穂乃果「叶えた物語のその先へ――」 Part4back

穂乃果「叶えた物語のその先へ――」 Part4


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5:
新入生歓迎会まで後5日
雪穂「……嘘でしょ……」
亜里沙「……? どしたの、雪穂?」
雪穂「まさかそんな……」
亜里沙「……?」
雪穂「あ、あり得ない……こんなの、こんなのって……!」
226:
亜里沙「だから、一体何の話?」
雪穂「……何で」
雪穂「――何で2日でこんなに良い曲作れるの!?」
亜里沙「ひゃぁっ! も、もう、いきなりそんな声出さないでよ」
雪穂「あ、ご、ごめん、つい……」
雪穂「で、でもたった2日でこんな曲が出来るだなんて、いくらなんでもびっくりするよ……」
227:
亜里沙「ふふ、まあ、亜里沙の作曲の才能が開花されたって事かもね?」
雪穂「か、開花されたってレベルじゃないよ……どうすれば2日でこんなものが……」
亜里沙「……っぷ、ぷぷ、あははっ!!」
雪穂「な、なに……?」
亜里沙「ご、ごめん、ごめんね雪穂……実はこれ、2日で作った訳じゃないの」
雪穂「……え? どういうこと?」
228:
亜里沙「……この曲はね、高校生になってスクールアイドルになった時の為に
 中学生の頃から作ってた曲なの」
雪穂「そ、そうなの!?」
亜里沙「……元々亜里沙は海未さんに憧れていたのは知ってるよね?」
雪穂「う、うん」
亜里沙「最初はそんな海未さんに影響されて作詞をしてみたんだけど……」
亜里沙「やっぱりあんまり納得出来なくて」
雪穂「……」
229:
亜里沙「でも自分でやってみたからこそ、海未さんの詞の凄さがわかったっていうか……」
雪穂「あー……それはなんとなくわかるかも。やってみないとわからないものってあるし、
 やってからその凄さがわかるっていうのもよくわかるよね」
亜里沙「自分の詞には無くて、海未さんの詞にはあるもの……」
亜里沙「漠然とした情報量の中答えを探すのはとても大変だった」
亜里沙「けどね、たった一つ……たった一つだけ既に知っていた事があったの」
雪穂「それって……?」
230:
亜里沙「……心に響くかどうか、だよ」
雪穂「……!」
亜里沙「だけど、それはもはや当たり前のように感じていて……だからこそ気付くのが遅れちゃった」
亜里沙「でもそこに気付いた後はもう簡単だったよ」
亜里沙「……心に響いていた詞が、"どうして響くのか"を考えたの」
雪穂「……」
231:
亜里沙「……詞ってね、それだけじゃ駄目なの」
亜里沙「確かに詞だけで、こんなに良い事が書けるなんてと思ったり、感心したりもするけど……」
亜里沙「それで完成ってわけじゃないの」
亜里沙「最初に言葉があって、そこから音が生まれて……その人の詞に対する想いがあって」
亜里沙「まるで色々な物が絵の具のように混ざり合って、そこで初めて完成なんだって気付いたの」
雪穂「亜里沙……」
232:
亜里沙「だから亜里沙は、自分が初めて書いた詞にまずは音をプレゼントしてあげた」
亜里沙「作曲もやった事がない亜里沙だったけど、色々と試行錯誤しながら丁寧に作っていった」
亜里沙「……するとね、ピアノから流れてくる音が、その一つ一つがまるで色を持っているかのように」
亜里沙「何の色も無かった亜里沙の詞が、いつしかたくさんの色で溢れているように見えるようになったの」
亜里沙「そうしてその詞は曲に、歌になった……」
亜里沙「……そこで初めて、納得できるようになったの」
235:
穂「そうだったんだ……」
亜里沙「……けど、納得は出来ても、まだ完成じゃない」
雪穂「え……? この曲、まだ完成していないの?」
亜里沙「だって、この曲は"スクールアイドル"の曲なんだよ?」
雪穂「……あっ!」
亜里沙「踊りの振り付けもあって……何より、
 "スクールアイドル"の亜里沙と雪穂が歌うことで初めて完成するんだよっ」
236:
雪穂「……うん、そっか。そうだよね!」
亜里沙「新入生歓迎会まで後5日……」
雪穂「後5日で……今、私達が出来る最高のパフォーマンスを皆に見せつけてやらないとだね」
亜里沙「もしかしたらお客さんがこの曲を聞いて私達の認識を改めてくれるかもだよ?」
雪穂「ふふ……そうなるといいね」
亜里沙「うんっ!」
237:
雪穂「……よっし! じゃあまずはこの詞と曲調から振り付けを考えて……
 うん、亜里沙、この曲イメージしやすいかも!」
亜里沙「ホント!?」
雪穂「やっぱり才能あるよ亜里沙! あのμ'sの妹だなんて言わせない、亜里沙自身の才能が!」
亜里沙「うん……うん!」
雪穂「よーし、後5日……頑張るぞー!」
亜里沙「おー!」
…………
……

238:
生徒会室
穂乃果「ええと、さっきまとめた資料に確か……」
穂乃果「あったあった。よし、これで……」
穂乃果「……ふぅ、ようやく仕事が一段落つきそうだー……」
海未「お疲れ様です、穂乃果」
ことり「穂乃果ちゃん、お疲れ様♪」
239:
穂乃果「ホント疲れた……こ、これで暫くはもう何もないよね!? さっそく次の仕事とかないよね!?」
海未「新入生歓迎会のリハーサル等が控えてたりはしますが……はい、今のところは大丈夫ですよ」
穂乃果「そっか……良かった、ホントに良かった……」
ことり「穂乃果ちゃん、本気で安心してる……」
穂乃果「4月に入ってからずっと忙しい毎日だったんだもん。そりゃー安心もするよー……」
海未「3月は別の意味で色々と忙しかったですけどね」
240:
穂乃果「あはは……そうだね」
ことり「……そういえば、最近部室に行ってないね」
海未「生徒会の仕事が詰まっていましたし、仕方ないとはいえ確かに行ってない気がしますね」
穂乃果「部室かぁ……久しぶりに参加したいなぁ」
ことり「……穂乃果ちゃん、ちょっと覗いてきたら?」
穂乃果「ほぇ?」
241:
海未「そうですね。私達は残った仕事を片付けときますので、部室の方に行ってきてもいいですよ」
穂乃果「ほ、ほんとに?」
ことり「今まで一生懸命頑張ってきたご褒美だよ♪」
海未「ですね」
穂乃果「わ、わかった! じゃあ私、ちょっと行ってくるね!」
ことり「いってらっしゃーい」
海未「くれぐれも花陽達にあまり迷惑をかけないように」
穂乃果「はーいっ!」
242:
海未「……全く、ことりは上手いですね」
ことり「えー? なんのこと?」
海未「ここの所忙しい毎日でしたし、たまには息抜きも必要ですよね
 ……穂乃果なんかは特に、そうですよね?」
ことり「……ふふ、海未ちゃんってすぐそうやって私の考えてる事当てちゃうんだから」
海未「伊達に今まで幼なじみやってないですよ」
ことり「うん、そうだね♪」
…………
……

244:
穂乃果「というわけで久しぶり、凛ちゃん、真姫ちゃん!
 花陽ちゃんは昨日学校に行く途中で話したから昨日ぶりだね」
真姫「何がというわけなのよ」
凛「お久しぶりだにゃ?」
花陽「生徒会の仕事は片付いたの?」
穂乃果「ある程度片付いたよっ、後は無事新入生歓迎会が成功するだけだよー」
花陽「そっか。私も頑張らないと……部活に入ってくれる新入生をいっぱい集めなきゃ……」
/>
245:
穂乃果「あ、それなら既に3人入るって言ってくれた子が前に生徒会室に来たよ」
花陽「ほ、ほんとに!?」
穂乃果「うん! 一人はμ'sの大ファンだったって子で、
 入部申請手続きがまだなのに入るって意思表示だけでも?って」
真姫「えらく張り切ってるのね……」
凛「でも良かったよー……これで部員0ってわけじゃなくなるね」
246:
花陽「それで、後の2人の人は?」
穂乃果「あぁ、それは皆も知ってるよ。 雪穂と亜里沙ちゃん!」
真姫「あの2人も入ってくれるわけね」
凛「雪穂ちゃん達も入ってくれるなんて、これから楽しくなりそうだね」
穂乃果「それに、新入生歓迎会の後に部活に参加してくれる人もいっぱいいるかもしれないしね」
花陽「な、なんだかまとめきれるか凄い不安です……」
247:
凛「そこは真姫ちゃんがいるから大丈夫にゃ」
真姫「な、何で私なのよ!?」
凛「そりゃあ……副部長だし?」
真姫「もうっ、意味分かんない!」
穂乃果「あはは、相変わらず仲良しだね、3人とも」
248:
真姫「……そうだ、穂乃果に聞きたいことがあったんだけど」
穂乃果「ほぇ? 聞きたいこと?」
真姫「雪穂ちゃん達、ライブするんでしょ? その……新入生歓迎会の後に」
穂乃果「あー……うん、そうだね」
凛「結成してわずか一週間でのライブ……正直凛たちには無理がある気がして……」
249:
花陽「私達は、あの2人を応援したい。だから成功すると信じてるけど……」
真姫「穂乃果自身、あの2人の事、どう思ってるの? 何故、講堂の使用を許可したの?」
穂乃果「…………」
穂乃果「そうだね……昨日花陽ちゃんと少し話した時にも言ったけど……」
穂乃果「私達がμ'sとしてこれまでやってきた事、覚えてる?」
250:
花陽「……うん」
真姫「忘れるわけないじゃない」
凛「凛達凄く頑張ってきたよね」
穂乃果「そうやって頑張ってきたこと……叶えてきた夢」
穂乃果「そういうのって、私達の事を見てくれた人も全部わかってるんだよ」
穂乃果「勿論、雪穂や亜里沙ちゃんもね」
251:
真姫「……つまりどういうこと?」
穂乃果「わからない? あの2人は、私達が今までに培ってきた想いや意思、その全部を受け継いでいるの」
穂乃果「かつて私達が追い掛けて掴んだ夢を、その羽根を……今度は雪穂と亜里沙ちゃんが掴む番なんだよ」
花陽「……そっか」
真姫「世代交代……って、言うにはちょっと早すぎるけど、あの2人もスクールアイドルが大好きだもんね」
凛「だから講堂の使用を許可したんだね」
穂乃果「うん、なにより私自身が一番知ってる事だったから。
 スクールアイドルが大好きだっていう気持ちは、絶対に止められない事をね」
252:
穂乃果「……だけど」
花陽「……?」
真姫「……どうかしたの?」
穂乃果「…………」
凛「……穂乃果ちゃん?」
穂乃果「……ううん、なんでもない!
 3人は雪穂と亜里沙ちゃん達の成功を祈ってあげてね。勿論ライブも観に行く事!」
253:
花陽「あ、うん……それは勿論!」
真姫「しょうがないから観に行ってあげるわよ」
凛「今からちょっと楽しみだよねっ」
穂乃果「……じゃあ私、ちょっと他の用事出来たからそろそろ抜けるね!」
花陽「もう行っちゃうの?」
穂乃果「うん、ごめんね。もう生徒会の仕事も落ち着いたし今度は海未ちゃんとことりちゃんも連れてくるね」
254:
真姫「そうね……私も2人に会いたいしよろしくね」
穂乃果「おお、素直だねえ真姫ちゃん」
真姫「べ、別にそんなことないわよ!」
穂乃果「……よし、それじゃあまたね、皆!」
凛「またね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんもまたねっ」
255:
真姫「……ほんと、台風みたいな人なんだから」
花陽「あはは……そうだね……って、ああああっ!!」
凛「にゃ!? ど、どうしたの!?」
真姫「は、花陽?」
花陽「……穂乃果ちゃんに伝えるの、忘れちゃった……」
真姫「……あー……」
凛「凛もすっかり忘れてた……」
256:
花陽「どうしよう……とても大事な事なのに……」
真姫「今度、穂乃果達3人で来た時に話したほうがいいと思うわ。その方が都合良いし」
花陽「……それはそうだけど……」
凛「……穂乃果ちゃん達、スクールアイドルを始めたことを知ったらどう思うかな……」
真姫「わからないけど……きっと、応援してくれるわよ」
凛「……ん、そうだといいね」
花陽「……うん」
…………
……

257:
穂乃果「……そう、スクールアイドルが大好きだっていう気持ちは誰にも止められない……」
穂乃果「だからこそ……あの2人はきっと、私達以上の挫折を味わうことになる」
穂乃果「あの、誰もいない講堂でのライブ……それ以上の挫折を」
穂乃果「それはライブが成功するか、しないかなんて問題にならなくて……」
穂乃果「もっと、残酷な……」
259:
穂乃果「あの2人には、その挫折を乗り越える為に必要なものを身につけないといけない」
穂乃果「……ううん、あの2人なら既に持ってる……後は気付くだけ」
穂乃果「…………」
穂乃果「こうしちゃいられない。"あの人達"にお願いするしかないよね」
穂乃果「雪穂達……わかってくれると良いんだけど……」
穂乃果「ほんと頑固な所あるからなあ……誰に似たんだか、あはは……」
261:
穂乃果「…………」
穂乃果「……よっし」
穂乃果『…………』
『……穂乃果?』
穂乃果『あ、もしもし? ごめんね、いきなり電話しちゃって』
『どうしたの?』
穂乃果『……ちょっと、お願いごとがあるの』
…………
……

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