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レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」
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1:
マサラタウン
レッド「俺の朝は一服の煙管から始まる…」プクプクッ
レッド「今日から俺はオーキドのジジィから新しいポケモンを受け取り旅に出る…」
レッド「ふっ。今日は快晴、絶好の旅日和じゃねーか」
母「レッドー!朝ご飯のオムレツが出来たわよー」
レッド「はーいっ、ママーン!」
レッド「俺はの名はレッド。十歳だ」
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・【R-18】兄「女装してたら弟に告白された」【胸糞注意】
・男「俺のち○こはこの世で最も強い」
・ヴォルデモート「ポッターを倒して俺様が勝った」
・魔法使い「勇者さんは、私の命の恩人ですから」勇者「いいえ」
・【閲覧注意】貞子「俺!!お前の事好きだぜ!!ビデオ見てくれたから!!」
2:
オーキド研究所
レッド「邪魔をするぞ」
オーキド「おお、来たか、レッド。ほれ、グリーンは既に来ておるぞ」
グリーン「ヘイッ、レッッドゥ!お前もグランパからポケモン集りにきたのかっYO!」ウネウネッ
レッド「相変わらず朝から煩いヤローだ」
オーキド「二人とも揃った事じゃし、早新しいポケモンを渡すとするかのぅ」
オーキド「さて、ここに三つのモンスターボールがあるじゃろう?それから一つ好きな物を選んで良いぞ」
グリーン「俺は初めから決めてるぜっ!コイツだっ!」ポンッ
ゼニガメ「ゼニガー!」
オーキド「グリーンはかめのこポケモンのゼニガメじゃな。しかし何故じゃ?」
グリーン「名前からして金が儲かりそうじゃねーかYO!」
レッド「ならば俺はコイツだ」ポンッ
ヒトカゲ「カゲー!」
オーキド「レッドはとかげポケモンのヒトカゲじゃな。しかし何故じゃ?」
レッド「ライターがいらねぇ」
3:
オーキド「う、うむ。もしよかったら名前をつけていいんじゃぞ?」
グリーン「じゃあゼニガメ!お前はマネーだ!」
マネー「ゼ…ゼニ?」
レッド「ヒトカゲ、お前の名前はこれからライターだ」
ヒトカゲ「カ…カゲカァ…」
オーキド「お前達はポケモンを何じゃと思ってるんじゃ」
4:
グリーン「ヘイッ、グランパ!その残りのモンスターボールはどうするんだ?俺におくれよ」
オーキド「やらん。残りのポケモン、フシギダネは当初はブルーちゃんにあげるつもりじゃったんだが…」
レッド「奴はしょうがねぇだろ。もう奴は居ないんだからな」
グリーン「ロリ巨乳は随分遠くに行っちまったZE…」
オーキド「では話を戻して、お前達にコレをやる。ポケモン図鑑と空のモンスターボールじゃ」
オーキド「お前達にはワシの代わりにこのポケモン図鑑151匹の埋めてもらう旅に出てもらう」
レッド「俺等の夢のついでにな」
オーキド「はて?お前達の夢とはなんじゃったかの?」
グリーン「俺はナンバーワンのリッチなチャンピオンになって世界中の女の子とニャンニャンするんだYO!」
レッド「俺はハードボイルドなチャンピオンだ…」
オーキド「下らん夢じゃのう」
5:
グリーン「ヘイッ、レッドゥ!折角だしさっき貰ったポケモンで勝負と行こうZE!」
レッド「新しいおもちゃを貰ったガキか、お前は。まぁ良い。一体一で行こうや」
グリーン「よっしゃ!行くぜ、マネー!」
マネー「ゼニガメガー!」
レッド「ライター」
ライター「カゲカー!」
オーキド「ではワシが審判を務めよう」
グリーン「いけぇ!マネー!たいあたり!」
マネー「ガメガー!」ダッ
レッド「……ライター、天井の電球にひっかく」
ライター「カゲッ!カゲッ!」ザシュザシュッ
バリーンッ!
マネー「ガメガァッ!」グサッグサッ
グリーン「電球のガラスの破片がマネーに!」
6:
レッド「ライター!彼奴が怯んだ所に、そこの本棚を全部押し倒せ!」
ライター「カゲッ!」ドンッ
ドサドサドサッ!
マネー「ゼニガァ!」グキッ
グリーン「マネー!」
オーキド「ゼニガメのマネー、本棚の下敷きになって気絶、戦闘不能じゃ。勝負あり!」
グリーン「OhNO…」
レッド「おい」ポンッ
グリーン「レッドゥ…」ウルウルッ
レッド「金出せや」ニコッ
オーキド「流石に可哀想じゃからワシが代わりに払おう」チャリーンッ
レッド「50円か…しけた金だな」
7:
グリーン「うわぁぁぁぁんっ!姉ちゃんにはお前にはタウンマップをやるなって行ってやるー!バイビー!」ダッ
レッド「ふんっ。ハードボイルドに地図なんていらねぇよ。全て風任せさ」
オーキド「ワシも研究所が…。いや、いつもの事か」
レッド「さて、俺達も先を急ぐとしようか」スタスタッ
ライター「カゲッ」トコトコッ
8:
ナナミ「あ、レッドくん?」
レッド「ナナミさん」
ナナミ「さっきグリーンが泣きながらレッドゥがイジメたーって言ってきたけど何かあったの?」
レッド「いつものことですよ」
ナナミ「ふふっ、それもそうね」クスクスッ
ナナミ「レッドくんも今から旅に出るの?」
レッド「ええ」
ナナミ「淋しくなるわね…ブルーちゃんが最初に居なくなって、次にあなた達が居なくなるなんて…」
レッド「………」
ナナミ「グリーンはキミにタウンマップを渡すなって言ってたけど、アゲルね?」
レッド「いや、俺に地図なんて…」
ナナミ「私の部屋においで…?」
レッド「………分かりました」
9:
チュンチュンッ…
ナナミ「んん…っ」スヤスヤ
レッド「………」フゥー
レッド「………さらばだ、マサラタウン…」
10:
レッド
手持ち 二匹
ヒトカゲ NN ライター
Lv5
ひっかく なきごえ
???? NN ???
Lv??
???
11:
戦い方もハードボイルドにせえや
12:
ダーティ過ぎるラフファイト
13:
ルール無用の残虐ファイト
14:
トキワシティ
レッド「ここがトキワシティ…少なくともマサラよりは都会だな」スタスタッ
ライター「カゲカァ」トコトコッ
レッド「ライター、火」
ライター「カゲェ!」ボォ
レッド「………ふぅ」」プクプクッ
レッド「ポケモンリーグに出るにはジムバッヂが要るはずだ」
町人「ジムならこの町にもあるよ」
レッド「そうか。行くぞ、ライター」
ライター「カゲッ」
15:
トキワジム
『ヨウコソ、トキワジムヘ』
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」
『バッジハ、ナンコオモチデスカ?』
レッド「ジムバッジ?そんな物、一つも持っていない。だから来た」
『カエレ』
レッド「あ゛?」ムカッ
『トキワジムノジムリーダー、ツヨイモノトシカタタカワナイ、サイキョウノジムリーダー』
『ヨワキモノハサレ』
レッド「ふんっ。自分で最強を自負するか。この引きこもりめ」
『カ・エ・レ!カ・エ・レ!』チャキッ
ドォンッ!
レッド「ちっ。今日の所は引き下がる」ツー…
レッド「次来るときまで、精々引きこもっていな!」
16:
レッド「クソ、やけに腹が立つセキリティだったな。発砲してきやがった」
ライター「カゲカァ…」ソワソワ
レッド「ふっ。心配でもしてくれてるのか?だが大丈夫だ。タダのかすり傷だ」ポンッ
レッド「仕方ねぇから他の町のジムを回るか…」
レッド「………」
レッド「風は西方に吹いている…。西に行くか…」
17:
22番道路
レッド「ライター、ひのこ!」
ライター「カゲッ」ボォォ!
ニドラン♂「ニドッ!」サッ
レッド「ちっ、中々すばしっこいな!」
ニドラン♂「ニドォ!」ザシュッ!
ライター「カゲェ!」ブシャー
18:
レッド「ライター!クソッ、えんまく!」
ライター「カゲェ…」プシュゥゥ
ニドラン♂「ニ、ニド!?」
レッド「ひのこ!」
ライター「カゲェ!」ボォォ!
ニドラン♂「ニドォ!」
レッド「捕獲する!」ポーイッ
ニドラン♂「ニドォ!?」バシュッ
カチッ
レッド「捕獲、完了」
19:
レッド「………ニドラン♂、と言うのか…。♂…ならばマスキオだな」
マスキオ「ニ…ドォ…?」
レッド「ライター、大丈夫か?」
ライター「カゲカァ…」ダラァ
レッド「左目が抉れちまったな…」
20:
23番道路
係員1「ジムバッジを8つ持たらず者は何人たりとも」
係員2「ここを通す訳にはいかない」ドンッ
レッド「ここもジムバッジが無ければ通れないのか…」
レッド「ここはトキワを北に進む方が良かったか…」スタスタッ
グリーン「ヘイッ、レッドゥ!お前も係員に通せんぼを喰らったのかYO!?」
レッド「煩いのが出てきたな…」
グリーン「ハッハー!タウンマップがなきゃ、行く先も分からないのかYO!?」ウネウネッ
レッド「さっき、お前も通せんぼ喰らったって言っただろう」
グリーン「折角だ、レッドゥ!また勝負しよーZE!今度は二対二だ!」
レッド「ふんっ。丁度何回も通せんぼを喰らってイライラしていたところだ。相手になってやるよ」
グリーン「イヨッシャァ!俺の一番手はコイツだ!カモンッ!ケンタッキー!」
ケンタッキー「ぽっぽー」バサバサッ
21:
レッド「ハッ!そんなトリィ、唐揚げじゃなく焼き鳥にしてやるっ!ライター!」
ライター「カ、カゲェ!」ゼーゼー
グリーン「ヘッ!もう手負いじゃねーかっ!てかすっげー血ィ出てるけど大丈夫かそいつ!?」
レッド「ライター!尻尾の炎で炙って傷を塞げッ!」
ライター「カァ…」ジ…ジジィ…
グリーン「回復?している間に攻めるZE!ケンタッキー、たいあたり!」
ケンタッキー「ぽっぽー!」ゴォー
レッド「尻尾の炎をあの唐揚げに向けろ!」
ライター「カッ!」ブンッ
ケンタッキー「ぽぽっ!?」キキィー
レッド「彼奴が炎で怯んだ所にひっかく!」
ライター「カゲッ!」ザシュッ
ケンタッキー「ぽぽぉー!」
グリーン「ちっ、」色々と卑怯な!」
22:
レッド「さらにひのこで畳み掛けろ!」
ライター「カゲェ!」ボォォ!
グリーン「ケンタッキー!かぜおこしで防げ!」
ケンタッキー「ぽぽぽぽー!」バッサバッサ
びゅおぉぉお!
レッド「ふんっ、やるようにはなったようだな。一旦退却だライター」
ライター「カゲ?」シュボンッ
レッド「マスキオ、特攻!」ポーイッ
マスキオ「ニドォ!」ポンッ
グリーン「それがレッドゥの新しいポケモンか!ケンタッキー、でんこうせっか!」
ケンタッキー「ポポー!」ゴォォォォ!
レッド「マスキオ、回天しながら受け止めろ!」
マスキオ「ニ!?ニドォ!」グルグルグルッ
ケンタッキー「ぽぽっ!?」ガガッ
グリーン「まさかっ!?回天して衝撃を外に受け流したのか!?」
23:
レッド「それだけじゃねぇ」
グリーン「何っ!?」
ケンタッキー「ポポォォ!」ドクッドクッ
グリーン「ケンタッキーが毒状態に…!?」
レッド「俺のニドラン♂、マスキオの特性どくのトゲだ。触れた相手を毒状態にすることが出来る」
グリーン「あの回天にはダメージの軽減の他に、トゲに触れさせる回数を増やす役目もあったのか!?」
レッド「さぁって、食中毒になる唐揚げは処分するぜ!マスキオ!岩盤ににどげり!」
マスキオ「ニド!ドォ!」ゲシッゲシッ!
ゴゴゴゴゴ…
グリーン「こ、これは…!」
ゴロゴロゴロォ!
ケンタッキー「ぽ、ぽぽ…!」
ぐしゃあぁぁ!
グリーン「ケンタッキィィィイ!!!」
ケンタッキー「ぽ…ぽぽ〜」キュー
24:
グリーン「シット!まさか同じ手に二度やられるなんて…!」
レッド「ここが屋外だと油断したなァ、緑ィ?」
グリーン「シャラップ!俺にはまだコイツがいる!カモンッ!マネー!」ポーイッ
マネー「ゼニガメガァー!」ポンッ
レッド「一旦退却だ、マスキオ。再出陣だ、ライター!」ポーイッ
ライター「カゲェー!」ポンッ
グリーン「手負いなうえに相性の悪いヒトカゲを出すなんて…バカだろ!みずでっぽう!」
マネー「ガニュー!」ジョロロロロッ
レッド「その相性を物ともしない戦術を考え出してやるのが、俺達、トレーナーの役目ってもんだろうが…。えんまく!」
ライター「カゲェ…」プシュゥゥ
マネー「ガメガッ!?」
グリーン「姑息な技を!」
レッド「煙にまぎれてひっかく!」
ライター「カゲッ!」ザシュッ
マネー「ガメェッ!」
25:
グリーン「今だっ!攻撃が来た方向にみずでっぽう!」
マネー「ゼニ、ガニュゥゥゥ!」ジョロロロロッ
ライター「カゲェ!」
グリーン「しゃぁっ!手ごたえアリ!」
レッド「否ァ!」
ライター「カァゲェッ!」ザシュッ
マネー「ガ…!?ガメェェエ!」
グリーン「マネー!何で背後から!?確かに手ごたえが…」
レッド「よぉく見てみな。お前のゼニガメが命中させたのはマスキオが落とした落石だ」
グリーン「な…!?」
レッド「煙幕で気付かなかっただろうが、そこら辺にはにどげりで落とした落石が大量に散らばっている」
レッド「ライターは攻撃後、直ぐに岩陰に隠れて、ゼニガメの背後の岩陰に移動し、隙をついて奇襲をかけた。これが真相よ」
グリーン「あの落石攻撃はこのフィールドを作り出すための布石…」
レッド「そして、ゼニガメは戦闘不能。勝負アリだな」ニヤッ
26:
グリーン「シット!」ドンッ
レッド「ポケモンバトルってモンは相性やレベルだけで決まるもんじゃねぇ。トレーナーの判断力、冷静さ、全てを試されてんだよ」
グリーン「………ぐっ」
レッド「まあ、俺等の旅は始まったばかりだ。これからの旅の中でそれらを培えればエエってもんだ」
グリーン「う…うるさいっ!言われずとも分かってんだよ!覚えてろ!バイビー!」ダッ
レッド「何時でも勝負は受けてやるぞー」
レッド「さぁて、コイツ等も回復させてやるか」
パチパチパチッ
レッド「ん?」
?「先程のバトル、見せてもらったわ。実に見事な戦略タクティクスね」パチパチッ
レッド「お姉さん、アンタは?」
シロナ「私はシロナ。考古学者よ。ヨロシクね」ニコッ
28:
レッド「その年で考古学者たぁ、優秀なんだな」
シロナ「そうなの。私、優秀なのよ」フフンッ
レッド「さいですかい」フゥゥ
シロナ「………」ジィィ
レッド「ん、何ですかい?」
シロナ「キミ、良い眼をしてるわね。真っ直ぐで何事にも動じない強靭な精神と、未成年のくせに煙管を吹かしている生意気な反骨の魂を感じるわ」
レッド「褒めてるのか貶しているのか、どっちなんですかい」
シロナ「ふふっ。ごめんなさい」
29:
シロナ「もしかして、キミが持っているのってポケモン図鑑?」
レッド「ああ、そうですよ」
シロナ「じゃあキミがオーキド博士に認められたトレーナーって事ね」
レッド「そんでもって、さっきの奴がそのオーキドのジジィの孫ですよ」
シロナ「ふーん…。じゃあキミ達の目的は図鑑の完成なのかな?」
レッド「そんなの俺等の夢のついでですよ」
シロナ「へぇ。じゃあキミの夢って?」
レッド「ハードボイルドなポケモンチャンピオン」
シロナ「っ!……ふふっ」クスクスッ
レッド「ん?何ですかい?」
シロナ「そっかぁ…ただのチャンピオンじゃなくてハードボイルドなチャンピオン……。だから煙管吹かしてるのね…」クスクスッ
レッド「何か可笑しいですかい?」イラッ
30:
シロナ「ごめんなさい。ただ、面白い子だなぁって」
レッド「ふぅん…」
シロナ「でもチャンピオンになるにしてもハードボイルドになるにしても、もっと世界を知らなきゃね」
レッド「まるで自分が世界を知っているみたいな発言ですね」
シロナ「ええ、知ってるわ。と言うか、あなたにとって世界其の者、かな?」
レッド「へぇ…じゃあ知りたいですね、その世界とやらを…!」チャキッ
シロナ「体感してみる?」チャキッ
レッド「上等!」ポーイッ
31:
――――
――
レッド「ハァ…ハァ…ハァ…」
シロナ「世界はどうだった?」
レッド「クソッ…手も足も出なかった…たった一匹に……」
シロナ「でもキミのバトルタクティクス、中々の物だったわ。こんな新人トレーナー初めてよ」
シロナ「でも、このレベルならこの地方だけでもごまんといるよ」
レッド「………ちっ」
シロナ「でもキミはまだ成長段階…。磨けばもっと輝くわ。私よりもね」スッ…
レッド「アンタ…」
シロナ「さ、キミの子たちも連戦で傷ついてるでしょ?ポケセンに連れてってあげなきゃね?」
レッド「………ああ」
32:
ポケモンセンター
ジョーイ「確かにお預かりしましたー」
レッド「………」フゥゥ
シロナ「どうかしたの?」
レッド「ちょっと自信喪失中」
シロナ「あら大変」
レッド「世界にはこんなに強い連中がいるとは思わなんだ」
レッド「自信過剰になっていた自分に腹が立つ…!」ギリッ
シロナ「さっきも言ったけど、キミはまだ成長途中なんだよ?さっき、オーキド博士のお孫さんに自分が言った事忘れたの?」
レッド「………」
33:
シロナ「………ふふっ。中々可愛い所もあるのね」クスッ
レッド「あ゛?」
シロナ「私、キミにちょっと興味が出て来ちゃった」
シロナ「キミはまだ井の中のニョロモって事を今日知った。だったらもっと成長出来るよ」
レッド「………そうかな?」
シロナ「キミはもっとこの旅で色んな事を体験しなさい。色んなポケモン、色んなトレーナー、色んな女の子…」
シロナ「そうすれば、キミの夢見るハードボイルドなチャンピオンも現実になるわ」
レッド「………」コクッ
シロナ「………じゃあ今日は先輩トレーナーの私からの餞別。色んな事を経験させてアゲル♪」ニコッ
シロナ「今夜、私の寝室に来なさい?」
34:
シロナさん、レッド10歳やで……
35:
チュンチュンチュンッ…
シロナ「ふふっ。レッドくんって中々テクニシャンなのね。たった一夜で夜の技マシン48を全て体得するなんて」ツヤツヤ
レッド「ハァ…ハァ…流石に疲れた…」ツヤツヤ
シロナ「これでハードボイルドなチャンピオンに一歩近づいたね」ニコッ
レッド「ああ、世話になったな。シロナの姐さん」
シロナ「じゃあせっかくだし後二つぐらい餞別をあげようかしら?」ドサッ
レッド「何だ、この大量のディスクは?」
シロナ「外国産の技マシンよ。あ、ポケモン用のね」
レッド「凄い量だな…」
シロナ「あと、コレ」スッ
レッド「タマゴ?」
シロナ「そ。キミと私の子♪」
レッド「嘘だろ?」
シロナ「ええ、ウソ♪」
36:
シロナ「本当はポケモンのタマゴよ。何が産まれるかはお楽しみ」
レッド「ポケモンのタマゴか…。卵焼き何個作れるだろうな…」
シロナ「食べちゃダメ」
レッド「わーってる。冗談だよ」
シロナ「きっと産まれて来る子はキミの力になってくれるよ」
レッド「ああ。本当に世話になったな、姐さん」
シロナ「頑張ってね。いつかまた会いましょ」
レッド「ああ」
37:
レッド
手持ち 四匹
ヒトカゲ NN ライター
Lv10
ひっかく なきごえ
ひのこ えんまく
ニドラン♂ NNマスキオ
Lv9
にらみつける つつく
きあいだめ にどげり
???? NN ???
Lv??
???
タマゴ
38:
ニビシティ・ニビジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」ザッ
タケシ「俺がニビジム、ジムリーダーのタケシだ。挑戦受けてたとう」
ジムトレーナー「お前がタケシさんに勝とうなど、一万光年早いんだよ!」
レッド「そんな事、ヤってみれば分かる。黙って見てな、小僧」
タケシ「大した自信だな。面白い。使用ポケモンは二体だ」チャキッ
レッド「ふっ。臨むところだ」チャキッ
タケシ「行け!イシツブテ!」ブンッ
イシツブテ「ラッシャイ!」ゴォォォ!
ジムトレーナー「タケシさん!今の時、145キロです!」
タケシ「ふっ」
39:
レッド「俺の一番手はコイツだ。行け、マスキオ!」ポーイッ
マスキオ「ニィドォ!」ポンッ
タケシ「ニドランか…悪くないチョイスだな。イシツブテ、ステルスロック!」
イシツブテ「ラッシャイ!」
からんころんっ
レッド「…設置系の技か…。マスキオ、にらみつける」
マスキオ「ニッ」キッ
イシツブテ「ラ、ラッシャイ!」ビクッ
タケシ「最初は互いに様子見と言うところか…」
レッド「否、様子見なんてするかよ。攻で決める。にどげり!」
マスキオ「ニドッ!ニィドォ!」ゲシッゲシッ
イシツブテ「ラッシャァイ!」バコーンッ
レッド「防御力を下げた後の効果抜群のにどげり、これを立っていられるか?」
40:
タケシ「岩タイプの防御力をナメてもらったら困る」
イシツブテ「ラッシャァァイ!」
レッド「ちっ。耐えたか…。だが次の一撃で確実に仕留めてやる」
タケシ「ふっ…イシツブテ」
タケシ「じばくだ」
レッド「なっ…!?」
イシツブテ「ラァァァァッシャァァァアアイ!!!」ピカァァァ
マスキオ「ニ…!」
チュドオォォォォォォン!!!
41:
レッド「マスキオ!」
マスキオ「ニ…ニドォ…」ピクッピクッ
タケシ「これで互いに一匹同士。勝負を決めようか」ニヤッ
イシツブテ「ラ…ラッシャァイ…」シュゥゥ…
レッド「ハッ。中々えげつない戦法を取りやがる」
タケシ「現実の厳しさを教えるのもジムリーダーの仕事さ」
レッド「あんまり視聴者の子供達の夢を壊すんじゃねーぞ」
タケシ「大丈夫さ。アニメと違ってココで見ているのは良い歳した大人ばかりだ」
42:
タケシ「さあ、俺の最後のポケモンはコイツだ!行け!イワーク!」
イワーク「イワァァァァァク!」ズシンッ
レッド「………凄くデカいな」
タケシ「イワークはポケモンの中でもトップクラスの大きさと体重を持っている。お前の最後のポケモンは?」
レッド「俺のポケモンはコイツだ!行け、ピッキーマウス!」ポーイッ
ピッキー「ピキャキャキャキャキャキャwwwww」
タケシ「ピカチュウか…。生憎だったな。このジムにはスプリンクラーは無いぞ」
レッド「誰がそんなアニメみたいなマネするかよ」
タケシ「ならば、その小さなピカチュウが巨大なイワークに押しつぶされるのを黙って見ているといい。イワーク!」
イワーク「イワァァァァ!!!」
43:
タケシ「イワーク!がんせきふうじ!」
イワーク「イワァァァ!」ドォォン!
レッド「………押しつぶされるのはテメェだよ」
レッド「ピッキー、くさむすび」
ピッキー「ピキャッwww」スッ
ボコッ!シュルルルルル…
イワーク「イワァァ!?」グラッ…
ズドオォォォォオン!!!
タケシ「イワーク!」
レッド「そのまま夢の国までランデブーしてきな」フゥゥ
ピッキー「ピキャッwピキャキャキャキャキャwwww」
44:
タケシ「まさか、イシツブテ以上の防御力を持つイワークが一撃で…」
レッド「ピカチュウが電気タイプと油断したな。それにくさむすびは草タイプの特殊技だ。防御力など関係ない」
レッド「そしてくさむすびは相手の重さによって威力が比例する特殊な技だ。面白い技だろ?」
タケシ「成程…。正しくイワークを倒すのにはうってつけの技と言う訳か…。スプリンクラーを外して油断していた」
レッド「さぁ、勝負はついた。ジムバッジと賞金を頂こう」
タケシ「ああ。ジムリーダーの務めは果たさせてもらうよ。グレーバッジだ」スッ
レッド「確かに頂戴した」グッ
ピッキー「ピキャww」ブイッ
グレーバッジを手に入れた!
47:
ピッキー「ピキャwピキャキャww」クイッ
レッド「あ?ステルスロックが足に刺さって痛いだと?」
ピッキー「ピキャwチュー」コクッ
レッド「止めておけ。今無闇に抜いたら、出血で死ぬぞ」
ピッキー「ピキャw?」
レッド「ポケセンに行ってジョーイさんに優しーくヌいてもらおうな」ナデ
ピッキー「ピキャwww」ニマァ
48:
おつきみやま
レッド「何だ、コレは…」ヒョイッ
つきのいしを手に入れた!
レッド「しかしまあ、イシツブテとかズバットとか如何にも洞窟に住んでそうなポケモンばかりだな…」
レッド「何か珍しいモノでも無い物か…」キョロキョロッ
「なんだ、お前達は!」
「うるさいっ!」
レッド「ん?誰か居るのか?」
49:
したっぱ1「その化石をさっさと渡せ!」
りかけいおとこ「この化石は僕が見つけたんだ!誰にも渡さないぞ!」
したっぱ2「ほう…ならば我々ロケット団に逆らうとどうなるか教えてやろう」チャキッ
ドォンッ!
りかけいおとこ「かはっ…」ドサッ
したっぱ1「他愛もない。我々ロケット団に逆らうからこうなるのだ」
レッド「ロケット団…噂に聞くあの秘密結社か……」ザッ
したっぱ2「ほう…我々の事を知っているようだな」
レッド「ああ。タダの薄汚い小悪党だろ?」
したっぱ1「何!?」ガタッ
したっぱ2「我々をバカにすると、どうなるかお前にも教えてやろう!」チャキッ
レッド「来いよ」クイッ
50:
――――
――
したっぱ1「な、何だ…このガキはぁ…?」
したっぱ2「強すぎる……!」
レッド「ハッ。他愛も無いのはそっちの方だったな」
「何をしている、お前達」ザッ
したっぱ1「か、幹部さま!」
したっぱ2「このガキは我々の邪魔を!」
幹部「成程…このガキに………。だらしない奴らめ」
したっぱ1「す、すいません…」シュンッ
レッド「ほう…少しはマシな奴が出てきたな」
幹部「こんなだらしない連中だが、これでも俺の部下だ。敵は取らせてもらうぞ」チャキッ
レッド「ふん…」チャキッ
51:
幹部「行け!ラッタ!」ポーイッ
ラッタ「ラタッ!」ポンッ
レッド「ひねり潰せ!ピッキー!」ポーイッ
ピッキー「ピキャキャキャッwww」
幹部「ねずみ同士か…面白い!」
レッド「ピッキー!でんきショック!」
ピッキー「ピィィキャァァチュゥゥwww」バチバチバチッ
幹部「かげぶんしん」
ラッタ「ラタッ!」シュババババッ
レッド「上手く躱しやがったか…」
幹部「ひっさつまえば!」
ラッタ「ラァァァッタッ!」ガブリンチョッ!
ピッキー「ピギャァアァァ!!!」
レッド「ピッキー!」
ピッキー「ピ…ピキャァ…」ピクッピクンッ
52:
幹部「良くやった、ラッタ」
ラッタ「ラタタタwww」
レッド「そのラッタ、相当のレベルだな…。ならば次はマスキオ!特攻!」ポーイッ
マスキオ「ニドリィ!」ポンッ
レッド「この山で進化したお前の力見せてもらうぞ。にどげりで岩盤を破壊しろ!」
マスキオ「ニドォ!ニィィド!」ゲシッゲシッ
ゴゴゴゴッ…ゴロゴロゴロォ!
幹部「何!?」
ラッタ「ラッ…!?」
ぐしゃあぁぁぁ!
レッド「潰れろ」
幹部「どうかな?いわくだき!」
ラッタ「ラァタッ!」バキッ
レッド「落石から抜け出してきやがった…!?」
53:
幹部「ひっさつまえば!」
ラッタ「ラァァァッタ!」ガブリンチョッ
マスキオ「ニドォォ!」ドサッ
レッド「マスキオ!」
幹部「これで二匹目…」フッ
したっぱ1「流石は幹部さま!」
したっぱ2「もっとやっちまえー!」
レッド「どうやら幹部ってのはダテじゃないようだな…」
幹部「年季が違うのだよ。年季が」
レッド「だが、そのラッタ、よく見てみな」
幹部「何?」
ラッタ「ラタァ…!」ドクドクッ
レッド「マスキオの特性、どくのトゲの効果で毒状態にしてやった」
レッド「一気にかたをつけてやる!ライター!」ポーイッ
ライター「リィザァァァ!!!」ポンッ
54:
幹部「リザードか…珍しいポケモンだ」
レッド「野生のポケモンとバトルして進化した。悪いが一撃で倒させてもらうぞ。かえんほうしゃ!」
ライター「リザァァ!!!」ゴオォォォ!
幹部「一撃で倒されるのはお前の方だ!すてみタックル!」
ラッタ「ラタァァァ!!!」ゴォォォ!
レッド「突っ込んできた…!?」
ライター「リザッ!?」
メリッ…
ライター「リ…ザァ……」ゴフッ
ラッタ「ラタッ」ニヤッ
レッド「ライター…」
ライター「」ドサッ
幹部「毒状態にしたのが仇になったな。ラッタの特性、こんじょうは状態以上になるとこうげきが上がる」
レッド「………成程な」
幹部「小僧、これが我々ロケット団の力よ」
55:
したっぱ1「やーい、やーい!スカしてた割に大した事ねぇじゃないか!」
したっぱ2「流石は幹部さま!」
幹部「どうした?お前のポケモンはそれで終わりか?」
レッド「………ハァ、あまりコイツを使いたくなかったんだがな」チャキッ
幹部「?」
レッド「コイツレベルが高いから、俺も簡単には手をつけられないからなぁ。まあ悪党相手なら構わないだろう」ポーイッ
ぽんっ
レッド「今日は許可する。斬って良いぞ、キラ」
56:
びゅおおぉぉぉおお……
幹部「何だ、この風は…?」
ラッタ「ラ…?」
ザシュッ!
ラッタ「ラァッ!?」ブシャー
幹部「何!?」
ザシュッザユッザシュッザシュッ!
ラッタ「ラァァァア!!!」ドサッ
幹部「ラッタ!」
したっぱ1「見えたか、今の攻撃!?」
したっぱ2「何がさっぱり…」
幹部「お前のポケモンは一体……?」
レッド「コレが俺のストライク……キラの斬撃よ」
キラ「ストラァァァァァイクッ!」
57:
レッド「後、気ィつけろよ」フゥゥ
したっぱ1「こ、コイツ…!こんなポケモンを隠し持っていたなん…」
ごとんっ
したっぱ2「へ?」
したっぱ1「」ブシャー!
したっぱ2「し、したっぱい……」
ごとんっ
したっぱ2「」ブシャー!
幹部「な……に……?」
レッド「コイツ、スイッチ入ると、片っ端から斬っていくから」
キラ「………ペロッ」ニヤッ
58:
幹部「ハッ。こんなバケモノ飼いならしているとは恐れいったよ」
レッド「と言っても普段は割かし大人しいんだぜ?バトルで一度スイッチ入ったらこうなる事があるだけ」
幹部「そうか…」
ごとんっ
幹部「」ブシャー!
レッド「ま、シロナの姐さんにゃ軽く捻り潰されたけどな」
レッド「けどまあ今回はやりすぎだ」ポカッ
キラ「ストッ」
レッド「お前のこのぶった斬り癖、この旅で直さなければな」
59:
りかけいおとこ「」
レッド「この人、コイツ等に殺されちまったのか…。一緒に埋葬してやるか」ツンツンッ
レッド「あとは…」バキッ
ラッタ「ラ?」
レッド「もうお前は自由の身だ。好きな所にでも行ってきな」
ラッタ「ラッ!」トテトテッ
レッド「ん?何だ、この石…。二つとも貰っとくか」
こうらのかせきとかいのかせきを手に入れた!
60:
レッド
手持ち 五匹
リザード NN ライター ピカチュウ NN ピッキー
Lv17 Lv13
メタルクロー かえんほうしゃ でんきショック でんこうせっか
りゅうのいかり えんまく くさむすび でんじは
ニドリーノ NNマスキオ タマゴ
Lv16
どくばり つつく
きあいだめ にどげり
ストライク NN キラ
Lv35
きりさく かまいたち
つばめがえし でんこうせっか
61:
ポケモンの世界で人が死んだだと!?
62:
ハナダシティ
レッド「ようやく、町に来れたな。さっさとキラ以外のポケモンを回復してやらないとな…」
レッド「回復したら、早ジム戦に向かうか…」
町人「アンタ、ハナダジムに用があろのかい?」
レッド「ああ、そうだが」
町人「あのジムリーダーは性格はアレだが、中々の美少女だぞぉ」
レッド「そうか。アリガトよ」スタスタッ
レッド「そうか…美少女なのか…」
63:
ハナダジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」ザッ
カスミ「アンタが挑戦者?ようこそ、ハナダジムへ。アタシはここのジミリーダー、名はカスミ!」ザバーンッ
レッド「アンタが美少女って言われるジムリーダーか。ふむ、確かに美少女だな…」
カスミ「なっ…///何真顔で恥ずかしい事言ってんのよ!子供の癖にっ///」カァー
レッド「胸は残念だがな」
カスミ「ブッ潰す!」ギロッ
64:
カスミ「じゃあジム戦始めるわよ!使用ポケモンは3体!イイわねっ?」カチャッ
レッド「問題ない」カチャッ
カスミ「アタシの一番手はこの子よっ!貫け!トサキント!」ポーイッ
トサキント「トーサキンッ」ポンッ
レッド「水タイプ…ならばコチラは夢の国からの使者!ピッキーマウスだ!」ポーイッ
ピッキー「ピィィイキャキャキャッwww」ポンッ
カスミ「電気タイプ…ま、当然よね」
レッド「ピッキー!手始めに電気ショック!」
ピッキー「ピキャキャwww」バチバチッ
カスミ「だけどね、アタシのトサキントには電気は聞かないわよ!」
トサキント「トーサトサァ…」バチバチッ…
レッド「角に電撃を吸収したか…」
カスミ「アタシのトサキントの特性はひらいしん!電気技を無効にして、とくこうを上げる!」
66:
カスミ「凄いのイクわよ!みずのはどう!」
トサキント「トサァ…!」バシャァァ!
ピッキー「ピキャ…w」
ざばぁぁぁん!
カスミ「いかが?特性でとくこうが上がったトサキントのみずのはどうは?」
レッド「水遊びには持って来いだな」
カスミ「何ですって!?」
ピッキー「ピキャキャッキャッwww」ピキーンッ
カスミ「ひ、ひかりのかべ…!?」
レッド「ポケセンから出た時技マシンで覚えさせた」
67:
レッド「くさむすび!」
ピッキー「ピキャッwww」スッ
しゅるるるるっ…
トサキント「トサァ…!」ギシッ…
カスミ「まさか電気タイプ以外の技を覚えさせてたなんてね……。だけど!」
トサキント「トサァ…!」ギュルルルルルッ
レッド「!」
カスミ「トサキント!ドリルライナー!」
トサキント「トサトサトサァ……トサァ!」ギュルルルルゥ!
ピッキー「ピキャァァァアアアwww」チーンッ
カスミ「アタシのトサキントも水タイプの技だけじゃないのよねぇ」フフンッ
レッド「何処産のトサキントだ、ソレ…」
ピッキー「ピ…ピキャァ……」ピクッ…ピクッ
68:
レッド「ならば、俺の二体目はコイツだ。特攻!マスキオ!」ポーイッ
マスキオ「ニドリー!」ポンッ
カスミ「ハッ!毒タイプって…。アンタ、自分のピカチュウが何タイプの技でやられたか忘れたの?」
レッド「撃てるもんなら、撃ってみな」
カスミ「ッ上等!トサキント!ドリルライナー!」
トサキント「トサァ……トサッ!?」ビリッ…
カスミ「麻痺ってる!?何で!?」
レッド「ピカチュウのピッキーの特性、せいでんき。直接触れた相手を麻痺状態にすることがある。気が付かなかったのか?」
レッド「後は一発でイきな。どくばり」
マスキオ「ニドッ」ドピュッ
トサキント「トサァッ///」ビクンッ
69:
カスミ「トサキント…良くやったわ。次はお願い!ヒトデマン!」ポーイッ
ヒトデマン「ヘアッ!」ポンッ
カスミ「スピードスター!」
ヒトデマン「ヘアッ!」ピココココココッ!
レッド「ひかりのかべは継続中だ。マスキオ!そのまま突っ込んで、にどげり!プールに叩き落とせ!」
マスキオ「ニドォ!」ゲシッ
ヒトデマン「ヘアッ!」
ざばーんっ
カスミ「バカね!水タイプをプールに落とすなんて!水中から狙い撃つわよ!」
ヒトデマン「ヘア…」
レッド「プールに10万ボルト」
マスキオ「ニィドォ!」バチバチッ!
カスミ「しまっ…!」
バチバチバチィッ!!!
71:
ヒトデマン「ヘア…」プカァ…
カスミ「ヒトデマン…」シュボッ
レッド「電気タイプのピカチュウを倒して油断したな。ニドラン系統のポケモンは、ある程度のタイプの技を覚えるからイイよな」
カスミ「やるわね…アンタ。だけどこの子はそう簡単に倒せるとは思わないでよね?」チャキッ
レッド「もちろんだ。ジムリーダーの切り札…。今までの二体とは一味違うのだろう?」
カスミ「じゃあ見せてアゲル…。アタシのエース!」ポーイッ
ギャラドス「ギャアァァァァッァァ!!!」ガオー!
レッド「デカいな…」
カスミ「この子がアタシのエース、ギャラドスよ!」
72:
レッド「だが水と飛行タイプのギャラドスが切り札など…。電気技で倒して下さいと言っているようなものだな。10万ボルト」
マスキオ「ニィドォ!」バチバチッ
カスミ「飛び跳ねて!」
ギャラドス「ギャァァアオォォォォ!」ピョーンッ
レッド「あの巨体が飛び跳ねるか…」
カスミ「電気技なんて当たらなければ、どうと言う事はないわ!そのまま落下の度を利用してアクアテール!」
ギャラドス「ギャアァァァァァ!ドォォォ!」ブオォォォン!
マスキオ「ニド…!」
ドッパアァァァァァン!!!
マスキオ「ニィドォ…」ピクンッ…ピクンッ
カスミ「っしゃぁ!一撃粉砕ッ!」グッ
レッド「………大した威力だな」
73:
カスミ「さあ、アンタもラスト一匹!一体どんなポケモンを見せてくれるの?」
レッド「………仕方あるまい。行け、ライター」ポーイッ
ライター「リィザァァァ!」ポンッ
カスミ「え?炎タイプ?」ポカーンッ
レッド「ああ、正真正銘のな」
カスミ「アンタ、アタシをバカにしてるの!?水タイプのジムに炎タイプだなんて…!ナめるのも大概に……!」
レッド「ナメてなんかねえさ。寧ろ、今この状況で色々ヤバイのは炎タイプなんだぜ?」
カスミ「何を言って…」
レッド「忠告する。爆風に気をつけな。かえんほうしゃ」
ライター「リィィザァ!!!」ボォォォオオ!
カスミ「えっ……?」
チュドオオオオォォォォォォォォン!!!
76:
………シュゥゥゥゥゥ
カスミ「ゲホッ…ゲホッ……。一体何ぃ…?」
レッド「水素爆発。マスキオの10万ボルトをプールに放つ事で水が電気分解されて、水素が発生し、ライターのかえんほうしゃで引火し、爆発を起こした。と言うのが真相だ」
カスミ「す、すいそ…?電気分解?」チンプンカンプン
レッド「詳しくはアニメの映画第二弾。ルギア爆誕を観ろ。そうすれば分かる」
カスミ「ふーんっ……て、そうだ!ギャラドス!?」
ギャラドス「ギャ……ギャオ……」ハァハァ…
カスミ「良かった…。まだ倒れてないみたいね」
レッド「あの爆発に耐えたのか…」
カスミ「って、アンタ!この戦法、アンタのリザードにもダメージが来るんじゃないの!?」
レッド「ああ、そうだな」
カスミ「そうだなって…。アンタ、それでリザードが倒れたら…!」
レッド「否。ライターは倒れん」
ライター「リィィザァァァアァ!!!」グオォォォ!
レッド「信じているからな」ニッ
77:
カスミ「ウソ…。そんな大胆不敵過ぎでしょ…」
レッド「悪いな。それが俺達だ」
ライター「リザァ!」
カスミ「アハッ…こんな挑戦者初めてよ…。ったく…」
レッド「余所見している場合か?りゅうのいかり!」
ライター「リィィザァァ!」ゴオォォォ!
カスミ「こっちもりゅうのいかり!」
ギャラドス「ギャアァァァ!」ゴオォォォ!
ドオォォォォン!
レッド「威力は互角……当然か」
カスミ「トドメよ!はかいこうせん!」
ギャラドス「ギャアァァァァドオォォォォォ!!!」
チュドオオオオォォォォォォォォン!!!
78:
カスミ「や、やった?」
レッド「大技を使うときは、ちゃんとタイミングを計って必ず当てな。さもなくば、技の後の隙を突かれて、すぐにヤられるぞ」
カスミ「えっ?」
レッド「ドラゴンクロー」
ライター「リィィイザッ!」ザシュッ
ギャラドス「ギャ…ァ……!」
どおぉぉぉんっ
レッド「こんな風にな」
カスミ「ギャラドス…」
レッド「俺の勝ちだ」
79:
カスミ「あーあ、負けちゃった…」
レッド「アンタのギャラドス、大した攻撃力だった。ギャラドスの攻撃を一度でももろに喰らってたら、確実にヤられていた」
カスミ「どう見ても、アンタのすいそ?爆発の方が威力がヤバいでしょ」
レッド「ふっ」
カスミ「はい、コレがブルーバッジよ」
レッド「ああ。確かに頂戴した。………アンタ、よく見たら怪我をしているな」
カスミ「アンタの所為でしょ、バカ」
レッド「だから爆発に備えろと言っただろう」
カスミ「そんな事、急に言われてもどうしようもないわよ」
レッド「まあ、傷物にしたのは俺の落ち度だな。責任は取らせてもらう」グイッ
カスミ「えっ?」
レッド「今夜、ポケセンの俺の部屋に来な」
80:
チュンチュンチュンッ
カスミ「あうぅ……///」
レッド「カスミ、あんたのしおふき、見事なものだったぞ」
カスミ「アンタが上手過ぎるんでしょうが!この馬鹿ぁ///」ポカポカッ
レッド「くくっ…。可愛いな」スタスタッ
カスミ「うぅ……///ってレッド!アタシにこんな事して、ちゃんと責任とってくれるんでしょうね……ってもう居ない!?」
82:
レッド「さて、次の町へと向かうか…」
ひゅうぅぅう……
レッド「風は北に向かっている…。あの橋の向こうに次の町があるのか」スタスタッ
?「あ…。あの人ってもしかして……」
レッド「あの橋の上…。かなりのトレーナーが居るな…」
?「やっぱり!レッドくん!」
レッド「あ?」
?「おーいっ!レッドくーんっ!」タッタッ
レッド「あっ………。まさか…ブルーか?」
ブルー「久しぶり!レッドくんっ!」ニコッ
83:
レッド「三年ぶり…か?」
ブルー「もう三年になるんだねー」
レッド「何時からカロスから戻って来た?」
ブルー「レッドくん達が旅立ってから一週間ぐらい後かな?」
レッド「帰って来るなら先に言っておけよ…」
ブルー「あれ?帰ってくる一週間前に手紙だした筈なんだけど…?」
レッド「手紙?そんな物、貰ってねぇぞ」
ブルー「えっ?そんな筈は…」ゴソゴソッ
ブルー「………あっ。鞄の中にあったや」
レッド「ったく…」
84:
レッド「だが何でお前がこんな所に居るんだ?」
ブルー「えっとね、レッドくん達を追いかけてきたんだよ」
レッド「あ?」
ブルー「わたし一人だけマサラに居るのもヤダだから、オーキドのジジィにフシギダネを貰って、追いかけて来ちゃった」テヘッ
レッド「そうかい」スタスタッ
ブルー「ちょっ!何でスタスタ行っちゃうのー!?」ガビーンッ
レッド「俺は孤高の一人旅をしたいんだ。付いて来るな」
ブルー「レッドくん、昔と雰囲気変わりすぎー!冷たくなってるよー!」
レッド「………誰の所為だと思ってるんだよ」ボソッ
ブルー「折角久しぶりに会えたんだから、もっといっぱいおしゃべりしようよー!」
85:
――――
――
ライター「リィザァ!」ザンッ
マンキー「ウキャァー!」ドサッ
レッド「ふんっ」
ブルー「すっごーいっ、レッドくん!」
謎の男「おめでとう。商品にコレをやろう」ジィィガチャガチャッポロンッ
ブルー「きゃっ///一体ナニをっ!?」
謎の男「おじさんの金の玉だからね。そこのお嬢さん、好きなだけしゃぶっ…」プラーンップラーンッ
レッド「潰れろッ!」ゲシッ
謎の男「アウチッ!」チーンッ
レッド「汚いんだよ」ペッ
ブルー「レッドくん、流石にやりすぎなんじゃ…?」
謎の男「」ピクンッ…ピクンッ
86:
25番道路
ブルー「ねえ、レッドくん。キラは元気?ジムバッジ、何個手に入れた?どんなポケモン捕まえた?」
レッド「………」スタスタッ
ブルー「………やっぱり突然引っ越した事、怒ってるの?」
レッド「………ブルー、次の町は本当にこの先にあると思うか?」
ブルー「!ううんっ、全然っ!」
レッド「………」
ブルー「だって、あるのは岬と一軒家だけだもん」
レッド「………」フゥゥ
ブルー「じゃ、じゃあ!この家の人に聞いてみようよっ」ガチャッ
ニドラン♂「助けてくれぇ―!」ピョーンッ
ブルー「わぁっ!」コテッ
87:
ニドラン♂「イヤァー。人がやっときてくれたわー。これで助かるでぇ」
レッド「………ニドランが喋ったのか?」
ブルー「すっごーい!ニドランが喋ってるー!」キラキラッ
ニドラン♂「あんま驚かないでさかい。ワイの名は、マ…」
ブルー「出ておいでっ!ニドラン♀のガールちゃんっ!」ポーイッ
ガール「ニドォ!」ポンッ
ブルー「同じニドランだよっ。仲良くしてあげてね?」
ガール「………」ジィー
ニドラン♂「な、何や…?」
ガール「ニドォ///」ポッ
ニドラン♂「ハァ!?」
88:
ガール「ニドォ!」ガバッ
ニドラン♂「ちょっ…!ヤメッ……アフンッ///」ビクンッ
ブルー「おぉ!いきなり仲良くなっちゃったねぇ!」
レッド「いや、どう見ても逆レイプだろ」
ニドラン♂「おどれら、話を聞け―!」ドーンッ
ニドラン♂「ワイは今はこんな姿やけど、ポケモンやない!人間や!」
ブルー「えー」
マサキ「ワイの名はマサキ。ポケモン預かりシステムの管理人や!」
レッド「ポケモン預かりシステム…。確か、六匹以降のポケモンを手持ちに加えようとした時に、勝手にどこかへと持ち去っていくシステムだったか?」
マサキ「何か犯罪システムみたいな言い回しやけど、大体はおおてるな」
ブルー「じゃあ何でニドラン♂の姿をしているの?趣味?」
マサキ「ちゃうわ!ちょっとしたシステムの誤作動で、ニドラン♂と合体してしもうて、元に戻れんくなったんや!」
89:
レッド「…で、俺達に何をして欲しいんだ?」
マサキ「せや!ワイがそっちの装置の中に入るから、そこのレバーを引いてくれるだけで良いんや!」
ブルー「このレバー?」
マサキ「せや!じゃ、頼むでぇ!」トコトコッガチャンッ
ブルー「てーいっ」ガチャンッ
ウィンウィンウィン…ガチャッグチャッベキッボキッ……チーンッ
マサキ「いやっほーい!やっと戻れたでぇ!ホンマ、おおきにな」ガチャッ
レッド「何だ、意外と普通な奴だな」
ブルー「どーいたしましてっ!」
マサキ「せや!何かお礼せなアカンなぁ……」ゴソゴソッ
マサキ「おっ、エエもんがあったわ!このサントアンヌ号のチケット、お二人さんにあげるわ!」ピラッ
ブルー「えっ!?良いんですかっ!?」
マサキ「モチのロンや!」
レッド「あまり興味はないが、貰える物は貰っておこう」
90:
マサキ「せや。お嬢ちゃんにはもう一個エエモンやるわっ!」スッ
ブルー「モンスターボール?」
マサキ「開けてみ」
ブルー「出てきてっ!」ポーイッ
イーブイ「ブイブイッ!」ポンッ
ブルー「あっ!カワイイ!」キラキラッ
マサキ「そいつはしんかポケモンのイーブイや!とっても珍しいやで!」
ブルー「イーブイって言うんだ…。じゃあポチだねっ!」
ポチ「ブ…ブイ?」
91:
レッド「おい、俺にはないのか?」ガシッ
マサキ「いや、あんさんは、何だか感じが悪い…イタイイタイ!冗談や!冗談!こ、これで堪忍してくれやぁ」スッ
レッド「コレは?」
マサキ「高級ソープの会員証や」コソッ
レッド「………」ビリビリッ
マサキ「何するんや!」
レッド「俺は欲しい女は自分の魅力で手に入れる」ドンッ
マサキ「な…何て奴や……!」
92:
ブルー「ねえ、マサキさん。このサントアンヌ号って何処で乗れるの?」
マサキ「それはクチバシティって言う港町で乗れるで」
レッド「おいっ!その町は何処にある!」
マサキ「ハナダシティを南に行って、ヤマブキシティを経由して行けるでぇ」
レッド「チッ、逆方向だったか…」
ブルー「じゃあ次の町はヤマブキシティだね」
レッド「さっさと行くぞ!」スタスタッ
ブルー「う、うんっ!」
マサキ「ホンマ、おおきにな〜」
93:
レッド
手持ち 五匹
リザード ♂ NN ライター ピカチュウ ♂ NN ピッキー
Lv24 Lv18
ドラゴンクロー かえんほうしゃ でんきショック でんこうせっか
りゅうのいかり えんまく くさむすび ひかりのかべ
ニドリーノ ♂ NNマスキオ タマゴ
Lv20
どくばり つつく
10万ボルト にどげり
ストライク ♂ NN キラ
Lv35
きりさく はがねのつばさ
つばめがえし でんこうせっか
95:
――――
――
警備員「ヤマブキシティには通せんよー」
レッド「何でだよ」
警備員「理由は言えないけど、通せんよ。何か飲み物をくれたら別だけど」
ブルー「じゃあこの美味しいお水あげるから通してください」スッ
警備員「ダメダメ。こんな安っぽい水じゃ、ここは通せないよー。特上の飲み物じゃなきゃ」
レッド「この警備員、ぶっ潰したい」
警備員「乱暴したら警察呼んじゃうからね?」
レッド「チッ…」
ブルー「それじゃあどうやってクチバシティに行けば…?」
警備員「ちょうどそこにクチバシティ方面に繋がってる地下通路があるから、そこ通ればー?」
レッド「………仕方ねぇか。後で覚えてろ」
96:
――――
――
ブルー「ねえレッドくん。お腹空いた」
レッド「今は特に食い物なんて…イヤ、あった」ゴソゴソッ
ブルー「わっ。大きいタマゴ!どうしたの、それ」
レッド「前にシロナの姐さんから貰ったの忘れていた」
ブルー「シロナの姐さん?それって女の人?」
レッド「まぁな」
ブルー「へ、ヘー。どんなヒトなの?」
レッド「年上で、メチャクチャ別嬪で、色気があって、とても強いお姉様だ」
ブルー「へ、へー。年上で、きれいで、色気があって、とても強いんだぁ…」ピキッ
レッド「その人からこのタマゴと技マシンを大量に貰った」
ブルー「そ、そんな大きいタマゴ…。もしかして毒でも入ってるんじゃない?」
レッド「姐さんに限ってそんな訳……」
びくんっ
97:
レッド「!?」
ブルー「ねえ、そのタマゴ、動かなかった!?」
レッド「………ああ」
ピキッ……ピキピキピキッ……
ブルー「どんどんヒビが入ってくよ!」
レッド「あっ、そう言えばこのタマゴ…」
パカンッ
?「フカー!」ポンッ
ブルー「何か産まれた!」
レッド「そう言えばコレ、ポケモンのタマゴだった」
ブルー「何てポケモンなんだろ?」
レッド「サメみてぇだな……」ピッピッ
レッド「チッ。図鑑が認識しねぇじゃねぇか。あのジジィ、不良品渡しやがったな」
ブルー「使えないね、あのジジィ」
98:
レッド「一応、レベルと技は認識出来る様だな。タイプは分からねぇけど」
ブルー「サメっぽいから水タイプかな?」
レッド「その割には、水タイプの技を覚えてねぇけどな」
?「カフッカフッ」ガブリンチョッ
レッド「コイツ、俺の腕に嚙み付きやがった」
ブルー「レツドくんを親と認識してるのかな?」
レッド「しゃーねぇな。名前をつけてやるか。サメみたいだから、お前はフカヒレな」
フカヒレ「カフッ!」
99:
会長「おや、キミ達、その腰のモンスターボール!もしかしてポケモントレーナーかな?」
レッド「あ゛?誰だ、じーさん」
会長「私は、ポケモン大好きクラブの会長です!キミ達はポケモンは好きかね?」
ブルー「はいっ。大好きですっ」
レッド「嫌いだったらポケモントレーナーなんてするかよ」
会長「それはそれは。とっても良い事ですなぁ。良かったら、ポケモンに関するありがたーい話を聞かないかい?」
レッド「イヤ、いいわ」
会長「うぅっ…」シュンッ
ブルー「ねぇ、レッドくん。ちょっと可哀想じゃない?話だけでも聞いてあげようよ」クイッ
レッド「………しゃーねぇな」
会長「そうかっ!ならば早、我がポケモン大好きクラブの本部へ向かいましょうぞ!」
100:
会長「では、ポケモンに関するありがたーい話をしてあげますかのぅ」
ブルー「はーいっ」
レッド「手短にな」
会長「では、何から話しますかな……。そう、あれは私が初めてポケモンに触れた時のお話…
10分後
会長「お風呂に入る時も、ご飯を食べる時も、眠る時も…いつも一緒でした…」
ブルー「仲良いですねぇ」
レッド「………」フゥゥ
30分後
会長「あの時、私を助けてくれたのが、愛しのあの子…」
ブルー「おぉっ」
レッド「ふあぁぁ…」
101:
1時間後
会長「で、初めてあの子がタマゴを産んだ時は、まぁ…」
ブルー「へー」ブラブラッ
レッド「………」スヤスヤ
3時間後
会長「そして、私とあの子が初めてバトルをした時!あの子が進化したのです!」
ブルー「ポチ〜♪」
ポチ「ぶいぶいっ」
レッド「………シロ…姐さ……アッ…ソコッ…」スヤスヤッ
5時間後
会長「………と、私とケーシィとの物語は、今でも続いています…。めでたしめでたし…」
ブルー「え、終わった?」
レッド「それはようござんしたねー」
102:
会長「私の話を最後まで聞いてくれて、ありがとう。お礼にこの自転車の引換券をあげよう!」スッ
ブルー「わー!ありがとうございますっ!もうけー♪」
会長「さあ、キミにもこの自転車の引換券を…」スッ
レッド「いらん」キッパリ
会長「へ?」
レッド「自転車の引換券など、いらん」
会長「じゃあ、何がいるのじゃ?」
レッド「俺は自転車の引換券より、コッチの広告のブツの引換券が欲しい」ピラッ
会長「えっ…?コレは、ちょっと……」
レッド「あるのか?ないのか?」
会長「あるには、あるが…」
レッド「くれるのか?くれないのか?」ズイッ
会長「……わ、分かった」タジッ
103:
ドルルルルンッ!ドルルルルンッ!ドルルルルルンッ!
レッド「………♪」
ブルー「すごい音だね…」
レッド「ハーレーポケッドソン…。ずっと欲しかったんだ…」ウルウルッ
ブルー「わざわざハナダシティに戻って、引き換えてもらって良かったね」
レッド「いずれこのハーレーポケッドソンで、サイクリングロードを走破したかったんだ」
ブルー「ごめん。その気持ちよく分からない」
レッド「あ゛?お前、昔テレビのハーレーポケッドソンのCM観ながら『ハードボイルドってかっこいいよね!』って言ってただろ?」
ブルー「あれ?言ったっけ?」キョトンッ
レッド「………」
104:
クチバシティ
ドルルルルルンッ!キキィィィ!
レッド「往復でクチバシティに来ても、ちっとも辛くねぇな」
ブルー「ねえ、あの大きな船がサントアンヌ号じゃない!?行こーよ!」クイッ
レッド「折角、チケットも元・ニドランから貰ったしな。見学していくか」
ブルー「いやっほーい!」キャッキャッ
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!何でお前もサントアンヌ号に居るんだYO!?」ウネウネッ
レッド「………煩いのが出てきたな」
105:
グリーン「このサントアンヌ号に乗船するには、すっごく高いチケットを買わなきゃいけないんだZE?さては盗んだな?」
レッド「盗むか、ど阿呆。そう言うおどれも何でここに居る」
グリーン「俺はグランパからチケットを貰ったんだZE!イヤッハァー!」
レッド「祖父の七光りが。成長しねーのな」
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!その言葉、聞き捨てならないなぁ?俺だって成長してるんだZE?お前、バッジ何個持ってるよ?」
レッド「二個だ」
グリーン「ハッ!二個ぉ?俺はついさっき、この町のジムリーダーを倒して三個だZE?俺の勝ちだなぁ!」
レッド「俺には色々ヤる事があったから、一つの町に滞在する時間が長くなっちまうんだよ。悪いか」
グリーン「そんなに言うなら勝負しようZE、レッドゥよぉ!今度は負けねーからなぁ!」チャキッ
レッド「ふんっ」チャキッ
ブルー「あ、もしかしてグリーンくんっ?」ヒョコッ
グリーン「えっ?そこのカワイコちゃんってまさか…ロリ巨乳!?久しぶりじゃねぇか!今何カップ!?」
ブルー「グリーンくんは変わらないねぇ。今はFカップだよ!」
グリーン「ヒュゥー!」
106:
グリーン「グランパからカロスから帰って来た事は聞いてたけど、まさかロリ巨乳も旅に出てるとはなぁ!もしかして俺を追いかけてきた!?」
ブルー「ううんっ!レッドくんを追いかけてきたんだよっ!」
グリーン「あり?そうなの?」
ブルー「もしかしてショックだった?」
グリーン「うんうんっ!俺様すっごくショック〜。なあ、レッドゥなんかより俺の部屋に来ない?ビギナーじゃなくてVIP部屋だZE?」
ブルー「えっ…でも……」チラッ
グリーン「豪華ディナーもついてるんだZE?なあ来いよぉ〜?」グイッ
レッド「………行きたかったら、行けよ」
107:
ブルー「えっ?」
レッド「このチケット、ビギナークラスみてぇだからな。そいつのVIPクラスの方がお前も良いだろ」
ブルー「レッドくん…、わたし……」
レッド「そっちの方は豪華ディナーも付いてるんだろ?めったに食えねぇもんは、食える時に食わないと損だぞ」
レッド「それに、どうもやっぱり俺はここの雰囲気は好かねぇ。先にジム戦でもして来らぁ」フゥゥ
グリーン「ホラ、レッドゥもああ言ってるから行こうZE、ロリ巨乳〜」ウネウネッ
ブルー「う、うん…」シュンッ
グリーン「てな訳で、俺はロリ巨乳と楽しんで来るから、バトルはまた今度な〜。ジム戦、まあまあ頑張りな〜」
レッド「………」スタスタッ
ブルー「レッドくん……」
108:
クチバジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」ザッ
マチス「ウェルカムトゥクチバジム!ミーはジムリーダーのマチスネ!」
レッド「外人か…」
マチス「イエェェス!チャレンジャー!キャンユースピークイングリッシュ?」
レッド「Soso.Such a thing ,Let's battle early.」チャキッ
マチス「Oh〜。ソーリー! ジャア、ハジメマショウ!バトルは2対2デスヨ!ミーはデンキポケモンをツカイマース!カモンッ!ビリリダマ!」ポーイッ
ビリリダマ「ビリッビリリッ」
レッド「では早の初陣を飾ろうか。フカヒレ」ポーイッ
フカヒレ「フカッ!」ポンッ
マチス「ホワッツ?ナンデスカ、ソノポケモンハ?」キョトンッ
レッド「俺にも分からん」
マチス「ソレニシテモ、フカヒレナンテオイシソウデスネ!じばく!」
ビリリダマ「ビリビリィィィィイ!!!」カッ
チュドオオオオォォォォォォォォン!!!
109:
………シュゥゥゥゥゥ
ビリリダマ「ビリッ…ビビッ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「………開始早々、じばくかよ。えげつないな」
マチス「ワルクオモワナイデクダサーイ。兵は神を尊ぶとイイマース!センテヒッショウ、ユダンタイテキデスヨ!」
レッド「ヤルキマンマン、イキヨウヨウと挑んだ結果がこれか…。俺もマダマダだな」
マチス「ソーイバ、アノ、アンノウンナポケモンハドコニ?」
レッド「既にボールに戻した。早く、アンタの次のポケモンを出しな」
マチス「ソーデスカ。デハ、ミーノラストノポケモンデス!カモンッ!ライチュウ!」ポーイッ
ライチュウ「ラァァアイ!」ポンッ
レッド「ふんっ。ピカチュウの進化系か…。ならばこっちは、あなをほる!」
フカヒレ「フカアァ!」ボコッ!
ライチュウ「ライィィッ!?」バコンッ
マチス「ホワッツ!?ソノポケモンハ、ダウンシテボールニモドシタノデハナイノデスカ!?」
レッド「兵は詭道なり。騙し討ちも立派な戦略だ」フゥゥ
110:
マチス「ナンテ、ヒレツナチャレンジャーナンデショウ!」
レッド「卑劣上等。俺は俺の道を行く。さぁ、まだまだ試してみたいタクティクスがあるんだg…」
ぽんっ
ピッキー「ピキャキャッwww」
レッド「ピッキー、何勝手に出てきている」
ピッキー「ピキャッwピキャキャキャッwwピキャチュゥwwww」
レッド「何だと?自分の進化系相手にどれだけやれるか試したい?」
ピッキー「ピキャッwww」コクッ
レッド「ふっ。良いだろう。行って来い」
マチス「ホワッツ?ポケモンチェンジデスカ?」
レッド「ああ。一旦戻れ、フカヒレ」
フカヒレ「フキャアァァァ」ショボッ
マチス「ライチュウバーサスピカチュウ!オモシロイバトルニナリソウデス!」
111:
マチス「センテヒッショウ!10万ボルト!」
ライチュウ「ラァァァイチュウ!!!」バチバチバチッ!!!
レッド「こっちも10万ボルトォ!」
ピッキー「ピキャァァァチュウゥゥwww」バチバチバチッ!!!
マチス「ナンジャクデスヨ!」
ライチュウ「ラァァァイ!」バリバリバリィィィ!!!
ピッキー「ピキャァァアwww」バチバチバチッ
レッド「やはり、パワーは彼方が上か…。ならばスピードで勝負!でんこうせっか!」
ピッキー「ピキャキャキャッwww」シュバババッバッ
マチス「ブロックシテ、ウケトメナサイ!」
ライチュウ「ラァイ!」ガシッ
ピッキー「ピキャッ!?ww」
マチス「ソノママ、たたきつける!」
ライチュウ「ラァァァイ!」ベシッ!
ピッキー「ピギャァアア!!!」ドサッ
112:
マチス「ハッハッハ!コレダケノダメージ、モウスデニ、ダウンシテ…」
ピッキー「ピ……キャッキャッキャ…ww」ヨロッ
マチス「ホワッツ!?」
レッド「良く耐えた、ピッキー。今こそ下剋上だ」
マチス「ナニカ、キマスヨ!ユダンタイテキ!」
ライチュウ「ライッ!」
レッド「ちょうはつ」
ピッキー「ピィィキャッキャッキャッwwww」オシリペンペンッ
マチス「ホワッツ?」
ピッキー「ピキャキャキャキャッwwwピキャ?wwピキャキャッww」ベロベロバー
113:
ライチュウ「ラァァアイチュゥゥゥ………!!!」カチーンッ
マチス「アイニクデスガ、ミーノライチュウハ、フルウェポンナノデス!ちょうはつナンテ、イミハアリマセーン」ヤレヤレッ
レッド「No problem. ピッキー、逃げまくれ」
ピッキー「ピキャッwww」タッタッタッ
ライチュウ「ラァァァアイ!!!」ドムッドムッドムッ
マチス「ライチュウ!ソンナ、ムカツクピカチュウハツカマエテ、コテンパンニシテアゲナサイ!」
ピッキー「ピキャキャッwww」
レッド「捕まえれるなら捕まえてみろ、このデブ。だそうだ」
ライチュウ「ラアアアアァァァ!!!」ムキーンッ
ピッキー「キャッキャッキャッwww」タッタッタッピョンッ
ライチュウ「ラアアアアァァ!!!」ドムッドムッドムッ
すぽんっ
ライチュウ「ラ?」キョトンッ
レッド「挑発に乗られ過ぎたな、ど阿呆め」
115:
マチス「ライチュウ!ナンデスカ、ソノアナハ!?」
レッド「それはフカヒレが掘った穴だ。ピッキーにそこまで誘導させた」
ピッキー「ピキャッwww」ブイッ
マチス「ライチュウ!ハヤクソンナホールカラエスケープシナサイ!」
ライチュウ「ラァァァイッ!ラァァァイッ」ググッ
レッド「無駄だ。その穴は小型ポケモンが掘った穴だ。中型のライチュウが抜け出せる訳ないだろ」
ピッキー「ピィィィキャッキャッキャッwwwwww」ニマァァァ
ライチュウ「ラ……?」
レッド「さあ、ライチュウは身動きは取れない。後は好きなだけヤって良いぞ、ピッキー」ニヤッ
マチス「ヤ…ヤメテ!ストップ!プリーズストオォォォッップゥゥゥ!!!」
ライチュウ「ラアアアアアアア!!!」
ピッキー「ピィィィィイキャアァァァァァ………www」ポキッ…ポキッ……
116:
ベキッ!バキッ!ボキッ!グチャッ!
ライチュウ「ラ……ライ………」ピクッ……ピクンッ……
マチス「マ…マイリマシタ……ギブアップネ……アナタ、ヒレツスギマース」
レッド「どうでも良いから、さっさとバッジを渡せよ」
マチス「コレガ、オレンジバッジネ…。ココマデシナクテモ………」メソメソ
レッド「ふっ。オレンジバッジ。確かに頂戴した」
ピッキー「ピッピキャチュウッwwww」
フカヒレ「フーカフカフー!フカフカフッフッー!」
117:
レッド
手持ち 五匹
リザード ♂ NN ライター ピカチュウ ♂ NN ピッキー
Lv26 Lv21
ドラゴンクロー かえんほうしゃ 10万ボルト でんこうせっか
りゅうのいかり えんまく くさむすび ちょうはつ
ニドリーノ ♂ NN マスキオ ??? ♀ NN フカヒレ
Lv23 Lv7
どくばり つつく たいあたり あなをほる
10万ボルト にどげり りゅうのいかり りゅうせいぐん
ストライク ♂ NN キラ
Lv36
きりさく はがねのつばさ
つばめがえし でんこうせっか
119:
12番道路
レッド「………」
カビゴン「ぐおーぐおー」グゥゥゥ
レッド「………」ゲシッ
ぼよんっ
カビゴン「ぐおーぐおー」グゥゥゥ
レッド「………かえんほうしゃ」ポンッ
ライター「リザァァ!」ボォォォ
カビゴン「ぐおーぐおー」グゥゥゥ
レッド「………引き返すか」
120:
クチバシティ
レッド「そう言えば、ハナダシティの東側に別の道があったな。そっちの方に行くか…」ブルルルンッ
レッド「………」キキイィィィ
レッド「ブルーの奴、今頃サントアンヌ号のVIP室でグリーンとニャンニャンしてるんだろうな…」チッ
ブルー「レッドくん、呼んだ?」ヒョコッ
レッド「っブルー!?何でここにっ!?緑野郎と一緒に居たんじゃ…」
ブルー「ご飯ご馳走になって直ぐ別れちゃったっ。それでレッドくんの応援に行こうとしたら、ジムの外人のおじさんがもうどっか行ったって言ってたから、ポケセンでずっと待ってたんだよ?」
レッド「そうか…。、それで緑野郎はもう次の町に行ったのか?」
ブルー「うん。ヤマブキシティには入れないから、ハナダシティを東に抜けたとこのイワヤマトンエルって洞窟を抜けた先のシオンタウンって町に向かったみたい」
レッド「やはりハナダシティの東から行けたか…」
ブルー「ねえ、レッドくんも行くんでしょ?じゃあもうしばらく一緒に行かない?あっ、イヤならその…」
レッド「後ろに乗れよ」
ブルー「えっ?」
レッド「ハナダシティの東だろ?さっさと行くぞ」
ブルー「うんっ」ヒョイッ
121:
ちかつうろ
「なんでヤマブキシティに入れないんだよっ」
「あの警備員腹立つわ!」
ブルー「割とこの通路って色んな人が使ってるんだね」
レッド「あのクソ警備員とデブのポケモンが他の道を塞いじまってるからな。こことディグダの穴って所しか通れる道がないからな」
ブルー「後、サントアンヌ号での海路だね」
レッド「ったく…傍迷惑な……」
ドガース「ドガー」プカプカッ
レッド「何だ、このポケモンは」
ブルー「ドガースってポケモンみたい。こんな所に居るなんて珍しいね」ピッピッ
レッド「イヤ…、そもそも前に来た時、この地下通路に野生のポケモンなんて居たか…?」
ドガース「ドガァ…」ニマァ
レッド「ッ!?」
122:
ドガース「ドォガァァァ」プシュウゥゥゥ
モクモクモクッ………
ブルー「ゲホッ…ゲホッ…何コレェ……?」
レッド「無闇に吸うな!毒ガスだ!吸い過ぎたら死ぬぞ!」
ブルー「えっ!?」
レッド「しっかり捕まってろ!この地下通路に居たら危険だ!」ブロロロロロンッ!!!
「た…助けてぇ……」
「苦し…いぃ……誰かぁ…」
「おかーさーんっ!おとーさぁーんっ!」
ブルー「レッドくん!他にも人が!」
レッド「捨て置け!」
ブルー「そんなっ!」
レッド「今他人を助けてたら、自分が死ぬぞっ!分かってんのかっ!?」
ブルー「………下ろして」
123:
レッド「あ゛あ゛っ!?何言ってんだ、テメェは!」
ブルー「今目の前に死にそうになってる人たちを見捨てて、自分だけ助かるなんて…私はイヤッ!」
レッド「赤の他人の為に死ぬつもりかっ!」
ブルー「レッドくんが助けないって言うなら…私だけでも……!」キッ
レッド「ッ…チィッ!ブルー!フシギダネだ!」
ブルー「えっ?」
レッド「持ってるんだろっ!?フシギダネのつるのむちでこのハーレーに乗せれるだけ乗せろっ!分かったな!?」
ブルー「うっ…うんっ!出てきてっワンダー!」ポーイッ
ワンダー「ダネフッシャッ!」ポンッ
ブルー「つるのむちでこの人たちを乗せてっ!」
ワンダー「フッシー!」シュルルルッ
「おおっ…!」
「助かった…!」
「神様……っ!」
124:
レッド「行くぞッ!さっさとこの地下通路から脱出するっ!」
ブルー「レッドくんっ!まだ乗せれてない人たちが…!」
レッド「流石のもうこれ以上は乗せられねぇ!一旦出るのが先決だっ!」
ブルー「くっ……」
ブロロロロロォォォンッ!!!ドォォーンッ!キキィィィィイッッ!
「外だ…!」
「助かったぞ!」
ブルー「ハァ…ハァ…良かった…」
女性「待ってください!まだ中にウチの子がっ!」
男性「俺の親父もまだこの中にっ!」
レッド「クソがァッ!」ブロロロロンッ!!!
ブルー「レッドくんっ!」
レッド「テメェはそこに居ろッ!」
125:
「おかーさ……くるしいよぉ……」
「おぉ…ばーさんや……。今直ぐに後を追うから…の…」
がしっ!
レッド「坊主!じいさん!しっかり捕まってろ!」
ブロロロロロォォォンッ!!!
ブルー「レッドくんっ!」
女性「坊や!」
男性「親父ィ!」
「おかー………さ…………」ガクッ
「おぉ……むす…こ……よ…」ガクッ
女性「坊や…?坊や!坊やぁ!イヤァァァァァ!!!」
男性「ウソだろ…!?親父!親父ィィ!死ぬなよッ!お袋みたいに俺を置いてくなよッ!親父イィィィィィ!!!」
ブルー「う…ウソ……?何で…?どうして……?」ガクッ
レッド「………」
126:
prrrrrrr!prrrrrrr!ガチャッ
謎の男「ハイ、私です。無事、ハナダ、クチバ間の地下通路にドガースの毒ガスを散布する事が出来ました。どうやらドガースでは思った以上に致死状態に陥るのに時間が掛かるかと…」
謎の男「ハイ…ハイ……。では次はシオン、タマムシ間の地下通路にマタドガスの毒ガスで実験をします。では失礼します…」ガチャッ
チャキッ
キラ「ストライ…」
レッド「テメェだろ?あのドガースのトレーナーは」
謎の男「………」
レッド「だんまりしても無駄だ。さっきのポケギアの会話は全部聞いていた。次はシオン、タマムシ間の地下通路で実験だってか?」
レッド「ロケット団さんよぉ?」
ロケット団「クッ…!」チャキッ
ザシュッ ごとんっ
ロケット団「」ブシャー
レッド「………良くやった、キラ」シュボンッ
ブルー「レッドくん、警察の人達が……ってどうしたの、その赤いの?」
レッド「タダのケチャップだ」ゴソゴソッ
127:
レッドさん…カッケェ……
128:
ハナダシティ
カスミ「じゃあ、毒ガスを吸った人たちは、ハナダで預からせてもらうから」
レッド「悪ィなカスミ」ニコッ
カスミ「べ、別にっ!アンタの為とかそんなんじゃないからねっ!」プイッ
レッド「分かってらぁ」
カスミ「後、あの地下通路、当分は通行止めらしいわよ」
レッド「まあ、当然だろうな」
カスミ「で、アンタは旅を続けるの?」
レッド「当然だ」
カスミ「ハァッ…。どうしてこんな奴に惚れたんだろ…」ボソッ
レッド「………」ガシッ
カスミ「ちょっ…!?ナニ……///」
レッド「水着になれ」ジィィガチャガチャッ
129:
――――
――
ブルー「ねえ、レッドくん…って、どうして二人ともツヤツヤしてるの?」
レッド「さあな?」ツヤツヤッ
カスミ「///」ツヤツヤッ
レッド「それでブルーはどうした?」
ブルー「あのね、折角旅に連れてってくれたのに、悪いんだけど…その……暫く、ハナダに居てもいいかな?」
レッド「………」
ブルー「あの毒ガスを吸った人達が心配で……」
レッド「そうか…」
レッド「………」ポンッ
ブルー「えっ…」
レッド「先に行く。だからお前も後から追いついて来い」
ブルー「う、うんっ!」パァァ
カスミ「何だか良い雰囲気で悪いんだけどさ、何でアンタ等はピンピンしてるのよ?」
レッド「マサラの人間は丈夫なんだ」
130:
男性「オイっ!お前っ!ゲホッ…ゲホッ」
ブルー「あ、あの時の…。その、無茶しない方が……」
男性「うるさいっ!帽子の奴!何で俺の親父を真っ先に助けてくれなんだ!?」ガシッ
レッド「………」
男性「親父はもう足とか腰とか不自由で…!助けるなら俺より先に親父を助けてくれりゃあ良かったものを…!」
カスミ「ちょっとアンタ!レッドはアンタ達の命の恩人でしょっ!?それを忘れて…!」
男性「分かってる…!分かってるけどよぉ…!お袋を病気で亡くして直ぐに親父まで…!もう俺には家族がいねぇ……!気持ちが整理つかねぇんだよっ!」
男性「なぁっ!親父を返せよッ!頼むから返してくれよォ…!もうたった一人の家族なんだよぉ……!」
レッド「………アンタの親父を真っ先に助けなかったのは悪いと思っている。あの坊主を助けなかったこともな、そこに隠れている人妻さん」
女性「ッ!」コソッ
レッド「だが謝りはしない。そもそも俺には関係ない赤の他人だ」
レッド「だけどよ、そこに居る奴だけは責めないでくれよ?そいつは俺と違って、ハナから全員を助けようと必死だったんだからな」
ブルー「………」
132:
シオンタウン
ブロロロロロォォォンッ!!!キキイィィッ!
レッド「イワヤマトンネル、フラッシュ無くとも、ハーレーのライトが有れば、何の恐怖もないわ」
レッド「しかし、何だ。この町は……」
「でね…今日、彼氏をね…フフフ…アハハハハハッ」
『この恨み…忘れないからなァ……!』スー
「おおっ…!私のカワイイカワイイ、ガーディちゃん…。早く起きてよぉ…」
『わんっ!』スー
レッド「この町全体にとてつもない霊気が彷徨ってやがる…」
133:
レッド「しかも、この塔は一体何なんだ?」
グリーン「それはポケモンタワーって言って、死んだポケモンを埋葬して供養するための塔なんだZE!」
レッド「グリーンか」
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!お前もこの町に来たのかYO!」ウネウネッ
レッド「お前の存在はこの町には似合わんな」
グリーン「ハッ!そんな事言うなYO!それより、イイとこに来たぜ!お前もこっちに来いよ!」
レッド「?」
134:
ポケモンハウス
グリーン「ココだ、ココ!」ガチャッ
レッド「何だこの家は?」
町人「ようこそ、いらしてくれました!ポケモントレーナーさん!」
レッド「どういう事だ?」
グリーン「実はな…」
町人「このポケモンハウスの経営者で、ポケモンタワーを作った、フジ老人と言う方が、ロケット団に捕まり、ポケモンタワーの屋上に立て籠もっているのです」
レッド「!?」
グリーン「だけど、まあこの町にゃポケモントレーナーが居ないらしくてよ、助けたくても助けれなくて、俺達みたいな旅のトレーナーに助けを求めてるって事よ」
町人「現在アナタ方二人と、ここに居る三人を含めて、五人のトレーナーさんが集まってくれましたっ!」
エリートトレーナー♂「僕達でフジ老人を助けようっ!」
エリートトレーナー♀「人助けもトレーナーとして当然よね」
海パン野郎「泳ぎたいぜ!」
グリーン「ま、そう言う事だな」
レッド「………」
136:
少女「おにーちゃん達がおじーちゃんを助けてくれるの?」
カラカラ「カラァ?」
レッド「この子とこのポケモンは?」
町人「この子はフジ老人のお孫さんだよ。それと…」
レッド「?」
町人「このポケモン、カラカラは母親のガラガラをロケット団に殺されたんだ…。金の為にね」
エリ子「ヒドイ…」
エリ雄「許せないぞ!ロケット団!」
海パン「海パンがピッチピちだぜ!」
少女「私もおじーちゃんを助けに行く!ねっ、カラカラ!」
カラカラ「カラッ!」
グリーン「なっ?ここで名を上げりゃ、俺等もヒーローだZE?ここはいっちょ助けてやろうや?」
レッド「………俺には関係ない」フゥゥ
137:
グリーン「なっ…!?レッドゥ!?」
エリ雄「さっきの話を聞いてなかったのかい?この人たちは困っているんだよ?」
レッド「ではもし、俺達が助けに乗り込んで、返り討ちに合い、死んだとしたらどうする?相手は人もポケモンも簡単に殺す連中だぞ?」
エリ雄「それは…」
レッド「それに、強行突破で人質のフジ老人が殺されたらどうする?その時は助けれなかった俺達に責任が来るんだぞ?」
エリ子「じゃあ、キミは臆病風に吹かれたって事?」
レッド「そう取るかはアンタ等次第だ」スタスタッ
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!」
ガチャンッ
エリ子「何よ、あの子」
エリ雄「彼はまだ子供だ。仕方ない。僕達だけで助けに行こう。ね、海パンくん?」
海パン「海パンの下からモッコリだぜ!」
町人「よろしくお願いします!」
138:
レッド「………」スタスタッ
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!お前っ!一回止まれよ!」ガシッ
レッド「あんだよ?」
グリーン「お前さぁ?そんなに冷たい奴だったか?」
レッド「アイツ等は生温い。ロケット弾を相手にする事は、普通のポケモンバトルを挑むとは訳が違うんだ」
レッド「あんな生温いやり方では、アイツ等、死ぬぞ」
グリーン「ハードボイルドってのはそう言うもんなのか?仁義の漢じゃないのか!?」
レッド「お前ェ、ハードボイルドを勘違いしてないか?」
グリーン「何ィ?」
レッド「ハードボイルドとは、感傷や恐怖などの感情に流されない、『冷酷非情』、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表すんだ」
グリーン「それ、今のお前と矛盾してるだろ」
レッド「何?」ピクッ
グリーン「何が感情や恐怖に流されないだ!精神的肉体的に強靭だぁ!?今のお前はロケット団を怖がっているだろ!」
139:
レッド「………俺はもう赤の他人の為に命を張るのは御免蒙る」
グリーン「………そうかよ、お前はそう言う奴だったんかYO!」ドンッ
レッド「………」ドサッ
グリーン「俺は、行くぞ」スタスタッ
とことこっ
少女「おにーちゃんはおじーちゃんを助けてくれないの?」ウルウルッ
カラカラ「カラッ?」ウルウルッ
レッド「………悪ィな、流石に命は張れねぇや」ナデッ
少女「うぅ…でも!私はおにーちゃんが助けてくれなくても!私もあの人たちと一緒におじーちゃんを助けるよ!」グッ
カラカラ「カラァ!」グッ
少女「私の力をみせてやるー!」トコトコッ
カラカラ「カラー!」トコトコッ
レッド「………ったく。あくまで命は張らねぇって話だっての」
140:
ポケモンタワー
エリ雄「あがっ…!」
エリ子「きゃあっ!」
海パン「海パーンッ!」
エリ雄「ひ、卑怯だぞ!トレーナーに直接攻撃してくるなんて!」
したっぱ1「ハッハー!俺達は悪の組織だぜ?ポケモンバトルのルールなんて知るかよ!」
したっぱ2「だからこんなのも使っちゃうぜ!」チャキッ
バァンッ!
海パン「海ぱーんっ!」ドサッ
エリ雄「海パンくんっ!
エリ子「キャァァァ!」
海パン「死ぬ前に…海で……泳ぎたか……った…パンツ…」ガクッ
エリ子「し、死んじゃったぁ」ガクガクッ
エリ雄「この悪党め!行けっ!オゴリザル!」ポーイッ
オゴリザル「ウキャァァ!」ポンッ
141:
したっぱ1「ヒィィ!オゴリザルだぁ!強そうだべぇ!」
幹部「下がっていろ」
したっぱ2「幹部さまぁ!」
幹部「行け、アーボック」ポイッ
アーボック「シャァァァボォック!」ポンッ
エリ雄「あなたが幹部か…!覚悟ッ!からてチョップ!」
オゴリザル「ウゥキャァ!」ブンッ
幹部「アーボック、ダストシュート!」
アーボック「シャアアァァ!」ゲボォォォ!
オゴリザル「ウギャアァァァ!」ドロォォ
エリ雄「オゴリザル!」
幹部「余所見してる場合か?」
エリ雄「えっ?」
142:
がぶりんちょっ
エリ子「イヤアアァァァァァ!!!」
アーボック「シャー♪」マグマグッ
エリ雄「んんーー!んーーー!」ジタバタッ
幹部「のみこめ」
ごっくんっ
エリ子「う…うそ……?」
幹部「モンスターボールは吐き出しておけ。後でボスに献上する」
アーボック「シャッ」ペッ
143:
エリ子「イヤアァァァァ!!!」ダッ
幹部「行け、サンドパン」ポイッ
サンドパン「サンッ!」ポンッ
幹部「きりさく」
サンドパン「サーンッ!」ザシュッ
エリ子「きゃあぁっ!」ビリッ…ビリビリッ!
幹部「お前達、後は好きにしろ」
したっぱ1「うへへへへっ」
したっぱ2「イイ身体してるじゃねぇか」ジュルリッ
エリ子「イ…イヤァ……」ウルウルッ
グリーン「マネー!みずのはどう!」
マネー「カァメェェェ!!!」バシャァァァンッ!
144:
アーボック「シャボッ!?」ビシャァッ
幹部「チッ、新手か…」
グリーン「主役は遅れてやってくるんだぁYO!こうそくスピン!」ウネウネッ
マネー「カメェェ!」グルルルルルッ!
幹部「アイアンテール!」
アーボック「シャァボッ!」ブオォォンンッ!
ガキィィィィンッ!
グリーン「チッ!」
幹部「大した威力だ」
グリーン「鋼技を使っておいて、何を!」
145:
ガタッ
幹部「ッ!」
少女「あっ…!」
カラカラ「カラッ…!」
幹部「サンドパン!」
サンドパン「サァンッ!」バッ
少女「きゃっ……!」
グリーン「しまっ……!」
ブロロロロロォォォンッ!!!ドォォォオオンッ!
サンドパン「サァンッ!?」バコーンッ
幹部「何奴ッ!?」
グリーン「赤ァ!」
レッド「勘違いするなよ、俺は墓参りに来ただけだ」キキィィィ!
グリーン「へっ。やけにダイナミックな墓参りじゃねぇかYO」
146:
レッド「と言う訳で、墓参りの邪魔だ。さっさとお家に帰りな」
幹部「お家に帰るにはまだ遊び足りないのでな」
レッド「ふんっ。ならば俺がその遊び相手になってやるよ」ポーイッ
ライター「リィザァァ!」ポンッ
グリーン「ヘイッ!レッドゥ!今は俺がバトルを…」
レッド「お前は今の内にフジ老人を助けに行け」ボソッ
グリーン「…!ったく、しゃーねぇなっ!」ダッ
したっぱ1「逃がすかっ!」
幹部「捨て置け!」
したっぱ2「しかし…」
幹部「結局助けても、逃げるにはここに戻ってこなくてはならない。ならば今はコイツを仕留めて、後から待ち構えていれば良い」
レッド「そうだぜ?今は俺と遊ぼうや」
147:
エリ子「あ、アナタ…」
レッド「オイ、アンタはその子を連れて、さっさと外に出な」
エリ子「で、でも……服が…///」
レッド「ほらよっ」ファサッ…
エリ子「あっ…」
レッド「それ貸してやるからさっさと行け」
エリ子「う、うんっ…///」
少女「おにーちゃんっ!助けてくれてありがとうっ!」
したっぱ1「女子供は逃がして自分はナイト気取りかっ!」
したっぱ2「若い奴が命張って粋がってんじゃねーよ!」
レッド「生憎、俺はナイトじゃない…ハードボイルドだ」ピンッ
幹部「ッ!?」
レッド「おらよっ!」ポーイッ
ピッカァーーーーッ!!!
148:
幹部「閃光弾ッ!?」
したっぱ1「うわああぁぁぁぁぁぁ!」ジタバタッ
したっぱ2「目がァ…!目がアァァァァ!!!」ジタバタッ
レッド「ライター!ドラゴンクロー!」
ライター「リィザァ!」ザシュッ
幹部「アーボック!」
アーボック「シャァボッ!」
ガキィィィィンッ!
幹部「まさか子供が閃光弾を持っているとはな」
レッド「さっき買ってきた」
幹部「ふんっ。アーボック!後ろからアイアンテール!」
アーボック「シャァボッ!」ブオォォンッ!
レッド「その長い尻尾を利用して来たか…!」
149:
ガキィィィィンッ!
幹部「何っ!?」
レッド「ふっ。やるな、お前」
カラカラ「カラァ!」ギリ…ギリッ
幹部「さっきのガキと一緒にいたカラカラか……だが、サンドパン!」
レッド「!下かっ!」
幹部「あなをほる!」
ボコッ!
サンドパン「サンドパーンッ!」ドォォンッ!
レッド「ぐっ…!」ドサッ
ライター「リザアァッ!」ドサッ
カラカラ「カラァ!」ドサッ
幹部「さあ、アーボック。こいつ等を丸呑みにしてしまえ」
アーボック「シャア!」ガオー
カラカラ「っ!」
150:
――――
――
「追えー!」
「逃がすな!」
「シャァボック!」
「ガラッ!ガラガァラッ!」ザッ
「カラッ!カラカラァ…!」ギュゥ…
「ガラガァッ!」
「カラ…ッカラァ〜〜〜!」ダッ
「子供が逃げたぞ!」
「逃がすな!」
「ガラガァッ!」ザッ
「邪魔をする気か…アーボック!」
「シャアァァァ!」ガバッ
「ッ!カラカァ!カラカァァァァアアッッ!!!」
151:
カラカラ「カラカァァァァァァアアッッ!!!」
ヒュンッヒュンヒュンヒュンヒュンッバキィィィッ!
アーボック「シャボッ!?」ドサッ
幹部「何っ!?一体何処から…!?」
レッド「アレは、ホネブーメラン…。まさかカラカラが…?」
カラカラ「カラ…?」
レッド「違う…じゃあ、誰が…?」
タチサレ……タチサレ………!
幹部「アレは……!」
レッド「ガラガラ…?」
ガラガラ『タチサレ……ココカラタチサレ………!』ボッ
152:
レッド「この感じ…霊か」
幹部「霊だとっ…!?そんなバカな…!」
ガラガラ『ケス……ロケットダン…ユルスマジ……!』
カラカラ「カラカァッ!」トコトコッ
ガラガラ『ッ!ボ…ボウヤ……!』
カラカラ「カラカァッ!」ギュゥ
ガラガラ『ガラァ……』ギュゥ
レッド「………」フッ
幹部「ダストシュート!」
アーボック「シャボォ!」ゲボォォォ!
フッ
幹部「アレ?」
レッド「オイ、今良い場面なんだから空気読めよな?」チャキッ
153:
ポケモンタワー7階
グリーン「ヘイッ!アンタがフジ老人か?」
フジ「如何にも。私がフジ老人だが、キミは?」
グリーン「俺はグリーン!あの有名なオーキド・ユキナリ博士の孫だZE!アンタを助けに来たZE!」
フジ「おおっ!あのオーキドくんの…!だがロケット団は…?」
グリーン「今、下で俺のダチが食い止めてる。さっさと戻ろうZE!」
154:
ポケモンタワー六階
グリーン「ヘーイッ!レッドゥ!……ってアレ?ロケット団は?」
レッド「今しがた郵送でお家に帰ったさ」
グリーン「は?郵送?」
フジ「おおっ!キミも私を助けに?」
レッド「イヤ、俺はただの墓参りさ」
グリーン「なあ、さっきから何か鉄っぽい匂いがするんだけど…?」クンクンッ
レッド「気の所為だろ」
155:
ロケット団のアジト
したっぱ「ボス!今しがたシオンのポケモンタワーに滞在中の部隊からの捕えたポケモンが郵送で着きました!」
ボス「ほう…。それは楽しみだな」
したっぱ「結構な重さですよ!コレは期待出来ますね!」ズシッ
ボス「後で褒美をやらなければ……ッ!?」カパッ
したっぱ「こ…これって生く……オ゛エ゛エ゛ェェェ…」ゲボォォォ!
ボス「おぉ…っ!ジョンパニィ…!ポール…!ジロー…!何て姿に……!」フルフルッ…
156:
ポケモンハウス
フジ「キミ達のお陰で助かったよ。ありがとうっ」ペコッ
少女「ありがとうっ!」ペコリッ
グリーン「イヤイヤイヤッ」テレッ
レッド「死人は出ちまったがな」
フジ「……彼らには本当にすまないと思っている…。はした金だがご家族に謝礼金と墓を建てさせてもらったよ」
フジ「そうだっ。キミ達にも何かお礼を…」ゴソゴソッ
レッド「別に俺は…」
グリーン「レッドゥ!ここはもらっとこうZE!」
フジ「コレをやろう」スッ
レッド「笛か?」
グリーン「笛だな」
フジ「コレはポケモンの笛と言って、眠っているポケモンを無理矢理起こすことが出来るのじゃ」
レッド「ふんっ」スッ…
ぴ〜ひゃらぴ〜ひゃらっぱっぱっぱらぱ〜♪
157:
少女「おもしろ〜いっ!私にも吹かせて!」
ぷぴ〜っ
少女「へへっ。おにーちゃんと関節キスだねっ♪」ニパァッ
レッド「ふんっ…」フイッ
グリーン「ほ〜。レッドゥめ。良い思いしやがって…」ピー
フジ「あ、そっちは私のお古だから、私と関節キスじゃね♪」ニマァ
グリーン「う゛お゛お゛お゛ォォォ」オエェェェ
カラカラ「カラァッ!」クイッ
レッド「ん?何だ?」
少女「この子ね、おにーちゃんと一緒に旅がしたいんだって!」
カラカラ「カラッ!」グッ
レッド「ふっ。良いだろう。お前はこれからジュニアと言う名だ」
ジュニア「カラァッ!」
158:
グリーン「じゃあ、俺はもう行くZE!」
レッド「さっさと行けよ」
グリーン「ハッ!次会ったら今度こそバトルだからなっ!次は勝つからなっ!」ダッ
レッド「そうかよ」
レッド「………何か用か?」
エリ子「………コレ、アリガト」スッ
レッド「そう言えば、上着を貸してたな」
エリ子「後…助けてくれて……キャッ///」グイッ
レッド「用事を思い出した。今晩、俺の部屋に来な…」
エリ子「う、うん…///」
グリーン(アンタを助けたの俺だろーがっ!何だっ!?主人公補正かッ!)コソッ
161:
レッド
手持ち 六匹
リザード ♂ NN ライター ピカチュウ ♂ NN ピッキー
Lv29 Lv25
ドラゴンクロー かえんほうしゃ 10万ボルト でんこうせっか
りゅうのいかり えんまく くさむすび ちょうはつ
ニドリーノ ♂ NN マスキオ ??? ♀ NN フカヒレ
Lv25 Lv15
どくばり みだれづき とっしん あなをほる
10万ボルト にどげり りゅうのいかり りゅうせいぐん
ストライク ♂ NN キラ カラカラ ♂ NN ジュニア
Lv39 Ⅼv18
きりさく はがねのつばさ ほねこんぼう ずつき
つばめがえし でんこうせっか きあいだめ なきごえ
162:
タマムシシティ
レッド「やはり、こっちの地下通路の警備が厳重になっていたな。閃光弾も手榴弾も全部取り上げられた」
レッド「しかし、大した都会だな…。マサラとは大違いだ」
レッド「………寄りたい所があるが、先にジム戦に向かうか…」
老人「おおっ。お主、タマムシジムに向かうのか?」
レッド「ああ、そうだが?」
老人「あそこは良いぞぉ!若くて綺麗なピチピチのお姉さんしか居なくて、オカズには困らんっ!」
老人「特にジムリーダーのエリカはタマムシだけでなく、カントーに名を馳せる程の別嬪じゃっ!」
レッド「ほぉう…」フゥゥ
老人「良ければ、お主。儂の代わりに写真を取ってきてくれないかのぅ?儂、此間覗きがバレて、写真を没収されたのじゃ…」
レッド「………」スタスタッ
老人「出来れば、着替えの写真を……って、居なくなってしまったな」
163:
タマムシジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」ザッ
エリカ「すーすー…」スヤスヤッ
レッド「おい」
アロマなお姉さん「エリカお嬢様!チャレンジャーさんですよっ。カワイイ男の子ですよっ!」ユサユサッ
エリカ「ふぇっ…?あっ…いらっしゃいませぇ。私がジムリーダーのエリカですよぉ」ファァァ
レッド「何かヤる気の無ェジムリーダーだな」フゥゥ
エリカ「あら、未成年が煙草なんていけませんよ?煙を吸いたいのであれば、このお香をお嗅ぎなさいな」モワーンッ
レッド「ふむ……なかなかイイ香りだな…。甘くて大人っぽくて妖艶な…」スンスンッ
エリカ「お気に召しましたか?」ニコッ
レッド「ああ。暫くこの部屋全体に広がる甘い雌の香りを嗅いでいたいものだな」
エリカ「ふふっ。そうやってチャレンジャーの戦意を削いでいくのが作戦なんですよ?」
レッド「ハッ…!俺とした事が…っ。相手の戦略に嵌ってしまった…」ガクシッ
164:
レッド「ただのおっとりした可愛いお嬢様って訳じゃないようだな」
エリカ「ふふっ。可愛いだなんて…照れちゃいますわっ」
レッド「御託は良いんだよ。早くバトルと行こうや」チャキッ
エリカ「そうでしたわね…。改めまして、私はタマムシジム、草を愛するジムリーダーのエリカ。使用ポケモンは三体ですわ」チャキッ
エリカ「そして、私の一番手はこの子ですっ!おいでませっモンジャラ!」
モンジャラ「もーんっ」ポンッ
レッド「草タイプ…ならば、こちらはライ…」
ぽんっ
ピッキー「ピィキャキャキャッwwww」
エリカ「あらカワイイ、ピカチュウ」
レッド「またお前は勝手に…。今回は出番は…」
ピッキー「ピィキャキャッwwwピキャッwピィィキャッキャッwww」
レッド「何?『吾輩は現在ジム戦皆勤賞なのであるwwwどうせならこのまま皆勤で頑張りたいのだwwwそれにバトルは相性で決まるものじゃないのではなかったかwww』だと?一理あるな」
エリカ「そのピカチュウでよろしくて?」
レッド「ああ、相性は俺のタクティクスでどうにかするさ」
165:
レッド「攻ッ!でんこうせっか!」
ピッキー「ピキャッwww」シュバッ!
エリカ「あら、凄いスピードですわね」
レッド「草タイプは全体的に度に欠けてる。ならばこちらはスピードで攻めるだけだ!」
エリカ「モンジャラ、つるのむち」
モンジャラ「モジャモジャー!」
シュルシュルシュルシュルシュルシュルッ!!!
ピッキー「ピキャッ!?」
レッド「何だッ!?この手数はッ!?」
エリカ「モンジャラは身体全体がつるに覆われたポケモン。故にモンジャラ系統程、つるを使った技に特化したポケモンはいません」
エリカ「例え、そのスピードでも、この量のつるを前には…」
しゅるるるっ
ピッキー「ピキャァッ!」ガシッ
エリカ「この通り」ニコッ
166:
レッド「ピッキー!そのつるから早く逃れろッ!」
ピッキー「ピィィwww」ジタバタッ
エリカ「無駄ですわ。モンジャラ、そのまま穴と言う穴につるを捻じ込みなさい」
モンジャラ「もんもーんっ」
ピッキー「キャァ…ピ…ッwwwキャッwキャッww」ジュブッズブズブッ
レッド「クッ…何て卑猥な…!触手プレイかよ…!」
エリカ「そのままメガドレイン」
モンジャラ「もんもんもんっ…」ジュルルルルッ
ピッキー「wwwww///」ビクンッビクンッ
エリカ「じっとしてて下さいね?直ぐに気持ち良くなりますから♪」
レッド「この女、Sだな…」
167:
レッド「だが、そんなにピッキーに触れてて良いのか?」
エリカ「えっ?」
レッド「ピッキー、その状態でも10万ボルト位は出せるだろう?」
ピッキー「ピwwww」バチッ…バチバチッ
ビリビリビリィィィ!!!
モンジャラ「モンンンンン!!!」ビリビリビリィ!
エリカ「モンジャラッ!」
モンジャラ「モン…モン」ビリッ…ビリビリッ
レッド「草タイプにゃ電気技の効果は薄いが、せいでんきのピッキーにお触りしている状態での10万ボルト、一撃で麻痺させるには十分だったな」
レッド「今度は捕まるなよ、でんこうせっか!」
ピッキー「ピィィキャッwww」シュバッ
モンジャラ「モォォオオンッ!」バコーンッ
エリカ「モンジャラ…よく頑張りましたね」ショボンッ
レッド「何だ、意外と脆かったな」
エリカ「元来この子は私の○○○○用のポケモンでしたので、あまり強くは育てて無かったのですわ」
168:
レッド「通りでピッキーへの責めが上手い訳だな。恐れ入るよ」
エリカ「お褒め頂き光栄ですわ」ニコッ
レッド「お嬢様の考えている事は分からんな」
エリカ「では私の次鋒を出すとしましょう。おいでませっフシギソウ!」ポーイッ
フシギソウ「ソウソウッ!」ポンッ
レッド「ジムリーダーが御三家だと?」
エリカ「ジムリーダーが御三家を使ってはいけないとは決まってはなくてよ?」
レッド「それもそうだな」
エリカ「じゃあ行きますよ、あまいかおり」
フシギソウ「フシィ…」モワーンッ
ピッキー「ピキャァ………www」ウットリ…
レッド「この香りはさっきの…」ウットリ…
エリカ「イイ香りでしょ?このあまいかおりは相手のポケモンだけでなく、トレーナーの判断能力を鈍らせます」
169:
レッド「クッ…頭がぼーっとする…」
エリカ「今の内に、メロメロ!」
フシギソウ「フゥシッ♡」キュピーンッ
ピッキー「ピキャッwww」ドキーンッ
レッド「しまった!」
フシギソウ「フシフシ♪」ナデナデッ
ピッキー「ピキャァ…///」メロメロ
エリカ「ふふっ。すっかりピカチュウはフシギソウの虜になりましたね」
レッド「チッ…。ちょうはつを撃つ前に…」
エリカ「さあ、たーくさんっ嫐って上げますね♪つるのむち!」
フシギソウ「フシッ!フシッ!」ビシバシッ
ピッキー「ピキャッ///ピキャッ///」ビクンッビクンッ
レッド「ピッキー!しっかりしろ!」
ピッキー「ピィキャァ…///」フリフリッ
エリカ「あらあら。自分からお尻を向けて善がるなんて……なんて変態サン♪」
170:
エリカ「さあ、もっと嫐ってあげて差し上げなさい、フシギソウ。つるのむち」
フシギソウ「フシッ♪フシッ♪」ビシッバシッ!
ピッキー「ピ…ピ…///ピチュウゥゥゥゥッッ///」ドピュッ
レッド「………」
エリカ「あらあら。そのピカチュウはテクノブレイクで戦闘不能ですわね」
ピッキー「ピキャァ…///」ピクッ…ビクンッ
レッド「もう見てられん」ショボンッ
エリカ「貴方の次鋒、見せて下さいまし」
レッド「俺の次鋒は、コイツだっ!」ポーイッ
ライター「リィザァァッ!」ポンッ
エリカ「炎タイプのリザード…セオリー通りで来ましたわね…。ですが…」
フシギソウ「フシィ…」モワーンッ
エリカ「フシギソウのあまいかおりから逃れられますこと?」
171:
レッド「二度も同じ手には食わん!」ブスッ
エリカ「何をしてますの?」
レッド「鼻栓だ」
ライター「リザァ!」ブスッ
エリカ「折角のイイ香りなのに、勿体ないですわね。ですが私のフシギソウにはまだメロメロが残ってますのよ?」
レッド「そんなもの…えんまくだ」
ライター「リザァ…」プシュウゥゥゥ
エリカ「これは…」
レッド「相手を魅了させる技など、姿さえ見えなければどうと言う事は無い」
エリカ「ですが、姿が見えないのは貴方も同じ…」
レッド「今こそ鼻を開放するんだ!あまいかおりがする方角にかえんほうしゃ!」
ライター「リィ…ザァァァ!!!」ボォォォオオ!
フシギソウ「フシャァッ!」
エリカ「フシギソウ!」
フシギソウ「フシィ…」ピクッ…ピクッ
174:
エリカ「あまいかおりが仇になるとは思いもしませんでしたわ…。やりますわね、レッド様」ショボンッ
レッド「お褒めに頂き、光栄だ。エリカ嬢」
エリカ「ではここから小細工無しの真っ向勝負…。行きますわよ、私の大将!おいでませっラフレシア!」ポーイッ
ラフレシア「らぁふぅ」ポンッ
レッド「最後の最後に最終進化系か…」
エリカ「この子は強いですわよ…。にほんばれ!」
ラフレシア「らふぅ!」パァァァァ
レッド「日差しを強くしただと…?この状況で炎タイプを強くして何になる!かえんほうしゃ!」
ライター「リィザァァッ!」ゴォォォオオ!!!
エリカ「確かににほんばれは日差しを強くして、炎タイプの技の威力を上げます。私のラフレシアなど、一撃で葬れましょう…」
エリカ「………当たればですけど」ニコッ
175:
シュバッ!
レッド「何ッ!?」
ライター「リザァ!?」
ラフレシア「らふらふらふぅ」シャバババババッ!
エリカ「ラフレシアの特性、ようりょくそ。日差しが強い時に素早さが上がる特性ですわ」
エリカ「この度のラフレシア、貴方様に捉えられますか?」
レッド「………3時の方角だ!」
ライター「リザァァ!」ゴオォォォォ!!!
シュバッ!
エリカ「残念、残像ですわ。回り込んでどくどく!」
ラフレシア「らふぅ!」ボフンッ
ライター「ザアァァァッ!」ジュワアァァァ…
エリカ「続けざまにベノムショック!」
ラフレシア「らふらふぅ!」ゲボォォォ!
ライター「リザアアァァァ!!!」ジュワアァァァ…
177:
レッド「毒タイプの技を続けざまに放つか…。えげつないお嬢様だ」シュボンッ
エリカ「ベノムショックは既に毒状態のポケモンに当てると、威力が上がる技ですわ」
レッド「アンタ、もう毒タイプのジムリーダーにでもなれよな…」
エリカ「私には毒は似合いませんわ。私にはおしとやかな草タイプが一番です」
レッド「その減らず口、直ぐに聞けなくしてやるよ」チャキッ
エリカ「それは楽しみですわね」ニコッ
レッド(と、言ったものの…。あのスピードに対応出来るのはキラしかいないな…。止むを得まい…)チャキッ
レッド「……ッ!?」ピクンッ
レッド(お前が行く気か…?だが相性やレベルが…)
レッド(………否、相性、レベル、そんな物に拘っていたらハードボイルドじゃねぇな…。何より、お前が行きたいのならそれを優先させるのもトレーナーの役目だ)チャキッ
レッド「お前に懸けるぞ!ジュニア!」ポーイッ
ジュニア「カラァ!」ポンッ
179:
エリカ「大将戦に地面タイプのカラカラ…。何か策でも有るのですか?」
レッド「さぁな?ただ一つ言えるのは、俺はコイツの戦いたいと言う思いに応えたまでだ」
ジュニア「カラァッ!」
エリカ「ふふっ。優しいお人。ですが、そんな事では私のラフレシアには勝てませんことよ?」
レッド「やってみなくちゃ分からんだろ、そんな事。つるぎのまい!」
ジュニア「カラカラァッ!」ジャキンッ
エリカ「攻撃力を上げて来ましたか…。ですが、力を上げた所で、ラフレシアのスピードを捉えなければ意味はなくてよっ!」
ラフレシア「らふふふふっ」シュバババッバッ
レッド「フィールドにほねこんぼう!」
ジュニア「カァラァッ!」ブオォォンッ!
グラグラグラッ!
ラフレシア「ラフッ!?」コテッ
エリカ「これは…じならし…?」
レッド「疑似じならしだ。技のスペースは大切だからな」
180:
レッド「奴が転んだ所を狙えッ!ほねこんぼう!」
ジュニア「カァラァッ!」ブオォォンッ!
エリカ「勝負を焦りすぎましたね…!どくどく!」
ラフレシア「らふぅん!」ボフンッ
ジュニア「カラァッ!」ジュワアァァァ…
エリカ「勝負は勝利を確信した時が一番危ういのですよ?」
ラフレシア「らふっ」ゲシッ
からんからんっ
エリカ「骨棍棒を落としたカラカラに勝機は無くてよ…?」
レッド「否、まだだっ!つばめがえし!」
ジュニア「カラァッ!」キッ
ザシュッ!
ラフレシア「らふぅぅっ!」
エリカ「もう一本の骨棍棒…!?」
レッド「その骨棍棒…太い骨はジュニアの母親のガラガラの形見だ。いざと言うときに隠し持たせていた」
181:
エリカ「太い骨…カラカラの攻撃力を上げる道具ですね…」
レッド「加えて、つるぎのまいによる攻撃力の底上げ、毒状態にさせほねこんぼうを蹴り飛ばしたことでの油断を突いた、つばえがえし…流石に相性やレベル差が合っても…」
ラフレシア「ら…らふぅ……」ムクッ
レッド「…!耐えたのか…」
エリカ「私のラフレシアを舐められては困りますわ」
レッド「流石はジムリーダーのエース…。このレベル差を一撃で覆すのは無理があったか…」
エリカ「いえ、貴方様の戦略、ポケモン達の力強さ、全て評価に値します…私も久々に身体が熱く滾ってしまいましたわ…」ゾクンッ
ですが、もうお仕舞です…。決めますわよ!ソーラービーム!」
ラフレシア「らふらふらふ……らぁふぅぅぅぅぅう!!!」ビイィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
レッド「ッ!」
ジュニア「カラァッ!?」
182:
エリカ「消し炭になりなさいっ!」
レッド「チィッ…!ジュニア!太い骨を回天させろっ!」
ジュニア「ッ!カラァ!」グッ
ぶんっ…ブンブンブンブンブンブンッ!!!ゴオォォォォォォォォッッ!
エリカ「ソーラービームを太い骨を回天させて受け止めた…!?」
ジュニア「カラァ…!」ググッ…
レッド「ガラガラの太い骨は伊達じゃねェ!そのままラフレシアに弾き返せッ!」
ジュニア「カラカラカラカラァ…カァラァッッ!」
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
エリカ「不味い…!避けてっラフレシア!」
ラフレシア「らふぅ…!」
ドゴオォォォォォォォンッ!!!
レッド「天井に外れた…!」
エリカ「良かった…」ホッ
183:
パラッ…パラパラッ……
レッド「ッ!」
ドババババババババッ!!!
エリカ「天井が…!」
アロマなお姉さん「エリカお嬢様ァッ!」
ドシャアァァァァァンッ!!!
エリカ「……うっ、痛っ……くないっ?」
レッド「でぇじょうぶか、エリカ嬢…?」ダキッ
エリカ「レ、レッド…様……?」
レッド「怪我は無ェか?」
エリカ「は、はい…大丈夫…みたいです…///」
184:
レッド「悪かったな、ジムをこんなにしちまって」
エリカ「い、いえ…。偶に激しいバトルをしていれば、こうなる事もあり得ます」
レッド「しかし、フィールドがこんなになってしまったらバトルは中断だな。今回のバトルは無かった事に…」
エリカ「いえ、その必要はありません」スッ
レッド「これはバッジ…。だが…」
エリカ「最後のソーラービーム返し、アレが直撃していれば、負けていたのはこちらです」
エリカ「それに、あのつばめがえしで既に私のラフレシアは体力の限界でしたわ。それに対して貴方のカラカラは毒状態になっているだけ。ですから、この勝負…貴方様の勝ちでございますわ」ニコッ
レッド「………そうか。ならば好意に甘えさせて…ッ痛」ジンッ
エリカ「大丈夫ですかっ!?もしかして落石から私を庇った時に…」
レッド「大事ない…。それより、俺には行かなky…」
エリカ「ダメです!今晩は私のジムで安静にしていて下さい!」グイッ
レッド「………」
185:
タマムシジム・寝室
エリカ「ご加減は如何ですか?」
レッド「ああ、でぇじょうぶだ。迷惑をかけたな、エリカ嬢」
エリカ「いえ。それにレッド様は私を助けてくれたじゃないですか…」
エリカ「あの時のレッド様…とても……///」ポッ
レッド「………」グイッ
エリカ「きゃっ…。レッド様…///そんな…怪我されたばかりなのに…んん…っ///」
レッド「ん……っ、知るか、そんな事…」
186:
チュンチュンチュンッ
レッド「……まさか、母乳を出せるとはな…」フゥゥ
エリカ「すみません…///体質なもので…」
レッド「いや、謝るな。俺にとっては嬉しかったぞ」ニコッ
エリカ「レッド様…///」ウットリ…
レッド「では、本当に世話になったな、エリカ嬢…」スッ
エリカ「お待ちになって!」クイッ
レッド「ん?」
エリカ「もう一晩…もう一晩だけ、一緒に居てくれませんか…?」
レッド「………」
187:
チュンチュンチュンッチュンチュンチュンッ
エリカ「ああ…っ///レッド様の激しい攻め…、私に癖になってしまいましたわ…///」
レッド「アンタ、バトルの時のSっ気は何処に行った…」
エリカ「レッド様の所為で、私Mに目覚めてしまいましたわ…///」
エリカ「見て下さいまし…。レッド様のやどぎりのたねがこんなにも私の中に…///」クパァ…ドロォ…
レッド「………もう、俺は行くぞ…」スッ
エリカ「また、私に会いに来てくださいますか…?」
レッド「多分な…」
エリカ「その時を楽しみにお待ちしております、旦那様♪」ニコッ
レッド「………」
190:
タマムシシティ・路地裏
レッド「………」スタスタッ
レッド「確かにあの郵送のあて先はタマムシシティだった…」
レッド「つまり、この町のどこかにロケット団のアジトが有る筈だ…」キョロキョロッ
女ロケット団「………」スタスタッ
レッド「………ビンゴ」ニヤッ
レッド「オイ、アンタ」
女団員「ん、何だ。私は忙しいんだ。子供と遊んでいる暇は……キャッ」ドンッ
レッド「ちょっと話が有るんだが、俺の部屋に来てくれや」グイッ
女団員「ハ、ハイ…///」カァー
191:
ゲームセンター
レッド「この地下か…」ツヤツヤ
女団員「そうよ。このポスターの裏のボタンを押したら…」ツヤツヤ
ぽちっ ごごごっ
女団員「地下への階段が出てくるの。そこにロケット団のアジトがあるわ」
レッド「では案内してくれるか、お姉さん?」ニコッ
女団員「っ///ええっ、キミみたいな子は大歓迎よっ!」キュンッ
192:
ロケット団アジト
したっぱ「お帰りなさいませっ!女幹部様!」ピシッ
レッド「アンタ、幹部だったんだな」
女幹部「そうよ。キミは女幹部である私に気に入られたんだから、もっと誇ってイイのよ?」フフンッ
したっぱ「女幹部様、この子供は…?」
レッド「本日付でロケット団に入団させてもらう、レ…ロッソだ。よろしく頼む」
したっぱ「こんな子供がロケット団に入るだとぉ?ロケット団に入るには学科、実技、面接をクリアしなければいけないんだぞ!その前にお前みたいな子供が…」
女幹部「私の推薦だ。文句はあるまい」
したっぱ「女幹部様の…?それなら…」
女したっぱ「あの、女幹部様。この子ってそんなに凄いんですか?」
女幹部「ああ、色々スゴかったよ。房中術が半端なくてな…///私、この子のテクニック、癖になっちゃいそう…///」ウットリ…
女したっぱ「へー!そんなにスゴいんですかぁ…。ねえ、今度私とも相手してくれる?」
女したっぱ2「あ、私も相手して欲しいー!」
女したっぱ3「私もー!」
レッド「イイぜ、後で全員相手してやるよ」フゥゥ
193:
したっぱ「じゃあ推薦での入団は学科、実技が免除されて、面接だけになるんだが…」
女幹部「そう言えば、ボスは何処に?」
したっぱ「ボスなら…」
ボス「呼んだかね?」
したっぱ「さ、サカキ様っ!」ビシッ
レッド(コイツが、ロケット団のボス…)
サカキ「む、この子は誰かね?」
女幹部「ハッ。この子は推薦入団を希望している子です!」
サカキ「ほう…。女幹部、キミの推薦かね?」
女幹部「ハイッ!」
サカキ「成程…。キミ、名前は?」
レッド「……ロッソです」
サカキ「そうか。ではロッソ君。面接を始めるから私の部屋に来たまえ」
レッド「はい」
194:
サカキの部屋
サカキ「かけたまえ」
レッド「……はい」スッ
サカキ「そんなに固くならなくて良い。気楽に行こうではないか」
レッド「………よろしくお願いします」コロコロッ
サカキ「では簡単に我がロケット団の概要を話そうか。ロケット団はカントー、ジョウトを中心に2000人近くの団員で結成された秘密結社だ。主にポケモンや人身、兵器の売買、生物実験などの悪い事を専門にしている。そのことは知っているね?」
レッド「はい、重々承知しております」
サカキ「よろしい。だが、その真の目的はカントー、ジョウトのみならず、ホウエン、シンオウなど多くの地方の征服にある。その為には多くのポケモンや人材、資金が必要なのだよ」
サカキ「だが最近は入団する人間も年々減っていき、団員が任務先の事故やポケモン教会や警察との戦闘で殉職したり、自分から辞めて行ったりしている」、
サカキ「故にキミみたいな積極的な若い戦力は大歓迎だよ」ニコッ
レッド「ありがとうございます」ペコリッ
サカキ「ロケット団は月給28万で三食昼寝付、無料の寮などを設備しており、最近では若手の教育にも力を入れている」
サカキ「だが、キミみたいな推薦入団の特待生は初給32万で、強力なポケモンの支給、寮はもちろん、ロケット団系列の施設のは永久無料で使用出来、最終的には一個小隊を与えられる。中々の好待遇だろう?」
196:
サカキ「おっと話が長くなってしまったね。ではまずはキミが我がロケット団に入団しようと思った理由を聞こうか。何せ根っこからの悪の秘密結社だ。普通の人間ならまず入りたがらない。それなりの理由があるのだろうね?」
レッド「他者を虐げ、社会に反抗する力が欲しかったからです」
サカキ「ほう…」
レッド「この行き詰った社会では私は自由になれない。未成年は煙草を吸うなとか、酒を飲むなとか、女遊びするなとか…」
レッド「そんなの俺の勝手だろう。他者にとやかく言われるような事ではないだろうと、毎日毎日憤っていました」
レッド「私は今の世の中を壊したい。ただそれだけです」
レッド「故に私は、反社会勢力であるロケット団に入団を希望しました」
サカキ「………ふっ。素晴らしい悪の…反骨の魂だ。キミはロケット団に向いている。気に入ったよ」
サカキ「合格だ。キミは今日からロケット団の一員だ」ニコッ
レッド「ありがとうございます」ペコッ
サカキ「私はキミが気に入ったよ。どれ、特待生の特権でもう一つ欲しい物をやろう」
レッド「そうですか…。じゃあ……」カチッ
レッド「アンタの首、くれよ」
197:
チャキッ
キラ「ストライ…」
サカキ「………ふっ。成程」
レッド「少しでも変な動きをしたら、キラがアンタの首を撥ねるぞ」
サカキ「このストライク、キラと言うのか…。成程、悪を裁く正義の神に相応しい名だな」
レッド「正義なんて崇高なもんじゃねぇよ」
サカキ「では私の首を取って何を欲す?金か?名誉か?それとも権力か?」
レッド「テメェらロケット団がしょっちゅう俺のハードボイルドな旅の先々で事件を起こすから、目障りなだけだ」
サカキ「そうか…、それはすまなかったね」
レッド「そう思うなら、さっさと縛に着いて死刑台にでも送られてやがれ」
198:
サカキ「だがそうもいかない。私はただ欲しいのだ。この世の全てを。ポケモンも金も女も部下も権力も…」
レッド「己が欲するがままに悪事を働く…。壊滅的に独善的割、短絡的な思想…。まるでガキだな」
サカキ「男とはそう言うものだ」フッ
レッド「違いない」フッ
レッド「だがアンタのその下らない欲望の為にどれだけのポケモンや人間が犠牲になったんだろうな」
サカキ「知りたいかね?我がロケット団では324人が逮捕、52人が殉職。ポケモン協会及び警察権力、59人が殉職。民間人、41人が犠牲。略奪したポケモン27501匹、内、売買したのは9975匹、駆除したのは351匹、残りは戦力とした」
レッド「………大した記憶力だな」
サカキ「私の為に犠牲になった者達の名は全て記憶している…」
199:
サカキ「だが最近の部下の殉職者がいささか妙でな…。皆、大きな鎌のような物で首を撥ねられているのだ」
レッド「………」
サカキ「それに…」ペロッ
キラ「ストッ!?」ビクッ
レッド「おい、妙な真似はするなと…」
サカキ「このストライクの鎌…、血の味がするな…。ポケモン…?否、人の…シオンタウンに配置していたジョンパニィの血の味だ…」
レッド「………!」
サカキ「シオンタウンではジョンパニィ…ポール…ジロー…。地下通路ではジャムバコタ…おつきみやまではキュモール…ナツミ…ポピー…。皆、愉快でエレガントな生き様だっただろう…」
サカキ「全て、キミの仕業じゃないのかい…?ロッソ君?」ギロッ
レッド「………もう良い、喋るな。斬れ」
サカキ「良いのかね?」
チャキッ
レッド「ッ!?」
スピアー「スピッ」
サカキ「少しでも変な動きをしたらスピアーの針がキミの脳天を貫くぞ?」
200:
レッド「………」
キラ「………」
サカキ「………」
スピアー「………」
サカキ「………ここは一旦互いにポケモンを仕舞うとしようか」ショボンッ
レッド「………そうだな」シュボンッ
サカキ「そうそう…キミが欲していたのは私の首だったな…。そうだな…、ポケモンバトルで勝てたら譲ろう」
レッド「………このアジトに居る奴らを全員を一気に相手してか…?」
サカキ「イヤ、場所はこの部屋。相手は私一人だ」
レッド「………信じられるとも…?」
サカキ「私は悪の秘密結社のボスであるが、その前に一人のトレーナーだ。私は決闘を邪魔される事をもっとも嫌う」
レッド「………良いだろう。だがその首は必ず貰い受けるぞ、サカキ殿…」チャキッ
サカキ「望むところだ……」チャキッ
サカキ「さあ………ポォケモォォォンバトォォォォオルゥ!始めようかァァッ!!!」
201:
レッド「コイツ、戦闘狂か…!行けっマスキオ!」ポーイッ
マスキオ「ニドォ!」ポンッ
サカキ「ならば…!ニドクイン!」ポーイッ
ニドクイン「ニドォ!」ポンッ
レッド「みだれつき!」
マスキオ「ニドッニドッニドッニドッニドォッ!」ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ!
サカキ「良い攻撃だ!だが…!」
ニドクイン「ニドォ…」ニヤリッ
サカキ「些か、攻撃力が足りないなァ!」
レッド「そうかよ…!なら今直ぐでも攻撃力を上げてやるよ!」ポーイッ
サカキ「アレは…月の石か…!」
マスキオ「ニドオッ!」タッチ!
ふぉんふぉんふぉんっ…
マスキオ「ニィドォキィィイングッ!」パッパラー
サカキ「ニドキングに進化させたか!面白い!」
202:
レッド「マスキオ!あばれる!」
マスキオ「ニドォ!ニドォニィドキィィン!」ドタバタッ
ニドクイン「ニィ…!」グッ
サカキ「成程…攻撃力は上がったようだな…。だがァ…!」
ニドクイン「ニドォ……!」ググッ
マスキオ「ニドォ!?」フワッ…
サカキ「レベルが足りんわァ!ばかぢから!」
ニドクイン「ニィドォォォオ!!!」ブオォォンンッ!
どおぉぉぉぉぉんんっ!!!
レッド「マスキオ!」
マスキオ「ニドォ…」ピクッ…ピクンッ
サカキ「その程度のレベルでニドクインお姉ェさんに勝とうなど、片腹痛いわ!」
208:
レッド「………次はお前だ!ジュニア!」ポーイッ
ジュニア「カラッ!」ポンッ
サカキ「カラカラか…。悪くないチョイスだ!」
ジュニア「ッ!カラァ…!」ギロッ
サカキ「む?」
レッド「コイツは母親をテメェらロケット団に殺された。コイツは今、子供でありながら、母親の敵であるテメェらに憤っている」
ジュニア「カラァ!」プンプクリンッ
サカキ「面白い!その小さな身体に宿した怒りの力!この私とニドクインお姉ェさんが全て受け止めてやろう!」バッ
ニドクイン「ニィドォ!」バッ
レッド「怒りを力に変えろ!つるぎのまい!」
ジュニア「カラカラァッ!」シャキーンッ
209:
レッド「ほねこんぼう!」
ジュニア「カラァッ!」ブオォォンッ!
サカキ「攻撃を受けろ!」
レッド「何だとッ!?」
ガンッ!
ニドクイン「ニドォ…」ニヤッ
レッド「チッ…!連続でほねこんぼう!」
ジュニア「カラッ!カラッ!カラッ!カラッ!カァラァッ!」ブンッブンッブンッブンッブオォォンッ!
サカキ「全てその身で受け止めてやれ!」
ニドクイン「ニドォォオオ!」バッ
ガンッガンッガンッガンッガアァァンッ!
ニドクイン「ニドォ…!」ピンピンッ
レッド「何…だと……!?」
ジュニア「カ…カラァ…!?」
サカキ「これだけ殴れば気が済んだだろう?ニドクイン、母親の温もりを失った哀れな少年に、お姉ェさんの愛の抱擁をくれてやれ」パチンッ
210:
ニドクイン「ニィドォ…」ニコッ
ジュニア「カ…カラァ……」ビクビクッ
だきっ
ニドクイン「ニドォ…」ムギュゥゥゥゥ
ジュニア「カラァァァァァアアッッ!!!」グキッバキッベキッ…
レッド「ジュニア!」
ニドクイン「ニドォ」ドサッ
ジュニア「カ…カラァ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「ジュニア…すまん」シュボンッ
サカキ「流石はニドクインお姉ェさん!子供のあやし方が上手いものだ。後はゆっくり休め」シュボンッ
212:
サカキ「どうした、ロッソ君!キミの力はこんなものではないだろうッ!?」
レッド「チッ…!行けッフカヒレ!」ポーイッ
フカヒレ「フカッ」ポンッ
サカキ「ほう…。中々珍しいポケモンを使ってくるな…。ならばコチラはスピアー!」ポーイッ
スピアー「スピッ!」ポンッ
レッド「来たな、蜂ヤロー!」
サカキ「私のスピアーは強いぞ」
レッド「紙耐久がほざきやがって!りゅうせいぐんッ!」
フカヒレ「フカフカァ……フカァ!」
ひゅぅ〜〜〜〜パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
サカキ「ほう…。これはまた強力な技を使ってくる…。こうそくいどう!」
スピアー「スピッスピッスピッ!」ブンッブンッブンッブゥゥゥゥゥンッ
レッド「アレを躱すか…」
サカキ「確かに強力な技だ!私のスピアーでなければやられていただろうッ!」
レッド「………あなをほる!」
213:
サカキ「スピアー!真下にダブルニードル!」
レッド「ッ!待てッフカヒレ!止まれッ!」
ぼこっ!
フカヒレ「フカッ?」
スピアー「スピッ!」ザシュザシュッ
フカヒレ「フキャァッ!」グサグサッ
レッド「フカヒレ!」
サカキ「あのりゅうせいぐんで上に注意を引かせた後、直ぐに真下から攻撃するとは見事ォ!だが残念だったな!読んでいたわァ!」
レッド「にゃろうっ…」
サカキ「では次はコチラから攻めよう!ミサイルばり!」
スピアー「スピピピピッ!」ドドドドドドドッ
レッド「何処狙って…?………ッ!?」
214:
ガガガガガガガガガガガッ!!!
フカヒレ「フキャッ…!フキャァ…!」
レッド「フカヒレ!」
サカキ「キミのりゅうせいぐんを真似させてもらったよ。ミサイルばりを天井に向けて放ち、天井で跳ね返って来たミサイルばりが雨の如くフィールドに降り注ぐ…」
サカキ「これでは身動きとれまい?」
レッド「チッ…!あなをほるでミサイル雨から逃れろ!」
フカヒレ「フキャッ!」ボコボコッ
サカキ「………一つ忠告しておこう。私の前ではあなをほるは止めておいた方が良いぞ」
レッド「?」
サカキ「なぜならば、地中から直接攻撃するとなれば、必ず敵の近くに出て来なければならない。それに私はフィールドの振動、音で地中のポケモンが何処を掘り進んでいるか感知出来るのだよ」
レッド「ッ!」
サカキ「三時の方向の床にドリルライナー!」
スピアー「スピィィィイ!」ギュルルルルゥ!!!
フカヒレ「フキャァッ!」チーンッ
215:
フカヒレ「ふきゃぁ…」ピクンッ…ピクッ
レッド「………」シュボンッ
サカキ「ふん。この程度の攻撃でやられるなど、大したレベルでは無かったようだな」
レッド「レベル…か……。だったら次はコイツだ。行けッ!キラ!」ポーイッ
キラ「ストラァァアイクッ!」ポンッ
サカキ「さっきの断罪のストライクか。見ただけで分かる。他のポケモンと比べてソイツだけはレベルが異常だな」
レッド「コイツとは長い付き合いだからな」
キラ「ストォ…ストォォ…」フーフー
サカキ「興奮しているみたいだな。私の首をそんなに狩りたいか?」
レッド「落ち着け、キラ。狩るのはこの勝負に勝ってから」
サカキ「そう…。私の首を取るのは私に勝ってからにしてもらおうかァ!」
216:
レッド「キラ、久々に本気でヤるぞ…」
キラ「ストォ…」スゥ…
サカキ「その鎌…相当の切れ味だろうな。だが…」
スピアー「スピッ!」シュンッ
シュンッシュンッシュンッシュンッ!
サカキ「このスピアーのスピードを捉えられなければ、その大鎌も無用の長物となり替わる!」
シュンッ…ガキィィィィンッ!
スピアー「スピッ!?」ググッ…
キラ「ストォ!」ググッ…
サカキ「!……ふっ、捉えられたか…」
レッド「………」
サカキ(パワー、スピード共に中々…。これはレベル40…否、それ以上か…)
217:
サカキ「まさか私のポケモンとタメを張るレベルのポケモンが居るとはなァ!こうそくいどうからのダブルニードル!」
スピアー「スピスピィ!」シュンシュンッ
レッド「キラァ!でんこうせっか!」
キラ「ストッ!」シュンッ
ガキンッ!ガキンッガキンッ!ガキィィィィンッ!
レッド「くっ……」
サカキ「フハハッ!やはりいなァ!ならばさらなるさの境地へと招待しよう!さらにこうそくいどうだ!」
スピアー「スピスピィ!」シュシュシュシュシュッ
レッド「最早、かげぶんしんだな…。残像が見えやがる」
サカキ「それだけではないわァ!ミサイルばり!」
スピアー「スピィァァ!」
シュンッドドッ!シュンッドドドッシュンッドドドドッ!
キラ「ストォッ…!」ググッ
レッド「こうそくいどうからのミサイルばりのオールレンジ攻撃か…」
218:
ドドドドドドドドドッ!!!
サカキ「さァ!この怒涛の攻撃、どう捌くのかねっ!?ロッソ君!」
レッド「………」フゥゥゥ
キラ「………」フゥゥゥ
サカキ「むっ…?」
キラ「スゥ…」スッ
ドドドドドドドドドッ!!!
キラ「スゥ…」スッ
サカキ「あのミサイルばりが当たらない…?
ドドドドドドドドドッ!!!
キラ「スゥ…」スッ
キンッ
サカキ「……ククッ…!そういう事かァ!ミサイルばりの弾道を見切って、舞う様に鎌の切先で弾道を変えて躱していたかァ!正しくSWORDDANCE!」
レッド「………」
219:
サカキ「ならば遠距離戦は最早無用!再び接近戦に持ち込んでやるわァ!」
スピアー「スピッ」ギュウゥゥゥンッ!
レッド「構えろ、キラ!」
キラ「ストォ!」チャキッ
サカキ「ハアァァァァ!ダブルニードル!」
スピアー「スピッ!スピッ!スピッスピッ!」グサッグサッグサッグサッ!
キラ「ストォ…!」キンッキンッキンッキンッ
レッド「チッ…何がダブルだ!」
スピアー「スピスピッ!」ザシュザシュッ!
キラ「ストッ…!」ガクッ
サカキ「!もらったァ!」
グサッ!
キラ「ストッ…!」ゴフッ…
サカキ「ふっ…」
レッド「………つばめがえしィ!」
221:
キラ「ストォ…ラァァイクッ!」ザシュッ
ザンッ!
スピアー「ス…スピ……アァ…」バタンッ
サカキ「ほう…。肉を切らせて骨を断ったか」
スピアー「ス…スピィ…」ビクッ…ビクンッ
レッド「あのスピードに一撃ぶちかますにはそれしか思いつかなんだ…」
サカキ「いやはや…。少し見くびっていたよ。ならば次は相性で攻めよう。行け、ゴローニャ!」ポーイッ
ゴローニャ「ゴロゴロッニャンニャンッ!」ポンッ
レッド「岩タイプ…そのまま行くぞ、キラ!」
キラ「ストラァァイ!」ジャキーンッ
223:
サカキ「ほぼ同レベルのポケモン同士なれば、相性の有無は致命的だぞ!それでこのゴローニャンを倒す自信はあるのかァ!?」
レッド「ある!」
サカキ「上等!ならばこのサカキ、容赦はせん!凄絶になァ!ロックブラストォ!」
レッド「舞え!キラ!」
ゴローニャ「ゴロニャンニャー!」ドドドドドドドッ
キラ「ストッストッストォ!」スッスッスッ
サカキ「また鎌で弾道を逸らすかァ!それはみきりか何かかねっ!?」
レッド「そんな技覚えらせた覚えはねぇよ!はがねのつばさ!」
キラ「ストォ!」カキーンッ!
ガキィィンンッ!
ゴローニャ「ニャァァッ!」ドーンッ
サカキ「いくら攻撃力が高く、鋼タイプの技だからと言って、防御力の高いゴローニャがタイプ不一致技にこれ程のダメージ…。まさか、その動きは…!」
レッド「よぉく自分の言動を思い出してみな…。正しくSWORDDANCE…ってな」
サカキ「ククッ…!そう言う事かァ!先程からの舞はつるぎのまいかァ!」
224:
レッド「そうだ、つるぎのまいさ」
サカキ「まさか補助技のつるぎのまいを防御技に応用していたとはなァ」
レッド「どこぞの世界じゃつるぎのまいで炎技を防ぐストライクが居るらしいからな。造作も無い」
サカキ「だが、相手の技を見切ってのつるぎのまい…。そう簡単な芸当ではあるまい。欲しいな、そのストライク。何処で手に入れた?」
レッド「何処だろうな?そんな事よりどんどん行くぞ!はがねのつばさ連打ァ!」
キラ「ストォ!ストォ!ストォォォオ!!!」ザシュッザシュッザシュッ
ゴローニャ「ニャ…ニャァァ…!」ググッ
サカキ(あの動きがつるぎのまいだったのなら、もう既にストライクの攻撃力は極限まで上がっているとみて良いだろう…)
サカキ(私の最のスピアーがやられた今、あのスピードを躱せるポケモンはもう居ない…。このままではあのストライク一匹に戦局を覆されかねないな…)
キラ「ストォ…ストォォ……!」フーフー
サカキ「む?」
レッド「………チッ」
キラ「スゥゥウトライクゥゥゥウウウッッ!!!」ガオー!
226:
グリーンよりずっとライバルしてるなw
227:
ザンッ!ザンッザァァンッ!
キラ「ストォ!ストォ!ストラァァイクッ!!!」ガオー
サカキ「辺り構わず、暴れ斬っている…?どういう事だ……?」
レッド「チッ…。やはり長期のバトルは無理だったか…」
キラ「ストォ…!」ギロッ
サカキ「ッ!」ハッ
キラ「ストラァァアイクッ!!!」バッ
ザンッ!
キラ「ストォォ……!」ググッ
サカキ「クッ……!真剣…白羽取りィ…!」ググッ
レッド「落ち着けキラ!そいつの首を取るのは今じゃねぇ!バトルに勝った後だ!ハードボイルドじゃねぇぞ!」
サカキ「グゥ…!どぅぉっせぇぇぇぇいっ!!!」ブオォォンッ!
キラ「ストオォ!」ポーイッ
レッド「ハァ…」ホッ
サカキ「ハァ…ハァ……。成程…。そういう事か…」チラッ
228:
サカキ「ロッソ…。私がお前を見誤ったか?ポケモンのレベルの高さ故にポケモンを上手く操れていない。操れても、もって数分か」
レッド「………」ギリッ…
サカキ「ポケモンも自身の能力に呑まれ、我を見失い暴走する…。笑わせる…。その程度でハードボイルドだと?」
レッド「何…?」ピクッ
サカキ「ポケモンもトレーナーも己の力に驕り、自身以上を操ろうと、力に溺れ、力に呑まれる!そんな事でハードボイルドなトレーナーを名乗るなど、笑止千万!醜悪至極ゥ!」ビシッ
レッド「黙れ…!」
サカキ「貴様はもうハードボイルド非ず!否ァ!トレーナーにも非ず!タダの中二病だァ!!!」
レッド「黙れと言っているだろうがァァァッ!!!」
サカキ「貴様の様な傲慢な子供には灸を据えてくれるわァァ!ゴローニャ、だいばくはつッ!」パチンッ
ゴローニャ「にゃあぁぁぁぁぁっ!」カッ!
チュドオオォォォォォォォンンッッッ!!!
229:
罪の無いゴローニャがまた一匹砕けてしまったか……
戦犯ポケスペ
230:
………シュゥゥゥゥゥ
ゴローニャ「にゃあぁ……」バラバラッ
バタンッ
キラ「………」ピクンッ…ピクッ
レッド「………」シュボンッ
サカキ「………良くやった、ゴローニャ」シュボンッ
レッド「………自爆はジムリーダーのお家芸だと思っていたがな」
サカキ「御託は良い。早く貴様の次のポケモンを出せ。完膚なきまでに叩き潰してやる」ポーイッ
サイドン「サァァイドォォォオンッ!」ポンッ
レッド「………特攻!ピッキー!」ポーイッ
ピッキー「ピィキャキャキャッwwww」ポンッ
サカキ「………随分下品なピカチュウだな。だが地面タイプに電気タイプをぶつけてくるなど…」
レッド「今にほざいてやがれ…」
レッド(地面タイプの重量級を出した事、後悔させてやる…!)
231:
下品なピカチュウわろた
232:
ピッキー「ピィキャッキャッwww」クイクイッ
サイドン「サァイ゛?」ギロッ
ピッキー「ピギャッww」ビクッ
レッド「怯むな!くさむすび!」
ピッキー「ピ…ピキャァww」スッ
ボコッ!シュルルルルル…
サイドン「サァイ?」グラッ
レッド「ひれ伏せ……!」
ズドオォォォォオン!!!
サカキ「………貴様がなァ!」
サイドン「サァァイドォォォ!」ヌッ
レッド「…ッ!?馬鹿なッ!?」
サカキ「アアァァァム…ハンマアァァァァァッッ!!!」
サイドン「サァァイドォォォオンッ!!!」ブオォォンンッ!
ズドオォォォォオン!!!
233:
レッド「………!」
ピッキー「ピィ…キャキャ…」ピクッ…ビクンッ
サカキ「特攻の高いピカチュウに草タイプであり、相手の体重が重い程威力の上がるくさむすびを使わせた事は評価に値する…」
サカキ「だが、やはりレベルが足りんな。先ほどのストライクとは大違いだ」
レッド「………」グッ
サカキ「どうした?強いのはさっきのストライクだけか?だがそのストライクも長く操れなくては意味もないがな」
レッド「………うるせぇ。俺のポケモンはまだ残っている」チャキッ
サカキ「ならば早くその最後のポケモンを出すと良い。私のサイドンに届くのならばな」
レッド「………ライタァァッ!」ポーイッ
ライター「リィイザァァァッ!!!」ポンッ
236:
レッド「ライター、えんまく!」
ライター「リザァ…」プシュウゥゥゥ
サカキ「小賢しい…。逃げ腰で勝てるとでも?」
レッド「ドラゴンクロー!」
ぶほぉっ
ライター「リィイザァァァ!」ザシュッ!
サカキ「目くらましの後にすかさず背後から攻撃…!受け止めろ!
サイドン「サァイッ!」ガシッ
ライター「リザァッ!?」
サカキ「アームハンマー!」
サイドン「サァァイドォォォオンッ!」ブオォォンンッ!
ズドオォォォォンッ!!!
ライター「リザァァッ!」
レッド「ライター!」
サカキ「終わったな…」
237:
ぐぐっ…
サカキ「むっ?」
ライター「リィ…ザァ…!」ググッ…
レッド「よしっ…!」グッ
サカキ「アレを耐えたか…。ストライク以外にちゃんと育っているポケモンも居たか…」
レッド「接近戦は不利だ!一旦距離を取ってかえんほうしゃだ!相性が悪くても特殊防御が低いサイドンならイケル!」
ライター「リッザァ…!リィィザ…」タッタッ
サカキ「無駄ァ!」
サイドン「ザア゛ァァァァァァイィィィッ」シュバッ
レッド「なっ…!?早…ッ!?」
サカキ「ドリルライナァァァッ!」
サイドン「ドオォォォォォンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
238:
ぐりぐりぃっ
ライター「ザアァッ……!」ゴフゥッ
レッド「バカな…!アームハンマーを二度も使っているのに、先制攻撃だと…!?」
サカキ「これぞ、サイドン先生の力だ」
サイドン「サァイッ」フリフリッ
レッド「…!せんせいのつめか…」
サカキ「如何にも。この爪を持たせることで、サイドンは偶に先制攻撃が出来る様になる」
サイドン「サァイッ!」シュッシュッ
サカキ「さて、効果抜群の技をもろに喰らったのだ。もう流石に立ってられま…!」
ぐぐっ……
ライター「リ……ザ……」ググッ…
レッド「ライター…お前……」
サカキ「バカな……立て続けに威力の高い技を喰らって尚、立ち上がるとでも言うのか……!?」
ライター「リィッ…ザァ……!」
レッド「………ふっ。悪いな、お前には何時も無茶をさせてしまって…」
239:
ライター「リザァ…」フルフルッ
レッド「お前の諦めない不屈の闘志は俺のハードボイルドへの道を切り開いてくれる…感謝しているぞ」
ライター「リザァッ!」コクッ
サカキ「理屈では無い…。奴を立たせるのは、力や体力では無い…。ポケモンとトレーナーの燃ゆる熱き魂…!やはり私の眼に狂いは無かったか…!」
レッド「………勝つぞ、ライター!」
ライター「リザアァァァァッッッ!」ピカーッ
ふぉんふぉんふぉんっ……
レッド「こ、コレは…!」
サカキ「進化か……!」
ライター「グオオオォォォォォォォッッ!!!」バッサバッサッ!
240:
熱い展開になってきた
241:
レッド「ライター…お前、リザードンに…」
ライター「グルルルッ…」コクッ
レッド「ふっ…。進化したお前の力、見せてもらうぞ!かえんほうしゃ!」
ライター「グオォォォォッ!」ボオォォッォォッ!
サカキ「気を付けろ、サイドン!先程よりパワーアップしているぞ!」
サイドン「サァァイ…ドサアァァッ!」アチチッ
レッド「相性は悪くても特防の低いサイドンには効いている…!これならいける!」
サカキ「舐めるなァ!アームハンマァァアッ!」
サイドン「サアァァイドオォォォォォンッ!」シュバッ!ブオォォンンッ!
レッド「飛翔して躱せ!」
ライター「グオォォォォツ!」バッサバッサッ
レッド「旋回しながら、エアスラッシュ!」
ライター「グオォォオッ!」ザシュッ!
サイドン「サァイィッ!?」ビクッ
242:
レッド「怯んだ所にドラァゴンクロォォォォ!!!」グッ
ライター「グオアァァァァ!」ゴオオォォッ!
サカキ「アァァァムハンマアァァァァァッッ!!!」グッ
サイドン「サアアァァイィドオォォォォォンッ!!!」ブオォォンンッ!
ドオオオォォォォォォォンッ!!!
ライター「グルゥッ…!」バサバサッ
レッド「決めるぞッ!かえん……」バッ
サカキ「サイドン!うちおとす!」
サイドン「サァイッ!」ポーイッ
ライター「グオッ!?」ガンッ
ひゅう〜〜どぉぉぉぉんっ!
レッド「ライター!」
サカキ「落ちた所にドリルライナァァァッ!」
サイドン「サアァァイ……!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「ッ!」ハッ
243:
ぐりぐりぐりぃ……
ライター「グオッ……!」ゴフッ
サイドン「ドオォォォォォンッ!!!」ギュルルルルルゥゥッ!!!
ライター「グオァッ……!」ドォォォンッ!
レッド「ライ…がはっ……!」メリッ…
ドオォォォォォンッ!!!
サカキ「………」
ぱらっ…ぱらぱらっ……
ライター「ぐ……ごふ…っ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「がっ……ぐぅっ……」ズキッ…
サカキ「すまないな。だが、リザードンの延長線上に居たお前が悪い」
レッド「ゲホッ…ッ…かはっ……」
サカキ「悪の秘密結社、ロケット団のボス、サカキ相手によくぞここまで戦った。今、引導を渡そう、ロッソ」
サカキ「大地の奥義、じしん」
サイドン「サアアァァァァイッ!!!」
244:
――――
――
サカキ「………さて、どうしたものかな」
レッド「………」
サカキ「あくまで私の首を取りに単身ロケット団に潜入しに来た度胸は誉めよう」
サカキ「そして、若くしも、その強靭な魂とバトルセンスは惜しいものだな」
サカキ「どうかね?この際本当にロケット団に入団する気はないかね?今なら最初に行った通り、特待生で迎えよう」クイッ
レッド「………」シュボッ…フゥゥゥ
サカキ「げほげほっ」
レッド「………黙っときな、オッサン」
サカキ「………残念だ」
245:
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ピカチュウ ♂ NN ピッキー
Lv36 Lv29
ドラゴンクロー かえんほうしゃ 10万ボルト でんこうせっか
りゅうのいかり エアスラッシュ くさむすび ちょうはつ
ニドキング ♂ NN マスキオ ??? ♀ NN フカヒレ
Lv35 Lv24
どくづき あばれる きりさく あなをほる
10万ボルト にどげり りゅうのいかり りゅうせいぐん
ストライク ♂ NN キラ カラカラ ♂ NN ジュニア
Lv47 Ⅼv23
つるぎのまい はがねのつばさ ほねこんぼう ずつき
つばめがえし でんこうせっか ほねブーメラン つるぎのまい
248:
――――
――
レッド「………んっ…見覚えのある天井……」モゾッ
レッド「俺……いったい何を……?」
レッド「…………ッ!確か俺は…あの後……」ガバッ
レッド「……………負けた後の事が思い出せん」
ぴしゃんっ
エリカ「レッド様!お身体は大丈夫ですかっ!」ムギュゥ
レッド「え、エリカ嬢っ!い、痛い痛い!」
エリカ「あっ…すみません……」シュンッ
レッド「いや、別に構わない…。なあ、俺はいったい何故ここに…?」
エリカ「それを聞きたいのはこちらですわ。てっきりもう既にタマムシを出られたと思っていたのに、真っ裸でゲームセンターの前に倒られているのですもの」
レッド「ゲームセンターの前……」
エリカ「公衆の面々でレッド様の立派なお身体を見られるのは心外でしたので、ジムに預からせてもらいました」
レッド「そうか…ありがとうな、お嬢」ナデナデ
エリカ「うふふっ///レッド様の妻として当然の事をしたまでですわっ///」ニコッ
249:
レッド「そう言えば、俺のポケモン達と荷物は…?」
エリカ「衣服は全て脱がされていましたけど、モンスターボールやお荷物、バイクも全て無事でしたわ」
レッド「そうか…よかった……」
エリカ「ポケモン達は凄く傷ついてたので、今ジムの回復システムで回復を終えた所ですわ」
レッド「………アイツ等には悪い事をしたな…」
エリカ「レッド様!」キラキラッ
レッド「ん?」
エリカ「お目覚めの後、すみませんが、お食事にします?お風呂にします?それとも…?///」ピトッ…
レッド「………悪ィ。今そんな気分じゃねぇ…」
エリカ「そうですか…。すみません」
レッド「世話になった後で悪ィがもう行くわ…」スタスタッ
エリカ「レッド様、無くされたお着物の代わりにこのお着物をどうぞ」スッ
エリカ「レッド様の以前のお着物を参考にして新しく織り込みましたの」
レッド「ありがとな」
250:
ブロロロロンッ!ブロロロロンッ!
レッド「度々世話になったな、エリカ嬢。ジムのお姉さん達」
エリカ「いえ。気になさらずに、旦那様♪」ニコッ
アロマなお姉さん「何時帰られても、レッド様とエリカお嬢様がお楽しみ頂けるように、床の準備はしておきますのでっ!」
レッド「………じゃあな」
ブロロロロンッ!
エリカ「………」
アロマなお姉さん「…今回は引き留めなくて良かったのですか?」
エリカ「ハードボイルドなチャンピオンになられるお方を引き留められる女性がおりますこと?」
アロマなお姉さん「それもそうですね」クスッ
エリカ「ただ…」
アロマなお姉さん「ただ?」
エリカ「倒れていたレッド様を預からせてもらった時、レッド様から沢山の雌の香りが香ってきたのは不快ですわね」ニコッ
アロマなお姉さん「そ、そうですか…」
251:
タマムシデパート・屋上
サカキ「行ったようだな…」
女幹部「………サカキ様、この度は彼の命をお許し頂き、ありがとうございます」ペコッ
サカキ「私もキミの様に彼の事は気に入ってね」
女幹部「ですよねっ!」バッ
サカキ「ただし、キミは減給だ」
女幹部「はうぅ…」シュンッ
サカキ「………彼とは再び会い見える時が来るだろう…。そう、彼の精神が折られていなければな…」
サカキ「だが、このサカキが完膚無きまで叩きのめしたのだ。そう簡単に立ち上がれる事が出来るとも思えんがな…」
女幹部「………」
サカキ「そう言えば、ロッソが気絶した後、他の女団員達と一緒になって彼とお楽しみだったようだな」チラッ
女幹部「はいっ!」ツヤツヤッ
女したっぱズ「とっっても気持ちよかったでぇーすっ!」ツヤツヤッ
サカキ「………」
レッド(そう言えば、何故裸で倒れていたんだ……?)ブロロロロロンッ
253:
ブロロロロロォォォンッ!!!キキイィィッ!
レッド「………またコイツか」
カビゴン「ぐおー」
レッド「確か眠っているポケモンを起こす笛があったな」スッ
ぴ〜ひゃらぴ〜ひゃら♪
カビゴン「カビィ…?」ムクッ
レッド「おらよっ」ポーイッ
カビゴン「カビッ?」バシュッ
カチッ
レッド「ふんっ…」
グリーン「おおっレッドゥ!よくやったZE!」ヒョコッ
レッド「………グリーンか」
グリーン「いやー、サイクリングロードを下ってセキチクシティに行きたくてもコイツが邪魔だったから助かったZE!」
レッド「お前もこの笛貰っただろう」
グリーン「いや、じいさんとの間接キスはもうゴメンだね」
254:
グリーン「そんな事よりYO!次に会ったらバトルする約束だったよな!」
レッド「そう言えば、そうだったか」
グリーン「じゃあ早ヤろうZE!ポケモンバトル!」チャキッ
レッド「………」チャキッ
グリーン「使用ポケモンは三体!俺の一番手はコイツだ!ケンタッキー!」ポーイッ
ケンタッキー「ピジョットォォォオッ!」ポンッ
レッド「あの時のポッポか…」ポーイッ
ピッキー「ピィキャッキャッキャッwww」ポンッ
グリーン「何かムカつくピカチュウだな…」ムカッ
レッド「でんこうせっか!」
ピッキー「ピキャァッwww」シュバッ
グリーン「フェザーダンス!」
ケンタッキー「ピジョォォッ!」バァサッバァサッ
ピッキー「ピキャッwww」フワッ
255:
グリーン「お返しのでんこうせっかァッ!」
ケンタッキー「ピジョォッッ!」シュバッ
ピッキー「ピキャァッwww」ドーンッ
レッド「空中反転して10まんボルト!」
ピッキー「ピィキャァチュウゥゥゥッwww」バチバチバチィッ!
グリーン「遅ェッ!こうそくいどうで躱しまくれ!」
ピジョット「ピジョッ!ピジョォッ!」ヒョイッヒョイッ
レッド「………ちょうはつ」
ピッキー「ピキャピキャッwww」オシリペンペンッ
ケンタッキー「ピジョォ!」ムカッ
グリーン「ああんっ!?本当にムカつくピカチュウだなァッ!つばさでうつ!」
ケンタッキー「ピジョォォッ!」ゴオオォォッ!
レッド「………」
256:
どぉぉぉんっ!
ピッキー「ピギャァッwww」メリッ…
グリーン「オラァッ!頭部と胴体の間にピンポイントで喰らわしてやったZE!飛行技でも急所じゃ聞いただろ!?」
レッド「………否」
がしっ
ピッキー「ピキャッキャッwww」ガシッ
ケンタッキー「ピジョォッ!?」
グリーン「コイツ、翼にしがみ付いて…!」
レッド「所詮は飛行技……か…」フゥゥ
グリーン「チィッ!でんこうせっかで振り落せ!」
レッド「くさむすびで離すな」
ケンタッキー「ピジョォッッ!ピジョォォッ!」ビュオォォッ!
ピッキー「ピィキャッキャッwww」シュルルッ
257:
グリーン(ヤベェ…あのまま電気技を喰らったら…)チラッ
レッド「………」
グリーン「?」
ピッキー「ピキャァw?」ギュゥゥ
グリーン「っ今だ!急上昇から急降下で振り落せ!」
ケンタッキー「ピジョオォォォォッ!」ギュオォォォォッ!
ピッキー「ピギャアァァァァッッwww」ギュゥゥゥッ
レッド「っ!そのまま10万ボルト!」ハッ
バチバチバチイィィィィッ!!!
ケンタッキー「ピジョオォォォッォッ!!!」ビリビリビリィッ
ひゅうぅぅぅぅ〜〜どおぉぉぉぉぉんんっ!
ピッキー「ピィ…wピィ……w」ゼーゼー
ケンタッキー「ぴ…ぴじょぉ……」プスッ…プススッ
レッド「ふぅ…」
グリーン「………?」
258:
グリーン「って考えてもしょうがねえかっ!次だ次!カモンッハードガイ!」ポーイッ
ハードガイ「リッキィィィ!」ポンッ
レッド「カイリキーか…」
グリーン「おうよっ!俺のカイリキー、ハードガイの圧倒的なパワーを見せてやるZE!」
ハードガイ「ウー!ホー!」ムキムキッ
レッド「筋肉ダルマにはスピードで攪乱するまでだ。でんこうせっか」
ピッキー「ピキャッwピキャッw」シュバッシュバッ
グリーン「ハードガイ、メロメロ!」
レッド「ッ!?」
ハードガイ「リッッッィキィ❤」ムキッムキムキッ
ピッキー「ピキョッwww」ギンギンッ
259:
レッド「カイリキーがメロメロだとッ!?見かけ騙しがァッ!ちょうはつだ!」
ピッキー「ピキャッwピキャッww」メロメロギンギンッ
レッド「チィッ!」
グリーン「無駄無駄ァ!ハードガイの筋肉にメロメロだZE!ぶぁぁくれつパンツ…じゃなくてパンチィ!」
ハードガイ「カイ…リィィキィィィッ!!!」ブオォォンンッ!
ピッキー「ピギャッwww」メリメリッ
どおぉぉぉんんっ!
ピッキー「ピキャッwwピキャァッ……www」ビクンビクンッドピュッ
レッド「………お前のカイリキーが♀だとはな…」シュボンッ
グリーン「は?俺のハードガイは♂だぞ?」
レッド「………」
262:
レッド「………試しにコイツを出してみるか」ポーイッ
フカヒレ「フキャッ」ポンッ
グリーン「?何だそのポケモン。見た事ねぇな」
レッド「俺にも分からん」
グリーン「まあいいや!取り敢えずメロメロになっちまいなァ!」
ハードガイ「リキッ」プイッ
グリーン「オイッ!何無視してんだYO!早くメロメロしろよっ!」
レッド「………りゅうせいぐん」
フカヒレ「フキャッ」カパッ
ひゅぅ〜〜〜〜パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
ハードガイ「リキィッ!?」
グリーン「何だよ、この技ァ!?」
どおぉぉぉぉぉんんっ!!!
ハードガイ「リ…リキィ……ウホッ」ピクッ…ピクンッ
グリーン「ハードガイ!クソォ!何だよ、そのサメェ!」
263:
カイリキー(いい男♂)か…
ピカチュウもソッチ系だったのね
264:
グリーン「ふぅ…。やっぱり強いな、レッドゥ」
レッド「強い……か」
グリーン「だけどよぅ、俺だってポケモンタワー以来かなり修行したんだZE?色んなトレーナーやポケモンと戦って、レベルを上げていったんだ」
グリーン「その成果がコイツだァ!」ポーイッ
マネー「ガアァッァメエェェェクスッ!」ポンッ
レッド「カメックスか…」
グリーン「言っとくけど、コイツは前の二体とはレベルが違うZE?覚悟しろよ?」
レッド「もう一度りゅうせいぐんだ」
フカヒレ「フキャッ!」カパッ
ひゅぅ〜〜〜〜パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
グリーン「マネー!こうそくスピンで弾け!」
マネー「ガメガメガメェ!」ギュルルルルゥ!!!
ガガガガガガガガガッ!!!
グリーン「どうだァ!」
レッド「あなをほる!」
265:
どの穴を掘るんですかね?
266:
ぼこっ!
フカヒレ「フキャァッ!」ドーンッ
マネー「ガエェッ!?」
グリーン「さっきの技で上に注意を引いた後、直ぐに下から攻撃かよッ!卑劣だZE!」
レッド「続けてきりさくッ!」
フカヒレ「フゥキャァッ!」ザシュッ
グリーン「マネー!こうそくスピンで攻撃を弾け!」
マネー「ガァメェッ!」ギュルルルルゥ!!!
ガンッ!
フカヒレ「フキャァッ!」
グリーン「続けてみずのはどう!」
マネー「ガアァァァメェェッ!」バシャァァァンッ!
フカヒレ「フギャアァァッ!」
レッド「………」
267:
グリーン「どうだァ!」
フカヒレ「フ…フカァ……」ムクッ
グリーン「チッ。一撃じゃ倒せなかったか…」
フカヒレ「フキャァ…」チラッ
レッド「………」
フカヒレ「フキャッ?」
グリーン「ッ!今だ!こうそくスピン!」
マネー「ガメェェェ!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「ッ!フカヒレ!あなをほって……」
どおぉぉぉぉぉんんっ!!!
フカヒレ「フ……フキャァ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「………チイッ」シュボンッ
グリーン「………やっぱりおかしい」
268:
レッド「……俺は別におかしくは無い」
グリーン「いや、どう見ても、お前……」
レッド「グダグダ言わずにさっさと続きを始めるぞ!ライター、特攻!」ポーイッ
ライター「グオォォォォッ!!!」ポンッ
グリーン「やっぱり最終進化させてやがったなっ!」
レッド「彼奴の足元にエアスラッシュ!」
ライター「グオォォッ!」ザシュッ!
マネー「ガメェッ!?」
ドオォォンッ!モクモク……
グリーン「地面に攻撃して煙を立てるなんてなァ…!」
レッド「ドラゴンクロオォォー!」
ぼふっ!
ライター「グオアァァァッ!」ゴオォォォ!
269:
グリーン「また後ろから…!受け止めろ!」
ガシッ!
マネー「ガメェ…!」ググッ
ライター「グオッ…!」ググッ
レッド「コイツ…ッ!」
グリーン「そのままの体制でみずのはどう!」
マネー「ガメエェェッ!」ゴポゴポッ…
ライター「グオォッ!?」
バッシャアァァァァンッ!!!
ライター「グオアァァァッ!」ビチャビチャッ
レッド「チイッ…!」
グリーン「いつも卑怯な手ばっか使いやがって!それでハードボイルドかッ!」
レッド「…!」ハッ
270:
『ポケモンもトレーナーも己の力に驕り、自身以上を操ろうと、力に溺れ、力に呑まれる!そんな事でハードボイルドなトレーナーを名乗るなど、笑止千万!醜悪至極ゥ!』ビシッ
レッド「うるさい…」ワナワナッ
グリーン「そんな逃げ腰な奴にはお灸を据えてやるYO!」
『貴様の様な傲慢な子供には灸を据えてくれるわァァ!』
レッド「黙れェッ!かえんほうしゃアァァァッ!」
ライター「グオォォォオッ!」ボオォォッォォッ!
グリーン「みずのはどう!」
マネー「ガアァァァメェェッ!」バシャァァァンッ!
ドオォォォォォンッ!!!
レッド「………」
ライター「グオォ……」ピクッ…ピクンッ
グリーン「………」
マネー「ガァァメェェェッ!」
271:
レッド「………クソ」シュボンッ
グリーン「………ヘイ、レッドゥ。今日のお前本当に変だZE?あんなに感情的になってよォ」シュボンッ
レッド「………お前には関係ないだろ」
グリーン「ま、そうなんけどYO…」
レッド「………?」
グリーン「普段クソ生意気に大人ぶってる癖に、変にナヨナヨしくしてるのが気にいらねェんだよ。ライバルとしてな」
レッド「………」
グリーン「今回のバトル、認めねェからな。また会った時はちゃんとしたバトルしろよな」
レッド「………ああ」
グリーン「あ、そうだ。コレ」スッ
レッド「何だ?」
グリーン「俺のマネーが持ってたおまもりこばん」
レッド「………」
グリーン「金出せや」ニコッ
273:
サイクリングロード
ブロロロロロロッ
レッド(無一文…か……)
レッド(あの時のたった一度の敗北が俺に負の連鎖を起こさせている…)
レッド(別に負けたのは初めてではない…。一度シロナの姐さんにも完敗している。なのに、あの敗北が脳に焼き付いて離れない……)
レッド「クソッ…」
ブロロロロンッ!ブロロロロンッ!
暴走族1「オイオイオイィッ!ガキがいっちょまえにハーレー乗り回してんじゃねぇよ!」
暴走族2「ここが誰のシマだか分かってんのかァ?アァンッ?」
レッド「………」
暴走族1「オイオイオイィッ!シカト決め込んでんじゃねぇよ!」
暴走族2「さっさとここから消えな、バァーカッ!」ペッ
レッド「チンピラか…。憂さ晴らしには丁度良い…」フゥゥゥ
274:
暴走族1「テメェみたいなガキにゃハーレーは似合わねぇよ!俺達によこしな!」
レッド「おい。バトルしろよ」チャキッ
暴走族2「なぁにぃ?まさか俺達にライディングバトルを挑もうって腹じゃねぇよな?」
レッド「さっさと構えろ」
暴走族1「じゃあ俺達がライディングバトルに勝ったら、そのハーレーは貰うぜ!」チャキッ
レッド「良いだろう。ならば俺が勝てば、テメェらのハーレーを頂戴する」
暴走族1「イイぜ!だけど二対一でも文句は言うなよ!?」
暴走族2「ライディングバトル…。それはスピードの世界で進化したポケモンバトルの形態…。そこに命を懸ける伝説のトレーナー達を、人々は5P,sと呼んだ!」
レッド「ライディングバトル…」
暴走族1「アクセラレーションッ!」
ドルルルルルルルルルルルルルンッ!!!
275:
セキチクシティ・フレンドリィショップ
ガランガランッ
店員「いらっしゃーいっ」
レッド「すまないが、表のハーレーポケッドソンを二台売りたい」
店員「まいどー」
レッド「これで無一文からは脱したな」フゥゥゥ
278:
セキチクシティジム
『閉』
レッド「………閉まってやがる」
レッド「………」コンコンッ
レッド「………出直すか」
「しまってないでござるよっ!」
どろんっ
レッド「………何奴だ」
キョウ「拙者はセキリクジム、ジムリーダーのア…キョウでござるっ!」
レッド「アンタ、その恰好…」
キョウ「そうでござるっ!忍者でござるっ!にんにんっ」
キョウ「そう言うお主は挑戦者でござるかっ?」
レッド「俺の名はレッド。ジムバッジ、頂きに参上仕った」
キョウ「そうだったでござるかっ。じゃあジムにいらっしゃいでござるっ!」ガチャッ
279:
キョウ「ここのジムは毒タイプ、使用ポケモンは三体でござるっ」
レッド「………」チャキッ
キョウ「拙者の先鋒はイトマル!行くでござるっ」ポーイッ
イトマル「イトー」ポンッ
レッド「………図鑑が反応しねェ…。まあ蜘蛛みたいだから虫タイプか…」ピッピッ
レッド「なら俺は…コイツだッ!」ポーイッ
ジュニア「カラッ!」ポンッ
キョウ「準備は良いでござるねっ?イトマル!いとをはく!」
イトマル「イトー」プシュー
レッド「骨で糸を引き裂けッ!」
ジュニア「カラッ!」ザシュッ
キョウ「なんとっ!」ガビーンッ
レッド「突っ込め、ジュニア!」
ジュニア「カラァッ!」ダッ
280:
レッド「ほねこんぼう!」
ジュニア「カラァッ!」ブオォォンッ!
キョウ「イ…イトマル!逃けるでござるっ!」アセアセッ
イトマル「イ…イトォッ」ササッドピュッ
レッド「逃がすな!」
ジュニア「カラァッ!」ブオォォンッ!
イトマル「イトッ!」ササッドピュッ
レッド「ちょこまかとォ…!」
キョウ「イトマル、逃げて逃げて逃げまくるでござるよぉ!」
イトマル「イトッ!イトッ!」ササササッドピュドピュッ
レッド「小賢しい…!」
イトマル「イトッ…!」コテッ
レッド「ッ!今だっ!」
ジュニア「カァァラァッ!」ブオォォンッ!
281:
べちょっ
レッド「ッ!?」
キョウ「やったでござるっ!」キャッホーイッ
ジュニア「カラァ…!」ネバネバァ…
レッド「コイツは…!」
キョウ「実は逃げながら蜘蛛の巣設置していたでござるよっ!ざまーみろっでござるっ!」
キョウ「イトマル!動けなくなった獲物をどくづきで止めを刺すでござるっ!」
イトマル「イトォ!」ピョーンッ
レッド「ジュニア!ほねブーメラン!」
ジュニア「カラァッ!カァラッ!」ブンッブンッ
めりっ!ぼきっ!
イトマル「イ…トォ……」ピクッ…ピクンッ
キョウ「ああっ!イトマルゥ!」
レッド「別に身動きが取れなくとも攻撃手段が無い訳じゃねぇ」フゥゥゥ
レッド(だが、この俺があの程度の罠を見抜けなかっただと…?クソッ…)
282:
キョウ「こうなったら次はコイツでござるっ!いでよっモルフォン!」ポーイッ
モルフォン「モルフォーンッ」ポンッ
レッド「蜘蛛の次は蛾か…。ジュニア!もう一発ほねブーメラン!」
ジュニア「カァラッ!」ブンッブンッ
キョウ「モルフォン!サイコキネシス!」
モルフォン「モルゥッ!」ピキーンッ
ぴたっ
レッド「チィッ…!」
キョウ「返却するでござる!」
モルフォン「モルモルゥッ!」ピキーンッ
ぶおぉぉんっ!
レッド「キャッチしろ!」
ジュニア「カラ!」パシッ
キョウ「今でござる!どくのこな!」
レッド「ッ!」
283:
モルフォン「モルモルゥ…」バッサバッサ
ジュニア「カラァ…!」ドクドクッ
キョウ「ふぁっふぁっふぁっ!動けない相手ならどくのこなを当てるのも楽でござる!」
ジュニア「カラァ…」ドクドクッ
レッド「ほねブーメランも効かないし、身動きも取れない上に毒状態にさせられとはな…」チッ
キョウ「モルフォン、このままのんびりと逃げ回れば、カラカラの体力は尽きるでござるよっ!」
モルフォン「モルモルッ♪」
レッド「チィッ…!くものすで交代も出来ない…。打つ手が…」
ジュニア「カラッ!」ピカーッ
ふぉんふぉんふぉんっ……
キョウ「な…何でござるかァー!?」
レッド「コイツは…!」
ジュニア「ガラガラァッ!」
レッド「ジュニアが…進化した……」
284:
キョウ「で…でもっ!進化したとして、身動きが取れなければ…!」
ジュニア「ガラァッ!」ビリビリィッ
キョウ「なんとっ!?」
レッド「進化した事でパワーが上がったな…。しかも新技も覚えたか…」
レッド「ジュニア!ストーンエッジ!」
ジュニア「ガラァ……ガラァッ!」ブォンッ…カキンッカキーンッ!
キョウ「あわわわわっ…!」
モルフォン「モル…ッ!」
どおぉぉぉぉぉんんっ!!!
モルフォン「モルモルゥ……」ピクッ…ピクンッ
キョウ「バトル中に進化するなんて聞いてないでござるよぉー!」ウワァァァンッ
レッド「よしっ…!」グッ
290:
レッド「二タテは出来たが…」チラッ
ジュニア「ガラァ…ガラァ…」ゼーゼー
レッド(ジュニアの毒による疲労が危ういな…)
キョウ「うぅ…こうなったら…」チャキッ
キョウ「とっておきのポケモンで行くでござるよぉー!」ポーイッ
クロバット「クロバッツ!」ポンッ
レッド「コイツは…また図鑑が反応しないか……」ピッピッ
レッド「だが見ただけで分かる…。コイツは……」チラッ
キョウ「このクロバットはズバットの最終進化系!さっきの二匹とはレベルがちがうでござるよっ!」
レッド「ズバット系統ならば毒・飛行タイプか…。ジュニア!ストーンエッジ!」
ジュニア「ガラァ…ガァラァッ!」ブォンッ…カキンッカキーンッ!
キョウ「クロバット!かげぶんしん!」
クロバット「クロッ!」シュバッシュババッ
レッド「ェな…」
291:
キョウ「そのままクロスポイズン!」
クロバット「クゥロバットォ!」ドクドクッザシュッ!
ジュニア「ガラアァァッ!」ドクドクッ
レッド「ジュニア!」
ジュニア「ガ…アラ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「良くやった、ジュニア…」シュボンッ
キョウ「きゃっほーいっ!流石は父上の…じゃなくて拙者のクロバット!」
レッド「あのスピードに対抗出来、割相性の良い技で攻められるのは…お前しかいないな!行けッ!ピッキーマウス!」ポーイッ
ピッキー「ピィキャキャキャッwww」ポンッ
レッド「10万ボルトォ!」
ピッキー「ピィキャチュゥウwww」バチバチバチィ!
キョウ「かげぶんしんで回避して、ちょうおんぱでござるっ!」
クロバット「クロッ!バババババッ………!」シュバッ!パパパパパパッ
ピッキー「ピキャッwww!?」ピクンッ
292:
レッド「しまった…!」
ピッキー「ピィ…///ピキャチュゥ……www///」シコシコシコシコッ
レッド「混乱して訳も分からず自分を慰めてやがる…」ハァ
キョウ「ピカチュウが何か股間を弄っている間にクロスポイズン!でござるっ!」
クロバット「クゥロッバットォッ!」ガブッドクドクッ
ピッキー「ピギャアァッンwww///」ドクドクドピュッ
レッド「………クソッ」
ピッキー「ピ…ピキャチュゥ…www」ピクッ…ピクンッ
レッド「やはりあの蝙蝠ヤロー、レベルが他のと違い過ぎる…。だが…」シュボンッ
キョウ「やっぱりクロバットは強いでござるねー!流石でござるっ!」キャッキャッ
クロバット「クロッ」プイッ
レッド(さっきの技…クロスポイズンではなくどくどくのきばだ…。一体どうなってやがる…?)
レッド「ただ言えるのはいい年したおっさんが忍者のコスプレでガキみたいにはしゃぎまわる姿は気持ち悪いって事だ」フゥゥ
293:
キョウ「ふぁっふぁっふぁっ!拙者のクロバットは最強!誰にも勝てないでござるっ!」
レッド「まだだ…。まだ俺のポケモンは残っている」チャキッ
レッド「行けッ!フカヒレ!」ポーイッ
フカヒレ「フキャァッ!」ポンッ
キョウ「むっ!?謎のポケモンでござるっ。でもそんなの関係ねー!でござるっ!」
クロバット「クロォ!」ドクドクザシュッ!
レッド「穴を掘って躱せ!」
フカヒレ「フキャァッ!」ボココッ
キョウ「焼きが回ったでござるねっ!飛行タイプにあなをほるを使っても効果は無いでござるよ!」
レッド「地面の中からりゅうせいぐんッ!」
ごごごごごごっ…
キョウ「な…なんでござるかッ!?」
ぼこっ!ひゅぅ〜〜〜〜パアァァァァァンッドドドドドドドドドッ!!!
294:
キョウ「何でござるかッこの技はッ!?」ガビーンッ
クロバット「クロォ!?」
キョウ「か…かげぶんしんで躱すでござるっ!」
クロバット「クロババババッ…」パパパパパパッ
キョウ「ちょうおんぱじゃなくてかげぶんしんでござるよっ!」
ドオォォォォォンッ!!!
クロバット「クロォッ!」
レッド「…地面から出てきて、ドラゴンクロー!」
フカヒレ「フキャアァッ!」ボコッザシュッ!
キョウ「どくどくのきばで攻撃するでござるっ!」
クロバット「クロバァット!」ドクドクザシュュ!
キョウ「だーかーらー!言う事聞くでござるよぉぉっ!」
レッド(コイツ……同じだ。俺と………)
295:
『ストォ!ストォ!ストラァァイクッ!!!』ガオー
『クッ……!真剣…白羽取りィ…!』ググッ
『落ち着けキラ!そいつの首を取るのは今じゃねぇ!バトルに勝った後だ!ハードボイルドじゃねぇぞ!』
レッド(ポケモンのレベルの高さ故にそのポケモンの力を操れずにいる…)
レッド(自分とポケモンの力を驕り、暴走する…。俺とキラと同じだ…)
キョウ「クロバット!言う事聞くでござるっ!」
クロバット「クロォッ!」ザシュッ!ザシュッ!
フカヒレ「フゥキャッ!」ザシュッ
レッド(俺はキラが俺の言う事を聞かずに暴走しても、敵を倒せるなら構わないと思い、放って置いた…。だが…)
キョウ「なんでェ…なんで…エグッ…ぎいでぐれないでござるがあぁ…グスッ」エグエグッ
レッド(他人のを見たらかなり見苦しいな…)
レッド(俺も……か…)
レッド「キラ、ドラゴンクロー!」
フカヒレ「フゥキャアァッ!」
ザンッ!
296:
『ストォ!ストォ!ストラァァイクッ!!!』ガオー
『クッ……!真剣…白羽取りィ…!』ググッ
『落ち着けキラ!そいつの首を取るのは今じゃねぇ!バトルに勝った後だ!ハードボイルドじゃねぇぞ!』
レッド(ポケモンのレベルの高さ故にそのポケモンの力を操れずにいる…)
レッド(自分とポケモンの力を驕り、暴走する…。俺とキラと同じだ…)
キョウ「クロバット!言う事聞くでござるっ!」
クロバット「クロォッ!」ザシュッ!ザシュッ!
フカヒレ「フゥキャッ!」ザシュッ
レッド(俺はキラが俺の言う事を聞かずに暴走しても、敵を倒せるなら構わないと思い、放って置いた…。だが…)
キョウ「なんでェ…なんで…エグッ…ぎいでぐれないでござるがあぁ…グスッ」エグエグッ
レッド(他人のを見たらかなり見苦しいな…)
レッド(俺も……か…)
レッド「フカヒレ、ドラゴンクロー!」キッ
フカヒレ「フゥキャアァッ!」ピカー
ふぉんふぉんふぉんっ……ザンッ!
297:
フカヒレ「ガバァッ…!」ザッ
クロバット「ク…クロォ……」ガクッ
キョウ「クロバットォ!」
レッド「俺ももっと強くならなければな…」フッ
クロバット「ク…ロバァ…」ピクッ…ピクンッ
キョウ「うぅ……ぐろばっどぉ……」メソメソ
レッド「フカヒレ、進化、おめでとさん」ポンッ
フカヒレ「ガバッ!」
レッド「さて、アンタのお陰で色々考えさせてもらったよ。さっそくバッジでも…」
キョウ「………いやでござる」ボソッ
レッド「何?」ピクッ
キョウ「バトル中に二回も進化するなんてずるいでござるよぉー!こんなので負けるなんて認めないでござるぅー!バッジもやらないでござるぅー!」
レッド「オイ、何をガキみたいな…。それでもジムリーダーかよ」
キョウ「うるさーいっでござるっ!こうなったらジムのポケモン全員で……!」ゴソッ
「良い加減にするでござるッ!未熟者ッ!」
298:
どろんっごちーんっ!
キョウ「ぴぎゃっ!」ゴチーンッ
キョウ「全く、人の留守中に何をたわけたことを…」プンプンッ
レッド「キョウが…二人だと……!?」
キョウ「いい加減に変化の術を解くでござる、アンズ!」
どろんっ
アンズ「うわあぁぁぁぁんっ!ちちうえぇ〜!ごべんなざぁぁぁいっ!」ウワァァァンッ
レッド「片方のキョウがガキになりやがった……」
キョウ「申し訳ござらん、挑戦者殿。この者は我が娘、アンズでござる。拙者の留守中に拙者になりすまし、お主とバトルしておった」
アンズ「………」シュンッ
レッド「成程な…通りでジムリーダーの割にトレーナーのレベルが低いと思った」
キョウ「これ、アンズ!お主は何故こんな事をしたでござるか!?」
アンズ「だ…だってぇ…」
299:
アンズ「いずれ父上は四天王になられるお方!父上が四天王になられた後のセキチクジムは拙者が守らなければいけないでござるっ!」
アンズ「でござる故に…今からでも父上の代わりを務めようと、こんな事を……」
レッド「………」
キョウ「アンズ……拙者はまだ修行の身。四天王になるのはまだ先の話。今はまだこのセキチクジムのジムリーダーでござる」
キョウ「それにお主にはまだ実戦は早い。その証拠に拙者のクロバットを使いこなせてはないではないか」
アンズ「あぅ…」シュンッ
キョウ「クロバットも家でアンズの様子を見ておけと言った矢先にコレとは…」ジトー
クロバット「ク…クロォ……」
キョウ「だがアンズ。お主が拙者の代わりにセキチクジムを守ろうと努めてくれていた事は、父として実に嬉しいぞ」ギュッ
アンズ「ぢぢう゛え゛ぇ〜」ムギュー
レッド「………」フッ
300:
キョウ「申し訳ござらん、挑戦者殿。此度は拙者が遊郭へ行っている間に我が愚娘が迷惑を…」
レッド「………オイ、待て。今さっき聞き捨てならんセリフを聞いたぞ」
キョウ「これ、アンズ。この者にも謝罪するでござる」
アンズ「ご…ごめんでござるぅ…」ペコッ
キョウ「今回はお詫びとしてこのピンクバッジを進呈しよう」スッ
レッド「………待て、俺はアンタを倒してからそのバッジを貰い受ける」
キョウ「何とッ!?」
レッド「今はまだアンタがここのジムリーダーだ。アンタを倒さずにお情けでジムバッジを貰うなど、ハードボイルドじゃねェ」
キョウ「成程……しかと了解した」チャキッ
レッド「………」チャキッ
――――
――
キョウ「ふぁっふぁっふぁ。見事でござる」
レッド「………アンタに四天王はまだ早いな」
アンズ「父上をバカにするなでござるっ!」
304:
サファリゾーン
レッド「………サファリゾーン、色んな珍しいポケモンが生息していると言う楽園………」
レッド「ハードボイルドな俺には関係ない場所だな……」チラッ…チラッ…
レッド「………」スタスタ
レッド「………」ピタッ
レッド「………こんな施設にはしゃぐのはガキだけだろ」ウズウズ
ブルー「きゃっほーいっ!」ユサユサッ
ケンタロス「モォォォォッ!」ドドドドドッ
レッド「………見なかった事にしよう」
ブルー「あっ!レッドくぅ〜んっ!見て見て〜ケンタロスだよ〜!」ユサユサッ
レッド「………ハァ」
305:
ブルー「よかったー。レッドくんにやっと追いついた」ヒョイッ
レッド「………あの人達はもう構わないのか?」
ブルー「うん。皆もう大丈夫みたいだよ」
ブルー「あの二人もレッドくんに謝っておいてくれだって」
レッド「そうか…」フッ
ブルー「もしかして、レッドくんもサファリゾーンに遊びに来たの?」
レッド「………………………………………別に」フイッ
ブルー「えー。サファリゾーン楽しいよ?このケンタロスのブルタウルスもここで捕まえたんだよ」
ブルタウルス「モォォッ!」
レッド「ケンタロスか…。ハードボイルドなポケモンだな」
ブルー「ね、ねえ…?レッドくんが、その…良かったら一緒にサファリゾーン回らない?」
レッド「何…?」ピクッ
306:
ブルー「えっ?レッドくん、こう言う所好きじゃなかった?」
レッド「………………そんな事はない」
ブルー「………もしかして、私と一緒に回るのイヤ…?」ウルッ
レッド「………………そんな事はない」
ブルー「じゃあ決まりダネ!さっ、行こっ!」ギュッ
レッド「………ふぅ」
ブルー「いっぱいポケモン捕まえるぞー!」オー
レッド(………何だかあの頃に戻っていっている気がするな)
307:
サファリゾーン・広場
サイホーン「サァァイ…」ムシャムシャ
コンパン「コンパンッパンパパンッ」ピョンピョンッ
ラッキー「ルァァァァァァッキィィィィエェェェッ!」シュッシュッ!
サイホーン「サ…サィィ…」ビクッ
レッド「……………っ!」パァァッ
ブルー「すごい迫力ー!あのラッキーがこの辺りのボスなのかな?」
――――
――
ガルーラ「ガルゥ…」ナデナデ
子ガルーラ「アゥーアゥー」ニパァ
レッド「………っ」ホッコリ…
ブルー「あの子ガルーラ、カワイイィ〜!」キャッキャッ
308:
――――
――
ドードー「ドードー!」シュタタタタッ
ドードリオ「トリオ!」シュタタタタッ
レッド「………ッ」ワクワクッ
ブルー「ーいっ!でも私のブルタウルスの方が凄いいもんねっ!」
――――
――
ニドリーノ「ニィドォ!」ガオー
ニドリーノ「ニドリィ!」ガオー
ニドリーナ「ニドリィナ……///」ポッ
レッド「………ふっ」ニヤニヤ
ブルー「一人の女の子を巡っての男の子通しの熱い戦い!イイねぇ!」
309:
――――
――
ブルー「ホラッ!サファリゾーン楽しいでしょっ?」
レッド「…………………悪くは無いな」
ブルー「もうっ。素直じゃないなぁ、レッドくんは。顔に隠してるつもりだろうけど、顔に出てるよ?」
レッド「………………」フイッ
ストライク「ストォッ!」シュッシュッ
ブルー「あ、あそこに居るのってストライクじゃない?木で居合切りしてるよっ」
レッド「………ストライク、か」チラッ
レッド「………」チャキッ
レッド(………キラ)
310:
四年前・マサラタウン
がさごそっ
グリーン「なあ、ロリ巨乳ー。本当にここらへんにいるのかYO?」
ブルー「噂じゃこの辺りに出るんだって、死神!あと、そのあだ名やめてよー」
グリーン「でも町の大人やグランパが言ってたZE?ブルーは発育が良いから将来巨乳になるってYO」
ブルー「もうヤダなぁ、大人って!ねえ、レッドくん?」
レッド「知らねぇよ、そんな事。そんな事より、その死神ってどんな奴だよ」
ブルー「町の子たちが言うにはね、おっきい鎌を持ってるんだって!」
レッド「鎌だけで死神って言いすぎじゃないのか?」
ブルー「でも、この辺りのポケモンをいっぱい襲ってるんだって!」
グリーン「ふ〜ん…」ゴソゴソ
レッド「それで?その死神さんを見つけてどうするんだよ?」
ブルー「………どうしよう?」
レッド「おいおい…」
311:
ブルー「でも会ってみたいものは会ってみたいんだもんっ!」
レッド「それでソイツが本当に死神だったら命取られるかもよ?」
ブルー「だいじょうぶだよっ!レッドくんが居るし!」
レッド「そ…そうかよ///」フイッ
グリーン「………」
レッド「おい、緑。さっきから黙ってどうしたんだよ?」
グリーン「………コレ、死神じゃね?」
ストライク「ストォ……ストォ…」ゼーゼー
レッド「大きい鎌だな」
ブルー「死神さんだぁっ!」パァァッ
グリーン「ヘイヘイッ!何のんきに言ってんだYO!」
ストライク「スト…?」チラッ
赤緑青「っ!」ハッ
313:
ストライク「ストォ…」ジリ…
レッド「………」ジリ…
ブルー「うぅ……」ギュー
グリーン「く、来るかっ!こんにゃろー!」
ストライク「ス……ト…」バタンッ
グリーン「あり?」
ブルー「死神…さん……?」
レッド「………コイツ、よく見たら傷だらけじゃねぇか」
ストライク「ス……」ボロボロッ
レッド「この傷…。鳥ポケモンのくちばしや爪の痕だな…。ポッポとかの大人しい奴じゃないのは確かだろうけど…」
ブルー「ね…ねえっ!早く手当してあげないと!」
グリーン「だ、だけどYO!コイツ、死神じゃないのかYO!?」
レッド「俺もブルーの言う通りだと思う。じゃなきゃ、死神が本物の死神に魂狩られちまうぞ。と言う訳でグリーン、傷薬取って来い」
グリーン「俺はパシリじゃねぇYO!」
314:
――――
――
ストライク「ストッ…!」ズキッ
ブルー「沁みるけどガマンしてね?」シュッシュッ
ストライク「ストォ…」フゥゥ
レッド「しかし、この辺りじゃ本当に見かけない奴だな…。流れのポケモンか?」
グリーン「さっきグランパの研究所から取って来たポケモンの本によると、かまきりポケモンのストライクだってYO」
レッド「ストライクって言うんだな、お前」
ブルー「強そうだねー」
グリーン「強いってかボロボロじゃん」
ブルー「ねえ、この子、この後どうしよう?町に連れてく?」
レッド「いや、見かけないポケモンをいきなり町に連れてッたら大人たちがびっくりしてコイツに何するか分からねぇだろ」
グリーン「じゃあ傷が治るまでどこかの茂みに隠そうZE!」
ブルー「それ名案!」
レッド「グリーンにしては良い考えだな」
ストライク「スト…?」
315:
――――
――
ストライク「スト…?」
レッド「よぉ」スッ
ブルー「ちゃんと大人しくしてる?死神さん」
グリーン「おっ、割と元気じゃんかYO」
ストライク「ストッ」コクッ
レッド「お前、結構物分かりがいいじゃねぇか」
ブルー「ポケモンも見かけによらなよね」
グリーン「ガキのくせに大人ぶってる奴も居るしな」
レッド「誰の事だ?」
ストライク「ストトトッ」クスッ
316:
ザァーザァーザァー………
ストライク「スト…?」
レッド「よぉ」スッ
ストライク「スト?」キョロキョロッ
レッド「あの二人なら居ないぜ。ブルーは風邪ひいて、グリーンはオーキドの爺さんの手伝いがあるんだとよ」
ストライク「スト…」シュンッ
レッド「ククッ…。俺で悪かったか?」
ストライク「ストッ」フルフルッ
レッド「気ィ遣わしちゃったか?悪いな」ニカッ
レッド「ホレ、メシ持ってきたぞ」スッ
ストライク「スト…」ムシャムシャッ
レッド「旨いか?」
ストライク「ストッ!」コクッ
317:
――――
――
グリーン「ヘイ、グランパ」
オーキド「何じゃ、グリーン?」
グリーン「もしよぉ、元々そこに居ない筈のポケモンがそこに住み付いたらどうなるんだ?例えば、イワークが近所の草むらに居るとかさ」
オーキド「そうじゃのぅ…。そこの生態系が崩れるのではないのか?いわゆる外来種って奴かのぅ?」
グリーン「………!」
オーキド「どうかしたのか?」
グリーン「な…何でもないYO!」
オーキド「………」
318:
――――
――
レッド「だいぶ傷も治って来たな」
ブルー「良かったね、キラ!」
レッド「キラ?」
ブルー「ストライクって種族名でしょ?それじゃ自分の事を人間って呼ぶのと同じじゃん」
レッド「それで何でキラなんだ?」
ブルー「テレビでやってるガンポケ種の主人公のキラってトレーナーのポケモンがストライクだったから!」
ブルー「あと、デスレポートって漫画の死神自称してる主人公がキラって名乗ってたから!」
レッド「ふぅん…、それで良いのか、お前」
ストライク「ストッ」コクッ
ブルー「良いって!アリガト、キラ!」
グリーン「………」
レッド「どうしたんだよ、グリーン?さっきから黙り込んで」
グリーン「いや、あのn…「成程のぅ…そう言う事だったか」
赤緑青「!?」
319:
オーキド「最近三人で隠れてこそこそしてると思ったらポケモンを匿っていたんじゃな」
レッド「オーキドの爺さん…」
グリーン「あちゃー」
オーキド「成程、ストライクか…。確かにこの辺りには見かけないポケモンじゃのぅ…」チラッ
キラ「スト…?」
ブルー「な…何で……?ムギュー
オーキド「どうりでグリーンがあんな事を聞いて来たと思ったわい」
ブルー「グ…グリーンくんっ!?」
レッド「グリーン…お前ェ。大人にチクったな…?」キッ
グリーン「ち…チクってねぇYO!ただ、グランパに元々そこに居ない筈のポケモンがそこに住み付いたらどうなるんだって聞いただけで…」
オーキド「さてはて…どうしたものかな…」スッ
ストライク「ストッ!?」
320:
ザッ
レッド「………」キッ
ブルー「むぅっ…」キッ
グリーン「ヘイヘーイ」キッ
キラ「ストォ…」
オーキド「お前達…」
レッド「キラにヒドイことはさせねェ」
ブルー「キラを連れてかないで!」ウルッ
グリーン「まあ、流れ的な?」
オーキド「やれやれ…困ったのぅ……」
がさがさっ
町人「大変だ、オーキド博士!町にオニドリルとオニスズメの大群が!」
オーキド「何じゃと!?すぐに向かわなければ!」ダッ
キラ「ッ!」ズキッ
321:
ブルー「た…大変!私たちも町に戻らなきゃ!」
グリーン「でもオニスズメとオニドリルの大群が何で…?」
レッド「………もしかして」
『この傷…。鳥ポケモンのくちばしや爪の痕だな…。ポッポとかの大人しい奴じゃないのは確かだろうけど…』
レッド「キラ!居ない…」
ブルー「キラ!?一体どこにいっちゃったの!?」
グリーン「それより早くマサラタウンに戻ろうZE!」ダッ
レッド「キラ…」ダッ
322:
マサラタウン
オニドリル「ギャァーギャァー!」バッサバッサッ
オニスズメ「ギャァーギャァー!」バッサバッサッ
「キャー!」
「カツラ盗られた―!」
オーキド「まさか…昨日散歩してて、間違ってオニドリルたちの巣に石を投げてしまったからか…?」
レッド「アンタの所為か!」
ブルー「このジジィ!一瞬キラの所為かと思ったじゃんっ!」
グリーン「クソッ…流石に俺も見損なったZE!」
オーキド「ス…スマン……」シュンッ
ゴォォォォッ!
オニドリル「ギャァーギャァー!」ゴォォ!
ブルー「きゃぁっ…!」
レッド「ブルー!」バッ
323:
ガキィィンンッ!
キラ「ストォ…!」ググッ
レッド「キ…キラ……?」
ブルー「キラァ!」
グリーン「あ…危なかったぁ…」ホッ
キラ「ストォォッ!」キッ
オニドリル「ギャアァー!」プンプンッ
キラ「ストォォ……」フーフー
レッド「キラ……?」
シュンッ…ザシュッ!
オニドリル「ギャアァァァー!」ブシャー
レッド「ッ!?」
ブルー「へっ?」
グリーン「な…何が……?」
324:
オニスズメ「ギャアァッ!?」
シュンッ……ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!
オニスズメ「グギャアァァァッ!」
キラ「…………ストォ…ストォ……」ハァハァ…
ブルー「キ…キラ………?」
グリーン「オニスズメとオニドリルが一瞬で……」
レッド「コレをキラ……が…?」
オーキド「凄いレベルじゃのぅ」
327:
キラ「ストォォ………!ストォォォ………!」フーフー
レッド「キ…ラ……?」
キラ「ストラァァァイクッ!」ガオー
「わー!何だ何だー!?」
「まだポケモンが暴れているぞー!」
ブルー「ちょっと!キラァ!どうしちゃったの!?」ワタワタッ
グリーン「ちょっ…コレ、マズくね?」
オーキド「さっきのバトルで何かのスイッチが入ってしまったのかもしれんのぅ」
キラ「ストラァァァイクッ!ストラァァァイクッ!!!」ブオォォンッ!ブオォォンッ!
レッド「キラ………」
ブルー「レッドくん!」
グリーン「待てレッドゥ!今のキラに近づいたら…!」
レッド「………」フゥゥ
レッド「………来な、キラ」ニカッ
キラ「ストラァァァァァァッイクッッ!!!」シュバッ!
328:
ちゃきっぽんっ
ガルーラ「ガルゥゥラアァァッ!」
レッド「っ!?」
オーキド「ガルえもん、ねこだまし!」
ガルえもん「ガルゥツ!」パンッ
キラ「ストォッ!?」ビクッ
オーキド「続けて…」チャキッポーイッ
ラッキー「ラッキー」ポンッ
オーキド「ラキえもん、うたうじゃ!」
ラキえもん「ら〜きィィィィィイイイイッ♪」
キラ「ス……ト……」ウトウト…
ばたんっ
キラ「ストォ……」スヤスヤ
レッド「………」
329:
ブルー「レッドくぅぅんんっ!よがっだあぁぁっ!」ウワアァァンッ!
グリーン「ひやひやしたZE…」
オーキド「レッドよ、あまり暴走して我を忘れたポケモンを相手に無茶してはならぬぞ」
レッド「………」
レッド「………なあ、オーキドの爺さん。キラ…このストライクをどうするつもりだ?」
ブルー「っ!」
グリーン「………」
オーキド「そうじゃのぅ……。このまま野生に還しても、この辺りの生態系に影響が出てしまうじゃろうし、誰かに捕獲してもらうのが一番じゃろうな…」チラッ
レッド「………なら、俺がキラを捕獲して育てる」
オーキド「………良いのか?さっきの様に暴走するかもしれんぞ?」
レッド「俺がキラを暴走させないように育てる。そうすれば文句無ェだろ?」
オーキド「………良いじゃろう」
330:
――――
――
「……ッドく……レッ……くんっ!」
ブルー「レッドくん!聞いてるっ?」ユサユサッ
レッド「ん……ああ。すまん、ぼーっとしてた。何だっけ?」
ブルー「だからあっちでハクリューのシューがあるんだって!一緒に観に行こっ!」ギュッ
レッド「………ああ」
レッド(あれから俺はキラを暴走しないように育てていたが、今だにキラのレベルの高さ故に成果を上げれていない…)
レッド(俺は………)ギリッ…
331:
――――
――
ブルー「あー、楽しかったね、サファリゾーン!」
レッド「そうだな」
ブルー「ねえ、レッドくんはこれからどうするの?」
レッド「海に出ようと思っている」
ブルー「海、かぁ…。じゃあまたここでバイバイだね」
レッド「お前はどうするんだ?」
ブルー「私、まだセキチクシティでやり残した事があるんだ」
レッド「そうか…。じゃあ、またな。ブルー」
ブルー「うんっ!」
たったったっ………
ブルー「あっ!」
レッド「?」
ブルー「私ィ!ぜったいぜっったい!ぜぇぇったぁいっ!レッドくんに追いつくからねェェッ!」
レッド「………?、おう追いついてるじゃねぇか?」
332:
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ピカチュウ ♂ NN ピッキー
Lv39 Lv32
ドラゴンクロー かえんほうしゃ 10万ボルト でんこうせっか
りゅうのいかり エアスラッシュ くさむすび ちょうはつ
ニドキング ♂ NN マスキオ ??? ♀ NN フカヒレ
Lv36 Lv30
どくづき あばれる きりさく あなをほる
10万ボルト にどげり ドラゴンクロー りゅうせいぐん
ストライク ♂ NN キラ ガラガラ ♂ NN ジュニア
Lv48 Ⅼv30
つるぎのまい はがねのつばさ つばめがえし ストーンエッジ
つばめがえし でんこうせっか ほねブーメラン つるぎのまい
ボックス
カビゴン
333:
19番水道
レッド「………」
カビゴン「ぐおーぐおー」プカプカッ
ぴくんっ
レッド「っ!とーうっ!」グイッ
クラブ「ごぽぽぽっ」バシャァァァンッ
レッド「モンスターボール、特攻!」ポーイッ
ばしゅんっ!
レッド「クラブ、か…。これでは波乗りするには心もとないな」
レッド「かく言う、このカビゴンも…」チラッ
カビゴン「ぐおーぐおー」プカプカ
レッド「ただの浮島状態、か…」
あほーあほー
レッド「そして、いつの間にかどこかに流されていた。いわゆる遭難って奴か…」フゥゥ
334:
ハードボイルドに遭難ワロタ
335:
レッド「どこかに海を渡るに適したポケモンは居ないものか…」キョロキョロ
「ラアァァァッ!」
レッド「この声は…?」
ラプラス「ラプラプウゥゥッ!」
レッド「アレはラプラス…。のりものポケモンか…。あれほど波乗りに適しているポケモンは居ねぇな…」チャキッ
ぽっぽー!
密猟者1「コラー!待てや、ラプラスゥ!」
密猟者2「大人しく捕まれやー!」
ラプラス「ラプラアァッ!」ウワアァァンッ!
レッド「む?」
密猟者1「いい加減にしねェと…」チャキッ
バァンッ!バァンッ!
ラプラス「ラプゥッ!」ガクッ
密猟者2「オイオイ、あんま傷つけて売り物にならなくなったらどうするんだよ!」
密猟者1「悪ィ悪ィ」
336:
ライター「グオォォォォッ!」バァサバァサッ
密猟者1「な…何だァ!?」
密猟者2「リザードン!?」
レッド「ライター!かえんほうしゃ!」
ライター「グオォォォォッ!」ボオォォッォォッ!
密猟者1「アチチチチッ!」
密猟者2「何なんだ、あのガキィ!」
レッド「大丈夫か、お前」ナデナデ
ラプラス「ラプゥ…?」
レッド「………テメェら小悪党にゃ生きる価値も見出せねェな」チャキッ
レッド「斬れ…キr……ッ!」ハッ
337:
『ストラァァァイクッ!』
『ポケモンもトレーナーも己の力に驕り、自身以上を操ろうと、力に溺れ、力に呑まれる!そんな事でハードボイルドなトレーナーを名乗るなど、笑止千万!醜悪至極ゥ!』
レッド「チィッ…!」
バァンッ!
レッド「ッ……!」ゴフッ
密猟者1「あっ…」シュゥゥ
ライター「グオォッ!?」
ラプラス「ラプゥッ!?」
レッド「………グッ」グラッ
ばっしゃあぁぁぁぁんっ!
338:
ふたごしま
バッシャアァァァァンッ!グオォッ!ラプラァッ!ヤッチマッタァー!ズ…ズラカルゾォ!
?「ミロォ!ミロォ!」クイクイッ
?「どうかしたの?」ナデナデ
?「………!アレってもしかして…!」
?「行くわよっ、ミロカロス!」ヌギッ
ミロカロス「ミロォ!」
ばっしゃあぁぁぁぁんっ!
340:
――――
――
「……ッド……ッド……ん……レ……」
レッド「ん……」
シロナ「レッドくんっ!」ペチペチッ
レッド「ん……あ…シロナ…の…姐…さん……?」
シロナ「良かった、意識はあるようね」ホッ
レッド「ここ…は……?ッ痛ゥ…!」ズキッ
シロナ「まだ無理に動かない方が良いわ。急所は外れてるけど、結構血が出てたから」
レッド「ああ…」フゥゥ
シロナ「それにしても驚いたわ。キミとこんな形で再開するなんてね」
レッド「ああ、俺もだよ。………と言うか、何で俺、裸?」
シロナ「服が濡れてたから。そのままだと風邪引いちゃうだろうし」
レッド「そして何故に姐さんも裸?」
シロナ「コートが濡れるのがイヤだったんだもの」
341:
レッド「だけど、何で姐さんはこんな所に居るんだ?」
シロナ「ちょっとこの島には面白いのがあるのよ」
レッド「ふぅん…」
シロナ「そ・れ・で♪」グイッ
レッド「な…何ですか?」
シロナ「レッドくんはハードボイルドなチャンピオンを目指す為にあれからどれくらいの女の子を味わったのかしら?」
レッド「ああ…マサラ出る時も入れたら、ナツミさんにカスミにエリ子、エリカお嬢…あと、逆痴漢して来たミニスカ…」
シロナ「あらあら。中々大人な体験をしたのね」
レッド「………だけど、あの時、姐さんに言われた言葉…。外の世界には沢山俺より強い奴が居る…。それをあれから体験した…。文字通り…身を持ってな」
シロナ「そう…」
レッド「そいつと戦って以来…どうしてもそいつの言葉が俺を揺さぶって来る…。俺の積み重ねてきた努力を全てぶち壊された気分だ…」
シロナ「………」
レッド「俺がキラを…使いこなせずにいる。いや、キラだけじゃねェ…。ライターもピッキーも皆俺のレベルの低さの所為で傷つけてしまった…」
レッド「今の俺はちっともハードボイルドじゃねェ…。スレタイ詐欺にも程がある…!」グッ…
344:
ぎゅっ…
レッド「あ…っ」
シロナ「そんなに塞ぎ込む事はないわ。何だかんだでレッドくんはまだ十歳じゃない」ナデナデ
レッド「だが…!俺はハードボイルドな漢にならなければ…!」
シロナ「レッドくんがどうしてそんなにハードボイルドになりたいのかは知らないけど、たまには無理せず大人に甘える事も大事よ?」
レッド「姐さん…」
レッド「ぐ…っ…うァ゛……ッ」グッ…
シロナ「………」ナデナデ
345:
――――
――
レッド「………すまなんだ、姐さん。らしくなく取り乱した」
シロナ「年相応で可愛かったわよ?」
レッド「………よしてくれ」テレッ
ばしゃあぁんっ
ラプラス「ラァプゥ!」
レッド「お前は…!そうか、無事だったか…」ホッ
シロナ「この子、キミについて来たのね」
ラプラス「ラアプゥッ!」
がしゃぁんっ
レッド「これは俺のハーレー!お前が拾ってくれたのか?」
ラプラス「ラプッ!」コクッ
レッド「ありがとな」ナデナデ
ラプラス「ラプゥッ♪」スリスリ
346:
シロナ「ねえ、この子、レッドくんの仲間になりたいんじゃないの?」
レッド「そうなのか?」
ラプラス「ラプゥ!」コクッ
レッド「そうか…来いよ、ラプラス」カチッ
ばしゅんっ!
レッド「これから宜しく頼むぞ、ラプラス…」
レッド「そう、名は…乗り物…舟…アークにするか」
シロナ「良かったわね、レッドくん」ニコッ
レッド「………シロナの姐さん、折り入って頼みがある」
シロナ「なぁに?」
レッド「俺を鍛えてくれ」
347:
シロナ「それは構わないけど……どうして?」
レッド「俺は弱い。トレーナーとしての…ハードボイルドとしての精神も力も…!」
レッド「そう、一番長く一緒にいる筈の奴にさえも認められない程にな…」
レッド「今の俺じゃ、この先の強い奴や、俺にトラウマを植え付けた奴にも一生勝てねェ…」
レッド「俺はあの漢に………勝ちたいんだ。トレーナーとしてもハードボイルドさにしても」グッ
シロナ「そう…分かったわ。でもこれだけは先に言っとくわ」
レッド「?」
シロナ「バトルは勝ち負けより大切な事があるって事を覚えといてね」
レッド「………ああっ!」
シロナ「ふふっ。じゃあ楽しみましょ、二人っきりでの修行♪」
351:
――――
――
シロナ「二週間、よく頑張ったわね」
レッド「結局一度もバトルに勝つ事も先にイかす事も出来なんだがな…」
シロナ「ふふっ。そう落ち込まないの」
レッド「誰がっ」
シロナ「じゃあコレは頑張ったレッドくんへのご褒美」スッ
レッド「………石?赤と黒の二種類の色の石なんて珍しいな…」
シロナ「以前偶然拾った物なんだけど、私は使わないもの」
レッド「このお姉さん、要らないものを押し付けやがった」
シロナ「でもレッドくんの役には立つと思うよ」
レッド「どう言う意味だ…?」
シロナ「その石を試しにキラに持たせてみると良いわ」
レッド「姐さんがそう言うなら…」
352:
シロナ「この島をずっと西に向かえば、次のジムのあるグレン島に着くわ」
レッド「ああ、分かった」ポーイッ
アーク「ラプゥッ!」プンッ
レッド「姐さんはまだこの島に残るのか?」スタッ
シロナ「ええ。まだちょっと調べたい事があるから」
レッド「そうか…。じゃあ世話になったな、姐さん」
シロナ「またいつか会いましょ、レッドくん」ニコッ
レッド「次会った時は本気でバトルしようぜ」
シロナ「ふふっ。その時は本気を出させてね?」
レッド「ふっ…今に見てな」ニヤッ
レッド「行くぞ、アーク!」
アーク「ラプゥゥッ!」
356:
グレン島
レッド「よっと…。お前を仲間に出来て良かったぜ。ハーレーも乗せれるしな」スタッ
アーク「ラプゥッ♪」
レッド「ありがとよ、ゆっくり休んでいてくれ」シュボンッ
レッド「さて、と…。いきなりジムに行くのもアークに悪ィな…」
レッド「あのでかい家に行ってみるか…」
357:
ポケモン屋敷
ぎいぃ…ばたんっ
レッド「………やけに寂れた屋敷だな」キョロキョロッ
ガーディ「わんっ」イチャイチャ
ロコン「こぉん…!こぉぉんっ…!」イチャイチャ
ドガース「ドガー」フワフワ
レッド「人が居なくなってからポケモンが住み着いたのか…」
レッド「………この本は日記か…?」ヒョイッ
ぱらぱらっ…
・7月5日:ここは南アメリカのギアナ。ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見
・7月10日:新発見のポケモンをわたしはミュウと名付けた
・2月6日:ミュウが子供を産む。産まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことに…
・9月1日:ポケモン ミュウツーは強すぎる。ダメだ…私の手には負えない!
レッド「………ふぅん」パタンッ
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