佐天「……今、なんて?」back

佐天「……今、なんて?」


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1:
学者「ですからね。検査の結果、貴方に超能力の発現が確認できたと」
佐天「ホントですか?!マジっすか?!」
学者「落ち着いて。……ちなみに今はレベル1ですね」
佐天「レベルはそのうち上げますし大丈夫です!で、どんな能力なんですか?!」
学者「"第三者の超能力レベルを一段階格上げする能力"、……即ち、"レベルアッパー"です」
佐天「……はいぃ?」
2:
佐天「レベルアッパーって、あの巷で噂の都市伝説で……。って、アレは超能力そのものじゃなくてアイテムの名前じゃないですか」
学者「えぇ。そのレベルアッパーを、貴方はその身に内蔵している。そんなところですね。それが貴方の超能力」
佐天「は、はぁ……」
学者「例えばお友達にレベル1の超能力者はいますかな?」
佐天「はい、一人心当たりが」
学者「じゃあ、貴方がそのお友達に能力を行使したとします。すると……」
佐天「相手がレベル2になる、ってことですか……?」
学者「そうなりますね。ちなみに今の貴方のレベルでは、能力を行使できる対象は無能力者、もしくはレベル1の超能力者に限られます」
佐天「私がレベル2になれば、レベル2の誰かをレベル3にすることができる、と……。そういう寸法ですか」
学者「そうなりますね」
9:
佐天「私自身のレベルはどうやったらあがるんですか?」
学者「あくまで推測ですが、恐らくは能力の行使を重ねることによって脳が経験を積み重ね……」
佐天「レベルアップにつながる、と。なんか経験値ためてレベルアップって、ゲームのRPGみたいですねぇ」
学者「そうですね。しかしあくまで推測の域をでない論理です。何しろまだ研究途中ですので」
佐天「まぁ、気長に待ちますよ。今はひとまずレベル1になっただけで十分嬉しいんです。それじゃぁ失礼します」ガタッ
学者「おや、どこへ行こうというのですか」
佐天「え?」
学者「言ったでしょう。"まだ研究途中"だと」
佐天「……どういうことですか?」
ごめん、佐天さんはアイデアつくりやすいんだ
14:
学者「貴方の能力はこれまでに類を見ない代物でしてねぇ……。まだまだ研究が必要なんですよ」
佐天「そうなんですか?……でもごめんなさい、私これから友達と約束が」
学者「そのお友達には悪いことになりますが……人類の進歩のためです。??貴方にはその礎となってもらう」
佐天「……え」
学者「科学進歩のために、貴方の能力と……そして命は、尊い犠牲となるのですよ、佐天涙子」
佐天「??!!」
学者「ここは学園都市なのです。即ちすべての生活の根底に科学あり。科学こそが絶対の権力」
佐天「い、嫌……」
学者「貴方に拒否権があるとでも?無駄です、貴方のデータは発表すれば世界中が注目するほどのもの。拒否すれば全世界を敵にまわすのですよ」
16:
佐天「??い、嫌だッ!!」
学者「……ですから」
佐天「私はこれから、初春と遊びにいくんだ!途中で白井さんや御坂さんとも合流して、レベル1になったって自慢して、初春には羨ましがられて、白井さんと御坂さんにもすごいって言ってもらって、やっとみんなの仲間入りになって……ッ!!」
学者「……」
佐天「……ふざけんなッ!!」
ダッ
バタン
学者「……逃げたか。しかし戦闘能力もない中学生一匹、どうせ長くはかからん。??そうだな、〇〇○〇〇〇〇?」
???「……えぇ」
20:
まだ頭は混乱している。
自分は超能力者になれたようだが、同時にとんでもないものも一緒に背負ってしまったようだ。
"第三者の超能力レベルを一段階格上げする能力"、それが私の超能力。それは……この世にまた一つとない類稀な能力らしい。
故に科学者は私の能力を研究したいらしく、その研究のために命を捨てろ、とまで言ってきた。
あれは冗談なんかじゃない、……おそらくあそこで逃げなければ、私は今にでも実験動物、なぶり殺しだ。
やっと手に入れた超能力……、もはやそんなことはどうでもよくなっていた。自分の生き死にがかかっているのだ。とりあえず今は、考えなしに走ることしかできないが……、そうだ、そういえば初春との待ち合わせ場所はたしかこの辺で……。
「あ、佐天さーん」
声に脚を止めた。広場の噴水には……、初春がいた。そうだ、そういえばここが待ち合わせで……。
「時間ピッタリですね。でもそんなに走ってるってことはやっぱり遅刻しそうだったんじゃないですかぁ」
広場の大時計を見れば、時間は午後三時。そうだ、頭がぐるぐるしていてそんなことも忘れていた。
「お、おっす初春……。い、いやぁギリギリセーフだね?私でもたまには、ちゃんと時間守るっつーの!あは、あはは……」
「佐天さん?……どうかしたんですか?」
「え?!い、いや大丈夫!なんでもないよ、なんでも!」
「……?」
混乱に乗じて、口調がおかしくなっていたのだろう。空元気丸見えの笑い声を出したことにはしばらくして気がついた。
21:
「それで佐天さん、今日はどこに行くんですか?」
……しかし、飛び出してきた手前、私は追われる身ってところになっているだろう。ひょっとしたらアンチスキルあたりが既に動いているかもしれない。
だとしたら、誰かと一緒にいるのは危険だ。初春を巻き込むわけにはいかない。
「……悪い初春。今日は……もうやめにしよう」
「?何でですか?遊びに誘ったの佐天さんじゃないですかぁ」
「ごめん。……埋め合わせはきっとするから」ダッ
「さ、佐天さーん?!」
私は走り出した。行くアテなんか……たいていの場所はどうせ抑えられているだろうから……あるわけがない。
でも、どうせ捕まるにしても人に……初春に見られて捕まるのなんかはごめんだ。ただでさえ肝心なときに私は無力で、今までずっと情けない姿を晒してきた。これ以上は……きっと耐えられない。
……だから、
「……もう、どうしたんですか、佐天さん……!」
「……?」
「急にっ、走ったりしたら、びっくりするじゃないですか……っ!。……私が運動苦手なこと、忘れちゃったんですか……?」
「う、初春?!」
振り返ると、そこには息で肩を弾ませた初春がいた。
23:
「あんた……!なんでついてきて……!」
「佐天さん」
「何?!」
「……そういえば今日、超能力の検査に行ってきたんでしたよね」
「……あ」
そういえば、初春には言ってたんだっけ。できるだけ初春には、隠し事をしたくないからって……。
??隠し事。……今だってしてるじゃないか。一番の親友に、大切なことを隠して、逃げていたんじゃないか。
……なにをしているんだ、私は。
混乱していただなんて、バカみたいな言い訳盾にして、大事な友人を、裏切っていた。
「何か、あったんですか?」
「……う、初春ぅ……」グスッ
「……佐天さん」
「初春……!私、私……!」
私は、初春にすべてを打ち明けた。
26:
初春「そうだったんですか……」
佐天「うん。……そんなわけだから、今学園都市には、私を血眼で探してる人が大勢いるとおもうんだ」
初春「佐天さん」
佐天「?」
初春「私はいつでも佐天さんの味方ですから。佐天さんをその人達には渡したりしませんよ」
佐天「初春……」
初春「ひとまずジャッジメントに協力をあおぎましょう?市民の安全を守る、それがジャッジメントの勤めです」
???「そうはいきませんの」
佐天「?!」
初春「え……?そんな、まさか……」
黒子「……ジャッジメントですの」
佐天「白井さん……」
28:
初春「そうはいかない……って、どういうことですか、白井さん」
黒子「佐天涙子の身柄を……、確保せよとの命令ですの」
初春「そんな……!」
佐天「白井さん!事情は聞いていますか?!もし知らないんだったら……」
白井「存じておりますの」
初春「だったら……!」
白井「??初春!貴方とてジャッジメントなのでしょう!ならば、その腕章を通したときに覚悟はしなかったのですか!」
佐天「覚、悟……?」
黒子「市民の安全を安全を守る、それは確かにジャッジメントとして忘れてはならない信念ですわ!しかしジャッジメントは一人ではありませんの!貴方一人の裏切りは、貴方一人が責任を負えばいいというだけの話ではありませんわ!」
初春「……だからといって、目の前にいる親友を見捨てることなんてできません!佐天さんを裏切るくらいなら……、世界中みんなを敵にまわすくらいどうってことありません!
黒子「……そうですの。ならば仕方ありません。??実力行使ですのね」
30:
白井さんはテレポートで初春の目の前に降り立った。それこそつま先とつま先がぶつかるくらいに。
「……力ずくでも、佐天さんを奪わせていただきますわ。もっとも、貴方一人で私と勝負になるかどうかは疑問にもなりませんけど」
「たとえ何があったって、白井さんに佐天さんは渡しませんよ。約束しましたから」
対して初春は、今まで見たことがないくらいに凛とした顔で白井さんと向き合っている。
こんなときに……、私はまた無力だ。能力を手に入れても、大事なときに蚊帳の外じゃないか。
でも、闘うための力がないのは初春だって同じ。そんな彼女が"大能力者"レベル4のテレポーターを前にしているというのに……私は何をしているんだろう?
あんなにも自分の信念に忠実に、真っ直ぐ相手と向き合っている真剣な二人をよそに……私はただ立ち竦んでいるだけだ。
……それじゃ、ダメだろ、自分。今までと何も変わってない。
「……初春」
だから私は前に進んだ。初春と肩を並べた。
「佐天さん……」
「初春だけが無理することないよ。これは私の問題だから……私も闘う」
「虚勢をはりますわね佐天さん?貴方の能力、たとえそれを使って初春をレベルアップさせたところで戦闘力にはつながりませんのよ?つまりは一人増えたところでどうということでもないのです!」
??突如、視界から白井さんが消えた。言うまでもない、テレポートだ。
「佐天さん、何でもいいので移動しててください!動き回っている相手を拘束するのは難しいはず……きゃぁっ?!」
「初春!!」
初春を振り返れば、彼女は壁に突き飛ばされていた。突き飛ばした当人の??白井さんの??姿は既に見えない。……今度は私の番だ。
31:
「佐天さん、脚を止めちゃダメです!どこでもいいです、走って……逃げてください!」
「バカ初春!アンタ置いて逃げられる訳ないじゃない!!」
「私は大丈夫ですよ!置いてけぼりになったって何されるわけでもありませんから……!」
……そう言われればその通りだ。初春はせいぜい逃亡者の協力者止まり、特別お咎めもないだろう。
でも、だからって……、一番の親友を置いて逃げるということは……それこそ、裏切りだ。そんなことは……できるわけがない。
「うるさい初春っ!アンタは私の友達なんでしょーが!!だったら黙って最後まで私について来りゃいいの!こんなとこで離れ離れなんて許さないんだかんね!」
「なにカッコつけてるんですか!!今はそんな場合じゃなくって??、って佐天さん、後ろ……!」
「え」
??ここで私の意識は一度途切れる。白井さんの一撃を食らったのだ。
33:
初春「そんな……!佐天さん!!」
黒子「……これでチェック・メイトですの。やはり呆気ないものでしたわね」
初春「まだです!私はまだ闘います!佐天さんを取り戻すまでは、何度だって??」
黒子「??初春ッ!!」
初春「!」ビクッ
黒子「……先輩として、最後の忠告ですの。ジャッジメントに戻ってらっしゃいな。今ならまだ弁解の余地はありますわ」
34:
初春「……」ムクッ
黒子「立ち上がった、ということは了承ととって良いんですのね?人間諦めが肝心ですの、さぁ、私の手をとって??」
??バシン
初春「……イヤですよ、親友を裏切るようなことは……できません」
黒子「そうですの……」
フッ
初春(?!またテレポート……)
ガッ
初春「さて……ん、さ……ん……」ガクッ
黒子「……まったく、手間のかかる子達ですのね」
35:
「ん……」
少し頭がくらくらする。
……そういえばそうだ、私は白井さんに捕まったんだっけ。
ということは、ここはもう研究所かなにかで……、
「あ、起きましたねー佐天さん」
今の声も、どうせ研究員の声だろう。今でこそ穏やかな声色だが、すぐにそんなのは消えて、私は色んな実験に盥回しにされるんだ……。
……でも、今みたいな優しい声は、せめてあと一回くらいは聞きたいな。どうせもう一生聞き納め、ってことになるんだろうし。
「佐天さーん。大丈夫ですかー?」
うんそうそう、こういう優しい声。柔らかくてあったかい、まるで初春みたいな??、
「って、初春?!」ガバッ
「そうですよー佐天さん。どうしたんですか、寝坊すけさんですかー?」
「は……ははは……、初春だ……初春がいる……っ!」
「はい。ずっといましたよ、私は」
「う……初春ぅ?……ぇぐぇぐ」
「あらあら、甘えん坊さんですねぇ」
気がつけば私は初春に抱きついていた。
頭を撫でてくれる手が、なんて柔らかいんだろう。顔をうずめたお腹は、なんて暖かいんだろう。
起きた時の絶望から一転、そこに初春がいるというだけで、私はいっぱいの安心に包まれたのだ。
37:
黒子「そろそろいいですのー?」
佐天「……ぎょっ?!白井さんっ?!」
黒子「なんですの、いちゃいけませんの?」
初春「そっか、佐天さんにはそこから話さなきゃいけませんね」
佐天「……???」
黒子「貴方を気絶させた後ですの」
初春「わたしが白井さんをビンタしたんですよぅ」
佐天「アンタが白井さんにっ?!……よぅやるなぁ初春」
黒子「それで目が覚めたんですの。普段あれだけ気弱な初春がここまでやっているのだから、流石に折れないわけにはまいりませんわ」
佐天「白井さん……」
42:
黒子「つまりはそういうことですの。これからは私も協力いたしましてよ」
佐天「でも白井さん、ジャッジメントは……」
黒子「天秤にかける、なんて考え方はあまりよろしいとは思いませんけど……。顔も知らない上の人間と、貴方がた親友二人のどちらが大切かと問われれば、答えは決まっていますわ。さっきまではすこしおかしな背伸びをしていたようですの。先程のここにお詫びいたしますわ」
佐天「ありがとう、白井さん!!」
初春「……ですけど、これからどうしましょう?」
佐天「……というか、ここってどこなんですか」
黒子「撤去の決まっている廃ビルですの。応急処置ですけど、とりあえずは隠れ場所、ということで」
次はもしもしから書きますー
43:
黒子「しかし、いつまでもここにいるわけにも行きませんわね」
初春「っていうか根本的な解決策を見つけないことには、一生逃亡生活ですよ」
佐天「私は初春が一緒ならそれでもいいけどねっ♪」
初春「さ、佐天さん……///」
黒子「こほん」
佐天「えへへ……///」
黒子「まったく……。ちちくりあうなら二人だけのときにやってほしいものですわ」
初春「白井さんだって御坂さんにいっつもべったりじゃないですかぁ」
黒子「そ!それは!!」
44:
黒子「とにかくッ!!何かしら策を練らないことには、またすぐに追っ手が来て捕まってしまいますわよっ!!」ダンッ
初春「そうですねぇ……。ひとまず学園都市から脱出しましょうか?外はここより少しくらい警戒が甘いと思いますし」
佐天「……でも外に出るのも一苦労なんじゃない?電車やらバスやらも警備入ってそうだし」
黒子「??!!……手がありますの」
佐天「え?」
黒子「私のテレポートを使うんですのよ」
46:
初春「でも白井さん、一度にテレポートできる距離にも限界があるんじゃないですか?」
黒子「えぇ。今の私では、アニメイト名古屋店からメロンブックス名古屋店くらいが一度に跳べる限界ですの」
佐天「なにその例え……」
黒子「……しかし、何かお忘れではございませんこと?」
佐天「……あ」
黒子「そうですのよ佐天さん!貴方のお力、今こそこの黒子にお貸しくださいまし!!」
初春「えぇ?っ?!」
佐天「……別に、いいですよ」
53:
初春「そういえば白井さんは、能力のことも知ってるんですね」
黒子「えぇ。今の佐天さんでは私に力を使えないことも存じてますの」
佐天「そういえばそうだ、今私レベル1だから、白井さんには力は使えない……」
初春「じゃ、じゃあ佐天さん……、まずは佐天さんのレベルをあげるために……、私に……、して、くれますか……?///」
佐天「」ズッギューン
黒子「……」ゴッゴッゴッ(←壁に頭ぶつけまくってる)
佐天「まっかせとけ初春ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
黒子「……」ゴッゴッゴッ
57:
佐天「じ、じゃあ行くよ、初春……」ドキドキ
初春「は、はい……!」ドキドキ
黒子「……」ゴッゴッゴッ
初春「あの、私初めてなので……、優しくして、くださいね……?」
プッツン
佐天「ああぁぁもぉっ!!初春ぅ?っっ!!」ガバッ
ドサッ
初春「さ、佐天さん?!何を……!」
佐天「初春、……キスしちゃ、ダメかな」
初春「」ボンッ
黒子「……」ゴッゴッゴッ
61:
佐天「殴ることないじゃないですか」ジンジン
初春「そうですよ、それに私は被害者であって」ジンジン
黒子「お黙りなさいですの!着火したのは初春でしょうが!まったく、最初の真面目くさい雰囲気はどこにいったんですの?!」
佐天「……とりあえず、初春のレベルはあげましたよ」
初春「はい。何やら今ならなんでも出来る気がします」
佐天「そして私も、もうちょい上のレベルの人相手でも能力使えるような気がしてきました」
黒子「まったく……。ご都合主義ですのね」
65:
初春「じゃあ試しに白井さんに力使ってみては?」
佐天「そだねぇ、……てことで白井さん、ちょっと失礼します」
パアアアアア
黒子「うぉォンですの」
初春「……どうですか、白井さん?」
黒子「黒子はまるで人間火力発電所ですの」ギンギン
初春「火力……?」
佐天「細かいこと気にしちゃいかんよ初春ー」
71:
黒子「今なら、アニメイト名古屋店からとらのあな名古屋店くらいまでは軽くひとっ跳びできそうですの」ギンギン
佐天「そ、それは頼もしい限りで……」
初春「じゃあどうします?早テレポートしましょうか」
佐天「……これで学園都市ともお別れかぁ」
初春「せめて、大事な人にはお別れの挨拶くらいしておきたいですね」
黒子「まったく初春ときたら。それでは未練が残ってしまいますわよ。去り際は呆気ないくらいでいいんですの」
佐天「でも白井さんは、最後に御坂さんと会っておきたくはないんですか?」
黒子「御姉様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッー!!」ガタン
初春「ひょっとして……、忘れてました?」
佐天「……言ってあげるな、初春」
74:
黒子「嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ御姉様と離れ離れになるのは嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」ドタンバタン
佐天「……どーしよ」
初春「脱出は難しそうですね……」
???「お困りみたいねぇ」
佐天「!!」
初春「この声は……!」
黒子「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ御姉様……」
御坂「参・上!っと」
77:
佐天「御坂さん!」
初春「な、なんでここに……」
黒子「御姉様ァァァァァァァァァァァ」ダダダ
御坂「えい」パチン
黒子「ああん」ドサッ
御坂「黒子は拗ねるとよくここに来るのよ。今日も帰りが遅いから心配して見に来たんだけど……、あんたたち何やってんの?」
黒子「かくかくしかじかですの」
御坂「えぇっ?!何それホントッ?!」
78:
御坂「どうりで街にアンチスキルが多いはずだわ……。まさか佐天さんを追っていたなんて」
初春「で、今どういう案がいいかなって話してまして」
佐天「私の能力で白井さんをレベルアップさせたんで、いっそ学園都市の外に出ちゃおうかな、って」
御坂「なにそれ?!私だけおいてけぼりじゃん!」
黒子「そうですの!御姉様なしでそんなことはさせませんの!」
佐天(現金なひと……)
81:
初春「じ、じゃあ御坂さんもついてきてくれるんですか?」
御坂「当たり前じゃないの。大切な友達のためだし、何より私だけのけ者ってのは我慢ならないわ」
佐天「御坂さん……、ありがとうございます!!」
御坂「いいっていいって。荒事くらいでしか力になれないけど、一緒に頑張りましょう」
佐天「??っっ!!なんか心強いなぁ、御坂さんがいるとっ!」
初春「……佐天さん」
佐天「あれ?なに初春ぅ、もしかして妬いてんの?かっわいいねぇ?こいつこいつぅ」ダキッ
初春「ひゃあ……/// 」
御坂「……???」
99:
佐天「……」ジンジン
初春「……」ジンジン
御坂「……大丈夫?」
黒子「意中の相手と、イチャイチャしたくてもできない人間がこの世にはたくさんいるといいますのに。まったく不謹慎な二人ですわ」
御坂「誰のことよそれ?」キョトン
黒子「……このとおりですの」ゴッゴッゴッ
101:
黒子「で、御姉様も揃ったことですし。どうしますの?早テレポートなさいますか?」
佐天「そうですね、それじゃぁ……」
初春「ちょっと待ってください」
佐天「?」
初春「やっぱり、できるだけ学園都市と外との境界ギリギリまで行ってからテレポートしたほうがいいと思うんですよ。その方が後々逃げやすいです」
御坂「でもそれじゃ、逆にテレポートするまでが危険じゃない?あんまり外壁に近付きすぎてもまずいわよ」
初春「そこは大丈夫です。レベル2になった私の演算能力があれば」
佐天「よっ、初春!世界一!!世界一かわいい!!」
初春「さ、佐天さん……///」
????略????
106:
黒子「しかし初春、媒体はありますの?いくらレベル2とはいえ丸腰ではその能力も満足に使えませんでしょうに」
初春「あ、パソコンならカバンに」ガサゴソ
佐天「よっ初春!!世界いch
????略????
佐天「段々頭が固くなってきた気がするよ……」ジンジン
初春「そうですねぇ。……ハイ大丈夫です、現時刻でこの廃ビルの回りに怪しい人たちはいません」ジンジン
御坂「凄いわねぇ、どうやって調べたの?」
初春「衛星をジャックして、リアルタイムで学園都市の航空画像を受信してるんですよ」
佐天「よっ初春!!よくわかんないけどせk
109:
御坂「じゃひとまずここから出ましょうか」
黒子「はいですの。初春、周辺の警戒は任せましたわよ」
初春「はいは?い」
佐天「よっ初はr」
????略????
黒子「懲りませんわね。何回目ですの?」
佐天「ゲンコツ程度じゃ私の愛は止められませんよ白井さんっ!!」ジンジン
初春「さ、佐天さん……///愛だなんてそんな……///」
黒子「そろそろこっちの拳が限界ですの」
御坂「なにやってんのーあんたたち。ホラとっとと出るわよ……、って」
???「やぁ、待ちくたびれましたよ」
初&佐&黒「!!」
111:
佐天「あ、あなたは……!」
学者「言ったでしょう、貴方に拒否権はないと」
初春「佐天さん、この人が……」
佐天「うん、そう。私の超能力を発見した人」
御坂「話は全部聞かせてもらってるわよ!!」
黒子「あなたは人権という言葉を知りませんの?!」
学者「知っていますとも!!この世で最も嫌いな言葉です!!」
佐天(こんなのどっかの漫画でみたな……、あ、アレか、ブロッケンブラッド……)
112:
佐天さんなんで知ってんだよww
114:
学者「ともあれ四人集まったところで所詮中学生は中学生……、おや、貴方もいましたか、ジャッジメント、白井・黒子」
初&佐&御「……え?」
黒子「えぇ。貴方がたに与するのはやめにしますわ。科学の進歩のために友人の犠牲だなんてちゃんちゃらおかしいんですもの」
佐天「白井さん……」
黒子「再びお詫び申し上げますわ佐天さん。私、貴方とそこの男が検査の結果について会話していたときに、隠れて相席 させてもらっていましたの」
学者「中学生という年頃ならば、あの場で逃げ出すということも十分考えられましたから。……しかし先手を打ったつもりがこれはいけない。寝返られてしまいました」
黒子「ご生憎様でしたわね」
118:
学者「しかし、……佐天涙子、貴方の能力は本当に貴重だ」
佐天「はぁ……」
学者「貴方、私の元から逃げ出してから今までに、その能力を使ったことは?」
佐天「二回ですけど……。レベル1の友人に一度、その後レベル4の友人に一度……」
学者「ふむ。……おかしいとは思わなかったのですか?何故たった一度の行使で、レベル4の人間をレベルアップさせられたのか……」
初春「……!ま、まさか!」
学者「流石にそこまで万能ではありませんよ、レベルアッパーというものも」
初春「佐天さん、危険です!!逃げましょう」
学者「検査中……、貴方の意識の届かない場所で、科学的に、強制的に、その力を行使させられていたとするならば……?そう考えなかったのは失敗でしたねぇ」
ゴォッ
119:
????廃ビル内????
御坂「な、何があったの?」
初春「あの学者さん、佐天さんの意識がないうちに科学で無理矢理、佐天さんの能力を自分に使っていたんですよ。つまり佐天さんは最初からレベル1以上だったってことですね」
黒子「波動の規模から推測して、あれはレベル5に匹敵するサイコキノですわね……。初撃はテレポートしてなんとか交わせましたが、しかし防戦一方ではまずいですわ」
佐天「待ってるだけじゃビル壊されておしまい、か……」
御坂「じゃあこっちからも動かないと!守ってるだけじゃやられちゃうんでしょう?」
黒子「しかし御姉様!あの力相手では御姉様と私でも相当苦戦されることかと……!」
佐天「じゃあ私が御坂さんのレベルを??」
初春「……ダメですよ、佐天さんはまだレベル4のはずです。御坂に力は使えませんよ……」
佐天「くっ……!」
121:
佐天「まっずいなぁ、ここにいる人間でレベルアップさせてない人はいないし……」
初春「佐天さん、誰かのレベルをあげる以外で、自分のレベルをあげる方法は無いんですか?」
佐天「うーん、あの学者はまだ研究段階で分かんないことも多いって言ってたし……」
黒子「ということは、他にも何か方法があると考えてよろしいんですの?」
御坂「そう考える他なさそうね……」
佐天「う?ん、レベルをあげる方法かぁ……」
初春「さ、佐天さん、頑張って!!」
124:
御坂「ホラなんか、テンションあがることとかない?」
黒子「それでレベルがあがるのは御姉様だけですわよ。カエルのぬいぐるみ買ってもらった嬉しさからレベルアップだなんて」
御坂「く、黒子!!」
佐天「テンションあがることかぁ……。といったらヤッパリ」チラ
初春「……///」
佐天「ねぇ初春、あたし今日はやりわすれたことがあるんだったよ」
初春「……え?」
131:
御坂「……?」
黒子「……」ピーン
ヒュバッ
黒子(……これでよし)
佐天「んじゃいくよ初春っ!!そぉれッ!!」
ブワッ
初春「きゃあぁっ!!」
御坂「あれ、黒子あんた、その手に持ってるの……」
佐天「さぁ今日は何色だーっ?!……、ってェ?!」
御坂「……あんたねぇ」
佐天「」ブーッ
初春「わ!!どうしたんですか、なんで鼻血出してるんですか佐天さんっ?!」
黒子「計画どおりですの」
133:
????廃ビル内・佐天らの隠れ場所とは別のフロア????
学者「……貴方一人ですか。確かレベル5の……」
御坂「御坂美琴よ。覚えときなさい」
学者「あぁそうだった。超電磁砲……。しかし貴方、レベル5ということは、私のように科学の力を借りでもしなければ、佐天涙子の能力は使えないでしょう?」
御坂「だからアンタと私は互角だ、って、そう言いたいの?」
学者「まぁそうなりますねぇ。私とて負ける気ではおりませんが、しかし超電磁砲を相手にするのは骨が折れそうだ」
御坂「??甘いわね」
学者「何?」
御坂「??喰らいなさい、オーバーレベル5の力」ビリッ
135:
????廃ビルの外????
ドゴォォォォォォォォォ
佐天「でっかい爆発……」
黒子「御姉様、やりましたわね」
初春「……ぇぐっ……えぐっ……」グスグス
黒子「初春ー、さっきから悪かったと言っているではありませんの。いつまでぐずっているんですのー」
初春「だ、だって、……佐天さんは普通にスカートめくっただけなのに……、白井さんが私のパンツをテレポートで……テレポートで……うわぁぁん……」グスグス
佐天「初春……」
ズルズル
黒子「!御姉様!」
御坂「いっちょうあがりよ」ズルズル(←学者引きずってる)
136:
御坂「佐天さん、ありがとうね。久しぶりにすごいの撃てちゃった」
佐天「いえ、そんな。こちらこそありがとうございました」
黒子「一件落着、ですのね」
御坂「なに言ってんのよ、まだ佐天さんの能力は……」
佐天「あのー、それなんすけど……」
御&黒「?」
佐天「なんていうか、超能力、なくなっちゃいました……。生で初春のアソコみてしばらくしたら、こう感覚的に“なくなった”ってのがわかって……」
初&御&黒「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」
学者「なん……だと……」ドサッ
140:
佐天「いやー、燃え尽きたというか萌え尽きたというか……。その証拠に、皆さんのレベルももう元通りのハズですよ」
黒子「あー確かに……。今はもう、アニメイト名古屋店からとらのあな名古屋店は無理そうですわ」
御坂「何その例え……」
佐天「いやぁでもいいモン見れましたし、私もぉ死んでも悔いはないっ!!みたいな」
初春「よくありませんっ!!」
佐天「……初、春……?」
初春「死ぬなら……、せ、責任をとってからにしてくださいっ!私佐天さんに見られたおかげで、もうお嫁にいけなくなっちゃったんですよっ?!」
佐天「初春……」
初春「ですから佐天さんが私をお嫁さんにもらってくださいっっ!!じゃないと許しませんよっっ!!」
佐天「初春……。……う?い?は?るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!」
ダキッ

142:
原作とか未読だし禁書のアニメだって途中でブッチしちゃったから、知識浅くて拙い話になっちゃいましたが……最後まで読んでくれた人、本当にありがとうございます。
ホントはもっとシリアスな話にしたかった…
ジャッジメントとしての使命と友情との狭間に揺れる黒子とか、ラストバトルのビリビリとかもっと情感あふれたかんじに書いてウホすげぇみたいにしたかったんだけど…
気がついたら初春かわいいよ日記になりかけてた
次に規制解除されたとき、まだレールガン熱が残ってるようなら、今度は初春と佐天さんの甘甘百合ものでも書こうかと思います
それではまた
141:
すごいオチだなw
お疲れ様
14

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