凛「なんだか男どもが優しいような気がする……」
セイバー「え?」
凛「ううん」
セイバー「……」うとうと
凛「どうしたの?」
セイバー「小腹を満たせたせいか……眠気が」
凛「……お子ちゃまね」
セイバー「なにをお……」
凛「いつも気を張ってるんだから、今日くらい休みなさい」
セイバー「いやそれは……」ウト
凛「……」
33:
夕方
士郎「ただいまー」
ガタガタ
士郎「よお、良い子にしてたか」
凛「まあね」
士郎「まだちっこいまんまか。セイバーは寝てるのか」
凛「静かにしてよ」
士郎「はいはい」
アーチャー「なんだ凛、姉ぶりよって」
凛「ぶってないわ」
セイバー「……くー」
士郎「遠坂の膝の上で寝れるなんて、セイバーは幸せ者だな」
凛「ホントに、ふだんなら絶対やらないんだけど」
セイバー「うんん……」
ボフン!!
凛「あ……」
セイバー「……うん?」
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